JP2018066660A - 検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検査装置は、検査対象の物品を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像される物品の撮像位置とは異なる位置から物品の識別情報を取得する取得手段と、検査物品の比較対象となる正情報を記憶する記憶手段と、物品を搬送する搬送手段と、撮像手段による撮像画像と取得手段による識別情報を、記憶手段が記憶する正情報と比較し正否判定を行う制御手段とを有する。記憶手段は、搬送手段により物品が搬送されると、撮像手段による撮像結果と取得手段による識別情報とを関連付け、正情報として記憶する。
【選択図】図1
Description
また、検査対象物の外観を撮像して得られた画像と、複数種類の良品画像および不良品画像とを比較することで、検査対象物の良否判定を行う外観検査装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
検査装置は、検査対象の物品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像される前記物品の撮像位置とは異なる位置から前記物品の識別情報を取得する取得手段と、
検査物品の比較対象となる正情報を記憶する記憶手段と、
前記物品を搬送する搬送手段と、
前記撮像手段による撮像画像と前記取得手段による前記識別情報を、前記記憶手段が記憶する前記正情報と比較し正否判定を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の検査装置は、検査対象物を撮像する撮像手段や撮像画像に関する画像処理等の設定操作を、容易に、効率よく短時間で行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る検査装置は、検査対象物を撮像手段により撮像して得られた撮像画像と、予め記憶された正画像とを比較することで該検査対象物の良否判定を行う。検査装置は、撮像手段により得られる撮像画像に対する画像処理の設定に関する設定画面を操作可能に表示する第1の表示領域と、第1の表示領域の設定画面に対する操作を補助するための操作補助画面を操作可能に表示する第2の表示領域とを有する。第1の表示領域は、第2の表示領域の近傍に併設されている。
この検査装置は、検査対象物を撮像する撮像手段や撮像画像に関する画像処理等の設定操作を、容易に、効率よく短時間で行うことが可能である。
図1、図2に示したように、本発明の実施形態に係る検査装置100は、台座42上に支持部材41により支持された操作表示装置40を有する。操作表示装置40は、第1の表示領域としてのカメラ側表示入力部14、第2の表示領域としてのメイン表示入力部24、各種スイッチや各種ボタンなどの操作入力部25を有する。
尚、商品情報は、樹脂製の包装シートに直接印字されていてもよいし、包装シートに貼付されるラベルLに印字されていてもよい。
搬送される検査対象物wがセンサ27A(27)により検出された時から、搬送速度に応じた設定時間後、撮像領域12AR内に検査対象物wが位置するタイミングで、撮像部12が検査対象物wの表ラベルLAを撮像する。尚、撮像部12は常時撮像していてもよい。
詳細には、振分け部29よりも搬送方向上流側の所定位置に、検査対象物検出部としての光センサ等のセンサ27B(27)が設けられている。搬送される検査対象物wがセンサ27B(27)により検出された時から、搬送速度に応じた設定時間後、振分け部29のガス吹出し口からのガス吹き出し方向と重なる位置に、不良品の検査対象物wが位置するタイミングで、振分け部29から検査対象物wに向かってガスが噴射される。
図4に示したように、検査装置100は、カメラ側制御部11、カメラなどの撮像部12(撮像手段)、カメラ制御側記憶部13、カメラ側表示入力部14(第1の表示領域)、メイン制御部21、コードスキャナ22、メイン制御側記憶部23、メイン表示入力部24(第2の表示領域)、操作入力部25、コンベア駆動部26、センサ27、及び振分け部29などを有する。
また、カメラ側制御部11は、撮像部12、カメラ制御側記憶部13、カメラ側表示入力部14と電気的に接続されている。
また、メイン制御部21には、メイン表示入力部24、操作入力部25、コンベア駆動部26、センサ27、振分け部29などが電気的に接続されている。
また、カメラ側制御部11は、メイン制御部21から設定開始信号を受信した場合、設定登録モードに設定され、設定登録モードに関する処理を行う。
特定手段111は、撮像手段により撮像された画像に含まれる一つの検査物品に固有の固有画像と、複数の検査物品に共通の共通画像とを特定する処理を行う。
比較手段112は、撮像手段により撮像された検査画像と記憶手段により記憶されている正画像とを比較する処理を行う。
カメラ側制御部11の詳細な動作については後述する。
品種連動番号(登録番号)は、設定登録モード時に、ユーザ等により設定された良品の登録番号(識別情報)である。
また、メイン制御部21は、カメラ側制御部11から、検査対象物の撮像画像と予め記憶された正画像(良品の撮像画像)とを比較した結果を示す信号を受信し、一致していない場合、検査対象物を不良品と判断し、一致している場合、検査対象物のラベルに表示されているコード情報と、予め記憶された正コード情報(良品のコード情報)とを比較し、比較の結果、一致していない場合に不良品と判断し、一致している場合、検査対象物に関して良品であると判断する。
つまり、本実施形態では、検査対象物に表ラベルLAに印字されている商品名や価格などの商品情報と、裏ラベルLBに記載されているコード情報の両方が、基準となる良品のものと一致している場合に検査対象物を良品と判断し、いずれか一方または両方が不一致の場合に検査対象物を不良品と判断する。
切替手段211は、第1の表示領域、又は第2の表示領域のいずれか一方の表示内容を切替えた場合、その切替えに応じて他方の表示内容を切替える処理を行う。
変更手段212は、後述するように、記憶手段により記憶される正画像の固有画像と共通画像との組み合わせを変更する処理を行う。
メイン制御部21の動作の詳細については後述する。
また、メイン表示入力部24は、設定登録モード、検査モードなどの各種モードを選択可能なモード選択画面を、メイン制御部21の制御により操作可能に表示する。メイン表示入力部24は、例えば、表示装置付きタッチパネル等である。
図5に示したように、ステップST1において、メイン制御部21は、メイン表示入力部24からの信号に基づいて、設定登録モード、検査モードなどに設定される。具体的には、メイン制御部21は、設定登録モードや検査モードなどと関連付けられたモード選択ボタンをメイン表示入力部24に操作可能に表示する処理を行う。
ユーザによるメイン表示入力部24の操作により品種連動番号と品名が入力された場合、メイン制御部21は、品種連動番号と品名を関連付けてメイン制御側記憶部23に記憶する。
また、メイン制御部21は、カメラ側制御部11へ、設定登録モードの開始を示す信号及び品種連動番号と品名を示す信号を出力する。カメラ側制御部11は、品種連動番号と品名を関連付けてカメラ制御側記憶部13に記憶する処理を行う。
コードスキャナ22は、登録対象物の裏ラベルに印刷されているコード情報(商品コード等を示すバーコードや2次元コード)を読み取り、メイン制御部21へ出力する。メイン制御部21は、そのコード情報をメイン表示入力部24に表示するとともに、ユーザに商品コードの確認を促す処理を行う。
また、カメラ側制御部11は、撮像部12により登録対象物(物品)の表ラベルを撮像し、得られた撮像画像をカメラ側表示入力部14に表示する処理を行う(図6右側のカメラ側表示入力部14を参照)。
メイン制御部21は、確認ボタンが操作された場合、そのコード情報、品種連動番号、品名をメイン制御側記憶部23に記憶する処理を行う。
また、メイン制御部21は、カメラ側制御部11へコード情報、品種連動番号、品名を示す信号を出力し、カメラ側制御部11は、コード情報、品種連動番号、品名を関連付けてカメラ制御側記憶部13に記憶する処理を行う。
キャンセルボタンが操作された場合には、メイン制御部21は、ステップST1の処理に進む。
確認ボタン241が操作された場合、メイン制御部21は、図8左側に示したように、メイン表示入力部24に操作補助画面242を表示する。メイン制御部21は、カメラ側制御部11へ、確認ボタン241が操作された旨を示す信号を出力する。カメラ側制御部11はその信号を受けて、図8右側に示したように、カメラ側表示入力部14に設定画面を操作可能に表示する。詳細には、カメラ側表示入力部14に設定画面には、例えば、品名、価格、販促シール、包材などに関する設定を選択可能なメニューが操作可能に表示されている。
本実施形態では、メイン制御部21は、メイン表示入力部24(第2の表示領域)に、操作補助画面242における設定手順を示す表示内容を切り替えるための切替手段として、次へボタン243、戻るボタン244を操作可能に表示する。次へボタン243は、操作補助画面242の次の設定手順を表示させるときに操作される。戻るボタン244は、操作補助画面242の前の設定手順を表示させるときに操作される。
メイン制御部21は、切替手段により、メイン表示入力部24の操作補助画面242の表示内容を切り替える処理を行う。
ユーザは、メイン表示入力部24(第2の表示領域)に表示される操作補助画面242を見てその操作説明に従って、カメラ側表示入力部14(第1の表示領域)の設定画面を操作することで、容易に撮像画像に対する画像処理の設定を行うことができる。カメラ側制御部11は、カメラ側表示入力部14への操作に応じて、撮像画像に対する画像処理の設定を行う。
つまり、メイン制御部21及びカメラ側制御部11は、第2の表示領域における操作補助画面と第1の表示領域の設定画面との協働により、画像処理の設定に関する処理を行う。
ユーザはカメラ側表示入力部14を操作することで、カメラ側表示入力部14に表示された撮像画像から商品名表示領域を設定する。図9の例では、4つの頂点により規定される矩形領域により商品名表示領域が設定される。
カメラ側制御部11は、カメラ側表示入力部14のOKボタンが操作された場合、上記矩形領域を商品名表示領域として設定する。
ユーザは商品名表示領域の設定が完了した場合、メイン表示入力部24の次へボタン243を操作する。次へボタン243が操作された場合、メイン制御部21は次の設定手順を示す操作補助画面をメイン表示入力部24に表示する処理を行う。
図9に示した例では、商品名の2文字目以降の部分を、検査対象物の良否判定に用いることで、画像処理の負荷を軽減させている。尚、商品名の全ての部分を検査対象物の良否判定に用いてもよい。
また、図9の右側に示したように、メイン制御部21は、メイン表示入力部24に、取扱説明書の何ページの内容であるかを示す情報を表示する処理を行ってもよい。
ユーザはカメラ側表示入力部14を操作することで、カメラ側表示入力部14に表示された撮像画像から価格表示領域を設定する。図10の例では、4つの頂点により規定される矩形領域により価格表示領域が設定される。
カメラ側制御部11は、カメラ側表示入力部14のOKボタンが操作された場合、上記矩形領域を価格表示領域として設定する。
ユーザは価格表示領域の設定が完了した場合、メイン表示入力部24の次へボタン243を操作する。次へボタン243が操作された場合、メイン制御部21は次の設定手順を示す操作補助画面をメイン表示入力部24に表示する処理を行う。
ユーザにより登録ボタンが操作された場合、メイン制御部21は、設定登録指示を示す信号をカメラ側制御部11に出力する。カメラ側制御部11は、その信号を受けて、上記価格表示領域の画像、商品名表示領域の画像、品種連動番号、品名を関連付けてカメラ制御側記憶部13に記憶する処理を行う。
上記設定登録モードの処理が終了した場合、ステップST1の処理に進む。
すなわち、異なる種類の複数の商品を検査装置に登録する場合、共通画像については、一度登録すればよく、設定作業の簡易化、設定時間の短縮を実現することができる。
図12に示したように、検査装置の記憶手段には、画像情報と識別情報を組み合わせて記憶していることで、商品に関する正情報を容易に読み出すことができる。
尚、本実施形態では、正情報=識別情報(バーコード等の情報)+正画像(画像の情報)であり、正画像=固有画像+共通画像である。
位置情報(領域情報)は、例えば、撮影手段により物品を撮像して得られた画像の基準点に基づいて規定される。座標の基準点(原点)は、撮像画像の任意の位置に設定してよく、例えば、撮像画像の左下隅の位置としてもよいし、撮像された商品の目印となる部分、詳細には、商品と背景のエッジ部分などであってもよい。
矩形状の画像の場合、位置情報(領域情報)としては、四隅の一つの点の座標と、その点の対角位置の座標とで表現することができる。また、矩形状の画像の場合、位置情報(領域情報)としては、四隅の一つの点の座標と、画像の縦サイズと横サイズとで表現することもできる。
具体的には、図12に示した品番001の場合、合否判定の判定条件が[1][2]と規定されており、つまり、固有画像としての品名画像と、共通画像としての価格画像の組み合せで規定されている。つまり、このウメを示す品名画像と、100円を示す共通画像の両方が一致している場合に、正画像と撮像画像とが一致していると制御部が判断し、一方または両方が一致していない場合、正画像と撮像画像とが一致していないと判断する。
詳細には、図13に示した設定画面は、検査対象に関する情報として、品番31、品名32、表ラベルLA(POPラベル)として、販促シールのあり/なしを示す操作表示部(変更手段212A)、撮像された表ラベルLAの判定結果33(登録された正画像と撮像された撮像画像とを比較した結果を表示)、バーコード読取結果を示す表示部34(コードスキャナによって読み取られた読取結果の全体)、登録コードを示す表示部35(正情報として登録された識別情報の一部桁を表示している、この数値が読取結果と比較される)、読取コードを示す表示部36(読取結果(34)のうち、正情報と比較される桁部だけを表示)、判定結果を示す表示部37(撮像結果と読み取り結果のいずれも正情報と一致している場合にOKと判定する、総合判定結果を表示。どちらかの情報が不一致であった場合はNGと判断される)、検査数を示す表示部38(検査された総数量を表示)、NG数を示す表示部39(総合判定結果がNGだった数量を表示=排出手段により排出された数と見ることもできる)、通過ボタン310(検査モードから通過モードに切り替えるボタン。通過モードでは搬送される物品に対して判定を行わないため排出もされない。単に物品を流す際に利用する)、終了ボタン311(検査対象を選択する選択画面(図示しない)に戻る)などの操作入力部を有する。
上記各表示部(33〜39)は一つの物品が検査されるごとに表示内容が更新される。登録コードを示す表示部35には、正情報として登録されている識別情報のうち、予め比較の対象とする桁部のみを表示している。図13の例では全桁数のうち、3桁目〜8桁目を比較の対象としている。また、数値内にある「*」には、どの数値であってもよい旨を示している。本実施形態では、例えば、変更手段212Aを操作した場合、販促シールあり/販促シールなしの切替え設定、つまり、商品の合否の判断条件として、販促シールを示す画像を含めるか否かを設定することができる。
詳細には、検査モード時、制御部10のカメラ側制御部11は、記憶手段(カメラ制御側記憶部13やメイン制御側記憶部23)に記憶している正画像、その正画像に関連付けられている固有画像(商品名を示す画像)や共通画像(価格を示す画像、販促シールを示す画像など)と、搬送される検査対象物を撮像して得られた撮像画像とを比較する処理として、相関値を算出する相関値算出処理や、類似度を算出する類似度算出処理を行う。本実施形態では、相関値や類似度は、%表示である。つまり、相関値は、照合する各項目の一致度を%で表した数値である。
算出された相関値または類似度が設定された閾値以上の場合、制御部は、撮像された商品の画像と、記憶手段に記憶されている正画像とが相関していると判断し、OK表示などのOK処理を行う。相関値の閾値が大きいほど、検査が厳しく処理される(高精度に検査可能)。
また、算出された相関値または類似度が、設定された閾値未満の場合、制御部は、撮像された商品の画像と記憶手段に記憶されている正画像とが相関していないと判断し、NG表示などのNG処理を行う。
詳細には、図14に示したように、固有画像としての商品名を示す画像部分、共通画像としての価格を示す画像部分、共通画像としての販促シールを示す画像部分それぞれに関し、閾値50として80、85、80(%)に設定されている。カメラ側制御部11やメイン制御部21などの制御部10は、操作入力部25やカメラ側表示入力部14などの操作入力部からの信号に基づいて上記閾値50を変更する処理を行う。
例えば、商品名を示す画像や販促シールを示す画像には文字が含まれており、価格を示す画像には数字が含まれており、文字と比べて数値のほうが相関値を高精度に算出することができる。すなわち、品名を示す画像や販促シールを示す画像に関する相関値の閾値が、価格を示す画像に関する相関値の閾値よりも低く設定されていることが好ましい。
また、メイン制御部21は、検査モードの開始を示す信号と品種連動番号を示す信号をカメラ側制御部11へ出力する。カメラ側制御部11は、その信号を受けて、カメラ制御側記憶部13から、品種連動番号に関連付けられている品名、価格表示領域の画像、商品名表示領域の画像などを読み出す。
ユーザは検査対象物wとしての商品をベルトコンベア261の載置面上に載置する。
搬送部としてのベルトコンベア261は、検査対象物wを搬送路に沿って搬送方向へ搬送する。
カメラ側制御部11は、撮像部12により取得した撮像画像と、予めカメラ制御側記憶部13から読み出された品種連動番号に関連付けられた価格表示領域の画像、商品名表示領域の画像などの正画像(良品の撮像画像)と比較する。また、カメラ側制御部11は、上記比較の結果、一致している場合に、撮像画像に関して正画像と一致していることを示すOK表示をカメラ側表示入力部14に表示し、一致していない場合に、撮像画像に関して正画像と不一致であることを示すNG表示をカメラ側表示入力部14に表示する処理を行い、その比較結果を示す信号をメイン制御部21に出力する。
ステップST15、ステップST16の処理は、カメラ側制御部11とメイン制御部21により並列処理される。
詳細には、カメラ側制御部11は、検査対象物の表ラベルLAの撮像画像と、予め記憶された正画像(良品の撮像画像)の価格表示領域の画像、商品名表示領域の画像等を比較し、図16に示したように、比較の結果を、カメラ側表示入力部14に表示する処理を行い、その比較の結果を示す信号をメイン制御部21に出力する。
図16(a)に示した例では、検査モード時、表ラベルLAの正画像と撮像画像で、価格表示領域の画像、商品名表示領域の画像それぞれが一致し、一致していることを示す「OK」がそれぞれの近傍に表示されるとともに、その結果の基づいた判定の結果、「OK」が画面左下部分に表示される。
図16(b)に示した例では、検査モード時、表ラベルLAの正画像と撮像画像とで、撮像画像の価格表示領域の数値に印字かすれ等の印字不良が生じており、価格表示領域の画像が一致しないことを示す「NG」がその近傍に表示され、価格表示領域の画像が一致していることを示す「OK」がその近傍に表示されるとともに、その結果に基づいた判定の結果、「NG」が画面左下部分に表示される。
メイン制御部21は、カメラ側制御部11からの受信結果に基づいて、表ラベルLAの価格や価格などの商品情報が正画像一致しており(A条件)、且つ、コードスキャナにより読み取られた裏ラベルLBのコード情報が正コード情報と一致している(B条件)場合に、検査対象物wを良品と判断してステップST18の処理に進み、A条件とB条件のいずか一方又は両方が満たされていない場合、検査対象物wを不良品と判断してステップST19の処理に進む。
尚、メイン制御部21は、検査対象物wを不良品(NG)と判断した場合、NG処理として、検査対象物wの全体または不良箇所を撮像して得られる画像(NG画像)を、メイン制御側記憶部23やカメラ制御側記憶部13等の記憶手段に記憶してもよい。また、検査装置の制御部は、NG画像を上位装置である管理装置(コンピュータ)へ画像を送信してもよい。このNG画像は、例えば、ログや、検査後の確認処理、製造工程等の改善のためなどに参考に用いられる。
そして、上述した検査モードに関する処理を、所定の個数の検査対象物wに対して行った後、検査モードを終了して、図5に示すステップST1の処理に進む。
すなわち、検査装置100は、撮像手段(撮像部12)により物品を撮像して得られた画像に基づいた検査と、コードスキャナ22等の取得手段による物品の識別情報(バーコードなどのコード情報)を読み取り、その識別情報に基づいた検査を、一つの検査装置で行う。詳細には、検査モード時、制御手段が上記画像や識別情報と正情報と比較して、検査対象の物品に関する正否判定を行い、画像と識別情報の両方が正しい場合、検査対象の物品を正しい(適正物)と判断し、それ以外の場合に、検査対象の物品を正しくない(不適正物)と判断するので、高精度に物品を検査することができ、簡単な構造で小型の検査装置を提供することができる。
具体的には、本発明の実施形態に係る検査装置100は、物品(商品)の被貼付面に貼付された表ラベルと裏ラベルが正しく貼付されているかを検査する装置であり、表ラベルと裏ラベルを組み合わせてひとつの正情報として記憶手段に記憶し、両方のラベルが正と判断されたときにのみ、検査対象の物品を良品(適正物)と判断するので、高精度に物品を検査することができ、簡単な構造で小型の検査装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る検査装置は、撮像手段により物品を撮像して得られた画像に基づいた検査処理と、コードスキャナ22等の取得手段により取得された識別情報に基づいて検査処理を一つの検査装置で実現することにより、検査ラインの長大化を防ぐことができ、さらに搬送部などの設置調整等が一台分になるため、メンテナンス性(保守性)が優れている。
ところで、従来、検査ラインに沿って配置された複数の検査装置は、検査時に、検査対象の物品と比較するための正情報(適正物に関する情報)を記憶装置からそれぞれ読み出し、各検査装置で煩雑な設定操作を行うことを要する。また、従来、各検査装置間を通信手段により接続して、各検査装置を連動させながら物品の検査を行うには、各検査装置で煩雑な設定操作を行うことを要する。
一方、本発明の実施形態に係る検査装置は、撮像手段により撮像される物品の画像の比較検査に用いる正情報と、取得手段により取得された物品の識別情報の比較検査に用いる正情報を組みで一括で記憶手段から読み出して設定処理を行うので、短時間で設定操作を完了することができ、良好な操作性を有する。
従来、検査ラインに複数の検査装置が配置された物品検査システムでは、新規の検査対象が追加される都度、各検査装置で新規検査対象の商品に関する正情報を設定、記憶させることを要する。
一方、本発明の実施形態に係る検査装置は、新規の検査対象を追加設定する場合、一つの検査装置で、撮像手段により撮像される物品の画像の比較検査に用いる正情報と、取得手段により取得された物品の識別情報の比較検査に用いる正情報を設定登録する処理を簡易化することができる。
すなわち、設定登録モード時、簡単に、物品(商品)を関する撮像画像と識別情報とを関連付けた正情報を記憶手段に記憶させることができる。
詳細には、第1の表示領域(カメラ側表示入力部14)は、撮像手段(撮像部12)により得られる撮像画像に対する画像処理の設定に関する設定画面を操作可能に表示する。第2の表示領域(メイン表示入力部24)は、第1の表示領域(カメラ側表示入力部14)の設定画面に対する操作を補助するための補助情報(操作補助画面)を操作可能に表示する。
また、第1の表示領域(カメラ側表示入力部14)に対して、設定操作を効率よく行うことができる。つまり、設定操作を短時間で完了可能な検査装置を提供することができる。
また、簡単な操作により、検査対象物としての商品のラベルに印字された商品名、価格、コード情報などの商品情報が規定のものであるか否かを検査する、簡単な構造の検査装置を提供することができる。
つまり、メイン表示入力部24(第2の表示領域)の表示内容を切替えた場合、切替手段は、この切替えに連動してカメラ側表示入力部14(第1の表示領域)の表示内容を切り替える制御を行う。例えば、メイン表示入力部24に表示される確認ボタン等が押下された場合、切替手段は、カメラ側表示入力部14の表示内容を設定画面に切替える処理を行う。
すなわち、両表示領域の一方が主、他方が従の関係、又は逆の関係となるように構成されている。
詳細には、特定した固有画像や共通画像の組合せにより、商品毎に比較手段による比較の判定基準が異なる。
例えば、登録モードの場合、検査装置の記憶手段が共通画像を記憶していない状態で、商品「鮭」を撮像した場合、商品「鮭」の固有画像である「サケ」(品名を示す画像)を特定する処理を行い、固有画像(品名画像)を記憶手段に記憶することができる。
さらに、商品「鮭」おにぎりに、「新商品」を示す販促シールが貼付されていた場合、登録モード時、商品「鮭」を撮像手段により撮像して得られた画像から、「新商品」のシール部分の画像を特定して抽出し、抽出された部分の画像を共通画像として記憶手段へ記憶することができる。
共通画像の特徴は、例えば、「新商品」という共通画像を、商品「鮭」だけに用いるのではなく、他の商品の正画像の登録の際にも、この共通画像を使い回すことができる。
また、共通画像として、例えば、価格を示す画像(価格画像)、包材を示す画像(包材画像)も同様に、他の商品の登録の際に、共通に利用することができる。
そして、商品「ねぎとろ」と、共通画像の価格画像、販促シール画像、包材画像を関連付ける。すなわち、撮像画像から価格、販促シール、包材等の部分を特定して抽出する必要がなく、登録にかかる処理が軽減し、短い時間で商品「ねぎとろ」の登録を行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る検査装置は、検査のバリエーションの数だけ、正画像を撮像する必要がなく、異なる種類の検査物品の検査で、共通画像を使い回しができるので、固有画像と共通画像の組み合わせにより、複数のバリエーションの正画像(合否判定の基準となる画像)を生成することができ、正画像の撮像回数や共通画像の設定処理等を減らすことができる。
検査時、第2の表示領域(メイン表示入力部24)において、「販促シールなし」の表示部分は、操作可能なボタンであり、このボタンが操作された場合、「販促シールあり」、「販促シールなし」と表示内容が切り替わるように制御部が制御を行う。詳細には、変更手段212は、「販促シールあり」、又は「販促シール」なしに応じて合格判定基準(判定基準)を変更する。
制御部10は、切替手段(進むボタン又は戻るボタン等)への操作に応じて、第2の表示領域(メイン表示入力部24)の操作補助画面の表示内容を切り替える処理を行うとともに、第2の表示領域(メイン表示入力部24)における操作補助画面と第1の表示領域(カメラ側表示入力部14)の設定画面との協働により、画像処理の設定に関する処理を行う制御部10を有する。
カメラ側制御部11は、設定登録モード時、撮像部12により基準となる良品のラベルを撮像して得られた撮像画像をカメラ制御側記憶部13に記憶する。ラベルには、商品情報(ラベル情報)として、商品名、価格、コード情報などが印字されている。また、カメラ側制御部11は、カメラ側表示入力部14による設定情報に基づいて、撮像画像からラベル(本実施形態では表ラベルLA)の規定位置に印字された商品名、価格などの商品情報を抽出し、それと撮像画像とを関連付けてカメラ制御側記憶部13に記憶する。
また、カメラ側制御部11は、検査モード時、撮像部12により検査対象物のラベル(本実施形態では表ラベル)を撮像して得られた撮像画像と、カメラ制御側記憶部13から読み出した、基準となる良品の撮像画像、商品名や価格などの商品情報とを比較して、該検査対象物の良否判定を行い、良否判定の結果をメイン制御部21へ出力する。また、カメラ側制御部11は、その良否結果をカメラ側表示入力部14に表示する。
そして、メイン制御部21は、検査モード時、カメラ側制御部11からの表ラベルの良否結果、及びコードスキャナ22により読み取られたコード情報の良否の結果に基づいて、総合的に検査対象物の良否判定を行う。つまり、本実施形態では、検査装置100のメイン制御部21は、検査対象物の表ラベルと裏ラベルそれぞれが基準のものと一致している場合に検査対象物が良品であると判断し、表ラベルと裏ラベルのうち少なくとも一方が基準と一致していない場合に不良品であると判断する。
すなわち、上述したように、メイン制御部21とカメラ側制御部11が協働して、検査モードに関する処理を並列処理することにより、検査対象物を短時間に高精度に検査することができる検査装置を提供することができる。
また、検査対象物の表ラベルと裏ラベルを一度に短時間に検査することができる、簡単な構成の検査装置を提供することができる。
すなわち、利用者にとって、第2の表示領域(メイン表示入力部24)に表示された操作補助画面を見て、必要に応じて操作補助画面を操作して、設定手順の進み具合と連動させながら、撮像画像に対する画像処理に関する設定画面を効率よく操作することができる検査装置を提供することができる。
一方、本発明の実施形態に係る検査装置100は、制御手段としての制御部10が撮像手段及び取得手段による検査結果に基づいて物品の検査に関する正否判定を行い、検査処理としての比較の結果、検査対象の物品を否(不適正な物品)と判定した場合、搬送手段(ベルトコンベア261等)により搬送される物品を搬送経路(搬送路)から排除する排除手段として振分け部29を有する。
すなわち、簡単な構造で、排出手段により不適正な物品を簡単に排出することができる搬送装置を提供することができる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
詳細には、製造ラインの上流側に、おにぎりなどの商品を包装する包装装置や、包装された商品にラベルを貼付する貼付装置などが配置され、製造ラインの下流側に検査装置が配置され、それぞれ相互に通信可能に構成されている。検査装置は、必要に応じて、上流側の包装装置や貼付装置から、検査対象物に関する商品情報を受信し、その商品情報に基づいて、検査対象物を切替えて、各種設定を変更する処理を行ってもよい。すなわち、検査対象物の種類などが変更となった場合であっても、検査装置は、手動にて検査対象物を切替えることなく、自動で各種設定を変更することができる。
また、検査装置は、製造ラインを統括している上位の制御装置等から、必要に応じて商品情報を受信し、その商品情報に基づいて、検査対象物を切替える処理を行ってもよい。
11…カメラ側制御部
12…撮像部(撮像手段)
13…カメラ制御側記憶部(記憶手段)
14…カメラ側表示入力部(第1の表示領域、表示手段)
21…メイン制御部
22…コードスキャナ(コード情報取得部)
23…メイン制御側記憶部(記憶手段)
24…メイン表示入力部(第2の表示領域、表示手段)
25…操作入力部
26…コンベア駆動部
27…センサ
29…振分け部(排除手段)
40…操作表示装置
100…検査装置(ラベル検査装置)
111…特定手段(特定部)
112…比較手段(比較部)
211…切替手段(切替部)
212…変更手段(変更部)
243…次へボタン(切替手段)
244…戻るボタン(切替手段)
261…ベルトコンベア(搬送手段)
L…ラベル
LA…表ラベル
LB…裏ラベル
w…検査対象物(検査物品)
Claims (8)
- 検査対象の物品を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像される前記物品の撮像位置とは異なる位置から前記物品の識別情報を取得する取得手段と、
検査物品の比較対象となる正情報を記憶する記憶手段と、
前記物品を搬送する搬送手段と、
前記撮像手段による撮像画像と前記取得手段による前記識別情報を、前記記憶手段が記憶する前記正情報と比較し正否判定を行う制御手段と、
を有することを特徴とする検査装置。 - 前記記憶手段は、前記搬送手段により前記物品が搬送されると、前記撮像手段による撮像結果と前記取得手段による前記識別情報とを関連付け、前記正情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記撮像手段により撮像された前記検査物品の画像を表示する表示手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に含まれる一つの検査物品に固有の固有画像と、複数の検査物品に共通の共通画像とを特定する特定手段と、を備え、
前記記憶手段は、前記特定手段により特定された前記固有画像、又は前記共通画像を記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査装置。 - 前記記憶手段は、前記固有画像と前記共通画像との組み合わせにより正画像を記憶し、
前記制御手段は、前記撮像手段により撮像された前記撮像画像と前記記憶手段により記憶されている前記正画像とを比較することを特徴とする請求項3に記載の検査装置。 - 前記記憶手段により記憶される前記正画像の固有画像と前記共通画像との組み合わせを変更する変更手段を有することを特徴とする請求項4に記載の検査装置。
- 前記表示手段は、撮像手段の設定画面を表示する第1の表示領域と、
前記第1の表示領域の近傍に併設され、前記設定画面の補助情報を表示する第2の表示領域と、を有し、
前記第1の表示領域、又は前記第2の表示領域のいずれか一方の表示内容を切替えた場合、その切替えに応じて他方の表示内容を切替える切替手段を備えることを特徴とする請求項3から請求項5の何れか1項に記載の検査装置。 - 前記制御手段は、前記撮像画像と前記正情報との比較に基づいて、該撮像画像と該正情報とが相関しているか否かの結果を前記第1の表示領域に表示し、
前記第2の表示領域は、前記結果に基づく検査情報を表示することを特徴とする請求項6に記載の検査装置。 - 前記制御手段が前記比較の結果、否と判定した場合、前記搬送手段により搬送される物品を搬送経路から排除する排除手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の検査装置。
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