JP2011241167A - 義歯洗浄用液体組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、使用時(希釈時)に優れたデンチャーバイオフィルム除去力を有すると共に、洗浄後の義歯装着時に優れた清涼実感及び良好な味(苦味の無さ)を有するもの、更には、希釈前の義歯洗浄用液体組成物の保存安定性、及び酵素臭のマスキング効果も良好なものを提供する。
【解決手段】上記義歯洗浄用液体組成物であって、(A)EO平均付加モル数が10〜20モルでアルキル基のCが12〜16のポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸残基のCが10〜16で平均重合度8〜12のポリグリセリン脂肪酸エステル、(B)プロテアーゼ、(C)l−メントール、(D)水を含有し、(A)/(C)の質量比が2〜15であり、(A)が0.01〜0.5質量%、(C)が0.01〜0.05質量%となるように水で希釈して使用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物に関し、更に詳述すると、使用時(希釈時)のデンチャーバイオフィルム除去力に優れ、かつ義歯を洗浄後の口腔内装着時に優れた清涼感を有し苦味の発現もなく、更には組成物の保存安定性及び酵素臭のマスキング効果も優れたものとすることができる、前記濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物に関する。
近年、高齢化社会の到来にともない義歯の使用者は年々増加する傾向にある。義歯の使用者は、義歯と口腔粘膜や健全歯との間に食べかすが溜まり易く、健常人に比べて口腔内微生物が繁殖し易い環境におかれている。
義歯の汚れとしては、食物残渣、デンチャーバイオフィルム、歯石様沈着物、色素などが挙げられる。ここで、デンチャーバイオフィルムとは、口腔内微生物が義歯表面に定着し、粘着性多糖類等の産生物、唾液や血清成分等と共に凝集したバイオフィルムである。このデンチャーバイオフィルムには様々な微生物が存在するために、義歯性口内炎、口臭・義歯臭の発生が起こる、あるいは部分義歯については残存歯の虫歯や歯周病が発症し易くなる。
また、デンチャーバイオフィルムの微生物学的特徴としてカンジダ菌の比率が高いことが挙げられるが、カンジダ菌が肺カンジダ症や誤嚥性肺炎等の呼吸器系の感染症と密接に関係していることが報告されている(非特許文献1,2参照)。従って、日頃の手入れにより義歯に付着したデンチャーバイオフィルムを除去し、義歯を清潔に維持することが重要である。
デンチャーバイオフィルムを除去するための方法としては、ブラッシングによる機械的除去と義歯洗浄剤やみがき剤の使用による化学的除去がある。しかし、ブラッシングによる機械的除去では狭い隙間や入れ歯表面に付着したデンチャーバイオフィルムを完全に除去することは困難であり、従って、機械的除去と化学的除去の2つの方法を併用することが効果的な手入れ法としては望ましい。
化学的除去を目的に市販されている義歯洗浄剤としては、錠剤タイプと粉末タイプのものが主流である。一般的に、これらの洗浄剤には、過炭酸塩や過ホウ酸塩等の過酸化物、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、界面活性剤、キレート剤等が洗浄成分として配合されており、使用時に水に溶かし、発生する過酸化水素と酵素の分解作用、界面活性剤やキレート剤の作用によりデンチャーバイオフィルムを除去するという洗浄システムを活用している。しかし、このような洗浄システムでは、発生する過酸化水素によりある程度の殺菌力が発揮されるが、デンチャーバイオフィルムに対する除去力は不十分である。
また、上記の固体タイプの洗浄剤は、液量に合わせて使用量を調節するという面で問題点がある。特に、錠剤タイプの洗浄剤は1回分単位で包装されており、義歯の大きさが使用者間で大きく異なる部分義歯の洗浄に対しては、使用量調節の面で使用者の不満となる。固体タイプの洗浄剤はこのような問題点があるのに対して、液体製剤は使用量の調整が容易であるというメリットがある。更には、使用時に使用量に合わせて水で希釈する濃縮タイプの製剤は、原液製剤を使用する場合と比べて1回使用量が少なくて済むために容器の容量を小さくすることができ、持ち運びや保管スペースの面でメリットとなる。
しかしながら、使用時に水で希釈する濃縮タイプの製剤は、製剤と水の混合割合に応じて配合成分の濃度が下がることから、希釈した段階でデンチャーバイオフィルムに対する除去力を十分に発揮させるかが課題となる。
デンチャーバイオフィルムやデンタルプラークを除去する成分としては、プロテアーゼ酵素と界面活性剤が挙げられ、プロテアーゼと界面活性剤を併用することでバイオフィルムを効果的に除去することができる。しかし、酵素は一般的に安定性が低く、液体組成物中で長期間保管すると失活してしまうという問題がある。また、使用する界面活性剤の種類によっては酵素活性が大きく低下してしまう場合がある。従って、製品としての品質を維持するためには、優れた洗浄力に加えて酵素安定性への影響が少ない界面活性剤を使用することが重要である。このような点から、界面活性剤としては酵素安定性への影響が少ないノニオン性界面活性剤が良く用いられている。
酵素の安定性を確保したまま洗浄力を高めた化粧料用組成物として、多価アルコール含有水溶液に蛋白分解酵素及び界面活性剤を配合した技術が提案されている(特許文献1,2参照)が、選択された界面活性剤はコンタクトレンズ用の洗浄成分として用いられているもので、デンチャーバイオフィルムのような強固な汚れに対して洗浄力は発揮されない。
出願人は、使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、プロテアーゼ、カチオン性殺菌剤、及びノニオン性界面活性剤を併用し、使用時に適当な濃度、配合比になるように希釈することで、優れたデンチャーバイオフィルム除去力及び殺菌力を発揮し、かつ希釈前の濃縮液体組成物の良好な外観安定性及び酵素安定性を有する濃縮液体組成物を提案した(特許文献3,4参照)。
本発明者らは、上記のような濃縮タイプの義歯洗浄用組成物について更に検討を進めたところ、洗浄後の義歯装着時の清涼感付与効果や味について未だ改善の余地があることがわかった。更には、このようなプロテアーゼ含有の液体組成物を高温下で保存すると、かかる酵素由来の異臭が発生して製品品質に影響を及ぼすことがあることもわかった。なお、上記特許文献には、酵素臭の発現やそのマスキング技術については言及されていない。また更に、上記技術では、組成物希釈時の使用感(清涼感、味等)と共に、液体組成物の外観及び酵素安定性についても未だ改善の余地があることもわかった。
従って、上記のような濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、これらの課題を解決し、高いデンチャーバイオフィルム除去効果を発揮させつつ、義歯装着時の清涼感及び味を改善する技術、更には組成物の酵素由来の異臭のマスキング効果や液体組成物の外観及び酵素安定性も改善できる技術が望まれる。
一方、義歯洗浄用錠剤組成物にプロテアーゼと香料成分としてメントール、ミント油を配合した技術が提案されている(特許文献5参照)が、これは錠剤組成であり、このような剤型が相違する技術から液体組成にかかわる本発明は予想し難い。なお、使用時のノニオン性界面活性剤及びl−メントールの濃度やノニオン性界面活性剤とl−メントールとの配合比についての具体的記載はなく、使用時(希釈時)のデンチャーバイオフィルムに対する除去力の発現と装着時の清涼感の付与については言及されておらず、また、ミント油として記載されているペパーミント油、スペアミント油では酵素臭のマスキング効果は発揮されない。
特許文献6,7には、ノニオン性界面活性剤、プロテアーゼ、ハッカ油(和種ハッカ油)、メントールを併用した組成が開示されているが、記載されている範囲内では、デンチャーバイオフィルム除去力及び装着時の清涼感と味(苦味の無さ)を実現し難く、更には外観や酵素の保存安定性及び酵素臭のマスキング効果をも同時に実現することは困難である。
上記特許文献から、濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物における上記課題を解決して義歯装着時の清涼感及び味を改善できること、更には組成物の保存安定性及び酵素臭のマスキング効果をも兼備できることは予測し難い。
特開2000−273489号公報 特開2001−114624号公報 特開2008−179615号公報 特開2010−006720号公報 特表平9−505297号公報 特開2008−303188号公報 特開2002−20255号公報
補綴誌 43:636〜639,1999. 日大歯学 79,117−123,2005
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、義歯洗浄用液体組成物を使用時(希釈時)に優れたデンチャーバイオフィルム除去力を有すると共に、洗浄後の義歯装着時に優れた清涼実感及び良好な味(苦味の無さ)を有し、更には、希釈前の義歯洗浄用液体組成物の保存安定性(組成物の外観安定性及び酵素安定性)、及び酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)も良好とすることができる義歯洗浄用液体組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、水で希釈して使用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物に、ノニオン性界面活性剤として(A)エチレオキサイドの平均付加モル数が10〜20モルでアルキル基の炭素数が12〜16のポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸残基の炭素数が10〜16で平均重合度が8〜12のポリグリセリン脂肪酸エステル、(B)プロテアーゼ、(C)l−メントール、(D)水を配合し、(A)/(C)を特定割合とし、かつ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリグリセリン脂肪酸モノエステル、l−メントールの濃度がそれぞれ特定の範囲となるように水で希釈して使用することにより、希釈した状態で優れたデンチャーバイオフィルムに対する除去力を発揮させることができ、しかも、洗浄後の義歯装着時に優れた清涼感と味(苦味の無さ)を有することを見出した。
更に本発明では、上記義歯洗浄用液体組成物において、特に(A)成分の配合量を5〜30%(質量%、以下同様。)、(C)成分の配合量を0.5〜2.5%、(D)成分の配合量を30〜50%とし、更に(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、及び(G)PH調整剤を配合し、かつ25℃におけるPHを6.0〜8.5とすることにより、上記優れた特性に加えて、組成物のより良好な保存安定性、特に組成物中の酵素安定性及び高温保存及び低温保存における外観安定性に優れ、しかも、高温(50℃)で保存後の酵素臭の無さも確保することができる。
上記組成物では(E)和種ハッカ油を配合することで、プロテアーゼ含有液体組成物の高温保存で発生する酵素臭を効果的にマスキングでき、更に(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルを配合することにより、(E)和種ハッカ油による酵素臭マスキング作用が高まり、組成物を高温で保存した場合の酵素臭のマスキング効果をより向上させることができる。
なお、出願人は、特許文献3、4に濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物に、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステルといったノニオン性界面活性剤、(B)プロテアーゼ、(C)カチオン性殺菌剤、及び(D)水を配合し、適当な濃度に希釈して使用することで、優れたデンチャーバイオフィルム除去・殺菌力及び義歯浸漬液の防腐力が発揮されることを提案したが、更に検討を進めたところ、かかる液体組成物は、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)などに未だ改善の余地があることがわかった。更には、高温保存時に異臭を発生するという課題もあることがわかった。
なお、特許文献3、4は、濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、液体組成物を希釈時の義歯の除菌と希釈前の濃縮された状態の組成物の外観及び酵素安定性を高める技術であり、義歯装着時の清涼感付与・苦味のなさ、更には高温保存品の異臭発生については言及されておらず、これらの解決策も示唆されていない。
一方、希釈する使用方法で義歯装着時に優れた清涼実感を発揮させるには、例えばl−メントール等の油溶性香料成分を高濃度で配合しておく方法が考えられる。しかし、この方法では、デンチャーバイオフィルム除去・殺菌効果といった有効性発現に大きく影響するノニオン性界面活性剤量を極力抑えた組成では油溶性香料成分を可溶化し難く、l−メントールに由来する苦味も生じ易く、このためデンチャーバイオフィルム除去・殺菌効果と清涼感付与及び苦味のなさの全てを満たすことは困難であった。更に、低温及び高温保存時の外観安定性及び酵素安定性をも確保することは難しかった。また、一般的な清涼感付与剤であるl−メントールを単に配合しても、組成物を高温保存時に発生する酵素由来の異臭はマスキングし難かった。
本発明によれば、特定のノニオン性界面活性剤、プロテアーゼ、及び水を配合した濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物に、l−メントールを、ノニオン性界面活性剤に対して適切な割合で配合し、かつノニオン性界面活性剤及びl−メントールのそれぞれの濃度が特定範囲となるように水で希釈して使用することによって、ノニオン性界面活性剤を極力抑えつつ、使用時にl−メントールを適度に可溶化でき、このため、優れたデンチャーバイオフィルム除去力を発揮すると共に、洗浄後の義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)も良好とすることができる。更に、本発明によれば、上記液体組成物において、特定のノニオン性界面活性剤、l−メントール及び水の配合量を適切量とし、かつ和種ハッカ油、ポリオール、及びpH調整剤を配合し、適切なpHとすることによって、組成物の外観保存安定性及び酵素保存安定性、及び酵素由来の異臭マスキング効果をも改善できた。
従って、本発明によれば、特定のノニオン性界面活性剤、酵素を含有する義歯洗浄用液体組成物で、装着時に優れた清涼感を発現させることができ、更には組成物の外観保存安定性と異臭マスキングの両方をも満たすことができる。
従って、本発明は、下記の義歯洗浄用液体組成物を提供する。
請求項1:
使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物であって、
(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜20モルでアルキル基の炭素数が12〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸残基の炭素数が10〜16で平均重合度が8〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)プロテアーゼ
(C)l−メントール
(D)水
を含有し、(A)/(C)の質量比が2〜15であり、かつ(A)成分の濃度が0.01〜0.5質量%、(C)成分の濃度が0.01〜0.05質量%となるように水で希釈して使用することを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。
請求項2:
(A)成分の配合量が5〜30質量%、(C)成分の配合量が0.5〜2.5質量%、(D)成分の配合量が30〜50質量%であり、更に、(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、及び(G)pH調整剤を含有し、かつ25℃におけるpHが6.0〜8.5であることを特徴とする請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項3:
更に、(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルを含有することを特徴とする請求項2記載の義歯洗浄用液体組成物。
本発明によれば、使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物において、希釈した状態でもデンチャーバイオフィルムに対して優れた除去力を発揮し、かつ義歯装着時の優れた清涼感と味(苦味の無さ)を有するものが得られる。更に、本発明によれば、組成物の高温保存及び低温保存時の外観安定性と酵素安定性、酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)も良好とすることができる。従って、本発明組成物によれば、義歯を清潔に維持することができるだけでなく、洗浄後の装着時に義歯がきれいになった感じや爽快感を実感することが可能である。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物であって、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル、(B)プロテアーゼ、(C)l−メントール、(D)水を含有してなり、更に好ましくは(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、(G)pH調整剤、(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルなどを含有することができる。
本発明では、ノニオン性界面活性剤として、使用時(希釈時)のデンチャーバイオフィルムに対する除去力の点から、(A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜20モルでアルキル基の炭素数が12〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸残基の炭素数が10〜16で平均重合度が8〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、更には組成物の外観安定性の点から、アルキル基の炭素数が12〜16であり、好ましくは12又は14である。炭素数が単独のものを用いても、あるいは異なる炭素数のものを組み合わせて用いてもよく、例えば炭素数12と炭素数14のものの混合物として用いてもよい。炭素数が12未満であるとデンチャーバイオフィルムに対する除去力の発現や油溶性香料の可溶化が十分に発揮されず、16を超えると溶解性が悪くなり外観安定性が低下する。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキサイドの平均付加モル数は、10〜20であり、好ましくは12〜18、より好ましくは12〜15である。上記平均付加モル数が10未満であると溶解性が悪くなり外観安定性が低下し、20を超えるとデンチャーバイオフィルムに対する除去力の発現や油溶性香料の可溶化が十分に発揮されない。
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO平均付加モル数15)やポリオキシエチレンミリスチルエーテル(EO平均付加モル数15)、ポリオキシエチレンアルキル(C12,14)エーテル(EO平均付加モル数15)などが挙げられ、特にポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO平均付加モル数15)を用いることが好ましい。なお、これらのポリオキシエチレンアルキルエーテルは、例えば日本エマルジョン(株)社製のポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル(エマレックス715)、ライオンケミカル(株)社製のポリオキシエチレン(15)アルキル(C12,14)エーテル(レオックスCC−150−90、90%品)などがあり、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、更には組成物の外観安定性の点から、脂肪酸残基の炭素数10〜16で、平均重合度8〜12のポリグリセリン脂肪酸モノエステルが用いられる。脂肪酸残基の炭素数が10未満であると、プロテアーゼの安定性だけでなく、油溶性の香料(l−メントールや和種ハッカ油等)や殺菌剤(イソプロピルメチルフェノール等)等を配合する場合に高温及び低温時の外観安定性が十分に得られない。16を超えると低温時の外観安定性が満足に得られない。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの平均重合度が8未満では、プロテアーゼの安定性、低温時の外観安定性が十分に得られない。12を超えると油溶性の香料や殺菌剤等を配合する場合に高温及び低温時の外観安定性が十分に得られない。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えばカプリル酸デカグリセリル、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸デカグリセリル、パルミチン酸デカグリセリル等が挙げられ、太陽化学(株)、三菱化学フーズ(株)等から市販されているものを使用できる。中でもラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸デカグリセリルが好ましく、特にラウリン酸デカグリセリルがより好ましい。
具体的には、太陽化学(株)社製のカプリル酸デカグリセリル(サンソフトQ−10Y)、ラウリン酸デカグリセリル(サンソフトM−12J)、ラウリン酸デカグリセリル(サンソフトQ−12Y)、ミリスチン酸デカグリセリル(サンソフトQ−14Y)、三菱化学フーズ(株)社製のラウリン酸デカグリセリル(L−10D)、ラウリン酸デカグリセリル(L−7D)、ミリスチン酸デカグリセリル(M−10D)、パルミチン酸デカグリセリル(P−8D)などがあり、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して使用できる。
(A)成分の配合量は、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力の点、更には組成物の保存安定性(外観、酵素安定性)の点から、組成物全体に対して2〜50%が好適である。配合量が2%未満ではl−メントールを十分に可溶化できない場合があるだけでなく、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力が満足に発揮されない場合がある。50%を超えると組成物中でのプロテアーゼの安定性が低下し、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力が満足に発揮されない場合がある。
特に、(A)成分の配合量は5〜30%、とりわけ8〜25%とすることがより好ましく、これにより組成物の保存安定性やプロテアーゼの安定性もより向上させることができる。5%未満では、l−メントール、更には和種ハッカ油といった油溶性香料を配合する場合に高温及び低温時の外観安定性が満足に向上しない場合があり、30%を超えると高温及び低温保存下での安定性を満足に高めることができない場合があり、いずれも外観安定性の向上効果が十分に得られないことがある。またプロテアーゼの安定性向上効果が十分に得られない場合もある。
(B)成分のプロテアーゼとしては、微生物由来のプロテアーゼ、植物由来のプロテアーゼ、動物由来のプロテアーゼ等を挙げることができ、特に限定されないが、好ましくは洗浄液中での活性を維持することができる微生物由来のプロテアーゼ、より好ましくは洗浄液中で高い活性を維持するアルカリプロテアーゼである。また、プロテアーゼとしてプロテアーゼ製剤を用いることも可能である。ここで、プロテアーゼ製剤とは、プロテアーゼ以外に安定化剤としてプロピレングリコール、グリセリン、ホウ酸、蟻酸、カルシウム、基剤として水等を含むものである。
具体例としては、エバラーゼ16L、サビナーゼ16L、カンナーゼ、クリアレンズプロ(ノボザイムズ社)、PurafectL、アルカリプロテアーゼGL440(GENENCOR社)、ProperaseL(GENENCOR社)等が挙げられ、中でも好ましくはエバラーゼ16L、サビナーゼ16Lである。エバラーゼ16Lの力価は16EPU/g以上であり、通常16〜20EPU/gである。また、サビナーゼ16Lの力価は16KNPU/g以上であり、通常16〜20KNPU/gである。
(B)プロテアーゼの配合量は、力価に応じて適宜調整されるが、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力の点、更には組成物の安定性の点から、組成物全体に対して0.1〜5%、特に0.5〜2%が好ましく、とりわけエバラーゼ16Lやサビナーゼ16Lを用いた場合には0.5〜1.2%がより好ましい。配合量が0.1%未満では希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力が満足に発揮されない場合があり、5%を超えると組成物中でオリが発生し、組成物の外観安定性に問題が生じる場合があるだけでなく、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力が満足に向上しない場合がある。
(C)成分のl−メントールは、清涼感向上に有効な成分であり、l−メントールとしては市販品、例えば高砂香料工業(株)から販売されているものなどを使用できる。その配合量は、義歯装着時の清涼感、義歯装着時の味(苦味の無さ)の点、更には保存安定性(外観、酵素安定性)の点から、組成物全体として0.5〜2.5%、特に1.0〜2.0%が好適である。0.5%未満では義歯装着時の清涼感が低くなる場合があり、2.5質量%を超えると義歯装着時の苦味が強くなる場合があり、更に、外観及び酵素安定性が低下する場合がある。なお、l−メントールは、精油から単離したものや合成したものを使用しても良い。
本発明において、(A)成分のノニオン性界面活性剤と(C)成分のl−メントールとの質量比((A)/(C))は、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)の点、更には保存安定性(外観、酵素安定性)の点から、(A)/(C)が2〜15の範囲であり、好ましくは5〜10の範囲である。(A)/(C)が2未満であると希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力が低下したり、義歯装着時の苦味が強くなる。また15を超えると義歯装着時の清涼実感に劣る。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、(D)水を配合してなるものであり、水の含有量(水分量)は希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感の点から、更には保存安定性(外観、酵素安定性)の点から、組成物全量に対して30〜97%とすることができる。特に、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力に加えて、組成物中でのプロテアーゼの安定性及び低温保存時の外観安定性を高める点から、水分量は30〜50%、とりわけ35〜45%であることが好ましい。水分量が30%未満であると組成物の低温保存下で不溶物の析出が起こり外観安定性に劣る場合があり、97%を超えると希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力や、義歯装着時の清涼感が満足に発揮されないことがある。また、50%を超えると組成物中でのプロテアーゼの安定性、低温保存時の外観安定性が劣る場合がある。なおこの場合、組成物の水分量とは、組成中に配合されるグリセリン液等の各成分に含まれる水を含む。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、希釈して使用する濃縮タイプの製剤であり、水道水、精製水等の水で希釈して得られる希釈液に義歯を浸漬することで義歯を洗浄できるものであるが、この場合、義歯洗浄用液体組成物の水による希釈倍率は、使用性及び溶解性の点から組成物の5〜500倍希釈、特に25〜200倍希釈、とりわけ50〜150倍希釈が好ましい。
本発明の義歯洗浄用液体組成物においては、上記希釈倍率で希釈した希釈液を義歯浸漬液として使用することができ、この場合、希釈液中の各成分の濃度が下記範囲となるように希釈して使用することが好ましいが、特に本発明においては、希釈液中の(A)成分の濃度が0.01〜0.5%、かつ(C)成分の濃度が0.01〜0.05%となるように組成物を水で希釈して使用することが、優れたデンチャーバイオフィルムに対する除去力及び義歯装着時の清涼感及び味(苦味の無さ)を発揮させるために必要であり、更に酵素臭のマスキング効果のためにも必要である。
使用時の各成分の濃度を以下に更に詳述する。
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリグリセリン脂肪酸モノエステルの使用時(希釈後)の希釈液中の濃度は、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感の点から、希釈液全体の0.01〜0.5%であり、好ましくは0.05〜0.4%、より好ましくは0.1〜0.3%である。希釈後の濃度が0.01%未満になると、デンチャーバイオフィルムに対する除去力が十分に発揮されず、0.5%を超えると義歯装着時の清涼感が低下する。
(B)プロテアーゼの使用時(希釈後)の希釈液中の濃度は、デンチャーバイオフィルムに対する除去力の点から、とりわけエバラーゼ16Lやサビナーゼ16Lを使用した場合には、希釈液全体の0.001〜0.05%であることが好ましく、0.005〜0.02%であることがより好ましい。0.001%未満になるとデンチャーバイオフィルムに対する除去力が十分に発揮されない場合があり、0.05%を超えると配合量の増加に見合ったデンチャーバイオフィルムに対する除去力の向上が認められない場合がある。
(C)l−メントールの使用時(希釈後)の希釈液中の合計濃度は、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)の点から、希釈液全体の0.01〜0.05%であり、0.02〜0.04%であることが好ましい。0.01%未満では義歯装着時の清涼感が十分に発揮されず、0.05%を超えると義歯装着時の苦味が強くなる。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、更に、(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、及び(G)pH調整剤を配合することができ、これら成分を配合することで、上記効果を満足に発揮させつつ、組成物の保存安定性(外観安定性、酵素安定性)も高めることができ、酵素臭のマスキング効果も高めることができる。
(E)和種ハッカ油としては、東洋薄荷工業(株)から販売されているものを使用することができる。和種ハッカ油を配合することで、プロテアーゼ含有液体組成物の高温保存により発生する酵素臭を効果的にマスキングすることができる。和種ハッカ油を配合する場合、その配合量は、酵素臭のマスキング効果、義歯装着時の味(苦味の無さ)、保存安定性(外観、酵素安定性)の点から、組成物全体の0.3〜1.5%であることが好ましく、0.5〜1.0%であることがより好ましい。0.3%未満では酵素臭のマスキング効果が低く、1.5%を超えると義歯装着時の苦味が強くなる場合や、組成物の外観及び酵素安定性が低下する場合があり好ましくない。
(E)和種ハッカ油を配合する場合、(C)及び(E)成分の合計量が、組成物全体の保存安定性(外観安定性、酵素安定性)の点から、組成物全体の0.8〜3%であることが好ましく、1.2〜2%であることがより好ましい。0.8%未満では酵素臭のマスキング効果が低く、3%を超えると外観及び酵素安定性が低下する場合があり好ましくない。
(F)ポリオールとしては、例えば1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールや、エリスリトール,ソルビット等の糖アルコールなどが挙げられる。中でも、プロテアーゼ安定性の点からグリセリン、プロピレングリコールを用いることが好ましく、特にグリセリンを用いることがより好ましい。なお、これらのポリオールは単独で使用しても2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(F)ポリオールを配合する場合、(F)ポリオールの本発明組成物への配合量は、特に制限されないが、保存安定性(外観安定性、酵素安定性)の点から、組成物全体に対して合計で20〜60%が好ましく、30〜50%がより好ましい。20%未満であると外観及び酵素の安定性を向上できない場合があり、60%を超えると低温保存時の外観安定性が低下する場合がある。
本発明の組成物は、保存安定性(外観安定性、酵素安定性)の点から、25℃におけるpHが6.0〜8.5、特に6.5〜8.0であることが好ましく、7.0〜7.8であることがより好ましい。25℃におけるpHが6.0未満では酵素安定性が低くなり、また8.5を超えると高温保存品の変色が生じて外観安定性が悪くなったり、義歯の浸け置きを繰り返し行うことによる義歯材質(樹脂)の変質が起こったりする場合がある。
なお、pH調整の手段として、(G)pH調整剤を配合することができる。この場合のpH調整剤としては、水酸化ナトリウム、塩酸、リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸又はその塩等が挙げられる。中でも、水酸化ナトリウム、塩酸、リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩を用いることが好ましい。リン酸塩としては、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム等が挙げられる。クエン酸塩としては、クエン酸ナトリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸三カリウム等が挙げられる。これらpH調整剤の配合量は、pHを上記範囲に調整できればよい。
pH調整剤としてリン酸又はその塩を配合する場合、その配合量は、組成物のpH安定性、酵素安定性及び外観安定性の点から、組成物全体の0.1〜1.0%が好ましく、0.2〜0.5%がより好ましい。0.1%未満であるとpH安定性が低下して酵素安定性が低下する場合がある。1.0%を超えると高温又は低温保存時にオリや変色の発生が起こる場合がある。
また、pH調整剤の中で、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のリン酸又はその塩を配合する場合には、酵素安定性及び外観安定性の点から、更にクエン酸塩、エデト酸塩及び水溶性ポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のキレート剤を併用して配合することが好ましい。クエン酸塩、エデト酸塩及び水溶性ポリリン酸塩から選ばれるキレート剤を配合すると、(B)プロテアーゼ、とりわけエバラーゼ16Lやサビナーゼ16Lを使用した場合に、(B)プロテアーゼ原料中に含まれるカルシウムとリン酸又はその塩との反応による不溶物の析出を防止することができる。
キレート剤としては、例えばクエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)、トリポリリン酸ナトリウム等が配合でき、特にクエン酸ナトリウムが、酵素安定性や高温及び低温保存時の外観安定性の点で著しく優れていることからより好ましく使用される。なお、クエン酸塩については、pH調整剤及びキレート剤の何れの目的で配合しても構わない。
上記キレート剤を配合する場合、その配合量は酵素安定性及び外観安定性の点から、組成物全体の0.1〜1%が好ましく、0.2〜0.5%がより好ましい。0.1%未満であると高温及び低温保存時のオリの発生を抑制する効果が低くなる場合があり、1%を超えると酵素安定性が低下する場合がある。
また、上記キレート剤を配合する場合、酵素安定性や高温保存時及び低温保存時の外観安定性の点から、組成物中の(B)プロテアーゼとキレート剤との質量比が1〜10の範囲であることが好ましく、2〜5の範囲がより好ましい。1未満であると、酵素安定性が低下することがあり、10を超えると高温保存時及び低温保存時にオリ等が発生して外観安定性が低下することがある。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、更に(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルを配合することができ、これにより酵素臭のマスキング効果をより高めることができる。
ボルネオールは、具体的には市販品のボルネオール(高砂香料工業(株)製)を使用できる。サリチル酸メチルは、冬緑油(ウィンターグリーン油)の主成分であり、多くの精油中に存在する。具体的には市販品のサリチル酸メチル((株)エーピーアイコーポレーション製)を使用できるが、ウィンターグリーン油なども使用することができる。
(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルの総配合量は、酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)の向上、更には義歯装着時の味(苦味の無さ)の点から、組成物全体の0.002〜0.1%、特に0.01〜0.05%が好ましい。0.002%未満であると十分な酵素臭のマスキング効果の向上が認められない場合があり、0.1%を超えると義歯装着時の苦味が強くなり、また使用時(希釈時)の香りが強くなり、好ましくない場合がある。
本発明の義歯洗浄用液体組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて上記成分に加えて他の公知成分を更に配合することができる。任意成分としては、和種ハッカ油、l−メントール、ボルネオール及びサリチル酸メチル以外の香料成分、ポリオール以外の溶剤、着色剤、殺菌剤、上記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリグリセリン脂肪酸エステル以外のノニオン性界面活性剤等の界面活性剤などが挙げられる。
香料成分としては、スペアミント油、ペパーミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、シンナモンバーク油等の天然香料、及び、メントン、カルボン、エチルブチレート、バニリン、エチルマルトール、アネトール、シンナミックアルデヒド、シネオール、オイゲノール、エチルバニリン、マルトール、リモネン、シトロネロール、リナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、ジンジャーオレオレジン、クレオソール、dl−カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む各種調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料を使用することができる。
このような香料成分の配合量は、組成物全体の0〜2%が好ましい。2%を超えると、良好な外観安定性を保つことができなかったり、高温保存品の変色が顕著に起こったりする場合がある。
本発明組成物には殺菌剤を配合することができる。殺菌剤としては、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等のビスグアニド系、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等の第4級アンモニウム系などのカチオン性殺菌剤、イソプロピルメチルフェノール、チモール、トリクロサン、ヒノキチオール等の非イオン性殺菌剤が挙げられる。ここで、上記カチオン性殺菌剤を配合してデンチャーバイオフィルムに対する殺菌力を満足に発揮させるためには、使用時(希釈後)の希釈液中の濃度が希釈液全体の0.005〜0.1%になるように設定することが好ましい。
また、カチオン性殺菌剤を配合する場合は、(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルとカチオン性殺菌剤との質量比は2〜15の範囲であることが好ましい。
本発明組成物には溶剤として、油溶性香料やイソプロピルメチルフェノール等の難溶性成分を溶解させるためにエタノールを配合できる。エタノールを配合する場合は組成物中に4〜20%配合することが好ましく、6〜12%であるとより好ましい。エタノールを上記濃度範囲で配合すると、香料やイソプロピルメチルフェノール、チモール等の油溶成分が溶解し易く、またプロテアーゼの安定性が顕著に阻害されることがない。
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、カラメル色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
界面活性剤としては、(A)成分以外のノニオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等を配合することができる。なお、これら他の界面活性剤の配合量は、通常、上記(A)成分を含めた組成物中のノニオン性界面活性剤と(D)l−メントールの量との質量比((A)/(C))が2〜15を超えない範囲で配合することが好ましく、かかる範囲内で、そ配合量は組成物全体の0〜2%、特に0〜1%とすることができる。
また、本発明組成物を収容する容器としては特に制限はなく、通常、口腔用組成物に適用されている容器に充填して用いることができる。このような容器として具体的には、ポリエチレン層、エチレンメタクリル酸共重合体層、ポリエチレンテレフタレート層、アルミニウム層、ガラス蒸着層、ポリビニルアルコール層、エチレンビニルアルコール共重合体層、アクリロニトリル共重合体層、紙、リサイクルプラスチック層等からなるラミネート容器、又はポリエチレン容器、ポリエチレンテレフタレート容器、ポリプロピレン容器等が使用でき、チューブ状容器、機械的又は差圧によるディスペンサー容器、ピロー包装等のフィルム包装容器等、口腔用組成物として通常使用される各種容器を使用可能である。好ましくはポリエチレンテレフタレート容器である。
本発明の濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物で義歯を洗浄するには、例えばコップ等の容器に本発明の組成物を入れ、組成物を水道水又は精製水にて希釈して希釈液を調製し、その中に義歯を一晩浸漬すればよく、浸漬後は義歯を取り出し、水ですすいでから装着することができる。なお、歯ブラシ等で軽く汚れを落とした後に義歯を上記希釈液に浸漬すると更に効果的である。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において、%は特に断らない限り質量%を意味する。表中の配合品(義歯洗浄用液体組成物)中の各配合成分の配合量は、(A)、(F)、(G)成分については純分換算した量を示した。また、下記表において、pH調整剤として配合している水酸化ナトリウムは微量であるため、配合量をゼロとみなして(D)水分量を算出した。
また、原料の各成分としては、以下のものを使用した。
ポリオキシエチレン(POE)ラウリルエーテル(エチレンオキシド(EO)付加モル数15);日本エマルジョン(株)製(商品名 エマレックス715)
ポリオキシエチレン(POE)アルキル(C12,14)エーテル(エチレンオキシド(EO)付加モル数15);ライオンケミカル(株)製(商品名 レオックスCC−150−90、90%品)
ラウリン酸デカグリセリル;太陽化学(株)製(商品名 サンソフトM−12J)
ミリスチン酸デカグリセリル;三菱化学フーズ(株)製(商品名 リョートーポリグリエステルM−10D)
ショ糖ステアリン酸エステル(比較品);三菱化学フーズ(株)製(商品名 リョートーシュガーエステルS−1570)
アルキル(C12,14)グリコシド(比較品);ヘンケル社製(商品名 プランタケア2000UP)
プロテアーゼ;ノボザイムズ社製(商品名 エバラーゼ16L)
ノボザイムズ社製(商品名 サビナーゼ16L)
l−メントール;高砂香料工業(株)製
和種ハッカ油;東洋薄荷工業(株)製
濃グリセリン;阪本薬品工業(株)製
プロピレングリコール;昭和電工(株)製
ソルビット;70%ソルビット液、東和化成工業(株)製
エリスリトール;三菱化学フーズ(株)製
リン酸一水素ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウム;太平化学産業(株)製
クエン酸ナトリウム;磐田化学(株)製
ボルネオール;高砂香料工業(株)製
サリチル酸メチル;(株)エーピーアイコーポレーション製
・その他任意成分;全て日本薬局方、医薬部外品原料規格、食品添加物適合品のいずれかを使用。
[実験例1]
下記表1,2に示す組成の配合品(義歯洗浄用液体組成物)を下記製造法により調製し、下記方法にてデンチャーバイオフィルム除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)を評価した。
<製造法>
(1)精製水中にpH調整剤、ポリオール、プロテアーゼ等の水溶性成分を混合溶解し、A相を調製した。
(2)エタノールと加温融解したポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステルを混合し、B相を調製した。l−メントール、更に必要により和種ハッカ油、ボルネオール、サリチル酸メチル等の油溶性成分を添加した。
(3)撹拌しながらA相にB相を添加混合し、義歯洗浄用液体組成物を得た。
<pH測定方法>
ガラス製容器に移した配合品についてpH計(東亜電波工業(株)製、HM−30V)及びpH電極(東亜電波工業(株)製、GST−5421C)にて25℃における3分後の値を測定した。
<サンプル溶液の調製>
下記表1、2に示す組成の配合品(義歯洗浄用液体組成物)を表に記載の希釈倍率にするために、水道水で希釈した。この希釈液をサンプル溶液として下記の評価試験に用いた。試験に用いるサンプル液(希釈液)の容量はいずれも1.8mLとした。
<デンチャーバイオフィルムに対する除去力の評価>
義歯洗浄用液体組成物のデンチャーバイオフィルムに対する除去力を検証するため、デンチャーバイオフィルムモデルを作成し、in vitroでの評価を行った。
デンチャーバイオフィルムモデルの作成方法:
重合アクリル板1×1cmを24ウェルプレートに入れ、そこに0.5%ムチン溶液、0.5%アルブミン溶液混液を0.5mLのせ、37℃で1時間静置した。1時間後ムチンアルブミン溶液を除去した。次に、カンジダアルビカンス(Candida albicans IFO1594)とストレプトコッカスミュータンス(Streptococcus mutans ATCC25175)を前培養菌液から集菌しPBSに分散した菌液(濁度OD=660nmで1.0の濃度)を各50μLのせ、37℃で2時間静置した。その後、トリブチカーゼ・ソイ・ブロス(TSB)培地を1.8mL加えて37℃にて20時間培養しデンチャーバイオフィルムを作成した。20時間後、ウェルから培地を除き、水1mLを加えて洗浄し、水を除去する操作を2回繰り返した。
デンチャーバイオフィルム除去効果:
上記方法で作成したデンチャーバイオフィルムモデルを新しい24ウェルプレートに入れ、サンプル溶液1.8mLに一晩浸漬した。翌日、プレートを振盪して壊れたデンチャーバイオフィルムを除いた後、サンプル溶液を除去し水1mLによる洗浄を2回繰り返した。アクリル板を試験管に移し、水中で超音波とボルテックスでバイオフィルムを剥がし分散させ、濁度(OD=660nm)を測定した(ODサンプル)。コントロールとして水に一晩浸漬したバイオフィルムについても同様に濁度(ODコントロール)を測定し、下記の式に従ってデンチャーバイオフィルム除去率を算出した。この試験は3回測定し、その平均値を求め、下記の基準によりデンチャーバイオフィルムに対する除去力を評価した。
除去率(%)={(ODコントロール−ODサンプル)/ODコントロール}×100
評価基準:
デンチャーバイオフィルム除去率 80%以上 :◎
〃 60%以上〜80%未満 :○
〃 50%以上〜60%未満 :△
〃 50%未満 :×
<希釈時の義歯装着時の清涼感、苦味の無さの評価>
試験用液体組成物について、総義歯装着者パネラー10人を用いた官能試験により評価した。各パネラーは就寝前に義歯を取り外し、歯ブラシによるブラッシングで表面に付着した汚れを取り除いた。次に、各組成物を200mLのガラスビーカー内で所定の希釈倍率になるように水道水で希釈し、その希釈液に義歯を1晩浸け置きした。1晩(10時間)放置後、歯ブラシで1分間ブラッシングし、水すすぎをした後、義歯を装着した時の清涼感、苦味を以下の基準で評価した。10名の評価結果を平均し、以下の判定基準で判定し、◎又は○の場合を清涼感、苦味の無さが良好と判定した。なお、対照サンプルとしては、清涼感を評価する場合は比較例1のサンプル、苦味を評価する場合は比較例1のサンプルを用いた。
清涼感の程度(評点):
3点:対照サンプルと比較して清涼感が強い。
2点:対照サンプルと比較して清涼感がやや強い。
1点:対照サンプルと比較して清涼感が同等、又は弱い。
評価基準:
◎:評点が2.5点以上3.0点以下
○:評点が2.0点以上2.5点未満
△:評点が1.5点以上2.0点未満
×:評点が1.5点未満
苦味の程度(評点):
3点:対照サンプルと比較して苦味が同等、又は弱い。
2点:対照サンプルと比較して苦味がやや強い。
1点:対照サンプルと比較して苦味が強い。
評価基準:
◎:評点が2.5点以上3.0点以下
○:評点が2.0点以上2.5点未満
△:評点が1.5点以上2.0点未満
×:評点が1.5点未満
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表1、2の結果より、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)に優れることがわかった。これに対して、本発明の必須成分のいずれかを含有しない場合、更には、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルや(C)l−メントールの使用時(希釈時)の濃度が所定の範囲を外れた場合、もしくは(A)/(C)の質量比が所定の範囲を外れた場合は、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)のいずれかの点で十分な効果が発揮されないことがわかった。
[実験例2]
表3〜5に示す組成の配合品(義歯洗浄用液体組成物)を上記と同様に調製し、義歯洗浄用液体組成物の保存安定性(外観安定性、酵素安定性)、酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)を下記方法で評価した。また、上記と同様にしてサンプル溶液(希釈液)を調製し、配合品(義歯洗浄用液体組成物)の希釈液について、デンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)を評価した。
<組成物の外観安定性の評価>
試験用液体組成物約50gを50mLの透明PET容器に充填し、PP(ポリプロピレン)製キャップにて封をして高温(50℃)及び低温(−10℃)の条件下で1ヶ月保存した。高温及び低温保存後のサンプルを1日間室温に放置した後、それぞれについて外観変化(沈殿、濁り、液分離、変色)を下記基準で評価した。
評価基準:
◎:保存サンプルにおいて、沈殿、濁り、液分離、変色の全ての項目で変化が認められなかった。
○:保存サンプルにおいて、沈殿、濁り、液分離、変色のいずれかの項目で品質上問題にならないレベルの変化が認められた。
△:保存サンプルにおいて、沈殿、濁り、液分離、変色のいずれかの項目で品質上僅かな問題となるレベルの変化が認められた。
×:保存サンプルにおいて、沈殿、濁り、液分離、変色のいずれかの項目で品質上大きな問題となるレベルの変化が認められた。
<組成物の酵素安定性の評価>
試験用液体組成物約50gを50mLの透明PET容器に充填し、PP製キャップにて封をして40℃の条件下で1ヶ月保存した。保存後のサンプルを1日間室温に放置した後、酵素活性を測定し、酵素安定性を評価した。酵素活性は、ペプチジルp−ニトロアニリンを基質とし、加水分解により放出されるp−ニトロアニリンの増加率を405nmの吸光度の測定により求めた。各サンプルに対して2回測定して平均値を求め、以下の判定基準で判定し、◎又は○の場合を酵素安定性が良好と判定した。
評価基準:
◎:酵素活性の残存率が80%以上
○:酵素活性の残存率が70%以上〜80%未満
△:酵素活性の残存率が50%以上〜70%未満
×:酵素活性の残存率が50%未満
<組成物の酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)の評価>
試験用液体組成物約50gを50mLの透明PET容器に充填し、PP製キャップにて封をして50℃と−5℃の条件下で1ヶ月保存した。保存後のサンプルのキャップを開け、香りを評価した。−5℃品の香りを基準に50℃品の感じられる酵素臭のレベルを評価し、下記基準にて異臭のマスキング効果を判定した。◎又は○の場合を酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)が良好と判定した。
評価基準:
◎:酵素臭は全く感じられなかった。
◎〜○:酵素臭はほとんど感じられなかった。
○:酵素臭が僅かに感じられたが、品質上問題にならないレベルであった。
△:品質上僅かな問題となるレベルの酵素臭が感じられた。
×:品質上大きな問題となるレベルの酵素臭が感じられた。
表3、4の結果より、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、希釈後のデンチャーバイオフィルムに対する除去力、義歯装着時の清涼感と味(苦味の無さ)に優れ、特に(A)成分の配合量が5〜30%、(C)成分の配合量が0.5〜2.5%、(D)水分量が30〜50%の組成物で、更に(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、及び(G)pH調整剤を含有し、pH6.0〜8.5である場合は、更に、希釈前の配合品の高温保存時及び低温保存時の外観安定性、プロテアーゼ安定性、及び酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)にも優れることがわかった。
更に、表5の結果より、更に(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルを含有する場合、酵素臭のマスキング効果(酵素臭の無さ)がより向上することがわかった。
Figure 2011241167
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Claims (3)

  1. 使用時に水で希釈して義歯に適用する濃縮タイプの義歯洗浄用液体組成物であって、
    (A)エチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜20モルでアルキル基の炭素数が12〜16であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸残基の炭素数が10〜16で平均重合度が8〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステル
    (B)プロテアーゼ
    (C)l−メントール
    (D)水
    を含有し、(A)/(C)の質量比が2〜15であり、かつ(A)成分の濃度が0.01〜0.5質量%、(C)成分の濃度が0.01〜0.05質量%となるように水で希釈して使用することを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。
  2. (A)成分の配合量が5〜30質量%、(C)成分の配合量が0.5〜2.5質量%、(D)成分の配合量が30〜50質量%であり、更に、(E)和種ハッカ油、(F)ポリオール、及び(G)pH調整剤を含有し、かつ25℃におけるpHが6.0〜8.5であることを特徴とする請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
  3. 更に、(H)ボルネオール及び/又はサリチル酸メチルを含有することを特徴とする請求項2記載の義歯洗浄用液体組成物。
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KR20190089841A (ko) 2016-11-30 2019-07-31 라이온 가부시키가이샤 액체 의치 세정제 조성물, 의치 세정 세트, 및 의치의 세정 방법

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