JP6620949B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、当選した小役の停止操作順序(押し順)が報知される遊技であるAT(アシストタイム)遊技中においては、液晶等の表示装置を用いて当選した小役の停止操作順序を示す情報としての停止操作情報(押し順ナビ)を表示可能となっている(特許文献1)。
特開2016−10620号公報
ここで、特許文献1の技術では、停止操作情報が当選した小役の停止操作順序を示す情報としてのみ用いられている。そのため、特許文献1の技術では、遊技者は停止操作情報を当選した小役の停止操作順序を認識するための情報として用いるのみであり、その停止操作情報に従って操作することが次第に流れ作業化し、停止操作情報についての関心を低下させるおそれがある。
そこで、本発明は、停止操作情報に当選した小役の停止操作順序を示す情報に加え、遊技者に他の情報を示す役割を追加することにより、停止操作情報についての関心を高める遊技機の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係る遊技機10は、種々の情報を外部に向かって表示する表示部84と、複数の図柄61を変動表示可能な複数の回転リール62と、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチ50と、前記スタートスイッチ40が操作されたことに基づいて特定役を含む当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段210と、を備えた遊技機10において、前記当選役として、当該当選役に係る図柄61の組合せが有効なライン上に揃った場合に配当の払い出しがある複数の小役が設けられ、前記小役に対応する前記ストップスイッチ50の停止操作順序としての停止操作情報の表示が許容される許容区間と、前記小役に対応する前記停止操作情報の表示が許容されない通常区間とを備え、前記許容区間の決定に基づいて、前記複数の回転リール62のうちの何れか1つの特定回転リールを選択するための選択手段と、前記許容区間における前記役抽選手段210による役抽選にて当選した前記特定役に対応する前記ストップスイッチ50の停止操作順序としての停止操作情報を前記表示部84に表示させる報知手段510と、前記報知手段510により前記表示部84に表示された前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リールに対応する前記停止操作情報に基づいて、特典を付与する特典付与手段280と、前記特典付与手段280により付与された特典を蓄積して記憶可能な特典記憶手段290と、を備え、前記許容区間は、当該許容区間が終了するまで前記選択手段が操作されたことに基づいて選択された前記特定回転リールの変更が不可能に設定されているとともに、前記特典記憶手段290が記憶している当該許容区間の終了時における特典に基づいて、遊技者に恩恵が付与されるか否かが決定されることを特徴とする。
ここで、「許容区間の決定に基づいて」とは、「許容区間へ移行することが決定したことに基づいて」及び「許容区間中の決定に基づいて」の双方を含む意味である。すなわち、「許容区間の決定に基づいて」には、許容区間中における決定に加え、許容区間へ移行する前の状態における決定も含まれる。また、「恩恵」とは、たとえば、後述する第1の実施形態における「AT状態の付与」、「設定示唆演出の実行」又は「いわゆるプレミア演出の実行」などが挙げられる。さらに、「当該許容区間が終了するまで」とは、許容区間が複数の状態を備える場合には、許容区間の中で現在、滞在している状態を意味する。
この構成では、許容区間の決定に基づいて選択手段が操作されることにより特定回転リールが選択され、報知手段510により表示部84に表示されたこの特定回転リールに対応する特定役の停止操作情報に基づいて、特典付与手段280により特典が付与される。そして、許容区間では、選択手段が操作されたことに基づいて選択された特定回転リールを当該許容区間が終了するまで変更不可能とされているとともに、当該許容区間の終了時において特典記憶手段290が記憶している特典に基づいて、遊技者に恩恵が付与されるか否かが決定される。そのため、この構成によれば、停止操作情報に、当選した小役の停止操作順序を示す役割に加え、恩恵の付与に寄与する役割を与えることができる。したがって、この構成によれば、ストップスイッチ50の停止操作順序の偏りを予想させるような遊技性を付与することで、遊技者の停止操作情報についての関心を高めることができ、報知手段510により停止操作情報が表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特典付与手段280は、前記報知手段510により前記表示部84に表示された前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リールに対応する前記停止操作情報の数値を特典として付与することを特徴とする。
この構成では、特典付与手段280は、報知手段510により表示部84に表示された特定役の停止操作情報のうち、特定回転リールに対応する停止操作情報の数値を特典として付与することとされている。そのため、この構成によれば、特典として付与された数値が高いほど遊技者の有利に働くように設定されている場合には、遊技者に特定回転リールに対応する停止操作情報の数値が高いものであってほしいとの期待感を持たせることができる。また、この構成によれば、特典として付与された数値が低いほど遊技者の有利に働くように設定されている場合には、遊技者に特定回転リールに対応する停止操作情報の数値が低いものであってほしいとの期待感を持たせることができる。したがって、この構成によれば、遊技者の停止操作情報についての関心を高めることができ、報知手段510により停止操作情報が表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記特典記憶手段290が記憶している前記数値が所定の閾値に到達したことに基づいて、前記恩恵の付与を決定する許容区間制御手段を備えたことを特徴とする。
この構成では、特典記憶手段290が記憶している数値が所定の閾値に到達したことに基づいて、許容区間制御手段により遊技者に恩恵が付与されることとされている。そのため、この構成によれば、特典を獲得する目的が明確となり、遊技者の特典の獲得意欲を向上させることができる。したがって、この構成によれば、遊技者の停止操作情報についての関心を高めることができ、報知手段510により停止操作情報が表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記報知手段510は、前記複数の回転リール62に対応する前記特定役の前記停止操作情報を1つずつ前記表示部84に表示していくことを特徴とする。
この構成では、報知手段510は、複数の回転リール62に対応する特定役の停止操作情報を1つずつ表示部84に表示していくこととされている。そのため、この構成によれば、複数の回転リール62に対応する特定役の停止操作情報が全て同時に表示部84に表示される構成と異なり、特定回転リールに対応する停止操作情報が認識されるまで遊技者を焦らすことができ、停止操作情報が表示部84に表示される度に一喜一憂させることができる。したがって、この構成によれば、遊技者の停止操作情報についての関心を高めることができ、報知手段510により停止操作情報が表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本発明に係る遊技機10の具体例としては、さらに、前記報知手段510は、前記複数の回転リール62に対応する前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リール及び当該特定回転リールとは異なる一の回転リールに対応する前記停止操作情報の前に、当該特定回転リールとは異なる、少なくとも他の一の回転リールに対応する前記停止操作情報を前記表示部84に表示し、前記他の一の回転リールに対応する前記停止操作情報の表示後、前記特定回転リール及び前記一の回転リールに対応する前記停止操作情報を前記表示部84に表示することを特徴とする。
この構成では、報知手段510は、まず、複数の回転リール62に対応する特定役の停止操作情報のうち、特定回転リール及び一の回転リールに対応する停止操作情報の前に、少なくとも他の一の回転リールに対応する停止操作情報を表示部84に表示する。そして、報知手段510は、他の一の回転リールに対応する停止操作情報の表示後、特定回転リール及び一の回転リールに対応する停止操作情報を表示部84に表示することとされている。そのため、この構成によれば、複数の回転リール62に対応する特定役の停止操作情報が全て同時に表示部84に表示される構成と異なり、特定回転リールに対応する停止操作情報が何れであるかに思いを巡らせることができ、特定回転リール及び一の回転リールに対応する停止操作情報が表示部84に表示されるまで緊張感を持続させることができる。したがって、この構成によれば、遊技者の停止操作情報についての関心を高めることができ、特定回転リール及び一の回転リールに対応する停止操作情報が表示部84に表示されるまで、遊技者を遊技進行に一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
本実施の形態における遊技機の概略正面図である。 本実施の形態における図柄の配列を説明するための説明図である。 本実施の形態における遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 図3のメイン制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図3のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図4の遊技状態制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図4の演出状態制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本実施の形態における遊技状態の説明図である。 本実施の形態における演出状態の説明図である。 本実施の形態における選択リールの決定方法を示す説明図である。 第1の実施形態におけるATチャンスゾーンでの演出の流れを説明する説明図である。 本実施の形態における遊技の流れを説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態におけるATチャンスゾーンの流れを説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態におけるATチャンスゾーンでの演出の流れを説明する説明図である。 第3の実施形態におけるATチャンスゾーンでの演出の流れを説明する説明図である。
(第1の実施形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1〜図3を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、たとえば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁のクレジットメダル数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
ここで、第1の実施形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の後述する演出状態が「許容区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、演出状態が「通常区間」から「許容区間」に移行したことを契機に後述するメイン制御手段200により点灯され、演出状態が「許容区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ90は、演出状態が「許容区間」から「通常区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
また、ストップスイッチ50は、後述するATチャンスゾーンに移行したことに基づいて、複数の回転リール62のうちの何れか1つの特定回転リールとしての選択リールを選択するために用いられる。詳しくは後述するが、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技にて、遊技者が左ストップスイッチL、中ストップスイッチC又は右ストップスイッチRのうちから1つのストップスイッチ50を選択して操作することにより、そのATチャンスゾーンにおける選択リールが選択される。ここで、第1の実施形態における「ストップスイッチ50」は、本発明における「選択手段」に相当する。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図3参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図3参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
第1の実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。なお、第1の実施形態における「有効ライン86」は、本発明における「有効なライン」に相当する。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
(図柄61)
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66及び右回転リール68の表面には、「7A」、「7B」、「7C」、「BR(バー)」「CH(チェリー)」、「W1(スイカ1)」、「W2(スイカ2)」「RP(リプレイ)」、「BE(ベル)」、「BL(ブランク)」の複数の種々の図柄61が形成されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
(制御装置100)
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクタ17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、特典付与手段280及び特典記憶手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第1の実施形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(図1参照)が設定される。なお、第1の実施形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(第1の実施形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
第1の実施形態では、役として、大別すると、ベル役、スイカ役、弱チェリー役、強チェリー役、チャンス役などの小役(メダルの払い出しを伴う役や、後述する演出状態の移行の契機となる役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、移行役(後述する遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(第1の実施形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。第1の実施形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、第1の実施形態では、6段階(設定1〜設定6)設定されており、設定1が最も低く、設定6が最も高くなるように設定されている。
また、有効ライン86上に再遊技役(リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技用、RT2用、ボーナス内部中用、ボーナス遊技用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
また、役抽選手段210による役抽選で当選する当選役にはベル役が含まれている。そして、第1の実施形態におけるベル役は、遊技者が当該ベル役に対応する押し順でストップスイッチ50を操作した場合に入賞し、許容区間におけるメダルの最大払出枚数が得られることになる、ストップスイッチ50の押し順に対応した複数の「押し順ベル」である。ここで、第1の実施形態における「ベル役」は、本発明における「特定役」に相当し、「押し順」は、本発明における「停止操作順序」に相当する。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、図8に示すスロットマシンの作動状態である遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図6に示すように、ノーマル遊技制御手段251、RT制御手段252及びボーナス遊技制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技制御手段251)
ノーマル遊技制御手段251は、図8を用いて後述する「ノーマル遊技」の進行を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技」は、後述するRT制御手段252による「RT遊技」(リプレイタイム遊技)や、ボーナス遊技制御手段253によるボーナス遊技以外の遊技状態をいい、「RT0」及び「RT1」を含む(図8参照)。
(RT制御手段252)
RT制御手段252は、図8を用いて後述する「RT遊技」の進行を制御するものである。ここで、「RT遊技」は、「RT2」及び「ボーナス内部中」を含む(図8参照)。
(ボーナス遊技制御手段253)
ボーナス遊技制御手段253は、図8を用いて後述する「ボーナス遊技」を制御するものである。
「ボーナス遊技」は、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃ったことで移行し、いわゆる「RB」が連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払い出しで終了し、「RT0」に移行する。
(演出状態制御手段260)
演出状態制御手段260は、図9に示すスロットマシンの作動状態である演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図7に示すように、通常遊技制御手段261、ATチャンスゾーン遊技制御手段262及びAT遊技制御手段263の各手段を有する。
(通常遊技制御手段261)
通常遊技制御手段261は、図9を用いて後述する通常状態で行われている遊技である「通常遊技」(非AT)を制御するものである。
ここで、「非AT」は、「AT」の非作動状態を意味する。「AT」は「アシストタイム」の略語であり、「AT」に移行すると、当選した小役の押し順ナビが表示される遊技が開始され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。また、「AT」は、後述するAT遊技制御手段263で制御され、このとき、RT制御手段252で制御される「RT状態」に移行すると、「ART状態」となる。「ART状態」は、「RT状態」かつ「AT状態」であり、「リプレイタイム遊技」かつ「アシストタイム遊技」の「ART遊技」が行われる。ここで、第1の実施形態における「押し順ナビ」は、本発明における「停止操作情報」に相当する。
(ATチャンスゾーン遊技制御手段262)
ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、図9を用いて後述するATチャンスゾーンで行われている遊技である「ATチャンスゾーン遊技」を制御するものである。なお、第1の実施形態における「ATチャンスゾーン遊技制御手段262」は、本発明における「許容区間制御手段」に相当する。
このATチャンスゾーン遊技制御手段262は、当該ATチャンスゾーンが終了するまで、遊技者がストップスイッチ50を操作することにより選択された選択リールを他の回転リール62に変更することを禁止している。つまり、一契機のATチャンスゾーンにおける選択リールは1つのみとなっており、遊技者により選択された回転リール62が当該ATチャンスゾーンにおける選択リールとして固定される。
ここで、第1の実施形態における「当該ATチャンスゾーンが終了するまで」は、本発明における「当該許容区間が終了するまで」に相当する。つまり、第1の実施形態のように許容区間が複数の状態を備える場合(ATチャンスゾーン、AT状態及びART状態)、本発明における「当該許容区間が終了するまで」とは、許容区間の中で現在、滞在している状態を意味する。そして、第1の実施形態では、ATチャンスゾーンにおいて選択リールを選択することとしているため、ATチャンスゾーンが本発明における「当該許容区間」に相当することとなっている。そのため、許容区間のうち、AT状態又はART状態にて選択リールを選択することとした場合には、AT状態又はART状態が本発明における「当該許容区間」に相当することとなる。
また、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、後述する特典記憶手段290が記憶している当該ATチャンスゾーンの終了時における最終獲得ポイントに基づいて、遊技者にとって有利な恩恵として、AT状態への移行が許容されるか否かを決定する。詳しくは後述するが、後述する報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値が後述する特典付与手段280によりポイントとして付与され、後述する特典記憶手段290はこの付与されたポイントを記憶する。そして、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、当該ATチャンスゾーンの終了時において後述する特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達していると判定した場合にはAT状態への移行を決定する。
ここで、第1の実施形態における「ポイント」は、本発明における「特典」に相当する。なお、ATチャンスゾーン遊技制御手段262がAT状態への移行を決定するか否かの所定の閾値を「10」としたが、この所定の閾値は「10」より大きくても小さくてもよい。また、第1の実施形態における「AT状態への移行」は、本発明における「恩恵」に相当する。なお、本発明における「恩恵」に相当するものは、「AT状態への移行」に限らず、たとえば、「AT状態の継続」、「設定示唆演出の実行」又は「いわゆるプレミア演出の実行」等としてもよい。
また、「遊技者にとって有利な恩恵」のうち、「遊技者にとって有利な」とは、メダルの付与に関して遊技者に直接的又は間接的に影響を及ぼすことや、メダルの付与に関連しないが遊技者に特別感を与えることを意味する。たとえば、上述で列挙した各恩恵のうち、「AT状態への移行」又は「AT状態の継続」は、メダルの付与に関して遊技者に直接的に影響を及ぼすといえ、「設定示唆演出の実行」は、メダルの付与に関して遊技者に間接的に影響を及ぼすといえ、「プレミア演出の実行」は、メダルの付与に関連しないが遊技者に特別感を与えるといえる。
(AT遊技制御手段263)
AT遊技制御手段263は、図9を用いて後述するAT状態で行われている遊技である「AT遊技」を制御するものである。
(移行抽選手段270)
移行抽選手段270は、各演出状態へ移行するか否かを決定する抽選を行うものである。この移行抽選手段270は、少なくとも、通常状態においてATチャンスゾーンへ移行するか否かのATチャンスゾーン移行抽選を行う。なお、移行抽選手段270が行う抽選はATチャンスゾーン移行抽選には限られない。
移行抽選手段270が行うATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選の当選役に基づいて行われる。第1の実施形態では、ATチャンスゾーン移行抽選は、役抽選手段210が行う役抽選にて所定のレア役としての強チェリー役に当選したことに基づいて行われる。なお、ATチャンスゾーン移行抽選の抽選契機となる役抽選の当選役(いわゆるチャンスゾーン移行役)は、強チェリー役に限らず、他の役でもよい。
移行抽選手段270で行われるATチャンスゾーン移行抽選は、言い換えれば、通常状態において後述する許容区間へ移行するか否かを決定する抽選である。
(特典付与手段280)
特典付与手段280は、後述する報知手段510により表示部84に表示された押し順ベルの押し順ナビのうち、選択リールに対応する押し順ナビに基づいてポイントを付与するものである。
まず、特典付与手段280は、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技における選択リールの選択ゲームにて遊技者のストップスイッチ50(たとえば、左ストップスイッチL)の操作により決定された回転リール62(たとえば、左回転リール64)を当該ATチャンスゾーンにおける選択リールとして認識する。
そして、特典付与手段280は、後述する報知手段510により表示部84に表示された押し順ベルの押し順ナビのうち、選択リールに対応する押し順ナビの数値をポイントとして付与する。たとえば、図11(A)に示すように、特典付与手段280は選択リールが左回転リール64の場合、後述する報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値「1」をポイントとして付与する。
このとき、特典付与手段280は、あくまで後述する報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値をポイントとして付与するため、遊技者が押し順ナビに従わずにストップスイッチ50を操作した場合であっても、その押し順ナビの数値をポイントとして付与する。つまり、特典付与手段280は、遊技者のストップスイッチ50の押し順に基づいてポイントを付与するものでなく、後述する報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値をポイントとして付与するものである。
(特典記憶手段290)
特典記憶手段290は、特典付与手段280により付与されたポイントを蓄積して記憶可能なものである。
第1の実施形態では、特典記憶手段290は、特典付与手段280により付与されたポイントを加算して記憶していくこととされている。選択リールを左回転リール64とした場合、特典記憶手段290は、まず、ATチャンスゾーンにおいて特典付与手段280により付与された1回目のポイントとして、たとえば「1」を記憶する(図11(A)参照)。次に、特典記憶手段290は、ATチャンスゾーンにおいて特典付与手段280により付与された2回目のポイントとして、たとえば「3」を(図11(B)参照)、既に記憶している「1」に加算し、獲得ポイントを「4」として記憶する。
このようにして特典記憶手段290は、ATチャンスゾーンにおいて特典付与手段280により付与されたポイントを加算して記憶していく。第1の実施形態では、ATチャンスゾーンにおいて5回、特典付与手段280によりポイントが付与されることとされており、特典記憶手段290は、5回分の獲得ポイントを合算した最終獲得ポイントを算出することとされている。そして、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定された場合には、AT状態への移行が決定される。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図5に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(報知手段510)
報知手段510は、演出装置70により行われる演出を実行するためのものである。
具体的には、報知手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル遊技、RT遊技、ボーナス遊技等の各遊技状態に応じた演出や、押し順ナビを表示するための演出等を行う。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段510は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を介して実行する。
この報知手段510は、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技にて、そのATチャンスゾーンにおける選択リールを選択させるべく、回転リール62の選択情報を表示部84に表示させる。
この回転リール62の選択情報としては、図10に示すように、「左回転リールにしますか?」、「中回転リールにしますか?」及び「右回転リールにしますか?」の文字と、これらの文字の下側に表示され、各回転リール62を指し示す「矢印(↓)」の図形とされている。これらの回転リール62の選択情報を表示部84に表示させることにより、報知手段510は、左ストップスイッチLの操作で「左回転リール64」が、中ストップスイッチCの操作で「中回転リール66」が、右ストップスイッチRの操作で「右回転リール68」が選択リールとして選択されることを遊技者に報知している。なお、報知手段510が表示部84に表示する回転リール62の選択情報は、上述のものに限らず、遊技者が所定の操作を行うことで所定の回転リール62が選択されることを認識させ得るものであれば、他の情報でもよい。
また、報知手段510は、ATチャンスゾーンにおける役抽選手段210による役抽選にて当選した押し順ベルに対応する押し順ナビを表示部84に表示させるものである。上述のようにATチャンスゾーンにおいては、特典付与手段280により5回、ポイントが付与されることとされているため、報知手段510はATチャンスゾーンにおいて、役抽選にて当選した押し順ベルに対応する押し順ナビを5回、表示部84に表示させることとされている。なお、報知手段510は、図11に示すように、押し順ナビとともに選択リールについても表示部84に表示させている。
たとえば、報知手段510は、図11(A)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて1回目の押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「123」を表示部84に表示させる。
また、報知手段510は、図11(B)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて2回目の押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「321」を表示部84に表示させる。
また、報知手段510は、図11(C)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて3回目の押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「231」を表示部84に表示させる。
また、報知手段510は、図11(D)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて4回目の押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「312」を表示部84に表示させる。
また、報知手段510は、図11(E)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて5回目の押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「213」を表示部84に表示させる。
そして、報知手段510は、図11(F)に示すように、ATチャンスゾーンの終了時において、当該ATチャンスゾーンにおける最終獲得ポイント(たとえば、「11」)を表示部84に表示させる。
(役の図柄61組合せについて)
次に、図示しないが、役抽選手段210により抽選される役について説明する。
たとえば、ボーナス移行役として、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の順(以下同様)に、「BE、BE、W1」などの図柄61の組合せの役、ベル役として、「RP、BE、W1」などの図柄61の組合せの役、再遊技役(リプレイ)として、「RP、BE、RP」などの図柄61の組合せの役、スイカ役として、「W1、W1、W1」などの図柄61の組合せの役、弱チェリー役として、「BR、any、any」などの図柄61の組合せの役、強チェリー役として、「W2、any、any」などの図柄61の組合せの役が設けられている。
ここで、強チェリー役は、当選確率の低いいわゆるレア役に設定されている。そして、上述のように、第1の実施形態における強チェリー役はチャンスゾーン移行役であり、通常状態中に当選したことに基づいて、移行抽選手段270によりATチャンスゾーン移行抽選が行われる。
なお、第1の実施形態において、強チェリー役は、ボーナス移行役を除く役の中で当選確率が最も低く設定されているが、これに限定されず、再遊技役よりも当選確率が低く設定されていれば良い。
また、「any」とは、図柄61の種類を問わないという意味である。
さらに、役抽選の結果として、複数の役が同時に当選(重複して当選)するように設定されており、ストップスイッチ50の押し順によって、同時に当選した役のうち停止される役が決定されるように設定されている。
(図8を用いた遊技状態の説明)
次に、図8を用いて「遊技状態」について説明する。
「遊技状態」は、図8に示すように、大別すると、「ノーマル遊技」、「RT遊技」及び「ボーナス遊技」がある。「RT」は、いわゆる「リプレイタイム」の略語であり、「RT遊技」に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が高くなる。
なお、各遊技における再遊技役への当選確率は、「ノーマル遊技」においては「1/7.3」に設定されており、「RT遊技」では「ノーマル遊技」よりも高く設定されている。
「ノーマル遊技」は、ノーマル遊技制御手段251により制御され、「RT0」と、「RT1」とがある。
「RT0」から「RT1」には、AT役こぼし図柄を停止表示させた時に移行する。ここで「AT役こぼし図柄」とは、図示しないが、例えば、左第一停止が不正解のベル役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。「RT0」では押し順ナビが実行されず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作している。そのため、例えば「左第一不正解」の役当選時にはAT役こぼし図柄が停止表示され、「RT1」に移行する。
「RT遊技」は、RT制御手段252により制御され、「ノーマル遊技」より再遊技役への当選確率の高い「RT2」と、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する「ボーナス内部中」とがある。
ここで、「ノーマル遊技」から「RT遊技」、具体的には、「RT1」から「RT2」には、RT2移行図柄を停止表示させた時に移行する。例えば、図示しないが押し順リプレイ役の押し順「正解」時に、RT2移行図柄が停止表示され移行する。
また、「RT2」においてAT役こぼし図柄や転落リプレイ図柄を停止表示させると「RT1」に移行する。ここで「AT役こぼし図柄」とは、上述したとおり、例えば、左第一停止が不正解の役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄である。例えば、「RT2」において演出状態が図9のAT状態であれば、押し順ナビが表示されるが、AT状態が終了すると、押し順ナビが表示されず、遊技者は通常の押し順すなわち、ストップスイッチ50を左第一停止で操作するため、左第一停止が不正解の役に当選してもAT役こぼし図柄が停止表示され、「RT1」に移行する。
「ボーナス内部中」は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、ボーナス移行役に当選すると移行する。
「ボーナス遊技」は、ボーナス遊技制御手段253により制御され、ボーナス内部中にボーナス移行役に対応した図柄61の組合せを有効ライン86上に揃えることで移行する。
「ボーナス遊技」には、BB1がある。ここで、BB1はいわゆる「RB」が連続作動し、所定の枚数、たとえば200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「ボーナス遊技」終了後、「RT0」に移行する。
(図9を用いた演出状態の説明)
図9に示すように、第1の実施形態における演出状態は、上述のように、「通常区間」と、「許容区間」とがある。
(通常区間)
「通常区間」は、後述する「許容区間」を除いた区間であって、小役の押し順ナビの表示が許容されない区間である。すなわち、「通常区間」は、AT遊技を行うことが許容されない区間である。「通常区間」としては、「通常状態」がある。なお、「通常区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
(通常状態)
「通常状態」は、後述する「許容区間」における「ATチャンスゾーン」及び「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
(許容区間)
「許容区間」は、「通常区間」よりも配当付与手段240によるメダルが付与される可能性が高く、遊技者に有利な区間であって、メダルの払い出しを伴う小役の押し順ナビの表示が許容される区間である。すなわち、「許容区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
この「許容区間」においては、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示がされることとなっている。第1の実施形態では、許容区間中において、最大払出枚数に係る小役として、少なくとも1回「押し順ベル」の押し順ナビが表示されることとなっている。
また、許容区間は、許容区間の遊技数の上限が「1500」に設定されているとともに、許容区間の終了条件として、許容区間の遊技数が「1500」に到達したことに基づいて、他の終了条件の成立の有無にかかわらず、当該許容区間を終了することとされている。ここで、第1の実施形態では、許容区間の1遊技あたりのメダルの純増枚数の上限が2.0枚とされているため、許容区間では「3000枚」がメダルの最大獲得枚数とされている。
ここで、「許容区間」としては、「ATチャンスゾーン」と、「AT状態」とがある。なお、「許容区間」の種類や数は、上述したものに限られない。
(ATチャンスゾーン)
「ATチャンスゾーン」は、AT状態へ移行するか否かが決定される状態である。具体的には、ATチャンスゾーンでは、役抽選にて当選した押し順ベルに対応する選択リールの押し順ナビの数値が特典付与手段280により5回、ポイントとして付与された結果、最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定された場合に「AT状態」への移行が決定される。
また、「通常区間」から「許容区間」、具体的には、「通常状態」から「ATチャンスゾーン」には、通常状態において、役抽選の当選役に基づき移行抽選手段270により行われるATチャンスゾーン移行抽選に当選したことに基づいて移行する。なお、ATチャンスゾーンを複数設けた場合には、ATチャンスゾーン移行抽選の当選後に移行抽選手段270により行われる移行先のATチャンスゾーンを決定する移行先決定抽選にて当該移行するATチャンスゾーンが決定されることとされている。
また、「ATチャンスゾーン」は、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに5回当選したことに基づいて終了することとされている。そして、上述のように「ATチャンスゾーン」の終了時に特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定された場合には「AT状態」へ移行し、判定されない場合には「通常状態」へ移行することとされている。
(AT状態)
「AT状態」は、「通常状態」及び「ATチャンスゾーン」より遊技者にとって有利な状態である。第1の実施形態では、AT状態として「ART状態」がある。なお、「AT状態」の種類や数は、前述したものに限られない。
(ART状態)
「ART状態」は、「通常状態」及び「ATチャンスゾーン」より遊技者にとって有利な状態である。当該「ART状態」では、当選した小役の押し順ナビが表示される遊技であるAT遊技が行われるため、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組合せを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
ここで、ATチャンスゾーンにおいて、最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたことに基づいて、演出状態がAT状態、具体的には、図示しないART準備中状態に移行する。そして、このART準備中状態において、押し順リプレイ役の押し順「正解」時にRT2移行図柄が停止表示されたことに基づいて、遊技状態がRT2に移行する。その結果、「RT状態」かつ「AT状態」の「ART状態」となる。
「ART状態」は、初期遊技数が「50」に設定されている。そして、「ART状態」は、ART状態の遊技数を消化した後に、ART中のAT遊技を終了して「通常状態」へ戻る。すなわち、ART状態の遊技数を消化した場合は、ART(AT+RT)のうち、AT遊技が終了するように設定されているため、ストップスイッチ50の押し順ナビの表示が終了され、これに伴い、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄の表示を回避するストップスイッチ50の押し順ナビが表示されなくなり、結果として、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄が停止表示され、「ノーマル遊技(RT1)」へ戻る。すなわち、AT役こぼし目や転落リプレイ図柄は、ストップスイッチ50を左第一停止で操作した際に停止表示される図柄61である。AT遊技が終了しているため押し順ナビの表示が行われず、遊技者はストップスイッチ50を左第一停止で操作するため、転落リプレイが図柄停止表示され、「ノーマル遊技(RT1)」に移行する。
上述のほか、「許容区間」から「通常区間」、具体的には、「ATチャンスゾーン」から「通常状態」には、ATチャンスゾーンにおいて、最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されなかった場合に移行する。
ただし、「ATチャンスゾーン」から「通常状態」への移行条件が成立するための前提として、当該ATチャンスゾーンにおいて、少なくとも1回「押し順ベル」の押し順ナビが表示されていることが条件となる。このとき、第1の実施形態では、ATチャンスゾーン中の役抽選にて押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビが報知手段510により表示部84に表示される。すなわち、第1の実施形態では、ATチャンスゾーンにおいて、報知手段510により「押し順ベル」の押し順ナビが表示部84に表示されるため、ATチャンスゾーンが終了する時点では「許容区間」から「通常区間」への移行条件が既に成立している。
また、「許容区間」から「通常区間」へは、上述のART状態の遊技数が残っていても、許容区間の遊技数を「1500」消化した場合に移行する。
つまり、第1の実施形態において「許容区間」から「通常区間」には、上述の「ATチャンスゾーン」から「通常状態」、「AT状態」から「通常状態」への移行条件の成立、又は、許容区間の遊技数を「1500」消化した場合に移行する。
なお、「ATチャンスゾーン」から「AT状態」への移行条件は、最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定された場合に成立することには限られない。たとえば、上述の移行条件に加え、ATチャンスゾーンにおいて移行抽選手段270によりAT状態へ移行するか否かを決定するAT抽選を行い、当該AT抽選に当選した場合や、ATチャンスゾーンにおいてミッション遊技を行い、当該ミッション遊技にて行われるミッション演出をクリアした場合等に「ATチャンスゾーン」から「AT状態」への移行条件が成立することとしてもよい。
また、第1の実施形態における演出状態の移行先のパターンは、上記したものに限らず、たとえば、「許容区間」において「ATチャンスゾーン」と「AT状態」とを行き来可能としてもよいし、「ATチャンスゾーン」を備えずに、「通常区間(通常状態)」から「許容区間(AT状態)」に移行するようにしてもよい。
(第1の実施形態におけるATチャンスゾーンの説明)
以下、図10及び図11を用いて、第1の実施形態においてATチャンスゾーンで行われる演出について説明する。
まず、移行抽選手段270が行うATチャンスゾーン移行抽選の当選により「通常状態(通常区間)」から「ATチャンスゾーン(許容区間)」へ移行したことに基づいて、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技において、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールの決定が行われる。
具体的には、図10に示すように、報知手段510により、表示部84に回転リール62の選択情報が表示され、この回転リール62の選択情報に基づいて遊技者がストップスイッチ50を操作することにより、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールが決定される。なお、以下では、回転リール62の選択情報に基づいて遊技者が左ストップスイッチLを操作したことにより、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールが「左回転リール64」に決定されたものとして説明する。
次に、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて1回目の押し順ベルに当選した場合には、図11(A)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「123」が表示部84に表示される。この場合、選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「1」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「1」が特典記憶手段290により記憶される。
次に、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて2回目の押し順ベルに当選した場合には、図11(B)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「321」が表示部84に表示される。この場合、選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「3」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「3」が、特典記憶手段290により既に記憶している「1」に加算され、獲得ポイントが「4」として記憶される。
次に、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて3回目の押し順ベルに当選した場合には、図11(C)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「231」が表示部84に表示される。この場合、選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「2」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「2」が、特典記憶手段290により既に記憶している「4」に加算され、獲得ポイントが「6」として記憶される。
次に、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて4回目の押し順ベルに当選した場合には、図11(D)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「312」が表示部84に表示される。この場合、選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「3」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「3」が、特典記憶手段290により既に記憶している「6」に加算され、獲得ポイントが「9」として記憶される。
次に、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて5回目の押し順ベルに当選した場合には、図11(E)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビ「213」が表示部84に表示される。この場合、選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「2」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「2」が、特典記憶手段290により既に記憶している「9」に加算され、獲得ポイントが「11」として記憶される。また、ATチャンスゾーンは、上述のように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに5回当選したことに基づいて終了するため、この獲得ポイントが「11」が当該ATチャンスゾーンにおける最終獲得ポイントとなる。
そして、特典記憶手段290により当該ATチャンスゾーンにおける最終獲得ポイントが記憶されたことに基づいて、図11(F)に示すように、報知手段510により当該ATチャンスゾーンにおける最終獲得ポイント「11」が表示部84に表示される。この結果、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定され、AT状態への移行が決定される。
なお、ATチャンスゾーンにおける選択リールの決定方法は上述のものには限られず、たとえば、以下の方法により、ATチャンスゾーンにおける選択リールを決定してもよい。
まず、移行抽選手段270が行うATチャンスゾーン移行抽選の当選によりATチャンスゾーンに移行したことに基づいて、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順リプレイ役に当選するまで、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、一般的な遊技としての一般遊技が実行される。この「一般遊技」とは、後述する選択リールを決定するための選択遊技や、選択リールが決定された後のATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに当選した場合に行われ、ポイントの獲得を目的とするポイント獲得遊技以外のATチャンスゾーン中の遊技を意味する。なお、一般遊技中における役抽選にて押し順ベルに当選した場合には、ポイント獲得遊技は実行されない。
次に、一般遊技中における役抽選にて押し順リプレイ役に当選した場合には、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、選択リールを決定するための選択遊技が実行される。この選択遊技においては、図10に示すように、報知手段510により、表示部84に回転リール62の選択情報が表示され、この回転リール62の選択情報に基づき遊技者によりストップスイッチ50が操作される。
このとき、第1の実施形態における押し順リプレイ役は、最初に停止操作(第一停止)されるストップスイッチ50によって停止表示される図柄61の組合せが異なっている(たとえば、「左第一停止:BE(ベル)、BE(ベル)、BE(ベル)」 中第一停止:RP(リプレイ)、RP(リプレイ)、RP(リプレイ) 右第一停止:W1(スイカ1)、W1(スイカ1)、W1(スイカ1))。そのため、たとえば、遊技者がストップスイッチ50を左第一停止した場合には、押し順リプレイ役の図柄61の組合せとして、「BE(ベル)、BE(ベル)、BE(ベル)」が停止表示される。
また、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、上述の押し順リプレイ役の各押し順により停止表示される図柄61の組合せと、これらの図柄61の組合せに対応して選択リールとして決定する回転リール62とを記憶している。つまり、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、遊技者によるストップスイッチ50の押し順により停止表示される押し順リプレイ役の図柄61の組合せに基づいて、選択リールを決定する。
たとえば、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、一般遊技中における役抽選にて押し順リプレイ役に当選し、遊技者によりストップスイッチ50が左第一停止され、「BE(ベル)、BE(ベル)、BE(ベル)」の図柄61の組合せが停止表示された場合には、選択リールを左回転リール64に決定する。また、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、一般遊技中における役抽選にて押し順リプレイ役に当選し、遊技者によりストップスイッチ50が中第一停止され、「RP(リプレイ)、RP(リプレイ)、RP(リプレイ)」の図柄61の組合せが停止表示された場合には、選択リールを中回転リール66に決定する。また、ATチャンスゾーン遊技制御手段262は、一般遊技中における役抽選にて押し順リプレイ役に当選し、遊技者によりストップスイッチ50が右第一停止され、「W1(スイカ1)、W1(スイカ1)、W1(スイカ1)」の図柄61の組合せが停止表示された場合には、選択リールを右回転リール68に決定する。
(図12を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図12に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する押し順は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、すべての停止操作終了後、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、すべての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの停止図柄判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
ステップS14において、配当付与手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理を終了する。
(図13を用いたATチャンスゾーンの流れの説明)
図13に示すフローチャートに基づいて、第1の実施形態におけるATチャンスゾーンの流れについて説明する。
ステップS20において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS21に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS20となる。
なお、このステップS20の前提として、ATチャンスゾーン(許容区間)へ移行したことに基づいて当該ATチャンスゾーンにおける最初の遊技にて決定された、当該ATチャンスゾーンにおける選択リール設定処理が行われている。この選択リール設定処理では、報知手段510により表示部84に表示された選択情報に基づき遊技者がストップスイッチ50を操作することにより決定された、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールが設定される。
ステップS21において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS22に進む。
ステップS22において、役抽選手段210により、ステップS21における役抽選にて押し順ベルに当選したか否かの判定が行われる。ここで、役抽選手段210により、ステップS21における役抽選にて押し順ベルに当選したと判定されると、次のステップS23に進む。一方、役抽選手段210により、ステップS21における役抽選にて押し順ベルに当選したと判定されないと、当該処理を終了する。
ステップS23において、報知手段510により、ステップS21における役抽選にて当選した押し順ベルに対応する押し順ナビが表示部84に表示される。その後、次のステップS24に進む。
ステップS24において、特典付与手段280により、ステップS23にて報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ベルの押し順ナビの数値がポイントとして付与される。その後、次のステップS25に進む。
ステップS25において、特典記憶手段290により、ステップS24にて特典付与手段280により付与されたポイントが記憶される。その後、次のステップS26に進む。
ステップS26において、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、当該ATチャンスゾーン中に押し順ベルに「5回」当選したか否かの判定が行われる。ここで、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、当該ATチャンスゾーン中に押し順ベルに「5回」当選したと判定されると、次のステップS27に進む。一方、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、当該ATチャンスゾーン中に押し順ベルに「5回」当選したと判定されないと、当該処理を終了する。
ステップS27において、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、最終獲得ポイントが「10」以上であるか否かの判定が行われる。ここで、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、最終獲得ポイントが「10」以上であると判定されると、次のステップS28に進む。一方、ATチャンスゾーン遊技制御手段262により、最終獲得ポイントが「10」以上であると判定されないと、ステップS29に進む。
ステップS28において、AT遊技制御手段263により、AT遊技が設定される。そして、当該処理を終了する。
ステップS29において、通常遊技制御手段261により、通常遊技が設定される。そして、当該処理を終了する。
(第1の実施形態の作用効果)
第1の実施形態では、ATチャンスゾーンの決定に基づいて遊技者のストップスイッチ50の操作により選択リールが選択され、報知手段510により表示部84に表示されたこの選択リールに対応する押し順ベルの押し順ナビに基づいて、特典付与手段280によりポイントが付与される。そして、ATチャンスゾーンでは、遊技者のストップスイッチ50の操作により選択された選択リールを当該ATチャンスゾーンが終了するまで変更不可能とされているとともに、当該ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントに基づいて、AT状態への移行の可否が決定される。そのため、第1の実施形態によれば、押し順の偏りを予想させるような遊技性を付与することで、押し順ナビに、当選した小役の押し順を示す役割に加え、AT状態への移行条件の成立に寄与する役割を与えることができる。
また、第1の実施形態では、特典付与手段280は、報知手段510により表示部84に表示された押し順ベルの押し順ナビのうち、選択リールに対応する押し順ナビの数値をポイントとして付与することとされている。そして、第1の実施形態では、特典として付与されたポイントを多く獲得しているほど遊技者の有利に働く、すなわち、最終獲得ポイントが「10」に到達した場合にはAT状態への移行が決定されることとされている。そのため、第1の実施形態によれば、遊技者に選択リールに対応する押し順ナビの数値が高いものであってほしいとの期待感を持たせることができる。
また、第1の実施形態では、特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」ポイントに到達したことに基づいて、ATチャンスゾーン遊技制御手段262によりAT状態への移行が決定されることとされている。そのため、第1の実施形態によれば、ポイントを獲得する目的が明確となり、遊技者のポイントの獲得意欲を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、押し順の偏りを予想させるような遊技性を付与することで、遊技者の押し順ナビについての関心を高めることができ、報知手段510により押し順ナビが表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第1の実施形態では、上述のように、ATチャンスゾーンが終了する時点では「許容区間」から「通常区間」への移行条件が既に成立している。なぜなら、第1の実施形態では、ATチャンスゾーン中の役抽選にて押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビが報知手段510により表示部84に表示されるからである。
これに対し、「ATチャンスゾーンの終了条件」は成立したが、「許容区間から通常区間への移行条件」が成立していない場合がある構成においては以下の問題を生じる。
つまり、この構成においては、「許容区間」から「通常区間」への移行を既に遊技者が認識していても、無駄に「ATチャンスゾーン」で遊技を行わなければならない問題が生じうる。なぜなら、この構成では、「ATチャンスゾーンの終了条件」は成立したが、「許容区間から通常区間への移行条件」が成立していない場合、この移行条件が成立するまで、すなわち、最大払出枚数に係る小役の押し順ナビが表示されるまで「ATチャンスゾーン」で遊技を行わなければならないからである。
また、「許容区間」から「通常区間」へ移行する場合には、指示機能に係る遊技情報を初期化する必要がある。そのため、ATチャンスゾーンの終了条件が成立後の「許容区間」における遊技において、たとえば、レア役(強チェリー役)に当選したとしても、「許容区間」から移行した「通常区間」において、当該レア役(強チェリー役)に当選した遊技情報を参照することができない。したがって、この構成においては、ATチャンスゾーンの終了条件が成立後の「許容区間」における遊技において、「通常区間」から「許容区間」への移行確率の向上等といった、「許容区間」から移行した「通常区間」にて活用可能な恩恵を受けることができない。
一方、第1の実施形態では、上述のように、ATチャンスゾーンが終了する時点で「許容区間から通常区間への移行条件」が既に成立しているため、遊技者を間延びさせることがない。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態では、ベル役として複数の「押し順ベル」を設けることとしたが、ベル役はこれには限られない。たとえば、複数の「押し順ベル」に代えて又は加えて、遊技者のストップスイッチ50の押し順にかかわらず入賞し、許容区間におけるメダルの最大払出枚数が得られることになる、いわゆる「押し順不問ベル」を設けてもよい。
ベル役として「押し順不問ベル」を設けた場合、ATチャンスゾーン中の役抽選にて押し順不問ベルに当選したときには、報知手段510が表示する当該押し順不問ベルの押し順ナビを押し順ナビ決定抽選により決定することが望ましい。この場合には、押し順ナビ決定抽選により決定され、報知手段510により表示部84に表示された押し順不問ベルの選択リールに対応する押し順ナビの数値がポイントとして特典付与手段280により付与される。
また、第1の実施形態では、「ストップスイッチ50」を本発明における「選択手段」に相当することとし、遊技者のストップスイッチ50の操作により選択リールを選択することとしたが、選択リールを選択する選択方法はこれには限られない。たとえば、「スタートスイッチ40」、「演出用ボタンスイッチ42」、「ストップスイッチ50」、「ベットスイッチ32」又は「精算スイッチ36」のうちの何れか1つを「選択手段」に相当することとしてもよいし、2つ以上を組合せて「選択手段」に相当することとしてもよい。そして、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技において、これらのスイッチを遊技者が操作することにより選択リールが選択されることとしてもよい。
さらに、選択リールは、遊技者の操作により、すなわち、手動で選択することに限らず、通常状態(通常区間)からATチャンスゾーン(許容区間)への移行が決定したことに基づいて、自動で選択されることとしてもよい。たとえば、ATチャンスゾーンに移行した最初の遊技において、遊技者がスタートスイッチ40を操作したことに基づいて、役抽選に加え、選択リールを決定する選択リール決定抽選が行われることとし、当該選択リール決定抽選の結果により自動で選択リールが選択されることとしてもよい。
また、第1の実施形態における遊技機10は、回転リール62の数を3つとしたが、これに限らず、回転リール62の数を4つとしてもよい。回転リール62の数を4つとした場合には、押し順ベルの押し順ナビが「1234」等の4択となり、報知手段510により表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ベルの押し順ナビの数値として、1回で最大「4」ポイントが特典付与手段280により付与される。
また、第1の実施形態では、特典記憶手段290による特典付与手段280により付与されたポイントの蓄積方法は、特典付与手段280により付与された各ポイントを加算することとしたが、特典記憶手段290によるポイントの蓄積方法はこれには限られない。
たとえば、特典記憶手段290は、特典付与手段280により付与された各ポイントを乗算して蓄積していくこととしてもよい。この場合、特典記憶手段290には初期ポイントとして「1」が予め記憶されていることとし、ATチャンスゾーンにおいて特典付与手段280により付与される1回目〜5回目のポイントを獲得する度に特典記憶手段290が記憶している獲得ポイントに乗算することが望ましい。
この構成では、特典付与手段280により付与されたポイントが「1」の場合には、特典記憶手段290が記憶している獲得ポイントを増加させることができない一方で、特典付与手段280により付与されたポイントが「2」や「3」の場合には、特典記憶手段290が記憶している獲得ポイントを「2倍」、「3倍」というように大幅に増加させることができる。そのため、この構成によれば、特典記憶手段290によるポイントの蓄積方法を特典付与手段280により付与された各ポイントを加算する構成に比べて、投機的な要素を強くすることができ、遊技者の押し順ナビについての関心を高めることができ、報知手段510により押し順ナビが表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第1の実施形態では、「ATチャンスゾーン」は、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに5回当選したことに基づいて終了するとしたが、ATチャンスゾーンの終了条件はこれには限られない。たとえば、「ATチャンスゾーン」を20ゲームや30ゲーム等の所定の遊技数で管理し、当該設定された所定の遊技数を消化したことに基づいてATチャンスゾーンが終了することとしてもよい。
また、第1の実施形態では、ATチャンスゾーンの終了時における最終獲得ポイントが「10」に到達している場合にAT状態への移行が決定されるとしたが、ATチャンスゾーンの終了時における最終獲得ポイントに基づいてAT抽選を行うことにより、AT状態への移行が許容されるか否かを決定してもよい。この場合には、最終獲得ポイントの多寡により移行抽選手段270により行われるAT抽選の当選確率を異ならせるのが望ましい。たとえば、最終獲得ポイントが「0〜3」の場合のAT抽選の当選確率は「10%」、「4〜6」の場合のAT抽選の当選確率は「30%」、「7〜9」の場合のAT抽選の当選確率は「70%」、「10〜」の場合のAT抽選の当選確率は「100%」等とするのが望ましい。
また、第1の実施形態では、「ATチャンスゾーン」にて上述のポイントの獲得を目的とするポイント獲得遊技を行うとして説明したが、ポイント獲得遊技は「ATチャンスゾーン」にて行われるものには限られない。
たとえば、図9に示すAT状態として、「ART状態」に加え、ART状態と行き来可能であって、所定の遊技数の間、AT遊技の遊技数に上乗せするか否か及び上乗せする場合の上乗せ遊技数を決定する「上乗せ特化ゾーン」が設けられたとする。この場合には、「ART状態」から「上乗せ特化ゾーン」への移行を目的として、「ART状態」にてポイント獲得遊技を行うこととしてもよい。
つまり、ART状態における役抽選にて押し順ベルに当選した場合には、当該当選した選択リールに対応する押し順ベルの押し順ナビの数値がポイントとして特典付与手段280により付与され、ART状態の終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとAT遊技制御手段263により判定されたときには、上乗せ特化ゾーンへの移行が決定されることとしてもよい。
さらに、AT状態におけるAT遊技を、AT状態にて通常行われるAT通常遊技と、このAT通常遊技を継続できるか否かを決定するAT継続バトル遊技とを設けることとし、「AT状態の継続」を目的として、「AT継続バトル遊技」にてポイント獲得遊技を行うこととしてもよい。
つまり、AT継続バトル遊技における役抽選にて押し順ベルに当選した場合には、当該当選した選択リールに対応する押し順ベルの押し順ナビの数値がポイントとして特典付与手段280により付与され、AT継続バトル遊技の終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとAT遊技制御手段263により判定されたときには、AT通常遊技への移行、すなわち、AT状態の継続が決定されることとしてもよい。この場合には、「AT状態の継続」が本発明における「恩恵」に相当する。
また、第1の実施形態では、本発明における「恩恵」に相当するものを「AT状態への移行」として説明したが、本発明における「恩恵」に相当するものはこれには限られない。たとえば、上述の「AT状態の継続」とする他、「設定示唆演出の実行」を本発明における「恩恵」に相当させてもよい。この場合、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、設定値を示唆する設定示唆演出が実行される。たとえば、設定示唆演出として、報知手段510により表示部84に設定値が表示される。なお、設定示唆演出は、設定値を示唆する演出であれば、前述の内容には限られない。
さらに、「いわゆるプレミア演出の付与」を本発明における「恩恵」に相当させてもよい。この場合、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、当該演出としてのみ実行される限定演出としてのプレミア演出が実行される。たとえば、プレミア演出として、報知手段510により表示部84に特別なキャラクターが表示される。なお、プレミア演出は、当該演出としてのみ実行されるものであれば、前述の内容には限られない。
また、第1の実施形態では、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、AT状態への移行が決定されるとして説明したが、本発明における「恩恵」の付与は1種類に限らず、2種類以上でもよい。たとえば、ATチャンスゾーンの終了時において特典記憶手段290が記憶している最終獲得ポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、AT状態への移行に加え、設定示唆演出又はプレミア演出を実行してもよい。
さらに、本発明における「恩恵」を2種類以上付与することとした場合には、特典記憶手段290が記憶しているポイントに応じて段階的に恩恵を付与してもよい。たとえば、特典記憶手段290が記憶しているポイントが「10」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、恩恵としてAT状態への移行が決定され、ポイントが「12」に到達しているとATチャンスゾーン遊技制御手段262により判定されたときには、恩恵として設定示唆演出を実行してもよい。
また、第1の実施形態では、表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値が特典付与手段280によりポイントとして付与されることとしたが、特典付与手段280により付与されるポイントは、押し順ナビの数値には限られない。たとえば、特典付与手段280は、表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値に基づいてポイントを付与してもよい。
具体的には、特典付与手段280に、表示部84に表示される選択リールに対応する押し順ナビの数値と、この押し順ナビの各数値(「1」から「3」)に対応するポイントとを記憶させる。そして、表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値が、たとえば「1」であった場合、特典付与手段280は、この押し順ナビの数値「1」に対応する「3」をポイントとして付与してもよい。つまり、表示部84に表示された選択リールに対応する押し順ナビの数値と、特典付与手段280により付与されるポイントの数値とが一致していなくともよい。
(第2の実施形態)
以下、本実施の形態の第2の実施形態を第1の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
(報知手段510)
第2の実施形態における報知手段510は、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビを1つずつ表示部84に表示していく点で、第1の実施形態と異なる。
まず、報知手段510は、図14(A)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」を表示部84に表示させる。
次に、報知手段510は、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」を表示部84に表示させた後、図14(B)に示すように、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、中ストップスイッチC)に対応する押し順ナビのみを表示部84に表示させる。すなわち、報知手段510は、図14(B)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」を表示部84に表示させる。
次に、報知手段510は、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」を表示部84に表示させた後、図14(C)に示すように、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、左ストップスイッチL)に対応する押し順ナビを新たに表示部84に表示させる。すなわち、報知手段510は、図14(C)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「32?」を表示部84に表示させる。
次に、報知手段510は、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「32?」を表示部84に表示させた後、図14(D)に示すように、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、右ストップスイッチR)に対応する押し順ナビを新たに表示部84に表示させる。すなわち、報知手段510は、図14(D)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「321」を表示部84に表示させる。
そして、報知手段510は、図14(E)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビを全て表示部84に表示した後、当該獲得した獲得ポイント(たとえば、「3」)を表示部84に表示させる。
(第2の実施形態におけるATチャンスゾーンの説明)
以下、図14を用いて、第2の実施形態においてATチャンスゾーンで行われる演出について説明する。なお、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールの決定方法については、第1の実施形態と同様のため説明を省略する。そして、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールは「左回転リール64」であるとして説明する。
ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに当選した場合には、図14(A)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」が表示部84に表示される。
次に、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」が表示部84に表示された後、図14(B)に示すように、報知手段510により、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、中ストップスイッチC)に対応する押し順ナビのみが表示部84に表示される。この場合、表示部84には、図14(B)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」が表示される。
次に、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」が表示部84に表示された後、図14(C)に示すように、報知手段510により、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、左ストップスイッチL)に対応する押し順ナビが新たに表示部84に表示される。この場合、表示部84には、図14(C)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「32?」が表示される。
次に、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「32?」が表示部84に表示された後、図14(D)に示すように、報知手段510により、複数のストップスイッチ50のうちから何れか1つのストップスイッチ50(たとえば、右ストップスイッチR)に対応する押し順ナビが新たに表示部84に表示される。この場合、表示部84には、図14(D)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「321」が表示される。また、この場合における選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「3」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「3」が特典記憶手段290により記憶される。
その後、特典記憶手段290によりポイントが記憶されたことに基づいて、図14(E)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビにて獲得した獲得ポイント「3」が報知手段510により表示部84に表示される。なお、報知手段510は、最終獲得ポイントに加えて、1回目〜5回目のポイントを獲得する度に獲得ポイントを表示部84に表示させることとしたが、最終獲得ポイントのみを表示部84に表示させることとしてもよいし、1回目〜5回目の獲得ポイントのみを表示部84に表示させることとしてもよい。
(第2の実施形態の作用効果)
第2の実施形態では、報知手段510は、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビを1つずつ表示部84に表示していくこととされている。そのため、第2の実施形態によれば、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビが全て同時に表示部84に表示される構成と異なり、選択リールに対応する押し順ナビが認識されるまで遊技者を焦らすことができ、押し順ナビが表示部84に表示される度に一喜一憂させることができる。したがって、第2の実施形態によれば、遊技者の押し順ナビについての関心を高めることができ、報知手段510により押し順ナビが表示部84に表示される度に遊技者を一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
(第3の実施形態)
以下、本実施の形態の第3の実施形態を第1及び第2の実施形態と重複する部分は説明を省略して説明する。
(報知手段510)
第3の実施形態における報知手段510は、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビのうち、選択リール及び選択リールとは異なる一の回転リールに対応する押し順ナビの前に、選択リールとは異なる他の一の回転リールに対応する押し順ナビを表示部84に表示する。そして、報知手段510は、他の一の回転リールに対応する押し順ナビの表示後、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビを表示部84に表示させる。
以下、選択リールを「左回転リール64」とし、一の回転リールを「右回転リール68」とし、他の一の回転リールを「中回転リール66」とした場合について説明する。
まず、報知手段510は、図15(A)に示すように、ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに当選したことに基づいて、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」を表示部84に表示させる。
次に、報知手段510は、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」を表示部84に表示させた後、図15(B)に示すように、他の一の回転リール(中回転リール66)に対応する押し順ナビを表示部84に表示させる。すなわち、報知手段510は、図15(B)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」を表示部84に表示させる。
次に、報知手段510は、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」を表示部84に表示させた後、図15(C)に示すように、選択リール(左回転リール64)及び一の回転リール(右回転リール68)に対応する押し順ナビを表示部84に表示させる。すなわち、報知手段510は、図15(C)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「321」を表示部84に表示させる。
そして、報知手段510は、図15(D)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビを全て表示部84に表示した後、当該獲得した獲得ポイント(たとえば、「3」)を表示部84に表示させる。
(第3の実施形態におけるATチャンスゾーンの説明)
以下、図15を用いて、第3の実施形態においてATチャンスゾーンで行われる演出について説明する。なお、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールの決定方法については、第1及び第2の実施形態と同様のため説明を省略する。そして、第3の実施形態においても第1及び第2の実施形態と同様に、当該ATチャンスゾーンにおける選択リールは「左回転リール64」であるとして説明する。また、第3の実施形態における一の回転リールは「右回転リール68」、他の一の回転リールは「中回転リール66」であるとして説明する。
ATチャンスゾーンにおける役抽選にて押し順ベルに当選した場合には、図15(A)に示すように、報知手段510により選択リール(左回転リール64)を示す情報及び当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」が表示部84に表示される。
次に、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「???」が表示部84に表示された後、図15(B)に示すように、報知手段510により、他の一の回転リール(中回転リール66)に対応する押し順ナビが表示部84に表示される。この場合、表示部84には、図15(B)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」が表示される。
次に、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「?2?」が表示部84に表示された後、図15(C)に示すように、報知手段510により、選択リール(左回転リール64)及び一の回転リール(右回転リール68)に対応する押し順ナビが表示部84に表示される。この場合、表示部84には、図15(C)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビとして「321」が表示部84に表示される。また、この場合における選択リールは「左回転リール64」であるため、報知手段510により表示部84に表示された選択リール(左回転リール64)に対応する押し順ベルの押し順ナビの数値「3」がポイントとして特典付与手段280により付与される。そして、特典付与手段280により付与されたポイント「3」が特典記憶手段290により記憶される。
その後、特典記憶手段290によりポイントが記憶されたことに基づいて、図15(D)に示すように、当該当選した押し順ベルに対応する押し順ナビにて獲得した獲得ポイント「3」が報知手段510により表示部84に表示される。
なお、第3の実施形態では、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビとして、「3」と「1」とのように押し順ナビの最高値と最低値とを残すこととしたがこれには限られない。たとえば、他の一の回転リールに対応する押し順ナビとして「1」を表示部84に先に表示して、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビとして「2」と「3」とを残してもよいし、他の一の回転リールに対応する押し順ナビとして「3」を表示部84に先に表示して、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビとして「1」と「2」とを残してもよい。
(第3の実施形態の作用効果)
第3の実施形態では、報知手段510は、まず、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビのうち、選択リール(たとえば、左回転リール64)及び一の回転リール(たとえば、右回転リール68)に対応する押し順ナビの前に、少なくとも他の一の回転リール(たとえば、中回転リール66)に対応する押し順ナビを表示部84に表示する。そして、報知手段510は、他の一の回転リールに対応する押し順ナビの表示後、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビを表示部84に表示することとされている。そのため、第3の実施形態によれば、複数の回転リール62に対応する押し順ベルの押し順ナビが全て同時に表示部84に表示される構成と異なり、選択リールに対応する押し順ナビが何れかであるかに思いを巡らせることができ、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビが表示部84に表示されるまで緊張感を持続させることができる。したがって、第3の実施形態によれば、遊技者の押し順ナビについての関心を高めることができ、選択リール及び一の回転リールに対応する押し順ナビが表示部84に表示されるまで、遊技者を遊技進行に一喜一憂させ、遊技の興趣を高めることができる。
(その他)
なお、以上説明した本実施の形態としての第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態は適宜組合せて適用することができる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技制御手段 252 RT制御手段
253 ボーナス遊技制御手段 260 演出状態制御手段
261 通常遊技制御手段
262 ATチャンスゾーン遊技制御手段(許容区間制御手段)
263 AT遊技制御手段
270 移行抽選手段 280 特典付与手段
290 特典記憶手段
500 サブ制御手段 510 報知手段

Claims (5)

  1. 種々の情報を外部に向かって表示する表示部と、
    複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
    遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
    前記スタートスイッチが操作されたことに基づいて特定役を含む当選役を決定する役抽選を行う役抽選手段と、を備えた遊技機において、
    前記当選役として、当該当選役に係る図柄の組合せが有効なライン上に揃った場合に配当の払い出しがある複数の小役が設けられ、
    前記小役に対応する前記ストップスイッチの停止操作順序としての停止操作情報の表示が許容される許容区間と、前記小役に対応する前記停止操作情報の表示が許容されない通常区間とを備え、
    前記許容区間の決定に基づいて、前記複数の回転リールのうちの何れか1つの特定回転リールを選択するための選択手段と、
    前記許容区間における前記役抽選手段による役抽選にて当選した前記特定役に対応する前記停止操作情報を前記表示部に表示させる報知手段と、
    前記報知手段により前記表示部に表示された前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リールに対応する前記停止操作情報に基づいて、特典を付与する特典付与手段と、
    前記特典付与手段により付与された特典を蓄積して記憶可能な特典記憶手段と、を備え、
    前記許容区間は、当該許容区間が終了するまで前記選択手段が操作されたことに基づいて選択された前記特定回転リールの変更が不可能に設定されているとともに、前記特典記憶手段が記憶している当該許容区間の終了時における特典に基づいて、遊技者に恩恵が付与されるか否かが決定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記特典付与手段は、前記報知手段により前記表示部に表示された前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リールに対応する前記停止操作情報の数値を特典として付与することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特典記憶手段が記憶している前記数値が所定の閾値に到達したことに基づいて、前記恩恵の付与を決定する許容区間制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記報知手段は、前記複数の回転リールに対応する前記特定役の前記停止操作情報を1つずつ前記表示部に表示していくことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記報知手段は、前記複数の回転リールに対応する前記特定役の前記停止操作情報のうち、前記特定回転リール及び当該特定回転リールとは異なる一の回転リールに対応する前記停止操作情報の前に、当該特定回転リールとは異なる、少なくとも他の一の回転リールに対応する前記停止操作情報を前記表示部に表示し、前記他の一の回転リールに対応する前記停止操作情報の表示後、前記特定回転リール及び前記一の回転リールに対応する前記停止操作情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。
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