JP6220259B2 - ワイヤハーネス組付体 - Google Patents

ワイヤハーネス組付体 Download PDF

Info

Publication number
JP6220259B2
JP6220259B2 JP2013261665A JP2013261665A JP6220259B2 JP 6220259 B2 JP6220259 B2 JP 6220259B2 JP 2013261665 A JP2013261665 A JP 2013261665A JP 2013261665 A JP2013261665 A JP 2013261665A JP 6220259 B2 JP6220259 B2 JP 6220259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
fixing member
harness assembly
assembly
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013261665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015116939A5 (ja
JP2015116939A (ja
Inventor
桂 池田
桂 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2013261665A priority Critical patent/JP6220259B2/ja
Publication of JP2015116939A publication Critical patent/JP2015116939A/ja
Publication of JP2015116939A5 publication Critical patent/JP2015116939A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6220259B2 publication Critical patent/JP6220259B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、ワイヤハーネス組付体に関する。
車両には、各種電子機器に電力や制御信号を伝えるためのワイヤハーネスが各部に配索される。例えば、車両のドア部にワイヤハーネスを配索するための構造が特許文献1に開示されている。
特開2006−27378号公報
図10を参照して、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明する。図10は、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明するための模式図である。
図10に示す組付構造では、ドア部のドアパネル(図示せず。後述する図1参照。)とドアトリム111との間に、ワイヤハーネス121と、板材131と、が配置される。前記ドアパネルは、鋼板であり車室外側に設けられる。ドアトリム111は、合成樹脂製であり車室内側に設けられる。ワイヤハーネス121及び板材131は、ドアトリム111に対してそれぞれ組み付けられる。この組み付け時には、ワイヤハーネス121が組み付けられた後で板材131が組み付けられる。
ワイヤハーネス121は、複数の被覆電線が束ねられて構成された組電線123と、組電線123が内部に挿通された外装部材125(例えば、コルゲートチューブ。)と、組電線123の端末に取り付けられたコネクタ127と、複数の係止部129と、を備えている。ワイヤハーネス121は、係止部129がドアトリム111の背面(すなわち、図10における紙面奥側の面。)の所定の箇所に設けられた複数のワイヤハーネス用被係止部(図示せず。)に係止することにより、図10に示すような所定の配索経路でドアトリム111に組み付けられる。
板材131は、発泡したポリウレタンにより構成されており、ドア部における防音性と断熱性とを確保するために配置される。板材131には、複数の係止孔133が所定の箇所に設けられており、板材131は、当該係止孔133においてドアトリム111の背面側に対して固定される。
このような従来の組付構造ではワイヤハーネス121及び板材131の組み付け作業が煩雑であることから、組付性の向上が求められていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組付性を向上できるワイヤハーネス組付体を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス組付体は、下記の点を特徴としている。
(1) ドアパネルとドアトリムの間に配置するための板材と、
前記板材に沿うように配置されたワイヤハーネスと、
記ワイヤハーネスを前記板材に固定するシート状の固定部材であって、前記板材との間に前記ワイヤハーネスを挟んだ状態で前記板材に接着された固定部材と、
を備えるワイヤハーネス組付体であって、
前記固定部材は、前記板材の端部で折り返されて前記板材の一方の面と他方の面とに接着している。
上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材によりワイヤハーネスが板材に固定されて一体化されているので、当該ワイヤハーネス組付体をドアパネル又はドアトリムに対して組み付けることにより、ワイヤハーネス及び板材を一度に組み付けることができる。したがって、組み付けに要する作業工数を削減でき、組付性を向上できる。組付性を向上することができれば、生産工場におけるライン長を短縮できる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材によりワイヤハーネスが板材に固定されているので、従来技術のようにワイヤハーネス自身に固定手段(上記例では、係止部129。)を設ける必要がなく、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、ワイヤハーネスの少なくとも一部がシート状の固定部材により覆われているので、当該固定部材によりワイヤハーネスを保護することができる。これにより、例えば、他部材との干渉や摩耗の発生、振動による打音の発生等を抑制することができる。また、このように後付部材によりワイヤハーネスに保護性能を付加できることから、コルゲートチューブや振動の発生を防止するためのソフトテープ等の、ワイヤハーネスに付加される外装部材を削減することができる。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材がシート状で薄いので、従来の板材と同等の厚みでワイヤハーネス組付体を構成することができ、ドア部の省スペース化を図ることができる。すなわち、近年ではドアトリムに設けられる電装品が増加し、ワイヤハーネスが肥大化したこと、及び車室内における居住スペースの拡大のためにドア部が薄型化されたことに起因してワイヤハーネスの組付性が悪化していた。これに対して、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、ドア部における省スペース化を図ることができるので、ワイヤハーネスの組付性を向上できると共にドア部のデザインの自由度を向上できる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材が折り返されて板材の一方の面及び他方の面の双方に接着しているので、一方の面のみに貼り付けられた場合と比較して、板材から剥がれにくい。すなわち、固定部材によりワイヤハーネスを板材に接着して固定した場合、取り回し等によりワイヤハーネスに負荷が掛かった場合に固定部材が剥がれてしまう可能性がある。特に、板材が繊維質の素材により形成されている場合、固定部材が板材から剥がれやすい。このため、片方の面のみに接着する場合には、接着力を強化したり、固定部材を厚くしてワイヤハーネスへの負荷に対する強度を増強したり、或いは固定部材が剥がれにくい材質の板材を使用したりする必要があった。これに対して、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材が折り返されて板材の一方の面及び他方の面の双方に接着しており、固定部材が板材から剥がれにくいので、接着力を強化する必要がなく、固定部材を厚くする必要もない。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。また、固定部材が比較的剥がれやすい材質の板材であっても用いることができるので、コストダウンを図ることができる。
(2) 上記(1)のワイヤハーネス組付体であって、
前記固定部材には、端部から延びる切れ込みが形成されており、
前記ワイヤハーネスは、前記切れ込みから引き出されている。
上記(2)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材の取り付けの際には、切れ込みからワイヤハーネスが引き出されるように固定部材を配置すればよいので、固定部材の取付性を向上できる。
(3) 上記(2)のワイヤハーネス組付体であって、
前記切れ込みは、前記固定部材における折り返される側の端部から、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿って延びている。
上記(3)のワイヤハーネス組付体によれば、固定部材の折り返しの際には、ワイヤハーネスが切れ込みを通過するように当該固定部材を折り返せばよいので、固定部材の取付性を更に向上できる。
(4) 上記(2)のワイヤハーネス組付体であって、
前記切れ込みは、前記ワイヤハーネスの延在方向に交差する方向に延びている。
上記(4)のワイヤハーネス組付体によれば、切れ込みがワイヤハーネスの延在方向とは交差する方向に延びているので、ワイヤハーネスから固定部材に作用する力が分散される。このため、取り回し等によりワイヤハーネスに負荷が掛かった場合であっても、固定部材が破損しにくい。
(5) 上記(2)〜(4)のワイヤハーネス組付体であって、
前記切れ込みの底部が、湾曲形状に形成されている。
上記(5)のワイヤハーネス組付体によれば、ワイヤハーネスの引出部分となる底部が湾曲形状に形成されているので、ワイヤハーネスから固定部材に作用する力が分散される。このため、取り回し等によりワイヤハーネスに負荷が掛かった場合であっても、固定部材が破損しにくい。
本発明によれば、組付性を向上できるワイヤハーネス組付体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、ドア部を車室外側から視た斜視図である。 図2は、ドアトリム及び第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体を示す斜視図である。 図3(a)は、図2のIIa部の拡大図であり、図3(b)は図3(a)におけるB−B線断面図である。 図4は、固定部材を折り返す過程を示す斜視図である。 図5(a)は、第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体においてワイヤハーネスに負荷が掛かった状態を示す斜視図であり、図5(b)は、固定部材に亀裂が発生した状態を示す斜視図である。 図6は、第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。 図7は、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。 図8(a)及び図8(b)は、他の変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。 図9(a)は、比較例として示すワイヤハーネス組付体を示す斜視図であり、図9(b)は、図9(a)に示すワイヤハーネス組付体においてワイヤハーネスに負荷が掛かった状態を示す斜視図である。 図10は、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明するための模式図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1(図2参照。)は、図1に示すドア部41が備えるドアパネル51の背面側(すなわち、図1における紙面奥側。)に配置される。ドアパネル51は、例えば鋼板で構成されており、後述するドアトリム11よりも車室外側に設けられている。ドアパネル51の上部には、窓ガラスを嵌めるための窓枠53が形成されている。
ドアパネル51の前記背面側には、図2に示すワイヤハーネス組付体1が組み付けられたドアトリム11が固定されている。これにより、車両のドア部41が構成されている。
ドアトリム11は、例えば合成樹脂製であり車室内側に設けられる。ドアトリム11は、ワイヤハーネス組付体1が組み付けられた状態で、図示しない係止手段によりドアパネル51に組み付けられる。
ワイヤハーネス組付体1は、図2に示すように、ワイヤハーネス21と、板材31と、シート状の固定部材61と、を備え、固定部材61によりワイヤハーネス21が板材31に対して固定されている。
ワイヤハーネス21は、幅方向に並ぶ複数の導体が絶縁被覆により覆われることにより平型に形成されたフラットケーブル23と、分岐したフラットケーブル23の各端末に設けられたコネクタ27と、を備えている。フラットケーブル23の芯線(導体)は、単芯線及び撚り線のいずれであっても構わない。コネクタ27のうちの一部は、図示しない電源装置や制御装置等に接続され、他の一部は、図示しない各種電子機器やモータ等に接続されている。ワイヤハーネス21は、図2に示すように、板材31の一方の面に沿うように配置されている。
板材31は、例えば発泡したポリウレタンにより板状に構成されており、ドア部41における防音性と断熱性とを確保するために配置される。すなわち、板材31は、車室外からの騒音や熱が車室内に進入することを抑制する、騒音や熱からの保護部材である。
固定部材61は、合成樹脂、例えばPVC(polyvinyl chloride、ポリ塩化ビニル)フィルムにより形成されたシート状の部材である。固定部材61は、一方の面の全面に亘って接着層が設けられている。当該接着層は、例えば両面テープが貼り付けられることにより設けられている。固定部材61は、当該接着層の接着作用により、板材31との間にワイヤハーネスを挟むように板材31に接着し、ワイヤハーネス21を板材31に固定する。固定部材61の接着態様の詳細について以下で述べる。
図3(a)〜図4に示すように、第1実施形態では、固定部材61は、その全体が矩形状に形成され、本体部63と、本体部63に連続する折返部65と、を備えている。固定部材61は、図3(a)及び図3(b)に示すように、折返部65が板材31の端部で折り返された状態で板材31に接着する。固定部材61には、折り返される側の端部62、すなわち折返部65における本体部63に連続する端部とは反対側の端部62から延びる切れ込み71が形成されている。第1実施形態では、切れ込み71は、当該端部62から本体部63と折返部65との境界まで延在している。また、第1実施形態では、切れ込み71は、ワイヤハーネス21の延在方向に沿って延びている。固定部材61の接着後には、図3(a)に示すように、ワイヤハーネス21が切れ込み71の底部73から引き出される。
ワイヤハーネス組付体1では、図2〜図4に示すように、固定部材61と板材31との間にワイヤハーネス21が挟まれることにより、ワイヤハーネス21が板材31に対して所定の配索形態で固定され、一体化される。固定部材61の取付時における作業手順について以下で述べる。
固定部材61の取り付けの際には、作業者は、まず、図4に示すように、本体部63と板材31の一方の面(第1実施形態においてワイヤハーネス21が配索されている側の面であって、図2及び図3(a)における紙面手前側の面。以下、当該面を表(おもて)面と称する場合がある。)との間にワイヤハーネス21が挟まれるように、本体部63を板材31に接着させる。このとき、作業者は、折返部65が外側に突出し、且つ、切れ込み71の延在方向とワイヤハーネス21の延在方向とが一致するように、本体部63を板材31に接着させる。その後、作業者は、図4に示すように、外側に突出した折返部65を板材31の他方の面(第1実施形態においてワイヤハーネス21が配索されている側とは反対側の面であって、図2及び図3(a)における紙面奥側の面。以下、当該面を裏面と称する場合がある。)に向けて折り返し、折返部65を当該裏面に接着させる。第1実施形態では、折返部65は、板材31における表面と裏面に連続する側面にも接着している。すなわち、折返部65は、表面から裏面に亘って接着している。上記折り返し作業においては、図4から明らかなように、固定部材61は、ワイヤハーネス21が切れ込み71を通過するように折り返される。これにより、図3(a)及び図3(b)に示すように、ワイヤハーネス21が切れ込み71の底部73から引き出される。
以上説明した取り付け作業により、ワイヤハーネス21が板材31に固定されて一体化される。このように、実施形態の板材31は、ドアパネル51とドアトリム11の間に配置され、ワイヤハーネス21を配索するために用いられるワイヤハーネス配索用板材であり、ワイヤハーネス21と一体化されて使用される。
以上の構成を有するワイヤハーネス組付体1のドアトリム11に対する固定について説明する。板材本体33の周縁部には、複数の係止孔39が所定の箇所に設けられており、板材31は、当該係止孔39においてドアトリム11の背面側に対して固定される。
以上の構成を有するワイヤハーネス組付体1によれば、固定部材61によりワイヤハーネス21が板材31に固定されて一体化されているので、当該ワイヤハーネス組付体1をドアトリム11に対して組み付けることにより、ワイヤハーネス21及び板材31を一度に組み付けることができる。したがって、組み付けに要する作業工数を削減でき、組付性を向上できる。組付性を向上することができれば、生産工場におけるライン長の短縮を実現できる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、固定部材61によりワイヤハーネス21が板材31に固定されているので、従来技術のようにワイヤハーネス21自身にドアトリム11に対する固定手段を設ける必要がなく、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、ワイヤハーネス21の一部がシート状の固定部材61に覆われているので、当該固定部材61によりワイヤハーネス21を保護することができる。これにより、例えば、他部材との干渉や摩耗の発生、振動による打音の発生等を抑制することができる。また、このようにワイヤハーネス21に保護性能を付加できることから、コルゲートチューブや振動の発生を防止するためのソフトテープ等の、ワイヤハーネス21に付加される外装部材を削減することができる。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、従来の板材と同等の厚みでワイヤハーネス組付体1を構成することができるため、ドア部41の省スペース化を図ることができ、これによりワイヤハーネス21の組付性を向上できると共にドア部41のデザインの自由度を向上できる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、固定部材61が折り返されて板材31の一方の面(表面)及び他方の面(裏面)の双方に接着しているので、一方の面のみに貼り付けられた場合と比較して、板材31から剥がれにくい。
この点について、図9(a)及び図9(b)を参照して具体的に説明する。図9(a)は、比較例として示すワイヤハーネス組付体1Fを示す斜視図であり、図9(b)は、図9(a)に示すワイヤハーネス組付体1Fにおいて、ワイヤハーネス21に負荷が掛かった状態を示す斜視図である。図9(a)に示す比較例では、本体部のみから成る固定部材61Fを用いて、固定部材61Fを板材31の片面のみに接着してワイヤハーネス21を固定している。この場合、図9(b)に示すように、取り回し等によりワイヤハーネス21に負荷が掛かった場合に固定部材61Fが剥がれてしまう可能性がある。特に、板材31が繊維質の素材により形成されている場合、固定部材61Fが板材31から剥がれやすい。このため、固定部材61Fを片方の面のみに接着する場合には、接着力を強化したり、固定部材61Fを厚くしてワイヤハーネス21への負荷に対する強度を増強したり、或いは固定部材61Fが剥がれにくい材質の板材31を使用したりする必要があった。
これに対して、上述したワイヤハーネス組付体1によれば、固定部材61が折り返されて板材31の一方の面及び他方の面の双方に接着しており、固定部材61が板材31から剥がれにくいので、接着力を強化する必要がなく、固定部材61を厚くする必要もない。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。また、固定部材61が比較的剥がれやすい材質の板材31であっても用いることができるので、コストダウンを図ることができる。
なお、図2に示すように、ワイヤハーネス組付体1は、固定部材のすべてが固定部材61Aである必要はなく、上述した固定部材61Fを更に備える構成であってもよい。例えば、板材31の周縁部以外に配置される固定部材では、表面と裏面とに跨るように接着されることができない。また、配置位置によっては、片面のみの接着で構わない場合もある。このような配置位置としては、例えば、ワイヤハーネス21に負荷が掛かりにくい箇所が想定される。これらの場合に固定部材61Fを選択的に用いることにより、コストを低減できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1に対して更なる改良を含む第2実施形態について説明する。まず、図5(a)及び図5(b)を参照して、第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1から更に課題とした点について説明する。図5(a)は、第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1においてワイヤハーネス21に負荷が掛かった状態を示す斜視図であり、図5(b)は、固定部材61に亀裂81が発生した状態を示す斜視図である。
上述したように、ワイヤハーネス組付体1によれば、固定部材61が折り返されて板材31の一方の面及び他方の面の双方に接着しているので、固定部材61が板材31から剥がれにくい。しかしながら、ワイヤハーネス組付体1において、図5(a)に示すようにワイヤハーネス21に負荷が掛かる事象が繰り返し発生した場合、固定部材61の強度によっては、図5(b)に示すように、切れ込み71におけるワイヤハーネス21の底部73に負荷が集中し、底部73に亀裂81が発生する可能性がある。
第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体は、上記事情に鑑みて為されたものであり、固定部材が破損しにくいワイヤハーネス組付体を提供することを目的としている。
図6は、第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Bは、固定部材における切れ込みの形成方向が異なる点で、上記第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1とは相違する。その他の点については第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1と同一であるので同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Bでは、固定部材61Bには、図6に示すように、折り返される側の端部62(図4参照。)に連続する端部64から、ワイヤハーネス21の延在方向に交差する方向に(図6では、ワイヤハーネス21の延在方向に直交する方向に。)延びる切れ込み75が形成されている。切れ込み75は、本体部63と折返部65との境界上に延在している。図6に示すように、ワイヤハーネス21は、切れ込み75から引き出されている。
第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Bによれば、切れ込み75がワイヤハーネス21の延在方向とは交差する方向に延びているので、底部73に負荷が集中することを防止でき、取り回し等によりワイヤハーネス21に負荷が掛かった場合であっても、固定部材61Bが破損しにくい。
(第3実施形態)
第3実施形態も、第2実施形態と同様に、固定部材が破損しにくいワイヤハーネス組付体を提供することを目的としている。図7は、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Cは、固定部材における切れ込みの底部の形状が異なる点で、上記第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1とは相違する。その他の点については第1実施形態に係るワイヤハーネス組付体1と同一であるので同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Cでは、図7に示すように、固定部材61Cの切れ込み71の底部74が湾曲形状に形成されている。具体的には、図7示す例では、底部74はR形状に形成されている。図7に示すように、ワイヤハーネス21は、切れ込み71の底部74から引き出されている。
第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Cによれば、ワイヤハーネス21の引出部分となる底部74が湾曲形状に形成されているので、ワイヤハーネス21から固定部材61Cに作用する力が分散される。このため、取り回し等によりワイヤハーネス21に負荷が掛かった場合であっても、固定部材61Cが破損しにくい。
(他の変形例)
図8(a)及び図8(b)に示す他の変形例も、第2実施形態と同様に、固定部材が破損しにくいワイヤハーネス組付体を提供することを目的としている。図8(a)及び図8(b)は、他の変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図である。変形例に係るワイヤハーネス組付体1D、1Eは、固定部材における切れ込みの底部の形状が異なる点で、上記第1、第2、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1B、1Cとは相違する。その他の点については第1、第2、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1B、1Cと同一であるので同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
図8(a)に示す変形例に係るワイヤハーネス組付体1Dでは、固定部材61Dには、折り返される側の端部62(図4参照。)から延びる切れ込み71が形成されている。図8(a)に示す変形例では、切れ込み71は、当該端部62から本体部63の中間部まで延在している。また、図8(a)に示す変形例では、切れ込み71は、ワイヤハーネス21の延在方向に沿って延びている。切れ込み71の底部74は湾曲形状に形成されており、ワイヤハーネス21は、当該底部74から引き出されている。このようなワイヤハーネス組付体1Dによっても、上記第1、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1Cと同様の効果を得ることができる。
図8(b)に示す変形例に係るワイヤハーネス組付体1Eでは、固定部材61Eには、折り返される側の端部62(図4参照。)に連続する端部64から、ワイヤハーネス21の延在方向に交差する方向に(図8(b)では、ワイヤハーネス21の延在方向に直交する方向に。)延びる切れ込み77が形成されている。切れ込み77は、本体部63の中間部に延在している。切れ込み77の底部78は湾曲形状に形成されており、ワイヤハーネス21は、当該底部78から引き出されている。このようなワイヤハーネス組付体1Eによっても、上記第1、第2、第3実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1B、1Cと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、ワイヤハーネス21がフラットケーブル23であるとして説明したが、ワイヤハーネス21は従来技術同様に組電線(図10に示す組電線123参照。)であってもよいし、FFC(Flexible Flat Cable、フレキシブルフラットケーブル)等であってもよい。
また、上記実施形態では、板材31が、発泡ポリウレタンであるとして説明したが、防音性及び断熱性の少なくとも一方(好ましくは、双方。)を有すればよく、例えばPP(polypropylene、ポリプロピレン)繊維、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)繊維、ポリエステル系繊維等の不織布により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、固定部材が、PVCフィルムにより形成されているとして説明したが、例えばPE(polyethylene、ポリエチレン)フィルム、又はPE、PP、PS(polystyrene、ポリスチレン)エラストマー等の発泡体により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、固定部材が、板材31の外縁における端部で折り返された場合について説明したが、板材31に形成された孔の内縁における端部で折り返された構成としても構わない。すなわち、固定部材が折り返される板材31の端部は、板材31の外縁及び内縁のいずれの端部であってもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤハーネス組付体がドアトリム11に組み付けられるとして説明したが、ドア部の構造によってはドアパネル51に組み付けられる構成も考えられる。すなわち、板材31は、ドアパネル51とドアトリム11との間に配置され、防音性及び断熱性の確保、並びにワイヤハーネス21の配索のために用いられるものであればよい。
以下では、実施形態に係るワイヤハーネス組付体について纏める。
(1) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体(1、1B、1C、1D、1E)は、ドアパネル(51)とドアトリム(11)の間に配置するための合成樹脂製の板材(31)と、前記板材(31)に沿うように配置されたワイヤハーネス(21)と、前記板材(31)との間に前記ワイヤハーネス(21)を挟むように前記板材(31)に接着し、前記ワイヤハーネス(21)を前記板材(31)に固定するシート状の固定部材(61)と、を備える。前記固定部材(61)は、板材(31)の端部で折り返されて前記板材(31)の一方の面と他方の面とに接着している。
(2) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体(1、1B、1C、1D、1E)では、前記固定部材(61)には、端部(62、64)から延びる切れ込み(71、75、77)が形成されており、前記ワイヤハーネス(21)は、前記切れ込み(71、75、77)から引き出されている。
(3) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体(1、1C、1D)では、前記切れ込み(71)は、前記固定部材(61)における折り返される側の端部(62)から、前記ワイヤハーネス(21)の延在方向に沿って延びている。
(4) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体(1、1B、1E)では、前記切れ込み(75、77)は、前記ワイヤハーネス(21)の延在方向に交差する方向に延びている。
(5) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体(1C、1D、1E)では、前記切れ込み(71、75、77)の底部(74、78)が、湾曲形状に形成されている。
1、1B、1C、1D、1E:ワイヤハーネス組付体
11:ドアトリム
21:ワイヤハーネス
23:フラットケーブル
27:コネクタ
31:板材
41:ドア部
51:ドアパネル
61、61B、61C、61D、61E:固定部材
62、64:端部
63:本体部
65:折返部
71、75、77:切れ込み
73、74、78:底部
81:亀裂

Claims (5)

  1. ドアパネルとドアトリムの間に配置するための板材と、
    前記板材に沿うように配置されたワイヤハーネスと、
    記ワイヤハーネスを前記板材に固定するシート状の固定部材であって、前記板材との間に前記ワイヤハーネスを挟んだ状態で前記板材に接着された固定部材と、
    を備えるワイヤハーネス組付体であって、
    前記固定部材は、前記板材の端部で折り返されて前記板材の一方の面と他方の面とに接着している、
    ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
  2. 前記固定部材には、端部から延びる切れ込みが形成されており、
    前記ワイヤハーネスは、前記切れ込みから引き出されている、
    ことを特徴とする請求項1のワイヤハーネス組付体。
  3. 前記切れ込みは、前記固定部材における折り返される側の端部から、前記ワイヤハーネスの延在方向に沿って延びている、
    ことを特徴とする請求項2のワイヤハーネス組付体。
  4. 前記切れ込みは、前記ワイヤハーネスの延在方向に交差する方向に延びている、
    ことを特徴とする請求項2のワイヤハーネス組付体。
  5. 前記切れ込みの底部が、湾曲形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項のワイヤハーネス組付体。
JP2013261665A 2013-12-18 2013-12-18 ワイヤハーネス組付体 Active JP6220259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261665A JP6220259B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 ワイヤハーネス組付体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013261665A JP6220259B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 ワイヤハーネス組付体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015116939A JP2015116939A (ja) 2015-06-25
JP2015116939A5 JP2015116939A5 (ja) 2016-04-21
JP6220259B2 true JP6220259B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=53530065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013261665A Active JP6220259B2 (ja) 2013-12-18 2013-12-18 ワイヤハーネス組付体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6220259B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090746A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Whitaker Corp:The 配線組立体
JP2004074954A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Kasai Kogyo Co Ltd ハーネスの固定構造
JP2004236368A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤハーネスの固定構造
JP4826080B2 (ja) * 2004-09-29 2011-11-30 Dic株式会社 自動車用ワイヤーハーネス固定用粘着シート及び自動車用成型部品
JP5848968B2 (ja) * 2011-12-16 2016-01-27 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス用シート及びワイヤハーネス並びにワイヤハーネスの製造方法
JP6280717B2 (ja) * 2013-09-27 2018-02-14 矢崎総業株式会社 車両用保護部材、ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス組付体の製造方法
JP6280716B2 (ja) * 2013-09-27 2018-02-14 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス組付体
JP2015071333A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 住友電装株式会社 ドア用ワイヤーハーネスモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015116939A (ja) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411018B2 (ja) ワイヤハーネス組付け構造
JP7143738B2 (ja) ドア用配線モジュール
JP2010027242A (ja) ワイヤハーネス
JP2014113022A (ja) ワイヤハーネス
JP6906977B2 (ja) ワイヤハーネス組付体及び車両
JP6453643B2 (ja) 車両用保護部材、電線組付体及び車両用ドア
JP6751999B2 (ja) ワイヤハーネス付き防音材
JP3728347B2 (ja) ワイヤーハーネスの車体パネル取付構造
JP6220259B2 (ja) ワイヤハーネス組付体
JP6322394B2 (ja) ワイヤハーネス組付体
JP2015074365A (ja) 車両用シート材モジュール
JP6266288B2 (ja) 車両用保護部材、ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス組付体の製造方法
JP6313550B2 (ja) ワイヤハーネス保護構造
WO2021192943A1 (ja) 配線部材及び配線部材の取付構造
JP4324037B2 (ja) 車両用内装材構造
JP6280717B2 (ja) 車両用保護部材、ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス組付体の製造方法
JP6601537B1 (ja) 配線部材の固定構造
JP4053905B2 (ja) フラットハーネスの固定構造及び衝撃緩衝装置
JP2015067079A (ja) 防音シート組付け構造
JP2015067074A (ja) 防音シート組付け構造
JP6280716B2 (ja) ワイヤハーネス組付体
JP2018207665A (ja) 集束用シート材及びワイヤーハーネス
WO2020241302A1 (ja) 配線部材
JP2015067069A (ja) ワイヤハーネス組み付け構造
JP2017007439A (ja) 車両用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6220259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250