JP2018094767A - フェノール樹脂発泡板 - Google Patents

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Abstract

【課題】難燃性に優れ、かつ面材が剥離しにくいフェノール樹脂発泡板の提供。
【解決手段】フェノール樹脂の発泡層10と、発泡層10の少なくとも一方の表面に直接積層した面材14とを備えるフェノール樹脂発泡板1であって、面材14が、ガラス繊維を含む面材14であり、面材14の少なくとも発泡層10と接する部分に、化合物(1)が存在しており、面材14における化合物(1)の含有量が1〜40g/mであるフェノール樹脂発泡板1。化合物(1):リン酸構造及びケイ酸構造から選ばれる少なくとも1種の構造(X)と、NH及びNHのいずれか一方又は両方を含む構造(Y)とを有する化合物。
【選択図】図1

Description

本発明は、フェノール樹脂発泡板に関する。
家屋等の断熱材として、断熱パネルが汎用される。断熱パネルとしては、フェノール樹脂の発泡層と、この発泡層の片面又は両面に設けられた面材とを備えるフェノール樹脂発泡板が知られている。
フェノール樹脂の発泡層は、物理的衝撃に対して、比較的脆い。このため、フェノール樹脂の発泡層の片面又は両面に面材を設けることで、フェノール樹脂の発泡層の保護を図っている。
従来、面材を剥離しにくくするために様々な提案がなされている。
例えば、特定の密度であり、特定の独立気泡率であり、かつ特定の平均気泡径であるフェノール樹脂の発泡層と、その両面に配された面材とを備え、面材は紙を含有し、面材剥離強度が特定の範囲であるフェノール樹脂発泡板が提案されている(例えば、特許文献1)。
一方、面材が合成繊維不織布である場合、発泡層に比べて燃焼しやすい。そこで合成繊維不織布に難燃性を付与するために、面材の表面及び面材中に水溶性のリン系難燃剤を存在させることが提案されている(例えば、特許文献2〜3)。
特許第5809738号公報 特許第5225749号公報 特許第5225750号公報
しかし、従来の技術では、フェノール樹脂発泡板の難燃性は充分ではなかった。
そこで本発明は、難燃性に優れ、かつ面材が剥離しにくいフェノール樹脂発泡板を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
〔1〕フェノール樹脂の発泡層と、前記発泡層の少なくとも一方の表面に直接積層した面材とを備えるフェノール樹脂発泡板であって、
前記面材が、ガラス繊維を含む面材であり、
前記面材の少なくとも前記発泡層と接する部分に、下記化合物(1)が存在しており、
前記面材における前記化合物(1)の含有量が1g/m以上40g/m以下であることを特徴とするフェノール樹脂発泡板。
化合物(1):リン酸構造及びケイ酸構造からなる群から選ばれる少なくとも1種の構造(X)と、NH及びNHのいずれか一方又は両方を含む構造(Y)とを有する化合物。
〔2〕MD方向における前記発泡層と前記面材との剥離強度Pと、TD方向における前記発泡層と前記面材との剥離強度Pとが、下記(2)式を満たす、〔1〕に記載のフェノール樹脂発泡板。
0.6≦P/P≦1.3 ・・・(2)
〔3〕制限酸素指数が30容量%以上である、〔1〕又は〔2〕に記載のフェノール樹脂発泡板。
〔4〕前記面材の総質量に対し、前記ガラス繊維の含有量が10質量%以上である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のフェノール樹脂発泡板。
〔5〕前記ガラス繊維を含む面材が、ガラス繊維不織布、ガラス繊維織布又はガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のフェノール樹脂発泡板。
本発明のフェノール樹脂発泡板は、難燃性に優れる。また、面材が剥離しにくい。
本発明の一実施形態に係るフェノール樹脂発泡板の斜視図である。 面材の剥離強度測定時に試験片を切り出す位置を説明する平面図である。 面材の剥離強度測定装置の一例を示す模式図である。
本発明のフェノール樹脂発泡板は、フェノール樹脂の発泡層(以下、単に発泡層ということがある)と、発泡層の少なくとも一方の表面に直接積層した面材とを備える。
以下、図面を参照して、フェノール樹脂発泡板について説明する。
図1のフェノール樹脂発泡板1は、平板状の発泡層10と第一の面材12と第二の面材14とを備える。
第一の面材12は、発泡層10の一方の面に直接積層している。第二の面材14は、発泡層10の他方の面に直接積層している。
フェノール樹脂発泡板1は、X方向を長手、Y方向を短手とする、平面視矩形である。本実施形態において、X方向はMD(Machine Direction)方向、Y方向はTD(Transverse Direction)方向である。なお、X方向をTD方向、Y方向をMD方向としてもよい。
発泡層10の一方の面の面積(100%)に対して、第一の面材12の覆う面積の割合は、90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、98%以上がさらに好ましく、100%が特に好ましい。
発泡層10の他方の面の面積(100%)に対して、第二の面材14の覆う面積の割合は、90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、98%以上がさらに好ましく、100%が特に好ましい。
(発泡層)
発泡層10は、発泡性樹脂組成物を発泡し硬化してなる発泡体である。発泡性樹脂組成物は、フェノール樹脂と発泡剤とを含む。
発泡層10中には、複数の気泡が形成されている。気泡壁には実質的に孔が存在せず、複数の気泡の少なくとも一部は相互に連通していない独立気泡になっている。気泡壁は、フェノール樹脂の硬化物から構成される。
独立気泡中には発泡剤に由来するガスが保持されている。発泡性樹脂組成物が2以上の発泡剤を含む場合、独立気泡中に保持されているガスの組成は、発泡性樹脂組成物中の発泡剤の組成とおおむね同様の比率となる。
フェノール樹脂としては、レゾール型のものが好ましい。
レゾール型フェノール樹脂は、フェノール化合物とアルデヒドとをアルカリ触媒の存在下で反応させて得られるフェノール樹脂である。
フェノール化合物としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、パラアルキルフェノール、パラフェニルフェノール、レゾルシノール及びこれらの変性物等が挙げられる。
アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、フルフラール、アセトアルデヒド等が挙げられる。アルカリ触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、脂肪族アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン等)等が挙げられる。
ただしフェノール化合物、アルデヒド、アルカリ触媒はそれぞれ上記のものに限定されるものではない。フェノール樹脂は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合されて用いられてもよい。
フェノール化合物とアルデヒドとの使用割合は特に限定されない。好ましくは、フェノール化合物:アルデヒドのモル比で、1:1〜1:3であり、より好ましくは1:1.3〜1:2.5である。
フェノール樹脂の重量平均分子量Mwは、400〜3000が好ましく、700〜2000がより好ましい。重量平均分子量が上記下限値以上であれば、独立気泡率が高まり、圧縮強度のさらなる向上及び熱伝導率のさらなる向上を図りやすい。また、ボイドの形成を防止しやすい。重量平均分子量Mwが上記上限値以下であれば、発泡性樹脂組成物の粘度が高まりすぎず、所望する発泡倍率を得やすい。
発泡剤は、特に限定されず、例えば、炭化水素;ハロゲン化飽和炭化水素、ハロゲン化不飽和炭化水素等のハロゲン化炭化水素;窒素、アルゴン、炭酸ガス、空気等の低沸点ガス;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アゾジカルボン酸アミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウム、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、トリヒドラジノトリアジン等の化学発泡剤;多孔質固体材料等が挙げられる。中でも、発泡層10の難燃性をより高め、断熱性を高める観点から、発泡剤としては、ハロゲン化炭化水素が好ましく、ハロゲン化不飽和炭化水素がより好ましい。
炭化水素としては、発泡剤として公知のものを用いることができ、沸点が−20℃以上100℃以下のものが好適に用いられる。
炭化水素としては、炭素数が4以上6以下の環状分子構造又は炭素数4以上6以下の鎖状分子構造を有するものが好ましく、例えば、イソブタン、ノルマルブタン、シクロブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、ネオペンタン等が挙げられる。これらの炭化水素は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。これらの炭化水素は、低温域(例えば、−80℃程度の冷凍庫用断熱材)から高温域(例えば200℃程度の加熱体用断熱材)までの広い温度範囲で優れた断熱性能を確保でき、比較的安価であり経済的にも有利である。
ハロゲン化炭化水素としては、発泡剤として公知のものを用いることができる。ハロゲン化炭化水素としては、例えば、塩素化飽和炭化水素、フッ素化飽和炭化水素等のハロゲン化飽和炭化水素;塩素化不飽和炭化水素、塩素化フッ素化不飽和炭化水素、フッ素化不飽和炭化水素、臭素化フッ素化不飽和炭化水素、ヨウ素化フッ素化不飽和炭化水素等が挙げられる。ハロゲン化炭化水素は、水素の全てがハロゲンで置換されたものでもよいし、水素の一部がハロゲンで置換されたものでもよい。これらのハロゲン化炭化水素は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
塩素化飽和炭化水素としては、炭素数が2以上5以下であるものが好ましく、例えばジクロロエタン、プロピルクロライド、イソプロピルクロライド(2−クロロプロパン)、ブチルクロライド、イソブチルクロライド、ペンチルクロライド、イソペンチルクロライド等が挙げられる。中でも、オゾン層破壊係数が低く、環境適合性に優れる点で、イソプロピルクロライドが好ましい。
塩素化フッ素化不飽和炭化水素としては、分子内に塩素原子とフッ素原子と二重結合を含むものが挙げられ、例えば、1,2−ジクロロ−1,2−ジフルオロエテン(E及びZ異性体)、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd)(E及びZ異性体)(例えば、HoneyWell社製、商品名:SOLSTICE LBA)、1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yd)(E及びZ異性体)、1−クロロ−1,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zb)(E及びZ異性体)、2−クロロ−1,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233xe)(E及びZ異性体)、2−クロロ−2,2,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233xc)、2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233xf)(例えば、SynQuest Laboratories社製、製品番号:1300−7−09)、3−クロロ−1,2,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233ye)(E及びZ異性体)、3−クロロ−1,1,2−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yc)、3,3−ジクロロ−3−フルオロプロペン、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HFO−1223xd)(E及びZ異性体)、2−クロロ−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(E及びZ異性体)、及び2−クロロ−1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−2−ブテン(E及びZ異体)等が挙げられる。
フッ素化飽和炭化水素としては、例えば、ジフルオロメタン(HFC32)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン(HFC125)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC143a)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC134a)、1,1−ジフルオロエタン(HFC152a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC227ea)、1,1,1,3,3−ペンタフルオプロパン(HFC245fa)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC365mfc)及び1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(HFC4310mee)等のハイドロフルオロカーボンが挙げられる。
フッ素化不飽和炭化水素としては、分子内にフッ素原子と二重結合を含むものが挙げられ、例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)(E及びZ異性体)、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン(HFO1336mzz)(E及びZ異性体)(SynQuest Laboratories社製、製品番号:1300−3−Z6)等の特表2009−513812号公報等に開示されるものが挙げられる。
ハロゲン化炭化水素としては、オゾン破壊係数(ODP)及び地球温暖化係数(GWP)が小さく、環境に与える影響が小さい点で、ハロゲン化不飽和炭化水素が好ましく、塩素化フッ素化不飽和炭化水素又はフッ素化不飽和炭化水素がより好ましい。
発泡性樹脂組成物中の発泡剤の含有量は、フェノール樹脂100質量部に対し、1〜25質量部が好ましく、3〜15質量部がより好ましく、5〜11質量部がさらに好ましい。
発泡性樹脂組成物は、酸触媒を含有してもよい。酸触媒は、フェノール樹脂を硬化させるために使用される。
酸触媒としては、ベンゼンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸等の有機酸、硫酸、リン酸等の無機酸等が挙げられる。これらの酸触媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
発泡性樹脂組成物中の酸触媒の含有量は、フェノール樹脂100質量部当り、5〜30質量部が好ましく、8〜25質量部がより好ましく、10〜20質量部がさらに好ましい。
発泡性樹脂組成物は、界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤は、気泡径(セル径)の微細化に寄与する。
界面活性剤としては、特に限定されず、整泡剤等として公知のものを使用できる。例えば、ひまし油アルキレンオキシド付加物、シリコーン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
界面活性剤は、気泡径の小さい気泡を形成しやすい点で、ひまし油アルキレンオキシド付加物及びシリコーン系界面活性剤のいずれか一方又は両方を含むことが好ましく、熱伝導率をより低く、難燃性をより高くできる点で、シリコーン系界面活性剤を含むことがより好ましい。
発泡性樹脂組成物中の界面活性剤の含有量は、フェノール樹脂100質量部当り、1〜10質量部が好ましく、2〜5質量部がより好ましい。界面活性剤の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、気泡径が均一に小さくなりやすく、上限値以下であれば、発泡層10の吸水量が少なく、また、製造コストも抑えられる。
発泡性樹脂組成物は、従来公知の添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、尿素、可塑剤、充填剤(充填材)、難燃剤(例えばリン系難燃剤等)、架橋剤、有機溶媒、アミノ基含有有機化合物、着色剤等が挙げられる。
充填剤としては、無機フィラーが好ましい。無機フィラーを用いることで、発泡樹脂積層体の熱伝導率を低減し、かつ難燃性のさらなる向上を図れる。
発泡性樹脂組成物中の充填剤の含有量は、抽出pHが3以上となる量が好ましい。例えば、充填剤の含有量は、フェノール樹脂100質量部当り、0.1〜30質量部が好ましく、1〜20質量部がより好ましく、3〜15質量部がさらに好ましく、5〜10質量部が特に好ましい。充填剤の含有量が上記下限値未満では、発泡層10の抽出pHが低くなる。抽出pHが低くなると、酸性度が増す為、フェノール樹脂発泡と接触する資材が、腐食を生じるおそれがある。充填剤の含有量が上記上限値超では、酸触媒による硬化反応が著しく阻害され、生産性が悪化するおそれがある。
抽出pHは、以下の方法で測定される。発泡層10を乳鉢で250μm(60メッシュ)以下に粉砕して試料とする。試料0.5gを200mLの共栓付き三角フラスコに量り取る。共栓付き三角フラスコに純水100mLを加え、密栓する。マグネチックスターラーを用いて、共栓付き三角フラスコ内を23℃±5℃で7日間撹拌して、試料液とする。得られた試料液のpHをpHメータで測定し、その値を抽出pHとする。
発泡性樹脂組成物は、フェノール樹脂及び発泡剤、並びに必要に応じて任意成分(酸触媒、界面活性剤、添加剤等)を混合することにより調製される。
各成分の混合順序は特に限定されないが、例えば、フェノール樹脂に界面活性剤、必要に応じて添加剤を加え混合し、得られた混合物に、発泡剤、酸触媒を添加し、この組成物をミキサーに供給して攪拌して、発泡性樹脂組成物を調製することができる。
発泡層10の厚さt1は、フェノール樹脂発泡板1に求める断熱性等を勘案して決定され、例えば、15〜200mmが好ましく、30〜100mmがより好ましい。上記下限値以上であれば、断熱性をより高められる。厚さt1が上記上限値以下であれば、フェノール樹脂発泡板1の厚さが厚くなりすぎず、取り扱いが容易である。
発泡層10の密度は、15〜50kg/mが好ましく、20〜40kg/mがより好ましい。密度が上記下限値以上であれば強度をより高められ、上記上限値以下であれば、フェノール樹脂発泡板1の断熱性をより高められる。
密度は、JIS A 9511:2009に従い測定される。
発泡層10における平均気泡径は、50〜200μmが好ましく、50〜100μmがより好ましい。平均気泡径が上記範囲内であれば、フェノール樹脂発泡板1の断熱性をより高められる。
平均気泡径は、例えば、以下の測定方法により測定される。
まず、発泡層10の厚さ方向のほぼ中央から試験片を切出す。試験片の厚さ方向の切断面を50倍拡大で撮影する。撮影された画像に、長さ9cmの直線を4本引く。この際、ボイド(2mm以上の空隙)を避けるように直線を引く。各直線が横切った気泡の数(JIS K6400−1:2004に準じて測定したセル数)を直線毎に計数し、直線1本当たりの平均値を求める。気泡の数の平均値で1800μmを除し、求められた値を平均気泡径とする。
発泡層10の平均気泡径は、発泡剤の種類又は組成、界面活性剤の種類、発泡条件(加熱温度、加熱時間等)等の組み合わせにより調節される。例えば、2種以上のハロゲン化炭化水素を発泡剤として併用することで平均気泡径を小さくすることができる。
発泡層10における独立気泡率は、80%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましく、95%以上が特に好ましい。上限は特に限定されず、100%であってよい。独立気泡率が前記下限値以上であれば、低い熱伝導率を長期に亘って保つことができる。
独立気泡率は、JIS K 7138:2006に従い測定される。
発泡層10の独立気泡率は、発泡剤の種類又は組成、界面活性剤の種類、発泡条件(加熱温度、加熱時間等)等の組み合わせにより調節される。
(第一の面材)
第一の面材12は、ガラス繊維を含む面材である。また、第一の面材12の少なくとも発泡層10と接する部分には、下記化合物(1)が存在している。
化合物(1):リン酸構造及びケイ酸構造からなる群から選ばれる少なくとも1種の構造(X)と、NH及びNHのいずれか一方又は両方を含む構造(Y)とを有する化合物。
ガラス繊維は不燃性であり、これを含む面材を用いることでフェノール樹脂発泡板の難燃性が高まる。一方で、ガラス繊維は発泡層10との接着性が低く、これを含む面材を用いると、面材が発泡層10から剥離し易くなる。
化合物(1)の構造(X)は、ガラス繊維表面のSi−O結合と親和性が高く、構造(Y)は、発泡層10との親和性が高い。具体的には、発泡層10表面のホルムアルデヒド−フェノール反応物に由来するPh−CH−(C=O)−CH−OHと水素結合やアミド結合を形成しやすい(Phはフェノール骨格のベンゼン環を示す。)。この化合物(1)を第一の面材12の少なくとも発泡層10と接する部分に存在させることで、ガラス繊維と発泡層10との接着性が高まり、第一の面材12が発泡層10から剥離しにくくなる。
ガラス繊維を含む面材としては、ガラス繊維を含む繊維で構成された面材が好ましく、例えば、ガラス繊維不織布、ガラス繊維織布、ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙等が挙げられる。これらの中でも、難燃性に優れる点から、ガラス繊維不織布、ガラス繊維織布、ガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙が好ましい。
ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙は、ガラス繊維とガラス繊維以外の他の繊維とを含む。他の繊維としては、例えばセルロース繊維等が挙げられる。
ガラス繊維を含む面材の厚さは、特に限定されないが、ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙等の紙類の場合には、0.02mm以上1.0mm以下が好ましい。ガラス繊維不織布又はガラス繊維織布の場合には、0.2mm以上1.0mm以下が好ましい。
ガラス繊維を含む面材の目付は、特に限定されないが、ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙等の紙類を用いる場合には、50g/m以上300g/m以下であることが好ましく、70g/m以上250g/m以下であることがより好ましく、80g/m以上230g/m以下であることがさらに好ましく、90g/m以上210g/m以下であることが特に好ましく、100g/m以上200g/m以下であることが最も好ましい。
ガラス繊維不織布又はガラス繊維織布を用いる場合には、ガラス繊維を含む面材の目付は、30g/m以上600g/m以下であることが好ましく、30g/m以上500g/m以下であることがより好ましく、30g/m以上400g/m以下であることがさらに好ましく、30g/m以上350g/m以下であることが特に好ましく、30g/m以上300g/m以下であることが最も好ましい。
ガラス繊維を含む面材の目付が上記下限値以上であれば、吐出したフェノール樹脂が第一の面材12から染み出すのを防止できる。ガラス繊維を含む面材の目付が上記上限値以下であれば、発泡層10と第一の面材12との接着性を高められる。これにより、第一の面材12が発泡層10から剥がれにくくなり表面をより美麗にできる。加えて、後述する製造方法において、コンベア等の搬送機器の表面の凹凸に追従させやすくなり、フェノール樹脂発泡板1の生産性を高めやすい。
第一の面材12におけるガラス繊維の含有量は、難燃性の点から、第一の面材12の総質量に対し、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が最も好ましい。該ガラス繊維の含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
化合物(1)の構造(Y)としては、分子内にNH基又はNH基を有するものであれば特に限定されず、分子内にNH基又はNH基を有する化合物、該化合物に由来する置換基等が挙げられる。例えば、アミノ基、アミド基、イミド基、イミノ基、ヒドラジド基、アジン基、アゾール基のいずれか1以上を有する置換基又は化合物等が挙げられる。
分子内にNH基又はNH基を有する化合物としては、入手し易さや価格等から、分子内にアミノ基を有する化合物、アミド基を有する化合物、イミド基を有する化合物、イミノ基を有する化合物、ヒドラジド基を有する化合物のいずれか1以上が好ましい。
アミノ基を含有する化合物としては、アンモニア、二重結合を有するアミンの重合体及びその誘導体、二重結合を有するアミンの共重合体及びその誘導体、ポリアミン及びその誘導体、アルギニン等のアミノ酸類、グアニジン及びグアニジン誘導体、メラミン誘導体等が挙げられる。
アミド基を含有する化合物としては、二重結合を有するアミドの重合体及びその誘導体、二重結合を有するアミドの共重合体及びその誘導体、尿素及び尿素誘導体、ジシアノジアミド及びジシアノジアミド誘導体、カルバメート誘導体、セミカルバジド及びセミカルバジド誘導体、バルビツル酸等が挙げられる。
イミド基を有する化合物としては、二重結合を有するイミド化合物の重合体及びその誘導体、二重結合を有するイミド化合物の共重合体及びその誘導体、スクシンイミド、グルタルイミド、フタルイミド等が挙げられる。
イミノ基を有する化合物としては、二重結合を有するイミン化合物の重合体及びその誘導体、二重結合を有するイミン化合物の共重合体及びその誘導体、イミダゾール及びイミダゾール誘導体、ピラゾール及びピラゾール誘導体、テトラゾール及びテトラゾール誘導体等が挙げられる。
ヒドラジド基を有する化合物としては、ヒドラジン塩化合物、アルキルヒドラジン、フェニルヒドラジン、フェニルヒドラジン誘導体、カルボン酸ヒドラジド(サリチル酸ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド等)が挙げられる。
化合物(1)としては、例えば、構造(Y)を有する化合物のリン酸塩、構造(Y)を有する化合物のケイ酸塩、リン酸カルバメート誘導体、リン酸グアニジン誘導体、ケイ酸グアニジン誘導体等が挙げられる。
構造(Y)を有する化合物としては、前記で挙げた分子内にNH基又はNH基を有する化合物のなかから適宜選択でき、例えばアンモニア、ヒドラジン、トリアジン、グアニジン誘導体、カルバミン酸誘導体(カルバメート)等が挙げられる。
化合物(1)の具体例としては、リン酸グアニジン、リン酸カルバメート、リン酸アンモニウム等が挙げられる。これらの中でも、入手のしやすさや取扱いのしやすさの点で、リン酸グアニジン、リン酸カルバメートが好ましい。
化合物(1)は、第一の面材12の発泡層10と接する部分のみに存在してもよく、発泡層10と接しない部分にさらに存在してもよい。
ガラス繊維を含む面材が、ガラス繊維を含む繊維で構成された面材である場合、通常、少なくとも発泡層10と接する表面に露出している繊維の表面が化合物(1)で覆われている。面材全体において繊維の表面が化合物(1)で覆われていてもよい。
なお、面材の剥離強度を均一にするため、化合物(1)は第一の面材12の面内方向に均一に存在していることが好ましい。
第一の面材12における化合物(1)の含有量は、第一の面材12の単位面積あたり、1g/m以上40g/m以下であり、2g/m以上30g/m以下が好ましく、3g/m以上20g/m以下が特に好ましい。化合物(1)の含有量を上記下限値以上とすることで、ガラス繊維を含む面材と発泡層10との接着性を充分に向上させることができる。上記上限値以下であれば、化合物(1)の溶液を面材に塗布しやすく、経済性の観点でも好ましい。上記上限値を超えると、ガラス繊維の周辺に付着する化合物(1)が多すぎて粉っぽくなり、接着性に劣るおそれがある。
化合物(1)の含有量は、第一の面材12をフェノール樹脂発泡板1から剥離して任意の面積に切り取った後、切り取った面材から水やメタノール等の溶媒で化合物(1)を抽出し、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)や液体クロマトグラフ質量分析装置(LC/MS)、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP)といった分析機器や、キノリン重量法やキノリン容量法といった定量分析方法により定量できる。
MD方向における第一の面材12と発泡層10との剥離強度Pは、400g/50mm以上が好ましく、500g/50mm以上がより好ましく、600g/50mm以上がさらに好ましい。上記下限値以上であれば、第一の面材12が発泡層10から剥離するのをより確実に抑制できる。
剥離強度Pの上限値は特に制限されないが、1000g/50mmを超える場合には第一の面材12の目付が低く、フェノール樹脂の染み出しが発生している可能性が高い。そのため、剥離強度Pは1000g/50mm以下が好ましい。
TD方向における第一の面材12と発泡層10との剥離強度Pは、剥離強度Pと同様である。
剥離強度Pと、剥離強度Pとは、下記(2)式を満たすことが好ましい。
0.6≦P/P≦1.3 ・・・(2)
/P(剥離強度比)は、0.7以上1.2以下がより好ましく、0.8以上1.1以下がさらに好ましい。P/Pが上記範囲内であれば、第一の面材12が発泡層10から剥離しにくくなる。P/Pが1に近づくほど(即ち、剥離強度Pと剥離強度Pとが近似するほど)、第一の面材12を発泡層10から引き離そうとする力の掛かり具合が、MD方向とTD方向とで同等となる。このため、第一の面材12を発泡層10から引き離そうとする力が分散されて、第一の面材12は、発泡層10から剥離しにくくなる。
/Pが上記下限値未満又は上限値を超える場合、面材の剥離強度に差があるため、搬送中や施工中において、矩形状のフェノール樹脂発泡板1の角部から対角線に向かい、面材が剥離したときに、剥離強度の低い長手方向又は短手方向への剥離が進行して剥がれ幅が増える。このため、剥離強度の高い方向も剥離しやすくなってしまい、その結果として使用に耐えなくなるおそれがある。
、Pの値がそれぞれ400g/50mm以上であり、かつ式(2)を満たすことが好ましい。
(第二の面材)
第二の面材14は、第一の面材12と同様、ガラス繊維を含む面材である。第二の面材14の種類と、第一の面材12の種類とは、同じでもよいし、異なってもよい。第一の面材12と第二の面材14との種類が異なると、両面材の伸縮量の差によってフェノール樹脂発泡体1が反りやすくなるため、第一の面材12と第二の面材14との種類は同じであることが好ましい。
第二の面材14の少なくとも発泡層10と接する部分には、化合物(1)が存在している。化合物(1)は、第一の面材12における化合物(1)と同様である。第二の面材14における化合物(1)と第一の面材12における化合物(1)とは、同じでもよいし、異なってもよい。
第二の面材14の化合物(1)の好ましい含有量は、第一の面材12の化合物(1)の含有量と同様である。第二の面材14の化合物(1)の含有量と第一の面材12の化合物(1)の含有量とは同じでもよいし、異なってもよい。
第二の面材14と発泡層10との好ましい剥離強度は、第一の面材12と発泡層10との剥離強度と同様である。第二の面材14と発泡層10との剥離強度と、第一の面材12と発泡層10との剥離強度とは、同じでもよいし、異なってもよい。
第二の面材14における好ましいP/Pは、第一の面材12におけるP/Pと同様である。第二の面材14におけるP/Pと、第一の面材12におけるP/Pとは、同じでもよいし、異なっていてもよい。
(フェノール樹脂発泡板の特性)
フェノール樹脂発泡板1の制限酸素指数(Limited Oxygen Index;以下「LOI」ともいう。)は、28容量%以上が好ましく、30容量%以上がより好ましく、32容量%以上がさらに好ましい。LOIが上記下限値以上であれば、フェノール樹脂発泡板1の難燃性のさらなる向上を図れる。
LOIは、JIS K 7201−2:2007に従い測定される。
フェノール樹脂発泡板1のLOIは、発泡層10のLOI、面材におけるガラス繊維の含有量等により調節される。例えば面材におけるガラス繊維の含有量を増やすことで、LOIを高くすることができる。発泡層10のLOIは、発泡剤の種類又は組成、界面活性剤の種類、難燃剤の種類又は組成とその量等の組み合わせにより調節される。例えば、発泡剤中の可燃性の発泡剤の含有量が少ない(ハロゲン化炭化水素の含有量が多い)ほど、発泡層10のLOIが高い。また、界面活性剤がシリコーン系界面活性剤、特に末端が−OHであるポリエーテル鎖を有するものであれば、他の界面活性剤を用いる場合に比べて、発泡層10のLOIが高い傾向がある。さらに、発泡層10にリン系難燃剤等を含有させることで発泡層10のLOIを高くすることができる。
フェノール樹脂発泡板1の熱伝導率は、0.0190W/m・K以下が好ましく、0.0185W/m・K以下がより好ましく、0.0175W/m・K以下が特に好ましい。熱伝導率が上記上限値以下であれば、フェノール樹脂発泡板1の断熱性のさらなる向上を図れる。熱伝導率が上記上限値以下であれば、フェノール樹脂発泡板1の断熱性のさらなる向上を図れる。
フェノール樹脂発泡板1の熱伝導率は、発泡層10における平均気泡径、発泡剤の種類又は組成、界面活性剤の種類等の組み合わせにより調節される。例えば、平均気泡径が小さいほど、フェノール樹脂発泡板1の熱伝導率が低い傾向となる。界面活性剤がシリコーン系界面活性剤、特に末端が−OHであるポリエーテル鎖を有するものである場合、他の界面活性剤を用いる場合に比べて、熱伝導率が低い傾向がある。
熱伝導率は、23℃における値であり、JIS A 1412−2:1999に従い測定される。
(フェノール樹脂発泡板の製造方法)
本実施形態のフェノール樹脂発泡板1は、従来公知のフェノール樹脂発泡板の製造方法に準じて製造される。
例えば、フェノール樹脂発泡板1の製造方法は、以下の工程(i)〜(iii)を有する。第一の面材12及び第二の面材14に相当するものが市販品等として入手可能である場合には、工程(i)及び工程(ii)を省略してもよい。
(i)必要に応じて、ガラス繊維を含む面材の少なくとも発泡性樹脂組成物と接する部分に化合物(1)を存在させて第一の面材12を作製する工程。
(ii)必要に応じて、ガラス繊維を含む面材の少なくとも発泡性樹脂組成物と接する部分に化合物(1)を存在させて第二の面材14を作製する工程。
(iii)発泡性樹脂組成物を、第一の面材12と第二の面材14との間に配置し、発泡し、硬化する工程。
工程(i):
第一の面材12の作製方法としては、例えば、ガラス繊維を含む面材の少なくとも発泡層10側の表面に、化合物(1)の溶液を塗布し、乾燥する方法、ガラス繊維を含む面材を、化合物(1)の溶液に浸漬し、乾燥する方法等が挙げられる。
化合物(1)の溶液において、化合物(1)を溶解する溶媒としては、例えば水、メタノールやエタノール等のアルコール、アセトン等が挙げられる。
化合物(1)の溶液は、化合物(1)及び溶媒以外の他の成分をさらに含んでもよい。他の成分としては、例えば尿素等のホルムアルデヒドキャッチャー剤、ラテックス、ポリビニルアルコールの水溶液等が挙げられ、これらは単独または2種以上を混合して使用できる。ラテックスとしては、例えば、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス、アクリル系ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、塩化ビニリデンラテックス等が挙げられる。
化合物(1)の溶液は、通常一般的に用いられている方法で塗布することができる。例えば、はけ塗布、ローラーブラシ塗布、スプレー塗布、ロール塗布、含浸塗布、カーテンフロー塗布等の通常一般的に用いられている方法である。塗工液の粘度、各成分の濃度や塗布量、塗工速度により適正な塗布方式を選択して塗布し、その後、加熱乾燥工程で水分を蒸発させ、面材に付着させる。等が挙げられる。
工程(ii):
第二の面材14の作製方法は、第一の面材12の作製方法と同様である。
工程(iii):
工程(iii)は、公知の発泡成形法を利用して行うことができる。以下に一例を挙げる。
この例では、吐出装置と、吐出装置の下流側に配置された発泡成形装置とを備える製造システムを用いる。この製造システムは、典型的には、発泡成形装置の下流側に配置された切断装置をさらに備える。
吐出装置は、フェノール樹脂等の原料を混合する混合部と、混合された原料(発泡性フェノール樹脂組成物)を吐出するための、MD方向(流れ方向)と直交する方向に沿って配置された複数のノズルとを備える。
発泡成形装置は、フレーム部および加熱手段を備える。フレーム部は、フェノール樹脂発泡板の断面形状に対応した空間が形成されるように上下左右に配置されたコンベア(下部コンベア、上部コンベア、左側コンベア、右側コンベア)を備える。下部コンベアおよび上部コンベアによって、上下方向の発泡が規制され、左側コンベアおよび右側コンベアによって、左右方向の発泡が規制される。加熱手段によって、フレーム部を通過する発泡性フェノール樹脂組成物が加熱され、発泡、硬化される。かかる発泡成形装置としては、例えば、特開2000−218635号公報に記載のものが挙げられる。
この製造システムにおいて、まず、吐出装置と発泡成形装置との間に第一の面材12を連続的に供給する。吐出装置にて、発泡性樹脂組成物を複数のノズルから第一の面材12上に吐出する。その上に第二の面材14を載せ発泡成形装置のフレーム部に導入し、30〜95℃で加熱する。これにより、第一の面材12と第二の面材14との間で発泡性樹脂組成物が発泡、硬化して発泡層10が形成され、フェノール樹脂発泡板1が得られる。このフェノール樹脂発泡板1を発泡成形装置から導出し、必要に応じて切断装置で任意の長さに切断する。
上記のようにして、発泡層10と、発泡層10の一方の面に直接積層した第一の面材12と、発泡層10の他方の面に直接積層した第二の面材14とを備えるフェノール樹脂発泡板1が得られる。
フェノール樹脂発泡板1において、第一の面材12と発泡層10とは、接着層を介さずに、発泡性樹脂組成物が第一の面材12表面で熱硬化する際の固着力によって貼り合わせられている。同様に、第二の面材14と発泡層10とは、接着層を介さずに、発泡性樹脂組成物が第二の面材14表面で熱硬化する際の固着力によって貼り合わせられている。
この例において、発泡層10には、MD方向に延び、かつ厚さ方向にわたるウェルドラインが形成される。ウェルドラインは、複数のノズルから吐出された発泡性樹脂組成物同士のつなぎ目である。
上述の通り、本実施形態のフェノール樹脂発泡板にあっては、面材が、ガラス繊維を含む面材であり、面材の少なくとも発泡層と接する部分に化合物(1)が存在しているため、難燃性に優れ、かつ面材が剥離しにくい。
本発明のフェノール樹脂発泡板は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態では、発泡層と第一の面材と第二の面材との3層構造とされているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第一の面材及び第二の面材のいずれか一方を備えなくてもよい。
第一の面材上に、さらに他の層を備えてもよい。他の層としては、化粧層、防水フィルム層等が挙げられる。
第二の面材上に、さらに他の層を備えてもよい。第二の面材上の他の層は、第一の面材上の他の層と同様である。
本発明のフェノール樹脂発泡板は、家屋の壁、床、屋根の断熱材として好適である。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
後述の実施例及び比較例で用いた測定・評価方法を以下に示す。
(密度)
発泡層の密度は、JIS A 9511:2009に従い測定した。
(平均気泡径)
発泡層の平均気泡径は、以下の方法で求めた。
フェノール樹脂発泡体の厚さ方向のほぼ中央から試験片を切出した。試験片の厚さ方向の切断面を50倍拡大で撮影した。撮影された画像に、長さ9cmの直線を4本引いた。この際、ボイド(2mm以上の空隙)を避けるように直線を引いた。各直線が横切った気泡の数(JIS K6400−1:2004に準じて測定したセル数)を直線毎に計数し、直線1本当たりの平均値を求めた。気泡の数の平均値で1800μmを除し、求められた値を平均気泡径とした。
(独立気泡率)
発泡層の独立気泡率は、JIS K 7138:2006に従い測定した。
(熱伝導率)
フェノール樹脂発泡板の熱伝導率は、JIS A 1412−2:1999に従い測定した。測定は、同じ試料について2回実施した。
(LOI)
フェノール樹脂発泡板のLOIは、JIS K 7201−2:2007に従い測定した。
(面材剥離強度)
図2〜3を参照して、面材剥離強度の測定方法を説明する。
図2に示すように、各例のフェノール樹脂発泡板のY方向(TD方向)中央部の2箇所から、X方向(MD方向)に50mm、Y方向に120mmの矩形に切り出し、2つの試験片Sを得た。
一方の試験片Sの一方の面材を剥離して、切片STaを得た。この切片STaを厚さ方向に切断して、片面に面材(以下、面材(a)ともいう。)を備え、幅50mm、長さ120mm、厚さ25mmの評価用試料Taとした。
次に、厚さ25mmの評価用試料Taの長さ方向の一端から20mmの位置で、面材を有さない面から厚み方向に深さ20mmの切り込みを入れた。その切込み位置にて、発泡層を厚み方向に分割した(図3中の符号100)。この際、面材(a)が発泡層から剥がれないようにした。
評価用試料Taにおける発泡層の長さが長い部位102をクランプ107で保持した。この際、部位102が水平方向に対し45°の角度になるように保持した。発泡層の長さが短い部位103をクランプ104で保持した。クランプ104の下方に、金属ワイヤ105で容器106を吊り下げた。
その後、ポンプ(図示せず)を用いて、100g/分の投入速度で、容器106内に水を連続的に投入した。面材(a)101が、評価用試料Taの長さ方向に切り込み位置から50mm剥離した時点で、容器106への水の投入を停止した。容器106内の水の質量を測定した。同様の操作を2回行い、クランプ104、金属ワイヤ105、容器106及び容器106内の水の質量の合計の平均値を面材剥離強度(a)とした。
更に別途、前記と同様にして2つの試験片Sを作製し、他方の面材(=面材(a))を剥離して、切片STbを得た。この切片STbを厚さ方向に切断して、片面に面材(以下、面材(b)ともいう。)を備え、幅50mm、長さ120mm、厚さ25mmの評価用試料Tbとした。評価用試料Tbについて、評価用試料Taと同様にして水の質量の合計の平均値を求め、その値を面材剥離強度(b)とした。
面材剥離強度(a)及び面材剥離強度(b)のうち、低い方の値を、TD方向の面材剥離強度P(g/50mm)とした。
次に、各例のフェノール樹脂発泡板のY方向(TD方向)中央部の2箇所から、Y方向に50mm、X方向に120mmの矩形に切り出し、2つの試験片Sを得た(図2)。一方の試験片Sの面材のうち、TD方向の面材剥離強度Pとした方の面材剥離強度を測定した際に剥離したのと同じ側の面材を剥離して、切片Sを得た。この切片Sを厚さ方向に二分して、厚さ25mmの評価用試料Mとした。評価用試料Mについて、評価用試料Taと同様にして水の質量の合計の平均値を求め、その値をMD方向の面材剥離強度P(g/50mm)とした。
求めたP及びPから、剥離強度比(P/P)を算出した。
<実施例1>
下記の手順で面材aを作製した。
下記原反(1)からガラス繊維不織布を巻き出し、下記塗工液に30秒間浸漬した。このガラス繊維不織布を塗工液中から取り出し、熱風乾燥させたあとロール状に巻き取った。
原反(1):ガラス繊維不織布(ガラス繊維含有量100質量%、目付70g/m)のロール。
塗工液:リン酸グアジニン誘導体47質量%水溶液(大京化学社、商品名「ビコール No.415」)を精製水で、塗工液100質量部中にリン酸グアニジン誘導体が0.2質量部となるように希釈した溶液。
液状レゾール型フェノール樹脂(旭有機材工業株式会社製、商品名:PF−339)100質量部に、界面活性剤としてひまし油エチレンオキサイド付加物(付加モル数30)4質量部、ホルムアルデヒドキャッチャー剤として尿素4質量部を加えて混合し、20℃で8時間放置した。
得られた混合物108質量部に、表1に示す発泡剤15質量部を加え、酸触媒としてパラトルエンスルホン酸とキシレンスルホン酸との混合物16質量部を加え、攪拌し、混合して発泡性樹脂組成物を調製した。
この発泡性フェノール樹脂組成物を、TD方向に等間隔に16本配置されたノズルから、連続的に走行させている第一の面材上に吐出させ、その上に第二の面材を重ねて、第一、第二の面材で挟み込むようにスラット型ダブルコンベアで厚さ45mmとなるように抑え、これを70℃で300秒間加熱して発泡成形した。第一の面材、第二の面材はそれぞれ、面材aを使用した。
発泡成形の後、80℃で5時間乾燥し、フェノール樹脂発泡板を得た。得られたフェノール樹脂発泡板を幅910mm、長さ1820mmに切断し、厚さ45mmのフェノール樹脂発泡板を作製した。
<実施例2>
第一の面材、第二の面材をそれぞれ前記原反(1)に変更した以外は実施例1と同様にしてフェノール樹脂発泡板を作製した。次いで、該フェノール樹脂発泡板の第一の面材、第二の面材それぞれに対し、面材aの作製で使用した塗工液をスプレーで塗布して乾燥し、これを2回繰り返して、実施例2のフェノール樹脂発泡板を得た。
以下、実施例2のフェノール樹脂発泡板の面材を面材bともいう。
<実施例3〜8、比較例1〜3>
第一の面材、第二の面材をそれぞれ、表1に示す面材に変更した以外は実施例1と同様にしてフェノール樹脂発泡板を作製した。
得られたフェノール樹脂発泡板について、発泡層の密度、平均気泡径及び独立気泡率、フェノール樹脂発泡板の熱伝導率、LOI、面材の剥離強度を測定し、その結果を表1〜2に示した。
Figure 2018094767
Figure 2018094767
表中の発泡剤の組成は、以下の通りである。
発泡剤A・・・HCFO−1233zd:シクロペンタン=80:20(質量比)の混合物。
発泡剤B・・・HCFO−1233zd:シクロペンタン=60:40(質量比)の混合物。
発泡剤C・・・HCFO−1233zd:イソプロピルクロライド=60:40(質量比)の混合物。
発泡剤D・・・HCFO−1233zd:イソプロピルクロライド=80:20(質量比)の混合物。
表中、面材a〜b以外の面材は、以下の通りである。表中、化合物(1)の欄に示す数値は、面材の単位面積当たりの化合物(1)の質量を示す。
面材c:前記原反(1)を下記原反(2)に変更した以外は面材aと同様の手順で作製した。
原反(2):ガラス繊維混抄紙(ガラス繊維含有量35質量%、目付100g/m)のロール。
面材d:前記原反(1)を下記原反(3)に変更した以外は面材aと同様の手順で作製した。
原反(3):ガラス繊維混抄紙(ガラス繊維含有量65質量%、目付140g/m)のロール。
面材e:塗工液100質量部中にリン酸グアニジン誘導体が0.8質量部となるようにした以外は面材aと同様の手順で作製した。
面材f:塗工液として、リン酸グアジニン誘導体47質量%水溶液をリン酸カルバメート40質量%水溶液(大京化学社、商品名「ビコール TP」)に変更し、塗工液100質量部中のリン酸カルバメートが0.2質量部となるように精製水で希釈した溶液を用いたこと以外は面材aと同様の手順で作製した。
面材g:塗工液100質量部中にリン酸カルバメートが0.8質量部となるようにした以外は面材fと同様の手順で作製した。
面材h:塗工液として、リン酸グアニジン誘導体誘導体47質量%水溶液をケイ酸グアニジンに変更し、塗工液100質量部中のケイ酸グアニジンが0.2質量部となるように精製水で希釈した溶液を用いた以外は面材aと同様の手順で作製した。
面材i:前記原反(1)をそのまま使用した。
面材j:塗工液100質量部中にリン酸グアニジン誘導体が0.01質量部となるようにした以外は面材aと同様の手順で作製した。
面材k:塗工液100質量部中にリン酸グアニジン誘導体が20質量部となるようにした以外は面材aと同様の手順で作製した。
表1に示すように、本願発明を適用した実施例1〜8は、LOIが32容量%以上であり難燃性に優れていた。また、面材剥離強度がP、Pともに充分に高く、面材が剥離しにくいものであった。
1 フェノール樹脂発泡板;10 発泡層;12 第一の面材;14 第二の面材

Claims (5)

  1. フェノール樹脂の発泡層と、前記発泡層の少なくとも一方の表面に直接積層した面材とを備えるフェノール樹脂発泡板であって、
    前記面材が、ガラス繊維を含む面材であり、
    前記面材の少なくとも前記発泡層と接する部分に、下記化合物(1)が存在しており、
    前記面材における前記化合物(1)の含有量が1g/m以上40g/m以下であることを特徴とするフェノール樹脂発泡板。
    化合物(1):リン酸構造及びケイ酸構造からなる群から選ばれる少なくとも1種の構造(X)と、NH及びNHのいずれか一方又は両方を含む構造(Y)とを有する化合物。
  2. MD方向における前記発泡層と前記面材との剥離強度Pと、TD方向における前記発泡層と前記面材との剥離強度Pとが、下記(2)式を満たす、請求項1に記載のフェノール樹脂発泡板。
    0.6≦P/P≦1.3 ・・・(2)
  3. 制限酸素指数が30容量%以上である、請求項1又は2に記載のフェノール樹脂発泡板。
  4. 前記面材の総質量に対し、前記ガラス繊維の含有量が10質量%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフェノール樹脂発泡板。
  5. 前記ガラス繊維を含む面材が、ガラス繊維不織布、ガラス繊維織布又はガラス繊維含有水酸化アルミニウム紙である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフェノール樹脂発泡板。
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