以下、本発明の一形態に係るゲーム機の一例を説明する。まず、図1を参照して、本発明の一形態に係るゲーム機の全体構成を説明する。図1は、ゲーム機1の外観を示す斜視図である。ゲーム機1は、ゲーム装置の一例であって、所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用(業務用)のゲーム機として構成されている。この種のゲーム機1は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。ゲーム機1は、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として所定の施設に設置されるコンピュータ装置である。
ゲーム機1は、景品の獲得を目的にプレイされるプライズゲーム(景品獲得ゲーム)を提供するゲーム機として構成される。プレイズゲームは、ユーザのプレイ行為に応じて動作する各種の動作手段を介して遊技体(景品自体の場合も多いが、景品とは別の媒介物が使用される場合もある)が所定位置まで移動した場合に景品をそのユーザに付与するタイプのゲームである。ゲーム機1は、このような動作手段としてそれぞれ機能する複数のベルトコンベアBCを利用している。具体的には、ゲーム機1は、筐体2を備えている。筐体2には、動作ユニットとしてのベルトコンベアユニット3と、押しボタン4と、排出口5と、収容部6と、が設けられる。押しボタン4は、ユーザのプレイ行為として押す操作が入力される周知の入力装置である。押しボタン4への押す操作によってベルトコンベアユニット3の動作が制御される。押しボタン4への押す操作とベルトコンベアユニット3の動作との関係は後述する。
収容部6は、遊技体を収容するための部分であり、筐体2の内部に形成される空間である。収容部6は、アクリル或いはガラス等の内部を視認可能な透明な素材によって外部と内部とが仕切られ、外部から内部が視認可能なように構成される。収容部6の底面には、排出口5とつながる開口7が設けられる。つまり、収容部6は、開口7を介して排出口5とつながっている。排出口5は、開口7を介して収容部6に収容された遊技体を筐体2の外部に排出する(払い出す)ための開口である。排出口5から遊技体が排出された場合には、ユーザに景品が付与される。つまり、排出口5は、景品を付与するための所定位置として機能する。
ベルトコンベアユニット3は、複数のベルトコンベアBCを有し、各ベルトコンベアBCを通じて被搬送物を所定方向に搬送する(移動させる)周知の装置である。ベルトコンベアユニット3は、複数のベルトコンベアBCが収容部6の底面を形成するように筐体2の内部に設けられる。また、ベルトコンベアユニット3は、所定方向の先に開口7が位置するように配置される。具体的には、図1の例では、収容部6は略立方体に形成され、その下方には収容部6の底面を形成するように二台のベルトコンベアユニット3が設けられている。また、これらのベルトコンベアユニット3は、いずれも短辺方向の先に開口7が位置するように同じ長辺に横並びに配置されている。そして、各ベルトコンベアBCの所定方向への動作を通じて収容部6の遊技体が開口7に向かって搬送される。より具体的には、各ベルトコンベアユニット3は、押しボタン4に対する押す操作に応じて、収容部6の底面を形成する各ベルトコンベアの上に位置する遊技体を開口7に向かって搬送するように動作する。ベルトコンベアユニット3の詳細は後述する。
なお、図1の例では、筐体2の内部には二つのベルトコンベアユニット3が設けられ、それらのベルトコンベアユニット3にそれぞれ対応するように二つの開口7、二つの排出口5、及び二つの押しボタン4が設けられている。しかし、ベルトコンベアユニット3等の数はそれらの形態(サイズや形状等)及び収容部6の形態等に応じて適宜に設定されてよい。また、開口7、排出口5、及び押しボタン4の数は、ベルトコンベアユニット3の数と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。つまり、一つの開口7及び一つの押しボタン4が複数のベルトコンベアユニット3に対応するように設けられてもよい。開口7、排出口5、及び押しボタン4の関係も同様である。また、開口7、排出口5、及び押しボタン4は、同様に筐体2の前方(ユーザがプレイする側、換言すればベルトコンベアユニット3が遊技体を搬送する所定方向)に設けられている。しかし、開口7、排出口5、及び押しボタン4の配置位置は適宜でよい。また、開口7、排出口5、及び押しボタン4の配置位置は、互いに一致していても、一致していなくてもよい。さらに、ベルトコンベアユニット3の搬送方向(所定方向)は水平方向(図1の例の前方)に限定されない。例えば、一つの開口を挟むように収容部6の左右両端側に二つのベルトコンベアユニット3が配置されてもよい。この場合、二つのベルトコンベアユニット3は、中央の開口7に向かって水平方向に遊技体を搬送するように水平に配置されてもよいし、斜め上方に徐々に傾斜を登るように斜めに配置されてもよい。また、各ベルトコンベアBCの搬送方向は相違していてもよい。具体的には、例えば二つの開口7が互いに反対の位置に配置されている場合には、二つのベルトコンベアBCはそれらの開口7に向かってそれぞれ搬送するように互いに反対方向に配置されてもよい。つまり、ベルトコンベアユニット3等の配置は適宜でよい。
次に、図2〜図5を参照して、ベルトコンベアユニット3の詳細について説明する。図2は、筐体2から取り外された状態の一台のベルトコンベアユニット3を示す斜視図である。図2に示すように、ベルトコンベアユニット3は、一台の装置として構成され、筐体2からの取り外し及び取り付けが可能に構成される。ベルトコンベアユニット3には、10個のベルトコンベアBCが設けられる。各ベルトコンベアBCは、他のベルトコンベアBCの影響を受けず、独立して動作可能に構成される。また、ベルトコンベアユニット3には、二つのLEDユニット8が設けられる。各LEDユニット8には互いに各ベルトコンベアBC間の間隔と同じ間隔をあけるように複数の判定部としての10個のLED表示部9が設けられる。そして、二つのLEDユニット8は、各LEDユニット8の各LED表示部9によって各ベルトコンベアBCを挟むように、10個のベルトコンベアBCの前後に配置される。つまり、前後の二つのLED表示部9によって一つのベルトコンベアBCを前後で挟むように、二つのLEDユニット8は配置される。
各LED表示部9は、点灯及び消灯を通じて、10個のベルトコンベアBCのうちの駆動対象のベルトコンベアBCを特定するために使用される。具体的には、前後の二つのLED表示部9は、その間に位置するベルトコンベアBCに対応付けられる。そして、点灯中のLED表示部9によって挟まれるベルトコンベアBCが駆動対象として特定され、実際に駆動する。LED表示部9と駆動対象のベルトコンベアBCとの関係は、押しボタン4への押す操作とベルトコンベアユニット3の動作との関係と合わせて後述する。
図3は、図2のベルトコンベアユニット3を正面から見た場合を示す正面図である。図3に示すように、各LED表示部9は、3つのインジケータ部10を有している。3つのインジケータ部10は、各LED表示部9に対応するベルトコンベアBCの動作量を示すインジケータとして機能する。具体的には、各インジケータ部10は、5つのボックス10aによって構成される。各ボックス10aは、下方に向く矢印型に形成される。各ボックス10aの内部にはLEDが設けられ、ボックス10a毎に点灯及び消灯が可能に構成される。つまり、各LED表示部9は、各インジケータ部10の各ボックス10aを介して点灯及び消灯するように構成される。そして、各インジケータ部10は、点灯状態のボックス10aの数によりベルトコンベアBCの動作量をユーザに報知する。各インジケータ部10の点灯状態とベルトコンベアBCの動作量との関係も、押しボタン4への押す操作とベルトコンベアユニット3の動作との関係と合わせて後述する。
図4は、図3の例のIV−IV線に関する断面を右側から見た場合の断面図である。図4に示すように、各ベルトコンベアBCは、輪状のベルトBC1の両端において内側に巻きつけられた2つのローラBC2とともに回転するベルトBC1により所定方向にベルトBC1上の物を搬送する周知の機構を有している。各ベルトコンベアBCの下には、モータ11が設けられる。モータ11は、各ベルトコンベアBCを駆動するための駆動源として機能する。具体的には、モータ11には、タイミングプーリ12がロータ部分に同軸的に取り付けられている。そして、このタイミングプーリ12がロータ部分の回転に伴い回転駆動する。つまり、タイミングプーリ12がモータ11の駆動力の出力先として機能し、モータ11によってまずタイミングプーリ12が回転駆動させられる。また、タイミングプーリ12は、ベルトコンベアBCのベルトBC1の下側に接触するように配置される。そして、タイミングプーリ12は、ベルトBC1との接触に伴う抵抗(摩擦力)を利用してベルトBC1を回転させるように駆動する。このようにしてモータ11は、各ベルトコンベアBCを駆動させる。なお、ベルトコンベアBC、及びその駆動方法等は適宜に構成されてよい。
図5は、図2のベルトコンベアユニット3を下方から見た場合を示す平面図である。図5に示すように、一つのベルトコンベアユニット3には、10個のモータ11が10個のベルトコンベアBCの下にそれぞれ配置される。また、これらのモータ11は、5個ずつの2つのグループ11Gに分けられる。一方のグループ11G1はタイミングプーリ12が左側に位置するように配置されるグループであり、他方のグループ11G2はタイミングプーリ12が右側に位置するように配置されるグループ11Gである。各グループ11Gのモータ11は一つ飛びに各ベルトコンベアBCを駆動させるように位置する。具体的には、一方のグループ11G1は左から一つ目、3つ目といった奇数番目の各ベルトコンベアBCを、他方のグループ11G2は左から2つ目、4つ目といった具合に偶数番目の各ベルトコンベアBCを、それぞれ駆動させるように位置する。このように各モータ11は、スペースを有効活用するために、向きが互い違いになるように配置される。
また、各モータ11には、タイミングプーリ12の回転数(回転量)を計測するための周知の計測装置13が設けられている。計測装置13は、タイミングプーリ12と一体的に回転するように、タイミングプーリ12と同様にモータ11のロータ部分14に同軸的に取り付けられる。タイミングプーリ12の回転数は、ベルトBC1の移動幅(遊技体の運搬幅、或いは動作量)に対応する。このため、計測装置13は、ベルトBC1の移動幅の計測に使用される。
次に、図6〜図8を参照して、筐体2の開口7について更に説明する。図6は、ベルトコンベアユニット3を取り外した状態の筐体2を斜め上方から見た場合を示す斜視図である。図6に示すように、開口7は、筐体2の大きさとほぼ同様の範囲に亘って収容部6の下側に形成される。つまり、収容部6の下側は、このような開口7を介してほぼ全範囲において排出口5とつながるように形成される。そして、各ベルトコンベアユニット3は、このような開口7に遊技体を配置するための配置面を形成するように配置される。そして、このような配置面によって収容部6の底面は形成される。一方で、このような開口7は、各ベルトコンベアユニット3よりも大きい。このため、各ベルトコンベアユニット3が配置された場合でも、開口7の一部は収容部6の底面に残り、その開口7の一部を通じて排出口5とつながる(図1参照)。
具体的には、各ベルトコンベアBCにはベルトBC1によってその上側に搬送面が形成される。結果として、各ベルトコンベアユニット3には、これらのベルトコンベアBCの搬送面の集合により面(換言すればベルトコンベアユニット3の搬送面)が形成される。ベルトコンベアユニット3は、このような面が配置面として収容部6の底面を形成するように各開口7に配置される。一方で、各ベルトコンベアユニット3が配置された場合でも開口7の一部は残り、このような残りの範囲(開口7の一部)から遊技体が排出口5に排出される。このため、このような残りの範囲は、遊技体よりも大きく形成される。つまり、開口7は、各ベルトコンベアユニット3が配置された場合でもその一部が各ベルトコンベアユニット3の搬送方向の先に遊技体よりも大きい範囲で残るように配置面(ベルトコンベアユニット3の搬送面)よりも大きく形成される。そして、遊技体は、各ベルトコンベアBCの搬送面を通じてそのような開口7(残りの範囲)まで搬送された場合に、そこから落下し、排出口5まで移動する(排出口5から排出される)。
図6の例は、ゲーム機1が、二人のユーザが同時にプレイ可能な二人プレイ用のゲーム機として構成されている場合の一例を示している。このため、筐体2には、二つのボタン4及び二つの排出口5がそれぞれ独立的に設けられるとともに、開口7もそれたに対応するように二つに区分されている。具体的には、筐体2の長辺側(ユーザから見た場合の正面)には、ユーザのプレイ用に二つのボタン4と、それらに対応するように左右に並ぶ二つの排出口5とが設けられている。そして、開口7も、それらの二つのボタン4及び二つの排出口5にそれぞれ対応するように、長辺側の中央付近において梁15によって左右に二つに区分されている。この場合、各ベルトコンベアユニット3は、左右の開口7のそれぞれに、いずれにおいても長辺側にその一部が残るように配置される。つまり、左右のそれぞれの開口7が、各ベルトコンベアユニット3が配置された場合でも遊技体よりも大きい範囲にその一部が残るように、各ベルトコンベアユニット3よりも大きく形成されている(図1参照)。
また、図6の例では、開口7と排出口5とを接続する接続通路CPには、遊技体の落下速度を緩和したり落下方向を規制したりするための傾斜としてスロープCSが設けられている。また、スロープCSは、排出口5の反対側(正面から見て奥側)に配置されている。このスロープCSは、搬送方向が奥側を向くようにベルトコンベアユニット3が配置された場合(図1の例とは反対側、つまり正面側の長辺にベルトコンベアユニット3が配置された場合)に、奥側に残る開口7から落下した遊技体を排出口5の方向に導くために使用される。なお、スロープCSは、排出口5の反対側に限らず適宜の位置に各種の目的のために設けられてよい。あるいは、このようなスロープCSは省略されてもよい。また、図6の例では、開口7は二つの排出口5にそれぞれ対応するように梁15によって二つに区分されている。しかし、開口7は梁15によって区分される形態に限定されない。排出口5の数に対応するように適宜の手法で開口7は適宜の数に区分されてよい。例えば、このような区分にはベルトコンベアユニット3が利用されてもよい。具体的には、例えば左右に開口7が残るように開口7の中央に一つのベルトコンベアユニット3が配置され、それらの左右に残る開口7が二つの排出口2にそれぞれ対応してもよい。この場合、開口7自体は、二つの排出口5の両方につながっていてよい。つまり、二つの排出口5につながる一つの開口7がそれぞれに対応する範囲を残すようにベルトコンベアユニット3によって区分されてよい。このように開口7は、梁15の代わりにベルトコンベアユニット3によって二つ等の排出口5の数に対応する適宜の数に区分されてもよい。あるいは、開口7は区分されなくてもよい。つまり、一つの開口7が二つ等の適宜の排出口5に対応していてもよい。
開口5には、各種のレイアウトでベルトコンベアユニット3が配置される。図7は、変形例に係るゲーム機1の外観を示す斜視図である。図7の例は、ゲーム機1が一人プレイ用のゲーム機として構成される場合の一例を示している。一人プレイ用のゲーム機は、一人のユーザがゲーム機1を占有するようにユーザ毎に一人ずつプレイズゲームを提供するタイプのゲーム機である。この場合、例えば、図7に示すように、二つのベルトコンベアユニット3は、左右方向(長辺方向)を搬送方向とする横向きに配置される。図7の例では、これらのベルトコンベアユニット3は、遊技体を同一方向に連続的に搬送するように搬送方向に連なるように同じ短辺側に配置されている。一方で、これらのベルトコンベアユニット3は、これらの間に段差(高低差)が形成されるように、異なる高さに配置されている。結果的に、収容部6に形成される全開口7(図6参照)のうちの一部が左端側の短辺(ベルトコンベアユニット3が配置されている辺の反対側の辺)だけに残っている。つまり、収容部6の底面には一つの開口7だけが残っている。この場合、短辺側に残る開口7の一部の範囲は、図1の例のように開口7の一部が左右方向(長辺側)に二つに分かれて残るよりも大きい。このため、より大きな物を遊技体として利用することができる。
具体的には、図7の例において残っている一つの開口7及び図1の例において残っている二つの開口7はいずれも同様に長方形に形成されているものの、図7の例では図1の例に比べて長辺が短くなる一方で、短辺が長くなっている。結果として、図1の例の場合に比べて、より搬送方向に大きな幅を持つ遊技体を排出することができる。このように開口7には、適宜の位置、及び向きにベルトコンベアユニット3が配置される。そして、そこのようなベルトコンベアユニット3の配置(レイアウト)を通じて収容部6に残る開口7の形態(大きさ及び形状等)が適宜に変更される。この例において、左側に位置するベルトコンベアユニット3が本発明の一つの動作ユニットとして機能する。
また、図7の例では、二つのベルトコンベアユニット3のうち上側(右側)のベルトコンベアユニット3において下側(前側)のLEDユニット8が、下側(左側)のベルトコンベアユニット3において上側(後側)のLEDユニット8が、それぞれ取り外されている。このため、二つのベルトコンベアユニット3が前後に連続的に配置された場合でも、各LEDユニット8は搬送の邪魔にならない。このように各LEDユニット3はベルトコンベアユニット3の各種の配置に対応するように着脱可能に構成される。同様に、押しボタン4の位置も変更可能に構成されてよい。具体的には、押しボタン4が設けられている操作用テーブルOTは着脱可能に構成されてよい。そして、操作用テーブルOTの取り付け位置が長辺側から短辺側といった具合に変更され、押しボタン4の配置も操作用テーブルOTとともに変化してよい。つまり、例えば、押しボタン4の位置は、操作用テーブルOTの短辺への配置変更に伴い、短辺側(各ベルトコンベアユニット3の搬送先に位置する方向、換言すれば開口7が残る側)に変更されてもよい。この場合、操作用テーブルOTは二つの押しボタン4にそれぞれ対応するように中央付近から二つの操作用テーブルOTに分離されるように構成されていてもよい。そして、分離後の各操作用テーブルOTは短辺の長さに対応していてもよい。
なお、二つのベルトコンベアユニット3は段差なく横向きに配置されてもよい。また、二つのベルトコンベアユニット3が開口7に配置された場合に残る開口7の一部は、左端に限定されない。例えば、二つのベルトコンベアユニット3が同様に横向きに配置される場合において、それらは互いの間に開口7の一部が残るように開口7に配置されてもよい。また、例えば、一つのベルトコンベアユニット3が、左右の両側に開口7の一部が残るように開口7の中央付近に横向きに配置されてもよい。この場合、そのベルトコンベアユニット3は左右の両方向に遊技体を搬送可能に構成さてよい。あるいは、開口7は、二つのベルトコンベアユニット3が中央付近に連なるように横向きに配置された場合において、その二つのベルトコンベアユニット3の両側(右側のベルトコンベアユニット3の右側、及び左側のベルトコンベアユニット3の左側)にその一部が残る大きさに形成されてもよい。この場合、一方向の同一の搬送方向を持つ二つのベルトコンベアユニット3がその搬送方向が左右逆になるように配置されてもよいし、左右両方向の搬送方向を持つ二つのベルトコンベアユニット3が搬送方向を左右逆にするように配置されてもよい。
さらに、図1の例及び図7の例では、各ベルトコンベアユニット3は短辺及び長辺といった長さの異なる二辺にそれぞれ配置されているものの、いずれの辺においても水平方向に搬送面が形成されるように配置されている。しかし、各ベルトコンベアユニット3は、水平方向と交差するように斜め方向に配置されてもよい。図8は、ベルトコンベアユニット3が斜め方向に配置される場合に収容部6に残る開口7の形態について説明するための説明図である。図8の例は、開口7が形成する水平面を横から見た場合を模式的に示している。また、図8の例では、ベルトコンベアユニット3が水平方向に配置される場合の投影面16を実線で、斜め方向に配置される場合の投影面16を破線で、それぞれ示している。図8に示すように、ベルトコンベアユニット3が形成する配置面に関する投影面16の大きさ(実際には形状も同様)は、ベルトコンベアユニット3の配置角度に応じて変化する。なお、この場合の投影面16は、ベルトコンベアユニット3が形成する配置面を一定方向(図8の例の垂直方向)から平行光を照射したときに開口7に投影される配置面の影を意味する。
具体的には、ベルトコンベアユニット3が水平方向に配置される場合、投影面16(以下、実線投影面16Aと呼ぶ場合がある)と配置面とはほぼ同じ大きさ及び形状に形成される。つまり、実線投影面16Aの形態と実際の配置面の形態とはほぼ位置する。一方、ベルトコンベアユニット3が斜め方向に配置される場合、開口7には配置面の形態のうち水平方向の要素だけが投影されるため、投影面16(以下、破線投影面16Bと呼ぶ場合がある)は配置面の形態と相違する。図8の例では、配置面の形態のうち水平方向の要素だけが破線投影面16Bに反映され、破線投影面16Bは実際の配置面の大きさよりも小さく形成されている。結果として、破線投影面16Bは、実線投影面16Aよりも小さい。このため、ベルトコンベアユニット3が水平方向に配置される場合に収容部6に残る開口7は、ベルトコンベアユニット3が斜め方向に配置される場合よりも小さい。つまり、ベルトコンベアユニット3の配置角度の変化に応じて、収容部6に残る開口7の形態が変化する。このように適宜の範囲及び形態の開口7が収容部6に残るように、適宜の配置でベルトコンベアユニット3は開口7に配置されてよい。つまり、開口7には、遊技体の形態やプレイ人数等の各種の要請(条件)により、各種の位置及び範囲にその一部が残るように、各種の向き、数及び大きさのベルトコンベアユニット3が適宜に配置されてよい。同様に、開口7の大きさ及び形状も、そのような各種の要請及びベルトコンベアユニット3の大きさ等に応じて適宜に設定されてよい。例えばベルトコンベアユニット3が斜め方向に配置される場合には開口7はベルトコンベアユニット3の搬送面よりも小さく形成されてもよい。つまり、開口7は、ベルトコンベアユニット3の搬送面を開口7に投影した投影面16よりも大きく形成される限り、適宜の形態に形成されてよい。結果として、開口7は、収容部6の底面に相当するほぼ全範囲ではなく、その一部に設けられていてもよい。
次に、図9を参照してゲーム機1の制御系の要部を説明する。ゲーム機1には、コンピュータとしての制御ユニット21と、記憶手段としての記憶部22と、上述のベルトコンベアユニット3と、押しボタン4と、が設けられる。制御ユニット21は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサの一例としてのCPUと、その動作に必要な内部メモリその他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。制御ユニット21には、制御ユニット21のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのプログラムPGとの組合せによって実現される論理的装置として、表示制御部23及び駆動制御部24が設けられる。表示制御部23はLED表示部9の動作を、駆動制御部24はモータ11の動作を、それぞれ制御するための各種の処理を実行する。このような処理には、表示制御処理及び駆動制御処理が含まれる。表示制御処理及び駆動制御処理の手順は後述する。
記憶部22、ベルトコンベアユニット3、及び押しボタン4はいずれも制御ユニット21に接続される。そして、ベルトコンベアユニット3の各LED表示部9の表示及び各モータ11の動作は制御ユニット21によって制御される。より具体的には、各LED表示部9は表示制御部23によって動作が制御され、各モータ11は駆動制御部24によって動作が制御される。このため、各LED表示部9に含まれる各インジケータ部10の各ボックス10aの点灯及び消灯(後述の配色の変化、及びその停止を含む)は表示制御部23からの出力信号によって制御される。同様に、各モータ11は駆動制御部24からの出力信号に従って動作し、そのような動作に伴いベルトコンベアユニット3の各ベルトコンベアBCが動作する。つまり、モータ11を介して各ベルトコンベアBCの動作が駆動制御部24によって制御される。また、各モータ11の計測装置13の計測結果及び押しボタン4に対する押す操作の結果も制御ユニット21に出力される。つまり、計測装置13及び押しボタン4は、計測結果或いは操作結果に対応する信号を制御ユニット21に入力する入力装置の一種として機能する。より具体的には、計測装置13の計測結果は、駆動制御部24に出力され、各モータ11の駆動の制御、換言すれば各ベルトコンベアBCの動作の制御に使用される。一方、押しボタン4に対する押す操作の結果は、表示制御部23及び駆動制御部24の両方に出力される。そして、表示制御部は、その出力結果を各LED表示部9、換言すれば各インジケータ部10の各ボックス10aの点灯制御に使用する。また、駆動制御部24は、その出力結果を各モータ11の駆動の制御、換言すれば各ベルトコンベアBCの動作の制御に使用する。
記憶部22は、ハードディスク、半導体記憶装置といった不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって実現される外部記憶装置である。記憶部22には、上述したプログラムPGとともに、各種のデータが記録されるが、図9の例ではゲームデータGDが示されている。ゲームデータGDは、プログラムPGに従ってユーザにプライズゲームをプレイさせるためデータである。ゲームデータGDには、例えばBGMを再生するためのBGMデータが含まれる。なお、ゲーム機1には、その他にも業務用のゲーム装置が備える各種の入力装置及び出力装置が設けられ得る。このような入力装置には、例えば、プライズゲームのプレイに必要な対価を徴収するための周知の対価徴収機構が含まれる。対価徴収機構は、所定の対価として、例えば所定量のコイン(紙幣、及びメダル等の代用貨幣を含む)を徴収するように構成されてよいし、電子通貨(各種ポイントを含む)等のその他の各種の価値を徴収するように構成されてもよい。しかし、これらの図示は省略した。
次に、プライズゲームの遊び方とともに、押しボタン4への押す操作とベルトコンベアユニット3の動作との関係について説明する。図10は、プライズゲームの遊び方を説明するための説明図である。図10の例は、遊技体として景品30自体が利用される場合を示している。このような場合、排出口5から景品30自体が排出され、そのような排出を通じてユーザに直接景品30が付与される。また、この場合、図10に示すように、景品30は、複数のベルトコンベアBCに跨って位置するようにベルトコンベアユニット3の上に置かれる。つまり、各部位がベルトコンベアBCの搬送面DAと接触するように景品30が直接的に搬送面DAに配置される。具体的には、ベルトコンベアユニット3は互いに独立的に駆動可能な10個のベルトコンベアBCを含んでいるため、各ベルトコンベアBCの個別の搬送面DA(ベルトBC1の上側の面)の集合によりベルトコンベアユニット3の搬送面が形成され、このような搬送面が景品30の配置面(収容部6の底面)として機能する。結果として、ベルトコンベアユニット3の搬送面(以下、配置面DAGと呼ぶ場合がある)には10個のベルトコンベアBCにそれぞれ対応する10個の搬送面DAが形成され、各搬送面DAに区分される。景品30は、このような10個の搬送面DAの複数の搬送面DAに跨るように配置される。
一方、各LED表示部9の各インジケータ部10は、各LED表示部9に対応するベルトコンベアBCの動作量を示すように点灯する。具体的には、各LED表示部9の各インジケータ部10は、上述のとおりボックス10aの数によりベルトコンベアBCの動作量を報知する。このため、各インジケータ部10は、点灯中のボックス10aの数が相違するように点灯する。さらに、各インジケータ部10は、動作対象のベルトコンベアBC及びその動作量の特定に使用される。具体的には、各インジケータ部10は、順に別の配色(視覚的に相違して見える意図であり、単なる輝度の上昇を含む)の点灯に変化し、その配色の変化は押しボタン4への押す操作によって停止する。そして、別の配色の点灯で停止したインジケータ部10を含むLED表示部9に対応するベルトコンベアBCが動作対象として、そのインジケータ部10が示す動作量がそのベルトコンベアBCの動作量として、それぞれ特定される。一例として、各LED表示部9と駆動対象のベルトコンベアBCとの関係、及び各インジケータ部10の点灯状態とベルトコンベアBCの動作量との関係は、このように設定される。
図10の例では、点灯中のインジケータ部10が左斜線で示されている。具体的には、各LED表示部9の3つのインジケータ部10のうち、中央のインジケータ部10において5つのボックス10a(全部)が、その左右両隣のインジケータ部10において3つのボックス10aが、それぞれ点灯している。この場合、中央のインジケータ部10が最大の動作量を、その左右両隣のインジケータ部10が互いに同じ最大量の半分強の動作量を、それぞれ示している。つまり、3つのインジケータ部10によって2種類の動作量が示されている。また、右から4番目のLED表示部9の中央に位置するインジケータ部10は、別の配色を示すように右斜線で示されている。つまり、押しボタン4への押す操作によって、この右から4番目のLED表示部9の中央に位置するインジケータ部10(以下、位置にかかわらず、このような別の配色のインジケータ部10を別色インジケータ部10Sと呼ぶ場合がある)において配色の変化が停止している。この場合、この4番目のLED表示部9に対応する右から4番目のベルトコンベアBCが動作対象として特定され、この別色インジケータ部10Sが示す最大量の動作量で動作する。
また、図10の例では、景品30は、平坦ではなく、凹凸を含む形態を有している。このため、景品30は、配置面DAGの一部にしか接触していない。具体的には、景品30は、左から4番目、5番目、及び7番目の3つのベルトコンベアBCの搬送面DA(説明の便宜のためドット柄に配色)にしか接触しておらず、これらの3つの搬送面DAにおいてその荷重を下方から支えている。つまり、景品30は、これらの3つの搬送面DAにより実質的に支持されている。このため、景品30の搬送(移動、或いは変位)には、これらの3つの搬送面DAを有するベルトコンベアBCだけが関与することになる。結果として、この例の場合、景品30の搬送(獲得)のためには、押しボタン4の操作を通じて、これらの3つのベルトコンベアBCをより大きく動作させることがユーザに要求される。つまり、これらの搬送面DAに接触する景品30の一部ずつをこれらの3つのベルトコンベアBCの動作を通じて搬送するプレイがユーザには要求される。
一方で、景品30の形態等により、これらの3つのベルトコンベアBCの間でも荷重の分布が均一になるとは限らない。このため、3つのベルトコンベアBCの全部を動作させなければ、景品30の全体が移動しない(開口7に向かわない)ということはなく、荷重分布の高いベルトコンベアBCの動作により景品30の全体が大きく移動する場合もある。結果として、これらのベルトコンベアBCに間の荷重の分布(例えば荷重分布の高いもの、換言すればより景品30の搬送に関与し得るもの)に関する推測もユーザに要求される。さらに、このように各ベルトコンベアBCによって景品30の一部ずつが支持されることから、景品30の各部分の搬送度合いにも当然相違が生じ得るし、各部分を支えるベルトコンベアBCも搬送度合いに応じて変化するかもしれない。このため、このような変化を考慮したプレイもユーザには要求される。この例において、10個のベルトコンベアBCにそれぞれ対応する10個の搬送面DA(ベルトBC1)が本発明の複数の領域としてそれぞれ機能する。また、景品30の搬送と関与するように景品30と接触している左から4番目、5番目、及び7番目の3つのベルトコンベアBCにそれぞれ対応する3つの搬送面DAが本発明の二以上の領域として機能する。
なお、配置面DAGには、複数の搬送面DAに跨る限り、適宜の形態(大きさや形状等)の景品30(遊技体)が配置されてよい。あるいは、反対に適宜の形態の景品30が配置されるように適宜の形態のベルトコンベアユニット3が使用されてよい。また、ユーザの視覚的に複数の搬送面DAに跨るように見える(あるいはそのような可能性がある)限り、実際に景品30と接触(或いは景品30の荷重負担を行う)ベルトコンベアBCは一つだけであってもよい。景品30の搬送に関与するベルトコンベアBCについても同様である。つまり、ユーザの視覚的に複数の搬送面DAが景品30の搬送に関与しているように見える(あるいはそのような可能性がある)限り、実際に景品30の搬送に関与している(荷重を負担している)ベルトコンベアBCは一つだけであってもよい。複数の搬送面DAに跨る、或いは複数の搬送面DAが搬送に関与するといった説明の意図は、このように解釈されてよい。
また、インジケータ部10の配色の変化は、一つずつ生じる形態に限定されない。例えば、このような変化は、複数のベルトコンベアBCに同時に生じ、押しボタン4への一度の押す操作により複数のインジケータ部10が別色インジケータ部10Sとして機能するように停止してもよい。つまり、インジケータ部10の配色の変化は、一つ以上のベルトコンベアBCを示すように適宜に生じてよい。さらに、複数のインジケータ部10が別色インジケータ部10Sとして機能する場合、複数の別色インジケータ部10Sにそれぞれ対応する複数のベルトコンベアBCは、全部が一度に動作してもよいし、個別に順に動作してもよい。所定の対価に伴い複数のプレイ回数が提供される場合の複数のプレイ回数に対応する複数の動作対象のベルトコンベアBCについても同様である。つまり、複数のプレイ回数に対応する複数の動作対象のベルトコンベアBCは、プレイ回毎に順に個別に動作してもよいし、全プレイ回数分の動作対象のベルトコンベアBCを決定した後にそれらの全動作対象のベルトコンベアBCを同時に動作させてもよい。つまり、そのような複数の動作対象のベルトコンベアBCは、適宜の時期に動作してよい。
図10の例では、各ベルトコンベアBCを挟むように上下に位置する二つのLEDユニット8(図3参照)のうち下側のLEDユニット8のみ示されているが、上側のLEDユニット8も下側のLEDユニット8と同様に動作する。つまり、二つのLEDユニット8は互いにシンクロするようにいずれも同じ動作を実行する。景品30は随時移動しているため、いずれか一方が景品30によって隠される(ユーザに見えない)場合が生じる可能性もあるが、このような場合が仮に生じたとしても他方の表示によって配色の変化等が報知される。つまり、前後のLEDユニット8は、いずれか一方の不備を他方がサポートするように互いに同じ表示を提示する。
なお、各LED表示部9の配色の変化は、適宜に生じてよい。例えば、各LED表示部9の配色の変化は、対価の徴収(例えばコインの対価徴収機構への投入)に伴い、各インジケータ部10が左端から順に一つずつ変色するように生じてよい。換言すれば、配色の変化が左端から右端に向かって順に移動するように、各インジケータ部10は点灯してよい。また、この配色の変化は、右端まで到達した場合、再度左端に生じ、同様に右端に向かって移動してよい。つまり、配色の変化は、左端から右端に向かって一方向に循環するように繰り返し生じてよい。さらに、このような配色の変化は、複数のベルトコンベアユニット3がゲーム機1に設けられている場合には、ベルトコンベアユニット3毎に所定の順番で生じてよい。具体的には、例えば、二つのベルトコンベアユニット3が左右に並ぶように配置されている場合、左端のベルトコンベアユニット3の各インジケータ部10から右端のベルトコンベアユニットの各インジケータ部10の順番に生じてよい。つまり、二つのベルトコンベアユニット3を跨ぐように、一番左端のインジケータ部10から一番右端のインジケータ部10に向かって順に生じてよい。
あるいは、各LED表示部9の配色の変化は、上述のような循環ではなく折り返すように生じてもよい。具体的には、ベルトコンベアユニット3に含まれる全インジケータ部10の配色の変化は、左端から右に向かって順に生じ、右端に到達した後にはそこから折り返すように改めてその右端のインジケータ部10から左端のインジケータ部10に向かって生じてもよい。複数のベルトコンベアユニット3が存在する場合にも、全ベルトコンベアユニット3の全インジケータ部10において左端から右端に向かって生じ、右端のベルトコンベアユニット3の右端のインジケータ部10に到達した後にそこで折り返すようにそこから左端のベルトコンベアユニット3の左端のインジケータ部10に向かって生じてよい。あるいは、このような配色の変化は全インジケータ部10においてランダムに順に変化してもよい。また、このような循環、折返し、或いはランダム等といった順番の配色の変化は、ベルトコンベアユニット3の配置態様に応じて設定されてもよい。具体的には、例えば二台のベルトコンベアユニット3が同じ長辺側に連続的に並ぶように配置される場合、二台のベルトコンベアユニット3の間で循環型の配色の変化が生じてもよい。一方で、例えば図7の例のように各ベルトコンベアユニット3が短辺側に配置された場合には、各ベルトコンベアユニット3では折返し型に配色の変化が生じてもよい。配色の変化は、このようにベルトコンベアユニット3の配置等に応じて適宜に設定されてよい。
また、各LED表示部9の配色の変化は、適宜の数のインジケータ部10に生じてよい。例えば、このような配色の変化は、二つのインジケータ部10毎に生じてもよい。また、このような二つのインジケータ部10は、連続していてもよいし、連続していなくてもよい。これらのインジケータ部10の配色の変化は、一度の停止操作により停止されてもよいし、インジケータ部10毎に二度の停止操作により停止されてもよい。そして、各インジケータ部10の動作量によりそのインジケータ部10に対応するベルトコンベアBCが動作してよい。具体的には、配色の変化した二つのインジケータ部10が二つのベルトコンベアBCに対応する場合それらの二つのベルトコンベアBCがそれぞれのインジケータ部10に対応する動作量で動作してよい。あるいは、配色の変化した二つのインジケータ部10が一つのベルトコンベアBCに対応する場合、二つのインジケータ部10がそれぞれ示す動作量の合算量でその一つのベルトコンベアBCが動作してもよい。もしくは、このように一つのベルトコンベアBCにおいて配色の変化が停止した場合には、別途動作量等に特典が付与されてもよい。つまり、合算量以上の動作量でその一つのベルトコンベアBCは動作してもよい。
さらに、各LED表示部9はベルトコンベアBC毎に一つずつ対応する構成に限定されない。例えば、複数のベルトコンベアBCに対応するLED表示部9が設けられてもよい。具体的には、ベルトコンベアユニット3には、二つのベルトコンベアBCの間に二つのベルトコンベアBCに対応するLED表示部9が設けられていてもよい。そして、このようなLED表示部9の各インジケータ部10において配色の変化が停止した場合には、そのLED表示部9に対応する二つのベルトコンベアBC(例えば両側のベルトコンベアBC)が配色の停止したインジケータ部10の動作量で動作してもよい。つまり、通常一つのインジケータ部10の動作量で一つのベルトコンベアBCが動作するところ、2倍の動作量に相当する二つのベルトコンベアBCが動作してもよい。このように各ベルトコンベアBCの動作量には適宜の特典が設けられてもよい。一方、このような特典(複数のベルトコンベアBCが動作する場合には単独で動作する場合に比べて景品30の搬送効率が上がる可能性が高いため、複数のインジケータ部10に配色の変化を生じさせる場合を含んでよい)は、追加的に対価(例えば、通常のプレイの2倍の対価、或いは1.5倍の対価等)が徴収された場合に限定されてもよい。また、ベルトBC1自体が、このようなLED表示部9として機能してもよい。具体的には、このようなLED表示部9、若しくはそれと同等の表示部(動作対象のベルトコンベアBC及びその動作量を示すもの)がベルトBC1自体に設けられてもよい。例えば、このような同等の表示部として、動作対象のベルトコンベアBC及びその動作量を示す情報(例えば単なる光の有無や配色の変化等を含む)をベルトBC1に投影するプロジェクタ等が利用されてよい。つまり、このようなプロジェクタ等を介して、ベルトBC1自体が動作対象のベルトコンベアBC及びその動作量を示す表示部として機能してもよい。
同様に、3つのインジケータ部10の動作量の割当は適宜でよい。例えば、左側のインジケータ部10では2つのボックス10aが、右側のインジケータ部10では3つのボックス10aが、中央のインジケータ部10では4つのボックス10aが、それぞれ点灯していてもよい。また、3つのインジケータ部10のうち、最大の動作量を示すインジケータ部10は中央に限定されない。このようなインジケータ部10は、左右を含む適宜の位置に配置されてよい。また、点灯中のボックス10aに対応する動作量も適宜でよい。つまり、一つのボックス10aに所定の動作量が割り当てられ、各インジケータ部10が示す動作量は点灯中のボックス10aの数に線形で対応する構成に限定されない。各インジケータ部10が示す動作量は点灯中のボックス10aの数に応じて適宜に割当られてよい。
さらに、各LED表示部9に含まれるインジケータ部10の数も3つに限定されず、適宜でよい。あるいは、LED表示部9毎のインジケータ部10の代わりに、全LED表示部に対応する一つのインジケータが設けられていてもよい。この場合、そのようなインジケータでは経過時間に従い動作量を示す目盛り(ボックス10aと同様のボックス型のものを含む)の量が変化してよい。そして、停止操作によりそのような目盛りの変化が停止されてもよい。あるいは、全LED表示部に共通の一つの数値表示部が設けられ、経過時間に従って変化する数値表示部の数値の変化が停止操作によって停止されてもよい。そして、その停止時の数値が動作量として機能してもよい。この場合、このような数値の情報が本発明の動作量情報として機能してよい。結果として、動作量を示すインジケータとそれに対応するように動作するベルトコンベアBCの数とは、1対1に限定されず、適宜の比率で対応していてよい。LED表示部に関しても同様である。つまり、複数のLED表示部の代わりに、例えば各ベルトコンベアBC示す数値等の情報を提示する一つの表示部が設けられ、その情報が停止操作によって一部のベルトコンベアBCを示す情報に停止するように変化してもよい。
また、ベルトコンベアユニット3には各種の形態の景品30が配置される可能性がある。例えば、同じ形状であってもサイズの大きい景品30が配置される場合もあれば、サイズの小さい景品30が配置される場合もある。サイズの小さい景品30の場合、サイズの大きい景品30に比べて相対的に開口7までの距離が遠くなる傾向にある。このため、このような場合、サイズの小さい景品30のときの動作量をサイズの大きい景品30のときの動作量よりも大きくしなければ、ユーザに不公平感(あるいは1回のプレイに関する相対的な価値の低下)を招いてしまう可能性がある。このため、点灯中のボックス10aの数に応じた動作量は、ゲーム機1の管理者(例えばそのゲーム機1の所有者、あるいは所定の施設の運営者等)によって適宜に変更可能に構成されてよい。また、例えばゲーム機1に景品30の大きさを検知可能なセンサが設けられる場合には、そのようなセンサの検出結果に応じてゲーム機1(制御ユニット21)がこのような動作量の設定を自動で行ってもよい。景品30の大きさ以外の要素で動作量が変更される場合も同様である。さらに、動作量の設定は、景品30の大きさが変化する場合に限定されず、適宜の場合に実行されてよい。
次に、図11及び図12を参照して、表示制御処理、及び駆動制御処理の手順について説明する。表示制御処理、及び駆動制御処理はいずれも制御ユニット21によって実行される。表示制御処理は、各LED表示部9の表示を制御するための処理である。より具体的には、点灯中の各インジケータ部10の配色を所定の順番で変化させるとともに、停止操作に伴いその変化を停止させるための処理である。また、表示制御処理は、制御ユニット21の表示制御部23によって実行される。表示制御部23は、所定の変化開始条件が満たされた場合(例えば上述のとおりコイン等の対価が徴収された場合)に図11の表示制御処理を開始し、まず上下の両方のLEDユニット8に含まれる各インジケータ部10の点灯の配色をLEDユニット8毎に左端から順に変更する(ステップS101)。つまり、表示制御部23は、時間経過に伴い左端から右端に向かって順に配色が変化するように各インジケータ部10の点灯を制御する。また、表示制御部23は、二つのベルトコンベアユニット3がゲーム機1に設けられている場合には、このような配色の変更が左端のベルトコンベアユニット3の各インジケータ部10から右端のベルトコンベアユニット3の各インジケータ部10の順番で生じるように、このような変化を実行する。つまり、表示制御部23は、二つのベルトコンベアユニット3を跨ぐように、一番左端のインジケータ部10から一番右端のインジケータ部10に向かって順に、このような変化を生じさせる。さらに、表示制御部23は、このような変化を左端から右端に向かって順に循環的に一方向に繰り返し生じさせる。一方で、表示制御部23は、このような変化を二つのLEDユニット8においてシンクロするように実行する。つまり、表示制御部23は、上下の二つのLEDユニット8の変化が同期するように、同様の変化をLEDユニット8毎に実行する。
続いて表示制御部23は、停止操作があったか否か、つまり押しボタン4を押す操作が実行されたか否か判別する(ステップS102)。停止操作が実行されていない場合、表示制御部23は、停止操作があったか否か所定の周期で繰り返し判別する。つまり、表示制御部23は、停止操作が実行されるまで繰り返しステップS102の処理を実行する。一方、停止操作が実行された場合、表示制御部23は、その停止操作の時期に合わせて配色の変更を停止する(ステップS103)。そして、表示制御部23は、配色の変更を停止した後に今回の処理を終了する。これにより、点灯中の各インジケータ部10の配色が所定の順番で変化する。また、そのような変化が停止操作に伴い停止される。
一方、駆動制御処理は、各ベルトコンベアBCを駆動させるための処理である。具体的には、駆動制御処理は、全ベルトコンベアBCのうち、停止操作に基づいて駆動対象のベルトコンベアBC及びその動作量を特定し、その駆動対象のベルトコンベアBCをその駆動量で実際に駆動させるための処理である。また、駆動制御処理は、制御ユニット21の駆動制御部24によって実行される。駆動制御部24は、表示制御処理の終了に伴い図12の駆動制御処理を開始し、まず停止操作に伴うインジケータ部10の配色の変化の停止位置を取得する(ステップS201)。
続いて駆動制御部24は、ステップS201で取得した停止位置に基づいて駆動対象のベルトコンベアBCを特定する(ステップS202)。具体的には、駆動制御部24は、停止位置のインジケータ部10を含むLED表示部9を判別し、そのLED表示部9に対応するベルトコンベアBCを駆動対象のベルトコンベアBCとして特定する。次に駆動制御部24は、ステップS202で特定した駆動対象のベルトコンベアBCの動作量を特定する(S203)。具体的には、駆動制御部24は、停止位置のインジケータ部10において点灯中のボックス10aの数を判別し、ボックス10a毎の動作量(あるいはボックス10aの数に応じた動作量)を事前の設定結果(管理者による設定結果を含む)に基づいて特定する。そして、駆動制御部24は、特定したボックス10a毎の動作量に基づいて、判別した点灯中のボックス10aの数に応じた動作量を取得し、その動作量を駆動対象のベルトコンベアBCの駆動量として特定する。なお、停止操作により複数のベルトコンベアが駆動対象のベルトコンベアとして特定される場合、駆動制御部24は、ステップS202及びステップS203において複数のベルトコンベア及びそれらの動作量を特定する。また、複数のプレイ回数に対応する複数のベルトコンベアが同時に駆動される場合、駆動制御部24は、ステップS203の後に複数のプレイ回数に対応する全ベルトコンベア及びそれらの動作量の特定が終了したか否か判別し、そのような特定が終了していない場合はその特定が終了するまでステップS204の処理を保留してもよい。
続いて駆動制御部24は、ステップS202及びS203の特定結果に基づいて、実際にベルトコンベアBCを駆動させる。具体的には、駆動制御部24は、ステップS202で特定したベルトコンベアBCがステップS203で特定した動作量で実際に駆動動作(搬送動作)を実行するように、そのベルトコンベアBCに対応するモータ11を駆動させる。そして、駆動制御部24は駆動対象のベルトコンベアBCを実際に駆動させた後に今回の処理を終了する。これにより、停止操作に基づいて駆動対象のベルトコンベアBC及びその動作量が特定され、その駆動対象のベルトコンベアBCがその動作量で実際に動作する。
以上に説明したように、この形態によれば、10個のベルトコンベアBCの一部のベルトコンベアBCを介して開口7に景品30が搬送され、そのような一部のベルトコンベアBCはベルトBC1に回転駆動を介して配置面DAGの景品30を所定方向に移動させるように構成される。そして、景品30は、このような10個のベルトコンベアBCの10個のベルトBC1のうち、複数のベルトBC1に跨るように配置される。これにより、一つの景品30の各部分を、各ベルトコンベアBCを介して搬送面DA毎に所定方向に搬送することができる。このため、例えばクレーン等の景品30を挟む等により保持するタイプの搬送手段に比べて、また各景品30が一つのベルトコンベアBCに配置される場合に比べて、より多様な形態の物を配置面DAGに配置することができる。
一方、開口7は、収容部6の下方のほぼ全面に亘って形成されている。つまり、開口7は、ベルトコンベアユニット3が水平に配置される場合のそのベルトコンベアユニット3の搬送面DAG(投影面16)よりも遥かに大きく形成されている。そして、ベルトコンベアユニット3は、このような開口7に排出口5に景品30を導くために開口7の一部を残しつつ、配置面DAGを形成するように配置される。さらに、開口7は長方形に形成されている。このため、収容部6に残る開口7の一部の形態は、ベルトコンベアユニット3が短辺側に配置されるか、長辺側に配置されるかによって変化する。つまり、このような収容部6に残る開口7の一部の形態は、ベルトコンベアユニット3の配置態様によって変化する。このため、このようなベルトコンベアユニット3の配置態様を利用して、景品30の形態に応じてより適切な形態が残るように収容部6に残る開口7の一部の形態を変化させることができる。具体的には、例えば、小さめの物が景品30として利用される場合には長辺側に、大きめの物が景品30として利用される場合には短辺側に、それぞれベルトコンベアユニット3を配置することにより、収容部6に残る開口7の形態を変更することができる。結果として、景品30に関する配置面の自由度、及び排出面の自由度の両方を向上させることができる。これにより、景品30として利用可能な物の自由度を向上させることができる。
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。例えば、上述の形態では、遊技体として景品30自体が使用されている。しかし、遊技体は、このような形態に限定されない。例えば、遊技体は、景品30とは別の物であってよい。つまり、景品とゲームの難易度或いは興趣性に関与する遊技体の形態とは相違していてもよい。そして、このように遊技体と景品とが別の物の場合、排出口5から排出された遊技体を施設の運営者等が景品と交換することによりユーザに景品が付与されてよい。
また、上述の形態では、ゲーム機1に押しボタン4が設けられ、ゲーム機1の前において景品獲得ゲームがプレイされている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、ゲーム機1のベルトコンベアユニット3は、ゲーム機1にネットワークを介してサーバ装置が接続される場合に、そのようなサーバ装置に接続される各種のユーザ端末(例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、及びその他のゲーム装置等)を介して遠隔的に操作されてもよい。そして、景品は郵送あるいは電子的手段によってユーザに付与されてよい。つまり、景品は電子的な物であってもよい。また、このような場合、ユーザ端末を介してサーバ装置が停止操作の時期等をゲーム機1に指示することにより間接的にベルトコンベアBCの動作を制御してよい。
また、上述の形態では、押しボタン4への押す操作によって動作対象のベルトコンベア及びその動作量が特定されている。具体的には、時間経過に伴い変化するインジケータ部10の配色の変化を押しボタンを押す操作により停止させ、その停止位置により動作対象のベルトコンベア及びその動作量が特定されている。換言すれば、押す操作の時期に応じて動作対象のベルトコンベア及びその動作量が特定されている。しかし、本発明は、このような形態に限定されない。例えば、各種の別のゲームによって動作対象のベルトコンベア及びその動作量が特定されてもよい。そして、そのような各種の別のゲームにおいて要求されるプレイ行為を入力するための各種の入力装置が本発明の入力装置として利用されてよい。さらに、動作対象のベルトコンベア及びその動作量は別々のプレイ行為(別のゲームのものを含む)によって特定されてもよい。
また、ベルトコンベアBCは適宜に構成されてよい。例えば、上述の形態では、各ベルトコンベアBCのベルトBC1は、ほぼ平坦に形成されている。しかし、ベルトBC1の形状は、このような平坦な形態に限定されない。例えば、ベルトBC1には、各種の突起或いは溝が設けられていてもよい。このような突起により、各ベルトコンベアBCの搬送力を調整することができ、ひいては景品獲得ゲームの難易度を低下させることができる。また、このような突起は、各種の形態に形成されてよい。例えば、このような突起として、矢印型に突起する矢印突起が利用されてもよい。。このような矢印突起の場合、その形状により搬送方向を示すことができるので、ゲームの興趣性にも影響を与えることができる。例えば搬送方向が相違するように複数のベルトコンベアユニット3が設けられている場合には、搬送方向の把握が難しくなる可能性も生じ得るが、矢印突起により、このような把握を容易にすることもできる。さらに、各ベルトコンベアBCは、前後の両方向に搬送可能に構成されてもよい。そして、このような搬送方向もゲーム性の一つとして追加されてもよい。具体的には、例えば、搬送方向を変化させるように表示する搬送表示部が設けられている場合には、このような搬送表示部の変化が動作量等と同様に停止操作により停止され、その停止時の搬送方向にベルトコンベアBCは動作してもよい。あるいは、搬送方向毎のボタンが設けられている場合には、そのようなボタンへの選択を通じてユーザによって搬送方向が指定されてもよい。
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明のゲーム機は、遊技体(30)を収容する収容部(6)と、当該収容部から外部に前記遊技体を排出するために当該収容部の下方に配置される排出口(5)と、前記排出口とつながるように前記収容部に開口する開口(7)と、入力装置(4)を介して入力されたプレイ行為に応じて動作する動作手段(BC)と、が設けられた筐体(2)を備え、前記動作手段の動作を通じて前記収容部の配置面に配置された前記遊技体が前記開口まで移動し、当該開口を介して前記排出口から排出された場合に景品をユーザに付与する景品獲得ゲームを提供するゲーム機(1)であって、前記筐体には、前記動作手段と当該動作手段を介して前記遊技体を搬送するための搬送面(DAG)とを有する動作ユニット(3)が前記搬送面によって前記収容部の配置面を形成するように前記開口に配置され、前記動作手段は、前記配置面の前記遊技体を所定方向に移動させるように構成され、前記開口は、当該開口に前記動作ユニットが配置された場合に当該開口の一部が前記所定方向の先に前記遊技体よりも大きい範囲で残り、かつ当該範囲の形態が前記動作ユニットの配置態様に応じて変化するように、前記搬送面によって形成される前記配置面を前記開口に投影した投影面(16)よりも大きく形成されるものである。
本発明によれば、動作手段を介して開口に遊技体が搬送され、そのような動作手段は配置面の遊技体を所定方向に移動させるように構成される。搬送面には、遊技体を挟む等して保持するタイプの搬送手段(例えばクレーン)に比べて、より多様な形態(大きさ及び形状を含む)の物を配置することができる。また、開口には、遊技体を排出口に導くために一部を残しつつ、搬送面により配置面が形成されるように動作ユニットが配置される。さらに、このような開口の一部の形態は、動作ユニットの配置態様に応じて変化する。このため、動作ユニットの配置態様を利用して、遊技体の形態に応じてより適切な形態が残るように開口の一部の形態を変化させることができる。つまり、配置面の自由度、及び排出面の自由度の両方を向上させることができる。これにより、遊技体として利用可能な物の自由度を向上させることができる。
開口は、各種の形態に形成されてよい。例えば、円形に構成されてもよいし、その他の各種の多角形(角が湾曲状に形成される場合を含む)に構成されてもよい。同様に、動作ユニットの配置態様として、各種の態様が利用されてよい。例えば、動作ユニットは、投影面と配置面とがほぼ一致するように水平方向に配置されてもよいし、水平方向と交差するように斜め方向に配置されてもよい。動作ユニットが斜め方向に配置される場合、その配置角度が大きくなるほどに投影面の形態は面積がより小さくなるように変化する。このため、動作ユニットの配置態様として、例えば、このような斜め方向に配置される場合の配置角度が利用されてもよい。一方、少なくとも一部の辺の長さが他と相違する多角形に開口が形成される場合には、動作ユニットが配置される辺に応じて所定方向に関する投影面の長さが変化する。このため、このような多角形に開口が形成される場合には、例えば、動作ユニットの配置態様として、このような長さの相違する各辺に対応する位置が利用されてもよい。具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記開口は、前記動作ユニットが長さの異なる二辺に配置された場合に各辺において前記範囲の前記所定方向に関する長さが相違するように長方形に形成され、前記動作ユニットの配置態様として、前記開口の各辺に対応する配置位置が少なくとも利用されてもよい。
また、動作ユニットの配置態様として、例えばその他にも開口に配置される動作ユニットの数が利用されてもよい。例えば、複数の動作ユニットの配置が許容される開口に一つの動作ユニットしか配置されない場合、残る開口の大きさは複数の動作ユニットが配置される場合よりも当然大きい。このため、このような動作ユニットの数が動作ユニットの配置態様として利用されてもよい。例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記開口は、当該開口に複数の動作ユニット(3)が配置された場合に当該複数の動作ユニットの少なくとも一つの動作ユニットの前記所定方向の先に前記開口の一部が残るように、前記複数の動作ユニットのそれぞれに対応する複数の搬送面によって形成される前記配置面の前記投影面よりも大きく形成され、前記動作ユニットの配置態様として、前記開口に配置される前記動作ユニットの数が少なくとも利用されてもよい。なお、動作ユニットの配置態様として、このような数の相違、上述のような配置角度、及び配置位置の相違等は適宜に組み合わされて使用されてもよい。具体的には、例えば、所定方向として短辺方向が機能するように二台の動作ユニットがいずれも長辺に配置される(連続するように同一の長辺に配置される場合及び互いに別の長辺に配置される場合の両方を含む)場合と、所定方向として長辺方向が機能するように二台の動作ユニットがいずれも短辺に配置される(長辺方向に連続するように同一の短辺に配置される場合及び互いに別の短辺に配置される場合の両方を含む)場合と、を許容するように開口は形成されてもよい。そして、このような開口において、二台の動作ユニットが配置される辺の相違が配置態様として利用されてもよい。同時に、このような二台の動作ユニットの配置を許容する開口において、短辺方向の左右に大きな開口が残るように長辺の中央付近に一台の動作ユニットだけが配置され、このような数の相違が配置態様の相違として利用されてもよい。
動作手段と搬送面との関係は適宜に設定されてよい。例えば、動作手段と搬送面とは、1対1で対応するように構成されてもよいし、多対1、或いは1対多で対応するように構成されてもよい。例えば、動作手段と搬送面とが1対多の関係を形成する場合、多数の搬送面が設けられてもよいし、一つの搬送面が複数の領域に区分されてもよい。そして、各領域に一つ以上の動作手段が対応してもよい。具体的には、例えば、本発明のゲーム機の一態様において、前記動作ユニットは、前記動作手段として複数の動作手段(BC)を有し、前記搬送面は、複数の領域(DA)に区分され、前記複数の動作手段は、前記複数の領域のうちの二以上の領域に跨るように前記遊技体が位置する場合に当該二以上の領域の各領域に位置する前記遊技体の一部を前記複数の動作手段の一部の動作手段が前記所定方向に移動させるように構成されてもよい。この場合、一つの搬送面が各領域に区分され、遊技体が二以上の領域に跨るように配置される。そして、各領域に位置する遊技体の一部を一部の動作手段が所定方向に移動させる。このため、一つの遊技体の各部分を一部の動作手段を介して領域毎に所定方向に搬送することができる。結果として、動作手段と搬送面とが1対1で対応する場合に比べてより多様な形態の物を遊技体として利用することができる。なお、動作手段と搬送面とが1対1で対応する場合においても複数の動作手段と複数の搬送面とが設けられる場合には同様の効果を奏すことができる。
また、動作手段は、各種の方法で遊技体を所定方向に搬送してよい。例えば、このような動作手段は、水流や気流を利用した圧力により遊技体を所定方向に移動させるように構成されてもよい。あるいは、各動作手段は、棒状の部材若しくは棒状の部材に設けられた突起部で所定方向に押すことにより遊技体を所定方向に移動させるように構成されていてもよい。さらに、例えば遊技体自体が金属等の磁力の影響を受ける物である場合、或いは同様の影響を受ける器等を介して遊技体が配置面に置かれている場合、各動作手段は、磁力を通じて遊技体を所定方向に移動させるように構成されていてもよい。また、このような動作手段として、所定方向に輪状のベルトを回転駆動させることにより遊技体を搬送するベルトコンベアが利用されてもよい。さらに、このようなベルトコンベア或いは棒状の部材等は磁力を利用して遊技体を所定方向に移動させるように構成されていてもよい。具体的には、本発明の複数の動作手段を利用する態様において、前記複数の動作手段として、輪状のベルト(BC1)の回転駆動を介して当該ベルトの上に配置された前記遊技体の一部を前記所定方向に搬送するようにそれぞれ動作する複数のベルトコンベア(BC)が利用され、前記搬送面、及び前記複数の領域として、前記複数のベルトコンベアにそれぞれ対応する複数のベルトの集合、及び当該複数のベルトがそれぞれ機能してもよい。
また、遊技体として各種の物が利用されてよい。例えば、遊技体は、景品と別の物であってもよいし、同じ物であってもよい。つまり、遊技体として、景品それ自体が利用されてもよい。そして、所定位置への到達に伴い、そのような景品自体がユーザに付与されてもよい。具体的には、本発明のゲーム機の一態様において、前記遊技体として、前記景品が利用されていてもよい。