JP2018102500A - 消火栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本明細書において、消火栓装置に関する位置関係を説明する用語としての「奥側」とは消火栓装置を監視員通路に設置した状態において、トンネルの壁面側であり、「手前側」とは車道側をいう。
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
そして、特許文献2のものは、本体内に引き出し可能に設けたトレイにホースリールや消火器を収納すると共に消火栓弁を開閉するための消火栓弁開閉レバーをトレイ内に設けている。
そして、消火活動を行う際には、まず前記トレイを前面側に引き出して、消火栓弁開閉レバーの操作やホースの引き出しを行うようにしている。
しかしながら、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることもあり、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動に支障がでることが想定される。
さらに、消火栓弁開閉レバーは、ホースを収納したトレイの図中右側の壁面近傍にのみ設けられているため、仮に作業者がトレイの左側にいたような場合には迅速な作業ができない可能性がある。
前記天板部は開閉可能に設けられ、前記操作レバーは前記ホース収納部を挟んでその両側にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
本実施の形態に係る消火栓装置は、設置場所が限定されるわけでないが、例えばトンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される場合に好適なものである。
そこで、まず消火栓装置の設置に好適な監視員通路の設置用空間について図10に基づいて説明する。
図10は、トンネルの路肩の監視員通路83の一部を示したものであり、図中、81はトンネル壁面、83は監視員通路、85は車道である。
なお、一般的に監視員通路83における車道85寄りには、落下防止用の柵(図示なし)が監視員通路83に沿って設けられているが、上述の設置用空間87に消火栓装置1を設置する場合には、設置用空間87の部分には柵は設けられない。
消火栓装置1は、巻いた状態のホース3を横にして収納するホース収納部5と消火器7を横に寝かせた状態で収納する消火器収納部9を有し上面が開口した箱形状の本体部11と、本体部11の上面開口を開閉可能に覆う天板部13と、消火栓弁(図示なし)の開閉操作を行う2つの操作レバー(第1操作レバー14及び第2操作レバー15)とを備えている。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
本実施の形態における本体部11は、ホース収納部5と消火器収納部9を有し、図1、図2に示すように、上面が開口した略直方体形状をしている。
本体部11の形状は、高さよりも奥行きの大きい扁平な直方体形状をしている。
本体部11の両側部及び後辺部(奥側の辺部)には、外方に張出す張出し部19が設けられている。
張出し部19は、本体部11を設置用空間87内に収容する際に、設置用空間87の開口縁部91に形成された段部に載置する。これによって、張出し部19及び天板部13と、監視員通路83の路面とが面一になる。なお、張出し部19は少なくとも両側の2辺に設けられれば良く、その場合は開口縁部91の段部も両側の2辺にだけあれば良い。
以下、ホース収納部5と消火器収納部9について詳細に説明する。
ホース収納部5は、図2、3のようにホース3を内巻きにした状態で横向き(巻いた状態でホース3により形成される筒体を縦にした向き)にして収納されている。このため、ホース収納部5は、高さよりも奥行きの大きい扁平な矩形状になっている。
なお、ホース収納部5へのホース3の収納は内巻き以外の収納形態でも良く、例えば、ホースリールにホース3を巻き付けるリール式の収納形態でも良い。リール式の場合でも、リールに巻き付けられたホース3は横向きに載置される。
消火器収納部9は、複数(本例では2本)の消火器7を横に寝かせた状態で収納できるようになっている。本実施の形態では、図2に示すように、2本の消火器7を本体部11の幅方向に向けて寝かせて収納している。
なお、本例の消火器収納部9は、消火器7の上部側が若干だけ高くなるように消火器7を傾斜させて収納している。
消火器7を取り出す際には、消火器7の上部に設けられたレバー29(図3参照)を持つことになるので、消火器7の上部側を高くすることで、消火器7を横に寝かせた状態であってもレバー29を持ちやすくなり、消火器7の取り出しが容易になる。
天板部13は、図1に示すように、手前側と奥側で大きく2つに分かれ、手前側は開閉可能でホース収納部5を覆う第1手前側天板部30と開閉可能で消火器収納部9を覆う第2手前側天板部31からなり、奥側は常時は開放することなく、点検時に開放できるようにねじ等で本体部11に固定された奥側天板部17からなる。
第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31は奥側の辺部が奥側天板部17にヒンジ33によって回動可能に取り付けられている。
天板部13は、閉止状態では、監視員通路83の路面として作業者が通行できる。
なお、本実施の形態1では、天板部13の分割位置は、天板部13の奥行き方向における中央部に位置しており、ホース収納部5の奥行き方向における中央部に位置している。
第1操作部35、第2操作部37はそれぞれ閉扉状態で第1操作レバー14、第2操作レバー15の近傍に設けられている。このような配置にすることで、第1操作部35又は第2操作部37のいずれの操作部で第1手前側天板部30を開扉しても開扉操作した近くに消火栓弁を開閉操作するための操作レバー(第1操作レバー14及び第2操作レバー15)があるので、開扉後の操作を迅速に行うことができる。なお、第1操作部35、第2操作部37と第1操作レバー14、第2操作レバー15は近傍に設けられるが、近傍とは、消火栓装置1の使用者が第1操作部35又は第2操作部37を操作したときに、その位置からほとんど動くことなく操作レバーが操作できるような位置関係のことである。
第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31は、180度回動して、完全に開放した状態では、ほぼ水平状態になって、その上面(開放状態での手前側天板部15の上面)を作業者が通路として使用できる。そのため、第1手前側天板部30及び/又は第2手前側天板部31を開放した状態でも消火栓装置1の幅方向に移動することができ、消火作業を迅速に行うことができる。
なお、図4に示す状態は、完全に開放する直前の状態を示している。
前述したように、監視員通路83には一般的に柵が設けられるが、第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31を通路として使用できることで、消火栓装置1の両側に柵があっても作業者の移動が円滑にできる。
第1操作レバー14、第2操作レバー15は、本体部11内に設けられてワイヤ(図示なし)を介して消火栓弁(図示なし)を遠隔操作するものである。なお、消火栓弁は、例えば地下の図示しない配水本管の分岐管に設けられ、開弁することで消火水を消火栓装置1に供給(詳細には消火ノズル27に供給)するものである。
第1操作レバー14と第2操作レバー15は、図2に示すように、ホース収納部5を挟んでその両側に設けられている。そして、本実施の形態の第1操作レバー14と第2操作レバー15とは、交叉させたワイヤ等の連動手段により連動して同方向に動作するようになっている。すなわち、第1操作レバー14で開操作を行うと第2操作レバー15のレバーも開動作をしたのと同様の動きをする。そのため、例えば第1操作レバー14で開操作を行った場合であっても、第2操作レバー15で閉操作を行うことができる。
火災時においては、第1手前側天板部30及び/又は第2手前側天板部31を開放することになるが、この開放は、車道85側からでも、監視員通路83の上からでも行うことができる。したがって、特許文献2に開示されたもののように、車道85側からのみトレイの引き出しをするものに比較して、円滑な消火活動ができる。
また、第1手前側天板部30を開扉すると、ホース収納部5を挟んで第1操作レバー14と第2操作レバー15が設けられており、第1操作部35と第1操作レバー14、および、第2操作部37と第2操作レバー15は近傍に設けられているので、開扉操作をした作業者は自分の近くにある第1操作レバー14又は第2操作レバー15のいずれかを操作すればよく、迅速な消火活動ができる。
実施の形態2に係る消火栓装置41を、図5〜図8に基づいて説明する。なお、図5〜図8において実施の形態1を示した図1〜図4と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
また、第1手前側天板部30の内面(起立状態での前面)に、ホース3の先端に設けられた消火ノズル27を保持するノズルホルダ49(図6参照)を設け、ホース3の引き出しをガイドするホースガイド51を設けた点も異なる。
以下、第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31に付属する部品について詳細に説明する。
起立保持手段47の他端は、本体部11に設けられた細溝69に挿入されており、第1手前側天板部30又は第2手前側天板部31が起立状態になったときに細溝69の周縁に係止可能になっている。
なお、第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31は起立状態で直立するのが望ましいが、若干であれば前傾したり後傾したりしてもよく、閉扉状態から80度〜100度程度回動して保持されておればよい。
第1手前側天板部30を閉扉状態から第4操作部57又は第5操作部59を操作してラッチ61の係止解除を行うと第1手前側天板部30はガススプリング45の付勢力によって自動的に開扉し、起立保持手段47により図6〜図8に示すように起立状態で保持される。
第2手前側天板部31も第1手前側天板部30と同様の動作によって開扉する。したがって、第1手前側天板部30及び第2手前側天板部31の開扉作業が極めて円滑かつ容易に行うことができる。
もっとも、ホース3の引き出されかたによっては、ホース3が奥側天板部17に意図した以上に干渉して円滑な引出しができにくくなる場合も想定されるが、ホースガイド51があることで、ホース3がホース3の巻きの中央近傍に常に引き出されるため、奥側天板部17に過剰に規制されることなく、より円滑なホース3の引出しが可能となる。
実施の形態3に係る消火栓装置71を図9に基づいて説明する。なお、図9において実施の形態1を示した図1〜図4と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1、2においては、消火器収納部9がホース収納部5の片側にあるものであったが、本実施の形態の消火栓装置71は、図9に示すように、ホース収納部5を挟んでその両側に第1消火器収納部73と第2消火器収納部75を設けたものである。
そして、第1消火器収納部73と第2消火器収納部75を設けたことに伴って、第1消火器収納部73を覆うと共に開閉可能な第3手前側天板部77と、第2消火器収納部75を覆うと共に開閉可能な第4手前側天板部79を設けている。
3 ホース
5 ホース収納部
7 消火器
9 消火器収納部
11 本体部
13 天板部
14 第1操作レバー
15 第2操作レバー
17 奥側天板部
19 張出し部
21 赤色表示灯
23 非常ボタン
25 非常ランプ
27 消火ノズル
29 レバー
30 第1手前側天板部
31 第2手前側天板部
33 ヒンジ
35 第1操作部
37 第2操作部
39 第3操作部
41 消火栓装置(実施の形態2)
43 点検用天板部
45 ガススプリング
47 起立保持手段
49 ノズルホルダ
51 ホースガイド
53 シリンダロッド
55 シリンダ
57 第4操作部
59 第5操作部
61 ラッチ
63 ワイヤ
65 第6操作部
67 ラッチ機構
69 細溝
71 消火栓装置(実施の形態3)
73 第1消火器収納部
75 第2消火器収納部
77 第3手前側天板部
79 第4手前側天板部
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部
Claims (4)
- 巻いた状態のホースを横にして収納するホース収納部を有し上面が開口した箱形状の本体部と、該本体部の上面開口を覆う天板部と、消火栓弁の開閉操作を行う操作レバーとを備えた消火栓装置であって、
前記天板部は開閉可能に設けられ、前記操作レバーは前記ホース収納部を挟んでその両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする消火栓装置。 - それぞれ設けられた各操作レバーは連動して動作することを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
- 前記天板部の開閉操作を行う操作部が、前記天板部を閉扉状態で前記操作レバーの近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 消火器を収納する消火器収納部をさらに有し、
該消火器収納部は前記ホース収納部を挟んでその両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の消火栓装置。
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CN110807999A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-02-18 | 饶杨扬 | 一种基于安全出口指示灯的智能灯箱及其消防系统 |
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JP2010188151A (ja) * | 2010-04-08 | 2010-09-02 | Hochiki Corp | 消火栓装置 |
JP2016214559A (ja) * | 2015-05-20 | 2016-12-22 | ホーチキ株式会社 | トンネル内非常用設備 |
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