JP2015101157A - ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材 - Google Patents

ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材 Download PDF

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Abstract

【課題】組付性を向上できるワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材を提供する。【解決手段】折り返された折り返し片部35と板材本体33との間、又は折り返された前記折り返し片部35間にワイヤハーネス21が挟まれることにより、ワイヤハーネス21が板材31に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材に関する。
車両には、各種電子機器に電力や制御信号を伝えるためのワイヤハーネスが各部に配索される。例えば、車両のドア部にワイヤハーネスを配索するための構造が特許文献1に開示されている。
特開2006−27378号公報
図7を参照して、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明する。図7は、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明するための模式図である。
図7に示す組付構造では、ドア部のドアパネル(図示せず。後述する図1参照。)とドアトリム111との間に、ワイヤハーネス121と、板材131と、が配置される。前記ドアパネルは、鋼板であり車室外側に設けられる。ドアトリム111は、合成樹脂製であり車室内側に設けられる。ワイヤハーネス121及び板材131は、ドアトリム111に対してそれぞれ組み付けられる。この組み付け時には、ワイヤハーネス121が組み付けられた後で板材131が組み付けられる。
ワイヤハーネス121は、複数の被覆電線が束ねられて構成された組電線123と、組電線123が内部に挿通された外装部材125(例えば、コルゲートチューブ。)と、組電線123の端末に取り付けられたコネクタ127と、複数の係止部129と、を備えている。ワイヤハーネス121は、係止部129がドアトリム111の背面(すなわち、図7における紙面奥側の面。)の所定の箇所に設けられた複数のワイヤハーネス用被係止部(図示せず。)に係止することにより、所定の配索経路でドアトリム111に組み付けられる。
板材131は、発泡したポリウレタンにより構成されており、ドア部における防音性と断熱性とを確保するために配置される。板材131には、複数の係止孔133が所定の箇所に設けられており、板材131は、当該係止孔133においてドアトリム111の背面側に対して固定される。
このような従来の組付構造ではワイヤハーネス121及び板材131の組み付け作業が煩雑であることから、組付性の向上が求められていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組付性を向上できるワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材は、下記の点を特徴としている。
(1) ドアパネルとドアトリムとの間に配置される板材と、
ワイヤハーネスと、
を備えるワイヤハーネス組付体であって、
前記板材は、板材本体と、該板材本体に一体に形成された折り返し片部と、を有し、
折り返された前記折り返し片部と前記板材本体との間、又は折り返された前記折り返し片部間に前記ワイヤハーネスが挟まれることにより、前記ワイヤハーネスが前記板材に固定されている。
上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、ワイヤハーネスが板材に固定されて一体化されているので、当該ワイヤハーネス組付体をドアパネル又はドアトリムに対して組み付けることにより、ワイヤハーネス及び板材を一度に組み付けることができる。したがって、組み付けに要する作業工数を削減でき、組付性を向上できる。組付性を向上することができれば、生産工場におけるライン長を短縮できる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、折り返し片部によりワイヤハーネスが板材に固定されているので、従来技術のようにワイヤハーネスに固定手段(上記例では、係止部129。)を設ける必要がなく、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、ワイヤハーネスの少なくとも一部が板材に挟まれているので、当該板材によりワイヤハーネスを保護することができる。これにより、例えば、他部材との干渉や摩耗の発生、振動による打音の発生等を抑制することができる。また、このようにワイヤハーネスに保護性能を付加できることから、コルゲートチューブや振動の発生を防止するためのソフトテープ等の外装部材を削減することができる。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、従来の板材と同等の厚みでワイヤハーネス組付体を構成することができるため、ドア部の省スペース化を図ることができる。すなわち、近年ではドアトリムに設けられる電装品が増加し、ワイヤハーネスが肥大化したこと、及び車室内における居住スペースの拡大のためにドア部が薄型化されたことに起因してワイヤハーネスの組付性が悪化していた。これに対して、上記(1)のワイヤハーネス組付体によれば、ドア部における省スペース化を図ることができるので、ワイヤハーネスの組付性を向上できると共にドア部のデザインの自由度を向上できる。
(2) 上記(1)のワイヤハーネス組付体であって、
前記折り返し片部が、前記板材本体に切れ込みが形成されることにより設けられている。
上記(2)のワイヤハーネス組付体によれば、板材本体に切れ込みを形成することのみによって折り返し片部を設けることができるので、製造が容易であり、製造コストを低減できる。
(3) 上記(1)のワイヤハーネス組付体であって、
前記折り返し片部が、前記板材本体の縁部から延びるように形成されている。
上記(3)のワイヤハーネス組付体によれば、折り返し片部が板材本体の縁部から周縁方向に延びるように形成されるので、成型時に折り返し片部を形成することができ、製造コストを低減できる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つのワイヤハーネス組付体であって、
前記板材よりも破断しにくい材質で形成されたシート材を更に備え、
前記板材本体及び前記折り返し片部のうちの前記ワイヤハーネスを挟む部分の外側が、前記シート材により包まれている。
(5) 上記(1)〜(3)のいずれか1つのワイヤハーネス組付体であって、
前記板材よりも破断しにくい材質で形成されたシート材を更に備え、
前記ワイヤハーネスを包むように折り畳まれた前記シート材が、前記折り返し片部と前記板材本体との間、又は前記折り返し片部間に介在している。
上記(4)又は(5)のワイヤハーネス組付体によれば、板材よりも破断しにくい材質で形成されたシート材を備えるので、ワイヤハーネスの保護性能を更に高めることができる。
(6) ドアパネルとドアトリムとの間に配置され、ワイヤハーネスを配索するために用いられるワイヤハーネス配索用板材であって、
板材本体と、
前記板材本体に一体に形成され、自身と前記板材本体との間、又は自身間に前記ワイヤハーネスを挟むことにより、前記ワイヤハーネスを前記板材本体に固定する折り返し片部と、
を備える。
上記(6)のワイヤハーネス配索用板材によれば、折り返し片部によりワイヤハーネスを自身に一体化し、ワイヤハーネス組付体とされることができる。これにより、ドアパネル又はドアトリムに対して一度に組み付けられることができる。したがって、組み付けに要する作業工数を削減でき、組付性を向上できる。組付性を向上することができれば、生産工場におけるライン長を短縮できる。
また、上記(6)のワイヤハーネス配索用板材によれば、折り返し片部によりワイヤハーネスを固定できるので、従来技術のようにワイヤハーネスに固定手段(上記例では、係止部129。)を設ける必要がなく、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(6)のワイヤハーネス配索用板材によれば、固定時にはワイヤハーネスの少なくとも一部を挟むので、ワイヤハーネスを保護することができる。これにより、例えば、他部材との干渉や摩耗の発生、振動による打音の発生等を抑制することができる。また、このようにワイヤハーネスに保護性能を付加できることから、コルゲートチューブや振動の発生を防止するためのソフトテープ等の外装部材を削減することができる。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、上記(6)のワイヤハーネス配索用板材によれば、従来の板材と同等の厚みでワイヤハーネス組付体を構成することができるため、ドア部における省スペース化を図ることができる。また、ドア部における省スペース化を図ることができるので、ワイヤハーネスの組付性を向上できると共にドア部のデザインの自由度を向上できる。
本発明によれば、組付性を向上できるワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、ドア部を車室外側から視た斜視図である。 図2は、ドアトリム及びワイヤハーネス組付体を示す斜視図である。 図3(a)は、板材を示す正面図であり、図3(b)は、板材にワイヤハーネスが固定されてワイヤハーネス組付体とされた状態を示す斜視図である。 図4(a)及び図4(b)は、折り返し片部における接合範囲を説明するための断面図である。 図5(a)は、第1変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の折り返し片部における断面図である。 図6(a)は、第2変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図であり、図6(b)は、図6(a)の状態から折り返し片部の折り返しが完了した後の折り返し片部における断面図である。 図7は、従来のドア部におけるワイヤハーネスの組付構造を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図4(b)を参照して説明する。
実施形態に係るワイヤハーネス組付体1(図2参照。)は、図1に示すドア部41が備えるドアパネル51の背面側(すなわち、図1における紙面奥側。)に配置される。ドアパネル51は、例えば鋼板で構成されており、後述するドアトリム11よりも車室外側に設けられている。ドアパネル51の上部には、窓ガラスを嵌めるための窓枠53が形成されている。
ドアパネル51の前記背面側には、図2に示すワイヤハーネス組付体1が組み付けられたドアトリム11が固定されている。これにより、車両のドア部41が構成されている。
ドアトリム11は、例えば合成樹脂製であり車室内側に設けられる。ドアトリム11は、ワイヤハーネス組付体1が組み付けられた状態で、図示しない係止手段によりドアパネル51に組み付けられる。
ワイヤハーネス組付体1は、図2〜図3(b)に示すように、ワイヤハーネス21と、板材31と、を備えており、ワイヤハーネス21が板材31に対して固定されている。
ワイヤハーネス21は、幅方向に並ぶ複数の導体が絶縁被覆により覆われることにより平型に形成されたフラットケーブル23と、フラットケーブル23に連結された丸電線24と、フラットケーブル23又は丸電線24の端末に設けられたコネクタ27と、を備えている。フラットケーブル23の芯線(導体)は、単芯線及び撚り線のいずれであっても構わない。コネクタ27のうち一部は、図示しない電源装置や制御装置等に接続され、他の一部は、図示しない各種電子機器やモータ等に接続されている。ワイヤハーネス21は、後述する折り返し片部により板材31に固定されている。
板材31は、例えば発泡したポリウレタンにより構成されており、ドア部41における防音性と断熱性とを確保するために配置される。すなわち、板材31は、車室外からの騒音や熱が車室内に進入することを抑制する、騒音や熱からの保護部材である。
板材31は、図3(a)及び図3(b)に示すように、板材本体33と、板材本体33に一体に形成された複数の折り返し片部35と、を有している。折り返し片部35のうち一部の折り返し片部35Aは、板材本体33に切れ込み37が形成されることにより設けられている。一方、他の折り返し片部35Bは、板材本体33の縁部34から周縁方向に延びるように形成されている。切れ込み37は、板材本体33の成型時に形成されてもよいし、成型後に破断されて形成されてもよい。折り返し片部35Bは、板材本体33の成型と同時に形成される。
ワイヤハーネス組付体1では、図3(b)に示すように、折り返された折り返し片部35と板材本体33との間、又は折り返された折り返し片部35間にワイヤハーネス21が挟まれることにより、ワイヤハーネス21が板材31に所定の配索形態で固定される。つまり、折り返し片部35が基端から折り曲げられて、当該折り返し片部35と板材本体33との間にワイヤハーネス21が挟まれる態様(すなわち、図3(b)に符号Cで示す態様。)、及び折り返し片部35がワイヤハーネス21を挟み込むように折り返され、これによりワイヤハーネス21が折り返し片部35間に挟まれる態様(すなわち、図3(b)に符号Dで示す態様。)の双方でワイヤハーネス21が固定されている。このように、実施形態に係る板材31は、ドアパネル51とドアトリム11の間に配置され、ワイヤハーネス21を配索するために用いられるワイヤハーネス配索用板材であり、ワイヤハーネス21と一体化されて使用される。
ワイヤハーネス21を挟んでいる、折り返し片部35と板材本体33との間、又は折り返し片部35間は、対峙する境界面の少なくとも一部が接合されることにより接続されている。例えば、本実施形態では、超音波溶着により接合されている。図4(a)及び図4(b)は、折り返し片部における接合範囲を説明するための断面図である。図4(a)及び図4(b)では、矢印により接合範囲を示している。図4(b)に示すように折り返した折り返し片部35の先端側のみを接合してもよいし、より強固に接続したい場合には図4(a)に示すように境界面の全面に亘って接合してもよい。また、接合範囲は複数の折り返し片部35各々について適宜変更しても構わない。また、当該接合と同時にワイヤハーネス21の絶縁被覆も接合しても構わない。
以上の構成を有するワイヤハーネス組付体1のドアトリム11に対する固定について説明する。板材本体33の周縁部には、複数の係止孔39が所定の箇所に設けられており、板材31は、当該係止孔39においてドアトリム11の背面側に対して固定される。
以上の構成を有するワイヤハーネス組付体1によれば、ワイヤハーネス21が板材31に固定されて一体化されているので、当該ワイヤハーネス組付体1をドアトリム11に対して組み付けることにより、ワイヤハーネス21及び板材31を一度に組み付けることができる。したがって、組み付けに要する作業工数を削減でき、組付性を向上できる。組付性を向上することができれば、生産工場におけるライン長の短縮を実現できる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、折り返し片部35によりワイヤハーネス21が板材31に固定されているので、従来技術のようにワイヤハーネス21にドアトリム11に対する固定手段を設ける必要がなく、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
また、ワイヤハーネス組付体1によれば、ワイヤハーネス21の一部が板材31に挟まれているので、当該板材31によりワイヤハーネス21を保護することができる。これにより、例えば、他部材との干渉や摩耗の発生、振動による打音の発生等を抑制することができる。また、このようにワイヤハーネス21に保護性能を付加できることから、コルゲートチューブや振動の発生を防止するためのソフトテープ等の外装部材を削減することができる。これにより、コストダウン及び軽量化を図ることができる。
ワイヤハーネス組付体1によれば、従来の板材と同等の厚みでワイヤハーネス組付体1を構成することができるため、ドア部41の省スペース化を図ることができ、これによりワイヤハーネス21の組付性を向上できると共にドア部41のデザインの自由度を向上できる。
(変形例)
以下、実施形態に係るワイヤハーネスの変形例を、図5(a)〜図6(b)を参照して説明する。図5(a)は、第1変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のB1−B1線断面図である。図6(a)は、第2変形例に係るワイヤハーネス組付体の一部を示す斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のB2−B2線断面図である。
図5(a)〜図6(b)に示す第1変形例及び第2変形例に係るワイヤハーネス組付体1A、1Bは、シート材61A、61Bを備える点以外は上記実施形態に係るワイヤハーネス組付体1と同一である。以下では当該相違点のみについて説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
(第1変形例)
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1変形例に係るワイヤハーネス組付体1Aは、板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Aを備えている。シート材61Aは、合成樹脂、例えばPVC(polyvinyl chloride、ポリ塩化ビニル)により形成されたシート状の部材である。
ワイヤハーネス組付体1Aでは、板材本体33及び折り返し片部35(図5(a)及び図5(b)に示す例では折り返し片部35B。)のうちのワイヤハーネス21を挟む部分の外側が、二つ折りにされたシート材61Aにより包まれている。図5(a)及び図5(b)に示す例では、シート材61Aは、折り返された折り返し片部35と、当該折り返し片部35と対峙する板材本体33と、を包むように折り返されている。シート材61Aは、溶着又は接着等により板材本体33に対して固定されている。シート材61Aの固定方法は任意である。なお、上記実施形態のように折り返し片部35と板材本体33との間が接合された状態でシート材61Aが板材本体33に固定されていてもよいし、或いは、折り返し片部35と板材本体33とは接合されていない状態でシート材61Aが板材本体33に固定され、これにより折り返し片部35と板材本体33とが互いに接する状態とされる(接合される)構成としても構わない。第1変形例に係るワイヤハーネス組付体1Aによれば、板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Aを備えるので、ワイヤハーネス21の保護性能を更に高めることができる。
(第2変形例)
図6(a)及び図6(b)に示すように、第2変形例に係るワイヤハーネス組付体1Bは、板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Bを備えている。シート材61Bは、合成樹脂、例えばPVC(polyvinyl chloride、ポリ塩化ビニル)により形成されたシート状の部材である。
ワイヤハーネス組付体1Bでは、ワイヤハーネス21を包むように折り畳まれたシート材61Bが、折り返し片部35と板材本体33との間に介在している。図6(a)及び図6(b)に示す例では、シート材61Bは、ワイヤハーネス21を包むように二つ折りにされ、折り返し片部35と板材本体33の間に包まれている。シート材61Aは、折り返し片部35と板材本体33との間が接合されていることにより板材本体33に対して固定されている。なお、シート材61Aの固定方法は任意である。例えば、折り返し片部35及び板材本体33に接合されていてもよい。また、シート材61Aの内面側及び外面側の少なくとも一方に接着層を設け、板材31又はワイヤハーネス21に接着する構成としてもよい。第2変形例に係るワイヤハーネス組付体1Bによれば、板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Bを備えるので、ワイヤハーネス21の保護性能を更に高めることができる。
なお、図6(a)及び図6(b)に示す例では、シート材61Bは、折り返し片部35と板材本体33の間に包まれているとして説明したが、折り返された折り返し片部35間に包まれていても構わない。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、ワイヤハーネス21が、丸電線24が連結されたフラットケーブル23であるとして説明したが、従来技術同様に組電線(図7に示す組電線123参照。)であってもよいし、FFC(Flexible Flat Cable、フレキシブルフラットケーブル)等であってもよい。
また、上記実施形態では、板材31が、発泡ポリウレタンであるとして説明したが、防音性及び断熱性の少なくとも一方(好ましくは、双方。)を有すればよく、例えばPP(polypropylene、ポリプロピレン)繊維、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)繊維、ポリエステル系繊維等の不織布により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤハーネス組付体1がドアトリム11に組み付けられるとして説明したが、ドア部の構造によってはドアパネル51に組み付けられる構成も考えられる。すなわち、板材31は、ドアパネル51とドアトリム11との間に配置され、防音性及び断熱性の確保、並びにワイヤハーネス21の配索のために用いられるものであればよい。
以下では、実施形態に係るワイヤハーネス組付体及びワイヤハーネス配索用板材について纏める。
(1) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1A、1Bは、ドアパネル51とドアトリム11との間に配置される板材31と、ワイヤハーネス21と、を備える。前記板材31は、板材本体33と、該板材本体33に一体に形成された折り返し片部35(35A、35B)と、を有する。ワイヤハーネス組付体1では、折り返された前記折り返し片部35と前記板材本体33との間、又は折り返された前記折り返し片部35間に前記ワイヤハーネス21が挟まれることにより、前記ワイヤハーネス21が前記板材31に固定されている。
(2) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1A、1Bでは、前記折り返し片部35Aが、前記板材本体33に切れ込み37が形成されることにより設けられている。
(3) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体1、1A、1Bでは、前記折り返し片部35Bが、前記板材本体33の縁部34から延びるように形成されている。
(4) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Aは、前記板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Aを更に備え、前記板材本体33及び前記折り返し片部35のうちの前記ワイヤハーネス21を挟む部分の外側が、前記シート材61Aにより包まれている。
(5) 実施形態に係るワイヤハーネス組付体1Aは、前記板材31よりも破断しにくい材質で形成されたシート材61Bを更に備え、前記ワイヤハーネス21を包むように折り畳まれた前記シート材61Bが、前記折り返し片部35と前記板材本体33との間、又は前記折り返し片部35間に介在している。
(6) 実施形態に係るワイヤハーネス配索用板材(板材31)は、ドアパネル51とドアトリム11との間に配置され、ワイヤハーネス21を配索するために用いられるワイヤハーネス配索用板材である。板材31は、板材本体33と、前記板材本体33に一体に形成され、自身と前記板材本体33との間、又は自身間に前記ワイヤハーネス21を挟むことにより、前記ワイヤハーネス21を前記板材本体33に固定する折り返し片部35(35A、35B)と、を備える。
1:ワイヤハーネス組付体
1A:ワイヤハーネス組付体
1B:ワイヤハーネス組付体
11:ドアトリム
21:ワイヤハーネス
23:フラットケーブル
24:丸電線
27:コネクタ
31:板材(ワイヤハーネス配索用板材)
33:板材本体
34:縁部
35:折り返し片部
35A:折り返し片部
35B:折り返し片部
37:切れ込み
41:ドア部
51:ドアパネル
61A:シート材
61B:シート材

Claims (6)

  1. ドアパネルとドアトリムとの間に配置される板材と、
    ワイヤハーネスと、
    を備えるワイヤハーネス組付体であって、
    前記板材は、板材本体と、該板材本体に一体に形成された折り返し片部と、を有し、
    折り返された前記折り返し片部と前記板材本体との間、又は折り返された前記折り返し片部間に前記ワイヤハーネスが挟まれることにより、前記ワイヤハーネスが前記板材に固定されている、
    ことを特徴とするワイヤハーネス組付体。
  2. 前記折り返し片部が、前記板材本体に切れ込みが形成されることにより設けられている、
    ことを特徴とする請求項1のワイヤハーネス組付体。
  3. 前記折り返し片部が、前記板材本体の縁部から延びるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1のワイヤハーネス組付体。
  4. 前記板材よりも破断しにくい材質で形成されたシート材を更に備え、
    前記板材本体及び前記折り返し片部のうちの前記ワイヤハーネスを挟む部分の外側が、前記シート材により包まれている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項のワイヤハーネス組付体。
  5. 前記板材よりも破断しにくい材質で形成されたシート材を更に備え、
    前記ワイヤハーネスを包むように折り畳まれた前記シート材が、前記折り返し片部と前記板材本体との間、又は前記折り返し片部間に介在している、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項のワイヤハーネス組付体。
  6. ドアパネルとドアトリムとの間に配置され、ワイヤハーネスを配索するために用いられるワイヤハーネス配索用板材であって、
    板材本体と、
    前記板材本体に一体に形成され、自身と前記板材本体との間、又は自身間に前記ワイヤハーネスを挟むことにより、前記ワイヤハーネスを前記板材本体に固定する折り返し片部と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス配索用板材。
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