JP2018102176A - コンバイン - Google Patents

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裕也 田口
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寛之 森本
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啓一郎 近藤
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Abstract

【課題】SCRとDPFの雰囲気温度を低下しにくくし、排気浄化作用の低下を少なくする。【解決手段】脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、排気浄化装置(20)には排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR(22)を備え、DPF(21)とSCR(22)を左右に並設し、グレンタンク(7)の左壁(7A)の上下方向中間部における揚穀筒(18)よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部(30)を形成し、凹部(30)内にSCR(22)またはDPF(21)の少なくとも一部を入り込ませる。また、SCR(22)をDPF(21)の右側に並設し、SCR(22)を凹部(30)内に入り込ませる。【選択図】 図6

Description

本発明は、排気浄化装置を備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインでは、脱穀装置の右壁上部に対向するグレンタンクの左壁上部に凹部を形成して、エンジンの排気ガスを浄化するDPFとSCRからなる排気浄化装置をこの凹部に配置し、排気浄化装置に供給する尿素水を貯留した尿素水タンクをエンジンの後側に配置する技術が知られている。(特許文献1)
特開2016―158591号公報
しかし、特許文献1の技術のように、排気浄化装置をグレンタンクの左壁上部の凹部に配置した場合、機体フレーム上に搭載されたエンジンからの距離が長くなり、エンジンの排気ヘッドから出た排気ガスの温度が、排気浄化装置に至るまでに低下し、この排気浄化装置での触媒の活性度が下がり、排気浄化作用が低下する問題がある。
また、特許文献2の技術では、排気浄化装置の排気口に接続される排気管をグレンタンクの上側まで延長するために、この排気管の固定構造が複雑になる問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、エンジンと排気浄化装置の間の距離を短くして排気浄化装置での排気浄化作用の低下を少なくするとともに、グレンタンクの貯留容量の減少を抑制したコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側部に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側部に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設け、前記操縦部(5)の後側にグレンタンク(7)を設け、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部からグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部にわたる穀粒搬送用の揚穀筒(18)を設けたコンバインにおいて、前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)には排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR(22)を備え、前記DPF(21)とSCR(22)を左右に並設し、前記グレンタンク(7)の左壁(7A)の上下方向中間部における揚穀筒(18)よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部(30)を形成し、該凹部(30)内に前記SCR(22)またはDPF(21)の少なくとも一部を入り込ませたことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記SCR(22)をDPF(21)の右側に並設し、該SCR(22)を前記凹部(30)内に入り込ませた請求項1に記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記排気浄化装置(20)を、機体フレーム(1)から立ち上げた支持フレーム(13,14,15)の上端部に支持した請求項1または請求項2に記載のコンバインである。
請求項4記載の発明は、前記支持フレーム(13,14,15)に、前記SCR(22)側へ尿素水を供給する供給装置(26)を取り付けた請求項3に記載のコンバインである。
請求項5記載の発明は、前記凹部(30)の右側端部を、機体正面視でグレンタンク(7)の底部に備えた搬送螺旋(36)よりも右側に偏倚させて配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項6記載の発明は、前記凹部(30)を、グレンタンク(7)の左壁(7A)の左側上部から右側下方に向かって延在する第1壁(32)と、該第1壁(32)の下端から下方に向かって延在する第2壁(33)と、該第2壁(33)の下端から左側下方に向かって延在する第3壁(34)で形成し、機体正面視で前記第2壁(33)をグレンタンク(7)の底部に備えた搬送螺旋(36)よりも右側に偏倚させて配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバインである。
請求項1に記載の発明によれば、グレンタンク7の左壁7Aの上下方向中間部における揚穀筒18よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部30を形成し、この凹部30内にSCR22またはDPF21の少なくとも一部を入り込ませたので、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が比較的短くなり、また、脱穀装置4の右壁とグレンタンク7の凹部30の存在によってSCR22とDPF21の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果を奏するうえで、特に凹部30内に入り込んだSCR22の雰囲気温度の低下が少なくなり、SCR22による選択還元作用の低下を少なくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記請求項1または請求項2に記載の発明の効果を奏するうえで、機体フレーム1から立ち上げた支持フレーム13,14,15の上端部に排気浄化装置20を支持することで、この排気浄化装置20を、グレンタンク7の左壁7Aの上下方向中間部に形成された凹部30に入り込ませた状態で支持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記請求項3に記載の発明の効果に加え、排気浄化装置20を支持するフレームに、SCR22側へ尿素水を供給する供給装置26を支持させることで、この供給装置26がSCR22に近い位置に配置され、供給装置26からSCR22側へ尿素水を効率良く供給することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、SCR22またはDPF21の少なくとも一部が入り込む凹部30の右側端部が、グレンタンク7の底部に備えた搬送螺旋36よりも右側に偏倚して配置されることで、グレンタンク7内に貯留された穀粒の圧力が搬送螺旋36に集中しにくくなり、この搬送螺旋36による穀粒の搬送を円滑に行なうことができる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、凹部30を、グレンタンク7の左壁7Aの左側上部から右側下方に向かって延在する第1壁32と、第1壁32の下端から下方に向かって延在する第2壁33と、第2壁33の下端から左側下方に向かって延在する第3壁34で形成し、機体正面視で第2壁33をグレンタンク7の底部に備えた搬送螺旋36よりも右側に偏倚させて配置したので、グレンタンク7内に貯留された穀粒の圧力が第1壁32で受けられて搬送螺旋36に集中しにくくなり、この搬送螺旋36による穀粒の搬送を円滑に行なうことができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンと浄化装置を説明する左側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する右側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する正面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する背面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクの伝動シャフトに沿って設けられたハーネスを説明する平面図である。
本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明する。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側部に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する縦排出オーガと前後方向に延在する横排出オーガからなる排出オーガ8が設けられている。
図3〜5に示すように、エンジンEの吸気口には、浄化された空気を供給する吸気管(図示省略)が接続され、エンジンEの排気口には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する前側排気管10が接続されている。
前側排気管10の排気口には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置20が接続されている。排気浄化装置20は、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF21と、DPF21から排気される排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR22から構成されている。
DPF21の排気口とSCR22の吸気口を接続する可撓性の接続管23の後部には、接続管23を介してSCR22に尿素水を噴射する弁である噴射装置24が接続され、噴射装置24には、可撓性の接続管25を介して尿素水を圧送するポンプである供給装置26が接続され、供給装置26には可撓性の接続管27を介して尿素水を貯留する尿素水タンク28が接続されている。また、SCR22の排気口には、浄化後の排気ガスを外部に排出する可撓性の後側排気管11が接続されている。
排気浄化装置20の前部は、エンジンルーム6の後部左側に臨み、エンジンルーム6の後部左側に設けられた電気基板を収納する収容室60に延出して配置されている。これにより、後述するグレンタンク7の凹部30の切込みを小さくして、グレンタンク7の貯留容量を増加させることができる。
排気浄化装置20の前部の前側には、所定の間隔を隔てて遮熱体(請求項における「壁体」)61が設けられている。これにより、電気基板が過度に高温になるのを防止し、また、操縦部5の操縦席5Aの周囲温度の上昇を防止することができる。また、図4では、遮熱体61を排気浄化装置20の前部の前側に立設しているが、収容室60に延出する排気浄化装置20の前部を覆うように、排気浄化装置20の前部の上側と、左側と、右側に遮熱体61を設けるのが好ましく、さらに、遮熱体61を2重構造に形成するのがより好ましい。
接続管23は、DPF21とSCR22の間の上部に前後方向に略直線状に延在して設けられ、接続管23の後側には、噴射装置24が接続されている。また、噴射装置24は、SCR22の後部に設けられた支持部材(図示省略)に固定されている。これにより、接続管23を介して噴射装置24からSCR22に尿素水を効率良く噴射することができる。
供給装置26は、排気浄化装置20を固定する横フレーム16を支持する右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に連結された補強プレート17に取付けられ、平面視において、供給装置26は、排気浄化装置20の前後方向の中間部の下側に位置している。これにより、噴射装置24と供給装置26を接続する接続管25の長さを短くし、供給装置26から噴射装置24に尿素水を効率良く供給することができる。
尿素水タンク28は、補強プレート17における供給装置26の前側の部位に取付けられ、供給装置26の下側には、所定の空間が確保されている。これにより、尿素水内の不純物を除去するフィルタを容易に交換することができる。
排気浄化装置20の下側における左側面視において右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に形成される空間Sの下部には、機体の前後方向の傾斜姿勢を制御するピッチングシリンダ65のシリンダチューブが設けられ、シリンダチューブの上側には、ラジエータに補水する冷却水を貯留した冷却水用タンク66と、脱穀クラッチの接続及び接続を解除する脱穀クラッチ用モータ67が設けられている。これにより、排気浄化装置20の下側に形成された空間Sを効率良く利用することができる。
図8に示すように、後側排気管11は、平面視においてSCR22の排気口から後方に向かって延在し、凹部30における噴射装置24の右側で左側に向かって略90度屈曲して左側に向かって延在し、脱穀装置4の右部で後側に向かって略90度屈曲して後方に向かって延在し、揚穀筒18の左側に至っている。また、図6等に示すように、後側排気管11は、正面視において噴射装置24の右側から脱穀装置4の右部に向かって延在し、後側排気管11における噴射装置24の右側から脱穀装置4の右部の中央部は横フレーム16から後側に向かって延在するステー(図示省略)に固定されている。これにより、操縦席5Aの後方に排気ガスを排気して、操縦席5Aの周囲環境を所定以上に維持することができる。
揚穀筒18は、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒をグレンタンク7に搬送する装置であり、揚穀筒18の下部は、脱穀装置4の右壁4Bの下部に固定され、揚穀筒18の上部は、グレンタンク7の左壁7Aの上部に固定されている。また、排気浄化装置20と操縦部5に設けられた制御装置(図示省略)を接続する電線等のハーネス等が加熱されるのを防止するために、ハーネス等は揚穀筒18の外周部に固定されている。
後側排気管11の吸気口の内径は、SCR22の排気口の外形よりも大きく形成されている。これによりSCR22から後側排気管11に排気ガスが排出されると後側排気管11の吸気口とSCR22の排気口の間の隙間から周囲の空気を後側排気管11内に吸込んで排気ガスを冷却することができる。
図6,7に示すように、排気浄化装置20のDPF21とSCR22は、脱穀装置4とグレンタンク7の間に長手方向を機体前後方向に沿わせて設けられ、機体フレーム1に下部が固定された上下方向に延在する左前縦フレーム13と、右前縦フレーム14と、右後縦フレーム15からなる支持フレーム(請求項の「支持フレーム(13,14,15)」)の上部に固定された横フレーム16の載置されている。なお、DPF21が脱穀装置4側である左側に設けられ、SCR22がグレンタンク7側である右側に設けられている。
脱穀装置4の上壁4Eは、グレンタンク7の上壁7Eよりも下側に位置し、上壁4Eの右側前部には、グレンタンク7側に下り傾斜して前後方向に延在する傾斜部4Gが形成されている。また、正面視において、DPF21とSCR22の上端部は、上壁7Eよりも下側に偏倚して設けられている。これにより、DPF21とSCR22の上側に、脱穀装置4の傾斜部4Gから右上側に向かって延在するステー50と、グレンタンク7の左壁7Aから左側に向かって延在する上下位置規制部材(図示省略)を設けて、ステー45に上下位置規制部材を係合させてグレンタンク7の上下位置を規制することができる。
グレンタンク7は、左壁7Aと、右壁7Bと、前壁7Cと、後壁7Dと、上壁7Eと、底壁7Fから形成され、グレンタンク7の左壁7Aにおける揚穀筒18よりも前側に位置する部位には、前側と左側が開放された凹部30が形成されている。また、正面視において、SCR22は凹部30内に入り込み、DPF21は凹部30の外側に配置されている。これにより、脱穀装置4とグレンタンク7の間にDPF21とSCR22を左右方向に並設して設けることができ、また、凹部30を小さくしてグレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。
また、排気浄化装置20が比較的低い位置に配置される。これにより、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が短くなり、排気浄化装置20の排気浄化作用の低下を少なくすることができる。また、脱穀装置4の右壁4Bの上部とグレンタンク7の凹部30の存在によってDPF21とSCR22の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。
正面視において、左壁7Aの前側部は、上壁7Eの左端から下方に向かって延在する上左壁31と、上左壁31の下端から右側下方に向かって延在する上傾斜壁(請求項における「第1壁」)32と、上傾斜壁32の下端から下方に向かって延在する内左壁(請求項における「第2壁」)33と、内左壁33の下端から左側下方に向かって延在する下傾斜壁(請求項における「第3壁」)34と、下傾斜壁34の下端から下方に向かって延在する下左壁35で形成されている。また、下左壁35の下端部は、グレンタンク7の底壁7Fの左側端まで延在し、底壁7Fの底部には、縦排出オーガに穀粒を搬送する前後方向に延在する搬送螺旋36が設けられている。
上傾斜壁32の下り傾斜角度は、水平面に対して、すなわち、機体フレーム1の上面に対して右下がりに45度傾斜させて形成され、内左壁33は、搬送螺旋36の上側よりも右側に偏倚した位置に形成されている。これにより、グレンタンク7内に貯留された穀粒の圧力が上傾斜壁32で受けられて搬送螺旋36に集中しにくくなり、搬送螺旋36による穀粒の搬送を円滑に行なうことができる。また、下傾斜壁34の下り傾斜角度は、水平面に対して、すなわち、機体フレーム1の上面に対して左下がりに30度傾斜させて形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に投入された穀粒を搬送螺旋36に効率良く落下させることができる。
排気浄化装置20の外周部は、カバー40で覆われ、カバー40は、横フレーム16におけるSCR22よりも右側の部位から上側に向かって延在する右カバー41と、右カバー41の上端から左側上方に向かって延在する右上傾斜カバー(請求項における「右側カバー」)42と、右上傾斜カバー42の上端から略左側に向かって延在する左上傾斜カバー(請求項における「左側カバー」)43と、左上傾斜カバー43の左端から横フレーム16におけるDPF21よりも左側の部位に至る左カバー44が一体的に形成されている。これにより、排気浄化装置20のDPC等の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。
また、正面視において右上傾斜カバー42と左上傾斜カバー43は、略山形形状に形成され、右上傾斜カバー42の右側に向かう下り傾斜角度は、左上傾斜カバー43の左側に向かう下り傾斜角度よりも大きく形成されている。これにより、排出オーガ8から排出される穀粒に混在する籾等の右上傾斜カバー42への堆積を防止することができる。
図9に示すように、機体フレーム1におけるグレンタンク7の下部には、グレンタンク7の搬送螺旋36にエンジンEの出力回転を伝動する前後方向に延在する伝動シャフト54が設けられている。伝動シャフト54の上側には、伝動シャフト54を機体フレーム1に回転自在に固定する複数の支持部55が設けられ、支持部55には、燃料タンク56からエンジンEに軽油を供給する油圧ホース57等が固定されている。これにより、油圧ホース57を機体フレーム1に別途固定する部材を設ける必要がなく部品点数の削減を図ることができる。
エンジンEの出力回転は、プーリ52、ギヤボックス53を介して伝動シャフト54に伝動され、伝動シャフト54に伝動された回転は、縦排出オーガの下部が載置される連通部58の後側に設けられたギヤボックス59を介して搬送螺旋36に伝動される。
1 機体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
4B 右壁
5 操縦部
6 エンジンルーム
7 グレンタンク
7A 左壁
13 左前縦フレーム(支持フレーム)
14 右前縦フレーム(支持フレーム)
15 右後縦フレーム(支持フレーム)
18 揚穀筒
20 排気浄化装置
21 DPF
22 SCR
26 供給装置
30 凹部
32 上傾斜壁(第1壁)
33 内左壁(第2壁)
34 下傾斜壁(第3壁)
36 搬送螺旋
E エンジン
本発明は、排気浄化装置を備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインでは、脱穀装置の右壁上部に対向するグレンタンクの左壁上部に凹部を形成して、エンジンの排気ガスを浄化するDPFとSCRからなる排気浄化装置をこの凹部に配置し、排気浄化装置に供給する尿素水を貯留した尿素水タンクをエンジンの後側に配置する技術が知られている。(特許文献1)
特開2016―158591号公報
しかし、特許文献1の技術のように、排気浄化装置をグレンタンクの左壁上部の凹部に配置した場合、機体フレーム上に搭載されたエンジンからの距離が長くなり、エンジンの排気ヘッドから出た排気ガスの温度が、排気浄化装置に至るまでに低下し、この排気浄化装置での触媒の活性度が下がり、排気浄化作用が低下する問題がある。
また、排気浄化装置の排気口に接続される排気管をグレンタンクの上側まで延長する、この排気管の固定構造が複雑になる問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、エンジンと排気浄化装置の間の距離を短くして排気浄化装置での排気浄化作用の低下を少なくするとともに、グレンタンクの貯留容量の減少を抑制したコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側部に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側部に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設け、前記操縦部(5)の後側にグレンタンク(7)を設け、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部からグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部にわたる穀粒搬送用の揚穀筒(18)を設けたコンバインにおいて、前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)には排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR(22)を備え、前記SCR(22)をDPF(21)の右側に並設し、前記グレンタンク(7)の左壁(7A)の上下方向中間部における揚穀筒(18)よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部(30)を形成し、該凹部(30)内に前記SCR(22)を入り込ませ、前記機体フレーム(1)から立ち上げた左前縦フレーム(13)と右前縦フレーム(14)と右後縦フレーム(15)の3本の縦フレームからなる支持フレームを設け、該支持フレームの上部に固定された横フレーム(16)に前記排気浄化装置(20)を載置支持し、前記SCR(22)側へ尿素水を供給する供給装置(26)を、前記右前縦フレーム(14)と右後縦フレーム(15)の間に連結された補強プレート(17)に取り付け、該供給装置(26)を前記排気浄化装置(20)の前後方向での中間部の下側に配置し、前記排気浄化装置(20)の前部を、エンジンルーム(6)の後部左側に設けられた電気基板を収容する収容室(60)内に延出させ、該収容室(60)内における前記排気浄化装置(20)の前部の前側に所定の間隔をおいて遮熱体(61)を設けたことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記排気浄化装置(20)を覆うカバー(40)を、前記横フレーム(16)におけるSCR(22)よりも右側の部位から上側に向かって延在する右カバー(41)と、該右カバー(41)の上端から左側上方に向かって延在する右上傾斜カバー(42)と、該右上傾斜カバー(42)の上端から左側に向かって延在する左上傾斜カバー(43)と、該左上傾斜カバー(43)の左端から前記横フレーム(16)におけるDPF(21)よりも左側の部位に至る左カバー(44)を一体的に形成した構成とし、前記右上傾斜カバー(42)の右下がりの傾斜角度を、前記左上傾斜カバー(43)の左下がりの傾斜角度よりも大きく形成した請求項1に記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記凹部(30)を、グレンタンク(7)の左壁(7A)の左側上部から右側下方に向かって延在する第1壁(32)と、該第1壁(32)の下端から下方に向かって延在する第2壁(33)と、該第2壁(33)の下端から左側下方に向かって延在する第3壁(34)で形成し、機体正面視で前記第2壁(33)をグレンタンク(7)の底部に備えた搬送螺旋(36)よりも右側に偏倚させて配置した請求項2に記載のコンバインである。
請求項1に記載の発明によれば、グレンタンク7の左壁7Aの上下方向中間部における揚穀筒18よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部30を形成し、この凹部30内にSCR22を入り込ませたので、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が比較的短くなり、また、脱穀装置4の右壁とグレンタンク7の凹部30の存在によってSCR22とDPF21の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。
に凹部30内に入り込んだSCR22の雰囲気温度の低下が少なくなり、SCR22による選択還元作用の低下を少なくすることができる。
また、機体フレーム1から立ち上げた左前縦フレーム13と右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の3本の縦フレームからなる支持フレームを設け、この支持フレームの上部に固定された横フレーム16に排気浄化装置20を載置支持SCR22側へ尿素水を供給する供給装置26を、右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に連結された補強プレート17に取り付け、供給装置26を平面視で排気浄化装置20の前後方向での中間部の下側に配置したので、噴射装置と供給装置26を接続する接続管25の長さが短くなり、供給装置26から噴射装置に尿素水を効率良く供給することができる。
そして、排気浄化装置20の前部を、エンジンルーム6の後部左側に設けられた電気基板を収容する収容室60内に延出させたのでグレンタンク7の凹部30を小さくしてグレンタンク7の貯留容量を増加させることができる。
また、収容室60における排気浄化装置20の前部の前側に、所定の間隔をおいて遮熱体61を設けているので、電気基板が過度に高温になるのを防止し、また、操縦部5の周囲温度の上昇を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加え排気浄化装置20を覆うカバー40により、排気浄化装置20の外周部への藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。
請求項記載の発明によれば、上記請求項に記載の発明の効果に加えて、凹部30を、グレンタンク7の左壁7Aの左側上部から右側下方に向かって延在する第1壁32と、第1壁32の下端から下方に向かって延在する第2壁33と、第2壁33の下端から左側下方に向かって延在する第3壁34で形成し、機体正面視で第2壁33をグレンタンク7の底部に備えた搬送螺旋36よりも右側に偏倚させて配置したので、グレンタンク7内に貯留された穀粒の圧力が第1壁32で受けられて搬送螺旋36に集中しにくくなり、この搬送螺旋36による穀粒の搬送を円滑に行なうことができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンと浄化装置を説明する左側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する右側面図である。 エンジンと浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する正面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する背面図である。 グレンタンクの凹部に設けられた浄化装置を説明する平面図である。 グレンタンクの伝動シャフトに沿って設けられたハーネスを説明する平面図である。
本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明する。
図1,2に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側部に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する縦排出オーガと前後方向に延在する横排出オーガからなる排出オーガ8が設けられている。
図3〜5に示すように、エンジンEの吸気口には、浄化された空気を供給する吸気管(図示省略)が接続され、エンジンEの排気口には、エンジンEで燃焼された排気ガスを外部に排気する前側排気管10が接続されている。
前側排気管10の排気口には、排気ガス中の不純物を浄化する排気浄化装置20が接続されている。排気浄化装置20は、排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF21と、DPF21から排気される排気ガス中の窒素酸化物質(NOx)を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR22から構成されている。
DPF21の排気口とSCR22の吸気口を接続する可撓性の接続管23の後部には、接続管23を介してSCR22に尿素水を噴射する弁である噴射装置24が接続され、噴射装置24には、可撓性の接続管25を介して尿素水を圧送するポンプである供給装置26が接続され、供給装置26には可撓性の接続管27を介して尿素水を貯留する尿素水タンク28が接続されている。また、SCR22の排気口には、浄化後の排気ガスを外部に排出する可撓性の後側排気管11が接続されている。
排気浄化装置20の前部は、エンジンルーム6の後部左側に臨み、エンジンルーム6の後部左側に設けられた電気基板を収納する収容室60に延出して配置されている。これにより、後述するグレンタンク7の凹部30の切込みを小さくして、グレンタンク7の貯留容量を増加させることができる。
排気浄化装置20の前部の前側には、所定の間隔を隔てて遮熱体61が設けられている。これにより、電気基板が過度に高温になるのを防止し、また、操縦部5の操縦席5Aの周囲温度の上昇を防止することができる。また、図4では、遮熱体61を排気浄化装置20の前部の前側に立設しているが、収容室60に延出する排気浄化装置20の前部を覆うように、排気浄化装置20の前部の上側と、左側と、右側に遮熱体61を設けるのが好ましく、さらに、遮熱体61を2重構造に形成するのがより好ましい。
接続管23は、DPF21とSCR22の間の上部に前後方向に略直線状に延在して設けられ、接続管23の後側には、噴射装置24が接続されている。また、噴射装置24は、SCR22の後部に設けられた支持部材(図示省略)に固定されている。これにより、接続管23を介して噴射装置24からSCR22に尿素水を効率良く噴射することができる。
供給装置26は、排気浄化装置20を固定する横フレーム16を支持する右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に連結された補強プレート17に取付けられ、平面視において、供給装置26は、排気浄化装置20の前後方向の中間部の下側に位置している。これにより、噴射装置24と供給装置26を接続する接続管25の長さを短くし、供給装置26から噴射装置24に尿素水を効率良く供給することができる。
尿素水タンク28は、補強プレート17における供給装置26の前側の部位に取付けられ、供給装置26の下側には、所定の空間が確保されている。これにより、尿素水内の不純物を除去するフィルタを容易に交換することができる。
排気浄化装置20の下側における左側面視において右前縦フレーム14と右後縦フレーム15の間に形成される空間Sの下部には、機体の前後方向の傾斜姿勢を制御するピッチングシリンダ65のシリンダチューブが設けられ、シリンダチューブの上側には、ラジエータに補水する冷却水を貯留した冷却水用タンク66と、脱穀クラッチの接続及び接続を解除する脱穀クラッチ用モータ67が設けられている。これにより、排気浄化装置20の下側に形成された空間Sを効率良く利用することができる。
図8に示すように、後側排気管11は、平面視においてSCR22の排気口から後方に向かって延在し、凹部30における噴射装置24の右側で左側に向かって略90度屈曲して左側に向かって延在し、脱穀装置4の右部で後側に向かって略90度屈曲して後方に向かって延在し、揚穀筒18の左側に至っている。また、図6等に示すように、後側排気管11は、正面視において噴射装置24の右側から脱穀装置4の右部に向かって延在し、後側排気管11における噴射装置24の右側から脱穀装置4の右部の中央部は横フレーム16から後側に向かって延在するステー(図示省略)に固定されている。これにより、操縦席5Aの後方に排気ガスを排気して、操縦席5Aの周囲環境を所定以上に維持することができる。
揚穀筒18は、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒をグレンタンク7に搬送する装置であり、揚穀筒18の下部は、脱穀装置4の右壁4Bの下部に固定され、揚穀筒18の上部は、グレンタンク7の左壁7Aの上部に固定されている。また、排気浄化装置20と操縦部5に設けられた制御装置(図示省略)を接続する電線等のハーネス等が加熱されるのを防止するために、ハーネス等は揚穀筒18の外周部に固定されている。
後側排気管11の吸気口の内径は、SCR22の排気口の外形よりも大きく形成されている。これによりSCR22から後側排気管11に排気ガスが排出されると後側排気管11の吸気口とSCR22の排気口の間の隙間から周囲の空気を後側排気管11内に吸込んで排気ガスを冷却することができる。
図6,7に示すように、排気浄化装置20のDPF21とSCR22は、脱穀装置4とグレンタンク7の間に長手方向を機体前後方向に沿わせて設けられ、機体フレーム1に下部が固定された上下方向に延在する左前縦フレーム13と、右前縦フレーム14と、右後縦フレーム15からなる支持フレームの上部に固定された横フレーム16の載置されている。なお、DPF21が脱穀装置4側である左側に設けられ、SCR22がグレンタンク7側である右側に設けられている。
脱穀装置4の上壁4Eは、グレンタンク7の上壁7Eよりも下側に位置し、上壁4Eの右側前部には、グレンタンク7側に下り傾斜して前後方向に延在する傾斜部4Gが形成されている。また、正面視において、DPF21とSCR22の上端部は、上壁7Eよりも下側に偏倚して設けられている。これにより、DPF21とSCR22の上側に、脱穀装置4の傾斜部4Gから右上側に向かって延在するステー50と、グレンタンク7の左壁7Aから左側に向かって延在する上下位置規制部材(図示省略)を設けて、ステー45に上下位置規制部材を係合させてグレンタンク7の上下位置を規制することができる。
グレンタンク7は、左壁7Aと、右壁7Bと、前壁7Cと、後壁7Dと、上壁7Eと、底壁7Fから形成され、グレンタンク7の左壁7Aにおける揚穀筒18よりも前側に位置する部位には、前側と左側が開放された凹部30が形成されている。また、正面視において、SCR22は凹部30内に入り込み、DPF21は凹部30の外側に配置されている。これにより、脱穀装置4とグレンタンク7の間にDPF21とSCR22を左右方向に並設して設けることができ、また、凹部30を小さくしてグレンタンク7の貯留容量の減少を抑制することができる。
また、排気浄化装置20が比較的低い位置に配置される。これにより、エンジンEから排気浄化装置20までの距離が短くなり、排気浄化装置20の排気浄化作用の低下を少なくすることができる。また、脱穀装置4の右壁4Bの上部とグレンタンク7の凹部30の存在によってDPF21とSCR22の雰囲気温度が低下しにくくなり、排気浄化作用の低下を少なくすることができる。
正面視において、左壁7Aの前側部は、上壁7Eの左端から下方に向かって延在する上左壁31と、上左壁31の下端から右側下方に向かって延在する上傾斜壁(請求項における「第1壁」)32と、上傾斜壁32の下端から下方に向かって延在する内左壁(請求項における「第2壁」)33と、内左壁33の下端から左側下方に向かって延在する下傾斜壁(請求項における「第3壁」)34と、下傾斜壁34の下端から下方に向かって延在する下左壁35で形成されている。また、下左壁35の下端部は、グレンタンク7の底壁7Fの左側端まで延在し、底壁7Fの底部には、縦排出オーガに穀粒を搬送する前後方向に延在する搬送螺旋36が設けられている。
上傾斜壁32の下り傾斜角度は、水平面に対して、すなわち、機体フレーム1の上面に対して右下がりに45度傾斜させて形成され、内左壁33は、搬送螺旋36の上側よりも右側に偏倚した位置に形成されている。これにより、グレンタンク7内に貯留された穀粒の圧力が上傾斜壁32で受けられて搬送螺旋36に集中しにくくなり、搬送螺旋36による穀粒の搬送を円滑に行なうことができる。また、下傾斜壁34の下り傾斜角度は、水平面に対して、すなわち、機体フレーム1の上面に対して左下がりに30度傾斜させて形成されている。これにより、揚穀筒18によってグレンタンク7に投入された穀粒を搬送螺旋36に効率良く落下させることができる。
排気浄化装置20の外周部は、カバー40で覆われ、カバー40は、横フレーム16におけるSCR22よりも右側の部位から上側に向かって延在する右カバー41と、右カバー41の上端から左側上方に向かって延在する右上傾斜カバー42と、右上傾斜カバー42の上端から略左側に向かって延在する左上傾斜カバー43と、左上傾斜カバー43の左端から横フレーム16におけるDPF21よりも左側の部位に至る左カバー44が一体的に形成されている。これにより、排気浄化装置20のDP等の外周部に藁屑等の堆積を防止し、藁屑等の発火を防止することができる。
また、正面視において右上傾斜カバー42と左上傾斜カバー43は、略山形形状に形成され、右上傾斜カバー42の右側に向かう下り傾斜角度は、左上傾斜カバー43の左側に向かう下り傾斜角度よりも大きく形成されている。これにより、排出オーガ8から排出される穀粒に混在する籾等の右上傾斜カバー42への堆積を防止することができる。
図9に示すように、機体フレーム1におけるグレンタンク7の下部には、グレンタンク7の搬送螺旋36にエンジンEの出力回転を伝動する前後方向に延在する伝動シャフト54が設けられている。伝動シャフト54の上側には、伝動シャフト54を機体フレーム1に回転自在に固定する複数の支持部55が設けられ、支持部55には、燃料タンク56からエンジンEに軽油を供給する油圧ホース57等が固定されている。これにより、油圧ホース57を機体フレーム1に別途固定する部材を設ける必要がなく部品点数の削減を図ることができる。
エンジンEの出力回転は、プーリ52、ギヤボックス53を介して伝動シャフト54に伝動され、伝動シャフト54に伝動された回転は、縦排出オーガの下部が載置される連通部58の後側に設けられたギヤボックス59を介して搬送螺旋36に伝動される。
1 機体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
4B 右壁
5 操縦部
6 エンジンルーム
7 グレンタンク
7A 左壁
13 左前縦フレー
14 右前縦フレー
15 右後縦フレー
16 横フレーム
17 補強プレート
18 揚穀筒
20 排気浄化装置
21 DPF
22 SCR
26 供給装置
30 凹部
32 上傾斜壁(第1壁)
33 内左壁(第2壁)
34 下傾斜壁(第3壁)
36 搬送螺旋
40 カバー
41 右カバー
42 右上傾斜カバー
43 左上傾斜カバー
44 左カバー
60 収容室
61 遮熱体
E エンジン

Claims (6)

  1. 機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の後方左側部に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側部に操縦部(5)を設け、該操縦部(5)の下部にエンジン(E)を内蔵するエンジンルーム(6)を設け、前記操縦部(5)の後側にグレンタンク(7)を設け、前記脱穀装置(4)の右壁(4B)の下部からグレンタンク(7)の左壁(7A)の上部にわたる穀粒搬送用の揚穀筒(18)を設けたコンバインにおいて、前記脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)には排気ガス中の粒子状物質を除去するDPF(21)と排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR(22)を備え、前記DPF(21)とSCR(22)を左右に並設し、前記グレンタンク(7)の左壁(7A)の上下方向中間部における揚穀筒(18)よりも前側の部位に、前側と左側が開放された凹部(30)を形成し、該凹部(30)内に前記SCR(22)またはDPF(21)の少なくとも一部を入り込ませたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記SCR(22)をDPF(21)の右側に並設し、該SCR(22)を前記凹部(30)内に入り込ませた請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記排気浄化装置(20)を、機体フレーム(1)から立ち上げた支持フレーム(13,14,15)の上端部に支持した請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記支持フレーム(13,14,15)に、前記SCR(22)側へ尿素水を供給する供給装置(26)を取り付けた請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記凹部(30)の右側端部を、機体正面視でグレンタンク(7)の底部に備えた搬送螺旋(36)よりも右側に偏倚させて配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記凹部(30)を、グレンタンク(7)の左壁(7A)の左側上部から右側下方に向かって延在する第1壁(32)と、該第1壁(32)の下端から下方に向かって延在する第2壁(33)と、該第2壁(33)の下端から左側下方に向かって延在する第3壁(34)で形成し、機体正面視で前記第2壁(33)をグレンタンク(7)の底部に備えた搬送螺旋(36)よりも右側に偏倚させて配置した請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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