JP2018104532A - プライマー組成物及びこれを用いてなる水性液、プライマー層付き基材フィルム並びにプリズムシート - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、近年、コーティング層を形成するコーティング剤等の組成は多様化しており、その種類によってはプライマー層とコーティング層との密着性が十分でない場合があり、密着性のさらなる向上が求められている。
(1)ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)及び架橋剤(C)を含有し、前記ポリエステル系樹脂(A)は、酸価が10mgKOH/g以上であり、かつ数平均分子量が1,500以上であることを特徴とするプライマー組成物。
(2)前記架橋剤(C)が、カルボジイミド系化合物及びイソシアネート系化合物のうちの少なくとも一方であることを特徴とする前記(1)に記載のプライマー組成物。
(3)前記イソシアネート系化合物が、塩基性化合物により中和可能な酸性基及びアニオン性基のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とする前記(2)に記載のプライマー組成物。
(4)前記ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対する前記ポリウレタン樹脂(B)の含有量が、25〜2500質量部であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
(5)前記ポリウレタン樹脂(B)の破断伸度が100%以上であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
(6)前記ポリウレタン樹脂(B)が、塩基性化合物により中和可能な酸性基及びアニオン性基のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のプライマー組成物。
(7)前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のプライマー組成物が、水性溶媒に溶解又は分散されてなることを特徴とする水性液。
(8)基材フィルム上に、前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のプライマー組成物からなるプライマー層を有することを特徴とするプライマー層付き基材フィルム。
(9)前記(8)に記載のプライマー層付き基材フィルムのプライマー層上に、プリズム層を有することを特徴とするプリズムシート。
(10)前記プリズム層が、無溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物であることを特徴とする前記(9)に記載のプリズムシート。
そのため、ポリエステルフィルム等のポリエステル系樹脂基材の上にコーティング層、特にはプリズム層を設けるためのプライマーとして非常に有用である。
なお、本発明において、「カルボン酸」との用語は、カルボン酸塩、カルボン酸無水物、カルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸エステルなどを含むものである。
また、本発明において「シート」とは、シート、フィルム、テープを概念的に包含するものである。
本発明のプライマー組成物は、ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)及び架橋剤(C)を含有するものである。
本発明のプライマー組成物に含有されるポリエステル系樹脂(A)は、多価カルボン酸成分(a1)とポリオール成分(a2)を共重合して得ることができる。
本発明で用いられる多価カルボン酸成分(a1)は、二価以上の多価カルボン酸であればよく、少なくとも二価カルボン酸を含むことが好ましい。
テレフタル酸、イソフタル酸、ベンジルマロン酸、ジフェン酸、4,4′−オキシジ安息香酸、ナフタレンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウム等の芳香族ジカルボン酸;
マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、チオジプロピオン酸、ジグリコール酸等の脂肪族ジカルボン酸;
1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2,5−ノルボルナンジカルボン酸、アダマンタンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;
等が挙げられる。
ここで、主成分とは、多価カルボン酸成分(a1)全体に対して、通常50モル%以上、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上含有することを意味する。
1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物(無水ピロメリット酸)、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4,4−オキシジフタル酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、エチレングリコールビストリメリテート二無水物、2,2′,3,3′−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物等の芳香族カルボン酸無水物;
1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、5−(2,5ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物等の脂環族カルボン酸無水物;
エチレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ペンタンテトラカルボン酸二無水物等の脂肪族カルボン酸無水物;
等が挙げられる。
ポリオール成分(a2)としては、例えば、直鎖構造の脂肪族ジオール、その他の二価アルコール、三価以上の多価アルコール等が挙げられる。
直鎖構造の脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
その他の二価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2,4−ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチルグリコール)、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール等の分岐構造を有する脂肪族ジオール;
1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、トリシクロデカンジメタノール、アダマンタンジオール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール等の脂環族ジオール;
4,4′−チオジフェノール、4,4′−メチレンジフェノール、ビスフェノールS,ビスフェノールA、ビスフェノールフルオレン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、o−,m−及びp−ジヒドロキシベンゼン、2,5−ナフタレンジオール、p−キシレンジオール等の芳香族ジオール;
及びこれらのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド付加体;
等が挙げられる。
三価以上の多価アルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,3,6−ヘキサントリオール、アダマンタントリオール等が挙げられる。
直鎖構造の脂肪族ジオール以外のポリオール成分が多すぎると、密着性が低下する傾向があり、少なすぎると水性液の安定性が低下する傾向がある。
本発明に用いられるポリエステル系樹脂(A)は、上記多価カルボン酸成分(a1)及びポリオール成分(a2)を含む共重合成分を共重合して得ることができ、例えば、カルボン酸無水物(a11)を除く多価カルボン酸成分(a1)、ポリオール成分(a2)を共重合して得られる水酸基含有プレポリマーを、カルボン酸無水物(a11)で鎖延長させる方法により製造することができる。
中でも、上述のように、コーティング層とプライマー層の密着性の点からカルボン酸無水物(a11)として芳香族テトラカルボン酸二無水物を用いることが好ましく、更には1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物(無水ピロメリット酸)が好ましい。
かくして、上述の方法により本発明のポリエステル系樹脂(A)が得られる。
なお、上記の数平均分子量及び重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による数平均分子量及び重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(東ソー社製、「HLC−8320GPC」)に、カラム:TSKgel SuperMultipore HZ−M(排除限界分子量:2×106、理論段数:16,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:4μm)の2本直列を用いることにより測定されるものである。
上記ポリエステル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、TAインスツルメント社製の示差走査熱量計DSC Q20を用いて測定されるものである。
本発明に用いられるポリエステル系樹脂(A)の酸価は、10mgKOH/g以上であることが必要であり、好ましくは20〜150mgKOH/gであり、特に好ましくは30〜120mgKOH/gであり、更に好ましくは40〜100mgKOH/gであり、殊に好ましくは50〜80mgKOH/gである。酸価が低すぎると、密着性が低下して本発明の効果を得ることができない。なお、かかる酸価が高すぎると耐水性が低下したり、ポリエステル系樹脂(A)の製造中に樹脂がゲル化したり、部分ゲル化に伴い密着性が低下したりする傾向がある。
なお、上記ポリエステル系樹脂(A)の酸価はJIS K0070に基づき中和滴定により求められるものである。
本発明のプライマー組成物に含有されるポリウレタン樹脂(B)は、公知のウレタン樹脂を使用することができる。通常ポリウレタン樹脂は、ポリイソシアネート(b1)とポリオール(b2)との反応により調製される。
ポリイソシアネート(b1)としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香環を有する脂肪族ジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート等が例示される。これらは単独で用いても、複数種併用してもよい。これらの中でも、黄変性を考慮すると、芳香族イソシアネート以外を用いることが好ましい。
ポリオール(b2)としては、例えば、ポリエステルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリオレフィンポリオール類、アクリルポリオール類が挙げられ、これらの化合物は単独で用いても、複数種用いてもよい。上記の中でも、コーティング層とプライマー層の密着性の観点から、ポリエステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類が好ましく、特にポリエーテルポリオール類が好ましい。
多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン等が挙げられる。
また、アミノ基を2個有する鎖延長剤としては、例えば、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン等の芳香族ジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサンジアミン、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、トリメチルヘキサンジアミン、2−ブチル−2−エチル−1,5−ペンタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン等の脂肪族ジアミン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジアミン、イソプロピリデンシクロヘキシル−4,4’−ジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等の脂環族ジアミン等が挙げられる。
ポリウレタン樹脂(B)を水に分散又は溶解させるには、乳化剤を用いる強制乳化型、ポリウレタン樹脂(B)中に親水性基を導入する自己乳化型あるいは水溶型等がある。特に、ポリウレタン樹脂(B)の構造中に塩基性化合物により中和可能な酸性基及びアニオン性基のうちの少なくとも1つを導入した自己乳化タイプが、ポリウレタン樹脂水性液の貯蔵安定性や、プライマー層の耐水性、透明性、コーティング層に対する密着性に優れる点から好ましい。
なお、上記ポリウレタン樹脂(B)の酸価はJIS K0070に基づき中和滴定により求められるものである。
なお、破断伸度は、JIS K7161に基づいた乾燥被膜の引張試験により測定することができる。
ポリウレタン樹脂(B)の含有量が多すぎると、コーティング層とプライマー層の密着性が低下する傾向があり、少なすぎても密着性が低下する傾向がある。
ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対するポリウレタン樹脂(B)の含有量が多すぎると、コーティング層とプライマー層の密着性が低下する傾向があり、ポリウレタン樹脂(B)が少なすぎても同様に密着性が低下する傾向がある。
本発明に使用される架橋剤(C)としては、ポリエステル系樹脂(A)に含まれる官能基と反応性を有する官能基を含有する化合物であればよく、例えば、ポリエステル系樹脂(A)中のカルボキシル基と反応性を有する官能基を含有する化合物が用いられる。
中でも、コーティング層とプライマー層の密着性の点から塩基性化合物により中和可能な酸性基及び/又はアニオン性基を有するイソシアネート系化合物が好ましく、特にはカルボキシル基を有するイソシアネート系化合物が好ましい。なお、本発明で言う「酸性基及び/又はアニオン性基」とは、カルボキシル基を例に取ると、含有されるカルボキシル基は、イソシアネート系化合物が固体のときは酸性基の形態であり、イソシアネート系化合物が溶解し液体となったときはアニオン性基の形態であるため、これらを含めるものであることを意味している。同じく密着性の点から、キシリレン骨格、トリレン骨格、ジフェニルメタン骨格、テトラメチルキシリレン骨格等の芳香族基を有するものが好ましい。また、安定性の点からは官能基ブロックタイプのものが好ましく、「エラストロンBN−77」、「エラストロンBN−27」等が好適である。
特に、プライマー層の厚みはコストや透明性の点から薄い方が好ましいものの、厚みが薄いと密着性が低下する傾向にあるため、インラインコーティングによるナノオーダーの薄膜形成時等には上述の好ましい架橋剤の使用が特に有効である。
架橋剤(C)が多すぎると逆に架橋が起こらなくなり、コーティング層とプライマー層の密着性、プライマー層の耐水性が低下する傾向があり、少なすぎると架橋不足となり密着性、耐水性が低下する傾向がある。
架橋剤(C)の官能基量が多すぎると逆に架橋が起こらなくなり、コーティング層とプライマー層の密着性、プライマー層の耐水性が低下する傾向があり、少なすぎると架橋不足となり密着性、耐水性が低下する傾向がある。
本発明の水性液は、上記のプライマー組成物が水性溶媒に溶解又は分散されてなるものである。以下、水性溶媒に溶解又は分散させることを「水溶解又は水分散」と表記する。
本発明の水性液を調製するに際しては、上記のポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)、架橋剤(C)及び水性溶媒を適宜混合して行うことができ、例えば、(1)ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)、架橋剤(C)の各成分を混合した後、水性溶媒を混合して水性液とする方法、(2)ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)、架橋剤(C)の各成分のそれぞれを水性溶媒で水性液としておき、これらを混合し水性液とする方法、(3)ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)、架橋剤(C)の各成分のいずれかを水性溶媒で水性液としておき、更に残りの成分を混合し水性液とする方法等が挙げられるが、調製が容易な点で上記(2)の方法が好ましい。
界面活性剤としては適宜のものを用いることができ、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等を挙げることができる。これら界面活性剤の中から選ばれる1種を用いてもよく、あるいは2種以上を併せて用いてもよい。
なお、コーティング層とプライマー層の密着性及びプライマー層の耐水性の点からは、界面活性剤を添加しない方が好ましい。
なかでも、透明性、耐薬品性、耐熱性、機械的強度及びコスト等の点からポリエステルフィルムが好ましく用いられる。
上記ポリエステルフィルムは、未延伸のものと、延伸したもののいずれでもよいが、延伸フィルムを用いることが好ましく、特に二軸延伸フィルムを用いることが好ましい。
コーティング層を形成する材料としては、コーティング材料として一般的に用いられているアクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂や、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物等が挙げられるが、なかでも活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が好ましい。
具体的には、上記プライマー層付き基材フィルムのプライマー層上に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を塗工し、活性エネルギー線を照射して硬化することにより、プライマー層付き基材フィルムのプライマー層上に、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が硬化してなるハードコート層を有する積層フィルムを得ることができる。
また、プライマー層付き基材フィルムのプライマー層上にプリズム層を形成し、プリズムシートを得ることができる。
プリズム層としては、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が硬化してなるプリズム層であることが好ましく、特に好ましくは、無溶剤系の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が硬化してなるプリズム層である。
紫外線照射により硬化させる方法としては、150〜450nm波長域の光を発する高圧水銀ランプ、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、無電極放電ランプ、LED等を用いて、30〜3,000mJ/cm2程度照射すればよい。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
実施例及び比較例で用いた測定法及び評価方法は次のとおりである。
なお、下記において、「部」及び「%」とあるのは質量基準である。
ポリエステル系樹脂をトルエン/メタノール=7/3(体積比)の混合溶媒に溶解し、JIS K0070に基づき中和滴定により求めた。
なお、本発明において、ポリエステル系樹脂の酸価とは、樹脂中におけるカルボキシル基の含有量を意味するものである。
高速液体クロマトグラフィー(東ソー社製、「HLC−8320GPC」)にてカラム(TSKgel SuperMultipore HZ−M(排除限界分子量:2×106、理論段数:16,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:4μm)の2本直列を用いて測定し、標準ポリスチレン分子量換算により求めた。
TAインスツルメント社製の示差走査熱量計DSC Q20を用いて測定した。
〔製造例1〕
温度計、撹拌機、精留塔、窒素導入管の付いた反応缶に、多価カルボン酸成分としてイソフタル酸(IPA)298.9部(1.799mol)、ポリオール成分としてジエチレングリコール(DEG)196.2部(1.849mol)、ネオペンチルグリコール(NPG)30.4部(0.292mol)、触媒としてテトラブチルチタネート0.3部を仕込み、内温が200〜260℃となるまで2時間かけて昇温し、260℃で3時間エステル化反応を行った。その後、内温を170℃まで下げ、ピロメリット酸無水物(PMAn)74.5部(0.342mol)を添加し1時間鎖延長反応を行い、ポリエステル系樹脂[A−1]を得た。得られたポリエステル系樹脂[A−1]の組成及び物性を表1に示す。
温度計、撹拌機、精留塔、窒素導入管の付いた反応缶に、多価カルボン酸成分としてイソフタル酸(IPA)327.5部(1.971mol)、ポリオール成分としてジエチレングリコール(DEG)198.7部(1.872mol)、ネオペンチルグリコール(NPG)30.8部(0.296mol)、触媒としてテトラブチルチタネート0.3部を仕込み、内温が200〜260℃となるまで2時間かけて昇温し、260℃で3時間エステル化反応を行った。その後、内温を170℃まで下げ、ピロメリット酸無水物(PMAn)43.0部(0.197mol)を添加し1時間鎖延長反応を行い、ポリエステル系樹脂[A−2]を得た。得られたポリエステル系樹脂[A−2]の組成及び物性を表1に示す。
温度計、撹拌機、精留塔、窒素導入管の付いた反応缶に、多価カルボン酸成分としてイソフタル酸(IPA)297.5部(1.791mol)、5−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウム(SIPM)52.5部(0.177mol)、ポリオール成分としてジエチレングリコール(DEG)216.2部(2.037mol)、ネオペンチルグリコール(NPG)33.8部(0.325mol)、触媒としてテトラブチルチタネート0.3部を仕込み、内温が200〜260℃となるまで2時間かけて昇温し、260℃で3時間エステル化反応を行った。その後、内温260℃で1mmHgまで減圧して1時間重縮合反応を行い、ポリエステル系樹脂[A’−1]を得た。得られたポリエステル系樹脂[A’−1]の組成及び物性を表1に示す。
B−1:ポリエーテル系ポリウレタン(破断伸度710%、酸価22mgKOH/g)(三洋化成工業(株)製、「パーマリン UA−200」)
B−2:ポリエステル系ポリウレタン(破断伸度550%、酸価25mgKOH/g)(DIC(株)製、「ハイドランAP−201」)
C−1:芳香族カルボジイミド系架橋剤、日清紡ケミカル社製、「カルボジライトV−04」(固形分40%のポリカルボジイミド水性液、ノニオン性)
C−2:芳香族イソシアネート系架橋剤、第一工業製薬社製、「エラストロンBN−77」(固形分31%のポリイソシアネート水性液、アニオン性)
上記で得られたポリエステル系樹脂(A)の水性液、ポリウレタン系樹脂(B)の水性液、及び架橋剤(C)を用いて、表2に示す通りの固形分質量比となるよう、各成分を混合し、実施例1〜5及び比較例1〜4のプライマー組成物を調製した。
得られたプライマー組成物について、下記の方法に従いプリズム層形成用の無溶剤型紫外線硬化型樹脂組成物との密着性を評価した。結果を表2に示す。
(評価方法)
上記調製したプライマー組成物を、樹脂組成物水性液の固形分が3%となるように脱イオン水で希釈し、プライマー組成物の塗液を調製した。調製した塗液をPETフィルム(東レ社製、ルミラーT60、厚み100μm)上にバーコーターNo.6にて塗布し、150℃で3分間乾燥させることで、厚み0.2μmのプライマー層を形成した。
次に、プリズム層形成用の無溶剤型紫外線硬化型樹脂組成物「サンラッドA」(三洋化成工業社製)を上記プライマー層の上にアプリケーターを用いて塗布し、続いて塗布面から13cmの高さにセットした80W/cmの照射強度を有する高圧水銀ランプを用いて紫外線を450mJ/cm2で照射することで紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させ、厚み25μmの樹脂層を形成した。
(評価基準)
◎:96/100以上(残存個数/測定個数)
○:86/100以上、95/100以下
△:66/100以上、85/100以下
×:65/100以下
これに対し、比較例1は、ポリウレタン樹脂(B)を使用していないので、密着性が悪化した。比較例2は、ポリエステル系樹脂(A)の酸価が本発明で規定する下限未満であるので、密着性が悪化した。比較例3及び4は、ポリエステル系樹脂(A)を使用していないので、密着性が悪化した。
Claims (10)
- ポリエステル系樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)及び架橋剤(C)を含有し、
前記ポリエステル系樹脂(A)は、酸価が10mgKOH/g以上であり、かつ数平均分子量が1,500以上であることを特徴とするプライマー組成物。 - 前記架橋剤(C)が、カルボジイミド系化合物及びイソシアネート系化合物のうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載のプライマー組成物。
- 前記イソシアネート系化合物が、塩基性化合物により中和可能な酸性基及びアニオン性基のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とする請求項2に記載のプライマー組成物。
- 前記ポリエステル系樹脂(A)100質量部に対する前記ポリウレタン樹脂(B)の含有量が、25〜2500質量部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプライマー組成物。
- 前記ポリウレタン樹脂(B)の破断伸度が100%以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプライマー組成物。
- 前記ポリウレタン樹脂(B)が、塩基性化合物により中和可能な酸性基及びアニオン性基のうちの少なくとも1つを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプライマー組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のプライマー組成物が、水性溶媒に溶解又は分散されてなることを特徴とする水性液。
- 基材フィルム上に、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプライマー組成物からなるプライマー層を有することを特徴とするプライマー層付き基材フィルム。
- 請求項8に記載のプライマー層付き基材フィルムのプライマー層上に、プリズム層を有することを特徴とするプリズムシート。
- 前記プリズム層が、無溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物であることを特徴とする請求項9に記載のプリズムシート。
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