JP2013001255A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】テーラードブランク材を用いたシート骨格の構成の合理化を図る。
【解決手段】シートバック10のサイド骨格11が板厚の薄い鋼板材11Aと板厚の厚い鋼板材11Bとを接合した構成から成る車両用シート1であって、サイド骨格11にシートバック10を前回転させる方向の附勢力をかける渦巻きばね40と、渦巻きばね40の一端をサイド骨格11に掛着させる掛部材B2と、を有する。掛部材B2が、サイド骨格11を構成する板厚の厚い鋼板材11Bの一部を側方に曲げることで形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、サイド骨格が板厚の異なる複数の鋼板材を接合した構成から成る車両用シートに関する。
一般に、車両用シートのシートバックの両サイド骨格は、そのシートバックの背凭れ使用時に受けるモーメント負荷が高くなっていく根元側(下端側)に向かって、漸次、板幅が広げられるなどして構造強度が高められた構成とされている。ここで、下記特許文献1には、シートバックの両サイド骨格が、板厚の異なる鋼板材を高さ方向に突き当てて接合したテーラードブランク材により構成されたものが開示されている。この開示では、各鋼板材は、両サイド骨格の構造強度が根元側に向かって高くなっていくように、根元側に向かって板厚が増していくように組まれた構成とされている。そして、上記開示には示されていないが、上記両サイド骨格の構造強度の高い根元側の板部には、シートバックに起こし上げ方向の回転附勢力をかける渦巻きばねの外端を掛着させるためのブラケットが一体的に結合されている。このような構造強度の高い骨格部分にブラケットを設定することにより、補強材を追加設定することなく、ブラケットを設定することが可能とされている。
特開2006−51272号公報
しかし、上記のような複数の鋼板材が用いられる構成において、更にブラケットが追加される構成となると、部品点数が多くなるため、組み付け工数の増大など、問題要因が多くなる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート骨格の構成の合理化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、サイド骨格が板厚の異なる複数の鋼板材を接合した構成から成る車両用シートであって、サイド骨格に特定の移動方向への附勢力をかけるばね部材と、ばね部材の一端をサイド骨格に掛着させる掛部材と、を有する。掛部材が、サイド骨格を構成する各鋼板材のうち、板厚の厚い鋼板材の一部を側方に曲げて形成したものとなっている。
この第1の発明によれば、サイド骨格を構成する板厚の厚い鋼板材の一部を曲げて、ばね部材の一端を掛着させるための掛部材を形成することにより、構造強度の高い掛部材を、別部材を用いることなく形成することができる。したがって、シート骨格の構成を合理化することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。サイド骨格は、シートバックの骨格を構成し、シートバックの高さ方向に各鋼板材が下方側に板厚が増大していくように接合された構成とされている。各鋼板材は、互いの板厚の違いが互いの外側の板面間において段差状となって現れるように突き当てられて接合されている。サイド骨格の最下部に配される板厚の厚い鋼板材の外側の板面に、サイド骨格を傾動可能に支持するリクライニング装置が結合されるようになっていると共に、この板厚の厚い鋼板材にシートバックを常時シート前方側に回転附勢するように設定される上記ばね部材たる渦巻きばねの外端を掛着させるための掛部材が、鋼板材の上部が外側に曲げられることで形成されている。
この第2の発明によれば、シートバックのサイド骨格が、その使用時に受けるモーメント負荷が高くなっていく根元側(下端側)に向かって、漸次、構造強度が高くなっていくように構成される。また、サイド骨格の最下部に配される板厚の厚い鋼板材に掛部材が設定されることにより、この掛部材に対し、シートバックを常時シート前方側に回転附勢するために設定される渦巻きばねの外端を掛着させるのに必要な構造強度を備えさせることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。サイド骨格は、その互いに突き当てられて接合される板厚の薄い側の鋼板材と板厚の厚い側の鋼板材との接合が、板厚の厚い側の鋼板材に板厚方向に半抜き加工されて形成された段差部上に、板厚の薄い側の鋼板材が突き当てられて、互いに当接状態とされた2方向の当接面同士が溶接されて接合された構成とされている。
この第3の発明によれば、板厚の厚い側の鋼板材に形成された段差部上に板厚の薄い側の鋼板材が突き当てられて、その当接する2方向の当接面同士が接合されることにより、両鋼板材同士の接合強度が高められる。具体的には、両鋼板材同士は、互いの2方向の当接面同士が接合された構造により、互いが引き離される力に対して、せん断強度と引張り強度とがそれぞれ発揮される高い構造強度が発揮される構成となる。したがって、サイド骨格をより高い構造強度を備えた構成とすることができる。
実施例1の車両用シートの要部を拡大して示した斜視図である。 サイド骨格の連結構造を示した分解斜視図である。 シートバックのサイド骨格を示した側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 他の実施例となるサイド骨格の構成を示した側面図である。 他の実施例となるサイド骨格の構成を示した側面図である。 他の実施例となるサイド骨格の構成を示した斜視図である。 他の実施例となるサイド骨格の構成を示した側面図である。 他の実施例となるサイド骨格の構成を示した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1に示すように、着座乗員の背凭れとなるシートバック10と、着座部となるシートクッション20と、を備えて構成されている。シートバック10は、その内部骨格が、左右一対の縦長状のサイド骨格11と、これらサイド骨格11の上部間に架け渡されて一体的に結合された鋼管製の上部骨格12と、から成る逆U字状の形に組まれて構成されている。上記シートバック10は、その両サイド骨格11の両下部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置30を間に介して、シートクッション20の両サイドの骨格構造を構成する各サイド骨格21の後部にそれぞれ連結されて支持されている。
上記各リクライニング装置30は、常時は、シートバック10の背凭れ角度を固定したロック状態とされて保持されており、図示しないシートクッション20の車両外側の側部等の箇所に設けられた解除レバーを操作することにより、それらのロック状態が一斉に解除操作されて、シートバック10の背凭れ角度を変えられるアンロック状態に切り替えられるようになっている。また、上記各リクライニング装置30は、上記図示しない解除レバーの操作状態が解かれることにより、附勢により一斉に元のロック状態に戻されて、シートバック10の背凭れ角度を固定した状態に戻されるようになっている。
ここで、上記シートバック10の両サイド骨格11と、シートクッション20の両サイド骨格21との間には、シートバック10を常時シート前方側に回転させる方向に附勢する渦巻きばね40が掛着されている。これら渦巻きばね40は、その内側の端部が、シートクッション20の各サイド骨格21の後部にシート外側にそれぞれ切り起こし形成された掛部材21Aにそれぞれ掛着されて固定されており、外側の端部が、シートバック10の各サイド骨格11の下部にシート外側にそれぞれ折り曲げられて形成された掛部材B2にそれぞれ掛着されて固定されている。これら渦巻きばね40の附勢力により、シートバック10は、常時シート前方側に回転附勢された状態とされるため、上述した各リクライニング装置30のロック状態が解除操作されることにより、附勢により着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員の背部を前後に傾動させる動きに追従してその背凭れ角度位置を自由に変化させるように動けるようになっている。
ところで、上述したシートバック10の両サイド骨格11は、そのシートバック10の背凭れ使用時に受けるモーメント負荷が高くなっていく根元側(下端側)に向かって、その構造強度が高くなっていくように、板厚が段階的に増大変化する形に形成されている。具体的には、各サイド骨格11は、それぞれ、板厚の薄い鋼板材11Aと板厚の厚い鋼板材11Bとが高さ方向に突き当てられて一体的に接合されたテーラードブランク材により構成されている。このように、各サイド骨格11は、その高い構造強度が要求される下部の構造部分に板厚の厚い鋼板材11Bが設定されていることにより、この部分に補強材を別途増設することなく、必要とされる高い構造強度が担保された構成とされている。
また、上述した各サイド骨格11に形成された各渦巻きばね40の外側の端部を掛着させるための掛部材B2は、それぞれ、上述した板厚の厚い鋼板材11Bの上部をシート外側に折り曲げることで形成されている。これにより、シートバック10のような重量物を附勢回転させるばね力の強い渦巻きばね40を掛着させるものとして高い構造強度が要求される各掛部材B2が、それぞれ、別部材を増設することなく、上述した高い構造強度を持つ板厚の厚い鋼板材11Bの構成によって担保された状態として合理化されて形成されている。以下、上述した各サイド骨格11の具体的な構成について詳しく説明する。なお、各サイド骨格11は、互いに左右対称の形に形成された同じ骨格構造を備えた構成となっているため、以下では、これらを代表して、図1に示す向かって右側に示されたサイド骨格11の構成について説明することとする。
図2〜図3に示すように、サイド骨格11は、そのリクライニング装置30が結合される下部領域の骨格構造が板厚の厚い鋼板材11Bにより構成され、そこから上の広い領域に亘る骨格構造が板厚の薄い鋼板材11Aにより構成された、2枚の板材の結合体(テーラードブランク材)により構成されている。上述した各鋼板材11A,11Bは、図4に示すように、それらの板厚方向がシート幅方向を向くように配置されており、上側にくる薄い鋼板材11Aは、下側にくる厚い鋼板材11Bに形成された板厚方向に半抜き加工された段差部B1上にシート高さ方向とシート幅方向(板厚方向)とにそれぞれ面当接するように突き当てられて、各当接面同士が互いにレーザー溶接により一体的に接合された構成とされている。上述した厚い鋼板材11Bの段差部B1は、その段差の上方部が段差の下方部よりもシート外側に張り出す段差となるように板厚方向に半抜き加工されて形成されており、その段差寸法は、薄い鋼板材11Aの板厚寸法よりも小さい僅かな段差となるように形成されている。
そして、上記段差部B1に対し、薄い鋼板材11Aの下部が段差の角部に嵌合するようにシート高さ方向とシート幅方向とにそれぞれ突き当てられることにより、薄い鋼板材11Aのシート外側の側面が段差の側面である第1当接面B1aに当接し、薄い鋼板材11Aの下面が段差の上面である第2当接面B1bに当接した状態となる。そして、これら2方向に当接した薄い鋼板材11Aと厚い鋼板材11Bの各当接面同士をレーザー溶接により一体的に接合することにより、薄い鋼板材11Aが厚い鋼板材11Bに対してシート下方側とシート外方側とからそれぞれ支えられた状態として強固に一体的に接合された状態となる。上記厚い鋼板材11Bの段差の上方部は、図3〜図4に示すように、そのシート内側を向く面(上述した第1当接面B1a)が薄い鋼板材11Aのシート外側の側面に面当接して接合されているが、そのシート前後方向中央の上縁部分は、シート外側に折り曲げられて突出した掛部材B2として形成されている。この掛部材B2は、厚い鋼板材11Bが折り曲げられて形成されていることから、上述した強いばね力を発揮する渦巻きばね40(図2参照)を掛着するのに必要な高い構造強度を備えて構成されている。この掛部材B2に対して、渦巻きばね40の外側の端部は、シート後方側から引掛けられて掛着されている。
上記サイド骨格11は、上述した厚い鋼板材11Bと、そのシート外側に配されたシートクッション20のサイド骨格21の後部と、の間にリクライニング装置30が介設されて連結されている。ここで、リクライニング装置30は、円盤形状のラチェット31及びガイド32と、これらラチェット31とガイド32とを軸方向に組み付けた状態に保持する外周リング33と、を有する。ラチェット31は、シートバック10のサイド骨格11(厚い鋼板材11B)のシート外側の側面に一体的に接合され、ガイド32は、シートクッション20のサイド骨格21のシート内側の側面に一体的に接合されている。上記ラチェット31とガイド32とは、互いに軸方向に組み付けられることにより、互いに相対回転可能に支え合った状態となり、これらラチェット31とガイド32との間に跨って装着される外周リング33により軸方向に外れ止めされた状態とされて保持されている。
上記ラチェット31とガイド32とは、互いの円盤面間に設けられた図示しないロック歯のロック構造により、常時は互いの相対回転が規制されたロック状態とされて保持されている。この構成により、リクライニング装置30が、通常時、シートバック10の背凭れ角度を固定したロック状態に保持された状態とされている。また、上記ラチェット31とガイド32とは、これらの軸心部間に軸方向に挿通された図示しない操作軸が、前述した図示しない解除レバーの操作によって軸回転操作されることにより、上記附勢に抗してロック歯のロック状態が解除されて、ラチェット31とガイド32との相対回転が許容される状態となる。これにより、上記ラチェット31とガイド32との相対回転が可能とされたリクライニング装置30を介して、シートバック10がシートクッション20に対して背凭れ角度を調整することのできる回転フリー状態となる。
上記ラチェット31が接合されるシートバック10のサイド骨格11の厚い鋼板材11Bには、上述したリクライニング装置30の軸心部に挿通される図示しない操作軸を通すための貫通孔B3と、ラチェット31の円盤面上に軸方向に突出して形成された図示しない複数のダボをそれぞれ嵌合させられるようにするためのダボ孔B4と、がそれぞれ貫通形成されている。また、シートクッション20のサイド骨格21にも、上述したリクライニング装置30の軸心部に挿通される図示しない操作軸を通すための貫通孔21Bと、ガイド32の円盤面上に軸方向に突出して形成された複数のダボ32Aをそれぞれ嵌合させられるようにするためのダボ孔21Cと、がそれぞれ貫通形成されている。上記貫通孔21Bは、前述した掛部材21Aの切り起こし形成によって切り抜かれて形成されている。
また、上記シートクッション20のサイド骨格21には、シートバック10の前倒れ回転を係止させる前倒れストッパ21Dと、後倒れ回転を係止させる後倒れストッパ21Eと、が形成されている。これら前倒れストッパ21Dや後倒れストッパ21Eは、シートバック10の各方向への倒れ込み回転を、シートバック10のサイド骨格11に形成された上述した掛部材B2の前側縁部や後側縁部を当接させることにより係止させる構成となっている。このように、シートバック10のサイド骨格11に設けられる掛部材B2が、構造強度の高い厚い鋼板材11Bにより形成されていることにより、この掛部材B2を、上記のようにシートバック10を前倒れさせた位置や後倒れさせた位置で係止させるための当接部としても機能させることができ、サイド骨格11の構成を極めて合理化させた形に形成することができる。
このように、本実施例の車両用シート1の構成によれば、シートバック10のサイド骨格11を構成する板厚の厚い鋼板材11Bの一部を曲げて、渦巻きばね40の一端を掛着させるための掛部材B2を形成することにより、構造強度の高い掛部材B2を、別部材を用いることなく形成することができる。したがって、シート骨格の構成を合理化することができる。また、板厚の厚い側の鋼板材11Bに形成された段差部B1上に板厚の薄い側の鋼板材11Aが突き当てられて、その当接する2方向の当接面同士が接合されることにより、両鋼板材11A,11B同士の接合強度が高められる。具体的には、両鋼板材11A,11B同士は、互いの2方向の当接面同士が接合された構造により、互いが引き離される力に対して、せん断強度と引張り強度とがそれぞれ発揮される高い構造強度が発揮される構成となる。したがって、サイド骨格11をより高い構造強度を備えた構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、図5に示すように、厚い鋼板材11Bに形成する段差部B1の段差寸法を、薄い鋼板材11Aの板厚寸法と同じにして、薄い鋼板材11Aをシート内方側に張り出させないように厚い鋼板材11Bに接合するようにしてもよい。また、図6に示すように、厚い鋼板材11Bに段差部(B1)を設けず、その側面に薄い鋼板材11Aの側面を突き当てて接合したものであってもよい。
また、図7に示すように、サイド骨格11の厚い鋼板材11Bの段差の上方部の板面部に、薄い鋼板材11Aの側面に面当接する部位面(第1当接面B1a)を拡張させる延出部B5を形成してもよい。同図に示した構成では、延出部B5は、厚い鋼板材11Bの段差の上方部の前部と後部の各上縁部に、それぞれ上方側に面形状を延出させる形となって形成されている。また、図8に示すように、延出部B6を厚い鋼板材11Bの段差の上方部に広く上方側に延出させて形成し、薄い鋼板材11Aの側面に面当接する部位面(第1当接面B1a)を広く拡張させた構成としてもよい。その際、掛部材B2は、同図に示すように、上記延出部B6の形成領域の一部を切り起こして形成するようにしてもよい。また、図9に示すように、掛部材B2を、厚い鋼板材11Bと薄い鋼板材11Aとに跨って切り起こすことで形成し、渦巻きばね40の端部が掛けられる部位面に、厚い鋼板材11Bの一部がかかるようにして、この厚い鋼板材11Bの一部によって渦巻きばね40の端部の掛着に必要な構造強度を担保させる構成としてもよい。
また、上記実施例では、両鋼板材11A,11Bの接合にレーザー溶接を用いたものを例示したが、アーク溶接等の他の接合手段を用いても構わない。また、上記実施例では、本発明の「サイド骨格」の構成をシートバック10のサイド骨格11に適用したものを示したが、シートクッションのサイド骨格に適用することもできる。また、サイド骨格を構成する各鋼板材の並び方向は、サイド骨格の長手方向に限らず、短手方向であってもよい。また、薄い鋼板材と厚い鋼板材の並びも、その適用対象物に要求される構造強度に合わせて適宜定められるものであり、特に限定されるものではない。また、サイド骨格は、互いに板厚の異なる3枚以上の鋼板材が接合されて構成されるものであってもよい。また、各鋼板材の接合面は、板厚方向や板長方向に斜めにカットされた面に設定されていてもよい。これにより、鋼板材同士の接合面が広く確保されるため、鋼板材同士の接合強度を更に高めることができる。また、上記実施例では、本発明の「ばね部材」に相当するものとして、シートバックを前回転させる方向に附勢する渦巻きばね40を示したが、「ばね部材」は、サイド骨格に特定の移動方向への附勢力をかけるものとして用いられるものであればよく、ばねの種類や附勢方向や掛部材への掛構造は特に限定されるものではない。
1 車両用シート
10 シートバック
11 サイド骨格
11A 鋼板材
11B 鋼板材
B1 段差部
B1a 第1当接面
B1b 第2当接面
B2 掛部材
B3 貫通孔
B4 ダボ孔
B5 延出部
B6 延出部
12 上部骨格
20 シートクッション
21 サイド骨格
21A 掛部材
21B 貫通孔
21C ダボ孔
21D 前倒れストッパ
21E 後倒れストッパ
30 リクライニング装置
31 ラチェット
32 ガイド
32A ダボ
33 外周リング
40 渦巻きばね

Claims (3)

  1. サイド骨格が板厚の異なる複数の鋼板材を接合した構成から成る車両用シートであって、
    前記サイド骨格に特定の移動方向への附勢力をかけるばね部材と、
    前記ばね部材の一端を前記サイド骨格に掛着させる掛部材と、を有し、
    前記掛部材が、前記サイド骨格を構成する各鋼板材のうち、板厚の厚い鋼板材の一部を側方に曲げて形成したものであることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記サイド骨格は、シートバックの骨格を構成し、該シートバックの高さ方向に前記各鋼板材が下方側に板厚が増大していくように接合された構成とされ、前記各鋼板材は互いの板厚の違いが互いの外側の板面間において段差状となって現れるように突き当てられて接合されており、前記サイド骨格の最下部に配される板厚の厚い鋼板材の外側の板面に前記サイド骨格を傾動可能に支持するリクライニング装置が結合されるようになっていると共に、該板厚の厚い鋼板材に前記シートバックを常時シート前方側に回転附勢するように設定される前記ばね部材たる渦巻きばねの外端を掛着させるための前記掛部材は当該鋼板材の上部が外側に曲げられることで形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記サイド骨格は、その互いに突き当てられて接合される板厚の薄い側の鋼板材と板厚の厚い側の鋼板材との接合が、該板厚の厚い側の鋼板材に板厚方向に半抜き加工されて形成された段差部上に前記板厚の薄い側の鋼板材が突き当てられて、互いに当接状態とされた2方向の当接面同士が溶接されて接合された構成とされていることを特徴とする車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015030341A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
JP2017030496A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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