JP6413815B2 - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、口腔内の歯周病原性のバイオフィルムへの浸透殺菌効果及び浮遊細菌への殺菌効果が優れ、また、高温保存時のニゴリが抑制され良好な外観安定性を有する、歯周病の予防又は抑制に有効なイソプロピルメチルフェノール含有の液体口腔用組成物に関する。
非イオン性殺菌剤のイソプロピルメチルフェノール(以下、IPMPと略記。)は、歯周病原性バイオフィルム(以下、BFと略記。)への浸透殺菌効果が高い非イオン性殺菌剤であり、歯周病の予防又は抑制に有効であることが知られているが、液体口腔用組成物においてIPMPの殺菌効果を十分に発揮させることは難しかった。
そこで、液体口腔用組成物においてIPMPの可溶化と歯周病原性BFへの浸透殺菌力を確保するため、ノニオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とアニオン性界面活性剤であるアルキル硫酸ナトリウム、N−アシルサルコシンナトリウムを用いる技術が、特許文献1(国際公開第2007/148551号)に提案されている。
一方、塩化セチルピリジニウム(以下、CPCと略記。)は、口腔内の浮遊細菌への殺菌効果を有するカチオン性殺菌剤であり、特許文献2(国際公開第2009/020010号)には、CPCとアニオン性界面活性剤のラウロイルサルコシンナトリウム、ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を液体口腔用組成物に配合することで、CPCのう蝕原性BFへの浸透力を高め殺菌効果を改善する技術が提案されている。
国際公開第2007/148551号 国際公開第2009/020010号
しかしながら、イソプロピルメチルフェノールを配合した液体口腔用組成物の殺菌力は未だ十分とは言い難く、更なる殺菌効果の向上が望まれた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内の歯周病原性のバイオフィルムへの浸透殺菌効果及び浮遊細菌への殺菌効果が優れ、また、高温保存時のニゴリが抑制され良好な外観安定性を有するイソプロピルメチルフェノール含有の液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)イソプロピルメチルフェノール(IPMP)及び(B)塩化セチルピリジニウム(CPC)を配合した液体口腔用組成物に、(C)N−アシルタウリン塩を0.1〜0.6質量%と、(D)ノニオン性界面活性剤を0.1〜0.8質量%とを配合することによって、口腔内の歯周病原性のバイオフィルム(BF)への浸透殺菌効果及び浮遊細菌への殺菌効果が優れ、また、高温保存時のニゴリが抑制され良好な外観安定性を有する、歯周病の予防又は抑制に有効な液体口腔用組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明者らは、歯周病原性BFへの浸透殺菌力が優れるIPMP含有の液体口腔用製剤にカチオン性殺菌剤のCPCを加えることで浮遊細菌への殺菌力の強化を検討した。そして、IPMPとCPCとを併用し、この併用系にノニオン性界面活性剤と共に不適切なアニオン性界面活性剤を添加すると、特にエタノール無配合の組成において、アニオン性界面活性剤とCPCとの静電気的コンプレックス形成が起こり、高温保存時にオリ・ニゴリが発生し外観安定性に問題が生じるだけでなく、殺菌力の低下に繋がった。また、このような問題に対し、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤の増量による可溶化力の向上によって静電的コンプレックスの形成を抑制できると考えられるが、ノニオン性界面活性剤の増量はIPMPによる歯周病原性BFへの浸透殺菌力とCPCによる浮遊細菌への殺菌力の低下を招き、また、アニオン性界面活性剤の増量は使用時の刺激や味低下などの使用感の悪化を招くこととなった。そこで、これらの課題を解消するため更に検討を進めた結果、アニオン性界面活性剤としてアミノ酸系界面活性剤である(C)N−アシルタウリン塩を適切量用い、これに(D)ノニオン性界面活性剤、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を適切量で組み合わせて配合すると、意外にも、(A)IPMPと(B)CPCとの併用系にかかわるニゴリの発生等の上記課題が全て解消し、エタノール無配合の組成であっても(A)、(B)成分の併用系で歯周病原性BFへの浸透殺菌力、浮遊細菌への殺菌力、高温保存時の外観安定性の全てを確保し、上記格別な作用効果を付与できた。
従って、本発明によれば、高い歯周病原性BF浸透殺菌力及び浮遊細菌殺菌力を発揮し、かつ、50℃という高温で1ヶ月間保存してもニゴリの発生が抑えられ製剤外観を安定に維持し、また、異味が抑えられ刺激もなく良好な使用感も有する、歯周病原性細菌への殺菌力が強化したイソプロピルメチルフェノール含有液体口腔用組成物を与えることができる。
なお、特許文献1は、液体口腔用組成物でIPMPの歯周病原性BF浸透殺菌力を向上したもので、CPCの添加に関して言及がなく、特許文献2は、液体口腔用組成物におけるカチオン性殺菌剤の殺菌力向上であり、IPMPに関する言及がない。これら特許文献1、2には、IPMPとCPCとの併用系の課題について何ら言及もない。特許文献1、2から、IPMPとCPCとの併用系にかかわる液体口腔用組成物のニゴリ抑制及び殺菌力の改善は予測できない。
従って、本発明は、下記の液体口腔用組成物を提供する。
〔1〕
(A)イソプロピルメチルフェノール及び(B)塩化セチルピリジニウムを配合した液体口腔用組成物に、
(C)N−アシルタウリン塩を0.1〜0.6質量%と、
(D)ノニオン性界面活性剤を0.1〜0.8質量%と
を配合したことを特徴とする液体口腔用組成物。
〔2〕
(C)成分が、ラウロイルメチルタウリン塩である〔1〕記載の液体口腔用組成物。
〔3〕
(D)成分が、エチレンオキサイドの平均付加モル数40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である〔1〕又は〔2〕記載の液体口腔用組成物。
〔4〕
(A)成分を0.01〜0.1質量%、(B)成分を0.01〜0.1質量%配合した〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の液体口腔用組成物。
〔5〕
組成物中のエタノール量が100ppm以下である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
〔6〕
洗口剤として調製された〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の液体口腔用組成物。
本発明によれば、歯周病原性のバイオフィルムへの浸透殺菌効果及び浮遊細菌への殺菌効果が優れ、また、高温保存時のニゴリが抑制され良好な外観安定性を有し、歯周病の予防又は抑制に有効なイソプロピルメチルフェノール含有の液体口腔用組成物を提供できる。
以下、本発明について更に詳述する。本発明の液体口腔用組成物は、(A)イソプロピルメチルフェノール、(B)塩化セチルピリジニウム、(C)N−アシルタウリン塩、(D)ノニオン性界面活性剤を含有する。
(A)イソプロピルメチルフェノールは、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌効果を与える非イオン性殺菌剤であり、その配合量は、組成物全体の0.01〜0.1%(質量%、以下、同様。)が好ましく、より好ましくは0.02〜0.08%である。配合量が多いほど歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力が高まり、0.01%以上であると、歯周病原性バイオフィルムに対して十分な浸透殺菌力を発揮できる。0.1%以下であることが、ニゴリの発生を防止し、また、異味の発現を防止するためにも好適である。
(B)塩化セチルピリジニウムの配合量は、組成物全体の0.01〜0.1%が好ましく、浮遊細菌殺菌力と外観安定性の点から、より好ましくは0.02〜0.08%である。配合量が多いほど、浮遊細菌への殺菌力が高まり、0.01%以上であると浮遊細菌に対して十分な殺菌力を発揮できる。0.1%以下であることが、ニゴリの発生を防止し、また、異味の発現を防止するためにも好適である。
本発明では、(C)N−アシルタウリン塩及び(D)ノニオン性界面活性剤を組み合わせて配合することによって、(A)、(B)成分の併用系において、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力及び浮遊細菌への殺菌力が優れ、ニゴリ抑制効果を付与し、良好な使用感を与え、本発明の目的を達成することができる。(C)成分を欠くと、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力が劣り、また、高温保存後のニゴリを抑制できない。また、(D)成分を欠くと、油溶性成分を可溶化できず製剤化することができなくなり、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力、浮遊細菌への殺菌力、ニゴリ抑制効果を得ることができない。
(C)N−アシルタウリン塩としては、例えばココイルメチルタウリン塩、ラウロイルメチルタウリン塩、ミリストイルメチルタウリン塩等が挙げられ、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩を使用できる。これらは1種単独でも2種以上を併用してよいが、特にラウロイルメチルタウリン塩が好ましい。
具体的にN−アシルタウリン塩としては、日光ケミカルズ(株)製のNIKKOL CMT−30、NIKKOL CMT−30T、NIKKOL LMT、NIKKOL LMT−30、NIKKOL LMT−P、NIKKOL MMT等の市販のものを使用できる。
(C)成分のN−アシルタウリン塩の配合量は、組成物全体の0.1〜0.6%であり、好ましくは0.1〜0.4%、より好ましくは0.2〜0.4%である。配合量が0.1%未満では、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力が十分に得られず、また、高温保存において組成物が白濁化(ニゴリが発生)し、外観安定性が損なわれる。0.6%を超えると、(B)成分との静電的コンプレックス形成が進行して浮遊細菌殺菌力が低下し、浮遊細菌への殺菌力が十分に得られず、また、使用後の異味が強くなり使用感が損なわれる。
(D)ノニオン性界面活性剤としては、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力及び浮遊細菌への殺菌力、外観安定性の点から、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を使用することができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
また、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力、浮遊細菌への殺菌力及び外観安定性の確保の点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイドの平均付加モル数は、好ましくは40〜100であり、より好ましくは60〜100である。平均付加モル数が40以上であると、十分な外観安定性を確保でき、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力が十分に発揮される。また、100モルを超えるものは一般に市販されていない。
(D)成分のノニオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.1〜0.8%であり、好ましくは0.1〜0.5%、より好ましくは0.2〜0.5%である。0.1%未満では、製剤化できない。0.8%を超えると、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力が十分に発揮されない。
本発明の液体口腔用組成物は、エタノール無配合で実質的にエタノールを含まなくてもよい。
ここで、「実質的にエタノールを含まない」とは、組成物中のエタノール量が組成物全体に対して好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは10ppm以下のものである。なお、液体口腔用組成物では、組成物中に配合される香料中に原料由来のエタノールが微量含まれる場合などがあるため、これらの理由を考慮した上で、香料中などに微量含有されるエタノール以外にエタノールを含まないものである。
本発明の液体口腔用組成物は、洗口剤、液体歯磨剤として、特に洗口剤として調製することができる。また、本発明組成物には、上記成分に加えて、必要に応じてその他の公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。具体的には、湿潤剤、溶剤、更に必要により甘味剤、着色剤、防腐剤、香料、有効成分等が配合される。
なお、液体口腔用組成物、特に洗口剤には、研磨剤などの可溶化しない固形成分は通常配合されず、研磨剤は含まないことが好ましい。
また、界面活性剤としては、(C)N−アシルタウリン塩及び(D)ノニオン性界面活性剤に加えて、本発明の効果を妨げない範囲でその他の界面活性剤を添加してもよいが、アニオン性界面活性剤のラウロイルサルコシン塩等のアシルサルコシン酸塩を配合する場合は組成物全体の1%以下、特に0.5%以下、とりわけ0.3%以下が好ましく、0.1%以下が更に好ましい。但し、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩は、ニゴリ発生の原因となることから配合しないほうがよい。
湿潤剤としては、例えばソルビトール等の糖アルコール、グリセリンが挙げられる。これら湿潤剤の配合量は、通常、2〜40%である。
溶剤としては、精製水が一般的に用いられ、組成物中の水分量が上記範囲内で添加することができる。また、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールを配合してもよい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等が挙げられる。着色剤としては、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など、安全性の高い水溶性色素を添加できる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はその塩が挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及びl−メントール、l−カルボン、シンナミックアルデヒド、オレンジオイル、アネトール、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種又は2種以上を、本発明の組成物中0.00001〜3%で、本発明の効果を妨げない範囲で使用することができる。
有効成分としては、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウムに加えて、トラネキサム酸等の抗炎症剤、デキストラナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、ビタミン類、銅化合物、植物抽出物等を配合することができる。なお、これら有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量がよい。
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1、2に示す組成の液体口腔用組成物(洗口剤)を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表1、2に併記した。
(1)歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌効果の評価方法
直径7mm×厚さ3.5mmのハイドロキシアパタイト(HA)板(旭光学社製)を0.45μmのフィルターでろ過したヒト無刺激唾液で4時間処理したものをモデルバイオフィルム作製担体に用い、培養液は、トリプチケースソイブロス(Difco社製)30gを1Lの精製水に溶解した液にヘミン(Sigma社製)5mg/L、ビタミンK(和光純薬工業社製)1mg/Lを添加したものを用いた。
モデルバイオフィルムの作製に用いた口腔細菌はいずれもアメリカン タイプ カルチャー コレクション(ATCC)より購入したもので、口腔常在細菌としてストレプトコッカス ゴルドニアイ ATCC51656株及びアクチノマイセス ナエスランディ ATCC51655株、病原性細菌としてポルフィロモナス ジンジバリスATCC33277株を用いた。これら3菌種をそれぞれ2×107cfu/mL(clony forming units)になるように上述の培養液に接種し、唾液処理したHA担体と共に37℃、嫌気条件下(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)で2週間連続培養(培養液の置換率は10vol%とした)を行い、HA表面に3菌種混合のモデルバイオフィルムを形成させた。
形成させたモデルバイオフィルムを評価薬剤(液体口腔用組成物)2mLに3分間浸漬し、滅菌生理食塩水1mLで6回洗浄した。その後、滅菌生理食塩水4mLで超音波処理(200μA、10秒間)によりモデルバイオフィルムを分散し、バクテロイデス寒天平板に50μL塗沫し、肉眼でコロニーが確認できるまで嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)した。
生育したコロニー数を計測し、残存するポルフィロモナス ジンジバリス菌の生菌数(cfu)を求め、下記の評価基準に則り、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌力を判定した。
評価基準:
◎:106未満
○:106以上107未満
△:107以上108未満
×:108以上
(2)浮遊細菌への殺菌効果の評価方法
使用した菌液は、培養液としてトリプチケースソイブロス(Difco社製)30gを1Lの精製水に溶解したものを、ポルフィロモナス ジンジバリスATCC33277株を用い、37℃、嫌気条件下(5vol%炭酸ガス、95vol%窒素)で1日培養した液の550nmでの透過度が20になるように生理食塩水を加えて調製した。
5倍希釈したサンプル(液体口腔用組成物)2.7mLに菌液0.3mLを加え、撹拌後、37℃で1分間反応させ、再び撹拌後、予め2.7mLの培養液の入った試験管を5本用意し、その1番目の試験管に0.3mLを加え、撹拌した。この液0.3mLを採取し、2番目の試験管に加え、撹拌した。この操作を同様に3〜5番目の試験管に順に行った。1、3、5番目の試験管中の培養液を撹拌後、10%綿羊脱繊血含有トリプチケースソイ寒天平板(Difco社製)に50μL塗沫し、嫌気条件下で培養した。
生育したコロニー数を計測し、残存するポルフィロモナス ジンジバリス菌の生菌数(cfu)を求め、下記の評価基準に則り、浮遊細菌殺菌力を判定した。
評価基準;
◎:生菌数が104未満
○:生菌数が104以上105未満
△:生菌数が105以上106未満
×:生菌数が106以上
(3)高温保存時の外観安定性(ニゴリ生成抑制効果)の評価方法
サンプル(液体口腔用組成物)を満注量500mLの無色透明なPET容器(吉野工業所製)に450mL充填し、50℃恒温槽に1ヶ月保存した後、外観安定性(ニゴリ抑制効果)を下記の4段階の評点基準で目視判定し、3本の平均点を下記の評価基準に従い、◎、○、△、×で示した
ニゴリ抑制効果の評点基準:
4点:ニゴリが全くなかった
3点:ニゴリがわずかにあった
2点:ニゴリがややあった
1点:ニゴリがかなりあった
ニゴリ抑制効果の評価基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
(4)洗口後の異味のなさの評価方法
サンプル10mLを口に含み、30秒間すすいだ後、洗口後の異味のなさについて下記の4段階の評点基準で評価し、5名の平均点を下記の評価基準に従い、◎、○、△、×で示した。
洗口後の異味のなさの評点基準:
4点:異味がなかった
3点:異味がほとんどなかった
2点:異味がややあった
1点:異味がかなりあった。
異味のなさの評価基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
使用原料の詳細を下記に示す。なお、POEはポリオキシエチレンの略記であり、( )内の数値はエチレンオキサイドの平均付加モル数である(以下、同様。)。
(A)イソプロピルメチルフェノール;大阪化成(株)製
(B)塩化セチルピリジニウム;和光純薬工業(株)製
(C)ラウロイルメチルタウリン塩;ラウロイルメチルタウリンナトリウム、
日光ケミカルズ(株)製
(D)POE(60)硬化ヒマシ油;日光ケミカルズ(株)製
(D)POE(100)硬化ヒマシ油;日光ケミカルズ(株)製
Figure 0006413815
Figure 0006413815
注;(A)、(B)成分が併用されていない比較例1、2では、高温保存後のニゴリは発生しなかった。また、比較例5は、製剤化できなかった。
以下、処方例を示す。処方例の洗口剤は、実施例と同様に評価したところ、歯周病原性バイオフィルムへの浸透殺菌効果及び浮遊細菌への殺菌効果が高く、また、高温保存後のニゴリ抑制効果、洗口後の異味のなさも良好であった。
[処方例1]洗口剤
(A)イソプロピルメチルフェノール 0.05%
(B)塩化セチルピリジニウム 0.05
(C)ラウロイルメチルタウリンナトリウム 0.2
(D)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1
グリセリン 2.0
プロピレングリコール 4.0
ポリエチレングリコール400 5.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.3
香料 0.5
精製水 残
計 100.0%

Claims (6)

  1. (A)イソプロピルメチルフェノール及び(B)塩化セチルピリジニウムを配合した液体口腔用組成物に、
    (C)N−アシルタウリン塩を0.1〜0.6質量%と、
    (D)ノニオン性界面活性剤を0.1〜0.8質量%と
    を配合したことを特徴とする液体口腔用組成物。
  2. (C)成分が、ラウロイルメチルタウリン塩である請求項1記載の液体口腔用組成物。
  3. (D)成分が、エチレンオキサイドの平均付加モル数40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
  4. (A)成分を0.01〜0.1質量%、(B)成分を0.01〜0.1質量%配合した請求項1、2又は3記載の液体口腔用組成物。
  5. 組成物中のエタノール量が100ppm以下である請求項1〜4のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
  6. 洗口剤として調製された請求項1〜5のいずれか1項記載の液体口腔用組成物。
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