JP7271102B2 - 薄葉紙収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、薄葉紙収納箱に関する。
ティシューペーパーなどの薄葉紙は、紙製等の箱体(以下、薄葉紙収納箱という)に収納され、薄葉紙収納箱の上面部に設けられた取出し口から取り出されて使用される。従来の薄葉紙収納箱は、直方体状の厚紙で形成されており、使用後にそのままの状態で廃棄すると嵩張るため、使用後に解体できるようになっている。
例えば、特許文献1には、一対の内フラップの外面に上下一対の外フラップが接着され、さらに上下一対の外フラップは先端部が重なるように接着された妻面を備えるティシューペーパー収納箱が開示されている。この構成では、上下一対の外フラップのうち下外フラップにミシン目が設けられており、ミシン目の一部(円弧状ミシン線)を破断することにより、妻面に親指大の径を有する開口部が形成される。そして、この開口部に指を掛けて妻面を外側へ引っ張ると、上下一対の外フラップの先端部(接着部)に配置された残りのミシン目(切離し用ミシン線)が破断され、一対の内フラップと上外フラップとの接着が解除される。さらに下外フラップを妻面の外側へ引くと、一対の内フラップと下外フラップとの接着が解除され、薄葉紙収納箱が解体可能となる。
特許第4142238号公報
しかしながら、解体可能な薄葉紙収納箱では、各フラップ間に接着部が存在し、解体時にこれらの接着部を剥がすために強い力が必要になる。また、解体時に形成される指掛用の開口部は開口寸法が小さいため、妻面に開口を形成する際または各フラップの接着を解除する際に指に負担がかかる。そのため、従来の薄葉紙収納箱は、薄葉紙収納箱の解体に困難を伴う場合がある。
本発明の目的は、解体が容易な薄葉紙収納箱を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、取出し口が設けられた上面部、底面部、一対の側面部、および一対の妻面部を有し、前記上面部の側端縁から延出する上面側フラップと、前記底面部の側端縁から延出する底面側フラップと、前記一対の側面部の両側端縁からそれぞれ延出する一対の側面側フラップとを有し、前記妻面部は、前記上面側フラップの内側に前記底面側フラップが重なり且つ前記底面側フラップの内側に前記一対の側面側フラップが重なるように、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記一対の側面側フラップがそれぞれ折り曲げられて形成され、前記上面側フラップの下端部と前記底面側フラップの上端部とが接合された接合部と、前記接合部の下方に形成され、前記底面側フラップの一方の側端縁寄りの端部から他方の側端縁寄りの端部まで延びるミシン目とを有する、薄葉紙収納箱を提供する。
第1の態様では、上面側フラップと底面側フラップとを接合する接合部の下方に、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目が形成されている。このような構成では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目を破断することで、底面側フラップが両側端縁間で切断され、上面側フラップと切断された底面側フラップの一部とが接合された状態で引き出すことができる。これにより、各フラップに接着部が存在していても、少ない力で各フラップの接着を解除することができる。
また、第1の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間にわたってミシン目が破断されると、薄葉紙収納箱に開口部が形成される。形成された開口部は大きな開口寸法を有するため、このような開口部には複数本の指または掌(以下、掌等という)を挿入することができる。そして、開口部に挿入された掌等で妻面部を外側に引っ張ることにより、各フラップの接着が解除され、薄葉紙収納箱の妻面部を開放することができる。そのため、妻面部に開口部を形成する際または各フラップの接着を解除する際に指にかかる負担を軽減することができる。
さらに、第1の態様では、ミシン目を破断し、上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出すだけで、薄葉紙収納箱の妻面部を開放することができる。そのため、1つの動作(以下、ワンアクションという場合がある)で、薄葉紙収納箱を簡単に解体することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記ミシン目は、前記底面側フラップの一方の側端縁から他方の側端縁まで延びる、薄葉紙収納箱を提供する。第2の態様では、ミシン目が底面側フラップの一方の側端縁から他方の側端縁まで延びることで、ミシン目の両端部が底面側フラップの両側端縁にそれぞれ連続している。これにより、ミシン目を破断すると、底面側フラップが両側端縁間で簡単に切断される。そのため、底面側フラップの一方の側端縁から他方の側端縁まで延びるミシン目は、底面側フラップの両側端縁間を少ない力で破断することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記ミシン目の両端部が、前記底面側フラップの両側端縁から離間している、薄葉紙収納箱を提供する。第3の態様では、ミシン目の一方の端部が、底面側フラップの一方の側端縁から離間し、ミシン目の他方の端部が、底面側フラップの他方の側端縁から離間しているため、ミシン目の両端部が底面側フラップの両側端縁にそれぞれ連続しない構成となる。このような構成は、底面側フラップの一方の側端縁から他方の側端縁までミシン目が延びる構成ではないため、使用前または使用時(以下、解体前という場合がある)にミシン目が破断するのを防ぐことができる。
本発明に係る第4の態様は、前記ミシン目が、前記接合部から離れる方向に湾曲する、薄葉紙収納箱を提供する。第4の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目が、上面側フラップと底面側フラップとを接合する接合部から離れる方向に湾曲することにより、ミシン目を破断する際にミシン目に掌等がかかり易くなる。また、ミシン目をこのように湾曲させることにより、ミシン目を破断した後に形成される開口部も湾曲させることができるため、解体時に妻面部に形成された開口部に掌等を挿入し易くなる。
本発明に係る第5の態様は、前記ミシン目の少なくとも一部が、前記底面側フラップに設けられている、薄葉紙収納箱を提供する。第5の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目の一部または全部が、外部から目につき易い妻面部の底面側フラップに設けられている。そのため、解体時におけるミシン目の確認が容易である。
本発明に係る第6の態様は、前記ミシン目の少なくとも一部が、前記底面部に設けられている、薄葉紙収納箱を提供する。第6の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目の一部または全部が、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱の底面部に設けられている。そのため、使用時(解体前)にミシン目が破断されるのを防ぐことができる。
また、第6の態様では、ミシン目の一部が底面部に設けられている場合に、まず底面部に形成されたミシン目の一部を破断することにより、底面部に開口部を形成することができる。そして、底面部に形成された開口部に複数本の指を挿入することにより、掌等を開口部に掛けることができる。また、底面部に形成されたミシン目の一部を破断して形成された開口部に掌等を掛けると、ミシン目の一部が破断された形成された断片が底面部の側端縁で妻面部の内側に折れ曲がる。折れ曲がった断片は、上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出す際に、掌等に対して緩衝部となる。そのため、各フラップの接着を解除する際に、掌等にかかる負担を軽減することができる。
さらに、第6の態様では、ミシン目の一部を底面部に設ける構成として、ミシン目の全部が底面部に設ける構成を採用することができる。このような構成では、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱の底面部にミシン目全体を設けることができる。そのため、使用時(解体前)にミシン目が破断されるのを確実に防ぐ抑制することができる。
本発明に係る第7の態様は、前記ミシン目の中央部が、前記底面部に設けられている、薄葉紙収納箱を提供する。第7の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目の中で破断され易いミシン目の中央部が、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱の底面部に設けられている。そのため、ミシン目の中央部以外の部分が妻面部に設けられている場合でも、使用時(解体前)にミシン目が破断されるのを防ぐことができる。
また、第7の態様では、上述の底面部に形成されたミシン目の一部がミシン目の中央部に対応するため、このミシン目の中央部を破断することにより、底面部の妻面部寄りに掌等を挿入できる程度の開口部を形成することができる。そのため、使用時(解体前)にミシン目が破断されるのを防ぎながら、上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で容易に引き出すことができる。
本発明に係る第8の態様は、前記ミシン目の中央部に、前記接合部から離れる方向に前記ミシン目の一部が円弧状に突出する円弧部が形成されている、薄葉紙収納箱を提供する。第8の態様では、底面側フラップの両側端縁寄りの端部間に延びるミシン目の一部が、ミシン目の中央部から円弧状に突出する円弧部を構成する。このような円弧部を構成するミシン目の一部は、円弧部でないミシン目の他の部分に比べて破断され易いため、この円弧部の破断を契機にミシン目全体を破断することができる。
本発明に係る第9の態様は、前記側面側フラップが、前記底面部側の一部が切り欠かれた切欠部を有する、薄葉紙収納箱を提供する。第9の態様では、側面側フラップの底面部側の一部が切欠部によって切り欠かれているため、上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出す場合に、ミシン目が破断されて形成された断片または形成された開口部に挿入した掌等が各側面側フラップに引っ掛かり難くなる。これにより、上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出す作業が容易になり、一対の側面側フラップに対して上面側フラップの接着と底面側フラップの接着を確実に解除することができる。
本発明の一態様によれば、解体が容易な薄葉紙収納箱を提供することができる。
本発明の実施形態に係る薄葉紙収納箱(第1実施形態)を示す斜視図である。 第1実施形態に係る薄葉紙収納箱の展開図である。 第1実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。 第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する状態(薄葉紙収納箱に開口部を形成して掌等を挿入した状態)を示す図である。 第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する状態(上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出した状態)を示す図である。 第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する状態(妻面部が開放された状態)を示す図である。 第2実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。 第3実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。 第4実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。 第5実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、薄葉紙収納箱の幅方向をX方向とし、奥行き方向をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。
図1は、本発明の実施形態に係る薄葉紙収納箱の一例(第1実施形態)を示す斜視図であり、図2は、第1実施形態に係る薄葉紙収納箱の展開図であり、図3は、第1実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。図1~図3に示すように、本実施形態に係る薄葉紙収納箱100は、上面部10、底面部20、一対の側面部30、および一対の妻面部40とからなる略直方体(立方体を含む)状に形成された箱体である。
薄葉紙収納箱100内の収容空間には、多数のティシューペーパーTPが積層された状態で収納される。薄葉紙収納箱100は、バージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙などを用いて形成される。また、薄葉紙収納箱100に収容される薄葉紙は、ティシューペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、トイレットペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
薄葉紙収納箱100の外形寸法は、収納されるティシューペーパーTPの量や寸法などにより決定されるが、例えば、長手方向(幅)の長さは、100~250mmにすることができ、好ましくは200~250mmである。短手方向(奥行き)の長さは、100~150mmにすることができ、好ましくは100~130mmである。高さは、40~150mmにすることができ、好ましくは60~100mmである。
薄葉紙収納箱100の坪量は、使用に耐えうる十分な強度を確保する観点から、薄葉紙収納箱100がコートボール紙(厚紙)で形成されている。なお、薄葉紙収納箱100の坪量は、250~450g/mにすることができ、好ましくは300~400g/mである。ここで、坪量とは、JIS P 8124(1998)の坪量測定方法に準じて測定したものである。
薄葉紙収納箱100内に収容されるティシューペーパーTPの大きさは、例えば、上面および底面の寸法が60~130mm×150~250mm、高さが20~110mmである。ティシューペーパーのプライ数は、2プライであり、その1プライ当たりの坪量は9.0~25.0g/m、より好ましくは10.0~16.0g/mである。また、紙厚は、2プライで100~250μmであり、より好ましくは120~200μmである。なお、坪量とは、JIS P 8124(1998)に基づいて測定した値を意味する。
また、紙厚の測定方法としては、例えば、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて、2プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台との間にゴミやチリなどがないことを確認して、プランジャーを測定台に設置する。その後、ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させて、ゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、そのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は、金属製で直径10mm程度の円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにする。この紙厚の測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は、測定を10回行って得られる平均値とする。
薄葉紙収納箱100は、上面部10に取出し口50を有する。取出し口50は、収容空間に収容されているティシューペーパーTPを上面部10側から取り出すことができる形状になっている。取出し口50は、上面部10のY方向の中央に形成され、X方向に沿う方向が長手方向となる略長方形状の開口を構成する。
本実施形態では、薄葉紙収納箱100の使用時に、取出し口50を通じて、収容空間に収容されているティシューペーパーTPが外部へ取り出される。なお、取出し口50のX方向の長さやY方向の幅は、ティシューペーパーTPの大きさ等に基づいて適宜定めることができる。また、本実施形態では、取出し口50は、薄葉紙収納箱100の上面部10のY方向の中間にX方向に沿って長方形状に形成されているが、これに限定されず、ティシューペーパーTPを取り出すことができれば、他の形状でもよい。
薄葉紙収納箱100は、使用前の段階では、上面部10に、ミシン目等からなる破断用切目線51を介して薄葉紙収納箱100と一体に形成された蓋部53を有する。使用時には、蓋部53を破断用切目線51に沿って切り離し、上面部10に取出し口50を形成する。これにより、収容空間内のティシューペーパーTPは、取出し口50から上方に取り出すことができる。なお、本実施形態において、破断用切目線51は、使用時において蓋部53を切り離す切り取り線を意味する。
また、上面部10の取出し口50には、取出し口50を覆うように長手方向にスリット52aを有する樹脂製フィルム52が設けられている。なお、樹脂製フィルム52は、上面部10の裏面に、取出し口50の周囲に塗布された接着剤などにより固定されている。ティシューペーパーTPは、このスリット52aを通して外部に取り出される。なお、樹脂製フィルム52の材質としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができるが、これらに限定されない。
薄葉紙収納箱100を構成する上面部10、底面部20および一対の側面部30は、それぞれ、略長方形状に形成されており、折り曲げ可能に連接されている。そして、底面部20の長手端縁20cには、図2に示すように、側面部30の長手端縁20cと連結するための台形状の糊代部20dが折り曲げ可能に連接されている。
薄葉紙収納箱100は、図1、図2に示すように、さらに上面側フラップ11、底面側フラップ21、および一対の側面側フラップ31を有している。上面側フラップ11は、上面部10の両側端縁10a,10aから延出されている。また底面側フラップ21は、底面部20の両側端縁20a,20aから延出されている。さらに一対の側面側フラップ31は、一対の側面部30の両側端縁30a,30aからそれぞれ延出されている。そして、上面側フラップ11、底面側フラップ21および一対の側面側フラップ31は、それぞれ、略長方形状に形成されており、内側に折り曲げ可能に連接されている。
ここで、本実施形態に係る薄葉紙収納箱100の成形方法の一例について説明する。なお、薄葉紙収納箱100の成形方法は、以下に示す成形方法に限定されるものではない。まず、図2に示す上面部10、底面部20、および一対の側面部30をそれぞれ折り曲げる。また、糊代部20dを折り曲げて底面部20と連接していない側の側面部30の裏面に糊代部20dを糊付けして、底面部20と側面部30とを連結する。これにより、妻面部40の形成されていない筒状の箱体が形成される。
次に、側面側フラップ31を、対向配置される側面側フラップ31と対向するように、それぞれ内側に折り曲げる。次に、底面側フラップ21を折り曲げた後、上面側フラップ11の端部(下端部11a)の内面が底面側フラップ21の端部(上端部21a)外面に重なるように、上面側フラップ11を折り曲げる。
次いで、底面側フラップ21の上端部21aを除く内面の両端側に設けられた接着部A23によって、底面側フラップ21が一対の側面側フラップ31に接着される。また、上面側フラップ11の下端部11aを除く内面の両端側に設けられた接着部A13によって、上面側フラップ11が一対の側面側フラップ31に接着される。さらに、上面側フラップ11の下端部11aの内面に複数個所(2か所)設けられた接着部A12によって、上面側フラップ11の下端部11aが底面側フラップ21(上端部21a)に対して接着される。
なお、各接着部(接着部A12、接着部A13、接着部A23)が設けられる位置は、上述の位置に限定されない。例えば、接着部A23および接着部A13を一対の側面側フラップ31に設け、底面側フラップ21および上面側フラップ11を一対の側面側フラップ31を接着してもよい。また、接着部A12を底面側フラップ21の上端部21aに設け、上面側フラップ11の下端部11aを底面側フラップ21の上端部21aに接着してもよい。
これにより、薄葉紙収納箱100が形成される。また、薄葉紙収納箱100の妻面部40は、上面側フラップ11の内側に底面側フラップ21が重なり、且つ、底面側フラップ21の内側に一対の側面側フラップ31が重なる(重畳する)ように、上面側フラップ11、底面側フラップ21、および一対の側面側フラップ31がそれぞれ折り曲げられて形成されたものとなる。
さらに、薄葉紙収納箱100の妻面部40には、上面側フラップ11の下端部11aと底面側フラップ21の上端部21aとが接合された接合部41が形成されている。接合部41は、上述の接着部A12によって接着された上面側フラップ11の下端部11aと底面側フラップ21の上端部21aによって構成されている。
なお、妻面部40を構成する各フラップ間の接合は、少なくとも上面側フラップ11の下端部11aと底面側フラップ21の上端部21aとが接合(接着)されていればよい。すなわち、上面側フラップ11と一対の側面側フラップ31との接合(接着)および底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との接合(接着)は、いずれも省略することができる。
本実施形態(第1実施形態)の薄葉紙収納箱100では、接合部41の下方に、ミシン目22が形成されている。このミシン目22は、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの端部21bから他方の側端縁21c寄りの端部21bまで延びるように形成されている。ここで、ミシン目22が接合部41の下方に形成されていることは、ミシン目22の全部が接合部41の下方に形成されていることを意味する。言い換えると、ミシン目22は、接合部41と重ならないように接合部41の下方に設けられている。
具体的には、本実施形態(第1実施形態)の薄葉紙収納箱100では、ミシン目22は、底面側フラップ21の一方の側端縁21cから他方の側端縁21cまで延びるように形成されている。すなわち、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間にわたって連続するように、ミシン目22が、底面側フラップ21に形成されている。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、図1~図3に示すように、ミシン目22が、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)に湾曲している。すなわち、ミシン目22は、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)に凸となる曲線状に形成されている。
また、ミシン目22の少なくとも一部が、底面側フラップ21に設けられている。すなわち、ミシン目22の一部または全部を、底面側フラップ21に設けることができる。第1実施形態では、図1~図3に示すように、ミシン目22の両端部22bが、底面側フラップ21に設けられている。
また、ミシン目22の少なくとも一部は、底面部20に設けられている。すなわち、ミシン目22の一部または全部を、底面部20に設けることができる。第1実施形態では、図1~図3に示すように、ミシン目22の中央部22aが、底面部20に設けられている。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100は、図1~図3に示すように、側面側フラップ31は、底面部20側の一部が切り欠かれた切欠部31aを有する。すなわち、第1実施形態の薄葉紙収納箱100は、側面側フラップ31の底面部20側の角部が切り欠かれている。第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、切欠部31aの切欠き辺が、直線状の一辺で形成されている。なお、切欠部31aの切欠き辺の形状は、この形状に限定されず、曲線状の一辺、直線状の2辺等で形成されていてもよい。
ここで、本実施形態(第1実施形態)の薄葉紙収納箱100を解体する方法について、説明する。図4は、第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する場合に薄葉紙収納箱に開口部を形成して掌等を挿入した状態を示す図である。図5は、第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する場合に上面側フラップと底面側フラップとを接合した状態で引き出した状態を示す図である。図6は、第1実施形態に係る薄葉紙収納箱を解体する場合に妻面部が開放された状態を示す図である。
第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合する接合部41の下方に、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びるミシン目22が形成されている。図4に示すように、底面部20に形成されたミシン目22の一部(中央部22a)を破断すると、薄葉紙収納箱100に開口部OPが形成され、開口部OPには掌等Hを挿入することができる。
この開口部OPに掌等Hを挿入した状態で、図5に示すように、妻面部40を外側に引っ張ることにより、底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びるミシン目22が破断され、さらに底面側フラップ21が両側端縁21c間で切断される。そして、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合した状態で引き出すことができる。これにより、一対の側面側フラップ31と上面側フラップ11間の接着、および一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21間の接着を、少ない力で解除することができる。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、形成された開口部OPは大きな開口寸法を有するため、掌等Hを挿入することができる。そして、開口部OPに挿入された掌等Hで妻面部40を外側に引っ張ることにより、各フラップの接着が少ない力で解除され、図6に示すように、薄葉紙収納箱100の妻面部40を開放することができる。そのため、一対の側面側フラップ31と上面側フラップ11間の接着、および一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21間の接着を解除する際に指にかかる負担を軽減することができる。
さらに、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、図4、図5に示すように、ミシン目22を破断し、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合した状態で引き出すだけで、図6に示すように、薄葉紙収納箱100の妻面部40を開放することができる。このような第1実施形態の薄葉紙収納箱100は、1つの動作(ワンアクション)で簡単に解体することができる。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、ミシン目22が底面側フラップ21の一方の側端縁21cから他方の側端縁21cまで延びることで、ミシン目22の両端部22b、22bが底面側フラップ21の両側端縁21c,21cにそれぞれ連続している。これにより、ミシン目22を破断すると、底面側フラップ21が両側端縁21c,21c間で簡単に切断される。そのため、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の一方の側端縁21cから他方の側端縁21cまで延びるミシン目22を破断することにより、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間を少ない力で破断することができる。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びるミシン目22が、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合する接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)に湾曲している。これにより、ミシン目22を破断する際にミシン目22に掌等Hがかかり易くなる(図4参照)。また、ミシン目22をこのように湾曲させることにより、ミシン目22を破断した後に形成される開口部OPも湾曲させることができるため、解体時に妻面部40に形成された開口部OPに掌等Hを挿入し易くなる(図4参照)。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びるミシン目22の一部(両端部22b)が、外部から目につき易い妻面部40の底面側フラップ21に設けられている。そのため、解体時におけるミシン目22の確認が容易である。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びるミシン目22の一部が、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱100の底面部20に設けられている。そのため、使用時(解体前)にミシン目22が破断されるのを防ぐことができる。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、ミシン目22の一部が底面部20に設けられているため、まず底面部20に形成されたミシン目22の一部を破断することにより、底面部20に開口部OPを形成することができる(図4参照)。そして、底面部20に形成された開口部OPに複数本の指を挿入することにより、掌等Hを開口部OPに掛けることができる(図4参照)。
また、底面部20に形成されたミシン目22の一部を破断して形成された開口部OPに掌等Hを掛けると、ミシン目22の一部が破断された形成された断片Fが底面部20の側端縁20aで妻面部40の内側に折れ曲がる(図4参照)。折れ曲がった断片Fは、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合した状態で引き出す際に、掌等Hに対して緩衝部となる(図4~図6参照)。そのため、一対の側面側フラップ31と上面側フラップ11間の接着、及び一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21間の接着を解除する際に、掌等Hにかかる負担を軽減することができる。
第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びるミシン目22の中で破断され易いミシン目22の中央部22aが、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱100の底面部20に設けられている(図1、図4参照)。そのため、ミシン目22の中央部22a以外の部分が妻面部40に設けられている場合でも、使用時(解体前)にミシン目22が破断されるのを確実に防ぐことができる。
また、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、上述の底面部20に形成されたミシン目22の一部がミシン目22の中央部22aに対応する。そのため、このミシン目22の中央部22aを破断することにより、底面部20の妻面部40寄りに掌等Hを挿入できる程度の開口部OPを形成することができる。これにより、使用時(解体前)にミシン目22が破断されるのを確実に防ぎながら、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合した状態で容易に引き出すことができる。
さらに、第1実施形態の薄葉紙収納箱100では、側面側フラップ31の底面部20側の一部が切欠部31aによって切り欠かれているため、解体時に妻面部40を引き出す場合に、ミシン目22の一部が破断された形成された断片Fまたは形成された開口部OPに挿入した掌等Hが各側面側フラップ31に引っ掛かり難くなる。これにより、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合した状態で引き出す作業が容易になり、一対の側面側フラップ31に対して上面側フラップ11の接着と底面側フラップ21の接着を確実に解除することができる。
図7は、第2実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。第2実施形態の薄葉紙収納箱100では、ミシン目22の両端部22b,22bが、底面側フラップ21の両側端縁21c,21cから離間している。すなわち、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの端部21bから他方の側端縁21c寄りの端部21bまで延びるミシン目22の構成として、ミシン目22の両端部22bが底面側フラップ21の両側端縁21c,21cにそれぞれ連続しない構成が採用されている。
第2実施形態の薄葉紙収納箱100におけるこのような構成は、底面側フラップ21の一方の側端縁21cから他方の側端縁21cまでミシン目が延びる構成ではない。そのため、使用前または使用時(以下、解体前という場合がある)に、底面側フラップ21の両側端縁21c,21cからミシン目22が破断するのを防ぐことができる。
図8は、第3実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。第3実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c寄りの端部21b,21b間に延びるミシン目22の全部が、外部から目につき易い妻面部40の底面側フラップ21に設けられている。そのため、解体時におけるミシン目22の確認が極めて容易である。
図9は、第4実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。第4実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの底面部20の端部20bから他方の側端縁21c寄りの端部20bまで延びるミシン目22が設けられている。すなわち、ミシン目22の全部が底面部20に設けられている。
このような構成により、外部から触れられ難い薄葉紙収納箱100の底面部20にミシン目22全体を設けることができる。そのため、使用時(解体前)にミシン目22が破断されるのを確実に防ぐことができる。
図10は、第5実施形態に係る薄葉紙収納箱において妻面部を展開して底面部と面一にした図である。第5実施形態の薄葉紙収納箱100では、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの底面部20の端部20bから他方の側端縁21c寄りの端部20bまで延びるミシン目22が設けられている。ミシン目22の中央部22aには、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)にミシン目22の一部が円弧状に突出する円弧部23が形成されている。すなわち、ミシン目22の中央部22aは、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)に凸となる曲線状に形成されている。
第5実施形態の薄葉紙収納箱100では、このような円弧部23を構成するミシン目22の一部は、円弧部23でないミシン目22の他の部分に比べて破断され易い。そのため、この円弧部23の破断を契機にミシン目22全体を破断することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の測定、評価は、以下の試験により行った。
<押し込み試験>
薄葉紙収納箱100のミシン目22を押し込んで、薄葉紙収納箱100に開口部OPを形成する押し込み試験を行った。押し込み試験では、プッシュプルゲージ(IMADA社製、商品名「デジタルフォースゲージ Z2-20N」)を用い、平型(S2)をプッシュプルゲージに取付ける。まず、プッシュプルゲージの電源を入れて「PEAKボタン」を押す(最も高い押し強度を測定する)。次いで、プッシュプルゲージの「ZEROボタン」を押し、表示が0であることを確認して、薄葉紙収納箱100のミシン目22の中央部22aの接合部41側の近傍に、プッシュプルゲージに取り付けた平型(S2)を押し当てる。そして、ミシン目22が破断したときのプッシュプルゲージに表示されている値(押し強度kgf)を読み取る。押し強度の測定は10回行い、その平均値を押し強度とした。押し強度が1.2kgf以下の場合、薄葉紙収納箱100の開口が容易であると評価し、押し強度が1.2kgfを超えた場合、薄葉紙収納箱100の開口が困難であると評価した。
<引き出し試験>
薄葉紙収納箱100の妻面部40を引っ張って、妻面部40を開放する引き出し試験を行った。引き出し試験では、プッシュプルゲージ(IMADA社製、商品名「デジタルフォースゲージ Z2-20N」)を用い、フィルムグリップ(FC-40)をプッシュプルゲージに取付ける。上述の破断試験で薄葉紙収納箱100のミシン目22を破断した後に形成される断片Fの下端部をフィルムグリップ(FC-40)で挟み、挟んだ箇所をネジで固定する。まず、プッシュプルゲージの電源を入れて「PEAKボタン」を押す(最も高い引き強度を測定する)。次いで、プッシュプルゲージの「ZEROボタン」を押し、表示が0であることを確認して、妻面部40を開放する方向にプッシュプルゲージを引く。そして、プッシュプルゲージに表示されている値(引き強度kgf)を読み取る。引き強度の測定は10回行い、その平均値を引き強度とした。引き強度が1.2kgf以下の場合、薄葉紙収納箱100の解体が容易であると評価し、引き強度が1.2kgfを超えた場合、薄葉紙収納箱100の解体が困難であると評価した。
<解体性>
薄葉紙収納箱100の解体性を確認した。解体性の評価は、薄葉紙収納箱100が1つの動作(ワンアクション)で解体できた場合は○(良好)、1つの動作(ワンアクション)で解体できなかった場合は×(不良)とした。
[実施例1]
薄葉紙収納箱100として、原紙が坪量350g/mの裏ネズコートボール紙、高さ80mm、幅243mm、奥行き110mmを作製した。図1~図3に示すように、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合する接合部41の下方に、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの端部21bから他方の側端縁21c寄りの端部21bまで延びる(底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びる)ミシン目22を形成した。具体的には、ミシン目22の構成として、底面側フラップ21の両側端縁21c,21c間に延びる構成(ミシン目22の両端部22b、22bが底面側フラップ21の両側端縁21c,21cにそれぞれ連続する構成)を採用した。また、ミシン目22は、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)に湾曲させ、ミシン目22の両端部22bを底面側フラップ21に設け、ミシン目22の中央部22aを底面部20に設けた。また、側面側フラップ31は、底面部20側の一部が切り欠かれた切欠部31aを有する形状とした。結果を表1に示す。
[実施例2]
図7に示すように、底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びるミシン目22の構成として、ミシン目22の両端部22bが底面側フラップ21の両側端縁21c,21cにそれぞれ連続しない構成を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納箱100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
図8に示すように、底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びるミシン目22の全部を、底面側フラップ21に設けた以外は、実施例2と同様に薄葉紙収納箱100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
図9に示すように、底面側フラップ21の一方の側端縁21c寄りの底面部20の端部20bから他方の側端縁21c寄りの端部20bまで延びる(底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの底面部20の端部20b,20b間に延びる)ミシン目22の全部を、底面部20に設けた以外は、実施例2と同様に薄葉紙収納箱100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
図10に示すように、ミシン目22の中央部22aに、接合部41から離れる方向(矢印Dの方向)にミシン目22の一部が円弧状に突出する円弧部23を形成した以外は、実施例4と同様に薄葉紙収納箱100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
一対の内フラップの外面に、先端部が重なる上下一対の外フラップが接着された妻面を備え、上下一対の外フラップのうち下外フラップにミシン目(円弧状ミシン線と切離し用ミシン線)が設けられ、切離し用ミシン線が上下一対の外フラップの接合部に埋設されたティシューペーパー収納箱を用意し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
下外フラップに配置切離し用ミシン線が設けられ、切離し用ミシン線と連続する円弧状ミシン線が底面部に設けられ、切離し用ミシン線の一部が上下一対の外フラップの接合部に埋設されている以外は、比較例1と同様の構成を有するティシューペーパー収納箱を用意し、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007271102000001
表1より、底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びるミシン目22が、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合する接合部41の下方に形成された薄葉紙収納箱100は、いずれも、押し強度が1.2kgf以下であり、引き強度が1.2kgf以下であった(実施例1~5)。
これに対して、底面側フラップ21の両側端縁21c寄りの端部21b間に延びるミシン目22が、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合する接合部41の下方に形成された構成を有しない薄葉紙収納箱は、いずれも押し強度が1.2kgfを超え、いずれかの引き強度が1.2kgfを超えた(比較例1、2)。
これらの結果から、上面側フラップの下端部と底面側フラップの上端部とが接合された接合部の下方に、底面側フラップの一方の側端縁寄りの端部から他方の側端縁寄りの端部まで延びるミシン目が形成された薄葉紙収納箱は、簡単に解体することができることが判る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 薄葉紙収納箱
10 上面部
10a 側端縁
11 上面側フラップ
11a 下端部
20 底面部
20a 側端縁
20b 端部
21 底面側フラップ
21a 上端部
21b 端部
21c 側端縁
22 ミシン目
22a 中央部
22b 端部
30 側面部
30a 側端縁
31 側面側フラップ
31a 切欠部
40 妻面部
41 接合部
50 取出し口
A12、A13、A23 接着部
OP 開口部
F 断片
TP ティシューペーパー

Claims (6)

  1. 取出し口が設けられた上面部、底面部、一対の側面部、および一対の妻面部を有し、
    前記上面部の側端縁から延出する上面側フラップと、
    前記底面部の側端縁から延出する底面側フラップと、
    前記一対の側面部の両側端縁からそれぞれ延出する一対の側面側フラップとを有し、
    前記妻面部は、前記上面側フラップの内側に前記底面側フラップが重なり且つ前記底面側フラップの内側に前記一対の側面側フラップが重なるように、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記一対の側面側フラップがそれぞれ折り曲げられて形成され、
    前記底面側フラップが前記一対の側面側フラップに接合され、前記上面側フラップが前記一対の側面側フラップに接合され、且つ前記上面側フラップの下端部と前記底面側フラップの上端部とが接合されてなる接合部と、
    前記接合部の下方に形成され、前記底面側フラップの一方の側端縁から他方の側端縁まで延びるミシン目とを有し、
    前記ミシン目は、前記接合部から離れる方向に該ミシン目全体が凸となる円弧状に湾曲し、
    前記ミシン目の一部が、前記底面部に設けられている、薄葉紙収納箱。
  2. 取出し口が設けられた上面部、底面部、一対の側面部、および一対の妻面部を有し、
    前記上面部の側端縁から延出する上面側フラップと、
    前記底面部の側端縁から延出する底面側フラップと、
    前記一対の側面部の両側端縁からそれぞれ延出する一対の側面側フラップとを有し、
    前記妻面部は、前記上面側フラップの内側に前記底面側フラップが重なり且つ前記底面側フラップの内側に前記一対の側面側フラップが重なるように、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記一対の側面側フラップがそれぞれ折り曲げられて形成され、
    前記底面側フラップが前記一対の側面側フラップに接合され、前記上面側フラップが前記一対の側面側フラップに接合され、且つ前記上面側フラップの下端部と前記底面側フラップの上端部とが接合されてなる接合部と、
    前記接合部の下方に形成され、前記底面側フラップの一方の側端縁から離間する一方の端縁から前記底面側フラップの他方の側端縁から離間する他方の端縁まで延びるミシン目とを有し、
    前記ミシン目は、前記接合部から離れる方向に該ミシン目全体が凸となる円弧状に湾曲し、
    前記ミシン目の一部が、前記底面部に設けられている、薄葉紙収納箱。
  3. 前記ミシン目の少なくとも一部が、前記底面側フラップに設けられている、請求項1または2に記載の薄葉紙収納箱。
  4. 前記ミシン目の中央部が、前記底面部に設けられている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
  5. 前記ミシン目の中央部は、前記ミシン目の一部が前記接合部から離れる方向に前記ミシン目からさらに円弧状に突出する円弧部を構成する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
  6. 前記側面側フラップは、前記底面部側の一部が切り欠かれた切欠部を有する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の薄葉紙収納箱。
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