JP2018095139A - 自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造 - Google Patents

自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造 Download PDF

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【課題】計器に通信機器のアンテナを配置してスペースの有効活用を図りつつ、付属品の計器への取り付けも容易になる自動二輪車の通信アンテナ配置構造を提供する。【解決手段】自動二輪車のハンドル10の回動とともに回動するアッパブラケット4に、計器22が取り付けられている。計器22の前方を向く背面に、ステー40が取り付けられている。ステー40に、通信機器のアンテナ42が保持されている。ステー40は、計器22に第1締結部材50で取り付けられ、計器22の計器カバー24の保持を兼ねている。【選択図】図5

Description

本発明は、ハンドルの回動とともに回動する部品に取り付けられた計器を有する自動二輪車に通信機器のアンテナを配置する構造に関するものである。
自動二輪車において、車体前部の計器本体に着脱自在に取り付けられた計器カバーの内部空間に、無線通信用のアンテナを配置したものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、計器カバーの内部空間に無線通信用のアンテナを配置することで、スペースが有効活用されている。
特許第5468879号公報
特許文献1では、計器カバーに無線通信用のアンテナが取り付けられるとともに、計器カバーが計器本体に着脱自在に取り付けられているので、計器カバーの計器本体への取付作業が煩雑になるうえに、計器カバーを計器本体から取り外すと、アンテナも車体から離れてしまう。
本発明は、計器に通信機器のアンテナを配置してスペースの有効活用を図りつつ、付属品の計器への取り付けも容易になる自動二輪車の通信アンテナ配置構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動二輪車の通信アンテナ配置構造は、ハンドルの回動とともに回動する部品に取り付けられた計器を有する自動二輪車に通信機器のアンテナを配置する構造であって、前記計器の前方を向く背面にステーが取り付けられ、前記ステーに前記アンテナが保持され、前記ステーに前記計器の付属品が保持されている。「ハンドルの回動とともに回動する部品」は、例えば、アッパブラケット、アンダーブラケット、フロントフォークである。「付属品」は、例えば、計器の前方を覆う計器カバーである。
この構成によれば、計器にアンテナが保持されているので、車体前部のスペースを有効に活用できるとともに、スペースを有効活用することで意匠設定の自由度が向上する。また、ステーにアンテナを保持するとともに、ステーに付属品を固定できるので、付属品の計器への取り付けも容易になる。さらに、ステーにアンテナが保持されているので、付属品を計器から取り外してもアンテナが計器に残るから、付属品を取り外す際に便利である。
本発明において、前記計器は、表示面が円形の速度計と表示面が円形のエンジン回転計とを有し、前記速度計および前記エンジン回転計のうちの一方の背面側の第1領域に前記アンテナが取り付けられ、他方の背面側の第2領域に計器用のハーネスが接続される第1コネクタが取り付けられ、前記ハーネスが前記ステーの下方を通過していることが好ましい。この構成によれば、アンテナと第1コネクタとが計器の裏側のデッドスペースに配置されているので、車体前部のスペースをさらに有効に活用できる。特に、第1および第2領域は円形で、広い面積を確保できるので、アンテナと第1コネクタを配置し易く、第1コネクタに接続されるハーネスの取り回しも容易である。また、ハーネスがステーの下方を通過しているので、ハーネスが電波に干渉するのを防止しやすい。
この場合、前記第2領域に前方に突出する支持突起が形成され、前記ステーおよび前記支持突起により前記付属品が支持されていることが好ましい。この構成によれば、互いに離間した複数の個所で付属品が支持されるので、付属品が安定して支持される。
本発明において、前記ステーは前記計器に締結部材で取り付けられ、前記締結部材は、前記アンテナの下方に配置されていることが好ましい。この構成によれば、締結部材が、通常、車体よりも上方から到達または上方に発信される電波に干渉するのを防ぎやすい。さらに、ステーが計器本体と別体なので、車種の変更、アンテナの形状変更等に合わせて、ステーの形状を容易に変更できる。
本発明において、前記付属品は、前記計器の背面、前記アンテナおよび前記ステーを覆う計器カバーであり、前記計器カバーが前記ステーに締結部材で取り付けられていることが好ましい。ここで、「計器の背面を覆う」とは、計器の裏面と側面の少なくとも一部とを車体前方から覆うことをいう。この構成によれば、ステーおよびアンテナが計器カバーに覆われるので、アンテナが保護されるとともに、美観も向上する。また、計器カバーが計器の背面(前面)から前方に大きく突出する形状であっても、計器カバーがステーに締結部材で取り付けられているから、ステーを計器カバーの支持にも利用できるので、カバー支持用の部材を別途設ける必要がなく、計器と計器カバーとの間の隙間管理も容易になる。さらに、計器カバーがステーに締結部材で取り付けられているので、計器カバーを取り外しても、ステーにアンテナが残るから、計器カバーを取り外し易い。
本発明において、前記計器は、表示面が円形の速度計と表示面が円形のエンジン回転計とを有し、前記速度計および前記エンジン回転計のうちの一方の背面側の第1領域に前記アンテナが取り付けられ、他方の背面側の第2領域に計器用のハーネスが接続される第1コネクタが取り付けられ、前記付属品は、前記計器の背面、前記アンテナおよび前記ステーを覆う計器カバーであり、前記計器カバーは、前記第1領域を覆って前方に膨出する第1膨張部と、前記第2領域を覆って前方に膨出する第2膨張部と、これら第1および第2膨張部の間に配置された平坦部とを有し、前記表示面に直交する奥行方向の長さは、前記平坦部が最も小さく設定されていることが好ましい。この構成によれば、平坦部の奥行方向の長さを短くして、カバーの小形化を図りつつ、第1および第2膨出部の空間を確保して、第1コネクタ、アンテナ、ステー等を保護できる。
本発明において、車体に搭載された通信機器の本体と前記アンテナとを接続する配線が、中間で第2コネクタにより連結されており、前記第2コネクタが、ヘッドランプを収納するランプカバー内に配置されていることが好ましい。この構成によれば、第2コネクタがランプカバー内に配置されているので、第2コネクタが保護されるうえに、第2コネクタが外方に露出しないから、外観が向上する。また、ヘッドランプもハンドルの回動とともに回動するので、アンテナと第2コネクタとの間の配線に負荷がかかるのを阻止できる。
本発明において、前記ステーは、前記計器の背面側に接続される基部と、前記基部から突出して前記アンテナが保持される中間部と、前記付属品が接続される先端部とを有し、前記基部における前記計器に接する面と反対側の裏面に、前記中間部に連なる立壁が形成されていることが好ましい。この構成によれば、立壁によりアンテナを保持する中間部が変位するのが防がれるので、ステーを計器に組み込む際の取付誤差を少なくすることができる。これにより、先端部の位置が高い精度で出るので、計器に対する付属品の組立精度が向上して、付属品と計器との隙間管理がしやすく、外観を良好に保ちやすい。
本発明の自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造によれば、計器に通信機器のアンテナを配置してスペースの有効活用を図りつつ、付属品の計器への取り付けも容易になる。
本発明の第1実施形態に係る通信機器アンテナ配置構造を備えた自動二輪車の前部を示す側面図である。 同自動二輪車のメータユニットを後方斜め上方から見た斜視図である。 同メータユニットを上方から見た平面図である。 同自動二輪車の前部を示す正面図である。 同自動二輪車の前部を示す側面図である。 同メータユニットを前方斜め側方から見た斜視図である。 同メータユニットのカバーを取り外した状態を上方から見た平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、車両に乗車した運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。本実施形態の自動二輪車は、車体前部にカウリングが装着されていない、いわゆる「ネイキッドタイプ」の自動二輪車である。自動二輪車の車体フレームFRの前半部を形成するメインフレーム1の前端にヘッドパイプ2が設けられ、このヘッドパイプ2に回動自在に挿通されたステアリングシャフト3(図2)を介してアッパブラケット4およびアンダーブラケット5が取り付けられている。
アッパブラケット4およびアンダーブラケット5にフロントフォーク8が支持され、このフロントフォーク8の下端部に前輪9が支持されている。フロントフォーク8の上端部のアッパブラケット4にハンドル10が取り付けられている。つまり、アッパブラケット4、アンダーブラケット5およびフロントフォーク8はそれぞれ、ハンドル10の回動とともに回動する部品を構成する。
メインフレーム1の下部に、エンジンEが取り付けられている。エンジンEの回転力により、後輪(図示せず)が駆動される。メインフレーム1の上部に燃料タンク12が配置され、燃料タンク8にシート(図示せず)が配置されている。
フロントフォーク8の前方にヘッドランプ14が配置され、ランプステー15を介してフロントフォーク8に支持されている。詳細には、ヘッドランプ14はランプカバー16に収納され、ランプカバー16がランプステー15を介してフロントフォーク8に回動自在に支持されている。ヘッドランプ14は、前面のレンズ部14aを除いた大部分が、ランプカバー16に収納されている。
ヘッドランプ14の上方でアッパブラケット4の前方にメータユニット18が配置され、計器ブラケット20を介してアッパブラケット4に支持されている。つまり、メータユニット18は、ハンドル10の前方に配置されている。メータユニット18は、車両の情報を表示する計器22と、計器の前方を覆う計器カバー24とを有している。計器カバー24は、計器22の付属品を構成する。
図2は、メータユニット18を上方斜め後方、すなわちライダー目線で見た斜視図である。計器22は、車幅方向に並んだ速度計26およびエンジン回転数計28と、これらの間に配置された液晶表示器30とを有している。詳細には、左側から速度計26、液晶表示器30およびエンジン回転数計28の順に並んでおり、これら表示器26,28,30が単一の筐体32に収納されている。液晶表示器30は、異常の有無、燃料残量、選択されている変速ギヤ等の車両情報を表示する。筐体32は、箱状の容器で、ライダー側を向く面に、各表示器26,28,30の表示面が配置されている。
速度計26およびエンジン回転数計28は、表示面が円形のアナログ表示器で、回転指針と文字盤とを有している。本実施形態では、速度計26とエンジン回転数計28は、ほぼ同じ大きさに設定されているが、異なっていてもよい。液晶表示器30は、ドットマトリックス型であっても、セグメント型であってもよく、本実施形態では、速度計26とエンジン回転数計28との間で、両者26,28を接続する部分(形状)に設定されている。ただし、液晶表示器30の外形形状はこれに限定されない。
図3に示すように、計器カバー24は、樹脂製で、筐体32に着脱自在に取り付けられている。計器カバー24は、速度計26の前方を覆う第1膨出部34と、エンジン回転数計28の前方を覆う第2膨出部36と、液晶表示器30の前方を覆う平担部38とを有し、これら各部34,36,38が型成形により一体に形成されている。ただし、計器カバー24の材質、成形方法はこれに限定されない。表示面に直交する奥行方向D1の長さは、平坦面38が最も小さく設定され、第1および第2膨出部34,36は略同じに設定されている。ただし、第1膨出部34と第2膨出部36の長さは異なっていてもよい。
第1膨出部34は、速度計26の背面(前面)から前方に大きく膨出し、前方に向かって滑らかに湾曲しながら先細りとなる、いわゆる「砲弾形状」である。第2膨出部36も、第1膨出部34と同様に、エンジン回転数計28の背面(前面)から前方に大きく膨出し、前方に向かって滑らかに湾曲しながら先細りとなる「砲弾形状」である。平坦部38は、第1膨出部34と第2膨出部36との間に位置し、前方への突出量は両膨出部34,36に比べて小さく、平面視で矩形である。平坦部38の下部に、計器ブラケット20および配線が通過する開口が形成されている。
詳細には、第1膨出部34と第2膨出部36と平坦部38が車幅方向に並んで配置されており、計器カバー24の外形は、平担部38の車幅方向中心線を通る仮想鉛直面VSを挟んで左右対称となっている。
図4は、車体の前部を示す正面図である。図4では、ヘッドランプ14および計器カバー24が省略されている。同図に示すように、筐体32の前方を向く背面における速度計26の背面を覆う部分である第1領域S1にステー40が取り付けられ、このステー40に通信機器のアンテナ42が保持されている。第1領域S1は第1膨出部34により覆われている。アンテナ42は直方体形状である。速度計26は大形なので、その背面側(裏側)にアンテナ42を配置しやすい。
通信機器のアンテナ42は、例えば、電子料金収受システムのアンテナであるが、これに限定されない。ステー40は、速度計26の背面に第1締結部材50で取り付けられ、計器カバー24(図3)の保持を兼ねている。本実施形態では、ステー40は、樹脂製であるが、材質はこれに限定されず、例えば、金属製であってもよい。また、第1締結部材50は、例えば、ボルトのようなねじ体である。ステー40の詳細は後述する。
筐体32の前方を向く背面におけるエンジン回転数計28の背面を覆う部分である第2領域S2に、計器用のハーネス44が接続される第1コネクタ45が取り付けられている。第2領域S2は第2膨出部36により覆われている。エンジン回転数計28は大形なので、その背面(裏側)に第1コネクタ45を接続し易い。計器22に第1コネクタ45を接続することで、エンジン制御装置からの信号がハーネス44を通じて計器22に伝達される。第1コネクタ45は、計器22に着脱自在に設定されている。
計器用のハーネス44は、エンジン回転数計28の背面から下方に延びて、メインハーネス46に繋がっている。計器用のハーネス44は、計器22に電源を供給するとともに、エンジン制御装置からの速度計26に表示させる車速、エンジン回転数計28に表示させるエンジン回転数、液晶表示器30に表示させる車両情報等の信号を計器22に伝達する。
一方、車体に搭載された通信機器の本体(図示せず)とアンテナ42とを接続する配線は、第2コネクタ48により連結されている。詳細には、アンテナ42から延びるアンテナ側配線55の端部に第2コネクタ48が設けられ、メインハーネス46から分岐した本体側配線52の端部に第3コネクタ54が接続されており、第2コネクタ48と第3コネクタ54とが連結されている。通信機器の本体(図示せず)は、例えば、シートの下方に配置されている。
アンテナ側配線55はアンテナ42から下方に延び、図1に示すように、第2コネクタ48は、ヘッドランプ14のランプカバー16内に配置されている。一方、図5に示すように、計器用ハーネス44は、側面視で、ステー40およびアンテナ42の下方を通過して、メインハーネス46に繋がっている。また、第1締結部材50も、アンテナ42の下方に配置されている。なお、図5では、ヘッドランプ14が省略されている。
図4に示すように、エンジン回転数計28の背面における第1コネクタ45の下方に、前方斜め下方に突出する支持突起56が形成されている。支持突起56は、直方体の箱形状で、型成形により筐体32と一体に形成されている。支持突起56の先端である前端に、前方に突出する円筒状の第1カバー取付部58が形成され、第1カバー取付部58に第1ねじ孔58aが形成されている。このように、支持突起56が筐体32と一体に形成されることで、計器カバー24の支持部を構成する第1ねじ孔58aの位置寸法精度を高く設定し易くなる。その結果、計器22と計器カバー24との隙間管理を実施し易く、美観を保ちやすい。
ただし、支持突起56を筐体32と別体に形成してもよい。この場合、筐体32の背面から該背面と直交する方向(前方斜め下方)に大きく突出する支持突起56が、筐体32と別部品として設定される。したがって、筐体32を金型樹脂成型する際に、金型が小さくて済むので、金型が安価になりやすい。
また、筐体32の背面(前面)に、前方斜め下方に突出する円筒状の第2カバー取付部60が3つ形成されている。詳細には、第2カバー取付部60は、筐体32の背面の上部における車幅方向中央部に1箇所、筐体32の背面の下部におけるステー40および支持突起56の下方に2箇所設けられている。各第2カバー取付部60に、第2ねじ孔60aが形成されている。
液晶表示器30の背面、すなわち筐体32の背面におけるステー40と支持突起56との間の部分に、前記計器ブラケット20が取り付けられている。詳細には、計器カバー24を省略した図6に示すように、筐体32の背面の車幅方向中央部における上部と下部に2か所ずつ、合計4つのボス状のステー取付部62が形成されており、各ステー取付部62にねじ孔62aが形成されている。これらステー取付部62に、図4に示すねじ体64を用いて計器ブラケット20が取り付けられている。
メータユニット18と計器ブラケット20との連結は、弾性体からなるダンパ65を介して行われる。計器ブラケット20の根元部は、ボルト76を介してアッパブラケット4に取り付けられている。したがって、メータユニット18は、計器ブラケット20を介してアッパブラケット4に弾性支持されている。
図3に示すように、計器カバー24は、計器ブラケット20、ステー40,アンテナ42,計器用ハーネス44、第1コネクタ45および支持突起56を覆っている。これにより、これらの機器/部材が外方に露出するのを防ぐとともに、ステー40,アンテナ42,計器用ハーネス44および第1コネクタ45が保護される。計器カバー24の取付構造は後述する。
つぎに、ステー40の構造を説明する。図6に示すように、ステー40は、計器22の背面(裏面)に接続される基部67と、基部67から前方斜め下方に突出するアンテナ保持部68とを有している。基部67は、メータユニット18の筐体32の背面に沿った取付面を有するステー取付部66を有している。ステー取付部66は、車幅方向に並んで2つ設けられている。各ステー取付部66に、挿通孔66aが形成されている。
メータユニット18の筐体32の背面におけるステー取付部66に対応する位置に、円筒状のボス部69が形成されている。ボス部69の外周に複数の補強リブ69aが放射状に形成されている。前記第1締結部材50が、ステー取付部66の挿通孔66aに前方から挿通され、ボス部69のねじ孔(図示せず)に締め付けられることで、ステー40が計器22に着脱自在に支持される。
アンテナ保持部68は、ステー取付部66の取付面に直交するアンテナ保持面68aを有している。本実施形態では、アンテナ保持面68aは前方斜め上方を向いている。図7では、ステー40に陰線が付されており、ステー40のアンテナ保持部68は、上方から見て、アンテナ42の形状に合致したほぼ矩形であり、アンテナ保持面68aにアンテナ42が、両面テープのような接着手段で保持されている。
アンテナ保持部68の基端部(後端部)に前方に向かって切り欠かれた切欠き部68bが形成され、アンテナ42の後端から延びるアンテナ側配線55が、この切欠き部68bを通過している。アンテナ保持部68の車幅方向両側部に、上方に延びる側壁70が立設されている。側壁70の上方への突出高さは、図5に示すように、基端側(後側)が最も大きく、先端側(前側)に向かって徐々に小さくなり、先端ではほぼゼロである。これにより、ステー40を補強しつつ、アンテナ42の前方の電波検知範囲Rを確保し易い。
ステー40は、さらに、アンテナ保持部68の先端部から先端側(前側)に突出する円筒状の第3カバー取付部72を有している。第3カバー取付部72は、図6に示すように、アンテナ保持部68の先端部における車幅方向中央部から先端側に突出しており、ステー40の先端部を構成している。また、アンテナ保持部68は、基部67(ステー取付部66)と先端部(第3カバー取付部)72との間の「ステーの中間部」を構成する。第3カバー取付部72に、計器カバー24を取り付けるための第3ねじ孔72aが形成されている。
ステー取付部66における筐体32を介して計器22に接する面と反対側の裏面66bに、アンテナ保持部68に連なる立壁74が形成されている。詳細には、立壁74は、ステー取付部66の裏面66bから、アンテナ保持部68のアンテナ保持面68aと反対側の裏面68cに沿って前方に延びている。立壁74は、側面視で、ステー取付部66の裏面66bに繋がる縁と、アンテナ保持部68の裏面68cに繋がる縁とを2辺とする三角形状である。立壁74は、左側のステー取付部66の右側部および右側のステー取付部66の左側部に設けられている。
つぎに、計器カバー24の取付構造を説明する。まず、図4に示すように、メータユニット18に、ねじ体64を用いて計器ブラケット20を取り付けるとともに、第1締結部材50を用いてステー40を取り付ける。さらに、ステー40にアンテナ42を保持し、計器22に第1コネクタ45を接続する。
つづいて、図7に二点鎖線で示す計器カバー24が、ねじのような第2締結部材75を用いて計器22に取り付けられる。まず、図6に示す3つの第2カバー取付部60の第2ねじ孔60aに、図7の前方から計器カバー24の挿通孔(図示せず)を通して第2締結部材75が締め付けられる。さらに、支持突起56の第1カバー取付部58の第1ねじ孔58aおよびステー40の第3カバー取付部72の第3ねじ孔72aに、前方から計器カバー24の挿通孔(図示せず)を通して第2締結部材75が締め付けられる。以上により、計器カバー24が、計器22に着脱自在に取り付けられる。最後に、図5に示す計器ブラケット20がねじ体76によりアッパブラケット4に取り付けられ、メータユニット18が車体に支持される。
上記構成によれば、計器22にアンテナ42が保持されているので、車体前部のスペースを有効に活用できるとともに、スペースを有効活用することで意匠設定の自由度が向上する。また、ステー40が計器カバー24の保持にも利用されているから、ステー40にアンテナ42を保持するとともに、ステー40に計器カバー24を固定できるので、計器カバー24の計器22への取り付けも容易になる。しかも、計器22に取り付けられたステー40にアンテナ42が保持されているので、計器カバー24を計器22から取り外してもアンテナ42が計器に残るから、計器カバー24を取り外す際に便利である。さらに、ステー40が計器22と別体なので、車種の変更、アンテナ42の形状変更等に合わせて、ステー40の形状を容易に変更できる。
図4に示す速度計26の背面にアンテナ42が取り付けられ、エンジン回転数計28に第1コネクタ45が取り付けられている。このように、アンテナ42と第1コネクタ45とが計器22の裏側のデッドスペースに車幅方向に並んで配置されているので、車体前部のスペースをさらに有効に活用できる。また、計器用のハーネス44がステー40の下方を通過しているので、ハーネス44が電波に干渉するのを防止できる。
図5に示すように、ステー40を計器22に取り付ける第1締結部材50が、アンテナ42の下方に配置されているので、第1締結部材50がアンテナ42の電波検知範囲Rに干渉するのを防ぐことができる。
図3に示すように、ステー40、アンテナ42、第1コネクタ45および計器用ケーブル44が計器カバー24で覆われているので、アンテナ42、第1コネクタ45等が保護されるとともに、美観も向上する。特に、本実施形態のようなネイキッドタイプの自動二輪車では、計器22の前方は外方に露出されているので、計器カバー24の内部にアンテナ42を配置することによるアンテナ42の保護および美観向上の効果が大きい。
本実施形態のように、計器カバー24が計器22から前方に大きく突出する砲弾形状であっても、計器カバー24の突出端部がステー40の先端部72に第2締結部材75で取り付けられているので、カバー支持用の部材を別途設ける必要がない。また、図7に示す計器22に近い3つの第2カバー取付部60に加えて、計器22から遠い第1カバー取付部58および第3カバー取付部72で締結されることで、計器22と計器カバー24との間の隙間管理が容易になる。さらに、互いに離間した第1カバー取付部58および第3カバー取付部72で計器カバー24が支持されるので、計器22と計器カバー24のクリアランスを一定に保ちやすい。
図4に示すアンテナ42から延びるアンテナ側配線55と、車載の通信機器の本体(図示せず)からの本体側配線52とを接続する第2コネクタ48が、図1に示すヘッドランプ14のランプカバー16の内部に配置されている。これにより、第2コネクタ48が保護されるうえに、第2コネクタ48が外方に露出しないから、外観が向上する。特に、本実施形態のようなネイキッドタイプの自動二輪車では、このような第2コネクタ48の保護および外観向上の効果が大きい。また、ヘッドランプ14もハンドル10の回動とともに回動するので、アンテナ42と第2コネクタ48との間のアンテナ側配線55に、曲げや引っ張りによる負荷がかかるのを阻止できる。
図6に示すように、ステー40は、ステー取付部66とアンテナ保持部68とに連なる立壁74を有している。この立壁74により、アンテナ42を保持するアンテナ保持部68が補強されるので、ステー40を計器22に組み込む際に、アンテナ保持部68が変位するのが防がれる。その結果、ステー40の取付誤差を少なくすることができる。これにより、ステー40の第3カバー取付部72(先端部)の位置が高い精度で出るので、計器22に対する計器カバー24の組立精度が向上する。したがって、計器カバー24と計器22との隙間管理がしやすく、外観を良好に保ちやすい。
図3に示す計器カバー24の第1膨出部34、第2膨出部36および平坦部38のうち、表示面に直交する奥行方向D1の長さは、平坦部38が最も小さく設定されている。これにより、平坦部38の奥行方向D1の長さを短くして、計器カバー24の小形化を図りつつ、第1および第2膨出部34,36の空間を確保して、アンテナ40、ステー42、第1コネクタ45、支持突起56等を保護できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、計器22は、アッパブラケット4に支持されていたが、アンダーブラケット5またはフロントフォーク8に支持されてもよい。また、計器22の付属品は、計器カバー24に限定されない。上記実施形態では、計器22は速度計26とエンジン回転数計28と液晶表示器30とを有していたが、いずれか一つまたは二つでもよく、あるいは、他の計測器または表示器を含んでいてもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
4 アッパブラケット(回動する部品)
10 ハンドル
14 ヘッドランプ
16 ランプカバー
22 計器
24 計器カバー(付属品)
40 ステー
42 アンテナ
44 計器用のハーネス
45 第1コネクタ
48 第2コネクタ
50 第1締結部材
52 本体側配線(配線)
55 アンテナ側配線(配線)
67 基部
68 アンテナ保持部(中間部)
72 第3カバー取付部(先端部)
74 立壁
75 第2締結部材
S1 第1領域
S2 第2領域

Claims (8)

  1. ハンドルの回動とともに回動する部品に取り付けられた計器を有する自動二輪車に通信機器のアンテナを配置する構造であって、
    前記計器の前方を向く背面にステーが取り付けられ、
    前記ステーに、前記アンテナが保持され、
    前記ステーに、前記計器の付属品が保持されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  2. 請求項1に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記計器は、表示面が円形の速度計と表示面が円形のエンジン回転計とを有し、
    前記速度計および前記エンジン回転計のうちの一方の背面側の第1領域に前記アンテナが取り付けられ、他方の背面側の第2領域に計器用のハーネスが接続される第1コネクタが取り付けられ、
    前記ハーネスが、前記ステーの下方を通過している自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  3. 請求項2に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記第2領域に、前方に突出する支持突起が形成され、
    前記ステーおよび前記支持突起により、前記付属品が支持されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記ステーは前記計器に締結部材で取り付けられ、
    前記締結部材は、前記アンテナの下方に配置されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記付属品は、前記計器の背面、前記アンテナおよび前記ステーを覆う計器カバーであり、
    前記計器カバーが、前記ステーに締結部材で取り付けられている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  6. 請求項1に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記計器は、表示面が円形の速度計と表示面が円形のエンジン回転計とを有し、
    前記速度計および前記エンジン回転計のうちの一方の背面側の第1領域に前記アンテナが取り付けられ、他方の背面側の第2領域に計器用のハーネスが接続される第1コネクタが取り付けられ、
    前記付属品は、前記計器の背面、前記アンテナおよび前記ステーを覆う計器カバーであり、
    前記計器カバーは、前記第1領域を覆って前方に膨出する第1膨張部と、前記第2領域を覆って前方に膨出する第2膨張部と、これら第1および第2膨張部の間に配置された平坦部とを有し、
    前記表示面に直交する奥行方向の長さは、前記平坦部が最も小さく設定されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の通信機器アンテナ配置構造において、車体に搭載された通信機器の本体と前記アンテナとを接続する配線が、中間で第2コネクタにより連結されており、
    前記第2コネクタが、ヘッドランプを収納するランプカバー内に配置されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の通信機器アンテナ配置構造において、前記ステーは、前記計器の背面側に接続される基部と、前記基部から突出して前記アンテナが保持される中間部と、前記付属品が接続される先端部とを有し、
    前記基部における前記計器に接する面と反対側の裏面に、前記中間部に連なる立壁が形成されている自動二輪車の通信機器アンテナ配置構造。
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