JP2003216928A - 菓子用良否判定システム - Google Patents

菓子用良否判定システム

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JP2003216928A
JP2003216928A JP2002011629A JP2002011629A JP2003216928A JP 2003216928 A JP2003216928 A JP 2003216928A JP 2002011629 A JP2002011629 A JP 2002011629A JP 2002011629 A JP2002011629 A JP 2002011629A JP 2003216928 A JP2003216928 A JP 2003216928A
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confection
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Masaru Idei
勝 出井
Naotake Nishimura
尚武 西村
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Takigawa Kogyo Co Ltd
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Takigawa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 菓子の製品検査を自動化することができ、よ
って当該菓子の生産性を向上することができる菓子用良
否判定システムを提供する。 【解決手段】 コンベア(搬送手段)によって搬送され
る菓子Dを撮影し、画素単位の輝度値を含んだ菓子Dの
画像情報を取り込むCCDカメラ(画像取込手段)2を
設ける。さらに、このCCDカメラ2からの菓子Dの画
像情報を用いて、菓子Dの良否を判定するPC(画像処
理手段)3を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーキやプリン等
の菓子の製品検査を行うための良否判定システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り菓子の生産工場では、製造した菓子を製品として販売
できるかどうかを決定する製品検査を自動化することが
要望されている。ところで、ボルトなどの他の製品の生
産工場では、その製品の画像を処理して検査を行うシス
テムが確立されているが、スポンジケーキ等の焼き菓子
の焼色判定などに適用することは難しかった。このた
め、菓子の製品検査を効率よく行うことができずに、菓
子の生産性を向上するのが困難であった。
【0003】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、菓子の製品検査を自動化することができ、よって当
該菓子の生産性を向上することができる菓子用良否判定
システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の菓子用良否判定
システムは、検査対象の菓子の表面を検査して、その菓
子の良否を判定する菓子用良否判定システムであって、
前記菓子を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬
送される前記菓子を撮影し、前記菓子の画像情報を取り
込む画像取込手段と、前記画像取込手段からの前記菓子
の画像情報を用いて、当該菓子の良否を判定する画像処
理手段とを備えたことを特徴とするものである(請求項
1)。
【0005】上記のように構成された菓子用良否判定シ
ステムでは、画像取込手段が搬送手段によって搬送され
る菓子を撮影することにより、その菓子の上記画像情報
を取り込み、さらには画像処理手段が取り込んだ画像情
報を用いて、当該菓子の良否を判定している。これによ
り、菓子の製品検査を自動的に、かつ効率よく行うこと
ができる。
【0006】また、上記菓子用良否判定システム(請求
項1)において、前記画像処理手段は、菓子表面全体の
濃淡が予め設定された焼きすぎ基準を上回るかどうかに
ついて判別し、焼きすぎ基準を上回ることを判別したと
きに、その菓子は焼きすぎられたと判断して、当該菓子
を不良品と判定してもよい(請求項2)。この場合、画
像処理手段は菓子表面全体の濃淡が上記焼きすぎ基準を
上回るかどうかについて判別することにより、焼きすぎ
られた菓子を検出する。
【0007】また、上記菓子用良否判定システム(請求
項1)において、前記画像処理手段は、菓子表面全体の
濃淡が予め設定された焼き不足基準を下回るかどうかに
ついて判別し、焼き不足基準を下回ることを判別したと
きに、その菓子は焼き不足であると判断して、当該菓子
を不良品と判定してもよい(請求項3)。この場合、画
像処理手段は菓子表面全体の濃淡が上記焼き不足基準を
下回るかどうかについて判別することにより、焼き不足
の菓子を検出する。
【0008】また、上記菓子用良否判定システム(請求
項1〜3いずれか)において、前記画像処理手段は、菓
子表面の部分的な濃淡を調べることにより、当該表面に
異物が付着しているか否かを判断して、菓子を不良品ま
たは良品と判定してもよい(請求項4)。この場合、画
像処理手段は菓子表面の部分的な濃淡に基づいて、当該
表面の異物の有無を判別する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の菓子用良否判定シ
ステムの好ましい実施形態について、図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る菓子用
良否判定システムを示す概略構成図である。図におい
て、本実施形態の良否判定システムには、工場の生産ラ
イン側に設けられ、矢印Wにて示す搬送方向に検査対象
の菓子Dを搬送する搬送手段としてのコンベア1及びこ
のコンベア1上の菓子Dを撮影するCCDカメラ2と、
上記生産ラインから離れた場所に設置され、CCDカメ
ラ2からの菓子Dの画像情報を用いて、当該菓子Dの良
否判定を行う画像処理手段として構成されたパーソナル
コンピュータ(以下、「PC」という。)3とが設けら
れている。尚、コンベア1の上流側は、菓子Dを製造す
る製造設備、例えばスポンジケーキ等の焼き菓子を焼き
上げるオーブン等の加熱調理器や所定のカップに入れら
れたプリン等の水菓子を冷やす冷却設備に適宜接続され
るようになっている。
【0010】上記コンベア1とPC3との間には、コン
ベア1等を含む生産ライン側に設置された各種設備をシ
ーケンス制御するシーケンサ4が例えばRS−232C
に準拠した制御線5を介して接続されている。このシー
ケンサ4は、菓子Dの良否判定処理の開始命令をPC3
に発行するとともに、PC3からの判定結果を入力し、
その結果に基づき上記設備を動作させることができる。
さらに、シーケンサ4は、上記判定結果に応じて、生産
ラインの他の設備、例えばオーブンでの設定温度や加熱
時間を変更させ、菓子Dを最適に製造させることができ
る。また、上記CCDカメラ2とPC3とは、菓子Dの
画像情報としての映像信号を伝送する信号線6により接
続されており、PC3のディスプレイにCCDカメラ2
からの菓子Dの画像や判定結果を示す情報などを表示可
能に構成されている。また、PC3には、上記信号線6
を介してTVモニタ7が接続されており、このTVモニ
タ7にも上記画像や情報などを表示できるようになって
いる。
【0011】図2及び図3は、それぞれ上記コンベア1
近傍の具体的な構成例を示す正面図及び上面図である。
尚、図3では、図2に示す照明器具9及び遮光フード1
0の図示は省略している。図2及び図3において、上記
コンベア1には、モータ(図示せず)によって駆動され
るベルト1aが左右一対のサイドカバー1bの間に設け
られており、シーケンサ4からの指示信号に従って、例
えば円柱状の菓子Dを載せたベルト1aが駆動される。
また、一方のサイドカバー1bには、上記CCDカメラ
2が所定の撮影範囲R(図3)内で菓子Dの表面を上方
から撮影するように、当該カメラ2が支持部材8を介し
て取り付けられている。また、この支持部材8には、照
明器具9及び遮光フード10がこの順番でCCDカメラ
2の下方に固定されており、CCDカメラ2が照明器具
9によって所定の照度で照らされた菓子Dを撮影可能に
構成されているとともに、工場内の照明設備等からの外
光を遮光フード10にて遮断し、上記PC3での処理精
度が外光によって低下するのを防止している。
【0012】また、他方のサイドカバー1bには、検出
センサ11が取り付けられており、菓子Dがコンベア1
の搬送路上で所定位置まで搬送されてきたことを示す検
出信号が当該センサ11からシーケンサ4に出力される
ようになっている。シーケンサ4は、上記検出信号が入
力された場合にベルト1aを停止させ、CCDカメラ2
が止まった状態の菓子Dを上記撮影範囲R内で撮影する
ように構成されている。さらに、CCDカメラ2が上記
所定位置で止まった状態の菓子Dを撮影する場合に、当
該菓子Dの中心と撮影範囲Rの中心とがほぼ一致するよ
うに、菓子Dはコンベア1上に供給され、かつ上記セン
サ11の取付位置が規定されている。また、CCDカメ
ラ2は、菓子Dの表面以外に上記撮影範囲R内で図3に
斜線部にて示す菓子D周囲のベルト1aの一部分を撮影
し上記PC3に出力するが、PC3は後述のマスク画像
のデータを用いて、上記斜線部を除く菓子表面のデータ
のみを処理するようになっている。尚、菓子Dの種類や
その検査内容などによっては、上記ベルト1aの表面
を、所定の塗料(例えば、黒色)により塗装し、菓子表
面とその周りのベルト表面との輝度値(濃淡)の差を大
きなものとしてPC3での処理精度を向上させてもよ
い。
【0013】また、コンベア1の上記撮影範囲Rの下流
側には、PC3の判定結果に基づき、良品と判定された
菓子Dと不良品と判定された菓子Dとを当該コンベア1
上で振り分ける振分手段としての振分レバー12a及び
これを回動するモータ12bが設置されている。これら
の振分レバー12a及びモータ12bはシーケンサ4に
よって駆動されるものであり、PC3から菓子Dが不良
品であることがシーケンサ4に通知された場合、シーケ
ンサ4はモータ12bによって振分レバー12aを図3
の時計方向周りに回動させ、当該レバー12aを同図の
二点鎖線にて示すように移動させてコンベア1上の菓子
Dに当接させる。また、菓子Dが良品であることがシー
ケンサ4にPC3から通知された場合、シーケンサ4は
振分レバー12aを回動させずに、コンベア1上の菓子
Dをそのまま搬送させる。この結果、図3に示すよう
に、一点鎖線にて示す良品と判定された菓子Dと、二点
鎖線にて示す不良品と判定された菓子Dとの搬送位置を
コンベア1上で異ならせることができる。すなわち、P
C3での判定結果に応じて、コンベア1上で良品と不良
品とを振り分けることができる。
【0014】また、コンベア1の下流側には、タッチパ
ネル機能を有する表示部を備えた操作盤13が設置され
ており、生産ラインの作業者等(ユーザ)がシーケンサ
4を介してコンベア1等のライン側の設備を操作できる
ようになっている。また、操作盤13は、その表示部
に、CCDカメラ2が撮像した菓子Dの画像を直接的に
表示させたり、PC3を介して上記画像やその判定結果
などを表示させたりすることもできる。
【0015】上記CCDカメラ2は、例えばNTSC方
式の映像信号を出力可能なものであり、図3に示した撮
影範囲Rを所定画素数(例えば、512×512画素)
に分け、RGB成分の各輝度値を画素単位に取得する。
このCCDカメラ2は、取得したRGB成分の各輝度値
を、上記NTSC方式の輝度信号のY値と色差信号のU
値及びV値(以下、「YUV成分」で総称する。)とに
変換し、これらの画素単位のYUV成分を含むアナログ
映像信号をPC3に出力する。尚、上記の各輝度値は、
例えば8ビットのデータであり、撮影した画像の濃淡を
256段階に分けたものである。
【0016】上記PC3には、図4に示すように、その
CPU32及びHDD33に加えて、菓子Dの検査内容
に応じて予め設定された所定のアルゴリズムにより、上
記CCDカメラ2からの菓子Dの画像情報を用いて画像
解析し、その良否を判定する画像処理ボード31が装着
されている。この画像処理ボード31は、上記画像解析
を行う画像処理プロセッサ31aと、CCDカメラ2か
ら上記アナログ映像信号を入力し、デジタル映像信号に
変換してプロセッサ31aに出力する映像入力部31b
と、プロセッサ31aからデジタル映像信号を入力し、
アナログ映像信号に変換してTVモニタ7に出力する映
像出力部31cとを備えている。また、画像処理ボード
31には、複数の画像メモリ31dが設けられており、
複数の菓子Dの画像データ(上記デジタル映像信号)を
保持できるようになっている。さらに、画像メモリ31
dには、各画素の輝度値が所定の値(例えば、黒色であ
ることを示す値”0”)に設定された上記マスク画像の
データが保存されており、画像処理プロセッサ31aが
画像解析時に必要な菓子Dの画像データのみを扱えるよ
うになっている。尚、PC3のデータ送受信部(図示せ
ず)には、上記制御線5を介してシーケンサ4が接続さ
れており、上記開始命令や判定結果などを示すデータが
当該シーケンサ4とCPU32との間でやりとりされ
る。また、PC3は、そのキーボードなどのデータ入力
手段を介してユーザから入力された菓子Dの品名や処理
内容などの指示情報や判定結果などの必要なデータをH
DD33に適宜保存する。
【0017】上記画像処理プロセッサ31aは、上記ア
ルゴリズムに従って、菓子Dの処理内容に応じて予め設
定された評価式やCCDカメラ2からの画像情報に基づ
き動的に決定するしきい値を用いて、菓子Dの表面の焼
き上がり具合を判定する焼色判定処理やゴミ等の異物が
表面に付着しているかどうかを判定する異物検出処理な
どの所定の良否判定処理を行う(詳細は後述)。また、
画像処理プロセッサ31aは、映像入力部31bからの
デジタル映像信号を所定形式の画像データに変換し、画
像メモリ31dに格納する。このプロセッサ31aは、
処理内容に応じて、CCDカメラ2から取得した画素単
位のYUV成分を含んだ画像データを、画素単位のRG
B成分の各輝度値に変換する。また、上記CPU32
は、例えば図5に示す操作画面をPC3のディスプレイ
に表示する。この操作画面は、ユーザが良否判定システ
ムを起動したときに表示されるものであり、この画面に
は判定結果を示す表示欄やユーザが指示する処理内容の
入力欄が設けられている。また、操作画面は、CCDカ
メラ2からのリアルタイムな菓子Dの画像や画像メモリ
31dに格納されている検査済みの画像(判定処理用サ
ンプル画像も含む。)を表示可能に構成されているとと
もに、ユーザが円50にて示す判定範囲や判定色の指定
などを容易に入力指示できるようになっている。
【0018】ここで、上記のように構成された良否判定
システムの動作について、図1〜図8を参照して説明す
る。尚、以下の説明では、シーケンサ4が検出センサ1
1からの検出信号に基づき菓子Dが所定位置まで搬送さ
れてきたことを検出し、コンベア1を停止させた後での
PC3の動作について主に説明する。また、スポンジケ
ーキ(菓子D)の焼き上がり具合を判定する焼色判定処
理、及びプリン(菓子D)の表面の異物の有無をチェッ
クする異物検出処理を順次例示して説明する。
【0019】[焼色判定処理]図6のステップS1に示
すように、PC3がシーケンサ4から焼色判定処理の開
始命令を入力すると、PC3はCCDカメラ2が撮影し
たスポンジケーキを含む画像データを当該カメラ2から
入力し、画像メモリ31dに記憶させる(ステップS
2)。その後、PC3は、上記マスク画像のデータを用
いて、画像メモリ31dに記憶させた画像データから図
3の斜線部に含まれた画素のYUV成分を除き、スポン
ジケーキ表面に対応した有効領域(判定範囲)に含まれ
た画素のみのYUV成分の画像データを抽出する(ステ
ップS3)。続いて、PC3は、抽出したYUV成分の
各平均値、つまり上記有効領域における各平均値Ya、
Ua、及びVaを求め、これら平均値Ya、Ua、及び
Vaを予め設定された下記の評価式、(1)式に代入
し、当該ケーキの焼色を判定する判定用の基準データJ
値を算出する(ステップS4)。 J=Ya+Ua−Va −−−−(1)
【0020】ここで、上記基準データJ値を求める
(1)式は、本願の発明者等が本実施形態のシステムに
より試験を行い、種々の焼色基準を試行して得たもので
ある。詳細にいえば、本願の発明者等は、表1に示すよ
うに、焼色が異なる8種類のサンプルのスポンジケーキ
を用意した。尚、これらのサンプルのうち、サンプル4
及び5のスポンジケーキが適切に焼き上げられたもので
ある。CCDカメラ2からの上記有効領域に含まれた画
素におけるRGB成分の輝度値の各平均値Ra、Ga、
及びBaと、これらRa、Ga、及びBaの平均値と、
YUV成分の各平均値Ya、Ua、及びVaと、さらに
はこれらのデータを適宜、四則演算して算出される複数
のデータを求めた。そして、各データにおいて、表1に
示すように、焼色が最も淡いサンプル1のデータと焼色
が最も濃いサンプル8のデータとの差を求め、その差の
値が最大となる上記(1)式を焼色判定処理での基準と
した。このように、上記差の値が最大となる評価式を用
いることにより、焼色判定処理での処理精度を向上する
ことができる。
【0021】
【表1】
【0022】上記ステップS4に続いて、PC3は、算
出した基準データJ値が予め設定されている許容範囲内
の値かどうかについて判別し(ステップS5)、J値が
許容範囲内の値であることを判別したときは、PC3は
スポンジケーキの焼色が適切なものであると判断して、
当該ケーキが良品であることをシーケンサ4に通知する
(ステップS6)。この許容範囲は、上記サンプル1〜
8のJ値に基づき予め設定されたものであり、スポンジ
ケーキが焼きすぎられていると判断する焼きすぎ基準
(例えば、150を超えるJ値)と、同ケーキが焼き不
足であると判断する焼き不足基準(例えば、135未満
のJ値)とで規定されている。一方、J値が許容範囲
(135〜150)よりも大きい値または小さい値であ
ることを判別したときは、PC3はスポンジケーキの焼
色が不適切なものであると判断して、当該ケーキが不良
品であることをシーケンサ4に通知する(ステップS
7)。このように、PC3は予め設定された(1)式
(評価式)と上記許容範囲とを用いてCCDカメラ2か
らのスポンジケーキ表面全体の濃淡(輝度値)を識別し
て、そのケーキの焼色を判定する。
【0023】[異物検出処理]図7のステップS8に示
すように、PC3がシーケンサ4から異物検出処理の開
始命令を入力すると、PC3はCCDカメラ2が撮影し
たプリンを含む画像データを当該カメラ2から入力し、
画像メモリ31dに記憶させる(ステップS9)。この
とき、PC3は、異物検出を精度よく行うために、カメ
ラ2の上記撮影範囲R(図3)内の各画素に対し、例え
ば当該範囲Rの四隅の一点を原点O(図3)とし、かつ
この原点Oを通る範囲Rの辺R1及びR2(図3)をそ
れぞれX軸及びY軸とするX、Y座標系でのX及びY座
標値を割り当て、その画素のYUV成分やRGB成分の
データを管理する。
【0024】続いて、PC3は、上記メモリ31dに記
憶させた画像データについて、上記撮影範囲R内の輝度
値と画素数との関係を示すヒストグラムを取得する(ス
テップS10)。具体的には、PC3は、プリンの表面
と、当該表面以外のベルト1aやゴミ等の異物とを、輝
度値の違いに基づき判別するために、所定の色成分(例
えば、G成分)について、0〜255の各輝度値をもつ
画素数を示したヒストグラムを求める(図8(a)参
照)。
【0025】次に、PC3は、取得したヒストグラムに
基づき、輝度値のしきい値Thを決定する(ステップS
11)。詳細には、PC3は、例えば大津式のしきい値
判別法を用いて、上記ヒストグラムを二つに分割した場
合のクラス間分散の値σBが最大となる輝度値を、その
しきい値Thとして決定する。このクラス間分散の値σ
Bは、下記の(2)式により算出される。 σB=ωa(μa−μT)2+ωb(μb−μT)2 −−−−(2) ここで、ωa:しきい値Th未満の輝度値である画素数
の割合、 ωb:しきい値Th以上の輝度値である画素数の割合、 μa:しきい値Th未満の輝度値の平均値、 μb:しきい値Th以上の輝度値の平均値、及び μT:全ての画素における輝度値の平均値である。
【0026】続いて、PC3は、撮影範囲Rに含まれた
全ての各画素について、決定したしきい値Thにより2
値化した2値化データを求める(ステップS12)。つ
まり、PC3は、上記しきい値Thよりも小さい輝度値
をもつ画素の2値化データを、例えば”0”とし、しき
い値Th以上の輝度値をもつ画素の2値化データを”
1”とする。これにより、例えば図8(b)の2値化画
像に示すように、プリンdの表面を撮像した画素は白色
で示され、この表面以外のベルト1aや異物60を撮像
した画素は黒色で示される。尚、プリンdは、例えば円
形状の開口部を有するカップに入れられており、同図
(b)に示すように、上記2値化画像では、プリンdの
カップとの円形状の境界61が検出されている。
【0027】次に、PC3は、上記2値化データに基づ
いて、プリンdの表面の重心(図心)を算出する(ステ
ップS13)。具体的にいえば、PC3は、上記白色の
各画素を等質点系として、その質量中心を演算すること
によってプリン表面の重心を求める。より詳細には、白
色の画素の個数をn、各画素の座標値を(X1,Y
1)、(X2,Y2)、...、(Xn,Yn)とする
と、重心のX及びY座標値(Xg,Yg)は下記の
(3)式及び(4)式で算出する。 Xg=(X1+X2+...+Xn)/n −−−−(3) Yg=(Y1+Y2+...+Yn)/n −−−−(4) 続いて、PC3は、マスク画像のデータを用いて、上記
ベルト1a及びカップなどの不要な画素の輝度値を除去
し、プリン表面に対応した有効領域に含まれた画素のみ
の輝度値を抽出する(ステップS14)。これにより、
例えば図8(c)に示す上記2値化画像にマスク画像を
重ねた画像が得られる。このように、PC3がX及びY
座標値で管理された2値化データを用いてプリン表面の
重心を算出するので、プリンdの中心と撮影範囲Rの中
心とが完全に一致していない状態で、プリンdが撮影さ
れたときでも、プリン表面に対応した有効領域に含まれ
た画素のみの輝度値を抽出することができる。また、P
C3が2値化データをX及びY座標値により管理するこ
とから、異物60が付着している場合、その異物のX及
びY座標値(検出位置)を記憶させることもできる。
【0028】次に、PC3は、上記マスク画像を重ねた
2値化画像にラベリング処理を行い、プリンdの表面に
異物が付着していないかどうかについて調べる。具体的
には、このラベリング処理では、PC3は一つ以上の画
素を含む黒色の領域数をカウントし、そのカウント数か
ら1を引いた判定値が0または1以上かどうかについて
判別する(ステップS15)。上記判定値が0である場
合は、PC3はCCDカメラ2が撮影した画像にベルト
1aに対応した黒色領域のみが撮影された判断して、当
該プリンが良品であることをシーケンサ4に通知する
(ステップS16)。一方、判定値が1以上の整数であ
る場合は、PC3はその整数個の異物がプリン表面に付
着していると判断して、当該プリンが不良品であること
をシーケンサ4に通知する(ステップS17)。以上の
ように、PC3はCCDカメラ2からのプリンの輝度値
に基づいて、しきい値Thを動的に決定するとともに、
プリン表面の部分的な濃淡(輝度値)を調べることによ
り、当該表面に異物が付着しているか否かを判断して、
プリンを不良品または良品と判定する。尚、発明者等の
試験結果によれば、0.5mm程度の異物を検出するこ
とができた。
【0029】上記シーケンサ4は、上記ステップS1ま
たはS8において、PC3に焼色判定処理または異物検
出処理の開始命令を出力した後、所定時間が経過する
と、コンベア1の停止を解除して、CCDカメラ2によ
って撮影されたスポンジケーキまたはプリンを搬送させ
る。その後、シーケンサ4は、ステップS7またはS1
7において、PC3から不良品であることを通知される
と、モータ12bを駆動させることで振分レバー12a
を動作させ、不良品と判定されたスポンジケーキまたは
プリンをコンベア1上で振り分ける。
【0030】以上のように、本実施形態の良否判定シス
テムでは、CCDカメラ2がコンベア1によって所定位
置に搬送されてきた菓子Dを撮影して画素単位のRGB
成分の各輝度値を含んだ菓子Dの画像情報を取得し、P
C3がCCDカメラ2により取得した画像情報を用いて
菓子Dの良否を判定しているので、菓子Dの製品検査を
自動的に、かつ効率よく行うことができる。この結果、
菓子Dの製品検査に要する時間を大幅に短縮することが
でき、よって菓子Dの生産性を向上することができる。
また、PC3がCCDカメラ2からの画像情報を用いて
判定することから、検査者の個人差などによるバラツキ
及び検査ミスが検査結果に発生するのを防止することが
でき、菓子Dの品質が低下するのを防止することができ
る。
【0031】尚、上記の説明では、NTSC方式の映像
信号を出力可能なCCDカメラ2を用いた構成について
説明したが、本発明の画像取込手段は画素単位の輝度値
を含んだ菓子Dの画像情報を取り込めるものであれば何
等限定されない。具体的には、例えばRGB成分の各輝
度値を画素単位に取り込むデジタルカメラにより、画像
取込手段を構成してもよい。
【0032】また、上記の説明では、シーケンサ4が検
出センサ11からの検出信号に基づきコンベア(搬送手
段)1を停止させ、CCDカメラ(画像取込手段)2に
よって止まった状態の菓子Dを所定位置で撮影する構成
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、搬送手段を停止させることなく同搬送手段で搬
送されている状態の菓子Dを画像取込手段によって撮影
する構成でもよい。
【0033】また、上記の説明では、PC3がマスク画
像のデータを用いて、CCDカメラ2の撮影範囲Rから
図3に示した斜線部のデータを除いて、必要な菓子Dの
画像データのみを扱う構成について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば上記斜線部が
CCDカメラ2によって撮影されないように、光学フィ
ルタをカメラ2に取り付ける構成でもよい。
【0034】また、上記の説明では、画素単位のRGB
成分の各輝度値を含んだ画像情報を用いてスポンジケー
キの焼色判定処理及びプリンの異物検出処理を実施した
場合について説明したが、本発明は画像取込手段によっ
て菓子の画像情報を取り込み、画像処理手段が取り込ん
だ画像情報を用いて、その菓子の良否を判定するもので
あれば何等限定されるものではない。具体的には、画像
処理手段が、グレイスケール(白黒階調)に基づき菓子
Dを画素単位に濃淡識別し256段階に判別した輝度値
を、画像取込手段から取得し、この取得した任意の画素
における輝度値と当該画素近傍の画素の輝度値との差を
求めることにより、菓子表面に生じた割れ部分や部分的
に焦げた箇所を検出し、当該菓子Dの良否判定を実施す
る構成でもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の菓子用良否判定システムによ
れば、画像処理手段が画像取込手段によって取り込まれ
た菓子の画像情報を用いて、その菓子の良否を判定する
ので、当該菓子の製品検査を自動的に、かつ効率よく行
うことができるとともに、検査結果にバラツキ及びミス
が発生するのを防ぐことができる。その結果、菓子の生
産性を向上することができ、さらには当該菓子の品質が
低下するのを防ぐことができる。
【0036】請求項2の菓子用良否判定システムによれ
ば、画像処理手段が菓子表面全体の濃淡が上記焼きすぎ
基準を上回るかどうかについて判別するので、焼きすぎ
の菓子を検出することができる。
【0037】請求項3の菓子用良否判定システムによれ
ば、画像処理手段が菓子表面全体の濃淡が上記焼き不足
基準を下回るかどうかについて判別するので、焼き不足
の菓子を検出することができる。
【0038】請求項4の菓子用良否判定システムによれ
ば、画像処理手段が菓子表面の部分的な濃淡を調べるの
で、当該表面の異物の有無を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る菓子用良否判定シス
テムを示す概略構成図である。
【図2】図1に示したコンベア近傍の具体的な構成例を
示す正面図である。
【図3】図1に示したコンベア近傍の具体的な構成例を
示す上面図である。
【図4】図1に示したPCの具体的な構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】上記PCのディスプレイに表示される操作画面
の具体例を示す説明図である。
【図6】上記PCでの焼色判定処理における動作例を示
すフローチャートである。
【図7】上記PCでの異物検出処理における動作例を示
すフローチャートである。
【図8】(a)、(b)、及び(c)は、それぞれ上記
異物検出処理において得られるヒストグラム、二値化画
像、及びマスク画像を重ね合わせた後の二値化画像の具
体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンベア(搬送手段) 2 CCDカメラ(画像取込手段) 3 PC(画像処理手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB05 CC00 DD06 FF42 GG17 HH12 HH14 JJ03 JJ09 JJ26 LL30 NN20 PP01 PP15 QQ00 QQ08 QQ21 QQ24 QQ27 QQ28 QQ37 QQ41 QQ42 QQ43 QQ51 RR06 SS02 SS04 SS13 TT02 TT03 2G020 AA08 DA02 DA03 DA04 DA05 DA15 DA31 DA34 DA66 2G051 AA90 AB01 CA04 DA06 DA13 EA11 EA12 EA14 EA17 EB01 ED07 ED23 3F079 AD18 AD19 CA32 CB25 CB29 CC06 DA12 EA03 5B057 AA15 BA02 BA26 BA30 CE12 DA03 DB02 DB06 DB09 DC06 DC22 DC23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象の菓子の表面を検査して、その菓
    子の良否を判定する菓子用良否判定システムであって、 前記菓子を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される前記菓子を撮影し、前記
    菓子の画像情報を取り込む画像取込手段と、 前記画像取込手段からの前記菓子の画像情報を用いて、
    当該菓子の良否を判定する画像処理手段とを備えたこと
    を特徴とする菓子用良否判定システム。
  2. 【請求項2】前記画像処理手段は、菓子表面全体の濃淡
    が予め設定された焼きすぎ基準を上回るかどうかについ
    て判別し、焼きすぎ基準を上回ることを判別したとき
    に、その菓子は焼きすぎられたと判断して、当該菓子を
    不良品と判定することを特徴とする請求項1記載の菓子
    用良否判定システム。
  3. 【請求項3】前記画像処理手段は、菓子表面全体の濃淡
    が予め設定された焼き不足基準を下回るかどうかについ
    て判別し、焼き不足基準を下回ることを判別したとき
    に、その菓子は焼き不足であると判断して、当該菓子を
    不良品と判定することを特徴とする請求項1記載の菓子
    用良否判定システム。
  4. 【請求項4】前記画像処理手段は、菓子表面の部分的な
    濃淡を調べることにより、当該表面に異物が付着してい
    るか否かを判断して、菓子を不良品または良品と判定す
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の菓子用
    良否判定システム。
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