JP2603465B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は特定な抗菌性成分、即ちイソプロピルメチル
フェノール,塩化デカリニウム,塩化ベンザルコニウ
ム,チモール,塩化ベンゼトニウムから選ばれる1種又
は2種以上の抗菌性成分とチョウジの極性溶媒抽出物と
を併用することにより、少量の使用で特異的に優れた抗
菌作用を相乗的に発揮する口腔用組成物に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 口腔内には種々の細菌が存在しているが、そのうちフ
ゾバクテリウム・ヌクレイタム(Fusobacterium nuclea
tum)はインドール、硫化水素、メチルメルカプタンを
産生し、口臭や歯周病の原因菌の一つとして注目されて
いる。
従って、フゾバクテリウム・ヌクレイタム等の細菌の
成育を抑制することは、口臭を予防し、また歯周病の予
防に有効なことである。
このため、従来より種々の抗菌性成分を口腔用組成物
に配合することが行われているが、抗菌効果を確実にす
るため、これらの抗菌性成分を多量に使用すると歯が
着色する、口腔用組成物の味が悪くなる、製剤化に
種々の制限がある、使用量が法的に制限されており、
多量の使用は安全性の面でもなお検討を要する、という
問題点を有している。
また、従来よりチョウジの抽出物が口臭を抑制する効
果があることも知られている(特開昭58−39615号公
報)が更により効果の高い口腔用組成物が望まれる。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので抗菌性成分の
使用量が少なくても優れた抗菌効果を有すると共に、そ
の効果が長時間持続する口腔用組成物を提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明者らは上記目的を達成する口腔用組成物につき
鋭意、検討を行った結果、チョウジの極性溶媒抽出物
と、特定の抗菌性成分、即ちイソプロピルメチルフェノ
ール,チモール,塩化デカリニウム,塩化ベンザルコニ
ウム,塩化ベンゼトニウムから選ばれる1種又は2種以
上の抗菌性成分とを併用することにより、これら両成分
が相乗的に作用してフゾバクテリウム・ヌクレイタムの
成育を顕著に抑制し、少量の使用でも特異的に優れた抗
菌作用を発揮することを知見し、本発明をなすに至っ
た。
従って、本発明はチョウジの極性溶媒抽出物とイソプ
ロピルメチルフェノール,チモール,塩化デカリニウ
ム,塩化ベンザルコニウム,塩化ベンゼトニウムから選
ばれる1種又は2種以上の抗菌性成分とを併用してなる
ことを特徴とするフゾバクテリウム・ヌクレイタムの成
育抑制用口腔用組成物を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の口腔用組成物はマウスウォッシュ、口臭防止
用スプレー等の液状口中清涼剤、練歯磨、液状歯磨、口
腔用パスタ、キャンディなどとして調製、適用されるも
のであり、チョウジの極性溶媒抽出物が配合されてなる
ものである。
ここで、本発明で用いるチョウジの極性溶媒抽出物の
原料としてはチョウジの植物の花蕾、樹皮、葉、果実、
花柄、小柄、茎及び根等、どの部分でも有効に用いられ
る。この場合、これらチョウジは前記チョウジの粉末;
これらを水蒸気蒸留処理により採油したものの残渣その
他の精油採取残渣;或いは前記チョウジをエチルエーテ
ル、エチレンクロライド、ジオキサン、アセトン、エタ
ノールやメタノール等の低級アルコール、酢酸エチル、
プロピレングリコール、グリセリン、水等の極性溶媒で
抽出することにより得られたオレオレジン及びその抽出
残渣;前記チョウジをn−ヘキサン、石油エーテル、リ
グロイン、シクロヘキサン、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、トルエ
ン、ベンゼン等の非極性溶媒で抽出することによって得
られたオレオレジン及びその抽出残渣から選ばれるもの
が使用される。
この場合、前記チョウジの粉末、精油残渣、オレオレ
ジン抽出残渣より抽出物を採取する溶媒としては極性溶
媒を使用することが必要で、この極性溶媒としては前記
に例示した如き水、エタノール、エチルエーテル、エチ
レンクロライド、ジオキサン、アセトン、酢酸エチル、
プロピレングリコール等が挙げられる。この極性溶媒の
代わりに前記に例示した如きn−ヘキサン、石油エーテ
ル、リグロイン、シクロヘキサン、四塩化炭素、クロロ
ホルム、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、トル
エン、ベンゼン等の非極性溶媒を抽出溶媒として使用し
た場合、抽出物は抗菌性成分と相乗的な抗菌作用を示さ
ず、本発明の目的は達成されない。
また、チョウジの抽出物の配合量は組成物全体の0.00
01〜2%(重量%、以下同じ)、特に0.001〜1%とす
ることが好ましい。0.0001%より少ないと抗菌性成分と
の相乗効果が少ない場合があり、2%より多いと味が悪
くなる場合がある。
本発明においては、上述したチョウジの極性溶媒抽出
物と抗菌性成分とを使用するものであるが、抗菌性成分
としてはイソプロピルメチルフェノール,チモール,塩
化デカリニウム,塩化ベンザルコニウム,塩化ベンゼト
ニウムの1種又は2種以上を使用する。
この抗菌性成分の配合量は組成物全体の0.00001〜1
%、特に0.0001〜0.3%とすることが好ましい。配合量
が0.00001%より少ないと抗菌力が十分発揮されない場
合があり、また1%より多いと歯を着色したり、味を悪
くしたりする場合がある。
本発明の他の成分としては、練歯磨、潤性歯磨、粉歯
磨等の歯磨類、洗口剤、口腔用パスタ、トローチ、チュ
ーインガム、うがい用錠剤等の口腔用組成物の種類に応
じた適宜な成分が用いられる。例えば練歯磨の場合であ
れば、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水物、炭
酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、不溶性メタリン酸ナトリウム、非晶質シリカ、結晶
質シリカ、アルミノシリケート、水酸化アルミニウム、
酸化アルミニウム、レジン等の研磨剤(配合量通常20〜
60%)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、アルギン酸塩、カラゲナン、アラビアガ
ム、ポリビニルアルコール等の粘結剤(0.3〜5%)、
ポリエチレングリコール、ソルビトール、グリセリン、
プロピレングリコール等の粘稠剤(10〜70%)、ソジウ
ムラウリルサルフェート、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリド
モノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、
ラウリルジエタノールアマイド、ショ糖脂肪酸エステル
等の発泡剤(0〜5%)、それにサッカリンナトリウ
ム、ステビオサイド、ネオヘスピリジルジヒドロカルコ
ン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシシン
ナミックアルデヒド、ソーマチンなどの甘味剤、防腐剤
などの成分を水と混和し、常法に従って製造する。ま
た、マウスウォッシュ等の口腔洗浄剤その他において
も、製品の性状に応じた成分が適宜配合される。
また、本発明の口腔用組成物には前記のチョウジの抽
出物や抗菌性成分のほかに塩化リゾチーム、デキストラ
ナーゼ、溶菌酵素、ムタナーゼ、クロルヘキシジン又は
その塩、ソルビン酸、アレキシジン、ヒノキチオール、
アルキルグリシン、アラントイン、ε−アミノカプロン
酸、トラネキサム酸、アズレン、ビタミンE、モノフル
オロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第1
錫、水溶性第1もしくは第2リン酸塩、第四級アンモニ
ウム化合物、塩化ナトリウムなどの有効成分を配合する
こともできる。
発明の効果 而して、本発明の口腔溶組成物は、チョウジの極性溶
媒抽出物と上述した特定の抗菌性成分とを併用したこと
により、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対して抗菌
性成分の少量の使用で特異的に優れた抗菌作用を相乗的
に発揮する。従って、抗菌性成分を多量に使用して本発
明の口腔用組成物と同じ抗菌効果を出そうとした場合に
比べて、抗菌性成分の使用量が少ないので、安全性が高
く保持されると共に、味が悪くなることもなく、また製
剤化に際しても支障はない。
以下、実験例を示し、本発明の効果を具体的に説明す
る。
〔実験例〕
サンプルとしての抗菌性成分、チョウジの抽出物又は
抗菌性成分とチョウジの抽出物との両者を第1表に示す
濃度で含む培地(システイン0.05%を含むトッドヘイッ
ト培地<DIFCO社製>)に、前培養したフゾバクテリウ
ム・ヌクレイタム1436を1/100量加え、嫌気条件下(80
%N2,10%H2,10%CO2)、37℃で2日間培養した。次
に、細菌の増殖の程度を培養液の吸光度を波長550nmに
より測定し、上記各サンプルのフゾバクテリウム・ヌク
レイタム1436に対する成育阻害率を求めた。結果を第1
表に示す。
なお、菌成育阻害率は次式によった。
菌成育阻害率=C−S/C×100% 但し、C:コントロールの吸光度 S:サンプルの吸光度 第1表の結果よりチョウジの極性溶媒抽出物と抗菌性
成分としてアルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩,イ
ソプロピルメチルフェノール,チモール,塩化デカリニ
ウム,塩化ベルザルコニウム,塩化ベンゼトニウム,塩
化セチルピリジニウムとを併用した場合、これが相乗的
に作用し、フゾバクテリウム・ヌクレイタムに対して特
異的に優れた抗菌作用を発揮することが知見される。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕マウスウォッシュ チョウジ(花蕾)精油残渣の30%エタノール抽出物 0.1% 塩化セチルピリジニウム 0.002 塩化デカリニウム 0.01 エタノール 4 香料 1.5 グリセリン 10 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 1 サッカリンナトリウム 0.03 水 残 計 100.0% 〔実施例2〕口腔用パスタ 流動パラフィン 15 % セタノール 10 グリセリン 20 ソルビタンモノパルミテート 0.6 ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノステアレート 4 塩化ベンザルコニウム 0.01 チモール 0.02 チョウジ(花蕾)オレオレジン残渣の水抽出物 0.2 香料 0.5 水 残 計 100.0% 〔実施例3〕チューインガム ガムベース 44.4% 炭酸カルシウム 2 水あめ 2 イソマルトース 20 マルトース 20 パラチノース 10 ショ糖パルミテート 1 塩化ベンゼトニウム 0.02 チョウジ(花蕾)オレオレジン残渣の水抽出物 0.1 香料 0.5 計 100.0% 〔実施例4〕練歯磨 チョウジ(葉)の50%エタノール抽出物 0.1% イソプロピルメチルフェノール 0.02 水酸化アルミニウム 43 グリセリン 20 カルボキシメチルセルロースナトリウム 2 ラウリル硫酸ナトリウム 2 香料 1 サッカリンナトリウム 0.1 フッ化ナトリウム 0.1 水 残 計 100.0% 〔実施例5〕練歯磨 チモール 0.02% アルキルジアミノエチルグリシン塩 0.01 チョウジ(花蕾)ヘキサン抽出物残渣の30%エタノール
抽出物 0.1 ジルコノシリケート 20 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1 プロピレングリコール 2 ソルビット60%液 50 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 香料 1 サッカリンナトリウム 0.1 水 残 計 100.0%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−39615(JP,A) 特開 昭57−192311(JP,A) 特開 昭58−118508(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョウジの極性溶媒抽出物とイソプロピル
    メチルフェノール,チモール,塩化デカリニウム,塩化
    ベンザルコニウム及び塩化ベンゼトニウムから選ばれる
    1種又は2種以上の抗菌性成分とを併用してなることを
    特徴とするフゾバクテリウム・ヌクレイタムの成育抑制
    用口腔用組成物。
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