JP2016167246A - 自動荷詰装置および買物支援システム - Google Patents

自動荷詰装置および買物支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016167246A
JP2016167246A JP2015065303A JP2015065303A JP2016167246A JP 2016167246 A JP2016167246 A JP 2016167246A JP 2015065303 A JP2015065303 A JP 2015065303A JP 2015065303 A JP2015065303 A JP 2015065303A JP 2016167246 A JP2016167246 A JP 2016167246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
products
automatic packing
turntable
customer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015065303A
Other languages
English (en)
Inventor
足立 秀人
Hideto Adachi
秀人 足立
笹子 勝
Masaru Sasako
勝 笹子
中川 雅通
Masamichi Nakagawa
雅通 中川
弘樹 宮島
Hiroki Miyajima
弘樹 宮島
裕典 熊谷
Hironori Kumagai
裕典 熊谷
三河 巧
Takumi Mikawa
巧 三河
健二 深瀬
Kenji Fukase
健二 深瀬
皆藤 裕祥
Hirotada Minafuji
裕祥 皆藤
川口 健一
Kenichi Kawaguchi
健一 川口
岩田 芳明
Yoshiaki Iwata
芳明 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2016167246A publication Critical patent/JP2016167246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
  • Specific Conveyance Elements (AREA)

Abstract

【課題】商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じにくい自動荷詰装置および買物支援システムを提供する。【解決手段】ターンテーブル4は、回転軸を中心に回転する載置台を有し、投入口から投入された商品を載置台の載置面上に載せ、載置面上の商品を排出口から排出する。商品情報読取機14は、ターンテーブル4に投入される商品から商品情報を読み取る。制御部11は、ターンテーブル4を制御する。制御部11は、載置面上に複数個の商品がある場合に、当該複数個の商品に関して排出口から排出する順序を、複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に自動荷詰装置および買物支援システムに関し、より詳細には、顧客が購入する商品を荷詰めする自動荷詰装置、およびそれを用いた買物支援システムに関する。
従来、商品の販売を無人で行うために用いられるオートチェックアウトシステム(買物支援システム)が知られている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載されたシステムでは、投入口からプレート上に載せられた商品をスキャナが読み取り、その後、プレート上に載せられた商品が放出口(排出口)から収納かご(容器)に落下する。特許文献1には、商品を載せるプレートが回転軸の周囲を移動(回転)することも記載されている。
特開平6−266958号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、排出口から排出される商品が次々と容器に落下するため、容器内において、商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じやすい。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じにくい自動荷詰装置および買物支援システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の形態の自動荷詰装置は、商品を載せる載置台を有し、前記載置台を駆動することにより前記載置台の載置面上にある商品を搬送し、前記載置面上の商品を排出口から排出する搬送ユニットと、前記搬送ユニットに投入される商品から商品情報を読み取る商品情報読取機と、前記搬送ユニットを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記載置面上に複数個の商品がある場合に、当該複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序を、前記複数個の商品の各々の前記商品情報に応じて制御するように構成されていることを特徴とする。
第2の形態の自動荷詰装置は、第1の形態において、前記商品情報読取機は、前記商品の画像と重量との少なくとも一方を含む商品特徴から、前記商品情報を読み取るように構成されていることを特徴とする。
第3の形態の自動荷詰装置は、第1または2の形態において、前記搬送ユニットは、前記載置台が回転軸を中心に回転するように構成されたターンテーブルであることを特徴とする。
第4の形態の自動荷詰装置は、第3の形態において、前記載置面は、水平面に沿った基準面からの高さが前記回転軸から離れるほどに低くなるように、水平面に対して傾斜していることを特徴とする。
第5の形態の自動荷詰装置は、第3の形態において、前記搬送ユニットは、水平面に対する前記載置面の傾斜角度を変化させる載置面傾斜機構をさらに有し、前記載置面上の商品を前記排出口から排出するときには、水平面に沿った基準面からの前記載置面の高さが前記回転軸から離れるほどに低くなるように、水平面に対して前記載置面を傾斜させるように構成されていることを特徴とする。
第6の形態の自動荷詰装置は、第1または2の形態において、前記搬送ユニットは、前記載置台上の前記商品を直進移動させる直進搬送装置であることを特徴とする。
第7の形態の自動荷詰装置は、第6の形態において、前記搬送ユニットは、前記載置台において前記商品の搬送方向と直交する方向の一端側に前記排出口を有し、前記載置面上の前記商品を前記排出口から排出する排出機構を備えていることを特徴とする。
第8の形態の自動荷詰装置は、第1〜7のいずれか1つの形態において、前記搬送ユニットは、前記載置面上の商品を前記排出口から排出するときに、前記商品に対して前記排出口に近づく向きの力を作用させる押出機構をさらに有することを特徴とする。
第9の形態の自動荷詰装置は、第1〜8のいずれか1つの形態において、前記搬送ユニットは、前記載置面上にエアを噴き出すエア噴出機構をさらに有することを特徴とする。
第10の形態の自動荷詰装置は、第1〜9のいずれか1つの形態において、商品を収容する複数の容器を保持し、前記搬送ユニットから排出された商品を前記複数の容器のいずれかで受ける荷受ユニットをさらに備え、前記制御部は、前記搬送ユニットから排出される商品の収容先を、前記商品情報に応じて前記複数の容器から選択するように構成されていることを特徴とする。
第11の形態の自動荷詰装置は、第1〜10のいずれか1つの形態において、前記搬送ユニットに商品を投入する顧客の顧客情報を読み取る顧客情報読取機をさらに備え、前記制御部は、前記複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序を、前記複数個の商品の各々の前記商品情報に加え、前記顧客情報に応じて制御するように構成されていることを特徴とする。
第12の形態の自動荷詰装置は、第11の形態において、前記顧客情報は、前記顧客の熟練度の高さを表す顧客レベルを含み、前記制御部は、前記顧客レベルに応じて前記搬送ユニットの動作モードを選択するように構成されていることを特徴とする。
第13の形態の自動荷詰装置は、第1〜12のいずれか1つの形態において、荷受面を有し前記搬送ユニットに商品を投入する投入台をさらに備え、前記投入台は、前記荷受面上に複数個の商品がある場合、当該複数個の商品を1個ずつ前記搬送ユニットに投入するように構成されていることを特徴とする。
第14の形態の自動荷詰装置は、第1〜13のいずれか1つの形態において、前記搬送ユニットは、前記載置面上に複数個の商品がある場合に、当該複数個の商品の重なりを解消する分散機構をさらに有することを特徴とする。
第15の形態の自動荷詰装置は、第1〜14のいずれか1つの形態において、前記搬送ユニットを囲むカバーに前記商品情報を表示する表示ユニットをさらに備えることを特徴とする。
第16の形態の自動荷詰装置は、第1〜15のいずれか1つの形態において、前記制御部は、前記複数個の商品が前記搬送ユニットに投入された順序を投入順として認識し、当該複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序である排出順と、前記投入順とが一致するか否かを判定するように構成されていることを特徴とする。
第17の形態の買物支援システムは、第1〜16のいずれか1つの形態の自動荷詰装置と、前記商品情報読取機にて読み取られた前記商品情報を用いて精算のための処理を行う精算装置とを備えることを特徴とする。
第18の形態の買物支援システムは、第17の形態において、前記精算装置は、少なくとも精算金額を表示する表示部を含むことを特徴とする。
第19の形態の買物支援システムは、第17または18の形態において、前記精算装置は、レシートを発行する発行部を含むことを特徴とする。
第20の形態の買物支援システムは、第17〜19のいずれかの形態において、前記精算装置は、少なくとも精算のための処理に関連する音声を出力する音声出力部を含むことを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、載置面上に複数個の商品がある場合に、複数個の商品に関して排出口から排出する順序を、複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御するように構成されている。すなわち、自動荷詰装置は、ターンテーブルに投入された複数個の商品が何であるかによって、ターンテーブルからの商品の排出順を自動的に制御する。したがって、商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じにくい、という利点がある。
実施形態1に係る買物支援システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る買物支援システムの外観斜視図である。 図3Aは、実施形態1に係る自動荷詰装置のターンテーブルの平面図であり、図3Bは、実施形態1に係る自動荷詰装置のターンテーブルの正面図である。 図4A〜4Cは、実施形態1に係る自動荷詰装置の動作を示す図である。 実施形態1に係るターンテーブルの構成を示すブロック図である。 図6A〜6Cは、実施形態1に係る自動荷詰装置の載置面傾斜機構の動作を示す図である。 実施形態1に係る自動荷詰装置の押出機構の動作を示す図である。 実施形態1に係る自動荷詰装置の摩擦調節機構の動作を示す図である。 図9Aおよび図9Bは、実施形態1に係る自動荷詰装置の摩擦調節機構の動作を示す図である。 図10Aおよび図10Bは、実施形態1に係る自動荷詰装置の摩擦調節機構の動作を示す図である。 実施形態1に係る荷受ユニットの構成を示すブロック図である。 図12Aおよび図12Bは、実施形態1に係る自動荷詰装置の昇降機構の動作を示す図である。 実施形態1に係る自動荷詰装置の支持面傾斜機構の動作を示す図である。 実施形態2に係る自動荷詰装置の平面図である。 図15Aおよび図15Bは、実施形態3に係る自動荷詰装置のスライド機構の動作を示す図である。 実施形態4に係る自動荷詰装置を用いた買物支援システムの要部を示す外観斜視図である。 実施形態4の変形例1に係る自動荷詰装置の要部を示す概略平面図である。 図18A〜図18Cは、実施形態4の変形例1に係る自動荷詰装置の動作を示す図である。実施形態1に係る自動荷詰装置の摩擦調節機構の動作を示す図である。 実施形態4の変形例2に係る自動荷詰装置の要部を示す概略平面図である。 図20A〜図20Fは、実施形態4の変形例2に係る自動荷詰装置の動作を示す図である。 図21Aは、実施形態5に係る自動荷詰装置の平面図であり、図21Bは、図21AのX−X断面図である。 図22Aは、実施形態5に係る自動荷詰装置の動作を示す要部の平面図であり、図22Bは、実施形態5に係る自動荷詰装置の動作を示す要部の断面図である。 図23Aは、実施形態5の変形例1に係る自動荷詰装置の要部の平面図であり、図23Bは、図23AのX−X断面図である。 図24Aは、実施形態5の変形例4に係る自動荷詰装置の要部の平面図であり、図24Bは、図24AのX−X断面図である。 図25Aおよび図25Bは、実施形態5の変形例4に係る自動荷詰装置の動作を示す図である。 図26Aは、実施形態5の変形例4に係る他の構成の自動荷詰装置の要部の平面図であり、図26Bは、図26AのX−X断面図である。 図27Aおよび図27Bは、実施形態5の変形例4に係る他の構成の自動荷詰装置の動作を示す図である。 実施形態7に係る自動荷詰装置の構成を示すブロック図である。 実施形態8に係る自動荷詰装置の要部を示す概略斜視図である。
(実施形態1)
本実施形態に係る自動荷詰装置は、たとえばコンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンターなどの小売店の店舗に設置され、顧客が購入する商品の荷詰めを自動的に行う装置である。
自動荷詰装置は、店舗のレジカウンタに設置されており、所定の投入口から投入された商品の荷詰めを行う。これにより、顧客は、商品を店内でピックアップし、その商品を自動荷詰装置に投入するだけで、荷詰めされた状態の商品を受け取ることができる。したがって、この自動荷詰装置によれば、店舗の従業員(店員)あるいは顧客自身が荷詰めの作業を行う必要がなく、荷詰めに要する手間および時間の省略が可能である。
本実施形態の自動荷詰装置は、商品が投入されてから荷詰めを行うまでの間に、商品のバーコードなどから商品情報を取得する機能を備えている。また、本実施形態では、自動荷詰装置は、取得した商品情報を精算装置に出力する機能をさらに備えている。自動荷詰装置は、精算装置と共に買物支援システムを構成する。そのため、買物支援システムが導入された店舗では、顧客は、未精算の商品を自動荷詰装置に投入し、精算装置にて精算を行う、という一連の処理で、商品の購入を済ませることができる。結果的に、顧客が店舗で商品を購入する過程において、店員の介入が必須でなくなる。なお、精算装置については下記「買物支援システムの全体構成」の欄で説明する。
以下、本実施形態に係る自動荷詰装置、およびそれを用いた買物支援システムについて詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態では、自動荷詰装置が設置される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明するが、自動荷詰装置の用途をコンビニエンスストアに限定する趣旨ではない。また、本実施形態では、自動荷詰装置は、ポリエチレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)に商品を入れる場合を例とする。ここでいう「荷詰め」は、商品を詰め込むことだけでなく、1ないし複数の商品が入る何らかの容器(入れ物)に商品を収容する(入れる)ことも含んでいる。とくに、本実施形態では、容器が買物袋であるため、「荷詰め」は「袋詰め」の意味である。ただし、自動荷詰装置は、容器に商品を収容する構成であればよく、上記の買物袋に限らず、たとえばエコバッグや買物かごなどの容器に商品を収容(荷詰め)する構成であってもよい。また、自動荷詰装置に商品を投入する主体は、顧客に限らず、店員であってもよい。たとえば、レジカウンタ内に置かれているたばこ等の商品にあっては、顧客ではなく、店員が自動荷詰装置に投入することになる。
<買物支援システムの全体構成>
買物支援システムは、図1に示すように、自動荷詰装置1と、精算装置2とを備えている。自動荷詰装置1および精算装置2は互いに通信可能に構成されている。これにより、上述したように自動荷詰装置1が取得した商品情報は精算装置2に出力(送信)され、顧客は、自動荷詰装置1に投入した商品の精算を、精算装置2で行うことが可能になる。
さらに、自動荷詰装置1および精算装置2は、いずれもインターネットなどのネットワーク91を介して上位装置92と通信可能に構成されている。上位装置92は、たとえば複数の店舗を管理する本部に設置されたセンタサーバである。自動荷詰装置1および精算装置2は、上位装置92と通信を行うことにより、たとえば商品情報や顧客情報などの情報を上位装置92との間で適宜受け渡しする。なお、自動荷詰装置1および精算装置2は、1つの店舗に対して複数台ずつ設置されていてもよいし、店舗に設置された店舗サーバなどと通信可能に構成されていてもよい。
自動荷詰装置1は、ターンテーブル4と、荷受ユニット5と、商品引渡装置6とを備えている。また、本実施形態では、自動荷詰装置1は、制御部11、操作部12、顧客情報読取機13、商品情報読取機14、および通信インタフェース(I/F)15をさらに備えている。自動荷詰装置1の各部の詳しい構成については、下記「自動荷詰装置の構成」の欄にて説明する。
自動荷詰装置1および精算装置2は、図2に示すように、たとえば店舗(本実施形態ではコンビニエンスストア)のレジカウンタに設置される1つのカウンタ台3に設けられている。ここでは、自動荷詰装置1および精算装置2は、カウンタ台3を正面から見て自動荷詰装置1の左側に精算装置2が位置するように配置されている。
精算装置2は、カウンタ台3の上面31上に設置された本体21と、本体21と電気的に接続されている表示パネル(表示部)22とを有している。本体21は、コンピュータを主構成とし、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、自動荷詰装置1から受け取った商品情報に従って精算のための処理を行う。本体21は、現金の受け渡しを行う現金ユニット211、各種カードを読み取るカードリーダ212、レシートを発行するプリンタ(発行部)213、音声出力を行う音声出力部214などを具備している。表示パネル22は、タッチパネルディスプレイからなり、各種の表示に加えて、顧客からの操作入力を受け付けるユーザインタフェースとして機能する。音声出力部214は、スピーカを含む音声出力ユニットからなり、たとえば合計金額(精算金額)など、少なくとも精算のための処理に関連する音声を出力する。顧客は、たとえば表示パネル22を操作して支払方法を選択し、表示パネル22に表示される合計金額(精算金額)を支払うことにより精算を行う。つまり、精算装置2は、少なくとも精算金額を表示する表示部(表示パネル22)を含んでいる。さらに、本実施形態の精算装置2は、レシートを発行する発行部(プリンタ213)を含んでいる。また、精算装置2は、少なくとも精算のための処理に関連する音声を出力する音声出力部214を含んでいる。なお、レシートには、たとえば明細や精算金額、購入日時などの情報が記入されている。
ここにおいて、精算装置2は、表示部(表示パネル22)および音声出力部214を備えることにより、上述したような精算金額の提示(表示あるいは音声出力)に限らず、種々の情報を顧客に対して提示可能である。具体例として、精算装置2は、自動荷詰装置1にて商品情報が読み取られる度に、この商品情報に含まれる商品名や商品の価格を顧客に提示することができる。これにより、顧客は、商品情報が正しく読み取られているかを確認でき、安心感を得ることができる。また、精算装置2は、精算のための処理の開始時や終了時に、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」等のメッセージを顧客に提示することができる。これにより、顧客に対して、店員が接客するのに近い親近感を与えることができる。さらに、精算装置2は、買物支援システムの操作手順を顧客に提示することも可能である。この場合に、精算装置2は、たとえば自動荷詰装置1への商品の投入が一定時間滞ったときに次の操作を説明するなど、順次、操作手順を説明することが好ましい。これにより、店員が介入しなくても、買物支援システムの使用を支援することができる。なお、これらの情報(商品名や価格、メッセージやアドバイス等)の提示は、表示部(表示パネル22)と音声出力部214との少なくとも一方で行えばよく、表示部(表示パネル22)での表示と音声出力部214からの音声とのいずれで実現されてもよい。表示部(表示パネル22)での表示と、音声出力部214からの音声との組み合わせで、これらの情報が提示されてもよい。
カウンタ台3には、上面31の長手方向(左右方向)の略中央部に開口する凹所32が形成されており、この凹所32内に自動荷詰装置1の荷受ユニット5が設置されている。さらに、カウンタ台3の上面31上において、カウンタ台3を正面から見て凹所32の右側にはターンテーブル4が設置されている。商品引渡装置6は、カウンタ台3の上面のうち、カウンタ台3を正面から見て凹所32の奥に設置されている。
また、本実施形態の自動荷詰装置1は、図2に示すように、ターンテーブル4を囲むカバー7をさらに備えている。カバー7は、下面が開口した有底円筒状であって、ターンテーブル4を上方から覆うようにカウンタ台3に固定されている。カバー7は、少なくとも周壁部分が透明の合成樹脂製であって、ターンテーブル4が外から見えるように構成されている。ここで、カバー7の周壁には、ターンテーブル4に商品を投入するための投入窓71と、ターンテーブル4から商品を排出するための排出窓72とが形成されている。図2の例では、カウンタ台3を正面から見てカバー7の前面(正面)に投入窓71が形成され、カバー7の左側面に排出窓72が形成されている。つまり、排出窓72は、凹所32に臨むように形成されている。これにより、投入窓71より投入された商品は、ターンテーブル4にて搬送され、排出窓72から凹所32内の荷受ユニット5に排出されることになる。
また、カバー7における投入窓71の上方には操作部12が設けられている。さらに、カウンタ台3の上面31において、カウンタ台3を正面から見て投入窓71の右側には顧客情報読取機13が設置されている。
なお、カウンタ台3の前面には荷物置き33が設けられている。これにより、顧客は、鞄等の手荷物や買物かごなどを荷物置き33に置き、両手を使える状態とした上で、投入口から商品を投入することができる。
<自動荷詰装置の構成>
次に、本実施形態に係る自動荷詰装置1の各部の構成について、さらに詳しく説明する。
<<ターンテーブル>>
ターンテーブル4は、図3Aに示すように、カバー7の投入窓71に対応する位置に商品を投入する投入口411を有し、カバー7の排出窓72に対応する位置には商品を排出する排出口412を有している。ターンテーブル4は、基本的な機能として、投入口411から投入された商品を一時的にストックするストック機能と、商品を排出口412まで搬送して荷受ユニット5に排出する搬送機能とを有している。
詳しくは下記「自動荷詰装置の基本動作」の欄で説明するが、ターンテーブル4は、投入口411から投入される商品を複数個ストックすることができる。そこで、本実施形態においては、ターンテーブル4は、投入口411から1個ずつ投入される商品を順次ストックし、顧客が、購入する商品を全て投入し終えた後に、排出口412から商品を1個ずつ排出する。
ターンテーブル4は、図3Aおよび図3Bに示すように、平面視が略円形状に形成された載置台41を有しており、鉛直方向に沿った円柱状の回転軸42を中心に載置台41を回転させるように構成されている。ターンテーブル4は、モータを含む回転機構406(図5参照)を有しており、モータで生じる駆動力によって、載置台41を自由に回転させるように構成されている。回転機構406には、たとえばステッピングモータが用いられ、これにより、ターンテーブル4は、載置台41の回転の向きや回転角度、回転速度(角速度)を、制御部11(図1参照)からの制御信号に応じて自由に制御可能である。載置台41は、その上面となる載置面43に商品を載せる台である。すなわち、ターンテーブル4は、回転軸42を中心に回転する載置台41を有し、投入口411から投入された商品を載置台41の載置面43上に載せ、載置面43上の商品を排出口412から排出する。
本実施形態においては、ターンテーブル4は、商品を搬送する搬送ユニットとして用いられている。ここでいう搬送ユニットは、商品を載せる載置台41を有し、載置台41を駆動することにより載置台41の載置面43上にある商品を搬送し、載置面43上の商品を排出口412から排出する装置である。つまり、本実施形態の自動荷詰装置1では、搬送ユニットは、載置台41が回転軸42を中心に回転するように構成されたターンテーブル4である。なお、ターンテーブル4は搬送ユニットの一例に過ぎず、ターンテーブル4以外の搬送ユニットについては実施形態4にて説明する。
さらに、載置台41の載置面43上には、載置面43を複数の領域に仕切る(区分する)仕切壁44が複数設けられている。本実施形態では、12枚の仕切壁44が、平面視で回転軸42を中心とする放射状に配置されている。12枚の仕切壁44は、載置台41の回転方向に等間隔で配置されている。これにより、載置面43は、載置台41の回転方向において、仕切壁44によって12の領域に等分される。言い換えれば、載置台41の載置面43上には、仕切壁44にて仕切られた複数の保持空間45a,45b,45c…が形成されることになる。以下、複数の保持空間45a,45b,45c…の各々を区別しない場合には、単に「保持空間45」という。
ここで、複数の保持空間45a,45b,45c…にはそれぞれ固有のスロット番号(たとえば「1」〜「12」の整数)が対応付けられており、ターンテーブル4は、スロット番号にて個々の保持空間45を識別する。これにより、ターンテーブル4は、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの任意の保持空間45を、スロット番号にて特定し、投入口411や排出口412に移動させることが可能である。さらに、ターンテーブル4は、投入口411や排出口412に位置する保持空間45を、スロット番号にて特定可能である。なお、保持空間45の識別は、番号に限らず、文字列などの識別子によってなされてもよい。
このように、ターンテーブル4は、複数(本実施形態では12)の保持空間45を有するので、1つの保持空間45につき1個の商品が載せられたとしても、ターンテーブル4全体としては複数個(本実施形態では最大12個)の商品をストックできる。なお、本実施形態では、1つの保持空間45につき1個の商品が投入されることを想定して説明するが、1つの保持空間45に複数個の商品が投入される構成を排除する趣旨ではない。もちろん、複数個の商品をストックすることは必須ではなく、商品は1個だけでもよい。
また、複数の保持空間45の各々には、載置台41の外周縁に沿って延長された矩形板状のフラップ46が設けられている。これにより、載置面43上の空間のうち、フラップ46と、載置台41の回転方向において隣り合う一対の仕切壁44とで囲まれた個々の空間が、保持空間45となる。ここで、フラップ46は、載置面43に対して略直交する閉位置と、載置面43に対して略平行な開位置との間で、開閉可能に構成されている。なお、本実施形態では一例として、仕切壁44およびフラップ46はいずれも透明の合成樹脂製である。
また、本実施形態では、個々の保持空間45は平面視三角形状に形成されている。そのため、載置面43は12個の三角形(保持空間45)の集合体からなり、載置台41の平面視は、厳密には、図3Aに示すように多角形(十二角形)状となる。なお、保持空間45は、上述したように一対の仕切壁44およびフラップ46で囲まれた例に限らず、たとえば載置台41の上面に複数の凹所が形成されており、個々の凹所内の空間が保持空間として用いられてもよい。さらに、回転軸42に近づくほどに凹所が深くなるように凹所の底面が傾斜していてもよく、この場合、載置台41の回転時に保持空間内で商品が移動しにくくなる。
このような構成により、図3Aに例示する状態では、ターンテーブル4は、投入口411に位置する保持空間45aに商品が投入され、一方、排出口412に位置する保持空間45jから商品を排出することになる。ターンテーブル4は、排出口412に位置する保持空間45のフラップ46を開く(開位置とする)ことによって、商品の排出を可能とする。フラップ46の開閉は、制御部11(図1参照)からの制御信号に応じて制御される。
また、ターンテーブル4の載置面43は、カウンタ台3の上面31に平行な水平面ではなく、図3Bに示すように、水平面に対して傾斜した傾斜面である。ここでは、載置台41は、全体として略円錐状に形成されており、載置面43は、載置台41の回転中心(回転軸42)に近くなるほどカウンタ台3の上面31から離れるように傾斜している。つまり、載置面43は、水平面に沿った基準面(カウンタ台3の上面31)からの高さが回転軸42から離れるほどに低くなるように、水平面に対して傾斜している。ここで、水平面に対する載置面43の傾斜角度θ1は、たとえば15〜45度の範囲に設定されるが、その中でも30〜35度の範囲に設定されることが好ましい。本実施形態では、一例として傾斜角度θ1は30度である。
また、本実施形態では、ターンテーブル4の載置台41は、内部が空洞の中空構造である。ただし、この例に限らず、載置台41は中実構造であってもよい。
なお、本実施形態では、自動荷詰装置1は、カバー7を備えているため、カバー7の投入窓71がターンテーブル4の投入口411に対応し、カバー7の排出窓72がターンテーブル4の排出口412に対応している。ただし、ターンテーブル4は、投入口411および排出口412を実体として備えている必要はなく、商品が投入される投入口411、および商品が排出される排出口412としての機能を備えていればよい。そのため、カバー7は自動荷詰装置1に必須の構成ではなく、適宜省略されていてもよい。
<<荷受ユニット>>
荷受ユニット5は、基本的な機能として、商品が入る容器を保持する保持機能と、ターンテーブル4から排出された商品を容器で受ける荷受機能とを有している。なお、本実施形態で用いられる「容器」は上述したようにポリエチレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)であるから、以下では、容器が買物袋81(図4B参照)であることとして説明する。
荷受ユニット5は、買物袋81の一対の持ち手811,812(図12A参照)を引っ掛けることにより、買物袋81の袋口813(図12A参照)を広げた状態で買物袋81を1枚ずつ保持する。荷受ユニット5は、カウンタ台3の凹所32内に設置されており、この凹所32内において、袋口813を上方に向いた状態の買物袋81を保持する。荷受ユニット5は、買物袋81を複数枚ストックしており、買物袋81を1枚使用する度に、新たな買物袋81を保持するように構成されている。
荷受ユニット5は、ターンテーブル4の排出口412から排出される商品を買物袋81で受けるように、排出口412に対応する位置に配置されている。ここで、買物袋81の袋口813が排出口412の直下に位置することにより、排出口412から排出された商品が自然に買物袋81内に収まるように、荷受ユニット5の配置が設定されている。
このように、荷受ユニット5は、ターンテーブル4の排出口412から排出される商品を、袋口813を広げた状態の買物袋81で待ち構えている。これにより、ターンテーブル4から排出された商品は、自動的に買物袋81へ収納され、袋詰め(荷詰め)されることになる。
また、本実施形態では、載置面43は12枚の仕切壁44によって12の領域に等分されているが、載置面43の分割数(仕切壁44の枚数)は、12に限らず、適宜、変更可能である。これにより、店舗で扱われている商品のサイズに応じた最適な大きさのターンテーブル4を実現することができる。また、載置面43は、載置台41の回転方向において複数の領域に分割されていればよく、等分されていることは必須でなく、大きさの異なる領域が混在するように分割されていてもよい。これにより、ターンテーブル4は様々なサイズの商品に対応可能となる。
<<商品引渡装置>>
商品引渡装置6は、基本的な機能として、買物袋81を保持する保持機能と、買物袋81の一対の持ち手811,812(図12A参照)を揃えた状態でねじるねじり機能と、買物袋81の引き渡しを防止するためのロックを行うロック機能とを有している。
商品引渡装置6は、ロボットアームを有している。ロボットアームは、荷受ユニット5で保持されている買物袋81の一対の持ち手811,812を揃えて買物袋81を保持し、保持しているときに、一対の持ち手811,812を揃えた状態でねじる。そして、ロボットアームは、たとえば精算が完了するまで、買物袋81の引き渡しを防止するためにロックを行う。その後、精算が完了すれば、ロボットアームは、ロックを解除する。
<<制御部>>
制御部11は、ターンテーブル4、荷受ユニット5、商品引渡装置6、操作部12、顧客情報読取機13、商品情報読取機14、および通信インタフェース15の各々と電気的に接続されている。制御部11は、少なくともターンテーブル4と荷受ユニット5と商品引渡装置6とを制御する機能を有している。
制御部11は、ターンテーブル4に(第1の)制御信号を出力することにより、たとえばターンテーブル4における載置台41の回転を制御する。ここで、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちのいずれの保持空間45が、投入口411あるいは排出口412に位置しているかは、制御部11においても判別可能である。そのため、制御部11は、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの任意の保持空間45を、排出口412に移動させることが可能である。さらに、制御部11は、ターンテーブル4に制御信号を出力することにより、フラップ46の開閉の制御等も可能である。
また、制御部11は、荷受ユニット5に(第2の)制御信号を出力することにより、たとえば荷受ユニット5の支持台51(図12A参照)の昇降を制御する。支持台51の昇降については、下記「ターンテーブルの構成例」の欄で詳しく説明する。
また、制御部11は、商品引渡装置6に(第3の)制御信号を出力することにより、たとえば商品引渡装置6のロボットアームによる買物袋の保持を制御する。
ここで、制御部11は、コンピュータを主構成とし、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、適宜の処理を行う。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネットなどの電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されてもよい。制御部11は、たとえばカウンタ台3内に設置される。ただし、制御部11は、全ての機能が1つの筐体内に集約されていることは必須ではなく、たとえば制御部11の少なくとも一部の機能がターンテーブル4や、荷受ユニット5に分散して設けられていてもよい。
<<操作部>>
操作部12は、たとえば押釦スイッチであって、上述したようにカバー7における投入窓71の上方に設けられている。本実施形態では、操作部12はノーマリオープンのモーメンタリスイッチである。ここでは、操作部12は、ターンテーブル4の回転を制御するために操作される。そのため、制御部11においては、操作部12が押されたことを判別し、ターンテーブル4の回転を制御する。具体的には、操作部12が押される(操作される)度に、ターンテーブル4が1つの保持空間45の分だけ回転方向にずれるように回転する。すなわち、操作部12が押される度に、投入口411に臨む保持空間45が1つずつずれていくことになる。
<<顧客情報読取機>>
顧客情報読取機13は、ターンテーブル4に商品を投入する顧客の顧客情報を読み取る。ここでは、顧客情報読取機13は、たとえばクレジットカードや会員カード、ポイントカードなどの各種カードから、顧客情報を読み取るカードリーダにて構成される。ここでいう顧客情報は、個々の顧客に関する情報であって、顧客の性別や年齢、嗜好などを含む情報である。顧客の嗜好としては、たとえば買物袋81を1つにまとめて欲しい、あるいは食料品と日用雑貨とで買物袋81を分けて欲しい、買物袋81の一対の持ち手811,812をねじるか否か等、商品の袋詰めに関する好みを含む。さらには、購入した食べ物を店舗内で食べる「イートイン型」か、購入した食べ物を持ち帰る「持ち帰り型」か、といった情報も顧客情報に含まれている。
顧客情報読取機13で読み取った顧客情報は、制御部11へ出力(送信)される。ここで、カードリーダがカードから読み取る情報は、顧客情報のうち顧客を識別する顧客識別情報(顧客ID)を含んでいればよい。すなわち、顧客情報は、上位装置92等で管理されていてもよいので、この場合に、顧客情報読取機13は、カードリーダで読み取った顧客識別情報に対応する顧客情報を、上位装置92等から取得してもよい。以下では、このように顧客情報読取機13が上位装置92等から顧客情報を取得する場合も含めて、顧客情報読取機13が顧客情報を読み取る、という。
また、自動荷詰装置1は、顧客情報読取機13で読み取った顧客情報を精算装置2に出力(送信)するように構成されていてもよい。なお、顧客情報読取機13は、カードリーダに限らず、たとえばRFID(Radio Frequency Identifier)から顧客情報を非接触で読み取るタグリーダなどであってもよい。
<<商品情報読取機>>
商品情報読取機14は、ターンテーブル4に備え付けられている。商品情報読取機14は、たとえばカバー7の内側に複数台設けられ、ターンテーブル4の載置台41上にある商品を、上下、左右、前後の全ての方向からスキャンできるように構成されている。
商品情報読取機14は、ターンテーブル4に投入される商品から商品情報を読み取る。ここでは、商品情報読取機14は、商品に付されたバーコードから、商品情報を読み取るバーコードリーダにて構成される。ここでいう商品情報は、個々の商品に関する情報であって、商品名および商品の価格の他、商品の属性を含む情報である。商品の属性としては、たとえば商品の重さや大きさ、形状、硬さ、食料品と日用雑貨との別、温度(温かいか冷たいか)、年齢確認の要否(酒類等)などの情報がある。
商品情報読取機14で読み取った商品情報は、制御部11へ出力(送信)される。ここで、バーコードリーダが商品から読み取る情報は、商品情報のうち商品を識別する商品識別情報(商品ID)を含んでいればよい。すなわち、商品情報は、上位装置92等で管理されていてもよいので、この場合に、商品情報読取機14は、バーコードリーダで読み取った商品識別情報に対応する商品情報を、上位装置92等から取得してもよい。以下では、このように商品情報読取機14が上位装置92等から商品情報を取得する場合も含めて、商品情報読取機14が商品情報を読み取る、という。
ここでは、商品情報読取機14は、投入口411に位置する保持空間45の商品の商品情報を読み取るように構成されており、投入口411から新たに商品が投入される度に、商品の商品情報を読み取っている。ただし、商品情報読取機14は、ターンテーブル4に商品が投入されてから排出されるまでの間に商品情報を読み取ればよく、投入口411から排出口412までの商品のルート上に配置されていればよい。あるいは、商品情報読取機14は、複数の保持空間45の各々に設けられ、載置台41と共に回転して各保持空間45にある商品の商品情報を読み取る構成であってもよい。商品情報読取機14は、制御部11により制御されることが好ましい。この場合、制御部11は、たとえばターンテーブル4の動作に同期して商品情報読取機14を作動させ、商品情報読取機14に商品情報を読み取らせることができる。
また、自動荷詰装置1は、商品情報読取機14で読み取った商品情報を精算装置2に出力(送信)するように構成されている。これにより、精算装置2での精算のための処理が可能になる。つまり、精算装置2は、商品情報読取機14にて読み取られた商品情報を用いて精算のための処理を行う。
ところで、商品情報読取機14は、商品に付されたバーコードだけでなく、商品の画像からも商品情報を読み取るように構成されていることが好ましい。この商品情報読取機14は、商品を撮像するイメージセンサを有し、イメージセンサで撮像された画像に画像処理を施すことによって商品情報の読み取りを行う。イメージセンサは、ターンテーブル4の載置台41上にある商品を、上下、左右、前後の複数方向から撮影できるように、たとえばカバー7の内側に複数設けられる。
この場合、商品情報読取機14は、商品の画像から、輪郭、色、テクスチャ情報などの特徴量を抽出し、商品毎に予め記憶されているテンプレートと照合することにより、商品識別情報を特定する。この場合においては、商品情報読取機14は、バーコードリーダで読み取った情報を、商品の画像からの商品情報の読み取りの補助に用いることができる。あるいは、商品の画像のみからでも商品情報の読み取りが十分に可能であれば、バーコードリーダは省略されていてもよい。
さらに、商品情報読取機14は、商品の重量を測定する荷重センサ(重量センサ)を有していてもよい。荷重センサは、載置台41に設けられ、載置台41上にある商品の重量を測定する。この場合、商品情報読取機14は、測定した商品の重量を、商品毎に予め記憶されている標準重量と照合することにより、商品識別情報の特定に用いる。商品情報読取機14は、商品の重量を、上述した商品の画像やバーコードと適宜組み合わせて用いることにより、商品情報の読み取り精度が向上する。
以上説明したように、商品情報読取機14は、商品の画像と重量との少なくとも一方を含む商品特徴から、商品情報を読み取るように構成されていることが好ましい。これにより、商品情報読取機14は、商品自体の特徴を表す商品情報から直接的に商品情報を読み取ることができ、商品に付されたバーコードのような識別子のみから商品情報を読み取る場合に比べて、商品情報の読み取り精度が向上する。
なお、商品情報読取機14は、バーコードリーダに限らず、たとえば二次元コードを読み取るリーダや、RFIDから商品情報を非接触で読み取るタグリーダなどであってもよい。
<<通信インタフェース>>
通信インタフェース15は、精算装置2や上位装置92との通信を行う。ここでは、通信インタフェース15は、精算装置2と上位装置92とのいずれに対しても、双方向で通信を行う。
<自動荷詰装置の基本動作>
次に、上述したような構成の自動荷詰装置1の基本動作について、図4A、図4B、および図4Cを用いて説明する。図4A、図4B、および図4Cは、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの1つの保持空間45に着目した概略図である。
自動荷詰装置1は、まず商品82の投入を受け付ける投入モードで動作している。投入モードにおいて、ターンテーブル4に投入口411から商品(図ではペットボトル飲料)82が投入されると、ターンテーブル4は、載置台41の上面である載置面43に商品82を載せて商品82を保持する。投入モードでは、ターンテーブル4における複数のフラップ46は全て閉じた状態(閉位置)にある。そのため、図4Aに示すように、フラップ46がストッパとなって商品82が載置台41上に保持される。この状態で、操作部12が1回押される(操作される)と、ターンテーブル4が載置台41を回転させ、商品82を載せた保持空間45が投入口411からずれて、隣の保持空間45が投入口411に移動する。顧客が購入する商品を全て投入し終えるまでは、自動荷詰装置1は投入モードを継続し、上記の動作を繰り返し行う。
一方、顧客は、商品を全て投入し終えると、操作部12に対する所定の操作を行うことにより、自動荷詰装置1の投入モードを終了させる。ここでいう所定の操作は、たとえば一定時間(たとえば2秒)以内に操作部12を2回押す操作や、一定時間以上操作部12を押し続ける(いわゆる長押し)操作である。
顧客の操作により投入モードが終了すると、自動荷詰装置1は、動作モードを荷詰モードへと移行させる。荷詰モードにおいては、ターンテーブル4が載置台41を回転させることにより、商品82を載せた保持空間45を排出口412に移動させる。荷詰モードにおいては、ターンテーブル4は、図4Bに示すように、排出口412に移動させた保持空間45のフラップ46を開く(開位置とする)ことによって、排出口412から商品82を排出可能とする。このとき、載置面43が水平面に対して傾斜していることにより、商品82は、載置面43上を滑り落ち、排出口412から排出されることになる。なお、保持空間45が排出口412に移動するタイミングと、フラップ46が開くタイミングとが合っていれば、商品82には載置台41の回転により遠心力が作用するため、商品82が排出されやすくなる。
このようにして、ターンテーブル4は、排出口412から商品を1個ずつ荷受ユニット5へ排出する。そして、自動荷詰装置1は、図4Cに示すように、ターンテーブル4から排出された商品を、荷受ユニット5にて買物袋81に収容する。ターンテーブル4上の全ての商品が買物袋81に収容されるまでは、自動荷詰装置1は荷詰モードを継続し、上記の動作を繰り返し行う。
ターンテーブル4上の全ての商品が買物袋81に収容されると、自動荷詰装置1は、荷詰モードを終了する。荷詰モードが終了すると、自動荷詰装置1は、動作モードを引渡モードへと移行させる。引渡モードにおいては、自動荷詰装置1は、商品引渡装置6にて買物袋81の一対の持ち手811,812を取り、袋詰め(荷詰め)された状態の商品82を顧客へ引き渡す。
以上説明したように、自動荷詰装置1は、投入口411から投入された商品を、ターンテーブル4に一旦ストックし、ターンテーブル4で排出口412に搬送して、排出口412より荷受ユニット5へ排出する。このとき、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から排出された商品を、荷受ユニット5にて買物袋に収容する。全ての商品が買物袋に収容されると、自動荷詰装置1は、商品引渡装置6にて商品を顧客へ引き渡す。
<排出順制御動作>
本実施形態の自動荷詰装置1は、複数個の商品がターンテーブル4に投入された場合に、ターンテーブル4から商品を排出する順序(以下、「排出順」という)を、ターンテーブル4上にある複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御する機能を有している。この機能(排出順を制御する機能)について、以下に詳しく説明する。
制御部11は、投入モードにおいて保持空間45に商品が投入されると、投入された商品の商品情報を、商品情報読取機14から取得する。ここでは、商品情報読取機14は、商品が投入される度に、この商品の商品情報を読み取って制御部11に出力する。このとき、制御部11は、ターンテーブル4から、投入口411に位置する保持空間45のスロット番号を取得し、商品情報をスロット番号と一対一に対応付けてメモリに記憶する。このようにして、制御部11は、複数の保持空間45a,45b,45c…の各々について、投入された商品の商品情報を記録した投入リストを作成する。下記表1は、投入リストの一例を示している。表1では省略しているが、商品情報には、商品名の他、商品の価格や商品の属性などが含まれている。なお、表1中の「−」は、商品が投入されていないことを表している。
Figure 2016167246
顧客が商品を全て投入し終え、投入モードが終了すると、自動荷詰装置1は、荷詰モードに移行する。荷詰モードにおいては、ターンテーブル4からの商品の排出が開始する前に、制御部11は、ターンテーブル4から商品を排出する順序(排出順)を決定する。このとき、制御部11は、投入リストを参照し、各商品情報に含まれている商品の属性、たとえば商品の重さや大きさなどの情報を、所定の判定条件に当てはめて排出順を決定する。制御部11が排出順を決定する際のアルゴリズムは、適宜、設定可能である。制御部11は、決定した排出順をスロット番号と一対一に対応付けてメモリに記憶する。このようにして、制御部11は、排出順を記録した排出リストを作成する。
たとえば、表1に示す投入リストが得られた場合、制御部11は、投入リスト中の商品情報に応じて、スロット番号(保持空間45)ごと、つまり商品ごとに、排出順を決定し、下記表2に示すような排出リストを作成する。なお、表2では排出リストに商品情報(商品名)が含まれているが、排出リストは少なくとも排出順とスロット番号との対応関係を含んでいればよい。また、表2中の「−」は、商品が投入されていないことを表している。
Figure 2016167246
すなわち、表1に示すように「ペットボトル飲料」、「菓子パン」、「缶コーヒー」、「のど飴」、「スナック菓子」の計5個の商品が投入された場合、各商品の商品情報に応じて、制御部11は排出順を決定する。ここでは一例として、商品の重さや大きさ、硬さに応じて排出順が決定されており、基本的には重さ、大きさ、硬さの各指数が小さい商品ほど後になるように排出順が決定されている。そのため、表2の例では、排出順は「ペットボトル飲料」、「缶コーヒー」、「のど飴」、「菓子パン」、「スナック菓子」の順となる。
このようにして排出リストが作成されると、制御部11は、排出リスト中の排出順に従って商品が1個ずつ荷受ユニット5へ排出されるように、ターンテーブル4を制御する。表2に示す排出リストに従う場合、制御部11は、スロット番号「1」、「3」、「4」、「2」、「5」の順で保持空間45から商品が排出されるようにターンテーブル4を制御する。これにより、荷受ユニット5においては、商品は、ターンテーブル4から排出された順で買物袋に収容される。したがって、買物袋には、底(下)から「ペットボトル飲料」、「缶コーヒー」、「のど飴」、「菓子パン」、「スナック菓子」の順に商品が収容されることになる。
ただし、ここで示す排出順を決定する際のアルゴリズムは一例に過ぎず、制御部11は、載置面43上にある複数個の商品に関して排出口412から排出する順序を、これら複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御するように構成されていればよい。たとえば、制御部11は、個々の商品の商品情報に限らず、投入リストに含まれる複数個の商品間の関係を用いて、排出順を決定してもよい。すなわち、複数パターンの複数個の商品の組み合わせについて予め排出順が規定されているような場合には、制御部11は、投入リストに含まれる複数個の商品が当て嵌まる組み合わせを参照して、排出順を決定する。上記の例では、「ペットボトル飲料」、「菓子パン」、「缶コーヒー」、「のど飴」、「スナック菓子」の組み合わせについて予め排出順が規定されていれば、制御部11は、予め規定された排出順に従って排出順を決定することができる。
なお、制御部11は、商品の排出時においては、次に排出される商品を載せた保持空間45が排出口412に最短経路で向かうように、載置台41を回転させる向きを適宜切り替えながら、ターンテーブル4を制御することが好ましい。これにより、全ての商品が荷受ユニット5へ排出されるまでに要する時間の短縮が可能になる。
以上説明したように、本実施形態の自動荷詰装置1は、複数個の商品がターンテーブル4に投入された場合に、ターンテーブル4から商品を排出する順序(排出順)を、ターンテーブル4上にある複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御する機能を実現する。その結果、買物袋の中で、商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じにくくなる。
なお、排出順を制御する機能は、自動荷詰装置1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
<ターンテーブルの構成例>
次に、本実施形態の自動荷詰装置1におけるターンテーブル4の構成について、より詳しく説明する。
図5は、ターンテーブル4の一例を示すブロック図である。図5の例では、ターンテーブル4は、回転制御部401、フラップ制御部402、傾斜制御部403、摩擦制御部404、押出制御部405、回転機構406、開閉機構407、傾斜機構408、摩擦調節機構409、および押出機構410を備えている。なお、傾斜制御部403は「載置面傾斜制御部」を構成し、傾斜機構408は「載置面傾斜機構」を構成するが、本実施形態ではそれぞれ単に「傾斜制御部」、「傾斜機構」という。
回転制御部401は、上述したようにモータ(ステッピングモータ)を含む回転機構406を制御することにより、載置台41の回転に関する動作を制御する。具体的には、回転制御部401は、制御部11から(第1の)制御信号を受け、載置台41の回転・停止の切り替え、回転の向き(反時計回り・時計回り)の切り替え、回転角度(回転量)、回転速度(角速度)の調節を行う。これにより、ターンテーブル4は、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの任意の保持空間45を、投入口411や排出口412に移動させたり、投入口411や排出口412に位置する保持空間45を特定したりすることができる。なお、回転制御部401は、複数の保持空間45a,45b,45c…の各々を、上述したスロット番号にて識別する。
フラップ制御部402は、制御部11から(第1の)制御信号を受け、開閉機構407を制御することにより、フラップ46の開閉に関する動作を制御する。開閉機構407は、フラップ46を閉位置と開位置との間で移動させてフラップ46を開閉する機構である。具体的には、開閉機構407は、載置台41に対しピン461(図4A参照)にて取り付けられ、ピン461回りで回転可能に構成されたフラップ46を、閉位置と開位置との間で回転させることにより、フラップ46の開閉を行う。
本実施形態では、制御部11において、回転制御部401による載置台41の回転の制御と、フラップ制御部402によるフラップ46の開閉の制御とを組み合わせて行うことで、上述した排出順の制御が実現される。
傾斜制御部403は、制御部11から(第1の)制御信号を受け、傾斜機構408を制御する。傾斜機構408は、水平面に対する載置面43の傾斜角度θ1(図4A参照)を変化させる機構である。傾斜制御部403は、ターンテーブル4から商品が排出されやすくなるように、傾斜機構408にて水平面に対する載置面43の傾斜角度θ1を調節する。傾斜角度θ1は、たとえば0〜45度の可動範囲で可変に設定され、傾斜機構408は、この可動範囲内の任意の角度に傾斜角度θ1を調節する構成である。本実施形態では、一例として傾斜機構408は、載置面43が水平な状態(傾斜角度θ1が0度の状態)と、載置面43が水平面に対して傾斜した状態(傾斜角度θ1が30度の状態)とを切り替えるように構成されている。傾斜機構408に詳細については、下記「傾斜機構」の欄で説明する。
摩擦制御部404は、制御部11から(第1の)制御信号を受け、摩擦調節機構409を制御する。摩擦調節機構409は、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数(μ)を変化させる機構である。摩擦制御部404は、ターンテーブル4から商品が排出されやすくなるように、摩擦調節機構409にて載置面43上の商品と載置面43との間の摩擦係数を調節する。摩擦調節機構409の詳細については、下記「摩擦調節機構」の欄で説明する。
押出制御部405は、制御部11から(第1の)制御信号を受け、押出機構410を制御する。押出機構410は、載置面43に載せられた商品に対し、載置台41の回転中心となる回転軸42から離れる向きの力、つまり排出口412に近づく向きの力を作用させる機構である。押出制御部405は、ターンテーブル4からの商品の排出を補助するように、押出機構410にて商品の押し出しを行う。押出機構410の詳細については、下記「押出機構」の欄で説明する。
ここにおいて、回転制御部401、フラップ制御部402、傾斜制御部403、摩擦制御部404、および押出制御部405は、制御部11からの制御信号により統括的に制御される。したがって、ターンテーブル4は制御部11にて制御されることになる。
<<傾斜機構>>
傾斜機構408の構成および動作について、図6A、図6B、および図6Cを用いて説明する。図6A、図6B、および図6Cは、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの1つの保持空間45に着目した概略図である。
傾斜機構408は、一例として図6Aおよび図6Bに示すように、固定板471と可動板472との間に配置された伸縮装置で構成されている。固定板471は水平面に沿って配置されている。可動板472は固定板471上に重なるように配置され、固定板471と共に載置台41を構成する。固定板471と可動板472とは、フラップ46側の端部がピン461によって互いに回転可能に結合されている。傾斜機構408は、固定板471と可動板472との間に配置されており、傾斜制御部403によって上下方向に伸縮するように制御される。傾斜機構408には、たとえばパンタグラフ式やラックピニオン式、エアバッグ等、上下方向に伸縮可能な適宜の構造が適用される。これにより、傾斜機構408が可動板472を持ち上げることで、可動板472の上面である載置面43の水平面に対する傾斜角度θ1が変化する。
次に、傾斜機構408の動作について説明する。投入モードにおいては、傾斜機構408は、図6Aに示すように、載置面43を水平な状態(傾斜角度θ1が0度の状態)とすることで、載置台41上に商品82を保持する。荷詰モードにおいては、傾斜機構408は、図6Bに示すように、排出口412に移動させた保持空間45の載置面43を水平面に対して傾斜させた状態(傾斜角度θ1が30度の状態)とする。これにより、商品82は、載置面43上を滑り落ち、荷受ユニット5へ排出されて、図6Cに示すように買物袋81に収容される。
なお、ターンテーブル4が、上述したように排出口412に位置する保持空間45の載置面43を傾斜機構408にて傾斜させるように構成されている場合には、フラップ46は省略されていてもよい。つまり、排出口412以外の保持空間45にあっては載置面43が水平であるため、フラップ46がなくても商品が載置台41上に保持される。
<<押出機構>>
押出機構410の構成および動作について、図7を用いて説明する。図7は、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの1つの保持空間45に着目した概略図である。
押出機構410は、一例として図7に示すように、載置面43に沿って移動可能な押出棒481を有している。押出棒481は、水平面に対して傾斜した載置面43の上端側(回転軸42側)から、載置面43の下端側(フラップ46側)に向けて延び、その先端部にて商品82を押し出す棒である。押出機構410は、押出棒481の先端部を、載置面43に沿って、載置台41の回転方向と直交する方向(載置台41の半径方向)に移動させるように構成されている。押出機構410は、パンタグラフ式やラックピニオン式、エアバッグ等、伸縮可能な適宜の機構で実現される。
押出機構410は、荷詰モードにおいて、排出口412に位置する保持空間45の商品を、排出口412から押し出すように押出棒481を駆動する。つまり、押出機構410は、載置面43に載せられた商品82を、押出棒481にて載置面43の下端側(排出口412側)に押し出すことにより、商品82に対して、載置台41の回転中心となる回転軸42から離れる向きの力を作用させる。これにより、ターンテーブル4からの商品82の排出が補助され、商品82は、荷受ユニット5へ排出されて買物袋81に収容される。
なお、ターンテーブル4が、上述したように排出口412に位置する保持空間45の商品82を押出機構410にて押し出すように構成されている場合には、載置面43は水平面に対して傾斜していなくてもよい。
<<摩擦調節機構>>
摩擦調節機構409の構成および動作について、図8、図9、および図10を用いて説明する。図8、図9、および図10は、複数の保持空間45a,45b,45c…のうちの1つの保持空間45に着目した概略図であって、それぞれ摩擦調節機構409の具体例を示している。
第1の具体例としては、摩擦調節機構409は、図8に示すように、載置台41の載置面43上にエア(空気)a1を噴き出すエア噴出機構である。この例では、載置台41には載置面43に開口する複数の噴出孔482が形成されている。複数の噴出孔482は、載置台41の内部空間483につながっている。この摩擦調節機構409は、ポンプなどにより内部空間483に圧縮空気を送り込み、複数の噴出孔482から載置面43上にエアa1を噴き出すことにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を小さくする。つまり、商品82と載置面43との間にエアa1が送り込まれることにより、商品82と載置面43との間の摩擦係数が小さくなる。一方、摩擦調節機構409は、載置面43上へのエアa1の噴き出しを停止することにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を大きくする。このように、第1の具体例においては、摩擦調節機構409は、エアa1の噴き出し量(あるいはエアa1を噴き出すか否か)を切り替えることによって、商品82と載置面43との間の摩擦係数を変化させる。なお、図8では噴出孔482を模式的に示しているが、実際には噴出孔482は微小な孔であることが好ましい。
ところで、第1の具体例においては、エア噴出機構(摩擦調節機構409)は、載置面43に直交する方向にエアa1を噴き出すのではなく、排出口412に向けてエアa1を噴き出すように形成されていることが好ましい。つまり、噴出孔482は、載置面43側の開口(エアa1の噴出口)が排出口412に向くように、載置面43に対して斜めに形成されていることが好ましい。これにより、噴出孔482から噴き出すエアa1は、載置面43上の商品に対して、商品を排出口412に押し出す向きの力を作用することになり、エア噴出機構は、押出機構410としての機能も兼ねることになる。
第2の具体例として、摩擦調節機構409は、図9Aおよび図9Bに示すように、複数の車輪493を載置面43上に突出させるか否かを切り替える機構であってもよい。この例では、複数の車輪493は、そろばん玉のように回転可能な状態でフレーム494によって保持されている。複数の車輪493の回転軸は、載置台41の回転方向に沿って配置されている。載置台41には載置面43に開口する複数の透孔492が形成されている。複数の透孔492は、載置台41の回転方向と、載置台41の回転方向と直交する方向(載置台41の半径方向)とのそれぞれにおいて複数ずつ並ぶように、載置面43に対して二次元配置されている。フレーム494は、載置台41の内部に収納されており、複数の車輪493は、複数の透孔492に対応する位置にそれぞれ配置されている。なお、複数の車輪493の表面の材質はたとえばゴムである。
第2の具体例に係る摩擦調節機構409は、複数の車輪493を保持したフレーム494を昇降自在に構成されている。この摩擦調節機構409は、図9Aに示すようにフレーム494を持ち上げて複数の車輪493が載置面43上に突出する状態とすることにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を小さくする。つまり、載置面43上に並んだ複数の車輪493が回転することで載置面43上の商品82が滑落しやすくなり、商品82と載置面43との間の摩擦係数が小さくなる。一方、摩擦調節機構409は、図9Bに示すようにフレーム494を下げて複数の車輪493が載置面43上に突出しない状態とすることにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を大きくする。このように、第2の具体例においては、摩擦調節機構409は、複数の車輪493を保持したフレーム494を昇降させることによって、商品82と載置面43との間の摩擦係数を変化させる。
第3の具体例として、摩擦調節機構409は、図10Aおよび図10Bに示すように、一面に並べて配置された複数のローラ495で載置面43を構成し、これら複数のローラ495に制動部材496を接触させるか否かを切り替える機構であってもよい。この例では、複数のローラ495は、載置台41の回転方向と直交する方向(載置台41の半径方向)に並べて配置され、各々、回転可能な状態で一対の仕切壁44間に保持されている。つまり、複数のローラ495の回転軸は、載置台41の回転方向に沿って配置されている。この例では、載置面43の実体はなく、ローラ滑り台の滑走面のように複数のローラ495上の仮想面が載置面43となる。制動部材496は、載置台41の内部に収納されており、複数のローラ495に対して下方(載置面43とは反対側)から接触する。なお、複数のローラ495の表面の材質はたとえばゴムである。
第3の具体例に係る摩擦調節機構409は、制動部材496を昇降自在に構成されている。この摩擦調節機構409は、図10Aに示すように制動部材496を下げて複数のローラ495から離すことにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を小さくする。つまり、載置面43を構成する複数のローラ495が回転することで載置面43上の商品82が滑落しやすくなり、商品82と載置面43との間の摩擦係数が小さくなる。一方、摩擦調節機構409は、図10Bに示すように制動部材496を持ち上げて複数のローラ495に接触させ、複数のローラ495の回転にブレーキをかけることにより、載置面43に載せられた商品82と載置面43との間の摩擦係数を大きくする。このように、第3の具体例においては、摩擦調節機構409は、複数のローラ495に対する制動部材496の接触、非接触を切り替えることによって、商品82と載置面43との間の摩擦係数を変化させる。
すなわち、第2の具体例および第3の具体例ではいずれも、摩擦調節機構409は、載置面43に並んだ複数の回転体が回転することにより、載置面43上の商品と載置面43との間の摩擦係数を小さくするように構成されている。ここでいう「回転体」は、第2の具体例では「車輪493」、第3の具体例では「ローラ495」である。
以上説明したような各種の摩擦調節機構409は、荷詰モードにおいて、排出口412に位置する保持空間45を対象に、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数(μ)を小さくする。このとき、載置面43が水平面に対して傾斜していることで、商品82は、載置面43上を滑落し、ターンテーブル4の排出口412から荷受ユニット5へ排出されて買物袋81に収容される。すなわち、載置台41は、少なくとも載置面43上の商品を排出口412から排出するときには、水平面に沿った基準面(上面31)からの載置面43の高さが排出口412に近づくほどに低くなるように、水平面に対して載置面43が傾斜している。そのため、摩擦調節機構409が載置面43上の商品82と載置面43との間の摩擦係数を小さくすることで、商品82は、重力によって載置面43上を滑落し、排出口412に導かれることになる。
また、本実施形態の自動荷詰装置1においては、制御部11が、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数を、商品情報に応じて調節するように構成されていてもよい。これにより、自動荷詰装置1は、排出口412からの商品の排出速度(飛び出し速度)を調節することが可能である。この場合、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数が小さくなるほど商品の排出速度が速くなるので、摩擦調節機構409は、摩擦係数を3段階以上あるいは連続的に変化させる構成であることが好ましい。第1の具体例であれば、摩擦調節機構409は、エアa1の噴き出し量を変えることで、摩擦係数を3段階以上あるいは連続的に変化させることができる。
本実施形態では、上記「排出順制御動作」の欄で説明したように、制御部11は、ターンテーブル4に投入された商品の商品情報を、スロット番号と一対一に対応付けた投入リストを作成している。さらに、制御部11は、排出順とスロット番号との対応関係を含む排出リストを作成している。そのため、制御部11は、これらのリスト(投入リスト、排出リスト)を用いることにより、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報を特定することができる。
商品情報には商品の重さの情報が含まれているので、制御部11は、たとえば次に排出される商品の重さに応じて摩擦係数が変化するように、摩擦調節機構409を制御する。具体的には、制御部11は、重量の異なる2個の商品があった場合、重い方の商品の排出時には、軽い方の商品の排出時に比べて摩擦係数が大きくなるように、商品情報に応じて摩擦係数を調節する。その結果、商品が排出口412から勢いよく飛び出すことを防止でき、排出時に商品に加わる衝撃が緩和される。
また、制御部11は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報だけでなく、ターンテーブル4から既に排出され買物袋に収容された商品の商品情報を用いて、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数を調節してもよい。つまり、制御部11は、たとえば柔らかい商品(硬さの指数が低い商品)が買物袋に収容されている場合には、摩擦係数を大きくすることで、商品が排出口412から勢いよく飛び出すことを防止する。これにより、買物袋に収容されている商品の上に他の商品が勢いよく排出されることが防止され、買物袋に収容されている商品に加わる衝撃が緩和される。
なお、ターンテーブル4が、上述したように排出口412に位置する保持空間45の載置面43の商品との間の摩擦係数を小さくするように構成されている場合には、フラップ46は省略されていてもよい。つまり、排出口412以外の保持空間45にあっては載置面43と商品との間の摩擦係数が大きいため、フラップ46がなくても商品が載置台41上に保持される。
また、摩擦調節機構409は、載置面43上における商品の位置の調整に用いられてもよい。つまり、載置面43の摩擦係数が小さいときには商品が載置面43上を滑落し、摩擦係数が大きいときには商品が載置面43上に止まることになるので、摩擦係数の調節によって載置面43上における商品の位置が調整可能になる。具体的には、たとえば載置面43上における回転軸42近傍に商品がある場合、摩擦調節機構409が摩擦係数を小さくすることで、載置面43上におけるフラップ46近傍まで商品を移動させることができる。商品が移動した後に、摩擦調節機構409が摩擦係数を大きくすることにより、載置面43上におけるフラップ46近傍に商品を止めることができる。
さらに、この場合において、摩擦調節機構409は、載置面43の摩擦係数を部分的に変化させる構成であることが好ましい。これにより、摩擦調節機構409は、載置面43のうち商品を止める部位の摩擦係数を大きくして、その他の部位の摩擦係数を小さくする、といった制御が可能になり、載置面43上の商品の位置の調整が容易になる。
このように、摩擦調節機構409は、載置面43に載せられた商品と載置面43との間の摩擦係数を調節することで、載置面43上における商品の位置を調整することができる。これにより、たとえば商品情報読取機14が商品情報を読み取りやすいように、摩擦調節機構409にて載置面43上における商品の位置を調整することが可能になる。また、複数個の商品が1つの保持空間45に投入された場合には、摩擦調節機構409にて載置面43上における個々の商品の位置を調整することによって、複数個の商品の重なりを解消して個々の商品を識別可能な状態とすることができる。
<荷受ユニットの構成例>
次に、本実施形態の自動荷詰装置1における荷受ユニット5の構成について、より詳しく説明する。
図11は、荷受ユニット5の一例を示すブロック図である。図11の例では、荷受ユニット5は、昇降制御部501、傾斜制御部502、昇降機構503、状態監視部504、および傾斜機構505を備えている。なお、傾斜制御部502は「支持面傾斜制御部」を構成し、傾斜機構505は「支持面傾斜機構」を構成するが、本実施形態ではそれぞれ単に「傾斜制御部」、「傾斜機構」という。
昇降制御部501は、制御部11から(第2の)制御信号を受け、買物袋81の底部814を支持する支持面52(図12A参照)を昇降させるための昇降機構503を制御する。傾斜制御部502は、制御部11から(第2の)制御信号を受け、水平面に対する支持面52の傾斜角度を変化させる傾斜機構505を制御する。状態監視部504は、たとえばイメージセンサ、測距センサなどを用い、買物袋内における商品の収容状態を監視し、監視結果を昇降制御部501に出力する。昇降機構503および傾斜機構505の各々の詳細については、以下に説明する。
<<昇降機構>>
昇降機構503の構成および動作について、図12A、図12Bを用いて説明する。昇降機構503は、一例として図12Aおよび図12Bに示すように、買物袋81の底部814を支持する支持台51を昇降させる機構である。支持台51は、カウンタ台3の凹所32内に配置された矩形板状の部材であって、昇降機構503によって凹所32内を上下方向(凹所32の深さ方向)に移動する。支持台51の上面は、買物袋81の底部814が載せられる支持面52を構成する。昇降制御部501は、たとえばターンテーブル4から排出された商品にかかる衝撃を緩和するように、昇降機構503を制御して支持台51の高さを調節する。言い換えれば、荷受ユニット5は、商品を収容する容器(買物袋81)の底部814を支持面52にて支持する支持台51を有し、ターンテーブル4から排出された商品を容器で受ける。
さらに詳しく説明すると、荷受ユニット5は、図12Aに示すように、凹所32の内側面における開口付近に複数のフック53,54を備えている。ここでは、複数のフック53,54は、カウンタ台3の上面31の長手方向(左右方向)に対向する2個(フック53,54)を1組とし、上面31の短手方向(奥行方向)に2組並べて設けられている。荷受ユニット5は、買物袋81の一対の持ち手811,812を、これら複数のフック53,54に引っ掛けることにより、買物袋81の袋口813を広げた状態で買物袋81を保持する。このとき、買物袋81の底部814は、支持面52に接触することで支持台51によって支持される。
荷受ユニット5は、凹所32の底面と支持台51との間に昇降機構503を備えている。昇降機構503は、パンタグラフ式やラックピニオン式、エアバッグ等、上下方向に伸縮可能な適宜の機構で実現される。これにより、凹所32の底面からの支持台51の高さ(支持面52の高さ)が変化し、結果的に、ターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5の支持面52との間の高低差(相対的な高さ)が変化する。なお、ここでいう排出口412の高さは、ターンテーブル4のうち、商品が排出される際に最後まで商品が接している部位、つまり開位置にあるフラップ46の先端部(下端部)を指す。
ここで、本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報に応じて、支持面52の高さを調節する機能を有している。すなわち、本実施形態では、上記「排出順制御動作」の欄で説明したように、制御部11は、ターンテーブル4に投入された商品の商品情報を、スロット番号と一対一に対応付けた投入リストを作成している。さらに、制御部11は、排出順とスロット番号との対応関係を含む排出リストを作成している。そのため、制御部11は、これらのリスト(投入リスト、排出リスト)を用いることにより、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報を特定することができる。
そこで、制御部11は、たとえば買物袋81が空の状態では、図12Bに示すように支持面52を限界位置まで上げるように荷受ユニット5を制御する。これにより、荷受ユニット5は、ターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5の支持面52との間の高低差を極力小さくできる。したがって、次にターンテーブル4から排出される商品の落下距離が短く抑えられることになる。
一方、買物袋81に商品が収容された状態では、制御部11は、買物袋81に収容されている商品の商品情報に応じて、図12Aに示すように支持面52を下げるように荷受ユニット5を制御する。このとき、支持面52の下げ幅(降下量)は、買物袋81に収容されている商品の商品情報に応じて決定され、たとえば商品が小さくなるほど下げ幅も小さくなる。これにより、荷受ユニット5は、買物袋81内において、収容済みの商品の上面とターンテーブル4の排出口412との高低差を極力小さくできる。したがって、次にターンテーブル4から排出される商品の落下距離が短く抑えられることになる。
また、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報だけでなく、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報も用いて、支持面52の高さを調節する構成であってもよい。すなわち、制御部11は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報に応じて、支持面52を上げ下げするように荷受ユニット5を制御する。たとえば商品情報には商品の重さや大きさなどの情報が含まれているので、既に買物袋81に収容された商品の商品情報と、次に排出される商品の商品情報とを組み合わせれば、買物袋81内で商品を横方向に並べることができるか否かが判断できる。これにより、荷受ユニット5は、支持面52の高さを適宜調節することで、買物袋81内で複数個の商品を横方向に並べるか縦方向(上下方向)に積むかを切り替えることができ、結果的に、買物袋81に対して複数個の商品を整然と収納することが可能になる。
また、本実施形態の自動荷詰装置1は、上述したような商品情報に代えて、あるいは商品情報に加えて、状態監視部504の監視結果に応じて、支持面52の高さを調節する機能を有している。すなわち、本実施形態では、買物袋81内に商品が何個収容されているか、買物袋81内での商品の上端がどの高さにあるか等、買物袋81内における商品の収容状態が状態監視部504にて監視されている。したがって、状態監視部504の監視結果を用いることにより、自動荷詰装置1は、商品情報を用いる場合と同様に、支持面52の高さを適切に調節することができる。
なお、上記自動荷詰装置1は、昇降機構503にて支持台51を昇降させることにより、ターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5の支持面52との間の高低差を変化させているが、この構成に限らず、排出口412の高さを変化させてもよい。すなわち、ターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5の支持面52との間の高低差を変化させる昇降機構は、ターンテーブル4と荷受ユニット5との少なくとも一方に設けられていればよい。昇降機構がターンテーブル4に設けられる場合、昇降機構は、たとえばフラップ46の開き角度を調節することにより、開位置にあるフラップ46の先端部(下端部)の高さを調節してもよい。
また、単にターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5の支持面52との間の高低差を変化させるだけの場合、荷受ユニット5の昇降機構503は、たとえばバネを用いて支持台51を支持する単純な機構であってもよい。この場合、昇降制御部501は省略され、昇降機構503においては、買物袋81に収容された商品の自重によって支持台51が下降することになる。
<<傾斜機構>>
傾斜機構505の構成および動作について、図13を用いて説明する。傾斜機構505は、一例として図13に示すように、第1支持板511と第2支持板512との間に配置された伸縮装置で構成されている。第1支持板511は水平面に沿って配置されている。第2支持板512は第1支持板511上に重なるように配置され、第1支持板511と共に支持台51を構成する。第1支持板511と第2支持板512とは、ターンテーブル4から遠い側の端部がピン513によって互いに回転可能に結合されている。傾斜機構505は、第1支持板511と第2支持板512との間に配置されており、傾斜制御部502によって上下方向に伸縮するように制御される。傾斜機構505には、たとえばパンタグラフ式やラックピニオン式、エアバッグ等、上下方向に伸縮可能な適宜の構造が適用される。これにより、傾斜機構505が第2支持板512を持ち上げることで、第2支持板512の上面である支持面52の水平面に対する傾斜角度θ2が変化する。
次に、傾斜機構505の動作について説明する。荷詰モードにおいて、傾斜機構505は、通常、支持面52を水平な状態(傾斜角度θ2が0度の状態)とし、ターンテーブル4から商品が排出されるタイミングに合わせて、図13に示すように水平面に対して支持面52を傾斜させた状態とする。このとき、水平面に対する支持面52の傾斜角度θ2は、水平面に対する載置面43の傾斜角度θ1に近いことが好ましい。これにより、荷受ユニット5は、買物袋81の底部814を支持する支持面52と、商品が滑落する載置面43との間の傾斜角度の差を小さく抑えることができ、商品に加わる衝撃を緩和することができる。
また、本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報に応じて、水平面に対する支持面52の傾斜角度θ2を調節する機能を有している。すなわち、本実施形態では、上記「昇降機構」の欄で説明したように、制御部11は、投入リストおよび排出リストを用いることにより、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報を特定することができる。
そこで、制御部11は、ターンテーブル4から次に排出される商品が、たとえば「弁当」のように傾きや衝撃に弱い商品である場合に、水平面に対して支持面52を傾斜させるように荷受ユニット5を制御する。このとき、制御部11は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報に応じて、水平面に対する支持面52の傾斜角度θ2の大きさを調整することが好ましい。これに対して、ターンテーブル4から次に排出される商品が、たとえば「ペットボトル飲料」のように傾きや衝撃に強い商品である場合には、制御部11は、支持面52が水平な状態(傾斜角度θ2が0度の状態)となるように荷受ユニット5を制御する。これにより、荷受ユニット5は、ターンテーブル4から次に排出される商品に合わせて、支持面52を最適な角度に調整することができ、商品に加わる衝撃を適宜緩和することができる。
また、傾斜機構505が支持面52を傾斜させたときに、買物袋81内の商品の重みで買物袋81の底部814が支持面52上を移動しないように、第2支持板512の表面に凹凸が形成されることで支持面52に滑り止めが施されていることが好ましい。滑り止めの他の例として、第2支持板512の表面の材質が、支持面52と買物袋81との間の摩擦係数が大きくなるような材質(たとえばゴム)であってもよい。
なお、ここでは商品を収容する容器が買物袋である場合について例示したが、買物袋以外の容器であっても、荷受ユニット5の上記構成(昇降機構503や傾斜機構505)は適用可能である。たとえば、容器が買物かごの場合には、容器の底部(底板)のみが昇降機構503に昇降したり、傾斜機構505によって傾斜したりする構成であってもよい。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の自動荷詰装置1は、制御部11が、載置面43上に複数個の商品がある場合に、複数個の商品に関して排出口412から排出する順序を、複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御するように構成されている。すなわち、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4に投入された複数個の商品が何であるかによって、ターンテーブル4からの商品の排出順を自動的に制御する。したがって、商品が他の商品の下敷きになって押し潰されたり傷んだりする問題が生じにくい、という利点がある。
また、載置面43は、本実施形態のように、水平面に沿った基準面(カウンタ台3の上面31)からの高さが回転軸42から離れるほどに低くなるように、水平面に対して傾斜していることが好ましい。この構成によれば、載置面43上の商品は、載置面43の傾斜によって載置面43上を滑落して排出口412から排出されやすくなる。
また、上述したように、ターンテーブル4は、水平面に対する載置面43の傾斜角度を変化させる傾斜機構(載置面傾斜機構)408をさらに有していてもよい。この場合において、ターンテーブル4は、載置面43上の商品を排出口412から排出するときには、水平面に沿った基準面からの載置面43の高さが回転軸42から離れるほどに低くなるように、水平面に対して載置面43を傾斜させる。この構成によれば、載置面43上の商品は、載置面43の傾斜によって載置面43上を滑落して排出口412から排出されやすくなる。
また、ターンテーブル4は、本実施形態のように、載置面43上の商品を排出口412から排出するときに、商品に対して回転軸42から離れる向きの力を作用させる押出機構410をさらに有することが好ましい。この構成によれば、押出制御部405によってターンテーブル4からの商品の排出が補助されるので、商品が排出口412から排出されやすくなる。
また、ターンテーブル4は、本実施形態のように、載置面43上にエアを噴き出すエア噴出機構(摩擦調節機構409)をさらに有することが好ましい。この構成によれば、載置面43上の商品が排出口412から排出されるときに、載置面43上の商品と載置面43との間の摩擦係数を小さくすることができるので、商品が排出口412から排出されやすくなる。しかも、ガイド部材が商品に当たった状態で商品を排出口412に押し出す構成に比べて、商品を排出口412に導く際に商品を傷めにくい、という利点がある。
<変形例>
実施形態1の変形例として、自動荷詰装置1は、商品情報に加え、顧客情報に応じて排出順を制御するように構成されていてもよい。すなわち、本変形例に係る自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から商品を排出する順序(排出順)を、商品情報と顧客情報との両方に応じて制御するように構成されている。
本変形例においては、制御部11は、商品を購入する顧客の顧客情報を、顧客情報読取機13から取得する。ここでは、顧客情報読取機13は、商品の投入前に顧客情報を読み取って制御部11に出力する構成とするが、この構成に限らず、顧客情報読取機13は、商品の投入後に顧客情報を読み取って制御部11に出力する構成であってもよい。制御部11は、取得した顧客情報を投入リストに記憶する。そして、制御部11は、投入リストを参照し、商品情報および顧客情報を所定の判定条件に当てはめて排出順を決定する。
具体例を示すと、「即席カップめん」を含む複数個の商品が購入される場合において、商品情報のみに応じて決定される排出順では、「即席カップめん」の排出順が最初(1番目)であったと仮定する。この場合に、顧客情報が「イートイン型」の顧客であることを示していれば、制御部11は、顧客情報に応じて「即席カップめん」の排出順を最後に変更する。これにより、「即席カップめん」が買物袋の1番上に収容されることになり、顧客は「即席カップめん」をすぐに取り出して調理することができる。
このように、制御部11は、複数個の商品に関して排出口412から排出する順序を、複数個の商品の各々の商品情報に加え、顧客情報に応じて制御するように構成されていてもよい。この構成によれば、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4に投入された複数個の商品が何であるかだけでなく、商品を購入する顧客に合わせて、最適な排出順でターンテーブル4から商品を排出できる。
(実施形態2)
本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から排出される商品の収容先を複数の容器(買物袋)から選択可能である点で、実施形態1の自動荷詰装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の自動荷詰装置1は、図14に示すように、荷受ユニット5にて複数(ここでは2つ)の買物袋81a,81bを保持している。荷受ユニット5は、これら複数の買物袋81a,81bを、カウンタ台3の凹所32内において、上面31の短手方向(奥行方向)に並べて保持している。具体的には、荷受ユニット5は、一方の買物袋81aを複数のフック53a,54aにて保持し、他方の買物袋81bを複数のフック53b,54bにて保持している。荷受ユニット5は、制御部11からの(第2の)制御信号を受け、これらのフック53a,54a,53b,54bを、上面31の短手方向(奥行方向)に移動させることにより、ターンテーブル4の排出口412の直下に位置する買物袋を切り替える。なお、フック53a,54a,53b,54bを移動させる機構は、スライドレールなどを用いて適宜実現可能である。
たとえば図14に示す状態では、ターンテーブル4の排出口412の直下には買物袋81aが位置しているので、ターンテーブル4から排出される商品は買物袋81aに収容される。一方、図14の状態から、フック53a,54a,53b,54bが手前に移動すると、ターンテーブル4の排出口412の直下には買物袋81bが位置するので、ターンテーブル4から排出される商品は買物袋81bに収容される。このように、本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から排出される商品の収容先を複数の容器(買物袋81a,81b)から選択可能である。言い換えれば、荷受ユニット5は、商品を収容する複数の容器(買物袋81a,81b)を保持し、ターンテーブル4から排出された商品を複数の容器のいずれかで受けるように構成されている。
なお、複数の買物袋81a,81bは、大きさや種類が同じであってもよいし、異なっていてもよい。ここでいう買物袋の種類には、色(透明・不透明の別も含む)や耐荷重などが含まれる。
ここにおいて、本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報に応じて、複数の買物袋81a,81bの中から商品の収容先を選択するように構成されている。すなわち、実施形態1の「排出順制御動作」の欄で説明したように、制御部11は、ターンテーブル4に投入された商品の商品情報を、スロット番号と一対一に対応付けた投入リストを作成している。さらに、制御部11は、排出順とスロット番号との対応関係を含む排出リストを作成している。そのため、制御部11は、これらのリスト(投入リスト、排出リスト)を用いることにより、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報を特定することができる。
たとえば、制御部11は、食料品と日用雑貨とで買物袋を分けるように、ターンテーブル4から次に排出される商品が食料品か日用雑貨かで買物袋を切り替えるように荷受ユニット5を制御する。これにより、食料品は買物袋81a、日用雑貨は買物袋81bというように、食料品と日用雑貨とで買物袋を分けることができる。同様に、商品の温度(温かいか冷たいか)によって、買物袋を分けることも可能である。
また、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報だけでなく、ターンテーブル4から既に排出され買物袋に収容された商品の商品情報も用いて、商品の収容先を選択するように構成されていてもよい。これにより、自動荷詰装置1は、1つの買物袋81aの重量が所定値を超えるような場合に、他の買物袋81bに商品を分けて収納することなどが可能になる。
さらに、自動荷詰装置1は、商品を複数の買物袋に分けて収容する場合には、同じ買物袋に収容される商品同士が連続的に排出されるように、排出順の制御を行うことが好ましい。すなわち、食料品は買物袋81a、日用雑貨は買物袋81bというように、食料品と日用雑貨とで買物袋を分ける場合、制御部11は、たとえば食料品が全て排出されてから日用雑貨が排出されるように、排出順を決定する。これにより、買物袋の切り替えが1回で済むため、荷詰に要する時間の短縮を図ることができる。
以上説明したように、制御部11は、ターンテーブル4から排出される商品の収容先を、商品情報に応じて複数の容器(買物袋81a,81b)から選択するように構成されていることが好ましい。これにより、自動荷詰装置1は、商品に応じて適切な荷詰を行うことができる。
<変形例1>
実施形態2の変形例1として、自動荷詰装置1は、商品情報に加え、顧客情報に応じて、複数の買物袋81a,81bの中から商品の収容先を選択するように構成されていてもよい。すなわち、本変形例に係る自動荷詰装置1は、商品の収容先を、商品情報と顧客情報との両方に応じて決定するように構成されている。
本変形例においては、制御部11は、商品を購入する顧客の顧客情報を、顧客情報読取機13から取得する。ここでは、実施形態1の変形例で説明したように、制御部11は、取得した顧客情報を投入リストに記憶する。そして、制御部11は、投入リストを参照し、商品情報および顧客情報を所定の判定条件に当てはめて商品の収容先を決定する。
具体例を示すと、顧客情報がたとえば買物袋を1つにまとめて欲しい、という顧客の嗜好を表している場合においては、制御部11は、商品に食料品と日用雑貨とが混在していても同一の買物袋を収容先として選択する。これにより、顧客の嗜好等に合わせた最適な荷詰が可能になる。
<変形例2>
実施形態2の変形例2として、自動荷詰装置1は、商品の収容先となる買物袋を荷受ユニット5にて切り替えるのではなく、ターンテーブル4にて切り替えるように構成されていてもよい。すなわち、本変形例に係る自動荷詰装置1は、ターンテーブル4が排出口412を複数有しており、これら複数の排出口412を切り替えて使用することにより、商品の収容先となる買物袋を切り替える。
具体的には、本変形例では、荷受ユニット5は、ターンテーブル4の複数(ここでは2つ)の排出口412に一対一に対応するように、複数の買物袋81a,81bを保持する。そのため、複数の排出口412のうち一方の排出口412から排出される商品は一方の買物袋81aに収容され、他方の排出口412から排出される商品は他方の買物袋81bに収容されることになる。これにより、ターンテーブル4は、複数の買物袋81a,81bに対して複数の商品を同時に排出することが可能になり、商品の荷詰に要する時間を短縮できる。
なお、本変形例の構成は、実施形態2の変形例1と組み合わせても適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態の自動荷詰装置1は、図15Aおよび図15Bに示すように、ターンテーブル4と荷受ユニット5との少なくとも一方に、スライド機構55が設けられている点で、実施形態1の自動荷詰装置1と相違する。スライド機構55は、水平面内におけるターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5で支持された容器(買物袋81)との相対的な位置関係を変化させるように構成されている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
図15Aおよび図15Bの例では、スライド機構55はターンテーブル4に設けられている。具体的には、ターンテーブル4は、スライド機構55と、制御部11から(第1の)制御信号を受けスライド機構55を制御するスライド制御部とを備えている。
スライド機構55は、図15Aに示すように、載置台41とカウンタ台3の上面31との間に配置されている。つまり、スライド機構55はカウンタ台3上に設置されており、載置台41はスライド機構55の上方において回転軸42によって回転可能に支持されている。スライド機構55は、矩形板状のスライド板56を有し、カウンタ台3の上面31の長手方向(左右方向)に沿ってスライド板56をスライド移動させるように構成されている。スライド板56は水平面に沿って配置されており、スライド機構55は、スライド板56の上面に商品を載せた状態でスライド板56をスライド移動させることができる。スライド機構55は、パンタグラフ式やラックピニオン式等、スライド板56を左右方向にスライド(直進)移動させる適宜の機構で実現される。
ターンテーブル4は、図15Aに示すように、カウンタ台3の凹所32上にせり出した位置でスライド板56を待機させることにより、載置面43から滑落した商品82をスライド板56にて受けることができる。そして、ターンテーブル4は、スライド板56上に商品を載せた状態で、スライド機構55にてスライド板56を凹所32上から勢いよく退避させることにより、スライド板56から荷受ユニット5へ商品82を排出する。そのため、本実施形態におけるターンテーブル4の排出口412は、ターンテーブル4のうち、商品82が排出される際に最後まで商品82が接している部位、つまりスライド板56の先端部(左端部)となる。なお、スライド板56からの商品82の排出は、たとえばスライド板56を水平面に対して傾斜させることにより行ってもよいし、スライド板56に開閉可能な扉を設け、扉の開放時に商品82を落下させることにより行ってもよい。
ここにおいて、ターンテーブル4は、スライド板56上に商品82を載せた状態で、スライド機構55にてスライド板56をスライド移動させることによって、凹所32に保持されている買物袋81に対する商品82の位置を変化させることができる。たとえば、図15Bに示すように、図15Aの状態からさらに距離L1だけスライド板56が凹所32上にせり出すことで、買物袋81に対する商品82の位置も距離L1だけ左方にシフトすることになる。
以上説明したように、スライド機構55は、スライド板56をスライド移動させることにより、水平面内におけるターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5で支持された買物袋81との相対的な位置関係を変化させることができる。その結果、ターンテーブル4は、スライド機構55にて水平面内における買物袋81内への商品82の排出位置を調節可能となる。したがって、本実施形態の自動荷詰装置1は、既に商品が収容された買物袋81に対して、他の商品を引っ掛かりなくスムーズに収容することができる。
ここで、本実施形態の自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報に応じて、スライド板56の位置を調節する機能を有している。すなわち、実施形態1の「排出順制御動作」の欄で説明したように、制御部11は、ターンテーブル4に投入された商品の商品情報を、スロット番号と一対一に対応付けた投入リストを作成している。さらに、制御部11は、排出順とスロット番号との対応関係を含む排出リストを作成している。そのため、制御部11は、これらのリスト(投入リスト、排出リスト)を用いることにより、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報を特定することができる。
また、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から既に排出され買物袋81に収容された商品の商品情報だけでなく、ターンテーブル4から次に排出される商品の商品情報も用いて、スライド板56の位置を調節する構成であってもよい。
たとえば商品情報には商品の重さや大きさなどの情報が含まれているので、既に買物袋81に収容された商品の商品情報と、次に排出される商品の商品情報とを組み合わせれば、買物袋81内で商品を横方向に並べることができるか否かが判断できる。これにより、ターンテーブル4は、スライド板56の位置を適宜調節することで、買物袋81内で複数個の商品を横方向に並べるか縦方向(上下方向)に積むかを切り替えることができ、結果的に、買物袋81に対して複数個の商品を整然と収納することができる。
また、本実施形態の自動荷詰装置1は、上述したような商品情報に代えて、あるいは商品情報に加えて、状態監視部504の監視結果に応じて、スライド板56の位置を調節する機能を有していてもよい。
なお、上記自動荷詰装置1は、スライド機構55にてスライド板56を左右方向にスライド移動させているが、この構成に限らず、たとえばスライド機構55にて開位置にあるフラップ46を載置面43に沿ってスライド移動させるように構成されていてもよい。この場合、フラップ46がスライド板56の代わりとなり、凹所32上へのフラップ46のせり出し量によって、水平面内におけるターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5で支持された買物袋81との相対的な位置関係が変化する。つまり、開位置にあるフラップ46の先端部(下端部)が排出口412となる。
また、スライド機構55は、水平面内におけるターンテーブル4の排出口412と荷受ユニット5で支持された容器(買物袋81)との相対的な位置関係を変化させる構成であればよく、荷受ユニット5に設けられていてもよい。この場合には、スライド機構55は、水平面に沿って買物袋81を移動させることにより、排出口412に対する買物袋81の相対的な位置関係を変化させる。
なお、本実施形態の構成は、実施形態1の構成に限らず、実施形態1の変形例、あるいは実施形態2(変形例1および変形例2を含む)と組み合わせても適用可能である。
(実施形態4)
本実施形態の自動荷詰装置1は、図16に示すように、搬送ユニットがターンテーブルではなく商品を直進移動させる直進搬送装置4Aである点で、実施形態1の自動荷詰装置1と相違する。直進搬送装置4Aは、たとえばベルトコンベアやローラコンベアのような搬送装置で構成される。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
直進搬送装置4Aは、図16に示すように、カウンタ台3を正面から見てカバー7の前面(正面)に形成された投入窓71に対応する位置に、商品を投入する投入口411Aを有している。また、直進搬送装置4Aは、凹所32に臨む位置に、商品を排出する排出口412Aを有している。直進搬送装置4Aは、基本的な機能として、投入口411Aから投入された商品を一時的にストックするストック機能と、商品を排出口412Aまで搬送して荷受ユニット5に排出する搬送機能とを有している。
直進搬送装置4Aは、投入口411Aから投入される商品を複数個ストックすることができる。そこで、本実施形態においては、直進搬送装置4Aは、投入口411Aから1個ずつ投入される商品を順次ストックし、顧客が、購入する商品を全て投入し終えた後に、排出口412Aから商品を1個ずつ排出する。
直進搬送装置4Aは、平面視が、カウンタ台3の上面31の長手方向(左右方向)に長い帯状に形成された載置台41Aを有している。本実施形態では、直進搬送装置4Aはベルトコンベアからなる。そのため、載置台41Aは、ドライブプーリに掛け回された幅広のベルトによって構成され、載置台41Aの上面が載置面43Aとなる。この直進搬送装置4Aは、モータで生じる駆動力にてドライブプーリを回転させ載置台41Aを駆動することにより、載置台41Aの載置面43A上にある商品を搬送し、載置面43A上の商品を排出口412から排出する。直進搬送装置4Aには、たとえばステッピングモータが用いられ、これにより、直進搬送装置4Aは、載置面43A上の商品の移動の向きや移動速度を、制御部11(図1参照)からの制御信号に応じて自由に制御可能である。
さらに、載置台41Aを構成するベルトは、ベルトの移動方向において複数の領域に区切られている。言い換えれば、載置台41Aの載置面43A上には、ターンテーブルの場合と同様に、複数の保持空間が形成されることになる。したがって、1つの保持空間につき1個の商品が載せられたとしても、直進搬送装置4A全体としては複数個の商品をストックできる。
ところで、本実施形態の自動荷詰装置1は、実施形態1と同様に、複数個の商品が直進搬送装置4Aに投入された場合に、直進搬送装置4Aから商品を排出する順序(排出順)を、直進搬送装置4A上にある複数個の商品の各々の商品情報に応じて制御する。そのため、直進搬送装置4Aは、商品が、投入口411Aより投入されてから排出口412Aより排出されるまでの間に、商品の順序を入替可能に構成されている。
具体的な構成例としては、直進搬送装置4Aは、図16に示すように、商品の搬送方向と直交する方向(奥行方向)に並ぶ複数(ここでは2つ)のレーン413A,414Aを載置台41Aに有している。直進搬送装置4Aは、複数個の商品を、これら複数のレーン413A,414Aに振り分けることで、商品の順序を入替可能である。たとえば2レーン設けられている場合、直進搬送装置4Aは、先に投入された商品を第1レーン413Aに載せ、後から投入された商品を第2レーン414Aに載せて、第2レーン414Aの商品を先に排出することで、商品の順序を入れ替えることができる。
また、他の具体的な構成例としては、直進搬送装置4Aは、載置台41Aとして、商品の搬送方向が互いに直交する主コンベアと補助コンベアとを有していてもよい。主コンベアおよび補助コンベアは、いずれもベルトコンベアやローラコンベアのような搬送装置で構成される。この直進搬送装置4Aは、投入口411Aから投入された商品を補助コンベア上に一旦ストックし、排出順の決定後、排出順に従って商品を補助コンベアから主コンベアへと移動させる。それから、直進搬送装置4Aは、主コンベア上の商品を排出口412Aから順に排出することにより、決定された排出順に従って商品を排出することができる。
なお、直進搬送装置4Aにおいても、異なるレーン間での商品の移動や、排出口412Aからの商品の排出のための構成としては、実施形態1においてターンテーブルの構成として説明した「傾斜機構」や「押出機構」、「摩擦調節機構」を適用可能である。あるいは、異なるレーン間での商品の移動や、排出口412Aからの商品の排出のための構成としては、上述の補助コンベアのような搬送装置も適用可能である。また、本実施形態の直進搬送装置4Aは、ターンテーブルと組み合わせて用いられてもよく、この場合、ターンテーブルに商品をストックすることで商品の排出順を入れ替えることができる。
以上説明したように、本実施形態の自動荷詰装置1は、搬送ユニットが載置台41A上の商品を直進移動させる直進搬送装置4Aであるため、カウンタ台3の大きさや形状によっては、ターンテーブルに比べて実現が容易になるという利点がある。
<変形例1>
実施形態4の変形例1として、自動荷詰装置1は、図17に示すように、カウンタ台3の長手方向と直交する方向(奥行方向)に商品を搬送する直進搬送装置4Bを備えていてもよい。
本変形例では、直進搬送装置4Bは、カウンタ台3を正面から見て凹所32の右側に配置されている。ここで、直進搬送装置4Bは、カウンタ台3を正面から見てカバー7の左側面に形成された投入窓71に対応する位置に、商品を投入する投入口411Bを有している。さらに、カウンタ台3を正面から見てカバー7の左側面における投入窓71の奥には、排出窓72が形成されている。直進搬送装置4Bは、排出窓72に対応する位置に、商品を排出する排出口412Bを有している。ここでは、排出口412Bは、直進搬送装置4Bにおける商品の搬送方向(奥行方向)の略中央部であって、凹所32に臨む位置にある。つまり、直進搬送装置4Bは、載置台41Bにおいて商品の搬送方向と直交する方向の一端側に排出口412Bを有している。本変形例において、載置台41Bを構成するベルトの表面には、載置面43Bをベルトの移動方向において複数の領域に区切るためのガイド枠413Bが表示されている。このガイド枠413Bで区切られた載置面43B上の各領域が保持空間となる。
この直進搬送装置4Bは、載置台41Bを挟んで凹所32とは反対側(載置台41Bの右側)に、載置面43B上の商品を排出口412Bから排出する排出機構40Bを備えている。排出機構40Bは、複数本(ここでは3本)の排出棒401B,402B,403Bを有している。排出機構40Bは、複数本の排出棒401B,402B,403Bを個別に駆動し、載置面43B上にある商品を排出棒401B,402B,403Bの先端で押し出すようにして、載置面43B上の商品を排出口412Bから荷受ユニット5へ排出する。ここで、排出機構40Bは、排出する商品の大きさによって、駆動する排出棒401B,402B,403Bの本数を変化させる。たとえば、3つの保持空間に跨るような商品であれば、排出機構40Bは、3本の排出棒401B,402B,403Bを全て駆動することで、商品を排出する。
次に、荷受ユニット5へ商品を排出する際の直進搬送装置4Bの動作について、図18A、図18B、および図18Cを参照して説明する。ここでは、図17に示すように、複数個(ここでは3個)の商品82a,82b,82cが投入口411Bから投入されたことを前提に、商品(牛乳)82c、商品(おにぎり)82a、商品(菓子パン)82bの順に排出する場合の動作を例に説明する。なお、これら複数個の商品82a,82b,82cのうちの1個の商品82cは2つの保持空間に跨って置かれている。
直進搬送装置4Bは、投入口411Bから投入された複数個の商品82a,82b,82cを載置面43B上に一旦ストックし、排出順の決定後、排出順に従って商品82a,82b,82cを順次排出する。すなわち、直進搬送装置4Bは、載置台41Bを駆動し、複数個の商品82a,82b,82cのうち最初に排出する商品82cを排出口412Bに臨む位置に移動させる。この状態で、直進搬送装置4Bは、図18Aに示すように、排出機構40Bにて2本の排出棒402B,403Bを駆動し、載置面43B上の商品82cを荷受ユニット5へ排出する。その後、直進搬送装置4Bは、載置台41Bを駆動し、次に排出する商品82aを排出口412Bに臨む位置に移動させる。この状態で、直進搬送装置4Bは、図18Bに示すように、排出機構40Bにて1本の排出棒402Bを駆動し、載置面43B上の商品82aを荷受ユニット5へ排出する。その後、直進搬送装置4Bは、載置台41Bを駆動し、残った商品82bを排出口412Bに臨む位置に移動させる。この状態で、直進搬送装置4Bは、図18Cに示すように、排出機構40Bにて1本の排出棒402Bを駆動し、載置面43B上の商品82bを荷受ユニット5へ排出する。
このように、直進搬送装置4Bは、載置面43B上の商品を排出口412Bから順に排出することにより、制御部11で決定された排出順に従って商品を排出することができる。
また、実施形態4の変形例1の他の構成として、直進搬送装置4Bは、商品の搬送方向(奥行方向)と直交する方向(左右方向)に並ぶ複数のレーンを載置台41Bに有していてもよい。この場合、複数のレーンのうちの凹所32に最も近いレーンが排出用レーンとなり、排出用レーンにおける凹所32に臨む位置に、商品を排出する排出口412Bが設けられる。排出機構40Bは、いずれのレーン上の商品であっても、排出口412Bから排出可能に構成されている。これにより、複数のレーンのうちの排出用レーン以外のレーン上の商品は、排出用レーンを横切るように排出棒401B,402B,403Bに押されて、排出口412Bから押し出されることになる。ここで、排出機構40Bは、あるレーン上の商品を排出する際に、他のレーン上の商品に排出棒401B,402B,403Bの先端部が接触しない構成であることが好ましい。一例として、排出機構40Bは、先端に偏心カムのような板材を有する排出棒401B,402B,403Bをそれぞれ180度回転させることにより、各排出棒401B,402B,403Bの先端部を昇降させるように構成される。このような構成であれば、排出機構40Bは、商品を排出するときだけ、各排出棒401B,402B,403Bの先端部を降ろす(載置面43Bに近接させる)ことにより、他のレーン上の商品との干渉を回避できる。
なお、直進搬送装置4Bにおいても、異なるレーン間での商品の移動や、排出口412Bからの商品の排出のための構成としては、実施形態1においてターンテーブルの構成として説明した「傾斜機構」や「押出機構」、「摩擦調節機構」を適用可能である。あるいは、異なるレーン間での商品の移動や、排出口412Bからの商品の排出のための構成としては、上述の補助コンベアのような搬送装置も適用可能である。
<変形例2>
実施形態4の変形例2として、自動荷詰装置1は、図19に示すように、荷受ユニット5へ排出する商品を一時的に置くための排出台40Cを直進搬送装置4Cに備えていてもよい。なお、この例では、排出台40Cは直進搬送装置4Cの載置台41Cに含まれ、排出台40Cの上面も載置面43Cを構成する。
本変形例では、直進搬送装置4Cは、商品の搬送方向と直交する方向(奥行方向)に並ぶ複数(ここでは3つ)のレーン421C,422C,423Cを載置台41Cに有している。排出台40Cは、これら複数(ここでは3つ)のレーン421C,422C,423Cと荷受ユニット5との間に配置されている。つまり、排出台40Cは、カウンタ台3を正面から見て凹所32の右側に配置されている。直進搬送装置4Cは、排出台40C上の凹所32に臨む位置に、商品を排出する排出口412Cを有している。
この直進搬送装置4Cは、投入口から投入される複数個の商品を、複数のレーン421C,422C,423Cに振り分けた状態で、まず排出台40Cまで搬送する。ここで、排出台40C上には、複数のレーン421C,422C,423Cの各々から最大1個の商品が供給される。これにより、排出台40C上には、最大でレーン421C,422C,423Cと同数(ここでは3個)の商品が並ぶことになる。ここで、直進搬送装置4Cは、複数本(ここでは3本)の排出棒401C,402C,403Cを有している。直進搬送装置4Cは、複数本の排出棒401C,402C,403Cを個別に駆動し、排出台40C上にある商品を排出棒401C,402C,403Cの先端で押し出すようにして、載置面43C上の商品を排出口412Cから荷受ユニット5へ排出する。なお、複数本の排出棒401C,402C,403Cを駆動する排出機構は、たとえばカウンタ台3に設けられている。
ここで、複数本の排出棒401C,402C,403Cは、複数のレーン421C,422C,423Cと一対一に対応付けられている。たとえば排出棒401Cは、第1レーン421Cと対応付けられており、対応する第1レーン421Cから排出台40C上に供給された商品を、荷受ユニット5へ排出する。
次に、荷受ユニット5へ商品を排出する際の直進搬送装置4Cの動作について、図20A〜図20Fを参照して説明する。ここでは、図19に示すように、複数個(ここでは5個)の商品82a〜82eが投入口から投入されたことを前提に、商品(牛乳)82a、商品(お菓子)82c、商品(おにぎり)82bの順に排出する場合の動作を例に説明する。
直進搬送装置4Cは、図20Aに示すように、まず複数のレーン421C,422C,423Cを全て駆動し、複数のレーン421C,422C,423Cの各々から先頭の商品82a〜82cを排出台40C上に供給する。この状態で、自動荷詰装置1は、排出台40C上にある3個の商品82a〜82cの中で、最初に排出する商品を決定する。ここでは、第3レーン423Cから供給された商品(牛乳)82aを最初に排出するので、直進搬送装置4Cは、図20Bに示すように、第3レーン423Cに対応する排出棒403Cを駆動し、商品82aを排出口412Cから荷受ユニット5へ排出する。
その後、直進搬送装置4Cは、図20Cに示すように、第3レーン423Cのみを駆動し、第3レーン423Cから先頭の商品(菓子パン)82dを排出台40C上に供給する。この状態で、自動荷詰装置1は、排出台40C上にある3個の商品82b〜82dの中で、最初に排出する商品を決定する。ここでは、第1レーン421Cから供給された商品(お菓子)82cを最初に排出するので、直進搬送装置4Cは、図20Dに示すように、第1レーン421Cに対応する排出棒401Cを駆動し、商品82cを排出口412Cから荷受ユニット5へ排出する。
その後、直進搬送装置4Cは、図20Eに示すように、第1レーン421Cのみを駆動し、第1レーン421Cから先頭の商品(ガム)82eを排出台40C上に供給する。この状態で、自動荷詰装置1は、排出台40C上にある3個の商品82b,82d,82eの中で、最初に排出する商品を決定する。ここでは、第2レーン422Cから供給された商品(おにぎり)82bを最初に排出するので、直進搬送装置4Cは、図20Fに示すように、第2レーン422Cに対応する排出棒402Cを駆動し、商品82bを排出口412Cから荷受ユニット5へ排出する。
このように、直進搬送装置4Cは、載置面43C上の商品を排出口412Cから順に排出することにより、制御部11で決定された排出順に従って商品を排出することができる。
なお、直進搬送装置4Cにおいても、排出口412Cからの商品の排出のための構成としては、実施形態1においてターンテーブルの構成として説明した「傾斜機構」や「押出機構」、「摩擦調節機構」を適用可能である。あるいは、排出口412Cからの商品の排出のための構成としては、上述の補助コンベアのような搬送装置も適用可能である。
なお、本実施形態(変形例1および変形例2を含む)の構成は、実施形態1の構成に限らず、実施形態1の変形例、あるいは実施形態2(変形例1および変形例2を含む)、または実施形態3と組み合わせても適用可能である。
(実施形態5)
本実施形態の自動荷詰装置1は、図21Aおよび図21Bに示すように、ターンテーブル4に商品を投入する投入台34を備えている点で、実施形態1の自動荷詰装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
投入台34は、顧客が購入する商品を置くための台であって、ターンテーブル4に対して投入口411から商品を投入する機能を有している。つまり、本実施形態では、顧客は、ターンテーブル4に商品を直接投入するのではなく投入台34に商品を置くことで、投入台34からターンテーブル4に商品が投入される。ここで、投入台34は、複数個の商品がまとめて置かれた場合、商品を1個ずつターンテーブル4に投入するように構成されている。そのため、顧客は、複数個の商品を購入する場合、複数個の商品をまとめて投入台34に置くだけでよく、ターンテーブル4に対して商品を1個ずつ投入する必要がない。したがって、顧客は、複数個の商品を購入する場合でも、ターンテーブル4への商品の投入を簡単かつ迅速に行うことができる。
本実施形態では、投入台34は、カウンタ台3を正面から見てターンテーブル4の右側に位置するように配置されている。ターンテーブル4は、投入台34から商品が投入されることになるので、カウンタ台3を正面から見てカバー7の右側面に投入窓71が形成され、ターンテーブル4のうち投入窓71に対応する位置が、商品を投入する投入口411となる。なお、投入台34は、カウンタ台3を正面から見てターンテーブル4の右側に限らず、ターンテーブル4と横並びに(左右方向あるいは奥行方向に並べて)配置されていればよく、たとえばターンテーブル4の手前に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、ターンテーブル4の載置面43は、少なくとも投入口411に位置する保持空間45においては、カウンタ台3の上面31に平行な水平面である。そのため、ターンテーブル4は、排出口412に位置する保持空間45にあっては、たとえば傾斜機構408によって載置面43を水平面に対して傾斜させ、あるいは押出機構410にて商品を押し出すことで、排出口412から商品の排出を行う。
ところで、本実施形態においては、ターンテーブル4における個々の保持空間45a,45b,45c…に対して商品が1個ずつ投入されるように、自動荷詰装置1は、投入台34からの商品の投入タイミングに同期してターンテーブル4を動作させている。そのため、本実施形態では、自動荷詰装置1は、複数の保持空間45a,45b,45c…の各々に商品が投入されたことを検知する投入センサを有している。投入センサは、ここではターンテーブル4の載置台41に設けられ、投入された商品の重量を測定する荷重センサ(重量センサ)である。なお、投入センサは荷重センサに限らず、たとえば投入口411を商品が通過したことを検知する光学式のセンサなどであってもよい。
制御部11は、投入口411に位置する保持空間45(図21Aの例では「45d」)に商品が投入されたことを投入センサにて検知すると、載置台41が1つの保持空間45の分だけ回転方向にずれるように、ターンテーブル4の回転を制御する。これにより、投入口411に位置する保持空間45へ投入台34から商品が投入される度に、投入口411に臨む保持空間45が1つずつずれていくことになる。
次に、投入台34の具体的な構成について、図21Aおよび図21Bを参照して説明する。
投入台34は、その上面となる荷受面341に商品を載せる台である。荷受面341は、カウンタ台3の上面31に平行な水平面であって、載置面43に対して相対的に高い位置にある。投入台34は、荷受面341とターンテーブル4の投入口411との間に滑走面342を有している。滑走面342は、荷受面341とターンテーブル4の載置面43との高低差に対応するように、荷受面341から離れるほど(投入口411に近づくほど)低くなる傾斜面からなる。さらに、荷受面341の奥行方向の幅は投入口411よりも広いため、滑走面342の奥行方向の幅は、投入口411に近づくほどに狭まるように設定されている。なお、ターンテーブル4は、投入口411に位置する保持空間45のフラップ46を開くことで、載置面43と滑走面342との間にフラップ46が架け渡された状態となる。
また、投入台34は、荷受面341上の商品をターンテーブル4に投入する投入機構35を有している。さらに、投入台34は、投入口411に臨む部位を除いて荷受面341および滑走面342を囲む周壁343を有している。投入機構35は、一例として図21および図21Bに示すように、荷受面341に沿って移動可能な押板351を有している。押板351は、奥行方向に長い帯状に形成されており、荷受面341の右端部から左端部に向けて移動することにより、荷受面341上にある商品を滑走面342側に押し出す板である。投入機構35は、制御部11によって制御され、押板351を左右方向に移動させるように構成されている。投入機構35は、パンタグラフ式やラックピニオン式等、伸縮可能な適宜の機構で実現される。
制御部11は、操作部12に対して所定の操作がなされたことを判別し、投入機構35の動作を開始させる。本実施形態の自動荷詰装置1においては、顧客は、複数個の商品を購入する場合に複数個の商品をまとめて投入台34に置くので、全ての商品を投入台34に置き終えた時点で、操作部12に対する所定の操作を行う。したがって、自動荷詰装置1は、顧客が全ての商品を投入台34に置き終えた後、投入機構35の動作を開始して、投入台34からターンテーブル4への商品の投入を開始する。
次に、投入台34によってターンテーブル4に商品を投入するときの自動荷詰装置1の動作について、図22Aおよび図22Bを参照して説明する。ここでは、図21Aおよび図21Bで示すように、複数個(ここでは5個)の商品82a〜82eが投入台34の荷受面341に置かれた場合の自動荷詰装置1の動作を例に説明する。図22Aおよび図22Bでは、これら複数個の商品82a〜82eのうちの1個の商品(お菓子)82aがターンテーブル4に投入される様子を、〔1〕、〔2〕、〔3〕の3段階で模式的に示している。
まず、〔1〕の段階では、投入台34は、投入機構35の押板351を左方に移動させることで、荷受面341上の複数個の商品82a〜82eを荷受面341の左側に集める。そして、複数個の商品82a〜82eのうちの1個の商品82aは、〔2〕の段階で、投入機構35によって滑走面342上に押し出され、滑走面342上を通って投入口411からターンテーブル4の載置面43上に投入される。つまり、〔2〕の段階で、荷受面341上から滑走面342上に押し出された商品82aは、水平面に対して傾斜した滑走面342上を滑り落ち、投入口411のフラップ46上を通ってターンテーブル4に投入される。
ここにおいて、荷受面341と投入口411との間には滑走面342があるため、荷受面341上から滑走面342上に押し出された、つまり荷受面341上から滑走面342上に落ちた商品82aのみが、ターンテーブル4に投入されることになる。したがって、投入台34は、投入機構35で荷受面341上の商品82a〜82eを徐々に押すことで、複数個の商品82a〜82eが荷受面341にまとめて置かれた場合でも、商品82a〜82eを1個ずつターンテーブル4に投入することができる。
そして、〔3〕の段階で、投入口411に位置する保持空間45に商品82aが投入されたことが投入センサにて検知されるため、制御部11は、載置台41を保持空間45の1つ分だけ回転させるようにターンテーブル4を制御する。その後、投入台34は、荷受面341上に残った商品82b〜82eを、商品(お菓子)82aと同様に1個ずつターンテーブル4に投入する。ターンテーブル4は、商品が投入される度に載置台41を保持空間45の1つ分だけ回転させるので、最終的に、個々の保持空間45a,45b,45c…に対して商品82b〜82eが1個ずつ投入されることになる。
すなわち、本実施形態の自動荷詰装置1は、荷受面341を有しターンテーブル4に商品を投入する投入台34をさらに備えている。投入台34は、荷受面341上に複数個の商品がある場合、当該複数個の商品を1個ずつターンテーブル4に投入するように構成されている。
以上説明したように、本実施形態の自動荷詰装置1は、投入台34を備えることで、複数個の商品が投入台34の荷受面341にまとめて置かれた場合でも、商品を1個ずつターンテーブル4に投入することが可能である。したがって、顧客は、複数個の商品を購入する場合、複数個の商品をまとめて投入台34に置くだけでよく、ターンテーブル4に対して商品を1個ずつ投入する必要がないため、ターンテーブル4への商品の投入を簡単かつ迅速に行うことができる。
そして、個々の保持空間45a,45b,45c…に商品が1個ずつ保持されることで、実施形態1の「排出順制御動作」の欄で説明したように、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4からの商品の排出順を制御することが可能になる。さらに、個々の保持空間45a,45b,45c…に商品が1個ずつ保持されることで、商品情報読取機14で個々の商品の識別が容易になる。とくに、商品情報読取機14が、商品の画像から商品情報を読み取るように構成されている場合には、各保持空間45に商品が1個ずつ保持されていることは、商品の識別精度の向上につながる。
また、本実施形態の自動荷詰装置1は、まとめて置かれた複数個の商品を、投入台34にて自動的に1個ずつターンテーブル4に投入するので、顧客の不正の抑止効果も期待できる。すなわち、自動荷詰装置1は、商品情報読取機14が載置面43上にある全ての商品について、商品情報の識別を完了して初めて購入商品の確定処理を行い、ターンテーブル4から荷詰ユニット5への商品の排出を開始している。そのため、たとえば顧客が意図的に2個以上の商品を重ねた状態で1つの保持空間45に投入することで商品の購入点数を誤魔化すような不正については、本実施形態の自動荷詰装置1により防止または低減することが可能である。
なお、本実施形態の投入台34において、荷受面341に複数個の商品が置かれた場合に、商品が1個ずつターンテーブル4に投入されることは必須ではなく、2個以上の商品がまとめてターンテーブル4に投入されることがあってもよい。投入台34から2個以上の商品がまとめて投入された場合には、1つの保持空間45に2個以上の商品が保持されることになる。
<変形例1>
実施形態5の変形例1として、自動荷詰装置1は、投入台34の荷受面341に対して複数個の商品が置かれる場合に、複数個の商品間の重なりを生じにくくするための構成(以下、「重複抑制機能」という)を採用していてもよい。
重複抑制機能は、たとえば図23Aおよび図23Bに示すように、投入台34の荷受面341が凹凸形状に形成されることで実現される。この例では、荷受面341には、押板351の移動方向(左右方向)に沿って延長された谷部344が、複数本(ここでは3本)形成されている。複数本の谷部344は、それぞれ断面が三角形状に形成されている。なお、谷部344の深さは、荷受面341のうち最も低い部位(谷部344の底)が滑走面342の上端と同じ高さになるように設定されている。
これにより、荷受面341に複数個の商品82a〜82eがまとめて置かれた場合、荷受面341のうち隣接する谷部344と谷部344との間(尾根に相当する部分)に置かれた商品は、いずれかの谷部344側へ移動することになる。これにより、たとえば2個の商品82a,82dが一箇所に置かれた場合に、一方の商品(お菓子)82aと他方の商品(菓子パン)82dとが、別々の谷部344に移動する。したがって、荷受面341にまとめて置かれた複数個の商品82a〜82eは、荷受面341の凹凸によって大まかに分散されることになる。その結果、複数個の商品82a〜82e間の重なりが生じにくくなる。
また、重複抑制機能を実現する他の構成として、複数個の商品が重なり合っている場合に、重なり合った複数個の商品のうちの少なくとも1個の商品に外力を加えて商品を移動させる仕分機構により、複数個の商品の重なりを解消する構成であってもよい。言い換えれば、仕分機構は、複数個の商品の塊があった場合に、この塊に外力を加えて塊を崩すための機構である。仕分機構は、たとえばクッション付きの押棒やロボットアームなどで商品に側方から外力を加える構成でもよいし、上述したような荷受面341の凹凸形状を変化させることにより商品に荷受面341から外力を加える構成でもよい。いずれの構成でも、商品が傷まないように、商品に対してソフトタッチとなるような仕分機構を用いることが好ましい。
仕分機構によって重複抑制機能を実現する場合には、自動荷詰装置1は、互いに重なり合っている商品にのみ、仕分機構から外力を加えるように構成されていることが好ましい。具体的には、自動荷詰装置1は、荷受面341上の画像を撮像するイメージセンサを有し、イメージセンサで撮像された画像に画像処理を施すことによって、荷受面341上の商品の重なりを検知する。そして、自動荷詰装置1は、重なりが検知された商品に対してのみ、仕分機構から外力を加えるように構成されていればよい。
また、重複抑制機能を実現するさらに他の構成として、荷受面341の凹凸形状に代えて、たとえばマス目など、顧客に対して商品を置く位置をガイドするような誘導表記が、荷受面341に設けられていてもよい。この場合、誘導表記によって、顧客に商品をある程度分散して配置させることが可能であり、その結果、複数個の商品間の重なりが生じにくくなる。
ところで、上述したような重複抑制機能は、ターンテーブル4の載置台41に適用されていてもよい。この点については、実施形態8で詳しく説明する。
<変形例2>
実施形態5の変形例2として、自動荷詰装置1は、投入台34の配置がターンテーブル4の載置台41の上方であってもよい。すなわち、投入台34は、ターンテーブル4と横並びに(左右方向あるいは奥行方向に並べて)配置される構成に限らず、載置台41の載置面43上に配置されていてもよい。
本変形例において、投入台34は、たとえば上方から見て載置台41の形状に合わせた扇状となるように形成され、上下方向において載置面43との間に所定の隙間を有するように回転軸42によって保持される。この場合、投入台34は、複数の商品が置かれた状態から、商品を1つずつ載置台41の載置面43上に落とすことにより、ターンテーブル4に対して商品を1つずつ投入することが可能である。なお、載置台41の載置面43から投入台34の荷受面341までの相対的な高さ、つまり荷受面341と載置面43との間の高低差は、極力小さく(たとえば2cm程度)抑えられることが好ましい。
<変形例3>
実施形態5の変形例3として、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4の仕切壁44が可動式であってもよい。ここでいう可動式の仕切壁44は、たとえば上下方向に昇降することで、載置台41内に格納された格納状態と、載置台41の載置面43から上方に突出した突出状態とを切替可能である。
ターンテーブル4は、商品が投入される前の初期状態では、複数枚(ここでは12枚)の仕切壁44のうち、投入口411に位置する保持空間45における回転方向の前方側の仕切壁44を突出状態とし、残りの仕切壁44を全て格納状態とする。この状態から、保持空間45に商品が投入されると、ターンテーブル4は、投入口411に位置する保持空間45における回転方向の後方側の仕切壁44を突出状態とし、載置台41を保持空間45分だけ回転させる。その後、商品が投入される度に、ターンテーブル4は、投入口411に位置する保持空間における回転方向の後方側の仕切壁44を突出状態とし、載置台41を保持空間45分だけ回転させる。
とくに、実施形態5の変形例2のように、投入台34が載置台41の載置面43上に配置される場合には、自動荷詰装置1は、可動式の仕切壁44を採用することで、仕切壁44と投入台34との干渉を回避できる。そのため、自動荷詰装置1は、荷受面341と載置面43との間の高低差を小さく抑えることが可能である。
また、ターンテーブル4は、可動式の仕切壁44を採用することで、1つの保持空間45に商品が収まらないような場合には、2つ以上の保持空間45に跨って商品を収納することも可能になる。たとえば2つの保持空間45に跨るような商品が投入された場合、ターンテーブル4は、これら2つの保持空間45の間の仕切壁44は格納状態とし、両側の仕切壁44を突出状態とすることで、2つの保持空間45に1つの商品を保持できる。この場合、仕切壁44と、載置面43に沿って載置台41の回転方向に移動可能に構成されていてもよい。
<変形例4>
実施形態5の変形例4として、自動荷詰装置1は、図24Aおよび図24Bに示すように、荷受面341上にある商品を、商品ごとに荷受面341上に固定するホールド機構36Aを、投入台34に備えていてもよい。
本変形例では、投入台34は、荷受面341におけるターンテーブル4とは反対側(右側)の端部を持ち上げることで、水平面に対して荷受面341の傾斜角度が可変に構成されている。これにより、投入台34が荷受面341を傾斜させることで、荷受面341上にある複数個の商品のうちホールド機構36Aで荷受面341上に固定されていない商品が、荷受面341上を滑落しターンテーブル4へ投入されることになる。なお、本変形例では、図24Aに示すように投入台34の上面は全面が荷受面341となり、滑走面342(図21A参照)は省略されている。
すなわち、ホールド機構36Aによって荷受面341上に固定された状態(以下、「ホールド状態」という)にある商品は、荷受面341が傾斜したときに、荷受面341上を移動することはなく、同じ位置に止まることになる。一方、ホールド機構36Aによって荷受面341上に固定されていない状態(以下、「リリース状態」という)にある商品は、荷受面341が傾斜したときに、荷受面341上を移動することになる。そのため、投入台34は、荷受面341上に置かれた複数個の商品のうち、1個の商品のみをリリース状態とし、残りの商品をホールド状態とすることで、商品を1個ずつターンテーブル4に投入することができる。
ところで、荷受面341上の複数個の商品を1個ずつ投入台34からターンテーブル4へ投入するには、荷受面341上における各商品の位置を特定する必要がある。そこで、本変形例では、自動荷詰装置1は、荷受面341上の画像を撮像するイメージセンサを有し、イメージセンサで撮像された画像に画像処理を施すことによって、荷受面341上の商品の位置を検知する。そして、自動荷詰装置1は、検知された商品ごとに、ホールド状態、リリース状態の切り替えを行い、荷受面341上の商品を1個ずつターンテーブル4へ投入する。
本変形例では、ホールド機構36Aは、一例として空気圧の力で商品を吸着する真空チャックで構成されている。具体的には、ホールド機構36Aは、荷受面341に開口した複数個の吸引孔361を有しており、これら複数個の吸引孔361に負圧をかけることにより、吸引孔361の上方に位置する商品を荷受面341上に吸着しホールド状態とする。ここでは、複数個の吸引孔361は荷受面341において格子点状に配置されており、ホールド機構36Aは、吸引孔361ごとにバルブ(たとえば電磁弁)の開閉によって負圧を制御可能である。なお、ホールド機構36Aは、吸引孔361から荷受面341上にエアを噴出可能であってもよく、たとえば商品をリリース状態とする際に、エアを噴き出すことで商品が荷受面341上を移動しやすくなる。
次に、本変形例の投入台34によってターンテーブル4に商品を投入するときの自動荷詰装置1の動作について、図25Aおよび図25Bを参照して説明する。ここでは、図24Aおよび図24Bで示すように、複数個(ここでは5個)の商品82a〜82eが投入台34の荷受面341に置かれた場合の自動荷詰装置1の動作を例に説明する。図25Aおよび図25Bでは、これら複数個の商品82a〜82eのうちの1個の商品(お菓子)82aがターンテーブル4に投入される様子を模式的に示している。
まず、自動荷詰装置1は、荷受面341上の画像から、荷受面341上の商品82a〜82eの各々の位置を検知する。この検知結果に基づいて、自動荷詰装置1は、商品(お菓子)82a以外の商品82b〜82eをホールド機構36Aによって荷受面341上に固定する。つまり、ホールド機構36Aは、商品82b〜82eの各々に対応する吸引孔361に負圧をかけ、商品82b〜82eをそれぞれホールド状態とする。
この状態で、自動荷詰装置1は、図25Aに示すように、投入台34の荷受面341を傾斜させる。これにより、荷受面341上にある複数個の商品82a〜82eのうち、リリース状態にある商品82aは、荷受面341上を滑り落ち、投入口411のフラップ46上を通って、図25Bに示すようにターンテーブル4に投入される。以降、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4を回転制御しつつ、荷受面341上に残った商品82b〜82eを、商品(お菓子)82aと同様に1個ずつターンテーブル4に投入する。
また、投入台34は、真空チャックに限らず、たとえば図26Aおよび図26Bに示すように、荷受面341から上方に突出する複数本のピン362で商品を囲むことにより、荷受面341上に商品を固定するピン固定式のホールド機構36Bを備えていてもよい。この構成では、荷受面341上の複数個の商品のうち、複数本のピン362にて囲まれた商品がホールド状態となり、その他の商品(つまり、複数本のピン362で囲まれていない商品)がリリース状態となる。
具体的には、ホールド機構36Bを備えた投入台34は、荷受面341に開口した複数個の格納穴363を有しており、複数本のピン362は、これら複数個の格納穴363に一対一に対応して設けられている。複数本のピン362は、それぞれ荷受面341から突出した突出状態と、格納穴363内に格納された格納状態とを切替可能である。ここでは、複数個の格納穴363は荷受面341において格子点状に配置されており、ホールド機構36Bは、格納穴363ごとにピン362を出し入れ自在に構成されている。なお、図26Aにおいては、突出状態にあるピン362を黒丸で表し、格納状態にあるピン362を白丸で表している。
次に、ピン固定式のホールド機構36Bを採用した投入台34によってターンテーブル4に商品を投入するときの自動荷詰装置1の動作について、図27Aおよび図27Bを参照して説明する。ここでは、図26Aおよび図26Bで示すように、複数個(ここでは5個)の商品82a〜82eが投入台34の荷受面341に置かれた場合の自動荷詰装置1の動作を例に説明する。図27Aおよび図27Bでは、これら複数個の商品82a〜82eのうちの1個の商品(お菓子)82aがターンテーブル4に投入される様子を模式的に示している。
まず、自動荷詰装置1は、荷受面341上の画像から、荷受面341上の商品82a〜82eの各々の位置を検知する。この検知結果に基づいて、自動荷詰装置1は、商品(お菓子)82a以外の商品82b〜82eをホールド機構36Bによって荷受面341上に固定する。つまり、ホールド機構36Bは、商品82b〜82eの各々の周囲に相当するピン362を突出状態とし、商品82b〜82eをそれぞれホールド状態とする。
この状態で、自動荷詰装置1は、図27Aに示すように、投入台34の荷受面341を傾斜させる。これにより、荷受面341上にある複数個の商品82a〜82eのうち、リリース状態にある商品82aは、荷受面341上を滑り落ち、投入口411のフラップ46上を通って、図27Bに示すようにターンテーブル4に投入される。以降、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4を回転制御しつつ、荷受面341上に残った商品82b〜82eを、商品(お菓子)82aと同様に1個ずつターンテーブル4に投入する。
ところで、上述したようなホールド機構36A,36Bを搭載した投入台34は、ターンテーブル4の代わりに、荷受ユニット5に商品を投入するための装置として用いられてもよい。すなわち、自動荷詰装置1は、ホールド機構36A,36Bを搭載した投入台34を用いることで、投入台34から任意の順に商品を排出することができる。したがって、自動荷詰装置1は、投入台34から荷受ユニット5へ商品を直接排出する構成でも、複数個の商品の各々の商品情報に応じて、投入台34から荷受ユニット5への商品の排出順を制御可能である。この場合、ターンテーブル4は省略されるため、商品情報読取機14は、荷受面341上の画像から商品情報を読み取ることになる。
また、上述したようなホールド機構は、ターンテーブル4の載置台41に適用されていてもよい。この点については、実施形態8で詳しく説明する。
なお、本実施形態(変形例1〜4を含む)の構成は、実施形態1の構成に限らず、実施形態1の変形例、あるいは実施形態2(変形例1および変形例2を含む)、実施形態3、または実施形態4(変形例1および変形例2を含む)と組み合わせても適用可能である。
(実施形態6)
本実施形態の自動荷詰装置1は、顧客情報に関連する機能が、実施形態1の自動荷詰装置1に対して付加されている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の自動荷詰装置1の第1の機能として、顧客の自動荷詰装置1の利用回数等に基づいて顧客の熟練度を求めるレベル判定機能がある。すなわち、自動荷詰装置1は、顧客情報読取機13で読み取った顧客識別情報(顧客ID)により、自動荷詰装置1の利用回数(累積値)、または利用頻度を顧客ごとにカウントする。ここでいう利用頻度は、一定期間(たとえば過去1ヶ月)間の利用回数である。自動荷詰装置1は、これら利用回数や利用頻度に基づいて、顧客の熟練度の高さを表す顧客レベルを算出する。顧客レベルは、たとえば10段階の数値(1〜10)で表され、利用回数や利用頻度が多い(高い)程、大きな値となる。自動荷詰装置1が求めた顧客レベルは、顧客情報に含めて、たとえば上位装置92に記憶される。なお、顧客レベルは、たとえば「素人」、「普通」、「玄人」のように、数値以外で表されてもよい。
制御部11は、顧客情報読取機13で読み取った顧客情報から顧客の顧客レベルを特定し、顧客レベルに応じて表示やターンテーブル4の動作モードの選択などを行う。具体的には、自動荷詰装置1は、顧客レベルを精算装置2の表示パネル22や他の表示デバイスに表示させることで、顧客に顧客レベルを提示する。また、自動荷詰装置1は、顧客レベルに応じて動作モードを選択し、たとえば自動荷詰装置1の操作手順を顧客に提示する機能がある場合、顧客レベルが高ければ操作手順の提示を省略した簡易モードを動作モードとして選択する。その他、自動荷詰装置1は、顧客レベルが低い場合に、ターンテーブル4の回転速度を低速にした、あるいはターンテーブル4へ商品の投入を促す時間間隔を長くした低速モードを、動作モードとして選択してもよい。
すなわち、顧客情報は、顧客の熟練度の高さを表す顧客レベルを含み、制御部11は、顧客レベルに応じてターンテーブル4の動作モードを選択するように構成されている。以上説明したようなレベル判定機能により、自動荷詰装置1は、顧客の熟練度に応じたサービスの提供が可能になり、処理の効率化および顧客の満足度の向上を図ることができる。
本実施形態の自動荷詰装置1の第2の機能として、顧客の商品の好み、箸やスプーン、ストロー等の商品に付帯する付帯物の要否などの顧客の要望を、顧客情報から自動的に判断する要望判別機能がある。この場合、顧客の商品の好み、付帯物の要否などの情報が、顧客情報に含めて、たとえば上位装置92に記憶されている。具体的には、自動荷詰装置1は、顧客情報読取機13で読み取った顧客情報に基づき、たとえばタバコの銘柄などを顧客の商品の好みを判別し、顧客の好みの商品を表示あるいは提供する動作を行う。また、自動荷詰装置1は、顧客情報から、箸やスプーン、ストロー等の付帯物の要否を判別し、判別結果に応じて付帯物を提供するか否かを決定する。付帯物を提供する場合、自動荷詰装置1は、商品と共に付帯物を買物袋に収容するように構成されていてもよいし、顧客が受け取り可能な状態で付帯物を差し出してもよい。
また、上述したような顧客の商品の好み、付帯物の要否などの情報は、自動荷詰装置1が学習機能によって自動的に抽出してもよいし、顧客が自ら設定してもよい。顧客が自ら設定する場合、たとえば顧客が所有する情報端末にて、商品の好み、付帯物の要否などの情報を登録する。ここでいう情報端末は、スマートフォンやタブレット端末、パソコン(パーソナルコンピュータ)など、ネットワーク91を介して上位装置92と通信可能な端末である。具体的には、顧客は情報端末にて、たとえば上位装置92が提供する情報設定画面に顧客識別情報を用いてログインし、情報設定画面上で商品の好み、付帯物の要否などの情報を登録する。顧客情報は、上位装置92で管理されることにより、1つの店舗だけでなく、たとえば全国展開している店舗であれば上位装置92の管理下にある全国の店舗で共有されることになる。
以上説明したような要望判別機能により、自動荷詰装置1は、顧客の要望に応じたサービスの提供が可能になり、処理の効率化および顧客の満足度の向上を図ることができる。
本実施形態の自動荷詰装置1の第3の機能として、顧客情報読取機13での顧客情報の読み取りが完了するまで自動荷詰装置1を待機状態とする待機機能がある。ここでいう待機状態は、商品の投入を受け付ける投入モードを開始する前の状態であって、たとえば投入口411に設けた扉を閉めるなどしてターンテーブル4への商品の投入を禁止した状態である。すなわち、自動荷詰装置1は、顧客情報読取機13にて顧客情報の読み取りが完了したことをトリガにして、待機状態を解除して商品の投入を受け付ける投入モードでの動作を開始する。
以上説明したような待機機能により、自動荷詰装置1は、顧客情報の読み取りが完了してから商品の投入を受け付けることになるので、顧客情報を確実に取得できる、という利点がある。
ところで、顧客情報読取機13は、たとえばクレジットカードや会員カード、ポイントカードなどの各種カードから顧客情報を読み取る構成に限らず、カード以外から顧客情報を読み取る構成であってもよい。一例として、顧客情報読取機13は、イメージセンサで撮像された顧客の画像を用いて、顔認証技術により顧客情報(少なくとも顧客識別情報)を読み取る構成であってもよい。また、顧客情報読取機13は、マイクロフォンに入力された顧客の音声を用いて、声紋認証技術により顧客情報(少なくとも顧客識別情報)を読み取る構成であってもよい。その他、顧客情報読取機13は、たとえば指紋認証、静脈認証などの生体認証技術を用いて、顧客情報を読み取る構成であってもよい。
なお、以上説明した第1〜3の機能は、それぞれ個別に有効、無効を切替可能であることが好ましい。
本実施形態の構成は、実施形態1の構成に限らず、実施形態1の変形例、あるいは実施形態2(変形例1および変形例2を含む)、実施形態3、実施形態4(変形例1および変形例2を含む)、または実施形態5(変形例1〜4を含む)と組み合わせてもよい。
(実施形態7)
本実施形態の自動荷詰装置1は、図28に示すように、ターンテーブル4に商品を投入する顧客に対して情報を提示する表示ユニット16を備える点で、実施形態1の自動荷詰装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
表示ユニット16は、一例として、ターンテーブル4の周囲のカバー7の一部をスクリーンとして用いるリアプロジェクション装置で構成される。本実施形態では、カバー7のうち円筒状の周壁部分が表示エリアとなる。表示ユニット16は、制御部11からの制御信号を受けて、任意の文字、記号、映像等をスクリーン(カバー7)に表示する。本実施形態では、カバー7は、ある程度の透過性は確保しながらも、表示ユニット16により文字等が鮮明に表示されるように、たとえばグレースモーク(透過性のある灰色)に着色されている。自動荷詰装置1は、表示ユニット16を用いることにより、顧客に対して種々の情報を提示可能である。
表示ユニット16で表示可能な情報の一例として、商品情報がある。すなわち、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4に投入される商品から商品情報読取機14が読み取った商品情報、たとえば商品名および商品の価格などを表示ユニット16にて表示する。とくに、食料品などの場合において、商品の成分やカロリ等の情報が商品情報に含まれていれば、自動荷詰装置1は、表示ユニット16にて商品の成分やカロリ等の情報も表示することが可能である。これにより、自動荷詰装置1は、商品を投入した顧客に対して、商品に関する各種の情報を視覚的に提示することができる。
この場合、表示ユニット16は、ターンテーブル4が回転して商品が搬送されるのに伴い、この商品の動きを追従するように、カバー7における商品情報の表示位置を変化させることが好ましい。これにより、顧客にとっては、カバー7の内側で商品が移動すると、この商品に関連する情報の表示が商品と一緒に移動しているように見えるため、商品と表示されている情報との対応関係が明確になる。
また、商品の種類によっては、商品情報が表示されることが好ましくない商品もある。たとえば薬、雑誌類、衛生日用品などの商品にあっては、その商品情報が顧客の機微情報(センシティブ情報)に関わる場合もある。そこで、自動荷詰装置1は、特定の商品については商品情報を表示しないように、表示ユニット16にて商品情報を表示するか否かを、商品情報に応じて切り替えるように構成されていることが好ましい。つまり、商品情報読取機14が読み取った商品情報が、特定の商品の商品情報であった場合には、表示ユニット16は商品情報を表示しない。
表示ユニット16で表示可能な情報の他の例として、顧客参加型のゲームに関する情報がある。顧客参加型のゲームの一例としては、ターンテーブル4から商品が排出される順序(排出順)を顧客が予測する「排出順当てゲーム」がある。「排出順当てゲーム」においては、自動荷詰装置1は、複数個の商品がターンテーブル4に投入される場合に、ターンテーブル4に商品が投入される順序(投入順)を認識する。具体的には、制御部11は、投入モードにおいて保持空間45に商品が投入されたときに、商品の投入順を含めて、投入された商品の商品情報を記録した投入リストを作成する。その後、荷詰モードに移行し排出順を決定すると、制御部11は、投入リストと排出リストとを対比することにより、排出順と投入順とを対比して成功、失敗の判定を行う。排出順と投入順とが一致した場合、制御部11は、成功と判定して、表示ユニット16にて成功を表す表示を行う。言い換えれば、制御部11は、複数個の商品がターンテーブル4に投入された順序を投入順として認識し、当該複数個の商品に関して排出口412から排出する順序である排出順と、投入順とが一致するか否かを判定するように構成されている。
すなわち、「排出順当てゲーム」においては、顧客は、自動荷詰装置1で決定される排出順、つまり商品が買物袋に荷詰される順序を予測し、投入口411からターンテーブル4に複数個の商品を投入する際に、自らが予測した排出順に従って商品を投入する。そして、顧客が予測した排出順(つまり、投入順)が、自動荷詰装置1で決定される排出順と一致していれば、「排出順当てゲーム」は成功となり、表示ユニット16にて成功の表示がなされる。表示ユニット16の表示内容としては、たとえば文字などで成功、失敗を表してもよいし、発光色などで成功、失敗を表してもよい。
このような「排出順当てゲーム」によれば、顧客に対して、自動荷詰装置1で決定される排出順を予測して商品を投入させるよう仕向けることができる。投入順と排出順とが一致していれば、複数個の商品が全て投入された後、ターンテーブル4は、載置台41を一方向に回転させることで、商品を排出順通りに排出することができる。したがって、自動荷詰装置1は、ターンテーブル4から荷受ユニット5へ商品を排出する際の効率向上が期待できる。
ここで、自動荷詰装置1は、「排出順当てゲーム」に成功した顧客に対しては、ポイントカードにポイントを付与する、といったインセンティブを与えることが好ましい。これにより、「排出順当てゲーム」への顧客の参加意欲の向上を図ることができる。
また、自動荷詰装置1は、複数個の商品が全て投入された後で、「排出順当てゲーム」の成功、失敗を判定する構成に限らず、顧客が商品を1個投入する度に「排出順当てゲーム」の成功、失敗を判定してもよい。この場合、自動荷詰装置1は、排出順を決定するための所定の判定条件に沿った先後関係で商品が投入されている間は成功と判定し、先後関係が逆になった時点で失敗と判定する。たとえば、重い商品から順に排出されるように所定の判定条件が設定されている場合、自動荷詰装置1は、先に投入された商品よりも軽い商品が投入されれば成功と判定し、先に投入された商品よりも重い商品が投入されれば失敗と判定する。なお、自動荷詰装置1は、「排出順当てゲーム」の結果(成功、失敗)を、表示ユニット16による表示以外の手段、たとえば音声などで提示してもよい。
本実施形態の構成は、実施形態1の構成に限らず、実施形態1の変形例、実施形態2(変形例1および変形例2を含む)、実施形態3、実施形態4(変形例1および変形例2を含む)、実施形態5(変形例1〜4を含む)、または実施形態6と組み合わせてもよい。
(実施形態8)
本実施形態の自動荷詰装置1は、複数個の商品がターンテーブル4の1つの保持空間45に投入された場合に、載置面43上における複数個の商品の重なりを解消する構成(以下、「分散機構」という)を備えている。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、実施形態5の変形例2で説明した重複抑制機能を、ターンテーブル4の載置台41に適用することによって、載置面43上における複数個の商品の重なりを解消するための分散機構を実現する。具体的には、本実施形態の自動荷詰装置1は、図29に示すように、複数個の商品が重なり合っている場合に、重なり合った複数個の商品のうちの少なくとも1個の商品に外力を加えて商品を移動させる仕分機構17を、ターンテーブル4上に備えている。ここでは、仕分機構17は、ロボットアームで構成されており、回転軸42を中心に360度、旋回可能となるように回転軸42によって支持されている。この仕分機構17によれば、任意の保持空間45にある商品に対して外力を加えることで、複数個の商品の重なりを解消することができる。
また、本実施形態の他の例として、分散機構は、載置面43が凹凸形状に形成されることで実現されてもよい。さらに、分散機構は、載置面43の凹凸形状を変化させることにより商品に載置面43から外力を加える構成でもよい。
また、実施形態5の変形例4で説明したホールド機構をターンテーブル4の載置台41に適用することによって、分散機構が実現されていてもよい。この場合、複数個の商品が1つの保持空間45に投入された場合に、たとえば傾斜機構408とホールド機構とを組み合わせることにより、載置面43上における個々の商品の位置を調整することができる。その結果、複数個の商品の重なりを解消して個々の商品を識別可能な状態とすることができる。
なお、真空チャックからなるホールド機構を載置台41に適用した場合、複数個の商品が重なっているか否かが判別不能な状態では、自動荷詰装置1は、商品の一部のみを吸着し、載置面43を傾斜させることで商品が複数個か否かを判別できる。すなわち、載置面43が傾斜したときに商品が分離すれば、複数個の商品、分離しなければ1個の商品と判別される。複数個の商品が密着している場合も同様に、自動荷詰装置1は、商品の一部のみを吸着し、載置面43を傾斜させることで商品が複数個か否かを判別できる。
以上説明した本実施形態の自動荷詰装置1によれば、複数個の商品が1つの保持空間45に投入された場合に、載置面43上における複数個の商品の重なりを解消して、商品情報読取機14が個々の商品を識別可能な状態とすることができる。とくに、商品情報読取機14が、商品の画像から商品情報を読み取るように構成されている場合には、複数個の商品の重なりが解消されることで、商品の識別精度は大幅に向上する。
さらに、載置面43上における複数個の商品の重なりを生じにくくするための分散機構を自動荷詰装置1が採用することにより、顧客の不正の抑止効果も期待できる。すなわち、自動荷詰装置1は、商品情報読取機14が載置面43上にある全ての商品について、商品情報の識別を完了して初めて購入商品の確定処理を行い、ターンテーブル4から荷詰ユニット5への商品の排出を開始している。そのため、たとえば顧客が意図的に2個以上の商品を重ねた状態で1つの保持空間45に投入することで商品の購入点数を誤魔化すような不正については、上記構成によって防止または低減することが可能である。
本実施形態の構成は、実施形態1の変形例、実施形態2(変形例1および変形例2を含む)、実施形態3、実施形態4(変形例1および変形例2を含む)、実施形態5(変形例1〜4を含む)、実施形態6、または実施形態7と組み合わせても適用可能である。
1 自動荷詰装置
2 精算装置
4 ターンテーブル(搬送ユニット)
4A,4B,4C 直進搬送装置(搬送ユニット)
5 荷受ユニット
7 カバー
11 制御部
13 顧客情報読取機
14 商品情報読取機
16 表示ユニット
17 仕分機構(分散機構)
22 表示パネル(表示部)
31 上面(基準面)
34 投入台
40B 排出機構
41,41A,41B,41C 載置台
42 回転軸
43,43A,43B,43C 載置面
81,81a,81b 買物袋(容器)
82,82a〜82e 商品
213 プリンタ(発行部)
214 音声出力部
341 荷受面
408 (載置面)傾斜機構
409 摩擦調節機構(エア噴出機構)
410 押出機構
411,411A,411B 投入口
412,412A,412B,412C 排出口

Claims (20)

  1. 商品を載せる載置台を有し、前記載置台を駆動することにより前記載置台の載置面上にある商品を搬送し、前記載置面上の商品を排出口から排出する搬送ユニットと、
    前記搬送ユニットに投入される商品から商品情報を読み取る商品情報読取機と、
    前記搬送ユニットを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記載置面上に複数個の商品がある場合に、当該複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序を、前記複数個の商品の各々の前記商品情報に応じて制御するように構成されている
    ことを特徴とする自動荷詰装置。
  2. 前記商品情報読取機は、前記商品の画像と重量との少なくとも一方を含む商品特徴から、前記商品情報を読み取るように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動荷詰装置。
  3. 前記搬送ユニットは、前記載置台が回転軸を中心に回転するように構成されたターンテーブルである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動荷詰装置。
  4. 前記載置面は、水平面に沿った基準面からの高さが前記回転軸から離れるほどに低くなるように、水平面に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動荷詰装置。
  5. 前記搬送ユニットは、水平面に対する前記載置面の傾斜角度を変化させる載置面傾斜機構をさらに有し、前記載置面上の商品を前記排出口から排出するときには、水平面に沿った基準面からの前記載置面の高さが前記回転軸から離れるほどに低くなるように、水平面に対して前記載置面を傾斜させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動荷詰装置。
  6. 前記搬送ユニットは、前記載置台上の前記商品を直進移動させる直進搬送装置である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動荷詰装置。
  7. 前記搬送ユニットは、前記載置台において前記商品の搬送方向と直交する方向の一端側に前記排出口を有し、前記載置面上の前記商品を前記排出口から排出する排出機構を備えている
    ことを特徴とする請求項6に記載の自動荷詰装置。
  8. 前記搬送ユニットは、前記載置面上の商品を前記排出口から排出するときに、前記商品に対して前記排出口に近づく向きの力を作用させる押出機構をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  9. 前記搬送ユニットは、前記載置面上にエアを噴き出すエア噴出機構をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  10. 商品を収容する複数の容器を保持し、前記搬送ユニットから排出された商品を前記複数の容器のいずれかで受ける荷受ユニットをさらに備え、
    前記制御部は、前記搬送ユニットから排出される商品の収容先を、前記商品情報に応じて前記複数の容器から選択するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  11. 前記搬送ユニットに商品を投入する顧客の顧客情報を読み取る顧客情報読取機をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序を、前記複数個の商品の各々の前記商品情報に加え、前記顧客情報に応じて制御するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  12. 前記顧客情報は、前記顧客の熟練度の高さを表す顧客レベルを含み、
    前記制御部は、前記顧客レベルに応じて前記搬送ユニットの動作モードを選択するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の自動荷詰装置。
  13. 荷受面を有し前記搬送ユニットに商品を投入する投入台をさらに備え、
    前記投入台は、前記荷受面上に複数個の商品がある場合、当該複数個の商品を1個ずつ前記搬送ユニットに投入するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  14. 前記搬送ユニットは、前記載置面上に複数個の商品がある場合に、当該複数個の商品の重なりを解消する分散機構をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  15. 前記搬送ユニットを囲むカバーに前記商品情報を表示する表示ユニットをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  16. 前記制御部は、前記複数個の商品が前記搬送ユニットに投入された順序を投入順として認識し、当該複数個の商品に関して前記排出口から排出する順序である排出順と、前記投入順とが一致するか否かを判定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の自動荷詰装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の自動荷詰装置と、
    前記商品情報読取機にて読み取られた前記商品情報を用いて精算のための処理を行う精算装置とを備える
    ことを特徴とする買物支援システム。
  18. 前記精算装置は、少なくとも精算金額を表示する表示部を含む
    ことを特徴とする請求項17に記載の買物支援システム。
  19. 前記精算装置は、レシートを発行する発行部を含む
    ことを特徴とする請求項17または18に記載の買物支援システム。
  20. 前記精算装置は、少なくとも精算のための処理に関連する音声を出力する音声出力部を含む
    ことを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の買物支援システム。
JP2015065303A 2015-03-04 2015-03-26 自動荷詰装置および買物支援システム Pending JP2016167246A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015042870 2015-03-04
JP2015042870 2015-03-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016167246A true JP2016167246A (ja) 2016-09-15

Family

ID=56897749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065303A Pending JP2016167246A (ja) 2015-03-04 2015-03-26 自動荷詰装置および買物支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016167246A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018066660A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 株式会社寺岡精工 検査装置
WO2018139291A1 (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システム
CN108818481A (zh) * 2018-07-25 2018-11-16 广讯检测(广东)有限公司 一种自动化模具存取装置
JP2019096139A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 東芝テック株式会社 情報読取装置
JP2019152673A (ja) * 2019-04-26 2019-09-12 株式会社寺岡精工 検査装置
JP2020046378A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社ミヤザワ 略円形の側面を有する物品の検査装置、及び物品反転装置
JP2020096864A (ja) * 2020-01-30 2020-06-25 株式会社コナミアミューズメント ゲーム機
JP2021015125A (ja) * 2019-04-26 2021-02-12 株式会社寺岡精工 検査装置、プログラム、検査方法
JP2021080023A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 浙江志創企業管理有限公司 商品を自動的に包装できる会計カウンター
JP2021117685A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 東芝テック株式会社 商品読取装置及び商品読取プログラム
US11161240B2 (en) 2018-11-14 2021-11-02 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Commodity take-out apparatus
JP2022524630A (ja) * 2019-04-17 2022-05-09 北京▲昿▼▲視▼机器人技▲術▼有限公司 貨物処理システム及び仕分け容器移動デバイス
CN116665380A (zh) * 2023-06-28 2023-08-29 深圳市昂捷信息技术股份有限公司 一种智能结账处理方法、系统、pos收银机及储介质
JP2023132955A (ja) * 2022-03-11 2023-09-22 Necプラットフォームズ株式会社 商品の自動袋詰めシステム、制御方法、及び、管理サーバ
CN116665380B (zh) * 2023-06-28 2024-06-04 深圳市昂捷信息技术股份有限公司 一种智能结账处理方法、系统、pos收银机及储介质

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018066660A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 株式会社寺岡精工 検査装置
WO2018139291A1 (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システム
JP2019096139A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 東芝テック株式会社 情報読取装置
JP2022009947A (ja) * 2017-11-24 2022-01-14 東芝テック株式会社 情報読取装置
CN108818481A (zh) * 2018-07-25 2018-11-16 广讯检测(广东)有限公司 一种自动化模具存取装置
CN108818481B (zh) * 2018-07-25 2024-03-22 广讯检测(广东)有限公司 一种自动化模具存取装置
JP2020046378A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社ミヤザワ 略円形の側面を有する物品の検査装置、及び物品反転装置
US11161240B2 (en) 2018-11-14 2021-11-02 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Commodity take-out apparatus
JP2022524630A (ja) * 2019-04-17 2022-05-09 北京▲昿▼▲視▼机器人技▲術▼有限公司 貨物処理システム及び仕分け容器移動デバイス
JP7254205B2 (ja) 2019-04-17 2023-04-07 北京▲昿▼▲視▼机器人技▲術▼有限公司 貨物処理システム及び仕分け容器移動デバイス
JP2021015125A (ja) * 2019-04-26 2021-02-12 株式会社寺岡精工 検査装置、プログラム、検査方法
JP2019152673A (ja) * 2019-04-26 2019-09-12 株式会社寺岡精工 検査装置
JP2021080023A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 浙江志創企業管理有限公司 商品を自動的に包装できる会計カウンター
JP2021117685A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 東芝テック株式会社 商品読取装置及び商品読取プログラム
JP7390904B2 (ja) 2020-01-24 2023-12-04 東芝テック株式会社 商品読取装置及び商品読取プログラム
JP2020096864A (ja) * 2020-01-30 2020-06-25 株式会社コナミアミューズメント ゲーム機
JP7205915B2 (ja) 2020-01-30 2023-01-17 株式会社コナミアミューズメント ゲーム機
JP2023132955A (ja) * 2022-03-11 2023-09-22 Necプラットフォームズ株式会社 商品の自動袋詰めシステム、制御方法、及び、管理サーバ
CN116665380A (zh) * 2023-06-28 2023-08-29 深圳市昂捷信息技术股份有限公司 一种智能结账处理方法、系统、pos收银机及储介质
CN116665380B (zh) * 2023-06-28 2024-06-04 深圳市昂捷信息技术股份有限公司 一种智能结账处理方法、系统、pos收银机及储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016167246A (ja) 自動荷詰装置および買物支援システム
KR100375126B1 (ko) 무인 자동판매장치
US6910697B2 (en) Shopping cart that enables self-checkout
US20060157560A1 (en) Method and apparatus for purchasing and dispensing products
US20220092907A1 (en) Printing system for a vending machine
JPH04219892A (ja) 商店用の商品把握装置
US20190283909A1 (en) Bagging system, shopping assistance system, and control method and non-transitory storage medium of the bagging system
JP2018158836A (ja) 商品搬送システム
JP2011209994A (ja) 商品販売システムおよび商品搬出装置
US20190164307A1 (en) Recognition system, storage system including recognition system, shopping assistance system including storage system, storage control method, and non-transitory storage medium
CN208538285U (zh) 智能便利店防盗系统
JP2011207576A (ja) 商品搬送装置
KR100699032B1 (ko) 무인 자동판매기에서의 상품걸림 제거장치 및 방법
CN207663511U (zh) 一种基于外力的作用而出货的装置
JPH11250342A (ja) 自動販売機の商品搬送装置
JP4345968B2 (ja) 皿回収ワゴン
KR100699034B1 (ko) 무인 자동판매기에서의 상품걸림 제거장치 및 방법
JPH10134233A (ja) 商品自動販売方法および設備
JP4020037B2 (ja) 自動販売機の制御装置
JP2020024525A (ja) 買物支援システム、店舗管理システム及び買物支援方法
JP2023026783A (ja) 自動販売機
JP2019156486A (ja) 袋詰システム、それを備えた買物支援システム、及び袋詰システムの制御方法
CN111134497A (zh) 零售设施及其售卖方法
CN117084607A (zh) 用于洗碗机的传送设备以及具有这样的传送设备的洗碗机
JPH06274761A (ja) 商品売上登録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170208