JP2018115029A - 紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法 - Google Patents

紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用する紙の量を低減して低コストに製造する。【解決手段】収納物に関する情報を印字した情報表示領域50Aの周囲に切り取り線を設け、切断して情報タブ5Aとして利用可能とする。切り取り線が、情報表示面3Aの両側に隣接する他の側面との境界である折り目に沿って延長された第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aと、情報表示面3Aの中間において、第一切り取り線41Aと第二切り取り線42Aの端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線43Aとを含み、第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aは、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けており、第三切り取り線43Aは、第三切り取り線43Aを構成する各破断線分を長さを、第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aを構成する各破断線分を長さよりも短く形成している。【選択図】図11

Description

本発明は、収納物の情報が表示された情報タブを切り離し自在に設けてなる紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法に関する。
内部に収納される収納物の情報を表面に表示してなる紙製の収納箱は、収納物の情報が表示された情報タブを切り離し自在とすることで便利に使用できる。このような収納箱は、例えば、収納箱から取り出した収納物を別の収納場所に移した後、収納物の情報が表示された情報タブを空の収納箱から切り離して、収納物の保管場所に取り付けることで、収納物の管理を便利に行うことができる。
このような収納箱は、すでに開発されている。例えば、特許文献1ないし3に記載される収納箱は、複数の面を備えており、そのうち少なくとも一面が開封部を有する開封面であり、開封面と異なる面の少なくとも一面を、外側片及び内側片からなる二重構造としている。この収納箱は、外側片には内容物情報が印刷されており、外側片の一部または全部が情報タブとして切除されるように、内容物情報の周囲に破断線が形成されている。この収納箱は、破断線を切断して情報タブを外側片から切り離すことで、内容物情報が記載された情報タブとして便利に使用できる。
これ等の収納箱は、情報タブの周囲の内、少なくとも一辺を破断線を設けない開放された切断縁とし、この開放縁を切り取り開始部分とすることで、情報タブをスムーズに切り離しできる。また、開放された切断縁を長く設けることで、情報タブの切り離しを簡単にできると共に、切り離された情報タブの外観を美しくできる。ただ、以上の収納箱は、情報タブを設けた外側片を内側片との二重構造とすることで、情報タブの周囲に開放された長い切断縁を設けることが可能となっている。それは、情報タブの一辺を開放された切断縁とする構造では、この部分が開口されやすく、開口部からの異物や虫等の侵入を防止するために、この部分を二重構造として開口部を閉塞する必要があるからである。
このように、情報タブを備える外側片を、内側に積層される内側片との二重構造とする収納箱は、箱体を形成する4枚の側面に加えて、情報タブが設けられた外側片を設ける必要があり、あるいは、さらに糊付けをするための接着片を設ける必要があるため、ブランクシートの面積が広くなって製造コストが高くなる問題点がある。ここで、情報タブが設けられた外側片を接着片に兼用することも可能であるが、この構造では、ブランクシートを多少は節約できるが、糊付けする部分に制約を受けるため、組み立て工程が複雑になって簡単かつ低コストに製造できない問題点があった。
また、外側片に設けた情報タブの一部を開放された切断縁とする構造は、この部分を切り取り開始部分としてスムーズに切り離しできる特徴があるものの、広い開放部が他の部材等に引っかかって折り曲げられたり、切断される等して損傷を受けやすく、また、不用意に切り取り線が切断されるおそれもあった。
これに対して、特許文献4の公報には、4枚の側面を境界縁で折曲し、両側縁を接着片で連結して筒体形状に組み立ててなる収納箱が記載される。この収納箱は、一の側面には収納物についての情報を示す表示事項が印刷された表示部を設けており、さらに、この表示部の周囲を破断線で囲んで、表示部を備える情報タブを切り離し自在に設けている。この構造の収納箱は、情報タブの全周を破断線で囲む状態として側面に連結するので、情報タブを設けた側面を二重構造とすることなく4枚の側面を連結して全体を筒体形状に形成できる。このため、使用する紙の量を少なくして低コストにできる特徴がある。
また、この収納箱は、情報タブの一辺を開放された切断縁とすることなく、情報タブの全周を破断線を介して側面に連結している。この収納箱は、情報タブを切り離す際の切り離し開始部を設けるために、情報タブの一方の端縁に隣接して押し込み部を設けている。この収納箱は、情報タブを切り離す際には、指先で押し込み部を押圧し、押し込み部と情報タブとの境界の破断線を切断して、情報タブの外側に凹部を形成する。この凹部に指先を挿入して情報タブの一端を摘んで情報タブを切断方向に引っ張ることで情報タブを側面から除去できるようにしている。
実用新案登録第3172099号公報 実用新案登録第3189942号公報 実用新案登録第3184603号公報 実用新案登録第3184604号公報 意匠登録第1476324号公報
ただ、以上の収納箱は、情報タブを切り離す際には、押し込み部を指先で押圧して内側に窪ませて凹部を形成する必要があり、この時の押し込み部を押圧する力加減が難しいという問題点がある。例えば、押す力が小さ過ぎると破断線を押し破ることができず、反対に押す力が大きすぎると破断線以外の部分まで破ってしまい、このとき、情報タブ側の紙を損傷すると、表示部の表示内容まで損傷するおそれがあった。
さらに、この収納箱は、情報タブを切り離して分離する際に、情報タブの切断方向における終端に設けた破断線において、情報タブを綺麗に切り離しできないことがあった。例えば、一般的な破断線は、切断部と非切断部とを交互に設けたミシン目状であるため、この破断線に対して交差する方向に情報タブを引っ張って分離しようとすると、非切断部が破断線上で切断されずに、破断線に対して交差する方向に紙の一部が連続する状態で剥がされて、情報タブを綺麗に切り離しできないことがあった。さらに、情報タブの終端縁に残存する紙の残骸を除去しようとして無理に引っ張ると、情報タブの表面の紙の一部まで剥がれて、表示部の表示内容を破損してしまうこともあった。
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的の一は、使用する紙の量を低減して低コストに製造しながら、側面に設けた情報タブを収納箱から分離する際には、簡単かつ容易に、しかも綺麗に切断して情報タブに表示された情報を破損しないようにできる紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の一の側面に係る収納箱によれば、収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱であって、複数の側面と、該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備え、前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面としており、前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能としており、前記切り取り線が、前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された第一切り取り線及び第二切り取り線と、前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線とを含み、前記第一切り取り線及び第二切り取り線は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けることができる。上記構成により、折り目に沿って設けられた交差切れ目を有する第一切り取り線と第二切り取り線でもって、容易に情報タブを収納箱から分離させることを可能にしつつ、これらと交差する第三切り取り線については破断線分のみとして、情報タブの未切除状態における収納箱の強度を維持することができ、収納箱の強度維持と情報タブの切り離し作業の容易化を両立させることができる。
また本発明の他の側面に係る収納箱によれば、上記構成に加えて、前記第三切り取り線は、該第三切り取り線を構成する各破断線分を長さを、第一切り取り線及び第二切り取り線を構成する各破断線分を長さよりも短く形成することができる。上記構成により、第三切り取り線を、第一切り取り線や第二切り取り線よりも破断され難い強固なものとして、収納箱の剛性を高めつつ、情報タブの破断時においては、第一切り取り線及び第二切り取り線に沿って情報タブを引き剥がすようにして破断を可能としている。
さらに本発明の他の側面に係る収納箱によれば、上記構成に加えて、前記箱状が、幅よりも厚さを薄くしており、前記情報タブを設けた側面を、厚さ方向の面とすることができる。上記構成により、厚さ方向の幅狭の面を折り目に沿って収納箱から切り取ることで、そのまま情報タブとして利用することが可能となる。
さらに本発明の他の側面に係る収納箱によれば、複数の側面を有する箱状に形成された紙製の収納箱であって、複数の側面10の内、一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域50を有する情報表示面3として、情報表示領域50を切り取り線4で囲んで、切り取り線4で切断することにより、情報表示領域50を含む情報タブ5として利用可能としている。切り取り線4は、情報タブ5を分離する際の切断方向に沿うように延伸されており、切り取り線4の少なくとも一部は、切り取り線4の延伸方向に対して交差する交差切れ目45を切り取り線4に沿って設けている。情報タブ5は、外形を略矩形状とすると共に、少なくとも長手方向の一辺を、側面10の周縁に形成された折り目に位置させると共に、この一辺の一端に位置する隅部を折り目から突出させて切断開始部51としている。さらに、情報タブ5は、長手方向の内、切断開始部51と反対側の端部が先端に向かって次第に幅が小さくなる尻すぼみ状に形成されている。
上記構成により、一の側面である情報表示面に表示された情報表示領域を切り取り線で切断して情報タブとして使用する構造としながら、この情報タブを速やか且つ確実に、しかも綺麗に切断でき、印字された情報が破損することを有効に防止できる特徴がある。とくに、この収納箱は、切り離される情報タブの少なくとも一辺を収納箱の折り目に位置させると共に、この一辺の片側に位置する隅部を折り目から突出させて切断開始部とするので、この部分に指先を引っ掛ける状態で簡単に切り離しを開始できる。また、切り離される情報タブは、切断開始部と反対側の端部を先端に向かって次第に幅が小さくなる尻すぼみ状に形成するので、情報タブの切り離しの終端部分をスムーズに切断して、この終端部分を綺麗にできる。このため、切り離された情報タブの表示部分を破損させることなく、情報表示領域に記載された内容を有する情報タブとして便利に活用できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記構成に加えて、情報タブ5を、情報表示面3の長手方向における中心から偏心させることができる。
上記構成により、情報表示領域を情報表示面の端部側に偏在させて、他の領域を別の表示のための領域として確保でき、例えば、収納物の商品ロゴや模様の表示といった領域に活用することで、デザインの自由度を高めることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、尻すぼみ状の端部52において、略矩形状の隅部をカットすることができる。
上記構成により、情報タブを分離した後の情報表示面において、尻すぼみ状の端部と対向する部分に矩形状の隅部を残すことで箱状の形態を維持するための強度を残すことができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目に位置させることができる。
上記構成により、情報表示面から切り離される情報タブを情報表示面の端縁部に外観良く配置できる。また、情報タブ以外の領域を広く確保して有効に利用できる。また、尻すぼみ状の端部の先端縁を、情報表示面の端縁に形成された折り目に位置させることで、尻すぼみ状の端部の先端縁に設けた切り取り線を目立たなくできる特徴もある。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、尻すぼみ状の端部52の先端縁を切断線46として、情報表示面3から切り離すことができる。
上記構成により、情報表示面から切り離される情報タブの切断方向における終端部分となる端縁を切断線とすることで、この終端部分を簡単かつ綺麗に分離できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、尻すぼみ状の端部52の切り取り線4の中間に、未破断部47を設けることができる。
上記構成により、情報タブを有する情報表示面の尻すぼみ状の端部の切り取り線が切断部により大きく開口されるのを未破断部により有効に防止できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、切り取り線4が、側面10の周縁に形成された折り目に位置して、情報タブ5の長手方向の一辺を構成する第一切り取り線41と、第一切り取り線41と平行に延伸されて、情報タブ5の長手方向の他の一辺を構成する第二切り取り線42と、第一切り取り線41の一端であって、切断開始部51の端縁から第二切り取り線42に向かって延伸された第三切り取り線43と、尻すぼみ状の端部52の周縁に沿って形成された第四切り取り線44とを備えることができる。第一切り取り線41、第二切り取り線42、及び第三切り取り線43は、情報タブ5の内側に延びる交差切れ目45を備えると共に、第四切り取り線44が、情報タブ5の外側に延びる交差切れ目45を備えることができる。
上記構成により、切断開始部から切り取られる情報タブを、切断開始時には第一切り取り線と第二切り取り線に沿って無理なく切断しながら、互いに平行に延びる第一切り取り線と第三切り取り線に沿って長手方向にスムーズに切断し、さらに、切断終了時には第四切り取り線に沿って確実に切断できる。とくに、尻すぼみ状の端部においては、交差切れ目を情報タブの外側に延びる形状とするので、情報タブの表面の紙が情報タブの外側まで剥がれる事態を確実に阻止しながら、無理なくしかも綺麗に切断できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、第一切り取り線41及び第二切り取り線42が、情報表示面3の対向縁に形成された折り目に位置しており、第一切り取り線41に設けた交差切れ目45を、切り取り線4の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目45aとし、第二切り取り線42に設けた交差切れ目45を、切り取り線4の延伸方向に対して直交する直交切れ目45bとすることができる。
上記構成により、第一切り取り線及び第二切り取り線を情報表示面の周縁に形成される折り目に位置させることで、切り取り線を目立たなくして外観良く配置しながら、情報タブの切断時には、切り取り線を折り目に沿って綺麗に切断できる。このため、切り離された情報タブの外観を美しくできる。また、第二切り取り線に設けた交差切れ目を直交切れ目とすることで、第二切り取り線を設けた折り目を折り曲げた状態で、第二切り取り線の切断部分が大きく開くのを有効に防止できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、第二切り取り線42が、情報表示面3の中間に位置しており、第一切り取り線41及び前記第二切り取り線42に設けた交差切れ目45を、切り取り線4の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目45aとすることができる。
上記構成により、第二切り取り線を情報表示面の中間に配置することにより、情報表示面における情報タブ以外の領域を広く確保して有効に利用できる。また、第一切り取り線及び第二切り取り線に設ける交差切れ目を傾斜切れ目とすることで、情報タブの切断時には、長手方向に平行に延びる第一切り取り線と第二切り取り線に沿って、情報タブをスムーズに切断できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、第三切り取り線43を、情報タブ5の短手方向から長手方向に湾曲された湾曲ラインとすることができる。
上記構成により、収納箱の折り目から突出する切断開始部を起点として短手方向に切断を開始しながら、湾曲ラインである第三切り取り線に沿って切断方向を長手方向に移行させて、長手方向に延びる情報タブをスムーズに切断できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、切断開始部51側の端部を、略矩形状の隅部をカットしてなる形状としており、切断開始部51側の端部53の先端縁を情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目に位置させることができる。
上記構成により、情報タブを分離した後の情報表示面において、切断開始部側の端部と対向する部分に矩形状の隅部を残すことで箱状の形態を維持するための強度を残すことができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、情報タブ5が、中央部に段差凹部55を形成して、この段差凹部55を情報表示領域50とすることができる。
上記構成により、情報タブの中央部に設けた段差凹部に、収納物に関する情報を印字して情報表示領域とするので、印字部分が外部に接触して表示された情報が視認できなくなる事態を回避できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、複数の側面10が、互いに側縁で連結された第一側面11、第二側面12、第三側面13、及び第四側面14で構成されると共に、第一側面11の側縁に沿って接着片15を連設し、接着片15を第四側面14に糊付けして全体の形状を四角筒状とし、第二側面12または第三側面13を情報表示面3として、情報タブ5を設けることができる。
上記構成により、使用する紙の量を低減しながら、切り離し可能な情報タブを情報表示面に設けることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、対向する側面10が積層される姿勢に折り畳んだ状態を初期状態として取り扱い可能とし、初期状態における折り目に切り取り線4を配置すると共に、この切り取り線4が、切り取り線4の延伸方向と直交する直交切れ目45bである交差切れ目45を備えることができる。
上記構成により、収納箱を折り畳んだ初期状態で、折り目に位置する切り取り線の切断部分が大きく開く事態を回避できる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記複数の側面の内、前記情報表示面以外に、第二情報表示領域を設けることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記交差切れ目を、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して50°〜80°に傾斜させることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記交差切れ目を設ける間隔を、第一切り取り線及び第二切り取り線の破断線分の長さに対して1.2〜1.8とすることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記第一切り取り線及び第二切り取り線の破断線分を設ける間隔を、該破断線分の長さに対して、40%〜70%とすることができる。
本発明の実施形態1に係る紙製の収納箱を示す斜視図である。 図1の収納箱の展開図である。 図1の収納箱の平面図である。 図3の収納箱の背面図である。 図3の収納箱の右側面図である。 図3の収納箱の左側面図である。 図3の収納箱の平面図である。 図3の収納箱の底面図である。 図2の展開図の一部拡大図である。 図1の収納箱の上端を開いて情報タブを切り離そうとする状態を示す斜視図である。 図10の収納箱から情報タブを切り離す状態を示す斜視図である。 切り離した情報タブを示す平面図である。 切り離した情報タブを引き出しのネームタグに利用する様子を示す斜視図である。 耐圧試験の結果を示す斜視図である。 変形例に係る紙製の収納箱を示す展開図である。 本発明の実施形態2に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図16に示す収納箱の展開図である。 図16に示す収納箱の情報タブを切り離す状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図19に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態4に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図21に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態5に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図23に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態6に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図25に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態7に係る紙製の収納箱の展開図である。 本発明の実施形態8に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図28に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態9に係る紙製の収納箱の展開図である。 図31Aは本発明の実施形態10に係る紙製の収納箱を示す展開図、図31Bは図31AのXXXIB−XXXIB線における断面と打抜型を示す断面図である。 比較例1に係る紙製の収納箱を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法を例示するものであって、本発明は紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(実施形態1)
実施形態1に係る紙製の収納箱100Aを、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13に示す。これらの図において、図1は本発明の実施形態1に係る紙製の収納箱100Aを示す斜視図、図2は図1の収納箱100Aの展開図、図3は図1の収納箱100Aの平面図、図4は図3の収納箱100Aの背面図、図5は図3の収納箱100Aの右側面図、図6は図3の収納箱100Aの左側面図、図7は図3の収納箱100Aの平面図、図8は図3の収納箱100Aの底面図、図9は図2の展開図の一部拡大図、図10は図1の収納箱100Aの上端を開いて情報タブを切り離そうとする状態を示す斜視図、図11は図10の収納箱100Aから情報タブを切り離す状態を示す斜視図、図12は切り離した情報タブを示す平面図、図13は切り離した情報タブを引き出しのネームタグに利用する様子を示す斜視図を、それぞれ示している。これらの図に示す収納箱100Aは、収納物を収納するための箱形に形成されている(図1等参照)。収納物としては、医薬品や化学品、食品等が挙げられる。以下では、医薬品を収納する収納箱について説明する。
(箱本体1)
収納箱100Aは、図2の展開図に示すように紙製のシートを所定の形状に裁断した後、折曲及び糊付けされて所定の立体形状である箱型に製作される。箱形に形成された収納箱100Aは、複数の側面10Aと、各側面10Aで区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備えている。図1の斜視図に示す例では、箱形は幅よりも厚さを薄くしており、幅広の主面となる側面2枚と、厚さ側の幅狭の側面2枚の、計4枚の側面10Aと、これら4枚の側面10Aで構成された中空の筒状の上下端縁をそれぞれ閉塞する天面と底面の2枚の閉塞面で構成される。
図2の展開図に示す収納箱100Aは、4枚の側面10Aで四角筒状に形成された箱本体1Aと、この箱本体1Aの両端開口部を閉塞する閉塞面2とを備えている。箱本体1Aは、図2の展開図に示すように、互いに側縁(組立時には折り目となる)で連結された第一側面11A、第二側面12A、第三側面13A、及び第四側面14Aからなる4面の側面10Aで構成されている。4枚の側面10Aは、互いに対向する側面10A同士、すなわち、第一側面11Aと第三側面13Aを合同な長方形とし、第二側面12Aと第四側面14Aを合同な長方形としている。
(側面10)
4枚の側面10Aは、各々の境界において折曲線18Aによって山折りされて、全体を四角形の筒状に形成されている。4枚の側面10Aを角筒状に連結するために、図2の収納箱100Aは、第四側面14Aの側縁に沿って接着片15Aを設けており、この接着片15Aを、第一側面11Aの側縁部の内面に接着することで、第一側面11Aと第四側面14Aとを側縁で連結して、全体の形状を筒状とする。図1に示す収納箱100Aは、第一側面11Aと第三側面13Aとを幅の広い主面として、図1に示す起立姿勢において、この主面が正面及び背面に位置するように構成している。また、後述する情報タブを設けた側面は、厚さ方向の面としている。これにより、厚さ方向の幅狭の面を折り目に沿って収納箱100Aから切り取ることで、そのまま情報タブとして利用することが可能となる。
(閉塞フラップ20A、30A)
さらに、四角筒状に形成される箱本体1Aは、各側面10Aの両端に閉塞フラップ20A、30Aを連設して設けており、これ等の閉塞フラップ20A、30Aにより、箱本体1Aの両端を閉塞する閉塞面2Aを構成している。図2等に示す閉塞フラップ20A、30Aは、側面10Aに対して内側に折曲されて、四角筒状に形成された箱本体1Aの開口部を閉塞する。図に示す収納箱100Aは、角筒状の箱本体1Aを上下方向に起立させる姿勢としている。この収納箱100Aは、上面側に位置する閉塞フラップ20Aを天面フラップとし、下面側に位置する閉塞フラップ30Aを底面フラップとしている。ただ、収納箱は、必ずしも上下方向に起立する姿勢で使用する必要はなく、水平方向に配置する構造とすることもできる。
天面フラップを構成する閉塞フラップ20Aは、第一フラップ21A、第二フラップ22A、第三フラップ23A、及び第四フラップ24Aからなる4面の閉塞フラップ20Aを有している。また、底面フラップを構成する閉塞フラップ30Aは、第一フラップ31A、第二フラップ32A、第三フラップ33A、及び第四フラップ34Aからなる4面の閉塞フラップ30Aを有している。
天面フラップとなる4面の閉塞フラップ20Aと、底面フラップとなる4面の閉塞フラップ30Aは、各側面10Aの両端に連設して設けられている。すなわち、第一側面11Aの両端には第一フラップ21A、31Aが、第二側面12Aの両端には第二フラップ22A、32Aが、第三側面13Aの両端には第三フラップ23A、33Aが、さらに第四側面14Aの両端には第四フラップ24A、34Aが連結して設けられている。各側面10Aと各フラップは、山折りされる折曲線19Aを介して連結されている。
閉塞フラップ20A、30Aは、第二フラップ22A、32Aと第四フラップ24A、34Aを箱本体1Aに対して内側に折曲する状態で、第一フラップ21A、31Aを内側に折曲して第二フラップ22A、32A及び第四フラップ24A、34Aに積層し、さらに、第三フラップ23A、33Aを内側に折曲して第一フラップ21A、31Aに積層して箱本体1Aの両端開口部を閉塞する。第三フラップ23A、33Aは、先端部の内側面が第一フラップ21A、31Aに糊付けして固定される。さらに、天面フラップを構成する閉塞フラップ20Aから連なる第一側面11Aは、図1等に示すように、第一側面11Aの上部において、隅部から円弧状に延びる破断線25Aを備えている。この閉塞フラップ20Aは、破断線25Aを破断して第一側面11Aの一部及び第一フラップ21Aを、第三フラップ23Aと糊付けされた状態から剥離し、さらに閉塞状態に折曲されていた第三フラップ23A、第二フラップ22A及び第四フラップ24Aを開いて、箱本体1Aの上端開口を開放し、内部に収納された収納物を取り出しできるようにしている。
(情報表示面3A)
以上の収納箱100Aは、複数の側面10Aの内の一面、図1等においては、第四側面14Aを収納物に関する情報を印字した情報表示領域50Aを有する情報表示面3Aとしている。図に示す収納箱100Aは、情報表示領域50Aを切り取り線4Aで囲んでおり、切り取り線4Aで切断することにより、図12に示すように情報表示領域50Aを含む情報タブ5Aとして利用可能としている。情報タブ5Aは、収納箱100Aを開封後に、収納箱100Aから切り取って分離し、利用できる。例えば、収納箱100Aから取り出した医薬品を保管棚に移し替える際、図13に示すように引き出しの正面に配置することで、ネームプレートとして利用できる。また、医薬品の内包装やPTPシートに添付することもできる。このようにして、情報タブを医薬品の識別や在庫管理に利用して、使用者が一々医薬品名や製造番号、使用期限などの情報を転記する手間を省くことができる。
情報タブに含まれる情報には、収納物に関する種々の情報を含むことができる。例えば上述した医薬品の場合は、医薬品の製品名、製造番号、使用期限、国番号、医薬品番号、製造メーカー名、包装単位を文字あるいはシンボル(例えばバーコードや医薬品コード、GS1データバー、GS1−128等)が挙げられる。
なお、図12に示す情報タブ5Aには、閉塞フラップが付加されているが、必要に応じて閉塞フラップを切断しても良い。また閉塞フラップを切断し易いように、境界部分の折り目に切り取り線を設けてもよい。
図1に示す収納箱100Aは、箱本体1Aの形状を上下方向に延びる筒状としているので、情報表示面3Aとなる第四側面14Aを上下方向に延長された矩形状として、この下端部に情報タブ5Aを配置している。図に示す収納箱100Aは、情報タブの長手方向を、上下方向としている。
(情報タブ5A)
情報タブ5Aは、情報表示面3Aから切り離された状態で、外形を略矩形状とする形状であって、少なくとも長手方向の一辺を、側面10Aの周縁に形成された折り目に位置させている。図1等に示す情報タブ5Aは、長手方向の二辺を形成する切り取り線4Aを側面10Aの対向縁に形成された折り目に位置させている。すなわち、図1等に示す情報タブ5Aは、短手方向の長さを、情報表示面3Aである第四側面14Aの横幅と等しくしている。さらに、図に示す情報タブ5Aは、情報表示面3Aの長手方向における中心から偏心させた位置に配置されている。この構造は、情報タブ5Aを情報表示面3Aの端縁部に外観良く配置でき、情報タブ5A以外の領域を広く確保して有効に利用できる。
(切り取り線4A)
情報表示領域の周囲には切り取り線4Aが設けられ、切り取り線4Aで情報表示領域を含む領域を切断することにより、収納箱100Aから切り離して情報タブ5Aをとして利用可能となる。切り取り線4Aは、図9の拡大平面図に示すように、第一切り取り線41A、第二切り取り線42A、第三切り取り線43Aで構成される。第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aは、情報表示面3Aの両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って、情報表示面3Aの中間まで各々延長されている。また第三切り取り線43Aは、情報表示面3Aの中間において、第一切り取り線41Aと第二切り取り線42Aの端縁同士を結ぶように延長されている。
第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aは、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けている。一方第三切り取り線43Aは、この第三切り取り線43Aを構成する各破断線分を長さを、第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aを構成する各破断線分を長さよりも短く形成している。このようにして、折り目に沿って設けられた交差切れ目を有する第一切り取り線41Aと第二切り取り線42Aでもって、容易に情報タブ5Aを収納箱100Aから分離させることを可能にしつつ、これらと交差する第三切り取り線43Aについては破断線分のみとして、情報タブ5Aの未切除状態における収納箱100Aの強度を維持することができ、収納箱100Aの強度維持と情報タブ5Aの切り離し作業の容易化を両立させることができる。
(交差切れ目)
交差切れ目は、第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aの延伸方向に対して、傾斜角度θで傾斜させている。傾斜角度θは、好ましくは50°〜80°、より好ましくは60°〜75°とし、最も好ましくは70°とする。本発明者らの行った試験によれば、傾斜角度を小さくするほど、情報タブ5Aを分離させる際に破断し易くできるものの、破断前の収納箱の状態での強度が弱くなる。一方で傾斜角度を90°とすると、強度は増すものの、破断し難くなる。そこで、従来の収納箱では45°に設定されていた。しかしながら、本発明者らの行った試験によれば、45°では強度が若干不足することが判明した。そこで試行錯誤した結果、上述した範囲に傾斜角度を設定することで、より強度を高めつつも、破断の易容易性を維持できることを見出した。
さらに、交差切れ目を設ける間隔d1を、破断線分の長さd2に対して1.2〜1.8倍、好ましくは1.4〜1.7倍、より好ましくは1.5〜1.6倍としている。図9の例では、交差切れ目を設ける間隔d1を7.6mm、破断線分の長さd2を4.8mmとして、祖比率を約1.58倍としている。本発明者らの行った試験によれば、この範囲に設定することで、切り取り線を設けた収納箱の強度を高められることが判明した(詳細は後述)。
また第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aの破断線分を設ける間隔d3は、破断線分の長さd2に対して、40%〜70%、好ましくは45%〜65%、より好ましくは50%〜60%としている。図9の例では、第一切り取り線41A及び第二切り取り線42Aの破断線分を設ける間隔d3を2.8mmとし、破断線分の長さd2である4.8に対して、約0.58としている。本発明者らの行った試験によれば、この範囲に設定することで、切り取り線を設けた収納箱の強度を高められることが判明した(詳細は後述)。
(耐圧試験結果)
以上のようにして得られた実施形態1に係る収納箱を試作して実施例1とし、耐圧試験を行った結果を図14に示す。ここでは、徳島県立徳島工業技術センターにおいて2016年4月12日に、株式会社島津製作所製圧縮試験機AG‐5000Dを用いて、図14においてA、B、Cそれぞれの方向における圧縮試験を行った結果の最大荷重(N)を示している。n値は、A、C(n=1)、B(n=3)である。この結果、A方向において142.65N、B方向において158.43N(平均値)、C方向において291.71Nという高い数値が得られた。なお、実施例1に係る収納箱の材質は厚紙で、厚さ0.40mm、310g/m2である。また収納箱の寸法は、縦500mm、横70mm、高さ170mmである。
なお、上述した実施形態1では、情報タブ5Aを切り出す情報表示面3Aを、側面の内の一面のみとした構成を示したが、本発明はこの構成に限らず、情報表示面を複数設けてもよい。このような例を変形例として図15の展開図に示す。この図に示す紙製の収納箱100Aは、情報表示面3Aを、厚さ方向を構成する側面に加えて、この面と対向する他の厚さ方向の側面にも第二情報表示面3Bを設けている。この第二情報表示面3Bを切り出すことで、第二情報タブ5Bを得ることができる。このように、複数の側面に情報タブを切り出し可能な情報表示面とすることで、一方の面において情報タブの切り出しをし損じても、他方の情報表示面でやり直すことが可能となる。また、これらの情報表示面は、同一とする例に限らず、異ならせてもよい。例えば、同じ情報を異なる態様でさせてもよい。例として、レイアウトを変更したり、縦書きと横書きで表示させたり、英語と日本語等、言語を変更させて表示させる等が挙げられる。特に、言語を変更すれば、一のパッケージで国内仕様と海外仕様を兼用させることができる。また、情報タブの切り出し位置や切り出す情報タブの大きさ、形状等も異ならせても良い。
(実施形態2)
次に実施形態2に係る紙製の収納箱を図16ないし図18に示す。これらの図の収納箱は、紙製のシートを所定の形状に裁断した後、折曲及び糊付けされて所定の立体形状である箱型に製作される。
(箱本体1)
図16に示す収納箱100は、複数の側面10を有する箱状に形成されている。図に示す収納箱100は、4枚の側面10で四角筒状に形成された箱本体1と、この箱本体1の両端開口部を閉塞する閉塞面2とを備えている。箱本体1は、図17の展開図に示すように、互いに側縁で連結された第一側面11、第二側面12、第三側面13、及び第四側面14からなる4面の側面10で構成されている。4枚の側面10は、互いに対向する側面10同士、すなわち、第一側面11と第三側面13を合同な長方形とし、第二側面12と第四側面14を合同な長方形としている。
(側面10)
4枚の側面10は、各々の境界において折曲線18によって山折りされて、全体を四角形の筒状に形成されている。4枚の側面10を角筒状に連結するために、図の収納箱100は、第一側面11の側縁に沿って接着片15を設けており、この接着片15を、第四側面14の側縁部の内面に接着して、第一側面11と第四側面14とを側縁で連結して、全体の形状を筒状としている。図16に示す収納箱は、第一側面11と第三側面13とを幅の広い主面として、図16に示す起立姿勢において、この主面が正面及び背面に位置するように構成している。
(閉塞フラップ20、30)
さらに、四角筒状に形成される箱本体1は、各側面10の両端に閉塞フラップ20、30を連設して設けており、これ等の閉塞フラップ20、30により、箱本体1の両端を閉塞する閉塞面2を構成している。図に示す閉塞フラップ20、30は、側面10に対して内側に折曲されて、四角筒状に形成された箱本体1の開口部を閉塞する。図に示す収納箱は、角筒状の箱本体1を上下方向に起立させる姿勢としている。この収納箱は、上面側に位置する閉塞フラップ20を天面フラップとし、下面側に位置する閉塞フラップ30を底面フラップとしている。ただ、収納箱は、必ずしも上下方向に起立する姿勢で使用する必要はなく、水平方向に配置する構造とすることもできる。
天面フラップを構成する閉塞フラップ20は、第一フラップ21、第二フラップ22、第三フラップ23、及び第四フラップ24からなる4面の閉塞フラップ20を有している。また、底面フラップを構成する閉塞フラップ30は、第一フラップ31、第二フラップ32、第三フラップ33、及び第四フラップ34からなる4面の閉塞フラップ30を有している。
天面フラップとなる4面の閉塞フラップ20と、底面フラップとなる4面の閉塞フラップ30は、各側面10の両端に連設して設けられている。すなわち、第一側面11の両端には第一フラップ21、31が、第二側面12の両端には第二フラップ22、32が、第三側面13の両端には第三フラップ23、33が、さらに、第四側面14の両端には第四フラップ24、34が連結して設けられている。各側面10と各フラップは、山折りされる折曲線19を介して連結されている。
閉塞フラップ20、30は、第二フラップ22、32と第四フラップ24、34を箱本体1に対して内側に折曲する状態で、第一フラップ21、31を内側に折曲して第二フラップ22、32及び第四フラップ24、34に積層し、さらに、第三フラップ23、33を内側に折曲して第一フラップ21、31に積層して箱本体1の両端開口部を閉塞する。第三フラップ23、33は、先端部の内側面が第一フラップ21、31に糊付けして固定される。さらに、天面フラップを構成する閉塞フラップ20は、図16に示すように、第三フラップ23の中央部において、縦方向に延びる破断線25を備えている。この閉塞フラップ20は、破断線25を破断して第三フラップ23を2分割する状態で箱本体1の上端開口を開放し、内部に収納された収納物を取り出しできるようにしている。
(情報表示面3)
以上の収納箱は、複数の側面10の内の一面、図においては、第二側面12を収納物に関する情報を印字した情報表示領域50を有する情報表示面3としている。図に示す収納箱は、情報表示領域50を切り取り線4で囲んでおり、切り取り線4で切断することにより、情報表示領域50を含む情報タブ5として利用可能としている。図16に示す収納箱は、箱本体1の形状を上下方向に延びる筒状としているので、情報表示面3となる第二側面12を上下方向に延長された矩形状として、この下端部に情報タブ5を配置している。図に示す収納箱は、情報タブの長手方向を、上下方向としている。
(情報タブ3)
情報タブ5は、情報表示面3から切り離された状態で、外形を略矩形状とする形状であって、少なくとも長手方向の一辺を、側面10の周縁に形成された折り目に位置させている。図16に示す情報タブ5は、長手方向の二辺を形成する切り取り線4を側面10の対向縁に形成された折り目に位置させている。すなわち、図16に示す情報タブ5は、短手方向の長さを、情報表示面3である第二側面12の横幅と等しくしている。さらに、図に示す情報タブ5は、情報表示面3の長手方向における中心から偏心させた位置に配置されている。この構造は、情報タブ5を情報表示面3の端縁部に外観良く配置でき、情報タブ5以外の領域を広く確保して有効に利用できる。
さらに、情報タブ5は、この一辺の一端に位置する隅部を折り目から突出させて切断開始部51としている。図に示す切断開始部51は、L字状にカットされた切断縁で構成されている。この切断開始部51は、折り目に位置する切り取り線4に沿う切断縁とこの切断縁の一端から情報表示面3の内側に延びる切断縁とで形成されている。さらに、図16に示す切断開始部51は、折り目に沿う切断縁を、折り目から突出させている。この構造の切断開始部51は、情報表示面3を裁断して簡単に設けることができる。この切断開始部51は、突出部分に指先を引っ掛ける状態で、切断開始部51を摘んで切断方向に引っ張ることで、極めて簡単に情報タブ5の切断を開始することができる。このように、隅部に切断開始部51を設けた情報タブ5は、簡単かつ容易に情報表示面3から切り取りできる。
さらに、情報タブ5は、長手方向の内、切断開始部51と反対側の端部を、先端に向かって次第に幅が小さくなる尻すぼみ状に形成して尻すぼみ状の端部52としている。図に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52において、矩形状の情報表示面3の隅部をカットして略台形状としている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端縁を短く形成している。このように、切断方向の終端部を尻すぼみ状に形成してなる情報タブ5は、切り離しの終端部分における情報表示面3との連結部分を少なくできるので、終端部分をスムーズに切断できると共に、この終端部分を綺麗にできる。また、尻すぼみ状の端部の形状を、矩形状の隅部をカットしてなる略台形状とする構造は、情報タブ5が分離された後の情報表示面3には隅部が残存するので、箱状の形態を維持するための強度を残すことができる。また、情報表示面3に隅部が残存することで、情報表示面3の端縁には、この隅部を介して第二フラップ32が接続された状態に保持される。このため、情報タブ5を切り離す状態においても、情報表示面3から第二フラップ32が分離されることがなく、余分な廃棄物が増えるのを防止できる。
さらに、図に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目である折曲線19に位置させている。これにより、情報タブ5を情報表示面3の端縁部に配置しながら、尻すぼみ状の端部52の先端縁に設けた切り取り線4を目立たなくできる。ただ、図示しないが、尻すぼみ状の端部の先端縁は、情報表示面の端縁部であって、折り目となる折曲線から離れた位置とすることもできる。この構造は、情報タブを切り離す状態においても、情報表示面の端縁部と第二フラップとの連結強度を高くできる。
さらに、図に示す情報タブ5は、中央部にエンボス加工された段差凹部55を形成しており、この段差凹部55を情報表示領域50として収納物の情報を印字している。このように、情報タブ5に設けた段差凹部55を情報表示領域50と構造は、印字部分が外部に直接に接触するのを有効に防止して、外部との接触で表示領域50が損傷されたり、印字が剥げることにより表示された情報を視認できなくなるのを防止できる。
(切り取り線4)
切り取り線4は、情報タブ5の周囲に沿って形成されると共に、情報タブ5を分離する際の切断方向に沿うように延伸されている。図16ないし図18に示す切り取り線4は、側面10の周縁に形成された折り目に位置して、情報タブ5の長手方向の一辺を構成する第一切り取り線41と、第一切り取り線41と平行に延伸されて、情報タブ5の長手方向の他の一辺を構成する第二切り取り線42と、第一切り取り線41の一端であって、切断開始部51の端縁から第二切り取り線42に向かって延伸された第三切り取り線43と、尻すぼみ状の端部52の周縁に沿って形成された第四切り取り線44とを備えている。
切り取り線4の少なくとも一部は、切り取り線4の延伸方向に対して交差する交差切れ目45を切り取り線4に沿って設けている。図16に示す切り取り線4は、切断部と非切断部とを交互に設けてなるミシン目状としており、切断部に対して非切断部を短くすることで切り取り線4を切断しやすくしている。この切り取り線4は、例えば、切断部の長さを5〜15mmとし、非切断部の長さを0.5〜3mmとし、切断部の長さに対する非切断部の長さの割合を10〜30%とすることができる。さらに、図16に示す切り取り線4は、切断方向において切断部の後端縁に連続して、切り取り線4の延伸方向に対して交差する切断部を設けて交差切れ目45としている。このように、切り取り線4に交差切れ目45を設ける構造は、切り取り線4に沿って紙を切断する際に、交差切れ目45を介して切断方向を連続させながら切断できるので、切り取り線4をスムーズに切断できる特徴がある。
図16に示す切り取り線4は、第一切り取り線41、第二切り取り線42、及び第三切り取り線43において、ほぼ全体にわたって交差切れ目45を設けている。これ等の交差切れ目45は、情報タブ5の内側に向かって延びる形状としている。この切り取り線4は、情報タブ5の切断方向に対して交差する交差切れ目45を設けることで、無理なくスムーズに切断できる。さらに、図に示す第三切り取り線43は、情報タブ5の短手方向から長手方向に湾曲された湾曲ラインとしている。この構造は、収納箱の折り目から突出する切断開始部51を起点として切断を開始しながら、湾曲ラインである第三切り取り線43に沿って切断方向を長手方向に移行させて、長手方向に延びる情報タブ5をスムーズに切断できる。
さらに、図に示す第四切り取り線44は、台形状の尻すぼみ状の端部52の傾斜されたカットラインにおいて、情報タブ5の外側に延びる交差切れ目45を備えている。この構造の第四切り取り線44は、切断方向に向かって幅が次第に狭くなる尻すぼみ状の端部52において、交差切れ目45を情報タブ5の外側に延長させるので、情報タブ5の表面の紙が情報タブ5の外側まで剥がれるのを阻止しながら綺麗に切断できる。
さらに、図16に示す第四切り取り線44は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を切断線46として、情報表示面3から切り離している。この切り取り線4は、情報表示面3から切り離される情報タブ5の切断方向における終端部分となる端縁を切断線46とすることで、この終端部分を簡単かつ綺麗に分離できる。ただ、尻すぼみ状の端部52の先端縁を切断線46とする構造は、切断部分が長いと、この部分に大きな隙間が開口されやすくなる。そこで、図16と図17に示す第四切り取り線44は、台形状の尻すぼみ状の端部52の傾斜されたカットラインの中間に、未破断部47を設けている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
以上の構造の切り取り線4が周囲に形成された情報タブ5は、切断開始時には切断開始部51を図16の矢印で示すように切断方向に引っ張ることで第一切り取り線41と第二切り取り線42に沿って無理なく切断されると共に、図18に示すように、互いに平行に延びる第一切り取り線41と第三切り取り線43に沿って長手方向にスムーズに切断される。さらに、切断終了時には第四切り取り線44に沿って切断され、特に終端縁においては、尻すぼみ状の端部52の先端縁に設けた切断線46により確実に切断されて情報表示面3から切り離される。
ここで、図16と図17に示す切り取り線4は、第一切り取り線41及び第二切り取り線42を情報表示面3の対向縁に形成された折り目である折曲線18に位置させている。このように、第一切り取り線41及び第二切り取り線42を情報表示面3の周縁に形成される折り目に位置させる構造は、切り取り線4を目立たなくして外観良く配置できる。また、情報タブ5の切断時には、切り取り線4を折り目に沿って綺麗に切断でき、切り離された情報タブ5の切断部分を美しくできる。
さらに、図16と図17に示す切り取り線4は、第一切り取り線41に設けた交差切れ目45を、切り取り線4の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目45aとし、第二切り取り線42に設けた交差切れ目45を、切り取り線4の延伸方向に対して直交する直交切れ目45bとしている。このように、第二切り取り線42に設けた交差切れ目45を直交切れ目45bとする構造は、第二切り取り線42を設けた折曲線18を折り曲げた状態で、第二切り取り線42の切断部分が大きく開くのを有効に防止できる。
(パターンシート9)
図17は、図16に示す収納箱の展開図であって、紙製シートで構成されるパターンシート9を示している。ここで、図17のパターンシート9は、収納箱を表面側から見た展開図としている。この図において実線は切断された切断縁を示しており、二点鎖線は山折りされる折曲線18、19を示している。
以上のパターンシート9は、例えば、第一側面11と第二側面12の境界の折曲線18で第一側面11を内側に折り畳んで、第二側面12と第三側面13の内面に第一側面11と接着片15とを積層すると共に、第三側面13と第四側面14の境界の折曲線18で第四側面14を内側に折り畳んで、第四側面14の側縁部を接着片15に重ねた状態で第四側面14を接着片15に糊付けして、第一側面11と第四側面14とを連結する。このパターンシート9は、以上の状態、すなわち、対向する側面10が積層される姿勢に折り畳まれた状態を初期状態として、搬送や保管、出荷等の取り扱いをすることができる。これにより、パターンシート9をコンパクトに折り畳んで面積を約半分としながら、取り扱いを楽にできる。また、このパターンシート9は、初期状態における折り目に切り取り線4を配置すると共に、この切り取り線4が直交切れ目45bである交差切れ目45を備えることができる。この構造は、収納箱を折り畳んだ初期状態で、折り目に位置する切り取り線4の切断部分が大きく開く事態を回避できる。
さらに、本発明の他の実施形態に係る収納箱を以下に示す。なお、以下の実施形態において、図16ないし図18に示す前述の実施形態と同じ構成要素については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施形態3)
実施形態3に係る収納箱を図19と図20に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、情報タブ5の形状、とくに、尻すぼみ状の端部52の形状と第四切り取り線44の構造が異なっている。図19に示す情報タブ5は、前述の情報タブと同様に、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目である折曲線19に位置させるが、この先端縁を図16に示す情報タブ5よりも長くして、矩形状の隅部が台形状にカットされるカット部分を小さくしている。図19に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3から切り離された切断線とすることなく、先端縁の中間には未破断部47を設けている。図に示す先端縁は、中間の2箇所に未破断部47を設けている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
(実施形態4)
さらに、実施形態4に係る収納箱を図21と図22に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、情報タブ5や切り取り線4の形状や構造を等しくするが、情報タブ5が形成される情報表示面3である第二側面12の幅を広くしている。図21と図22に示す収納箱は、第二側面12及び第四側面14の横幅を、図16の収納箱の約2倍として、収納できる容積を2倍としている。ここで、図21に示す情報タブ5は、短手方向の長さを、第二側面12の横幅の約1/2としている。この収納箱は、情報タブの周囲に形成される切り取り線4の内、折り目に位置される第一切り取り線41と平行に配置される第二切り取り線42を、情報表示面3の中間に位置させている。このように、情報表示面3の中間に第二切り取り線42を配置する構造は、情報表示面3における領域を広く確保して有効に利用できる特徴がある。
さらに、図21に示す第二切り取り線42は、第二切り取り線42を情報表示面3の中間に配置するので、第二切り取り線42の線種に制約を受けない。したがって、図に示す切り取り線4は、第二切り取り線42に設ける交差切れ目45を、切り取り線の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目45aとしている。この構造は、情報タブの切断時には、長手方向に平行に延びる第一切り取り線と第二切り取り線に沿って、情報タブをスムーズに切断できる。ただ、切り取り線は、第二切り取り線に設ける交差切れ目を、切り取り線の延伸方向に対して垂直な垂直切れ目とすることも、情報タブの外側に交差切れ目を設けることもできる。例えば、第二切り取り線は、切断部と交差切れ目の形状を、平面視でY字状やT字状、L字状等とすることもできる。
(実施形態5)
さらに、実施形態5に係る収納箱を図23と図24に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、四角筒状の箱本体1を水平方向に向けた姿勢としている。図23の収納箱は、第一側面11と第三側面13とを幅の広い主面として上下に配置すると共に、箱本体1の両端に配置される閉塞フラップ20、30を閉塞面2として、図における左右方向に配置している。この収納箱は、収納物を取り出す開閉部となる閉塞フラップ20を正面フラップとし、反対側に位置する閉塞フラップ30を背面フラップとしている。
さらに、図23の収納箱は、情報表示面3である第二側面12を横向きの姿勢で側面に配置しており、情報表示面3から切り離される情報タブ5を情報表示面3の右側端縁部に配置している。この情報タブ5は、長手方向が水平方向となるように配置されている。図23に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の形状を矩形状の隅部が台形状にカットされた形状としており、傾斜されたカットラインにおいて、情報タブ5の外側に延びる傾斜切れ目45aからなる交差切れ目45を備えている。さらに、図23の情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3から切り離された切断線とすることなく、先端縁の中間には未破断部47を設けている。図に示す先端縁は、中間の2箇所に未破断部47を設けている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
(実施形態6)
さらに、実施形態6に係る収納箱を図25と図26に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、箱本体1の高さを低くしており、4枚の側面10の長手方向が水平方向となるようにしている。図25に示す収納箱は、二組の側面10の内、横幅の狭い側面10である第二側面12を情報表示面3として横向きの姿勢で配置している。この収納箱は、情報表示面3のほぼ全面を情報タブ5としている。
この情報タブ5は、矩形状の四隅を斜めにカットした形状としている。図の情報タブ5は、切断開始部51側の端部53を、矩形状の隅部をカットしてなる台形状としており、切断開始部51側の端部の先端縁を情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目である折曲線18に位置させている。この情報タブ5も、切断開始部51側の端部と対向する部分に矩形状の隅部を残すことで、第二フラップ22、32と第二側面12との連結状態を保持している。
さらに、図25に示す情報タブ5の周囲に形成される切り取り線4は、第二側面12と第二フラップ22との境界である折曲線19に配置された第一切り取り線41と、第二側面12と第二フラップ32との境界である折曲線19に配置された第二切り取り線42と、切断開始部51側の端部53の周縁に沿って形成された第三切り取り線43と、尻すぼみ状の端部52の周縁に沿って形成された第四切り取り線44とを備えている。
第一切り取り線41は、情報タブ5の内側に向かって延びる傾斜切れ目45aを備えており、第二切り取り線42は、情報タブ5の内側に向かって延びる垂直切れ目45bを備えている。第三切り取り線43は、台形状の端部53に沿って設けられており、台形状の先端縁を第二側面12と第三側面13との境界である折曲線18に配置させると共に、この先端縁には、情報タブ5の内側に向かって延びる垂直切れ目45bを備えている。さらに、台形状にカットされた端部53のカットラインは、切断開始部51側においては、情報タブ5の内側に向かって延びる傾斜切れ目45aを備えており、反対側には、情報タブ5の外側に向かって延びる傾斜切れ目45aを備えている。さらに、第四切り取り線44は、台形状にカットされた端部52のカットラインには、情報タブ5の外側に向かって延びる傾斜切れ目45aを備えており、第二側面12と第一側面11との境界である折曲線18に配置させる先端縁の中間には未破断部47を設けている。図に示す先端縁は、中間の2箇所に未破断部47を設けており、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
さらに、図の収納箱は、底面フラップとなる閉塞フラップ30を開閉しないように閉塞する構造としている。図に示す閉塞フラップ30は、第一フラップ31と第三の底フラップ33に接着片35を設けている。第一フラップ31の接着片35は、第二フラップ32に接着され、第三フラップ33の接着片35は、第四フラップ34に接着される。この箱本体1は、4枚の閉塞フラップ30で箱本体1の底開口部を開閉しないように閉塞する。
さらに、図の収納箱は、天面フラップとなる閉塞フラップ20を第二側面12、第三側面13、及び第四側面14に折曲線19を介して連設している。この閉塞フラップ20は、第二側面12と第四側面14を内側に折曲した後、第三側面13に連結された第三フラップ23を折曲して第二フラップ22と第四フラップ24に積層し、さらに、第三フラップ23の折曲挿入部26を折曲して第一側面11の内側に挿入し、第一側面11の中央上端部に設けた連結片27に接着して固定する。この収納箱は、第一側面11に設けた脱着片28を引っ張って除去することで連結片27が開放されて、第三フラップ23が開閉される。
(実施形態7)
さらに、実施形態7に係る収納箱を図27に示す。この図に示す収納箱は、前述の図25と図26に示す収納箱に対して、天面フラップの構成を変更している。図27に示す収納箱の閉塞フラップ20は、第二フラップ22と第四フラップ24を箱本体1に対して内側に折曲する状態で、第一フラップ21を内側に折曲して第二フラップ22及び第四フラップ24に積層し、さらに、第三フラップ23を内側に折曲して第一フラップ21に積層して箱本体1の両端開口部を閉塞する。第三フラップ23は、先端部から突出する折曲挿入部26が、第1フラップ21の折曲線19に設けた開口スリット29に挿入されて、折曲挿入部26が第一側面11の内側に挿入される。この閉塞フラップ20も、破断線25を破断して第三フラップ23を2分割する状態で箱本体1の上端開口を開放して、内部に収納された収納物を取り出しする。
(実施形態8)
さらに、実施形態8に係る収納箱を図28と図29に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の図27に示す収納箱と天面フラップ及び底フラップの構成を等しくしている。さらに、図28と図29に示す収納箱は、角筒状の箱本体1を上下方向に起立させる姿勢としている。さらに、この収納箱は、4枚の側面10の内、幅狭面である第二側面12ではなく、幅広面である第三側面13を情報表示面3として情報タブ5を設けている。ここに形成される情報タブ5及び切り取り線4は、図19と図20に示す情報タブ5及び切り取り線4と同様の構造としている。ただし、図28と図29に示す収納箱は、幅広面である第三側面13に情報タブ5を設けているので、第二切り取り線42を幅広面である第三側面13の中間に配設すると共に、この第二切り取り線42には、傾斜切れ目45aからなる交差切れ目を設けている。
(実施形態9)
さらに、実施形態9に係る収納箱を図30に示す。この図に示す収納箱も、前述の図25と図26に示す収納箱と天面フラップ及び底フラップの構成を等しくしている。さらに、図30に示す収納箱も、角筒状の箱本体1を上下方向に起立させる姿勢としている。さらに、この収納箱も、4枚の側面10の内、幅狭面である第二側面12ではなく、幅広面である第三側面13を情報表示面3として情報タブ5を設けている。ここに形成される情報タブ5及び切り取り線4は、図19と図20に示す情報タブ5及び切り取り線4と同様の構造としている。ただし、図30に示す収納箱は、幅広面である第三側面13に情報タブ5を設けているので、第二切り取り線42を幅広面である第三側面13の中間に配設すると共に、この第二切り取り線42には、傾斜切れ目45aからなる交差切れ目を設けている。
(実施形態10)
さらに実施形態に係る収納箱は、罫割れを防止する機能を備えることもできる。罫割れとは、収納箱を折り込んだ際に、折曲線の外側のライナーが折曲線に沿って千切れてしまう現象である。罫割れが生じると、折曲線に沿ってライナーの切れ目から収納箱を構成する厚紙の材質(ねずみ色)が見えて、外観が著しく損なわれて不良品となる。これを防止するため、折曲線である罫線に罫割れ防止構造を設けている。ここでは、罫線の断面形状が、収納箱を展開した状態で非連続となるように段差状に形成している。具体的には、図31Aに示す実施形態10に係る収納箱の平面図、及び図31Bに示す、図31AのXXXIB−XXXIB線における断面図に示すように、情報タブ5Aを設けた情報表示面3A(ここでは第四側面14A)が、この面と左右で隣接する面、すなわち第一側面11A及び第三側面13Aよりも、断面視において低くなるように、折曲線18Aにおいて段差を形成している。このように、折曲線18Aにおいて段差が生じるように、収納箱を展開した状態で情報表示面3Aが一段低くなるように予め形成することで、折曲線18Aで情報表示面を折曲した際に、折り目にかかる負荷が軽減され、罫割れを生じ難くすることができる。
また、このような罫割れ防止構造を収納箱に付加する方法として、収納箱の製造工程において、例えば図31Bに示すように、抜き加工時に用いる打抜型を工夫することが挙げられる。具体的には、打抜型60を構成する雄型61と雌型62の組み合わせに対して、情報表示面と対応する領域のみ、雌型62を除去している。このように構成することで、展開状態の収納箱の抜き加工時に、情報表示面が裏面側から押圧されない結果、折曲線18Aが雄型61に押されて情報表示面全体が他の面よりも一段低くなる。この結果、展開状態の収納箱を組み立てた際、折曲線18Aでの負荷が軽減されて、罫割れを生じ難くすることができる。このような打抜型60は、雄型61を刃型とし、雌型62を面板とする。刃型はトムソン刃型等と呼ばれ、ベースとなる木製や樹脂製の板(木型などとも呼ばれる)上に、展開状態の収納箱の外形や折曲線18A、破断線等の切り取り線に沿って、鋼製等の刃が配置される。刃の形状は、切断部位や折り目を設ける部位、切り取り線を設ける部位など、形成する形状に応じて加工する。また雌型62の面板は、全体を平板状としつつ、刃形に設けた刃と対応する部分に溝や凹部等の隙間63を形成している。さらに、情報表示面と対応する部位を切除した切り欠き部64を設けることで、抜き加工時に情報表示面を支持する面を無くして、他の面よりも一段下がって形成されるようにしている。
(比較試験1〜2)
次に実施形態に係る収納箱の、従来の収納箱に対する優位性を確認するため、収納箱を試作し、2種類の比較試験を行った。ここで本発明の実施形態10に対応する収納箱として、上述した図14の外観を有する実施例1の収納箱を用いた。また比較例1として、図32の展開図に示す収納箱320を用いた。比較例1の収納箱320は、特許文献5で示す意匠登録第1476324号公報と同様に、側面に押圧部321を形成している。情報タブ325の破断時には、使用者が押圧部321を押圧することで、押圧部分の切り取り線322に沿って押圧部321が切り離されると共に、折り曲げ線323を介して包装用箱の内側に折り込まれ包装用箱に孔ができる。その孔に指を入れて情報タブ325を引っ張ることで、押圧部321と情報タブ325とを切り取り線322に沿って切り離すことができる。また収納箱320の材質及び寸法、並びに情報タブ325の長さは、実施例1と同様とした。
(比較試験1)
まず比較試験1として、感応試験を行った。実施例1及び比較例1の収納箱をそれぞれ3個用意し(サンプルNo.1〜3)、同じ試験者(30才の女性)が情報タブを破断し、切り取りのし易さを評価した。試験結果は三段階評価とし、〇:良好、△:ふつう、×:不適合として区別した。試験場所は大塚包装工業株式会社内で、2017年6月23日に室内25℃の環境下で行った。この結果を表1に示す。
Figure 2018115029
表1に示すとおり、3個のサンプルのいずれに対しても実施例1では良好な切り取りのし易さが看取され、一方比較例1ではサンプルNo.2が不適合となり、残りの2個はふつうという結果であった。また、比較例1では一旦指を押し込んで指掛けを形成した後、指を入れて引っ張って引き裂くという2つの動作が必要となる一方、実施例1では既に存在する第二フラップ22Aを指で摘まんでそのまま引き裂くことができるため、情報タブを破断する動作が一動作で済む分、より単純であるとの評価が得られた。これに対して比較例1では、一旦特定部の部位を押圧して指かけを形成するという、通常の収納箱には見られない動作が必要なことから、最初に行うべき作業を理解するため説明書を読んだり質問するなどの作業が必要になるように思われるとのことであった。一方実施例1では、最初に第二フラップ22Aを表出させる必要があるものの、このための作業は収納箱の分野で広く採用されている一般的な作業(蓋部である第一フラップ21Aを半円状の破断線から破断する)であって特段の説明を要さず、情報タブの切り取り作業にあたり説明書等を参照する必要はないように思われる(対する比較例1では、箱の隅部でなく中間部分に半円状の切り取り線があるという特異な態様のため、最初に破断する際には説明が必要)とのことであった。加えて、実施例1では、端部に露出した第二フラップ22Aを2本の指で摘まんで情報タブを引き裂くことができるので、大きな力を要さず、破断し易い上、摘まむ部位も見易く、引き裂く方向などのコントロールも極めて容易である一方、比較例1の収納箱では、箱の中間を無理矢理破断する上、指を箱の内部に入れて摘まむので、摘まみにくい上、箱の内部に入れた指を視認できず、実施例1ほどには破断し易いとはいえず、また指を入れる部分から左右に、箱の縦辺までをまず判断する必要があるところ、破断方向(縦方向)と直交している(横方向)である上、切り取り線が直線状のみのミシン目であるため、縦方向に設けられた切り取り線(斜め方向にも連続して切り取り線が設けられている)と比べ、破断し難く、仕損じる虞がある(実際にサンプルNo.2は失敗した)との所感が得られた。このように、最初の破断が比較例1では行い難いとの評価であった。これに対して実施例1では、最初の破断は破断方向に沿っている上、第二フラップ22Aを指で摘まみやすいことから極めて容易である。なお、比較例1とは異なり、破断方向と直交する第三切り取り線43Aが、最後に破断されることになるものの、既に破断が開始された状態での破談となることから、一気に第三切り取り線43Aでの破断がなされ、格別の困難性は感じられなかった。このように、破断の方向を、収納箱の長手方向において、中間から端部に向かった破断でなく、端部から中間に向かう方向での破断としたことで、作業性が向上されることが明らかとなった。
なお、特許文献5に係る収納箱では、右側面の一部を切り取った状態を示す参考斜視図から明らかなとおり、情報タブを切り取った状態においても収納箱を使用可能な状態に維持している。これに対して実施例1では、収納箱を再利用することを想定しておらず、情報タブを切り取った後は収納箱は廃棄することを前提としている。これは、本発明者らが行った医療現場でのヒアリングの結果、収納箱から情報タブを切り取って利用する医療従事者は、図13に示すように医薬品を保管棚に移し替えた後は収納箱を再利用せず、速やかに破棄しているケースが多いことに着目し、そうであれば寧ろ収納箱の廃棄も情報タブの切除と一緒に行うことで、より作業性が高められるとの知見を得たことによるものである。いいかえると、実施例1に係る収納箱では、破断することを前提に、すなわち収納箱の再利用を考慮することなく、寧ろ破棄に便利なように収納箱そのものの破断にも?がるように、情報タブの破断のための構成を見直したものである。このため、収納箱の一方を先に開口した状態から情報タブを破断するようにして、より情報タブを破断し易くし、また情報タブを除去した後の収納箱は、他方も開口して折り畳むなどして、そのまま破棄できるよう、いわば情報タブの切除と収納箱の破棄とを同時に行えるように設計したものである。この結果、情報タブの破断のし易さを担保しつつも、その後の収納箱は速やかに破棄するようにして、断捨離や整理整頓にも?がる効率的な環境を実現できる。
(比較試験2)
以上の比較試験1では、試験者個人の感覚による感応試験を説明した。次に比較試験2として、実施例1及び比較例1の収納箱の切り取りの応力を数値で測定した。ここでも実施例1及び比較例1の収納箱をそれぞれ3個用意して、SHIMPO製デジタルフォースゲージFGPX−50を用いて破断時の応力を計測した。試験場所及び環境は、比較試験1と同様である。この結果を表2に示す。
Figure 2018115029
表2に示すとおり、実施例1では平均で0.50Nであるのに対し、比較例1では平均で2.18Nであり、実施例1の収納箱によれば1/4以下の力で破断できることが確認された。以上の通り、実施例1に係る収納箱は、比較例1の収納箱と比べ、弱い力でも容易に切り取り可能であることが数値的にも確認された。またはさみなどの道具も不要で、女性の弱い力でも問題なく破断でき、また感応試験結果でも比較例1の収納箱に対して作業のし易さ、視認性、指でつまめる利便性などの点で優位性を有することが確認された。
本発明は、収納物の情報が表示された情報タブを切り離し自在に設けてなる紙製の収納箱及びその製造装置並びに収納箱の製造方法として好適に使用できる。
100、100A…収納箱
1、1A…箱本体
2…閉塞面
3、3A…情報表示面;3B…第二情報表示面
4、4A…切り取り線
5、5A…情報タブ;5B…第二情報タブ
9…パターンシート
10、10A…側面
11、11A…第一側面
12、12A…第二側面
13、13A…第三側面
14、14A…第四側面
15、15A…接着片
18、18A…折曲線
19、19A…折曲線
20、20A…閉塞フラップ
21、21A…第一フラップ
22、22A…第二フラップ
23、23A…第三フラップ
24、24A…第四フラップ
25、25A…破断線
26…折曲挿入片
27…連結片
28…脱着片
29…開口スリット
30、30A…閉塞フラップ
31、31A…第一フラップ
32、32A…第二フラップ
33、33A…第三フラップ
34、34A…第四フラップ
35…接着片
41、41A…第一切り取り線
42、42A…第二切り取り線
43、43A…第三切り取り線
44…第四切り取り線
45…交差切れ目
45a…傾斜切れ目
45b…垂直切れ目
46…切断線
47…未破断部
50、50A…情報表示領域
51…切断開始部
52…尻すぼみ状の端部
53…端部
55…段差凹部
60…打抜型
61…雄型
62…雌型
63…隙間
64…切り欠き部
320…収納箱
321…押圧部
322…切り取り線
323…折り曲げ線
325…情報タブ
本発明の一の側面に係る収納箱によれば、収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱であって、複数の側面と、該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備え、前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面としており、前記情報表示面の端縁に、該情報表示面に対して内側に折曲されて前記閉塞面に位置するフラップを連設しており、前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能としており、前記切り取り線が、前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された、互いに平行な第一切り取り線及び第二切り取り線と、前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線とを含み、前記第一切り取り線及び第二切り取り線は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けており、前記第三切り取り線は、切断部と非切断部とを交互に設けてなるミシン目状とすると共に、該第三切り取り線を構成する各破断線分の長さを、前記第一切り取り線及び第二切り取り線を構成する各破断線分の長さよりも短く形成しており、前記情報表示面の内、前記第三切り取り線と対向する辺側と連設された前記フラップを、前記情報表示面の破断開始位置としており、前記収納箱を展開した状態で、前記情報表示面が、該情報表示面と左右で隣接する側面よりも、断面視において低くなるように、境界の折り目において段差を形成し、かつ該境界の折り目において断面視ノ字状かつ非U字状に形成しており、前記情報タブが、中央部に段差凹部を形成しており、この段差凹部を前記情報表示領域とすることができる。上記構成により、折り目に沿って設けられた交差切れ目を有する第一切り取り線と第二切り取り線でもって、容易に情報タブを収納箱から分離させることを可能にしつつ、これらと交差する第三切り取り線については破断線分のみとして、情報タブの未切除状態における収納箱の強度を維持することができ、収納箱の強度維持と情報タブの切り離し作業の容易化を両立させることができる。
また本発明の他の側面に係る収納箱によれば、収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱であって、複数の側面と、該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備え、前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面としており、前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能としており、前記側面の内、主面を構成する第一側面は、前記閉塞面との境界よりも、前記情報表示面との境界を短くしており、前記情報表示面は、前記閉塞面との境界よりも、前記第一側面との境界を長くしており、前記情報タブは、外形を略矩形状とすると共に、少なくとも長手方向の一辺を、前記側面の周縁に形成された折り目に位置させると共に、該一辺の一端に位置する隅部を折り目から突出させて切断開始部としており、前記情報タブは、長手方向の内、前記切断開始部と反対側の端部を、先端に向かって次第に幅が小さくなる尻すぼみ状の端部を形成しており、前記切り取り線が、前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された第一切り取り線及び第二切り取り線と、前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線と、前記尻すぼみ状の端部の周縁に沿って形成された第四切り取り線と、前記尻すぼみ状の端部の先端縁に形成された切断線とを備え、前記切断開始部は、前記第一切り取り線及び前記第三切り取り線とがなす隅部に設けられ、かつ折り目に位置する前記切り取り線に沿う第一切断縁と、該第一切断縁の一端から前記情報表示面の内側に延びる第二切断縁とで形成されており、交差切れ目として、前記第一切り取り線、前記第二切り取り線、及び前記第三切り取り線が前記情報タブの内側に延びる第一、第二、第三交差切れ目を備えると共に、前記第四切り取り線が前記情報タブの外側に延びる第四交差切れ目を備え、前記第一切り取り線に設けた前記第一交差切れ目が、該切り取り線の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目であり、前記第二切り取り線に設けた前記第二交差切れ目が、該切り取り線の延伸方向に対して直交する直交切れ目であり、前記切断線を、切断部と非切断部とを交互に設けてなるミシン目状に形成することができる。
さらに本発明の他の側面に係る収納箱によれば、上記構成に加えて、前記第三切り取り線は、該第三切り取り線を構成する各破断線分を長さを、第一切り取り線及び第二切り取り線を構成する各破断線分を長さよりも短く形成することができる。上記構成により、第三切り取り線を、第一切り取り線や第二切り取り線よりも破断され難い強固なものとして、収納箱の剛性を高めつつ、情報タブの破断時においては、第一切り取り線及び第二切り取り線に沿って情報タブを引き剥がすようにして破断を可能としている。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、対向する側面10が積層される姿勢に折り畳んだ状態を初期状態として取り扱い可能とし、初期状態における折り目に切り取り線4を配置すことができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記交差切れ目を、切断開始の起点側に傾斜させ、かつ各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して50°〜80°に傾斜させることができる。
さらにまた、本発明の他の側面に係る紙製の収納箱によれば、上記いずれかの構成に加えて、前記第一切り取り線に設けた前記第一交差切れ目は、切断開始の起点側に傾斜されており、かつ各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して50°〜80°に傾斜させることができる。
本発明の実施形態1に係る紙製の収納箱を示す斜視図である。 図1の収納箱の展開図である。 図1の収納箱の平面図である。 図3の収納箱の背面図である。 図3の収納箱の右側面図である。 図3の収納箱の左側面図である。 図3の収納箱の平面図である。 図3の収納箱の底面図である。 図2の展開図の一部拡大図である。 図1の収納箱の上端を開いて情報タブを切り離そうとする状態を示す斜視図である。 図10の収納箱から情報タブを切り離す状態を示す斜視図である。 切り離した情報タブを示す平面図である。 切り離した情報タブを引き出しのネームタグに利用する様子を示す斜視図である。 耐圧試験の結果を示す斜視図である。 変形例に係る紙製の収納箱を示す展開図である。 本発明の実施形態2に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図16に示す収納箱の展開図である。 図16に示す収納箱の情報タブを切り離す状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図19に示す収納箱の展開図である。 本発明の参考例1に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図21に示す収納箱の展開図である。 本発明の実施形態5に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図23に示す収納箱の展開図である。 本発明の参考例2に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図25に示す収納箱の展開図である。 本発明の参考例3に係る紙製の収納箱の展開図である。 本発明の参考例4に係る紙製の収納箱の斜視図である。 図28に示す収納箱の展開図である。 本発明の参考例5に係る紙製の収納箱の展開図である。 図31Aは本発明の実施形態10に係る紙製の収納箱を示す展開図、図31Bは図31AのXXXIB−XXXIB線における断面と打抜型を示す断面図である。 比較例1に係る紙製の収納箱を示す斜視図である。
実施形態3に係る収納箱を図19と図20に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、情報タブ5の形状、とくに、尻すぼみ状の端部52の形状と第四切り取り線44の構造が異なっている。図19に示す情報タブ5は、前述の情報タブと同様に、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3の長手方向の端縁に形成された折り目である折曲線19に位置させるが、この先端縁を図16に示す情報タブ5よりも長くして、矩形状の隅部が台形状にカットされるカット部分を小さくしている。図19に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3から切り離された切断線とすることなく、先端縁の中間には未破断部47を設けている。図に示す先端縁は、中間の2箇所に未破断部47を設けている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
参考例1
さらに、参考例1に係る収納箱を図21と図22に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、情報タブ5や切り取り線4の形状や構造を等しくするが、情報タブ5が形成される情報表示面3である第二側面12の幅を広くしている。図21と図22に示す収納箱は、第二側面12及び第四側面14の横幅を、図16の収納箱の約2倍として、収納できる容積を2倍としている。ここで、図21に示す情報タブ5は、短手方向の長さを、第二側面12の横幅の約1/2としている。この収納箱は、情報タブの周囲に形成される切り取り線4の内、折り目に位置される第一切り取り線41と平行に配置される第二切り取り線42を、情報表示面3の中間に位置させている。このように、情報表示面3の中間に第二切り取り線42を配置する構造は、情報表示面3における領域を広く確保して有効に利用できる特徴がある。
さらに、図23の収納箱は、情報表示面3である第二側面12を横向きの姿勢で側面に配置しており、情報表示面3から切り離される情報タブ5を情報表示面3の右側端縁部に配置している。この情報タブ5は、長手方向が水平方向となるように配置されている。図23に示す情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の形状を矩形状の隅部が台形状にカットされた形状としており、傾斜されたカットラインにおいて、情報タブ5の外側に延びる傾斜切れ目45aからなる交差切れ目45を備えている。さらに、図23の情報タブ5は、尻すぼみ状の端部52の先端縁を、情報表示面3から切り離された切断線とすることなく、先端縁の中間には未破断部47を設けている。図に示す先端縁は、中間の2箇所に未破断部47を設けている。これにより、尻すぼみ状の端部52の先端部が切断部によって大きく開口されるのを防止している。
参考例2
さらに、参考例2に係る収納箱を図25と図26に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の実施形態2の収納箱に対して、箱本体1の高さを低くしており、4枚の側面10の長手方向が水平方向となるようにしている。図25に示す収納箱は、二組の側面10の内、横幅の狭い側面10である第二側面12を情報表示面3として横向きの姿勢で配置している。この収納箱は、情報表示面3のほぼ全面を情報タブ5としている。
さらに、参考例3に係る収納箱を図27に示す。この図に示す収納箱は、前述の図25と図26に示す収納箱に対して、天面フラップの構成を変更している。図27に示す収納箱の閉塞フラップ20は、第二フラップ22と第四フラップ24を箱本体1に対して内側に折曲する状態で、第一フラップ21を内側に折曲して第二フラップ22及び第四フラップ24に積層し、さらに、第三フラップ23を内側に折曲して第一フラップ21に積層して箱本体1の両端開口部を閉塞する。第三フラップ23は、先端部から突出する折曲挿入部26が、第1フラップ21の折曲線19に設けた開口スリット29に挿入されて、折曲挿入部26が第一側面11の内側に挿入される。この閉塞フラップ20も、破断線25を破断して第三フラップ23を2分割する状態で箱本体1の上端開口を開放して、内部に収納された収納物を取り出しする。
参考例4
さらに、参考例4に係る収納箱を図28と図29に示す。これらの図に示す収納箱は、前述の図27に示す収納箱と天面フラップ及び底フラップの構成を等しくしている。さらに、図28と図29に示す収納箱は、角筒状の箱本体1を上下方向に起立させる姿勢としている。さらに、この収納箱は、4枚の側面10の内、幅狭面である第二側面12ではなく、幅広面である第三側面13を情報表示面3として情報タブ5を設けている。ここに形成される情報タブ5及び切り取り線4は、図19と図20に示す情報タブ5及び切り取り線4と同様の構造としている。ただし、図28と図29に示す収納箱は、幅広面である第三側面13に情報タブ5を設けているので、第二切り取り線42を幅広面である第三側面13の中間に配設すると共に、この第二切り取り線42には、傾斜切れ目45aからなる交差切れ目を設けている。
参考例5
さらに、参考例5に係る収納箱を図30に示す。この図に示す収納箱も、前述の図25と図26に示す収納箱と天面フラップ及び底フラップの構成を等しくしている。さらに、図30に示す収納箱も、角筒状の箱本体1を上下方向に起立させる姿勢としている。さらに、この収納箱も、4枚の側面10の内、幅狭面である第二側面12ではなく、幅広面である第三側面13を情報表示面3として情報タブ5を設けている。ここに形成される情報タブ5及び切り取り線4は、図19と図20に示す情報タブ5及び切り取り線4と同様の構造としている。ただし、図30に示す収納箱は、幅広面である第三側面13に情報タブ5を設けているので、第二切り取り線42を幅広面である第三側面13の中間に配設すると共に、この第二切り取り線42には、傾斜切れ目45aからなる交差切れ目を設けている。
(実施形態10)

Claims (16)

  1. 収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱であって、
    複数の側面と、
    該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面と
    を備え、
    前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面としており、
    前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能としており、
    前記切り取り線が、
    前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された第一切り取り線及び第二切り取り線と、
    前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線と
    を含み、
    前記第一切り取り線及び第二切り取り線は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けており、
    前記第三切り取り線は、該第三切り取り線を構成する各破断線分を長さを、前記第一切り取り線及び第二切り取り線を構成する各破断線分を長さよりも短く形成してなる紙製の収納箱。
  2. 請求項1に記載の紙製の収納箱であって、
    前記情報表示面の内、前記第三切り取り線と対向する辺側を、前記情報表示面の破断開始位置としてなる紙製の収納箱。
  3. 請求項1又は2に記載の紙製の収納箱であって、
    前記切り取り線が、前記側面の周縁に形成された折り目に位置して、前記情報タブの長手方向の一辺を構成する第一切り取り線と、前記第一切り取り線と平行に延伸されて、前記情報タブの長手方向の他の一辺を構成する第二切り取り線と、前記第一切り取り線の一端であって、前記切断開始部の端縁から前記第二切り取り線に向かって延伸された第三切り取り線と、前記尻すぼみ状の端部の周縁に沿って形成された第四切り取り線とを備え、
    前記第一切り取り線、前記第二切り取り線、及び前記第三切り取り線が前記情報タブの内側に延びる前記交差切れ目を備えると共に、前記第四切り取り線が前記情報タブの外側に延びる前記交差切れ目を備える紙製の収納箱。
  4. 請求項3に記載の紙製の収納箱であって、
    前記第一切り取り線及び前記第二切り取り線が、前記情報表示面の対向縁に形成された折り目に位置しており、
    前記第一切り取り線に設けた前記交差切れ目が、該切り取り線の延伸方向に対して傾斜する傾斜切れ目であり、
    前記第二切り取り線に設けた前記交差切れ目が、該切り取り線の延伸方向に対して直交する直交切れ目である紙製の収納箱。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記情報タブが、中央部に段差凹部を形成しており、この段差凹部を前記情報表示領域としてなる紙製の収納箱。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記複数の側面が、互いに側縁で連結された第一の側面、第二の側面、第三の側面、及び第四の側面で構成されると共に、前記第一の側面の側縁に沿って接着片を連設し、前記接着片を前記第四の側面に糊付けして全体の形状を四角筒状としており、
    前記第二の側面を前記情報表示面として、前記情報タブを設けてなる紙製の収納箱。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記収納箱を、対向する前記側面が積層される姿勢に折り畳んだ状態を初期状態として取り扱い可能としており、前記初期状態における折り目に前記切り取り線を配置すると共に、該切り取り線が、該切り取り線の延伸方向と直交する直交切れ目である前記交差切れ目を備える紙製の収納箱。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記複数の側面の内、前記情報表示面以外に、第二情報表示領域を設けてなる紙製の収納箱。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記交差切れ目は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して50°〜80°に傾斜されてなる紙製の収納箱。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記交差切れ目を設ける間隔を、第一切り取り線及び第二切り取り線の破断線分の長さに対して1.2〜1.8としてなる紙製の収納箱。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    前記第一切り取り線及び第二切り取り線の破断線分を設ける間隔を、該破断線分の長さに対して、40%〜70%としてなる紙製の収納箱。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    展開状態における前記情報表示面が、断面視において、該情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面と同一平面上にないよう構成されてなる収納箱。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    展開状態における前記情報表示面が、断面視において、該情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面よりも低い面に位置されてなる収納箱。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の紙製の収納箱であって、
    展開状態において、前記情報表示面が、該情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面と、断面視において、前記第一切り取り線及び第二切り取り線で非連続に形成されてなる収納箱。
  15. 収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱の製造装置であって、
    複数の側面と、該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備え、前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面として、前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能とし、前記切り取り線が、前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された第一切り取り線及び第二切り取り線と、前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線とを含み、前記第一切り取り線及び第二切り取り線は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けている収納箱を展開した状態の輪郭に沿って刃を形成した雄型と、
    前記刃の部分を窪ませた雌型と
    を備え、
    前記雌型は、前記情報表示面と対応する部位を切り欠いてなる収納箱の製造装置。
  16. 収納物を収納するための箱形に形成された紙製の収納箱の製造方法であって、
    複数の側面と、該複数の側面で区画された開口端を閉塞する閉塞面とを備え、前記複数の側面の内、少なくとも一面を、収納物に関する情報を印字した情報表示領域を有する情報表示面として、前記情報表示領域の周囲に、複数の破断線分を一直線上に離間した切り取り線を設けており、該切り取り線で情報表示領域を含む領域を切断することにより、情報タブとして利用可能とし、前記切り取り線が、前記情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面との境界である折り目に沿って前記情報表示面の中間まで各々延長された第一切り取り線及び第二切り取り線と、前記情報表示面の中間において、前記第一切り取り線と第二切り取り線の端縁同士を結ぶように延長された第三切り取り線とを含み、前記第一切り取り線及び第二切り取り線は、各切り取り線を構成する破断線分の延伸方向に対して交差する交差切れ目を該切り取り線に沿って離間して設けている収納箱を展開した状態の輪郭に沿って刃を形成した雄型と、前記刃の部分を窪ませると共に、前記情報表示面と対応する部位を切り欠いた雌型とで構成される打抜型を準備する工程と、
    前記打抜型の間に原紙をセットして、展開状態の収納箱を打ち抜くと共に、前記情報表示面が、断面視において、該情報表示面の両側にそれぞれ隣接する他の側面と同一平面上にないよう形成する工程と
    を含む収納箱の製造方法。
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