JP2018109422A - 管継手 - Google Patents

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義郎 岡崎
Yoshiro Okazaki
義郎 岡崎
諒 礒部
Ryo Isobe
諒 礒部
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Abstract

【課題】雄型部材が雌型部材から抜け難くなるように抜止具の拡がり変形を抑制できる管継手を提供する。【解決手段】管継手は、雌型部材10と、雄型部材12と、抜止具18とを備える。抜止具18は、雌型部材10の抜止具進入孔を貫いて雄型部材12の抜止溝に嵌る。抜止具18は、本体90と、複数個の抜止爪92と、滑止部150とを有する。本体90は、雌型部材10の受口部に外嵌可能な弧形状に形成された弾性変形自在なものである。各抜止爪92は、本体90の内周に内向きに突出するように設けられ、抜止具進入孔を貫いた状態で抜止溝に係合可能に構成される。滑止部150は、抜止具進入孔を貫いて抜止溝に嵌った状態で抜止具進入孔の内面および抜止溝の内面の少なくとも一方に対して抜止具18の軸方向に接触するように設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、管継手に関する。
特許文献1は管継手を開示する。特許文献1に開示された管継手は、雌型部材と、雄型部材と、シールリングと、ストッパーリング(抜止具)とを備える。雌型部材は、少なくとも一端に受口部を有する。雄型部材は挿入側先端部を有する。挿入側先端部はこの雌型部材の受口部に挿入される。シールリングは、受口部と挿入側先端部との重合面間に在る。ストッパーリングは、受口部の外周に装着される。雄型部材の挿入側先端部の外周には抜止溝が周方向に設けられている。ストッパーリングは、リング本体と複数個の抜止爪とを有する形に形成されている。リング本体は、開離両端部を有するC形状に形成されている。リング本体は、弾性で拡縮変形自在である。抜止爪は、リング本体の内周に内向きに一体に突設している。雌型部材においては、受口部の外周に、ストッパーリング収容凹溝が設けられている。ストッパーリング収容凹溝は抜止溝の外周に対応する。ストッパーリング収容凹溝にはストッパーリングが嵌め込まれる。雌型部材においては、ストッパーリング収容凹溝の溝底に、抜止具進入孔が設けられている。抜止具進入孔は、ストッパーリングの抜止爪を貫通する。これにより、抜止爪は受口部の内方へ突出する。爪挿通孔から突出する抜止爪はその先端部で抜止溝に係合される。
特開2007−292281号公報
特許文献1に開示された管継手においては、ストッパーリングを用いて雌型部材に対する雄型部材の抜け止めが図られているとき、管継手の内圧の発生等により雌型部および雄型部材の少なくとも一方に対して雄型部材が雌型部材から抜ける方向に引き抜き力が加わることがある。この場合には、ストッパーリングにこれを径方向外側へ拡げようとする力が作用する。そのため、ストッパーリングは、リング本体の開離両端部間の幅が受口部における装着部位に対して拡がり変形する。したがって、抜止爪が抜止溝から抜けるおそれ、即ち抜止溝に対する抜止爪の係合が解除されるおそれがあった。結果、ストッパーリングが外れ、これにより雄型部材が雌型部材から抜ける懸念があった。本発明はこのような課題を解決するものである。本発明は、抜止具を用いて雄型部材が雌型部材から抜けることを防止する管継手において、雄型部材が雌型部材から抜け難くなるように抜止具の拡がり変形を抑制できる管継手を提供することにある。
図面を参照し本発明の管継手を説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためである。この欄で図中の符号を使用することには発明の内容を図示した範囲に限定する意図がない。
上述した目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、管継手は、筒状の雌型部材10と、筒状の雄型部材12と、抜止具18とを備える。雌型部材10は、筒状の受口部20、および、受口部20の外周に設けられている抜止具進入孔80を有する。雄型部材12は、受口部20に挿入される筒状の挿入側端部30と、挿入側端部30の外周に設けられた抜止溝54を有する。抜止具18は、環状のものであり、雌型部材10の受口部20に対して挿入された雄型部材12の挿入側端部30が抜けることを防止するために、抜止具進入孔80を貫いて抜止溝54に嵌り得る。抜止具18は、本体90と、複数個の抜止爪92と、滑止部150とを有する。本体90は、受口部20に外嵌可能な弧形状に形成された弾性変形自在なものである。複数個の抜止爪92は、それぞれ、本体90の内周に内向きに突出するように設けられ、抜止具進入孔80を貫いた状態で抜止溝54に係合可能に構成されている。滑止部150は、複数個の抜止爪92が抜止具進入孔80を貫いて抜止溝54に嵌った状態で抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方に対して抜止具18の軸方向に接触するように設けられている。
この構成によれば、抜止具18が雌型部材10に装着されることにより、抜止具進入孔80を貫通した抜止爪92は雄型部材12の抜止溝54に係合する。この際、抜止具18の本体90が雌型部材10に外嵌される。各抜止爪92の基部97側が、抜止具進入孔80の内部に配置される。各抜止爪92の先端部98側が、抜止溝54の内部に配置される。そして、抜止具18の滑止部150が、抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方に対して抜止具18の軸方向に接触することとなる。このように抜止具18が雌型部材10に装着された場合、管継手の内圧の発生等により雌型部材10および雄型部材12の少なくとも一方に対して雄型部材12が雌型部材10から抜ける方向に引き抜き力が加わると、抜止具18にこれを雌型部材10の径方向外側へ拡げようとする力が作用する。そのため、抜止具18は抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面に対して滑りながら径方向外側へ拡がり変形しようとするが、滑止部150が接触している抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方に抜止具18の滑りを抑えるように食い込む。これにより、抜止具18の拡がり変形を抑制することができる。したがって、抜止溝54に対する各抜止爪92の係合が保たれ易くなる。すなわち、抜止具18が雌型部材10から外れ難くなる。結果、雌型部材10と雄型部材12との接続時に、雄型部材12が雌型部材10から抜け難くなる。
また、滑止部150は、抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面の双方にそれぞれ抜止具18の軸方向一方および他方から接触するように設けられていることが望ましい。
この構成によれば、滑止部150は、抜止具18が雌型部材10に装着されると、抜止具18の軸方向一方側で抜止具進入孔80の内面に接触し、かつ、抜止具18の軸方向他方側で抜止溝54の内面に接触する。したがって、前述の引き抜き力が発生した場合に、滑止部150を抜止具18の軸方向両側からそれぞれ抜止具進入孔80の内面および抜止溝54の内面に食い込ませることができる。したがって、抜止具18の拡がり変形をより効果的に抑制することができる。
また、滑止部150は、複数の凹部152および複数の凸部154から形成されていることが望ましい。
この構成によれば、滑止部150を抜止具18に簡単に設けることができる。また、滑止部150を抜止具18に設けるためのコストの増加を抑えることができる。
また、管継手は、複数個の抜止爪92が雄型部材12の抜止溝54に係合した状態を保持するように、抜止具18を被覆しつつ雌型部材10に取り付けられる被覆材100を備えることが望ましい。
この構成によれば、抜止具18が雌型部材10から外れ難くなる。したがって、雌型部材10に接続された雄型部材12が更に抜け難くなる。
本発明によれば、雄型部材が雌型部材から抜け難くなるように抜止具の拡がり変形を抑制できる管継手を提供できる。
本発明の一実施形態にかかる管継手の図である。 本発明の一実施形態にかかる雌型部材の図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の一実施形態にかかる雄型部材の図である。 本発明の一実施形態にかかるストッパーリングの軸方向一方側を示す図である。 図5のストッパーリングの軸方向他方側を示す図である。 図5のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 本発明の一実施形態にかかる被覆材の図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[構造の説明]
図1は、本実施形態にかかる管継手の図である。図1において、管継手の一部が切欠かれている。図1に基づいて、本実施形態の管継手の構成を説明する。管継手は、筒状の雌型部材10と、筒状の雄型部材12と、ゴム製の貫通シール14と、ゴム製の隙間シール16と、ストッパーリング(抜止具の一例)18と、被覆材100とを備える。雌型部材10には合成樹脂管900が接続される。雌型部材10には雄型部材12の一部が挿入される。雄型部材12には合成樹脂管902が接続される。貫通シール14は、雌型部材10と雄型部材12との間をシールする。隙間シール16も、雌型部材10と雄型部材12との間をシールする。ストッパーリング18は雄型部材12が雌型部材10内から抜けることを防止する。被覆材100は、雌型部材10および雌型部材10に装着された状態のストッパーリング18の外周に配置されている。被覆材100は、ストッパーリング18が雌型部材10に装着された状態を保持する。
図2は、本実施形態にかかる雌型部材10の図である。図2において、雌型部材10の一部が切欠かれている。図3は、図2のA−A断面図である。図1ないし図3に基づいて、本実施形態の雌型部材10の構成を説明する。本実施形態の場合、雌型部材10は、合成樹脂製である。本実施形態の場合、雌型部材10を構成する各部品は射出成形により成型される。本実施形態の場合、雌型部材10は、筒状の受口部20と、合成樹脂管接続部22と、ストッパーリング収容凹溝24と、2本のスライド溝126とを有する。受口部20は雌型部材10の一端に配置されている。合成樹脂管接続部22は雌型部材10の他端に配置されている。本実施形態の場合、受口部20は円筒形状に形成されている。合成樹脂管接続部22には合成樹脂管900の一端が挿入される。その合成樹脂管900は、熱融着により、雌型部材10に固定される。ストッパーリング収容凹溝24は受口部20の外周に周方向に沿って設けられている。ストッパーリング収容凹溝24には、ストッパーリング18が嵌め込まれる。ストッパーリング収容凹溝24において周方向に延在する溝底(受口部20の外周)には爪挿通孔(抜止具進入孔の一例)80が設けられている。爪挿通孔80は、ストッパーリング収容凹溝24の溝底に周方向に複数設けられている。ストッパーリング収容凹溝24において周方向に延在する溝底には爪挿通孔(抜止具進入孔の一例)80が周方向に複数設けられている。爪挿通孔80を介して、雌型部材10の内側と外側とは連通している。スライド溝126は、雌型部材10の外周に設けられている。スライド溝126には被覆材100の一部が嵌まる。これらのスライド溝126に被覆材100の一部が嵌まることで、被覆材100は位置決めされる。
受口部20が、円環状の進入口40と、円環状のシール収容部42とを有する。進入口40を介して雌型部材10の内側と外側とは連通している。進入口40から雄型部材12が進入する。シール収容部42は雌型部材10の内部に配置されている。シール収容部42は進入口40の奥に配置されている。シール収容部42には貫通シール14および隙間シール16が収容される。
シール収容部42は、貫通シール収容部46と、環状の隙間シール接触部48とを有する。貫通シール収容部46に貫通シール14が収容される。隙間シール接触部48は進入口40から見て貫通シール収容部46の奥に配置されている。隙間シール接触部48は進入口40に対向する。
貫通シール収容部46は、外環接触部66と、環状の支持壁面68とを有する。外環接触部66は、貫通シール14を取り囲む。外環接触部66は、貫通シール14に接触する。支持壁面68は進入口40に対向する。支持壁面68は貫通シール14が雄型部材12によって受口部20の奥へ押され移動することを防ぐ。
図4は、本実施形態にかかる雄型部材12の図である。図4において、雄型部材12の一部が切欠かれている。図1と図4とに基づいて、本実施形態の雄型部材12の構成を説明する。雄型部材12は、筒状の挿入側端部30と、鍔部32と、合成樹脂管接続側端部34とを有する。挿入側端部30は雄型部材12の一端に配置されている。本実施形態の場合、挿入側端部30は円筒形状に形成されている。挿入側端部30は、雌型部材10の受口部20に挿入される。挿入側端部30は進入口40から受口部20内に進入する。鍔部32は挿入側端部30の外周に配置されている。鍔部32は挿入側端部30が受口部20内に進入し過ぎることを防止する。合成樹脂管接続側端部34は雄型部材12の他端に配置されている。合成樹脂管接続側端部34には合成樹脂管902の一端が挿入される。その合成樹脂管902は、熱融着により、雄型部材12に固定される。
挿入側端部30は、貫通シール接触部50と、環状の先端側シール面52と、抜止溝54とを有する。貫通シール接触部50は、貫通シール14に接触する。先端側シール面52は、貫通シール接触部50から見て挿入側端部30の先端側に配置されている。先端側シール面52は、受口部20内で隙間シール接触部48と対向する。先端側シール面52は、隙間シール接触部48と共に隙間シール16を挟む。抜止溝54は、挿入側端部30の外周に周方向に沿って設けられている。抜止溝54は、挿入側端部30が隙間シール16に突き当てられたとき、爪挿通孔80に対向する位置に配置される。
貫通シール接触部50は、環状の対向面76と、筒状の内環接触部78とを有する。対向面76は、挿入側端部30が受口部20に挿入されると、支持壁面68に対向する。内環接触部78は、先端側シール面52と対向面76との間に配置されている。
図5は、本実施形態にかかるストッパーリング18の軸方向一方側を示す図である。図6は、図5のストッパーリング18の軸方向他方側を示す図である。図7は、図5のB−B断面図である。図8は、図1のC−C断面図である。図1、図5、図6、図7および図8に基づいて、本実施形態のストッパーリング18の構成を説明する。ストッパーリング18は、ストッパーリング収容凹溝24(雌型部材10)に装着される。本実施形態の場合、ストッパーリング18は、合成樹脂製である。本実施形態の場合、ストッパーリング18は概ね周方向の一部を切り欠いた円環形状を呈する。ストッパーリング18は、リング本体90と、複数個(本実施形態の場合、3個)の抜止爪92と、滑止部150とを有する。リング本体90は、弧形状に形成されている。この弧形状は、半円弧よりも弧の長さが長い円弧形状である。リング本体90は、弾性変形自在である。各抜止爪92は、リング本体90の内周に内向きに突出する。各抜止爪92はリング本体90と一体となっている。各抜止爪92は、ストッパーリング18が雌型部材10の外周に装着される際、受口部20の爪挿通孔80を貫通する。これにより、各抜止爪92は受口部20の内へ突出する。雌型部材10に雄型部材12の挿入側端部30が挿入されていると、抜止爪92は雄型部材12の抜止溝54に係合される。滑止部150は、ストッパーリング18が雌型部材10の外周に装着された状態(抜止爪92が爪挿通孔80を貫いて抜止溝54に嵌った状態)で爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方に対してストッパーリング18の軸方向に接触するように設けられている。本実施形態の場合、滑止部150は、ストッパーリング18の軸方向一端面および他端面に設けられている。
ストッパーリング18は、開口部93を有する。この開口部93は、ストッパーリング18の周方向の一部に設けられている。リング本体90は、雌型部材10(ストッパーリング収容凹溝24の溝底)のうち半周以上の部位を取り囲む弧形状である。リング本体90は、径拡縮変形自在である。これにより、リング本体90は、雌型部材10(受口部20)に外嵌可能とされている。外嵌時、リング本体90は、ストッパーリング収容凹溝24の内部に配置される。本実施形態の場合、リング本体90は、C形状に曲げられた板状部材からなる。リング本体90は、ストッパーリング収容凹溝24の溝底に沿う形状に形成されている。リング本体90は、ストッパーリング18の径方向に関して所定の厚みを有する。そして、ストッパーリング18の軸方向に関して、リング本体90の軸方向一端面(図7中の上面)に滑止部150が設けられている。ストッパーリング18がストッパーリング収容凹溝24に装着されると、リング本体90の軸方向一端面が滑止部150で対向する爪挿通孔80の内面と接触する。
複数個の抜止爪92は、第1抜止爪92A、第2抜止爪92Bおよび第3抜止爪92Cを含む。第1抜止爪92Aは、リング本体90の周方向一端に設けられている。第2抜止爪92Bは、リング本体90の周方向他端に設けられている。第3抜止爪92Cは、リング本体90の周方向中途部に設けられている。第1抜止爪92A、第2抜止爪92Bおよび第3抜止爪92Cは、リング本体90の周方向に略等間隔に配置されている。本実施形態の場合、第1抜止爪92A、第2抜止爪92Bおよび第3抜止爪92Cは実質的に同じ構成を有するものである。そこで、以下では第1抜止爪92Aの構成を説明し、第2抜止爪92Bおよび第3抜止爪92Cの構成の説明は省略する。
第1抜止爪92Aは、リング本体90から内向きに向かうに従って先細るように形成されている。詳しくは、第1抜止爪92Aは、リング本体90に連続する基部97と、この基部97よりもリング本体90の周方向長さが小さい先端部98とを有する。先端部98は、第1抜止爪92Aを抜止溝54に係合させるために抜止溝54に嵌る。ストッパーリング18の軸方向に関して、第1抜止爪92Aの軸方向一端面(図7中の上面)および他端面(図7中の下面)の各々に滑止部150が設けられている。ストッパーリング18がストッパーリング収容凹溝24に装着されると、第1抜止爪92Aの軸方向一端面が滑止部150で対向する爪挿通孔80の内面と接触し、かつ、第1抜止爪92Aの軸方向他端面が滑止部150で対向する抜止溝54の内面と接触する。第1抜止爪92Aの先端部98は、リング本体90から内向きに向かうに従って先細るように形成されている。
滑止部150は、第1抜止爪92Aの軸方向一端面に設けられた第1滑止部150Aと、第1抜止爪92Aの軸方向他端面に設けられた第2滑止部150Bとを含む。本実施形態の場合、滑止部150は、リング本体90の軸方向一端面に設けられた第3滑止部150Cを更に含む。第1滑止部150Aは、第1抜止爪92Aの一端面のうち基部97側に配置されている。第1滑止部150Aは、ストッパーリング18の周方向に関して、第1抜止爪92Aの全周にわたって設けられている。第1滑止部150Aは、ストッパーリング18の径方向に関して、第3滑止部150Cと連続的に配置されている。第1滑止部150Aは、第3滑止部150Cと協働する。第2滑止部150Bは、第1抜止爪92Aの他端面のうち先端部98側に配置されている。第2滑止部150Bは、ストッパーリング18の周方向に関して、第1抜止爪92Aの全周にわたって設けられている。本実施形態の場合、第3滑止部150Cは、ストッパーリング18の周方向に関して、リング本体90の全周にわたって設けられている。なお、第2滑止部150Bは、第1抜止爪92Aの他端面のうち先端部98側に代えて基部97側に、または、これら双方に設けてもよい。
第1滑止部150Aおよび第2滑止部150Bは、それぞれ、複数の凹部152および複数の凸部154から形成されている。第1滑止部150Aおよび第2滑止部150Bは、それぞれ第1抜止爪92Aと一体となっている。本実施形態の場合、第3滑止部150Cは、少なくともの1つの凹部152および少なくともの1つの凸部154から形成されている。第3滑止部150Cは、リング本体90と一体となっている。複数の凹部152および複数の凸部154は、それぞれ、ストッパーリング18の周方向に延在する。複数の凹部152および複数の凸部154は、ストッパーリング18の径方向に関して交互に配置されている。これにより、滑止部150は、断面鋸歯状を呈するように形成されている。
なお、滑止部150は、抜止爪92と一体のものに限定されない。たとえば、滑止部150は、抜止爪本体に別途取り付けられたゴム材料としてもよい。
図9は、本実施形態にかかる被覆材100の図である。図9において、被覆材100の一部が切欠かれている。図1および図9に基づいて、本実施形態の被覆材100の構成を説明する。被覆材100は、ストッパーリング18を被覆しつつ雌型部材10に取り付けられている。被覆材100は、補強リング102と、カバー104とを有する。補強リング102は、本実施形態の場合、黄銅製等(例えば合成樹脂といった他の素材であってもよい。)の環状の部材である。補強リング102は、雌型部材10へ雄型部材12が接続され、かつ、ストッパーリング18が装着されると、ストッパーリング18の外周に装着されている。カバー104は、雌型部材10の外周面に沿って移動可能である。カバー104は、ストッパーリング18と補強リング102とを保護する。
カバー104は、環状カバー部130と、係合部132とを有する。本実施形態の場合、環状カバー部130と係合部132とは一体となっている。環状カバー部130は、環状である。環状カバー部130は、ストッパーリング18と補強リング102とを覆う。係合部132は、環状カバー部130の一端から突出する。係合部132は、雌型部材10のスライド溝126に嵌まる。スライド溝126に嵌まるのは、この係合部132のうち先端部分である。係合部132は、環状カバー部130が偶然力を受けた結果スライドすることを防止する。
[使用方法の説明]
本実施形態にかかる管継手は、給水配管の一部として使用され得る。予め、雌型部材10には貫通シール14と隙間シール16とが収容されている。
本実施形態にかかる管継手によって合成樹脂管900と合成樹脂管902とを接続しようとする者(以下「接続者」と称される)は、まず、雌型部材10に合成樹脂管900を接続する。次に、接続者は、雄型部材12に合成樹脂管902を接続する。これらの接続の具体的な手順は周知の継手と周知の合成樹脂管との接続と同様である。したがって、その具体的な手順はここでは説明されない。
雌型部材10に合成樹脂管900が接続され、かつ、雄型部材12に合成樹脂管902が接続されると、接続者は、雌型部材10の受口部20に雄型部材12の挿入側端部30を挿入する。受口部20に挿入側端部30が挿入されると、貫通シール14の内環部62が雄型部材12の内環接触部78に接触する。これにより、貫通シール14が雌型部材10の外環接触部66と雄型部材12の内環接触部78とに挟まれることとなる。同時に、雄型部材12の先端側シール面52は雌型部材10の隙間シール接触部48に隙間シール16を押付ける。これにより、隙間シール16は、隙間シール接触部48と先端側シール面52とに挟まれることとなる。
貫通シール14が外環接触部66と内環接触部78とに挟まれ、かつ、隙間シール16が隙間シール接触部48と先端側シール面52とに挟まれると、雄型部材12の抜止溝54内部は爪挿通孔80を介して雌型部材10の外部と連通する。接続者は、ストッパーリング18をストッパーリング収容凹溝24に装着する。すなわち、接続者は、リング本体90が雌型部材10に外嵌されるように、ストッパーリング18をストッパーリング収容凹溝24の内部に移動させる。この際、ストッパーリング18の各抜止爪92は対応する爪挿通孔80を貫通する。爪挿通孔80を貫通した抜止爪92は、第1抜止爪92Aの第1先端部98Aおよび第1突起99Aと第2抜止爪92Bの第2先端部98Bおよび第2突起99Bとを用いて、雄型部材12の抜止溝54に係合する。
雌型部材10へのストッパーリング18の装着後、接続者は、被覆材100をストッパーリング18が径方向外側から被覆されるように雌型部材10に取り付ける。すなわち、接続者は、ストッパーリング18を覆うように補強リング102を移動させる。そして、接続者は、カバー104を進入口40のある方向へスライドさせる。これにより、カバー104の環状カバー部130は、ストッパーリング18と補強リング102とを覆う。これにより、本実施形態にかかる管継手による合成樹脂管900と合成樹脂管902との接続が完了する。
[本実施形態にかかる管継手の効果]
本実施形態にかかる管継手において、ストッパーリング18がストッパーリング収容凹溝24(雌型部材10)に装着されることにより、爪挿通孔80を貫通した抜止爪92は雄型部材12の抜止溝54に係合する。この際、ストッパーリング18のリング本体90が雌型部材10に外嵌される。各抜止爪92の基部97側が、爪挿通孔80の内部に配置される。各抜止爪92の先端部98側が、抜止溝54の内部に配置される。そして、ストッパーリング18の滑止部150が、爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方に対してストッパーリング18の軸方向に接触することとなる。このようにストッパーリング18が雌型部材10に装着された場合、管継手の内圧の発生等により雌型部材10および雄型部材12の少なくとも一方に対して雄型部材12が雌型部材10から抜ける方向に引き抜き力が加わると、ストッパーリング18にこれを雌型部材10の径方向外側へ拡げようとする力が作用する。そのため、ストッパーリング18は爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面に対して滑りながら径方向外側へ拡がり変形しようとするが、滑止部150が接触している爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面の少なくとも一方にストッパーリング18の滑りを抑えるように食い込む。これにより、ストッパーリング18の拡がり変形を抑制することができる。したがって、抜止溝54に対する各抜止爪92の係合が保たれ易くなる。すなわち、ストッパーリング18が雌型部材10(ストッパーリング収容凹溝24)から外れ難くなる。結果、雌型部材10と雄型部材12との接続時に、挿入側端部30(雄型部材12)が受口部20(雌型部材10)から抜け難くなる。
また、本実施形態においては、滑止部150が、爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面の双方にそれぞれストッパーリング18の軸方向一方および他方から接触するように設けられている。これにより、滑止部150は、ストッパーリング18がストッパーリング収容凹溝24(雌型部材10)に装着されると、ストッパーリング18の軸方向一端側に設けられた第1滑止部150Aおよび第3滑止部150Cが共に爪挿通孔80の内面に接触し、かつ、ストッパーリング18の軸方向他端側に設けられた第2滑止部150Bが抜止溝54の内面に接触する。したがって、管継手において、前述の引き抜き力が発生した場合に、滑止部150をストッパーリング18の軸方向両側からそれぞれ爪挿通孔80の内面および抜止溝54の内面に食い込ませることができる。したがって、ストッパーリング18の拡がり変形をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態においては、滑止部150が、複数の凹部152および複数の凸部154から形成されている。したがって、滑止部150をストッパーリング18に簡単に設けることができる。また、滑止部150をストッパーリング18に設けるためのコストの増加を抑えることができる。
また、本実施形態にかかる管継手においては、被覆材100が備えられる。したがって、いったん雌型部材10に接続された雄型部材12が更に抜け難くなる。これは、ストッパーリング18がストッパーリング収容凹溝24から外れ難くなるためである。
<変形例の説明>
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。たとえば、上述した本実施形態の管継手のうち、環状のものは円環状に限定されない。それらの形状は中心に孔があいた多角形であってもよい。また、ストッパーリングにおける複数個の抜止爪は、上述した本実施形態のように同じ構成を有するものに限定されない。各抜止爪は、雌型部材および雄型部材の少なくとも一方に対して滑止効果を発揮できる滑止部を有するものであれば、異なる構成を有するものであってもよい。
10…雌型部材
12…雄型部材
14…貫通シール
16…隙間シール
18…ストッパーリング(抜止具)
20…受口部
22…合成樹脂管接続部
24…ストッパーリング収容凹溝
30…挿入側端部
32…鍔部
34…合成樹脂管接続側端部
40…進入口
42…シール収容部
44…隙間シール接触部
46…貫通シール収容部
48…隙間シール接触部
50…貫通シール接触部
52…先端側シール面
54…抜止溝
66…外環接触部
68…支持壁面
76…対向面
78…内環接触部
80…爪挿通孔(抜止具進入孔)
90…リング本体
92…抜止爪
92A…第1抜止爪
92B…第2抜止爪
92C…第3抜止爪
93…開口部
94…凹部
95…凸部
97…基部
98…先端部
100…被覆材
102…補強リング
104…カバー
126…スライド溝
130…環状カバー部
132…係合部
900,902…合成樹脂管

Claims (4)

  1. 筒状の受口部、および、前記受口部の外周に設けられた抜止具進入孔を有する雌型部材と、
    前記受口部に挿入される筒状の挿入側端部、および、前記挿入側端部の外周に設けられた抜止溝を有する雄型部材と、
    前記雌型部材の受口部に対して挿入された前記雄型部材の挿入側端部が抜けることを防止するために、前記抜止具進入孔を貫いて前記抜止溝に嵌り得る環状の抜止具とを備える管継手であって、
    前記抜止具が、
    前記受口部に外嵌可能な弧形状に形成された弾性変形自在な本体と、
    前記本体の内周に内向きに突出するように設けられ、前記抜止具進入孔を貫いた状態で前記抜止溝に係合可能に構成された複数個の抜止爪と、
    前記複数個の抜止爪が前記抜止具進入孔を貫いて前記抜止溝に嵌った状態で前記抜止具進入孔の内面および前記抜止溝の内面の少なくとも一方に対して前記抜止具の軸方向に接触するように設けられた滑止部とを有することを特徴とする管継手。
  2. 前記滑止部が、前記抜止具進入孔の内面および前記抜止溝の内面の双方にそれぞれ前記抜止具の軸方向一方および他方から接触するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記滑止部が、複数の凹部および複数の凸部から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管継手。
  4. 前記複数個の抜止爪が前記雄型部材の抜止溝に係合した状態を保持するように、前記抜止具を被覆しつつ前記雌型部材に取り付けられる被覆材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手。
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