JP2018016489A - 荷物追跡システム及び荷物追跡方法 - Google Patents

荷物追跡システム及び荷物追跡方法 Download PDF

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【課題】荷物の配送において、荷物識別情報が付された荷物の紛失・破損等のトラブルがあった場合でも、その原因究明を効率化する。【解決手段】複数の全方位カメラCAは、荷物gsを搬送するベルトコンベア100,110,120が配設された物流倉庫WA内の異なる既定エリアAREをそれぞれ撮像する。バーコードカメラBCAは、荷物gsに貼り付けられたバーコードBCLを読み取り、バーコードIDとその読取時刻とを取得する。映像記録装置3は、全方位カメラCAにより撮像された既定エリアAREの周辺画像とその撮像時刻と、バーコードカメラBCAにより取得されたバーコードIDとその読取時刻と、を対応付けて記録する。端末装置4は、バーコードIDの選択に応じて、選択されたバーコードIDの読取時刻に対応付けられた既定エリアAREの周辺画像を表示装置5に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、荷物搬送エリア内に配設されるコンベアにより搬送される荷物を追跡する荷物追跡システム及び荷物追跡方法に関する。
近年、荷物の物流業務においては、配送される荷物にその荷物を識別するためのバーコードが貼り付けられ、例えばコンベアが配設された搬送ライン上でバーコードが読み取られて得られたバーコード情報(例えばバーコードID)を利用して、荷物の運搬等の各種業務が行われている。
荷物はバーコードIDで管理されることが多いが、一方では、荷物の紛失や破損が日々発生することもある。例えば荷物の誤配送による紛失や、搬送中の荷物の落下等による破損があった場合には、その原因を究明することは容易ではなく、原因究明の作業に1日以上の工数を費してしまうこともある。
ここで、生産ラインにおける各工程の生産実績状況を正確に把握する先行技術として、例えば特許文献1に記載の生産システムが知られている。この生産システムが利用される生産ラインでは、画像処理装置は、監視カメラの画像解析により、生産ラインを移動するワークの状況変化(例えば原材料状態、加工状態、検査済み状態)を追跡して識別し、その識別番号をサーバに通知する。サーバは、ワークにバーコードを添付することなく、各種データを識別番号で識別して記録する。
特開2010−055334号公報
このように、荷物の紛失又は破損等のトラブルがあった場合には、バーコードIDの情報を基にして、作業員や管理者等のユーザは、搬送ラインに沿って又は搬送ラインの周囲に設けられた膨大な数の監視カメラの映像を逐一確認して当時の状況を確認する必要があり、そのトラブルの原因を究明することは困難であった。
また、特許文献1では、ワークへのバーコードの貼り付けが無いので、荷物にバーコードが貼り付けられる近年の物流分野において荷物の配送時の行方をコントロールする荷物追跡システムの構成として特許文献1の技術を適用することはできない。
本発明は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、荷物の配送において、荷物識別情報が付された荷物の紛失又は破損等のトラブルがあった場合でも、その原因究明を効率化し、ユーザの使い勝手を向上する荷物追跡システム及び荷物追跡方法を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも一つの荷物を搬送するコンベアが配設された荷物搬送エリア内の異なる既定エリアをそれぞれ撮像する複数の監視カメラと、前記荷物に付された荷物識別情報を読み取り、前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻とを取得するリーダと、前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像とその撮像時刻と、前記リーダにより取得された前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻と、を対応付けて記録するレコーダと、前記荷物識別情報の選択に応じて、選択された前記荷物識別情報の読取時刻に対応付けられた、少なくとも一つの前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像をモニタに表示する端末装置と、を備える、荷物追跡システムを提供する。
また、本発明は、少なくとも一つの荷物を搬送するコンベアが配設された荷物搬送エリアに配置される複数の監視カメラと、リーダと、レコーダと、端末装置とを備えた荷物追跡システムにおける荷物追跡方法であって、前記監視カメラは、前記荷物搬送エリア内の異なる既定エリアをそれぞれ撮像し、前記リーダは、前記荷物に付された荷物識別情報を読み取り、前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻とを取得し、前記レコーダは、前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像とその撮像時刻と、前記リーダにより取得された前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻と、を対応付けて記録し、前記端末装置は、前記荷物識別情報の選択に応じて、選択された前記荷物識別情報の読取時刻に対応付けられた、少なくとも一つの前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像をモニタに表示する、荷物追跡方法を提供する。
本発明によれば、荷物の配送において、荷物識別情報が付された荷物の紛失又は破損等のトラブルがあった場合でも、その原因究明を効率化し、ユーザの使い勝手を向上することができる。
本実施形態の荷物追跡システムのシステム構成及び動作概要の一例を詳細に示す図 バーコードID一覧テーブルの登録内容の一例を示す図 バーコードカメラ及び端末装置の内部構成の一例を詳細に示すブロック図 (A),(B)バーコードカメラによるバーコード読み取り動作の一例を説明する図 バーコードカメラの読取動作手順の一例を詳細に説明するフローチャート バーコードIDの読取時刻テーブルの登録内容の一例を示す図 表示装置に表示される、バーコードカメラ及び全方位カメラによって撮像された撮像画像を含む画面の表示例を示す図 表示装置に表示される、履歴リストと、バーコードカメラ及び全方位カメラによって撮像された撮像画像とを含む画面の表示例を示す図 荷物追跡システムにおける紛失した荷物の検知動作手順の一例を詳細に説明するフローチャート (A),(B)荷物のサイズ測定を説明する図 荷物追跡システムにおける破損した荷物の検知動作手順の一例を詳細に説明するフローチャート (A)ベルトコンベアのコーナー付近で発生したジャミングの検知例を示す図、(B)ベルトコンベアのカーブ付近で発生したジャミングの検知例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、本発明に係る荷物追跡システム及び荷物追跡方法を具体的に開示する実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。また、本発明は、荷物に貼り付けられるバーコードを読み取る監視カメラとしてのバーコードカメラ、そのバーコードカメラにおける荷物読取方法として表現することも可能である。
図1は、本実施形態の荷物追跡システム1のシステム構成及び動作概要の一例を詳細に示す図である。荷物追跡システム1は、例えば荷物の保管や配送等を行う施設である荷物搬送エリアとしての物流倉庫WAに設置され、コンベア(例えばベルトコンベア100)で搬送される荷物を追跡して監視する。物流倉庫WAは、例えば物流配送会社の営業所内でもいいし、他には空港等でも構わない。以下、コンベアとして、ベルトコンベア100を例示して説明するが、ベルトコンベア100に限定されず、他のタイプのコンベアを用いても構わない(後述参照)。
物流倉庫WAでは、配送されるべき荷物を大量に保管する立体倉庫(ストッカ)150、このストッカ150から出荷された荷物を搬送する複数のベルトコンベア100,110,120、各ベルトコンベア100,110,120で搬送された荷物を積載するための複数の台車180,181,182等が備えられる。また、これらの台車180,181,182に積載された荷物を移し替えて届け先まで運搬するトラックTR1,TR2,TR3が用意されている。
また、物流倉庫WAの各所には、荷物の点検や移し替え等を人手で行う、複数の作業員p1,p2,p3,p4,p5が配置される。
ベルトコンベア100は、物流の本流ラインであり、ストッカ150から出荷された荷物を上流から下流へ(つまり、図1の紙面左側から紙面右側へ)と搬送する。ベルトコンベア100の終端には、台車180が用意されている。作業員p1は、ベルトコンベア100の終端に到着した荷物を台車180に載せ替える。更に、作業員p1は、荷物gsが積載された台車180をトラックTR1まで運び、トラックTR1の荷台に荷物gsを載せ替える。なお、トラックTR1の荷台がベルトコンベア100の終端近くまで接近できる場合は、台車180に載せ替えることなく、荷物gsをそのままトラックTR1の荷台に載せ替えることも可能である。
ベルトコンベア110,120は、ベルトコンベア100からそれぞれ分岐点TP1,TP2で分岐した物流の支流ラインであり、ベルトコンベア100から受け渡された荷物を支流ラインの終端へ(つまり、図1の紙面下側へ)と搬送する。ベルトコンベア110,120の終端には、それぞれ台車181,182が用意されている。作業員p4,p5は、ベルトコンベア110,120の各終端に到着した荷物gsを各台車181,182に載せ替える。なお、支流ラインにおいても、トラックTR2,TR3の荷台がベルトコンベア110,120の終端近くまで接近できる場合は、台車181,182に載せ替えることなく、荷物gsをそのままトラックTR2,TR3の荷台に載せ替えることも可能である。
また、ベルトコンベア100,110,120の終端に配置された各作業員p1,p4,p5は、それぞれバーコードリーダBR1,BR2,BR3を所持しており、各種の荷物gsを台車180,181,182に載せ替える際、それぞれの荷物gsに貼られた荷物識別情報としてのバーコードBCLを読み取る。なお、本実施形態においてベルトコンベア100,110,120を特に区別する必要が無い場合、ベルトコンベア100を代表として説明する。
また、本流ラインのベルトコンベア100と、支流ラインのベルトコンベア110,120との各分岐点TP1,TP2で、ベルトコンベア100によって搬送されてきた荷物gsの載せ替えを行う各作業員p2,p3は、特にバーコードリーダを所持せず、そのまま荷物gsを載せ替えるが、バーコードリーダを所持して荷物gsに貼られたバーコードを読み取るようにしてよい。また、バーコードBCLが荷物gsに付される場合として、バーコードが印刷されたラベルが荷物に貼り付けられる場合を想定しているが、荷物そのものにバーコードが印刷されてもよい。また、バーコードは、2次元バーコードに限らず、3次元バーコードやカラーコード等、各種のバーコードであってもよい。
物流倉庫WAでは、本流ラインのベルトコンベア100から支流ラインのベルトコンベア110、120への荷物の載せ替えは、作業員による手作業で行われるが、ソータ(つまり、自動仕分け装置)によって自動的に振り分けが行われてもよい。人手による場合、作業員が誤って荷物を載せ替えたり、荷物を他所にぶつけて破損させてしまうことが起こり得る。一方、ソータによって自動的に振り分けられる場合、荷物に貼られたバーコードの誤り等によって別のベルトコンベアに荷物が搬送されてしまうことが起こり得る。いずれにせよ、物流倉庫WAでは、荷物の誤配送による紛失や破損等は少なからず発生する。
本実施形態の荷物追跡システム1は、入荷情報管理装置2、映像記録装置3、端末装置4、表示装置5、物品管理装置6、及び複数のカメラペア7,8,9,10,11を備える。
入荷情報管理装置2は、荷物の入荷情報を取得して記憶する。入荷情報は、搬入される全ての荷物に付されている荷物識別情報であるバーコードIDの一覧である。図2は、バーコードID一覧テーブルTL0の登録内容の一例を示す図である。バーコードID一覧テーブルTL0では、ベルトコンベア100に載って流れてくる荷物の順番でバーコードIDが記録されている。また、バーコードID一覧には、バーコードIDに対応するバーコードが貼り付けられた荷物gsが物流倉庫WA内において搬送されるべき搬出口DP1,DP2,DP3,…等の搬出口情報も登録される。この搬出口情報は、バーコードIDに記述されている、あるいは紐付けられている荷物の運搬先情報(言い換えると、配送される荷物の到着地)に対応する。図2では、No1,No2,No3,No4,…の順にバーコードIDが記録されている。また、入荷情報管理装置2は、荷物を預けた人物(つまり、荷物の配送の依頼者)とバーコードIDとを対応付けたテーブル(図示せず)を保持する。
レコーダとしての映像記録装置3は、タイマ(図示せず)を有し、複数のカメラペア7,8,9,10,11によりそれぞれ撮像された画像データと、タイマで計測した時刻(つまり、撮像時刻)とを対応付けて記録する。また、映像記録装置3は、複数のカメラペア7,8,9,10,11によりそれぞれ撮像された画像データ及びその撮像時刻、並びに、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5あるいはバーコードリーダBR1,BR2,BR3により読み取られたバーコードID及びその読取時刻を対応付けて記録してよい。また、映像記録装置3は、物品管理装置6からの指示に従い、その指示に該当する画像データ及び撮像時刻の情報を端末装置4及び物品管理装置6に出力する。
複数のカメラペア7,8,9,10,11は、それぞれ監視カメラとしての全方位カメラCA1,CA2,CA3,CA4,CA5と監視カメラ兼バーコード検知用カメラとしてのバーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5とをペアで備える。カメラペア7,8,9は、本流ラインであるベルトコンベア100の上流側から下流側に向かって位置する監視ポイントWP1,WP2,WP3に配置される。監視ポイントWP1,WP2,WP3に配置されたカメラペア7,8,9は、ベルトコンベア100で荷物gsが搬送される荷物搬送エリア内の異なる既定エリアARE1,ARE2,ARE3をそれぞれ撮像可能である。
また、カメラペア10,11は、分岐点TP1,TP2において、それぞれベルトコンベア100から分岐した支流ラインであるベルトコンベア110,120にそれぞれ位置する監視ポイントWP4,WP5に配置される。監視ポイントWP4,WP5は、それぞれベルトコンベア110,120で荷物gsが搬送される荷物搬送エリア内の異なる既定エリアARE4,ARE5をそれぞれ撮像可能である。なお、本実施形態において既定エリアARE1,ARE2,ARE3,ARE4,ARE5を特に区別する必要が無い場合、単に既定エリアAREと総称する。
全方位カメラCA1,CA2,CA3,CA4,CA5は、360度の画角を有する魚眼レンズを搭載しかつ360度の全方位画像(魚眼画像)を撮像可能なカメラであり、ベルトコンベア100,110,120の上方(例えば天井)に配置される。全方位カメラCA1,CA2,CA3,CA4,CA5は、端末装置4又は物品管理装置6からの指示に従い、ベルトコンベア100,110,120で搬送される荷物の通過位置を含むように、既定エリアARE1,ARE2,ARE3,ARE4,ARE5の周辺画像を撮像し、その撮像画像(周辺画像ともいう)を撮像時刻とともに映像記録装置3に出力して記録させる。
バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5は、ベルトコンベア100,110,120で搬送される荷物gsを撮像し、その撮像画像を撮像時刻とともに映像記録装置3に出力して記録させる。また、リーダの一例としてのバーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5は、それぞれ自己が撮像した時の撮像画像を基にして、荷物に貼り付けられたバーコードBCLを検知してその内容を読み取り、その読み取り結果であるバーコードID(バーコード情報)を、読取時刻とともに映像記録装置3に出力して記録させ、更に端末装置4又は物品管理装置6にも出力する。バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5の詳細については後述する。なお、バーコードBCLの読み取り動作は、バーコードカメラの代わりに、端末装置4又は物品管理装置6が行うことも可能である。
端末装置4は、例えばパーソナルコンピュータ装置を用いて構成され、ユーザ操作を受け付ける操作部46を介してバーコードIDの入力を受け付け、入力されたバーコードIDを検索してその検知結果を表す履歴リスト(つまり、荷物搬送エリア内のバーコードカメラ又はバーコードリーダにより読み取られたバーコードのバーコードIDが読取時刻順に並べられた読取履歴リスト、図8参照)を表示装置5に表示する。
また、端末装置4は、映像記録装置3から入力した画像データを表示装置5に表示するための各種の画像表示処理を実行する。また、端末装置4は、各種の荷物を搬送するベルトコンベア100等の動作を制御する。また、端末装置4は、荷物の紛失又は破損等のトラブルがあった場合、その原因究明を行うための検知動作を行う。これらの検知動作の詳細については後述する。
モニタとしての表示装置5は、例えば画面を分割して、複数のカメラペア7,8,9,10,11でそれぞれ撮像される映像を表示する。また、表示装置5は、バーコードIDの検知結果を表す履歴リストhst(図8参照)を表示する。
物品管理装置6は、画像データベース(DB)を有し、ベルトコンベア100,110,120で搬送されるそれぞれの荷物gs1,gs2,gs3,…に対し、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5により読み取られたバーコードID及びその読取時刻、並びに全方位カメラCA1,CA2,CA3,CA4,CA5により撮像された画像(周辺画像)及びその撮像時刻を映像記録装置3から取得し、その時刻情報(つまり、画像の撮像時刻、バーコードIDの読取時刻)とともに保存して管理する。なお、本実施形態において荷物gs1,gs2,gs3を特に区別する必要が無い場合、荷物gsと総称する。また、物品管理装置6は、荷物gsの配送先をバーコードIDで管理しており(図2参照)、特にストッカ150から出荷され、ベルトコンベア100で搬送される荷物gsの搬出口DP1,DP2,DP3を管理する。
図3は、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5及び端末装置4の内部構成の一例を詳細に示すブロック図である。バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5は、同一の構成である。本実施形態においてバーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5を特に区別する必要が無い場合、バーコードカメラBCAと総称する。
バーコードカメラBCAは、荷物により反射した光を入射して撮像することで荷物の画像(可視光に基づく画像)を生成可能なカメラであり、撮像画像に含まれる荷物に貼り付けられたバーコードを電子的に走査するイメージセンシング方式で読み取り、読み取りが成功した場合にバーコードのバーコードIDを取得する。バーコードカメラBCAは、イメージセンサ21、レンズ22、センサ駆動部24、レーザダイオード(LD)27、LD駆動部28、拡散板(ディフューザ)29、温度センサ26、信号処理部30、通信部31、及びスピーカ33を有する。
撮像部としてのイメージセンサ21は、対象物により反射した光を入射して撮像することで対象物の画像データを取得するものであり、例えばCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサで構成される。なお、CMOSセンサの代わりに、CCD(電荷結合素子)センサが用いられてよい。また、イメージセンサ21は、バーコードカメラBCAが荷物gsの外形までの距離を測定する際、LD27から投射されたレーザ光が荷物gsで反射された際、その反射光を画素(あるいは所定数の画素群)単位で受光する。
レンズ22は、入射する光をイメージセンサ21に集光させる。レンズ22は、荷物gsが載せられたベルトコンベア100を含む比較的広い領域を撮像可能な広角レンズと、荷物gsに貼られたバーコードBCLを囲む比較的狭い領域を撮像可能な狭角レンズとを切り替え可能である。広角レンズと狭角レンズとの切り替えは、例えばセンサ駆動部24からの制御信号に応じて実現されてよい。また、広角レンズと挟角レンズとの切り替えは、例えば公知の液体レンズを用いることで実現される。液体レンズを使うことで、イメージセンサ21によって撮像される画角を簡単に広角あるいは狭角に切り替えることができ、部品点数を削減しコンパクト化を図ることができる。
センサ駆動部24は、信号処理部30からの指示に従い、イメージセンサ21の露光時間等を制御する。また、センサ駆動部24は、信号処理部30からの指示に従い、例えばレンズ22の広角な画角の広角レンズと挟角な画角の挟角レンズとの切り替えを時分割に指示する。これにより、レンズ22は、広角レンズと挟角レンズとを時分割に切り替えることができる。
LD(Laser Diode)27は、LD駆動部28からの制御信号により、荷物gsの外形までの距離測定に使用されるレーザ光(例えば近赤外光)を照射する。LD27は、レーザ光の光源の代わりに、LED(Light Emission Diode)を用いて構成されてよく、この場合にはLED光を照射する。
LD駆動部28は、信号処理部30からの指示に従い、LD27を駆動するための制御信号を出力する。拡散板(ディフューザ)29は、LD27から出力されるレーザ光を、荷物全体に照射可能なように拡散させる。温度センサ26は、温度の影響を受け易いLD27に対し、温調制御を行うための温度を検出する。
信号処理部30は、イメージセンサ21から出力される画像信号に対して各種の信号処理を施して出力する。また、信号処理部30は、バーコード読取時、センサ駆動部24に駆動信号を出力する。また、信号処理部30は、距離測定時、LD駆動部28に駆動信号を出力する。また、信号処理部30は、レンズ22の画角の切り替え時に、センサ駆動部24に画角の切り替えのための制御信号を出力する。
通信部31は、端末装置4との間でデータ通信を行い、信号処理部30から出力される画像データ、及びバーコードカメラBCAから出力されるバーコードIDを端末装置4に出力する。
スピーカ33は、バーコードBCLの読み取りに成功した場合と失敗した場合とで異なる音声(音情報)を出力する(図4(A)及び図4(B)参照)。
このような構成を有するバーコードカメラBCAにおいて、バーコードカメラBCAによって狭角で撮像される2次元画像は、荷物gsに貼り付けられたバーコードBCLの読み取りに使用される画像であり、例えば荷物gsの誤配送又は破損等のトラブルがあった場合にその原因を究明する時にそのバーコードIDの読取があったか否か等により誤配送の有無の状況把握に利用される。また、2次元画像は、後述する荷物gsの距離画像(3次元画像)程ではないが、平面視で破損の有無の状況把握に利用されてよい。
一方、バーコードカメラBCAによって広角で撮像される2次元画像は、ベルトコンベアで搬送される荷物gsを含む、既定エリアを撮像した画像であり、例えば荷物gsの誤配送又は破損等のトラブルがあった場合にその原因を究明する時に既定エリアのトラブル発生当時の状況の把握に利用される。
また、バーコードカメラBCAは、公知のTOF(Time of Flight)技術を用いて、LD27からレーザ光を照射しその反射光を受光することで、対象物までの距離を測定する。即ち、バーコードカメラBCAは、荷物gsの外形までの距離測定を行うことで、荷物gsの立体形状を表す画像(距離画像)を取得する。端末装置4は、バーコードカメラBCAによって取得された荷物gsの距離画像(3次元画像)から荷物gsの破損の有無を判定する。
なお、バーコードカメラBCA内のLD27は、ベルトコンベア100で搬送される荷物gsに対して斜め方向からレーザ光を投射可能なように傾いた状態で配置される。
図4(A)及び図4(B)は、バーコードカメラBCAによるバーコード読み取り動作を説明する図である。
ベルトコンベア100で搬送される荷物gsが、バーコードカメラBCAによる読み取り箇所(監視ポイント)を通過する際、図4(A)に示すように、荷物gsにバーコードBCLが貼られている場合、バーコードカメラBCAは、バーコードBCLの周りの画像を撮像し、この画像に対して画像処理を行い、バーコードIDを読み取る。バーコードBCLの読み取りが成功すると、バーコードカメラBCAは、スピーカ33から「ピッ!」という短くて高い音を出力する。
一方、図4(B)に示すように、荷物gsにバーコードBCLが貼られていない場合、あるいは、荷物gsが転倒してバーコードBCLの読み取りができない場合、バーコードカメラBCAは、スピーカ33から「ブー」という長くて低い音を出力する。これにより、バーコードカメラBCA付近にいる作業員等のユーザは、バーコードBCLの読み取りの成否をすぐに知ることができる。
図5は、バーコードカメラBCAの読取動作手順の一例を詳細に説明するフローチャートである。バーコードカメラBCAは、荷物gsが搬送されるベルトコンベア100を含む、既定エリアAREを広角で撮像する(S1)。バーコードカメラBCAは、この広角で撮像された画像にバーコードBCL(バーコード全体)が含まれるか否かを判別する(S2)。バーコードBCLが含まれるまで(S2、NO)、バーコードカメラBCAにおいてステップS1及びステップS2の各処理が繰り返される。
一方、バーコードBCLが含まれる場合(S2、YES)、バーコードカメラBCAは、このバーコードBCLを含む領域を狭角で撮像する。バーコードカメラBCAは、狭角で撮像された画像からバーコードBCLを含む領域を切り出す(S3)。なお、バーコードカメラBCAは、バーコードBCLを含む領域を挟角で撮像せずに、単に広角で撮像した撮像画像からバーコードBCLを含む領域を部分的に切り出してよい。
バーコードカメラBCAは、切り出された領域の画像に対して画像処理を行い、バーコードIDを読み取る(S4)。バーコードカメラBCAは、読み取り結果であるバーコードIDをその読取時刻とともに端末装置4に出力する(S5)。端末装置4は、このバーコードIDを読取時刻とともに、メモリ42に記憶された読取時刻テーブルTL1(図6参照)に追加する。また、このとき、ステップS1でバーコードカメラBCAによって広角で撮像された既定エリアAREの画像(周辺画像)及びその撮像時刻は、バーコードID及びバーコードIDの読取時刻とともに、映像記録装置3に記録される。また、全方位カメラCAは、電源がオンされるとその間は常時撮像しており、既定エリアAREの全方位画像(周辺画像)を撮像し、映像記録装置3にこの全方位画像を撮像時刻とともに出力して記録させる。
この後、バーコードカメラBCAは、電源オフやタイムアウト等によって撮像を終了するか否かを判別する(S6)。撮像を終了する場合、バーコードカメラBCAは、本動作を終了し、一方、撮像を継続する場合、ステップS1の処理に戻る。
図6は、バーコードIDの読取時刻テーブルTL1の登録内容の一例を示す図である。この読取時刻テーブルTL1には、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5のそれぞれに対し、各バーコードカメラBCAによって時系列に読み込まれたバーコードIDの一覧が記憶される。例えば、読取時刻「10:10:30」にバーコードID「AABBB123」、読取時刻「10:10:33」にバーコードID「DDBBB123」が登録される。
ここで、図3の説明に戻る。
図3において、端末装置4は、荷物追跡システム1の全体動作を制御するコンピュータ装置であり、プロセッサ41、メモリ42、通信部43、ハードディスク44、表示制御部45等を有する。プロセッサ41は、端末装置4の各部を制御する。
メモリ42は、プロセッサ41によって実行される、荷物の搬送制御プログラムを格納する。また、メモリ42は、読取時刻テーブルTL1等のデータを一時的に記憶する。ハードディスク44は、各種データを保存するストレージメモリである。
表示制御部45は、端末装置4に接続された表示装置5の表示を制御する。通信部43は、複数のバーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3,BCA4,BCA5、全方位カメラCA1,CA2,CA3,CA4,CA5、物品管理装置6、映像記録装置3等と接続され、これらの間でデータ通信を行う。
図7は、表示装置5に表示される、バーコードカメラBCA及び全方位カメラCAによって撮像された撮像画像を含む画面5zの表示例を示す図である。図7では、表示装置5の画面5zは9分割されている。なお、画面の分割数は、6分割、3分割等、任意の数でよい。
画面5zを構成する、上位3つの分割画面を左側から分割画面5z−1,5z−2,5z−3という。同様に、中位3つの分割画面を左側から分割画面5z−4,5z−5,5z−6という。同様に、下位3つの分割画面を左側から分割画面5z−7,5z−8,5z−9という。
下位3つの分割画面5z−7,5z−8,5z−9には、それぞれ全方位カメラCA1,CA2,CA3で撮像された、各既定エリアAREの全方位画像(周辺画像iga)が表示される。また、中位3つの分割画面5z−4,5z−5,5z−6には、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3がそれぞれ広角で撮像した、ベルトコンベアで搬送される荷物gsを含む、既定エリアを撮像した画像(周辺画像igb)が表示される。分割画面5z−4,5z−5では、ベルトコンベア100によって荷物が搬送される場合、荷物に貼られたバーコードBCLが読み取り可能である。なお、分割画面5z−6には、ベルトコンベア100によって搬送される荷物に貼られたバーコードBCLが存在しない。
また、上位3つの分割画面5z−1,5z−2,5z−3には、バーコードカメラBCA1,BCA2,BCA3がそれぞれ狭角で撮像した、荷物gsに貼られたバーコードBCL周りの画像が表示される。但し、分割画面5z−3には、荷物gsにバーコードBCLが貼り付けられていないので、何も表示されない。なお、何も表示しない代わりに、バーコード無しを表す代用画像、メッセージやマーク等が表示されてもよい。
また、表示装置5の画面5zにおいて、縦(列)方向の3つの分割画面は、それぞれ各監視ポイントWPに配置された各カメラペアに対応している。例えば分割画面5z−1,5z−4,5z−7は、ベルトコンベア100の上流側の監視ポイントWP1に配置されたカメラペア7、つまりバーコードカメラBCA1及び全方位カメラCA1によって撮像される撮像画像が表示される。同様に、分割画面5z−2,5z−5,5z−8は、ベルトコンベア100の中流側の監視ポイントWP2に配置されたカメラペア8、つまりバーコードカメラBCA2及び全方位カメラCA2によって撮像される撮像画像が表示される。同様に、分割画面5z−3,5z−6,5z−9は、ベルトコンベア100の下流側の監視ポイントWP3に配置されたカメラペア9、つまりバーコードカメラBCA3及び全方位カメラCA3によって撮像される撮像画像が表示される。
このように、表示装置の画面5zに配置される、縦(列)方向の3つの撮像画像は、同一の監視ポイントWPにおけるカメラペアで撮像される画像であるので、ユーザにとって、各監視ポイントWPにおける撮像画像が見易くなり直感的に判別し易くなる。
また、監視ポイントWP1,WP2,WP3,WP4,WP5におけるカメラペア7,8,9,10,11の中から、例えば、ユーザがあるカメラペアを指定すると、指定されたカメラペアによる撮像画像が画面5zの中央列の分割画面5z−2,5z−5,5z−8に表示される。その左列の分割画面5z−1,5z−4,5z−7には、指定されたカメラペアよりも1つ上流に配置されたカメラペアによる撮像画像が配置される。同様に、右列の分割画面5z−3,5z−6,5z−9には、指定されたカメラペアよりも1つ下流に配置されたカメラペアによる撮像画像が配置される。
このように、表示装置5の画面5zにおいて、縦方向に並ぶ分割画面を、ベルトコンベア100に配置されたカメラペアと対応付けることで、ユーザは分割画面に映し出された、カメラペアで撮像された画像を直感的に判別し易くなり視認もし易くなる。
図8は、表示装置5に表示される、履歴リストhstと、バーコードカメラBCA及び全方位カメラCAによって撮像された撮像画像とを含む画面5yの表示例を示す図である。表示装置5の画面5yは、左画面5y1,右画面5y2に2分割される。右画面5y2には、前述した図7の画面と同様、9分割された分割画面5y2−1,5y2−2,5y2−3,5y2−4,5y2−5,5y2−6,5y2−7,5y2−8,5y2−9が表示される。
一方、左画面5y1には、バーコードIDを検知した履歴リストhstが表示される。この履歴リストhstには、ユーザの入力操作によって入力されたバーコードIDの検知情報の履歴が登録される。バーコードIDの検知情報として、時刻情報、領域識別ID(エリア識別情報)、カメラ位置識別ID(場所識別情報)、責任担当識別ID(担当者識別情報)が表示される。これらの検知情報が表示されることで、バーコードIDが貼り付けられた荷物gsの探索(例えば、どの既定エリアに荷物gsが存在しているか、どのカメラペアの設置場所に荷物gsが存在しているか)が容易になる。また、バーコードIDが貼り付けられた荷物gsを取り扱った担当者の責任の有無等の所在を明らかにすることができる。
また、ユーザが履歴リストhstに登録されている、コラム(図中、点線枠e)をクリック等の選択を行うと、そのコラムに対応する撮像画像が右画面5y2に表示される。右画面5y2には、全方位カメラCAで撮像された全方位画像(周辺画像iga)、バーコードカメラBCAが広角で撮像した画像(周辺画像igb)が、それぞれ右画面5y2を構成する分割画面として表示される。その他の分割画面には、様々な画像を表示可能である。例えば、選択されたコラムに対応するカメラペアと隣り合ったカメラペアで撮像された撮像画像が表示されてよい。
上記構成を有する荷物追跡システム1の動作を詳細に説明する。
(荷物の紛失)
始めに、物流倉庫WAから出荷される荷物gsが誤配送等により紛失した場合を説明する。例えば、荷物gsがベルトコンベア100の本流ラインの監視ポイントWP1→監視ポイントWP2→監視ポイントWP3の順に搬送され、作業員p1によりトラックTR1に積載されて配送されるという正解ルートから外れて誤配送されたケースを説明する。
図9は、荷物追跡システム1における紛失した荷物の検知動作手順の一例を詳細に説明するフローチャートである。作業員、管理者等のユーザが操作部46を用いて、例えば紛失した荷物のバーコードIDを入力すると、端末装置4は、このバーコードIDを取得してメモリ42に一時的に記憶する(S11)。
端末装置4は、物品管理装置6に保存されている画像データベースに対し、入力されたバーコードIDに対応付けられる各種の画像(つまり、バーコードIDに対応するバーコードが貼り付けられた荷物が全方位カメラやバーコードカメラにより撮像されたそれぞれの画像)を検索する(S12)。
画像検索の結果、端末装置4は、該当するバーコードIDに対応付けて物品管理装置6に保存されている周辺画像及びその時刻情報(具体的には、バーコードIDの読取時刻、周辺画像の撮像時刻)を取得する。端末装置4は、バーコードIDに対応付けられた取得済みの各種データ(周辺画像、バーコードIDの読取時刻、周辺画像の撮像時刻)を基に、バーコードIDが分岐点TP2で支流ラインに振り分けられる(分岐される)前、つまり、カット前の監視ポイントWP2でバーコードカメラBCA2によってこのバーコードIDが検知されていたことを確認する(S13)。
また、端末装置4は、バーコードIDに対応付けられた取得済みの各種データ(周辺画像、バーコードIDの読取時刻、周辺画像の撮像時刻)を基に、このバーコードIDが本流ライン(ルート)の監視ポイントWP3においてバーコードカメラBCA3によって未検知であったことを確認する(S14)。
更に、端末装置4は、バーコードIDに対応付けられた取得済みの各種データ(周辺画像、バーコードIDの読取時刻、周辺画像の撮像時刻)を基に、監視ポイントWP5においてこのバーコードIDが検知されていたことを確認する(S15)。
端末装置4は、ステップS13〜ステップS15において確認した情報を基に、物品管理装置6で管理されているバーコードIDの搬出口が監視ポイントWP3で監査される搬出口DP1であるべきところ、実際には監視ポイントWP5で監査される搬出口DP2であり、結果的に荷物gsが誤ったルートで搬送されていたと判断する。
端末装置4は、監視ポイントWP5に配置された全方位カメラCA5、及び分岐点TP2の前後にある監視ポイントWP2,WP3にそれぞれ配置された全方位カメラCA2,CA3による全方位画像、つまりカット前後の全方位画像を再生し、搬送時に誤りが発生した画像(周辺画像iga)を取得する(S16)。なお、端末装置4は、ステップS16において取得した画像(周辺画像iga)を表示装置5に出力して再生表示してよい。
この場合、搬送時の誤りが発生した画像として、例えば、作業員p3がベルトコンベア100に載っている荷物を誤ってベルトコンベア120に移し替えた様子が映っている画像が挙げられる。なお、この画像は静止画であってもよいし、作業員による移し替えが分かる程度の短い時間の動画であってもよい。
一方、各監視ポイントWP1〜WP5で撮像された画像に映っている荷物の搬送ルートが正しい場合、荷物が誤配送される原因として、搬出口から荷物が載せ替えられた台車が誤っている、台車から荷物を載せ替えるトラックが間違っていることも想定される。また、搬出口から直接にトラックの荷台に載せ替える段階では、積載するトラックが間違っていることも想定される。
端末装置4は、搬送時の誤りが発生した画像を証拠画像としてハードディスク44に保存する(S17)。この後、端末装置4は本動作を終了する。
これにより、管理者等のユーザが、端末装置4のハードディスク44に保存された証拠画像を確認することで、誤配送が発生した原因究明を速やかに行うことができる。なお、ここでは、周辺画像は、全方位カメラCAで撮像された全方位画像(魚眼画像)、バーコードカメラBCAによって、ベルトコンベア等を含むように広角で撮像された画像の両方であったが、いずれか一方であってもよい。
なお、上記処理は、作業員、管理者等のユーザが荷物の紛失に気付き、操作部46に対し、例えば紛失した荷物のバーコードIDを入力したことを契機(トリガ)として、実行された。但し、ユーザが荷物の紛失に気付いていない場合、端末装置4は、紛失の可能性があることを促す表示を行ってもよい。
例えば、ベルトコンベアで搬送される荷物のバーコードが読み取られてから、所定時間経っても、次のバーコードカメラBCAによってバーコードが読み取られない場合、途中で荷物が紛失した可能性が高い。この場合、端末装置4は、直前にバーコードが読み取られた読取時刻の時刻情報に対応付けられた周辺画像iga,igbを、警告情報とともに表示装置5に表示させる。なお、警告情報は、メッセージでもよいし、特定のマークであってもよい。
ユーザは、周辺画像とともに表示された警告情報を見ることで、速やかに荷物の紛失に気付くことができる。この後、ユーザは、操作部46に対し、警告のあった荷物のバーコードIDを入力する等、前述と同様の対処を行う。これにより、荷物の紛失時における迅速な対応が可能となる。
また、上記処理では、ユーザが入力することを契機に実行されたが、ユーザの入力を待つことなく、例えば、ベルトコンベアで搬送される荷物のバーコードが読み取られてから、所定時間経っても、次のバーコードカメラBCAによってバーコードが読み取られない場合、荷物の紛失の可能性が高いとして、自動的に実行してよい。この場合、ユーザは、搬送時に誤りがあった画像を見ることで、紛失の事実とその原因究明を同時に把握することができる。
(荷物の破損)
次に、物流倉庫WAから出荷される荷物gsが破損した場合を説明する。ここでは、荷物の搬入時から搬出時に至る途中の過程で荷物の外形が変わってしまい、荷物が破損したケースを説明する。
図10(A)及び図10(B)は、荷物gsのサイズ測定を説明する図である。図10(A)に示すように、バーコードカメラBCAは、可視光が荷物gsにより反射されてイメージセンサ21により撮像されて得た通常のキャプチャ画像(つまり、可視光に基づく撮像画像)を取得する。
更に、バーコードカメラBCAは、荷物gsに向けてLD27からレーザ光(例えば近赤外光)を照射する。バーコードカメラBCAは、荷物gsにより反射したレーザ光の反射光がレンズ22を介して入射されてかつイメージセンサ21により撮像されて、レーザ光の照射に基づく荷物gsの距離画像を生成する。また、バーコードカメラBCAは、LD27からレーザ光を照射する際、周知のTOF(Time of Flight)技術を用いて荷物gsの外形の各所までの距離を測定する。
なお、バーコードカメラBCAは、LD27の照射の有無を時分割に切り替えるものとし、可視光に基づく撮像画像を撮像する時にはLD27の照射を行わないように制御し、一方、LD27を照射して距離画像を撮像する時には可視光の反射光成分をカットできるように制御するための可視光カットフィルタ(不図示)を、イメージセンサ21の前面側(つまり、反射光の入射方向の側)に配置するように制御することが好ましい。これにより、バーコードカメラBCAは、可視光に基づく撮像画像や距離画像の画質をともに向上できる。
図10(B)に示すように、バーコードカメラBCAは、距離情報を基に、荷物gsの外形を表す立体形状の画像(距離画像)を取得する。バーコードカメラBCAで取得された距離画像(3次元画像)は、物品管理装置6の画像データベースに保存される。また、バーコードカメラBCAは、イメージセンサ21によって荷物gsの2次元画像(RGB画像)を撮像し、上記3次元画像と紐付けて物品管理装置6の画像データベースに保存する。
端末装置4は、物品管理装置6の画像データベースに保存された3次元画像を読み出し、バーコードカメラBCAによって取得された3次元画像から荷物の破損の有無を判定する。
なお、バーコードカメラBCAは、LD27がベルトコンベア100で搬送される荷物gsに対して斜め方向からレーザ光を投射可能なように、傾いた状態で配置される。これにより、荷物の外形を表す距離情報が得られ易い。
このように、バーコードカメラBCAは、イメージセンサ21により荷物を撮像して荷物画像を取得し、また、LD27により荷物の外形までの距離を測定して距離情報を取得する。
端末装置4は、バーコードカメラBCAから荷物画像及び距離情報を受けると、この距離情報に基づく3次元画像(距離画像)及び荷物画像を表示装置5に表示する。更に、端末装置4は、距離情報に基づき、荷物のサイズを決定する。表示装置5の画面5zには、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)200が表示される。このGUI200には、荷物画像GZ1、距離画像GZ2、サイズ計測テーブルTL2が配置される。
サイズ計測テーブルTL2には、荷物gsの3辺(長辺、短辺、高さ)の長さを含む各種の計測値が登録されている。図10では、3辺の合計603mm、長辺272mm、短辺200mm、高さ130mmの計測値、及びこれらの誤差から、荷物gsのサイズは、3辺の合計600.00mm、長辺270mm、短辺200mm、高さ130mmであり、荷物gsに破損が発生していないと判断される。また、荷物gsのサイズを決定する処理時間は、223.59msecである。
図11は、荷物追跡システム1における破損した荷物の検知動作手順の一例を詳細に説明するフローチャートである。ここでは、本流ラインであるベルトコンベア100において、監視ポイントWP1,WP2の間で荷物gsが破損したケースを説明する。
作業員がバーコードリーダBRを用いて破損した荷物gsのバーコードBCLを読み取ると、端末装置4は、破損した荷物gsのバーコードIDを確認し、メモリ42に記憶する(S21)。ここでは、破損した荷物gsのバーコードBCLの読み取りは、作業者等のユーザが行っている。但し、端末装置4は、バーコードカメラBCAに荷物gsの距離情報を読み取らせてその距離情報を取得し、予め入力されている荷物gsのサイズの計測値との比較を行った結果、荷物gsが破損しているか否かを自動的に判断し、その荷物gsが破損していると判断した場合に、バーコードカメラBCAにバーコードBCLを読み取らせて取得するようにしてよい。
端末装置4は、バーコードIDを基に、物品管理装置6の画像データベースに保存されている、バーコードカメラBCAで撮像された荷物gsの距離画像を検索する(S22)。
端末装置4は、バーコードカメラBCA1で撮像された距離画像から得られる荷物gsの立体形状と、バーコードカメラBCA2,BCA4で撮像された距離画像から得られる荷物gsの立体形状とを比較する(S23)。端末装置4は、荷物gsの外観(立体形状)の変化が検知されたバーコードカメラを特定する(S24)。ここでは、バーコードカメラBCA2によって得られる荷物gsの立体形状に変化が検知された場合を想定する。
端末装置4は、バーコードカメラBCA2による立体形状の変化を検知すると、監視ポイントWP1,WP2にそれぞれ配置された全方位カメラCA1,CA2で撮像された、荷物gsの通過時点前後の全方位画像を確認し、破損原因となった全方位画像(破損原因画像)を取得する(S25)。破損原因画像は、荷物gsがベルトコンベア100から落下する、作業員が荷物をぶつけた等、何らかの破損原因が映っている画像である。なお、ここでは、全方位カメラCAが撮像した全方位画像で破損原因画像を確認したが、バーコードカメラBCAが広角で撮像した画像で破損原因画像を確認してよい。
端末装置4は、バーコードカメラBCAで読み取られたバーコードID、時刻情報、距離情報に基づく立体形状を表す画像(距離画像)、及び全方位カメラCAで撮像された破損原因画像を、証拠画像としてハードディスク44に保存する(S26)。証拠映像として保存される、破損原因画像には、フラグを付加することでマーキングしておいてもよく、破損原因画像を検索する際に有効である。また、距離画像と破損原因画像とを見比べることで、より深い原因究明を行うことができる。この後、端末装置4は本動作を終了する。
これにより、作業員、管理者等のユーザは、荷物gsが破損した原因究明を速やかに行うことができる。なお、ここでは、端末装置4が破損原因画像を探索する処理を行ったが、バーコードカメラBCAが、撮像画像と距離画像とを用いて、カメラ自身で判断するように構成することも可能であり、端末装置4の処理の負荷を軽減できる。
(ジャミング検知)
図12(A)及び図12(B)は、ジャミングの検知例を説明する図である。図12(A)は、ベルトコンベア210のコーナー付近で発生したジャミングの検知例を示す図である。ベルトコンベア210は、略直角に曲がるコーナーを持つ。このコーナーで、大きな荷物gs11が詰まっている場合を想定する。
この場合、ベルトコンベア210に積載されている荷物を長い距離に亘って撮像するバーコードカメラBCA11によって、搬送される荷物gs11が検知される。荷物gs11がコーナーに着くと、バーコードカメラBCA12によって荷物gs11が撮像され、荷物gs11の到着が検知される。
大きな荷物gs11がコーナーを曲がりきれず、滞留している場合、つまりジャミング(ジャム)が発生している場合、バーコードカメラBCA12は、時間が経過しても同じ荷物gs11を検知し続けることになる。また、その下流に配置されているバーコードカメラBCA13は、荷物gs11がコーナーで留まっていることにより、待ち続けても荷物gsを検知することはできない。
このように、本実施形態の荷物追跡システム1では、バーコードカメラBCA12が荷物gs11を検知し続ける、あるいはバーコードカメラBCA13が一定時間待っても荷物gsを検知しない場合、荷物gsの滞留を検知すること(ジャミング検知)が可能である。また、ジャミング検知が行われた場合、バーコードカメラBCAが広角で撮像画像を行う、あるいは全方位カメラCAで全方位画像をジャミング検知画像として撮像する。端末装置4は、これらのジャミング検知画像を取得し、バーコードID、時刻情報、ジャミング検知画像を物品管理装置6の画像データベースに保存しておくことで、ジャミングが発生した場合の原因究明に役立たせることができる。また、端末装置4は、ジャミング検知が行われた場合、その読取時刻における周辺画像とともに、ジャミング(ジャム)が発生した箇所として、カメラペアが設置された監視ポイントWPの位置を表す位置識別情報を、表示装置5に表示する。また、端末装置4は、警告情報を付加して周辺画像を表示する。これにより、ユーザは、ジャミング(ジャム)が発生した箇所を速やかに知ることができる。
図12(B)は、ベルトコンベア220のカーブ付近で発生したジャミングの検知例を示す図である。ベルトコンベア220は、所定の曲率で曲がるカーブを持つ。このカーブで、複数の小さな荷物gsが詰まっている場合を想定する。
カーブで複数の荷物gsが詰まっている場合、バーコードカメラBCA15で読み取られるバーコードIDは、何回も読み取られることになる。同じバーコードIDが所定回数読み取られると、端末装置4は、ジャムが検知されたと判断する。また、バーコードカメラBCA15の画角に、複数の荷物が滞留している場合、同一の読取時刻に複数のバーコードが検知されることになり、同一の読取時刻(時刻情報)を持つ複数の荷物が所定数以上となった場合、端末装置4は、ジャムが検知されたと判断する。これにより、ジャミング検知が早期に行える。
カーブでジャミング検知が行われた場合、コーナーの場合と同様、バーコードカメラBCAが広角で画像を撮像する、あるいは全方位カメラCAが全方位画像を撮像する。端末装置4は、これらのジャミング検知画像を取得し、バーコードID、時刻情報、ジャミング検知画像を物品管理装置6の画像データベースに保存しておくことで、ジャミングが発生した場合の原因究明に役立たせることができる。また、端末装置4は、ジャミング検知が行われた場合、その読取時刻における周辺画像とともに、ジャミング(ジャム)が発生した箇所として、カメラペアが設置された監視ポイントWPの位置を表す位置識別情報を、表示装置5に表示する。また、端末装置4は、警告情報を付加して周辺画像を表示する。これにより、ユーザは、ジャミング(ジャム)が発生した箇所を速やかに知ることができる。
以上により、本実施形態の荷物追跡システム1では、複数の全方位カメラCAは、少なくとも一つの荷物gsを搬送するベルトコンベア100,110,120が配設された物流倉庫WA内の異なる既定エリアAREをそれぞれ撮像する。バーコードカメラBCA(リーダ)は、荷物gsに貼り付けられた(付された)バーコードBCLを読み取り、バーコードID(荷物識別情報の読取結果)とその読取時刻とを取得する。映像記録装置3は、全方位カメラCAにより撮像された既定エリアAREの周辺画像igaとその撮像時刻と、バーコードカメラBCAにより取得されたバーコードIDとその読取時刻とを対応付けて記録する。端末装置4は、例えばユーザの操作に基づくバーコードIDの選択に応じて、選択されたバーコードIDの読取時刻に対応付けられた、少なくとも一つの全方位カメラCAにより撮像された既定エリアAREの周辺画像igaを表示装置5に表示する。
これにより、荷物追跡システム1は、物流の荷物の配送において、バーコードIDが貼り付けられた荷物gsの紛失又は破損等のトラブルがあった場合でも、そのバーコードIDに対応付けられた、既定エリアAREの全方位カメラにより撮像された周辺画像及び撮像時刻、更にはバーコードIDの読取時刻の一覧(履歴)が表示装置5において示されるので、ユーザ(例えばトラブル対応担当者)によるトラブルの原因究明を効率化でき、ユーザの使い勝手を向上することができる。
また、バーコードカメラBCAが所定時間にバーコードBCLを読み取れなかった場合、端末装置4は、直前に読み取られたバーコードBCLの読取時刻に対応する周辺画像igaとともに、警告情報を表示する。
これにより、ユーザは、周辺画像とともに表示された警告情報を見ることで、速やかに荷物の紛失に気付くことができる。
また、複数の全方位カメラCAと複数のバーコードカメラBCAとは、それぞれカメラペア(ペア)で複数の既定エリアAREに設置される。端末装置4は、既定エリアAREを識別するエリア識別IDと、ペアを構成する全方位カメラ及びバーコードカメラの設置場所を識別する場所識別IDと、この設置場所における荷物の取扱(例えば搬送のチェック、台車への載せ替え等)を担当する取扱担当者を識別する担当者識別IDと、の少なくとも1つをバーコードIDに対応付けて、周辺画像とともに表示装置5に表示し、更に、バーコードID及び周辺画像に対応付けて映像記録装置3に記録する。
これにより、荷物追跡システム1は、バーコードIDが貼り付けられた荷物gsの探索(例えば、どの既定エリアに荷物gsが存在しているか、どのカメラペアの設置場所に荷物gsが存在しているか)が容易になる。また、荷物追跡システム1は、バーコードIDが貼り付けられた荷物gsを取り扱った担当者の責任の有無等の所在を明らかにすることができる。
また、同一の既定エリアAREにおいて、バーコードBCLの読取時刻が同一である荷物gsが所定数以上ある場合、端末装置4は、読取時刻における周辺画像igaをカメラ位置識別IDとともに表示装置5に表示する。
これにより、荷物追跡システム1は、既定エリアAREの一部の場所で複数の荷物が滞留した状況(つまり、ジャムの発生)の検知(いわゆる、ジャミング検知)を早期に行える。
また、バーコードカメラBCAは、荷物gsの外形を表す距離情報を取得する。端末装置4は、バーコードカメラBCAによって取得された距離情報に基づく距離画像GZ2(立体形状の画像)を破損原因画像(周辺画像)とともに表示装置5に表示する。
これにより、荷物追跡システム1は、荷物gsの破損の程度と破損原因とを見比べることができ、ユーザの原因究明をより深く行うことが可能である。
また、端末装置4は、荷物gsの立体形状の画像を基に、荷物の破損の有無を判断する。映像記録装置3は、荷物gsの破損があった場合、荷物の破損があることを示す情報を全方位カメラにより撮像された周辺画像と対応付けて付与し、その周辺画像を破損原因画像として記録する。
これにより、作業員、管理者等のユーザは、荷物gsが破損した原因究明を速やかに行うことができる。
また、バーコードカメラBCAでは、イメージセンサ21は、少なくとも一つの荷物gsを搬送するベルトコンベア100が配設された物流倉庫WA内の既定エリアAREを撮像する。検知部としての信号処理部30は、イメージセンサ21により撮像された既定エリアAREの周辺画像igbを基に、既定エリアAREに現れる荷物gsに貼り付けられた(付された)バーコードBCLを検知する。読取部としての信号処理部30は、検知されたバーコードBCLを読み取る。出力部としての通信部31は、読み取られたバーコードBCLのバーコードID(つまり、荷物識別情報の読取結果)を、バーコードカメラBCAに接続された各種の外部機器に出力する。
従来、物流において、荷物が付されたバーコードを読み取るバーコードリーダと、監視カメラとは別々の装置であった。つまり、バーコードリーダが周辺画像を撮像するものは無かった。これに対し、本実施形態のバーコードカメラBCAは、既定エリアAREの周辺画像を広角で撮像可能である。これにより、全方位カメラCAを用いなくても、バーコードカメラBCA単体で、バーコードBCLの読み取りと周辺画像の撮像とが可能となる。従って、ユーザの使い勝手が向上する。また、低コストで荷物追跡システムを構築することができる。
また、イメージセンサ21は、レンズ22を広角レンズと狭角レンズとに切り替えて撮像可能であり、ベルトコンベア100で搬送される荷物gsの周囲を広角レンズで撮像し、荷物gsに貼り付けられたバーコードBCLを狭角レンズで撮像する。
このように、イメージセンサ21によって撮像される画像の画角を広角あるいは狭角に切り替えることが可能であり、バーコードカメラBCAの部品点数を削減しコンパクト化を図ることができる
また、通信部31は、読取時の時刻情報を付加してバーコードIDを出力する。
これにより、荷物gsに貼り付けられたバーコードBCLのバーコードIDを時系列に記録した履歴リストhstを作成できる。
また、バーコードカメラBCAは、バーコードBCLの読み取りが成功した場合、例えばバーコードBCLの読み取り成功を表す「ピッ!」の音(音情報)をスピーカ33から出力し、バーコードBCLの読み取りが失敗した場合、例えばバーコードBCLの読み取り失敗を表す「ブー」の音(音情報)を出力する。
これにより、作業員等のユーザは、バーコードBCLの読み取りの成否をすぐに知ることができる。
また、イメージセンサ21で撮像される周辺画像igbに、所定数以上のバーコードIDが含まれる場合、バーコードカメラBCAは、警告情報を付加して周辺画像igbを出力する。
これにより、ユーザは、周辺画像とともに表示された警告情報を見ることで、速やかにジャミング検知に気付くことができる。従って、ジャミング検知時における迅速な対応が可能となる。
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、荷物をベルトコンベアにより搬送する場合を示したが、ローラコンベア、チェーンコンベア等で荷物を搬送することも可能であり、荷物を搬送可能である限り、特にコンベアの種類は限定されない。
本発明は、荷物の配送において、荷物識別情報が付された荷物の紛失又は破損等のトラブルがあった場合でも、その原因究明を効率化し、ユーザの使い勝手を向上する荷物追跡システム及び荷物追跡方法として有用である。
1 荷物追跡システム
2 入荷情報管理装置
3 映像記録装置
4 端末装置
5 表示装置
6 物品管理装置
7,8,9,10,11 カメラペア
21 イメージセンサ
22 レンズ
24 センサ駆動部
26 温度センサ
27 レーザダイオード(LD)
28 LD駆動部
29 拡散板
30 信号処理部
31 通信部
33 スピーカ
41 プロセッサ
42 メモリ
43 通信部
44 ハードディスク
45 表示制御部
46 操作部
100,110,120,210,220 ベルトコンベア
150 立体倉庫(ストッカ)
BCA,BCA1〜BCA5 バーコードカメラ
BR1〜BR3 バーコードリーダ
CA1〜CA5 全方位カメラ

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの荷物を搬送するコンベアが配設された荷物搬送エリア内の異なる既定エリアをそれぞれ撮像する複数の監視カメラと、
    前記荷物に付された荷物識別情報を読み取り、前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻とを取得するリーダと、
    前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像とその撮像時刻と、前記リーダにより取得された前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻と、を対応付けて記録するレコーダと、
    前記荷物識別情報の選択に応じて、選択された前記荷物識別情報の読取時刻に対応付けられた、少なくとも一つの前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像をモニタに表示する端末装置と、を備える、
    荷物追跡システム。
  2. 請求項1に記載の荷物追跡システムであって、
    前記リーダが所定時間に前記荷物識別情報を読み取れなかった場合、前記端末装置は、直前に読み取られた前記荷物識別情報の読取時刻に対応付けられた前記周辺画像とともに、警告情報を前記モニタに表示する、
    荷物追跡システム。
  3. 請求項1に記載の荷物追跡システムであって、
    前記リーダは、複数の前記監視カメラのうちいずれか1つとペアを構成するように前記既定エリアに複数設置され、
    前記端末装置は、前記既定エリアを識別するエリア識別情報と、前記ペアを構成する監視カメラ及びリーダの設置場所を識別する場所識別情報と、前記設置場所における荷物の取扱担当者を識別する担当者識別情報とのうち少なくとも1つを、前記周辺画像とともに前記モニタに表示し、前記周辺画像に対応付けて前記レコーダに記録する、
    荷物追跡システム。
  4. 請求項3に記載の荷物追跡システムであって、
    前記既定エリアにおいて、前記荷物識別情報の読取時刻が同一である荷物が所定数以上ある場合に、前記端末装置は、その読取時刻に対応付けられた前記周辺画像を前記場所識別情報とともに前記モニタに表示する、
    荷物追跡システム。
  5. 請求項1に記載の荷物追跡システムであって、
    前記リーダは、前記荷物の外形を示す距離情報を取得し、
    前記端末装置は、前記リーダによって取得された前記距離情報に基づく立体形状の画像を前記周辺画像とともに前記モニタに表示し、前記周辺画像に対応付けて前記レコーダに記録する、
    荷物追跡システム。
  6. 請求項5に記載の荷物追跡システムであって、
    前記端末装置は、前記立体形状の画像を基に、前記荷物の破損の有無を判断し、
    前記レコーダは、前記荷物の破損があった場合に、前記荷物の破損があることを示す情報を前記周辺画像と対応付けて記録する、
    荷物追跡システム。
  7. 少なくとも一つの荷物を搬送するコンベアが配設された荷物搬送エリアに配置される複数の監視カメラと、リーダと、レコーダと、端末装置とを備えた荷物追跡システムにおける荷物追跡方法であって、
    前記監視カメラは、前記荷物搬送エリア内の異なる既定エリアをそれぞれ撮像し、
    前記リーダは、前記荷物に付された荷物識別情報を読み取り、前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻とを取得し、
    前記レコーダは、前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像とその撮像時刻と、前記リーダにより取得された前記荷物識別情報の読取結果とその読取時刻と、を対応付けて記録し、
    前記端末装置は、前記荷物識別情報の選択に応じて、選択された前記荷物識別情報の読取時刻に対応付けられた、少なくとも一つの前記監視カメラにより撮像された前記既定エリアの周辺画像をモニタに表示する、
    荷物追跡方法。
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