JP2018095293A - 包装体及び断熱パネルの施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、スチレンボードなどの断熱パネルに保持具を取り付け、この断熱パネルを前記保持具を介して軸組に組み付けるようにした技術が開示されている。
断熱パネルの施工方法に関する本発明においては、保持具が装着され、炭素粒子を含む断熱材からなる断熱パネルを、輻射熱を全部もしくは一部遮断することができる熱遮断性の包装シートによって包装して包装体とし、その包装体を施工現場に搬送して、前記包装シートから前記断熱パネルを取り出した後、その断熱パネルを前記保持具を介して建物の軸組に組み付けることを特徴とする。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、発泡樹脂からなる断熱材111および保持具16からなる断熱パネル11は、複数枚積層されて、合成樹脂シート材よりなり、袋状をなす熱遮断性の包装シート12により包装されている。前記断熱材111は、ポリスチレン樹脂発泡体(いわゆる発泡スチロール)、ポリエチレン樹脂発泡体またはポリプロピレン樹脂発泡体から選ばれる少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂発泡体により構成されていることが望ましい。前記包装シート12を構成する合成樹脂シート材は、ポリプロピレン,ポリエチレン,塩化ビニールから選ばれる少なくとも1種以上の樹脂からなることが望ましい。なお、この実施形態では、断熱パネル11を複数枚積層して熱遮断性の包装シート12で包装しているが、1つの断熱パネル11を熱遮断性の包装シート12により包装して包装体15としてもよい。
合成樹脂製の包装シート12は、その全体に、複数の通気口14が均一密度で分布されているものと、通気口14が形成されていないものとが用意され、どちらか一方が選択して用いられる。通気口14は、包装体15の内部温度を低下させるためのものである。通気口14を有する包装シート12の場合、この通気口14は、通気口径が3〜30mm(ミリメートル)の範囲内で、全通気口14の包装シート12の全面積に対する開口率,言い換えれば単位面積に対する開口率は0.6〜15%の範囲内である。開口率が15%を越えると、包装シート12の強度が低下するだけではなく、雨水や塵埃などが包装体15内に侵入しやすく、好ましくない。ラミネート紙よりなる包装シート12は、通気口14を有しない。
そして、この包装体15の搬送や施工現場における仮置きなどに際して、包装体15を、例えば夏期の晴天時における屋外に放置しても、包装シート12が太陽光を遮断するとともに、反射させるため、包装シート12内の断熱パネル11に到達する太陽光の量が少なくなる。従って、グラファイト粒子の発熱度合いを少なくできて、断熱パネル11における断熱材111の熱による変形を防止できる。
以下に、複数種類の包装シート12を用意して、それらの包装シート12の作用をテストした例を示す。
図2においては、グラファイト粒子が混合された断熱材111を、ラミネート紙よりなる包装シート12及びポリエチレン製の包装シート12内にそれぞれ封入して、この両者により被検体21が構成されている。なお、このテストにおいては、包装シート12によって包装されることなく、剥き出し状態の断熱材111よりなる被検体21も用いられる。
被検体21B:1平方メートル当たり75gの重量の厚さであって、薄茶色を呈するラミネート紙によって断熱材111が包装されている。
被検体21D:厚さ10μmで、青色顔料が重量比で5%配合された合成樹脂製の包装シート12によって断熱材111が包装されている。
被検体21F:厚さ25μmで、白色顔料が重量比で3%配合された合成樹脂製の包装シート12によって断熱材111が包装されている。
被検体21H:厚さ20μmで、顔料が含まれることなく透明な合成樹脂製の包装シート12によって断熱材111が包装されている。
また、各被検体21Gの断熱材111の表面温度は、開口率が異なるごとに、それぞれ87.7度,86.5度、85.2度、81.2度、77.0度、77.3度であった。各被検体21Gの包装シート12の表面温度は、開口率が異なるごとに、それぞれ86.2度,83.7度、84.2度、84.4度、80.2度、78.4度であった。従って、これらの被検体21F,21Gにおいては、断熱材111の表面には変化が認められなかった。また、包装シート12にも変化は認められなかった。
以上の実施形態から明らかなように、本実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(3)前記顔料の配合量を3〜8%の範囲内にすれば、包装シート12の強度低下を回避して、強固な包装状態を得ることができる。
(実施形態2)
本発明は、前記実施形態1に限定されるものではなく、実施形態1を以下のように変更して具体化することもできる。
・包装シート12により断熱パネル11を1枚ずつ包装すること。
・包装シート12として、紙や合成樹脂シートよりなる基材の表面に、アルミニウムなどよりなる金属層が蒸着などにより形成されたものを用いること。このように構成されたラミネート紙を包装シート12として用いた場合は、前記実施形態と同様な作用を得ることができる。特に、金属層を有するラミネート紙を用いれば、外部からの包装シート内への光の透過を阻止できるため、さらに有効な作用を得ることができる。
・断熱材111を、スチロール樹脂発泡体以外のもの,例えばハニカム構造のものとすること。
・軸組に組み付けられる用途の断熱材111以外の用途の断熱材を包装すること。例えば、水道配管や熱水配管を覆う筒状の断熱材を包装シート12によって包装すること。この場合、断熱材には、同断熱材を前記配管に取り付けるための保持具が備えられている。
(A)前記包装シートの開口率が4.0パーセント以上である包装体。
(B)前記包装シートの前記開口率が5.1パーセント以上である包装体。
(E)前記包装シートとして、複数の通気口が形成されたものを用いる前記(C)項または(D)項に記載の包装方法。
Claims (13)
- 炭素粒子を含む断熱材に保持具が装着されてなり、その断熱材が輻射熱を全部もしくは一部遮断することができる包装シートによって包装されている包装体。
- 前記断熱材は、ポリスチレン樹脂発泡体よりなるパネルである請求項1に記載の包装体。
- 前記包装シートは、顔料が配合された合成樹脂製のものである請求項1または2に記載の包装体。
- 前記包装シートは、複数の通気口を有するものである請求項3に記載の包装体。
- 前記包装シートの単位面積当たりの通気口の開口率が0.6〜30パーセントの範囲内である請求項4に記載の包装体。
- 前記包装シートとしてラミネート紙を用いた請求項1に記載の包装体。
- 前記保持具は合成樹脂または金属製である請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の包装体。
- 前記包装シートは、輻射熱を20%以上遮断することができる請求項1〜7のいずれか一項に記載の包装体。
- 保持具が装着され、炭素粒子を含む断熱材からなる断熱パネルを、輻射熱を全部もしくは一部遮断することができる熱遮断性の包装シートによって包装して包装体とし、その包装体を施工現場に搬送して、前記包装シートから前記断熱パネルを取り出した後、その断熱パネルを前記保持具を介して建物の軸組に組み付ける断熱パネルの施工方法。
- 前記包装シートは、ラミネート紙,クラフト紙,基材に金属層が形成されたシートのうちのいずれかを選択して用いる請求項9に記載の断熱パネルの施工方法。
- 前記包装シートとして、複数の通気口が形成されたものを用いる請求項9に記載の断熱パネルの施工方法。
- 前記断熱パネルには、その断熱パネルの施工に関する情報が表示されている請求項9〜11のうちのいずれか一項に記載の断熱パネルの施工方法。
- 前記包装シートは、輻射熱を20%以上遮断することができる請求項9〜12のいずれか一項に記載の断熱パネルの施工方法。
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