JP2017030496A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
Description
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。先ず、図1を参照しながら、シート1の基本構成について説明する。なお、以下の説明において、「シート幅方向」「シート高さ方向」等、各種方向に「シート」を付して説明する場合には、シート1に対する各種方向を示すものとする。また、「シート外側」「シート内側」と示す場合には、シート幅方向における内側、外側をそれぞれ示すものとする。また、「車両外側」「車両内側」と示す場合には、車両の幅方向における内側、外側をそれぞれ示すものとする。
上述したシートバック2は、シートクッション3の後端部に、左右一対の電動式のリクライナ20を介して背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。上記各リクライナ20は、常時はシートバック2の背凭れ角度を固定した状態に保持されている。各リクライナ20は、シートクッション3の乗降ドア(不図示)側に面する車両外側の側部に設けられたスイッチ20Aを前後に押し傾ける操作によって、シートバック2の背凭れ角度を対応する各操作方向に傾動させられるように駆動回転するようになっている。
シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対の電動式のスライドレール5を介して前後方向に位置調節を行える状態に連結されている。上記各スライドレール5は、常時はシートクッション3の前後位置を固定した状態に保持されている。各スライドレール5は、シートクッション3の車両外側の側部に設けられたスイッチ5Aを前後に押し引きする操作によって、シートクッション3の前後位置を対応する各操作方向に押動するように駆動するようになっている。
上述したシートバック2は、詳しくは、その骨格を成すバックフレーム10が、正面視四角枠状の形に組まれた構成とされている。ここで、バックフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当する。具体的には、上記バックフレーム10は、左右一対の縦長状の鋼板材から成るサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の上端部間に一体的に架橋される形に結合されたアッパフレーム12と、各サイドフレーム11の下端部間に一体的に架橋される形に結合されたロアパネル13と、によって正面視四角枠状の形に組まれた構成とされている。
以下、上述したシートバック2の各サイドフレーム11の構成について、上述した各側のリクライナ20やリクライニングプレート3A等の周辺部品の構成と併せて図2〜図5を用いて詳しく説明していく。なお、これらは互いに左右対称な一対の構成となっているため、以下では、これらを代表して、車両外側に配置された片側の構成についてのみ、具体的に詳しく説明していくこととする。
先ず、リクライナ20の構成について説明する。なお、リクライナ20は、特開2011−240758号公報等の文献に開示されている公知の構成となっているため、以下ではその主要部の構造のみを簡潔に説明することとする。図2〜図4に示すように、リクライナ20は、上述したシートバック2のサイドフレーム11と、そのシート外側に向かい合って配置されるリクライニングプレート3Aと、の間に挟まれて配置されており、これらを互いに相対回転させられる形に連結している。
上述したサイドフレーム11に形成されたストッパ11Aは、図2及び図3に示すように、サイドフレーム11におけるリクライナ20との連結部より僅かに高い位置に、絞り加工によってシート外側(幅方向)に押し出された形となって形成されている。上記ストッパ11Aは、図5に示すように、側面視が略逆台形状の形となるように押し出されており、サイドフレーム11の側面と平行な縦で切った断面が略逆台形状の閉断面を成す、外側部の閉じられた有底の筒型形状に形成された状態とされている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シート1は、バックフレーム10(シートフレーム)にシートバック2の傾動を当接により規制するストッパ11Aが幅方向に張り出して設けられた構成となっている。上記ストッパ11Aは、バックフレーム10の一部を絞り加工により張り出す形に移設して形成されている。このような構成となっていることにより、バックフレーム10にストッパ11Aを形成するために、バックフレーム10とは別の部材を用意する必要がなくなる。したがって、シートバック2の傾動を規制するストッパ構造を合理的な構成で得ることができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
2 シートバック
3 シートクッション
3A リクライニングプレート
3A1 前側係止突起
3A2 後側係止突起
4 ヘッドレスト
5 スライドレール
5A スイッチ
10 バックフレーム(シートフレーム)
11 サイドフレーム
11A ストッパ
11A1 前側の側面部
11A2 後側の側面部
11B ストッパ
12 アッパフレーム
13 ロアパネル
20 リクライナ
20A スイッチ
21 外歯車
22 内歯車
23 外周リング
24 操作軸
25 キャップ
R コネクティングロッド
M 駆動モータ
Claims (5)
- シートフレームにシートバックの傾動を当接により規制するストッパが幅方向に張り出して設けられた乗物用シートであって、
前記ストッパが前記シートフレームの一部を移設して形成されている乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記ストッパが、前記シートバックのサイドフレームの一部が幅方向に絞り加工されて形成されている乗物用シート。 - 請求項2に記載の乗物用シートであって、
前記ストッパが、前記サイドフレームの前後方向の両端箇所を残す中央箇所に形成されている乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記ストッパが、前記シートバックのサイドフレームの一部が幅方向に切り起こされて形成されている乗物用シート。 - 請求項4に記載の乗物用シートであって、
前記ストッパの切り起こされた箇所が折り重ねられている乗物用シート。
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2015
- 2015-07-31 JP JP2015151692A patent/JP6520532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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