JP2018086885A - スライドレール支持構造 - Google Patents

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隆英 齋藤
雅 西村
Masa Nishimura
雅 西村
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Koji Sato
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Abstract

【課題】車両用シートSのガタつきを新規な構成でもって抑制する。【解決手段】車両の床に固定されたロアレール10と、シート側に支持されたアッパーレール20とからなるスライドレールの、前記アッパーレールをロアレールに対してその長さ方向にスライド自在にするスライドレール支持構造である。アッパーレールは、ロアレールの内部に挿入されてその内面を転動してガイドする対のローラ30を有する。その両ローラ軌道面12、14はロアレールの対角線上の上下逆に位置した傾斜面からなる。この構成であると、シートの自重はアッパーレールを介してローラに加わり、ローラはロアレールの左右上下で傾斜する軌道面に接するため、ローラには、ロアレールの軌道面から下方又は上方に押し付ける力が作用し、少なくとも一方のローラはロアレールに常に接した状態を維持し、ロアレールに対しローラ、すなわち、アッパーレール及びシートは左右上下にガタつくことが抑制される。【選択図】図2

Description

この発明は、自動車用のシートスライド装置等に応用されるスライドレール支持構造及びその構造を有するスライドレール支持装置に関する。
自動乗用車、特にミニバンにおいては、通常、2列目、3列目のシート(座席)が進行方向前後にスライド(移動)する装置が採用されている。そのスライド装置は、本願に係る発明の一実施形態を示す図1、図2を参照して説明すると、車両の床面Hに取り付けられる左右一対のロアレール10と、シートSに取り付けられ両ロアレール10の長さ方向に沿ってスライド自在の左右一対のアッパーレール20と、両アッパーレール20に付属し、かつロアレール10に挿入されてアッパーレール20のスライドをガイドするローラ30と、を備え、車両の前後方向に対して、シートSをスライド可能とするものである(本願図6、特許文献1段落0009〜0012、図2等参照)。
そのスライド装置は、コスト面などの制約から、ロアレール10に高精度のものを用いることが難しく、一対のロアレール10間の距離が途中で広がったり狭まったりして、平行度が精度良く出ていない場合がある。特に、ミニバン等のように、シートSの移動距離を長くする場合に、平行度の確保が難しい。
その両側のロアレール10の平行度が出ていない場合、シートSの移動に伴い、ローラ30の外輪とロアレール10の内面との遊び(間隙)が大きく生じ、回転するローラ30の外輪がロアレール10の内面に強く押し付けられてシートSを円滑に動かすことができない場合がある。また、シートSを移動させるときに、シートSがレール10に対して斜めになることがあり、この場合、両側のロアレール10において、ローラ30がロアレール10に対して片当たり状態となり、シートSの移動の円滑性がさらに妨げられる。
このような状況下において、出願人は、開口を上向きとして配置された溝形のロアレール10と、このロアレール10内に配置されロアレールの底板面に転接してアッパーレール20を支持する回転自在なローラ30とを備え、ロアレール10のローラ30の転接範囲(軌道面)となる底板側縁部を、中央側が下降する勾配面に形成したスライドレール支持構造を提案した(特許文献1、請求項1、図1等参照)。
このスライドレール支持構造は、ロアレール10の底板側縁部を勾配面に形成することにより、この勾配面上に接するローラ30にロアレール10中央側に滑り落ちようとする力が作用する。そのため、ローラ30は常に勾配面である軌道面に接するように移動し、ローラ30とロアレール10の間のがたつきが抑制される。このように、ローラ30の軸方向(ロアレール10の幅方向)のガタつきが抑制されるため、ロアレール10に高精度が要求されず、しかもロアレール10に勾配面を形成するだけの簡単な構成ですみ、これらのためコスト低減が図れる。
特開平10ー169650号公報 特開2013−177041号公報 特開2006−36035号公報
前記従来のスライドレール支持構造は、ロアレール10の左右方向(幅方向)のガタつきは抑制されるが、ローラ30の上方には、ロアレール10内面との間に隙間が存在する。このため、静止時(シートSを位置決め(位置調整)した後)、車両の振動に伴ってシートSが動こうとした際、前記隙間の存在によってシート(シート骨格)Sがガタつく場合があった。
そのガタつきをなくすため、ロアレール10の形状を工夫して前記隙間を小さくしたり、アッパーレール20に樹脂製の摺動部材を取り付け(特許文献2段落0016、図4〜図7等参照)、この摺動部材によってロアレール10とアッパーレール20の間の隙間を埋め、ガタつきをなくしたりして、前記ガタつきを抑制する試みがなされている。
しかし、摺動部材等によりアッパーレール20とロアレール10の隙間を埋めると、シートSをスライド(可動)させる際、摩擦が生じる個所が多くなり、摺動部材に摺動性がいくら優れたものを使用しても、隙間が大きかったり、摺動部材がなかったりする場合と比較して、シートSをスライドさせる際には大きな力を要する。すなわち、その操作力が大きくなる弊害が生じる。
特に、近年では、ミニバンやSUV(Sport Utility Vehicle)等の車両において、多彩なシートアレンジを実現しつつ車内空間の快適性を向上させるために、ロアレール10を長尺化することでシートSをロングスライド可能とすることが普及している。このようなシートSのロングスライド機能を有する車両に対して、アッパーレール20とロアレール10の隙間を埋める摺動部材を用いると、ロアレール10が長尺となっている分だけ、シートSをスライドさせる際に必要な力が一層大きくなる。
この発明は、以上の実状の下、他の構成でもって、前記ガタつきを抑制するとともに操作力を軽減することを課題とする。
前記した課題を解決するため、この発明は、車両の床に固定されるロアレールと、車両のシート側に支持されるアッパーレールとからなるスライドレールにおいて、アッパーレールをロアレールに対してその長さ方向にスライド自在に支持するスライドレール支持構造であって、ロアレールは、底板と、その底板の両端から立ち上がる側板と、その側板の上端から内側に曲がる上板を有して、上向き開口の断面四角枠状溝形を呈しており、アッパーレールに付属し、ロアレールの内部に挿入されて、ロアレールの内面を転動してそのアッパーレールをガイドする左右対のローラを有し、ロアレールの両ローラ軌道面は、底板から一方の側板の立ち上がり角部及び他方の側板から上板の曲がる角部に形成されて対角線上の左右上下に位置した傾斜面からなり、対の一方のローラがロアレールの一方の軌道面に接触し、他方のローラがロアレールの他方の軌道面に接触して、対のローラの対角線上の左右上下に位置する傾斜面からなる軌道面への転動によりアッパーレールが支持される構成を採用したのである。
ここで、前記構成において、傾斜した軌道面は、平坦面に限らず、汎用の安価なローラの外周面に対応する円弧状曲面等の曲面を含む意味である。
このように構成すると、シートの自重等はアッパーレールを介してローラに加わり、ローラはロアレールの傾斜面(軌道面)に接することとなる。
このとき、アッパーレールの上下方向の振れ(動き)に対しては、下方向に対して下側の傾斜軌道面からの上向き抗力によってその振れが抑制され、上方向に対して上側の傾斜軌道面からの下向き抗力によってその振れが抑制される。一方、同左右方向の振れに対しては、両傾斜軌道面からの内側方向の抗力によってその振れが抑制される(図2参照)。
また、シートの移動時、左右上下の対のローラの軌道面への転動による、アッパーレール及びロアレールを介したスライドとなり、そのスライドは、主に、上又は下の一方のローラの軌道面への転動によって担われ、他方のローラの軌道面への転動においては、その転動抵抗が極めて少ないため、例えば、下側のローラと軌道面の転動スライドによってシートの自重が担われていると、上側のローラと軌道面の転動抵抗は極めて小さくなる。このため、ミニバンやSUV等の車両において、ロアレールを長尺化してシートをロングスライド可能とした場合でも、そのシートのスライドを円滑に行うことができる。
前記ローラは種々の態様が考えられるが、汎用品である転がり軸受を採用することが好ましく、その際、その軸受の外輪を前記軌道面に直接に接触するようにしたり、その外輪にリングを嵌め、そのリングが前記軌道面に接触するようにしたりすることができる。前者の外輪を直接に接触させる場合は、汎用の転がり軸受を採用し得てコスト的に有利である。一方、後者のリングを介して接触させる場合は、転がり軸受の転動面(接触面)を軌道面の傾斜に合わせやすい利点がある。
また、前記ローラの回転軸を前記軌道面と平行にすれば、ローラの軌道面が回転軸と平行なものとなるため、汎用の転がり軸受を使用し得てコスト的に有利となる。
さらに、以上の各構成のスライドレール支持構造は、シートに対して左右に対で設けられるため、その際、各ローラの左右上下のロアレールの軌道面との接触態様を左右対称とすれば、左右において、均等の力でもってガタつきが抑制されるため、その抑制作用が円滑になされる。
この発明は、以上のように構成したので、簡単な構成によって、シートのガタつきを抑制することができるうえに、操作力の軽減を図ることができる。
この発明に係るスライドレール支持構造の一実施形態の一部切断側面図 同実施形態の切断正面図 同他の実施形態の切断正面図 同さらに他の実施形態の切断正面図 同さらに他の実施形態の切断正面図 この発明に係るスライドレール支持装置の一実施形態の切断概略図
この発明に係るスライドレール支持構造の一実施形態を図1、図2に示し、この実施形態のスライドレール支持構造A1(以下、このA1も含めてA2、A3、A4を総称してAと称する)は、従来と同様に、車両の床面(フレーム)Hに取り付けられるロアレール10と、シートSに取り付けられ、ロアレール10の長さ方向に沿ってスライド自在のアッパーレール20と、アッパーレール20に付属し、かつロアレール10に挿入されてアッパーレール20のスライドをガイドする対のローラ30と、を備え、車両の前後方向に対して、シートSをスライド可能とするものである。
前記ロアレール10は、図2に示すように、底板11と、その底板11の両端から立ち上がる側板13と、その側板13の上端から内側に曲がる上板15を有して、その上板15の先端縁は下向きの内板16となって、上向き開口の断面四角枠状溝形を呈している。このロアレール10の底板11から側板13の立ち上がり角部及び側板13から上板15の曲がる角部は右肩上がり又は右肩下がりの傾斜面12、14となっている。
アッパーレール20は、断面四角枠状をして、その下面をなす衝合縁は下方両側(左右)にU字状に延びてロアレール10の左右の側板13と内板16とからなる空隙に至っている。その両U字状の左右の立ち上がり板21、21に前記ローラ30がそれぞれ取り付けられて、その一方のローラ30の外周面がロアレール10の下方一方の傾斜面(この実施形態では右側下方角部の右肩上がりに傾斜面)12に接し、他方のローラ30の外周面がロアレール10の上方一方の傾斜面(この実施形態では左側上方の角部の右肩上がりの傾斜面)14に接している。
なお、ロアレール10、アッパーレール20は、切削加工、プレス加工又は引き抜き加工等によって製作する。
ローラ30は、回転軸31と、その回転軸31に固定された内輪32と、その内輪32に鋼球33を介して回転自在に嵌められた外輪34とからなり、その外輪34の外周面は外側に下り傾斜の面となっている。その外周面の傾斜角度は前記ロアレール10の傾斜面12、14とほぼ同じ傾斜角度となっており、このため、ローラ30はロアレール10の傾斜面12、14に円滑に沿って(面接触して)、傾斜面12、14がローラ30の面接触する軌道面となる。
すなわち、ロアレール10のローラ軌道面12、14は、その対角線上の左右上下に位置して、対の一方のローラ30がロアレール10の一方の軌道面12に転動自在に接触し、他方のローラ30がロアレール10の他方の軌道面14に転動自在に接触している。
なお、軌道面12、14の傾斜角度は下記円滑なガタつき防止が行い得て、かつ円滑なローラ30の転動が確保できれば、任意である。
この実施形態のスライドレール支持構造A1は以上の構成であり、このスライドレール支持構造も従来と同様に、一対のロアレール10、10を車両の床面(フレーム)Hに左右平行にビス止めや埋め込みによって取り付け、その両ロアレール10にそれぞれアッパーレール20を組み込み、そのアッパ−レール20にシートSを取り付ける(図6参照)。このとき、アッパーレール20をシートSに取り付けた後、アッパーレール20をロアレール10に組み込んでも良い。
そのアッパーレール20をロアレール10に組み込んだ状態は、図2に示すように、シートSの自重はアッパーレール20を介してローラ30に加わり、対のローラ30はロアレール10の対角線上の左右上下で軌道面(傾斜面)12、14に接することとなる。
このとき、車両の左右上下の振動等によるシートS等の自重による押し下げ力Fは、軌道面12に垂直な力Fと平行な力Fに分けられ、その押し下げ力F(垂直な力F及び平行な力F)に対する軌道面12からの抗力によってアッパーレール20の下方への動き及び左方(内側)への動きが規制される。一方、車両の左右上下の振動等によるシートS等の自重による押し上げ力F’は、軌道面14に垂直な力F’と平行な力F’に分けられ、その押し上げ力F’(垂直な力F’及び平行な力F’)に対する軌道面14の抗力によってアッパーレール20の上方への動き及び右方(内側)への動きが規制される。
なお、この実施形態においては、ローラ30の転動面が斜面と平面の断面台形状をしているため、その断面台形状の上辺面(平面)も底板11上面又は上板15下面に接してローラ30の上下方向の振れを抑制する。
また、図2おいて、両ローラ30、30が両軌道面12、14に接している状態において、アッパ−レール20がロアレール10に対して右回り又は左回りに回転しようとすると、両傾斜軌道面12、14の力F、F’に対する抗力によってその回転は抑制される。
このようにして、両ローラ30、30には、ロアレール10の対角線上の左右上下の軌道面12、14の右下又は左上から押し付け・押し上げ力F、F’が作用し、ローラ30、30は、傾斜する軌道面12、14から前記押し付け・押し上げ力に対する抗力によってその振れが抑制されるとともに、ロアレール10の両軌道面12、14のいずれかに常に接した状態を維持して片当たり状態が生じ難いため、ロアレール10に対しローラ30、30、すなわち、アッパーレール20及びシートSは左右上下にガタつくことが抑制される。
このシートSの左右上下のガタつき抑制作用は、スライド時のみならず、静止時においても発揮されて、車両の振動に伴うシートSの動きを抑制する。
また、対角線上の左右上下の対のローラ30、30の軌道面12、14への転動によって、アッパーレール20及びロアレール10を介したシートSのスライドとなり、そのスライドは、主に、対角線上の上又は下の一方のローラ30の軌道面14又は12への転動によって担われ、他方のローラ30の軌道面12又は14への転動においては、その転動抵抗が極めて少ないため、例えば、下側のローラ30と軌道面12の転動でスライドにおけるシートSの自重が担われていると、上側のローラ30と軌道面14の転動抵抗は極めて小さくなる。このため、アッパーレール20とロアレール10の隙間を埋める摺動部材を設ける場合に比べて抵抗が少なく、小さな力でシートSをスムーズにスライドさせることができ、ミニバンやSUV等の車両において、ロアレール10を長尺化してシートSをロングスライド可能とした場合でも、そのシートSのスライドを円滑に行うことができる。
図3には他の実施形態のスライドレール支持構造A2を示し、このスライドレール支持構造A2は、ローラ30の転動面を外輪34に嵌めたリング35で構成したものである。通常、汎用品の転がり軸受は、外輪34の外周面が回転軸31に平行になっており、図2の実施形態のローラ30のように、傾斜する外周面の外輪34を形成した転がり軸受は特注品となって単価の高い物となる。これに対し、外輪34の径の異なる汎用の転がり軸受は多数あるため、その汎用の転がり軸受に傾斜する外周面のリング35を嵌め込んでローラ30を構成すれば、安価なものとすることができる。
前記両実施形態のスライドレール支持構造A1、A2は、図2において、右のローラ30を下側軌道面12に、左のローラ30を上側軌道面14に接しさせたが、図4に示すように、その上下を逆、すなわち、右のローラ30を上側軌道面14に、左のローラ30を下側軌道面12に接するようにすることができる。
このように、対角線上の左右において上下異なる軌道面12、14に接するローラ30、30のスライドレール支持構造A1、A3を製作すれば、図6に示すように、このスライドレール支持構造AをシートS(床面H)の左右に取り付ける際、両スライドレール支持構造A1、A3は、両者間の内側上方でローラ30がロアレール10に転動し、同外側下方でローラ30がロアレール10に転動したり、逆に、内側下方でローラ30がロアレール10に転動し、同外側上方でローラ30がロアレール10に転動したりして、左右対称のスライドレール支持構造となって、シートSのスライド作用とガタつき抑制が行われるものとなって、その作用が円滑に行われる。
図5にはさらに他の実施形態のスライドレール支持構造A4を示し、このスライドレール支持構造A4は、ローラ30の回転軸31をロアレール10の傾斜面(軌道面)12、14と平行としたものである。この構成であると、ローラ30の外周面を軌道面12、14と同一方向(平行)とすることができ、ローラ30に汎用品を使用することができる。
また、同様に、シートSをスライドさせるときには、ローラ30がロアレール10に転動し、アッパーレール20とロアレール10の隙間を埋める摺動部材を設ける場合に比べて抵抗が少なく、小さな力でシートSをスムーズにスライドさせることができる。
以上の構成のスライドレール支持構造A4も、図2、同3と図4のように、対角線上の左右において上下異なる軌道面12、14に接する対のローラ30、30のスライドレール支持構造Aを製作すれば、シートSの下面に左右に対で設けることによって(図6参照)、各ローラ30の左右上下のロアレール10の軌道面12、14との接触態様が左右対称となり、左右において、均等の力でもってガタつきが抑制されるため、その抑制作用が円滑になされる。
なお、前記各スライドレール支持構造A1〜A4には、シートSを所要位置に調整すると、アッパーレール20に付設した起伏自在の爪をロアレール10の孔に挿入係止して両レール10、20を一体にする機構(特許文献3等参照)などの周知のロック機構が付設される。
因みに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されることは言うまでもない。
A1、A2、A3、A4 スライドレール支持構造
H 車両の床面
S シート
10 ロアレール
11 ロアレールの底板
12、14 ロアレールの軌道面(傾斜面)
13 ロアレールの側板
15 ロアレールの上板
16 ロアレールの内板
20 アッパーレール
21 アッパーレールの立ち上がり板
30 ローラ
31 ローラの回転軸
32 同内輪
33 同鋼球
34 同外輪
35 リング

Claims (5)

  1. 車両の床面(H)に固定されるロアレール(10)と、前記車両のシート(S)側に支持されるアッパーレール(20)とからなるスライドレールにおいて、前記アッパーレール(20)をロアレール(10)に対してその長さ方向にスライド自在に支持するスライドレール支持構造であって、
    前記ロアレール(10)は、底板(11)と、その底板(11)の両端から立ち上がる側板(13)と、その側板(13)の上端から内側に曲がる上板(15)を有して、上向き開口の断面四角枠状溝形を呈しており、
    前記アッパーレール(20)に付属し、前記ロアレール(10)の内部に挿入されて、前記ロアレール(10)の内面を転動してそのアッパーレール(20)をガイドする左右対のローラ(30、30)を有し、
    前記ロアレール(10)の両ローラ軌道面(12、14)は、前記底板(11)から一方の側板(13)の立ち上がり角部及び他方の側板(13)から上板(15)の曲がる角部に形成されて対角線上の左右上下に位置した傾斜面からなり、
    前記対の一方のローラ(30)が前記ロアレール(10)の一方の軌道面(12)に接触し、他方のローラ(30)が前記ロアレール(10)の他方の軌道面(14)に接触して、対のローラ(30、30)の前記対角線上の左右上下に位置する傾斜面からなる軌道面(12、14)への転動によりアッパーレール(20)が支持されるスライドレール支持構造。
  2. 前記ローラ(30)は転がり軸受であって、その外輪(34)が前記軌道面(12、14)に接触する請求項1に記載のスライドレール支持構造。
  3. 前記ローラ(30)は転がり軸受であって、その外輪(34)にリング(35)を嵌め、そのリング(35)が前記軌道面(12、14)に接触する請求項1に記載のスライドレール支持構造。
  4. 前記ローラ(30)の回転軸(31)を前記軌道面(12、14)と平行にした請求項1乃至3の何れか一つに記載のスライドレール支持構造。
  5. 車両の床に左右平行に請求項1〜4の何れか一つのスライドレール支持構造(A1、A2、A3、A4)を備えるスライドレール支持装置であって、その左右対のスライドレール支持構造における各ローラ(30、30)の左右上下のロアレール(10、10)の軌道面(12、14)との接触態様を左右対称としたスライドレール支持装置。
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