JP6781464B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP6781464B2
JP6781464B2 JP2017000418A JP2017000418A JP6781464B2 JP 6781464 B2 JP6781464 B2 JP 6781464B2 JP 2017000418 A JP2017000418 A JP 2017000418A JP 2017000418 A JP2017000418 A JP 2017000418A JP 6781464 B2 JP6781464 B2 JP 6781464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
special section
game
music
special
upper limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017000418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018108290A (ja
Inventor
健太郎 寺田
健太郎 寺田
Original Assignee
山佐株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山佐株式会社 filed Critical 山佐株式会社
Priority to JP2017000418A priority Critical patent/JP6781464B2/ja
Publication of JP2018108290A publication Critical patent/JP2018108290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6781464B2 publication Critical patent/JP6781464B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、ビッグボーナス等の特別遊技状態が遊技媒体の上限払出数の到達により終了した場合、サブゲームを行い、このサブゲームの結果に応じて以降の出玉等に係る特典として、リプレイ遊技の高確率状態が付与される技術が開示されている(特許文献1)。
ここで、著しく射幸心を煽らないように出玉の制限等をすべく、遊技機業界の規則等により、メダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容されない通常区間とメダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容される特別区間とを明確に区別することとされている。
そして、特別区間は、上述の規則等により、特別区間の滞在期間が所定期間を超えた場合、強制的に通常区間に移行することとされている。さらに、特別区間から通常区間に移行する場合には、指示機能に係る遊技情報を初期化する必要があり、たとえば、特別区間において獲得したポイント等を引き継ぐことができず、このポイント等に基づいて引き戻し抽選等を行うことができない。
特開2005−218485号公報
そのため、特別区間の遊技期間の上限を超えて上乗せを可能として、この上乗せにより特別区間の遊技期間の上限を超えた場合には、この上限を超えた遊技期間については無駄引きとなり、遊技者に失望感や損失感等を与えてしまう。
そこで、本発明は、特別区間の遊技期間が上限を超えた場合、この特別区間の遊技期間に基づいて、出玉や指示機能に係る機能等以外の特典を遊技者に付与する遊技機の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係る遊技機10は、複数の図柄61を変動表示可能な複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40が操作されたことに基づいて、当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選手段210による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチ50の操作とに基づいて、前記複数の回転リール62の回転を停止させるリール制御手段220と、前記複数の回転リール62の停止態様に基づいて、遊技者に所定の配当を付与する配当付与手段240と、を備える遊技機10において、通常区間と、前記通常区間よりも前記配当付与手段240による前記配当が付与される可能性が高く、遊技者に有利な特別区間と、を備え、前記特別区間は、当該特別区間における遊技期間の上限が設定されているとともに、当該特別区間の終了条件として、前記上限に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、当該特別区間を終了する終了条件を有しており、前記特別区間の遊技期間を、前記上限を超えて上乗せが可能な上乗せ手段280と、前記上乗せ手段280による前記特別区間の遊技期間の上乗せにより、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与される場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、直接的に前記配当の付与に影響を与えない特典を付与する特典付与手段300と、を備えたことを特徴とする。
ここで、「直接的に前記配当の付与に影響を与えない特典」とは、特別区間への移行確率の向上、特別区間における遊技の継続確率の向上、又は再遊技確率の向上等を除いた特典であり、たとえば、設定値を示唆する設定示唆演出、当該特典としてのみ実行される限定演出又は再生可能な楽曲の追加等が挙げられる。また、「当該特別区間の遊技期間」とは、「特別区間の遊技期間の上限に到達する前の特別区間の遊技期間」に加え、「特別区間の遊技期間の上限を超えた特別区間の遊技期間」を含む意味である。
また、「当該特別区間の遊技期間に基づいて」とは、「特別区間の遊技期間の上限に到達する前の特別区間の遊技期間」に「特別区間の遊技期間の上限を超えた特別区間の遊技期間」を加えた「遊技区間」、「特別区間の遊技期間の上限を超えた特別区間の遊技期間」など、少なくとも「特別区間の遊技期間の上限を超えた特別区間の遊技期間」を含む遊技区間に基づくという意味である。
この構成では、上乗せ手段280による特別区間の遊技期間の上乗せにより、特別区間の遊技期間がその上限を超えて付与される場合があるが、特別区間の遊技期間の上限に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、特別区間を終了することとされている。そのため、特別区間の遊技期間の上限を超えた特別区間の遊技期間に基づいて何ら特典を付与しない構成においては、遊技者が獲得した特別区間の遊技期間が無駄なものとなる。しかし、この構成によれば、上乗せ手段280による特別区間の遊技期間の上乗せにより、特別区間の遊技期間がその上限を超えて付与される場合、当該特別区間の遊技期間に基づいて、特典付与手段300により直接的に配当の付与に影響を与えない特典が付与されるため、遊技者が獲得した特別区間の遊技期間が無駄なものとならず、特別区間における興味を低下させることなく遊技を行わせることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特別区間で行われる通常演出を制御する通常演出制御手段512を備え、前記特典付与手段300が付与する前記特典は、前記通常演出制御手段512が制御する前記通常演出とは異なる特別演出であることを特徴とする。
ここで、「通常演出」とは、特典付与手段300により付与される特典としての特別演出とは異なる演出をいい、「特別演出」とは、通常演出とは異なる演出をいう。
この構成では、特典付与手段300が付与する特典は、通常演出制御手段512が制御する通常演出とは異なる特別演出とされている。そのため、この構成によれば、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間の遊技期間の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特別演出は、設定値を示唆する設定示唆演出又は当該特別演出としてのみ実行される限定演出であって、前記特典付与手段300は、前記特別演出として、前記設定示唆演出又は前記限定演出のうち、少なくとも何れか1つを付与することを特徴とする。
この構成では、特別演出は、設定値を示唆する設定示唆演出又は特別演出としてのみ実行される限定演出とされている。そのため、この構成によれば、設定示唆演出又は限定演出の実行に向けての遊技者の特別区間の遊技期間の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特典付与手段300は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点、前記終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記設定示唆演出又は前記限定演出のうち、少なくとも何れか1つを付与することを特徴とする。
この構成では、特典付与手段300は、特別区間の終了時点、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、設定示唆演出又は限定演出のうち、少なくとも何れか1つを付与することとされている。
そのため、この構成によれば、特典付与手段300により特別区間の終了時点において、設定示唆演出又は限定演出のうち、少なくとも何れか1つが付与された場合には、当該特別区間における遊技の結果を認識することができ、当該遊技の結果としての達成感や満足感を与えることができる。
また、この構成によれば、特典付与手段300により特別区間の終了時点を除いた特別区間中において、設定示唆演出又は限定演出のうち、少なくとも何れか1つが付与された場合には、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
さらに、この構成によれば、特典付与手段300により特別区間の終了時点の次の遊技以降において、設定示唆演出又は限定演出のうち、少なくとも何れか1つが付与された場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特典付与手段300は、複数の楽曲が記憶された楽曲記憶手段302と、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記楽曲記憶手段302に記憶された複数の前記楽曲のうち、少なくとも何れか1つを再生させる楽曲再生手段304と、備え、前記楽曲再生手段304は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与された場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、前記特別演出として、前記楽曲記憶手段302に記憶された複数の前記楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させることを特徴とする。
ここで、「再生楽曲」とは、特別区間の遊技期間がその上限を超えて付与されたことに基づいて、楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な楽曲をいう。
この構成では、特別演出は、楽曲再生手段304により楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させるものとされている。そのため、この構成によれば、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間の遊技期間の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記楽曲再生手段304は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記再生楽曲を再生させることを特徴とする。
この構成では、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、再生楽曲を再生させることとされている。
そのため、この構成によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点を除いた特別区間中において、再生楽曲が再生された場合には、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、この構成によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点の次の遊技以降において、再生楽曲が再生された場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、種々の情報を外部に向かって表示する表示部84と、前記表示部84に表示された前記種々の情報に対応して遊技者が操作可能な操作手段40,42と、前記表示部84に表示させる前記種々の情報を制御する報知制御手段516と、を備え、前記特典付与手段300は、複数の楽曲が記憶された楽曲記憶手段302と、前記楽曲記憶手段302に記憶された複数の前記楽曲のうち、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、複数の前記楽曲のうちから再生可能な再生楽曲の少なくとも何れか1つを再生させる楽曲再生手段304と、を備え、前記楽曲再生手段304は、前記特別演出として、前記報知制御手段516により前記表示部84に表示された前記種々の情報としての前記再生楽曲の楽曲情報に基づいて、遊技者の前記操作手段40,42の操作により選択された選択楽曲を再生させることを特徴とする。
ここで、「楽曲情報」とは、報知制御手段516により表示部84に表示された再生楽曲の情報をいい、「選択楽曲」とは、遊技者の操作手段40,42の操作により選択された楽曲をいう。
この構成では、特別演出は、楽曲再生手段304により楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから、報知制御手段516により表示部84に表示された再生楽曲の楽曲情報に基づいて、遊技者の操作手段40,42の操作により選択された選択楽曲を再生させるものとされている。そのため、この構成によれば、遊技者自らの選択で再生させる楽曲を選択できるため、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間の遊技期間の獲得意欲を向上させ、特別区間における遊技者の興味を高めることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記楽曲再生手段304は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記選択楽曲を再生させることを特徴とする。
この構成では、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、選択楽曲を再生させることとされている。
そのため、この構成によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点を除いた特別区間中において、選択楽曲が再生された場合には、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、この構成によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点の次の遊技以降において、選択楽曲が再生された場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特典付与手段300は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与された場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、前記再生楽曲を追加する楽曲追加手段306を備えたことを特徴とする。
この構成では、楽曲追加手段306により、特別区間の遊技期間がその上限を超えて付与された場合、当該特別区間の遊技期間に基づいて、再生楽曲を追加することが可能とされている。そのため、この構成によれば、新たな再生楽曲を追加することを目的として、遊技者の特別区間の遊技期間の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
本実施の形態における遊技機の概略正面図である。 本実施の形態における遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 図2のメイン制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 第1の実施形態における図2のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図3の遊技状態制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図3の演出状態制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図3の移行抽選手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本実施の形態における上乗せ抽選の上乗せ抽選テーブルを示した図である。 図3のゲーム数記憶手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本実施の形態における遊技状態の説明図である。 本実施の形態におけるボーナス移行役の当選確率を示した図である。 本実施の形態における演出状態の説明図である。 設定示唆演出の信頼度の振り分けを示した図(A)、信頼度「低」における設定示唆演出の振り分けを示した図(B)、信頼度「中」における設定示唆演出の振り分けを示した図(C)及び信頼度「高」における設定示唆演出の振り分けを示した図(D)である。 第1の実施形態における特別演出を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態における図3の特典付与手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 特別区間付与カウンタ値に基づく楽曲の振り分けを示した図である。 第2の実施形態における特別演出を説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態における図2のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。
(第1の実施形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1及び図2を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の後述する演出状態が「特別区間」であることを報知する区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、演出状態が「通常区間」から「特別区間」に移行したことを契機に後述するメイン制御手段200により点灯され、演出状態が「特別区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ90は、演出状態が「特別区間」から「通常区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
第1の実施形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図2参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図2参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
第1の実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる、複数の回転リール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(予め定められた数であって第1の実施形態では3)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。第1の実施形態の有効ライン86は、左回転リール64と中回転リール66と右回転リール68との中段とを結んだ1本のみからなるものである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84とを備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示装置84)
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。ここで、「表示装置84」は、本発明における「表示部」に相当する。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36等の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及びホッパーユニット24等の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500の出力側には、演出装置70としての表示装置84、スピーカー72、演出用ランプ78の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、上乗せ手段280、ゲーム数記憶手段290、特典付与手段300の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第1の実施形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、第1の実施形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(第1の実施形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
第1の実施形態では、役として、大別すると、ベル役、チェリー役、スイカ役、チャンス役などの小役(メダルの払い出しを伴う役や、演出状態の移行の契機となる役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(第1の実施形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。第1の実施形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、第1の実施形態では、6段階(設定1〜設定6)設定されており、設定1が最も低く、設定6が最も高くなるように設定されている。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技用、RT2用、ボーナス内部中用、ボーナス遊技用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、メイン制御手段200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、メイン制御手段200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、ノーマル遊技制御手段251、RT制御手段252及びボーナス遊技制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技制御手段251)
ノーマル遊技制御手段251は、「ノーマル遊技」の進行を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技」は、後述するRT制御手段252による「RT遊技」(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技以外の遊技状態をいい、図10を用いて後述する「RT0」及び「RT1」を含む。
(RT制御手段252)
RT制御手段252は、「RT遊技」の進行を制御するものである。ここで、「RT遊技」は、図10を用いて後述する「RT2」及び「ボーナス内部中」を含む。
(ボーナス遊技制御手段253)
ボーナス遊技制御手段253は、図10を用いて後述する「ボーナス遊技」を制御するものである。
「ボーナス遊技」は、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃ったことで移行し、いわゆる「RB」が連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払い出しで終了し、「RT0」に移行する。また、遊技状態が「ボーナス遊技」に移行した場合には、演出状態が図12に示す「ボーナス状態」に移行し、後述する演出実行制御手段510により、当該ボーナス状態に応じた演出が行われる。
(演出状態制御手段260)
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図6に示すように、通常遊技制御手段261、ATチャンスゾーン遊技制御手段262及びAT遊技制御手段263の各手段を有する。
(通常遊技制御手段261)
通常遊技制御手段261は、通常状態で行われている遊技である通常遊技(非AT)を制御するものである。
ここで、「非AT」は、「AT」の非作動状態を意味する。「AT」は、いわゆる「アシストタイム」の略語であり、「AT」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄61の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。また、「AT」は、第1の実施形態では、メイン制御手段200で制御され、このとき、メイン制御手段200のRT制御手段252で制御される「RT状態」に移行すると、「ART状態」となる。「ART状態」は、「RT状態」かつ「AT状態」であり、「リプレイタイム遊技」かつ「アシストタイム遊技」の「ART遊技」が行われる。
このとき、第1の実施形態におけるベル役は、当選したベル役の押し順が合致しないと入賞しないAT役となっている。
そのため、「AT」が作動すると、上述のように、ベル役の当選時に、当該当選したベル役に対応する押し順が報知される。そして、遊技者は、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当該当選したベル役を入賞させることができるため、「AT」が作動すると、「非AT」のときに比して、遊技者に有利となる。
(ATチャンスゾーン遊技制御手段262)
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、ATチャンスゾーンで行われている遊技であるATチャンスゾーン遊技を制御するものである。
(AT遊技制御手段263)
AT遊技制御手段263は、AT状態で行われている遊技であるAT遊技を制御するものである。
(移行抽選手段270)
移行抽選手段270は、各演出状態へ移行するか否かを決定する抽選を行うものである。この移行抽選手段270は、図7に示すように、通常状態においてATチャンスゾーンへ移行するか否かの抽選(以下、「ATチャンスゾーン移行抽選」とする)を行うATチャンスゾーン移行抽選手段271と、ATチャンスゾーンにおいてAT状態へ移行するか否かの抽選(以下、「AT抽選」とする)を行うAT移行抽選手段272とを備えている。なお、移行抽選手段270が行う抽選は上記のものには限られない。
(ATチャンスゾーン移行抽選手段271)
ATチャンスゾーン移行抽選手段271は、通常状態においてATチャンスゾーン移行抽選を行うものである。このATチャンスゾーン移行抽選手段271が行うATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、ATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としてのチェリー役に当選したことに基づいて行われる。なお、ATチャンスゾーン移行抽選の抽選契機となる役抽選の当選役は、チェリー役に限らず、他の役でもよい。
ATチャンスゾーン移行抽選手段271で行われるATチャンスゾーン移行抽選は、言い換えれば、通常状態において後述する特別区間へ移行するか否かを決定する抽選である。
(AT移行抽選手段272)
AT移行抽選手段272は、ATチャンスゾーンにおいてAT抽選を行うものである。このAT移行抽選手段272が行うAT抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、AT抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としてのチェリー役に当選したことに基づいて行われる。
なお、AT抽選の抽選契機となる役抽選の当選役は、チェリー役に限らず、他の役でもよい。また、AT抽選の抽選契機は、役抽選の当選役に基づかずに、たとえば、所定のゲーム数を消化したことに基づいて行ってもよいし、所定の条件が成立した場合にAT移行を決定するようにしてもよい。
(上乗せ手段280)
上乗せ手段280は、特別区間の遊技期間としてのゲーム数を、特別区間のゲーム数の上限を超えて上乗せが可能な上乗せ抽選を行うものである。具体的には、上乗せ手段280は、ART状態のゲーム数の上乗せを行うものである。
この上乗せ手段280が行う上乗せ抽選は、AT状態の各遊技で実行可能であり、当選した上乗せゲーム数がゲーム数記憶手段290により記憶される。
そして、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選の当選確率は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて決定されている(図8参照)。また、本実施の形態では、図8に示すように、上乗せ抽選で獲得可能な上乗せゲーム数は、「0」、「5」、「10」、「20」、「30」、「50」、「100」となっている。なお、上乗せ抽選で獲得可能な上乗せゲーム数は、前記した数値に限らず、他の数値であってもよいし、また、獲得可能な数値の種類が前記のものよりも少なくてもよいし、多くてもよい。
また、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選は、AT状態でのみ行われるものに限らず、ATチャンスゾーンにおいて行ってもよい。
(ゲーム数記憶手段290)
ゲーム数記憶手段290は、特別区間の各種ゲーム数について記憶するものであり、特別区間の各種ゲーム数をカウントするカウンタを備えている。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、図9に示すように、特別区間のゲーム数の上限を示す特別区間上限値を記憶する特別区間上限カウンタ291と、特別区間の滞在ゲーム数を示す特別区間ゲーム数をカウントする特別区間ゲーム数カウンタ292と、ART状態の滞在ゲーム数を示すARTゲーム数をカウントするARTゲーム数カウンタ293と、ART状態の継続可能なゲーム数をカウントするART継続ゲーム数カウンタ294と、上乗せ手段280による上乗せ等により付与される特別区間のゲーム数を、特別区間のゲーム数の上限を超えて記憶する特別区間付与カウンタ295と、を備えている。
特別区間上限カウンタ291は、特別区間のゲーム数の上限を示す特別区間上限値を記憶するカウンタである。第1の実施形態における特別区間上限値は、「1500」である。この「特別区間上限値」は、本発明における「特別区間における遊技期間の上限」に相当する。
特別区間ゲーム数カウンタ292は、特別区間の滞在ゲーム数をカウントするためのものである。この特別区間ゲーム数カウンタ292は、特別区間に移行した場合に、特別区間ゲーム数カウンタ値が初期化処理として「0」にリセットされ、その後、特別区間を1ゲーム消化する毎に特別区間ゲーム数カウンタ値が「1」加算される。
なお、特別区間ゲーム数カウンタ値を「0」にリセットするタイミングは、特別区間が終了したタイミングでもよい。
また、特別区間ゲーム数カウンタ292がカウントする特別区間ゲーム数カウンタ値が、特別区間上限カウンタ291に記憶されている特別区間のゲーム数の上限を示す特別区間上限値に達した場合、AT遊技制御手段263により、演出状態が「特別区間」から「通常区間」へ移行される。
ARTゲーム数カウンタ293は、ART状態の滞在ゲーム数をカウントするためのものである。このARTゲーム数カウンタ293は、ART状態に移行した場合に、ARTゲーム数カウンタ値が初期化処理として「0」にリセットされ、その後、特別区間を1ゲーム消化する毎にARTゲーム数カウンタ値が「1」加算される。
なお、ARTゲーム数カウンタ値を「0」にリセットするタイミングは、ART状態が終了したタイミングでもよい。
ART継続ゲーム数カウンタ294は、ART状態を継続可能な上限値を記憶するためのカウンタである。このART継続ゲーム数カウンタ294は、ART状態に移行した場合に、初期化処理としてART継続ゲーム数カウンタ値が「50」設定される。その後、ART継続ゲーム数カウンタ294には、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選に当選したことに基づいて、当該当選にて獲得した上乗せゲーム数がART継続ゲーム数カウンタ値に加算される。
特別区間付与カウンタ295は、付与される特別区間のゲーム数を特別区間のゲーム数の上限を超えて記憶するためのものである。この特別区間付与カウンタ295は、ART状態に移行した場合に、初期化処理として、ART状態に移行する前に滞在していた特別区間のゲーム数である前ゲーム数と、ART継続ゲーム数カウンタ294に初期化処理として設定される「50」とを加算した数値が特別区間付与カウンタ値として設定される。その後、特別区間付与カウンタ295には、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選に当選したことに基づいて、当該当選にて獲得した上乗せゲーム数が特別区間付与カウンタ値に加算される。
そして、特別区間ゲーム数カウンタ292がカウントする特別区間ゲーム数カウンタ値が、特別区間上限カウンタ291に記憶されている特別区間上限値に達した場合、AT遊技制御手段263により演出状態が「特別区間」から「通常区間」へ移行される。この場合には、後述する特典付与手段300により、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、直接的にメダルの付与に影響を与えない特典が付与される。この詳細については後述する。
また、ARTゲーム数カウンタ293がカウントするARTゲーム数カウンタ値が、ART継続ゲーム数カウンタ294に記憶されているART継続ゲーム数カウンタ値に達した場合、AT遊技制御手段263により、演出状態が「特別区間」から「通常区間」へ移行される。
なお、ゲーム数記憶手段290が備えるカウンタの種類は、上述したものには限られない。たとえば、上述のカウンタに加えて又は代えて、特別区間のゲーム数の上限を超えた、すなわち、1500ゲームを超えた超過ゲーム数を記憶し、超過ゲーム数をカウントするためのカウンタを備えてもよい。
また、ゲーム数記憶手段290は、各種カウンタを以下のような構成として、特別区間の各種ゲーム数について記憶してもよい。
ゲーム数記憶手段290は、各種カウンタとして、特別区間上限カウンタ291と、ART状態のゲーム数の上限を示すART上限値を記憶するART上限カウンタと、ARTゲーム数カウンタ293と、ART継続ゲーム数カウンタ294と、ART状態に移行する前に滞在していた特別区間のゲーム数である前ゲーム数をカウントする引き継ぎカウンタと、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選により獲得した上乗せゲーム数をカウントする上乗せカウンタと、を備えることとしてもよい。なお、特別区間上限カウンタ291と、ARTゲーム数カウンタ293と、ART継続ゲーム数カウンタ294とについては上述した内容と同様のため、説明を省略する。
ART上限カウンタは、ART状態のゲーム数の上限を示すART上限値を記憶するカウンタである。このART上限値は、特別区間上限値「1500」からART状態に移行する前に滞在していた特別区間のゲーム数である前ゲーム数値を減算したカウンタ値である。このART上限値は、たとえば、前ゲーム数値が「1000」であった場合には「500」となる(特別区間上限値「1500」−前ゲーム数値「1000」)。すなわち、ART上限値とは、ART状態で遊技可能な上限ゲーム数を示すカウンタ値である。
そして、ART上限カウンタは、ART状態に移行した場合に、初期化処理としてART上限値(たとえば、「500」)が設定される。
引き継ぎカウンタは、前ゲーム数値を引き継いでカウントするためのものである。そして、引き継ぎカウンタは、ART状態に移行した場合に、初期化処理として前ゲーム数値(たとえば、「1000」)が設定される。その後、特別区間を1ゲーム消化する毎に前ゲーム数値が「1」加算される。
上乗せカウンタは、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選により獲得した上乗せゲーム数である上乗せゲーム数値をカウントするためのものである。そして、上乗せカウンタは、ART状態に移行した場合に、上乗せゲーム数値が初期化処理として「0」にリセットされる。その後、上乗せカウンタには、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選に当選したことに基づいて、当該当選にて獲得した上乗せゲーム数が上乗せゲーム数値に加算される。
この場合、上乗せカウンタは、上乗せゲーム数値について、ART上限値を超えた超過ゲーム数値についても記憶することとされている。そして、この超過ゲーム数値に相当する超過ゲーム数に基づいて、後述する特典付与手段300により、直接的にメダルの付与に影響を与えない特典を付与してもよい。
(特典付与手段300)
特典付与手段300は、上乗せ手段280による特別区間のゲーム数の上乗せにより、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与される場合、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、直接的にメダルの付与に影響を与えない特典を付与するものである。
ここで、「直接的にメダルの付与に影響を与えない特典」とは、特別区間への移行確率の向上、特別区間における遊技の継続確率の向上、又は再遊技確率の向上等を除いた特典であり、第1の実施形態では、後述する通常演出制御手段512が制御する通常演出とは異なり、後述する特別演出制御手段514が制御する特別演出とされている。そして、この特別演出は、設定値を示唆する設定示唆演出とされている。
特典付与手段300は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点において設定示唆演出を付与することとされている。ここで、第1の実施形態における「特別区間の終了時点」とは、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定された後、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値より大きいと判定された時点をいう。
また、特典付与手段300により付与される設定示唆演出の信頼度は、ゲーム数記憶手段290の特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて異なることとされている。
具体的には、図13(A)に示すように、設定示唆演出の信頼度は、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて3段階に区分されており、特別区間付与カウンタ値が「1501〜1600」の場合の信頼度は「低」、特別区間付与カウンタ値が「1601〜1700」の場合の信頼度は「中」、特別区間付与カウンタ値が「1701〜」の場合の信頼度は「高」とされている。
なお、特別区間のゲーム数の上限を超えた特別区間のゲーム数(超過ゲーム数)に基づいて、例えば、超過ゲーム数が「1〜100」の場合の信頼度は「低」、超過ゲーム数が「101〜200」の場合の信頼度は「中」、超過ゲーム数が「201〜」の場合の信頼度は「高」のように、設定示唆演出の信頼度を区分するようにしてもよい。
ここで、特典付与手段300により付与される設定示唆演出の種類は、信頼度の高低にかかわらず共通となっている。第1の実施形態では、設定示唆演出として、演出A〜演出Fが設けられている。
信頼度が「低」かつ設定1の場合には、「20%」の確率で「演出A」、「16%」の確率で「演出B」、「16%」の確率で「演出C」、「16%」の確率で「演出D」、「16%」の確率で「演出E」、「16%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「低」かつ設定2の場合には、「16%」の確率で「演出A」、「20%」の確率で「演出B」、「16%」の確率で「演出C」、「16%」の確率で「演出D」、「16%」の確率で「演出E」、「16%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「低」かつ設定3の場合には、「16%」の確率で「演出A」、「16%」の確率で「演出B」、「20%」の確率で「演出C」、「16%」の確率で「演出D」、「16%」の確率で「演出E」、「16%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「低」かつ設定4の場合には、「16%」の確率で「演出A」、「16%」の確率で「演出B」、「16%」の確率で「演出C」、「20%」の確率で「演出D」、「16%」の確率で「演出E」、「16%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「低」かつ設定5の場合には、「16%」の確率で「演出A」、「16%」の確率で「演出B」、「16%」の確率で「演出C」、「16%」の確率で「演出D」、「20%」の確率で「演出E」、「16%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「低」かつ設定6の場合には、「16%」の確率で「演出A」、「16%」の確率で「演出B」、「16%」の確率で「演出C」、「16%」の確率で「演出D」、「16%」の確率で「演出E」、「20%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定1の場合には、「30%」の確率で「演出A」、「14%」の確率で「演出B」、「14%」の確率で「演出C」、「14%」の確率で「演出D」、「14%」の確率で「演出E」、「14%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定2の場合には、「14%」の確率で「演出A」、「30%」の確率で「演出B」、「14%」の確率で「演出C」、「14%」の確率で「演出D」、「14%」の確率で「演出E」、「14%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定3の場合には、「14%」の確率で「演出A」、「14%」の確率で「演出B」、「30%」の確率で「演出C」、「14%」の確率で「演出D」、「14%」の確率で「演出E」、「14%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定4の場合には、「14%」の確率で「演出A」、「14%」の確率で「演出B」、「14%」の確率で「演出C」、「30%」の確率で「演出D」、「14%」の確率で「演出E」、「14%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定5の場合には、「14%」の確率で「演出A」、「14%」の確率で「演出B」、「14%」の確率で「演出C」、「14%」の確率で「演出D」、「30%」の確率で「演出E」、「14%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「中」かつ設定6の場合には、「14%」の確率で「演出A」、「14%」の確率で「演出B」、「14%」の確率で「演出C」、「14%」の確率で「演出D」、「14%」の確率で「演出E」、「30%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定1の場合には、「50%」の確率で「演出A」、「10%」の確率で「演出B」、「10%」の確率で「演出C」、「10%」の確率で「演出D」、「10%」の確率で「演出E」、「10%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定2の場合には、「10%」の確率で「演出A」、「50%」の確率で「演出B」、「10%」の確率で「演出C」、「10%」の確率で「演出D」、「10%」の確率で「演出E」、「10%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定3の場合には、「10%」の確率で「演出A」、「10%」の確率で「演出B」、「50%」の確率で「演出C」、「10%」の確率で「演出D」、「10%」の確率で「演出E」、「10%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定4の場合には、「10%」の確率で「演出A」、「10%」の確率で「演出B」、「10%」の確率で「演出C」、「50%」の確率で「演出D」、「10%」の確率で「演出E」、「10%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定5の場合には、「10%」の確率で「演出A」、「10%」の確率で「演出B」、「10%」の確率で「演出C」、「10%」の確率で「演出D」、「50%」の確率で「演出E」、「10%」の確率で「演出F」が行われる。
信頼度が「高」かつ設定6の場合には、「10%」の確率で「演出A」、「10%」の確率で「演出B」、「10%」の確率で「演出C」、「10%」の確率で「演出D」、「10%」の確率で「演出E」、「50%」の確率で「演出F」が行われる。
つまり、特別区間付与カウンタ値が多いほど、設定示唆演出の信頼度が向上することとなっている。なお、各信頼度における演出A〜演出Fの確率の振り分けは、上記したものに限らず、他の数値でもよい。また、設定示唆演出の種類や数は上記したものには限られない。
また、特別演出は、設定示唆演出には限定されず、たとえば、当該特別演出としてのみ実行される限定演出であってもよい。この限定演出は、いわゆるプレミア映像等をいう。さらに、特典付与手段300は、特別演出として、設定示唆演出又は限定演出のうちの何れか1つを付与することに限らず、双方を付与してもよい。
また、特典付与手段300は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点において特別演出を付与することとしたが、これには限られない。たとえば、特典付与手段300は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降において付与してもよい。
ここで、「特別区間の終了時点を除いた特別区間中」とは、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定された時点を除いた特別区間の遊技中をいう。なお、この場合には、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいか否か、及びARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいか否かが判定される前に、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値より大きいか否かが判定され、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値より大きいと判定された際に、特典付与手段300により特別演出が付与される。また、「特別区間の終了時点の次の遊技以降」とは、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値より大きいと判定されたうえで特別区間における遊技が終了された次のゲームから開始される通常区間における遊技以降をいう。
さらに、特典付与手段300は、特別区間の終了時点、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうちの何れか1つの契機にて特別演出を付与することに限らず、2以上の契機にて特別演出を付与してもよい。また、特典付与手段300は、メイン制御手段200が備える手段としたが、これに限らず、サブ制御手段500が備える手段としてもよい。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図4に示すように、演出実行制御手段510を有する。演出実行制御手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(演出実行制御手段510)
演出実行制御手段510は、演出装置70により行われる演出を実行するためのものである。
演出実行制御手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル遊技、RT遊技、ボーナス遊技等の各遊技状態に応じた演出や、押し順を報知するための演出等を行う。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、演出実行制御手段510は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を介して実行する。
演出実行制御手段510は、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値が特別区間上限カウンタ291に記憶されている特別区間上限値「1500」を超えた場合には、特別演出としての設定示唆演出の終了後、表示装置84に超過ゲーム数を表示させる演出を行う。なお、これに限らず、演出実行制御手段510は、表示装置84に超過ゲーム数を表示させる演出を行わなくてもよい。
また、演出実行制御手段510には、演出装置70により行われる演出を実行すべく、第1の実施形態では、少なくとも、通常演出制御手段512及び特別演出制御手段514が含まれている。
(通常演出制御手段512)
通常演出制御手段512は、特別区間で行われる通常演出を制御するものである。
ここで、「通常演出」とは、特典付与手段300により付与される特典としての特別演出とは異なる演出をいう。すなわち、通常演出制御手段512は、特別区間で行われる演出のうち、特別演出以外の演出を制御するものである。
(特別演出制御手段514)
特別演出制御手段514は、特別区間で行われる特別演出を制御するものである。
ここで、「特別演出」とは、通常演出とは異なる演出をいう。すなわち、特別演出制御手段514は、特別区間で行われる演出のうち、通常演出以外の演出、例えば、特典付与手段300により付与される特典としての特別演出を制御するものである。
(図10を用いた遊技状態の説明)
次に、図10を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、メイン制御手段200により管理され、図10に示すように、大別すると、「ノーマル遊技」、「RT遊技」及び「ボーナス遊技」がある。「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT遊技」に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が高くなる。
なお、各遊技における再遊技役への当選確率は、「ノーマル遊技」においては「1/7.3」に設定されており、「RT遊技」では「ノーマル遊技」よりも高く設定されている。
「ノーマル遊技」は、ノーマル遊技制御手段251により制御され、「RT0」と、「RT1」とがある。
「RT0」から「RT1」には、AT役こぼし図柄を停止表示させた時に移行する。ここで「AT役こぼし図柄」とは、図示しないが、例えば、左第一停止が不正解のベル役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。「RT0」では押し順ナビが実行されず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作している。そのため、例えば「左第一不正解」の役当選時にはAT役こぼし図柄が停止表示され、「RT1」に移行する。
「RT遊技」は、RT制御手段252により制御され、「ノーマル遊技」より再遊技役への当選確率の高い「RT2」と、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する「ボーナス内部中」とがある。
ここで、「ノーマル遊技」から「RT遊技」、具体的には、「RT1」から「RT2」には、RT2移行図柄を停止表示させた時に移行する。例えば、図示しないが押し順リプレイ役の押し順「正解」時に、RT2移行図柄が停止表示され移行する。
また、「RT2」においてAT役こぼし図柄や転落リプレイ図柄を停止表示させると「RT1」に移行する。ここで「AT役こぼし図柄」とは、上述したとおり、例えば、左第一停止が不正解の役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。例えば、「RT2」において演出状態が図12のAT状態であれば、押し順が報知されるが、AT状態が終了すると、押し順が報知されず、遊技者は通常の押し順すなわち、ストップスイッチ50を左第一停止で操作するため、左第一停止が不正解の役に当選してもAT役こぼし図柄が停止表示され、「RT1」に移行する。
「ボーナス内部中」は、ボーナス内部中制御手段253により制御され、ボーナス移行役に当選すると移行する。
「ボーナス遊技」は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せを有効ライン86上に揃えることで移行する。
「ボーナス遊技」には、BB1がある。ここで、BB1はいわゆる「RB」が連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「ボーナス遊技」終了後、「RT0」に移行する。
また、図11(A)に示すように、第1の実施形態では、ボーナス移行役の当選確率が、設定1の場合は「64/65536」、設定2の場合は「68/65536」、設定3の場合は「72/65536」、設定4の場合は「76/65536」、設定5の場合は「78/65536」、設定6の場合は「80/65536」となっている。つまり、第1の実施形態では、設定値が高くなるほどボーナス移行役の当選確率が向上することとされている。
なお、ボーナス移行役の当選確率は、設定値が高くなるほど向上するものには限られない。
たとえば、図11(B)に示すように、ボーナス移行役の当選確率を、設定1の場合は「64/65536」、設定2の場合は「68/65536」、設定3の場合は「64/65536」、設定4の場合は「78/65536」、設定5の場合は「64/65536」、設定6の場合は「80/65536」としてもよい。すなわち、奇数の設定値(設定1、設定3及び設定5)におけるボーナス移行役の当選確率を共通の数値で固定し、偶数の設定値(設定2、設定4及び設定6)におけるボーナス移行役の当選確率を設定値が高くなるほど向上させてもよい。その他、奇数の設定値(設定1、設定3及び設定5)におけるボーナス移行役の当選確率を設定値が高くなるほど向上させ、偶数の設定値(設定2、設定4及び設定6)におけるボーナス移行役の当選確率を共通の数値で固定してもよい。
(図12を用いた演出状態の説明)
図12に示すように、第1の実施形態における演出状態は、「通常区間」と、「特別区間」と、「ボーナス状態」とがある。
(通常区間)
「通常区間」は、後述する「特別区間」を除いた区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容されない区間である。「通常区間」としては、「通常状態」がある。なお、「通常区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
(通常状態)
「通常状態」は、後述する「特別区間」における「ATチャンスゾーン」及び「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
(特別区間)
「特別区間」は、「通常区間」よりも配当付与手段240によるメダルが付与される可能性が高く、遊技者に有利な区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順の報知が許容される区間である。
この「特別区間」においては、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示がされることとなっている。たとえば、最大払出枚数に係る小役が「ベルA」である場合には、特別区間中において、少なくとも1回「ベルA」の押し順が報知されることとなっている。
また、特別区間は、特別区間のゲーム数の上限が「1500ゲーム」に設定されているとともに、特別区間の終了条件として、特別区間のゲーム数が「1500ゲーム」に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、たとえば、ART状態のゲーム数が残っていても当該特別区間を終了することとされている。
ここで、「特別区間」としては、「ATチャンスゾーン」と、「AT状態」とがある。なお、「特別区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
(ATチャンスゾーン)
「ATチャンスゾーン」は、AT移行抽選手段272によるAT抽選が行われ、当該AT抽選に当選することにより、「AT状態」への移行が確定される状態である。
「通常区間」から「特別区間」、具体的には、「通常状態」から「ATチャンスゾーン」には、通常状態において、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づきATチャンスゾーン移行抽選手段271により行われるATチャンスゾーン移行抽選に当選したことに基づいて移行する。なお、ATチャンスゾーンを複数設けた場合には、ATチャンスゾーン移行抽選の当選後にATチャンスゾーン移行抽選手段271により行われる、移行先のATチャンスゾーンを決定する移行先決定抽選にて当該移行するATチャンスゾーンが決定されることとされている。
また、第1の実施形態におけるATチャンスゾーンでは、AT移行抽選手段272によるAT抽選が行われることとしているがこれには限られない。たとえば、ATチャンスゾーンでは、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示をするのみでAT移行抽選手段272によるAT抽選を行わないこととし、いわゆるガセ的な「特別区間」としてもよい。この場合には、ATチャンスゾーンの他に、通常区間(通常状態)から移行可能な演出状態を特別区間に設けた上で、ATチャンスゾーンに代えて、当該設けられた演出状態においてAT移行抽選手段272によるAT抽選が行われることとしてもよい。
(AT状態)
「AT状態」は、「ATチャンスゾーン」より遊技者に有利な状態である。第1の実施形態では、AT状態として「ART状態」がある。なお、「AT状態」の種類や数は、前述したものに限られない。
(ART状態)
「ART状態」は、「通常状態」及び「ATチャンスゾーン」より遊技者に有利な状態である。当該「ART状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技であるAT遊技と、RT2とが開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
ここで、ATチャンスゾーンにおいて、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づきAT移行抽選手段272により行われるAT抽選に当選したことに基づいて、演出状態がAT状態、具体的には、図示しないART準備中状態に移行する。そして、このART準備中状態において、いわゆる昇格リプレイとしてのRT2移行図柄を停止表示させたことに基づいて、遊技状態がRT2に移行する。その結果、「RT状態」かつ「AT状態」の「ART状態」となる。
「ART状態」は、初期ゲーム数として50ゲームの遊技が可能とされており、このART状態のゲーム数は上乗せ手段280が行う上乗せ抽選に当選することにより、当該当選にて獲得した上乗せゲーム数が初期ゲーム数に加算されることとされている。そして、「ART状態」は、ART状態のゲーム数を消化した後に、ART中のAT遊技を終了して「通常状態」へ戻る。すなわち、ART状態のゲーム数を消化した場合は、ART(AT+RT)のうち、AT遊技が終了するように設定されているため、ストップスイッチ50の押し順の報知が終了され、これに伴い、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄の表示を回避するストップスイッチ50の押し順が報知されなくなり、結果として、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄が停止表示され、「ノーマル遊技(RT1)」へ戻る。すなわち、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄は、ストップスイッチ50を左第一停止で操作した際に停止表示される図柄61である。AT遊技が終了しているため押し順の報知が行われず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作するため、転落リプレイが図柄停止表示され、「ノーマル遊技(RT1)」に移行する。
上述のほか、「特別区間」から「通常区間」、具体的には、「ATチャンスゾーン」から「通常状態」には、ATチャンスゾーンにおいて、AT移行抽選手段272によるAT抽選に当選せずに、ATチャンスゾーンのゲーム数を消化した後に移行する。ただし、「ATチャンスゾーン」から「通常状態」への移行条件が成立するための前提として、当該特別区間において、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示がされていることが条件となる。また、「特別区間」から「通常区間」へは、上述のART状態のゲーム数が残っていても、特別区間のゲーム数を「1500ゲーム」消化した場合に移行する。
すなわち、第1の実施形態において「特別区間」から「通常区間」には、上述の「ATチャンスゾーン」から「通常状態」、「AT状態」から「通常状態」への移行条件の成立、又は、特別区間のゲーム数を「1500ゲーム」消化した場合に移行する。
なお、「ATチャンスゾーン」から「AT状態」への移行条件は、AT抽選に当選した場合に成立することには限られない。たとえば、「ATチャンスゾーン」においてミッション遊技を行い、当該ミッション遊技をクリアした場合や「ATチャンスゾーン」において所定のポイントを獲得した場合に「ATチャンスゾーン」から「AT状態」への移行条件が成立することとしてもよい。
また、第1の実施形態における演出状態の移行先のパターンは、上記したものに限らず、たとえば、「特別区間」において「ATチャンスゾーン」と「AT状態」とを行き来可能としてもよいし、「ATチャンスゾーン」を備えずに、「通常区間(通常状態)」から「特別区間(AT状態)」に移行するようにしてもよい。
(ボーナス状態)
「ボーナス状態」は、「通常区間」及び「特別区間」を除いた状態であって、ボーナス遊技制御手段253により制御されるボーナス遊技が行われる状態である。この「ボーナス状態」は、「通常区間」又は「特別区間」との間を行き来可能となっている。
(第1の実施形態における特別演出の説明)
以下、図14に示すフローチャートを用いて、第1の実施形態における特別演出について説明する。
なお、当該フローチャートは、ART状態に移行すると開始される。
ステップS10において、ゲーム数記憶手段290により、初期設定処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、特別区間ゲーム数カウンタ292に特別区間ゲーム数カウンタ値(特別区間の滞在ゲーム数、たとえば、「30」)を設定し、ART継続ゲーム数カウンタ294にART継続ゲーム数カウンタ値「50」を設定する。また、ゲーム数記憶手段290は、ARTゲーム数カウンタ293のARTゲーム数カウンタ値を「0」にリセットする。さらに、ゲーム数記憶手段290は、特別区間付与カウンタ295に特別区間付与カウンタ値(特別区間ゲーム数カウンタ292に設定されている特別区間ゲーム数カウンタ値に、ART継続ゲーム数カウンタ294に設定されているART継続ゲーム数カウンタ値を加算した値、たとえば、「80」)を設定する。その後、次のステップS11に進む。
なお、特別区間ゲーム数カウンタ292は、当該ステップでカウンタ値を設定するのではなく、特別区間に移行後、滞在ゲーム数をカウントするようにしてもよい。
ステップS11において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS12に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS11となる。
なお、このステップS11の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS12において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、上乗せ手段280により、上乗せ抽選処理が行われる。その後、次のステップS14に進む。
ステップS14において、ゲーム数記憶手段290により、第1カウンタ値更新処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、ステップS13における上乗せ手段280による上乗せ抽選に当選した場合、上乗せ抽選で獲得した上乗せゲーム数(たとえば、「100」)をART継続ゲーム数カウンタ値及び特別区間付与カウンタ値に加算する(たとえば、ART継続ゲーム数カウンタ値「50」→「150」、特別区間付与カウンタ値「80」→「180」)。その後、次のステップS15に進む。
なお、特別区間のゲーム数の上限を超えて上乗せされた場合、上乗せゲーム数を、そのまま遊技者に報知してもよいし、特別区間のゲーム数の上限に収まる範囲で修正して報知するようにしてもよい。
ステップS15において、ゲーム数記憶手段290により、第2カウンタ値更新処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、特別区間ゲーム数カウンタ値及びARTゲーム数カウンタ値を「1」加算する(たとえば、特別区間ゲーム数カウンタ値「30」→「31」、ARTゲーム数カウンタ値「0」→「1」)。その後、次のステップS16に進む。
ステップS16において、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいか否かの判定、すなわち、特別区間の滞在ゲーム数が上限値に達したか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定されると、次のステップS17に進む。一方、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定されないと、ステップS18に進む。
ステップS17において、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいと判定されると、ステップS19に進む。一方、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいと判定されないと、当該処理を終了する。
ステップS18において、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいか否かの判定、すなわち、ARTゲーム数が、設定されているART状態を継続可能な上限値に達したか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいと判定されると、当該処理を終了し、演出状態をART状態から通常状態に移行させる。一方、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいと判定されないと、ステップS11に戻る。
ステップS19において、特典付与手段300により、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて設定示唆演出が付与される(図13参照)。そして、当該処理を終了し、演出状態をART状態から通常状態に移行させる。
(第1の実施形態の作用効果)
第1の実施形態では、上乗せ手段280による特別区間のゲーム数の上乗せにより、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与される場合があるが、特別区間のゲーム数の上限に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、特別区間を終了することとされている。そのため、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて何ら特典を付与しない構成においては、遊技者が獲得した特別区間のゲーム数が無駄なものとなる。しかし、第1の実施形態によれば、上乗せ手段280による特別区間のゲーム数の上乗せにより、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与される場合、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、特典付与手段300により直接的に配当の付与に影響を与えない特典が付与されるため、遊技者が獲得した特別区間のゲーム数が無駄なものとならず、特別区間における興味を低下させることなく遊技を行わせることができる。
また、第1の実施形態では、特典付与手段300が付与する特典は、通常演出制御手段512が制御する通常演出とは異なる特別演出とされている。そのため、第1の実施形態によれば、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第1の実施形態では、特別演出は、設定値を示唆する設定示唆演出とされている。そのため、第1の実施形態によれば、設定示唆演出の実行に向けての遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第1の実施形態では、特典付与手段300は、特別区間の終了時点において設定示唆演出を付与することとされている。そのため、第1の実施形態によれば、特典付与手段300により特別区間の終了時点において設定示唆演出が付与されることにより、当該特別区間における遊技の結果を認識することができ、当該遊技の結果としての達成感や満足感を与えることができる。
なお、上述のように、特別演出を限定演出とした場合には、限定演出の実行に向けての遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、上述のように、特別区間の終了時点を除いた特別区間中において特別演出のうち、少なくとも何れか1つを付与する場合には、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、上述のように、特別区間の終了時点の次の遊技以降において特別演出のうち、少なくとも何れか1つを付与する場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
(第2の実施形態)
以下、本実施の形態の第2の実施形態を第1の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
第2の実施形態は、特別演出として、後述する楽曲再生手段304により、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、後述する楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させる点で第1の実施形態と異なる。ここで、「再生楽曲」とは、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、後述する楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な楽曲をいう。
(特典付与手段300)
第2の実施形態における特典付与手段300は、図15に示すように、楽曲記憶手段302と、楽曲再生手段304と、楽曲追加手段306とを備えている。
(楽曲記憶手段302)
楽曲記憶手段302は、複数の楽曲を記憶するものである。第2の実施形態では、楽曲記憶手段302は、図16に示すように、複数の楽曲として、「曲A」、「曲B」、「曲C」及び「曲D」を記憶している。これら「曲A」〜「曲D」は全て、歌詞を伴う楽曲となっている。そして、楽曲記憶手段302は、「曲A」〜「曲D」の各々の楽曲の一曲全てを記憶している。
なお、楽曲記憶手段302が記憶する楽曲の数は4曲に限らず、これより多くても少なくてもよい。また、楽曲記憶手段302は、複数の楽曲の各々の楽曲の一曲全てを記憶するものに限らず、一曲の一部のみを記憶するものでもよい。さらに、楽曲記憶手段302は、複数の楽曲が歌詞を伴う場合には、歌詞を伴う楽曲と歌詞を伴わない楽曲との双方を記憶してもよい。
(楽曲再生手段304)
楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与された場合、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、特別演出として、楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させるものである。
第2の実施形態では、再生楽曲は、図16に示すように、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値が「〜1500」の場合は「曲A」、特別区間付与カウンタ値が「1501〜1600」の場合は「曲A又は曲B」、特別区間付与カウンタ値が「1601〜1700」の場合は「曲A、曲B又は曲C」、特別区間付与カウンタ値が「1701〜」の場合は「曲A、曲B、曲C又は曲D」とされている。この再生楽曲は、特別区間付与カウンタ値が「〜1500」の場合には「曲A」だけだが、特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、楽曲追加手段306により追加されることとなっている。
そして、楽曲再生手段304は、再生楽曲のうちから少なくとも何れか1つを、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点を除いた特別区間中にスピーカー72を用いて再生楽曲を再生させる。具体的には、楽曲再生手段304は、決定された再生楽曲を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された再生楽曲を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて再生楽曲を再生させる。
楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「〜1500」の場合には「曲A」を再生させている。
また、楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「1501」を超え、楽曲追加手段306により「曲B」が追加された場合には「曲B」を再生させる。その後、楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「1501〜1600」の間は、3ゲーム毎に再生楽曲を変更して再生させる。
また、楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「1601」を超え、楽曲追加手段306により「曲C」が追加された場合には「曲C」を再生させる。その後、楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「1601〜1700」の間は、3ゲーム毎に再生楽曲を変更して再生させる。この場合の楽曲再生手段304による再生楽曲の再生順序は、特別区間付与カウンタ値が「1601」を超えて現在再生中の再生楽曲を「曲C」に変更した後、「曲A」→「曲B」→「曲C」の順序となっている。
また、楽曲再生手段304は、特別区間付与カウンタ値が「1701」を超え、楽曲追加手段306により「曲D」が追加された場合には「曲D」を再生させる。その後、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中は、3ゲーム毎に再生楽曲を変更して再生させる。この場合の楽曲再生手段304による再生楽曲の再生順序は、特別区間付与カウンタ値が「1701」を超えて現在再生中の再生楽曲を「曲D」に変更した後、「曲A」→「曲B」→「曲C」→「曲D」の順序となっている。
なお、楽曲追加手段306による再生楽曲の追加にて、再生楽曲が3曲以上になった場合における楽曲再生手段304の再生楽曲の再生順序は、上述のものに限らず不規則な順序であってもよいし、特別区間付与カウンタ値が「1501〜1600」の間は「曲B」を、特別区間付与カウンタ値が「1601〜1700」の間は「曲C」を、特別区間付与カウンタ値が「1701〜」の間は「曲D」を再生することとしてもよい。
また、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点を除いた特別区間中において再生楽曲を再生することとしたが、これには限られない。たとえば、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点の次の遊技以降において再生楽曲を再生させてもよい。さらに、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうちの何れか1つの契機にて再生楽曲を再生することに限らず、2つの契機にて再生楽曲を再生してもよい。
(楽曲追加手段306)
楽曲追加手段306は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与された場合、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、再生楽曲を追加するものである。
この楽曲追加手段306は、特別区間付与カウンタ値が「1501」を超えた場合には、再生楽曲として「曲A」に加えて「曲B」を追加する。また、楽曲追加手段306は、特別区間付与カウンタ値が「1601」を超えた場合には、再生楽曲として「曲A」及び「曲B」に加えて「曲C」を追加する。さらに、楽曲追加手段306は、特別区間付与カウンタ値が「1701」を超えた場合には、再生楽曲として「曲A」、「曲B」及び「曲C」に加えて「曲D」を追加する。つまり、特別区間付与カウンタ値が多いほど、再生楽曲の種類が多くなっている。
(第2の実施形態における特別演出の説明)
以下、図17に示すフローチャートを用いて、第2の実施形態における特別演出について説明する。
なお、当該フローチャートは、ART状態に移行すると開始される。
ステップS20において、ゲーム数記憶手段290により、初期設定処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、特別区間ゲーム数カウンタ292に特別区間ゲーム数カウンタ値(特別区間の滞在ゲーム数、たとえば、「30」)を設定し、ART継続ゲーム数カウンタ294にART継続ゲーム数カウンタ値「50」を設定する。また、ゲーム数記憶手段290は、ARTゲーム数カウンタ293のARTゲーム数カウンタ値を「0」にリセットする。さらに、ゲーム数記憶手段290は、特別区間付与カウンタ295に特別区間付与カウンタ値(特別区間ゲーム数カウンタ292に設定されている特別区間ゲーム数カウンタ値に、ART継続ゲーム数カウンタ294に設定されているART継続ゲーム数カウンタ値を加算した値、たとえば、「80」)を設定する。その後、次のステップS21に進む。
なお、特別区間ゲーム数カウンタ292は、当該ステップでカウンタ値を設定するのではなく、特別区間に移行後、滞在ゲーム数をカウントするようにしてもよい。
ステップS21において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS22に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS21となる。
なお、このステップS21の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS22において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS23に進む。
ステップS23において、上乗せ手段280により、上乗せ抽選処理が行われる。その後、次のステップS24に進む。
ステップS24において、ゲーム数記憶手段290により、第1カウンタ値更新処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、ステップS23における上乗せ手段280による上乗せ抽選に当選した場合、上乗せ抽選で獲得した上乗せゲーム数(たとえば、「100」)をART継続ゲーム数カウンタ値及び特別区間付与カウンタ値に加算する(たとえば、ART継続ゲーム数カウンタ値「50」→「150」、特別区間付与カウンタ値「80」→「180」)。その後、次のステップS25に進む。
なお、特別区間のゲーム数の上限を超えて上乗せされた場合、上乗せゲーム数を、そのまま遊技者に報知してもよいし、特別区間のゲーム数の上限に収まる範囲で修正して報知するようにしてもよい。
ステップS25において、ゲーム数記憶手段290により、第2カウンタ値更新処理が行われる。
具体的には、ゲーム数記憶手段290は、特別区間ゲーム数カウンタ値及びARTゲーム数カウンタ値を「1」加算する(たとえば、特別区間ゲーム数カウンタ値「30」→「31」、ARTゲーム数カウンタ値「0」→「1」)。その後、次のステップS26に進む。
ステップS26において、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいと判定されると、次のステップS27に進む。一方、ゲーム数記憶手段290により、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)より大きいと判定されないと、ステップS28に進む。
ステップS27において、楽曲追加手段306により、特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、再生楽曲が追加される(図16参照)。その後、次のステップS28に進む。
ステップS28において、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいか否かの判定、すなわち、特別区間の滞在ゲーム数が上限値に達したか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定されると、当該処理を終了し、演出状態をART状態から通常状態に移行させる。一方、ゲーム数記憶手段290により、特別区間ゲーム数カウンタ値と特別区間上限値とが等しいと判定されないと、次のステップS29に進む。
ステップS29において、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいか否かの判定、すなわち、ARTゲーム数が、設定されているART状態を継続可能な上限値に達したか否かの判定が行われる。ここで、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいと判定されると、当該処理を終了し、演出状態をART状態から通常状態に移行させる。一方、ゲーム数記憶手段290により、ARTゲーム数カウンタ値とART継続ゲーム数カウンタ値とが等しいと判定されないと、ステップS21に戻る。
(第2の実施形態の作用効果)
第2の実施形態における遊技機10は、第1の実施形態における遊技機10の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
第2の実施形態では、特別演出は、楽曲再生手段304により楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させるものとされている。そのため、第2の実施形態によれば、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第2の実施形態では、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中において再生楽曲を再生させることとされている。そのため、第2の実施形態によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点を除いた特別区間中において再生楽曲が再生されることにより、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、第2の実施形態では、楽曲追加手段306により、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与された場合、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて、再生楽曲を追加することが可能とされている。そのため、第2の実施形態によれば、新たな再生楽曲を追加することを目的として、遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させることで、特別区間における遊技者の興味を高めることができ、遊技の興趣を高めることができる。
なお、上述のように、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点の次の遊技以降において再生楽曲が再生されることとした場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
なお、特別区間付与カウンタ292及び特典付与手段300を、サブ制御手段500が備え、特別区間上限カウンタ291をメイン制御手段200及びサブ制御手段500が備えるようにしてもよいし、特典付与手段300をサブ制御手段500が備え、特別区間付与カウンタ292の特別区間付与カウンタ値をメイン制御手段200からサブ制御手段500に送信するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
以下、本実施の形態の第3の実施形態を第1及び第2の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
第3の実施形態では、楽曲再生手段304は、特別演出として、後述する報知制御手段516により表示装置84に表示された楽曲情報に基づいて、遊技者のスタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42の操作により選択された選択楽曲を再生させる点で第1及び第2の実施形態と異なる。すなわち、第3の実施形態は、遊技者の選択により再生される楽曲が決定される点で、自動で再生される楽曲が決定される第2の実施形態と異なる。ここで、「スタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42」は、本発明における「操作手段」に相当する。また、「楽曲情報」とは、後述する報知制御手段516により表示装置84に表示された再生楽曲の情報をいい、「選択楽曲」とは、遊技者のスタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42の操作により選択された楽曲をいう。
なお、「スタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42」以外に、楽曲を選択するスイッチを備えてもよい。
(演出実行制御手段510)
第3の実施形態における演出実行制御手段510は、図18に示すように、通常演出制御手段512及び特別演出制御手段514に加えて報知制御手段516を備えている。
(報知制御手段516)
報知制御手段516は、表示装置84に表示させる種々の情報を制御するものである。
第3の実施形態では、種々の情報として、少なくとも再生楽曲の楽曲情報がある。この楽曲情報には、「曲名」、「作詞者」、「作曲者」及び「歌手名」が含まれている。なお、楽曲情報は、前記した情報の一部のみを有する情報であってもよいし、前記した情報以外の情報を有する情報であってもよい。
報知制御手段516は、楽曲再生手段304により再生される楽曲を遊技者に選択させるべく、特別演出を実行するに際して表示装置84に楽曲情報を表示させる。具体的には、報知制御手段516には、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、楽曲再生手段304により、当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて決定された再生楽曲が指示される。そして、報知制御手段516は、当該指示された再生楽曲の楽曲情報を表示装置84に表示させる。
(楽曲再生手段304)
第3の実施形態における楽曲再生手段304は、楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうち、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、複数の楽曲のうちから再生可能な再生楽曲の少なくとも何れか1つを再生させるものである。
具体的には、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、報知制御手段516に当該特別区間のゲーム数として、特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値の多寡に基づいて決定された再生楽曲を指示する。遊技者は、報知制御手段516により表示装置84に表示された当該再生楽曲の楽曲情報に基づいて、スタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42を操作することにより選択楽曲を選択する。そして、楽曲再生手段304は、特別演出として、遊技者により決定された選択楽曲を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された選択楽曲を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて選択楽曲を再生させる。
このとき、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点を除いた特別区間中にスピーカー72を用いて選択楽曲を再生させる。
なお、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点を除いた特別区間中において選択楽曲を再生することとしたが、これには限られない。たとえば、楽曲再生手段304は、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されたことに基づいて、特別区間の終了時点の次の遊技以降において選択楽曲を再生させてもよい。さらに、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中又は特別区間の終了時点の次の遊技以降のうちの何れか1つの契機にて選択楽曲を再生することに限らず、2以上の契機にて選択楽曲を再生してもよい。
(第3の実施形態における特別演出の説明)
以下、第3の実施形態における特別演出について説明する。
特別区間付与カウンタ295に記憶されている特別区間付与カウンタ値が「〜1500」の場合には、図16に示すように、再生楽曲は「曲A」のみである。そのため、楽曲再生手段304は、報知制御手段516に再生楽曲が「曲A」であることを指示する。当該指示を受けた報知制御手段516は、表示装置84に「曲A」の楽曲情報を表示させる。そして、遊技者は、スタートスイッチ40を操作することにより、再生を希望する再生楽曲の楽曲情報(この場合は「曲A」の楽曲情報)に標準を合わせる。その後、遊技者は、演出用ボタンスイッチ42を操作することにより、再生される楽曲、すなわち、選択楽曲として「曲A」を決定する。これにより、楽曲再生手段304は、特別演出として、遊技者により決定された選択楽曲(曲A)を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された選択楽曲(曲A)を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて選択楽曲(曲A)を再生させる。
特別区間付与カウンタ値が「1501」を超えた場合、楽曲追加手段306は、再生楽曲として「曲B」を追加する。その結果、図16に示すように、再生楽曲は「曲A」及び「曲B」となる。そのため、楽曲再生手段304は、報知制御手段516に再生楽曲が「曲A」及び「曲B」であることを指示する。当該指示を受けた報知制御手段516は、表示装置84に「曲A」及び「曲B」の楽曲情報を表示させる。そして、遊技者は、スタートスイッチ40を操作することにより、再生を希望する再生楽曲の楽曲情報(たとえば、「曲B」の楽曲情報)に標準を合わせる。その後、遊技者は、演出用ボタンスイッチ42を操作することにより、再生される楽曲、すなわち、選択楽曲として「曲B」を決定する。これにより、楽曲再生手段304は、特別演出として、遊技者により決定された選択楽曲(曲B)を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された選択楽曲(曲B)を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて選択楽曲(曲B)を再生させる。
特別区間付与カウンタ値が「1601」を超えた場合、楽曲追加手段306は、再生楽曲として「曲C」を追加する。その結果、図16に示すように、再生楽曲は「曲A」、「曲B」及び「曲C」となる。そのため、楽曲再生手段304は、報知制御手段516に再生楽曲が「曲A」、「曲B」及び「曲C」であることを指示する。当該指示を受けた報知制御手段516は、表示装置84に「曲A」、「曲B」及び「曲C」の楽曲情報を表示させる。そして、遊技者は、スタートスイッチ40を操作することにより、再生を希望する再生楽曲の楽曲情報(たとえば、「曲C」の楽曲情報)に標準を合わせる。その後、遊技者は、演出用ボタンスイッチ42を操作することにより、再生される楽曲、すなわち、選択楽曲として「曲C」を決定する。これにより、楽曲再生手段304は、特別演出として、遊技者により決定された選択楽曲(曲C)を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された選択楽曲(曲C)を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて選択楽曲(曲C)を再生させる。
特別区間付与カウンタ値が「1701」を超えた場合、楽曲追加手段306は、再生楽曲として「曲D」を追加する。その結果、図16に示すように、再生楽曲は「曲A」、「曲B」、「曲C」及び「曲D」となる。そのため、楽曲再生手段304は、報知制御手段516に再生楽曲が「曲A」、「曲B」、「曲C」及び「曲D」であることを指示する。当該指示を受けた報知制御手段516は、表示装置84に「曲A」、「曲B」、「曲C」及び「曲D」の楽曲情報を表示させる。そして、遊技者は、スタートスイッチ40を操作することにより、再生を希望する再生楽曲の楽曲情報(たとえば、「曲D」の楽曲情報)に標準を合わせる。その後、遊技者は、演出用ボタンスイッチ42を操作することにより、再生される楽曲、すなわち、選択楽曲として「曲D」を決定する。これにより、楽曲再生手段304は、特別演出として、遊技者により決定された選択楽曲(曲D)を演出実行制御手段510に指示して、演出実行制御手段510が当該指示された選択楽曲(曲D)を出力する音声データを図示しない音声出力回路に出力することにより、スピーカー72を用いて選択楽曲(曲D)を再生させる。
以上説明したように、第3の実施形態においては、遊技者の選択により再生される楽曲を決定することができる。そして、第3の実施形態においては、所定の契機(たとえば、5ゲーム)毎に、報知制御手段516により表示装置84に再生楽曲の楽曲情報が表示され、遊技者に選択楽曲を変更する機会が設けられている。
(第3の実施形態の作用効果)
第3の実施形態における遊技機10は、第1及び第2の実施形態における遊技機10の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
第3の実施形態では、特別演出は、楽曲再生手段304により楽曲記憶手段302に記憶された複数の楽曲のうちから、報知制御手段516により表示装置84に表示された再生楽曲の楽曲情報に基づいて、遊技者のスタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42の操作により選択された選択楽曲を再生させるものとされている。そのため、第3の実施形態によれば、遊技者自らの選択で再生させる楽曲を選択できるため、特別演出の実行に向けての遊技者の特別区間のゲーム数の獲得意欲を向上させ、特別区間における遊技者の興味を高めることにより、遊技の興趣を高めることができる。
また、第3の実施形態では、楽曲再生手段304は、特別区間の終了時点を除いた特別区間中において選択楽曲を再生させることとされている。そのため、第3の実施形態によれば、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点を除いた特別区間中において選択楽曲が再生されることにより、当該特別区間の遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
なお、上述のように、楽曲再生手段304により特別区間の終了時点の次の遊技以降において選択楽曲が再生されることとした場合には、特別区間の終了後に行われる遊技に対する興味を高めることができ、今後展開される遊技に対する期待感を向上させることにより、遊技の興趣を高めることができる。
(その他)
第3の実施形態では、「スタートスイッチ40及び演出用ボタンスイッチ42」が本発明における「操作手段」に相当するとして説明したが、「操作手段」に相当するものはこれらには限られない。たとえば、「スタートスイッチ40」、「演出用ボタンスイッチ42」、「ストップスイッチ50」、「ベットスイッチ32」又は「精算スイッチ36」のうちの何れか1つを「操作手段」に相当することとしてもよいし、2つ以上を組み合わせて「操作手段」に相当することとしてもよい。
また、本実施の形態では、上乗せ手段280が行う上乗せ抽選の当選による特別区間のゲーム数の上乗せにより、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されることがあるとして説明したが、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与される場合はこれには限られない。
たとえば、ART状態を1セット「50ゲーム」で管理し、当該セット中やセット終了後に、ART状態を継続可能か否かの継続抽選やストック抽選を上乗せ手段280が行うこととしてもよい。そして、上乗せ手段280が行う継続抽選やストック抽選の当選によるART状態の継続にて、特別区間付与カウンタ値が加算(この場合は「50」が加算)されていくことにより、特別区間付与カウンタ値が特別区間上限値(1500)を超えて付与されることが可能となる。
すなわち、この場合には「ART状態の継続」が本発明における「特別区間の遊技期間の上乗せ」に相当し、上乗せ手段280が行う継続抽選の当選による特別区間のゲーム数の上乗せにより、特別区間のゲーム数がその上限を超えて付与されることが可能となる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ(操作手段) 42 演出用ボタンスイッチ(操作手段)
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置(表示部) 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技制御手段 252 RT制御手段
253 ボーナス遊技制御手段 260 演出状態制御手段
261 通常遊技制御手段 262 ATチャンスゾーン遊技制御手段
263 AT遊技制御手段
270 移行抽選手段 271 ATチャンスゾーン移行抽選手段
272 AT移行抽選手段 280 上乗せ手段
290 ゲーム数記憶手段
300 特典付与手段 302 楽曲記憶手段
304 楽曲再生手段 306 楽曲追加手段
500 サブ制御手段 510 演出実行制御手段
512 通常演出制御手段 514 特別演出制御手段
516 報知制御手段

Claims (9)

  1. 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
    遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
    前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて、当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段による役抽選の結果と、前記複数のストップスイッチの操作とに基づいて、前記複数の回転リールの回転を停止させるリール制御手段と、
    前記複数の回転リールの停止態様に基づいて、遊技者に所定の配当を付与する配当付与手段と、を備える遊技機において、
    通常区間と、前記通常区間よりも前記配当付与手段による前記配当が付与される可能性が高く、遊技者に有利な特別区間と、を備え、
    前記特別区間は、当該特別区間における遊技期間の上限が設定されているとともに、当該特別区間の終了条件として、前記上限に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、当該特別区間を終了する終了条件を有しており、
    前記特別区間の遊技期間を、前記上限を超えて上乗せが可能な上乗せ手段と、
    前記上乗せ手段による前記特別区間の遊技期間の上乗せにより、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与される場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、直接的に前記配当の付与に影響を与えない特典を付与する特典付与手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記特別区間で行われる通常演出を制御する通常演出制御手段を備え、
    前記特典付与手段が付与する前記特典は、前記通常演出制御手段が制御する前記通常演出とは異なる特別演出であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特別演出は、設定値を示唆する設定示唆演出又は当該特別演出としてのみ実行される限定演出であって、
    前記特典付与手段は、前記特別演出として、前記設定示唆演出又は前記限定演出のうち、少なくとも何れか1つを付与することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記特典付与手段は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点、前記終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記設定示唆演出又は前記限定演出のうち、少なくとも何れか1つを付与することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記特典付与手段は、
    複数の楽曲が記憶された楽曲記憶手段と、
    前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記楽曲記憶手段に記憶された複数の前記楽曲のうち、少なくとも何れか1つを再生させる楽曲再生手段と、備え、
    前記楽曲再生手段は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与された場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、前記特別演出として、前記楽曲記憶手段に記憶された複数の前記楽曲のうちから再生可能な再生楽曲を再生させることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  6. 前記楽曲再生手段は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記再生楽曲を再生させることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 種々の情報を外部に向かって表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記種々の情報に対応して遊技者が操作可能な操作手段と、
    前記表示部に表示させる前記種々の情報を制御する報知制御手段と、を備え、
    前記特典付与手段は、
    複数の楽曲が記憶された楽曲記憶手段と、
    前記楽曲記憶手段に記憶された複数の前記楽曲のうち、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、複数の前記楽曲のうちから再生可能な再生楽曲の少なくとも何れか1つを再生させる楽曲再生手段と、を備え、
    前記楽曲再生手段は、前記特別演出として、前記報知制御手段により前記表示部に表示された前記種々の情報としての前記再生楽曲の楽曲情報に基づいて、遊技者の前記操作手段の操作により選択された選択楽曲を再生させることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  8. 前記楽曲再生手段は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与されたことに基づいて、前記特別区間の終了時点を除いた前記特別区間中又は前記終了時点の次の遊技以降のうち、少なくとも何れか1つの契機において、前記選択楽曲を再生させることを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記特典付与手段は、前記特別区間の遊技期間が前記上限を超えて付与された場合、当該特別区間の遊技期間の上限を超えた超過遊技期間に基づいて、前記再生楽曲を追加する楽曲追加手段を備えたことを特徴とする請求項5、6、7又は8に記載の遊技機。
JP2017000418A 2017-01-05 2017-01-05 遊技機 Active JP6781464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000418A JP6781464B2 (ja) 2017-01-05 2017-01-05 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000418A JP6781464B2 (ja) 2017-01-05 2017-01-05 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018108290A JP2018108290A (ja) 2018-07-12
JP6781464B2 true JP6781464B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=62844059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017000418A Active JP6781464B2 (ja) 2017-01-05 2017-01-05 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6781464B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7024315B2 (ja) * 2017-10-20 2022-02-24 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022058909A (ja) * 2017-10-20 2022-04-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP7075023B1 (ja) 2020-12-25 2022-05-25 株式会社エンターライズ 遊技機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000417A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Aruze Corp 遊技機
JP5779373B2 (ja) * 2011-03-24 2015-09-16 株式会社三共 スロットマシン
JP6178049B2 (ja) * 2012-06-20 2017-08-09 株式会社三共 遊技機
JP2016146944A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6149985B1 (ja) * 2016-07-07 2017-06-21 サミー株式会社 スロットマシン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018108290A (ja) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6765718B2 (ja) 遊技機
JP5220997B2 (ja) 遊技機及びリールテープ
JP5704550B1 (ja) 遊技機
JP6774056B2 (ja) 回胴式遊技機
JP4355702B2 (ja) スロットマシン
JP7125110B2 (ja) 遊技機
JP6620949B2 (ja) 遊技機
JP2005144157A (ja) 遊技機
JP2018110618A (ja) 遊技機
JP5443556B2 (ja) 遊技機
JP4906876B2 (ja) スロットマシン
JP2019110998A (ja) 遊技機
JP6781464B2 (ja) 遊技機
JP6220930B1 (ja) 遊技機
JP6339127B2 (ja) 遊技機
JP2021049192A (ja) 遊技機
JP2019025231A (ja) 遊技機
JP7016531B2 (ja) 遊技機
JP2006006716A (ja) 遊技機
WO2007010962A1 (ja) 遊技機
JP2005230065A (ja) 遊技機
JP2005124847A (ja) 遊技機
JP2005312466A (ja) 遊技機
JP7408080B2 (ja) 遊技機
JP2005230179A (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191028

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200717

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20200925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6781464

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250