JP2018065517A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操安性に優れ騒音も発生しにくい空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド10にタイヤ周方向に伸びる少なくとも2本の主溝20、21が設けられタイヤ幅方向に並ぶ少なくとも3つの陸部11、12が形成された空気入りタイヤであって、タイヤ幅方向両側のショルダー主溝20よりタイヤ幅方向外側のショルダー陸部11に横溝22が設けられ、横溝22のうち横溝22のショルダー主溝20への開口端25からタイヤ幅方向外側へ一定距離内の部分と、ショルダー主溝20のうち前記開口端25からタイヤ周方向両側へそれぞれ一定距離内の部分とに、各溝の幅方向全体に亘る突起30が形成され、車両外側の突起30が車両内側の突起30よりも低いか、車両内側にのみ突起30が設けられていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤ周方向に伸びる主溝と、主溝に開口しタイヤ幅方向に伸びる横溝とを有するタイヤでは、主溝と横溝とが交差する部分の近傍で、トレッドの陸部の剛性が低くその部分が倒れ込み易い。このことは操縦安定性(操安性)の悪化や騒音の発生の原因となる。特に主溝に開口する横溝をショルダー陸部に有するタイヤにおいて、操安性の悪化や騒音の発生が顕著になり易い。
そこで、陸部の剛性を高めるために陸部の面積を大きくすることも考えられるが、陸部の面積を大きくすると溝の面積が小さくなるため、WET路面での操安性が落ちてしまう。
また、重い貨物を積載して走行する車両(例えば商用車)では、ネガティブキャンバーとなるため、タイヤの車両内側のショルダー陸部が摩耗し易く、トレッドが偏摩耗し易いという問題もある。
ところで、溝底の一部が高くなるように突起が設けられているタイヤが知られている。例えば特許文献1のタイヤでは横溝に突起(底上げ部)が設けられている。また特許文献2のタイヤでは主溝の一部に突起(補強ブロック)が設けられている。
特開2011−143896号公報 特開2012−140049号公報
しかし、横溝のみや主溝のみに突起を設けても、主溝と横溝とが交差する部分の近傍でトレッドの陸部の剛性が低いことに変わりはない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、主溝に開口する横溝をショルダー陸部に有する空気入りタイヤにおいて、車両が重い貨物を積載して走行しても偏摩耗しにくく、WET路面での操安性に優れ、騒音も発生しにくい空気入りタイヤを提供することを課題とする。
実施形態の空気入りタイヤは、トレッドにタイヤ周方向に伸びる少なくとも2本の主溝が設けられタイヤ幅方向に並ぶ少なくとも3つの陸部が形成された空気入りタイヤであって、タイヤ幅方向両側のショルダー主溝よりタイヤ幅方向外側のショルダー陸部に横溝が設けられ、前記横溝のうち前記横溝の前記ショルダー主溝への開口端からタイヤ幅方向外側へ一定距離内の部分と、前記ショルダー主溝のうち前記開口端からタイヤ周方向両側へそれぞれ一定距離内の部分とに、各溝の幅方向全体に亘る突起が形成され、車両外側の前記突起が車両内側の前記突起よりも低いか、車両内側にのみ前記突起が設けられていることを特徴とする。
実施形態の空気入りタイヤは、主溝に開口する横溝をショルダー陸部に有するにもかかわらず、車両が重い貨物を積載して走行しても偏摩耗しにくく、WET路面での操安性に優れ、騒音も発生しにくい。
本実施形態のトレッドパターン。 図1の横溝22のショルダー主溝20への開口端25付近の拡大図。 図2におけるA‐A線での断面図。 図2におけるB‐B線での断面図。 変更例の突起130をタイヤ径方向から見た図。 変更例の突起230をタイヤ径方向から見た図。
本実施形態の空気入りタイヤは、束ねられた鋼線にゴムが被覆されたビードコアと、ビードコアのタイヤ径方向外側に設けられたゴム製のビードフィラーとからなるビード部を、タイヤ幅方向両側に有する。カーカスが、タイヤ幅方向両側でビード部を包むと共に、これらのビード部間で空気入りタイヤの骨格を形成している。カーカスのタイヤ径方向外側にはスチールコードがゴムに被覆された1又は2以上のベルトからなるベルト層が設けられ、そのタイヤ径方向外側にベルト補強層が設けられている。さらにそのタイヤ径方向外側にはトレッド10が設けられている。またカーカスのタイヤ幅方向両側にはサイドウォールが設けられている。またカーカスの内側にはインナーライナーが設けられている。これらの部材の他にもタイヤの機能上の必要に応じた複数の部材が設けられている。
トレッド10にはタイヤ周方向に伸びる少なくとも2本の主溝が設けられており、これらの主溝によりタイヤ幅方向に並ぶ少なくとも3つの陸部が形成されている。図1に示されているように、本実施形態の場合は主溝の本数は3本で、タイヤ幅方向両側の2本のショルダー主溝20と、タイヤ幅方向中央の1本のセンター主溝21とが設けられている。そして、タイヤ幅方向両側のショルダー主溝20よりタイヤ幅方向外側の2つのショルダー陸部11と、ショルダー主溝20とセンター主溝21とに挟まれた2つのセンター陸部12が形成されている。
ショルダー陸部11には複数の横溝22がタイヤ周方向に等間隔で設けられている。なお横溝とはタイヤ幅方向に伸びる溝のことだが、タイヤ幅方向及びタイヤ周方向に対し角度を持って伸びているものも横溝に含まれる。また横溝は直線状に伸びていても良いしカーブを描いて伸びていても良い。本実施形態の横溝22は、タイヤ周方向の一方側へ凸をなすようにカーブを描いて伸びている。横溝22のタイヤ幅方向内側の端部はショルダー主溝20に開口している。また横溝22のタイヤ幅方向外側の端部はトレッド10のトレッドパターンが形成されている領域のタイヤ幅方向外側端部(トレッドパターン端部14)に達している。そのためショルダー陸部11は横溝22により複数箇所で分断されていることになる。そしてショルダー陸部11は、タイヤ周方向に隣り合う2本の横溝22とショルダー主溝20とトレッドパターン端部14とに囲まれたショルダーブロック13が、タイヤ周方向に複数個並んだブロック列となっている。ショルダー陸部11には横溝22とは別の溝23が設けられていても良い。
センター陸部12の構造は限定されない。図1の場合はセンター陸部12にはノッチ24が形成されている。ノッチ24のタイヤ幅方向外側の端部はショルダー主溝20に開口し、タイヤ幅方向内側の端部はセンター陸部12内で閉塞している。ノッチ24のショルダー主溝20への開口部は横溝22のショルダー主溝20への開口端25に対しタイヤ周方向へずれている。ただしセンター陸部12もブロック列となっていても良い。
図1〜図4に示されているように、横溝22のショルダー主溝20への開口端25の近傍において、溝内に突起30が形成されている。突起30は、横溝22のうち前記開口端25からタイヤ幅方向外側へ一定距離内の部分と、ショルダー主溝20のうち前記開口端25からタイヤ周方向両側へそれぞれ一定距離の範囲内の部分とに形成されている。突起30は各溝の幅方向(各溝の延長方向に直交する方向)全体に亘って形成されている。そのため突起30は、ショルダー主溝20と横溝22とが形成するショルダーブロック13の角部15から連続している。そして、突起30は、横溝22を挟んで対向する2つのショルダーブロック13の角部15と、センター陸部12の前記開口端25と対向する部分とを連続させている。
本実施形態の空気入りタイヤは車両への装着方向が決まっている。そして、突起30が車両内側の溝内と車両外側の溝内の両方に設けられている場合は、車両外側の突起30が車両内側の突起30よりも低い。ここで、車両外側の突起30の高さは、車両内側の突起30の高さの0.8倍以下であることが望ましい。また、突起30が車両内側の溝内にのみ設けられ、車両外側の溝内に設けられていなくても良い。
なお、ショルダー主溝20が横溝22より深い場合であって、突起30が車両内側と車両外側の両方に設けられている場合は、車両外側の突起30のショルダー主溝20内での頂部31は、横溝22の突起30が無い部分の底面よりも、低いことが望ましい。
横溝22内での突起30のタイヤ幅方向の長さl(図1参照)は、横溝22のタイヤ幅方向の長さm(つまり横溝22のショルダー主溝20への開口端25からトレッドパターン端部14までのタイヤ幅方向の長さ)の30%以下の長さであることが望ましく、20%以上30%以下の長さであることがさらに望ましい。なお、開口端25と、ショルダー陸部11の接地面のタイヤ幅方向内側端部35とは、タイヤ幅方向の位置が一致する。また、横溝22のショルダー主溝20への開口端25のタイヤ周方向一方側の端部p(図1参照)から突起30のショルダー主溝20内での前記タイヤ周方向一方側の端部qまでのタイヤ周方向の長さnは、横溝22のピッチ長oの5%以上10%以下の長さであることが望ましい。ここで横溝22のピッチ長oとは、横溝22のショルダー主溝20への開口端25から、そのタイヤ周方向の隣の横溝22のショルダー主溝20への開口端25までの長さである。また、突起30のショルダー主溝20内の部分は、前記開口端25を中心にしてタイヤ周方向両側に同じ長さだけ伸びていることが望ましい。
図2、図3に示されているように、突起30のショルダー主溝20内の部分は頂部31と傾斜部32とを有することが望ましい。頂部31は、前記開口端25のタイヤ幅方向内側に位置する、接地面に平行な平面である。傾斜部32は、頂部31からショルダー主溝20の延長方向両側へ伸びて、ショルダー主溝20の突起30が無い部分の溝底まで連続する斜面である。突起30のショルダー主溝20内の部分は、頂部31と傾斜部32とを有するため、そのショルダー主溝20の延長方向の断面形状が台形になっている。この断面形状において、頂部31が台形の短い方の底辺、2つの傾斜部32が台形の2本の脚に相当している。なお、後述するように突起30が膨出部33を有する場合は、膨出部33を通るショルダー主溝20の延長方向の断面形状は台形でなくても良い。
車両内側の突起30の高さ(突起30が無い部分の溝底から突起30の頂部までのタイヤ径方向の高さ)は、その溝の深さの35%以下であることが望ましく、10%以上30%以下の高さであることがより望ましい。つまり、車両内側のショルダー主溝20内では、突起30の高さs(図3参照)はショルダー主溝20の深さtの35%以下であることが望ましく、10%以上30%以下の高さであることがより望ましい。また車両内側の横溝22内では、突起30の高さu(図4参照)は横溝22の深さvの35%以下であることが望ましく、10%以上30%以下の高さであることがより望ましい。
図4に示されているように、本実施形態ではショルダー主溝20は横溝22よりも深い。そのため、突起30の横溝22内の頂部36は、ショルダー主溝20内の頂部31よりも、タイヤ径方向外側にある。そして横溝22のショルダー主溝20への開口端25近傍において突起30に段差が生じている。
図4に示されているように、本実施形態では、突起30の横溝22内での頂部36がショルダー主溝20内へ延長され、その延長先が前記段差の部分につながっている。そして前記延長部分と前記段差部分とが膨出部33を形成している。前記延長部分は膨出部33の頂部34となる。突起30の横溝22内での頂部36と膨出部33の頂部34とは、タイヤ径方向に同じ位置にあり、1つの平面を形成している。膨出部33はショルダー主溝20内の所定位置で終端している。膨出部33の頂部34のタイヤ幅方向の長さh(図4参照)は、ショルダー主溝20のタイヤ幅方向の長さiの10%以上30%以下の長さであることが望ましい。なお、ショルダー主溝20のタイヤ幅方向の長さiとは、センター陸部12の接地面のタイヤ幅方向外側端部から、ショルダー陸部11の接地面のタイヤ幅方向内側端部35までの、タイヤ幅方向の長さのことである。また膨出部33の頂部34のタイヤ幅方向外側の端部と、ショルダー陸部11の接地面のタイヤ幅方向内側端部35とは、タイヤ幅方向の位置が一致する。
膨出部33の頂部34のタイヤ周方向の長さは、限定されず、例えば横溝22のショルダー主溝20への開口端25のタイヤ周方向の長さと同じであっても良いし、それよりも長くても良い。
なお、ショルダー主溝20の深さと横溝22の深さとの関係は本実施形態における関係に限定されず、例えばショルダー主溝20の深さと横溝22の深さとが同じ場合もあり得る。また、ショルダー主溝20が横溝22より深い場合でも、突起30の高さがショルダー主溝20内と横溝22内で同じとなっている場合もあり得る。
以上の構造のタイヤでは、横溝22のショルダー主溝20への開口端25の近傍において突起30が形成されているため、ショルダーブロック13の角部15を突起30が支えることができる。そのため、ショルダーブロック13の角部15近傍が変形したり倒れ込んだりしにくく、タイヤが操安性に優れたものとなる。また、ショルダーブロック13が突起30により支えられているため、ショルダーブロック13が振動することによる騒音が発生しにくい。特に、突起30が、横溝22を挟んで対向する2つのショルダーブロック13の角部15と、センター陸部12の前記開口端25と対向する部分とを連続させていることにより、ショルダーブロック13の角部15近傍がより変形等しにくくなっており、上記の各効果が大きくなっている。
また、一般的なタイヤが接地すると主溝が変形して主溝内の空間の容積が変化し、主溝内の空気が圧縮及び膨張を繰り返すことにより、気柱管共鳴音が発生することが知られている。しかし以上の構造のタイヤでは、突起30がショルダー主溝20の幅方向両側の側壁(ショルダー陸部11及びセンター陸部12のショルダー主溝20側の側壁)を連続させて支えているため、ショルダー主溝20が変形しにくい。また突起30がショルダー主溝20内を通過する空気の流速を遅くする。そのため気柱管共鳴音が発生しにくい。
また、車両内側の突起30が高いことにより、車両内側のショルダーブロック13の剛性が高くなり、車両が重い貨物を積載して走行してもタイヤの車両内側のショルダーブロック13が摩耗しにくくなり、トレッド10が偏摩耗しにくくなる。ここで、単に突起30が高いだけでは排水性が犠牲になってしまい、WET路面での操安性が落ちてしまうが、本実施形態では車両外側の突起30が車両内側の突起30より低いことにより、排水性が確保されWET路面での操安性が確保される。車両外側の突起30の高さが車両内側の突起30の高さの0.8倍以下であれば、WET路面での操安性が十分に確保され、トレッド10の偏摩耗が抑制され、騒音防止効果も大きくなる。なお、突起30が車両内側と車両外側の両方に設けられている場合、騒音防止効果が大きくなる。また、突起30が車両内側の溝内にのみ設けられ、車両外側の溝内に設けられていない場合、排水性が良くなる。
また、突起30の横溝22内の部分のタイヤ幅方向の長さが、横溝22のタイヤ幅方向の長さの20%以上の長さであれば、ショルダーブロック13の角部15が突起30により横溝22側から十分に支持される。また、突起30の横溝22内の部分のタイヤ幅方向の長さが、横溝22のタイヤ幅方向の長さの30%以下の長さであれば、横溝22の排水性が十分確保され、タイヤのWET性能が確保される。
また、突起30の高さが低過ぎると、排水性は良くなるが、ショルダーブロック13の角部15を支える効果が小さくなるおそれがある。また突起30の高さが高過ぎると、ショルダーブロック13の角部15を支える効果は大きくなるが、排水性が阻害されるおそれがある。しかし、車両内側の各溝における突起30の高さがその溝の深さの35%以下の高さであれば、排水性が確保される。また、各溝における突起30の高さがその溝の深さの10%以上30%以下の高さであれば、突起30のショルダーブロック13の角部15を支える効果と溝による排水性確保の効果とが両立される。
また、突起30の膨出部33の頂部34のタイヤ幅方向の長さhがショルダー主溝20のタイヤ幅方向の長さiの10%以上の長さであれば、横溝22のショルダー主溝20への開口端25と突起30の前記段差の部分とがタイヤ幅方向に十分な距離だけ離れるため、トレッド10の前記開口端25付近に大きな剛性差が生じにくい。また突起30の膨出部33の頂部34のタイヤ幅方向の長さhがショルダー主溝20のタイヤ幅方向の長さiの30%以下の長さであれば、膨出部33がショルダー主溝20による排水性を阻害しにくい。
また、突起30のショルダー主溝20内の部分が頂部31と傾斜部32とを有し、そのショルダー主溝20の延長方向の断面形状が台形となっていれば、ショルダー主溝20内に侵入した水が突起30を乗り越え易い。そのため突起30が設けられているにもかかわらず排水性が確保され、WET性能が確保される。
以上の実施形態の変更例として、図5や図6の突起を有する空気入りタイヤが挙げられる。
図5は横溝22のショルダー主溝20への開口端25近傍を表している。図5の突起130は、上記実施形態の突起30と同じく頂部131と傾斜部132とを有する。頂部131は、横溝22のショルダー主溝20への開口端25のタイヤ幅方向内側に位置する、接地面に平行な平面である。本変更例の頂部131の形状は、前記開口端25に一辺dを有し、センター陸部12のショルダー主溝20側の側壁に前記一辺に対向する頂点eを有する三角形である。頂部131の高さは、横溝22内の突起130の高さと同じであっても良いし、異なっても良い。傾斜部132は、頂部131からショルダー主溝20の延長方向両側へ伸びて、ショルダー主溝20の突起130が無い部分の溝底まで連続する斜面である。
突起130のショルダー主溝20内の部分は、このような頂部131と傾斜部132とを有するため、そのショルダー主溝20の延長方向の断面形状が台形になっている。この断面形状において、頂部131が台形の短い方の底辺、2つの傾斜部132が台形の2本の脚に相当している。
このような突起130では、上記実施形態の突起30と比較して、頂部131の面積が狭く傾斜部132の面積が広い。そのため、上記実施形態の場合よりも、ショルダー主溝20に侵入した水が突起130を乗り越えてショルダー主溝20の延長方向(図中の矢印方向)へ流れて行き易い。そのため上記実施形態の場合よりもタイヤの排水性が確保され、WET性能が確保される。
図6は横溝22のショルダー主溝20への開口端25近傍を表している。図6の突起230は、上記実施形態の突起30と同じく頂部231と傾斜部232とを有する。頂部231は、横溝22のショルダー主溝20への開口端25のタイヤ幅方向内側付近に位置する、接地面に平行な平面である。本変更例の頂部231の形状は、前記開口端25に短い方の底辺fを有し、センター陸部12のショルダー主溝20側の側壁に長い方の底辺gを有する台形である。換言すれば、頂部231は、前記開口端25から、次第にショルダー主溝20の延長方向に広がりながら、センター陸部12の側壁まで伸びている。そのため頂部231のショルダー主溝20の延長方向の長さは、ショルダー陸部11側でより短く、センター陸部12側でより長くなっている。頂部231の高さは、横溝22内の突起230の高さと同じであっても良いし、異なっても良い。
傾斜部232は、頂部231からショルダー主溝20の延長方向両側へ伸びて、ショルダー主溝20の突起230が無い部分の溝底まで連続する斜面である。なお、図6において実線232aで示されている傾斜部232のショルダー主溝20の延長方向の端部は、ショルダー主溝20の幅方向全域で、頂部231からショルダー主溝20の延長方向へ離れている。しかし図6において想像線(二点鎖線)232bで示されているように、傾斜部232のショルダー主溝20の延長方向の端部の位置は、頂部231のショルダー主溝20の延長方向の端部の位置と一致していても良い。頂部231が上記のような台形であるため、センター陸部12側では、頂部231と傾斜部232との境界はショルダー主溝20の延長方向に前記開口端25から遠くなっている。一方、ショルダー陸部11側では、頂部231と傾斜部232との境界はショルダー主溝20の延長方向に前記開口端25に近くなっている。そして傾斜部232のショルダー陸部11側の端部は、前記開口端25のショルダー主溝20の延長方向の端部に達している。
突起230のショルダー主溝20内の部分は、このような頂部231と傾斜部232とを有するため、そのショルダー主溝20の延長方向の断面形状が台形になっている。この断面形状において、頂部231が台形の短い方の底辺、2つの傾斜部232が台形の2本の脚に相当している。
このような突起130では、図中に矢印で示されているように、ショルダー主溝20内をその延長方向に流れる水が、傾斜部232により横溝22へ誘導される。そしてその水は横溝22内を通過してタイヤ幅方向へ排出される。そのためタイヤの排水性が確保され、WET性能が確保される。
また、図示していないが、トレッドに4本の主溝が設けられている場合は、1つのセンター陸部と2つのショルダー陸部の他に、センター陸部とショルダー陸部の2つのメディエイト陸部が形成される。その場合は、ショルダー陸部とメディエイト陸部の間の主溝に上記のような突起が設けられる。
その他にも、上記の実施形態に対して、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な変更、置換、省略等を行うことができる。
実施例及び比較例のタイヤのノイズ、トレッドの偏摩耗及びWET路面での操縦安定性を評価した。実施例のタイヤは上記実施形態のタイヤで、車両外側の突起の高さが車両内側の突起の高さの0.5倍のものである。実施例のタイヤの各寸法を表1にまとめる。一方、比較例1のタイヤは、上記実施形態のものと同じトレッドパターンを有するが、溝内に突起が無いものである。また比較例2のタイヤは、上記実施形態のものと同じトレッドパターンを有し溝内に突起を有するものだが、車両内側と車両外側で突起の高さが同じものである。いずれのタイヤの評価においても195/65R15のタイヤを用いた。このタイヤを正規リムにリム組みし正規内圧にして評価を行った。ここで正規リムとはJATMA、TRA、ETRTO等の規格に定められている標準リムのことである。また正規内圧とは前記規格に定められている最大荷重に対応した内圧のことである。
評価方法は次の通りである。
ノイズ:ドラム試験機にて時速60kmで走行させて周波数1kHzにおける騒音レベルを測定し、測定結果を指数化した。指数が大きいほどノイズが小さいことを示す。
偏摩耗:国産セダン車にタイヤを装着し、10000km走行後の車両内側と車両外側のショルダー陸部の摩耗量の差を測定し、測定結果を指数化した。指数が小さいほど偏摩耗が少ないことを示す。
WET路面での操安性:国産セダン車にタイヤを装着し、WET路面で走行し、ドライバーが指数で官能評価した。指数が大きいほどWET路面での操縦安定性に優れていることを示す。
結果は表2の通りである。実施例のタイヤは、ノイズ及び偏摩耗に関しては比較例のタイヤよりも優れ、WET路面での操縦安定性については比較例のタイヤと同等であることが確認された。
Figure 2018065517
Figure 2018065517
10…トレッド、11…ショルダー陸部、12…センター陸部、13…ショルダーブロック、14…トレッドパターン端部、15…角部、20…ショルダー主溝、21…センター主溝、22…横溝、23…溝、24…ノッチ、25…開口端、30…突起、31…頂部、32…傾斜部、33…膨出部、34…頂部、35…端部、36…頂部、130…突起、131…頂部、132…傾斜部、230…突起、231…頂部、232…傾斜部

Claims (6)

  1. トレッドにタイヤ周方向に伸びる少なくとも2本の主溝が設けられタイヤ幅方向に並ぶ少なくとも3つの陸部が形成された空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ幅方向両側のショルダー主溝よりタイヤ幅方向外側のショルダー陸部に横溝が設けられ、
    前記横溝のうち前記横溝の前記ショルダー主溝への開口端からタイヤ幅方向外側へ一定距離内の部分と、前記ショルダー主溝のうち前記開口端からタイヤ周方向両側へそれぞれ一定距離内の部分とに、各溝の幅方向全体に亘る突起が形成され、
    車両外側の前記突起が車両内側の前記突起よりも低いか、車両内側にのみ前記突起が設けられている、空気入りタイヤ。
  2. 車両外側の前記突起の高さが、車両内側の前記突起の高さの0.8倍以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記突起の前記横溝内の部分のタイヤ幅方向の長さが、前記横溝のタイヤ幅方向の長さの30%以下の長さである、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記突起の前記ショルダー主溝内の部分が、接地面に平行な平面である頂部と前記頂部から前記ショルダー主溝の延長方向両側へ伸びて溝底まで連続する2つの傾斜部とを有し、その前記ショルダー主溝の延長方向の断面形状が、断面上の前記頂部を短い方の底辺とし断面上の前記傾斜部を2本の脚とする台形である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記頂部の平面としての形状が、前記横溝の前記ショルダー主溝への開口端に一辺を有し、前記ショルダー陸部の隣の陸部の前記ショルダー主溝側の側壁に前記一辺に対向する頂点を有する三角形である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記頂部の平面としての形状が、前記横溝の前記ショルダー主溝への開口端に短い方の底辺を有し、前記ショルダー陸部の隣の陸部の前記ショルダー主溝側の側壁に長い方の底辺を有する台形である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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