JP2018089088A - 風呂装置 - Google Patents
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Abstract
Description
同文献に記載された風呂装置は、浴槽に接続された湯水循環路、この湯水循環路に設けられた循環ポンプ、除菌処理部、及び浴室内における人の存否を検出するための人感センサを備えている。前記循環ポンプが駆動されると、浴槽の湯水が除菌処理部に送られ、かつこの除菌処理部によって除菌処理が施された湯水が浴槽に戻される。循環ポンプ及び除菌処理部は、浴室から入浴者が退出したことが人感センサを利用して検出されたときに、駆動オンとされる。
このような構成によれば、入浴者が入浴を終えて浴室を退出した直後に、浴槽の湯水の除菌処理を開始させることが可能である。
部と、を備えている、風呂装置であって、前記浴槽への湯張り後において、最初の前記入浴対応現象又は前記出浴対応現象が前記検出手段によって検出された時点から所定の第1の時間が経過する迄の期間は、前記出浴対応現象が検出されたとしても前記循環ポンプは駆動されず、前記湯水処理動作が実行されない湯水処理禁止期間とされることを特徴としている。
本発明でいう「出浴対応現象」とは、人が出浴する場合にこれに対応して生じ、かつその現象が検出されたときには浴室に入浴者が不在である可能性が高いと考えられる現象である。たとえば、浴室に設置された人感センサによって人が検出された後に、人が非検出となる現象、浴槽への湯水供給が実行されることなく浴槽の水位が上昇した後に、浴槽の水位が元の水位に復帰し、かつその状態が所定時間以上継続する現象、あるいは浴室の照明がオフにされる現象などが該当する。
すなわち、浴槽への湯張り後に一人が入浴(最初の入浴)を終え、出浴したとしても、このことのみを条件として湯水処理動作が開始されることはなく、最初の入浴対応現象又は出浴対応現象が検出された時点から所定の第1の時間が経過する迄の湯水処理禁止期間を過ぎなければ、湯水処理動作は開始されない。この湯水処理禁止期間中に、たとえば二人目、あるいは三人目の人が入浴したとしても、湯水処理動作は開始されないこととなる。このようなことから、前記従来技術とは異なり、入浴者の数と同数だけ湯水処理動作が頻繁に実行されることはなく、湯水処理動作の回数を少なくすることによって、ランニングコストを低減することが可能となる。湯水処理動作として、除菌灯を用いた除菌処理動作を行なわせる場合には、除菌灯の使用寿命を長くする効果も得られることとなる。
また、たとえば一人目の人が入浴を終えたとしても、その後直ちに湯水処理動作が開始されないケースが生じ得るが、一人目の入浴者が入浴を終えただけでは、浴槽の湯水が多くの雑菌類を含まない場合が多いため、浴槽の湯水を衛生的なものとする上で、とくに不具合を生じるようなこともない。
さらに、湯水処理禁止期間(所定の第1の時間)のタイムカウント基準時は、最初の入浴対応現象又は出浴対応現象が検出された時点とされており、入浴によって浴槽の湯水が実際に汚れる虞があることを前提条件として湯水処理禁止期間についてのタイムカウントが開始される。このため、湯水処理動作が開始される時期を実際の入浴状況に適切に対応させることが可能となる。たとえば、本発明とは異なり、第1の時間のカウント開始時期が、浴槽への湯張り時であると、その後誰も入浴していない状況下で湯水処理禁止期間が経過するといった事態を生じる虞があるが、本発明によれば、そのような虞もない。
すなわち、本発明の第1の側面により提供される風呂装置と同様に、浴槽への湯張り後に一人が入浴(最初の入浴)を終え、出浴したとしても、このことのみを条件として湯水処理動作が開始されることはない。所定の人数が入浴しない限りは、湯水処理動作は開始されない。したがって、入浴者の数よりも湯水処理動作の回数を少なくし、ランニングコストを低減することが可能となる。除菌灯を用いた除菌処理動作を行なわせる場合には、除菌灯の使用寿命を長くすることもできる。
また、所定の人数が入浴を終える迄は、湯水処理動作が開始されないこととなるが、入浴者数が少ない間は、浴槽の湯水が多くの雑菌類を含まない場合が多いため、浴槽の湯水を衛生的なものとする上で、とくに大きな不具合はない。
さらに、湯水処理禁止期間は、本発明の第1の側面により提供される風呂装置とは異なり、時間で規定されておらず、入浴者の数が所定数に達する迄の期間とされているため、より実情に沿ったタイミングで湯水処理動作を効率よく実行させることができるといった利点も得られる。
すなわち、除菌処理動作の中断時は、人が入浴している最中である可能性が高く、この際に除菌灯が長時間にわたって連続して駆動オン状態とされると、除菌灯の熱によって湯水循環路の湯水が比較的高温に加熱され、かつこの加熱された湯水が浴槽に供給されることにより入浴者に違和感を与える虞がある。これに対し、前記構成によれば、除菌灯の熱によって湯水循環路の湯水が高温に加熱されることを防止し、前記した虞を解消することが可能である。
浴槽1の湯水の除菌処理動作は、除菌灯40及び循環ポンプP1の双方を駆動オンとし、浴槽1の湯水を湯水循環路5に流出させて除菌処理部4のハウジング41内に送り込むことにより湯水の除菌を図り、かつこの除菌を終えた湯水を浴槽1に戻す動作である。
ただし、検出処理の確実化を図るべく、好ましくは、人感センサSaによって人の存在が検出された時点で、直ちにその旨を確定させるのではなく、人の存在が検出される状態がたとえば3秒以上など、所定時間以上継続した場合に、人が存在する旨(入浴のための浴室への入室がある旨)を確定させるように構成される。同様に、人感センサSaによって人の存在が非検出になった時点で、直ちにその旨を確定させるのではなく、人の存在が非検出の状態がたとえば5分など、所定時間以上継続した場合に、人が存在しない旨(入浴者が出浴し、浴室外に退室した旨)を確定させるように構成される。
は、制御部7の制御によって後述するような動作制御が実行される。
なお、前記第1の時間は、たとえば60分程度であるが、これに限定されない。好ましくは、前記第1の時間は、リモコン70,71を操作するなどしてユーザが適宜増減変更可能とされる。この点については、後述する他の時間(第2ないし第4の時間など)も同様である。
また、所定の人数が入浴を終える迄は、除菌処理動作が開始されないが、入浴者数が少ない間は、浴槽1の湯水が多くの雑菌類を含まない場合が多いと考えられ、浴槽1の湯水が不衛生になるといった不具合も生じないようにすることが可能である。
なお、好ましくは、前記の「所定の人数」については、リモコン70,71を操作するなどして、ユーザが適宜変更できるようにされる。
なお、ステップS24の除菌処理動作の中断に際し、この除菌処理動作の中断回数が所定回数(たとえば、2回目)に達した場合には、除菌灯40を循環ポンプP1と同様に駆動オフとする制御を行なうように構成することもできる。このことにより、除菌灯40の使用寿命の長期化などを図る上で、より好ましいものにすることが可能である。
高温に加熱されることは適切に防止され、前記した違和感を生じないようにすることが可能である。
なお、ステップS27において、除菌灯40を駆動オフにした後であっても、人の存在の有無の検出を続行し、かつ第4の時間がタイプアップする前に人の存在の検出がなくなったときには、除菌処理が再開されるように構成することも可能である。
なお、人感センサを用いる場合、この人感センサは、熱感知方式のものに限らず、浴室に人が存在するか否かを判断し得るものであればよく、その具体的な方式や種類などは限定されない。また、人感センサは、複数用いることも可能である他、浴室リモコンに組み込まれていない状態で設置することも可能である。
BR 浴室
WH 給湯装置
P1 循環ポンプ
Sa 人感センサ
1 浴槽
4 除菌処理部(湯水処理部)
40 除菌灯
5 湯水循環路
7 制御部
Claims (7)
- 浴槽の湯水を前記浴槽に接続された湯水循環路を介して除菌及び/又は濾過処理用の湯水処理部に導き、かつこの湯水処理部を利用して処理された湯水を前記浴槽に戻す湯水処理動作を可能とする循環ポンプと、
所定の入浴対応現象及び出浴対応現象を検出可能な検出手段と、
この検出手段によって前記出浴対応現象が検出されたときに、前記湯水処理動作を開始させる制御を実行可能な制御部と、
を備えている、風呂装置であって、
前記浴槽への湯張り後において、最初の前記入浴対応現象又は前記出浴対応現象が前記検出手段によって検出された時点から所定の第1の時間が経過する迄の期間は、前記出浴対応現象が検出されたとしても前記循環ポンプは駆動されず、前記湯水処理動作が実行されない湯水処理禁止期間とされることを特徴とする、風呂装置。 - 浴槽の湯水を前記浴槽に接続された湯水循環路を介して除菌及び/又は濾過処理用の湯水処理部に導き、かつこの湯水処理部を利用して処理された湯水を前記浴槽に戻す湯水処理動作を可能とする循環ポンプと、
所定の入浴対応現象及び出浴対応現象を検出可能な検出手段と、
この検出手段によって前記出浴対応現象が検出されときに、前記湯水処理動作を開始させる制御を実行可能な制御部と、
を備えている、風呂装置であって、
前記制御部は、前記浴槽への湯張り後における入浴者数を判断可能であり、かつ前記湯張り後から前記入浴者数が所定の人数に達する迄の期間は、前記出浴対応現象が前記検出手段によって検出されたとしても前記循環ポンプは駆動されず、前記湯水処理動作が実行されない湯水処理禁止期間とされることを特徴とする、風呂装置。 - 請求項1又は2に記載の風呂装置であって、
前記湯水処理禁止期間が経過した後において、前記出浴対応現象が前記検出手段によって検出された場合には、前記湯水処理動作が開始される一方、そうでない場合には、前記湯水処理動作の開始が保留され、その後に前記出浴対応現象が検出された時点で、前記湯水処理動作が開始されるように構成されている、風呂装置。 - 請求項3に記載の風呂装置であって、
前記湯水処理動作の開始が保留された後において、前記出浴対応現象が検出されない状況が所定の第2の時間以上継続した場合には、前記湯水処理動作は実行されることなく、前記入浴対応現象及び前記出浴対応現象の検出動作が終了するように構成されている、風呂装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の風呂装置であって、
前記湯水処理部は、除菌灯を備え、かつこの除菌灯及び前記循環ポンプがともに駆動オンとされることにより、前記湯水処理動作として、前記浴槽の湯水の除菌処理動作が可能とされている、風呂装置。 - 請求項5に記載の風呂装置であって、
前記除菌処理動作中において、前記入浴対応現象が検出されたときには、前記循環ポンプが駆動オフとされて前記除菌処理動作が中断される一方、前記除菌灯については駆動オン状態が維持され、
前記除菌処理動作の中断時において、前記出浴対応現象が検出されたときには、前記循環ポンプが駆動オンとされて、前記除菌処理動作が再開される構成とされている、風呂装置。 - 請求項6に記載の風呂装置であって、
前記除菌処理動作の中断時において、前記除菌灯の駆動オン状態が所定の第3の時間以上継続したときには、前記除菌灯は駆動オフとされるように構成されている、風呂装置。
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Cited By (3)
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