JP2018089866A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像タイプに従って部分倍率補正方法を選択する。
【解決手段】記録媒体に画像を形成する画像形成装置9であって、画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源401と、光源から出射された光ビームが感光体4の表面上を主走査方向に走査するように光ビームを偏向する偏向装置405と、偏向装置により偏向された光ビームを感光体の表面上へ結像させるレンズ406と、感光体の表面上の光ビームの主走査方向における基準位置での走査速度に対する基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部102と、を備え、制御部は、画像の画像タイプが線画像である場合に画像信号に対して一画素未満の分解能で部分倍率補正を実行し、画像タイプがグラフィック画像である場合に画像信号に対して一画素単位の分解能で部分倍率補正を実行することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図7
【解決手段】記録媒体に画像を形成する画像形成装置9であって、画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源401と、光源から出射された光ビームが感光体4の表面上を主走査方向に走査するように光ビームを偏向する偏向装置405と、偏向装置により偏向された光ビームを感光体の表面上へ結像させるレンズ406と、感光体の表面上の光ビームの主走査方向における基準位置での走査速度に対する基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部102と、を備え、制御部は、画像の画像タイプが線画像である場合に画像信号に対して一画素未満の分解能で部分倍率補正を実行し、画像タイプがグラフィック画像である場合に画像信号に対して一画素単位の分解能で部分倍率補正を実行することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図7
Description
本発明は、光源から出射される光ビームが感光体の表面上を走査するように光ビームを偏向する回転多面鏡を有する画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来、デジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置は、感光体の表面上を光ビームで走査して静電潜像を形成する光走査装置を有する。光走査装置において、光ビームは、画像データに基づいて光源から出射される。光源から出射された光ビームは、回転多面鏡により偏向される。偏向された光ビームは、結像レンズを透過し、感光体の表面上に光スポットとして結像される。感光体の表面上に結像された光スポットは、回転多面鏡の回転に従って感光体の表面上を移動させられ、感光体の表面上に静電潜像を形成する。従来の結像レンズは、fθ特性を有する。fθ特性とは、回転多面鏡が等角速度で回転している時に光スポットが感光体の表面上を等速で移動するように光ビームを感光体の表面上に結像させる光学的特性である。fθ特性を有する結像レンズを用いることにより、適切な露光を行うことができる。しかし、fθ特性を有する結像レンズは、比較的大きく、また、コストも高い。そのため、画像形成装置の小型化やコストダウンを目的として、fθ特性を有する結像レンズを使用しないこと、又は、fθ特性を有さない小型で低コストの結像レンズを用いることが考えられる。
fθ特性を有さない結像レンズを用いた画像形成装置は、感光体の表面上に結像される光スポットが感光体の表面上を等速で移動しないため、主走査領域の端部と中央とで1ドットの幅が異なるという問題がある。この問題を解決するために、特許文献1は、fθ特性を有さない結像レンズを用いた画像形成装置において、感光体の表面上に形成されるドットが一定の幅を有するよう各画素にビットデータを挿入又は抜去する(以下、挿抜するともいう)ことを開示している。ここで、ビットデータは、1画素を所定の整数値で分割した1画素未満の単位を意味している。これにより、走査領域の端部における1ドットの幅を中央における1ドットの幅と同じにすることができる。
しかし、主走査方向の位置に従って挿入または抜去するビットデータの数が異なるので、走査領域の端部と中央との間で濃度に大きな差が生じるという問題がある。これは、画像の階調表現が質的に求められる写真において濃度差が階調段差として顕著に表れ画質劣化の原因となる。画像タイプが写真などのグラフィック画像である場合、部分倍率補正としては、画素単位での線形補間倍率変更(変倍処理)が適すると考えられる。一方、文字や罫線等の明暗の境界がはっきりしていて解像感の高い画像の場合、線形補間では境界がなまり解像感が低下するという画質への影響がでてしまう。画像が文字などの線画像である場合、部分倍率補正としては、ビットデータの挿抜が適すると考えられる。
そこで、本発明は、画像タイプに従って部分倍率補正方法を選択することができる画像形成装置および画像形成方法を提供する。
一実施例による記録媒体に画像を形成する画像形成装置は、
画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する偏向装置と、
前記偏向装置により偏向された光ビームを前記感光体の前記表面上へ結像させるレンズと、
前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像の画像タイプが線画像である場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で前記部分倍率補正を実行し、前記画像タイプがグラフィック画像である場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することを特徴とする。
画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する偏向装置と、
前記偏向装置により偏向された光ビームを前記感光体の前記表面上へ結像させるレンズと、
前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像の画像タイプが線画像である場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で前記部分倍率補正を実行し、前記画像タイプがグラフィック画像である場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することを特徴とする。
一実施例による画像形成装置により記録媒体に画像を形成する画像形成方法は、
画像データから画像信号を生成することと、
前記画像信号に基づいて光源から光ビームを出射することと、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように偏向装置により前記光ビームを偏向することと、
前記偏向装置により偏向された光ビームをレンズにより前記感光体の前記表面上へ結像させることと、
前記画像の画像タイプを判別することと、
前記画像タイプが線画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で、前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行することと、
前記画像タイプがグラフィック画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することと、
を備える。
画像データから画像信号を生成することと、
前記画像信号に基づいて光源から光ビームを出射することと、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように偏向装置により前記光ビームを偏向することと、
前記偏向装置により偏向された光ビームをレンズにより前記感光体の前記表面上へ結像させることと、
前記画像の画像タイプを判別することと、
前記画像タイプが線画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で、前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行することと、
前記画像タイプがグラフィック画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することと、
を備える。
本発明によれば、画像タイプに従って部分倍率補正方法を選択することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<画像形成装置>
図1は、画像形成装置9の概略図である。画像形成装置9は、使用者が操作をするためのユーザインタフェース(UI)である操作部211を備えている。操作部211は、使用者が指示を入力するためのボタンおよび使用者へ情報を表示する液晶画面(表示部)を有する。画像形成装置9は、原稿の画像情報を読み取る原稿読取部210を備える。原稿読取部210は、例えば、イメージスキャナである。画像形成装置9は、感光体としての感光ドラム4の表面上を光ビームで走査する光走査手段としての光走査装置400が設けられている。光走査装置400は、レーザ駆動部300を有する。レーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力される画像信号としてのVDO信号110および制御部1から出力される制御信号310に基づき、レーザ光(以下、光ビームという)208を出射する。光ビーム208は、帯電手段としての帯電器31により均一に帯電された感光ドラム4の表面上を走査し、感光ドラム4の表面上に静電潜像(以下、潜像という)を形成する。現像手段としての現像器32は、潜像に現像剤としてのトナーを付着させ、トナー像を形成する。紙などの記録媒体(シート)Sは、給送ユニット8に収納されている。給送ユニット8からピックアップローラ33により給送された記録媒体Sは、給送ローラ5により感光ドラム4と接触する転写位置へ搬送される。トナー像は、転写位置へ搬送された記録媒体Sへ転写ローラ34により転写される。記録媒体Sに転写されたトナー像は、定着器6により加熱および加圧され、記録媒体Sに定着される。画像が形成された記録媒体Sは、排出ローラ7により、排出トレイ35へ排出される。
図1は、画像形成装置9の概略図である。画像形成装置9は、使用者が操作をするためのユーザインタフェース(UI)である操作部211を備えている。操作部211は、使用者が指示を入力するためのボタンおよび使用者へ情報を表示する液晶画面(表示部)を有する。画像形成装置9は、原稿の画像情報を読み取る原稿読取部210を備える。原稿読取部210は、例えば、イメージスキャナである。画像形成装置9は、感光体としての感光ドラム4の表面上を光ビームで走査する光走査手段としての光走査装置400が設けられている。光走査装置400は、レーザ駆動部300を有する。レーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力される画像信号としてのVDO信号110および制御部1から出力される制御信号310に基づき、レーザ光(以下、光ビームという)208を出射する。光ビーム208は、帯電手段としての帯電器31により均一に帯電された感光ドラム4の表面上を走査し、感光ドラム4の表面上に静電潜像(以下、潜像という)を形成する。現像手段としての現像器32は、潜像に現像剤としてのトナーを付着させ、トナー像を形成する。紙などの記録媒体(シート)Sは、給送ユニット8に収納されている。給送ユニット8からピックアップローラ33により給送された記録媒体Sは、給送ローラ5により感光ドラム4と接触する転写位置へ搬送される。トナー像は、転写位置へ搬送された記録媒体Sへ転写ローラ34により転写される。記録媒体Sに転写されたトナー像は、定着器6により加熱および加圧され、記録媒体Sに定着される。画像が形成された記録媒体Sは、排出ローラ7により、排出トレイ35へ排出される。
<光走査装置>
図2は、光走査装置400の断面図である。図2(a)は、光走査装置400の主走査断面を示す図である。図2(b)は、光走査装置400の副走査断面を示す図である。主走査断面は、結像レンズ(結像光学素子)406の光軸と主走査方向MSとを含む平面に沿って取った断面である。副走査断面は、結像レンズ406の光軸を含み主走査断面に垂直な平面に沿って取った断面である。光走査装置400は、光源401と、偏向装置としての回転多面鏡405と、筐体(光学ハウジング)400a(図1)とを備える。光源401は、光ビーム208を出射する。回転多面鏡405は、光源401から出射された光ビーム208が感光ドラム4の表面(以下、被走査面407という)上を走査するように光ビーム208を偏向する。筐体400aは、光源401が取り付けられ、回転多面鏡405および光学素子を内部に保持する。本実施例において、光源401から出射された光ビーム208は、開口絞り402により楕円形状に整形されてカップリングレンズ403へ入射する。カップリングレンズ403を通過した光ビームは、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404へ入射する。なお、略平行光とは、弱収束光及び弱発散光を含むものである。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、入射する光ビームを主走査断面内において収束された光ビーム208へ変換する。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において回転多面鏡405の偏向面としての反射面405aの近傍に光ビームを集光して、主走査方向MSに長い線像を形成する。
図2は、光走査装置400の断面図である。図2(a)は、光走査装置400の主走査断面を示す図である。図2(b)は、光走査装置400の副走査断面を示す図である。主走査断面は、結像レンズ(結像光学素子)406の光軸と主走査方向MSとを含む平面に沿って取った断面である。副走査断面は、結像レンズ406の光軸を含み主走査断面に垂直な平面に沿って取った断面である。光走査装置400は、光源401と、偏向装置としての回転多面鏡405と、筐体(光学ハウジング)400a(図1)とを備える。光源401は、光ビーム208を出射する。回転多面鏡405は、光源401から出射された光ビーム208が感光ドラム4の表面(以下、被走査面407という)上を走査するように光ビーム208を偏向する。筐体400aは、光源401が取り付けられ、回転多面鏡405および光学素子を内部に保持する。本実施例において、光源401から出射された光ビーム208は、開口絞り402により楕円形状に整形されてカップリングレンズ403へ入射する。カップリングレンズ403を通過した光ビームは、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404へ入射する。なお、略平行光とは、弱収束光及び弱発散光を含むものである。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、入射する光ビームを主走査断面内において収束された光ビーム208へ変換する。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において回転多面鏡405の偏向面としての反射面405aの近傍に光ビームを集光して、主走査方向MSに長い線像を形成する。
アナモフィックレンズ404を通過した光ビームは、回転多面鏡405の複数の反射面405aにより偏向される。反射面405aにより偏向された光ビーム208は、結像レンズ406を透過し、被走査面407上に光スポットとして結像される。結像レンズ406は、結像光学素子である。本実施例において、単一の結像光学素子(結像レンズ406)のみで結像光学系が構成されている。光ビーム208は、結像レンズ406により被走査面407上に結像され、所定のスポット状の像(光スポット)を形成する。回転多面鏡405は、駆動装置としてのモータ36により矢印Rで示す方向に一定の角速度で回転させられる。光スポットは、回転多面鏡405の回転に従って被走査面407上を主走査方向MSに移動し、被走査面407上に潜像を形成する。なお、主走査方向MSは、感光ドラム4の表面に平行で且つ感光ドラム4の表面の移動方向(回転方向)に直交する方向である。副走査方向SSは、主走査方向MS及び光ビーム208の光軸に直交する方向である。
光検出器(Beam Detecter、以下、BDという)409とBDレンズ408は、被走査面407上に潜像を書き込むタイミングを決定する同期信号生成用の光学系である。BDレンズ408を通過した光ビーム208は、フォトダイオードを含むBD409へ入射し検出される。BD409により光ビーム208が検出されたタイミングに基づいて、光ビーム208の書き込みタイミングが制御される。
光源401は、半導体レーザチップである。本実施例の光源401は、1つの発光部11(図5)を備えている。しかし、光源401として、独立して発光制御可能な複数の発光部を備えていてもよい。複数の発光部を備える場合も、複数の発光部から出射される複数の光ビームは、それぞれカップリングレンズ403、アナモフィックレンズ404、回転多面鏡405及び結像レンズ406を経由して被走査面407へ到達する。複数の光ビームに対応する複数の光スポットは、被走査面407上で副走査方向SSにずれた位置にそれぞれ形成される。なお、光源401、カップリングレンズ403、アナモフィックレンズ404、結像レンズ406、回転多面鏡405等の各種光学部材は、光走査装置400の筐体400a(図1)に保持される。
<結像レンズ>
図2に示すように、結像レンズ406は、入射面(第1面)406a及び出射面(第2面)406bの2つの光学面(レンズ面)を有する。結像レンズ406は、主走査断面内において、反射面405aにより偏向された光ビーム208が結像レンズ406を透過して被走査面407上を所定の走査特性で走査するように構成されている。また、結像レンズ406は、被走査面407上での光ビーム208の光スポットを所定の形状にするように構成されている。また、結像レンズ406は、副走査断面内において反射面405aの近傍と被走査面407の近傍とを光学的に共役の関係にする。これにより、面倒れを補償するように構成されている。回転多面鏡405の反射面405aが回転多面鏡405の回転軸に対して傾いている場合、光ビーム208の走査位置は、被走査面407上で副走査方向SSにずれる。結像レンズ406は、面倒れにより生じる走査位置のずれを低減することができる。なお、本実施例による結像レンズ406は、射出成形によって形成されたプラスチックモールドレンズであるが、結像レンズ406としてガラスモールドレンズを採用してもよい。モールドレンズは、非球面形状の成形が容易であり、かつ、大量生産に適している。結像レンズ406としてモールドレンズを採用することにより、結像レンズ406の生産性及び光学性能の向上を図ることができる。
図2に示すように、結像レンズ406は、入射面(第1面)406a及び出射面(第2面)406bの2つの光学面(レンズ面)を有する。結像レンズ406は、主走査断面内において、反射面405aにより偏向された光ビーム208が結像レンズ406を透過して被走査面407上を所定の走査特性で走査するように構成されている。また、結像レンズ406は、被走査面407上での光ビーム208の光スポットを所定の形状にするように構成されている。また、結像レンズ406は、副走査断面内において反射面405aの近傍と被走査面407の近傍とを光学的に共役の関係にする。これにより、面倒れを補償するように構成されている。回転多面鏡405の反射面405aが回転多面鏡405の回転軸に対して傾いている場合、光ビーム208の走査位置は、被走査面407上で副走査方向SSにずれる。結像レンズ406は、面倒れにより生じる走査位置のずれを低減することができる。なお、本実施例による結像レンズ406は、射出成形によって形成されたプラスチックモールドレンズであるが、結像レンズ406としてガラスモールドレンズを採用してもよい。モールドレンズは、非球面形状の成形が容易であり、かつ、大量生産に適している。結像レンズ406としてモールドレンズを採用することにより、結像レンズ406の生産性及び光学性能の向上を図ることができる。
結像レンズ406は、fθ特性を有していない。つまり、結像レンズ406は、回転多面鏡405が等角速度で回転しているときに結像レンズ406を通過する光ビームを、被走査面407上を等速で移動する光スポットとして結像させるような走査特性を有していない。fθ特性を有さない結像レンズ406を用いることにより、結像レンズ406を回転多面鏡405に近接することが可能である。つまり、図2(a)に示す回転多面鏡405と結像レンズ406の間の距離D1を小さくすることができる。また、fθ特性を有さない結像レンズ406は、fθ特性を有する結像レンズよりも、主走査方向MSにおける結像レンズ406の幅LW及び光軸方向における結像レンズ406の厚みLTを小さくできる。これにより、光走査装置400の筐体400a(図1)の小型化が可能である。また、fθ特性を有する結像レンズは、主走査断面における結像レンズの入射面および出射面の形状が急峻に変化する部分を有することがある。このような結像レンズは、入射面および出射面の形状の急峻な変化のために、良好な結像性能を得られないことがある。これに対して、fθ特性を有さない結像レンズ406は、主走査断面における結像レンズ406の入射面406aおよび出射面406bの形状が急峻に変化する部分がないので、良好な結像性能を得ることができる。fθ特性を有さない結像レンズ406の走査特性は、以下の式(1)で表される。
ここで、θは、結像レンズ406の光軸と回転多面鏡405により偏向される光ビーム208との間の角度(以下、走査角度という)である。Y[mm]は、結像レンズ406の光軸と被走査面407上に結像される光ビーム208の光スポットの位置(集光位置)との間に主走査方向MSにおける距離(以下、像高という)である。K[mm]は、結像レンズ406の光軸上の像高(以下、軸上像高という)における結像係数である。Bは、結像レンズ406の走査特性を決定する係数(以下、走査特性係数という)である。軸上像高は、結像レンズ406の光軸上の像高であるので、走査角度θが0のとき(θ=0)の像高Y(Y=0=Ymin)である。また、本実施例において、結像レンズ406の光軸(θ=0)からずれた位置(θ≠0)における像高(Y≠0)を軸外像高という。さらに、結像レンズ406の光軸(θ=0)から最も遠い位置(θ=+θmaxおよびθ=−θmax)の像高(Y=+YmaxおよびY=−Ymax)を最軸外像高という。なお、被走査面407上の潜像を形成可能な所定の領域(以下、走査領域という)の主走査方向における幅(以下、走査幅という)Wは、W=|+Ymax|+|−Ymax|で表される。走査領域の中央は、軸上像高である。走査領域の両端部は、それぞれ最軸外像高である。走査領域の走査幅Wを走査するために必要な光ビームの偏向角度は、走査画角である。
ここで、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光が入射する場合の走査特性(fθ特性)Y=fθにおけるfに相当する係数である。すなわち、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光以外の光が入射する場合に、fθ特性と同様に像高Yと走査角度θとを比例関係にするための係数である。走査特性係数Bについて補足すると、B=0の時の式(1)は、Y=Kθとなるため、従来の光走査装置に用いられる結像レンズの走査特性Y=fθ(等距離射影方式)に相当する。また、B=1の時の式(1)は、Y=Ktanθとなるため、撮像装置(カメラ)などに用いられるレンズの射影特性Y=ftanθ(中心射影方式)に相当する。すなわち、式(1)において、走査特性係数Bを0≦B≦1の範囲で設定することで、射影特性Y=ftanθとfθ特性Y=fθとの間の走査特性を得ることができる。
式(2)によれば、軸上像高(θ=0)における走査速度dY/dθは、走査角度θが0(θ=0)であるので、Kとなる。さらに、式(2)を軸上像高における走査速度dY/dθ=Kで除すると、次式(3)に示すようになる。
式(3)は、軸上像高の走査速度Kに対する軸外像高の走査速度dY/dθのずれ量(部分倍率)を表している。本実施例において、像高Yにおける部分倍率は、軸上像高の走査速度Kに対する軸外像高の走査速度dY/dθの比率((dY/dθ)/K)の1に対するずれ量((dY/dθ)/K−1)の百分率[%]で表わされる。本実施例の結像レンズ406を用いた光走査装置400から出射される光ビーム208の走査速度は、走査特性係数Bが0(B=0)である場合を除いて、軸上像高(Y=0=Ymin)と軸外像高Y(Y≠0)とで異なる。
図3は、光走査装置400の像高Y[mm]に対する部分倍率[%]を示す図である。図3は、被走査面407上での像高YがY=Kθの走査特性で示される場合の像高Yと部分倍率との関係を示している。結像レンズ406がY=Kθの走査特性を有する場合、図3に示すように、軸上像高(Y=0)からそれぞれの最軸外像高(Y=+YmaxおよびY=−Ymax)へ向かって部分倍率が大きくなる。これは、軸上像高から最軸外像高へ行くにつれて徐々に走査速度が速くなるためである。例えば、部分倍率30%は、主走査方向に単位時間だけ光ビームが走査された場合、光ビームにより走査される被走査面407上の主走査方向の長さ(以下、走査長という)が、軸上像高における走査長の1.3倍になることを意味する。従って、画像クロックの周期により決定される一定の時間間隔に基づいて主走査方向の画素幅を決定すると、一画素あたりの走査長が軸上像高(Y=0)と軸外像高(Y≠0)とで異なってしまう。そのため、軸外像高(Y≠0)での主走査方向における一画素あたりの走査長は、軸上像高(Y=0)での主走査方向における一画素あたりの走査長より長くなり、像高(主走査方向の位置)に従って画素密度が変化する。また、像高Yが、軸上像高から離れて最軸外像高に近づくに連れて(像高Yの絶対値が大きくなる程)、徐々に走査速度が速くなる。従って、最軸外像高付近の光スポットが被走査面407の単位長さを走査するのにかかる時間は、軸上像高付近の光スポットが被走査面407の単位長さを走査するのにかかる時間より短い。
上述のような光学特性を有する結像レンズ406の場合、主走査位置に従う部分倍率のばらつきが、良好な画質を維持するために望ましくない影響を及ぼす可能性がある。そこで、本実施例では、良好な画質を得るために、部分倍率の補正を行う。特に、回転多面鏡405から感光ドラム4までの光路長が短くなる程、走査画角が大きくなるため、軸上像高における走査速度と最軸外像高における走査速度との差が大きくなる。発明者の鋭意検討によれば、光走査装置400を小型化する場合、最軸外像高における走査速度が軸上像高における走査速度の120%以上になることが分かった。この場合、光走査装置400の走査速度の変化率は、20%以上である。このような光走査装置400の場合、主走査位置に従う部分倍率のばらつきの影響を受け良好な画質の維持が難しくなる。
なお、走査速度の変化率C(%)は、最も遅い走査速度をVmin、最も速い走査速度をVmaxとすると、C=((Vmax−Vmin)/Vmin)*100で表される値である。本実施例の光走査装置400において、走査速度は、軸上像高(走査領域の中央)で最も遅い走査速度Vminになり、最軸外像高(走査領域の両端部)で最も速い走査速度Vmaxになる。なお、発明者の鋭意検討によれば、走査画角が52°以上である場合、走査速度の変化率が35%以上になることがわかっている。走査画角が52°以上になる条件の例は、以下の通りである。
・例1 A4シートの短辺の幅を有する潜像を主走査方向に形成する場合、走査幅Wは、214mmである(W=214mm)。走査角度θが0°の時の反射面405aから被走査面407までの光路長D2(図2)は、125mm以下である(D2≦125mm)。
・例2 A3シートの短辺の幅を有する潜像を主走査方向に形成する場合、走査幅Wは、300mmである(W=300mm)。走査角度が0°の時の反射面405aから被走査面407までの光路長D2(図2)は、247mm以下である(D2≦247mm)。
・例1 A4シートの短辺の幅を有する潜像を主走査方向に形成する場合、走査幅Wは、214mmである(W=214mm)。走査角度θが0°の時の反射面405aから被走査面407までの光路長D2(図2)は、125mm以下である(D2≦125mm)。
・例2 A3シートの短辺の幅を有する潜像を主走査方向に形成する場合、走査幅Wは、300mmである(W=300mm)。走査角度が0°の時の反射面405aから被走査面407までの光路長D2(図2)は、247mm以下である(D2≦247mm)。
図3に示すような走査特性を有する光走査装置400を用いた画像形成装置9において、被走査面407上で主走査方向における一画素あたりの走査長が略同じ長さになるように部分倍率補正を補正する。部分倍率補正は、印刷される画像のタイプ(以下、画像タイプという)に従って、画像データに対する変倍処理または画像データに対するビットデータ挿抜により行われる。変倍処理は、一画素単位の分解能で部分倍率を補正する。ビットデータ挿抜は、一画素未満の分解能で部分倍率を補正する。一画素の画像データは、所定の整数値で分割される。一画素は、所定の整数値の数のビットデータからなる。画像データの濃度データは、一画素ごとに複数のビットデータ(以下、ビットデータ群という)へ変換される。ビットデータ挿抜は、ビットデータ群にビットデータを挿入(追加)または抜去(削除)することにより部分倍率補正を行う。ビットデータは、濃度データから変換されたビットデータ群を構成する各ビットデータを示す。ビットデータ挿抜は、ビットデータ群へ一又は二以上のビットデータを挿入すること又はビットデータ群から一又は二以上のビットデータを抜去することである。画像タイプは、写真などの階調表現が質的に求められるグラフィック画像と、文字(テキスト)や罫線画像などの明暗や輪郭の明瞭さが質的に求められる線画像とを含む。本実施例において、グラフィック画像は、所定の階調より大きい階調を有する画像および連続階調画像を含む。線画像は、所定の階調以下の階調のみを有する画像を含む。本実施例において、所定の階調は、5階調である。しかし、所定の階調は、5階調に限定されるものではなく、2階調、3階調、・・・、9階調、10階調などの任意の値に設定してもよい。画像タイプがグラフィック画像である場合、部分倍率補正は、変倍処理により行われる。画像タイプが線画像の場合、部分倍率補正は、ビットデータ挿抜により行われる。
なお、本実施例において、部分倍率は、軸上像高を基準位置として、軸上像高での走査速度に対する他の主走査位置での走査速度のずれ量として表されている。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、軸上像高と異なる位置を基準位置としてもよい。感光体の表面上の光ビームの主走査方向における基準位置での走査速度に対する基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行してもよい。
次に、画像タイプの判別方法を説明する。図4は、複写動作(コピー機能)における原稿の画像タイプの判別方法の説明図である。まず、図4を参照して、複写動作において操作部211で使用者により指定される原稿の画像タイプ(以下、原稿タイプという)を判別する方法を説明する。図4(a)は、画像形成装置9に設けられた操作部211の表示部に表示される原稿タイプ選択画面1200を示す図である。使用者は、原稿タイプ選択画面1200で、複写動作において読み取られる原稿タイプを選択することができる。原稿タイプ選択画面1200には、文字原稿選択ボタン1201、写真原稿選択ボタン1202および文字/写真原稿選択ボタン1203が配置されている。原稿タイプ選択画面1200には、更に、選択された原稿タイプを決定するためのOKボタン1204および原稿タイプの選択をキャンセルするキャンセルボタン1205が配置されている。使用者により文字原稿選択ボタン1201が押されると、原稿タイプが線画像であると判別される。使用者により写真原稿選択ボタン1202が押されると、原稿タイプがグラフィック画像であると判別される。使用者により文字/写真原稿選択ボタン1203が押されると、操作部211の表示部にレベル調整画面1206が表示される。
図4(b)は、図4(a)に示す文字/写真原稿選択ボタン1203が押された場合に表示されるレベル調整画面1206を示す図である。原稿に文字と写真が含まれる場合、使用者により文字/写真原稿選択ボタン1203が押される。レベル調整画面1206には、文字優先ボタン1207、写真優先ボタン1208、スライダ1209、OKボタン1210および設定取り消しボタン1211が配置されている。使用者は、文字と写真を含む原稿の部分倍率補正における変倍処理とビットデータ挿抜の割合(比重)をレベル調整画面1206上のスライダ1209により直感的に入力することができる。また、文字優先ボタン1207が押されると、スライダ1209は、一メモリ左へ移動される。スライダ1209が左へ移動すると、部分倍率補正におけるビットデータ挿抜の割合が増える。写真優先ボタン1208が押されると、スライダ1209は、右へ一メモリ移動される。スライダ1209が右へ移動すると、部分倍率補正における変倍処理の割合が増える。スライダ(割合設定部)1209の位置により、部分倍率補正における変倍処理とビットデータ挿抜の割合が設定される。例えば、スライダ1209が中央に位置する場合、部分倍率補正における変倍処理とビットデータ挿抜の割合がそれぞれ50%として設定される。部分倍率が30%である場合、15%の部分倍率を変倍処理により補正し、15%の部分倍率をビットデータ挿抜により補正する。OKボタン1210は、設定された変倍処理とビットデータ挿抜の割合を決定するために押される。設定取り消しボタン1211は、設定された変倍処理とビットデータ挿抜の割合を取り消すために押される。
次に、ページ記述言語データに基づく印刷動作(印刷機能)における画像タイプの判別方法を説明する。ページ記述言語(以下、PDLという)印刷においては、オブジェクト属性に基づいて画像タイプが判別される。オブジェクト属性は、イメージオブジェクト、グラフィックスオブジェクトおよびテキストオブジェクトを含む。クライアントPC(不図示)上のアプリケーションで作成された印刷データは、プリンタドライバにより、イメージオブジェクト、グラフィックスオブジェクトまたはテキストオブジェクトなどの属性を有するPDLデータへ変換される。画像形成装置9は、クライアントPCから受信するPDLデータ中のオブジェクト属性に基づいて変倍処理とビットデータ挿抜を選択的に切り替える。例えば、PDLデータが文字(テキスト)、罫線画像または5階調以下の階調を有する画像などの線画像の属性のみを有する場合、部分倍率補正は、ビットデータ挿抜により行われる。PDLデータが写真、5階調より大きい階調を有する画像または連続階調画像などのグラフィック画像の属性を有する場合、部分倍率補正は、変倍処理により行われる。
画像形成装置9は、部分倍率補正情報に基づいて画像タイプに従う部分倍率補正を行う。画像タイプが線画像であるか、グラフィック画像であるか、線画像とグラフィック画像の両方を含むかに従って、ビットデータ挿抜、倍率処理またはビットデータ挿抜と倍率処理の両方により部分倍率補正が行われる。部分倍率補正情報は、主走査方向の位置に従って変化する部分倍率の補正度合い(部分倍率補正率)から成る情報である。例えば、変倍処理の場合、図3に示すように部分倍率が0%である中央における部分倍率補正率は、1.00である。部分倍率補正率が1.00である場合、変倍処理の倍率(変倍率)は、100%(等倍)である。また、図3に示すように部分倍率が35%である端部における部分倍率補正率は、0.74(=100[%]/(100[%]+35[%]))である。部分倍率補正率が0.74である場合、変倍率は、74%である。変倍率74%は、入力画像を74%へ縮小することを意味する。このように、本実施例では、印刷する画像タイプに従って部分倍率補正の処理が切り替えられる。これによって、fθ特性を有さない結像レンズ406を用いた画像形成装置9において、良好な画質を得ることが可能となる。
<露光制御システム>
図5は、画像形成装置9における露光制御システム301のブロック図である。画像信号生成部100は、画像変調部101、CPU(制御部)102、ROM(記憶部)104及びRAM(記憶部)105を有する。画像信号生成部100は、CPU102による制御の下で種々の動作を行うように構成されている。画像変調部101は、バス103によりCPU102に接続されている。CPU102は、ROM104及びRAM105に電気的に接続されている。ROM104は、CPU102により実行されるプログラムを格納している。RAM105は、プログラムの実行に必要なデータを保存する。画像信号生成部100は、ホストコンピュータ(不図示)から印刷ジョブ等の情報を受け取り、情報の画像データに従って画像信号としてのVDO信号110を生成する。また、画像信号生成部100は、画素幅補正手段としての機能を有する。制御部1は、画像形成装置9を制御する。また、制御部1は、光源401の光量を制御する輝度補正手段としての機能を有する。レーザ駆動部300は、VDO信号110に基づいて電流を光源401へ供給し、光源401から光ビームを出射させる。
図5は、画像形成装置9における露光制御システム301のブロック図である。画像信号生成部100は、画像変調部101、CPU(制御部)102、ROM(記憶部)104及びRAM(記憶部)105を有する。画像信号生成部100は、CPU102による制御の下で種々の動作を行うように構成されている。画像変調部101は、バス103によりCPU102に接続されている。CPU102は、ROM104及びRAM105に電気的に接続されている。ROM104は、CPU102により実行されるプログラムを格納している。RAM105は、プログラムの実行に必要なデータを保存する。画像信号生成部100は、ホストコンピュータ(不図示)から印刷ジョブ等の情報を受け取り、情報の画像データに従って画像信号としてのVDO信号110を生成する。また、画像信号生成部100は、画素幅補正手段としての機能を有する。制御部1は、画像形成装置9を制御する。また、制御部1は、光源401の光量を制御する輝度補正手段としての機能を有する。レーザ駆動部300は、VDO信号110に基づいて電流を光源401へ供給し、光源401から光ビームを出射させる。
画像信号生成部100は、画像形成のためのVDO信号110の出力の準備が整った段階で、シリアル通信113を介して、印刷開始を指示する信号を制御部1へ送信する。制御部1は、印刷の準備が整った段階で、記録媒体の先端部の位置情報を通知するための副走査同期信号であるTOP信号112と、記録媒体の左端部の位置情報を通知するための主走査同期信号であるBD信号111とを画像信号生成部100へ送信する。画像信号生成部100は、TOP信号112およびBD信号111を受信すると、所定のタイミングでVDO信号110をレーザ駆動部300へ出力する。
次に、画像をよりよくするための輝度補正を説明する。制御部1は、集積回路(以下、ICという)3を有する。IC3は、CPU2と、8ビットのデジタル信号をアナログ信号へ変換するDAコンバータ(以下、DACという)21と、レギュレータ22とを内蔵している。IC3は、レーザ駆動部300とともに輝度補正手段として機能する。レーザ駆動部300は、メモリ304と、電圧を電流へ変換するVI変換回路306と、レーザドライバIC19と、光源401を有する。レーザ駆動部300は、光源401のレーザダイオードである発光部11へ駆動電流ILを供給する。メモリ(記憶部)304には、複数の像高(種走査方向における複数の位置)に対応する部分倍率を含む部分倍率特性情報(プロファイル)と、発光部11へ供給される補正電流の情報とが保存されている。なお、部分倍率特性情報は、複数の像高(主走査方向における複数の位置)に対応する被走査面407上の光スポットの走査速度を含む情報であってもよい。
CPU2の制御に基づき、メモリ304に保存された情報は、シリアル通信307を介してIC3へ送信される。メモリ304に保存された発光部11へ供給される補正電流の情報に従って、IC3は、レギュレータ22から出力される電圧(VrefH)23を調整する。電圧23は、DAC21の基準電圧となる。IC3は、DAC21へ入力される8ビットのデジタル信号(入力データ)を設定し、BD信号111に同期して、輝度補正用のアナログ電圧(以下、輝度補正アナログ電圧という)312を出力する。主走査区間内で増加または減少する輝度補正アナログ電圧312は、電圧/電流変換回路(以下、VI変換回路という)306へ入力される。VI変換回路306は、輝度補正アナログ電圧312を電流Id313へ変換し、レーザドライバIC19へ出力する。なお、本実施例では、制御部1に実装されたIC3が輝度補正アナログ電圧312を出力するが、レーザ駆動部300上にDAC21を設けて、レーザドライバIC19の近傍で輝度補正アナログ電圧312を生成してもよい。
レーザドライバIC19は、VDO信号110に従って駆動電流ILを発光部11へ流すか、ダミー抵抗10へ流すかを切換回路14により切り換える。切換回路14は、VDO信号に従って光源401の発光のON/OFFを制御する。発光部11へ供給される駆動電流IL(第3電流)は、定電流回路15で設定された電流Ia(第1電流)からVI変換回路306により出力される電流Id(第2電流)を差し引いた電流である。フォトダイオード(光電変換素子)12は、光源401に設けられ、発光部11の輝度(光量)を検出する。定電流回路15を流れる電流Iaは、フォトダイオード12により検出される輝度が所定の輝度になるように、レーザドライバIC19の内部回路によるフィードバック制御で自動調整される。発光部11の光量の自動調整は、いわゆる自動光量制御(Auto Power Control:APC)である。電流Iaの自動調整による発光部11の輝度調整は、主走査毎の印刷領域外でBD信号を検出するために発光部11を発光させている間に実施される。可変抵抗13の値は、発光部11が所定の輝度で発光している場合に、所定の電圧がフォトダイオード12からレーザドライバIC19へ入力されるように、工場組立て時に調整される。
図6は、BD信号(同期信号)とVDO信号(画像信号)のタイミングチャートである。図6(a)は、記録媒体の1ページ分に相当する画像形成動作におけるTOP信号、BD信号およびVDO信号のタイミングチャートである。図6(a)において、左から右へ向かって時間が経過する。TOP信号112の「HIGH」は、記録媒体の先端部が所定の位置に到達したことを表す。画像信号生成部100は、TOP信号112の「HIGH」を受信すると、BD信号111に同期して、VDO信号110を出力する。VDO信号110に基づいて、光源401が発光し感光ドラム4の表面上に潜像を形成する。なお、図6(a)は、図示を簡略化するために、VDO信号110が複数のBD信号111を跨いで連続的に出力されているように描かれている。しかし、実際には、VDO信号110は、BD信号111が出力されてから次のBD信号111が出力されるまでの間のうちの所定の期間に出力される(図6(b))。
<部分倍率補正>
次に、部分倍率を補正する方法を説明する。部分倍率補正の説明に先立ち、図6(b)を用いて、部分倍率の要因および補正原理を説明する。図6(b)は、BD信号111とVDO信号110とのタイミングチャート、及び、被走査面407上に形成される潜像を示す説明図である。図6(b)において、左から右へ向かって時間が経過する。画像信号生成部100は、BD信号111の立ち上がりエッジを受信すると、感光ドラム4の左端部から所定の距離だけ離れた書き出し位置から潜像の形成を開始できるよう、所定の時間後にVDO信号110を出力する。レーザドライバIC19は、VDO信号110に基づいて光源401の発光のON/OFFを制御し、被走査面407上にVDO信号110に従って潜像を形成する。
次に、部分倍率を補正する方法を説明する。部分倍率補正の説明に先立ち、図6(b)を用いて、部分倍率の要因および補正原理を説明する。図6(b)は、BD信号111とVDO信号110とのタイミングチャート、及び、被走査面407上に形成される潜像を示す説明図である。図6(b)において、左から右へ向かって時間が経過する。画像信号生成部100は、BD信号111の立ち上がりエッジを受信すると、感光ドラム4の左端部から所定の距離だけ離れた書き出し位置から潜像の形成を開始できるよう、所定の時間後にVDO信号110を出力する。レーザドライバIC19は、VDO信号110に基づいて光源401の発光のON/OFFを制御し、被走査面407上にVDO信号110に従って潜像を形成する。
図6(b)に示すドット形状の潜像A(潜像dot1、潜像dot2)は、最軸外像高および軸上像高においてVDO信号110に基づいて同じ期間だけ光源401を発光させて形成される。潜像dot1および潜像dot2は、600dpiの1ドット(主走査方向に42.3μmの幅)に相当するVDO信号110に基づいて、それぞれ形成される。しかし、光走査装置400は、上述したように、被走査面407上の中央(軸上像高)の走査速度に比べて端部(最軸外像高)の走査速度が速い光学構成を備える。部分倍率補正を実行しない場合、図6(b)に示す潜像A(潜像dot1、潜像dot2)から明らかなように、軸上像高の潜像dot2に比べて、最軸外像高の潜像dot1が主走査方向に拡大する。そこで、主走査方向の位置に応じてVDO信号110の周期や時間幅を補正することにより部分倍率補正を実行する。具体的には、最軸外像高の発光時間間隔を軸上像高の発光時間間隔に比べて短くして、最軸外像高の潜像dot1の主走査方向の長さを短くすることにより、部分倍率補正を実行する。部分倍率補正を実行した場合、図6(b)に示す潜像B(潜像dot3、潜像dot4)のように、最軸外像高の潜像dot3の主走査方向の長さは、軸上像高の潜像dot4の主走査方向の長さと同じになる。部分倍率補正により、主走査方向に関して、実質的に等間隔に各画素に対応する同じ寸法のドット形状の潜像を形成することができる。これにより、fθ特性を有さない結像レンズ406を用いた画像形成装置9であっても、正常な画像を形成することができる。次に、軸上像高から最軸外像高へ向かって離れるに従って、軸上像高からの距離(増加分)に従って光源401の発光時間を短くする本実施例による部分倍率補正を説明する。
<画像変調部>
図7は、画像変調部101のブロック図である。画像変調部101は、変倍処理部120、濃度変換処理部121、ハーフトーン処理部122、PWM処理部123、パラレル−シリアル変換部124、位相同期回路(以下、PLLという)127、FIFO134およびビットデータ挿抜制御部135を有する。一画素に相当するクロック(VCLK)125は、変倍処理部120、濃度変換処理部121、ハーフトーン処理部122、PWM処理部123、パラレル−シリアル変換部(以下、PS変換部という)124およびPLL127へ入力される。PLL127は、一画素に相当するクロック(VCLK)125の周波数を16倍に逓倍したクロック(VCLKx16)126をPS変換部124、FIFO134およびビットデータ挿抜制御部135へ出力する。
図7は、画像変調部101のブロック図である。画像変調部101は、変倍処理部120、濃度変換処理部121、ハーフトーン処理部122、PWM処理部123、パラレル−シリアル変換部124、位相同期回路(以下、PLLという)127、FIFO134およびビットデータ挿抜制御部135を有する。一画素に相当するクロック(VCLK)125は、変倍処理部120、濃度変換処理部121、ハーフトーン処理部122、PWM処理部123、パラレル−シリアル変換部(以下、PS変換部という)124およびPLL127へ入力される。PLL127は、一画素に相当するクロック(VCLK)125の周波数を16倍に逓倍したクロック(VCLKx16)126をPS変換部124、FIFO134およびビットデータ挿抜制御部135へ出力する。
本実施例の部分倍率補正によれば、画像タイプがグラフィック画像である場合、変倍処理部120は、部分倍率補正情報に基づいて主走査方向の区間毎に入力画像データ(8ビット)128に変倍処理を行う。部分倍率補正情報は、主走査方向の複数の区間のそれぞれに対応する部分倍率補正率を含む。主走査方向の区間毎に部分倍率補正率から変倍率を求め、変倍率に基づいて一画素ごとに入力画像データ(8ビット)128を変倍する。濃度変換処理部121は、適正な濃度で印刷するための濃度補正テーブルを有する。濃度変換処理部121は、濃度補正テーブルを用いて、区間毎に変倍処理された画像データ(8ビット)129に濃度変換処理を行う。ハーフトーン処理部122は、濃度変換処理された画像データ(8ビット)130にディザ法によるハーフトーン処理を行い、多値パラレル4ビットの画像データ131を出力する。PWM処理部123は、ハーフトーン処理された画像データ131を光源401の発光部11をON/OFF制御する情報へ変換するためのパルス幅変調処理(以下、PWM処理という)用のテーブルを有する。PWM処理部123は、PWM処理用のテーブルを用いて、画像データ(4ビット)131にPWM処理を行う。
PWM処理された画像データ(16ビット)132は、パラレル信号である。PS変換部124は、PWM処理された画像データ(16ビット)132をシリアル信号133へ変換する。FIFO134は、シリアル信号133を受信し、ラインバッファ(不図示)に蓄積し、所定時間後に、レーザ駆動部300へシリアル信号としてのVDO信号110を出力する。ビットデータ挿抜制御部135は、CPU102からバス103を介して部分倍率特性情報を受信する。ビットデータ挿抜制御部135は、部分倍率特性情報に基づいてライトイネーブル信号(WE)136およびリードイネーブル信号(RE)137によりFIFO134の格納(ライト)および取り出し(リード)を制御する。なお、変倍処理は、図9を用いて後述する。
図8は、ハーフトーン処理およびPWM処理の説明図である。図8(a)は、ハーフトーン処理およびPWM処理が行われた後の画像データ132のスクリーンを示す図である。スクリーンは、主走査方向に3画素、副走査方向に3画素の200線のマトリクス153である。画像データ132の濃度表現は、マトリクス153により行なわれる。図8(a)において、白い部分が光源401を発光させない(オフ)部分で、黒い部分が光源401を発光させる(オン)部分である。図8(a)に示すマトリクス153と異なるマトリクス153が階調毎に設けられている。マトリクス153は、黒い部分と白い部分との面積の比率で階調を表現する。つまり、マトリクス153の黒い部分の面積が増えるほど、階調が上がる(濃度が濃くなる)。本実施例において、1つの画素157は、被走査面407上で600dpiの1ドットを形成するために画像データを区切る単位である。図8(b)は、PWM処理後の画素157およびビットデータ156を示す図である。本実施例では、PWM処理として、1画素を16分割する。すなわち、1画素を16ビットデータで表現する。もちろん、1画素を32分割してもよい。また、1画素をその他のビット数に分割してもよい。図8(b)は、PS変換のために16個のビットデータ156に分割された1画素157を示している。図8(b)に示すように、1画素は、1画素157の1/16の幅をそれぞれ有する16個のビットデータ156からなる。ビットデータ156毎に光源401の発光のオン/オフが切り替えられる。つまり、1画素157で16ステップの階調を表現可能である。
<変倍処理>
次に、図9を用いて、変倍処理部120の動作を説明する。なお、以下では、変倍処理の手法として線形補間法を用いる場合について説明する。図9は、変倍処理部120の線形補間処理および変倍処理の動作の説明図である。図9(a)は、線形補間処理の説明図である。入力画素801、802および出力画素803が図9(a)に示すような位置関係にある場合、出力画素803の画素値cは、線形補間処理により、以下の式(4)で導出される。
式(4)において、aは、出力画素803近傍(左側)の入力画素801の画素値、bは、出力画素803近傍(右側)の入力画素802の画素値、Laは、図9(a)中の符号804で示すように入力画素801及び802に対する出力画素803の位相である。
次に、図9を用いて、変倍処理部120の動作を説明する。なお、以下では、変倍処理の手法として線形補間法を用いる場合について説明する。図9は、変倍処理部120の線形補間処理および変倍処理の動作の説明図である。図9(a)は、線形補間処理の説明図である。入力画素801、802および出力画素803が図9(a)に示すような位置関係にある場合、出力画素803の画素値cは、線形補間処理により、以下の式(4)で導出される。
ここで、入力画素801の主走査方向の位置をxa、入力画素802の主走査方向の位置をxb、出力画素803の主走査方向の位置をxとすると、位相Laは、以下の式(5)で導出される。
式(4)、式(5)に示すように、変倍処理後の出力画素803と出力画素803近傍の変倍処理前の入力画素801及び802との位置関係に従って、入力画素801及び802の画素値a及びbに対して重みづけする。これによって、出力画素803の画素値cが導出される。
図9(b)は、変倍処理部120のブロック図である。変倍処理部120は、座標演算部805および補間処理部806を有する。座標演算部805は、バス103を介してCPU102に電気的に接続されている。CPU102は、レーザ駆動部300のメモリ304に保存された部分倍率特性情報(プロファイル)を座標演算部805へ入力する。座標演算部805は、部分倍率特性情報に基づいて部分倍率補正情報を生成する。部分倍率補正情報は、主走査方向に分割された複数の区間のそれぞれに設定された複数の部分倍率補正率を含む。入力画像データ128は、座標演算部805へ入力される。座標演算部805は、入力画像データ128に対し、入力画素のカウント数、および、入力画素の主走査方向の画素数に基づき、主走査方向の位置、および、副走査方向の位置を導出する。また、座標演算部805は、部分倍率補正情報に基づき、出力画素の主走査方向の位置xを導出する。そして、座標演算部805は、出力画素の主走査方向の位置xに基づき、出力画素近傍の入力画素の主走査方向の位置xa、xbを導出し、位置xa、xbにある入力画素の画素値a、bを導出する。さらに、座標演算部805は、出力画素の主走査方向の位置xと出力画素近傍の入力画素の主走査方向の位置xa、xbとに基づき、式(5)を用いて位相Laを導出する。補間処理部806は、座標演算部805が導出した出力画素近傍の入力画素の画素値a、bと位相Laとに基づき、式(4)を用いて出力画素の画素値cを導出する。このようにして、変倍処理部120は、変倍処理された画像データ129を濃度変換処理部121へ出力する。
以下、図9(c)及び図9(d)を用いて、部分倍率特性情報808に基づく入力画像データ128の変倍処理を説明する。図9(c)は、部分倍率特性情報808と部分倍率補正率を示す図である。図9(c)に示す部分倍率補正率は、変倍処理のための部分倍率補正情報809を構成する。本実施例の部分倍率特性情報808は、図3に示す像高Yに対する部分倍率の関係から得られる主走査方向の区間ごとの部分倍率から成る。ここでは、部分倍率特性情報808は、主走査方向において25区間に分割されている。部分倍率特性情報808は、各区間に対応する部分倍率を有する。なお、部分倍率特性情報808の生成の際、主走査方向に分割される区間の数および分割される区間の幅を主走査方向の位置に従って任意に設定してもよい。部分倍率特性情報808を多数の細かい区間に分割することにより、より高精度の変倍処理が可能となる。一方、部分倍率補正情報809は、座標演算部805が部分倍率に基づき導出する部分倍率補正率から成る情報であり、25個に分割された各区間に対応する部分倍率補正率を有する。この部分倍率補正率に基づき、以下に説明するように出力画素の主走査方向の位置xが導出される。
図9(d)は、図9(c)に示す部分倍率補正率を用いる変倍処理の動作の説明図である。ここでは、部分倍率補正率が0.74および0.78である位置(主走査方向における端部)における変倍処理を説明する。図9(d)において、主走査方向における入力画素の位置を○で、出力画素の位置を□で示す。図9(d)に示すように入力画素が一定時間間隔で入力されたときの出力画素間の主走査方向の距離dは、以下の式(6)で表される。
例えば、部分倍率補正率が0.74である区間における出力画素810と814の間の距離dは、1.35(d=1/0.74)となる。同様に、この区間の隣の部分倍率補正率が0.78である区間における出力画素815と819の間の距離dは、1.28(d=1/0.78)となる。このように、主走査方向の区間によって異なる部分倍率補正率に基づき、出力画素間の距離dを導出できる。なお、出力画素間の距離dは、入力画素間の距離を1とした場合の大きさである。
主走査方向にn番目(nは自然数)の出力画素の位置をxとすると、xは、出力画素間の距離dを用いて以下の式(7)で表される。
式(7)において、d[k]は、主走査方向にk番目の出力画素に対する出力画素間の距離であり、詳細には主走査方向にk番目の出力画素と主走査方向にk−1番目の出力画素との間の距離である。式(6)で示すように、距離dは、主走査方向の区間に従って値が更新される。
出力画素近傍の入力画素の主走査方向の位置xa、xbは、出力画素の主走査方向の位置xを用いて、以下の式(8)および式(9)で表される。
式(8)に示すように、主走査方向における出力画素の位置xの小数点以下を切り捨てることにより、出力画素近傍(左側)の入力画素の位置xaが導出される。また、入力画素間の距離が1であるので、式(9)に示すようにxaに1を加算することにより、出力画素近傍(右側)の入力画素の位置xbが導出される。導出された出力画素の位置xと、入力画素の位置xa、xbとに基づいて、式(5)を用いて、線形補間処理で用いる位相Laが導出される。導出された位相Laに基づいて、式(4)を用いて出力画素の画素値cを導出する。
以上の計算により、例えば、図9(d)において部分倍率補正率が0.74となる区間の出力画素814の画素値は、入力画素812及び813の画素値と、位相811の値Laとに基づき、式(4)を用いて導出される。同様に、部分倍率補正情報が0.78となる区間の出力画素819の画素値も、入力画素817及び818の画素値と、位相816の値Laとに基づき、式(4)を用いて導出される。
以上のように、本実施例では、主走査方向に沿って設定された区間に従って出力画素間の距離dの値を更新しながら出力画素の主走査方向の位置と画素値とを導出する。これにより、区間毎に適切な変倍率で変倍処理を実行することが可能となる。なお、本実施例では、変倍処理の手法として、線形補間法を用いているが、キュービック法などの他の手法を用いてもよい。
次に、図10および図11を用いて、ハーフトーン処理部122へ入力される多値パラレル8ビットの画像データ130からFIFO134から出力されるVDO信号110までの処理を説明する。図10は、ハーフトーン処理の説明図である。図10(a)は、ハーフトーン処理部122へ入力される多値パラレル8ビットの画像データ130を示す図である。各画素は、8ビットの濃度情報を有する。画素150はF0h、画素151は80h、画素152は60h、白地部は00hの濃度情報を有する。図10(b)は、マトリクス153を示す図である。マトリクス153は、図8(a)を用いて説明したような200線で中央から成長するスクリーンである。図10(c)は、ハーフトーン処理およびPWM処理されたパラレル16ビットの画像データ132を示す図である。上述したように、各画素157は、16個のビットデータで構成されている。パラレル16ビットの画像データ132は、PS変換部124によりシリアル信号133へ変換される。
<ビットデータ挿抜>
図11は、ビットデータ挿抜の説明図である。図11は、図10(c)に示す主走査方向に並んだ8個の画素のエリア158に対応するシリアル信号133を示している。図11(a)は、シリアル信号133にビットデータを挿入して画像を主走査方向に延ばす例を示している。図11(b)は、シリアル信号133からビットデータを抜去して画像を主走査方向に短縮する例を示している。ビットデータ挿抜は、CPU102からバス103を介して入力される部分倍率特性情報に基づいて、ビットデータ挿抜制御部135がFIFO134を制御することにより行われる。
図11は、ビットデータ挿抜の説明図である。図11は、図10(c)に示す主走査方向に並んだ8個の画素のエリア158に対応するシリアル信号133を示している。図11(a)は、シリアル信号133にビットデータを挿入して画像を主走査方向に延ばす例を示している。図11(b)は、シリアル信号133からビットデータを抜去して画像を主走査方向に短縮する例を示している。ビットデータ挿抜は、CPU102からバス103を介して入力される部分倍率特性情報に基づいて、ビットデータ挿抜制御部135がFIFO134を制御することにより行われる。
図11(a)に示すように、シリアル信号133の100個の連続するビットデータ群へ均等又は略均等な間隔で8個のビットデータが挿入される。これにより、部分倍率を8%増やすように画素幅が変更され、潜像が主走査方向に延ばされる。図11(b)に示すように、シリアル信号133の100個の連続するビットデータ群から均等又は略均等な間隔で7個のビットデータが抜去される。これにより、部分倍率を7%減らすように画素幅が変更され、潜像が主走査方向に短縮される。このように、ビットデータ挿抜による部分倍率補正においては、主走査方向の走査長が1画素未満の画素幅単位で変更され、画像データの各画素に対応するドット形状の潜像は、主走査方向に実質的に等間隔に形成される。なお、本明細書において、「主走査方向に実質的に等間隔」は、各画素が主走査方向に等間隔に配置されていない場合も含む意味で用いられている。つまり、部分倍率補正を行った結果、画素間隔に多少のバラつきがあってもよく、所定の像高範囲の中で平均的に画素間隔が等間隔となっていればよい。上述したように、均等又は略均等な間隔でビットデータを挿入又は抜去する場合、隣り合う2つの画素同士で画素を構成するビットデータの数を比較すると、画素を構成するビットデータ数の差は0又は1となる。従って、元の画像データに対する部分倍率補正後の画像データの主走査方向の画像濃度のバラつきが抑えられ、良好な画質を得ることができる。また、ビットデータを挿入または抜去する位置は、主走査方向に関して、各走査線(ライン)毎に同じ位置としてもよいし、位置をずらしてもよい。
本実施例の結像レンズ406においては、像高Yの絶対値が大きくなる程、走査速度が速くなる。そこで、ビットデータ挿抜による部分倍率補正においては、像高Yの絶対値が大きくなる程、画像が短くなるよう(1画素の走査長が短くなるよう)にシリアル信号133に対してビットデータの挿入および/又は抜去を行う。このようにして、主走査方向に関して実質的に等間隔に各画素に対応する潜像を形成し、適切に部分倍率を補正することができる。
<部分倍率補正の動作>
次に、図12を用いて、部分倍率補正の動作を説明する。図12は、部分倍率補正の動作を示す流れ図である。部分倍率補正手段としてのCPU(制御部)102は、ROM(記憶媒体)104に格納されたプログラムに従って部分倍率補正の動作を実行する。部分倍率補正の動作が開始されると、CPU102は、画像タイプを判別し、判別された画像タイプに基づいて部分倍率補正の方法を選択する(ステップ(以下、Sという)1301)。CPU102は、画像タイプに基づいて選択された方法により、部分倍率補正を行う(S1302)。CPU102は、印刷を行う(S1303)。CPU102は、部分倍率補正の動作を終了する。
次に、図12を用いて、部分倍率補正の動作を説明する。図12は、部分倍率補正の動作を示す流れ図である。部分倍率補正手段としてのCPU(制御部)102は、ROM(記憶媒体)104に格納されたプログラムに従って部分倍率補正の動作を実行する。部分倍率補正の動作が開始されると、CPU102は、画像タイプを判別し、判別された画像タイプに基づいて部分倍率補正の方法を選択する(ステップ(以下、Sという)1301)。CPU102は、画像タイプに基づいて選択された方法により、部分倍率補正を行う(S1302)。CPU102は、印刷を行う(S1303)。CPU102は、部分倍率補正の動作を終了する。
次に、S1301における画像タイプの判別および部分倍率補正方法の選択を説明する。本実施例において、複写動作の場合、操作部211により指定される原稿タイプに基づいて画像タイプが判別され、判別された画像タイプに基づいて部分倍率補正方法が選択される(図13)。PDL印刷動作の場合、PDLデータのオブジェクト属性に基づいて画像タイプが判別され、判別された画像タイプに基づいて部分倍率補正方法が選択される(図14)。
まず、図13を用いて、複写動作における画像タイプの判別および部分倍率補正方法の選択を説明する。図13は、原稿タイプに基づく部分倍率補正方法の選択動作を示す流れ図である。CPU102は、ROM(記憶媒体)104に格納されたプログラムに従って原稿タイプに基づく部分倍率補正方法の選択動作を実行する。複写動作における原稿タイプに基づく部分倍率補正方法の選択動作が開始されると、CPU102は、操作部211の表示部に図4(a)に示す原稿タイプ選択画面1200を表示する(S1401)。CPU102は、原稿タイプ選択画面1200の写真原稿選択ボタン1202が押されたか否かを判断する(S1402)。写真原稿選択ボタン1202が押されると、原稿タイプ(原稿の画像タイプ)がグラフィック画像であると判別される。写真原稿選択ボタン1202が押された場合(S1402でYES)、CPU102は、部分倍率補正方法として変倍処理を選択する(S1403)。写真原稿選択ボタン1202が押されていない場合(S1402でNO)、CPU102は、文字原稿選択ボタン1201が押されたか否かを判断する(S1404)。文字原稿選択ボタン1201が押されると、原稿タイプ(原稿の画像タイプ)が線画像であると判別される。文字原稿選択ボタン1201が押された場合(S1404でYES)、CPU102は、部分倍率補正方法としてビットデータ挿抜を選択する(S1405)。文字原稿選択ボタン1201が押さていない場合(S1404でNO)、CPU102は、図4(b)に示すレベル調整画面1206において設定されている変倍処理とビットデータ挿抜の割合に基づく部分倍率補正を選択する(S1406)。CPU102は、原稿タイプに基づく部分倍率補正方法の選択動作を終了する。
次に、図14を用いて、PDL印刷動作における画像タイプの判別および部分倍率補正方法の選択を説明する。図14は、オブジェクト属性に基づく部分倍率補正方法の選択動作を示す流れ図である。CPU102は、ROM(記憶媒体)104に格納されたプログラムに従ってオブジェクト属性に基づく部分倍率補正方法の選択動作を実行する。PDL印刷動作におけるオブジェクト属性に基づく部分倍率補正方法の選択動作が開始されると、CPU102は、PDLデータを受信する(S1501)。CPU102(画像タイプ判別部)は、PDLデータのオブジェクト属性を判別する(S1502)。CPU102は、オブジェクト属性にグラフィック画像が含まれるか否かを判断する(S1503)。グラフィック画像は、写真または所定の階調より大きい階調を有する画像である。オブジェクト属性にグラフィック画像が含まれる場合(S1503でYES)、CPU102は、部分倍率補正方法として変倍処理を選択する(S1504)。変倍処理は、写真または所定の階調より大きい階調を有する画像などの階調表現が質的に求められるグラフィック画像の部分倍率補正に適している。オブジェクト属性にグラフィック画像が含まれていない場合(S1503でNO)、CPU102は、部分倍率補正方法としてビットデータ挿抜を選択する (S1505)。ビットデータ挿抜は、文字(テキスト)、罫線画像または所定の階調以下の階調のみを有する画像などの明暗や輪郭の明瞭さが質的に求められる線画像の部分倍率補正に適している。
図15は、異なる部分倍率補正が行われた出力画像を示す図である。図15は、グラフィック画像と線画像にそれぞれ変倍処理とビットデータ挿抜による部分倍率補正を行った場合の出力画像を示している。画像タイプとして、記録媒体の中央部と端部にグレースケールが印刷されたグラフィック画像と、「優」という文字が印刷された線画像を準備した。画像タイプが「グラフィック画像」の場合、記録媒体の端部901で比較すると、変倍処理による部分倍率補正を行うことにより、ビットデータ挿抜による部分倍率補正の場合に見られる階調段差を抑制することができる。一方、画像タイプが「線画像」の場合、「優」の文字のエッジ部902で比較すると、ビットデータ挿抜による部分倍率補正を行うことにより、変倍処理による部分倍率補正の場合に見られるエッジ部の解像感(目視による解像度)の劣化を抑制することができる。
本実施例によれば、印刷する画像の画像タイプに従って部分倍率補正方法を切り替えることにより濃淡表現における階調段差、解像感の低下という画質劣化を抑制することができる。また、本実施例によれば、画像タイプに従って部分倍率補正方法を選択することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、特定用途向けIC(ASIC))によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、特定用途向けIC(ASIC))によっても実現可能である。
4・・・感光ドラム(感光体)
9・・・画像形成装置
102・・・CPU(制御部)
401・・・光源
405・・・回転多面鏡(偏向装置)
406・・・結像レンズ
9・・・画像形成装置
102・・・CPU(制御部)
401・・・光源
405・・・回転多面鏡(偏向装置)
406・・・結像レンズ
Claims (22)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する偏向装置と、
前記偏向装置により偏向された光ビームを前記感光体の前記表面上へ結像させるレンズと、
前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像の画像タイプが線画像である場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で前記部分倍率補正を実行し、前記画像タイプがグラフィック画像である場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像データを画素ごとに所定の整数値で分割したビットデータ群としての前記画像信号を生成する画像信号生成部を更に備え、
前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正は、前記ビットデータ群に一又は二以上のビットデータを挿入すること又は前記ビットデータ群から一又は二以上のビットデータを抜去することにより前記部分倍率を補正し、
前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正は、画素ごとに変倍処理を行うことにより前記部分倍率を補正する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正と前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正の割合を設定する割合設定部を更に備え、
前記画像タイプが前記線画像と前記グラフィック画像を含む場合、前記制御部は、前記割合設定部により設定された前記割合に基づいて、前記画像信号に対して前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正と前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正を実行する請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記画像タイプを選択する画面を表示する表示部を更に備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像データの属性に基づいて前記画像タイプを判別する判別部を更に備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像データは、ページ記述言語データである請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記線画像は、文字または罫線画像であり、
前記グラフィック画像は、写真である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
画像データから生成された画像信号に基づいて光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように前記光ビームを偏向する偏向装置と、
前記偏向装置により偏向された光ビームを前記感光体の前記表面上へ結像させるレンズと、
前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記画像が所定の階調より大きい階調を有さない画像である場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で前記部分倍率補正を実行し、前記画像が前記所定の階調より大きい階調を有する画像である場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像データを画素ごとに所定の整数値で分割したビットデータ群としての前記画像信号を生成する画像信号生成部を更に備え、
前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正は、前記ビットデータ群に一又は二以上のビットデータを挿入すること又はビットデータ群から一又は二以上のビットデータを抜去することにより前記部分倍率を補正し、
前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正は、画素ごとに変倍処理を行うことにより前記部分倍率を補正する請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記所定の階調より大きい階調を有さない画像は、文字または罫線画像であり、
前記所定の階調より大きい階調を有する画像は、写真である請求項8又は9に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置により記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
画像データから画像信号を生成することと、
前記画像信号に基づいて光源から光ビームを出射することと、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように偏向装置により前記光ビームを偏向することと、
前記偏向装置により偏向された光ビームをレンズにより前記感光体の前記表面上へ結像させることと、
前記画像の画像タイプを判別することと、
前記画像タイプが線画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で、前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行することと、
前記画像タイプがグラフィック画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することと、
を備える画像形成方法。 - 前記画像データから前記画像信号を生成することは、前記画像データを画素ごとに所定の整数値で分割したビットデータ群としての前記画像信号を生成することを含み、
前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正を実行することは、前記ビットデータ群に一又は二以上のビットデータを挿入すること又は前記ビットデータ群から一又は二以上のビットデータを抜去することを含み、
前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正を実行することは、画素ごとに変倍処理を行うことを含む請求項11に記載の画像形成方法。 - 前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正と前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正の割合を設定することと、
前記画像タイプが前記線画像と前記グラフィック画像を含むと判別された場合に前記割合に基づいて前記画像信号に対して前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正と前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正を実行することと、
を更に備える請求項11又は12に記載の画像形成方法。 - 前記画像タイプを選択する画面を表示することを更に備える請求項11乃至13のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記画像タイプを判別することは、前記画像データの属性に基づいて前記画像タイプを判別することを含む請求項11乃至13のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記画像データは、ページ記述言語データである請求項15に記載の画像形成方法。
- 前記線画像は、文字または罫線画像であり、
前記グラフィック画像は、写真である請求項11乃至16のいずれか一項に記載の画像形成方法。 - 画像形成装置により記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
画像データから画像信号を生成することと、
前記画像信号に基づいて光源から光ビームを出射することと、
前記光源から出射された前記光ビームが感光体の表面上を主走査方向に走査するように偏向装置により前記光ビームを偏向することと、
前記偏向装置により偏向された光ビームをレンズにより前記感光体の前記表面上へ結像させることと、
前記画像データの画像タイプを判別することと、
前記画像タイプが所定の階調より大きい階調を有さない画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素未満の分解能で、前記感光体の前記表面上の光ビームの前記主走査方向における基準位置での走査速度に対する前記基準位置と異なる他の位置での走査速度のずれ量としての部分倍率を補正する部分倍率補正を実行することと、
前記画像が前記所定の階調より大きい階調を有する画像であると判別された場合に前記画像信号に対して一画素単位の分解能で前記部分倍率補正を実行することと、
を備える画像形成方法。 - 前記画像データから前記画像信号を生成することは、前記画像データを画素ごとに所定の整数値で分割したビットデータ群としての前記画像信号を生成することを含み、
前記一画素未満の分解能の前記部分倍率補正を実行することは、前記ビットデータ群に一又は二以上のビットデータを挿入すること又は前記ビットデータ群から一又は二以上のビットデータを抜去することを含み、
前記一画素単位の分解能の前記部分倍率補正を実行することは、画素ごとに変倍処理を行うことを含む請求項18に記載の画像形成方法。 - 前記所定の階調より大きい階調を有さない画像は、文字または罫線画像であり、
前記所定の階調より大きい階調を有する画像は、写真である請求項18又は19に記載の画像形成方法。 - 請求項11乃至20のいずれか一項に記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるプログラム。
- 請求項21に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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