JP2018093274A - 表色系変換テーブル生成方法、および表色系変換テーブル生成プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、表色系変換テーブル生成システム300を示すブロック図である。表色系変換テーブル生成システム300は、表色系変換テーブル生成装置100と、プリンター200とを備える。
ステップS102では、プリンター200(図1)によりカラーチャートが印刷される。具体的には、表色系変換テーブル生成装置100が、カラーチャートデータ30を、プリンター200に供給することにより、プリンター200が、カラーチャートデータ30に対して色変換テーブル42による変換を施して、カラーチャートデータ30に応じた印刷画像(カラーチャート)を形成する。
図4は、CMY−CMYK変換特性20を示す説明図である。図4では、入力軸をCMY値(%)、出力軸をK発生量(%)として、CMY−CMYK変換特性20を表現している。CMY値(%)は、変換対象のCMY値を構成するC値、M値、Y値のうち、最小の値を用いる。本実施形態では、CMY値は、それぞれ、0〜255の値をとるが、図4では、CMY値の255を100%として、0〜100%に対応付けて示している。表色系変換テーブル生成装置100は、CMY−CMYK変換特性20として、4種類のK発生カーブを有している。4種類のK発生カーブは、K発生開始位置と曲線の形状が互いに異なる。K発生開始位置(CMY値)は、第1K発生カーブKC1が0%、第2K発生カーブKC2が30%、第3K発生カーブKC3が60%、第4K発生カーブKC4が90%である。以降、第1〜4K発生カーブKC1〜4を区別しない場合には、単にK発生カーブKCと称する。本実施形態におけるK発生カーブKCを、「変換特性」とも呼ぶ。本実施形態において、K発生開始位置を、単に、「K発生点」、「黒色発生点」とも呼ぶ。
ステップS202では、表色系変換テーブル生成装置100は、K発生カーブKCを取得する。具体的には、ユーザーが、表色系変換テーブル生成装置100に接続された表示部(不図示)に表示された複数のK発生カーブKCから、操作部(不図示)を介して選択しし、表色系変換テーブル生成装置100はユーザーによる選択を受付けて、選択された1つのK発生カーブKCを、CMY−CMYK変換特性20から取得する。
ガマットサイズGS=明度差×a方向のレンジ×b方向のレンジ
=(L値の最大値−L値の最小値)×(a値の最大値−a値の最小値)×(b値の最大値−b値の最小値)…(式1)
上記(式1)によるガマットサイズは、概算であり、正確なガマットサイズとは一致しないが、正確なガマットサイズと良い相関が得られる概算方法である。但し、ガマットサイズ算出方法は、上記(式1)に限定されず、適宜変更可能である。
ガマットサイズGS>2,500,000の場合 入力格子点数NG=22の3乗
1,000,000<ガマットサイズGS≦2,500,000場合 入力格子点数NG=17の3乗
ガマットサイズGS≦1,000,000場合 入力格子点数NG=16の3乗
入力格子点数NGは、実験的に予め定められる。入力格子点数NGの決定方法の一例について、後述する。
ステップS302では、表色系変換テーブル生成装置100は、予め定められた入力格子点VG1(Lab値)を取得する。B2Aテーブル12の入力格子点は、パラメータファイル(不図示)として、表色系変換テーブル生成装置100の記憶部に記憶されている。
図8は、本実施形態の効果を説明するための説明図である。図8に示す図では、横軸をCMY値、縦軸をLab値とし、CMY値−Lab値の関係を2次元的に表現している。上述の通り、CMY−Labテーブル16で用いられるCMY値は、或るCMYK値で表現されるLab値を実現する仮想的なCMY値であり、プリンター200に入力されたCMYK値に対応するガマットサイズ(カラーチャートの測色結果に基づくガマットサイズ)とガマットサイズは変わらない。図8では、ガマットサイズが異なる2種類のCMY−Lab特性(関係)を示しており、第1特性CAと、第1特性CAよりガマットサイズが小さい第2特性CBを示す。これは、本実施形態と同様に、カラーチャートの測色値を用いて生成される。なお、ガマットサイズは、例えば、印刷媒体の種類の違いや、印刷媒体とインク種の組合わせ等に応じて異なる。以下、説明を簡単にするために、第1特性CAに対応するCMY−Labテーブル16A、第2特性CBに対応するCMY−Labテーブル16Bの入力格子点数が、1次元当たり3点(0,50,100(%))である場合の、B2Aテーブル生成処理について説明する。B2Aテーブル12の入力格子点に対応するCMY値を決定する工程(図7:ステップS304)において、CMY−Labテーブル16の格子点間を線形補間により補正する場合、B2Aテーブル12の入力格子点VG1A=Labiに対して、CMY−Labテーブル16Aを用いて補間によりCMY値を求めると、CMY値=ai’が得られ、測色値Labiに対応するCMY値は、CMY値=aiである。同様に、B2Aテーブル12の入力格子点VG1A=Labiに対して、CMY−Labテーブル16Bを用いて補間によりCMY値を求めると、CMY値=bi’が得られ、測色値Labiに対応するCMY値は、CMY値=biである。図8に示すように、CMY値の補間誤差は、CMY−Labテーブル16Bを用いた場合の誤差Δbの方が、CMY−Labテーブル16Aを用いた場合の誤差Δaよりも小さい。CMY−Labテーブル16を用いたCMY値の決定における誤差が大きいと、B2Aテーブル12の出力値(CMYK値)の誤差が大きくなり、色再現精度が低下する。すなわち、ガマットサイズが大きい場合には、ガマットサイズが小さい場合に比較して、CMY−Labテーブル16の入力格子点数を多く決定することにより、色再現精度を向上させることができる。換言すると、ガマットサイズが小さい場合には、CMY−Labテーブル16の入力格子点数を比較的少なく決定しても、色再現精度の低下は大きくない。そのため、ガマットサイズが小さい場合に、CMY−Labテーブル16入力格子点数を少なく決定すると、色再現精度の低下を抑制しつつ、処理速度を向上させることができる。
第2実施形態の表色系変換テーブル生成方法は、CMY−Labテーブル16の生成工程における入力格子点数の決定の際に、ガマットサイズに加え、K(黒)インクの発色効果を考慮し、Kインクの発色効果が小さいほど、入力格子点数を小さくする。
ステップS216では、表色系変換テーブル生成装置100は、ステップS204にて取得したガマットサイズGSに応じてガマットサイズ別格子点数NG1を決定する。ここでは、第1実施形態と同様に、ガマットサイズGSの範囲別の入力格子点数を、ガマットサイズ別格子点数NG1に決定する。本実施形態では、ガマットサイズ別格子点数NG1=nの3乗(nは、正の整数)である。第1実施例と同様に、ガマットサイズに応じて、nは、22,17,16のいずれかに決定される。
Kインクの発色効果KL=CompositeKの明度(L値)−RichKの明度(L値)…(式2)
ここで、
CompositeK:C=100%,M=100%,Y=100%,K=0%
RichK:C=100%,M=100%,Y=100%,K=100%
である。
第3実施形態の表色系変換テーブル生成方法は、第1実施形態のCMY−Labテーブル16の生成工程において、ガマットサイズに代えて、印刷媒体の種類(メディア種)に応じて入力格子点数を決定する。
図10の例では、プリンター200(図1)で使用可能な印刷媒体(メディア種)として、フィルム、糊付き塩ビ、ターポリン、キャンバス、合成紙、布の5種類を示している。メディア種の名称は、一般に用いられている名称を記載している。平均ガマットサイズは、各メディア(印刷媒体)を用いて、カラーチャートデータ30(図1)に基づいてカラーチャートを印刷し、印刷物を測色装置210(図1)にて測色した測色結果から詳細に算出されている。なお、「平均」とは、複数のサンプルの平均を意味する。複数のサンプルの測色結果から得られた度数分布に基づいて、ガマットサイズに応じて5種類のメディア種を3つのグループに分類した。
第4実施形態の表色系変換テーブル生成方法が第1実施形態の表色系変換テーブル生成方法と異なる点は、CMY−Labテーブル16の生成処理(図5)における入力格子点VG3の決定工程のみである。そのため、以下、入力格子点VG3の決定工程について説明する。
第5実施形態の表色系変換テーブル生成方法が第1実施形態の表色系変換テーブル生成方法と異なる点は、CMY−Labテーブル16の生成処理(図5)における入力格子点数NGの決定工程(ステップS206)のみである。そのため、以下、入力格子点数NGの決定工程について説明する。
第6実施形態の表色系変換テーブル生成方法が第1実施形態の表色系変換テーブル生成方法と異なる点は、CMY−Labテーブル16の生成処理(図5)における入力格子点VG3の決定工程(ステップS208)のみである。そのため、以下、入力格子点VG3の決定工程について説明する。
(1)上記実施形態では、ガマットサイズGSとして、(式1)を用いた概算結果を用いているが、他の計算式を用いて概算してもよい。また、ステップS104(図3)にて取得した測色値を用いて、正確にガマットサイズを算出してもよい。但し、正確なガマットサイズの算出には、処理時間を要するため、正確なガマットサイズと良い相関が得られる概算方法(概算式)によってガマットサイズGSを求めるのが好ましい。
Claims (6)
- 機器非依存表色系の表色値を入力とし、色料の3原色と黒色で構成されるCMYK表色系の表色値を出力とする第1表色系変換テーブルを生成する表色系変換テーブル生成方法であって、
前記CMYK表色系の表色値を入力とし、前記機器非依存表色系の表色値を出力とする第2表色系変換テーブルを生成する工程であって、前記CMYK表色系のカラーチャート値を用いてプリンターによって生成されたカラーチャートを測色して、前記カラーチャート値に対応する前記機器非依存表色系の測色値を取得し、前記カラーチャート値と前記測色値とを用いて補間により、前記第2表色系変換テーブルの予め定められた入力値に対応する前記機器非依存表色系の表色値を求めて出力値とする第2表色系変換テーブル生成工程と、
前記色料の3原色で構成されるCMY表色系の表色値を入力とし、前記機器非依存表色系の表色値を出力とする第3表色系変換テーブルを生成する第3表色系変換テーブル生成工程と、
前記CMY表色系の表色値を、前記CMYK表色系の表色値に変換するための変換特性を取得する変換特性取得工程と、
前記第3表色系変換テーブルを用いて、前記第1表色系変換テーブルの予め定められた入力値に対応する前記CMY表色系の入力CMY値を求める入力CMY値決定工程と、
前記変換特性を用いて、前記入力CMY値を前記CMYK表色系の表色値に変換し、前記第1表色系変換テーブルの出力値とする、第1出力値決定工程と、
を備え、
前記第3表色系変換テーブル生成工程は、
前記プリンターのガマットサイズが小さいほど、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点数が少なくなるように、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点数を決定する入力格子点数決定工程と、
前記第3表色系変換テーブルの入力格子点を決定する入力格子点決定工程と、
前記変換特性を用いて、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点に対応する前記CMYK表色系の入力CMYK値を求める入力CMYK値決定工程と、
前記第2表色系変換テーブルを用いて、前記入力CMYK値に対応する前記機器非依存表色系の表色値を求め、前記第3表色系変換テーブルの出力値とする第3出力値決定工程と、
を備える、
表色系変換テーブル生成方法。 - 請求項1に記載の表色系変換テーブル生成方法において、
前記第3表色系変換テーブル生成工程の入力格子点数決定工程は、
黒インクの明度範囲が小さいほど、前記第3表色系変換テーブルの前記入力格子点数を少なくする、
表色系変換テーブル生成方法。 - 請求項1または2に記載の表色系変換テーブル生成方法において、
前記第3表色系変換テーブル生成工程の前記入力格子点決定工程は、
前記第3表色系変換テーブルの入力格子点に、前記変換特性における黒色発生点を含める、表色系変換テーブル生成方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の表色系変換テーブル生成方法において、
前記第3表色系変換テーブル生成工程の入力格子点数決定工程は、
前記取得された変換特性における黒色発生点が大きいほど、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点数を少なくする、表色系変換テーブル生成方法。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の表色系変換テーブル生成方法において、
前記第3表色系変換テーブル生成工程の前記入力格子点決定工程は、
前記取得された変換特性における黒色発生点より1次元の座標値が大きい領域の入力格子点の間隔を、前記黒色発生点より1次元の座標値が小さい領域の入力格子点の間隔より密にする、表色系変換テーブル生成方法。 - 機器非依存表色系の表色値を入力とし、色料の3原色と黒色で構成されるCMYK表色系の表色値を出力とする第1表色系変換テーブルを生成するステップをコンピューターに実行させるためのプログラムであって、
前記CMYK表色系の表色値を入力とし、前記機器非依存表色系の表色値を出力とする第2表色系変換テーブルを生成するステップであって、前記CMYK表色系のカラーチャート値を用いてプリンターによって生成されたカラーチャートを測色して、前記カラーチャート値に対応する前記機器非依存表色系の測色値を取得し、前記カラーチャート値と前記測色値とを用いて補間により、前記第2表色系変換テーブルの予め定められた入力値に対応する前記機器非依存表色系の表色値を求めて出力値とする第2表色系変換テーブル生成ステップと、
前記色料の3原色で構成されるCMY表色系の表色値を入力とし、前記機器非依存表色系の表色値を出力とする第3表色系変換テーブルを生成する第3表色系変換テーブル生成ステップと、
前記CMY表色系の表色値を、前記CMYK表色系の表色値に変換するための変換特性を取得する変換特性取得ステップと、
前記第3表色系変換テーブルを用いて、前記第1表色系変換テーブルの予め定められた入力値に対応する前記CMY表色系の入力CMY値を求める入力CMY値決定ステップと、
前記変換特性を用いて、前記入力CMY値を前記CMYK表色系の表色値に変換し、前記第1表色系変換テーブルの出力値とする、第1出力値決定ステップと、
を備え、
前記第3表色系変換テーブル生成ステップは、
前記プリンターのガマットサイズが小さいほど、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点数が少なくなるように、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点数を決定する入力格子点数決定ステップと、
前記第3表色系変換テーブルの入力格子点を決定する入力格子点決定ステップと、
前記変換特性を用いて、前記第3表色系変換テーブルの入力格子点に対応する前記CMYK表色系の入力CMYK値を求める入力CMYK値決定ステップと、
前記第2表色系変換テーブルを用いて、前記入力CMYK値に対応する前記機器非依存表色系の表色値を求め、前記第3表色系変換テーブルの出力値とする第3出力値決定ステップと、
を備える、プログラム。
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