JP2018101649A - 切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断装置において、洗浄部と乾燥部との間に中間室を設けることにより、切断物に水滴が落下することを抑制する。【解決手段】切断装置1は、切断対象物2を切断する切断機構11a、11bと、切断機構11a、11bにより切断対象物2が切断された切断物13が載置されるテーブル9と、テーブル9上の切断物13を洗浄する洗浄部15と、洗浄部15から移動されたテーブル9上の切断物13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部15と乾燥部16との間に設けられた中間室17とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、切断機構により切断された切断物を洗浄して乾燥する切断装置に関するものである。
従来から、切断装置を使用してウェーハや封止済基板などの切断対象物を切断機構により切断している。切断対象物を切断することによって発生する切断屑や汚染物などを除去するために切断された切断物を洗浄して乾燥する。例えば、洗浄機構を使用して加工済みの被加工物を洗浄する切削装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2013−80811号公報
しかしながら、特許文献1に開示された切削装置1では、次のような課題が発生する。特許文献1の図3に示されるように、洗浄乾燥ノズル89は下面を開放した直方体状のケーシング82内に設けられ、洗浄水及び乾燥エアーを被加工物Wに噴射する。洗浄乾燥ノズル89は、洗浄水供給源94及び乾燥エアー供給源95に切替バルブ96を介して接続されている。切替バルブ96の切替によって、洗浄乾燥ノズル89に洗浄水及び乾燥エアーを選択的に供給する。ケーシング82内において洗浄乾燥ノズル89を往復移動させることにより、被加工物Wを洗浄及び乾燥する。
このように、洗浄水及び乾燥エアーを選択的に切り替えて洗浄乾燥ノズル89から噴射するので、被加工物Wを乾燥中にノズル内及び配管内に残っていた洗浄水を再び被加工物Wに噴射するおそれがある。また、洗浄中に被加工物Wから飛び跳ねた洗浄水及び霧状となった洗浄水がケーシング82内の天井や内壁などに付着し、乾燥中に水滴となって被加工物Wの上に落下するおそれがある。したがって、被加工物Wの表面に水滴の跡(ウォーターマーク)が形成され、染みとなって残るおそれがある。また、水滴が落下することによる乾燥不良が発生するおそれがある。
本発明は上記の課題を解決するもので、切断装置において、洗浄部と乾燥部との間に中間室を設けることにより、切断物に水滴が落下することを抑制する切断装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る切断装置は、切断対象物を切断する切断機構と、切断機構により切断対象物が切断された切断物が載置されるテーブルと、テーブル上の切断物を洗浄する洗浄部と、洗浄部から移動されたテーブル上の切断物を乾燥する乾燥部と、洗浄部と乾燥部との間に設けられた中間室とを備える。
本発明によれば、切断装置において、洗浄部と乾燥部との間に中間室を設けることにより、切断物に水滴が落下することを抑制する。
本発明に係る切断装置において、装置の概要を示す平面図である。 実施形態1において使用される洗浄乾燥機構を示す概観図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図である。 (a)〜(b)は、実施形態1の洗浄乾燥機構を使用して切断物を洗浄する動作を示す概略断面図である。 (a)〜(b)は、実施形態1の洗浄乾燥機構を使用して切断物を乾燥する動作を示す概略断面図である。 実施形態2において使用される洗浄乾燥機構を示す概観図であり、(a)は平面図、(b)はC−C線断面図、(c)はD−D線断面図である。 (a)〜(b)は、実施形態2の洗浄乾燥機構を使用して切断物を洗浄する動作を示す概略断面図である。 (a)〜(b)は、実施形態2の洗浄乾燥機構を使用して切断物を乾燥する動作を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。本出願書類におけるいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。なお、本出願書類において、「支持部材」とは、チップ、絶縁性膜、導電性膜、半導体膜等の支持体対象物を支持する部材であって、ガラスエポキシ基板、セラミック基板、樹脂基板、金属基板などの一般的な基板、及び、リードフレーム、半導体ウェーハなどが挙げられる。
〔実施形態1〕
(切断装置の構成)
本発明に係る切断装置の構成について、図1を参照して説明する。図1に示されるように、切断装置1は、例えば、大面積を有する切断対象物を切断して複数の領域に個片化する装置である。切断装置1は、切断対象物を供給する供給モジュールAと切断対象物を切断する切断モジュールBと切断された切断物を検査する検査モジュールCとを、それぞれ構成要素として備える。各構成要素(各モジュールA〜C)は、それぞれ他の構成要素に対して着脱可能かつ交換可能である。なお、ここで、「大面積を有する切断対象物」とは、例えば、四辺が200mm以上、250mm以上若しくは300mm以上の四角形又は直径が200mm以上、250mm以上若しくは300mm以上の円形の切断対象物である。
切断対象物として、樹脂部を有する支持部材や半導体前工程(拡散工程及び配線工程)が完了した半導体ウェーハなどが、切断装置1によって切断されて個片化される。樹脂部を有する支持部材としては、例えば、基板に装着されたチップを樹脂封止した封止済基板や半導体ウェーハに装着されたチップを樹脂封止した封止済ウェーハなどが挙げられる。樹脂部を成形する前の支持部材そのものを切断することもできる。実施形態1においては、切断対象物として封止済基板を切断して個片化する場合について説明する。なお、切断対処物は、素子形成された半導体ウェーハであってもよい。
封止済基板は、基板と、基板が有する複数の領域に装着された複数のチップと、複数の領域が一括して覆われるようにして成形された封止樹脂とを有する。封止済基板を切断して個片化された各領域がそれぞれ製品に相当する。
供給モジュールAには、切断対象物に相当する封止済基板2を供給する切断対象物供給機構3と、封止済基板2を受け渡しする切断対象物載置部4と、封止済基板2を搬送する搬送機構5とが設けられる。搬送機構5は、X方向、Y方向及びZ方向に移動可能である。封止済基板2は、切断対象物載置部4において位置決めされた後、搬送機構5によって切断モジュールBに搬送される。
切断モジュールBには、封止済基板2に仮想的な切断線を設定するアライメント領域6と、封止済基板2を切断して個片化する切断領域7と、個片化された切断物を洗浄して乾燥する洗浄乾燥領域8とが設けられる。
切断モジュールBにおいて、アライメント領域6には、封止済基板2を載置する切断用テーブル9が設けられる。切断用テーブル9は、移動機構(図示なし)によって図のY方向に移動可能である。切断用テーブル9は、アライメント領域6、洗浄乾燥領域8及び切断領域7の間を移動することができる。かつ、切断用テーブル9は、回転機構(図示なし)によってθ方向に回動可能である。切断用テーブル9の上に、例えば、切断用治具(図示なし)を取り付け、切断用治具の上に封止済基板2を載置するようにしてもよい。
アライメント領域6には、アライメント用のカメラ10が設けられる。アライメント用のカメラ10は、独立してX方向に移動可能である。カメラ10がX方向に移動し、かつ、切断用テーブル9がY方向に移動することによって、封止済基板2に形成されたアライメントマークの座標位置が測定される。このことによって、封止済基板2の切断線がX方向及びY方向に沿って仮想的に設定される。
切断領域7には、切断機構として2個のスピンドル11a、11bが設けられる。切断装置1は、2個のスピンドル11a、11bが設けられるツインスピンドル構成の切断装置である。スピンドル11a、11bは、独立してX方向とZ方向とに移動可能である。スピンドル11a、11bには回転刃12a、12bがそれぞれ装着される。スピンドル11a、11bには、高速回転する回転刃12a、12bによって発生する摩擦熱を抑えるために切削水を噴射する切削水用ノズル、冷却水を噴射する冷却水用ノズル(図示なし)などがそれぞれ設けられる。切断用テーブル9とスピンドル11a、11bとを相対的に移動させることによって封止済基板2が切断される。回転刃12a、12bは、X軸に直交する平面の面内において回転することによって封止済基板2を切断する。
切断領域7に1個のスピンドルが設けられるシングルスピンドル構成の切断装置にすることも可能である。大面積の切断対象物を切断する場合には、回転刃が切断する切断対象物の総距離が非常に長くなるので、2個のスピンドルを設けて効率的に切断対象物を切断することが好ましい。
洗浄乾燥領域8には、スピンドル11a、11bによって切断された切断物である切断済基板13を洗浄して乾燥する洗浄乾燥機構14が設けられる。洗浄乾燥機構14は、切断された切断済基板13を洗浄する洗浄部15と、洗浄した切断済基板13を乾燥する乾燥部16とを備える。洗浄部15と乾燥部16との間には、洗浄部15及び乾燥部16のそれぞれの仕切り壁によって区切られる空間を構成する中間室17が設けられる。洗浄乾燥機構14の下方において、切断用テーブル9がY方向に往復移動することにより切断済基板13は洗浄されて乾燥される。洗浄乾燥機構14については、後述の図2〜4を参照する部分において詳しく説明する。
検査モジュールCには検査用テーブル18が設けられる。検査用テーブル18には、封止済基板2を切断して個片化された製品Pの集合体である切断済基板13が移載される。切断済基板13は、搬送機構19によって、切断用テーブル9から検査用テーブル18の上に移載される。搬送機構19は、X方向、Y方向及びZ方向に移動可能である。
検査モジュールCにおいて、複数の製品Pは、例えば、検査用のカメラ20によって検査される。検査用のカメラ20は、X方向及びY方向に移動可能である。検査された製品Pは、良品と不良品とに選別される。良品は良品トレイ21に収容される。不良品は不良品トレイ22に収容される。
供給モジュールAには制御部CTLが設けられる。制御部CTLは、切断装置1の動作、封止済基板2の搬送、封止済基板2の位置合わせ、封止済基板2の切断、切断済基板13の洗浄及び乾燥、切断済基板13の搬送、切断済基板13の検査などを制御する。本実施形態においては、制御部CTLを供給モジュールAに設けた。これに限らず、制御部CTLを他のモジュールに設けてもよい。また、制御部CTLは、複数に分割して、供給モジュールA、切断モジュールB及び検査モジュールCのうちの少なくとも二つのモジュールに設けてもよい。
なお、図1においては、切断対象物として封止済基板2を切断する例を示したので、切断対象物載置部4、切断用テーブル9及び検査用テーブル18を矩形状(正方形)の形状とした。これに限らず、切断対象物として、例えば、半導体ウェーハを扱う場合であれば、切断対象物載置部4、切断用テーブル9及び検査用テーブル18を円形状の形状にしてもよい。
(洗浄乾燥機構の構成)
図2を参照して、図1に示した切断装置1において使用される実施形態1の洗浄乾燥機構14の構成について説明する。
図2(a)に示されるように、洗浄乾燥機構14は、切断された切断済基板13を洗浄する洗浄部15と、洗浄した切断済基板13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部15と乾燥部16との間に設けられた中間室17とを備える。洗浄乾燥機構14は、平面視して長さL1及び幅Wの大きさを有する。洗浄乾燥機構14の幅Wは、切断用テーブル9の幅よりも大きく設定される。切断用テーブル9は、洗浄乾燥機構14の下方において、Y方向に往復移動する。
図2(b)、(c)に示されるように、洗浄乾燥機構14の下方には、切断用テーブル9及び切断用テーブル9の上に載置された切断済基板13が移動する移動空間23が形成される。切断用テーブル9は、例えば、ボールねじ機構などの移動機構(図示なし)を使用して、移動空間23の中をY方向に往復移動する。
移動空間23は、洗浄部15、乾燥部16及び中間室17を構成するそれぞれの外周の側壁板によって少なくとも一部を囲まれ、洗浄乾燥機構14の下端を基準面として高さh1を有する空間である。移動空間23は、洗浄部15、乾燥部16及び中間室17のそれぞれの壁の厚さも含めると、長さL1×幅W×高さh1を有する直方体状の空間である。なお、洗浄乾燥機構14の下端を基準面として、中間室17はh2の高さ、乾燥部16はh3の高さ、洗浄部15はh4の高さを有する。これらの高さの関係は、h4>h3>h2>h1となっている。
洗浄部15は、下方に開口部を有する洗浄室24と洗浄室24内に収容された洗浄機構25とを備える。洗浄室24と中間室17とは、洗浄部15を構成する中間室側仕切壁26によって仕切られる。切断済基板13が洗浄室24及び中間室17の下方の移動空間23内を往復移動することにより、切断済基板13の全面が洗浄機構25によって洗浄される。
洗浄機構25として、例えば、洗浄液27を噴射する噴射洗浄機構(スプレー洗浄)が使用される。スプレー洗浄は、一流体又は二流体からなるノズルを使用した洗浄である。一流体ノズルの場合には、ノズルの先端から洗浄液27が切断済基板13に向かって噴射される。洗浄液27としては、純水、炭酸水、オゾン水などを使用することが好ましい。二流体ノズルの場合には、洗浄液27の中に圧縮空気や窒素ガスなどの気体が供給される。気体が混合された洗浄液27は、微細な霧状の粒子となって切断済基板13に向かって噴射される。また、洗浄機構25から噴射される洗浄液27に超音波を印加して噴射することもできる。洗浄液27を噴射する方向、角度などは任意に設定することができる。
大面積を有する切断済基板13を洗浄する場合には、切断済基板13の全面を一括して洗浄するために、複数の洗浄機構25又は切断済基板13の幅よりも広くスリット状のノズルや多孔式のノズルを備えた洗浄機構25を使用することが好ましい。更に、ノズルの向きを、切断済基板13に向かって左右又は上下方向に自動的に可変するような構成にしてもよい。図2(b)に示されるように、洗浄液27は、洗浄室24から中間室17とは反対側の方向に向かって噴射することが好ましい。洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室17に侵入しないようにすることが好ましい。
乾燥部16は、下方に開口部を有する乾燥室28と乾燥室28内に収容された乾燥機構29とを備える。乾燥室28と中間室17とは、乾燥部16を構成する中間室側仕切壁30によって仕切られる。切断済基板13が乾燥室28及び中間室17の下方の移動空間23内を往復移動することにより、切断済基板13の全面が乾燥機構29によって乾燥される。
乾燥機構29として、例えば、切断済基板13に向かって圧縮空気や窒素ガスなどの気体31を吹き付けて切断済基板13の表面から洗浄液27を吹き飛ばすエアナイフ水切り乾燥が使用される。エアナイフ水切り乾燥は、幅が広くかつ狭い空気の流れを作り出し、強い噴出力で洗浄液27を吹き飛ばすことができる。気体31を吹き付ける方向、角度などは任意に設定することができる。
エアナイフを用いた場合にその幅は、切断済基板13の全面を一括して乾燥するために切断済基板13の幅よりも大きくすることが好ましい。更に、エアナイフの噴射口の向きを、左右又は上下方向に自動的に可変するような構成にしてもよい。乾燥機構29から噴射される気体31は、乾燥室28から中間室17とは反対側の方向に向かって噴射してもよいし、乾燥室28から中間室17の方向に向かって噴射してもよい。又は、真下に噴射してもよい。切断済基板13上の洗浄液27を乾燥室28から下方に向かって吹き飛ばすような構成であればよい。
洗浄乾燥機構14において、洗浄機構25及び乾燥機構29のそれぞれは、切断済基板13の幅方向に沿って配列された複数の製品Pからなる集合体を一括して洗浄及び乾燥する形態であればよい。かつ、洗浄乾燥機構14は、切断済基板13を乾燥中又は乾燥後に、洗浄乾燥機構14(具体的には洗浄室24及び中間室17)の内壁などに付着した水滴が切断済基板13の上に落下することを抑制するような構成にすることが好ましい。
(洗浄乾燥機構の動作)
図3〜4を参照して、洗浄乾燥機構14によって切断済基板13を洗浄して乾燥する動作について説明する。
図3(a)、(b)に示されるように、切断済基板13を洗浄するために、移動機構(図示なし)を使用して切断用テーブル9を洗浄室24の下方においてY方向に往復移動させる。切断用テーブル9の上に載置された切断済基板13が洗浄室24の下方を通過する際に、複数の洗浄機構25から洗浄液27を切断済基板13に噴射して切断済基板13を洗浄する。例えば、切断用テーブル9をS1の位置からS2の位置まで一定の距離DだけY方向に往復移動させることによって、切断済基板13の全面を複数の洗浄機構25によって洗浄することができる。複数の洗浄機構25によって、切断済基板13上に残っている切断屑や汚染物などを除去する。
洗浄機構25として、一流体又は二流体からなるノズルを使用したスプレー洗浄を使用する。一流体ノズルの場合には、ノズルの先端から噴射された洗浄液27の一部が切断済基板13から飛び跳ねて、洗浄室24の内壁や洗浄機構25に付着して水滴となることがある。洗浄室24の内壁や洗浄機構25に付着した水滴は、時間の経過と共に下方に落下するおそれがある。
二流体ノズルの場合には、洗浄液27の中に圧縮空気や窒素ガスなどの気体を供給する。気体が混合された洗浄液27は、微細な霧状の粒子(ミスト)となって切断済基板13に噴射される。ミストは、洗浄室24内の壁や天井に付着し凝集して水滴となるおそれがある。洗浄室24内の壁や天井に付着し水滴は、時間の経過と共に下方に落下するおそれがある。なお、二流体ノズルの方がミストは発生しやすいが、一流体ノズルであってもミストが発生する場合もある。
このように、スプレー洗浄を使用する場合には、洗浄室24内の壁や天井及び洗浄機構25に付着した水滴が、時間の経過と共に下方に落下するおそれがある。したがって、洗浄乾燥機構14において、切断済基板13を乾燥する際又は乾燥後に、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制するような構成にすることが好ましい。
図4(a)、(b)に示されるように、洗浄された切断済基板13を乾燥するために、移動機構(図示なし)を使用して切断用テーブル9を乾燥室28の下方においてY方向に往復移動させる。切断用テーブル9の上に載置された切断済基板13が乾燥室28の下方を通過する際に、乾燥機構29から圧縮空気や窒素ガスなどの気体31を切断済基板13に吹き付けて切断済基板13の表面から洗浄液27を吹き飛ばす。例えば、切断用テーブル9をS3の位置からS4の位置まで一定の距離DだけY方向に往復移動させることによって、切断済基板13の全面を乾燥機構29によって乾燥する。
切断済基板13の全面を洗浄するために、切断用テーブル9をS1の位置からS2の位置まで一定の距離DだけY方向に移動させて切断済基板13を洗浄する。同様に、切断済基板13の全面を乾燥するために、切断用テーブル9をS3の位置からS4の位置まで一定の距離DだけY方向に移動させて切断済基板13を乾燥する。切断済基板13を洗浄する場合及び切断済基板13を乾燥する場合いずれの場合においても、切断用テーブル9を一定の距離DだけY方向に移動させることによって切断済基板13の全面を洗浄及び乾燥することができる。
洗浄乾燥機構14において、洗浄部15と乾燥部16との間に中間室17を設けている。図4(a)に示されるように、Y方向において、中間室17はd1の長さを有する。このことにより、切断済基板13を乾燥中に切断済基板13が洗浄室24の下方を通過することがないような構成にすることができる。したがって、切断済基板13を乾燥中又は乾燥後に、洗浄室24内の壁や天井及び洗浄機構25に付着した水滴が切断済基板13の上に落下することを抑制することができる。
(作用効果)
本実施形態では、切断装置1は、切断対象物である封止済基板2を切断する切断機構であるスピンドル11a、11bと、スピンドル11a、11bにより封止済基板2が切断された切断物である切断済基板13が載置されるテーブルである切断用テーブル9と、切断用テーブル9上の切断済基板13を洗浄する洗浄部15と、洗浄部15から移動された切断用テーブル9上の切断済基板13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部15と乾燥部16との間に設けられた中間室17とを備える構成としている。
この構成によれば、切断装置1は、切断済基板13を洗浄する洗浄部15と、切断済基板13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部15と乾燥部16との間に設けられた中間室17とを備える。中間室17を設けることによって、切断済基板13を乾燥中に切断用テーブル9が洗浄室24の下方を通過しない構成としている。したがって、洗浄室24内の壁や天井及び洗浄機構25に付着した水滴が切断済基板13の上に落下することを抑制することができる。
本実施形態によれば、切断装置1は、封止済基板2を切断するスピンドル11a、11bと、封止済基板2が切断された切断物である切断済基板13を載置する切断用テーブル9と、切断用テーブル9を移動させて切断済基板13を洗浄して乾燥する洗浄乾燥機構14とを備える。洗浄乾燥機構14は、切断済基板13を洗浄する洗浄部15と、切断済基板13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部15と乾燥部16との間に設けられた中間室17とを備える。洗浄部15と乾燥部16との間に中間室17を設けることにより、乾燥機構29によって切断済基板13を乾燥する際に、洗浄室24の下方を切断済基板13が通過しない構成としている。このことにより、洗浄室24内の壁や天井及び洗浄機構25に付着した水滴が、切断済基板13の上に落下することを抑制することができる。したがって、水滴の落下による染みの発生や乾燥不良を抑制することができる。
本実施形態によれば、洗浄部15と乾燥部16との間に中間室17を設けているので、中間室を設けない構成と比較して、洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストの乾燥部16への侵入を抑制でき、切断物への水滴落下を抑制できる。
〔実施形態2〕
(洗浄乾燥機構の構成)
図5を参照して、切断装置1において使用される実施形態2の洗浄乾燥機構の構成について説明する。実施形態1との違いは、洗浄部及び中間室の構成を変更したことである。それ以外の構成については実施形態1と同じであるので、説明を省略する。
図5(a)に示されるように、洗浄乾燥機構32は、切断された切断済基板13を洗浄する洗浄部33と、洗浄した切断済基板13を乾燥する乾燥部16と、洗浄部33と乾燥部16との間に設けられた中間室34とを備える。乾燥部16は、実施形態1に示した乾燥部と同じである。洗浄乾燥機構32は、平面視して長さL2及び幅Wの大きさを有する。洗浄乾燥機構32の幅Wは、実施形態1に示した洗浄乾燥機構14の幅と同じである。洗浄乾燥機構32の長さL2は、実施形態1に示した洗浄乾燥機構14の長さL1よりも小さい(図2(a)参照)。切断用テーブル9は、洗浄乾燥機構32の下方において、Y方向に往復移動する。
図5(b)に示されるように、洗浄部33は、洗浄部33の中間室34側に設けられた中間室側仕切壁35と中間室側仕切壁35から洗浄部33側に傾斜した仕切板36とを備える。仕切板36は、例えば、中間室側仕切壁35において、中間室34の天板頂上部に対応する位置(洗浄乾燥機構32の下端を基準面としてh2の高さ位置)から洗浄部33側の下方(洗浄乾燥機構32の下端を基準面としてh1の高さ位置)に向かって設けられる。洗浄部33の中間室側仕切壁35において、仕切板36の取り付け位置、傾斜角度及び長さは任意に設定することができる。洗浄室24と中間室34とは、洗浄部33を構成する中間室側仕切壁35と仕切板36とによって仕切られる。仕切板36を設けることによって、洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することを抑制することができる。
図5(c)に示されるように、中間室34を構成する天板37は、中央部から両側に傾斜する切妻屋根形状を有する。言い換えれば、中間室34の天板37の下面38である天井内面は、中央部から両側に下向きに傾斜する形状を有する。中間室34の中央部は洗浄乾燥機構32の下端を基準面としてh2の高さを有し、中間室34の側壁板は洗浄乾燥機構32の下端を基準面としてh1の高さを有する。したがって、中間室34は、切妻屋根形状を有する天板37と洗浄部33に設けられた仕切板36と中間室34及び洗浄部33をそれぞれ構成する側壁板とによって囲まれる空間から構成される。
図5(b)、図7(a)に示されるように、中間室34の天板37の下方の空間と洗浄部33に設けられた仕切板36の下方の空間とによって、中間室34は構成される。中間室34の天板37の下方の空間だけでなく、洗浄部33に設けられた仕切板36の下方の空間も中間室34を構成する空間となる。したがって、洗浄乾燥機構32のY方向において、天板37の下方の空間の長さd2(図7(a)参照)と仕切板36の下方の空間の長さd3(図7(a)参照)とを合計した長さ(d2+d3)が実効的な中間室34の長さとなる。このことにより、切断済基板13を乾燥する際に、切断用テーブル9を仕切板36の下方に形成された空間まで往復移動させることが可能となる。仕切板36の下方に形成された空間のY方向における長さd3(図7(a)参照)だけ切断用テーブル9+Y方向に移動させる距離を長くすることができる。したがって、洗浄乾燥機構32の長さL2(図5(a)参照)を、洗浄乾燥機構14の長さL1(図2(a)参照)より小さくしても、切断済基板13の全面を乾燥するために切断用テーブル9を往復移動させる距離D(図7(a)参照)を中間室34の下方において確保することができる。
洗浄乾燥機構32は、洗浄部33に仕切板36を設けることによって、洗浄機構25から噴射された洗浄液27が中間室34に侵入すること、洗浄室24の内壁に付着した水滴が中間室34に侵入すること、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することを抑制する構成としている。しかし、洗浄部33に仕切板36を設けた場合であっても、まだ洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入するおそれがある。
そこで、中間室34に侵入したミストが中間室34の内壁に付着し凝集して水滴になることを抑制するために、中間室34の内壁を親水性にしてもよい。中間室34を構成する天板37の下面38即ち天井内面及び洗浄部33に設けられた仕切板36の下面39を、例えば、ブラスト処理することにより表面に細かい凹凸を形成することができる。天板37の下面38と仕切板36の下面39とをブラスト処理により粗面化して親水性にすることができる。このことにより、天板37の下面38や仕切板36の下面39に付着したミストが凝集しても、下方に落下する程度の大きな水滴になることを抑制することができる。なお、天板37の下面38の方が、仕切板36の下面39よりも、切断物への水滴落下の可能性があるので、天板37の下面38のみを粗面化の加工を施しても良い。
加えて、中間室34を構成する天板37を、中央部から両側に傾斜する切妻屋根形状にしている。洗浄部33に設けられた仕切板36も下方に傾斜している。そのため、中間室34の内壁に付着したミストが凝集して水滴となっても下方に落下する程度の大きな水滴とならず、天板37及び仕切板36の傾斜に沿って水滴が下方に流れやすくなっている。したがって、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。
さらに、洗浄部33に設けられた仕切板36の上面に空気や窒素を噴射する気体噴射機構40を設けることができる。気体を噴射する方向、角度などは任意に設定することができる。更に、気体を噴射する方向を左右又は上下方向に自動的に可変するような構成にしてもよい。気体噴射機構40を設けることによって、洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することを更に抑制することができる。したがって、中間室34の内壁に水滴が付着することを更に抑制することができる。
実施形態2に示した洗浄乾燥機構32においては、次の4つの対応を行った。(1)洗浄部33に傾斜した仕切板36を設ける、(2)中間室34の天板37を切妻屋根形状にする、(3)中間室34の天板37の下面38及び洗浄部33に設けた仕切板36の下面39を粗面化する、(4)仕切板36の上面に気体噴射機構40を設ける。これらの対応をすることにより、切断済基板13の上に水滴が落下することをより一層抑制することができる。
(洗浄乾燥機構の動作)
図6〜7を参照して、洗浄乾燥機構32によって切断済基板13を洗浄して乾燥する動作について説明する。
図6(a)、(b)に示されるように、切断済基板13を洗浄するために、移動機構(図示なし)を使用して切断用テーブル9を洗浄室24の下方においてY方向に往復移動させる。洗浄部33に設けられた仕切板36によって仕切られ洗浄室24の下方に開口された開口部を切断用テーブル9が通過する際に、複数の洗浄機構25から洗浄液27を切断済基板13に噴射して切断済基板13を洗浄する。実施形態1と同様に、切断済基板13の全面を洗浄するために切断用テーブル9をS1の位置からS2の位置まで一定の距離DだけY方向に往復移動させる。複数の洗浄機構25によって切断済基板13の全面を洗浄する。
洗浄室24と中間室34とは、洗浄部33を構成する中間室側仕切壁35及び仕切板36によって仕切られる。仕切板36を設けることによって、洗浄機構25から噴射された洗浄液27が中間室34に侵入すること、洗浄室24の内壁に付着した水滴が中間室34に侵入すること、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することを抑制することができる。
図7(a)、(b)に示されるように、切断済基板13を乾燥するために、移動機構(図示なし)を使用して切断用テーブル9を乾燥室28の下方においてY方向に往復移動させる。実施形態1と同様に、切断済基板13の全面を乾燥するために切断用テーブル9をS3の位置からS4の位置まで一定の距離DだけY方向に往復移動させる。
中間室34は、中間室34の天板37の下方の空間と洗浄部33に設けられた仕切板36の下方の空間とによって構成される。切断済基板13を乾燥する際に、切断用テーブル9を仕切板36の下方の空間まで往復移動させることができる。すなわち、洗浄乾燥機構32のY方向において、天板37の下方の空間の長さd2と仕切板36の下方の空間の長さd3とを合計した長さ(d2+d3)の範囲まで、切断用テーブル9を+Y方向に往復移動させることができる。洗浄部33に仕切板36を設けることによって、Y方向における実効的な中間室34の長さを大きくすることができる。したがって、中間室34の下方において、切断用テーブル9を往復移動させる距離を長くすることができる。このことにより、洗浄乾燥機構32の長さを小さくしても、切断済基板13の全面を乾燥するために切断用テーブル9を往復移動させる距離Dを確保することができる。したがって、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。
(作用効果)
本実施形態よれば、洗浄乾燥機構32において、洗浄部33の中間室側仕切壁35から洗浄部33側に傾斜した仕切板36を設ける。洗浄室24と中間室34とを、洗浄部33を構成する中間室側仕切壁35と仕切板36とによって仕切る。このことにより、洗浄室24の下方の開口部を小さくして、中間室34を構成する実効的な空間を大きくすることができる。そのため、切断済基板13を乾燥する際に、中間室34において切断用テーブル9を往復移動させる距離を長くすることができる。したがって、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。かつ、洗浄乾燥機構32の長さを小さくすることができる。
本実施形態よれば、洗浄乾燥機構32において、洗浄部33の中間室側仕切壁35から洗浄部33側に傾斜した仕切板36を設ける。このことにより、洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することを抑制することができる。したがって、中間室34の内壁に水滴が付着することを抑制することができる。そのため、中間室34において、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。
本実施形態よれば、中間室34を構成する天板37を、中央部から両側に傾斜する切妻屋根形状にする。言い換えれば、中間室34の天井内面を中央部から両側に下向きに傾斜する形状にする。中間室34に侵入したミストが凝集して水滴になったとしても、天井内面即ち天板37の傾斜に沿って水滴が両側に流れやすくすることができる。したがって、中間室34において、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。
本実施形態よれば、中間室34の内壁において、少なくとも天井内面を粗面化して親水性にする。中間室34を構成する天板37の下面38及び洗浄部33に設けられた仕切板36の下面39を、ブラスト処理することにより表面に細かい凹凸を形成する。このことにより、中間室34の内壁に付着したミストが大きな水滴となることを抑制できる。したがって、中間室34において、切断済基板13の上に水滴が落下することを抑制することができる。
本実施形態よれば、洗浄部33に設けられた仕切板36の上面に気体噴射機構40を設ける。このことによって、洗浄機構25から噴射された洗浄液27、洗浄室24の内壁に付着した水滴、及び洗浄室24内で発生したミストが中間室34に侵入することをより抑制することができる。したがって、中間室34の内壁に水滴が付着することをより抑制することができる。そのため、切断済基板13の上に水滴が落下することを一層抑制することができる。
各実施形態においては、切断対象物として、矩形(正方形)の形状を有する切断対象物を切断する場合を示した。これに限らず、半導体ウェーハのような実質的に円形の形状を有する切断対象物を切断する場合においても、ここまで説明した内容を適用できる。
各実施形態においては、切断対象物としてチップが装着された封止済基板を切断する場合を示した。これに限らず、封止済基板以外の切断対象物として次の切断対象物を切断して個片化する場合に本発明を適用できる。第1に、シリコン、化合物半導体からなり回路素子、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などの機能素子が作り込まれた半導体ウェーハ(semiconductor wafer )を個片化する場合である。第2に、抵抗体、コンデンサ、センサ、表面弾性波デバイスなどの機能素子が作り込まれたセラミック基板、ガラス基板などを個片化してチップ抵抗、チップコンデンサ、チップ型のセンサ、表面弾性波デバイスなどの製品を製造する場合である。これらの2つの場合には、半導体ウェーハ、セラミック基板、ガラス基板などが、複数の領域にそれぞれ対応する機能素子が作りこまれた支持部材に該当する。
以上のように、上記実施形態の切断装置は、切断対象物を切断する切断機構と、切断機構により切断対象物が切断された切断物が載置されるテーブルと、テーブル上の切断物を洗浄する洗浄部と、洗浄部から移動されたテーブル上の切断物を乾燥する乾燥部と、洗浄部と乾燥部との間に設けられた中間室とを備える構成としている。
この構成によれば、洗浄部と乾燥部との間に中間室を設ける。このことにより、切断物を乾燥する際に切断物が洗浄部の下方を通過しないようにすることができる。したがって、洗浄部から水滴が切断物の上に落下することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置は、洗浄部の中間室側仕切壁の下方に洗浄部側に傾斜した仕切板を有する構成としている。
この構成によれば、洗浄部に仕切板を設けることで、中間室の実効的な空間を大きくしている。このことにより、切断物を乾燥する際にテーブルを移動させる距離を長くすることができる。したがって、切断物の上に水滴が落下することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置は、仕切板の上面に気体を噴射する気体噴射機構を有する構成としている。
この構成によれば、気体噴射機構によって洗浄液、水滴、ミストが中間室に侵入することを抑制する。したがって、中間室の天板から切断物の上に水滴が落下することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置は、中間室の天井内面が中央部から両側に下向きに傾斜する形状を有する構成としている。
この構成によれば、中間室の天井内面が中央部から両側に下向きに傾斜を有する。天井内面に水滴が付着しても天井内面の傾斜に沿って水滴を両側に流れやすくする。したがって、中間室の天井内面から切断物の上に水滴が落下することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置は、少なくとも中間室の天井内面が粗面化されている構成としている。
この構成によれば、中間室の天井内面に細かい凹凸を形成する。このことにより、中間室の天井内面に付着したミストが大きな水滴となることを抑制する。したがって、中間室の天井内面から切断物の上に水滴が落下することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置は、洗浄部は切断物を洗浄する洗浄機構を有し、乾燥部は切断物を乾燥する乾燥機構を有する構成としている。
この構成によれば、洗浄機構によって切断物を洗浄し、乾燥機構によって切断物を乾燥することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置において、切断対象物は樹脂部を有する支持部材である。
この構成によれば、上記の切断装置を使用して支持部材に対して樹脂成形された切断対象物を切断することができる。
さらに、上記実施形態の切断装置では、乾燥機構は、テーブルが少なくとも乾燥部及び中間室の下方を移動する際に切断物を乾燥する構成としている。
この構成によれば、テーブルが乾燥部及び中間室の下方を移動する際に、乾燥機構によって切断物を乾燥する。したがって、洗浄部から切断物の上に水滴が落下することを抑制することができる。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
1 切断装置
2 封止済基板(切断対象物)
3 切断対象物供給機構
4 切断対象物載置部
5 搬送機構
6 アライメント領域
7 切断領域
8 洗浄乾燥機構
9 切断用テーブル(テーブル)
10 アライメント用のカメラ
11a、11b スピンドル(切断機構)
12a、12b 回転刃
13 切断済基板(切断物)
14、32 洗浄乾燥機構
15、33 洗浄部
16 乾燥部
17、34 中間室
18 検査用テーブル
19 搬送機構
20 検査用のカメラ
21 良品トレイ
22 不良品トレイ
23 移動空間
24 洗浄室
25 洗浄機構
26 中間室側仕切壁
27 洗浄液
28 乾燥室
29 乾燥機構
30 中間室側仕切壁
31 気体
35 中間室側仕切壁
36 仕切板
37 天板
38 天板の下面(天井内面)
39 仕切板の下面
40 気体噴射機構
A 供給モジュール
B 切断モジュール
C 検査モジュール
P 製品
CTL 制御部
L1、L2 長さ
W 幅
h1、h2、h3、h4 高さ
S1、S2、S3、S4 位置
D 距離
d1、d2、d3 長さ

Claims (8)

  1. 切断対象物を切断する切断機構と、
    前記切断機構により前記切断対象物が切断された切断物が載置されるテーブルと、
    前記テーブル上の前記切断物を洗浄する洗浄部と、
    前記洗浄部から移動された前記テーブル上の前記切断物を乾燥する乾燥部と、
    前記洗浄部と前記乾燥部との間に設けられた中間室とを備える、切断装置。
  2. 請求項1に記載の切断装置において、
    前記洗浄部の中間室側仕切壁の下方に前記洗浄部側に傾斜した仕切板を有する、切断装置。
  3. 請求項2に記載の切断装置において、
    前記仕切板の上面に気体を噴射する気体噴射機構を有する、切断装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の切断装置において、
    前記中間室の天井内面が中央部から両側に下向きに傾斜する形状を有する、切断装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の切断装置において、
    少なくとも前記中間室の天井内面が粗面化されている、切断装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の切断装置において、
    前記洗浄部は前記切断物を洗浄する洗浄機構を有し、
    前記乾燥部は前記切断物を乾燥する乾燥機構を有する、切断装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の切断装置において、
    前記切断対象物は樹脂部を有する支持部材である、切断装置。
  8. 請求項6に記載の切断装置において、
    前記乾燥機構は、前記テーブルが少なくとも前記乾燥部及び前記中間室の下方を移動する際に前記切断物を乾燥する、切断装置。
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