JP6261453B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、LBPやデジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置において、レーザビームを使用して光書き込みを行う画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置には、感光体を露光するための光学走査ユニットを有している。光学走査ユニットは、画像データに基づいてレーザ光を出射し、そのレーザ光を回転多面鏡で反射し、走査レンズを透過させることで感光体へ照射し露光する。回転多面鏡を回転させることにより感光体の表面に形成したレーザ光のスポットを移動させる走査を行うことで、感光体に潜像を形成する。
走査レンズは所謂fθ特性を有するレンズである、fθ特性とは、回転多面鏡が等角速度で回転している時に感光体の表面のレーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動するようにレーザ光を感光体の表面に結像させる光学的特性である。このようにfθ特性を有する走査レンズを用いることにより、適切な露光を行うことができる。
このようなfθ特性を有する走査レンズは、比較的大きくコストも高い。そのため、画像形成装置の小型化やコストダウンを目的として、走査レンズ自体を使用しない、もしくはfθ特性を有していない走査レンズを使用することが考えられている。
特許文献1では、感光体の表面のレーザ光のスポットが感光体の表面上を等速で移動しない場合でも、感光体の表面上に形成するドットが一定の幅となるよう、一走査する間に画像クロック周波数を変更するように電気的な補正を行うことが開示されている。
特開昭58−125064
しかしながら、fθ特性を有する走査レンズを用いず、上述したような電気的な補正により各ドットの幅を一定にしたとしても、例えば主走査方向の端部のドットと中央部のドットとでは、1つのドット形成するために必要な時間が異なる。つまり、主走査方向に関して端部のドットを形成する場合と中央部のドットを形成する場合とでは、ドットを形成する為にレーザ光のスポットが感光体の表面を移動する速度が異なる。従って、主走査方向に関して端部のドットと中央部のドットとでは、ドラム面への単位面積あたりの露光量が異なり、その露光量の違いによって画像不良が発生する虞がある。
そこで、本発明は、fθ特性を有する走査レンズを用いることなく、画像不良を抑制した露光を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、感光体と、レーザ光を主走査方向の複数の区間に対して一定でない走査速度で露光走査することで、前記感光体に潜像を形成する光照射手段と、を備える画像形成装置であって、前記レーザ光を露光走査するための画像データのうち、前記主走査方向のいずれの区間に対応するデータであるかに応じて、前記画像データから1画素よりも小さいサイズの画素片を除去する、又は前記画像データに前記画素片を挿入する画像データ変更手段と、前記主走査方向のいずれの区間に対応するレーザ光であるかに応じて、前記レーザ光の発光輝度を変更する輝度変更手段と、前記主走査方向のいずれの区間に対応するレーザ光であるかに応じて、前記レーザ光の1画素あたりの発光期間を変更する発光期間変更手段と、を有し、第1走査速度で露光走査される前記主走査方向における第1区間においては、前記画像データ変更手段により前記第1区間に対応する画素片の数は第1の数に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第1区間に対応するレーザ光は第1発光輝度に変更され、前記第1走査速度よりも速い第2走査速度で露光走査される前記主走査方向における第2区間においては、前記画像データ変更手段により前記第2区間に対応する画素片の数は第2の数に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光は第2発光輝度に変更され、前記第1の数より前記第2の数は少なく、且つ前記第1発光輝度より前記第2発光輝度は大きく、前記第2区間においては、前記発光期間変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光の発光期間は、前記画像データ変更手段により変更された前記第2の数の画素片に対応する第1期間より短い第2期間に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光は前記第2輝度より大きい第3輝度に変更されることを特徴とする。
本発明によれば、fθ特性を有する走査レンズを用いることなく、画像不良を抑制した露光を行う画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の構成概略図。 (a)光走査装置の主走査断面図。(b)光走査装置の副走査断面図。 光走査装置の像高に対する部分倍率の特性グラフ。 (a)比較例1の光波形と主走査LSFを示す図。(b)比較例2の光波形と主走査LSFを示す図。(c)実施例1の光波形と主走査LSFを示す図。 露光制御構成を示す電気ブロック図。 (a)同期信号と画像信号のタイムチャート。(b)BD信号と画像信号のタイムチャートと、被走査面上でのドットイメージを示す図。 画像変調部を示すブロック図。 (a)スクリーンの一例を示す図。(b)画素と画素片を説明する図。 画像変調部の動作に関するタイムチャート。 (a)ハーフトーン処理部に入力される画像信号の一例を示す図。(b)スクリーンを示す図。(c)ハーフトーン処理後の画像信号の一例を示す図。 (a)画素片の挿入を説明する図。(b)画素片の抜粋を説明する図。 発光部の電流と輝度の特性を示すグラフ。 部分倍率補正と輝度補正を説明するタイムチャート。 露光制御構成を示す電気ブロック図。 発光部の電流と輝度の特性を示すグラフ。 部分倍率補正と輝度補正を説明するタイムチャート。 輝度補正電流を求める処理フローチャート。 光走査装置の静止スポット径とスポットプロファイルの説明図。 (a)実施例1の光波形と主走査LSFを示す図。(b)実施例3の光波形と主走査LSFを示す図。 露光制御構成を示す電気ブロック図。 画像変調部を示すブロック図。 (a)同期信号とスクリーン切換情報と画像信号のタイムチャート。(b)軸上像高付近で使用されるにおけるスクリーンの一例を示す図。(c)最軸外像高付近で使用されるにおけるスクリーンの一例を示す図。 部分倍率補正と輝度補正を説明するタイムチャート。
(実施例1)
<画像形成装置>
図1は、画像形成装置9の構成概略図である。光走査手段である光走査装置400内のレーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力された画像信号、および制御部1から出力される制御信号に基づき、走査光(レーザ光)208を発する。不図示の帯電手段により帯電された感光ドラム(感光体)4をレーザ光208で走査し、感光ドラム4の表面に潜像を形成する。そして不図示の現像手段により潜像にトナーを付着させ、潜像に対応したトナー像を形成する。トナー像は、給紙ユニット8から給送されローラ5で感光ドラム4と接触する位置に搬送された紙等の記録媒体に転写される。記録媒体に転写されたトナー像は、定着器6で記録媒体に熱定着され、排紙ローラ7を経て、機外に排出される。
<光学走査装置>
図2は、本実施例に係る光走査装置400の断面図であり、図2(a)は主走査断面を、図2(b)は副走査断面を示している。
本実施例において、光源401から出射したレーザ光(光束)208は、開口絞り402によって楕円形状に整形されてカップリングレンズ403に入射する。カップリングレンズ403を通過した光束は、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404に入射する。なお、略平行光とは、弱収束光及び弱発散光を含むものである。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、入射する光束を主走査断面内においては収束光に変換している。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において偏向器405の偏向面405aの近傍に光束を集光しており、主走査方向に長い線像を形成している。
そして、アナモフィックレンズ404を通過した光束は、偏向器(ポリゴンミラー)405の偏向面(反射面)405aにて反射される。反射面405aで反射した光束は、走査光208(図1参照)として、結像レンズ406を透過し、感光ドラム4の表面に入射する。結像レンズ406は結像光学素子である。本実施例においては、単一の結像光学素子(結像レンズ406)のみで結像光学系が構成されている。結像レンズ406を通過(透過)した光束が入射する感光ドラム4の表面は、光束によって走査される被走査面407である。結像レンズ406によって被走査面407上で光束が結像し、所定のスポット状の像(スポット)を形成する。偏向器405を不図示の駆動部により矢印A方向に一定の角速度で回転させることにより、被走査面407上でスポットが主走査方向に移動し、被走査面407上に静電潜像を形成する。なお、主走査方向とは、感光ドラム4の表面に平行で且つ感光ドラム4の表面の移動方向に直交する方向である。副走査方向とは、主走査方向及び光束の光軸に直交する方向である。
ビームディテクト(以下BDと称す)センサ409とBDレンズ408は、被走査面407上に静電潜像を書き込むタイミングを決定する同期用光学系である。BDレンズ408を通過した光束は、フォトダイオードを含むBDセンサ409に入射し検知される。BDセンサ409により光束を検知したタイミングに基づいて、書き込みタイミングの制御を行う。
光源401は、半導体レーザチップである。本実施例の光源401は1つの発光部11(図5参照)を備えている構成である。しかしながら、光源401として、独立して発光制御可能な複数の発光部を備えていてもよい。複数の発光部を備える場合も、そこから発生られる複数の光束は、それぞれカップリングレンズ403、アナモフィックレンズ404、偏向器405、結像レンズ406を経由して被走査面407へ到達する。被走査面407上では副走査方向にずれた位置に各光束に対応するスポットがそれぞれ形成される。
なお、光学走査装置400は上述した、光源401、カップリングレンズ403、アナモフィックレンズ404、結像レンズ406、偏向器405等の各種光学部材は、筐体(光学箱)400a(図1参照)に収納される。
<結像レンズ>
図2に示すように、結像レンズ406は、入射面(第1面)406a及び出射面(第2面)406bの2つの光学面(レンズ面)を有する。結像レンズ406は、主走査断面内において、偏向面405aにて偏向された光束が被走査面407上を所望の走査特性で走査させる構成となっている。また、結像レンズ406は、被走査面407上でのレーザ光208のスポットを所望の形状にする構成となっている。また、結像レンズ406により、副走査断面内においては、偏向面405aの近傍と被走査面407の近傍とを共役の関係となっている。これにより、面倒れを補償(偏向面405aが倒れた際の被走査面407上での副走査方向の走査位置ずれを低減すること)する構成となっている。
なお、本実施例に係る結像レンズ406は、射出成形によって形成されたプラスチックモールドレンズであるが、結像レンズ406としてガラスモールドレンズを採用してもよい。モールドレンズは、非球面形状の成形が容易であり、かつ大量生産に適しているため、結像レンズ406としてモールドレンズを採用することで、その生産性及び光学性能の向上を図ることができる。
結像レンズ406は、所謂fθ特性を有していない。つまり、偏向器405が等角速度で回転している時に、結像レンズ406を通過する光束のスポットを被走査面407上で等速に移動させるような走査特性有していない。このように、fθ特性を有していない結像レンズ406を用いることにより、結像レンズ406を偏向器405に近接して(距離D1が小さい位置に)配置することが可能となる。また、fθ特性を有していない結像レンズ406はfθ特性を有する結像レンズよりも、主走査方向(幅LW)及び光軸方向(厚みLT)に関して小さくできる。このようなことから、光走査装置400の筐体400a(図1参照)の小型化を実現している。また、fθ特性を有するレンズの場合、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化がある場合があり、そのような形状の制約がある場合、良好な結像性能を得られない可能性がある。これに対して、結像レンズ406はfθ特性を有していないため、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化が少ない為、良好な結像性能を得ることができる。
このような本実施例に係る結像レンズ406の走査特性は、以下の式(1)で表される。
Figure 0006261453
式(1)では、偏向器405による走査角度(走査画角)をθ、光束の被走査面407上での主走査方向の集光位置(像高)をY[mm]、軸上像高における結像係数をK[mm]、結像レンズ406の走査特性を決定する係数(走査特性係数)をBとしている。なお、本実施例において、軸上像高は、光軸上の像高(Y=0=Ymin)を指し、走査角度θ=0に対応する。また、軸外像高は、中心光軸(走査角度θ=0の時)よりも外側の像高(Y≠0)を指し、走査角度θ≠0に対応している。さらに、最軸外像高とは、走査角度θが最大(最大走査画角)となる時の像高(Y=+Ymax、−Ymax)を指す。なお、被走査面407上の潜像を形成可能な所定の領域(走査領域)の主走査方向の幅である走査幅WはW=|+Ymax|+|−Ymax|で表される。所定の領域の中央が軸上像高で端部が最軸外像高となる。
ここで、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光が入射する場合の走査特性(fθ特性)Y=fθにおけるfに相当する係数である。すなわち、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光以外の光束が入射する場合に、fθ特性と同様に集光位置Yと走査角度θとを比例関係にするための係数である。
走査特性係数について補足すると、B=0の時の式(1)は、Y=Kθとなるため、従来の光走査装置に用いられる結像レンズの走査特性Y=fθに相当する。また、B=1の時の式(1)は、Y=Ktanθとなるため、撮像装置(カメラ)などに用いられるレンズの射影特性Y=ftanθに相当する。すなわち、式(1)において、走査特性係数Bを0≦B≦1の範囲で設定することで、射影特性Y=ftanθとfθ特性Y=fθとの間の走査特性を得ることができる。
ここで、式(1)を走査角度θで微分すると、次式(2)に示すように走査角度θに対する被走査面407上での光束の走査速度が得られる。
Figure 0006261453
さらに、式(2)を軸上像高における速度dY/dθ=Kで除すると、次式(3)に示すようになる。
Figure 0006261453
式(3)は、軸上像高の走査速度に対する各軸外像高の走査速度のずれ量(部分倍率)を表現したものである。本実施例に係る光走査装置400は、B=0の場合以外においては、軸上像高と軸外像高とで光束の走査速度が異なっていることになる。
図3は、本実施例に係る被走査面407上での走査位置をY=Kθの特性でフィッティングした際の、像高と部分倍率との関係を示している。本実施例においては、式(1)に示した走査特性を結像レンズ406に与えたことで、図3に示したように、軸上像高から軸外像高に向かうにつれて徐々に走査速度が速くなるため部分倍率が大きくなっている。部分倍率30%は、単位時間だけ光照射した場合、被照射面407での主走査方向の照射長が、1.3倍となることを意味している。従って、画像クロックの周期によって決めた一定の時間間隔で主走査方向の画素幅を決めてしまうと、軸上像高と軸外像高とで画素密度が異なってしまう。
また、像高Yが、軸上像高から離れて最軸外像高に近づくに連れて(像高Yの絶対値が大きくなる程)、徐々に走査速度が速くなる。これにより、被走査面407上の像高が軸上像高付近の時に単位長さ走査するのにかかる時間よりも、像高が最軸外像高付近の時に単位長さ走査するのにかかる時間の方が短くなる。これは、光源401の発光輝度が一定の場合、像高が軸上像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量よりも、像高が最軸外像高付近の時の単位長さ辺りの総露光量の方が少なくなることを意味する。
このように、上述したような光学構成を有する場合、主走査方向に関する部分倍率、及び単位長さ辺りの総露光量のばらつきが、良好な画質を維持する為に適切でない可能性がある。そこで本実施例では、良好な画質を得る為に、上述した部分倍率の補正と、単位長さ辺りの総露光量を補正する為の輝度補正を行う。
特に、偏向器405から感光ドラム4までの光路長が短くなる程、画角が大きくなるため、上述した軸上像高と最軸外像高とで走査速度の差が大きくなる。発明者の鋭意検討によれば、最軸外像高における走査速度が軸上像高におけるそれの120%以上であるような走査速度の変化率が20%以上の光学構成となる。このような光学構成の場合、主走査方向に関する部分倍率、及び単位長さ辺りの総露光量のばらつきの影響を受け良好な画質の維持が難しくなる。
なお、走査速度の変化率C(%)は、最も遅い走査速度をVmin、最も速い走査速度をVmaxとすると、C=((Vmax−Vmin)/Vmin)*100で表される値である。なお、本実施例の光学構成では、軸上像高(走査領域の中央部)で最も遅い走査速度となり、最軸外像高(走査領域の端部)で最も速い走査速度となる。
なお、発明者の鋭意検討によれば、画角が52°以上の光学構成の場合、走査速度の変化率が35%以上となることがわかっている。画角が52°以上となる条件としては以下に示す通りである。例えば、主走査方向に関してA4シートの短辺の幅の潜像を形成する光学構成の場合、走査幅W=213mm、走査画角が0°の時の偏向面405aから被走査面407までの光路長D2(図2参照)=125mm以下。主走査方向に関してA3シートの短辺の幅の潜像を形成する光学構成の場合、走査幅W=300mm、走査画角が0°の時の偏向面405aから被走査面407までの光路長D2(図2参照)=247mm以下である。このような光学構成を有する画像形成装置では、以下に説明する本実施例の構成を用いることで、fθ特性を有していない結像レンズを使用しても、良好が画質を得ることが可能となる。
<露光制御構成>
図5は、画像形成装置9における露光制御構成を示す電気ブロック図である。画像信号生成部100は、不図示のホストコンピュータより印字情報を受け取り、画像データ(画像信号)に対応するVDO信号110を生成する。また、画像信号生成部100は画素幅補正手段としての機能も有する。制御部1は、画像形成装置9の制御と、輝度補正手段として光源401の光量制御をおこなう。レーザ駆動部300は、VDO信号110に基づいて電流を光源401に供給することにより、光源401を発光させる。
画像信号生成部100は画像形成のための画像信号の出力の準備が整ったら、シリアル通信113を通じて、制御部1に印字開始の指示をする。制御部1は、印字の準備が整ったら、副走査同期信号であるTOP信号112、と主走査同期信号であるBD信号111を画像信号生成部100に送信する。画像信号生成部100は、前記同期信号を受信したら所定タイミングで画像信号であるVDO信号110をレーザ駆動部300に出力する。
画像信号生成部100と制御部1とレーザ駆動部300の各々の主な構成ブロックについては後述する。
図6(a)は、記録媒体1ページ分に相当する画像形成動作を行った際の各種同期信号と画像信号のタイミングチャートである。図中左から右に向かって時間が経過する。TOP信号112の「HIGH」は、記録媒体の先端が所定の位置に到達したことをあらわす。画像信号生成部100はTOP信号112の「HIGH」を受信したら、BD信号111に同期して、VDO信号110を送信する。このVDO信号110に基づいて光源401が発光し感光ドラム4に潜像を形成する。
なお、図6(a)では図の簡略化の為、VDO信号110が複数のBD信号111を跨いで連続的に出力されているように記載している。しかしながら、実際には、VDO信号110はBD信号111が出力されてから次のBD信号111が出力されるまでの間のうちの所定の期間に出力されるものである。
<部分倍率補正方法>
次に部分倍率補正方法について説明する。その説明に先立って部分倍率の要因及び補正原理について図6(b)を用いて説明する。図6(b)は、BD信号111、VDO信号110のタイミング、被走査面407上の潜像により形成したドットイメージを示した図である。図中左から右に向かって時間が経過する。
画像信号生成部100はBD信号111の立ち上がりエッジを受信したら、感光ドラム4の左端から所望の距離だけ離れた位置に潜像を形成できるよう、所定タイミング後にVDO信号110を送信する。そしてVDO信号110に基づき光源401が発光し、被走査面407上にVDO信号110に応じた潜像を形成する。
ここでは、VDO信号110に基づき軸上像高及び最軸外像高において同じ期間だけ光源401を発光させてドット形状の潜像を形成した場合について説明する。このドットのサイズは600dpiの1ドット(主走査方向42.3umの幅)に相当する。光走査装置400は、上述したように、被走査面407上の中央部(軸上像高)に比べて、端部(最軸外像高)の走査速度は速い光学構成である。潜像Aに示すように、軸上像高の潜像dot2に比べて、最軸外像高の潜像dot1が主走査方向に肥大する。そのため、本実施例では部分倍率補正として、主走査方向の位置に応じてVDO信号110の周期や時間幅を補正する。即ち、部分倍率補正により、最軸外像高の発光時間間隔を軸上像高の発光時間間隔と比べて短くし、潜像Bに示すように最軸外像高の潜像dot3と軸上像高の潜像dot4とを同等のサイズにする。このような補正によって、主走査方向に関して、実質的に等間隔に各画素に対応するドット形状の潜像を形成できるようにする。
次に、図7から図11を用いて、軸上像高から軸外像高に移るに従って部分倍率の増加分だけ光源401の照射時間を短くする部分倍率補正の具体的な処理を説明する。図7は、画像変調部101の一例を示すブロック図である。濃度補正処理部121は不図示のホストコンピュータから受信した画像信号を適正な濃度で印字するための濃度補正テーブルを格納している。ハーフトーン処理部122は、入力される多値パラレル8ビットの画像信号をスクリーン(ディザ)処理して画像形成装置9で濃度表現するための変換処理を行う。
図8(a)はスクリーンの一例であり、主走査3画素、副走査3画素の200線のマトリクス153で濃度表現を行なうものである。図中の白い部分が光源401を発光させない(オフ)部分で、黒い部分が光源401を発光させる(オン)部分である。マトリクス153は階調毎に設けられており、矢印で示す順に階調が上がっていく(濃度が濃くなる)。本実施例において1つの画素157は、被走査面407で600dpiの1ドットを形成するために画像データを区切る単位である。図8(b)に示すように、画素幅を補正する前の状態において、1画素は1画素の1/16の幅の画素片16個で構成され、画素片毎に光源401を発光のオン・オフを切り替えられる。つまり、1画素で16ステップの階調を表現可能である。PS変換部123は、パラレル−シリアル変換部であり、ハーフトーン処理部122から入力したパラレル16ビットの信号129をシリアル信号130に変換する。FIFO124は、シリアル信号130を受信し、不図示のラインバッファに蓄積し、所定時間後に、同じくシリアル信号として、後段のレーザ駆動部300にVDO信号110として出力する。FIFO124のライトおよびリードの制御は、画素片挿抜制御部128が、CPU102からCPUバス103を介して受信する部分倍率特性情報を基に、ライトイネーブル信号WE131、リードイネーブル信号RE132を制御することで行う。PLL部127はで、1画素に相当するクロック(VCLK)125の周波数を16倍に逓倍したクロック(VCLKx16)126をPS変換部123やFIFO124に供給する。
次に、図7のブロック図のハーフトーン処理以降の動作を、図9の画像変調部101の動作に関するタイムチャートを用いて説明する。前述した通り、PS変換部123は、ハーフトーン処理部122から多値16ビットの信号129をクロック125に同期して取り込み、クロック126に同期してシリアル信号130をFIFO124に信号を送る。
FIFO124は、WE信号131が有効「HIGH」の場合のみ信号130を取り込む。部分倍率の補正のために主走査方向に画像を短くする場合は、画素片挿抜制御部128は、部分的にWE信号を無効「LOW」にすることで、FIFO124にシリアル信号130を取り込ませないように制御する。つまり、画素片を抜粋する。図9には、通常1画素を16の画素片から構成する構成において、1st画素から画素片1つ分を抜粋し、15個の画素片で構成した例を示す。
また、FIFO124は、RE信号132が有効「HIGH」の場合のみ蓄積されたデータをクロック126(VCLKx16)に同期して読み出し、VDO信号110を出力する。部分倍率の補正のため主走査方向に画像を長くする場合は、画素片挿抜制御部128は、部分的にRE信号132を無効「LOW」にすることで、FIFO124は読み出しデータを更新せず、クロック126の1クロック前のデータを継続して出力させる。つまり、直前に処理した主走査方向に関して上流側で隣にある画素片のデータと同じデータの画素片を挿入する。図9には、通常1画素を16の画素片から構成する構成において、2nd画素に画素片2つ分を挿入し、18個の画素片で構成した例を示す。なお、本実施例で用いたFIFO124は、RE信号を無効「LOW」とした場合、出力がHi−Z状態となるのでは無く、前の出力を継続する構成の回路として説明した。
図10と図11は、ハーフトーン処理部122の入力画像であるパラレル16ビットの信号129からFIFO124の出力であるVDO信号110まで、画像イメージを用いて説明した図である。
図10(a)はハーフトーン処理部122に入力される多値パラレル8ビットの画像信号の一例である。各画素は8ビットの濃度情報を有している。画素150はF0h、画素151は80h、画素152は60h、白地部は00hの濃度情報となっている。図10(b)はスクリーンであり、図8で説明した通り、200線で中央から成長するスクリーンである。図10(c)は、ハーフトーン処理後のパラレル16ビットの信号129であるの画像信号の画像イメージであり、上述したように各画素157は16個の画素片で構成されている。
図11はシリアル信号130に対して、図10(c)の主走査方向に画素のエリア158に着目して、画素片を挿入して画像を伸ばす例と、画像片を抜粋して画像を短くする例を示している。図11(a)は、部分倍率を8%増やす例である。100個の連続する画素片群に対し、均等又は略均等な間隔で、計8個の画素片を挿入することで、部分倍率を8%増やすように画素幅を変更して潜像を主走査方向に伸ばすことができる。図11(b)は、部分倍率を7%減らす例である。100個の連続する画素片群に対し、均等又は略均等な間隔で、計7個の画素片を抜粋することで、部分倍率を7%減らすように画素幅を変更して潜像を主走査方向に短くすることができる。このように部分倍率補正では、主走査方向の長さが1画素未満の画素幅を変更することにより、画像データの各画素に対応するドット形状の潜像を主走査方向に関して実質的に等間隔に形成できるようにする。なお、主走査方向に関して実質的に等間隔とは、完全に各画素が等間隔に配置されていないものも含む。つまり、部分倍率補正を行った結果、画素間隔に多少のバラつきがあってもよく、所定の像高範囲の中で平均的に画素間隔が等間隔となっていればよい。上述したように、均等又は略均等な間隔で画素片を挿入又は抜粋する場合、隣り合う2つの画素同士で画素を構成する画素片の数を比較すると、画素を構成する画素片数の差は0又は1となる。このため、元の画像データと比較した時の主走査方向の画像濃度のバラつきを抑えられるので、良好な画質を得ることができる。また、画素片を挿入、又は、抜粋する位置は、主走査方向に関して、各走査線(ライン)毎に同じ位置としてもよいし、位置をずらしてもよい。
上述したように、像高Yの絶対値が大きくなる程、走査速度が速くなる。このため部分倍率補正では、像高Yの絶対値が大きくなる程画像が短くなるよう(1画素の長さが短くなるよう)、上述した画素片の挿入及び又は抜粋を行う。このようにして、主走査方向に関して実質的に等間隔に各画素に対応する潜像を形成し、適切に部分倍率を補正することができる。
<輝度補正>
次に、図5、図12、図13を用いて、輝度補正について説明する。輝度補正を行う理由は、部分倍率補正により、像高Yの絶対値が大きくなる程、1画素の長さが短くなるよう補正を行う為、光源401による1画素への総露光量(積分光量)が像高Yの絶対値が大きくなる程、低下するからである。輝度補正では、光源401の輝度を補正することで、1画素への総露光量(積分光量)が各像高で一定となるように補正する。
図5の制御部1は、CPUコア2と8ビットDAコンバータ21とレギュレータ22を内蔵したIC3を有しており、レーザ駆動部300と合わせて輝度補正手段を構成する。レーザ駆動部300は、メモリ304と、電圧を電流に変換するVI変換回路306と、レーザドライバIC9を有し、光源401のレーザダイオードである発光部11へ駆動電流を供給する。メモリ304には、部分倍率特性情報が保存されているとともに、発光部11に供給する補正電流の情報が保存されている。部分倍率特性情報は、主走査方向に対して複数の像高に対応する部分倍率情報である。なお、部分倍率情報に代えて、被走査面上での走査速度の特性情報であっても良い。
次に、レーザ駆動部300の動作を説明する。メモリ304に格納された発光部11に対する補正電流の情報をもとに、IC3はレギュレータ22から出力される電圧23を調整し出力する。電圧23はDAコンバータ21の基準電圧となる。次に、IC3は、DAコンバータ21の入力データ20を設定し、BD信号111に同期して、主走査内で増加減する輝度補正アナログ電圧312を出力する。そして後段のVI変換回路306で電流値Id313に変換され、レーザドライバIC9に出力する。なお、また、本実施例では、制御部1に実装されたIC3が輝度補正アナログ電圧312を出力したが、レーザ駆動回路300上にDAコンバータを実装し、レーザドライバIC9の近傍で輝度補正アナログ電圧312を生成しても良い。
レーザドライバIC9は、VDO信号110に応じて、電流ILを発光部11に流すか、ダミー抵抗10に流すかを切り換えることで、光源401の発光のON/OFFを制御する。発光部11に供給するレーザ電流値IL(第3電流)は、定電流回路15で設定した電流Ia(第1電流)から前記VI変換回路306から出力される電流Id(第2電流)を差し引いた電流となる。定電流回路15に流す電流Iaは、発光部11の光量モニタ用に光源401に設けられたフォトディテクタ12が検知する輝度が所望の輝度Papc1となるようにレーザドライバIC9内部の回路によりフィードバック制御することで自動調整する。この自動調整は所謂APC(Auto Power Control)である。発光部11の輝度の自動調整は、レーザ発光量316の主走査毎の印字領域(図13参照)外でBD信号を検知するために発光部11を発光させている間に実施する。VI変換回路306が出力する電流Idの設定方法は後述する。可変抵抗13は、工場組立て時に、発光部11が所定輝度に発光している場合に、所望の電圧としてレーザドライバIC9に入力されるよう値を調整しておく。
以上説明したように、所望の輝度で発光させるために必要な電流Iaに対して、VI変換回路306が出力する電流Idを差し引いた電流をレーザ駆動電流ILとして発光部11に供給する構成となっている。この構成により、レーザ駆動電流ILはIa以上に流れることが無いようなっている。なお、VI変換回路306は輝度補正手段の一部を構成している。
図12は発光部11の電流と輝度の特性を示したグラフである。発光部11を所定輝度で発光するために必要な電流Iaは、周囲温度によって変化する。図1のグラフ51は標準温度環境下の電流−輝度のグラフ、グラフ52は高温環境下の電流−輝度のグラフの一例である。一般的にレーザは、環境温度が変化した場合、所定輝度を出力させるために必要な電流Iaは変化するが、効率(図の傾き)は、ほとんど変化しないことが知られている。つまり、所定輝度Papc1で発光させるには、標準温度環境下では電流IaとしてA点で示した電流値が必要であるのに対し、高温環境下では電流IaとしてC点で示した電流値が必要となるのである。前述した通り、レーザドライバIC9は、環境温度が変化しても、フォトディテクタ12で輝度をモニタすることで所定輝度Papc1となるように発光部11へ供給する電流Iaを自動調整する。効率は環境温度が変化してもほぼ変化しないため、所定輝度Papc1で発光させるための電流Iaから、所定電流△I(N)、△I(H)を差し引くことで、Papc1の0.74倍の輝度に低下させることが出来る。なお、効率は環境温度が変化してもほぼ変化しないため、△I(N)、△I(H)は、ほぼ同じ電流である。本実施例は、中央部(軸上像高)から端部(最軸外像高)に行く(像高Yの絶対値が大きくなる)に従って、徐々に発光部11の輝度をアップするので、中央部では図12のB点やD点で示す輝度で発光し、端部ではA点やC点で示す輝度で発光することになる。
輝度補正は、所望の輝度で発光させるよう自動調整された電流Iaから所定電流△I(N)、△I(H)に対応する電流Idを差し引くことにより行う。上述したように、像高Yの絶対値が大きくなる程、走査速度が速くなる。そして、像高Yの絶対値が大きくなる程、1画素への総露光量(積分光量)が低下する。このため輝度補正では、像高Yの絶対値が大きくなる程、輝度が大きくなるように補正を行う。具体的には、像高Yの絶対値が大きくなる程、電流値Idが小さくなるように設定することで、像高Yの絶対値が大きくなる程、電流ILが大きくなるようにする。このようにして、適切に部分倍率を補正することができる。
<動作の説明>
図13は、上記で説明した部分倍率補正および輝度補正を説明するタイミングチャートである。図5のメモリ304には、光走査装置400の部分倍率特性情報317が記憶されている。この部分倍率特性情報は光走査装置400を組み立て後に個々の装置において測定して記憶しても良いし、個々の装置間のバラツキが少ない場合は個別に測定せずに代表的な特性を記憶しても良い。CPUコア2はシリアル通信307を介してメモリ304から読み出し、画像信号生成部100にあるCPU102に送出する。CPUコア2は、この情報を基に、部分倍率補正情報314を生成し、図5の画像変調部101にある画素片挿抜制御部128に送る。図13では、走査速度の変化率Cが35%であるため、軸上像高を基準としたとき最軸外像高で35%の部分倍率が発生する場合を例にとって説明している。本例では、部分倍率補正情報314は、17%のポイントを倍率補正ゼロとし、最軸外像高を−18%(−18/100)とし、軸上像高を+17%(+17/100)としている。そのため、図のように、主走査方向に関して、像高の絶対値が大きい端部付近では画素片を抜粋し画像長を短くし、像高の絶対値が小さい中央付近では画素片を挿入し画像長を伸ばすエリアとしている。図11を用いて説明した通り、最軸外像高で−18%の補正を行うには、画素片100区画に対し画素片18区画を抜粋し、軸上像高を+17%の補正を行うには、画素片100区画に対し画素片17区画を挿入する。これにより、軸上像高(中央)付近を基準に見た時、最軸外像高(端部)付近では画素片100区画に対して画素片35区画が抜粋されたのと実質的に同じ状態となり、35%分の部分倍率を補正することができる。つまり、レーザ光208のスポットが走査面407上を1画素の幅(42.3um(600dpi))だけ移動させる期間を、最軸外像高を軸上像高の0.74倍になる。
軸上像高に対する最軸外像高における1画素の幅の走査期間の比率は、走査速度の変化率Cを用いると以下のように表せる
100[%]/(100[%]+C[%])
=100[%]/(100[%]+35[%])
=0.74
このような1画素未満の幅の画素片の挿抜により、画素幅を補正し、主走査方向に関して実質的に等間隔に各画素に対応する潜像を形成できるようになる。
なお、軸上像高を基準とし、軸上像高付近では画素片の挿入も抜粋も行わず基準の画素幅とし、像高が最軸外像高に近づくにつれて画素片の抜粋割合を増加させても良い。またその逆に、最軸外像高を基準とし、最軸外像高付近では画素片の挿入も抜粋も行わず基準の画素幅とし、像高が軸上像高に近づくにつれて画素片の挿入割合を増加させても良い。但し、上述したように軸上像高と最軸外像高の中間の像高の画素が基準の画素幅(画素片16個の幅)となるように画素片の挿抜を行う方が画質は良くなる。つまり、基準の画素幅と画素片を挿抜した画素の画素幅との差の絶対値が小さい程、主走査方向の画像濃度に関してより元の画像データに忠実なものとなるので、良好な画質を得られる。
輝度補正は、まず、IC3の中のCPUコア2が印字動作前にメモリ304の部分倍率特性情報31および補正電流情報を読み出す。そして、IC3の中のCPUコア2が一走査分の輝度補正値315を生成するとともに、その輝度補正値315をIC3の中にある不図示レジスタに保管しておく。また、IC3の中のCPUコア2は、レギュレータ22の出力電圧23を決定しDAコンバータ21に基準電圧として入力する。IC3の中のCPUコア2は、BD信号111に同期して保管してある輝度補正値315を読み出し、輝度補正値315に基づいてDAコンバータ21の出力ポートから輝度補正アナログ電圧312を出力する。出力された輝度補正アナログ電圧312は、後段のVI変換回路306に送り、電流値Idに変換する。電流値Idは、レーザドライバIC9に入力され、電流Iaから差し引かれる。図13に示すように、輝度補正値315はレーザ光の被走査面での照射位置(像高)の変化に応じて異なっていくため、電流値Idもレーザ光の照射位置に応じて変更される。これにより電流ILを制御する。
CPUコア2により部分倍率特性情報31および補正電流情報に基づいて生成される輝度補正値315は、像高Yの絶対値が大きくなる程、電流値Idが小さくなるように設定される。このため、図13に示すように、電流ILは像高Yの絶対値が大きくなる程大きくなる。換言すれば、一回走査する間に電流値Idが変化し、画像中央部にかけて(像高Yの絶対値が小さくなる程)電流ILが小さくなる。その結果、発光部11が出力するレーザ光量は、同図の通り、最軸外像高の輝度はPapc1で発光し、軸上像高の輝度はPapc1の0.74倍の輝度で発光するよう補正される。言い換えると、減衰率26%を減衰させることになる。つまり、最軸外像高の輝度は軸上像高の輝度の1.35倍となる。なお、減衰率R%は走査速度の変化率Cを用いると次のように表せる。
R=(C/(100+C))*100
=35[%]/(100[%]+35[%])*100
=26[%]
また、DAコンバータ21の入力と輝度の低下率は比例関係にあり、例えばCPUコア2内のDAコンバータ21の入力がFFhで光量が26%ダウンするように設定した場合は、80hで13%ダウンすることになる。
<効果説明>
図4(a)〜(c)は、光波形と主走査LSF(LineSpreadFunction)プロファイルを示す図である。これら光波形と主走査LSFプロファイルは、光源401が、軸上像高、中間像高、最軸外像高のそれぞれにおいて、所定の輝度、期間で発光した場合のものをそれぞれ示している。なお、本実施例の光学構成では、最軸外像高における走査速度は軸上像高におけるそれの135%となり、軸上像高に対する最軸外像高の部分倍率は35%である。光波形は光源401の発光波形である。主走査LSFプロファイルとは、主走査方向にスポットを移動させながら、上述した光波形で発光することにより被走査面407上に形成されたスポットプロファイルを副走査方向に積分したものである。これは、上述した光波形で光源401を発光させた際の被走査面407上での総露光量(積分光量)を示すものである。
図4(a)は、本実施例と同様の光学構成において、上述した部分倍率補正及び輝度補正を行わない比較例1を示す。この比較例1では、光源が輝度P3で、且つ、軸上像高における1画素(42.3μm)分主走査するのに必要な期間T3発光する。このため、軸上像高から、軸外像高に移るに従って、主走査LSFプロファイルが肥大化して積算光量のピークが低下していることがわかる。
図4(b)は、上述した部分倍率補正を行い、輝度補正を行わない比較例2を示す。部分倍率補正は、軸上像高において1画素(42.3μm)分主走査するのに必要な期間T3を基準に、軸上像高から軸外像高にかけて、部分倍率の増加分だけ1画素分に対応する期間を短くする補正を行う。輝度はP3で一定である。軸上像高から、軸外像高に移るに従って、主走査LSFプロファイルの肥大化は抑制されている。しかしながら、中間像高でT3の0.87倍、最軸外像高でT3の0.74倍と照射時間を短くしているため、積算光量のピークは図4(a)に比べて更に低下していることが分かる。
図4(c)は、上述した部分倍率補正及び輝度補正を行った本実施例を示す。部分倍率補正について比較例2と同様の処理を行っている。輝度補正として、部分倍率補正により軸上像高から軸外像高に移るに従って1画素に対向する光源401の発光時間を短くすることで低下した積算光量分を補う。つまり、輝度P3を基準に、軸上像高から軸外像高にかけて、光源401の輝度をアップするよう補正する。図4(c)では最軸外像高の輝度をP3の1.35倍としており、図4(b)に比べて、軸上像高から、軸外像高に移るに従って、主走査LSFプロファイルの積算光量のピークの低下は抑制されて、かつ、肥大化も抑制している。図4(c)の軸上像高、中間像高、最軸外像高のLSFプロファイルは、完全に一致はしていないものの、各画素の総露光量は略同じであり、形成される画像に影響の無いレベルで補正できている。
以上の説明したように、本実施例によれば、部分倍率補正及び輝度補正を行うことにより、fθ特性を有する走査レンズを用いることなく画像不良を抑制した露光を行うことができる。
また、本実施例では、画素片の挿抜により部分倍率補正を行ったが、このような方法により部分倍率を補正する場合、特許文献1に示したようなクロック周波数を主走査方向で変化させると比べて以下に示すような効果がある。つまり、特許文献1に示す構成では、クロック周波数を主走査方向で変化させるため、複数の異なる周波数のクロックを出力可能なクロック生成手段が必要であり、そのクロック生成手段の分コストがアップしてしまう。しかしながら、本実施例であれば、1つのクロック生成手段さえ有していれば部分倍率補正が可能であり、クロック生成手段に関するコストを抑えることができる。
(実施例2)
図14から図17は、実施例2を説明する図である。本実施例では、実施例1と異なる方法で輝度補正を行う。つまり、実施例1では最大輝度(最軸外像高)を基準として軸上像高に向けて輝度を減らす制御を行ったのに対し、本実施例では最小輝度(軸上像高近傍)を基準として最軸外像高に向けて輝度を増やす制御を行う。また、実施例1ではメモリ304には部分倍率特性情報と輝度補正のための発光部11の補正電流情報が記憶していたが、本実施例ではメモリ304には部分倍率特性の情報のみを記憶する。そして、部分倍率特性情報から算出されたターゲットの輝度にするための発光部11への補正電流は、レーザ駆動部300のレーザ輝度モニタ手段を用いて実機の制御で算出する。なお、部分倍率補正やその他の構成については実施例1と同様であり、同様の符号を付して説明を省略する。
図14は露光制御構成を示す電気ブロック図である。本実施例(図14)では実施例1(図5)のレーザ駆動部300に対して、VI変換部318の機能が異なり、バッファ回路320が追加されている。また、制御部1のIC20は、ADコンバータが追加されている。
バッファ回路320は、発光部11の発光輝度に応じてフォトディテクタ12に発生する電流を、可変抵抗13で変換された電圧をバッファリングして、制御部1のIC20に伝送するためのものである。なお、VI変換回路318は、実施例1とは出力される電流の方向が逆の特性を持っている。
また、メモリ304には、部分倍率特性のみが記憶されている。前述の回路およびデバイス以外は、実施例1と同様であるため同一符号を付けて説明は省略する。部分倍率特性情報が記憶されたメモリ304に格納された情報をもとにCPUコア2を内蔵したIC20が輝度補正値を算出し、水平同期信号BD信号111に同期して、主走査内で増加減する輝度補正アナログ電圧312を出力する。輝度補正アナログ電圧312は、IC20の中のCPUコア2が生成する輝度補正値315と、レギュレータ22が出力するDAコンバータ21の基準電圧23で決定される。
そして後段のVI変換回路318で電流値Id(第2電流)に変換され、レーザドライバIC9から電流を引き込む方向に流れる。つまり、電流値Idの流れる方向は、実施例1とは逆方向となる。つまり、発光部11に供給するレーザ電流値Il(第3電流)は、定電流回路15から出力される電流Ia(第1電流)から前記VI変換回路318が引き込む電流Idを加えた電流となる。定電流回路15に流す電流Iaは、発光部11の輝度モニタ用フォトディテクタ12が所望の輝度Papc2となるようにIC9内部の回路が自動調整する。発光部11の輝度の自動調整は、図16のレーザ発光量316の主走査毎の印字領域外でBD信号111を検知するため発光部11を発光させている間に実施する。
図15は発光部11の電流と輝度の特性を示したグラフである。本例ではDAコンバータ21が00hであるとき、つまり、電流値Id313がゼロのときに、レーザドライバIC9は所望の輝度Papc2で発光するよう自動調整を行う(A点、C点)。なお、Papc2は、主走査の中で走査速度が最も遅い位置、つまり、部分倍率が0%である軸上像高近傍で、電子写真プロセスとして必要な輝度としておく。所定輝度Papc2で発光させるための電流ILから、輝度補正値315をFFhへと増加させて所定電流△I(N)、△I(H)を加えることで、Papc2の1.35倍の輝度に増加させることが出来る(図15のB点、D点)。本実施例は、図16のレーザ発光量316に示す通り、レーザ光の照射位置が中央部(軸上像高)から端部(最軸外像高)に行くに従って、VI変換回路318の出力電流313は徐々に増加し、レーザ電流を増加させて、発光部11の輝度をアップする。
次に、レーザ輝度をPapc2からPapc2の1.35倍にするために加算するレーザ電流△I(N)を求める処理フロー、換言すると、DAコンバータ21の基準電圧23を決定する処理フローを、図17のフローチャートを使って説明する。本処理フローは、CPUコア2が画像形成装置9に始めて電源を投入した際に実施し不揮発メモリ304に記憶して、それ以降の電源投入時はCPUコア2が不揮発メモリ304に記憶された値を参照するものである。または、電源を投入した際にCPUコア2は毎回実施してもよいし、待機モードから復帰する際に実施しても良い。
まず、IC20のCPUコア2は、DAコンバータ21に00hを入力し出力電圧を0Vとする(S1、S2)。この状態で、レーザドライバIC9は予め決まっている所定の輝度で出力されるようレーザ電流ILを自動調整する(S3)。次いで、画像変調部101はVDO信号110を継続的にON状態にして、CPUコア2はPDモニタ319の電圧Vonを取り込む(S4)。次いで、画像変調部101はVDO信号110を継続的にOFF状態にして、CPUコア2はPDモニタ319の電圧Voffを取り込む(S5、S6)。IC20のCPUコア2は、メモリ304に記憶されている部分倍率特性の情報を参照し最も倍率が高いポイントa%をCPUコア2内のレジスタに一時的に保持する(S7)。次に、以下の計算式よりPDモニタ電圧319のターゲット電圧Vaを算出する(S8)。
Va=Von+(Von−Voff)*a/100
例えば、以下の条件の場合は、Vaは2.9Vとなる。
Von=2.2V、Voff=0.2V、a=35%
次に、画像変調部101はVDO信号110をON状態にする(S9)。次いで、CPUコア2はDAコンバータ21の入力をFFhとする(S10)。次いで、CPUコア2は、レギュレータ22から出力される23の基準電圧VrefHを0Vからインクリメントしていき、PDモニタ電圧319を参照し、前記ターゲット電圧Vaと比較する(S11、S12)。CPUコア2はPDモニタ電圧319がVaと一致したときのDAコンバータ21の基準電圧23、つまり、レギュレータ22の設定値を不揮発メモリ304に記憶する(S13)。図15に示した通り、発光部11は発光した後は、レーザ電流と輝度は比例関係であるため、DAコンバータ21にFFhを入力し輝度が35%高くなる場合、半分の80hを入力すると輝度は17.5%高くなる。
以上の説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様に、部分倍率補正及び輝度補正を行うことにより、fθ特性を有する走査レンズを用いることなく画像不良を抑制した露光を行うことができる。
(実施例3)
図18から図23を用いて実施例3を説明する。本実施例では、より高画質化する為に、実施例1で説明した部分倍率補正に加え、発光時間補正及び輝度補正を行う方法について述べる。図20は露光制御構成を示す図である。本実施例は、図20に示す画像信号生成部100の画像変調部150の構成が実施例1と異なる。その他は同じ構成であるため、同様の符号を付して説明は省略する。
実施例1では、図4(c)に示すように、画像に影響の無いレベルまで主走査LSFプロファイルを補正できている。本実施例は、更に、例えば1画素(ドット)幅で副走査方向に伸びる線(縦線)のような細密画像に対しても最適な画像形成をさせるために、VDO信号110による光源401の点灯(発光)時間と輝度をより好適化する。
図18は、実施例1と同様の部分倍率補正及び輝度補正を行った場合の1ドット分レーザ走査した際の主走査LSFプロファイルを示す。図18の(a)は軸上像高の主走査LSFプロファイル、(b)は最軸外像高の主走査LSFプロファイルである。図18(c)は(a)、(b)に示した軸上像高と最軸外像高の1ドットの主走査LSFプロファイルを重ねて記載したものである。なお、解像度は600dpiで1ドット(画素)の主走査方向の幅は42.3umである。最軸外像高では部分倍率が35%である。従って、軸上像高では輝度P3で時間T3発光し、最軸外像高では輝度1.35*P3で時間0.74*T3発光することになる。図18(c)に示すように1ドットの主走査LSFプロファイルを比較すると、最軸外像高の方が軸上像高に比べ、積算光量のピークが低く、プロファイルの裾野部分の幅が広くなり、完全に主走査LSFプロファイルを一致させることができていない。また軸上像高から最軸外像高にかけて徐々に積算光量のピークが低くなり、プロファイルの裾野部分の幅が広くなる傾向となる。
このように、軸上像高と最軸外像高とで1ドットの主走査LSFプロファイルが異なるのは、図18(a)、(b)にそれぞれ破線で示した静止スポットのプロファイルが軸上像高と最軸外像高とで異なるからである。静止スポットのプロファイルとは、ある瞬間においてレーザスポットが形成する主走査LSFプロファイルである。各主走査位置における静止スポットのプロファイルを足し合わせると図18(a)、(b)のそれぞれに実線で示した1ドット分の主走査LSFプロファイルとなる。
輝度補正を行っても、最軸外像高と軸上像高とで静止スポットのプロファイルを完全に同じにできない理由は、結像レンズ406によって被走査面407に結像させるレーザ光208のスポットの形状が最軸外像高と軸上像高とで完全には一致させられないからである。
そこで本実施例では、更に実施例1に部分倍率補正に加え、VDO信号110に基づく光源401の発光時間の補正(発光時間補正)と輝度補正を行うことで、細密画像の再現性を更に向上させる。
図19は、光波形と主走査LSFプロファイルを示す図である。これら光波形と主走査LSFプロファイルは、光源401が、軸上像高、中間像高、最軸外像高のそれぞれにおいて、所定の輝度、期間で発光した場合のものをそれぞれ示している。(a)は実施例1で示した部分倍率補正と輝度補正を行った場合の主走査LSFプロファイル、(b)は本実施例で示す補正を行った場合の主走査LSFプロファイルである。なお、T3は軸上像高において1画素(42.3μm)分主走査するのに必要な期間である。(a)では軸上像高のレーザの発光時間をT3、輝度をP3とし、最軸外像高ではレーザ発光量170の発光時間を0.74倍、発光輝度を1.35倍とした場合を示す。(b)は後述する処理により、最軸外像高において、発光時間を0.22倍、発光輝度を4.5倍となるよう補正した場合を示す。このように本実施例のように補正することで、軸上像高と最軸外像高とで、1ドット分レーザ走査した際の主走査LSFプロファイルより近い形状とすることが可能となる。
但し、本実施例においては、発光時間の補正を行ったとしても、隣り合う画素間のドットの間隔は実施例1の部分倍率補正をした状態と同等の状態を維持する必要がある。このため、本実施例においても、1ドット(画素)に対応する時間は最軸外像高で0.74*T3、中間像高で0.87*T3となる。
このため、本実施例では実施例1の部分倍率補正を行いつつ、スクリーン処理手段であるハーフトーン処理部122を用いて発光時間補正を行い、加えて実施例1で説明した輝度補正の補正定数を、発光時間補正を加味した値に設定する。
<発光時間補正>
発光時間補正に関しては、図21に示した画像変調部150のハーフトーン処理部186で行う。ハーフトーン処理部186には、各像高に応じたスクリーンが格納されており、スクリーンのSCR切替部185から出力される情報に基づき、スクリーンを選択し、ハーフトーン処理を行う。SCR切替部185は、同期信号であるBD信号111と画像クロック信号125により、スクリーン切替情報184を生成する。図22(a)は各像高に対応するスクリーンを説明する図である。SCR切替部185は、主走査方向の像高に応じて、図示したようにスクリーン切替情報184を出力する。スクリーン切替情報184は、最軸外像高では第一スクリーンSRC1、軸上像高では第nスクリーンSCRnとなる。ハーフトーン処理部186及びSCR切替部185が発光時間補正手段として機能する。
図22(b)は、軸上像高付近で使用されるにおける第nスクリーンの一例であり、図22(c)は、最軸外像高付近で使用される第一スクリーンの一例である。どちらも、200線のマトリクスとし、各画素を16分割した16区画の画素片で階調表現可能としており、VDO信号110の多値パラレル8ビットのデータで表された濃度情報により、9画素で構成されたスクリーンの面積が成長していく。マトリクス153は階調毎に設けられており、矢印で示す順に階調が上がっていく(濃度が濃くなる)。図示したように、図22(c)の第一スクリーンは、最も階調の高い(最高濃度)マトリクスにおいても、各画素の16区画の画素片は全点灯させないように設定している。
一例として、最大発光時間を最軸外像高では軸上像高のT3を基準として0.22*T3と設定した場合について説明する。部分倍率補正を実行することで、1ドット(画素)に相当する発光時間は0.74*T3に制限された状態となる。このため、更に最大発光時間を0.22*T3まで制限するためには、1画素16区画分のうちの0.22/0.74に相当する区画内で発光するように設定すればよい。つまり、
16*(0.22/0.74)=4.75[区画]
となる。最大5区画程度の画素片が点灯するようなスクリーンとすればよい。
<輝度補正>
輝度補正に関しては、補正定数を変更することで対応できる。実施例1で説明した図5の電気ブロック図に示すDAコンバータ21に入力する基準電圧23を変更すれば良いので説明は省略する。図23は、本実施例の処理を行った場合の、タイムチャートである。輝度補正アナログ電圧330、VI変換出力電流Id331、レーザ発光量332は、実施例1に較べて、軸外像高の補正量は大きくしている。軸上像高の輝度は実施例1と同等であるが、最軸外像高の輝度は、実施例1では1.35倍であったのに対し、本実施例では4.5倍とする。つまり、軸上像高の輝度をP3、最軸外像高の輝度をP3´とした時、
(P3´/P3)>(100+C)/100
と表せる(Cは走査速度の変動率)。
また、レーザ発光量波形332で、最軸外像高である4.5倍の輝度P3´を基準とした場合、軸上像高の輝度P3はP3´の0.22倍(100%/450%)の輝度となる。
上述した、本実施例では、部分倍率補正、発光時間補正、輝度補正によって、光源401の発光時間、発光輝度をそれぞれ補正するが、画像の濃度を主走査方向で一定にする為には以下の条件が必要になる。即ち、図19の光波形で示したように、発光輝度を発光時間で積分した場合の値は軸上像高、中間像高、最軸外像高で同じ又は略同じにする。本実施例では、各像高での積分値は以下のようになる。軸上像高:T3*P3、中間像高:(0.50*T3)*(2.00*P3)=1.00*T3*P3、最軸外像高:(0.22*T3)*(4.50*P3)=0.99*T3*P3。
なお、本実施例では、1ドット単位の主走査LSFプロファイルを一致するよう実施例1に較べて光源401の発光時間を短くし輝度を高めたが、感光ドラム4の感度を含めた現像システムの応答性を考慮し、実施例1と本実施例の間の補正量としても良い。また、印字される画像の種類に応じて補正量を切り換えても良い。例えば、通常の画像の場合は実施例1のように部分倍率補正及び輝度補正を行い、細線を多用する画像の場合には本実施例のように部分倍率補正、発光時間補正、及び輝度補正を行っても良い。
以上説明した通り、本実施例によれば、部分倍率補正及び輝度補正を行うことにより、fθ特性を有する走査レンズを用いることなく画像不良を抑制した露光を行うことができる。
更に本実施例では、軸上像高から最軸外像高に向かって、部分倍率補正した各画素に割り当てた時間のうちの発光時間の比率を小さくする発光時間補正を行う。そして、発光時間が短くなった分、輝度補正により発光輝度を上げる。これにより、1ドット幅の縦線のような細線画像であっても、良好な画質で印字ができるようになる。
1 制御部
9 画像形成装置
100 画像信号生成部
101 画像変調部
300 レーザ駆動部
400 光走査装置
401 光源

Claims (10)

  1. 感光体と、
    レーザ光を主走査方向の複数の区間に対して一定でない走査速度で露光走査することで、前記感光体に潜像を形成する光照射手段と、を備える画像形成装置であって、
    前記レーザ光を露光走査するための画像データのうち、前記主走査方向のいずれの区間に対応するデータであるかに応じて、前記画像データから1画素よりも小さいサイズの画素片を除去する、又は前記画像データに前記画素片を挿入する画像データ変更手段と、
    前記主走査方向のいずれの区間に対応するレーザ光であるかに応じて、前記レーザ光の発光輝度を変更する輝度変更手段と、
    前記主走査方向のいずれの区間に対応するレーザ光であるかに応じて、前記レーザ光の1画素あたりの発光期間を変更する発光期間変更手段と、を有し、
    第1走査速度で露光走査される前記主走査方向における第1区間においては、前記画像データ変更手段により前記第1区間に対応する画素片の数は第1の数に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第1区間に対応するレーザ光は第1発光輝度に変更され、前記第1走査速度よりも速い第2走査速度で露光走査される前記主走査方向における第2区間においては、前記画像データ変更手段により前記第2区間に対応する画素片の数は第2の数に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光は第2発光輝度に変更され、
    前記第1の数より前記第2の数は少なく、且つ前記第1発光輝度より前記第2発光輝度は大きく、
    前記第2区間においては、前記発光期間変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光の発光期間は、前記画像データ変更手段により変更された前記第2の数の画素片に対応する第1期間より短い第2期間に変更され、且つ前記輝度変更手段により前記第2区間に対応するレーザ光は前記第2輝度より大きい第3輝度に変更されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記レーザ光の走査速度は、前記主走査方向において中央部から端部にかけて早くなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記レーザ光の走査速度のうち最も遅い速度をVmin、最も速い速度をVmaxとし、前記走査速度の変化率をC、前記主走査方向に関して中央部の輝度をP3、端部の輝度をP3´とすると、
    C=((Vmax−Vmin)/Vmin)*100
    且つ
    (P3´/P3)>(100+C)/100
    を満たすことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像データ変更手段は、前記第1区間である前記主走査方向に関して中央部付近では前記画素片を挿入し、前記第2区間である前記主走査方向に関して端部付近では前記画素片を除去することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像データ変更手段は、前記画素片を挿入する場合、前記主走査方向に関して上流側で前記画素片を挿入する位置の隣にある画素片と同じデータの画素片を挿入することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像データ変更手段は、前記主走査方向に関して前記潜像の各画素の幅が実質的に等間隔となるように前記画像データを変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記レーザ光の走査速度のうち最も遅い速度をVmin、最も速い速度をVmaxとし、前記走査速度の変化率Cを、
    C=((Vmax−Vmin)/Vmin)*100
    とすると、前記走査速度の変化率Cは20%以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 第1電流を出力する定電流回路を有し、前記第1電流から前記輝度変更手段が出力する第2電流を差し引いて得られる第3電流を前記光照射手段に供給することで前記レーザ光が照射され、
    前記輝度変更手段は、前記第2電流を前記主走査方向の走査速度に応じて変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 第1電流を出力する定電流回路を有し、前記第1電流から前記輝度変更手段が引き込む第2電流を加えて得られる第3電流を前記光照射手段に供給することで前記レーザ光が照射され、
    前記輝度変更手段は、前記第2電流を前記主走査方向の走査速度に応じて変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記光照射手段は、前記レーザ光を反射する回転多面鏡を備え、前記回転多面鏡で反射されたレーザ光はfθ特性を有するレンズを透過することなく前記感光体に照射されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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