JP3233247U - 射出ブロー成形多層用プリフォーム - Google Patents
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Abstract
【課題】外郭ボトルと内容器体とを確実に剥離させることができる射出ブロー成形多層用プリフォームを提供する。【解決手段】内プリフォーム10の内口部の外周面の周方向の少なくとも一部に、内胴部の外周面よりも径方向内方に凹んだ縦方向の凹部を形成し、凹部の下方に凹部と内胴部との間を連通する縦溝が2本以上形成され、縦溝は少なくとも成形後の外郭ボトルの肩部まで延伸し、外プリフォーム1に内プリフォームを挿入セットした際、外プリフォームの口部の端面と内プリフォームのフランジ部の下面との間に、凹部に連通する外気導入部20が形成される。【選択図】図1
Description
本考案は、外郭ボトルを形成する外プリフォームと、前記外プリフォームの内側に配設され内側容器を形成する内プリフォームとからなり、前記外プリフォームと前記内プリフォームとの間に通気路とを備える射出ブロー成形多層用プリフォームに関する。
従来、外郭ボトルの内部に内容器体を配置し、外郭ボトルと内容器体との間に外気が導入されるようにした合成樹脂製多重ボトルが知られている。内容器体は、外郭ボトルとの間に導入される外気の圧力や、ディスペンサーポンプによって内容物が吸い上げられることによって、内容物の減少に伴ってその容積を減少させて変形する。
前記合成樹脂製多重ボトルを形成する方法として、外プリフォームの内側に内プリフォームを配設した多重プリフォームが知られている。前記多重プリフォームは、外プリフォームの内側に内プリフォームを配設した状態で加熱されることにより軟化し、射出ブロー成形によって口部以外の部分が膨脹して薄肉化され、胴部及び底部が形成されて、外郭ボトルの内部に内容器体が配置される前記多重ボトルを構成する(特許文献1参照)。
しかしながら上記構成の多重ボトルでは、外プリフォームの延伸開始領域で通気路が閉塞し、外気を導入しても外郭ボトルと内容器体とを剥離させることができないことがあるという不都合があったことから、内プリフォーム口部の下端部に外表面から径方向内方へ向かって形成される 凹入段差部を設け、通気路はこの凹入段差部に開口し、凹入段差部は、射出ブロー成形時に外プリフォームの延伸開始領域との間に空隙部を形成することによって、外郭ボトルと内容器体とを確実に剥離させることができるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
一方、この構成によると射出ブロー成形時に凹入段差部が外プリフォームの延伸開始領域よりも下方に位置した場合、凹入段差部に開口する通気路を起点として亀裂が発生することがあり、容器の量産性を考慮すると問題があった。
これに対し、容器肩部が凹状又は凸状をなすとともに口部側から胴部側に向かって延在する少なくとも1つの肩リブを有することで、外気導入口から胴部までの気道が確保し易くしたものも知られているが(特許文献3参照)、この場合、容器のデザインに制限を受けるという問題がある。
本考案は、外郭ボトルの内部に内容器体を配置し、外郭ボトルと内容器体との間に外気が導入されるようにした合成樹脂製多重ボトルにおいて、外気導入部から胴部までの気道が確保し易く、かつ容器の外観形状に制限の無い射出ブロー成形多層用プリフォームを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願考案は、外郭ボトルを形成する外プリフォームと、前記外プリフォームの内側に配設され内側容器を形成する内プリフォームとからなり、前記外プリフォームと前記内プリフォームとの間に通気路とを備える射出ブロー成形多層用プリフォームであって、
前記外プリフォームは、ネジ部とネックリングから構成される口部と、該口部に連設される有底円筒状の胴部とを備え、
前記内プリフォームは、円筒状の内口部と、前記内口部に連設される有底円筒状の内胴部とを備え、
前記内プリフォームの前記内口部の外径は前記内胴部の外径より大きく、
前記内口部の外周面の周方向の少なくとも一部に、前記内胴部の外周面よりも径方向内方に凹んだ縦方向の凹部が、前記外プリフォームの前記口部に対応する長さで形成され、
前記凹部の下方には前記凹部と前記内胴部との間を連通する縦溝が、縦リブを設けることによって少なくとも2本以上形成され、前記縦溝は少なくとも成形後の前記外郭ボトルの肩部まで延伸し、
前記内プリフォームの前記内口部の上端には、前記外プリフォームの前記口部の端面と接合するフランジ部が形成され、
前記外プリフォームに前記内プリフォームを挿入セットした際、前記外プリフォームの前記口部の端面と前記フランジ部の下面との間に、前記凹部に連通する外気導入部が形成される、ことを特徴とする。
前記外プリフォームは、ネジ部とネックリングから構成される口部と、該口部に連設される有底円筒状の胴部とを備え、
前記内プリフォームは、円筒状の内口部と、前記内口部に連設される有底円筒状の内胴部とを備え、
前記内プリフォームの前記内口部の外径は前記内胴部の外径より大きく、
前記内口部の外周面の周方向の少なくとも一部に、前記内胴部の外周面よりも径方向内方に凹んだ縦方向の凹部が、前記外プリフォームの前記口部に対応する長さで形成され、
前記凹部の下方には前記凹部と前記内胴部との間を連通する縦溝が、縦リブを設けることによって少なくとも2本以上形成され、前記縦溝は少なくとも成形後の前記外郭ボトルの肩部まで延伸し、
前記内プリフォームの前記内口部の上端には、前記外プリフォームの前記口部の端面と接合するフランジ部が形成され、
前記外プリフォームに前記内プリフォームを挿入セットした際、前記外プリフォームの前記口部の端面と前記フランジ部の下面との間に、前記凹部に連通する外気導入部が形成される、ことを特徴とする。
本考案によれば、外気導入部から流入する外気は、内プリフォームの内口部外面に形成した凹部を経由して内容器の肩部下端まで延伸する縦溝を通って外郭ボトル胴部と内容器体胴部との間にまで導入されるため、外郭ボトルと内容器体とを確実に剥離させることができる。
また、外プリフォーム(外郭ボトル)の外面にデザインを制限するような特別な構造が設けられていないので、多重ボトルの外観デザインを自由に設計することが出来る。
さらに、 凹部内に凸リブを設けることで内プリフォームの成形が容易になるとともに、外気導入部から胴部までの気道を確実に確保することができる。
以下、本願考案の実施形態につき、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、射出ブロー成形多層用プリフォームの側面図(a)及び断面図(b)である。射出ブロー成形多層用プリフォームは、射出成形後に外郭ボトルを形成する外プリフォーム1と、外プリフォーム1の内側(内部)に配設され、射出成形後に内容器体を形成する内プリフォーム10とから構成される。
図1は、射出ブロー成形多層用プリフォームの側面図(a)及び断面図(b)である。射出ブロー成形多層用プリフォームは、射出成形後に外郭ボトルを形成する外プリフォーム1と、外プリフォーム1の内側(内部)に配設され、射出成形後に内容器体を形成する内プリフォーム10とから構成される。
外プリフォーム1は、ネジ部4とネックリング5から構成される口部2と、該口部2に連設される有底円筒状の胴部3とを備えている。
図2は内プリフォーム10の側面図、図3(a)は内プリフォーム10の縦方向断面図、図3(b)は、内プリフォームの径方向A−A、B−B、C−Cの各断面図である。内プリフォーム10は、円筒状の内口部11と、当該内口部11に連設される有底円筒状の内胴部12とを備え、内プリフォーム10の内口部11の下端は曲面によって内胴部12に繋がっている。
内プリフォーム10の内口部11の外径は内胴部12の外径より大きく、内口部11の外周面の周方向に、等間隔に4つの凹部13が形成されている。当該凹部13は、内胴部12の外周面よりも径方向内方に凹んだ縦方向の凹部であり、その長さは外プリフォーム1の口部2に対応する長さである。なお本実施例では、上記のとおり凹部13を周方向に等間隔に4つ形成しているが、少なくとも一つあれば良くその数は適宜に選択可能である。
凹部13の下方には、当該凹部13と内胴部12との間を連通する縦溝14が、3本の縦リブ15によって区切られて4本形成され、当該縦溝14は成形後の外郭ボトルの肩部或いは肩部を少し超える位置まで延伸している。凹部13と縦溝14によって通気路が構成される。
図4は、射出成形後の多重容器の外観斜視図及び断面図を示しており、縦溝14が外郭ボトルの肩部或いは肩部を少し超える位置まで延伸している様子を示している。なお本実施例では、縦溝14を4本構成した例を示しているが、少なくとも2本以上あれば良く、その数は適宜に選択可能である。
内プリフォーム10の内口部11の上端には、外プリフォーム1の口部2の端面と接合するフランジ部18が形成され、外プリフォーム1に内プリフォーム10を挿入セットした際、外プリフォーム1の口部2の端面とフランジ部18の下面との間に、凹部13に連通する外気導入部20が形成されている。
図5、6は、射出成形後の多重容器の断面図及び一部拡大図であり、外気導入部20、凹部13、縦溝14によって、外郭ボトルと内容器体との間に、空気の流れを作るための通気路が形成されている様子を示している。
外気導入部20は、図7(a)(b)(c)に示すとおり、内プリフォームのフランジ部17に凹溝を形成する以外に、外プリフォーム1の口部2の端面、或いはフランジ部17の下面と外プリフォーム1の口部2の端面の両方に、凹溝を形成して構成しても良い。
図8は、内プリフォーム10の他の実施形態を示す図であり、内プリフォーム10の凹部11に、縦方向の凸リブ16を縦リブ15に連続するように形成したものである。図8では、凸リブ16を凹部13の全長に形成しているが、凹部13の下端から上方向けて所定長さ範囲に形成されていれば良く、凸リブ16は、凹部の最も薄肉の部分に形成されることが望ましい。
なお、縦溝14、縦リブ15、凸リブ16の数、深さ、幅は、射出ブロー成形時に引き延ばされて(膨脹して)、通気路が塞がれることがない程度に適宜設定することができる。
以上のとおり本考案によれば、外気導入部20から流入する外気は、内プリフォーム10の内口部11の外面に形成した凹部13を経由して内容器の肩部下端まで延伸する縦溝14を通って外郭ボトルの胴部と内容器体の胴部との間にまで導入されるため、射出成形後の外郭ボトルと内容器体とを確実に剥離させることができる。
また、外プリフォーム(外郭ボトル)の外面にデザインを制限するような特別な構造が設けられていないので、多重ボトルの外観デザインを自由に設計することが出来る。
さらに、 凹部13内に凸リブ16を設けることで内プリフォーム10の成形が容易になるとともに、外気導入部20から胴部3までの気道を確実に確保することができる。
1 外プリフォーム
2 口部
3 胴部
4 ネジ部
5 ネックリング
10 内プリフォーム
11 内口部
12 内胴部
13 凹部
14 縦溝
15 縦リブ
16 凸リブ
17 フランジ部
20 外気導入部
2 口部
3 胴部
4 ネジ部
5 ネックリング
10 内プリフォーム
11 内口部
12 内胴部
13 凹部
14 縦溝
15 縦リブ
16 凸リブ
17 フランジ部
20 外気導入部
Claims (7)
- 外郭ボトルを形成する外プリフォームと、前記外プリフォームの内側に配設され内側容器を形成する内プリフォームとからなり、前記外プリフォームと前記内プリフォームとの間に通気路とを備える射出ブロー成形多層用プリフォームであって、
前記外プリフォームは、ネジ部とネックリングから構成される口部と、該口部に連設される有底円筒状の胴部とを備え、
前記内プリフォームは、円筒状の内口部と、前記内口部に連設される有底円筒状の内胴部とを備え、
前記内プリフォームの前記内口部の外径は前記内胴部の外径より大きく、
前記内口部の外周面の周方向の少なくとも一部に、前記内胴部の外周面よりも径方向内方に凹んだ縦方向の凹部が、前記外プリフォームの前記口部に対応する長さで形成され、
前記凹部の下方には前記凹部と前記内胴部との間を連通する縦溝が、縦リブを設けることによって少なくとも2本以上形成され、前記縦溝は少なくとも成形後の前記外郭ボトルの肩部まで延伸し、
前記内プリフォームの前記内口部の上端には、前記外プリフォームの前記口部の端面と接合するフランジ部が形成され、
前記外プリフォームに前記内プリフォームを挿入セットした際、前記外プリフォームの前記口部の端面と前記フランジ部の下面との間に、前記凹部に連通する外気導入部が形成される、
ことを特徴とする射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記外気導入部は、前記外プリフォームの前記口部の端面、或いは前記フランジ部の下面のいずれか一方、又は両方に凹溝を形成して構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記内プリフォームの前記凹部には、更に縦方向の凸リブが形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記凸リブは、前記凹部の下端から上方向けて所定長さ範囲に形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記凸リブは、前記縦リブに連続して繋がっている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記凸リブは、前記凹部の最も薄肉の部分に形成されている、
ことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。 - 前記内プリフォームの前記内口部の下端は曲面によって前記内胴部に繋がっている、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の射出ブロー成形多層用プリフォーム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021001849U JP3233247U (ja) | 2021-05-18 | 2021-05-18 | 射出ブロー成形多層用プリフォーム |
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