JP2018090500A - 濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法 - Google Patents

濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法 Download PDF

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【課題】特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性が優れ、かつ義歯のステイン汚れも除去する優れた洗浄効果を有する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、これを用いた義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法を提供する。【解決手段】(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を含有し、25℃での粘度が20〜100mPa・sであることを特徴とする濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、この組成物が特定容器に収納された液体義歯洗浄剤と義歯洗浄器とからなる義歯洗浄セット、及び義歯洗浄器の洗浄槽に上記濃縮型液体義歯洗浄剤組成物と水とを投入して希釈し、洗浄液を調製した後、該洗浄液に義歯を浸漬して洗浄する義歯の洗浄方法。【選択図】なし

Description

本発明は、特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性が優れ、かつ義歯のステイン汚れも除去する優れた洗浄効果を有する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、これを用いた義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法に関する。
従来、義歯洗浄は、夜、就寝前に、発泡性の錠剤や粉末状の義歯洗浄剤を入れた水に義歯を入れ、一晩浸漬して行う方法が主流であった。
近年、義歯装着者、特に部分義歯装着者の義歯装着パターンは多様化し、日中必要時のみ部分義歯を装着したり、就寝中も義歯を装着する義歯ユーザーが増えつつある。そのような義歯ユーザーは、朝や装着前に義歯洗浄をしたり、残存歯を磨いている間に義歯洗浄することが多く、従来の一晩浸漬よりも短時間で洗浄可能な義歯洗浄手段が求められている。短時間、特に10分以内の短時間洗浄に使用する製剤としては、製剤の水への溶解時間を要する従来の錠剤や粉末剤よりも、液体義歯洗浄剤のほうが有利であり、この場合、コンパクトな洗浄器を使用した義歯洗浄が有効であるが、液体義歯洗浄剤の洗浄器外への飛び出し防止などといった使用性等については未だ改善の余地があった。
一方、義歯に付着する汚れには、デンチャープラーク、食物残渣、ステイン(着色沈着物)、歯石等がある。また、義歯は、歯のみならず口蓋粘膜や歯肉の部分が樹脂や金属で造られているため、汚れの対象となる面積が広く、汚れも目立ち易い。特に、義歯へのステインの付着は、衛生的・美的観点からも好ましくなく、ステイン汚れの除去は義歯洗浄剤の大きなターゲットとなっているが、唾液タンパク質に加えて食物等の外来性物質による修飾を受けて強固に付着したステイン汚れを満足に除去することは難しかった。
特許文献1〜3(特開2008−179615号公報、特開2010−6720号公報、特開2011−241167号公報)には、特定の界面活性剤、プロテアーゼ等を含有する、水で希釈して使用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物がデンチャーバイオフィルムの除去効果、殺菌効果に優れることが提案され、特許文献4(特開平6−183942号公報)には、過酸化物及びヒドロキシエタンジホスホン酸を含有し、タバコヤニ汚れの漂白、除去効果に優れる液体義歯洗浄剤及び義歯洗浄方法が提案されているが、粘度に関して言及がなく、ステイン汚れ除去効果も不明である。また、特許文献5、6(特開2010−168352号公報、特開2010−280588号公報)には、亜硫酸塩と共に特定の界面活性剤を含有し、ステイン汚れ除去力を発揮する義歯洗浄用液体組成物が提案されている。
特開2008−179615号公報 特開2010−6720号公報 特開2011−241167号公報 特開平6−183942号公報 特開2010−168352号公報 特開2010−280588号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性が優れ、かつ義歯のステイン汚れも除去する優れた洗浄効果を有する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、これを用いた義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、濃縮型液体義歯洗浄剤組成物に界面活性剤と増粘剤、特に特定の界面活性剤と増粘剤とを組み合わせて配合し、濃縮タイプとしては比較的低い粘度範囲に設定すると、特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性が優れ、かつ希釈した洗浄液によって洗浄時には義歯のステイン汚れをも除去する優れた洗浄効果を奏することを知見した。即ち、本発明によれば、(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を含有し、25℃での粘度が20〜100mPa・sである濃縮型液体義歯洗浄剤組成物によって、上記課題が達成されることを知見し、本発明をなすに至った。
更に詳述すると、本発明は、特に洗浄器を用い、水と共に洗浄器に投入して希釈し、調製した洗浄液に義歯を浸漬して洗浄するのに好適な濃縮型液体義歯洗浄剤組成物である。この場合、液体義歯洗浄剤組成物を用い、特に15分間以内、更には5分間程度の比較的短時間で義歯洗浄するには、洗浄器を用いた義歯浸漬が好適であり、これに加えて超音波を用いることが効率的にもより好ましいが、義歯洗浄器、とりわけ義歯用の超音波洗浄器は、通常の多目的の超音波洗浄器よりも小型であるため、その洗浄槽中に濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を入れる際に、特に洗浄器外への飛び出しや液ハネなどの使用性の課題が生じ易く、前記不具合を改善するには濃縮型液体義歯洗浄剤組成物に粘度を付与することが有効であると考えられた。一方で、水にて希釈する際には、特に低温時においても速やかに水に均一分散して溶解することも求められるが、使用性改善のために濃縮型液体義歯洗浄剤組成物に粘度を付与してしまうと水への分散性が悪化するため、分散性も両立させることは難しかった。これに対して、本発明では、濃縮型液体義歯洗浄剤組成物に(A)成分と共に(B)成分を配合して粘度を特定範囲に設定すると、意外にも、濃縮タイプとしては比較的低粘度の範囲において、前記課題が全て解決し、洗浄器に入れやすく、冷水にも速やかに分散する優れた使用性及び分散性を両立できること、しかも、希釈して使用しても、義歯のステイン汚れを化学的に除去することもできる高い洗浄効果を付与できることを見出した。
なお、本発明では、義歯洗浄剤に一般に使用されている過酸化物等を配合しなくても洗浄効果を与え、その洗浄効果は、義歯面に強固に付着した汚れ、つまり、主に唾液タンパク質によって義歯面に形成されたペリクルと呼ばれる薄膜が口腔内環境である唾液あるいは食物等の外来性物質により修飾を受けて強く付着したステイン汚れも除去する、格段に優れたものである。
従って、本発明は、下記の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法を提供する。
〔1〕
(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を含有し、25℃での粘度が20〜100mPa・sであることを特徴とする濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔2〕
(A)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上である〔1〕記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔3〕
(A)界面活性剤が、炭素数8〜18のアルキル硫酸塩、炭素数8〜18のα−オレフィンスルホン酸塩、アシル基の炭素数が8〜18であるアシルアミノ酸塩、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルアミンオキシド及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインから選ばれる1種又は2種以上である〔2〕記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔4〕
(B)増粘剤が、アニオン性水溶性高分子化合物である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔5〕
アニオン性水溶性高分子化合物が、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる1種又は2種以上である〔4〕記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔6〕
(A)界面活性剤を1〜10質量%、(B)増粘剤を0.1〜5質量%含有する〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔7〕
使用時に水で希釈した洗浄液を義歯に適用する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物であって、水での希釈倍率が10〜100倍希釈であり、かつ前記洗浄液中の(A)界面活性剤の濃度が0.1質量%以上である〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
〔8〕
〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物が、可撓性を有する容器本体部と口径5mm以下の注出口部とを有するプラスチックボトル容器に収納されてなる液体義歯洗浄剤と、前記液体義歯洗浄剤が投入される洗浄槽を備えた義歯洗浄器とからなる義歯洗浄セット。
〔9〕
義歯洗浄器の洗浄槽が、直径又は長径が12cm以下である円もしくは楕円、又は少なくとも一辺が12cm以下の四角形の形状である〔8〕記載の義歯洗浄セット。
〔10〕
義歯洗浄器が、超音波洗浄器である〔8〕又は〔9〕記載の義歯洗浄セット。
〔11〕
義歯洗浄器の洗浄槽に、(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を配合し、25℃での粘度を20〜100mPa・sにした濃縮型液体義歯洗浄剤組成物と水とを投入して希釈し、洗浄液を調製した後、該洗浄液に義歯を浸漬して洗浄することを特徴とする義歯の洗浄方法。
〔12〕
水での希釈倍率が10〜100倍希釈であり、かつ洗浄液中の(A)界面活性剤の濃度が0.1質量%以上である〔11〕記載の義歯の洗浄方法。
〔13〕
義歯を浸漬時に超音波をかけて洗浄する〔11〕又は〔12〕記載の義歯の洗浄方法。
本発明によれば、特に洗浄器を用いた義歯洗浄における使用性及び分散性が優れ、かつ義歯のステイン汚れも除去する優れた洗浄効果を有する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物、これを用いた義歯洗浄セット及び義歯の洗浄方法を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の「濃縮型液体義歯洗浄剤組成物」とは、義歯洗浄時に水で希釈した洗浄液として洗浄に供するための原液となる液体義歯洗浄剤である。本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物は、(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を含有し、25℃での粘度が20〜100mPa・sであることを特徴とする。これは、使用時に水で希釈して液体形態(泡状形態ではない)で義歯に適用される。
(A)界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれも配合可能であるが、特にステイン汚れに対する洗浄力の点から、両性界面活性剤のアルキルアミンオキシドやベタイン型両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくはアルキルアミンオキシド、アニオン性界面活性剤である。
具体的に、アニオン性界面活性剤としては、炭素数8〜18のアルキル硫酸塩、炭素数8〜18のα−オレフィンスルホン酸塩、アシル基の炭素数8〜18のアシルアミノ酸塩、両性界面活性剤としてはアルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルアミンオキシド、ベタイン型両性界面活性剤が、洗浄力の点から好ましく、中でも、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アシルアミノ酸塩、アルキルアミンオキシド、とりわけ、ステイン汚れ除去効果の点から、アルキルジメチルアミンオキシド、アシルグルタミン酸塩が、より好ましい。
アルキル硫酸塩としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のラウリル硫酸塩が挙げられ、BASF社製などの市販品を用いることができる。
α−オレフィンスルホン酸塩は、好ましい炭素数が8〜18、特に14〜16であり、例えば、炭素数が14〜16のα−オレフィンスルホン酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩を用いることができる。中でも、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸塩、特にナトリウム塩(一般名;テトラデセンスルホン酸ナトリウム)が好ましい。
これらは口腔用製剤に使用可能な市販品を入手することができ、例えばライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名「KリポランPJ−400CJ(粉体)」や「リポランLB−440(液体)」を使用し得る。
アシルアミノ酸塩は、アシル基の炭素数が好ましくは8〜18、特に12〜16であり、かかる炭素数のアシル基を有するアシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルサルコシン塩、アシルタウリン塩等が挙げられる。アシルアミノ酸の中でも、酸性アシルアミノ酸塩、特にアシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、とりわけアシルグルタミン酸塩が好ましい。具体的には、ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、ラウロイルグルタミン酸塩、ラウロイルアスパラギン酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ラウロイルメチルタウリン塩等が挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。具体的には、旭化成ケミカルズ(株)製等の市販品を使用できる。
アルキルアミンオキシドとしては、好ましくはアルキル基の炭素数が12〜18、特に12〜16である。このような炭素数のアルキル基を有するアルキルアミンオキシドやアルキルジメチルアミンオキシドを使用することができ、例えばラウリルジメチルアミンオキシド等が好ましく挙げられる。具体的には、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製の商品名「カデナックスDM12D−W」(ラウリルジメチルアミンオキシド)等の市販品を使用し得る。
ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられ、中でも、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましく、脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ましい。
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインとしては、商品名エナジコールC−40Hとしてライオン(株)より販売されている2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム水溶液、脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、Degussa社より販売されているヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインであるTEGO BETAIN CK、三洋化成工業(株)製の商品名;レボン2000等を用いることができる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキル(炭素数6〜20)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(炭素数6〜20)ジメチルアンモニウム塩、及びアルキル(炭素数6〜20)ジメチルベンジルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、アルキル(炭素数6〜20)アミン塩、アルキル(炭素数6〜20)アミンエチレンオキサイド付加物、アルキルピリジニウム塩等が例示される。
これらの界面活性剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
(A)界面活性剤の配合量は、組成物全体の1〜10%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは3〜10%である。1%以上であると、洗浄力、特にステイン汚れ除去効果が十分に得られる希釈倍率設定の点で有利であり、10%以下であると、製剤の低温での保存安定性が十分に優れる。
(B)増粘剤としては、水溶性高分子化合物の配合が可能であるが、製剤の粘度安定性の点から、アニオン性の水溶性高分子化合物、特にアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガムが好ましく、中でも、製剤の粘度安定性と分散性、特に超音波による分散性の点から、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。これらの水溶性高分子化合物は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
なお、高分子化合物によっては、超音波をかけても製剤が凝集し分散し難くなることがあるが、本発明では、(B)成分、特に上記特定の水溶性高分子化合物を用いることで、このような凝集や分散性悪化を招くことなく粘度調整できる。
(B)増粘剤の配合量は、本発明にかかわる粘度範囲、つまり25℃での粘度が20〜100mPa・sとなるよう、量を適宜設定することができるが、通常、組成物全体の0.1〜5%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1%、更に好ましくは0.2〜0.6%である。配合量が0.1%以上であると、十分かつ適切な粘度を付与できる。5%以下であると、粘度が高すぎたり、剤型がペースト状もしくはジェル状になることなく液体形態で本発明の効果が得られる。
本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物は、25℃における粘度が、洗浄器への入れやすさ(使用性)及び分散性の点から、20〜100mPa・sであり、好ましくは20〜80mPa・s、より好ましくは25〜60mPa・sである。粘度が20mPa・s未満であると、洗浄器への入れやすさが劣る。100mPa・sを超えると、冷水での分散性が悪く、超音波洗浄を5分間行っても水に分散せず、溶解しきれずに残る。なお、本発明において、粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB−10、東機産業(株)製)を用いて測定した(以下同様)。
なお、本発明組成物には、更にキレート剤、特にヒドロキシエタンジホスホン酸を配合することが好ましい。ヒドロキシエタンジホスホン酸を配合すると、ステイン汚れ除去効果がより高まる。その配合量は、組成物全体の0.5〜10%が好ましく、より好ましくは3〜10%である。
本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物には、上記成分に加えてその他の公知成分を必要に応じて配合できる。例えば、香料、溶剤、着色剤、殺菌剤等が挙げられる。
香料としては、スペアミント油、ペパーミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、シンナモンバーク油等の天然香料、及び、メントール、メントン、カルボン、エチルブチレート、バニリン、エチルマルトール、アネトール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シネオール、オイゲノール、エチルバニリン、マルトール、リモネン、シトロネロール、リナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、ジンジャーオレオレジン、クレオソール、dl−カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む各種調合香料等、口腔用製剤に用いられる公知の香料を通常量で使用することができる。
溶剤としては、通常、水(イオン交換水)が用いられるが、多価アルコールなどを5〜20%程度、添加することもできる。
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、カラメル色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤が挙げられる。配合量は本発明の効果を妨げない範囲で有効量である。
なお、本発明では、義歯洗浄剤成分として一般に使用されている過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等の過酸化物、次亜塩素酸又はその塩、亜硫酸塩などの酸化剤や漂白剤は、特に義歯の劣化防止の点から、配合しない(配合量0%)ほうがよい。配合する場合は、それぞれの配合量が0.03%以下、特に0.01%以下が好ましい。
本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物は、使用時に水で希釈した洗浄液を義歯に適用する濃縮タイプの製剤であり、濃縮型の義歯洗浄剤に調製される。この場合、水による好ましい希釈倍率は、使用性及び溶解性の点から、10〜100倍希釈、特に10〜50倍希釈である。また、義歯を浸漬時に使用する希釈済み洗浄液の好ましい(A)成分の濃度は0.1%以上、特に0.15%以上、とりわけ0.2%以上である。また、希釈済み洗浄液の好ましいpH(25℃)は5〜9、特に5.3〜8である。これらがいずれも上記範囲内となるように濃縮製剤中の(A)成分の量、pHを設計し、希釈倍率を適切に設定することが、更に好ましい。
なお、pHはなりゆきでもよいが、pH調整剤を添加して調整してもよい。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸、リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸又はその塩等が挙げられる。
本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物は、液体製剤用の一般的な公知の容器に収納できるが、収納容器本体は、可撓性を有し、外部から指などで押すことで収納された内容物(濃縮型液体義歯洗浄剤組成物)が該本体部から排出され、洗浄器に注出できる容器が望ましく、このような材質、形状の容器がよい。例えば、可撓性を有する本体部の上部に5mm以下の口径の注出口部を備えたプラスチックボトル容器に収納することが好ましく、この場合、容器本体の材質はPET(ポリエチレンテレフタレート)、HDPE(高密度ポリエチレン)等が好適である。また、注出口部は、特に洗浄器への投入性の点から、口径5mm以下、好ましくは0.5〜5mm、より好ましくは1〜3mmの注出口である。
本発明の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物は、義歯洗浄器を用いた義歯洗浄に好適であり、義歯洗浄器に水と共に投入して希釈した後、これに義歯を浸漬する洗浄法を好適に採用できる。
この場合、義歯洗浄器は、液体製剤を入れてこれに義歯を浸漬して洗浄できる洗浄槽を備えたものであればよく、公知のものを使用し得る。この場合、義歯洗浄器の洗浄槽は、義歯の総入れ歯又は部分入れ歯を入れるのに適した大きさであれば特に制限はないが、コンパクトであれば、使用性(置き場所)がよいため好ましい。具体的には、洗浄槽が、直径又は長径が12cm以下の円又は楕円形状のもの、あるいは少なくとも一辺が12cm以下の四角形状である義歯洗浄器が、濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を入れやすく使用性の点から好適である。洗浄槽の容量は、100〜150ml程度がよい。
更に、義歯洗浄器は、洗浄効果、効率面から、超音波装置を備えたものであることが好ましく、超音波洗浄器が好適である。超音波洗浄は、周波数25〜120kHzが好ましく、40〜100kHzがより好ましい。超音波周波数が前記下限値以上であれば、洗浄時の音が小さく、また義歯の変形や割れなどの為害性なく洗浄できる。超音波周波数が前記上限値以下であれば、高い洗浄力が得られる。また、出力は5〜200Wが好ましく、10〜100Wがより好ましい。超音波出力が前記下限値以上であれば高い洗浄力が得られる。超音波出力が前記上限値以下であれば義歯の変形や割れなどの為害性なく洗浄できる。
なお、上記の義歯洗浄器を用いた義歯洗浄において、義歯の浸漬時間は5分間以上、特に10分間以上が好ましい。浸漬時間の上限は特に限定されないが、通常、8時間以内、特に6時間以内とすることが好ましい。また、超音波洗浄を行う場合は、15分間以内が好ましく、特に5分間程度が好ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。下記例中の%は、特に断らない限り、いずれも質量百分率を示す。
[実施例、比較例]
表1、2に示す組成の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を常法によって調製し、下記の実験例に示す方法で評価した。結果を表に併記した。
組成物の粘度は、下記の条件で測定した値である。
・粘度計:VISCOMETER TVB−10(東機産業(株)製)
・ローターNo.:M1(実施例、比較例2)、M2(比較例1,3,4)
・回転数:50rpm
・測定時間:60秒
使用した主原料を下記に示す。
(A)ラウリルジメチルアミンオキシド:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:カデナックスDM12D−W)
(A)ラウリル硫酸ナトリウム:BASF社製(商品名:Texapon OC−P)
(A)α−オレフィンスルホン酸ナトリウム:
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製(商品名:リポランLB−440)
(A)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(30%水溶液):
三洋化成工業(株)製(商品名:レボン2000)
(B)アルギン酸ナトリム:(株)キミカ製(商品名:キミカアルギン)
(B)カルボキシメチルセルロースナトリウム:
ダイセル化学工業(株)製(エーテル化度:0.87〜0.92)
(B)キサンタンガム:CPケルコ社製(商品名:モナートガムDA)
実験例1:使用性(洗浄器への入れやすさ)の評価
(1)被検サンプルの調製
調製した濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を、サンプルとして用いた。
(2)使用性の評価方法
評価者10人を用いた官能試験により評価した。内容量250mlのPET製のプラスチックボトル容器本体に、サンプル約250mlを充填し、ボトルの注出口を、内径2mmの注出口を有するヒンジキャップで封をした。このプラスチックボトル容器を片手で持ってヒンジキャップの蓋を外し、内径2mmの注出口から洗浄器の洗浄槽(直径約7.5cm、深さ約5cmの円型)にサンプルを約5g注ぎ入れた際の入れやすさについて、以下の評価基準で評価した。ここで、入れやすさとは、洗浄槽へ投入時に容器外への飛び出しや液ハネが防止され、洗浄槽の周囲を汚さず、洗浄槽内に入れたい量を正確に入れられることである。
評価基準
4点:非常に入れやすい
3点:やや入れやすい
2点:やや入れにくい
1点:非常に入れにくい
10人の評価結果を平均し、以下の基準で◎及び○の入れやすさが達成されるものを、洗浄器の洗浄槽に入れやすく使用性が良好な製剤であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
実験例2:分散性の評価
(1)被検サンプルの調製
調製した濃縮型液体義歯洗浄剤組成物のそれぞれに、更に青色1号を0.001%添加して青色を呈色し、これをサンプルとして用いた。
(2)分散性の評価方法
青色を呈色したサンプルを実験例1と同様の容器に収納し、同様にして超音波洗浄器の洗浄槽(直径12cmの略円型)にサンプルを約5g注ぎ入れ、0℃にて保管した冷水を130ml注ぎ入れた後、超音波洗浄(周波数:42kHz、出力:17W)を開始し、開始して5分間経過後の洗浄液の吸光度(630nm)を測定した(A1)。なお、サンプルが冷水に完全に溶解するまで継続し、溶解した状態での吸光度を測定し(A0)、次式より分散率を求め、下記基準により分散性を評価した。
分散率(%)=A1/A0×100
評価基準
◎:分散率が100%
○:分散率が90%以上100%未満
△:分散率が80%以上90%未満
×:分散率が80%未満
実験例3−1:洗浄力〈3−1〉の評価
(1)タンニン鉄ステイン付着アクリル板1の作製方法
アクリル板表面((株)クラレ製、縦10mm×横10mm×厚さ5mm)をサンドブラストにて処理後、中性洗剤を入れた超音波洗浄器(商品名:超音波洗浄器AU−80C、アイワ医科工業(株)製)に5分間かけ、水ですすいで洗浄した。前記超音波洗浄器による洗浄処理を3回繰り返した後、自然乾燥し、タンニン鉄ステイン付着前のアクリル板のLab値(L0)を測定した。上記のアクリル板に対し、0.5%アルブミン水溶液→タンニン抽出液→0.6%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液という順番で、これらに30分間ずつ繰り返し浸漬する操作を3回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して着色アクリル板1を作製した。
タンニン抽出液は、沸騰させたイオン交換水1,200ml中に、日本茶((株)伊藤園製)50g、紅茶(リプトン社製、ブリスクティーバック)5袋、インスタントコーヒー(ネスレ社製、ネスカフェ)12gを入れ一晩放置し、日本茶及び紅茶をろ過にて取り除き作製した。作製した着色アクリル板1の表面の色を測定し、その値をLab値(L1)とした。
(2)被検サンプルの調製
表1、2に示す組成の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を常法によって調製した後、それぞれをイオン交換水にて20倍に希釈した洗浄液を、洗浄力評価サンプルとして使用した。
(3)タンニン鉄ステイン除去効果〈3−1〉の評価法
サンプル中に、上記方法にて作製したタンニン鉄ステイン付着アクリル板1を5分間浸漬し、流水下ですすいで洗浄し、乾燥した後のアクリル板1のLab値(L2)を測定した。以下の式より、タンニン鉄ステイン除去率を求めた。
タンニン鉄ステイン除去率(%)=〔(L1−L2)/(L1−L0)〕×100
タンニン鉄ステイン除去率から以下の基準に従い、アクリル板のステイン洗浄力を評価した。
洗浄力の評価基準
◎:タンニン鉄ステイン除去率60%以上
○:タンニン鉄ステイン除去率50%以上60%未満
△:タンニン鉄ステイン除去率30%以上50%未満
×:タンニン鉄ステイン除去率30%未満
実験例3−2:洗浄力〈3−2〉(超音波洗浄)の評価
(1)タンニン鉄ステイン付着アクリル板2(濃いステイン汚れ)の作製方法
アクリル板表面((株)クラレ製、縦10mm×横10mm×厚さ5mm)をサンドブラストにて処理後、中性洗剤を入れた超音波洗浄器(商品名:超音波洗浄器AU−80C、アイワ医科工業(株)製)に5分間かけ、水ですすいで洗浄した。前記超音波洗浄器による洗浄処理を3回繰り返した後、自然乾燥し、タンニン鉄ステイン付着前のアクリル板のLab値(L0)を測定した。上記のアクリル板に対し、0.5%アルブミン水溶液→タンニン抽出液→0.6%クエン酸鉄(III)アンモニウム水溶液という順番で、これらに30分間ずつ繰り返し浸漬する操作を10回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して着色アクリル板2を作製した。なお、タンニン抽出液の作製方法は実験例3−1と同様である。
作製した着色アクリル板2の表面の色を測定し、その値をLab値(L1)とした。
(2)被検サンプルの調製
表1、2に示す組成の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物を常法によって調製した後、それぞれをイオン交換水にて20倍に希釈した洗浄液を、洗浄力評価サンプルとして使用した。
(3)タンニン鉄ステイン除去効果〈3−2〉の評価法
洗浄力評価サンプル約130mlを超音波洗浄器の洗浄槽に注ぎ入れた後、上記方法にて作製したタンニン鉄ステイン付着アクリル板2を浸漬し、5分間の超音波洗浄処理(周波数:42kHz、出力:26W)を行った。超音波洗浄処理後、流水下ですすいで洗浄し、乾燥した後のアクリル板のLab値(L2)を測定した。以下の式より、タンニン鉄ステイン除去率を求めた。
タンニン鉄ステイン除去率(%)=〔(L1−L2)/(L1−L0)〕×100
タンニン鉄ステイン除去率から以下の基準に従い、アクリル板のステイン洗浄力を評価した。
洗浄力の評価基準
◎:タンニン鉄ステイン除去率60%以上
○:タンニン鉄ステイン除去率50%以上60%未満
△:タンニン鉄ステイン除去率30%以上50%未満
×:タンニン鉄ステイン除去率30%未満
Figure 2018090500
*;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインの純分量。
なお、実施例1、14の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物の希釈倍率を30倍にした以外は上記と同様にして洗浄力を評価したところ、洗浄力〈3−1〉◎、洗浄力〈3−2〉◎であった。
Figure 2018090500

Claims (13)

  1. (A)界面活性剤及び(B)増粘剤を含有し、25℃での粘度が20〜100mPa・sであることを特徴とする濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  2. (A)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  3. (A)界面活性剤が、炭素数8〜18のアルキル硫酸塩、炭素数8〜18のα−オレフィンスルホン酸塩、アシル基の炭素数が8〜18であるアシルアミノ酸塩、アルキル基の炭素数が12〜18であるアルキルアミンオキシド及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインから選ばれる1種又は2種以上である請求項2記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  4. (B)増粘剤が、アニオン性水溶性高分子化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  5. アニオン性水溶性高分子化合物が、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる1種又は2種以上である請求項4記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  6. (A)界面活性剤を1〜10質量%、(B)増粘剤を0.1〜5質量%含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  7. 使用時に水で希釈した洗浄液を義歯に適用する濃縮型液体義歯洗浄剤組成物であって、水での希釈倍率が10〜100倍希釈であり、かつ前記洗浄液中の(A)界面活性剤の濃度が0.1質量%以上である請求項1〜6のいずれか1項記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の濃縮型液体義歯洗浄剤組成物が、可撓性を有する容器本体部と口径5mm以下の注出口部とを有するプラスチックボトル容器に収納されてなる液体義歯洗浄剤と、前記液体義歯洗浄剤が投入される洗浄槽を備えた義歯洗浄器とからなる義歯洗浄セット。
  9. 義歯洗浄器の洗浄槽が、直径又は長径が12cm以下である円もしくは楕円、又は少なくとも一辺が12cm以下の四角形の形状である請求項8記載の義歯洗浄セット。
  10. 義歯洗浄器が、超音波洗浄器である請求項8又は9記載の義歯洗浄セット。
  11. 義歯洗浄器の洗浄槽に、(A)界面活性剤及び(B)増粘剤を配合し、25℃での粘度を20〜100mPa・sにした濃縮型液体義歯洗浄剤組成物と水とを投入して希釈し、洗浄液を調製した後、該洗浄液に義歯を浸漬して洗浄することを特徴とする義歯の洗浄方法。
  12. 水での希釈倍率が10〜100倍希釈であり、かつ洗浄液中の(A)界面活性剤の濃度が0.1質量%以上である請求項11記載の義歯の洗浄方法。
  13. 義歯を浸漬時に超音波をかけて洗浄する請求項11又は12記載の義歯の洗浄方法。
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