JP6717669B2 - スライドレール - Google Patents

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本発明は、車両のフロアにシートをスライド移動可能に連結するスライドレールに関する。
例えば特許文献1の図4には、車両の前後方向にシート(座席)をスライド移動させる1対のスライドレールが開示されている。各スライドレールは、車両のフロアに固定されたロアレールと、シートの底部に固定されたアッパレールと、を備えており、アッパレールがロアレールに対してスライドレールの長手方向にスライド移動可能な状態で支持されている。
特許文献1の図5及び図6から明らかなように、アッパレールのスライド移動は、アッパレールとロアレールとの間にスライドレールの長手方向に配列された複数の鋼球によって案内される。複数の鋼球は、樹脂シューによって所定の位置に所定の間隔で保持されている。これらの鋼球の転動によって、ロアレールに対してスライドレールの高さ方向及び幅方向におけるアッパレールのがたつきを抑制しつつアッパレールの円滑なスライド移動が案内される。
特開2015−67167号公報
例えば停止している車両に対して後方から車両が衝突した場合、衝突された車両は前方に移動しようとする一方で、シートに座っている乗員は慣性力によってその場に留まろうとするので、乗員がシートバックに押し付けられる。その結果、シートバックとシートクッションとを連結する連結軸回りにシートを揺動させようとする力、すなわち、シートクッションの前端を垂直方向に持ち上げようとする力がシートに作用する。この力はロアレールに対してアッパレールを垂直変位させようとする。
特許文献1において、アッパレールのアッパ側ひれ部は、鋼球の存在によって例えばスライドレールの幅方向に変形するとともにスライドレールの高さ方向に垂直変位し、この垂直変位によってアッパレールのアッパ側ひれ部の上端がロアレールのロア側ひれ部の内面に衝突する。こうしたアッパレールの垂直変位とロアレールに対する衝突とによってシートの揺動が規制されるので、シートバックやヘッドレストから乗員に大きな衝撃が加わり、乗員がむち打ちになる危険性がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アッパレールの垂直変位を規制することによって乗員のむち打ちを防止するスライドレールを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るスライドレールは、車両のフロアにシートをスライド移動可能に連結するスライドレールであって、フロアに固定されるロアレールと、シートに固定され、ロアレールに対してスライド移動可能に支持されるアッパレールと、ロアレール及びアッパレールの間に配置されてアッパレールのスライド移動を案内する案内部材と、案内部材から延在する突部であって、アッパレールを垂直変位させる力がアッパレールに作用する際にロアレールとアッパレールとの間に配置されてアッパレールの垂直変位を規制する突部と、を備える。
このようなスライドレールでは、アッパレールを垂直変位させようとする力がアッパレールに作用する際にロアレールとアッパレールとの間に、案内部材から延在する突部が配置される。こうしてアッパレールとロアレールとの間に突部が挟み込まれるので、アッパレールの垂直変位は規制される。その結果、衝突初期の低荷重を突部で受け止めることができるので、乗員に大きな衝撃が作用することはなく、乗員のむち打ちを防止することができる。
こうしたスライドレールでは、案内部材は、ロアレールとアッパレールとの間で転動する少なくとも2つの転動体と、少なくとも2つの転動体の間隔を保持する保持部材と、を備え、突部は保持部材から延在する。突部は、一方の転動体から他方の転動体まで連続的に保持部材から延在する。
以上のようなスライドレールは、突部からさらに延在し、アッパレールを水平変位させる力がアッパレールに作用する際にロアレールとアッパレールとの間に配置されてアッパレールの水平変位を規制する第2の突部をさらに備える。
また、以上のようなスライドレールでは、案内部材は樹脂材料から形成される。
本発明によれば、アッパレールの垂直変位を規制することによって乗員のむち打ちを防止するスライドレールを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るスライドレールを組み込んだ車両のシートの構造を概略的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るスライドレールの斜視図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスライドレールの分解斜視図である 図2の5−5線に沿った断面図である。 図3に対応し、アッパレールが垂直変位した時の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスライドレールの構造を概略的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るスライドレールの構造を概略的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るスライドレール10を組み込んだ車両のシートの構造を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、車両のフロアFとシートSとの間に車両の左右方向すなわち幅方向に1対のスライドレール10、10が配置されている。各スライドレール10は、車両の前後方向に長尺に延びており、スライドレール10、10の働きで、シートSは車両の前後方向に所定の距離にわたってスライド移動することができる。本実施形態では、車両すなわち乗用車の助手席のシートSを例にとって説明する。
ここで、車両において、車両の後方側から前方側に向かう前後方向を+x方向としてx軸を設定し、車両の前方に向かって車両の右側から左側に向かう幅方向を+y方向としてy軸を設定している。また、車両の下方側から上方側に向かう高さ方向を+z方向としてz軸を設定している。図1以降の図面においても、同様にしてx軸、y軸及びz軸を設定している。従って、車両の前後方向がx方向、車両の幅方向がy方向、車両の高さ方向がz方向である。
シートSは、車両の乗員が着座するシートクッションS1と、乗員の背もたれを構成するシートバックS2と、乗員の頭を支持するヘッドレストS3と、を備えている。シートクッションS1及びシートバックS2にはそれぞれシートフレーム(いずれも不図示)が組み込まれており、シートフレームの働きでシートバックS2は、y軸に平行な揺動軸SA回りでシートクッションS1に対して所定の揺動角にわたって揺動することができる。1対のスライドレール10、10はシートクッションS2のシートフレームに固定されている。
通常時、シートSは、フロアFに対して所定の位置にロックされた状態で保持されている。周知のとおり、スライドレール10、10に組み込まれたロック機構(不図示)の働きによってシートSのスライド移動がロックされる。ロック機構のロックが解除されると、シートSはx方向にスライド移動することができる。乗員は、所望の位置でシートSのスライド移動をロックすることによってx方向で所定の位置にシートSを固定することができる。ロック機構は従来周知の構成であるので、ロック機構の詳細な説明についてはここでは省略する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るスライドレール10の斜視図である。スライドレール10、10は左右対称の構造を有しているので、ここでは一方(図1の右側)のスライドレール10の構成を説明する。スライドレール10は、フロアFに固定されるロアレール11と、ロアレール11に対してスライド移動可能に支持されるアッパレール21と、を備えている。アッパレール21はシートクッションS2のシートフレームに固定されている。図2から明らかなように、x方向に規定されるアッパレール21の長さは、同様にx方向に規定されるロアレール11の長さよりもわずかに短く設定されている。
図3は、図2の3−3線に沿った断面図である。図3を併せて参照すると、ロアレール11は、例えば鉄鋼板等の金属板を折り曲げることによって形成されている。ロアレール11は、フロアFに固定される底板部12と、底板部12のy方向の両端からほぼ+z方向に直立する1対の側板部13、13と、各側板部13の上端からy方向に互いに内向きに延在する1対の上板部14、14と、各上板部14の内端からほぼ−z方向に底板部12に向かって延在する1対の内板部15、15と、を備えている。
底板部12は、xy平面すなわち水平面に沿って平坦に広がる平板から形成される。側板部13、13は、ほぼxz面に沿って平坦に広がる平板から形成され、互いにほぼ平行に広がっている。上板部14、14は、同一の水平面に沿って平坦に広がる平板から形成され、底板部12にほぼ平行に広がる。また、内板部15、15は、ほぼxz平面に沿って平坦に広がる平板から形成され、互いにほぼ平行に広がっている。内板部15の下端と底板部12の内面との間には所定の隙間が形成されている。
一方で、アッパレール21は、ロアレール11と同様に、例えば鉄鋼板等の金属板を折り曲げることによって形成されている。アッパレール21は、水平面に沿って平坦に広がる平板から形成される上板部22と、上板部22のy方向の両端から−z方向に下向きに延在する1対の側板部23、23と、各側板部23の下端からy方向に外向きに屈曲しつつ延在する1対の外板部24、24と、を備えている。上板部22はロアレール11の底板部12にほぼ平行に広がっている。
1対の側板部23、23の外面は、ロアレール11の内板部15、15の内面にそれぞれ対向している。また、各内板部15から屈曲しつつ延在する各外板部24は、ロアレール11の底板部12の一部、側板部13、上板部14及び内板部15で囲まれた空間内に配置されている。こうしてアッパレール21の1対の外板部24、24がロアレール11の内板部15、15にそれぞれ係合することによってアッパレール21がロアレール11に保持されている。
アッパレール21の各外板部24は、z方向における側板部23の下端からy方向に外向きに延在する下板部25と、下板部25の外端からy方向に傾斜しつつz方向に上方に延在する第1傾斜板部26と、第1傾斜板部26の上端からy方向に第1傾斜板部26とは反対方向に傾斜しつつz方向にさらに上方に延在する第2傾斜板部27と、を備えている。本実施形態では、xz平面に対する第1傾斜板部26の傾斜角と、xz平面に対する第2傾斜板部27の傾斜角とはほぼ等しく設定される。
図4は、本発明の第1実施形態に係るスライドレール10の分解斜視図である。図4を併せて参照すると、アッパレール21の下板部25と、ロアレール11の底板部12及び側板部13の隅部との間にはそれぞれ下側案内部材31、31が配置される。同様に、アッパレール21の第2傾斜板部27と、ロアレール11の上板部14及び内板部15の隅部との間にはそれぞれ上側案内部材41、41が配置される。後述するように、下側案内部材31及び上側案内部材41の働きでロアレール11に対するアッパレール21のスライド移動が案内される。
各下側案内部材31は、x軸に沿って長尺に延在する下側保持部材32と、下側保持部材32のx軸に沿った前端にx軸に沿って配列される1対の転動体33、33と、下側保持部材32のx軸に沿った後端にx軸に沿って配列される1対の転動体34、34と、を備える。転動体33、34は鋼球から形成される。各転動体33は、下側保持部材32の前端に隣接して形成された各開口35内に配置され、各転動体34は、下側保持部材32の後端に隣接して形成された各開口36内に配置される。
一方で、各上側案内部材41は、x軸に沿って長尺に延在する上側保持部材42と、上側保持部材42のx軸に沿った前端に配置される1つの転動体43と、上側保持部材42のx軸に沿った後端に配置される1つの転動体44と、を備える。転動体43、44は例えば鋼球から形成される。転動体43は、上側保持部材42の前端に隣接して形成された開口45内に配置され、転動体44は、上側保持部材42の後端に隣接して形成された開口46内に配置される。
図5は、図2の5−5線に沿った断面図である。ここで、図3は、下側保持部材32及び上側保持部材42を含む断面図であり、図5は、転動体33及び転動体43を含む断面図である。図5から明らかなように、転動体33は、ロアレール11の底板部12及び側板部13の隅部の湾曲部とアッパレール21の下板部25とに当接している。本実施形態では、下板部25には転動体33を受け入れる溝部が形成されている。同様に、転動体43は、ロアレール11の上板部14及び内板部15の間の隅部の湾曲部とアッパレール21の第2傾斜板部27とに当接している。転動体34、44は転動体33、43とそれぞれ同様に構成される。これら転動体33、34、43、44の転動によってロアレール11に対するアッパレール21のスライド移動が案内される。
本実施形態に係るスライドレール10では、図3から特に明らかなように、上側保持部材42から、アッパレール21の第2傾斜板部27の上端とロアレール11の上板部14の内面との間に突部47が延在する。本実施形態では、突部47は、上側保持部材42からほぼy方向に外向きに延在しつつz方向に下向きにわずかに屈曲する形状を有する。本実施形態では、図4から明らかなように、突部47は、x方向に規定される上側保持部材42の全長にわたって連続的に形成される。この突部47は、後述するように、アッパレール21を垂直変位させる力がアッパレール21に作用した際に第2傾斜板部27と上板部14との間に突部47が挟み込まれる程度の長さで上側保持部材42から突出する。
下側保持部材32及び上側保持部材42は、例えばポリアセタール(POM)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂等の樹脂材料から形成される。突部47も同様の樹脂材料から形成される。本実施形態では、突部47は上側保持部材42に一体成形によって形成される。なお、x方向に規定される下側保持部材32及び上側保持部材42の全長は、同様にx方向に規定されるアッパレール21の全長の半分程度に設定される。
下側案内部材31及び上側案内部材41が配置された、ロアレール11の底板部12及び側板部13の隅部並びに上板部14及び内板部15の隅部、アッパレール21の下板部25の外面及び第2傾斜板部27の内面にはグリースが塗布されている(不図示)。こうしたグリースの働きで、下側案内部材31の転動体33、34及び上側案内部材41の転動体43、44はロアレール11及びアッパレール21の間で円滑に転動することができる。
下側案内部材31及び上側案内部材41は、アッパレール21の外板部24の外面とロアレール11の底板部12及び側板部13の隅部との間、アッパレール21の外側部24の内面とロアレール11の上板部14及び内板部15の隅部との間にそれぞれ配置されることによって、アッパレール21は、y軸及びz軸に沿ってがたつきなくロアレール11に支持されることが可能である。その結果、下側案内部材31及び上側案内部材41はロアレール11に対するアッパレール21のスライド移動を円滑に案内することができる。
以上のようなスライドレール10を備える車両が後方から他の車両に衝突された場合、車両は前方に移動しようとする一方で、乗員は慣性力によってその場に留まろうとするので、乗員はシートバックS2に押し付けられる。その結果、シートバックS2とシートクッションS1との間の揺動軸SA回りにシートSが揺動しようとするので、シートクッションS1の前端を持ち上げようとする力がシートSに作用する。この力はロアレール11に対してアッパレール21を+z方向に垂直変位させようとする。
このとき、図6に示すように、アッパレール21を垂直変位させようとする力(上向き矢印)によって、アッパレール21の第2傾斜板部27は転動体43、44に押し付けられる。その後、第2傾斜板部27は、y方向に外側に変位しつつ+z方向に変位しようとする。本発明に係るスライドレール11では、第2傾斜板部27の上端と上板部14の内面との間に上側案内部材41の突部47が挟み込まれるので、第2傾斜板部27すなわちアッパレール21の垂直変位は規制される。その結果、衝突初期の低荷重を突部47で受け止めることができるので、乗員に大きな衝撃が作用することはなく、乗員のむち打ちを防止することができる。
なお、本実施形態のような突部47ではなく、アッパレール21の第2傾斜板部27の上端を+z方向にさらに延在させて、ロアレール11の上板部14の内面にできる限り近づけることによって、アッパレール21の垂直変位を規制しようとすることが技術的には可能である。しかしながら、第2傾斜板部27と上板部14との間の距離が小さくなればなるほど、スライドレール10にわずかな衝撃が加わっただけで第2傾斜板部27と上板部14とが接触してしまう。その結果、金属材料同士の接触による異音が発生し、そうした金属材料の異音は乗員にとって耳障りで不快であるため好ましくない。
上述したように、他の車両の衝突時、シートクッションS1は揺動軸SA回りで揺動してシートクッションS1の前端が持ち上げられるので、アッパレール21も同様にその前端で特に大きな垂直変位が引き起こされる。従って、上側保持部材42の突部47は、上側保持部材42の少なくとも前端から後端に向かって所定の範囲で上側保持部材42に形成されることが好ましい。また、突部47は、例えば上側保持部材42の前端側で後端側よりも大きな厚さを有することが好ましい。
図7は、本発明の第2実施形態に係るスライドレール10Aの構造を概略的に示す断面図である。この断面図は図3の断面図に対応する。本実施形態では、上側案内部材41の構造についてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構造については第1実施形態と同一である。このため、以下においては、第1実施形態と相違する点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係るスライドレール10Aでは、上側案内部材41は、上側保持部材42及び転動体43、44に代えて、摺動部材48を備えている。第1実施形態の突部47は、摺動部材48からアッパレール21の第2傾斜板部27とロアレール11の上板部14との間に延在している。摺動部材48は、例えば、第1実施形態の転動体43、44と同一の直径を有する円柱体から形成される。円柱体は上側案内部材41の全長にわたって延在する。突部47はこの摺動部材48の外周面から延在する。摺動部材48及び突部47は前述の上側支持部材42と同様の樹脂材料から一体成形によって形成される。
本実施形態のスライドレール10Aでは、摺動部材48の外周面は、ロアレール11の上板部14及び内板部15の隅部とアッパレール21の第2傾斜板部27とに当接している。摺動部材48の外周面とロアレール11及びアッパレール21との間にはグリース(不図示)が塗布されている。従って、摺動部材48は、ロアレール11及びアッパレール21との間を摺動することによってロアレール11に対するアッパレール21のスライド移動を案内する。こうしたスライドレール10Aによっても第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図8は、本発明の第3実施形態に係るスライドレール10Bの構造を概略的に示す断面図である。この断面図は図3の断面図に対応する。本実施形態では、上側案内部材41の構造についてのみ第1実施形態と異なっており、その他の構造については第1実施形態と同一である。このため、以下においては、第1実施形態と相違する点についてのみ説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図8に示すように、第3実施形態に係るスライドレール10Bでは、上側案内部材41は、第1実施形態と同様に、上側保持部材42及び転動体43、44を備えている。突部47は上側保持部材42から延在している。本実施形態ではさらに、突部47から屈曲しつつ−z方向にさらに延在する第2の突部49が形成される。第2の突部49は、ロアレール11の側板部13の内面に沿って延在し、アッパレール21の第2傾斜板部27とロアレール11の側板部13との間に配置される。本実施形態では、第2の突部49は、樹脂材料から形成され、突部47に一体的に形成される。
本実施形態のスライドレール10Bでは、例えば車両が斜め後方から他の車両に衝突された場合、ロアレール11に対してアッパレール21を+z方向に垂直変位させようとする。このとき、前述の第1実施形態と同様に、第2傾斜板部27は、y方向に変位しつつ+z方向に変位しようとする。第2傾斜板部27の上端と上板部14の内面との間に上側案内部材41の突部47が挟み込まれるので、第2傾斜板部27すなわちアッパレール21の垂直変位は規制される。
同時に、車両の斜め後方からの追突の衝撃は、ロアレール11に対してアッパレール21をy方向に水平変位させようとする。このとき、第2傾斜板部27は+y方向又は−y方向に変位しようとする。図8から明らかなように、第2傾斜板部27の上端と側板部13との間には第2の突部49が挟み込まれるので、第2傾斜板部27すなわちアッパレール21の水平変位は規制される。以上の結果、衝突初期の低荷重を突部47及び第2の突部49で受け止めることができるので、乗員に大きな衝撃が作用することはなく、乗員のむち打ちを防止することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかしながら、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10、10A、10B:スライドレール
11:ロアレール
21:アッパレール
41:案内部材(上側案内部材)
42:保持部材(上側保持部材)
43:転動体
44:転動体
47:突部
49:第2の突部
F:フロア
S:シート

Claims (4)

  1. 車両のフロアにシートをスライド移動可能に連結するスライドレールであって、
    前記フロアに固定されるロアレールと、
    前記シートに固定され、前記ロアレールに対してスライド移動可能に支持されるアッパレールと、
    前記ロアレール及び前記アッパレールの間に配置されて前記アッパレールのスライド移動を案内する案内部材と、
    前記案内部材から延在する突部であって、前記アッパレールを垂直変位させる力が前記アッパレールに作用する際に前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置されて前記アッパレールの垂直変位を規制する突部と、を備え
    前記案内部材は、
    前記ロアレールと前記アッパレールとの間で転動する少なくとも2つの転動体と、
    少なくとも2つの前記転動体の間隔を保持する保持部材と、を備え、
    前記突部は前記保持部材から延在するものであって、
    前記保持部材は、前記ロアレールの上端側において少なくとも一対の転動体を保持する上側保持部材と、前記上側保持部材とは別途設けられ前記ロアレールの下端側において少なくとも一対の転動体を保持する下側保持部材と、を含むことを特徴とするスライドレール。
  2. 前記突部は、一方の前記転動体から他方の前記転動体まで連続的に前記保持部材から延在することを特徴とする、請求項に記載のスライドレール。
  3. 前記突部からさらに延在し、前記アッパレールを水平変位させる力が前記アッパレールに作用する際に前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置されて前記アッパレールの水平変位を規制する第2の突部をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスライドレール。
  4. 前記案内部材は樹脂材料から形成されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のスライドレール。
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