JP2017007439A - 車両用内装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスとの配索スペースの競合をなくし、車内空間を広く確保することができ、しかも、電磁波の車内への侵入を抑制することが可能な車両用内装材を提供する。
【解決手段】車両の車室Sの内側に位置する絶縁層31と、絶縁層31の車室Sの内側の面とは反対側の面の少なくとも一部に配置された導電層35と、を備え、導電層35は、車両に搭載されたバッテリの負極に接続され、車両に搭載された補機の負極側の端子71が接続可能とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用内装材に関する。
従来、車両においては、搭載されたバッテリのマイナス端子と電装部品とを接続するために、バッテリのマイナス端子と金属製の車体とを接続し、電装部品と車体とを接続するいわゆるボディアースが行われていた。しかしながら、近年、車体が非金属材料を用いて製造される場合があり、このような場合、ボディアースを行う代わりに、バッテリと電装部品とを接続するためのアース配索材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−184611号公報
ところで、アース配索材は、車両に配索されるワイヤハーネスと同経路に配索されて配索スペースが競合することがあるため、大きな配索スペースを確保する必要がある。これにより、車内空間を狭めてしまうことがあった。
また、外来電磁波や車両に搭載された電装部品やバッテリから放出される電磁波の車内への侵入を抑制する必要があるが、非金属製の車体では、電磁波を十分に吸収することが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスとの配索スペースの競合をなくし、車内空間を広く確保することができ、しかも、電磁波の車内への侵入を抑制することが可能な車両用内装材を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用内装材は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 車両の車室内側に位置する絶縁層と、
前記絶縁層の前記車室内側の面とは反対側の面の少なくとも一部に配置された導電層と、
を備え、
前記導電層は、前記車両に搭載された電源の負極に接続され、前記車両に搭載された補機の負極側の端子が接続可能とされている
ことを特徴とする車両用内装材。
(2) 前記絶縁層および前記導電層を貫通する補機側導電部材を備え、
前記補機の負極側の端子が前記補機側導電部材に接続される
ことを特徴とする(1)に記載の車両用内装材。
(3) 前記絶縁層および前記導電層を貫通する電源側導電部材を備え、
前記電源の負極側の端子が前記電源側導電部材に接続される
ことを特徴とする(2)に記載の車両用内装材。
(4) 前記車両の床面上に敷設されるカーペットである
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の車両用内装材。
(5) 前記導電層が、前記絶縁層の全面に形成されている
ことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の車両用内装材。
(6) 前記導電層が、回路パターンである
ことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の車両用内装材。
上記(1)の構成の車両用内装材では、バッテリの負極が接続された導電層に対して車両に搭載される補機の負極を接続することで、車体が例えば炭素繊維複合材料などの非金属材料を用いて製造される場合であっても、バッテリの負極と補機の負極とを接続してアースを容易に確保することができる。
また、導電層の車室内側に絶縁層が設けられた内装材にアース配索材としての機能を設けたので、車体に配索するワイヤハーネスとの配索スペースの競合をなくして車内空間側への張り出しを抑え、これにより、車内空間を広く確保することができる。
しかも、内装材として車体に組み付けることで、車体に対してアースも同時に確保することができ、専用のアース配索材を用いる場合と比較して組付作業性の向上が図られる。
さらには、車体を非金属製としても、車両用内装材を車体に組み付けることで、導電層によって外来電磁波や補機が放出する電磁波を遮断し、車室内への侵入を抑制することができる。
また、導電層の車室内側が絶縁層によって覆われて保護されるので、導電層を保護するための専用の保護材を不要にでき、コストを抑えることができる。
上記(2)の構成の車両用内装材では、絶縁層及び導電層を貫通する補機側導電部材に補機の負極側の端子を接続することで、補機の負極をバッテリの負極が接続された導電層に対して補機側導電部材を介して容易に導通接続してアースを確保することができる。しかも、補機側導電部材を車体に固定することで、車両用内装材自体を車体に容易に固定することができる。また、補機側導電部材の配置を変更することで、補機の負極側の端子の接続位置を、補機の配置に応じて容易に調整することができる。
上記(3)の構成の車両用内装材では、絶縁層及び導電層を貫通する電源側導電部材にバッテリの負極側の端子を接続することで、補機の負極が接続される導電層に対してバッテリの負極を接続し、補機のアースを確保することができる。しかも、電源側導電部材を車体に固定することで、車両用内装材自体を車体に容易に固定することができる。また、電源側導電部材の配置を変更することで、バッテリの負極側の端子の接続位置を、バッテリの配置に応じて容易に調整することができる。
上記(4)の構成の車両用内装材では、カーペットとして車両の床面上に敷設することで、容易にアースを確保することができる。
上記(5)の構成の車両用内装材では、導電層が絶縁層の全面に形成されているので、導電層によるシールド機能を広域に持たせることができ、車室内への電磁波の侵入を効率的に抑制することができる。
上記(6)の構成の車両用内装材では、回路パターンからなる導電層を備えているので、この回路パターンからなる導電層に補機の負極側の端子を接続することで、補機のアースを容易に確保することができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスとの配索スペースの競合をなくし、車内空間を広く確保することができ、しかも、電磁波の車内への侵入を抑制することが可能な車両用内装材を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用内装材を備える自動車の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る車両用内装材の構造を説明する断面図である。 図3は、実施形態に係る車両用内装材の補機側導電部材を説明する断面図である。 図4は、車両用内装材による電磁波の遮断効果について説明する断面図である。 図5は、アース配索材を用いた場合のワイヤハーネスの配索箇所の斜視図である。 図6は、車両用内装材を用いた場合のワイヤハーネスの配索箇所の斜視図である。 図7は、他の実施形態を説明する車両用内装材の断面図である。 図8は、補機側導電部材または電源側導電部材の他の例を示す断面図である。 図9は、補機側導電部材または電源側導電部材の他の例を示す断面図である。 図10は、コネクタからなる補機側導電部材または電源側導電部材を示す断面図である。 図11は、導電層の他の組み付け例を示す車両用内装材の断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用内装材を備える自動車の概略構成を示す図である。図2は、実施形態に係る車両用内装材の構造を説明する断面図である。図3は、実施形態に係る車両用内装材の補機側導電部材を説明する断面図である。図4は、車両用内装材による電磁波の遮断効果について説明する断面図である。図5は、アース配索材を用いた場合のワイヤハーネスの配索箇所の斜視図である。図6は、車両用内装材を用いた場合のワイヤハーネスの配索箇所の斜視図である。
図1に示すように、車両としての自動車1は、車体2と、バッテリ3と、複数の電装部品(以下、補機と称する場合もある。)4と、アース部材となる車両用内装材5と、4つのタイヤ6とを有している。
バッテリ3は、車体2の前方に設けられ、複数の補機4に電力を供給する電源である。バッテリ3は、例えば、導電線やバスバなどの導電部材7により車両用内装材5に接続されている。車両用内装材5は、車体2のフロア23に配されている。車両用内装材5は、バッテリ3の負極と補機4の負極とを電気的に接続する。
複数の補機4は、バッテリ3の電力により駆動され得る機器やシステムを指し、例えば、エアコン、カーオーディオシステム、ワイパー、ヘッドライト、ウィンカー、スタータ、パワーウインドウ、ホーンなどの機器が挙げられ、その種類は任意である。これら複数の補機4は、バッテリ3に接続し、バッテリ3の負極に接続される必要がある。各補機4は、例えば、搭乗者が搭乗する空間である車室S、ルーフ22、フロア23、トランク24、図示しないフロントドア本体及びリアドア本体など、車体2のあらゆる部位に設けられている。なお、図1において、補機4は、車室S内に設けられている。
補機4は、アース線41を有しており、このアース線41は、その一端が補機4に、他端が車両用内装材5の接続部5aに接続されている。補機4は、アース線41を接続部5aで車両用内装材5に接続することにより、車両用内装材5を介してバッテリ3の負極に接続される。
図2に示すように、車両用内装材5は、車体2のフロア23を構成するボディパネルPにおける車室Sの内側の面に配置され、フロア23に布設されるカーペットを構成している。車両用内装材5は、絶縁性を有する絶縁層31と、導電性を有する導電層35とを備えている。絶縁層31は、シート状の基材32と、この基材32における車室Sの内側に設けられたパイル部33とを有している。基材32は、例えば、ゴム等の絶縁材から形成されている。パイル部33は、例えば、ループ状に形成された複数の繊維束33aからなるもので、これらの繊維束33aは、基材32に固定されている。
導電層35は、例えば、銅箔などの導電性金属材料をシート状に形成したもので、絶縁層31の車室Sの内側の面とは反対側の面に対して全面に配置されている。バッテリ3及び補機4の負極は、この導電層35に導通接続される。
車両用内装材5は、防水シート37及びクッション材38を備えている。防水シート37は、絶縁層31の基材32と同様に、ゴム等の防水性を有する絶縁材から形成されたもので、クッション材38は、例えば、ウレタン等の発泡樹脂から形成されたものである。防水シート37及びクッション材38は、導電層35における車室Sの内側の面と反対側の面に順に積層されている。これにより、導電層35は、車室Sの内側と反対側の全面が防水シート37で覆われ、例えば、ボディパネルP側に設けられた金属製部品との間での水分による電食の発生が抑制される。
車両用内装材5は、絶縁層31と導電層35とが、例えば、接着剤または両面接着テープ等によって互いに貼り合わされている。同様に、導電層35と防水シート37及び防水シート37とクッション材38も、例えば、接着剤または両面接着テープ等によって互いに貼り合わされている。これらの車両用内装材5の構成部材である絶縁層31、導電層35、防水シート37及びクッション材38は、車両用内装材5の製造時に貼り合わされて一体化され、これにより、導電層35が絶縁層31と防水シート37とで挟み込まれている。なお、これらの絶縁層31、導電層35、防水シート37及びクッション材38の一体化の仕方は、接着剤または両面接着テープで貼り合わせるものに限らない。
図3に示すように、車両用内装材5は、一端が補機4に接続されたアース線41の他端が接続される接続部5aを有しており、この接続部5aには、導電性を有する補機側導電部材61が設けられている。この補機側導電部材61は、棒状に形成されたスタッドボルト62と、平板状に形成された固定板63とを有している。スタッドボルト62には、雄ネジが形成されており、固定板63に立設されている。車両用内装材5は、接続部5aにおいて、表裏に貫通する孔部65を有しており、補機側導電部材61のスタッドボルト62は、クッション材38側から孔部65へ挿し込まれている。これにより、補機側導電部材61のスタッドボルト62は、車両用内装材5の導電層35と導通され、その先端側が車両用内装材5の絶縁層31側へ突出されている。
補機側導電部材61には、絶縁層31側へ突出されたスタッドボルト62に補機4の負極側の端子71が接続される。この補機4の負極側の端子71は、金属板から形成されたもので、スタッドボルト62が挿通されるボルト挿通孔72を有している。この端子71には、一端が補機4に接続されたアース線41の他端が接続されている。この端子71は、そのボルト挿通孔72にスタッドボルト62を挿通させ、さらに、そのスタッドボルト62にナット66を螺合することで、スタッドボルト62に締結される。これにより、端子71は、補機側導電部材61とともに車両用内装材5に共締めされて固定され、スタッドボルト62を介して車両用内装材5の導電層35と導通される。この車両用内装材5の導電層35には、バッテリ3の負極が接続されている。したがって、補機4は、その負極が、車両用内装材5の導電層35を介してバッテリ3の負極に導通される。
補機側導電部材61は、その固定板63が、例えば、接着剤または両面接着テープによってボディパネルPの所定位置に固定され、これにより、補機側導電部材61とともに車両用内装材5も、同時にボディパネルPに固定される。
上記のような車両用内装材5を備えた自動車1では、図4に示すように、車体2のボディパネルPを通過した外来電磁波Eや、自動車1が搭載する補機4が放出する電磁波Eが車両用内装材5の導電層35によって遮断される。
このように、本実施形態に係る車両用内装材5によれば、バッテリ3の負極が接続された導電層35に対して車両に搭載される補機4の負極を接続することで、車体2が例えば炭素繊維複合材料などの非金属材料を用いて製造される場合であっても、バッテリ3の負極と補機4の負極とを接続してアースを容易に確保することができる。
ここで、図5に示すように、車体2が非金属材料で製造される場合に用いられる専用のアース配索材Aは、車体2に配索されるワイヤハーネスW/Hと共通の配索スペースに配索される。したがって、この場合、ワイヤハーネスW/Hの配索スペースとアース配索材Aの配索スペースとが競合して車室S側へ張り出し、車内空間が狭められることがある。
これに対して、本実施形態に係る車両用内装材5によれば、図6に示すように、絶縁層31が設けられた内装材であるカーペットに導電層35を設けてアース配索材としての機能を設けたので、車体2に配索するワイヤハーネスW/Hとの配索スペースの競合をなくして車室S側への張り出しを抑え、これにより、車内空間を広く確保することができる。
しかも、内装材であるカーペットとして車体2に組み付けることで、アースも同時に確保されることとなり、専用のアース配索材Aを用いる場合と比較して組付作業性の向上が図られる。
さらには、車体2を非金属製としても、車両用内装材5を車体2に組み付けることで、導電層35が外来電磁波Eや補機4が放出する電磁波Eを遮断し、車室S内への侵入を抑制することができる。
また、導電層35の車室Sの内側が絶縁層31によって覆われて保護されるので、導電層35を保護するための専用の保護材を不要であり、コストを抑えることができる。
また、絶縁層31及び導電層35を貫通する補機側導電部材61のスタッドボルト62に補機4の負極側の端子71を接続することで、補機4の負極をバッテリ3の負極が接続された導電層35に対して補機側導電部材61を介して容易に導通接続してアースを確保することができる。しかも、補機側導電部材61を車体2のボディパネルPに固定することで、車両用内装材5自体を車体2に容易に固定することができる。また、補機側導電部材61の配置を変更することで、補機4の負極側の端子71の接続位置を、補機4の配置に応じて容易に調整することができる。
しかも、車両用内装材5は、車体2のフロア23上に敷設されるカーペットであるので、カーペットとして車体2のフロア23上に敷設することで、容易にアースを確保することができる。
また、導電層35が絶縁層31の全面に形成されているので、導電層35によるシールド機能を広域に持たせることができ、車室S内への電磁波Eの侵入を効率的に抑制することができる。
なお、車両用内装材5の導電層35としては、銅箔に限らず、導電性材料をメッシュ状に形成したものでも良く、メッシュ状に形成した導電層35を備えることで、車両用内装材5をより軽量化することができ、車体2の軽量化を図ることができる。
また、車両用内装材5の導電層35は、回路パターンからなるものでも良い。例えば、回路パターンからなる導電層35を備えれば、この回路パターンからなる導電層35に補機4の負極側の端子71を接続することで、補機4のアースを容易に確保することができる。
次に、変形例に係る車両用内装材について説明する。
図7は、他の実施形態を説明する車両用内装材の断面図である。
図7に示すように、この車両用内装材5は、補機側導電部材61とともに、バッテリ3の負極側の端子91が接続される電源側導電部材81が設けられている。この電源側導電部材81は、補機側導電部材61と同一構成の導電部材である。つまり、電源側導電部材81は、棒状に形成されたスタッドボルト62と、平板状に形成された固定板63とを有しており、スタッドボルト62が固定板63に立設されている。この電源側導電部材81は、そのスタッドボルト62が、車両用内装材5に形成された孔部65へクッション材38側から挿し込まれている。これにより、電源側導電部材81のスタッドボルト62は、車両用内装材5の導電層35と導通され、その先端側が車両用内装材5の絶縁層31側へ突出されている。
電源側導電部材81には、絶縁層31側へ突出されたスタッドボルト62にバッテリ3の負極から延びる導電部材7の端部に設けられた端子91が接続される。このバッテリ3の負極側の端子91は、金属板から形成されたもので、スタッドボルト62が挿通されるボルト挿通孔92を有している。この端子91は、そのボルト挿通孔92にスタッドボルト62を挿通させ、さらに、そのスタッドボルト62にナット66を螺合することで、スタッドボルト62に締結される。これにより、端子91は、電源側導電部材81とともに車両用内装材5に共締めされて固定され、スタッドボルト62を介して車両用内装材5の導電層35と導通される。したがって、バッテリ3の負極と補機4の負極とが、車両用内装材5の導電層35を介して互いに導通される。
この電源側導電部材81は、補機側導電部材61と同様に、その固定板63が、例えば、接着剤または両面接着テープによってボディパネルPの所定位置に固定され、これにより、電源側導電部材81とともに車両用内装材5も、同時にボディパネルPに固定される。
このように、この車両用内装材5によれば、絶縁層31及び導電層35を貫通する電源側導電部材81にバッテリ3の負極側の端子91を接続することで、補機4の負極が接続される導電層35に対してバッテリ3の負極を接続し、補機4のアースを確保することができる。しかも、電源側導電部材81を車体2のボディパネルPに固定することで、車両用内装材5自体を車体2に容易に固定することができる。また、電源側導電部材81の配置を変更することで、バッテリ3の負極側の端子91の接続位置を、バッテリ3の配置に応じて容易に調整することができる。
なお、補機側導電部材61または電源側導電部材81のボディパネルPへの固定の仕方としては、固定板63をボディパネルPに接着剤または両面接着テープで接着固定するものに限らない。
図8は、補機側導電部材または電源側導電部材の他の例を示す断面図である。
例えば、図8に示すように、車両用内装材5に形成した孔部65と連通する孔部95をボディパネルPに形成し、これらの連通した孔部65,95に対して、ボディパネルPの車室外側からスタッドボルト62を挿し込んで、端子71または端子91をナット66で共締めしても良い。このようにすると、接着剤や両面接着テープを用いずに、補機側導電部材61または電源側導電部材81をボディパネルPに強固に固定し、車両用内装材5をボディパネルPに組み付けることができる。
図9は、補機側導電部材または電源側導電部材の他の例を示す断面図である。
図9に示すように、補機側導電部材61または電源側導電部材81としては、固定板63の表裏にスタッドボルト62が立設されたものを用いても良い。この補機側導電部材61または電源側導電部材81では、互いに連通した孔部65,95に対して、車両用内装材5の車室Sの内側からスタッドボルト62を挿し込んで、ボディパネルPの車室Sの外側からナット66を締めつけることで、接着剤や両面接着テープを用いずに、補機側導電部材61または電源側導電部材81をボディパネルPに強固に固定し、車両用内装材5をボディパネルPに組み付けることができる。
なお、補機側導電部材61または電源側導電部材81として、構造が簡略であるために安価に製造可能なスタッドボルト62を備えたものを用いることで、低コスト化が図れるが、補機側導電部材61または電源側導電部材81としては、スタッドボルト62を備えたものに限らない。
図10は、コネクタからなる補機側導電部材または電源側導電部材を示す断面図である。
図10に示すように、補機側導電部材61または電源側導電部材81としては、補機4またはバッテリ3の負極側の端子71,91が接続可能なコネクタ100を用いても良い。このコネクタ100は、同一方向へ突出する複数の針101を備えている。このコネクタ100では、針101を車室S側から車両用内装材5へ向かって押し付けると、コネクタ100の針101が絶縁層31を貫通して導電層35へ突き刺さる。これにより、針101が導電層35と導通し、針101を介して端子71,91が導電層35と導通され、補機4またはバッテリ3の負極が導電層35に導通される。このコネクタ100を用いれば、車両用内装材5における補機4またはバッテリ3の負極側の端子71,91を導電層35へ容易に導通させることができ、また、接続位置の自由度をさらに高めることができる。
なお、上記実施形態では、導電層35を絶縁層31の基材32と防水シート37とで挟んで接着固定させて一体化させたが、図11に示すように、予め導電層35を組み付けたクッション材38を防水シート37に固定することで、防水シート37とクッション材38とで導電層35を挟み込んで一体化させても良い。
また、上記実施形態では、絶縁層31に対して導電層35を全面に設けたが、導電層35は、絶縁層31に対して部分的に設けても良い。
さらに、上記実施形態では、車体2のフロア23に車両用内装材5を敷設したが、車両用内装材5は、車体2のフロア23に限らず、車体2のあらゆる部位に設けることができる。例えば、車両用内装材5は、ルーフ22、ボンネット25、車室Sとトランク24との間の仕切り部、フロントドア本体、リアドア本体あるいはピラーなどに設けても良い。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る車両用内装材の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両の車室(S)内側に位置する絶縁層(31)と、
前記絶縁層の前記車室内側の面とは反対側の面の少なくとも一部に配置された導電層(35)と、
を備え、
前記導電層は、前記車両に搭載された電源(バッテリ3)の負極に接続され、前記車両に搭載された補機(4)の負極側の端子(71)が接続可能とされている
ことを特徴とする車両用内装材。
[2] 前記絶縁層および前記導電層を貫通する補機側導電部材(61)を備え、
前記補機の負極側の端子が前記補機側導電部材に接続される
ことを特徴とする[1]に記載の車両用内装材。
[3] 前記絶縁層および前記導電層を貫通する電源側導電部材(81)を備え、
前記電源の負極側の端子(91)が前記電源側導電部材に接続される
ことを特徴とする[2]に記載の車両用内装材。
[4] 前記車両の床面上に敷設されるカーペットである
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の車両用内装材。
[5] 前記導電層が、前記絶縁層の全面に形成されている
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の車両用内装材。
[6] 前記導電層が、回路パターンである
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の車両用内装材。
3 バッテリ(電源)
4 補機
31 絶縁層
35 導電層
61 補機側導電部材
71 端子
81 電源側導電部材
91 端子
S 車室

Claims (6)

  1. 車両の車室内側に位置する絶縁層と、
    前記絶縁層の前記車室内側の面とは反対側の面の少なくとも一部に配置された導電層と、
    を備え、
    前記導電層は、前記車両に搭載された電源の負極に接続され、前記車両に搭載された補機の負極側の端子が接続可能とされている
    ことを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記絶縁層および前記導電層を貫通する補機側導電部材を備え、
    前記補機の負極側の端子が前記補機側導電部材に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記絶縁層および前記導電層を貫通する電源側導電部材を備え、
    前記電源の負極側の端子が前記電源側導電部材に接続される
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
  4. 前記車両の床面上に敷設されるカーペットである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用内装材。
  5. 前記導電層が、前記絶縁層の全面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用内装材。
  6. 前記導電層が、回路パターンである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用内装材。
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