JP2018099908A - 車両用レジスタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インストルメントパネルに設置されるレジスタ装置は、レジスタ本体10と、吹出側フィンアッセンブリ20と、奥側フィンアッセンブリ30と、シャッタ40とを備えている。吹出側フィンアッセンブリは吹き出し方向を上下に調節する。奥側フィンアッセンブリは吹き出し方向を左右に調節する。シャッタは上下2枚のルーバ41,42を有している。送風停止モードでは、ルーバの一側縁部同士が当接し、他側縁部がレジスタ本体の上壁部13と下壁部14に当接する。基準送風モードでは、ルーバが通風路15に沿った姿勢となる。スポット送風モードでは、ルーバが吹き出し方向に向かって広がるように傾斜する。ルーバ間の中央流路15xで空気流が負圧になり、上側流路15yと下側流路15zで空気流が加圧されるため、上下の加圧空気流が中央に引き寄せられる。
【選択図】図5
Description
上記レジスタ装置では、狭い範囲に空気を吹き出すスポット送風モードを実行することはできない。
(a)通常送風モード。この通常送風モードでは、2枚のルーバが通風路と平行をなし、2枚のルーバ間の中央の流路と、2枚のルーバと上下の壁部との間にそれぞれ形成される上下の流路が形成され、通風路が全開になっている。
(b)拡散送風モード。この拡散送風モードでは、2枚のルーバが吹き出し方向に向かって広がるように傾斜し、その下流側の縁部がレジスタ本体の上壁部と下壁部に当たっており、2枚のルーバ間の中央流路だけが開かれている。
(c)スポット送風モード。このスポット送風モードでは、2枚のルーバが吹き出し方向に向かって狭まるように傾斜し、その上流側の縁部がレジスタ本体の上壁部と下壁部の段差に位置しており、2枚のルーバ間の中央流路だけが開かれている。
(d)送風停止モード。この送風停止モードでは、2枚のルーバが吹き出し方向に向かって狭まるように傾斜し、その傾斜角度がスポット送風モードより大きい。2枚のルーバの上流側の縁部がレジスタ本体の上壁部と下壁部に当たり、下流側の縁部が互いに当接することにより、通風路が閉じられている。
特許文献2の車両用レジスタ装置では、吹出側フィンアッセンブリの複数のフィンが吹き出し方向に向かって広がるように配置され、拡散送風を行なえるようになっている。
特許文献3の車両用レジスタ装置では、2枚のルーバが装置本体の吹出口に配置され、これらルーバの傾斜角度を変えることにより、全開(通常送風)、全閉(送風停止)、拡散送風を実行する。
さらに、上記2枚のルーバを反対方向に回動させて上記通風路内での姿勢を調節することにより、送風停止モードと基準送風モードとスポット送風モードを実行するルーバ調節手段を備え、上記送風停止モードでは、上記2枚のルーバの一側縁部同士が当接し、他側縁部が上記レジスタ本体における上記第1方向に対峙する一対の壁部にそれぞれ当接し、上記基準送風モードでは、上記2枚のルーバが上記通風路に沿った姿勢となり、上記スポット送風モードでは、上記2枚のルーバが吹き出し方向に向かって広がるように傾斜し、上記2枚のルーバ間に中央流路が形成されるとともに、上記レジスタ本体の上記一対の壁部と上記2枚のルーバとの間にはそれぞれ側部流路が形成され、上記中央流路の流通断面積は吹き出し方向に向かって漸次増大し、上記側部流路の流通断面積は吹き出し方向に向かって漸次減少することを特徴とする。
上記構成によれば、最適のスポット送風を実現できる。
上記構成によれば、送風停止モードにおいて通風路を確実に閉じることができる。
上記構成によれば、吹出口から離れたルーバの姿勢を比較的簡単な構成のルーバ調節手段で調節することができる。また、回動軸線が通風路の軸線方向にずれた2枚のルーバを確実に回動させることができる。
上記構成によれば、吹出側フィンアッセンブリとシャッタが離間しているので、スポット送風モードにおいて、第1方向に間隔をおいて配置された吹出側フィンアッセンブリの複数のフィンが、シャッタ下流域での空気流の集中を妨げることはない。
上記構成によれば、車室への空気吹き出し方向を上下左右に調節することができる。奥側フィンアッセンブリはシャッタの下流域に配置されているが、奥側フィンアッセンブリの複数のフィンはルーバの回動軸線と直交する方向に延びているため、スポット送風モードでの空気流の集中を妨げることはない。
上記構成によれば、基準送風モードでは、空気を第1方向に拡散するように吹き出すことができ、拡散送風モードとすることができる。
図1、図2に示すように、レジスタ装置はレジスタ本体10を備えており、このレジスタ本体10の上流端はダクトを介して空調装置(いずれも図示しない)に接続されている。
レジスタ本体10は、断面矩形をなしており、左右の側壁部11と、上壁部13と下壁部14とを有している。
複数のフィン21は、左右方向(第2方向)に延びる細長い板形状をなし、上下方向(第1方向)に間隔をおいて配置されている。複数のフィン21の左右両端の回動軸部21aは、レジスタ本体10の一方の側壁部11に形成された軸受穴11aと、他方の側壁部11に固定された軸受部材25の軸受穴25aに、それぞれ回動可能に支持されている。
上記説明から明らかなように、上記操作つまみ50と上記連動リンク22は、フィン21の角度を調節するための吹出側フィン調節手段を構成している。
複数のフィン31は、上下方向に延びる細長い板形状をなし、左右方向に間隔をおいて配置されている。複数のフィン31の上下端の回動軸部31aは、上壁部13に形成された軸受穴(図示しない)と、下壁部14に固定された軸受部材35の軸受穴(図示しない)に、それぞれ回動可能に支持されている。
上記説明から明らかなように、上記操作つまみ50と係合部材51と連動リンク32は、フィン31の角度を調節するための奥側フィン調節手段を構成している。
図2〜図4に示すように、ルーバ41,42は、その右端(車室から見て右端)に回動軸部41x,42xを有しており、これら回動軸部41x,42xがレジスタ本体10の右側の側壁部11に形成された軸受穴11x,11xに回動可能に支持されている。
ルーバ調節手段60は、上述した2つの回動リンク61,62の他に、操作ダイヤル65(操作部材)と、この操作ダイヤル65より奥側に位置するカム部材66と、操作ダイヤル65とカム部材66を連結する連結リンク66とを備えている。
一方、回動リンク61,62は、左側の側壁部11の外側面に沿って延びるアーム部61c,62cと、このアーム部61c,62cの先端部に形成されたピン部61d、62d(カムフォロア)を有している。ピン部61d,62dは側壁部11と直交する方向に突出している。
上記の説明から明らかなように、本実施形態では基準送風モードは拡散送風モードとなる。
上記実施形態において、吹出側フィンアッセンブリ20の複数のフィン21は互いに平行をなしていてもよい。この場合、基準送風モードでは、送風は上下に拡散されない。奥側フィンアッセンブリ30の複数のフィン31も互いに平行をなしていてもよい。
奥側フィンアッセンブリ30は省いてもよい。その場合、シャッタ40と吹出側フィンアッセンブリ20とを離間させ十分なスペースを確保する。
吹出側フィンアッセンブリのフィンの回動軸線とルーバの回動軸線が上下方向に延び、奥側フィンアッセンブリのフィンの回動軸線が左右方向に延びていてもよい。
15 通風路
15a 吹出口
15x 中央流路
15y 上側流路(側部流路)
15z 下側流路(側部流路)
17 係止壁部の上端(ストッパ;回動規制手段)
20 吹出側フィンアッセンブリ
21 フィン
30 奥側フィンアッセンブリ
31 フィン
40 シャッタ
41,42 ルーバ
60 ルーバ調節手段
61,62 回動リンク
61c,62c アーム部
61d,62d ピン部(カムフォロア)
65 操作ダイヤル(操作部材)
66 カム部材
66a,66b スリット(カム部)
67 連結リンク
L1,L2 ルーバの回動軸線
Claims (8)
- 通風路を有しこの通風路の下流端が空調装置からの空気を車室へ吹き出すための吹出口として提供されるレジスタ本体と、上記通風路の吹出口側に配置された吹出側フィンアッセンブリと、上記吹出側フィンアッセンブリより奥に配置されたシャッタとを備え、
上記シャッタは第1方向に離間した2枚のルーバを有し、これらルーバが上記第1方向と直交する第2方向に延びる回動軸線を中心に、上記レジスタ本体に回動可能に支持されており、
さらに、上記2枚のルーバを反対方向に回動させて上記通風路内での姿勢を調節することにより、送風停止モードと基準送風モードとスポット送風モードを実行するルーバ調節手段を備え、
上記送風停止モードでは、上記2枚のルーバの一側縁部同士が当接し、他側縁部が上記レジスタ本体における上記第1方向に対峙する一対の壁部にそれぞれ当接し、上記基準送風モードでは、上記2枚のルーバが上記通風路に沿った姿勢となり、
上記スポット送風モードでは、上記2枚のルーバが吹き出し方向に向かって広がるように傾斜し、上記2枚のルーバ間に中央流路が形成されるとともに、上記レジスタ本体の上記一対の壁部と上記2枚のルーバとの間にはそれぞれ側部流路が形成され、上記中央流路の流通断面積は吹き出し方向に向かって漸次増大し、上記側部流路の流通断面積は吹き出し方向に向かって漸次減少することを特徴とする車両用レジスタ装置。 - 上記ルーバ調節手段は、上記スポット送風モードにおいて、上記2枚のルーバの上流側の側縁部同士が近づくようなルーバの回動を制限する回動制限手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用レジスタ装置。
- 上記2枚のルーバの回動軸線は、上記通風路の軸線方向に沿ってずれた位置にあり、上記送風停止モードでは、上記ルーバの一側縁部同士が上記通風路の軸線方向に重なることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用レジスタ装置。
- 上記ルーバ調節手段は、上記レジスタ本体における上記第2方向に対峙する他の一対の壁部のうちの一方の外側面に配置され、当該外側面の吹出側端部に回動可能に支持された操作ダイヤルと、この操作ダイヤルより奥に配置されたカム部材と、上記操作ダイヤルと上記カム部材を連結し上記操作ダイヤルの回動に伴い上記カム部材を上記通風路の軸線方向に移動させる連結リンクと、上記2枚のルーバにそれぞれ連結された2つの回動リンクとを備え、
上記カム部材は、上記通風路の軸線方向に離間するとともに上記第1方向に延びる2つのカム部を有し、上記回動リンクの各々は、上記2枚のルーバの回動軸線から離れたカムフォロアを有し、
上記2つの回動リンクのカムフォロアが上記カム部材の2つのカム部にそれぞれ係合することにより、上記カム部材の移動に伴い上記2枚のルーバが反対方向に回動することを特徴とする請求項3に記載の車両用レジスタ装置。 - 上記吹出側フィンアッセンブリと上記シャッタが離間して配置され、上記吹出側フィンアセンブリの複数のフィンが、上記第1方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記レジスタ本体に上記第2方向に延びる回動軸線を中心にして回動可能に支持されており、
さらに吹出側フィン調節手段を備え、この吹出側フィン調節手段は、上記複数のフィンを同時に回動させて上記第1方向における吹出し方向を調節することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。 - さらに上記吹出側フィンアッセンブリと上記シャッタとの間に配置された奥側フィンアッセンブリと、奥側フィン調節手段を備え、この奥側フィンアッセンブリの複数のフィンは、上記第2方向に間隔をおいて配置されるとともに、上記レジスタ本体に上記第1方向に延びる回動軸線を中心にして回動可能に支持されており、上記奥側フィン調節手段は、これらフィンを同時に回動させて上記第2方向における吹出し方向を調節することを特徴とする請求項5に記載の車両用レジスタ装置。
- 上記吹出側フィンアッセンブリの複数のフィンは、その間隔が吹き出し方向に向かって広がるように配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用レジスタ装置。
- 上記第1方向が上下方向であり、上記第2方向が左右方向であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用レジスタ装置。
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