JP2018091368A - 樹脂部材取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、カラー部材に関わる新規な構成を有した、より不都合の少ない樹脂部材取付構造を得る。
【解決手段】実施形態の樹脂部材取付構造は、例えば、被取付部材と重ねられ、貫通孔と、貫通孔に面した周面と、が設けられた樹脂部材と、被取付部材と接触した一端部と一端部の反対側の他端部とを有し、貫通孔の貫通方向に開口した筒状に構成され、貫通孔に入れられたカラー部材と、貫通孔の中心軸周りに互いに間隔を空けて周面に設けられ、カラー部材に向かって突出しカラー部材を支持した複数の凸状支持部と、樹脂部材の被取付部材とは反対側の部分における貫通孔の周囲に設けられ、貫通孔の中心軸の軸方向に突出した凸部と、凸部および他端部と接触した重部と、重部からカラー部材の筒内に延びた軸部と、を有した雄ネジ部材と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂部材取付構造に関する。
従来、樹脂部材を被取付部材へ取り付ける場合、樹脂部材に圧入した筒状のカラー部材を介して樹脂部材を被取付部材にボルトで取り付ける構造が知られている。この構造では、樹脂部材に対する被取付部材からの振動の伝達が抑制され、樹脂部材のクリープ現象の発生が抑制されるので、ボルトの緩みが抑制されやすい。
特開2015−31310号公報 独国特許出願公開第102009016284号明細書
しかしながら、従来技術では、樹脂部材の貫通孔の全周にカラー部材を接触させながらカラー部材を圧入するため、樹脂部材へのカラー部材の組み付けがし難いという問題がある。本発明の課題の一つは、例えば、カラー部材に関わる新規な構成を有した、より不都合の少ない樹脂部材取付構造を得ることである。
実施形態の樹脂部材取付構造は、例えば、孔が設けられた被取付部材と重ねられ、合成樹脂材料によって構成され、前記孔と通じた貫通孔と、前記貫通孔に面した周面と、が設けられた樹脂部材と、前記被取付部材と接触した一端部と前記一端部の反対側の他端部とを有し、前記貫通孔の貫通方向に開口した筒状に構成され、前記貫通孔に入れられたカラー部材と、前記貫通孔の中心軸周りに互いに間隔を空けて前記周面に設けられ、前記カラー部材に向かって突出し前記カラー部材を支持した複数の凸状支持部と、前記樹脂部材の前記被取付部材とは反対側の部分における前記貫通孔の周囲に設けられ、前記貫通孔の中心軸の軸方向に突出した凸部と、前記凸部および前記他端部と接触した重部と、前記重部から前記カラー部材の筒内および前記孔内に延びた軸部と、を有し、前記重部が前記被取付部材との間に前記カラー部材を挟んだ状態で、前記軸部が雌ネジ部と結合された雄ネジ部材と、を備えている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、凸状支持部が設けられているので、凸状支持部が設けられていない場合に比べて、貫通孔へのカラー部材の挿入(圧入)がしやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、複数の前記凸部が、前記中心軸周りに放射状に設けられている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、放射状に設けられた複数の凸部に雄ネジ部材からの荷重が分散されるので、樹脂部材における凸部の周囲の応力集中が抑制されやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、複数の前記凸状支持部が、前記中心軸周りに互いに間隔を空けて設けられ、複数の前記凸部が、前記中心軸周りに放射状に設けられ、前記中心軸の軸方向から見た場合、前記凸状支持部と前記凸部とが交互に位置している。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、樹脂部材における貫通孔の周囲に作用する力が分散されやすいので、樹脂部材における応力集中が抑制されやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、前記樹脂部材が、前記被取付部材に接触した接触部と、前記接触部から張り出し前記被取付部材と離間した張出部と、を有し、前記貫通孔および前記周面が、前記張出部に設けられている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、張出部が被取付部材と離間しているので、張出部に作用する雄ネジ部材の軸力が小さくなりやすい。したがって、張出部の変形が抑制されやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、前記貫通孔の前記接触部とは反対側に位置した前記凸部を備え、前記張出部における前記貫通孔の前記接触部側の部分と前記重部との間に隙間が設けられている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、張出部における貫通孔の接触部側の部分と重部との間に隙間が設けられていない場合に比べて、張出部の接触部側の端部に生じる曲げ応力が小さくなりやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、前記凸状支持部が、前記中心軸に沿って延びている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、凸状支持部によるカラー部材の支持が安定しやすい。
また、前記樹脂部材取付構造では、例えば、前記凸状支持部が、前記周面における前記中心軸の軸方向の中間部に設けられている。よって、当該樹脂部材取付構造によれば、例えば、凸状支持部が、周面の中心軸の軸方向の両端部に渡る全域に延びている場合に比べて、カラー部材に対する雄ネジ部材の挿入がしやすい。
図1は、実施形態の油圧式クラッチレリーズ装置の例示的かつ模式的な正面図である。 図2は、実施形態の油圧式クラッチレリーズ装置の例示的かつ模式的な側面図である。 図3は、実施形態の樹脂部材取付構造の例示的かつ模式的な断面図である。 図4は、図3の一部を拡大して示す断面図である。 図5は、実施形態の樹脂部材取付構造の一部の例示的かつ模式的な正面図である。 図6は、実施形態の樹脂部材の取付工程を示す図である。 図7は、実施形態の樹脂部材の取付工程を示す図である。 図8は、実施形態の樹脂部材の取付工程を示す図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
図1は、油圧式クラッチレリーズ装置1の例示的かつ模式的な正面図である。図2は、本実施形態の油圧式クラッチレリーズ装置1の例示的かつ模式的な側面図である。図1,2に示されるように、油圧式クラッチレリーズ装置1は、ハウジングとしての樹脂部材10を有し、樹脂部材10内に設けられた油圧室(不図示)の油圧によって、レリーズベアリング(不図示)を移動させて、クラッチを遮断状態とする構成である。樹脂部材10は、雄ネジ部材11によって、被取付部材100に取り付けられている(締結されている)。雄ネジ部材11は、樹脂部材10および被取付部材100とともに、樹脂部材取付構造5を構成している。被取付部材100は、例えばクラッチハウジングである。樹脂部材取付構造5は、樹脂部材固定構造とも称される。
図3は、樹脂部材取付構造5の例示的かつ模式的な断面図である。図1〜3に示されるように、被取付部材100は、樹脂部材10が取り付けられる壁部101を有している。図3に示されるように、壁部101には、雌ネジ部101aが設けられている。雌ネジ部101aには、孔101bが設けられている。雌ネジ部101aは、孔101bに入れられた雄ネジ部材11と結合されている。なお、雌ネジ部101aは、ナットによって構成されていてもよい。壁部101は、被取付部とも称される。
図1〜3に示されるように、樹脂部材10は、筒状部21と、筒状部21から張り出した複数の取付フランジ部22と、を有している。樹脂部材10は、合成樹脂材料によって構成されている。取付フランジ部22は、筒状部21の中心軸Ax1周りに互いに間隔を空けて設けられている。樹脂部材10では、取付フランジ部22が、被取付部材100の壁部101に重ねられた状態で、雄ネジ部材11によって壁部101に固定されている。取付フランジ部22は、壁部とも称される。
図3に示されるように、取付フランジ部22は、被取付部材100の壁部101に接触した接触部22aと、接触部22aから張り出した張出部22bと、を有している。張出部22bは、被取付部材100と離間している。張出部22bは、壁部とも称される。
図4は、図3の一部を拡大して示す断面図である。図5は、樹脂部材取付構造5の一部の例示的かつ模式的な正面図である。図3〜5に示されるように、張出部22bは、被取付部材100の壁部101側を向いた一面22cと、一面22cの反対側の他面22dと、を有している。他面22dは、雄ネジ部材11の座面として構成されている。また、張出部22bには、貫通孔22eと、貫通孔22eに面した周面22fとが、設けられている。貫通孔22eは、筒状部21の中心軸Ax1の軸方向に沿う張出部22bの厚さ方向に、張出部22bを貫通している。すなわち、貫通孔22eの中心軸Ax2は、筒状部21の中心軸Ax1に沿っている。貫通孔22eは、一面22cおよび他面22dに開口している。また、貫通孔22eの一面22c側の端部には、拡径部22gが設けられている。拡径部22gは、貫通孔22eの他の部分に比べて径が大きい。周面22fは、貫通孔22eの中心軸Ax2周りの環状に構成されて、貫通孔22eを囲んでいる。貫通孔22eの中心軸Ax2は、周面22fの中心軸でもある。貫通孔22eには、カラー部材12が入れられている。拡径部22gは、凹部とも称される。
図4,5に示されるように、周面22fには、複数の凸状支持部22hが設けられている。複数の凸状支持部22hは、周面22fの周方向、すなわち中心軸Ax2周りに互いに間隔を空けて設けられている。また、周面22fにおける張出部22bの頂部22i側の部分には、凸状支持部22hは、設けられていない。ここで、本実施形態では、頂部22iには、樹脂部材10の型成形の際の合成樹材料の合わせ面が設けられている。各凸状支持部22hは、貫通孔22eの中心軸Ax2に向かって、すなわちカラー部材12に向かって突出している。各凸状支持部22hは、中心軸Ax2に沿って直線状に延びている。また、各凸状支持部22hは、周面22fにおける中心軸Ax2の軸方向の中間部22jに設けられている。凸状支持部22hは、例えば、一面22c側に寄って配置されていてもよし、他面22d側に寄って配置されていてもよい。複数の凸状支持部22hは、カラー部材12を支持している。凸状支持部22hは、凸部や支持部、塑性変形部とも称される。
また、他面22dには、複数の凸部22kが設けられている。凸部22kは、他面22dにおける貫通孔22eの周囲に設けられている。各凸部22kは、貫通孔22eの中心軸Ax2の軸方向に突出している。複数の凸部22kは、中心軸Ax2周りに放射状に設けられている。すなわち、各凸部22kは、貫通孔22eの径方向に直線状に延びている。また、図5に示されるように、貫通孔22eの接触部22aとは反対側には、一つの凸部22kが設けられている。また、図5に示されるように、中心軸Ax2の軸方向から見た場合、凸部22kと凸状支持部22hとは、交互に位置している。他面22dは、樹脂部材10の被取付部材100とは反対側の部分の一例である。凸部22kは、塑性変形部とも称される。
図4,5に示されるように、カラー部材12は、中心軸Ax2周りの筒状、すなわち、貫通孔22eの貫通方向(中心軸Ax2の軸方向)に開口した筒状に構成されている。カラー部材12は、金属材料によって構成されている。カラー部材12には、被取付部材100の壁部101側の一端部12aと、一端部12aの反対側の他端部12bと、一端部12aおよび他端部12bに開口した貫通孔12cとが、設けられている。詳細には、カラー部材12は、貫通孔12cが設けられた筒状部12dと、筒状部12dから張り出したフランジ部12eと、を有している。筒状部12dは、中心軸Ax2周りの筒状に構成され、一端部12aおよび他端部12bの一部を含む。フランジ部12eは、筒状部12dの一端部12aから張り出しいる。フランジ部12eは、他端部12bの一部を含む。一端部12aは、壁部101と接触している。このフランジ部12eによって、壁部101に作用する面圧が小さくなる。カラー部材12は、樹脂部材取付構造5を構成している。
図3,4に示されるように、雄ネジ部材11は、ボルト13と、ワッシャ14と、を有している。ボルト13は、頭部13aと、頭部13aから延びた軸部13bと、を有している。軸部13bには、雄ネジ部13cが設けられている。軸部13bは、ワッシャ14を貫通している。頭部13aとワッシャ14とは、重部11aを構成している。なお、雄ネジ部材11は、ワッシャ14を有さずに、ボルト13だけによって構成されていてもよい。この場合、重部11aは、頭部13aだけによって構成される。
重部11aは、凸部22kおよびカラー部材12の他端部12bと接触している。軸部13bは、重部11aからカラー部材12の筒内、すなわち貫通孔12c、および壁部101の孔101b(図3)内に延びている。雄ネジ部材11では、重部11aが被取付部材100との間にカラー部材12を挟んだ状態で、軸部13bの雄ネジ部材11が雌ネジ部101aと結合されている。これにより、樹脂部材10が壁部101に固定されている。
また、図3に示されるように、重部11aと、張出部22bにおける貫通孔22eの接触部22a側の部分22mとの間に隙間S1が設けられている。
以上の構成では、樹脂部材10は、カラー部材12および雄ネジ部材11を介して被取付部材100に取り付けられ、カラー部材12が雄ネジ部材11の軸力を受ける。よって、樹脂部材10に作用する力が小さくなりやすい。したがって、樹脂部材10にクリープ現象が生じにくい。また、樹脂部材10は、凸部22kが雄ネジ部材11の重部11aに接触し、接触部22aが被取付部材100の壁部101に接触した状態で、被取付部材100に取り付けられている。よって、樹脂部材10の振動が抑制されやすい。
次に、樹脂部材10の取付方法を説明する。図6〜8は、実施形態の樹脂部材10の取付工程を示す図である。なお、取付前の凸状支持部22hおよび凸部22kの突出量は、樹脂部材10の取付後のそれらの突出量よりも大きい。
まず、図6に示されるように、樹脂部材10における取付フランジ部22の貫通孔22eにカラー部材12を挿入し、樹脂部材10の拡径部22gにカラー部材12のフランジ部12eを入れる。このとき、カラー部材12は、複数の凸状支持部22h間に圧入される。カラー部材12は、貫通孔22eに入れられる過程で、凸状支持部22hを変形させる。凸状支持部22hの変形は、例えば塑性変形である。なお、凸状支持部22hの変形は、弾性変形であってもよい。また、凸状支持部22hは、貫通孔22eに入れられる過程で、凸状支持部22hを削ってもよい。このようにして貫通孔22eに入れられたカラー部材12は、複数の凸状支持部22hによって支持される。そして、取付フランジ部22を被取付部材100の壁部101と重ねて、雄ネジ部材11の軸部13bをカラー部材12の貫通孔12cに入れ、雄ネジ部材11の雄ネジ部13cの雌ネジ部101aへのねじ込みを開始する。
雄ネジ部材11のねじ込みが進むと、図7に示されるように、雄ネジ部材11の重部11aが、カラー部材12の他端部12bと接触し、カラー部材12を壁部101に向けて押す。雄ネジ部材11によって押されたカラー部材12は、凸状支持部22hに案内されながら、雄ネジ部材11とともに壁部101に向かって移動する。
更に、雄ネジ部材11のねじ込みが進むと、図8に示されるように、雄ネジ部材11の重部11aが、樹脂部材10の凸部22kと接触し、凸部22kを壁部101に向かって押す。
更に、雄ネジ部材11のねじ込みが進むと、雄ネジ部材11の重部11aが、凸部22kを潰し変形させながら、を壁部101に向かって押す。凸部22kの変形は、例えば、塑性変形である。なお、凸部22kの変形は、弾性変形であってもよい。そして、図4に示されるように、カラー部材12の一端部12aが壁部101に接触する。この状態で、雄ネジ部材11のねじ込みが終了する。
以上のように、本実施形態では、例えば、周面22fに、カラー部材12を支持する複数の凸状支持部22hが設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、凸状支持部22hが設けられていない場合に比べて、貫通孔22eへのカラー部材12の挿入(圧入)がしやすい。
また、本実施形態では、例えば、複数の凸部22kが、中心軸Ax2周りに放射状に設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、放射状に設けられた複数の凸部22kに雄ネジ部材11からの荷重が分散されるので、樹脂部材10における凸部22kの周囲の応力集中が抑制されやすい。また、被取付部材100から振動が伝達された場合でも、凸部22kにより樹脂部材10が振動することを抑制しやすい。被取付部材100は、振動伝達源(振動源)とも称される。
また、本実施形態では、例えば、複数の凸状支持部22hが、中心軸Ax2周りに互いに間隔を空けて設けられ、複数の凸部22kが、中心軸Ax2周りに放射状に設けられている。そして、中心軸Ax2の軸方向から見た場合、凸状支持部22hと凸部22kとが交互に位置している。よって、本実施形態によれば、例えば、樹脂部材10における貫通孔22eの周囲に作用する力が分散されやすいので、樹脂部材10における応力集中が抑制されやすい。
また、本実施形態では、例えば、樹脂部材10が、被取付部材100に接触した接触部22aと、接触部22aから張り出し被取付部材100と離間した張出部22bと、を有している。そして、貫通孔22eおよび周面22fが、張出部22bに設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、張出部22bが被取付部材100と離間しているので、張出部22bに作用する雄ネジ部材11の軸力が小さくなりやすい。したがって、張出部22bの変形が抑制されやすい。
また、本実施形態では、例えば、樹脂部材10が、貫通孔22eの接触部22aとは反対側に位置した凸部22kを備え、張出部22bにおける貫通孔22eの接触部22a側の部分22mと重部11aとの間に隙間S1が設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、張出部22bにおける貫通孔22eの接触部22a側の部分22mと重部11aとの間に隙間S1が設けられていない場合に比べて、張出部22bの接触部22a側の端部に生じる曲げ応力が小さくなりやすい。
また、本実施形態では、例えば、凸状支持部22hが、中心軸Ax2に沿って延びている。よって、本実施形態によれば、例えば、凸状支持部22hによるカラー部材12の支持が安定しやすい。
また、本実施形態では、例えば、凸状支持部22hが、周面22fにおける中心軸Ax2の軸方向の中間部22jに設けられている。よって、本実施形態によれば、例えば、凸状支持部22hが、周面22fの中心軸Ax2の軸方向の両端部に渡る全域に延びている場合に比べて、カラー部材12に対する雄ネジ部材11の挿入がしやすい。
また、本実施形態では、例えば、張出部22bの頂部22iには、樹脂部材10の成形の際の合成樹材料の合わせ面が設けられ、周面22fにおける張出部22bの頂部22i側の部分には、凸状支持部22hは、設けられていない。よって、本実施形態によれば、例えば、頂部22iの合わせ面に作用する力が小さくなりやすい。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、凸部22kは、中心軸Ax2周りの環状に構成されていてもよい。
5…樹脂部材取付構造、10…樹脂部材、11…雄ネジ部材、11a…重部、12…カラー部材、12a…一端部、12b…他端部、13b…軸部、22a…接触部、22b…張出部、22e…貫通孔、22f…周面、22h…凸状支持部、22i…頂部、22j…中間部、22k…凸部、22m…部分、100…被取付部材、101a…雌ネジ部、101b…孔、S1…隙間、Ax2…中心軸。

Claims (7)

  1. 孔が設けられた被取付部材と重ねられ、合成樹脂材料によって構成され、前記孔と通じた貫通孔と、前記貫通孔に面した周面と、が設けられた樹脂部材と、
    前記被取付部材と接触した一端部と前記一端部の反対側の他端部とを有し、前記貫通孔の貫通方向に開口した筒状に構成され、前記貫通孔に入れられたカラー部材と、
    前記貫通孔の中心軸周りに互いに間隔を空けて前記周面に設けられ、前記カラー部材に向かって突出し前記カラー部材を支持した複数の凸状支持部と、
    前記樹脂部材の前記被取付部材とは反対側の部分における前記貫通孔の周囲に設けられ、前記貫通孔の中心軸の軸方向に突出した凸部と、
    前記凸部および前記他端部と接触した重部と、前記重部から前記カラー部材の筒内および前記孔内に延びた軸部と、を有し、前記重部が前記被取付部材との間に前記カラー部材を挟んだ状態で、前記軸部が雌ネジ部と結合された雄ネジ部材と、
    を備えた、樹脂部材取付構造。
  2. 複数の前記凸部が、前記中心軸周りに放射状に設けられた、請求項1に記載の樹脂部材取付構造。
  3. 複数の前記凸部が、前記中心軸周りに放射状に設けられ、
    前記中心軸の軸方向から見た場合、前記凸状支持部と前記凸部とが交互に位置した、請求項1または2に記載の樹脂部材取付構造。
  4. 前記樹脂部材が、前記被取付部材に接触した接触部と、前記接触部から張り出し前記被取付部材と離間した張出部と、を有し、
    前記貫通孔および前記周面が、前記張出部に設けられた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の樹脂部材取付構造。
  5. 前記貫通孔の前記接触部とは反対側に位置した前記凸部を備え、
    前記張出部における前記貫通孔の前記接触部側の部分と前記重部との間に隙間が設けられた、請求項4に記載の樹脂部材取付構造。
  6. 前記凸状支持部が、前記中心軸に沿って延びた、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の樹脂部材取付構造。
  7. 前記凸状支持部が、前記周面における前記中心軸の軸方向の中間部に設けられた、請求項1〜6のいずれか一つに記載の樹脂部材取付構造。
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