JP2018066209A - 木部材の接合構造、接合方法、及びそれに使用する穴開け治具 - Google Patents

木部材の接合構造、接合方法、及びそれに使用する穴開け治具 Download PDF

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Isamu Yahara
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Abstract

【課題】簡単な構成で安定した接合強度が確保でき、接合部の意匠性に優れ、施工期間の短縮が可能な、木部材の接合構造、接合方法、穴開け治具を提供することを目的とする。【解決手段】本発明を適用した接合構造8は、第1接合面3aと直交側面3bとの間に、軸心5に対し傾斜して貫通する通し側挿着孔10が形成される2次梁3と、第1接合面3aが接合する第2接合面4aが設けられ、接合時に通し側挿着孔10と同一直線上で、第2接合面4aから側面4b、4cに向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔11が形成される受け梁4と、通し側挿着孔10と止め側挿着孔11から成る主挿着孔部12挿着され、2次梁3と受け梁4間を連結する直棒状のロックピン14と、主挿着孔部12士が互いを避けて交差する交差構造15と、通し側挿着孔10で直交側面3bに開口される孔口12aを下側から見て視認不能とする隠し構造65とを備えたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、木部材の接合構造、接合方法、及びそれに使用する穴開け治具に関する。詳しくは、簡単な構成でありながら安定した接合強度が確保でき、しかも、接合部の意匠性に優れると共に、施工時の作業性が良好で施工期間の一層の短縮が可能であり、部品コスト、加工コストも安価な、木部材の接合構造、接合方法、及びそれに使用する穴開け治具に係わるものである。
木質の軸組構造体(以下、「構造体」とする)は、木造家屋、木造の橋、あるいは大屋根等の各種構造物の骨組みとして広く用いられている。そして、構造体の構成部材である柱材や梁材等の木部材は、従来、在来工法である蟻接ぎやホゾ接ぎ等の各種接手構造、あるいは金属製の接合具等で接合されていたが、近年においては、施工を簡易化することにより施工期間の短縮等を図る技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
この技術は、各端部の当接面で当接された梁、桁、母屋等を形成する2本の柱状の横架構造部材と、各横架構造部材の外周壁部から当接面に対し所定の傾斜角度で連通して穿孔されたボルト挿通孔部と、外周壁部のボルト挿通孔部の端部に切削形成されボルト挿通孔部と直交するナット座と、ボルト挿通孔部に挿通された少なくとも一端部に螺着部を有するボルトと、ナット座に配設されボルトの螺着部に螺着されるナットとを備えた構成を有しており、複雑な仕口や接手構造を簡単な構成としつつ、軸組による木部材間の接合部分(以下、単に「接合部」とする)の接合強度を向上させると共に、仕口や接手の作業性を高めて施工期間を短縮化するものであった。
特開平11−256687号公報
しかしながら、前述の技術では、柱状の木部材の上下の両側面には、ボルトの両端のナットを着座させるためのナット座を、両側面をV字状に切削加工したり、両側面に直角三角柱状のナット座用部材を貼設したりして設ける必要がある。このため、使用者が構造体を下側から見上げた際、接合部の下側の側面の切削加工部やナット座用部材がそのまま露出した状態となっており、接合部の意匠性が大きく損なわれていた。
更に、木部材間の締結時に、両側面のうちの一方の側面のナット座でナットの回り止めをしながら他方の側面のナット座でボルトを回転したり、締結後に、意匠性向上の観点から、V字状のナット座に接着剤で埋木を埋設して表面と面一にしたりするには、木部材の上下面から作業を行う必要がある。このため、作業性は在来工法に比べると良好なものの充分とはいえず、施工時の作業性の更なる向上が求められている。
加えて、接合はボルト、ナットによる螺合締結によって行われるので、接合部に木部材の自重だけでなく地震、風等によって様々な方向から加力が作用すると、緩みが生じやすい。このため、施工後の時間の経過にともない接合強度が低下する恐れがある。
更に、特殊な長尺ボルトや、ナット座等の加工を要する。このため、部品コストや加工コストが増加していた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、簡単な構成でありながら安定した接合強度が確保でき、しかも、接合部の意匠性に優れると共に、施工時の作業性が良好で施工期間の一層の短縮が可能であり、部品コスト、加工コストも安価な、木部材の接合構造、接合方法、及びそれに使用する穴開け治具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の木部材の接合構造は、他の木部材に接合する第1接合面と第1接合面に略直交する直交側面との間に、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通する通し側挿着孔が形成される第1タイプ木部材と、互いに反対側にある側面対の一側面に、第1接合面が接合する第2接合面が設けられると共に、接合時に通し側挿着孔と同一直線上にあって、第2接合面から側面対の他側面に向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔が形成される第2タイプ木部材と、同一直線上の通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部に挿着され、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する直棒状の主連結体と、主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造と、通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造とを備えている。
そして、他の木部材に接合する第1接合面と第1接合面に略直交する直交側面との間に、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通する通し側挿着孔が形成される第1タイプ木部材と、互いに反対側にある側面対の一側面に、第1接合面が接合する第2接合面が設けられると共に、接合時に通し側挿着孔と同一直線上にあって、第2接合面から側面対の他側面に向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔が形成される第2タイプ木部材と、同一直線上の通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部に挿着され、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する直棒状の主連結体とを備えることによって、接合構造が在来工法よりも簡単な構成となるばかりでなく、施工時の作業性を一層向上させることができる。すなわち、従来のような蟻接ぎやホゾ接ぎ等の各種接手構造、あるいは金属製の接合具等を用いることなく、主連結体を通し側挿着孔から止め側挿着孔にかけて挿着するだけで木部材間を接合することができる。しかも、第1タイプ木部材の側面の直交側面(例えば上面)の側から通し側挿着孔に主連結体を打ち込むと、この主連結体は第2タイプ木部材の止め側挿着孔内の途中で止まりため、直交側面の反対面(例えば下面)の側については、締結時のナットの回り止めとボルトの回転や、締結後のV字状のナット座への埋木の埋設のような各種作業を行う必要がない。
更に、通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造を備えることによって、接合部の意匠性を大きく向上させることができる。すなわち、止め側挿着孔が袋孔状であるため第1タイプ木部材の特定の直交側面にしか孔口が露出しないことから、特定側から見て第1タイプ木部材の裏側にこの孔口を限定配置させる等することにより、主挿着孔部に主連結体を挿着した際に、たとえ使用者が構造体の特定側、例えば下側から見上げたりしても、全ての孔口はもちろんのこと、その内部に挿着された主連結体の端部までも確実に視認できないようにすることができる。
加えて、同一直線上の通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部に挿着され、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する直棒状の主連結体を備えることによって、安定した接合強度を低コストで確保することができる。すなわち、主挿着孔部に主連結体を打ち込むようにすることで、主連結体を主挿着孔部の内面に摩擦抵抗によって強固に嵌着させることができ、たとえ接合部に各木部材の自重だけでなく地震、風等によって様々な方向からの加力が作用しても、ボルト、ナットによる螺合締結に比べて緩みが生じにくく、施工後の時間が経過しても接合強度が大きく低下することがない。しかも、使用する部材は単純な形状の棒鋼等だけで済み、特殊な長尺ボルトやナット座用部材を使用したり、V字状の切削加工を行ったりすることがなく、部品コストや加工コストの低減も図ることができる。
更に、主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造を備えることによって、接合強度の安定性を更に高めることができる。すなわち、交差する主挿着孔部に主連結体を打ち込むようにすることで、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができ、施工後の時間経過に伴う接合強度の低下を一層抑制することができる。
また、第1タイプ木部材が、第2タイプ木部材の軸心を挟んで互いに反対側に配置され、第2タイプ木部材が、各第1タイプ木部材の第1接合面が接合する第2接合面を両側面にそれぞれ有する場合は、略水平に横架した各第2タイプ木部材の左右側面の両側から、第1タイプ木部材の木口を当接するようにして、第2タイプ木部材間を第1タイプ木部材によって連結支持することができる。これにより、例えば構造体において横架した梁間を2次梁によって連結支持する際の接合部に、簡単な構成でありながら安定した接合強度と優れた意匠性を付与することができる。
また、第2タイプ木部材の他側面から第2接合面を通り第1タイプ木部材の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状であり、主挿着孔部の傾斜の方向とは反対方向に傾斜する補助挿着孔部に挿着される補助連結体を備える場合は、補助挿着孔部に補助連結体を打ち込むようにすることで、接合部内に、互いに反対方向から接近し更には交差するようにして主連結体と補助連結体を挿着させることができる。これにより、例えば、構造体において、上下方向に延びる柱を梁によって連結支持する際の接合部で、主連結体を梁から柱に向かって斜め下方に傾斜配置すると同時に、補助連結体を梁から柱に向かって斜め上方に傾斜配置するため、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による上方への引き抜き力のような加力にも対応することができ、特に相対する方向からの加力に対する接合強度を高めることができる。
また、隠し構造が、特定側から見て視認不能な側面に孔口を配置する第1配置構成を有する場合は、特定側から見て第1タイプ木部材の裏面に全ての孔口を集中させると、第1タイプ木部材自体を、特定側から孔口への視線を遮る遮蔽物として機能させることができる。これにより、孔口のための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
また、隠し構造が、特定側から見て略平らな側面に孔口を配置する第2配置構成を有する場合は、特定側からの視線に平行な側面に全ての孔口を集中させると、孔口の縁部も特定側からはほとんど視認できないようにすることができる。これにより、孔口のための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
また、主挿着孔部を貫通する固定孔を形成し、固定孔にピン状のクロス連結体を挿着することにより、主挿着孔部に挿着された主連結体を、第1タイプ木部材、第2タイプ木部材の少なくとも一方に係止させる係止構造を備える場合は、主挿着孔部に交差する方向に固定孔を形成し、主連結体とクロス連結体を十字状等に交差配置することができる。これにより、主連結体を引き抜く方向に加力が作用しても、主連結体がクロス連結体を介して木部材に強固に係止され、引き抜き力に対しても接合強度を著しく高めることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の木部材の接合方法は、第1タイプ木部材を、他の木部材に接合する第1接合面と第1接合面に略直交する直交側面との間で、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通することにより、通し側挿着孔を形成すると共に、第2タイプ木部材を、互いに反対側にある側面対の一側面に設けた第2接合面から該側面対の他側面に向け、接合時に通し側挿着孔と同一となる直線上を途中まで穿孔することにより、袋穴状の止め側挿着孔を形成する第1工程と、第1タイプ木部材の第1接合面を第2タイプ木部材の第2接合面に当接して所定位置に保持すると共に、同一直線上の通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造と、通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造とを設ける第2工程と、直棒状の主連結体を主挿着孔部に挿着することにより、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する第3工程とを備えている。
そして、第1タイプ木部材を、他の木部材に接合する第1接合面と第1接合面に略直交する直交側面との間で、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通することにより、通し側挿着孔を形成すると共に、第2タイプ木部材を、互いに反対側にある側面対の一側面に設けた第2接合面から該側面対の他側面に向け、接合時に通し側挿着孔と同一となる直線上を途中まで穿孔することにより、袋穴状の止め側挿着孔を形成する第1工程と、第1タイプ木部材の第1接合面を第2タイプ木部材の第2接合面に当接して所定位置に保持する第2工程と、直棒状の主連結体を主挿着孔部に挿着することにより、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する第3工程とを備えることによって、接合構造が在来工法よりも簡単な構成となるばかりでなく、施工時の作業性を一層向上させることができる。すなわち、従来のような蟻接ぎやホゾ接ぎ等の各種接手構造、あるいは金属製の接合具等を用いることなく、主連結体を通し側挿着孔から止め側挿着孔にかけて挿着するだけで木部材間を接合することができる。しかも、第1タイプ木部材の側面の直交側面(例えば上面)の側から通し側挿着孔に主連結体を打ち込むと、この主連結体は第2タイプ木部材の止め側挿着孔内の途中で止まるため、直交側面の反対面(例えば下面)の側については、締結時のナットの回り止めとボルトの回転や、締結後のV字状のナット座への埋木の埋設のような各種作業を行う必要がない。
更に、第2工程において、通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造を設けることによって、接合部の意匠性を大きく向上させることができる。すなわち、止め側挿着孔が袋孔状であるため第1タイプ木部材の特定の直交側面にしか孔口が露出しないことから、特定側から見て第1タイプ木部材の裏側にこの孔口を限定配置させる等することにより、主挿着孔部に主連結体を挿着した際に、たとえ使用者が構造体の特定側、例えば下側から見上げたりしても、全ての孔口はもちろんのこと、その内部に挿着された主連結体の端部までも確実に視認できないようにすることができる。
加えて、第2工程において、同一直線上の通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造を設けることによって、接合強度の安定性を更に高めることができる。すなわち、交差する主挿着孔部に主連結体を打ち込むようにすることで、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができ、施工後の時間経過に伴う接合強度の低下を一層抑制することができる。
更に、第1接合面を第2接合面に当接して所定位置に保持した後、直棒状の主連結体を主挿着孔部に挿着することにより、第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する第3工程を備えることによって、安定した接合強度を低コストで確保することができる。すなわち、主挿着孔部に主連結体を打ち込むようにすることで、主連結体を主挿着孔部の内面に摩擦抵抗によって強固に嵌着させることができ、たとえ接合部に各木部材の自重だけでなく地震、風等によって様々な方向からの加力が作用しても、ボルト、ナットによる螺合締結に比べて緩みが生じにくく、施工後の時間が経過しても接合強度が大きく低下することがない。しかも、使用する部材は単純な形状の棒鋼等だけで済み、特殊な長尺ボルトやナット座用部材を使用したり、V字状の切削加工を行うことがなく、部品コストや加工コストの低減も図ることができる。
また、接合方法における隠し構造が、特定側から見て視認不能な側面に孔口を配置する第1配置構成を有する場合は、特定側から見て第1タイプ木部材の裏面に全ての孔口を集中させると、第1タイプ木部材自体を、特定側から孔口への視線を遮る遮蔽物として機能させることができる。これにより、孔口のための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
また、接合方法における隠し構造が、特定側から見て略平らな側面に孔口を配置する第2配置構成を有する場合は、特定側からの視線に平行な側面に全ての孔口を集中させると、孔口の縁部も特定側からはほとんど視認できないようにすることができる。これにより、孔口のための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の接合構造、接合方法に使用する穴開け治具は、柱状の木部材に着脱自在に外嵌する断面視L字状または断面視U字状の治具本体部と、治具本体部が外嵌された第1タイプ木部材で、他の木部材に接合する第1接合面と該第1接合面に略直交する直交側面との間を貫通する通し側挿着孔を通る所定直線上にあって、第1接合面を覆う治具本体部の第1側面から外方に突出する筒状の第1ガイド体、所定直線上にあって、直交側面を覆う治具本体部の第2側面から外方に突出する筒状の第2ガイド体、及び、治具本体部が外嵌された第2タイプ木部材で、互いに反対側にある側面対の一側面に設けた第2接合面から側面対の他側面に向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔を通り、第1接合面、第2接合面間の当接時に所定直線と一致する直線上にあって、第2接合面を覆う治具本体部の第3側面から外方に突出する筒状の第3ガイド体のうちの少なくとも一つを有するガイド部とを備えている。
これにより、本発明の接合構造、接合方法における加工コストの低減と施工時の作業性の向上を図ることができる。すなわち、主に、通し側挿着孔については第1ガイド体と第2ガイド体を使い、止め側挿着孔については第3ガイド体を使うことにより、各挿着孔を施工現場の組み立て状況に合わせて精度良く形成することができ、予めプレカット工場で加工しておく必要がない上、精度不良によって木部材を再加工することもない。
また、ガイド部が、第1側面と第2側面との交線方向に複数段形成される場合は、一回の穴開け治具の装着だけで、主挿着孔部が複数段の際の各挿着孔を一度に精度良く形成し、穴開け時間の短縮と再加工の防止を図ることができる。
また、ガイド部が、所定直線を避けるようにして交差する交差直線上にあって、治具本体部の側面から外方に突出する筒状の交差ガイド体を有する場合は、一回の穴開け治具の装着だけで、主挿着孔部が交差する際の各挿着孔を一度に精度良く形成し、穴開け時間の短縮と再加工の防止を図ることができる。
本発明に係わる木部材の接合構造、接合方法は、簡単な構成でありながら安定した接合強度が確保でき、しかも、接合部の意匠性に優れると共に、施工時の作業性が良好で施工期間の一層の短縮が可能であり、部品コスト、加工コストも安価なものとなっており、それに使用する穴開け治具は、構造や方法に要する挿着孔を正確かつ迅速に形成できるものとなっている。
本発明に係わる接合構造8を適用した接合部2を示す斜視図である。 接合部2の説明図であって、図2(a)は接合部2の側面一部断面図、図2(b)は接合部2の平面図である。 構造体の概略構成の説明図であって、図3(a)は構造体の部分側面図、図3(b)は構造体の部分平面図である。 接合部2Aの説明図であって、図4(a)は接合部2Aの側面一部断面図、図4(b)は接合部2Aの平面図である。 接合部2Bの説明図であって、図5(a)は接合部2Bの側面一部断面図、図5(b)は接合部2Bの平面図である。 接合部2Cの説明図であって、図6(a)は接合部2Cの側面一部断面図、図6(b)は接合部2Cの平面図である。 接合部2Dの説明図であって、図7(a)は接合部2Dの側面一部断面図、図7(b)は接合部2Dの平面図である。 接合部2Eの説明図であって、図8(a)は接合部2Eの側面一部断面図、図8(b)は接合部2Eの平面図である。 接合部2Fの説明図であって、図9(a)は接合部2Fの側面一部断面図、図9(b)は接合部2Fの平面図である。 接合部2Gの説明図であって、図10(a)は接合部2Gの側面一部断面図、図10(b)は接合部2Gの平面図である。 接合部2Hの説明図であって、図11(a)は接合部2Hの側面一部断面図、図11(b)は接合部2Hの平面図である。 接合部2Iの説明図であって、図12(a)は接合部2Iの側面一部断面図、図12(b)は接合部2Iの平面図である。 接合方法のフローチャートである、 接合部2用の穴開け治具の説明図であって、図14(a−1)(a−2)は、それぞれ穴開け治具71の正面図と平面図、図14(b−1)(b−2)は、それぞれ穴開け治具70の正面図と平面図である。 接合部2A用の穴開け治具の説明図であって、図15(a−1)(a−2)は、それぞれ穴開け治具75の正面図と平面図、図15(b−1)(b−2)は、それぞれ穴開け治具74の正面図と平面図である。 接合部2C用の穴開け治具の説明図であって、図16(a)(b)は、それぞれ穴開け治具80の正面図と平面図である。 接合部2G用の穴開け治具の説明図であって、図17(a−1)(a−2)は、それぞれ穴開け治具84の正面図と側面図、図17(b−1)(b−2)は、それぞれ穴開け治具85の正面図と平面図である。 接合部2I用の穴開け治具の説明図であって、図18(a)(b)は、それぞれ穴開け治具85を上下反転して装着した場合の正面図と側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、図1の矢印Tで示す方向を上方とし、矢印Fで示す方向を前方とし、矢印Lで示す方向を左方とし、以下で述べる各部の位置や方向等はこの上方、前方、左方を基準とするものである。
まず、本発明に係わる接合構造8を適用した接合部2と、それにより組み上げられた構造体1について、図1乃至図3により説明する。
図3に示すように、各種構造物の骨組みとなる構造体1は、左右方向に互いに平行に並設した第2タイプ木部材である受け梁4の左右の両側面間を、第1タイプ木部材である2次梁3を介し連結する等して構成される。
なお、各接合部2における接合構造8は、2次梁3の軸心5と受け梁4の軸心6との交点を通る鉛直軸7を中心に回転対称の関係にある左右の接合構造8L、8Rから構成されている。そして、両接合構造8L、8Rは同様な構造であるため、以下の説明では、右側の右接合構造8Rを中心に説明し、左側の左接合構造8Lについては繰り返しとなる説明については省略する。
図1、図2に示すように、受け梁4の軸心6を挟んで左右両側には、左右の2次梁3、3が、受け梁4の軸心6と直交する同一の軸心5上で、互いに反対側に配置されている。そして、いずれの2次梁3、3も、断面視略正方形の木製の角材であって、本実施例では、その軸心5に直交する木口面が、第1接合面3aとなり、軸心5に平行な外周の4側面のうちの上面が、この第1接合面3aに略直交する直交側面3bとなっている。
そして、右接合構造8Rでは、これら第1接合面3aから直交側面3bとの間には、軸心5の方向に対し所定の傾斜角度9で受け梁4に向かって下方に傾斜して貫通する通し側挿着孔10が、互いに平行に前後に形成されている。この傾斜角度9は、本実施の形態では30度や45度に設定しているが、これらに限定されるものではなく、接合構造に合わせて適宜な角度に設定が可能である。
受け梁4は、上下方向に長い断面視略長方形の木製の角材であって、本実施例では、その軸心6に平行な外周の4側面のうちで互いに反対側にある左右の側面対の一側面である右側面4cに、第1接合面3aが当接する部分が、第2接合面4aとなっている。
そして、この第2接合面4aから、左右の側面対の他側面である左側面4bに向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔11が、互いに平行に前後に形成されている。しかも、この止め側挿着孔11と前述の通し側挿着孔10とは、共通の孔軸心13上に形成されている。
以上のようにして、同一直線である孔軸心13上に形成された通し側挿着孔10と止め側挿着孔11から成る主挿着孔部12を設け、この主挿着孔部12を、軸心5の方向に対し所定の傾斜角度9で受け梁4に向かって下方に傾斜する傾斜姿勢により、互いに平行に前後に配置した上で、各主挿着孔部12内に、主連結体である直棒状のロックピン14を、ハンマー等を使用して直交側面3b側から打ち込んで挿着することにより、第1タイプ木部材である2次梁3と、第2タイプ木部材である受け梁4間を連結することができる。
このロックピン14は、通常は、普通鋼やステンレス鋼等の金属を使用するが、構造物の荷重や地震、風等による様々な加力に耐えうる材料であればよく、特に限定されるものではない。そして、このロックピン14の直径は、各主挿着孔部12の内径よりやや大径となるように形成されており、これにより、ロックピン14は、打ち込むことで各主挿着孔部12内に強固に固定できるようにしている。
更に、ロックピン14の長さは、ロックピン14の先端14bが主挿着孔部12の孔底12bに当接したところで、ロックピン14の基端14aが、主挿着孔部12の孔口12aから突出することなく、孔口12aを通して上側から視認もできない位置に止まるような長さに、設定されている。
これにより、従来のような蟻接ぎやホゾ接ぎ等の各種接手構造、あるいは金属製の接合具等を用いることなく、ロックピン14を通し側挿着孔10から止め側挿着孔11にかけて挿着するだけで木部材間を接合することができる。しかも、2次梁3の側面の直交側面3b(本実施例では上面)の側から通し側挿着孔10にロックピン14を打ち込むと、このロックピン14は受け梁4の止め側挿着孔11内で止まりため、直交側面3bの反対面(本実施例では下面)の側については、従来のような、締結時のナットの回り止めとボルトの回転や、締結後のV字状のナット座への埋木の埋設のような各種作業を行う必要がない。
更に、主挿着孔部12にロックピン14を打ち込むようにすることで、ロックピン14を主挿着孔部12の内面に摩擦抵抗によって強固に嵌着させることができ、たとえ接合部2に各木部材の自重だけでなく地震、風等によって様々な方向からの加力が作用しても、ボルト、ナットによる螺合締結に比べて緩みが生じにくく、施工後の時間が経過しても接合強度が大きく低下することがない。しかも、使用する部材は単純な形状の棒鋼等だけで済み、特殊な長尺ボルトやナット座用部材を使用したり、V字状の切削加工を行ったりすることがなく、部品コストや加工コストの低減も図ることができる。
また、図1、図2に示すように、前述の如く、接合構造8は、右接合構造8Rと、鉛直軸7を中心に右接合構造8Rを回転して重なる回転対称の関係にある、詳しくは180度水平回転させて重なる左接合構造8Lとから構成されている。
そして、各主挿着孔部12は、反対側から鉛直軸7に接近し通過するようにして、左右の主挿着孔部12同士が互いを避けるように交差する交差構造15を有し、右接合構造8Rの前後の主挿着孔部12、12と、左接合構造8Lの前後の主挿着孔部12、12とが、平面視では重なることなく、正面視では、受け梁4の下半部内にて交差するようにしている。
これにより、このようにして交差する各主挿着孔部12にロックピン14を打ち込むようにすることで、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができ、施工後の時間経過に伴う接合強度の低下を一層抑制することができる。
更に、接合構造8では、前述のように、2次梁3が、受け梁4の軸心6を挟んで互いに反対側に配置されると共に、この受け梁4には、左右の2次梁3の第1接合面3a、3aが接合する第2接合面4aが、左右側面4b、4cにそれぞれ設けられている。
これにより、略水平に横架した各受け梁4の左右側面4b、4cの両側から、2次梁3の木口を当接するようにして、受け梁4間を2次梁3によって連結支持することができ、例えば構造体において横架した梁間を2次梁3によって連結支持する際の接合部に、簡単な構成でありながら安定した接合強度と優れた意匠性を付与することができる。
また、図1乃至図3に示すように、左右の接合構造8L、8Rのいずれの主挿着孔部12においても、その孔口12aは、全て、各2次梁3の直交側面3bに開口されている。
前述の如く、この直交側面3bは2次梁3の上面であることから、接合部2が視認位置よりも高所に配置されている場合、下側から見上げると、2次梁3の裏側にある直交側面3bのみに全ての孔口12aが配置されることとなり、特定側から見て視認不能な側面である直交側面3bに孔口12aを配置する第1配置構成41が形成される。
これにより、特定側、接合部2では下側から見て、2次梁3の裏面に全ての孔口12aが集中させると、2次梁3自体を、下側から孔口12aへの視線30a、30b、30c等を遮る遮蔽物として機能させることができ、孔口12aのための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造2中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
更に、このような第1配置構成41等によって、孔口12aを特定側から見て視認不能とする隠し構造65を形成することができ、主挿着孔部12にロックピン14を挿着した際に、たとえ使用者が構造体の特定側、例えば下側から見上げたりしても、全ての孔口12aはもちろんのこと、その内部に挿着されたロックピン14の基端14aまでも、確実に視認できないようにすることができる。
次に、前述した接合構造8の別形態等について、図4乃至図12により説明する。
図4に示す接合構造21は、前述の接合構造8のように傾斜姿勢で互いに平行に前後に配置する主挿着孔部16に加え、この主挿着孔部16の直上方にも、略同じ傾斜姿勢で互いに平行に前後に主挿着孔部17を配置することにより、接合部2の更なる接合強度の増加と安定性の向上を図ったものである。
この接合構造21を有する接合部2Aにおいても、前述の接合部2と同様に、受け梁44の軸心6aを挟んで左右両側に、左右の2次梁43、43が、受け梁44の軸心6aと直交する同一の軸心5a上で、互いに反対側に配置されており、この軸心5aに直交する、2次梁43、43の木口面である第1接合面43aが、受け梁44の左右の側面44b、44cの第2接合面44aに当接されている。
そして、主挿着孔部16に加え主挿着孔部17にも、ロックピン14を直交側面43b側から打ち込んで挿着することにより、2次梁43と受け梁44間には、前述の接合構造8の倍の8本のロックピン14が介設されることとなる。
これにより、接合構造21による接合強度を前述の接合構造8に比べて著しく高め、2次梁43と受け梁44間をより強固に連結することができる。
更に、前述の接合部2とは異なり、受け梁44だけでなく2次梁43、43にも、上下方向に長い断面視略長方形の木製の角材が使用されており、第1接合面43aの上下間隔は、前述の第1接合面3aよりも大きく設定されている。
これにより、本接合構造21のように上下方向に主挿着孔部16、17を複数段形成する場合であっても、下段の主挿着孔部16の途中が切れて下方に開口することがなく、使用者が接合部2Aを下側から見上げても、全ての孔口16a、17aやロックピン14の基端14aは視認できず、しかも主挿着孔部16、17やロックピン14の途中部が下方に露出することもなく、接合部2Aの意匠性を良好に保つことができる。
また、図5に示す接合構造22は、前述の接合構造21のように、略同じ傾斜姿勢の主挿着孔部16、17を互いに平行に前後と上下に配置したものに、これら主挿着孔部16、17の傾斜の方向とは反対方向、本実施例の場合、軸心5bの方向に対し所定の傾斜角度20で柱19に向かって上方に傾斜する傾斜姿勢とした補助挿着孔部31を追加配置することにより、接合部2Aの更なる接合強度の増加と安定性の向上を図ったものである。
この接合構造22を有する接合部2Bにおいては、前述の接合部2、2Aとは異なり、上下方向に延びる柱19の軸心59を挟んで左右両側に、左右の梁18、18が、柱19の軸心59と直交する同一の軸心5b上で、互いに反対側に配置されており、この軸心5bに直交する梁18、18の木口面である第1接合面18aが、柱19の左右の側面19b、19cの第2接合面19aに当接されている。
そして、前述の補助挿着孔部31のうちの一方は、柱19で左の側面19bから右の第2接合面19aを通り右の梁18の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状に形成され、他方の補助挿着孔部31は、一方の補助挿着孔部31の後側に、柱19で右の側面19cから左の第2接合面19aを通り左の梁18の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状に形成されると共に、両補助挿着孔部31、31は、平面視では重なることなく、正面視では、柱19内にて交差するようにしている。
これにより、前述の主挿着孔部16、17にロックピン14を梁18の直交側面18b側から打ち込んで挿着し、梁18と柱19間に8本のロックピン14を介設した上に、補助挿着孔部31に補助ロックピン32を柱19の左右の両側面19b、19cから打ち込んで挿着し、梁18と柱19間に2本の補助ロックピン32を新たに介設することができる。
つまり、接合部2B内に、互いに反対方向から接近し更には交差するようにして、ロックピン14と補助ロックピン32を挿着させることができ、例えば本実施例のように、構造体において上下方向に延びる柱19を梁18によって連結支持する際に、ロックピン14を梁18から柱19に向かって斜め下方に傾斜配置すると同時に、補助ロックピン32を梁18から柱19に向かって斜め上方に傾斜配置することで、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による上方への引き抜き力のような加力にも対応することができ、特に相対する方向からの加力に対する接合強度を高めることができる。
また、図6に示す接合構造23は、前述の接合構造8を適用することで、略同じ断面形状の梁33、34の木口面同士の突き合わせによる接合を可能としたものである。
この接合構造23を有する接合部2Cにおいては、略同じ断面形状の左右の梁33、34が、同一の軸心5c上で、対向する木口面である各接合面33a、34aを互いに突き当てるようにして、当接されている。
そして、前述の接合構造8と同様、右の梁33で、接合面33a(第1接合面に相当)に直交する上面の直交側面33bから、接合面33aを通り、更に左の梁34で、接合面34a(第2接合面に相当)から、接合面34aと反対側にある左端面34bに至る途中までに、主挿着孔部35が形成される。同様に、左の梁34で、接合面34a(第1接合面に相当)に直交する上面の直交側面34cから、接合面34aを通り、更に右の梁33で、接合面33a(第2接合面に相当)から、接合面33aと反対側にある右端面33cに至る途中までに、主挿着孔部36が形成される。
これらの主挿着孔部35、36のいずれも、前述の接合構造8と同様、軸心5cの方向に対し所定の傾斜角度で接合面33a、34aに向かって下方に傾斜する傾斜姿勢により、互いを避けるようにして交差すると共に、この一対の主挿着孔部35、36は、互いに平行に前後に形成されて二対となっている。ただし、主挿着孔部35、36は、接合構造8とは異なり、正面視では、梁33、34の内部ではなく接合面33a、34aにて交差するようにしている。
これにより、交差する主挿着孔部35、36に、それぞれ、直交側面33b、34c側からロックピン14を打ち込むようにすることで、突き合わせによる接合においても、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができる。また、主挿着孔部35、36の孔口35a、36aは、全て、梁33、34の上面である直交側面33b、34cに開口されているため、下側から見て視認不能となっている。
また、図7に示す接合構造24は、前述の接合構造23のように、略同じ断面形状の梁33、34の木口面同士を突き合わせたものに、ロックピン38を梁33や梁34に係止させる係止構造37を追加することにより、引き抜き力に対する接合強度を著しく高めたものである。
この接合構造24を有する接合部2Dにおいても、前述の接合部2Cと同様に、略同じ断面形状の左右の梁33、34が、同一の軸心5c上で対向する接合面33a、34aを互いに突き当てるようにして、当接されている。ただし、前述の接合部2Cとは異なり、主挿着孔部35、36は一対のみ形成されている。
そして、これらの主挿着孔部35、36と交差する方向に、本実施例では後側面33d、34dから前方に向けて途中で行き止まる袋穴状の固定孔39が、主挿着孔部35、36を貫通するようにして形成されている。
更に、主挿着孔部35、36に、それぞれ、直交側面33b、34c側からロックピン14を打ち込んで挿着した上に、各固定孔39には、後側面33d、34dから、ピン状のクロス連結体であるクロスピン45を打ち込んで挿着する。
これにより、このクロスピン45を、固定孔39の前後途中部において、ロックピン14で軸心に直交方向に穿孔された連結孔38a、38b、38c、38dに嵌挿させることで、ロックピン14とクロスピン45を略十字状に交差配置し、ロックピン14を引き抜く方向、例えば軸心5cの方向に加力が作用する場合に、ロックピン14を、クロスピン45を介して梁33、34に強固に係止しておくことができる。
また、図8に示す接合構造25は、前述の接合構造22の補助挿着孔部31の配置構成を利用して、互いに反対方向から接近し更には交差するようにしてピンを挿着したものに、接合構造24の係止構造37を利用して、ピンを梁18や柱19に係止させる係止構造37Aを追加したものである。
この接合構造25を有する接合部2Eにおいても、前述の接合部2Bと同様に、上下方向に延びる柱19の軸心59を挟んで左右両側に、左右の梁18、18が、柱19の軸心59と直交する同一の軸心5b上で、互いに反対側に配置されており、この軸心5bに直交する梁18、18の木口面である第1接合面18aが、柱19の左右の側面19b、19cの第2接合面19aに当接されている。ただし、前述の主挿着孔部16、17は配置されておらず、補助挿着孔部31と同様な配置の上側の補助挿着孔部46と、この補助挿着孔部46を前後方向軸40を中心に180度回転させた補助挿着孔部47とが形成されているため、これまで説明してきた主挿着孔部の基本的な配置構成は備えておらず、接合構造8の別形態とはいえないものの、引き抜き力に対し同様に高い接合強度を有している。
詳しくは、補助挿着孔部46のうちの一方は、柱19で右の側面19cから左の第2接合面19aを通り左の梁18の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状に形成され、他方の補助挿着孔部46は、一方の補助挿着孔部46の後側に、柱19で左の側面19bから右の第2接合面19aを通り右の梁18の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状に形成されると共に、両補助挿着孔部46、46は、平面視で重なることなく、正面視では、柱19内にて交差するようにしている。そして、これらの両補助挿着孔部46、46を、軸心5bを中心に上下反転した位置に、両補助挿着孔部47、47が形成され、両補助挿着孔部46、46と両補助挿着孔部47、47とは、それぞれの孔底46bと孔底47bの近傍において、平面視では重なることなく、正面視では交差するようにしている。
そして、これらの補助挿着孔部46、47に交差する方向に、本実施例でも梁18の後側面18cや柱19の後側面19dから前方に向けて途中で行き止まる袋穴状の固定孔48が、補助挿着孔部46、47を貫通するようにして形成されている。
更に、補助挿着孔部46、47に、柱19の左右の側面19b、19c側から補助ロックピン51を打ち込んで挿着した上に、各固定孔48には、後側面18c、19dからクロスピン45を打ち込んで挿着する。
これにより、このクロスピン45を、固定孔48の前後途中部において、補助ロックピン51で軸心に直交方向に穿孔された連結孔51a、51b、51c、51dに嵌挿させることで、補助ロックピン51とクロスピン45を略十字状に交差配置し、補助ロックピン51を引き抜く方向、例えば軸心5bの方向に加力が作用する場合に、補助ロックピン51を、クロスピン45を介して梁18や柱19に強固に係止しておくことができる。
加えて、このような接合構造25においては、補助挿着孔部46、47の孔口46a、47aは、全て、柱19の左右の側面19b、19cに開口されている。
従って、接合構造25による接合部2Eが視認位置よりも高所に配置されている場合、下側から見上げると、略平らな側面19b、19cのみに全ての孔口46a、47aが配置されることとなり、特定側から見て略平らな側面19b、19cに孔口46a、47aを配置する第2配置構成42が、隠し構造65として形成されている。
これにより、特定側、接合部2Eでは下側から見て、視線に平行な側面に全ての孔口46a、47aが集中させると、孔口46a、47aの縁部も下側からはほとんど視認できないようにすることができ、孔口46a、47aのための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造25中に別途に設ける必要がなく、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
また、図9に示す接合構造26は、前述の接合構造23を利用することで、接合部2、2A、2B、2Eとは異なり梁の一側面のみに他の梁の木口を当接する接合を可能としたものである。
この接合構造26を有する接合部2Fにおいては、前後方向の軸心6b上に配置された梁52の左側に、前述の梁34が、この軸心6bと直交する軸心5c上に配置されると共に、梁34の右の木口面である接合面34aが、梁52の左側面52cの接合面52aに左方から当接されている。
そして、右の梁52で、接合面52aと反対側の右側面52dから、接合面52aを通り、更に左の梁34で、接合面34aから、接合面34aと反対側にある左端面34bに至る途中までに、主挿着孔部53が形成される。同様に、左の梁34で、接合面34a(第1接合面に相当)に直交する上面の直交側面34cからは、接合面34aを通り、更に右の梁52で、接合面52a(第2接合面に相当)から、接合面52aと反対側にある右側面52dに至る途中までに、主挿着孔部54が形成される。
これらの主挿着孔部53、54のいずれも、前述の接合構造8と同様、軸心5cの方向に対し所定の傾斜角度で接合面34a、52aに向かって下方に傾斜する傾斜姿勢により、互いを避けるようにして交差すると共に、この一対の主挿着孔部53、54は、互いに平行に前後に形成されて二対となっている。
これにより、交差する主挿着孔部53、54に、それぞれ、右側面52d、直交側面34c側からロックピン14を打ち込むようにすることで、梁の一側面のみに他の梁の木口を当接する接合においても、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができる。
更に、このような接合構造26においては、主挿着孔部53の孔口53aは、梁52の右側面52dに開口され、主挿着孔部54の孔口54aは、梁34の上面の直交側面34cに開口されている。
従って、接合構造26による接合部2Fが視認位置よりも高所に配置されている場合、下側から見上げると、孔口53aは、略平らな右側面52dに配置され、孔口54aは、梁34の裏側にある直交側面34cに配置されることとなる。
これにより、前述した配置構成41、42が同時に形成され、いずれの孔口53a、54aも下側からはほとんど視認できないようにすることができ、孔口53a、54aのための遮蔽物や遮蔽構造を接合構造26中に別途に設ける必要がなく、接合構造26においても、部品コストや加工コストの更なる低減や、施工時の作業性の一層の向上を図ることができる。
また、図10に示す接合構造27は、前述の接合構造8を適用することで、これまで説明した接合構造8、21乃至26とは異なり、梁の側面に他の木部材を側方からではなく上方向から当接する接合を可能としたものである。
この接合構造27を有する接合部2Gにおいては、左右方向の軸心5d上に配置された梁56の上側に、束55が、この軸心5dと直交する軸心59a上に配置されると共に、束55の下の木口面である第1接合面55aが、梁56の上面56cの第2接合面56aに上方から当接されている。
そして、束55で、第1接合面55aに直交する右側面の直交側面55bから、第1接合面55aを通り、更に梁56で、第2接合面56aから、接合面56aと反対側にある下面56bに至る途中までに、主挿着孔部57が形成される。同様に、束55で、第1接合面55aに直交する左側面の直交側面55cからも、第1接合面55aを通り、更に梁56で、第2接合面56aから、接合面56aと反対側にある下面56bに至る途中までに、主挿着孔部58が形成される。
これらの主挿着孔部57、58のいずれも、軸心5dの方向に対し所定の傾斜角度で接合面55a、56aに向かって下方に傾斜する傾斜姿勢により、互いを避けるようにして交差すると共に、この一対の主挿着孔部57、58は、互いに平行に前後に形成されて二対となっている。
これにより、交差する主挿着孔部57、58に、それぞれ、左右の直交側面55b、55c側からロックピン14を打ち込むようにすることで、梁の側面に他の木部材を側方からではなく上方向から当接する接合においても、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができる。
更に、このような接合構造27においては、主挿着孔部57、58の孔口57a、58aは、束55の左右の側面である直交側面55b、55cに開口されている。
これにより、下側から見て、視線に平行な側面に全ての孔口57a、58aが集中させると、孔口57a、58aの縁部も下側からはほとんど視認できないようにすることができる。
また、図11に示す接合構造28も、前述の接合構造27と同様に、梁の側面に他の木部材を側方からではなく上方から当接する接合を可能としたものであり、当接する木部材が、上下方向に立設する束55ではなく前後方向に延びる桁60の場合である。
この接合構造28を有する接合部2Hにおいては、左右方向の軸心5d上に配置された梁56の上側に、桁60の前部が、この軸心5dと直交する軸心6c上に配置されると共に、桁60の前端部の下面の第1接合面60aが、梁56の上面56cの第2接合面56aに上方から当接されている。
そして、接合構造27と同様にして、主挿着孔部57、58が、互いを避けるようにして交差すると共に、この一対の主挿着孔部57、58は、互いに平行に前後に形成されて二対となっており、それぞれに、左右の直交側面60b、60c側からロックピン14を打ち込むようにすることで、梁56と桁60との組み合わせにおいても、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができる。また、主挿着孔部57、58の孔口57a、58aは、全て、視線に平行な側面である直交側面55b、55cに開口されているため、下側から見て視認不能となっている。
また、図12に示す接合構造29は、傾斜姿勢の梁の側面に他の木部材を下方から当接する接合を可能としたものである。
この接合構造29を有する接合部2Iにおいては、左斜め上方に傾斜した軸心5e上に配置された梁62の下側に、柱61が、この軸心5eから垂下される軸心59b上に配置されると共に、柱61の上の木口面である第1接合面61aが、梁62の下面62cで正面視L字状の切欠き62c1に形成された平坦な第2接合面62aに下方から当接されている。
そして、柱61で第1接合面61aに直交する左側面の直交側面61bから、第1接合面61aを通り、更に梁62で第2接合面62aから、この第2接合面62aと反対側にある上面62bに至る途中までに、主挿着孔部63が形成される。同様に、柱61で第1接合面61aに直交する右側面の直交側面61cからも、第1接合面61aを通り、更に梁62で第2接合面62aから、上面62bに至る途中までに、主挿着孔部64が形成される。
これらの主挿着孔部63、64のいずれも、軸心59bの方向に対し所定の傾斜角度で接合面61a、62aに向かって上方に傾斜する傾斜姿勢により、互いを避けるようにして交差すると共に、この一対の主挿着孔部63、64は、互いに平行に前後に形成されて二対となっている。
これにより、交差する主挿着孔部63、64に、それぞれ、左右の直交側面61b、61c側からロックピン14を打ち込むようにすることで、傾斜姿勢の梁の側面に他の木部材を下方から当接する接合においても、木部材の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができる。
更に、このような接合構造29においても、主挿着孔部63、64の孔口63a、64aは、柱61の左右の側面である直交側面61b、61cに開口されている。
これにより、下側から見て、視線に平行な側面に全ての孔口63a、64aが集中させると、孔口63a、64aの縁部も下側からはほとんど視認できないようにすることができる。
次に、以上のような接合構造8、21乃至29の接合方法について、接合構造8の場合を例に、図1乃至図3、図13により説明する。
初めに、2次梁3を、第1接合面3aと直交側面3bとの間で、軸心5の方向に対し所定の傾斜角度9で傾斜して貫通することにより、通し側挿着孔10を形成する。同時に、受け梁4を、第2接合面4aから左側面4bに向け、孔軸心13上を途中まで穿孔することにより、袋穴状の止め側挿着孔11を形成する(第1工程S1)。
これにより、従来のような蟻接ぎやホゾ接ぎ等の各種接手構造、あるいは金属製の接合具等を用いることなく、ロックピン14を通し側挿着孔10から止め側挿着孔11にかけて挿着するだけで、2次梁3、受け梁4間を接合することができる
更に、2次梁3の上面の側から通し側挿着孔10にロックピン14を打ち込むと、このロックピン14は受け梁4の止め側挿着孔11内の途中で止まるため、下面の側については、締結時のナットの回り止めとボルトの回転や、締結後のV字状のナット座への埋木の埋設のような各種作業を行う必要がない。
続いて、2次梁3の第1接合面3aを受け梁4の第2接合面4aに当接して所定位置に保持すると共に、同一直線上の通し側挿着孔10と止め側挿着孔11から成る主挿着孔部12同士が互いを避けるように交差する交差構造15と、通し側挿着孔10で直交側面3bに開口される孔口12aを特定側(本実施例では下側)から見て視認不能とする第1配置構成41を隠し構造65として設ける(第2工程S2)。
これにより、交差構造15を設けることによって、交差する主挿着孔部12にロックピン14を打ち込むようにすることで、2次梁3、受け梁4の自重による剪断力のような下方への剪断力だけでなく、地震、風等による様々な方向からの加力、例えば引き抜き力に対しても接合強度を高めることができ、施工後の時間経過に伴う接合強度の低下を一層抑制することができる。
更に、隠し構造65を設けることによって、止め側挿着孔11が袋孔状であるため上面の直交側面3bにしか孔口12aが露出しないことから、例えば下側から見上げたりしても、全ての孔口12aはもちろんのこと、その内部に挿着されたロックピン14の基端14aまでも確実に視認できないようにすることができる。
その後、直棒状のロックピン14を主挿着孔部12に挿着することにより、2次梁3と受け梁4との間を連結する(第3工程S3)。
これにより、主挿着孔部12にロックピン14を打ち込むようにすることで、ロックピン14を主挿着孔部12内面に摩擦抵抗によって強固に嵌着させることができ、たとえ接合部2に2次梁3、受け梁4の自重だけでなく地震、風等によって様々な方向からの加力が作用しても、ボルト、ナットによる螺合締結に比べて緩みが生じにくく、施工後の時間が経過しても接合強度が大きく低下することがない。しかも、使用する部材は単純な形状の棒鋼等だけで済み、特殊な長尺ボルトやナット座用部材を使用したり、V字状の切削加工を行うことがなく、部品コストや加工コストの低減も図ることができる。
次に、本発明の接合構造8、21乃至29、接合方法に使用する穴開け治具について、図2、図4、図6、図10、図12、図14乃至図18により説明する。
図14に示す穴開け治具70、71は、図2において、それぞれ、接合部2を構成する2次梁3に通し側挿着孔10を形成し、受け梁4に止め側挿着孔11を穿孔するものである。
このうちの穴開け治具70は、2次梁3の第1接合面3a、直交側面3b、及び後側面3cに着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部70aと、治具本体部70aにおいて直交側面3bと第1接合面3aとの間を通る所定直線の前述の孔軸心13上にあるガイド部72とを備えている。
そして、このガイド部72は、第1接合面3aを覆う治具本体部70aの第1側面である右側面70a1から外方に突出する筒状の第1ガイド体70bと、同じ孔軸心13上にあって、直交側面3bを覆う治具本体部70aの第2側面である上面70a2から外方に突出する筒状の第2ガイド体70cとを有すると共に、この一対の第1ガイド体70bと第2ガイド体70cは、互いに平行に前後に配置されている。
このような穴開け治具70を2次梁3の木口面近くに外嵌した上で、上方から第2ガイド体70c内に図示せぬドリル等の穿孔具を挿入し、対向する第1ガイド体70bに向かって穿孔することにより、通し側挿着孔10を形成することができる。
穴開け治具71は、受け梁4の第2接合面4aから上面4dにかけて着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部71aと、治具本体部71aで孔軸心13上にあるガイド体71bから成るガイド部73とを備えている。
そして、このガイド部73は、同じ孔軸心13上にあって、第2接合面4aを覆う治具本体部71aの第3側面である左側面71a1から外方に突出する筒状の第3ガイド体71bのみから構成されると共に、この第3ガイド体71bも、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具71を受け梁4の途中部で第2接合面4aから上面4dにかけて外嵌した上で、左右側方からガイド体70b内に図示せぬドリル等の穿孔具を挿入し、第2接合面4aに対向する左右の側面4b、4cのいずれかに向かって途中で行き止まるように穿孔することにより、止め側挿着孔11を形成することができる。
これにより、主に、通し側挿着孔10については第1ガイド体70bと第2ガイド体70cを使い、止め側挿着孔11については第3ガイド体71bを使うことにより、各挿着孔10、11を施工現場の組み立て状況に合わせて精度良く形成することができ、予めプレカット工場で加工しておく必要がない上、精度不良によって木部材を再加工することもない。
また、図15に示す穴開け治具74は、図4の接合部2Aにおいて、2次梁43に、主挿着孔部16、17における通し側挿着孔の部分16b、17bを形成し、穴開け治具75は、受け梁44に、主挿着孔部16、17における止め側挿着孔の部分16c、17cを形成するものである。
このうちの穴開け治具74は、2次梁43の第1接合面43a、直交側面43b、及び後側面43cに着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部74aと、治具本体部74aにおいて所定直線である主挿着孔部16、17の各孔軸心78、79上にあるガイド部76とを備えている。
そして、このガイド部76は、第1接合面43aを覆う治具本体部74aの第1側面である右側面74a1から外方に突出する筒状の第1ガイド体74b、74dと、同じ孔軸心78、79上にあって、直交側面43bを覆う治具本体部74aの第2側面である上面74a2から外方に突出する筒状の第2ガイド体74c、74eとを有すると共に、これら二対の第1ガイド体74bと第2ガイド体74c、第1ガイド体74dと第2ガイド体74eは、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具74を2次梁43の木口面近くに外嵌した上で、上方から第2ガイド体74c、74e内に穿孔具を挿入し、対向する第1ガイド体74b、74dに向かって穿孔することにより、通し側挿着孔の部分16b、17bを形成することができる。
これにより、ガイド部76が、第1側面である右側面74a1と第2側面である上面74a2との交線方向に複数段、本実施例では前後方向に二段形成される場合は、一回の穴開け治具74の装着だけで、主挿着孔部16、17が複数段の際の通し側挿着孔の部分16b、17bを一度に精度良く形成し、穴開け時間の短縮と再加工の防止を図ることができる。
穴開け治具75は、受け梁44の第2接合面44aから上面44dにかけて着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部75aと、治具本体部75aで孔軸心78、79上にあるガイド部77とを備えている。
そして、このガイド部77は、それぞれ、同じ孔軸心78、79上にあって、第2接合面44aを覆う治具本体部75aの第3側面である左側面75a1から外方に突出する筒状の第3ガイド体75b、75cのみから構成されると共に、この第3ガイド体75b、75cも、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具75を受け梁44の途中部で第2接合面44aから上面44dにかけて外嵌した上で、左右側方からガイド体75b、75c内に穿孔具を挿入し、左右の側面44b、44cのいずれかに向かって途中で行き止まるように穿孔することにより、止め側挿着孔の部分16c、17cを形成することができる。
また、図16に示す穴開け治具80は、図6の接合部2Cにおいて、梁33、34に、主挿着孔部35、36における通し側挿着孔の部分35b、36bと止め側挿着孔の部分35c、36cを形成するものである。
この穴開け治具80は、梁33、34の第1接合面33a、34a等に着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部80aと、治具本体部80aにおいて所定直線である主挿着孔部35、36の各孔軸心82、83上にあるガイド部81とを備えている。
そして、このガイド部81は、接合面34aを覆う治具本体部80aの第1側面である右側面80a1から外方に突出する筒状の第1ガイド体80bと、同じ孔軸心83上にあって、直交側面34cを覆う治具本体部80aの第2側面である上面80a2から外方に突出する筒状の第2ガイド体80cとを有すると共に、これら一対の第1ガイド体80bと第2ガイド体80cは、互いに平行に、前後に形成されている。加えて、第1ガイド体80bの直前には、正面視で第1ガイド体80bに交差するように、右側面80a1から外方に突出する交差ガイド部材80dが、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具80を梁33、34の木口面近くに外嵌した上で、上方から第2ガイド体80c内に穿孔具を挿入し、対向する第1ガイド体80bに向かって穿孔することにより、通し側挿着孔の部分35b、36bを形成することができる。加えて、右方から交差ガイド体80d内に穿孔具を挿入し、穿孔途中で行き止まるように穿孔することにより、止め側挿着孔の部分35c、36cを形成することができる。
これにより、ガイド部88は、所定直線である孔軸心86(または87)を避けるようにして交差する交差直線である孔軸心87(または86)上にあって、治具本体部84aの側面である左右の側面84a1、84a3から外方に突出する筒状の交差ガイド体84d、84e(または84b、84c)を有する場合は、一回の穴開け治具84の装着だけで、主挿着孔部57、58が交差する際の各挿着孔の部分57b、58bを一度に精度良く形成し、穴開け時間の短縮と再加工の防止を図ることができる。
また、図17に示す穴開け治具84は、図10の接合部2Gにおいて、束55に、主挿着孔部57、58における通し側挿着孔の部分57b、58bを形成し、穴開け治具85は、梁56に、主挿着孔部57、58における止め側挿着孔の部分57c、58cを形成するものである。
このうちの穴開け治具84は、束55の第1接合面55aに着脱自在に外嵌する断面視U字状の治具本体部84aと、治具本体部84aにおいて所定直線である主挿着孔部57、58の各孔軸心86、87上にあるガイド部88とを備えている。
そして、このガイド部88は、第1接合面55aを覆う治具本体部84aの第1側面である下面84a1から左斜め下方に突出する筒状の第1ガイド体84bと、同じ孔軸心86上にあって、直交側面55bを覆う治具本体部84aの第2側面である右側面84a2から外方に突出する筒状の第2ガイド体84cとを有すると共に、この一対の第1ガイド体84bと第2ガイド体84cは、互いに平行に前後に形成されている。更に、第1側面である下面84a1から右斜め下方に突出する筒状の第1ガイド体84dと、同じ孔軸心87上にあって、直交側面55cを覆う治具本体部84aの第2側面である左側面84a3から外方に突出する筒状の第2ガイド体84eとを有すると共に、この一対の第1ガイド体84dと第2ガイド体84eは、前述の一対の第1ガイド体84bと第2ガイド体84cよりも後方にあって、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具84を束55の第1接合面55aに下方から外嵌した上で、左右側方から第1ガイド体84c、84e内に穿孔具を挿入し、対向する第2ガイド体84b、84dに向かって穿孔することにより、通し側挿着孔の部分57b、58bを形成することができる。
これにより、ガイド部81は、同一直線である孔軸心83(または82)を避けるようにして交差する交差直線である孔軸心82(または83)上にあって、治具本体部80aの側面である右側面80a1から右方に突出する筒状の交差ガイド体80dを有する場合は、一回の穴開け治具80の装着だけで、主挿着孔部35、36が交差する際の各挿着孔の部分35c、36b(または35b、36c)を一度に精度良く形成し、穴開け時間の短縮と再加工の防止を図ることができる。
穴開け治具85は、梁56の第2接合面56aで軸心5dの方向の途中部に着脱自在に外嵌する断面視L字状の治具本体部85aと、治具本体部85aで孔軸心86、87上にあるガイド部89とを備えている。
そして、このガイド部89は、同じ孔軸心86上にあって、第2接合面56aを覆う治具本体部85aの第3側面である上面85a1から右斜め上方に突出する筒状の第3ガイド体85bのみから構成されると共に、この第3ガイド体85bも、互いに平行に前後に形成されている。同様にして、同じ孔軸心87上にあって、第3側面である上面85a1から左斜め上方に突出する筒状の第3ガイド体85cのみから構成されると共に、この第3ガイド体85cは、前述の第3ガイド体85bよりも後方にあって、互いに平行に前後に形成されている。
このような穴開け治具85を梁56の途中部で第2接合面56aに外嵌した上で、上方からガイド体85b、85c内に穿孔具を挿入し、下面56bに向かって途中で行き止まるように穿孔することにより、止め側挿着孔の部分57c、58cを形成することができる。
また、図18は、前述の穴開け治具85を図12の接合部2Iに使用することにより、梁62に、主挿着孔部63、64における止め側挿着孔の部分63c、64cを形成するものである。
この接合部2Iでは、梁62の下面62cの切欠き62c1に形成された平坦な第2接合面62aに、上下反転した穴開け治具85を外嵌した上で、下からガイド体85b、85c内に穿孔具を挿入し、上面62bに向かって、所定高さで行き止まるように穿孔することにより、止め側挿着孔の部分63c、64cを形成することができる。
以上のように、本発明を適用した木部材の接合構造、接合方法は、簡単な構成でありながら安定した接合強度が確保でき、しかも、接合部の意匠性に優れると共に、施工時の作業性が良好で施工期間の一層の短縮が可能であり、部品コスト、加工コストも安価なものとなっている。
また、木部材の接合構造、接合方法に使用する穴開け治具は、加工コストの低減と施工時の作業性の向上が図れるものとなっている。
3、43 2次梁(第1タイプ木部材)
3a、18a、33a、34a、43a、55a、60a、61a 第1接合面
3b、18b、33b、34c、43b、55b、55c、60b、60c、61b、61c 直交側面
4、44 受け梁(第2タイプ木部材)
4a、19a、44a、56a、62a 第2接合面
5、5a、5b、5c、5d、5e、6、6a、6b、6c、59、59a 軸心
8、21、22、23、24、25、26、27、28、29 接合構造。
9、20 角度(所定角度)
10 通し側挿着孔
11 止め側挿着孔
12、16、17、35、36、53、54、57、58、63、64 主挿着孔部
12a、16a、17a、35a、36a、46a、47a、53a、54a、57a、58a、63a、64a 孔口
13、78、79、83、86、87、 孔軸心(所定直線、直線)
14、38 ロックピン(主連結体)
15 交差構造
18 梁(第1タイプ木部材)
19 柱(第2タイプ木部材)
31,46、47 補助挿着孔部
32,51 補助ロックピン(補助連結体)
33、34 梁(第1タイプ木部材、第1タイプ木部材)
37、37A 係止構造
39、48 固定孔
41 第1配置構成
42 第2配置構成
45 クロスピン(クロス連結体)
52、62 梁(第2タイプ木部材)
55 束(第1タイプ木部材)
56 梁(第2タイプ木部材)
60 桁(第1タイプ木部材)
61 柱(第1タイプ木部材)
65 隠し構造
70、71、74、75、80、84、85 穴開け治具
70a、71a、74a、75a、80a、84a、85a 治具本体部
70a1、74a1、80a1 右側面(第1側面)
70a2、74a2、80a2 上面(第2側面)
70b、74b、74d、80b、84b、84d 第1ガイド体
70c、74c、74e、80c、84c、84e、85c 第2ガイド体
71a1、75a1 左側面(第3側面)
71b、75b、75c、85b、85c 第3ガイド体
72、73、76、77、81、88、89 ガイド部
80d 交差ガイド体
82 孔軸心(交差直線)
84a1 下面(第1側面)
84a2、84a3 右側面(第2側面)
85a1 上面(第3側面)
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程

Claims (12)

  1. 他の木部材に接合する第1接合面と該第1接合面に略直交する直交側面との間に、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通する通し側挿着孔が形成される第1タイプ木部材と、
    互いに反対側にある側面対の一側面に、前記第1接合面が接合する第2接合面が設けられると共に、接合時に前記通し側挿着孔と同一直線上にあって、前記第2接合面から側面対の他側面に向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔が形成される第2タイプ木部材と、
    同一直線上の前記通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部に挿着され、前記第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する直棒状の主連結体と、
    前記主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造と、
    前記通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造とを備える
    木部材の接合構造。
  2. 前記第1タイプ木部材は、前記第2タイプ木部材の軸心を挟んで互いに反対側に配置され、
    前記第2タイプ木部材は、前記各第1タイプ木部材の第1接合面が接合する第2接合面を両側面にそれぞれ有する
    請求項1に記載の木部材の接合構造。
  3. 前記第2タイプ木部材の他側面から第2接合面を通り第1タイプ木部材の内部に向けて途中で行き止まる袋穴状であり、前記主挿着孔部の傾斜の方向とは反対方向に傾斜する補助挿着孔部に挿着される補助連結体を備える
    請求項1または請求項2に記載の木部材の接合構造。
  4. 前記隠し構造は、
    前記特定側から見て視認不能な側面に孔口を配置する第1配置構成を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の木部材の接合構造。
  5. 前記隠し構造は、
    前記特定側から見て略平坦な側面に孔口を配置する第2配置構成を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の木部材の接合構造。
  6. 前記主挿着孔部を貫通する固定孔を形成し、該固定孔にピン状のクロス連結体を挿着することにより、前記主挿着孔部に挿着された主連結体を、前記第1タイプ木部材、第2タイプ木部材の少なくとも一方に係止させる係止構造を備える
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の木部材の接合構造。
  7. 第1タイプ木部材を、他の木部材に接合する第1接合面と該第1接合面に略直交する直交側面との間で、軸心方向に対し所定角度で傾斜して貫通することにより、通し側挿着孔を形成すると共に、第2タイプ木部材を、互いに反対側にある側面対の一側面に設けた第2接合面から該側面対の他側面に向け、接合時に前記通し側挿着孔と同一となる直線上を途中まで穿孔することにより、袋穴状の止め側挿着孔を形成する第1工程と、
    前記第1タイプ木部材の第1接合面を第2タイプ木部材の第2接合面に当接して所定位置に保持すると共に、同一直線上の前記通し側挿着孔と止め側挿着孔から成る主挿着孔部同士が互いを避けるように交差する交差構造と、前記通し側挿着孔で直交側面に開口される孔口を特定側から見て視認不能とする隠し構造とを設ける第2工程と、
    直棒状の主連結体を前記主挿着孔部に挿着することにより、前記第1タイプ木部材と第2タイプ木部材間を連結する第3工程とを備える
    木部材の接合方法。
  8. 前記隠し構造は、
    前記特定側から見て視認不能な側面に孔口を配置する第1配置構成を有する
    請求項7に記載の木部材の接合方法。
  9. 前記隠し構造は、
    前記特定側から見て略平坦な側面に孔口を配置する第2配置構成を有する
    請求項7に記載の木部材の接合方法。
  10. 柱状の木部材に着脱自在に外嵌する断面視L字状または断面視U字状の治具本体部と、
    該治具本体部が外嵌された第1タイプ木部材で、他の木部材に接合する第1接合面と該第1接合面に略直交する直交側面との間を貫通する通し側挿着孔を通る所定直線上にあって、前記第1接合面を覆う治具本体部の第1側面から外方に突出する筒状の第1ガイド体、前記所定直線上にあって、前記直交側面を覆う治具本体部の第2側面から外方に突出する筒状の第2ガイド体、及び、前記治具本体部が外嵌された第2タイプ木部材で、互いに反対側にある側面対の一側面に設けた第2接合面から該側面対の他側面に向けて途中で行き止まる袋穴状の止め側挿着孔を通り、前記第1接合面、第2接合面間の当接時に所定直線と一致する直線上にあって、前記第2接合面を覆う治具本体部の第3側面から外方に突出する筒状の第3ガイド体のうちの少なくとも一つを有するガイド部とを備える
    穴開け治具。
  11. 前記ガイド部は、
    前記第1側面と第2側面との交線方向に複数段形成される
    請求項10に記載の穴開け治具。
  12. 前記ガイド部は、
    前記所定直線を避けるようにして交差する交差直線上にあって、前記治具本体部の側面から外方に突出する筒状の交差ガイド体を有する
    請求項10または請求項11に記載の穴開け治具。
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