JP2018116842A - 鉛蓄電池の評価方法 - Google Patents

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康平 島田
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Abstract

【課題】鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することが可能な鉛蓄電池の評価方法を提供する。
【解決手段】評価対象の鉛蓄電池を放電する第1の工程と、前記第1の工程後、前記鉛蓄電池を開回路の状態で10分以下放置する第2の工程と、前記第2の工程後、前記鉛蓄電池を充電して電気的パラメータを得る第3の工程と、を備え、前記電気的パラメータに基づき前記鉛蓄電池の充電特性を評価する、鉛蓄電池の評価方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、鉛蓄電池の評価方法に関する。
近年、自動車においては、大気汚染防止又は地球温暖化防止のため様々な燃費向上対策が検討されている。燃費向上対策を施した自動車としては、例えば、エンジンの動作時間を少なくするアイドリングストップシステム車(以下、「ISS車」という)、エンジンの回転を無駄なく動力に使用する発電制御車等のマイクロハイブリッド車が検討されており、マイクロハイブリッド車において鉛蓄電池を用いることが検討されている。
ISS車では、エンジンの始動回数が多くなるため、鉛蓄電池の大電流放電が繰り返される。また、ISS車及び発電制御車では、オルタネータによる発電量が少なくなり、鉛蓄電池の充電が間欠的に行われるため充電が不充分となる。
前記のような使われ方をする鉛蓄電池は、PSOC(Partial State Of Charge)と呼ばれる部分充電状態で使用される。鉛蓄電池は、PSOC下で使用されると、満充電状態で使用される場合よりも寿命が短くなる。
PSOCと呼ばれる部分充電状態で使用される鉛蓄電池においては、充電特性(充電受け入れ性)の向上が求められており、各種鉛蓄電池の充電特性が評価されている(例えば、下記特許文献1参照)。
国際公開第2014/128803号
ところで、鉛蓄電池の充電特性の評価方法としては、鉛蓄電池の実用に即した方法で評価することが望ましい。
本発明は、鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することが可能な鉛蓄電池の評価方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鉛蓄電池の評価方法は、評価対象の鉛蓄電池を放電する第1の工程と、前記第1の工程後、前記鉛蓄電池を開回路の状態で10分以下放置する第2の工程と、前記第2の工程後、前記鉛蓄電池を充電して電気的パラメータを得る第3の工程と、を備え、前記電気的パラメータに基づき前記鉛蓄電池の充電特性を評価する。
従来、鉛蓄電池の充電特性の評価に際しては、鉛蓄電池を放電してSOC(State Of Charge:充電状態)を調整した後に長時間休止し、その後に鉛蓄電池を充電して充電特性が評価されている。しかしながら、鉛蓄電池の実用の使用態様として、鉛蓄電池を用いた車輌では、充電と放電とが長時間の休止を経ずに繰り返されることが多く、上記従来の評価方法では、休止時間の差異に伴い、鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することが難しい。例えば、休止時間が異なると、鉛蓄電池の構成部材の構成材料又はその含有量等が充電特性に与える影響力が異なるため、上記従来の評価方法では、鉛蓄電池の実用に即した状態における前記影響力を適切に評価することが難しい。一方、本発明によれば、第2の工程において鉛蓄電池を放置する時間が短いことから、鉛蓄電池の実用(実際の使用)に即した状態で充電特性を評価することが可能であり、実際の使用態様に近い場合の充電特性を把握することができる。
前記電気的パラメータは、充電電流値又は充電電気量であってもよい。
本発明によれば、鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することが可能な鉛蓄電池の評価方法を提供することができる。
図1は、セパレータを示す図面である。 図2は、セパレータ及び電極の断面図である。 図3は、袋状のセパレータと、袋状のセパレータに収容される電極とを示す図面である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、比重は、温度によって変化するため、本明細書においては20℃で換算した比重と定義する。
本実施形態に係る鉛蓄電池の評価方法は、評価対象の鉛蓄電池を放電する放電工程(第1の工程)と、放電工程後、鉛蓄電池を開回路の状態で10分以下放置する休止工程(第2の工程)と、休止工程後、鉛蓄電池を充電して電気的パラメータを得る充電工程(第3の工程)と、を備える。本実施形態に係る鉛蓄電池の評価方法では、充電工程において得られた電気的パラメータに基づき鉛蓄電池の充電特性を評価する。評価対象の鉛蓄電池としては、未充電及び/又は未放電の鉛蓄電池を用いてもよく、充放電履歴を有する鉛蓄電池を用いてもよい。
放電工程では、鉛蓄電池を定電流放電することができる。放電工程では、評価対象の鉛蓄電池を放電して充電状態を調整することができる。放電工程では、例えば、鉛蓄電池を完全放電状態(SOC:0%)に調整することができる。放電工程における雰囲気温度は、例えば−30〜75℃であってもよい。放電工程の放電電流は、例えば0.0003〜10Cであってもよい。なお、「C」とは、完全充電状態から定格容量を定電流放電するときの電流の大きさを相対的に表したものである。例えば、定格容量を1時間で放電させることができる電流を「1C」、2時間で放電させることができる電流を「0.5C」と表現する。放電工程の放電時間は、例えば1分〜30日であってもよい。
休止工程では、電流及び電圧を印加することなく、開回路の状態で鉛蓄電池を10分以下放置する。休止工程における休止時間(放置時間)は、鉛蓄電池の実用に更に即した状態で充電特性を評価できる観点から、10分未満が好ましく、8分以下がより好ましく、5分以下が更に好ましい。休止工程における休止時間は、0分を超えてもよく、3分以上であってもよく、5分以上であってもよい。休止工程における休止時間は、例えば、放電工程における放電停止時から充電工程における充電開始時までの時間である。休止工程における雰囲気温度は、例えば−30〜75℃であってもよい。
充電工程では、鉛蓄電池を定電圧充電することができる。充電工程における雰囲気温度は、例えば−30〜75℃であってもよい。充電工程の充電電圧としては、例えば12.6〜16.2Vであってもよい。電気的パラメータは、充電電流値又は充電電気量(充電電流値と充電時間との積)であってもよい。
本実施形態に係る鉛蓄電池の評価方法では、充電工程における充電電流値(例えば、充電開始から5秒目の電流値)に基づき鉛蓄電池の充電特性を評価する。例えば、充電電流値の大きさに基づき鉛蓄電池の充電特性を評価することが可能であり、充電電流値が高いほど、充電特性(充電受け入れ性)に優れていると判断することができる。
本実施形態に係る鉛蓄電池の評価方法では、休止工程における休止時間が10分以下であることにより、鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することが可能であり、実際の使用態様に近い場合の充電特性を把握することができる。例えば、本実施形態に係る鉛蓄電池の評価方法では、鉛蓄電池の実用に即した状態における、鉛蓄電池の構成部材の構成材料又はその含有量等が充電特性に与える影響力を適切に評価することができる。
なお、互いに同様の構成(鉛蓄電池の構造、鉛蓄電池の構成部材の構成材料等)の鉛蓄電池を用いた場合、休止工程における休止時間が短いほど、充電工程における充電電流値が高くなる傾向がある。このような傾向の要因は、休止時間が短いほど、放電工程で正極が卑に分極し負極が正に分極した状態が解消される前に充電が行われるためであると推測される。
評価対象の鉛蓄電池としては、特に限定されず、液式鉛蓄電池、制御弁式鉛蓄電池、密閉式鉛蓄電池等を用いることができる。鉛蓄電池は、例えば、電極(電極板等)、セパレータ、電解液(硫酸溶液等)及び電槽を備えている。電極、セパレータ及び電解液は、電槽内に収容されている。電極は、セパレータを介して対向する正極(正極板等)及び負極(負極板等)を有している。
正極及び負極は、例えば、セパレータを介して積層されることにより電極群(極板群等)を構成している。正極は、集電体と、当該集電体に保持された正極材と、を有している。負極は、集電体と、当該集電体に保持された負極材と、を有している。本実施形態において正極材及び負極材は、例えば、化成処理後の電極材である。電極材が未化成である場合、電極材(未化成の正極材及び未化成の負極材)は、電極活物質(正極活物質及び負極活物質)の原料等を含有している。鉛蓄電池の構成(鉛蓄電池の構造、鉛蓄電池の構成部材の構成材料等)としては、従来の鉛蓄電池と同様の構成を用いることができる。
鉛蓄電池に用いるセパレータとしては、正極と負極との電気的な接続を阻止し、且つ、電解液の硫酸イオンを透過させるものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、微多孔性合成樹脂シート、ガラス繊維と耐酸紙とを貼りあわせたもの等が挙げられる。微多孔性合成樹脂シート製のセパレータは、ポリオレフィン(ポリエチレン等)を含むことが好ましく、ポリオレフィン及びシリカを含むことがより好ましい。
図1(a)は、セパレータを示す正面図であり、図1(b)は、セパレータの断面図である。図2は、セパレータ及び電極の断面図である。図1に示すように、セパレータ10は、平板状のベース部11と、凸状(例えば線状)の複数のリブ12と、ミニリブ13とを備えている。ベース部11は、リブ12及びミニリブ13を支持している。リブ12は、セパレータ10の幅方向における中央において、セパレータ10の長手方向に延びるように複数形成されている。複数のリブ12は、セパレータ10の一方面10aにおいて互いに略平行に配置されている。リブ12の高さ方向の一端はベース部11に一体化して接続されており、リブ12の高さ方向の他端は、正極及び負極のうちの一方の電極14aに接している(図2参照)。ベース部11は、リブ12の高さ方向において電極14aと対向している。セパレータ10の他方面10bにはリブは配置されておらず、セパレータ10の他方面10bは、正極及び負極のうちの他方の電極14b(図2参照)と対向又は接している。
ミニリブ13は、セパレータ10の幅方向における両側において、セパレータ10の長手方向に延びるように複数形成されている。ミニリブ13は、鉛蓄電池が横方向に振動した際に、電極の角がセパレータを突き破って短絡することを防止するためにセパレータ強度を向上させる機能を有する。なお、ミニリブ13の高さ、幅及び間隔は、何れもリブ12よりも小さいことが好ましい。また、ミニリブ13の断面形状は、リブ12と同一であってもよく、異なっていてもよい。ミニリブ13の断面形状は、半円型であることが好ましい。また、セパレータ10においてミニリブ13は形成されていなくてもよい。
セパレータは、正極及び負極の少なくとも一方の電極を包む袋状であることが好ましい。例えば、正極及び負極のうちの一方が袋状のセパレータに収容され、且つ、正極及び負極のうちの他方と交互に積層されている態様が好ましい。例えば、袋状のセパレータを正極に適用した場合、正極集電体の伸びにより正極がセパレータを貫通する可能性があることから、負極が袋状のセパレータに収容されていることが好ましい。セパレータは、電極(極板等)を積層する工程の際に負極(負極板等)の長さに応じて、切断、2つに折られ、セパレータの両サイドを圧着することで、負極を包み込む形を有していることが好ましい。
図3は、袋状のセパレータ20と、セパレータ20に収容される電極(例えば負極)14とを示す図面である。図1(a)に示すように、セパレータ20の作製に用いるセパレータ10は、例えば、長尺のシート状に形成されている。図3に示すセパレータ20は、セパレータ10を適切な長さに切断し、セパレータ10の長手方向に二つ折りにしてその内側に電極14を配置して重ね合せ、両側部をメカニカルシール、圧着又は熱溶着することにより得ることができる(例えば、図3の符号22はメカニカルシール部を示す)。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明は下記の実施例のみに限定されるものではない。
<ビスフェノール系樹脂の合成>
ジムロート、メカニカルスターラー及び温度計を装着した500mLセパラブルフラスコに水酸化ナトリウム4.2質量部(0.105mol)及びイオン交換水79.26質量部(4.4mol)を加えた後、150rpm(=min−1)で5分間撹拌して水酸化ナトリウム水溶液を調製した。この水酸化ナトリウム水溶液に4−アミノベンゼンスルホン酸17.32質量部(0.1mol)を加えた後、25℃にて30分間撹拌して均一な溶液Aを得た。溶液Aにパラホルムアルデヒド9.09質量部(ホルムアルデヒド換算、0.3mol、三井化学株式会社製)を加えた後に5分間撹拌してパラホルムアルデヒドを溶解し、均一な溶液Bを得た。次いで、溶液BにビスフェノールA21.92質量部(0.096mol)及びビスフェノールS1.04質量部(0.004mol)を加えた後、90℃に設定したオイルバスを用いて加熱しながら10時間撹拌して溶液Cを得た。
ビスフェノールA及びビスフェノールSを加えた直後(反応開始時)における溶液のpHを下記の測定条件で測定した結果、pHは8.6であった。
(pH測定条件)
試験機:Twin pH(アズワン株式会社製)
校正液:pH6.86(25℃)、pH4.01(25℃)
測定温度:25℃
測定手順:校正液を用いて2点校正を行った。試験機のセンサ部の洗浄を行った後、測定溶液をスポイトで吸い取り、センサ部に0.1〜0.3mL滴下した。画面上に測定終了の表示が現れたときのpHを測定値とした。
上記で作製した溶液Cを耐熱容器に移した。溶液Cが入った耐熱容器を、60℃に設定した真空乾燥機に投入した後、1kPa以下の減圧状態で10時間乾燥することによりビスフェノール系樹脂粉末(ビスフェノール・アミノベンゼンスルホン酸・ホルムアルデヒド縮合物)を得た。ビスフェノール系樹脂の重量平均分子量を下記条件のGPCにより測定した結果、重量平均分子量は53900であった。
(GPC条件)
装置:高速液体クロマトグラフ LC−2200 Plus(日本分光株式会社製)
ポンプ:PU−2080
示差屈折率計:RI−2031
検出器:紫外可視吸光光度計UV−2075(λ:254nm)
カラムオーブン:CO−2065
カラム:TSKgel SuperAW(4000)、TSKgel SuperAW(3000)、TSKgel SuperAW(2500)(東ソー株式会社製)
カラム温度:40℃
溶離液:LiBr(10mM)及びトリエチルアミン(200mM)を含有するメタノール溶液
流速:0.6mL/分
分子量標準試料:ポリエチレングリコール(分子量:1.10×10、5.80×10、2.55×10、1.46×10、1.01×10、4.49×10、2.70×10、2.10×10;東ソー株式会社製)、ジエチレングリコール(分子量:1.06×10;キシダ化学株式会社製)、ジブチルヒドロキシトルエン(分子量:2.20×10;キシダ化学株式会社製)
<鉛蓄電池の作製>
[正極板の作製]
正極活物質の原料として、鉛粉及び鉛丹(Pb)を用いた(鉛粉:鉛丹=96:4(質量比))。正極活物質の原料と、正極活物質の原料の全質量を基準として0.07質量%の補強用短繊維(アクリル繊維)と、水とを混合して混練した。続いて、希硫酸(比重1.280)を少量ずつ添加しながら混練して、正極材ペーストを作製した。鉛合金からなる圧延シートにエキスパンド加工を施すことにより作製されたエキスパンド格子体にこの正極材ペーストを充填した。次いで、正極材ペーストが充填された格子体(集電体)を温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した。その後、乾燥して未化成の正極板を作製した。
[負極板の作製]
負極活物質の原料として鉛粉を用いた。表1に示す平均一次粒径(0.03μm又は0.70μm)を有する硫酸バリウム粒子を1.0質量%、ビスフェノール系樹脂を0.2質量%(固形分換算)、補強用短繊維(アクリル繊維)を0.1質量%、炭素材料(ファーネスブラック)を0.2質量%含む混合物を前記鉛粉に添加した後に乾式混合した(前記配合量は、負極活物質の原料の全質量を基準とした配合量である)。次に、水を加えた後に混練した。続いて、希硫酸(比重1.280)を少量ずつ添加しながら混練して、負極材ペーストを作製した。鉛合金からなる圧延シートにエキスパンド加工を施すことにより作製されたエキスパンド格子体にこの負極材ペーストを充填した。次いで、負極材ペーストが充填された格子体(集電体)を温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した。その後、乾燥して未化成の負極板を作製した。
[セパレータの準備]
ポリエチレン及びシリカ粒子を含み且つ一方面に複数の線状のリブが形成されているシート状物を、リブが形成されている面が外側になるように袋状に加工してなるセパレータを用意した(図1及び図3参照)。セパレータの詳細を以下に示す。
総厚み:0.75mm(ベース部の厚みT:0.2mm、リブの高さH:0.55mm、H/T=2.75)
リブの間隔:7.35mm、リブの上底幅B:0.4mm、リブの下底幅A:0.8mm
[電池の組み立て]
得られた袋状のセパレータに未化成の負極板を収容した。次に、未化成の正極板5枚と、前記袋状のセパレータに収容された未化成の負極板6枚とを、セパレータのリブが正極板に接するようにして交互に積層した。続いて、キャストオンストラップ(COS)方式で同極性の極板の耳部同士を溶接して極板群を作製した。極板群を電槽に挿入して12V電池を組み立てた。その後、化成後の仕上がり状態の電解液(硫酸溶液)に含まれるナトリウムイオン濃度が0.10mol/Lになるように硫酸ナトリウムを溶解させた硫酸溶液(比重:1.23)をこの電池に注入し、9.6Aの定電流で16時間、40℃の条件で化成処理を行って鉛蓄電池を得た。なお、化成処理後の電解液(硫酸溶液)の比重は1.28であった。
<充電受け入れ性の評価>
鉛蓄電池の充電受け入れ性を雰囲気温度25℃において評価した。まず、鉛蓄電池を0.2Cで30分間定電流放電することによりSOCを調整した。その後、開回路の状態で、表1に示す休止時間(放電停止時から充電開始時までの時間)鉛蓄電池を放置した。その後、鉛蓄電池を、100Aの制限電流の下、14Vで60秒間の定電圧充電し、充電開始から5秒目の電流値を測定した。充電受け入れ性は、比較例1の測定結果を100として相対評価し、100を超える場合を良好であると評価した。結果を表1に示す。
Figure 2018116842
実施例1及び実施例2の結果からすると、SOC調整後の休止時間が10分以下では、硫酸バリウム粒子の一次粒径が0.03μmの場合の方が充電受け入れ性に優れる。一方、比較例2及び比較例3の結果からすると、硫酸バリウム粒子の一次粒径が0.70μmの場合の方が充電受け入れ性に優れる。
休止時間が10分を超える評価では、硫酸バリウム粒子の一次粒径が0.70μmの場合の方が充電受け入れ性に優れると判断されるが、休止時間が10分以下の評価では、硫酸バリウム粒子の一次粒径が0.03μmの場合の方が充電受け入れ性に優れると判断される。
これらの結果からすると、鉛蓄電池の実用時に充電受け入れ性が優れると考えられるのは、硫酸バリウム粒子の一次粒径が0.03μmの場合である。本発明によれば、鉛蓄電池の実用に即した状態で充電特性を評価することができる。
10,20…セパレータ、10a…一方面、10b…他方面、11…ベース部、12…リブ、13…ミニリブ、14,14a,14b…電極、22…メカニカルシール部、A…リブの下底幅、B…リブの上底幅、H…リブの高さ、T…ベース部の厚み。

Claims (2)

  1. 評価対象の鉛蓄電池を放電する第1の工程と、
    前記第1の工程後、前記鉛蓄電池を開回路の状態で10分以下放置する第2の工程と、
    前記第2の工程後、前記鉛蓄電池を充電して電気的パラメータを得る第3の工程と、を備え、
    前記電気的パラメータに基づき前記鉛蓄電池の充電特性を評価する、鉛蓄電池の評価方法。
  2. 前記電気的パラメータが充電電流値又は充電電気量である、請求項1に記載の鉛蓄電池の評価方法。
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