JP2004037259A - 大量生産製品の検査装置及び製品のチェックシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大量生産の各製品1にはICチップ2を装着する。このICチップ2にはID番号を記憶させる。ID番号は各製品に付与された製品固有の番号である。一方、生産中、又は生産後に製品の検査が行われるが、この検査データ及び検査結果をID番号で製品毎に区分してデータベースとして記憶しておく。そして、後の段階で製品の検証のために検索し、検証や分析に利用する。また、検査ライン3での検査と選別とが別々の位置(タイミング)で行われることから、このタイミングのためにIDリーダ9を設けて、タイミングの一致化をはかる
この記録を後で参照し、被検体に付加したIDから検査結果を参照する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大量生産される容器等の製品検査装置、及び製品の各種の検証のため並びに生産の流れのチェックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス容器やプラスチックボトル等の製品は、搬送ライン上で大量生産される。大量生産ラインの中で種々の検査が行われる。検査は集中的に行われる例もあれば、ある工程が終了する毎に工程毎に行われる例もある。検査目的によって検査内容は異なるが、外形検査や容器内の内容物の容量や内容物の異物検査や、外形に付した印刷内容の検査等は、TVカメラによる例が多い。
一方ガラス容器やプラスチックボトル等は、製造日や製造番号を印刷したり、刻印したりしてその製品の生産管理、在庫管理、販売管理等に供する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
製造日や製造番号は、各製品毎であって、メーカ毎に付加される。しかし、メーカの社会的責任が問われる昨今、製造日や製造番号のみでなく、あらゆる製品を通した、各製品固有に定まるIDが付加できれば、製造時のみでなく、製造後の製品管理や製品の検証にも好適である。これはメーカーにとっても、社会にとっても望ましい。
一方、生産工程での検査の結果は、その後の製品の廃棄等の消滅に至るまでの過程にあっても、再利用できることが多い。例えば製造メーカにとってその後の品質評価基準の設定や変更に伴う当初の検査データの検証、返却品の再分析等で利用できる。一方、内容物による中毒等の社会的事件を引き起こした製品に対する、製造メーカ以外の試験会社による分析や検証等、に利用できる。
【0004】
生産工程での検査にあっては、検査後にその検査結果を受けて、良品、不良品の選別を行う。この場合、検査及び選別は搬送ライン上の別々の場所(即ち別々のタイミング)で、次々に搬送されてくる全製品について行われているため、検査結果(良、不良)の製品と選別製品との製品のタイミング上での一致化が不可欠である。こうした一致化は、搬送ライン上を多数の製品が次々に搬送され、且つ検査と選別の場所が異なる関係にあることから、必ずしも容易ではない。
本発明の目的は、製品を通しての固有なIDの付加、及びこうした付加IDを目印とした検査データの再利用、並びに検査ラインとしての搬送ライン上での検査と選別とのタイミングの一致化等を可能にする検査装置、及び各種の検証のためのチェックシステムを提供するものである。
更に本発明の目的は、上記ICチップを用いて生産ライン上での個々の製品の流れを管理することにより、製品の検査機不通過、他品種混入、製品紛失を検出可能なチェックシステムを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、大量生産される製品を検査する検査装置であって、
固有に定まるIDを記録したICチップ装着の多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、その製品を次々に検査する検査部と、各製品の検査データを、上記読み取ったその製品対応のIDに対応づけて記憶する記憶部と、を具える大量生産製品の検査装置を開示する。
【0006】
本発明は、固有に定まるIDを記録したICチップ装着の多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、この搬送ライン上を移送する製品の固有に定まるICチップ内のIDを次々に読みとるリーダと、搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、ID読み取り後の製品を検査し検査データを得る検査部と、検査部からの検査データを取り込み良品か不良品かの判定を行う処理部と、上記検査部よりも後方の搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、検査後の製品を上記検査部の良品か不良品かの判定結果に従って選別する選別部と、上記処理部からの各製品の検査データ及び判定結果を、上記読み取ったその製品対応のIDに対応づけて記憶する記憶部と、を備えると共に、
上記リーダのIDの読み取りタイミングに基づいてそのIDに対応する製品の、検査部での検査タイミング及び選別部での選別タイミングを決定するタイミング決定部を具えるものとした大量生産製品の検査装置を開示する。
【0007】
本発明は、大量生産される製品の検査装置であって、
多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる製品を検査し検査データを得る検査部と、検査部からの検査データを取り込み良品か不良品かの判定を行う処理部と、上記検査部よりも後方の搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、検査後の製品を上記検査部の良品か不良品かの判定結果に従って選別する選別部と、
を備えると共に、搬送ライン上の基準原点からの移動距離を、搬送ラインの絶対的な位置情報として配信する位置情報配信装置を持ち、この位置情報に基づいて、検査部での検査タイミング及び選別部での選別タイミングを決定するタイミング決定部を具えるものとした大量生産製品の検査装置を開示する。
【0008】
本発明は、生産後の返却やチェック要の製品のチェックシステムであって、
上記検査装置の記憶部からのID対応の検査データ及び検査結果を取り込み記憶するデータベース部と、生産後の製品のICチップ上の固有に定まるIDを読み取るリーダと、この読み取ったID対応製品の検査データ及び検査結果を読み出し検証する手段と、を備える製品のチェックシステムを開示する。
【0009】
本発明は、固有に定まるIDを記録したIDチップ装着の多数の製品を充填機、検査機、梱包機、を通じて内容物の充填検査、梱包を行わせる製造生産ラインにおいて、
上記を読み取るリーダを充填機、検査機、梱包機の各々に具え、各々の行程において読み取ったIDと充填情報、検査情報、梱包情報とを取り込み、製品の流れをIDによって追跡し、検査機不通過、他品種混入、製品紛失を検出する検出手段と、を備える製品のチェックシステムを開示する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は大量生産ラインに設けられた製品検査システムの装置構成図である。
本装置の検査システム15は、搬入ライン30、IDを記憶したICチップ2を付加した製品1を検査のために移送する搬送ライン3、被検体の映像を撮影する撮影ステーション4、撮影した映像を処理し、良・不良判定を行う画像処理装置5、良・不良判定により選別を行う選別機6、各々の製品に付加したユニークなIDを読み取る検査用IDリーダ9、IDと検査結果を対応付けるID検査結果照合装置10、対応付けられたデータを記憶する記憶装置装置11より成る。検査結果検索部16は、検索用IDリーダ12、データベース検索装置13、検索結果を表示する表示装置14より成る。
【0011】
製品1は、ペットボトルやビン、缶の如き大量生産されるものであり、上流のラインで生産(生産途中の例も含む)され、搬入ライン30から搬入されて図1の搬送ライン3で検査を受ける。検査項目は、製品の仕様や品質確保のために行われるものであって、製品の外観(形状、構造、色彩等)、内容物の容量や品質のチェック等多岐にわたる。図では、TVカメラを用いた1個の検査部4の例(撮影ステーション)を示しているが、検査項目に応じた数の検査部が設けられる。また、1つの検査部で複数の検査項目をチェック可能な例もある。TVカメラ以外では重量計や超音波装置やX線装置等もある。
【0012】
製品1の上部や側部や底部等に、微小ICチップ2を装着してある。ICチップ2は、(1mm以下〜数mm)×(1mm以下〜数mm)程度の微小サイズであり、例えばタグとも呼ばれる。このICチップは記憶できる数字等が10の数乗〜数10乗の容量を持つ、サイズが微小で容量が無限に近い数値を持つチップである。装着は例えば強度な接着剤を使用して行う。
【0013】
ICチップ2は、自己電源を持たない。ICチップ2は、製品に固有に定まるID番号を記録するメモリを持つ。このメモリは、ROM型であることが望ましい。固有に定まるID番号とは、全製品の背番号の如き一連番号であって、その製品を特定可能な番号である。従来は製造番号や製造年月日等であったが、それに代わる又はそれと併行して使用される各製品を通じての一連番号がこのID番号である。そして、このID番号は、生産時点で付加され、その製品が廃棄等の最終処分で削減するまでその製品を示す番号として利用される。全製品とは、大量生産のプラスチック製品全体とか、ガラス容器とのそれぞれ毎の意味、或いはそれらのプラスチック製品とガラス容器等を含めた大量生産の全製品との意味、又は産廃対象となる全製品との意味とか、種々であるが、共通点は製造番号等を越えた社会的な番号を付加した製品を指す点である。
更に、従来は製造番号等は、数字やアルファベッド等の印刷によるやり方やバーコードによる印刷であったが、本発明では、データとしてメモリに記憶した形とした。
【0014】
検査ラインとしての搬送ライン3は、連続移動する円形循環形であり、搬入ライン30から製品1が次々に搬入されて搬送ライン3に移り、この搬送ライン3から検査完了後の製品は選別ラインとしての搬出ライン31へと搬送される。そこで選別機6により、検査結果を受けて、良品であれば良品トレイ7へ、不良品であれば不良品トレイ8へ送られる。
検査ラインとしての搬送ライン3には、検査用IDリーダ9と検査部4と搬出ライン31の入口部(選別部6の入口部)とが、この順で配置してある。搬送ライン3上では次々に製品が流れてゆくが、製品を特定するのはICチップ2に格納したIDであり、これを読み込むのがリーダ9である。一方、検査部4及び選別部6では、製品のIDの読み取りを行っておらず、検査対象の製品、選別対象の製品の特定化は自分では不可能である。そこで、リーダ9で読み取ったIDの製品が、検査部4、選別部6にそれぞれ到達するタイミングの決定が必要である。そのために、本発明では、タイミング決定手段(後述)を持つ。
【0015】
検査部4は、例えばTVカメラ41を持ち、外観や内容物の撮像を行う。この撮像結果は、画像処理装置5へと送られ、検査目的に応じた画像処理をこの処理装置5が行う。撮像画像や処理の結果得られる各種の抽出パラメータ(大きさや画素濃度や面積等)を含む検査データ及び処理結果である良品、不良品を示す判定結果は、照合装置10へ送られ、リーダ9の読み出しIDに一致する製品の対応付けを行う。そして検査データ及び検査結果は、その製品の基礎データとしてIDを付加して(又はIDで区分して)、記憶装置11へと記憶する。
【0016】
照合装置10は、前述のタイミング決定手段を持ち、リーダ9のID検出タイミングを起点として検査タイミング、選別タイミングを決定する。このタイミングの決定は、リーダ9と検査部4との距離、リーダ9と選別部6との距離、並びに搬送ライン3の搬送速度とによって決定する。尚、選別部6のタイミングは、その入口でのタイミングでも、実際の選別作業のタイミングのどちらでもよく、最終的に選別時に利用できるものであればよい。
【0017】
検査終了後や出荷時、又は販売後に基礎データをチェックしたり、検証したいことがある。これは、製造メーカだけではなく、内容物に不純物混入等の発生時の社会要請による検証もある。いずれも製品の管理や品質チェックの再確認等の理由による。また、その後の品質強化や品質改良のために最初の基礎データを観察し、分析し検証したりすることもある。
こうした基礎データの検証や分析のために設けたのが検査結果検索部16である。記憶装置11は生産現場等に設置してある例では小容量であり、データベースとしては使用できないことが多い。そこで、検索用として記憶装置11の内容を他の大容量の記憶装置に移し変えて編集機能や検索機能を持たせたデータベースとして使用する。尚、図1の記憶装置11は、作業現場の例であるが、大容量化してあれば、又は場所の離れたセンタ的な場所に設置してあればデータベースとしてそのまま使用可能である。以下ではこの後者の例として説明する。
【0018】
検索部16は、独自のIDリーダ12を持つ。これによって独自に製品100のIDを読み取る。この製品100は、検索対象の製品であり、例えば分析対象の製品であったり、返却製品であったり、新たに発見された不良製品であったりする。データベース検索装置13は、リーダ12の読み取ったIDをキーとして、データベース11からこのID対応の基礎データを検索読み出す。表示装置14はこれを表示し、検証や確認、分析に利用する。
【0019】
リーダ9、12は、無線にてICチップ2のIDを読み取るが、これはリーダ自体から電波を送り、ICチップ2がその電波の持つエネルギー、例えば搬送波の電力を電源として取り込み、メモリをアクセスすることでIDデータを読み取る仕組みである。この他の電力供給もありうる。
【0020】
図2は、図1の構成に時刻配信装置17を付加した図である。図1では照合装置10にタイミングの一致化の処理や制御を行わせたが、図では時刻配信装置17がタイミングの制御のため時刻配信を行わせた。
時刻配信装置17は、検査装置の基準となる時刻を検査用IDリーダ9、画像処理装置5、選別機6に同時に配信する。検査用IDリーダ9では、IDタグの読み込み時に、同時に時刻を読み込み、IDとID読み込み時刻を、ID検査結果照合装置10に送る。また、画像処理装置5でも、撮影時の時刻を読み込み、検査を行った結果、及び結果画像に撮影時刻を付加してID検査結果照合装置10に送る。
ID検査結果照合装置10では、検査用IDリーダ9、検査部(撮影ステーション)4間の位置、搬送ラインの移送速度から、検査用IDリーダ9、検査部4間の時刻ずれを計算し、ID読み込み時刻と撮影時刻を比較することでIDと画像処理装置5からのそのID製品の検査結果と対応付ける。この対応付けたIDと検査結果を記憶装置11に記憶する。
一方、選別機6では、検査用リーダ9と選別機6との間の位置及び搬送ライン3の搬送速度とから、検査時の時刻からのその製品の到達時刻を計算し、その到達時間(タイミング)に来た製品1の、判定結果に応じた選別を行う。
【0021】
図3は、図1の構成に搬送ラインの位置を配信する位置配信装置18を付加した図である。位置配信装置18は、搬送ラインの位置を検査用IDリーダ9、画像処理装置5に同時に配信する。
搬送ラインの位置情報は、一周を360°としてある基準位置を0°とした位置情報とする。検査用IDリーダ9では、IDの読み込み時に、同時に位置情報を読み込み、IDとID読み込み位置を、ID検査結果照合装置10に送る。
また、画像処理装置5でも、撮影時の位置情報を読み込み、検査を行った結果、及び結果画像に撮影位置を付加してID検査結果照合装置10に送る。ID検査結果照合装置10では、検査用IDリーダ9、撮影ステーション4間の位置によりこの間の位置ずれ量がわかることから、ID読み込み位置と撮影位置を比較することでIDと画像処理装置5からの検査結果と対応付ける。この対応付けたデータを記憶装置11に記憶する。
選別機6では、図2と同様にID読み込み時の位置を受け取り、その位置の製品の選別時のタイミングを決定する。
図4(i)、(ii)は、図3の位置情報の説明図である。(i)がライン上の関係、(i)が時間経過に伴う各部位のタイミング関係を示す。搬送ライン上の任意の一点を原点0°として、その0°〜360°の位置情報を与える。IDリーダ9、検査部4、選別機6は固定位置に設置してあるから、選別機6を基準にしての製品A、B、Cのタイミング関係は下記(1)、(2)となる。
(1)選別機6に製品Aが来たときのデータ
検査用IDリーダ a1=a3−▲1▼−▲2▼
撮影ステーション a2=a3−▲2▼
選別機 a3(現在の位置情報)
(2)選別機6に製品Bが来たときのデータ
検査用IDリーダ b1=b3−▲1▼−▲2▼
撮影ステーション b2=b3−▲2▼
選別機 b3(現在の位置情報)
本位置情報を用いタイミングを制御することにより、搬送スピードが可変してもIDと検査結果を対応付けることができ、選別においても正しく選別することができる。
また、本位置情報は、搬送ラインの絶対的な位置の情報であり、機械的に決定するため、情報と搬送ラインがずれることはない。
【0022】
図5は、ICチップを用いた製品の検査機不通過、他品種混入、製品紛失等を検出するチェックシステムの構成図である。このチェックシステムは、リーダ200、コンピュータ201、記憶装置202、リーダ204、充填機203、検査機205、リーダ206、不良品トレイ207、梱包機208、リーダ209より成る。充填機203は、液体等の内容物の容器への充填を行う機械、検査機205は図1に示す如き検査部と選別部とを持つもの、梱包機208は選別後の製品の梱包を行うものである。
製品1は、通常生産ライン上を充填機203から検査機205へと流れる。しかしながら、生産ラインの詰まり、製品破損によるライン清掃等により、生産ライン上から製品1を外すことがあり、再開時に実装位置を誤ったり、又は製品を紛失する、又は他品種を混入するといった種々の問題が発生する。そこで充填機203、検査機205、梱包機208の各々において、IDリーダ204、206、209によりIDを読み取り、各々のIDと品種情報と、検査結果情報を、製品個体管理用コンピュータ201へ収集する。コンピュータ201では以下の処理や判定を行う。
(1)、検査結果情報を、不良品と判定した製品1が梱包機まで搬送されていないかのチェックに使う。
(2)、破損品1Aが、発生した場合には、IDリーダ200にてそのID番号を読み取り、そのID番号の製品が破損品である旨の登録を行う。
(3)、検査機205の不通過チェック(即ち、検査機205をバイパスした製品のチェック。ここでバイパスとは、例えば検査機の近くのラインで製品破損が発生したような場合、これを破損品1Aとして取り除くが、これに併せて検査なしで検査機出側に自動的に又は人間が介在して送ってしまう如き例を指す。)は、梱包機208で梱包した製品のIDが必ず検査機205で読み込んだIDを持つ製品で良品判定されていることでチェックする。即ち、良品判定されていればそのIDがわかり、何の判定もされていなければそのID製品は不通過とみなす。
(4)、他品種混入チェックは、梱包機208で梱包した製品のIDが必ず充填機203で読み込んだIDの中にあることでチェックする。
(5)、製品紛失チェックは、充填機203で読み込んだIDを持つ製品が必ず破損品、又は検査不良品、又は梱包製品のいずれでもないことで、コンピュータ201がチェックする。
(6)、上記の如き種々の不都合が発生した際には、製品個体管理用コンピュータの表示機能を使ってアラームを出す。
このように、このシステムによれば生産中の全ての製品の所在をチェックできることになった。またこのシステムによれば、上記情報をデータベース化し、記憶装置202に記憶することで製品の品質を保障する。
【0023】
本発明の変形例、適用例を以下述べる。
(1)、撮影ステーション、画像処理装置が1台の構成で説明したが、複数の撮影ステーション、複数の画像処理装置を持つ構成においても同様に可能である。
(2)、検索用IDリーダの位置を撮影ステーションの前としたが、撮影ステーション、検査用IDリーダ間の位置が規定でき、かつこの間で製品の順序が崩れない構成であれば、同様に可能である。
(3)、搬送ラインは、ロータ状でなく、直線であっても可能である。
(4)、データベース検索装置は、1台で説明したが、複数台の装置を持つ構成もある。
(5)、検査結果検索部は、データベース検索装置と記憶装置間をLAN、電話回線、無線等の回線を使い検査機から離れた場所で記憶装置を検索する装置も考えられる。
(6)、選別後の選別先をトレイとしたが、搬送ラインとする装置も考えられる。
(7)、更に、検索用IDリーダを端末化し、この間を無線、電話回線等の通信手段でつなぐことにより、事務所、営業所、製品の使用場所等に端末を置くことが出来、ここから工場出荷時の検査結果、映像を参照することにより、より迅速に製品品質の証明、市場クレーム対応等を行うことが出来る。
(8)、基礎データは、検査データと検査結果としたが、それ以外に品質表示データ(材質)や化学的・物理的・機械的・電気的ないずれか少なくとも1つ以上の意味を持つデータを付加させてもよい。また、生産段階での検査以外に、それ以降に検査が行われたり、その後の販売等で必要になった製品上の固有のデータ、製品の流通経路、日時等の流通データ等を付加させてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、製品と検査結果、検査画像等の検査データを対応付け、製品個々を区別して管理することで、不良品の解析を容易に行うことが出来、これにより、検査機へのフィードバックによる高性能化、生産設備へのフィードバックによる製品の高品質化を図ることが出来る。
【0025】
更に検査後の市場からの戻り品においても、その製品を検査した際の検査結果、検査映像等を参照することが出来るため、工場出荷時の製品の品質を証明することが出来る。これにより、市場クレーム等への対応を迅速に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す図である。
【図4】図3の説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 製品
2 IDチップ
3 搬送ライン
4 撮影ステーション
5 画像処理装置
6 選別機
7 良品トレイ
8 不良品トレイ
9 検査用IDリーダ
10 ID検査結果照合装置
11 記憶装置
12 検索用IDリーダ
13 データベース検索装置
14 表示装置
15 検査部
16 検査結果検索部
17 時刻配信装置
18 位置配信装置
Claims (9)
- 大量生産される製品を検査する検査装置であって、
固有に定まるIDを記録したICチップ装着の多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、その製品を次々に検査する検査部と、各製品の検査データを、上記読み取ったその製品対応のIDに対応づけて記憶する記憶部と、を具える大量生産製品の検査装置。 - 大量生産される製品の検査装置であって、
固有に定まるIDを記録したICチップ装着の多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、この搬送ライン上を移送する製品の固有に定まるICチップ内のIDを次々に読みとるリーダと、搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、ID読み取り後の製品を検査し検査データを得る検査部と、検査部からの検査データを取り込み良品か不良品かの判定を行う処理部と、上記検査部よりも後方の搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、検査後の製品を上記検査部の良品か不良品かの判定結果に従って選別する選別部と、上記処理部からの各製品の検査データ及び判定結果を、上記読み取ったその製品対応のIDに対応づけて記憶する記憶部と、を備えると共に、
上記リーダのIDの読み取りタイミングに基づいてそのIDに対応する製品の、検査部での検査タイミング及び選別部での選別タイミングを決定するタイミング決定部を具えるものとした大量生産製品の検査装置。 - 上記検査タイミング及び選別タイミングは、リーダ、検査部、選別部間の搬送ライン上での距離又は搬送速度に基づいて決定するものとした請求項2の大量生産製品の検査装置。
- 大量生産される製品の検査装置であって、
多数の製品を次々に移送する搬送ラインと、搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる製品を検査し検査データを得る検査部と、検査部からの検査データを取り込み良品か不良品かの判定を行う処理部と、上記検査部よりも後方の搬送ライン上に設けられ、次々に移送されてくる、検査後の製品を上記検査部の良品か不良品かの判定結果に従って選別する選別部と、
を備えると共に、搬送ライン上の基準原点からの移動距離を、搬送ラインの絶対的な位置情報として配信する位置情報配信装置を持ち、この位置情報に基づいて、検査部での検査タイミング及び選別部での選別タイミングを決定するタイミング決定部を具えるものとした大量生産製品の検査装置。 - 生産後の返却やチェック要の製品のチェックシステムであって、
上記検査装置の記憶部からのID対応の検査データ及び検査結果を取り込み記憶するデータベース部と、生産後の製品のICチップ上の固有に定まるIDを読み取るリーダと、この読み取ったID対応製品の検査データ及び検査結果を読み出し検証する手段と、を備える製品のチェックシステム。 - データベース一部に記憶するデータは、製品製造データ、及び製品流通データ、を含むものとする請求項5の製品のチェックシステム。
- 固有に定まるIDを記録したIDチップ装着の多数の製品を充填機、検査機、梱包機、を通じて内容物の充填検査、梱包を行わせる製造生産ラインにおいて、
上記を読み取るリーダを充填機、検査機、梱包機の各々に具え、各々の行程において読み取ったIDと充填情報、検査情報、梱包情報とを取り込み、製品の流れをIDによって追跡し、検査機不通過、他品種混入、製品紛失を検出する検出手段と、を備える製品のチェックシステム。 - 破損製品のIDをIDリーダを用いて登録する機能を備える請求項7の製品のチェックシステム。
- ID及び充填情報、検査情報、梱包情報をデータベース化し記憶する記憶装置を備える請求項7の製品のチェックシステム。
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