JP2018090229A - ワイヤハーネス組付体及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量増加や製造コストの嵩張りを抑えつつ、ワイヤハーネスを所定の配索経路に組付けることができ、しかも、適切な防音性能と断熱性能とを確保することが可能なワイヤハーネス組付体及びそれを備えた車両を提供すること。【解決手段】車両のボディに組付けられるワイヤハーネス組付体11であって、シート状の防音材21と、防音材21に重ねられたシート状の保護材22と、防音材21と保護材22との間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネス23と、を備え、防音材21は、紙を発泡させた紙発泡材のシートである。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両の車体に配置されるワイヤハーネス組付体及びそれを備えた車両、並びにワイヤハーネス組付体の製造方法に関する。
従来より、ウレタンフォームに代表される発泡材料や不織布などの防音材料とワイヤハーネスとを一体化することで、防音性能を高めつつ、ワイヤハーネスのばたつきを防止した車両用天井材が知られている。
例えば、特許文献1([0016])には、ウレタンフォームなどの発泡材料からなる基材を有し、この基材の表面に、不織布、織布、ニット等の通気性の材料からなる表皮層が設けられ、基材の裏面に、アルミ蒸着フィルム等の遮熱材料からなる裏面層が設けられた天井材が開示されている。
特開2013−71533号公報
ところで、電気自動車やハイブリッド自動車が普及している近年では、従来から問題視されているロードノイズ等の他に風切音や雨打音なども不快に感じる場合があり、更なる防音性能が求められている。
上記特許文献1に記載された複数層からなる天井材は、各々の層に用いた材料の特性により、防音性能と断熱性能を有している。しかし、防音材料として用いられているウレタンフォームなどの発泡材料は、ロードノイズなどの周波帯域の騒音には比較的効果がみられるものの、雨打音や風切音などで問題となる1000Hz近辺の周波数の音を抑えるためには、厚みを厚くしなければならない。このため、車両の重量の増加を招き、燃費に影響を与えてしまう。つまり、車両の防音材としては、静音性と共に燃費向上のために軽量化も求められている。また、上記特許文献1に記載の天井材は、防音性能と断熱性能を得るために基材に表皮層と裏面層とを貼り付けるため、製造コストが嵩んでしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、重量増加や製造コストの嵩張りを抑えつつ、ワイヤハーネスを所定の配索経路に組付けることができ、しかも、適切な防音性能と断熱性能とを確保することが可能なワイヤハーネス組付体及びそれを備えた車両、並びにワイヤハーネス組付体の製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス組付体及び車両は、下記(1)〜(8)を特徴としている。
(1) 車両のボディに組付けられるワイヤハーネス組付体であって、
シート状の防音材と、
前記防音材に重ねられたシート状の保護材と、
前記防音材と前記保護材との間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスと、
を備え、
前記防音材は、
紙を発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
(2) 車両のボディに組付けられるワイヤハーネス組付体であって、
シート状の防音材と、
前記防音材の本体に対して前記防音材の一部が折り返されて、前記防音材の本体と一部の間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスと、
を備え、
前記防音材は、
紙を発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
(3) 前記保護材は、樹脂フィルムで形成されたシートである
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス組付体。
(4) 前記保護材は、ポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンのシートである
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス組付体。
(5) 前記保護材は、少なくとも樹脂が包含された発泡材である、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス組付体。
(6) 前記保護材は、樹脂と紙とを混ぜた状態で発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とする(5)に記載のワイヤハーネス組付体。
(7) (1)から(6)のいずれかに記載のワイヤハーネス組付体が天井に組付けられている
ことを特徴とする車両。
(8) 前記天井には、複数の前記ワイヤハーネス組付体が組付けられている
ことを特徴とする(7)に記載の車両。
上記(1)または(2)の構成のワイヤハーネス組付体によれば、車両のボディに組付けることで、ワイヤハーネスが所定の配索経路に組付けられ、車両に装備される各種の電装機器等への電力供給及び信号の送受信がワイヤハーネスを介して可能とされ、電装機器の駆動及び制御が可能とされる。
また、ワイヤハーネス組付体は、吸音性及び断熱性に優れた紙発泡材をシート状に形成した防音材を備えるので、吸音材料及び断熱材料を複数積層させることなく、しかも、必要最小限の量で車両のボディでの騒音を低減することができるとともに熱の侵入を抑制することもできる。
つまり、重量増加や製造コストの嵩張りを抑えつつ、ワイヤハーネスを所定の配索経路に組付けることができ、しかも、適切な防音性能及び断熱性能を確保することができる。
特に、紙発泡材である防音材は、車両の天井で主に生じる風切音及び雨打音の周波数帯域である1000Hz〜3000Hzの周波数帯域の音の吸収性に優れている。したがって、この紙発泡材である防音材を備えたワイヤハーネス組付体を天井に組付けることで、天井で主に生じる風切音及び雨打音の発生を効果的に抑えることができる。
上記(3)または(4)の構成のワイヤハーネス組付体によれば、保護材として、強度の高い樹脂材料によって形成された樹脂フィルム、具体的にはポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンのシートを用いるので、ワイヤハーネス組付体の強度を高めることができ、ワイヤハーネスを確実に保護することができる。
上記(5)または(6)の構成のワイヤハーネス組付体によれば、保護材として、樹脂が含まれた発泡材、特には樹脂と紙が混ぜ合わされた紙発泡材を用いることで、車両のボディにおける騒音低減効果及び断熱効果をさらに高めることができる。
上記(7)の構成の車両によれば、吸音性及び断熱性に優れた紙発泡材をシート状に形成した防音材を備えたワイヤハーネス組付体が天井に組付けられているので、車両の天井で主に生じる風切音及び雨打音を効果的に抑えることができ、また、車両の天井からの熱の侵入を抑制することもできる。
上記(8)の構成の車両によれば、各種の電装機器に対応したワイヤハーネスを備える複数のワイヤハーネス組付体を天井へ組み付けることで、各電装機器の電力供給及び信号の送受信を可能にできる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、下記(9)〜(10)を特徴としている。
(9) シート状の防音材と、シート状の保護材と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスを配置し、
前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材と前記保護材とを一体にすることによって、前記防音材と前記保護材との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
ワイヤハーネス組付体の製造方法。
(10) シート状の防音材の本体と、該本体に対して折り返された前記防音材の一部と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスを配置し、
前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材の本体と一部の接触面を接合することによって、前記防音材の本体と一部との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
ワイヤハーネス組付体の製造方法。
上記(9)または(10)の構成のワイヤハーネス組付体の製造方法によれば、車両のボディに組付けることで、ワイヤハーネスが所定の配索経路に組付けられ、車両に装備される各種の電装機器等への電力供給及び信号の送受信がワイヤハーネスを介して可能とされ、電装機器の駆動及び制御が可能とされる。
本発明によれば、重量増加や製造コストの嵩張りを抑えつつ、ワイヤハーネスを所定の配索経路に組付けることができ、しかも、適切な防音性能と断熱性能とを確保することが可能なワイヤハーネス組付体及びそれを備えた車両、並びにワイヤハーネス組付体の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体が組付けられた車両の概略側面図である。 図2は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体及びルーフライナの斜視図である。 図3は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。 図4は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体の断面図である。 図5は、車両に生じる騒音の周波数及び音圧の関係を示すグラフである。 図6は、紙発泡材である防音材が吸音する音の周波数及び吸音率の関係を示すグラフである。 図7は、変形例を説明するワイヤハーネス組付体及びルーフライナの斜視図である。 図8(A)及び図8(B)は、本実施形態の変形例1に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。 図9(A)及び図9(B)は、本実施形態の変形例2に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。 図10(A)及び図10(B)は、本実施形態の変形例3に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。 図11(A)及び図11(B)は、本実施形態の変形例4に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。
[ワイヤハーネス組付体の構成]
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体が組付けられた車両の概略側面図である。図2は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体及びルーフライナの斜視図である。図3は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。図4は、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体11は、例えば、乗用車等の車両1のボディ2に組付けられる。車両1は、そのボディ2に、車室3の上部を覆う天井4を有しており、ワイヤハーネス組付体11は、天井4の内面側である車室3側に組付けられている。天井4の車室3側の内面には、ルーフライナ5が組付けられて車室3の天井4が構成されている。ワイヤハーネス組付体11は、板状に形成されており、天井4とルーフライナ5との間に配置されている。
図2から図4に示すように、ワイヤハーネス組付体11は、防音材21と、保護材22と、複数のワイヤハーネス23とを備えている。防音材21及び保護材22は、シート状に形成されている。これらの防音材21及び保護材22は、例えば、ホットメルト等の接着材によって貼り合わされて一体となっており、これにより、これらの防音材21と保護材22との間に配置されたワイヤハーネス23が防音材21及び保護材22に保持されている。ワイヤハーネス組付体11には、取付用窓部11aが形成されており、天井4に装着される各種の電装機器が取付用窓部11a内に配置される。
ワイヤハーネス23は、複数の電線24を有するフラットケーブル25を備える。フラットケーブル25は、互いに平行な複数の芯線31と、各芯線31を被覆する絶縁性の被覆部32と、互いに隣り合う被覆部32を連結する絶縁性の連結部33と、を備えている。即ち、フラットケーブル25は、芯線31が並ぶ幅方向の寸法が、幅方向に直交する厚さ方向の寸法よりも大きく形成された帯板状に形成されている。フラットケーブル25の芯線31は複数の素線が断面略円形状に撚られて構成されている。被覆部32と連結部33とは、合成樹脂から構成され互いに一体に成形されている。なお、ワイヤハーネス23は、フラットケーブル25に限らず、複数の電線24を互いに平行に配列させたものでも良く、また、1本の電線24からなるものでもよい。
それぞれのワイヤハーネス23は、その一端が制御側コネクタ41に接続されている。また、ワイヤハーネス23は、それぞれの他端が機器側コネクタ42に接続されている。制御側コネクタ41は、電源装置や制御装置などに接続され、各機器側コネクタ42は、各種の電装機器に接続される。電装機器としては、例えば、照明機器、視界関連機器、環境装備、安全装備などがある。照明機器としては、ドームランプ、マップランプ、読書灯、アンビエント照明などがある。視界関連機器としては、自動防眩ミラー、レインセンサなどがある。環境装備としては、スライディングルーフ、ハンズフリーマイク、ルーフスピーカ、リアディスプレイなどがある。安全装備としては、前方監視カメラ、ヘルプネットスイッチ、侵入センサ、カーテンエアバックなどがある。その他、各種アンテナにも接続される。
防音材21は、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものである。紙発泡材は、紙ペレットにコーンスターチ及びポリプロピレン(PP)等を混合し、水蒸気発泡させたものである。この紙発泡材である防音材21は、半独立気泡を有するラビリンス構造を備えており、膜振動による音エネルギーの吸収性に優れている。また、紙発泡材である防音材21は、通気性が低く、断熱性に優れている。保護材22は、耐候性及び強度に優れたポリ塩化ビニル(PVC)をシート状に形成したものである。尚、保護材22は、強度の高い樹脂材料によって形成された樹脂フィルムであればよく、ポリ塩化ビニル(PVC)の他にはポリプロピレン(PP)を用いることもできる。
これらの防音材21及び保護材22は、互いに貼り合わせたときにワイヤハーネス23の厚さ方向の寸法よりも厚くなるように形成されている。ワイヤハーネス23は、制御側コネクタ41及び機器側コネクタ42を外部に露出させた状態で防音材21と保護材22との間に挟まれて保持されている。
上記構造のワイヤハーネス組付体11によれば、車両1の天井4に組付けることで、ワイヤハーネス23が所定の配索経路に組付けられる。これにより、天井4に装備される各種の電装機器等への電力供給及び信号の送受信がワイヤハーネス23を介して可能となり、電装機器の駆動及び制御が可能とされる。
また、ワイヤハーネス組付体11は、吸音性に優れた紙発泡材をシート状に形成した防音材21を備えるので、天井4における騒音の低減が図られる。
ところで、図5に示すように、車両1が走行すると、車両1には、ロードノイズ、エンジン音、こもり音、ブレーキ音、風切音などの騒音が生じ、また、雨天時では、雨打音が生じる。これらの騒音のうち、車両1の天井4では、主に風切音及び雨打音が生じる。これらの天井4で主に生じる風切音及び雨打音は、その周波数帯域が1000Hz〜3000Hz程度である。このため、車両1の天井4では、主に風切音及び雨打音を抑えるべく、1000Hz〜3000Hzの周波数帯域の音を低減することが要求されている。
これに対して、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体11の紙発泡材である防音材21は、図6に示すように、約1000Hz〜3000Hzの周波数帯域の音の吸収性に優れている。したがって、この紙発泡材である防音材21を備える本実施形態に係るワイヤハーネス組付体11によれば、天井4で主に生じる風切音及び雨打音を効果的に抑えることができる。
また、ワイヤハーネス組付体11を構成する紙発泡材である防音材21は、断熱性にも優れている。即ち、ワイヤハーネス組付体11は、吸音性及び断熱性に優れた紙発泡材をシート状に形成した防音材21を備えるので、吸音材料及び断熱材料を複数積層させることなく、しかも、必要最小限の量で車両1のボディ2での騒音を低減することができるとともに熱の侵入を抑制することもできる。つまり、重量増加や製造コストの嵩張りを抑えつつ、ワイヤハーネス23を所定の配索経路に組付けることができ、しかも、適切な防音性能及び断熱性能を確保することができる。
また、本実施形態に係るワイヤハーネス組付体11によれば、保護材22として、強度の高い樹脂材料であるポリ塩化ビニルのシートを用いているので、ワイヤハーネス組付体11の強度を高めることができ、ワイヤハーネス23を確実に保護することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、図7に示すように、複数のワイヤハーネス組付体11を天井4に並べて組付けてもよい。言い換えれば、図2及び図3に示したワイヤハーネス組付体11を、分割して天井4に組付けてもよい。このような構造では、各種の電装機器に対応したワイヤハーネス23を備える複数のワイヤハーネス組付体11を天井4へ組み付けることで、各電装機器の電力供給及び信号の送受信を可能にできる。
また、上記実施形態では、ポリ塩化ビニルのシートである保護材22を備える場合を例示したが、保護材22としては、防音材21と同様に、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものを用いてもよい。このとき、保護材22は、少なくとも樹脂が包含された発泡材であってもよく、この場合、樹脂と紙とを混ぜた状態で発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものを保護材22として用いることができる。このように、保護材22として紙発泡材を用いることで、天井4における騒音低減効果及び断熱効果をさらに高めることができる。
また、上記実施形態では、ワイヤハーネス組付体11を車両1の天井4に組付けたが、ワイヤハーネス組付体11は、例えば、車両1のボディ2におけるドアなど天井4以外の箇所に組付けてもよい。
[ワイヤハーネス組付体の構成の変形例1]
上述した[ワイヤハーネス組付体の構成]では、防音材21と保護材22とが互いに貼り合わされることによってそれらの間にワイヤハーネス23を保持するワイヤハーネス組付体11について説明した。ここでは、ワイヤハーネス23を保持する形態が異なるワイヤハーネス組付体の変形例について説明する。図8(A)及び図8(B)は、本実施形態の変形例1に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。
本実施形態の変形例1に係るワイヤハーネス組付体11Bは、防音材22Bと、複数のワイヤハーネス23とを備えている。以降では、上述した実施形態と共通の部材には同一の参照符号を付与し、再度の説明を省略することとする。
防音材22Bは、上述した実施形態の防音材21と同様、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものである。紙発泡材は、紙ペレットにコーンスターチ及びポリプロピレン(PP)等を混合し、水蒸気発泡させたものである。この紙発泡材である防音材22Bは、半独立気泡を有するラビリンス構造を備えており、膜振動による音エネルギーの吸収性に優れている。また、紙発泡材である防音材22Bは、通気性が低く、断熱性に優れている。
本実施形態の変形例1に係るワイヤハーネス組付体11Bは、上述したワイヤハーネス組付体11と対比すると、防音材22Bが保護材22に対応し、防音材21に対応する構成部材が存在しない。これは、後述する防音材22Bの一部(折返し片223)が防音材21の役割を兼ねるためである。以下、防音材22Bの構造について詳細に説明する。
防音材22Bは、ワイヤハーネス23を保持する前の状態では、図8(A)に示すように、シート状に形成された防音材本体221にU字状に切り囲まれた切り込み222が形成されている。この切り込み222に囲まれた部分が後述する折返し片223となるが、折返し片223はその基端が防音材本体221に連結されるように形成されている。このような切り込み222が、防音材本体221には3カ所形成されている。
ワイヤハーネス組付体11Bがワイヤハーネス23を保持した状態は、図8(B)に示すとおりである。このようなワイヤハーネス組付体11Bは、次のように形成される。すなわち、ワイヤハーネス23が、防音材本体221上の折返し片223の基端近傍に配置され、その状態で折返し片223の先端をめくり上げる。そして、折返し片223の基端を折り目とするように折り返してワイヤハーネス23が載置された防音材本体221の面と、その面と向かい合う折返し片223の面とを接触させて、防音材本体221と折返し片223の間にワイヤハーネス23を挟む。さらに、ワイヤハーネス23を挟んだ状態の防音材本体221及び折返し片223の一方または両方に対して加熱及び加圧を実施することによって、防音材本体221及び折返し片223を互いに溶着させる。こうして、防音材本体221及び折返し片223の間にワイヤハーネス23が固定される。
以上のように、本実施形態の変形例1に係るワイヤハーネス組付体11Bは、ワイヤハーネス23が3カ所で保持される。そして、このようにワイヤハーネスを23を保持するワイヤハーネス組付体11Bが、図1に示す天井4とルーフライナ5との間に配置される。このようなワイヤハーネス組付体11Bによれば、一枚の防音材22Bによってワイヤハーネス23を保持する構成であるため、上述した防音材21が不要となる分、部品点数が少なくて済む。また、防音材22Bにワイヤハーネス23を取り付けるための部材(プロテクタ等の外装部材、クランプ等の固定部材)をワイヤハーネスに設ける必要がなくなり部品点数が少なくて済む。また、防音材22Bにワイヤハーネス23を貼り付けるための接着剤等の介在物も不要となることから、防音材22Bにワイヤハーネス23を取り付ける作業を簡略化することができる。こうして、ワイヤハーネスの軽量化が実現されるとともに、ワイヤハーネスのコストダウンにも寄与する。
また、防音材22Bは、本来の機能として、車室3内に伝搬する音を吸収する特性を持つため、車室3内の静音化を図ることができるとともに、ワイヤハーネス23の振動し易い箇所を防音材本体221及び折返し片223によって挟むことによって、ワイヤハーネス23の振動を抑えてその振動による騒音をも抑制することができる。
また、防音材22Bは、本来の機能として、車室3内外の熱の伝搬を遮断する特性を持つが、折返し片223がめくり上げられて形成された切り込み222に囲まれる孔224を通して、車室3内外を熱が伝搬する可能性がある。このような熱の出入りを極力防ぐために、切り込み222の形状(つまり、折返し片223の形状)を小さいものとし、これにより切り込み222に囲まれる孔の寸法を小さくすることが好ましい。
[ワイヤハーネス組付体の構成の変形例2]
ここでは、ワイヤハーネス23を保持する形態が異なるワイヤハーネス組付体のさらに別の変形例について説明する。図9(A)及び図9(B)は、本実施形態の変形例2に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。
本実施形態の変形例2に係るワイヤハーネス組付体11Cは、防音材22Cと、複数のワイヤハーネス23とを備えている。以降では、上述した実施形態と共通の部材には同一の参照符号を付与し、再度の説明を省略することとする。
防音材22Cは、上述した実施形態の防音材21と同様、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものである。紙発泡材は、紙ペレットにコーンスターチ及びポリプロピレン(PP)等を混合し、水蒸気発泡させたものである。この紙発泡材である防音材22Cは、半独立気泡を有するラビリンス構造を備えており、膜振動による音エネルギーの吸収性に優れている。また、紙発泡材である防音材22Cは、通気性が低く、断熱性に優れている。
本実施形態の変形例2に係るワイヤハーネス組付体11Cは、上述したワイヤハーネス組付体11と対比すると、防音材22Cが保護材22に対応し、防音材21に対応する構成部材が存在しない。これは、後述する防音材22Cの一部(折返し部226)が防音材21の役割を兼ねるためである。以下、防音材22Cの構造について詳細に説明する。
防音材22Cは、ワイヤハーネス23を保持する前の状態では、図9(A)に示すように、シート状である。
ワイヤハーネス組付体11Cがワイヤハーネス23を保持した状態は、図9(B)に示すとおりである。このようなワイヤハーネス組付体11Cは、次のように形成される。すなわち、ワイヤハーネス23が、防音材22Cの中央よりも端側に寄った位置に配置され、その状態で防音材22Cの一端が持ち上げられる。ここで、ワイヤハーネス23を境界として防音材22Cを視たとき、防音材22Cの中央を含む一部を防音材本体225、防音材22Cの中央を含まない端部を折返し部226と称する。ワイヤハーネス23が載置された防音材本体225の面と、その面と向かい合う折返し部226の面とを接触させて、防音材本体225と折返し部226の間にワイヤハーネス23を挟む。さらに、ワイヤハーネス23を挟んだ状態の防音材本体225及び折返し部226の一方または両方に対して加熱及び加圧を実施することによって、防音材本体225及び折返し部226を互いに溶着させる。こうして、防音材本体225及び折返し部226の間にワイヤハーネス23が固定される。
以上のように、本実施形態の変形例2に係るワイヤハーネス組付体11Cは、ワイヤハーネス23が防音材22Cの一辺にわたって保持される。そして、このようにワイヤハーネスを23を保持するワイヤハーネス組付体11Cが、図1に示す天井4とルーフライナ5との間に配置される。このようなワイヤハーネス組付体11Cによれば、一枚の防音材22Cによってワイヤハーネス23を保持する構成であるため、上述した防音材21が不要となる分、部品点数が少なくて済む。また、防音材22Cにワイヤハーネス23を取り付けるための部材(プロテクタ等の外装部材、クランプ等の固定部材)をワイヤハーネスに設ける必要がなくなり部品点数が少なくて済む。また、防音材22Cにワイヤハーネス23を貼り付けるための接着剤等の介在物も不要となることから、防音材22Cにワイヤハーネス23を取り付ける作業を簡略化することができる。こうして、ワイヤハーネスの軽量化が実現されるとともに、ワイヤハーネスのコストダウンにも寄与する。
また、防音材22Cは、本来の機能として、車室3内に伝搬する音を吸収する特性を持つが、ワイヤハーネス23を保持した状態の防音材22Cの形状(つまり、折返し部226が防音材本体225に向かって折り返された状態)を天井4またはルーフライナ5と近しい形状としておくことにより、天井4全面に対して防音効果を期待でき車室3内への音の伝搬を防ぎ車室3内の静音化を図ることができる。また、ワイヤハーネス23の大部分を防音材本体225及び折返し部226によって挟むことによって、ワイヤハーネス23の振動を抑えてその振動による騒音をも抑制することができる。
また、防音材22Cは、本来の機能として、車室3内外の熱の伝搬を遮断する特性を持つが、ワイヤハーネス23を保持した状態の防音材22Cの形状(つまり、折返し部226が防音材本体225に向かって折り返された状態)を天井4またはルーフライナ5と近しい形状としておくことにより、天井4全面に対して断熱効果を期待でき車室3内外の熱の出入りを防ぐことができる。
[ワイヤハーネス組付体の構成の変形例3]
ここでは、ワイヤハーネス23を保持する形態が異なるワイヤハーネス組付体のさらに別の変形例について説明する。図10(A)及び図10(B)は、本実施形態の変形例3に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。
本実施形態の変形例3に係るワイヤハーネス組付体11Dは、防音材22Dと、複数のワイヤハーネス23とを備えている。以降では、上述した実施形態と共通の部材には同一の参照符号を付与し、再度の説明を省略することとする。
防音材22Dは、上述した実施形態の防音材21と同様、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものである。紙発泡材は、紙ペレットにコーンスターチ及びポリプロピレン(PP)等を混合し、水蒸気発泡させたものである。この紙発泡材である防音材22Dは、半独立気泡を有するラビリンス構造を備えており、膜振動による音エネルギーの吸収性に優れている。また、紙発泡材である防音材22Dは、通気性が低く、断熱性に優れている。
本実施形態の変形例3に係るワイヤハーネス組付体11Dは、上述したワイヤハーネス組付体11と対比すると、防音材22Dが保護材22に対応し、防音材21に対応する構成部材が存在しない。これは、後述する防音材22Dの一部(凸部229)が防音材21の役割を兼ねるためである。以下、防音材22Dの構造について詳細に説明する。
防音材22Dは、ワイヤハーネス23を保持する前の状態では、図10(A)に示すように、シート状に形成された防音材本体227の一辺に複数の切欠き228が形成され、切欠き228に隣り合う位置に凸部229が形成されている。防音材本体227には、切欠き228が2カ所、凸部229が3カ所形成されている。
ワイヤハーネス組付体11Dがワイヤハーネス23を保持した状態は、図10(B)に示すとおりである。このようなワイヤハーネス組付体11Dは、次のように形成される。すなわち、ワイヤハーネス23が、防音材本体227上の凸部229の基端近傍に配置され、その状態で凸部229の先端をめくり上げる。そして、凸部229の基端を折り目とするように折り返してワイヤハーネス23が載置された防音材本体227の面と、その面と向かい合う凸部229の面とを接触させて、防音材本体227と凸部229の間にワイヤハーネス23を挟む。さらに、ワイヤハーネス23を挟んだ状態の防音材本体227及び凸部229の一方または両方に対して加熱及び加圧を実施することによって、防音材本体227及び凸部229を互いに溶着させる。こうして、防音材本体227及び凸部229の間にワイヤハーネス23が固定される。
以上のように、本実施形態の変形例3に係るワイヤハーネス組付体11Dは、ワイヤハーネス23が3カ所で保持される。そして、このようにワイヤハーネスを23を保持するワイヤハーネス組付体11Dが、図1に示す天井4とルーフライナ5との間に配置される。このようなワイヤハーネス組付体11Dによれば、一枚の防音材22Dによってワイヤハーネス23を保持する構成であるため、上述した防音材21が不要となる分、部品点数が少なくて済む。また、防音材22Dにワイヤハーネス23を取り付けるための部材(プロテクタ等の外装部材、クランプ等の固定部材)をワイヤハーネスに設ける必要がなくなり部品点数が少なくて済む。また、防音材22Dにワイヤハーネス23を貼り付けるための接着剤等の介在物も不要となることから、防音材22Dにワイヤハーネス23を取り付ける作業を簡略化することができる。こうして、ワイヤハーネスの軽量化が実現されるとともに、ワイヤハーネスのコストダウンにも寄与する。
また、防音材22Dは、本来の機能として、車室3内に伝搬する音を吸収する特性を持つが、ワイヤハーネス23を保持した状態の防音材22Dの形状(つまり、凸部229が防音材本体227に向かって折り返された状態)を天井4またはルーフライナ5と近しい形状としておくことにより、天井4全面に対して防音効果を期待でき車室3内への音の伝搬を防ぎ車室3内の静音化を図ることができる。また、ワイヤハーネス23の大部分を防音材本体227及び凸部229によって挟むことによって、ワイヤハーネス23の振動を抑えてその振動による騒音をも抑制することができる。
また、防音材22Dは、本来の機能として、車室3内外の熱の伝搬を遮断する特性を持つが、ワイヤハーネス23を保持した状態の防音材22Dの形状(つまり、凸部229が防音材本体227に向かって折り返された状態)を天井4またはルーフライナ5と近しい形状としておくことにより、天井4全面に対して断熱効果を期待でき車室3内外の熱の出入りを防ぐことができる。
[ワイヤハーネス組付体の構成の変形例4]
ここでは、ワイヤハーネス23を保持する形態が異なるワイヤハーネス組付体のさらに別の変形例について説明する。図11(A)及び図11(B)は、本実施形態の変形例4に係るワイヤハーネス組付体の斜視図である。
本実施形態の変形例4に係るワイヤハーネス組付体11Eは、第1防音材21Eと、第2防音材22Eと、複数のワイヤハーネス23とを備えている。以降では、上述した実施形態と共通の部材には同一の参照符号を付与し、再度の説明を省略することとする。
第1防音材21E及び第2防音材22Eは、上述した実施形態の防音材21と同様、紙を発泡させた紙発泡材をシート状に形成したものである。紙発泡材は、紙ペレットにコーンスターチ及びポリプロピレン(PP)等を混合し、水蒸気発泡させたものである。この紙発泡材である第1防音材21E及び第2防音材22Eは、半独立気泡を有するラビリンス構造を備えており、膜振動による音エネルギーの吸収性に優れている。また、紙発泡材である第1防音材21E及び第2防音材22Eは、通気性が低く、断熱性に優れている。
本実施形態の変形例4に係るワイヤハーネス組付体11Eは、上述したワイヤハーネス組付体11と対比したとき、第1防音材21Eが防音材21に対応し、第2防音材22Eが保護材22に対応する。以下、第1防音材21E及び第2防音材22Eの構造について詳細に説明する。
第1防音材21E及び第2防音材22Eは、図11(A)に示すように、ともにシート状である。第1防音材21Eは、第2防音材22Eに比べて小さく、第2防音材22Eに重ねたときに第2防音材22Eの周縁内に収まる程度の大きさである。
ワイヤハーネス組付体11Eがワイヤハーネス23を保持した状態は、図11(B)に示すとおりである。このようなワイヤハーネス組付体11Eは、次のように形成される。すなわち、ワイヤハーネス23を第2防音材22E上に配置し、そのワイヤハーネス23の上方に第1防音材21Eを配置して、第1防音材21Eと第2防音材22Eの間にワイヤハーネス23を挟む。さらに、ワイヤハーネス23を挟んだ状態の第1防音材21E及び第2防音材22Eの一方または両方に対して加熱及び加圧を実施することによって、第1防音材21E及び第2防音材22Eを互いに溶着させる。こうして、第1防音材21E及び第2防音材22Eの間にワイヤハーネス23が固定される。
以上のように、本実施形態の変形例4に係るワイヤハーネス組付体11Eは、第1防音材21Eの全面にわたってワイヤハーネス23が保持される。そして、このようにワイヤハーネスを23を保持するワイヤハーネス組付体11Eが、図1に示す天井4とルーフライナ5との間に配置される。このようなワイヤハーネス組付体11Eによれば、第2防音材22Eにワイヤハーネス23を取り付けるための部材(プロテクタ等の外装部材、クランプ等の固定部材)をワイヤハーネスに設ける必要がなくなり部品点数が少なくて済む。また、第2防音材22Eにワイヤハーネス23を貼り付けるための接着剤等の介在物も不要となることから、第2防音材22Eにワイヤハーネス23を取り付ける作業を簡略化することができる。こうして、ワイヤハーネスの軽量化が実現されるとともに、ワイヤハーネスのコストダウンにも寄与する。
また、第2防音材22Eは、本来の機能として、車室3内に伝搬する音を吸収する特性を持つため、車室3内の静音化を図ることができるとともに、ワイヤハーネス23の振動し易い箇所を第1防音材21E及び第2防音材22Eによって挟むことによって、ワイヤハーネス23の振動を抑えてその振動による騒音をも抑制することができる。
また、第2防音材22Eは、本来の機能として、車室3内外の熱の伝搬を遮断する特性を持つが、第2防音材22Eの形状を天井4またはルーフライナ5と近しい形状としておくことにより、天井4全面に対して断熱効果を期待でき車室3内外の熱の出入りを防ぐことができる。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス組付体及び車両、並びにワイヤハーネス組付体の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[10]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両(1)のボディ(2)に組付けられるワイヤハーネス組付体(11)であって、
シート状の防音材(21)と、
前記防音材(21)に重ねられたシート状の保護材(22)と、
前記防音材(21)と前記保護材(22)との間に配索された少なくとも一本の電線(24)を有するワイヤハーネス(23)と、
を備え、
前記防音材(21)は、
紙を発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
[2] 車両(1)のボディ(2)に組付けられるワイヤハーネス組付体(11B、11C、11D)であって、
シート状の防音材(22B、22C、22D)と、
前記防音材の本体(防音材本体221、225、227)に対して前記防音材の一部(折返し片223、折返し部226、凸部229)が折り返されて、前記防音材の本体と一部の間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネス(23)と、
を備え、
前記防音材は、
紙を発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
[3] 前記保護材(22)は、樹脂フィルムで形成されたシートである
ことを特徴とする[1]に記載のワイヤハーネス組付体。
[4] 前記保護材(22)は、ポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンのシートである
ことを特徴とする[3]に記載のワイヤハーネス組付体。
[5] 前記保護材(22)は、少なくとも樹脂が包含された発泡材である、
ことを特徴とする[1]に記載のワイヤハーネス組付体。
[6] 前記保護材(22)は、樹脂と紙とを混ぜた状態で発泡させた紙発泡材のシートである
ことを特徴とする[5]に記載のワイヤハーネス組付体。
[7] [1]から[6]のいずれかに記載のワイヤハーネス組付体(11)が天井(4)に組付けられている
ことを特徴とする車両。
[8] 前記天井(4)には、複数の前記ワイヤハーネス組付体(11)が組付けられている
ことを特徴とする[7]に記載の車両。
[9] シート状の防音材(21)と、シート状の保護材(22)と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネス(23)を配置し、
前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材と前記保護材とを一体にすることによって、前記防音材と前記保護材との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
ワイヤハーネス組付体(11)の製造方法。
[10] シート状の防音材(22B、22C、22D)の本体(防音材本体221、225、227)と、該本体に対して折り返された前記防音材の一部(折返し片223、折返し部226、凸部229)と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネス(23)を配置し、
前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材の本体と一部の接触面を接合することによって、前記防音材の本体と一部との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
ワイヤハーネス組付体(11B、11C、11D)の製造方法。
1:車両
2:ボディ
4:天井
11、11B、11C、11D、11E:ワイヤハーネス組付体
21:防音材
21E:第1防音材
22:保護材
22B、22C、22D:防音材
22E:第2防音材
23:ワイヤハーネス
24:電線

Claims (10)

  1. 車両のボディに組付けられるワイヤハーネス組付体であって、
    シート状の防音材と、
    前記防音材に重ねられたシート状の保護材と、
    前記防音材と前記保護材との間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスと、
    を備え、
    前記防音材は、
    紙を発泡させた紙発泡材のシートである
    ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
  2. 車両のボディに組付けられるワイヤハーネス組付体であって、
    シート状の防音材と、
    前記防音材の本体に対して前記防音材の一部が折り返されて、前記防音材の本体と一部の間に配索された少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスと、
    を備え、
    前記防音材は、
    紙を発泡させた紙発泡材のシートである
    ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
  3. 前記保護材は、樹脂フィルムで形成されたシートである
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組付体。
  4. 前記保護材は、ポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンのシートである
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス組付体。
  5. 前記保護材は、少なくとも樹脂が包含された発泡材である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組付体。
  6. 前記保護材は、樹脂と紙とを混ぜた状態で発泡させた紙発泡材のシートである
    ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤハーネス組付体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のワイヤハーネス組付体が天井に組付けられている
    ことを特徴とする車両。
  8. 前記天井には、複数の前記ワイヤハーネス組付体が組付けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両。
  9. シート状の防音材と、シート状の保護材と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスを配置し、
    前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材と前記保護材とを一体にすることによって、前記防音材と前記保護材との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
    ワイヤハーネス組付体の製造方法。
  10. シート状の防音材の本体と、該本体に対して折り返された前記防音材の一部と、の間に少なくとも一本の電線を有するワイヤハーネスを配置し、
    前記ワイヤハーネスが間に介在する状態で前記防音材の本体と一部の接触面を接合することによって、前記防音材の本体と一部との間に前記ワイヤハーネスを保持させる
    ワイヤハーネス組付体の製造方法。
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