JP6630167B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
ケース本体(40)内でコンロバーナ(4a)(4b)は前後を反対にして配設されており、コンロバーナ(4a)は、ケース本体(40)内の左側壁寄りの前方にバーナボディ(44)が位置し、バーナボディ(44)から後方に混合管(45)が連接されており、コンロバーナ(4b)は、ケース本体(40)内の右側壁寄りの後方にバーナボディ(44)が位置し、バーナボディ(44)から前方に混合管(45)が連接されている。
また、図示しないが、天板には、バーナボディ(44)に対応する位置にバーナ用開口が開設されており、天板によりケース本体(40)の上方の開口を閉塞すると、ケース本体(40)内からバーナ用開口を通してバーナボディ(44)の一部が天板の上面に突出する。
バーナ用開口を有し、前記ケース本体の上方を閉塞する天板と、
前記ケース本体内から前記バーナ用開口を通して前記天板上に突出する複数のコンロバーナと、
前記バーナ用開口を囲うように前記天板の上面に位置決め状態で載置される五徳と、
前記ケース本体内の前記第1及び第2側壁側にそれぞれ配置されるように、前記第3及び第4側壁間に架設された一対の帯状体であって、前記複数のコンロバーナが固定されるバーナ支持体と、
隣接するコンロバーナ間に配置され、前記一対のバーナ支持体間に架設されて、前記天板が下方へ変形したときに前記天板を下方から支持する天板支持台と、を備え、
前記五徳は、前記バーナ用開口の周囲に載置される五徳枠と、前記五徳枠から外方へ放射状に突出され且つ下端部が前記天板の上面に載置される複数の五徳爪とを有し、
前記五徳が前記天板の上面に位置決め状態で配置されたとき、前記隣接するコンロバーナ間に位置する少なくとも一部の前記五徳爪の下端部が載置される前記天板上の五徳爪載置部に対応する前記天板支持台の上面に、前記天板が下方へ変形したときに前記天板の下面に当接する支持突起部が突設されているガスコンロである。
ケース本体の第3及び第4側壁に一対の帯状体からなるバーナ支持体を架設することにより、バーナ支持体はケース本体の底壁に締結されない状態で、コンロバーナを固定している。そして、隣接するコンロバーナ間には、変形時の天板を下方から支持する天板支持台が、一対のバーナ支持体に架設されている。加熱による熱歪みや熱変形による撓みが生じ、天板支持台に下向きの応力がかかって、天板支持台が下方に押し下げられると、天板支持台が架設されているバーナ支持体は対向する第3及び第4側壁に架設されているから、バーナ支持体も、それに固定されているコンロバーナと共に下方に押し下げられる。これにより、天板に熱変形が生じた場合でも、天板支持台によるコンロバーナへの負荷を回避できる。また、天板の熱変形に伴って、コンロバーナも下方へ移動することとなるから、コンロバーナの炎孔部と天板上に載置されている五徳との相対位置の大きな変動も防止できる。
さらに、一対の帯状体からなるバーナ支持体は、ケース本体の第3及び第4側壁に架設されており、折り曲げ加工等の必要がある垂下板を用いる必要はないから、ケース本体内で、一対のバーナ支持体を、天板が載置されるケース本体の上端部に対して精度良く配設できる。そして、天板支持台は、上記のようにして配設された一対のバーナ支持体に架設されるから、天板支持台の上面を天板の下面に対して精度良く配設でき、天板と天板支持台との間に接続部や係合部を設けることなく、所定の各位置で天板を下方から支持できる。
上記ガスコンロでは、隣接するコンロバーナ間に位置する少なくとも一部の五徳爪の下端部が載置される天板上の五徳爪載置部に対応する天板支持台の所定位置に支持突起部を突設させ、天板が熱や重量によって変形し下方に撓むと、前記五徳爪載置部は前記支持突起部で下方から支持される構成としたから、天板、特に、前記五徳爪載置部の熱や重量による変形を確実に抑制することができる。
前記天板の前記バーナ用開口の近傍に対応する前記天板支持台の所定位置に、前記支持突起部より低い小突起部を突設させている。
上記したようにバーナ用開口の周縁の天板は高温に加熱されるから、五徳爪の下端部が載置される天板の五徳爪載置部の下面のみを前記支持突起部で支持した場合、バーナ用開口の周縁に応力が集中して大きな熱変形が生じ易く、五徳のがたつきが大きくなり易い。そこで、上記ガスコンロでは、天板支持台の、バーナ用開口近傍に対応する位置に、支持突起部より低い小突起部を突設させて、バーナ用開口の周縁にて下方に熱変形した天板を小突起部で支持させている。
前記天板は、前記ケース本体の前記第1から第4側壁の各上端部と、前記天板支持台とのみによって下方から支持される。
天板は、天板支持台の架設域や外周縁においては下方から支持されているから、熱変形が生じ難いが、例えば、バーナボディから突出している混合管の上方は、天板が下方から支持されない非支持領域となっている。これにより、天板の熱変形をこの非支持領域に逃がすことができる。このように、天板に熱変形可能な逃げの非支持領域を残しておくことにより、天板の上方への熱変形を抑制できる。従って、天板の歪みによる支持不良や、五徳のがたつき、さらには、外観が低下を防止できる。
また、バーナ支持体及び天板支持台は、いずれも、ケース本体に対して精度良く配置させることができるから、ケース本体の上端部に載置させる天板は、天板支持台にも適切に支持させることができる。これにより、バーナ用開口近傍に、天板支持台を設けなくても、天板の熱変形を防止できる。
さらに、熱変形が生じ易い隣接するコンロバーナ間で、少なくとも一部の五徳爪の下端部が載置される五徳爪載置部は天板に熱変形が生じたとき支持突起部により下方から支持されるとともに、バーナ用開口の周縁は小突起部で支持されるように設定しておけば、五徳が載置される部分の大きな熱変形を確実に防止することができる。
このように、本発明によれば、天板の熱変形による燃焼不良や五徳のがたつきを防止可能なガスコンロを提供できる。
本発明実施の形態のガスコンロは、図1に示すように、上方に開口を有する略矩形箱状のケース本体(10)内に2つのコンロバーナ(2a)(2b)が、電磁弁、点火装置等の出力装置等と共に収容されているもので、ケース本体(10)の上方の開口は金属製薄板からなる天板(3)で被覆される。
ケース本体(10)は、前面に操作部が設けられている前壁(10a)(第1側壁)と、前壁(10a)と対向する後壁(10b)(第2側壁)と、これら前後壁(10a)(10b)とを左右で連接する左側壁(10c)(第3側壁)及び右側壁(10d)(第4側壁)と、ケース本体(10)の下面を構成する底壁とを有する。なお、本明細書では、ガスコンロの操作部が設けられる正面側を前方とし、前壁と後壁とが対向する方向を前後方向、前後方向に直行する左右の側壁とが対向する方向を左右方向、ガスコンロの高さ方向を上下方向という。
天板支持台(1)は、図2に示すように、バーナ支持体(11a)(11b)間に架設可能な長さの長辺を有する矩形上面(100)とその前後左右の端縁から垂下させた4つの垂下板(1a)〜(1d)からなる下方開放の浅い矩形箱体であり、矩形上面(100)の短辺側の垂下板(1a)(1b)の下端からは固定片(12)(12)が前後の外方へ延設されており、この固定片(12)(12)でバーナ支持板(11a)(11b)にネジ止めされて固定される。
大突起部(13a)(13b)は、図3及び図4に示すように、コンロバーナ(2a)(2b)の周囲の天板(3)の上面に五徳(5)が位置決め状態で載置されたときに、コンロバーナ(2a)(2b)間に突出している一つの五徳爪(51a)の外方下端部(53)が天板(3)の上面に当接する五徳爪載置部に対応する矩形上面(100)の所定位置にそれぞれ設けられている。
また、大突起部(13a)(13b)はそれぞれ、天板支持台(1)が一対のバーナ支持体(11a)(11b)に固定され状態にて、天板(3)に熱変形が生じたとき、上記五徳爪(51a)の外方下端部(53)に対応する天板(3)の下面に当接して、天板(3)を下方から支持する高さに形成されている。小突起部(14a)(14b)は、天板(3)の上面に五徳(5)が位置決め状態で載置されたときに、コンロバーナ(2a)(2b)間の各五徳枠(50)の下方であって、五徳枠(50)と五徳爪(51b)との連結部に対応する位置に設けられている。また、小突起部(14a)(14b)は、天板(3)のバーナ用開口(30)の周縁域が下方に一定以上熱変形すると、天板(3)の下面に当接して、天板(3)を下方から支持する高さに形成されている。
従って、五徳枠(50)から放射状に等間隔に突出しているこれら3本の五徳爪(51a)(51c)(51e)の外方下端部(53)は、三角形の頂点に相当する位置にあると共に、それぞれが当接する天板(3)は、天板支持台(1)の大突起部(13a)(13b)や各側壁(10a)〜(10d)の上端部で下方から支持されている。
しかしながら、本実施の形態では、左右の側壁(10c)(10d)間に架設させた一対のバーナ支持体(11a)(11b)にコンロバーナ(2a)(2b)を固定し、コンロバーナ(2a)(2b)間において、一対のバーナ支持体(11a)(11b)間に架設させた天板支持台(1)により天板(3)の中央域を下方から支持させているから、天板(3)の熱変形により下方に応力がかかっても、コンロバーナ(2a)(2b)に直接、負荷がかかるのを防止できる。これにより、コンロバーナ(2a)(2b)の変形を回避でき、コンロバーナ(2a)(2b)の燃焼不良を防止できる。
これにより、天板(3)のバーナ用開口(30)の周辺の温度上昇による熱歪みや撓みは、これら前後左右の側壁(10a)〜(10d)の上端部と天板支持台(1)とで受けることができ、天板(3)の熱変形を抑制できる。
このように、天板(3)が受ける、加熱による熱歪みや撓みによるストレスを逃がす隙間や空間を設ける構成としたから、天板(3)が加熱により上方へ膨張したり、全体に歪んだりする熱変形の発生を抑制することができる。これにより、天板(3)に歪みが生じることによって、天板(3)のバーナ用開口(30)の位置がずれたり、天板(3)の支持不良が生じたり、五徳(5)ががたついたり、さらには、外観が損なわれたりするといった不都合を防止することができる
(10)・・・・・・ケース本体
(10a) ・・・・・前壁(第1側壁)
(10b) ・・・・・後壁(第2側壁)
(10c) ・・・・・左側壁(第3側壁)
(10d) ・・・・・右側壁(第4側壁)
(11a)(11b) ・・・バーナ支持体
(2a)(2b) ・・・・コンロバーナ
(21)・・・・・・混合管
(22)・・・・・・バーナボディ部
(3) ・・・・・・天板
(30)・・・・・・バーナ用開口
(5) ・・・・・・五徳
Claims (3)
- 相互に対向する第1及び第2側壁と、相互に対向する第3及び第4側壁とを有し、上方に開口する有底矩形箱状のケース本体と、
バーナ用開口を有し、前記ケース本体の上方を閉塞する天板と、
前記ケース本体内から前記バーナ用開口を通して前記天板上に突出する複数のコンロバーナと、
前記バーナ用開口を囲うように前記天板の上面に位置決め状態で載置される五徳と、
前記ケース本体内の前記第1及び第2側壁側にそれぞれ配置されるように、前記第3及び第4側壁間に架設された一対の帯状体であって、前記複数のコンロバーナが固定されるバーナ支持体と、
隣接するコンロバーナ間に配置され、前記一対のバーナ支持体間に架設されて、前記天板が下方へ変形したときに前記天板を下方から支持する天板支持台と、を備え、
前記五徳は、前記バーナ用開口の周囲に載置される五徳枠と、前記五徳枠から外方へ放射状に突出され且つ下端部が前記天板の上面に載置される複数の五徳爪とを有し、
前記五徳が前記天板の上面に位置決め状態で配置されたとき、前記隣接するコンロバーナ間に位置する少なくとも一部の前記五徳爪の下端部が載置される前記天板上の五徳爪載置部に対応する前記天板支持台の上面に、前記天板が下方へ変形したときに前記天板の下面に当接する支持突起部が突設されているガスコンロ。 - 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
前記天板の前記バーナ用開口の近傍に対応する前記天板支持台の所定位置に、前記支持突起部より低い小突起部を突設させているガスコンロ。 - 請求項1又は請求項2に記載のガスコンロにおいて、
前記天板は、前記ケース本体の前記第1から第4側壁の各上端部と、前記天板支持台とのみによって下方から支持されるガスコンロ。
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