JP2018091571A - 防熱板 - Google Patents

防熱板 Download PDF

Info

Publication number
JP2018091571A
JP2018091571A JP2016236389A JP2016236389A JP2018091571A JP 2018091571 A JP2018091571 A JP 2018091571A JP 2016236389 A JP2016236389 A JP 2016236389A JP 2016236389 A JP2016236389 A JP 2016236389A JP 2018091571 A JP2018091571 A JP 2018091571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
movable plate
heat insulating
fixed plate
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016236389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6850114B2 (ja
Inventor
岸本 浩一
Koichi Kishimoto
浩一 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harman Co Ltd filed Critical Harman Co Ltd
Priority to JP2016236389A priority Critical patent/JP6850114B2/ja
Publication of JP2018091571A publication Critical patent/JP2018091571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6850114B2 publication Critical patent/JP6850114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】製造コストを抑制しつつ、防熱板下方の壁面の掃除を容易に行い得る防熱板を提供する。【解決手段】防熱板20は、加熱調理器の設置場所の壁面に取り付けられるものである。防熱板20は、壁面に固定される固定板21と、固定板21に重ね合わせた状態で保持される可動板22と、可動板22を固定板21に重ね合わせた状態のまま上下方向に所定範囲内でスライド可能に保持させるためのスライド保持機構23とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、加熱調理器の設置場所の壁面に取り付けられる防熱板に関する。
特許文献1には、この種の防熱板が記載されている。特許文献1記載の防熱板は、加熱調理器としてのコンロキャビネットと建物の壁面との間に配置され、建物の壁面にねじなどにより固定して取り付けられる。また、防熱板としては、ステンレス鋼製の中空板で構成したものと、不燃材の表面をステンレス鋼板で覆ったものとが記載されている。
特開2003−302066号公報
ところが、コンロキャビネットと建物の壁面との間ではなく、コンロキャビネットの左右側方又は奥側の建物壁面に防熱板が配置される場合、防熱板の下方の建物壁面が露出して汚れる可能性があるが、狭い箇所であるため、掃除がしにくいという問題がある。
また、防熱板を取り外して掃除を行うと作業が大変なものになる。防熱板をモータなどで移動させるとなると、製造コストが高くなるという問題もある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題は、加熱調理器の設置場所の壁面に防熱板を取り付ける場合、その防熱板の構成を根本的に改善することにより、製造コストを抑制しつつ、防熱板下方の壁面の掃除を容易に行い得る防熱板を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、加熱調理器の設置場所の壁面に取り付けられる防熱板として、前記壁面に固定される固定板と、前記固定板に重ね合わせた状態で保持される可動板と、前記可動板を前記固定板に重ね合わせた状態のまま上下方向に所定範囲内でスライド可能に保持させるためのスライド保持機構とを備える構成にする。
この構成では、防熱板の通常使用時には、防熱板は、壁面に固定された固定板と、固定板に重ね合わされた状態で保持された可動板と、これらの間の空気層などによって、加熱調理器から壁面への熱影響を抑制することができる。なお、このとき、可動板は自重により、スライド保持機構の保持によるスライド可能な所定範囲内のうちの下限位置に位置する。
また、防熱板の可動板下方の壁面を掃除する壁面掃除時には、可動板を上方に持ち上げると、スライド保持機構の保持の下に可動板が固定板に重ね合わされた状態のまま上方にスライド移動し、可動板下方の壁面が広く露出することになる。このため、可動板下方つまり防熱板下方の壁面の掃除を容易に行うことができる。
しかも、スライド保持機構は、モータなどの駆動部を必要とするものではないので、製造コストを抑制することができる。
ここで、前記スライド保持機構としては、前記固定板及び前記可動板のいずれか一方に設けられた係止部と、前記固定板及び前記可動板のいずれか他方に設けられ、前記係止部に対し前記固定板と前記可動板の離反方向と前記固定板及び前記可動板の横幅方向とに拘束された状態でかつ上下方向に相対移動可能に係合する垂直片部とを備えることが好ましい。
この場合、係止部と垂直片部との係合によるガイドの下に、可動板が固定板に重ね合わされた状態のまま上下方向にスライド移動するため、可動板のスライド移動が安定したものになり、動作の信頼性を高めることができる。
また、前記係止部及び前記垂直片部は、いずれも前記固定板又は前記可動板の横幅方向両端に少なくとも1つずつ設けることが好ましい。
この場合、固定板及び可動板の横幅方向両端の少なくとも2箇所でそれぞれ係止部と垂直片部との係合によるガイドの機能が発揮され、このガイドの下に、可動板が固定板に重ね合わされた状態のまま上下方向にスライド移動するため、可動板のスライド移動がより安定したものになる。また、固定板などの形状も比較的単純なものにすることができるので、製造コストの抑制をより図ることができる。
前記スライド保持機構は、前記可動板を上下方向にスライドさせるときの上限位置を定めるための上限設定部と、前記可動板を上下方向にスライドさせるときの下限位置を定めるための下限設定部とを備えることが好ましい。
この場合、上限設定部と下限設定部とにより、可動板のスライド移動が上限位置と下限位置との間に規制されるため、可動板が不必要に固定板から外れ落ちることはなく、安全に掃除を行うことができる。
前記スライド保持機構は、前記可動板が上方にスライドしたときの上限位置に位置するとき前記可動板を停止状態に保持するための止着部材をさらに備えることが好ましい。
この場合、可動板が上限位置に位置するときには、止着部材により可動板が停止状態に保持されるため、可動板下方つまり防熱板下方の壁面の掃除を一層容易に行うことができる。
前記スライド保持機構は、前記可動板と前記固定板との間に配置され、前記可動板を上限位置側に常時付勢するバネ部材をさらに備えることが好ましい。
この場合、可動板を持ち上げて防熱板下方の壁面の掃除をするとき、可動板の持ち上げに要する力は、バネ部材の付勢力分が軽減されるため,防熱板下方の壁面の掃除をより一層容易に行うことができる。
本発明の防熱板によれば、製造コストを抑制しながら、防熱板下方の壁面の掃除を容易に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防熱板の通常使用時の状態をガスコンロの前方から見た斜視図である。 図2は、前記防熱板の壁面掃除時の状態をガスコンロの前方から見た斜視図である。 図3は、前記防熱板の壁面取付側(裏面側)から見た背面図である。 図4A〜4Cは、いずれも図3のX部の拡大図であり、図4Aは前記防熱板の通常使用時の状態を示し、図4Bは前記防熱板の壁面掃除時の状態を示し、図4Cは前記防熱板の可動板装着時の状態を示す。 図5は、図4AのY−Y線における拡大断面図である。 図6Aは、前記防熱板の固定板の壁面取付側から見た背面図であり、図6Bは、図6AのZ−Z線における拡大断面図である。 図7Aは、前記防熱板の通常使用時の状態をその壁面取付側から見た斜視図であり、図7Bは、図7AのE部の拡大図である。 図8Aは、前記防熱板の壁面掃除時の状態をその壁面取付側から見た斜視図であり、図8Bは、図8AのF部の拡大図である。 図9Aは、前記防熱板の可動板装着時の状態をその壁面取付側から見た斜視図であり、図9Bは、図9AのG部の拡大図である。 図10は、本発明の別の実施形態に係る防熱板の主要部の断面図である。 図11は、本発明の他の別の実施形態を示す図3相当図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、1は天板1aを有するキッチンキャビネット、2は加熱調理器としてのガスコンロであり、このガスコンロ2は、キッチンキャビネット1の天板1aに形成された開口部を通してキッチンキャビネット1内に落とし込んで設置されるビルトイン式のものである。なお、以下の説明では、キッチンキャビネット1を使用する使用者から見て手前方向を前方、奥方向を後方とし、左右方向を定義するものとする。
ガスコンロ2は、天板1aの開口部から露出する上プレート3と、上プレート3に設けられた3つのコンロバーナー4,5,6とを備える。3つのコンロバーナー4〜6のうち、2つのコンロバーナー4,5は、上プレート3の前部側に左右方向に並んで設けられ、1つのコンロバーナー6は、上プレート3の後部側に設けられている。上プレート3の各コンロバーナー4〜6の周囲にはそれぞれ五徳7が配置されている。各コンロバーナー4〜6は、温度センサ8を有している。
キッチンキャビネット1は、ガスコンロ2の設置側を台所などの設置場所の壁面11に接した状態で設置される。この場合、ガスコンロ2と壁面11との距離が所定距離(80cm)以内であれば防熱板を設置することが火災予防条例により定められている。このため、本発明の一実施形態に係る防熱板20は、ガスコンロ2の左横壁10の壁面11に取り付けられる場合に適用したものであり、以下、その構成について説明する。
すなわち、防熱板20は、図3及び図7〜図9にも示すように、壁面11に固定される固定板21と、固定板21に重ね合わせた状態で保持される可動板22と、可動板22を固定板21に重ね合わせた状態のまま上下方向に所定範囲内でスライド可能に保持させるためのスライド保持機構23とを備える。
固定板21は、本実施形態では、全体が矩形状でかつ厚さ1.5mmのアルミ板であるが、固定板21の形状、厚さ及び材質は、これに限定されない。
固定板21は、その壁面取付側(裏面側)の複数箇所(図では6箇所)にそれぞれネジ挿通管31を有する。そして、ネジ挿通管31を通して止めネジを壁面11にねじ込むことで、固定板21が壁面11に対し、ネジ挿通管31の長さ分に相当する空気層35(図5参照)を介在して固定される。
また、固定板21は、図6に詳示するように、可動板側(表面側)に膨出する複数の円錐台形状の膨出部32を有する。そして、図5に示すように、固定板21と可動板22とを重ね合わせた状態では、固定板21と可動板22との間に、膨出部32の膨出寸法分に相当する空気層33が介在するようになっており、空気層33の厚さt1は4mm程度である。この空気層33及び固定板21と壁面11との間の空気層35により、ガスコンロ2から左横壁10の壁面11への熱影響が抑制される。
さらに、図6に示すように、固定板21の周縁部のうち、下縁部など使用者の手が触れる可能性のある部分は、リブ34を設けて手が触れても痛くないようにしている。
可動板22は、本実施形態では、厚さ0.5mmのステンレス鋼板であるが、可動板22の厚さ及び材質は、これに限定されない。また、可動板22は、固定板21よりも一回り大きい矩形状のものであり、特に、可動板22の縦寸法は、固定板21の縦寸法よりも後述する可動板22の上下方向にスライド移動できる距離以上に大きい。
さらに、可動板22の周縁部は、その略全周に亘って裏面側に折り返すヘミング加工が施されている。
スライド保持機構23は、図3、図4及び図7〜図9に示すように、可動板22に設けられた係止部41と、固定板21に設けられた垂直片部42と、固定板21の垂直片部42下端側に設けられた下限設定部43とを備える。係止部41、垂直片部42及び下限設定部43は、いずれも固定板21又は可動板22の横幅方向両端に2つずつ計4つ設けられている。
係止部41は、図5にも示すように、一端が可動板22に溶接又はカシメにより固着された軸部41aと、軸部41aの他端に止めネジ41bにより固定された円形板状の頭部41cとを有している。軸部41aは、円柱状のものであり、その軸方向長さL1は、固定板21と可動板22との間の空気層33の厚さt1に固定板21の厚さt2と所定のクリアランス量cを加えた寸法である(L1=t1+t2+c)。
垂直片部42は、垂直方向(鉛直方向)に所定距離に亘って延びる端面を有する部分であって、本実施形態では、固定板21の側端部により構成されているが、固定板21に設けた別部材により構成してもよい。垂直片部42は、係止部41に対し固定板21と可動板22の離反方向と固定板21及び可動板22の横幅方向とに拘束された状態でかつ上下方向に相対移動可能に係合するようになっている。
垂直片部42の上端部には、垂直片部42の横幅寸法(詳しくは垂直片部42の基準垂直線48からの横幅寸法)が上側に向かうに従って小さくなる傾斜部45が形成されていて、この位置で係止部41と垂直片部42とを係合させたり、その係合を解除したりするようになっている。なお、基準垂直線48は、後述の取付座部51を通る垂直線である。
下限設定部43は、垂直片部42と同じく固定板21の側端部で構成されているが、図4Cに示すように、下限設定部43の基準垂直線48からの横幅寸法L2は、垂直片部42の基準垂直線48からの横幅寸法L3よりも大きい(L2>L3)。これにより、下限設定部43は、垂直片部42との間に段差部46を構成し、この段差部46で係止部41(詳しくは軸部41a)と接触することで、可動板22を上下方向にスライドさせるときの下限位置を定めるようになっている。
スライド保持機構23は、図3及び図7A〜図9Aに示すように、可動板22を上下方向にスライドさせるときの上限位置を定めるための上限設定部50をさらに備える。上限設定部50は、固定板21の横幅方向両端のうち、左横壁10の前部側に対応する端(側端)の2箇所に設けられている。
可動板22が上下方向にスライド移動できる距離は、下限設定部43と上限設定部50との間の距離により設定されるが、本実施形態では、30mm程度に設定されている。
上限設定部50は、図4、図5及び図7B〜図9Bに示すように、固定板21の傾斜部45よりも上側の部位に設けられた取付座部51と、取付座部51に止めネジ52により取り外し可能に固定されたストッパー部材53とを有してなる。
取付座部51は、本実施形態では、固定板21の側端部を壁面11側に直角に折り曲げて形成されているが、別部材で構成しかつ溶接により固定板21の側端に固着してもよい。取付座部51は、矩形状に形成されており、その中央部には、止めネジ52をねじ込むためのネジ孔54が設けられているとともに、上辺部及び下辺部にはそれぞれ凹状の嵌合溝55が形成されている。なお、固定板21が壁面11に固定されたとき、取付座部51の壁面側の側辺部は、壁面11に接触するようになっている。
ストッパー部材53は、ストッパー本体部53aと取付部53bとが直角に折れ曲がった部材であり、その厚さは、固定板21と可動板22との間の空気層33の厚さt1よりも小さい。取付部53bの中央部には、止めネジ52を挿通するためのネジ挿通孔が設けられるとともに、取付部53bの上縁部及び下縁部には、それぞれ嵌合溝55に嵌合する嵌合片部56が一体的に形成されている。
ストッパー本体部53aは、その下端部で係止部41と接触することで可動板22の上限位置を定めるものであるが、上下対称な形状に形成されている。また、取付部53bも上下対称であり、結局、ストッパー部材53全体が上下対称になっている。
なお、左横壁10の後部側に対応する固定板21の端の2箇所にはそれぞれ取付座部58が設けられている。取付座部58の構成は、上限設定部50の取付座部51の構成と同じである。このため、ストッパー部材53を上下反対にすることで取付座部58にもストッパー部材53が固定できるようになっている。
次に、防熱板20の作用効果について説明する。防熱板20の通常使用時には、防熱板20は、その取付面であるガスコンロ2の左横壁10の壁面11とこの壁面11に固定された固定板21との間の空気層35と、固定板21とこの固定板21に重ね合わされた状態で保持された可動板22との間の空気層33によって、ガスコンロ2から壁面11への熱影響を抑制することができる。なお、このとき、可動板22は自重により、図4Aに示すように係止部41が下限設定部43に接触する下限位置に位置する。また、可動板22が下限位置に位置するときでも、可動板22下方の壁面11が露出して汚れる可能性があり、次に述べる掃除が必要になる。
また、防熱板20の可動板22下方の壁面11を掃除する壁面掃除時には、使用者が可動板22を上方に持ち上げると、スライド保持機構23の保持の下に可動板22が固定板21に重ね合わされた状態のまま上方にスライド移動し、可動板22下方の壁面11が広く露出することになる(図2及び図4B参照)。このため、可動板22下方つまり防熱板20下方の壁面11の掃除を容易に行うことができる。なお、掃除後、使用者が可動板22から手を離すと、可動板22は、自重により下がり、通常使用時の位置にまで戻る(図1参照)。
しかも、スライド保持機構23は、モータなどの駆動部を必要とするものではないので、製造コストを抑制することができる。
特に、本実施形態では、スライド保持機構23は、可動板22に設けられた係止部41と、固定板21に設けられた垂直片部42とを備える。垂直片部42は、係止部41に対し固定板21と可動板22の離反方向と固定板21及び可動板22の横幅方向とに拘束された状態でかつ上下方向に相対移動可能に係合する。そして、係止部41と垂直片部42との係合によるガイドの下に、可動板22が固定板21に重ね合わされた状態のまま上下方向にスライド移動するため、可動板22のスライド移動が安定したものになり、動作の信頼性を高めることができる。
また、垂直片部42の上端部に、垂直片部42の横幅寸法が上側に向かうに従って小さくなる傾斜部45が形成されているため、防熱板20の取付時に係止部41と垂直片部42とを係合させるときには、傾斜部45を利用して係止部41を垂直片部42に容易に係合させることができ、その分作業性に優れる。
係止部41及び垂直片部42は、いずれも可動板22及び固定板21の横幅方向両端に2つずつ計4つ設けられ、固定板21及び可動板22の4箇所でそれぞれ係止部41と垂直片部42との係合によるガイドの機能が発揮される。このガイドの下に、可動板22が固定板21に重ね合わされた状態のまま上下方向にスライド移動するため、可動板22のスライド移動がより安定したものになる。また、固定板21及び可動板22などの形状も比較的単純なものにすることができるので、製造コストの抑制をより図ることができる。
スライド保持機構23は、固定板21の2箇所にそれぞれ可動板22を上下方向にスライドさせるときの上限位置を定めるための上限設定部50を備えるとともに、固定板2の4箇所にそれぞれ可動板22を上下方向にスライドさせるときの下限位置を定めるための下限設定部43を備える。2箇所の上限設定部50と4箇所の下限設定部43とにより、可動板22のスライド移動が上限位置と下限位置との間に確実に規制されるため、可動板22が不必要に固定板21から外れ落ちることはなく、安全に掃除を行うことができる。
その上、上限設定部50のストッパー部材53は、固定板21に設けられた取付座部51に対し取り外し可能に取り付けられているため、防熱板20の取付時には、図4Cに示すように予めストッパー部材53を取り外し、傾斜部45を利用して係止部41と垂直片部42とをより容易に係合させることができ、作業性の向上を一層図ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、スライド保持機構23の係止部41及び垂直片部42を、それぞれ可動板22及び固定板21の両端部に設けたが、本発明は、これに限らず、可動板22及び固定板21の中央部に設けてよい。また、前記実施形態の如く係止部41を可動板22に、垂直片部42を固定板21にそれぞれ設ける代わりに、係止部41を固定板21に、垂直片部42を可動板22にそれぞれ設けてもよい。
また、本発明は、スライド保持機構23の変形例として、図10及び図11にそれぞれ示す別の実施形態を含むものである。
すなわち、図10に示すスライド保持機構60は、前記実施形態のスライド保持機構23の構成に加えて、可動板22が上方にスライドしたときの上限位置に位置するとき可動板22を停止状態に保持するための止着部材としての板バネ61をさらに備える。板バネ61は、一端部が固定板21の側端部に形成されたフランジ部62に溶接又はカシメにより固着されたバネ本体61aと、バネ本体61aの他端部に形成された突出部61bとを有する。突出部61bは、通常、フランジ部62に形成された開口部63を通して、フランジ部62の係止部(詳しくは軸部41a)スライド移動側に突出している。そして、係止部の軸部41aが上限位置に向かってスライド移動するとき、突出部61bは、係止部の軸部41aと接触して、バネ本体61aの撓み弾性変形により一旦フランジ部62の係止部スライド移動側と反対側に没入し、係止部の軸部41aが上限位置に移動した時点で再度フランジ部62の係止部スライド移動側に突出して係止部の軸部41aの下方移動を規制するようになっている。
この別の実施形態の場合、可動板22が上限位置に位置するときには、板バネ61により可動板22が停止状態に保持されるため、可動板22下方つまり防熱板下方の壁面の掃除を一層容易に行うことができる。
また、図11に示すスライド保持機構70は、前記実施形態のスライド保持機構23の構成に加えて、可動板22を上限位置側に常時付勢するバネ部材としての1つの圧縮コイルバネ71をさらに備える。圧縮コイルバネ71は、可動板22の上縁部中央に形成された第1バネ座72と、固定板21の上縁部中央に形成された第2バネ座73との間に圧縮状態に配置されている。なお、スライド保持機構70のその他の構成は、前記実施形態のスライド保持機構23の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
この別の実施形態の場合、可動板22を持ち上げて防熱板20下方の壁面の掃除をするとき、可動板22の持ち上げに要する力は、圧縮コイルバネ71の付勢力(バネ反力)分が軽減されるため,防熱板20下方の壁面の掃除をより一層容易に行うことができる。
さらに、前記実施形態では、壁面11と固定板21との間の空気層35と、固定板21と可動板22との間の空気層33とにより、ガスコンロ2から壁面11への熱影響を抑制するようにしたが、本発明は、このような空気層に加えて、あるいは空気層の代わりに、例えば可動板22を、不燃材の表面をステンレス鋼板で覆う構成にしてもよい。
加えて、本発明は、前記実施形態及び前記2つの別の実施形態の如くガスコンロ2の左横壁10の壁面11に取り付けられる防熱板20に限らず、加熱調理器の設置場所の左右横壁の壁面又は奥壁の壁面に取り付けられる防熱板に広く適用することができる。
2 ガスコンロ(加熱調理器)
11 壁面
20 防熱板
21 固定板
22 可動板
23,60,70 スライド保持機構
41 係止部
42 垂直片部
43 下限設定部
50 上限設定部
61 板バネ(止着部材)
71 バネ部材(圧縮コイルバネ)

Claims (6)

  1. 加熱調理器の設置場所の壁面に取り付けられる防熱板であって、
    前記壁面に固定される固定板と、
    前記固定板に重ね合わせた状態で保持される可動板と、
    前記可動板を前記固定板に重ね合わせた状態のまま上下方向に所定範囲内でスライド可能に保持させるためのスライド保持機構とを備えたことを特徴とする防熱板。
  2. 前記スライド保持機構は、
    前記固定板及び前記可動板のいずれか一方に設けられた係止部と、
    前記固定板及び前記可動板のいずれか他方に設けられ、前記係止部に対し前記固定板と前記可動板の離反方向と前記固定板及び前記可動板の横幅方向とに拘束された状態でかつ上下方向に相対移動可能に係合する垂直片部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の防熱板。
  3. 前記係止部及び前記垂直片部は、いずれも前記固定板又は前記可動板の横幅方向両端に少なくとも1つずつ設けられている請求項2記載の防熱板。
  4. 前記スライド保持機構は、前記可動板を上下方向にスライドさせるときの上限位置を定めるための上限設定部と、前記可動板を上下方向にスライドさせるときの下限位置を定めるための下限設定部とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防熱板。
  5. 前記スライド保持機構は、前記可動板が上方にスライドしたときの上限位置に位置するとき前記可動板を停止状態に保持するための止着部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防熱板。
  6. 前記スライド保持機構は、前記可動板と前記固定板との間に配置され、前記可動板を上限位置側に常時付勢するバネ部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の防熱板。
JP2016236389A 2016-12-06 2016-12-06 防熱板 Active JP6850114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236389A JP6850114B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 防熱板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016236389A JP6850114B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 防熱板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091571A true JP2018091571A (ja) 2018-06-14
JP6850114B2 JP6850114B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=62565864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016236389A Active JP6850114B2 (ja) 2016-12-06 2016-12-06 防熱板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6850114B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336797A (ja) * 1999-05-28 2000-12-05 Misawa Homes Co Ltd コンロ用防熱板
JP2004141356A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Hoshizaki Electric Co Ltd 食器洗浄機
JP2006242437A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Rinnai Corp 防熱板
JP2006330467A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Olympus Corp 正立型顕微鏡
JP3913448B2 (ja) * 2000-07-19 2007-05-09 ホシザキ電機株式会社 貯氷庫
JP2015014418A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 ホシザキ電機株式会社 貯蔵庫の扉開閉構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000336797A (ja) * 1999-05-28 2000-12-05 Misawa Homes Co Ltd コンロ用防熱板
JP3913448B2 (ja) * 2000-07-19 2007-05-09 ホシザキ電機株式会社 貯氷庫
JP2004141356A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Hoshizaki Electric Co Ltd 食器洗浄機
JP2006242437A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Rinnai Corp 防熱板
JP2006330467A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Olympus Corp 正立型顕微鏡
JP2015014418A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 ホシザキ電機株式会社 貯蔵庫の扉開閉構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6850114B2 (ja) 2021-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080283032A1 (en) Quick install/remove stove guard for drop-in cooktops
JP2018091571A (ja) 防熱板
JP5116729B2 (ja) グリル
JP5912068B2 (ja) ガスコンロ
JP2005078901A (ja) 誘導加熱調理器
JP2009085500A (ja) 天板構造
JP6205673B2 (ja) ガスコンロ
JP6066957B2 (ja) ガスコンロ
JP6751847B2 (ja) 加熱調理器
JP6778096B2 (ja) 防熱板
JP6630167B2 (ja) ガスコンロ
JP6005097B2 (ja) グリル扉
JP2010025509A (ja) グリル
JP5013977B2 (ja) 組込式加熱調理器
JP2006322674A (ja) コンロ
JP5289231B2 (ja) 両面焼きグリル、およびバーナカバー
JP6533706B2 (ja) コンロ
JP5395821B2 (ja) ガス炊飯器
JP5943434B2 (ja) グリル付きテーブルコンロ
JP2006125795A (ja) ドロップイン式コンロにおけるコンロ本体の固定構造
JP4841593B2 (ja) 加熱調理器
JP2008014621A (ja) 調理器用センサ
JP5289424B2 (ja) 両面焼きグリル、およびバーナカバー
JP2010071571A (ja) 加熱調理器の組込み構造、組込み型加熱調理器およびシステムキッチン
JP6919883B2 (ja) コンロセンサ、コンロバーナ、及びガスコンロ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191115

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6850114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150