JP2018075056A - 乗物用シート - Google Patents

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伸仁 高井
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芳幸 丸林
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Takahiro Oyama
貴裕 大山
聡 野々山
Satoshi Nonoyama
聡 野々山
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Abstract

【課題】乗物本体に対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物の使用状態において、起倒回転の中心となる軸部に過負荷を掛けにくくすること。
【解決手段】フロア上のベース4に対して起倒回転可能にヒンジ連結されたクッションフレーム10(シート構造物)を有するシートであって、クッションフレーム10を使用状態へと倒し込む移動により、クッションフレーム10の軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)のまわりに起し上げられる後側の枠片11Cをベース4の角パイプ4Cに下側から当てて支持する第1の支持構造S1と、上記軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)のまわりに倒し込まれる張出し片12Aをベース4の丸パイプ4Bに上側から当てて支持する第2の支持構造S2と、を有し、これらの支持構造S1,S2により、使用状態とされたクッションフレーム10に入力される着座荷重Pが受け止められる構成とされている。
【選択図】図7

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、乗物本体上のベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションを着座使用される倒伏した使用状態から後側へと跳ね上げてシートバックの前部に重ねた格納状態とすることのできる構成とされたものが知られている(特許文献1)。具体的には、シートクッションがフロア上のベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結されており、シートクッションを着座使用される倒伏位置へと倒し込むことで、ベースとの間に形成されたストッパ構造が当接して倒伏位置に係止される構成とされている。
特開2007−105295号公報
上記従来技術では、ストッパ構造がシートクッションとフロア上のベースとをヒンジ連結する軸部に設定されている。そのため、シートクッションに乗員の着座荷重が入力されると、軸部に過負荷が掛けられてしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物本体に対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物の使用状態において、起倒回転の中心となる軸部に過負荷を掛けにくくすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、乗物本体上のベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物を有する乗物用シートである。この乗物用シートは、シート構造物をベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結する軸部と、軸部を中心にシート構造物を使用状態へと倒し込む移動により、シート構造物の軸部を中心に起し上げられる領域側の部位をベースに下側から当てて支持する第1の支持構造、及びシート構造物の軸部を中心に倒し込まれる領域側の部位をベースに上側から当てて支持する第2の支持構造と、を有する。第1及び第2の支持構造により、使用状態とされたシート構造物の軸部から第2の支持構造を越えた径方向領域に入力される重力方向の使用荷重が受け止められる構成とされている。
この第1の発明によれば、シート構造物に入力される重力方向の使用荷重が第1及び第2の支持構造により支持されることで、これらの間に挟まれて位置する軸部に使用荷重による負荷が入力されにくくなる。したがって、シート構造物の使用状態において、起倒回転の中心となる軸部に過負荷を掛けにくくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シート構造物を使用状態へと倒し込む移動により、第2の支持構造より先に第1の支持構造が当たる構成とされている。
この第2の発明によれば、第2の支持構造が第1の支持構造より先に当たる構造とは違って、第1の支持構造が第2の支持構造より先に当たっても、使用荷重の入力によりシート構造物が撓むことでもう片方の第2の支持構造も当たる構成とすることができる。したがって、第1及び第2の支持構造の双方をより確実に当てられる構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。第1及び第2の支持構造のうちの少なくともいずれかが、外周面が相手側に向かって膨らむ形に丸められた湾曲面部と、湾曲面部を1点で当てて支持する平面部と、の組み合わせにより構成されている。
この第3の発明によれば、第1及び第2の支持構造のうちの少なくともいずれかを、より当たりの安定する構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。平面部に湾曲面部との当たりを緩衝する弾性体が取り付けられている。
この第4の発明によれば、湾曲面部に弾性体が取り付けられる場合と比べて、弾性体の取り付けや当たりの位置をより安定させることができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。シート構造物がシートクッションの骨格を成すクッションフレームとして構成されている。ベースがクッションフレームの左右両サイド部を軸部により起倒回転可能に支持する左右一対の立板部材を有する構成とされている。クッションフレームは、丸パイプ材がシートクッションの周囲側面に沿う枠状の形に組まれたパイプフレームと、パイプフレームの枠の両サイド部に組み付けられた板状の板フレームと、を有した構成とされている。第2の支持構造が、板フレームに形成された高さ方向に面を向ける平板部と平板部を上側から当てることのできる左右一対の立板部材間に架橋された丸パイプとの組み合わせから成り、平板部に丸パイプとの当たりを緩衝する弾性体が取り付けられている。
この第5の発明によれば、跳上げ回転可能な構成とされたシートクッションを使用状態に倒し込んだ際に、着座荷重が軸部に伝達されにくいように適切に受け止めることのできる構成を簡素に具現化することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートクッションの内部骨格を拡大して表した斜視図である。 図2の平面図である。 図2の正面図である。 図2の側面図である。 シートクッションの跳上げ状態を表した側面図である。 図5の荷重入力状態を表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図7を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の座席として構成されており、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、車両のフロアF(乗物本体)上に設置されたベース4に対して、背凭れとしての使用に適した起立角度の姿勢に固定された状態として設けられている。
シートクッション3は、上述したベース4に対して、着座使用に適した倒伏した姿勢状態と、同姿勢状態からシートバック2の前部に重ねられる位置まで後側に跳ね上げられた格納された姿勢状態と、に切り換え可能にヒンジ連結された状態として設けられている。具体的には、図2〜図4に示すように、上述したシートクッション3の内部骨格を構成する金属製のクッションフレーム10は、1本の丸パイプ材を平面視略四角枠状の形に折り曲げて形成したパイプフレーム11と、同パイプフレーム11の左右両側部にそれぞれ結合された略板状の各ロアアーム12と、によって概略構成されている。ここで、クッションフレーム10が本発明の「シート構造物」に相当し、各ロアアーム12が本発明の「板フレーム」に相当する。
そして、上述したクッションフレーム10は、その左右両側部に結合された各ロアアーム12が、それぞれ、上述したベース4の構成部材である左右一対の各立板部材4Aに対して、回転軸装置5を介して互いに同軸線5Rまわりに回転可能となる状態に連結された状態とされている。上記構成により、シートクッション3が、上述したベース4に対して、図1で前述した使用状態となる倒伏した姿勢状態と、格納状態となる後側に跳ね上げられた姿勢状態と、に切り換え可能に設けられた状態とされている。
図2〜図3に示すように、上述したクッションフレーム10を構成するパイプフレーム11は、その平面視略四角枠状の形に折り曲げられた丸パイプ材の両端部が、四角枠の後側の枠片11Cの幅方向の中央箇所において互いに嵌め込まれて溶着された構成とされている(繋ぎ目11C1)。また、上記パイプフレーム11は、その左右の各枠片における前後方向の中間部から後側にかけての各枠片部分が、互いの幅方向の間隔を内側へ詰めるようにクランク状に折り曲げられたクランク部11Aとなって形成されている。上記構成により、パイプフレーム11は、その前側の枠片11Bよりも後側の枠片11Cの方が幅方向の長さの短い構成とされている。
そして、上述したパイプフレーム11は、その左右の各枠片のクランク部11Aより前側の領域の外側面部にそれぞれ上述した板状の各ロアアーム12が後側に向かって延出する形に組み付けられて溶接された状態とされている。上記構成により、パイプフレーム11は、その左右の各クランク部11Aと、それらの外側に位置する各ロアアーム12と、の間に幅方向の空きスペースSPが形成された構成とされている。
上述した各ロアアーム12は、それぞれ、幅方向に面を向けて前後方向に延出する平板状の部材に、横断面略コ字状に上下側の各縁部が内側に折り曲げられた形状を持つ板状の部材が組み付けられた2重構造の板部材により構成されている。上述した各ロアアーム12は、上述したパイプフレーム11の左右の各枠片の外側面部に対して、上述した横断面略コ字状に折り曲げられた形状部分がそれぞれ嵌め合わされて溶着されることにより、パイプフレーム11の左右の各枠片に一体的に結合された状態とされている。上記組み付けにより、各ロアアーム12は、上述したパイプフレーム11の左右の各枠片に対する各結合箇所から、それぞれ、幅方向に面を向けた形で後側へ延出した形となって設けられた状態とされている。
そして、上述した各ロアアーム12は、それらの後側へ延出した先の各外側面部が、上述したベース4を構成する左右一対の幅方向に面を向けて立ち上がる各立板部材4Aの内側面部と幅方向に対向する形にセットされて、それぞれ回転軸装置5を介して互いに同軸線5Rまわりに回転可能となる状態に連結された状態とされている。詳しくは、上述したベース4は、上述した左右一対の幅方向に面を向けて立ち上がる立板部材4Aと、各立板部材4Aの前上側の角部間に一体的に架け渡されて設けられた丸パイプ4Bと、各立板部材4Aの後上側の領域部間に幅方向に貫通した形となって一体的に架け渡された角パイプ4Cと、各立板部材4Aの内側面部にそれぞれ一体的に結合されて前上側へと形状を張り出させる平板状の各リクライニングプレート4Dと、を有した構成とされている。
上述した丸パイプ4Bは、図5に示すように、上述した回転軸装置5の軸線5Rの設定位置に対して前下側に離間した箇所に配設された状態とされている。また、角パイプ4Cは、上述した回転軸措置の軸線5Rの設定位置に対して後上側に離間した箇所に配設された状態とされている。上述した角パイプ4Cは、図2〜図3に示すように、各立板部材4Aの後側の縁部から内側に折り曲げられて張り出す各面部の上縁部から前側に折り曲げられた各庇片4A1がそれらの天板面に当てられて溶接された状態とされている。上記各庇片4A1による上側からの支持により、角パイプ4Cは、上述した各立板部材4Aの間で上方向への負荷を受けた際の曲げに対して強い構造強度を発揮することのできる構成とされている。
回転軸装置5は、図2〜図4に示すように、上述したクッションフレーム10の右側のロアアーム12をベース4の右側の立板部材4Aに対して回転可能となる状態に連結するリクライナ5Aと、左側のロアアーム12を左側の立板部材4Aに対して回転可能となる状態に連結する連結ピン5Bと、同左側のロアアーム12と立板部材4Aとの間に掛着されたスパイラルスプリング5Cと、同左側のロアアーム12の内側面部に取り付けられたダンパ5Dと、によって構成されている。ここで、上述したリクライナ5A及び連結ピン5Bがそれぞれ本発明の「軸部」に相当する。
上述したリクライナ5Aは、回転止め機能を備えた略円盤状のラウンドリクライナとして構成されている。上述したリクライナ5Aは、上述した右側のロアアーム12と右側の立板部材4Aとの間に介在した状態に設けられて、これらを互いに中心の軸線5Rまわりに相対回転させられる状態に連結した状態となって設けられている。上述したリクライナ5Aは、図6に示すように、右側のロアアーム12がシートクッション3の格納状態となる位置まで後ろ側に跳ね上げられることにより、同右側のロアアーム12と立板部材4Aとの間の相対回転をロックするように作動して、シートクッション3を上記跳ね上げた格納状態の位置に保持するようになっている。上記リクライナ5Aの回転ロック状態は、シート1の所定箇所に設けられた図示しない操作レバーが使用者によって引張られる操作によって解除されるようになっている。
連結ピン5Bは、図2〜図3に示すように、上述した左側のロアアーム12の内側面部に取り付けられたダンパ5Dの中心部と、同左側のロアアーム12と、左側の立板部材4Aと、に幅方向に貫通した状態に差し込まれて設けられている。詳しくは、上述した連結ピン5Bは、左側の立板部材4Aに一体的に固定され、同立板部材4Aに対して左側のロアアーム12を相対回転させられる状態に軸支した状態となって設けられている。スパイラルスプリング5Cは、左側の立板部材4Aの外側に配置され、その中心側の端部が立板部材4Aに引掛けられて固定され、外周側の端部が左側のロアアーム12に引掛けられて固定された状態とされている。上述したスパイラルスプリング5Cは、上述した左側のロアアーム12を立板部材4Aに対して、常に跳ね上げ方向に回転付勢するように力を掛けた状態とされており、シートクッション3に人が座っていない無負荷状態では、その回転付勢力によって、シートクッション3をその自重に抗して格納状態の位置(図6参照)まで起こし上げることができるようになっている。
ダンパ5Dは、いわゆるロータリダンパであり、図2〜図3に示すように、本体ケースが左側のロアアーム12の内側面部に一体的に取り付けられて、上述した空きスペースSP内に配設された状態とされている。上述したダンパ5Dは、上述した本体ケース内の中心部に組み付けられたロータに上述した連結ピン5Bが内側から通されて一体的に連結された構成とされている。上記構成のダンパ5Dは、上述した左側のロアアーム12がスパイラルスプリング5Cの付勢力を受けて後側へと跳ね上げられる回転により、本体ケースとロータとの間に相対回転を生じさせて、これらの間に充填されたオイルの粘性抵抗により、上述したロアアーム12の跳ね上げ回転の速度を適度に抑制するようになっている。上記ダンパ5Dの設定により、シートクッション3のスパイラルスプリング5Cの付勢力によって跳ね上げられる回転速度に弾みが付き過ぎないようになっている。
上述したシートクッション3は、上述した回転軸装置5の構成によって、図5に示す使用状態となる倒伏した姿勢状態と、図6に示す格納状態となる後側に跳ね上げられた姿勢状態と、の間で展開格納することができるようになっている。具体的には、シートクッション3は、その着座使用される前の初期状態では、図2〜図3で前述したスパイラルスプリング5Cの付勢力によって、図6に示す格納状態へと跳ね上げられて、その位置でリクライナ5Aにより回転ロックされて保持された状態とされている。そして、上述したシートクッション3は、上記初期状態から着座使用される際には、先ず、上述した不図示の操作レバーを使用者が引いてリクライナ5Aの回転ロック状態を解除させ、その上でシートクッション3を前側へと倒し込むことにより、図5に示す着座使用可能な倒伏姿勢の状態へと切り換えられる。
そして、上述したシートクッション3は、上述した倒伏姿勢となる状態まで倒し込まれることにより、上述したクッションフレーム10の軸線5Rより後側に張り出す部分(後側の枠片11C)がベース4の角パイプ4Cに下側から当てられると共に、軸線5Rより前側に張り出す部分(各張出し片12A)がベース4の丸パイプ4Bに上側から当てられて、倒し込み方向の回転が規制された状態となる。
具体的には、図7に示すように、上述したシートクッション3は、上述したパイプフレーム11の後側の枠片11Cが、上述した角パイプ4Cの底板部に対して、同底板部に取り付けられた左右一対の緩衝ゴム4C1を間に介して弾性的に当てられるようになっている(第1の支持構造S1)。また、上述したシートクッション3は、上述した各ロアアーム12の下縁部から内側に向かって垂直に折り曲げられた各張出し片12Aが、上述した丸パイプ4Bの頂点部に対して、各張出し片12Aの底面部に取り付けられた各緩衝ゴム12A1を間に介して弾性的に当てられるようになっている(第2の支持構造S2)。ここで、丸パイプ4Bが本発明の「湾曲面部」に相当し、角パイプ4Cが本発明の平面部に相当し、各緩衝ゴム4C1,12A1がそれぞれ本発明の「弾性体」に相当する。また、クッションフレーム10の後側の枠片11Cが本発明の「起し上げられる領域側の部位」及び「湾曲面部」に相当し、各張出し片12Aがそれぞれ本発明の「倒し込まれる領域側の部位」、「平面部」及び「平板部」にそれぞれ相当する。
上述した第1の支持構造S1と第2の支持構造S2とによる支持により、シートクッション3は、乗員の着座によりクッションフレーム10に入力される下方向の着座荷重P(使用荷重)を、弾性的に緩衝しながら強く受け止めることができるようになっている。詳しくは、上述したクッションフレーム10は、その軸線5Rより前側に位置する前側の枠片11B等の箇所に掛けられる下方向の着座荷重Pを、上述した軸線5Rより後側に位置する後側の枠片11Cが角パイプ4Cに下側から当たって支持される第1の支持構造S1の支持力と、上述した軸線5Rより前側に位置する各張出し片12Aが丸パイプ4Bに上側から当たって支持される第2の支持構造S2の支持力と、によって、受け止めるようになっている。これら第1の支持構造S1と第2の支持構造S2とによる支持により、クッションフレーム10は、上述した着座荷重Pの入力があっても、これら第1の支持構造S1と第2の支持構造S2との間に位置する回転軸装置5のリクライナ5Aや連結ピン5Bに対して曲げの負荷を入力することなく、着座荷重Pを受け止めることができるようになっている。
詳しくは、上述したクッションフレーム10は、上述した倒伏姿勢となる状態まで倒し込まれる移動により、上述した各張出し片12Aが丸パイプ4Bに上側から当てられるよりも前に後側の枠片11Cが角パイプ4Cの底板部に下側から当てられ、次いで、各張出し片12Aが丸パイプ4Bに上側から当てられるように隙間設定されている。このような構成とされていることにより、クッションフレーム10は、その軸線5Rより前側の第2の支持構造S2が後側の第1の支持構造S1よりも先に当てられて支持されることのない構成とされており、着座荷重Pの入力を受けた際に、第1の支持構造S1と第2の支持構造S2との双方が確実に当てられた状態となって支持されるようになっている。
すなわち、クッションフレーム10は、仮に、その軸線5Rより前側の第2の支持構造S2が後側の第1の支持構造S1よりも先に当てられて支持されるようなことがあると、回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)と第2の支持構造S2とによる2点支持により、着座荷重Pの入力によって前側の第2の支持構造S2を支点に前側の領域が下側に撓んでも、回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)の支持により軸線5Rより後側の領域が上側に撓むことがなくなる。したがって、軸線5Rより後側の第1の支持構造S1が当てられる状態とならず、結果として回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)に上方向の曲げの負荷が入力されてしまうこととなる。
しかし、クッションフレーム10は、その軸線5Rより後側の第1の支持構造S1が前側の第2の支持構造S2よりも僅かに先に当てられて支持されるようになっている。したがって、上述したクッションフレーム10は、上述した回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)と第1の支持構造S1とによる2点支持状態となってから、着座荷重Pの入力により回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)を支点に前側の領域が下側に僅かに撓むことで、直ぐに軸線5Rより前側の第2の支持構造S2が当てられた状態となって、回転軸装置5(リクライナ5Aや連結ピン5B)に上方向の曲げの負荷を掛けない状態とすることができるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成とされている。すなわち、乗物本体(フロアF)上のベース(ベース4)に対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物(クッションフレーム10)を有する乗物用シート(シート1)である。この乗物用シート(シート1)は、シート構造物(クッションフレーム10)をベース(ベース4)に対して起倒回転可能にヒンジ連結する軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)と、軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)を中心にシート構造物(クッションフレーム10)を使用状態へと倒し込む移動により、シート構造物(クッションフレーム10)の軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)を中心に起し上げられる領域側の部位(後側の枠片11C)をベース(ベース4の角パイプ4C)に下側から当てて支持する第1の支持構造(第1の支持構造S1)、及びシート構造物(クッションフレーム10)の軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)を中心に倒し込まれる領域側の部位(張出し片12A)をベース(ベース4の丸パイプ4B)に上側から当てて支持する第2の支持構造(第2の支持構造S2)と、を有する。第1及び第2の支持構造(第1及び第2の支持構造S1,S2)により、使用状態とされたシート構造物(クッションフレーム10)の軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)から第2の支持構造(第2の支持構造S2)を越えた径方向領域に入力される重力方向の使用荷重(着座荷重P)が受け止められる構成とされている。
このように、シート構造物(クッションフレーム10)に入力される重力方向の使用荷重(着座荷重P)が第1及び第2の支持構造(第1及び第2の支持構造S1,S2)により支持されることで、これらの間に挟まれて位置する軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)に使用荷重(着座荷重P)による負荷が入力されにくくなる。したがって、シート構造物(クッションフレーム10)の使用状態において、起倒回転の中心となる軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)に過負荷を掛けにくくすることができる。
また、シート構造物(クッションフレーム10)を使用状態へと倒し込む移動により、第2の支持構造(第2の支持構造S2)より先に第1の支持構造(第1の支持構造S1)が当たる構成とされている。このような構成とされていることにより、第2の支持構造(第2の支持構造S2)が第1の支持構造(第1の支持構造S1)より先に当たる構造とは違って、第1の支持構造(第1の支持構造S1)が第2の支持構造(第2の支持構造S2)より先に当たっても、使用荷重(着座荷重P)の入力によりシート構造物(クッションフレーム10)が撓むことでもう片方の第2の支持構造(第2の支持構造S2)も当たる構成とすることができる。したがって、第1及び第2の支持構造(第1及び第2の支持構造S1,S2)の双方をより確実に当てられる構成とすることができる。
また、第1及び第2の支持構造(第1及び第2の支持構造S1,S2)のうちの少なくともいずれか(双方)が、外周面が相手側に向かって膨らむ形に丸められた湾曲面部(丸パイプ4B、後側の枠片11C)と、湾曲面部(丸パイプ4B、後側の枠片11C)を1点で当てて支持する平面部(各張出し片12A、角パイプ4C)と、の組み合わせにより構成されている。このような構成とされていることにより、第1及び第2の支持構造(第1及び第2の支持構造S1,S2)のうちの少なくともいずれか(双方)を、より当たりの安定する構成とすることができる。
また、平面部(各張出し片12A、角パイプ4C)に湾曲面部(丸パイプ4B、後側の枠片11C)との当たりを緩衝する弾性体(緩衝ゴム12A1、緩衝ゴム4C1)が取り付けられている。このような構成とされていることにより、湾曲面部(丸パイプ4B、後側の枠片11C)に弾性体が取り付けられる場合と比べて、弾性体(緩衝ゴム12A1、緩衝ゴム4C1)の取り付けや当たりの位置をより安定させることができる。
また、シート構造物がシートクッション(シートクッション3)の骨格を成すクッションフレーム(クッションフレーム10)として構成されている。ベース(ベース4)がクッションフレーム(クッションフレーム10)の左右両サイド部を軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)により起倒回転可能に支持する左右一対の立板部材(立板部材4A)を有する構成とされている。クッションフレーム(クッションフレーム10)は、丸パイプ材がシートクッション(シートクッション3)の周囲側面に沿う枠状の形に組まれたパイプフレーム(パイプフレーム11)と、パイプフレーム(パイプフレーム11)の枠の両サイド部に組み付けられた板状の板フレーム(ロアアーム12)と、を有した構成とされている。第2の支持構造(第2の支持構造S2)が、板フレーム(ロアアーム12)に形成された高さ方向に面を向ける平板部(各張出し片12A)と平板部(各張出し片12A)を上側から当てることのできる左右一対の立板部材(立板部材4A)間に架橋された丸パイプ(丸パイプ4B)との組み合わせから成り、平板部(各張出し片12A)に丸パイプ(丸パイプ4B)との当たりを緩衝する弾性体(緩衝ゴム12A1)が取り付けられている。このように、跳上げ回転可能な構成とされたシートクッション(シートクッション3)を使用状態に倒し込んだ際に、着座荷重(着座荷重P)が軸部(リクライナ5A及び連結ピン5B)に伝達されにくいように適切に受け止めることのできる構成を簡素に具現化することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、シート構造物(乗物本体上のベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物)は、シートクッションの他、アームレストやテーブル等の倒し込まれた状態で重力方向の使用荷重を受ける様々な構造物をその対象とすることができるものである。また、シートバックがシートクッション上に折り畳まれた状態で前後左右に跳ね上げられる構成とされたシート構造物であってもよい。また、第1及び第2の支持構造は、それぞれ、平面同士や曲面同士の当たりで支持する構成であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 ベース
4A 立板部材
4A1 庇片
4B 丸パイプ(湾曲面部)
4C 角パイプ(平面部)
4C1 緩衝ゴム(弾性体)
4D リクライニングプレート
5 回転軸装置
5A リクライナ(軸部)
5B 連結ピン(軸部)
5C スパイラルスプリング
5D ダンパ
5R 軸線
10 クッションフレーム(シート構造物)
11 パイプフレーム
11A クランク部
11B 前側の枠片
11C 後側の枠片(起し上げられる領域側の部位、湾曲面部)
11C1 繋ぎ目
12 ロアアーム(板フレーム)
12A 張出し片(倒し込まれる領域側の部位、平面部、平板部)
12A1 緩衝ゴム(弾性体)
F フロア(乗物本体)
SP 空きスペース
P 着座荷重(使用荷重)
S1 第1の支持構造
S2 第2の支持構造

Claims (5)

  1. 乗物本体上のベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結されたシート構造物を有する乗物用シートであって、
    前記シート構造物を前記ベースに対して起倒回転可能にヒンジ連結する軸部と、
    該軸部を中心に前記シート構造物を使用状態へと倒し込む移動により、前記シート構造物の前記軸部を中心に起し上げられる領域側の部位を前記ベースに下側から当てて支持する第1の支持構造、及び前記シート構造物の前記軸部を中心に倒し込まれる領域側の部位を前記ベースに上側から当てて支持する第2の支持構造と、を有し、
    前記第1及び第2の支持構造により、前記使用状態とされた前記シート構造物の前記軸部から前記第2の支持構造を越えた径方向領域に入力される重力方向の使用荷重が受け止められる構成とされている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シート構造物を使用状態へと倒し込む移動により、前記第2の支持構造より先に前記第1の支持構造が当たる構成とされている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記第1及び第2の支持構造のうちの少なくともいずれかが、外周面が相手側に向かって膨らむ形に丸められた湾曲面部と、該湾曲面部を1点で当てて支持する平面部と、の組み合わせにより構成されている乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記平面部に前記湾曲面部との当たりを緩衝する弾性体が取り付けられている乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記シート構造物がシートクッションの骨格を成すクッションフレームとして構成され、前記ベースが前記クッションフレームの左右両サイド部を前記軸部により起倒回転可能に支持する左右一対の立板部材を有する構成とされ、
    前記クッションフレームは、丸パイプ材が前記シートクッションの周囲側面に沿う枠状の形に組まれたパイプフレームと、該パイプフレームの枠の両サイド部に組み付けられた板状の板フレームと、を有した構成とされ、前記第2の支持構造が、前記板フレームに形成された高さ方向に面を向ける平板部と該平板部を上側から当てることのできる前記左右一対の立板部材間に架橋された丸パイプとの組み合わせから成り、前記平板部に前記丸パイプとの当たりを緩衝する前記弾性体が取り付けられている乗物用シート。
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