JP2018114055A - 回胴式遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る回胴式遊技機10は、種々の情報を外部に向かって表示する表示部84と、複数の図柄61を変動表示可能な複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40が操作されたことに基づいて、特定役を含む当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段210と、を備えた回胴式遊技機10において、有利状態と、前記有利状態よりも不利な通常状態と、前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かが判定される許容状態と、が設けられ、前記許容状態を制御するものであって、前記役抽選手段210による役抽選にて前記特定役に当選したことに基づいて開始され、1遊技にて前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かを示唆する示唆演出を制御する許容状態制御手段と、前記表示部84を用いて、前記示唆演出中に、前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かの複数の期待値に対応した複数の選択肢と、前記役抽選手段210による役抽選にて当選した前記特定役に対応する前記ストップスイッチ50の停止操作順序としての停止操作情報と、を表示させる報知手段510と、を備え、前記示唆演出は、複数の前記選択肢のうちから、当該示唆演出に対応する何れか1つの前記選択肢を決定して、複数の前記期待値のうち、当該示唆演出に対応する何れか1つの前記期待値を示唆するものであり、前記許容状態制御手段は、前記示唆演出において、遊技者の前記ストップスイッチ50の停止操作順序にかかわらず、複数の前記期待値のうちの何れか1つを前記停止操作情報に基づいて決定することを特徴とする。
(回胴式遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、回胴式遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、回胴式遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、回胴式遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る回胴式遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1及び図2を参照しながら説明する。
第1の実施形態に係る回胴式遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、回胴式遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、たとえば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁のクレジットメダル数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の後述する演出状態が「許容区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。なお、第1の実施形態における「許容区間」は、本発明における「許容状態」に相当する。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
操作部30の右側部分には、回胴式遊技機10の内部へ遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図2参照)。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該回胴式遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
第1の実施形態に係る回胴式遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該回胴式遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該回胴式遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
図2に示すように、回胴式遊技機10の内部には、回胴式遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを回胴式遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御手段200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、関係決定手段280の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第1の実施形態における遊技について説明する。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技用、RT2用、ボーナス内部中用、ボーナス遊技用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
遊技状態制御手段250は、図10に示すスロットマシンの作動状態である遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、ノーマル遊技制御手段251、RT制御手段252及びボーナス遊技制御手段253の各手段を有する。
ノーマル遊技制御手段251は、図10を用いて後述する「ノーマル遊技」の進行を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技」は、後述するRT制御手段252による「RT遊技」(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技以外の遊技状態をいい、「RT0」及び「RT1」を含む(図10参照)。
RT制御手段252は、図10を用いて後述する「RT遊技」の進行を制御するものである。ここで、「RT遊技」は、「RT2」及び「ボーナス内部中」を含む(図10参照)。
ボーナス遊技制御手段253は、図10を用いて後述する「ボーナス遊技」を制御するものである。
「ボーナス遊技」は、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃ったことで移行し、いわゆる「RB」が連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払い出しで終了し、「RT0」に移行する。
演出状態制御手段260は、図11に示すスロットマシンの作動状態である演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図6に示すように、通常遊技制御手段261、ATチャンスゾーン遊技制御手段262及びAT遊技制御手段263の各手段を有する。
通常遊技制御手段261は、図11を用いて後述する通常状態で行われている遊技である「通常遊技」(非AT)を制御するものである。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、図11を用いて後述するATチャンスゾーンで行われている遊技である「ATチャンスゾーン遊技」を制御するものである。なお、第1の実施形態における「ATチャンスゾーン遊技制御手段262」は、本発明における「許容状態制御手段」に相当する。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、後述するATチャンスゾーン移行抽選手段271により行われるATチャンスゾーン移行抽選に当選して、通常状態からATチャンスゾーンに移行したことに基づいて、ATチャンスゾーン通常遊技を開始する。そして、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーン示唆遊技が開始されるまで、すなわち、ATチャンスゾーン通常遊技中の役抽選にて押し順不問ベルに当選するまで、ATチャンスゾーン通常遊技を行う。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーン通常遊技中の役抽選にて押し順不問ベルに当選したことに基づいて、ATチャンスゾーン示唆遊技を開始する。このATチャンスゾーン示唆遊技は、ATチャンスゾーンにおいて1遊技のみ行われるものであり、この1遊技にて後述するバトル演出の結果に対する期待度を示唆する示唆演出が行われる。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、獲得ポイント数が「8ポイント」の場合には示唆演出に対応する押し順ナビを「CLR」に決定する。その後、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、押し順ナビ「CLR」に対応するキャラクターとして選択キャラクターを「キャラクターC」に決定する。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、獲得ポイント数が「10ポイント以上」の場合には示唆演出に対応する押し順ナビを「LCR」に決定する。その後、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、押し順ナビ「LCR」に対応するキャラクターとして選択キャラクターを「キャラクターA」に決定する。
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーン示唆遊技が終了したことに基づいて、ATチャンスゾーン示唆遊技の次の遊技からATチャンスゾーンバトル遊技を開始する。
AT遊技制御手段263は、図11を用いて後述するAT状態で行われている遊技である「AT遊技」を制御するものである。
移行抽選手段270は、各演出状態へ移行するか否かを決定する抽選を行うものである。この移行抽選手段270は、図7に示すように、通常状態においてATチャンスゾーンへ移行するか否かの抽選(以下、「ATチャンスゾーン移行抽選」とする)を行うATチャンスゾーン移行抽選手段271と、ATチャンスゾーンにおいてAT状態へ移行するか否かの抽選(以下、「AT抽選」とする)を行うAT移行抽選手段272とを備えている。なお、移行抽選手段270が行う抽選は上記のものには限られない。
ATチャンスゾーン移行抽選手段271は、通常状態においてATチャンスゾーン移行抽選を行うものである。このATチャンスゾーン移行抽選手段271が行うATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、ATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としてのチェリー役に当選したことに基づいて行われる。なお、ATチャンスゾーン移行抽選の抽選契機となる役抽選の当選役は、チェリー役に限らず、他の役でもよい。
ATチャンスゾーン移行抽選手段271で行われるATチャンスゾーン移行抽選は、言い換えれば、通常状態において後述する許容区間へ移行するか否かを決定する抽選である。
AT移行抽選手段272は、ATチャンスゾーンにおいてAT抽選を行うものである。このAT移行抽選手段272が行うAT抽選は、ATチャンスゾーンバトル遊技の開始時において、ATチャンスゾーン示唆遊技にて行われた示唆演出で決定されたAT抽選確率に基づいて行われる。
関係決定手段280は、ATチャンスゾーンにおいて、示唆演出における押し順ナビとAT抽選確率との対応関係を入れ替える入替抽選を行うものである。
第1の実施形態では、役抽選にて当選した押し順不問ベルに対応して後述する報知手段510が表示部84に表示する押し順ナビとAT抽選確率とが対応しており、図9に示すように、初回の示唆演出における押し順ナビとAT抽選確率との対応関係は以下のように予め設定されている。そして、第1の実施形態では、押し順ナビとAT抽選確率とは獲得ポイント数に基づいて決定されることとされている。
示唆演出実行時の獲得ポイントが「6ポイント」の場合における押し順ナビは「RLC」であり、この押し順ナビ「RLC」に対応するAT抽選確率は「40%」となっている。
示唆演出実行時の獲得ポイントが「8ポイント」の場合における押し順ナビは「CLR」であり、この押し順ナビ「CLR」に対応するAT抽選確率は「60%」となっている。
示唆演出実行時の獲得ポイントが「10ポイント以上」の場合における押し順ナビは「LCR」であり、この押し順ナビ「LCR」に対応するAT抽選確率は「80%」となっている。
サブ制御手段500は、図4に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
報知手段510は、演出装置70により行われる演出を実行するためのものである。
具体的には、報知手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル遊技、RT遊技、ボーナス遊技等の各遊技状態に応じた演出や、押し順ナビを表示するための演出等を行う。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段510は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を介して実行する。
ここで、「示唆演出」とは、1遊技にてバトル演出の結果に対する期待度を示唆する演出であり、報知手段510により当該演出に応じた映像が表示部84に表示されることで、遊技者にバトル演出の結果、すなわち、第1の実施形態ではAT状態への移行が許容されるか否かに対する期待度を示唆している。なお、報知手段510は、示唆演出及びバトル演出のみに限らず、他の演出の制御も行っている。
次に、図12(B)に示すように、報知手段510は、当該示唆演出に対応する押し順ナビ(たとえば、「312」)を最初のストップスイッチ50の操作が行われる前に表示部84に表示する。
次に、図10を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、図10に示すように、大別すると、「ノーマル遊技」、「RT遊技」及び「ボーナス遊技」がある。「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT遊技」に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が高くなる。
「ノーマル遊技」は、ノーマル遊技制御手段251により制御され、「RT0」と、「RT1」とがある。
「ボーナス遊技」は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せを有効ライン86上に揃えることで移行する。
そして、「ボーナス遊技」終了後、「RT0」に移行する。
図11に示すように、第1の実施形態における演出状態は、上述のように、「通常区間」と、「許容区間」とがある。
「通常区間」は、後述する「許容区間」を除いた区間であって、小役の押し順ナビの表示が許容されない区間である。すなわち、「通常区間」は、AT遊技を行うことが許容されない区間である。「通常区間」としては、「通常状態」がある。なお、「通常区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
「通常状態」は、後述する「許容区間」における「ATチャンスゾーン」及び「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
「許容区間」は、「通常区間」よりも配当付与手段240によるメダルが付与される可能性が高く、遊技者に有利な区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順ナビの表示が許容される区間である。すなわち、「許容区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
ここで、「許容区間」としては、「ATチャンスゾーン」と、「AT状態」とがある。なお、「許容区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
「ATチャンスゾーン」は、AT状態への移行が許容されるか否かの判定としてAT移行抽選手段272によるAT抽選が行われ、当該AT抽選に当選することにより、「AT状態」への移行が確定される状態である。この「ATチャンスゾーン」では、上述のように示唆演出及びバトル演出が行われる。
「AT状態」は、「ATチャンスゾーン」より遊技者に有利な状態である。第1の実施形態では、AT状態として「ART状態」がある。なお、「AT状態」の種類や数は、前述したものに限られない。
「ART状態」は、「通常状態」及び「ATチャンスゾーン」より遊技者に有利な状態である。当該「ART状態」では、当選した小役の押し順ナビが表示される遊技であるAT遊技が行われるため、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
つまり、第1の実施形態において「許容区間」から「通常区間」には、上述の「ATチャンスゾーン」から「通常状態」、「AT状態」から「通常状態」への移行条件の成立、又は、許容区間の遊技数を「1500」消化した場合に移行する。
以下、図12及び図13を用いて、第1の実施形態における示唆演出及びバトル演出について説明する。
まず、図12を用いて示唆演出について説明する。なお、以下の示唆演出の説明では、遊技者はATチャンスゾーン通常遊技において7ポイントを獲得しており、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は獲得ポイントとして7ポイントを記憶しているものとする。
示唆演出では、図12(A)に示すように、最初のストップスイッチ50の操作が有効となる前に報知手段510によりAT抽選確率に対応した各キャラクターのキャラクター名及び各キャラクターに対応する人気順が表示部84に表示される。なお、第1の実施形態では、獲得ポイントに対応するAT抽選確率、押し順ナビ及びキャラクターが固定されているが(図9参照)、獲得ポイントに対応するAT抽選確率が固定であればよい。すなわち、獲得ポイントに対応するAT抽選確率は固定としたうえで、表示部84に表示される押し順ナビ及びキャラクターはそれぞれ抽選にて決定してもよい。
第1の実施形態では、AT状態への移行が許容されるか否かのAT抽選確率を、役抽選にて当選した特定役(第1の実施形態では「押し順不問ベル」)に対応して報知手段510が表示部84に表示する押し順ナビに基づいて決定することとされている。そのため、第1の実施形態によれば、押し順ナビに、当選した小役の押し順を示す役割に加え、AT状態への移行が許容されるか否かのAT抽選確率を示唆する役割を与えることができる。したがって、第1の実施形態によれば、遊技者の押し順ナビについての関心を高めることができ、表示部84に報知手段510により押し順ナビが表示されるまで、遊技者を遊技進行に一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。そして、第1の実施形態によれば、表示部84に報知手段510により押し順ナビが表示された後は、今後、展開される遊技に対して遊技者を興奮させ、期待感を高揚させることができる。
第1の実施形態では、押し順ナビの種類は6種類であり、押し順ナビの種類に対応してAT抽選確率が決定されるとして説明したが(図9参照)、これに限らず、押し順ナビの種類を3種類としてもよい。
この場合、獲得ポイント「5ポイント以下」に対応する押し順ナビ「RCL」又は獲得ポイント「6ポイント」に対応する押し順ナビ「RLC」が、報知手段510により表示部84に表示されたときには、示唆演出において選択キャラクターが「キャラクターE」に決定されることとしてもよい。
なお、押し順ナビの種類を6種類、この6種類の押し順ナビに対応するキャラクターを3体とした場合においても、報知手段510により表示部84に表示される押し順ナビに対応してAT抽選確率が決定されることとされている。
以下、本実施の形態の第2の実施形態を第1の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
第2の実施形態では、示唆演出は、ATチャンスゾーン中の役抽選にて複数の押し順ベルのうちの何れかに当選したことに基づいて開始される点で、第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態における役抽選手段210による役抽選で当選する当選役には、第1の実施形態と同様にベル役が含まれ、第2の実施形態におけるベル役としては第1の実施形態と同様に、「押し順不問ベル」と「押し順ベル」とがある。第2の実施形態では、複数の押し順ベルとして、「押し順ベルA」〜「押し順ベルF」の6種類がある(図15参照)。なお、押し順ベルの数は6種類に限らず、これより多くても少なくてもよい。なお、第2の実施形態では、ベル役として押し順不問ベルと押し順ベルとの2種類を設けることとしたが、これに限らず、ベル役は押し順ベルの1種類のみでもよい。
第2の実施形態におけるATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーン示唆遊技が開始されるまで、すなわち、ATチャンスゾーン通常遊技中の役抽選にて押し順ベルに当選するまで、ATチャンスゾーン通常遊技を行う。
役抽選にて「押し順ベルB」に当選した場合における押し順ナビは「LRC」であり、この押し順ナビ「LRC」に対応するAT抽選確率は「70%」となっている。また、この押し順ナビ「LRC」に対応する選択キャラクターは「キャラクターB」となっている。
役抽選にて「押し順ベルD」に当選した場合における押し順ナビは「CRL」であり、この押し順ナビ「CRL」に対応するAT抽選確率は「50%」となっている。また、この押し順ナビ「CRL」に対応する選択キャラクターは「キャラクターD」となっている。
役抽選にて「押し順ベルF」に当選した場合における押し順ナビは「RCL」であり、この押し順ナビ「RCL」に対応するAT抽選確率は「30%」となっている。また、この押し順ナビ「RCL」に対応する選択キャラクターは「キャラクターF」となっている。
第2の実施形態では、役抽選にて当選した押し順ベルに対応して報知手段510が表示部84に表示する押し順ナビとAT抽選確率とが対応しており、図15に示すように、初回の示唆演出における押し順ナビとAT抽選確率との対応関係は以下のように予め設定されている。
第2の実施形態における報知手段510は、表示部84を用いて、示唆演出中に、AT状態への移行が許容されるか否かの複数のAT抽選確率に対応したキャラクターと、各キャラクターに対応する人気順と、役抽選にて当選した押し順ベルに対応する押し順ナビと、を表示する。そして、上述のように、報知手段510により表示部84に表示された押し順ベルの押し順ナビには、表示部84に表示される押し順ナビの態様毎、すなわち、押し順ナビの種類毎にAT抽選確率が割り振られている。
以下、図12を用いて、第2の実施形態における示唆演出について説明する。なお、バトル演出については、第1の実施形態と同様のため説明を省略する。なお、以下の示唆演出の説明では、役抽選にて「押し順ベルD」に当選したものとして説明する。
第2の実施形態における回胴式遊技機10は、第1の実施形態における回胴式遊技機10の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
つまり、この構成においては、「許容区間」から「通常区間」への移行を既に遊技者が認識していても、無駄に「許容区間」で遊技を行わなければならない問題が生じうる。なぜなら、この構成では、バトル演出の開始前に「許容区間」から「通常区間」への移行条件が成立していない場合、バトルに敗北した後に、上記移行条件が成立するまで、すなわち、最大払出枚数に係る小役の押し順ナビが表示されるまで「許容区間」で遊技を行わなければならないからである。
以下、本実施の形態の第3の実施形態を第1及び第2の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
第3の実施形態では、示唆演出は、ATチャンスゾーン中の役抽選の一態様である抽選としてのベル役決定抽選にて押し順不問ベル又は複数の押し順ベルのうちの何れかに当選したことに基づいて開始される点で、第1及び第2の実施形態と異なる。また、第3の実施形態におけるメイン制御手段200は、第1及び第2の実施形態で説明した各手段に加えて、停止操作情報決定手段290を有する。停止操作情報決定手段290の詳細については後述する。
第3の実施形態における役抽選手段210による役抽選で当選する当選役には、第1及び第2の実施形態と同様にベル役が含まれている。そして、第3の実施形態におけるベル役は、「押し順不問ベル」と、複数の「押し順ベル」とである。第3の実施形態では、複数の押し順ベルとして、「押し順ベルA」〜「押し順ベルF」の6種類がある(図17参照)。
第3の実施形態におけるATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーン示唆遊技が開始されるまで、すなわち、ATチャンスゾーン通常遊技中のベル役決定抽選にて押し順不問ベル又は押し順ベルに当選するまで、ATチャンスゾーン通常遊技を行う。
ベル役決定抽選にて「押し順ベルB」に当選した場合における押し順ナビは「LRC」であり、この押し順ナビ「LRC」に対応するAT抽選確率は「70%」となっている。また、この押し順ナビ「LRC」に対応する選択キャラクターは「キャラクターB」となっている。
ベル役決定抽選にて「押し順ベルD」に当選した場合における押し順ナビは「CRL」であり、この押し順ナビ「CRL」に対応するAT抽選確率は「50%」となっている。また、この押し順ナビ「CRL」に対応する選択キャラクターは「キャラクターD」となっている。
ベル役決定抽選にて「押し順ベルF」に当選した場合における押し順ナビは「RCL」であり、この押し順ナビ「RCL」に対応するAT抽選確率は「30%」となっている。また、この押し順ナビ「RCL」に対応する選択キャラクターは「キャラクターF」となっている。
第3の実施形態では、ベル役決定抽選にて当選した押し順不問ベル又は押し順ベルに対応して報知手段510が表示部84に表示する押し順ナビとAT抽選確率とが対応しており、図17に示すように、初回の示唆演出における押し順ナビとAT抽選確率との対応関係は以下のように予め設定されている。
図16に示すように、停止操作情報決定手段290は、ATチャンスゾーン中の役抽選の一態様であるベル役決定抽選にて押し順不問ベルに当選した場合に、報知手段510が表示する当該押し順不問ベルの押し順ナビを押し順ナビ決定抽選により決定するものである。
第3の実施形態における報知手段510は、表示部84を用いて、示唆演出中に、AT状態への移行が許容されるか否かの複数のAT抽選確率に対応したキャラクターと、各キャラクターに対応する人気順と、ベル役決定抽選にて当選した押し順不問ベル又は押し順ベルに対応する押し順ナビと、を表示する。
以下、図12を用いて、第3の実施形態における示唆演出について説明する。なお、バトル演出については、第1及び第2の実施形態と同様のため説明を省略する。なお、以下の示唆演出の説明では、ベル役決定抽選にて「押し順ベルD」に当選した場合と、「押し順不問ベル」に当選した場合とについて説明する。
示唆演出が押し順ベルDに当選したことに基づいて開始された場合、示唆演出では、図12(A)に示すように、最初のストップスイッチ50の操作が有効となる前に報知手段510によりAT抽選確率に対応した各キャラクターのキャラクター名及び各キャラクターに対応する人気順が表示部84に表示される。
第3の実施形態では、ATチャンスゾーン通常遊技にて押し順不問ベルに当選したことに基づいて、停止操作情報決定手段290により押し順ナビ決定抽選が行われた。そして、第3の実施形態では、停止操作情報決定手段290による押し順ナビ決定抽選が行われた結果、「CRL」の押し順ナビに当選した。
第3の実施形態における回胴式遊技機10は、第1及び第2の実施形態における回胴式遊技機10の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技制御手段 252 RT制御手段
253 ボーナス遊技制御手段 260 演出状態制御手段
261 通常遊技制御手段
262 ATチャンスゾーン遊技制御手段(許容状態制御手段)
263 AT遊技制御手段
270 移行抽選手段 271 ATチャンスゾーン移行抽選手段
272 AT移行抽選手段
280 関係決定手段
290 停止操作情報決定手段
500 サブ制御手段 510 報知手段
Claims (8)
- 種々の情報を外部に向かって表示する表示部と、
複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて、特定役を含む当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段と、を備えた回胴式遊技機において、
有利状態と、前記有利状態よりも不利な通常状態と、前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かが判定される許容状態と、が設けられ、
前記許容状態を制御するものであって、前記役抽選手段による役抽選にて前記特定役に当選したことに基づいて開始され、1遊技にて前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かを示唆する示唆演出を制御する許容状態制御手段と、
前記表示部を用いて、前記示唆演出中に、前記有利状態への移行又は前記有利状態の継続が許容されるか否かの複数の期待値に対応した複数の選択肢と、前記役抽選手段による役抽選にて当選した前記特定役に対応する前記ストップスイッチの停止操作順序としての停止操作情報と、を表示させる報知手段と、を備え、
前記示唆演出は、複数の前記選択肢のうちから、当該示唆演出に対応する何れか1つの前記選択肢を決定して、複数の前記期待値のうち、当該示唆演出に対応する何れか1つの前記期待値を示唆するものであり、
前記許容状態制御手段は、前記示唆演出において、遊技者の前記ストップスイッチの停止操作順序にかかわらず、複数の前記期待値のうちの何れか1つを前記停止操作情報に基づいて決定することを特徴とする回胴式遊技機。 - 前記特定役は、入賞により前記有利状態、又は前記許容状態における最大払出枚数の遊技媒体が得られることになる役であって、
前記許容状態制御手段は、前記報知手段により前記役抽選手段による役抽選にて当選した前記特定役に対応する前記停止操作情報が前記表示部に表示されたことに基づいて、前記許容状態を終了して、前記通常状態へ移行させることが可能となることを特徴とする請求項1に記載の回胴式遊技機。 - 前記示唆演出は、前記許容状態中の前記役抽選手段による役抽選にて前記特定役として、遊技者の前記ストップスイッチの停止操作順序にかかわらず入賞し、前記有利状態、又は前記許容状態における遊技媒体の最大払出枚数が得られることになる第1特定役に当選したことに基づいて開始されることを特徴とする請求項1又は2に記載の回胴式遊技機。
- 前記特定役として、遊技者が当該特定役に対応する停止操作順序で前記ストップスイッチを操作した場合に入賞し、前記有利状態、又は前記許容状態における遊技媒体の最大払出枚数が得られることになる前記ストップスイッチの停止操作順序に対応した複数の第2特定役を備え、
前記示唆演出は、前記許容状態中の前記役抽選手段による役抽選にて複数の前記第2特定役のうちの何れかに当選したことに基づいて開始され、
前記報知手段は、当選した前記第2特定役の前記停止操作情報を前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された前記第2特定役の前記停止操作情報には、前記表示部に表示される前記停止操作情報の態様毎に前記期待値が割り振られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回胴式遊技機。 - 前記特定役として、遊技者の前記ストップスイッチの停止操作順序にかかわらず入賞し、前記有利状態、又は前記許容状態における遊技媒体の最大払出枚数が得られることになる第1特定役を備え、
前記許容状態中の前記役抽選手段による役抽選にて前記第1特定役に当選した場合に、前記報知手段が表示する当該第1特定役の前記停止操作情報を停止操作情報決定抽選により決定する停止操作情報決定手段を備え、
前記示唆演出は、前記許容状態中の前記役抽選手段による役抽選にて前記第1特定役又は複数の前記第2特定役のうちの何れかに当選したことに基づいて開始され、
前記報知手段は、前記示唆演出が前記第1特定役に当選したことに基づいて開始された場合、前記示唆演出において、前記停止操作情報決定手段により行われた停止操作情報決定抽選にて決定された前記第1特定役の前記停止操作情報を前記表示部に表示し、前記示唆演出が複数の前記第2特定役のうちの何れかに当選したことに基づいて開始された場合、前記示唆演出において、当選した前記第2特定役に対応して予め定められている前記停止操作情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載の回胴式遊技機。 - 前記報知手段は、前記示唆演出において、前記期待値に対応した前記選択肢を最初の前記ストップスイッチの操作が有効となる前に前記表示部に表示し、最後の前記ストップスイッチの操作が行われたことに基づいて、当該示唆演出において決定された前記選択肢を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の回胴式遊技機。
- 前記許容状態制御手段は、前記示唆演出にて対応する前記選択肢が決定された場合には、次遊技より、決定された当該選択肢に対応する許容可否演出を実行することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の回胴式遊技機。
- 前記許容状態において、前記役抽選手段による役抽選にて当選した前記特定役に対応して、前記示唆演出中に前記報知手段が前記表示部に表示する前記停止操作情報に対応する前記期待値を抽選にて決定する関係決定手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の回胴式遊技機。
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