JP2018062270A - 車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シート - Google Patents

車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シート Download PDF

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Abstract

【課題】体格の異なる着座者の個々に対して適切な使用感を与えることができる車両用物品収容構造を提供する。
【解決手段】カップ27の断面径よりも大きくしかしカップ27の傾倒を阻止できる大きさの開口28を備えたリッド前部21aと、リッド前部21aを第1の位置と第2の位置との間で平行移動させるリンク機構と、第1の位置及び第2の位置においてカップ27の底面を受ける底部31の低部31a及び底部31の高部31bと、を有する車両用物品収容構造19Aである。第2の位置は第1の位置よりも高さが高い位置であり、且つ前記第1の位置よりも後方の位置である。リッド前部21aの高さをH2だけ移動でき、着座者に対するリッド前部21aの距離をD2だけ近付けることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、飲料用容器等といった物品を収容するための物品収容構造であって、自動車、電車、飛行機等といった車両に用いられる車両用物品収容構造に関する。本発明は、また、着座者の腕を受けるための車両用部品であるアームレストであって、上記の車両用物品収容構造を用いたアームレストに関する。本発明は、さらに、車両への搭乗者が着座する車両用シートであって、上記の車両用物品収容構造を用いた車両用シートに関する。
上記の車両用物品収容構造は、カップ、飲料用容器等といった物品を収容するための構造である。この車両用物品収容構造は、例えば、車両の構成部品である車両用シートに付設される部品、例えばアームレスト、コンソールボックスに用いられる。
上記の車両用物品収容構造として、従来、特許文献1に示されたものが知られている。特許文献1で使用されている部材符号をカッコで括って用いることにすれば、特許文献1においては、アームレスト(14)を備えた車両用シートが示されている。アームレスト(14)には被収容物品としてのカップ(C1,C2)を収容するためのカップホルダ(19,20)が車両用物品収容構造として示されている。
特許文献1に示された車両用シートにおいては、本願の図14に模式的に示すように、着座者Pに対するカップホルダ101の高さH1及び距離D1は一定に固定されていた。そのため、着座者の体格が異なる場合や、チャイルドシートを用いる場合や、ジュニアシートを使用する場合等において、着座者Pに対するカップホルダ101までの高さH1及び距離D1が着座者Pに適合せず、その結果、着座者Pに対するカップホルダ101の使用感が悪いという問題があった。
特開2007−331400号公報
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、体格の異なる着座者の個々に対して適切な使用感を与えることができる車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の車両用物品収容構造は、被収容物品の断面径よりも大きくしかし被収容物品の傾倒を阻止できる大きさの開口を備えた物品支持部材と、前記物品支持部材を第1の位置と第2の位置との間で平行移動させる物品支持部材移動手段と、前記第1の位置及び前記第2の位置において前記被収容物品の底面を受ける物品底面受け部材と、を有しており、前記第2の位置は、前記第1の位置よりも高さが高い位置であり、且つ前記第1の位置よりも後方の位置であることを特徴とする。
この車両用物品収容構造によれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、物品支持部材を第1の位置(低くて前方の位置)又は第2の位置(高くて後方の位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
上記第1の車両用物品収容構造の第2の発明態様は、前記物品支持部材が蓋となるケースを有しており、前記第1の位置は前記物品支持部材が前記ケースの蓋となる位置である。この構成によれば、車両用物品収容構造がケースに収まるので、取り扱いがし易くなる。
上記第1の車両用物品収容構造の第3の発明態様において、前記物品底面受け部材は、前記ケースに設けた階段形状である。この構成によれば、階段形状における個々の階段部分において被収容物品の底面を受けることができる。
上記第1の車両用物品収容構造の第4の発明態様において、前記物品支持部材移動手段は、前記ケースと前記物品支持部材との間に設けられた平行リンク機構である。この構成によれば、簡単で場所をとらない機構によって物品支持部材を動かすことができる。
上記第1の車両用物品収容構造の第5の発明態様において、前記平行リンク機構は、前記第2の位置をとる場合にリンク角度を後傾側に設定している。この構成によれば、物品支持部材が誤って落下することを防止できる。
上記第1の車両用物品収容構造の第6の発明態様は、前記ケースの蓋となるリッドを有しており、当該リッドは互いに回動自在に連結されたリッド前部及びリッド後部を有しており、前記リッド前部は前記物品支持部材であり、前記リッド後部は前記平行リンク機構の一部である。この構成によれば、車両用物品収容構造が外観的にはケースと蓋だけの構造となるので、非常に取り扱い易い構造になる。
上記第1の車両用物品収容構造の第7の発明態様において、前記リッド後部は、当該リッド後部と前記リッド前部との連結部分にツマミを有している。この構成によれば、着座者はツマミによって車両用物品収容構造を操作できるので、着座者にとっての操作が楽になる。
上記第1の車両用物品収容構造の第8の発明態様において、前記リッド前部は前記ツマミに対応する位置に当該ツマミを収容する凹部を有しており、当該凹部は指の一部を前記ツマミの周囲に挿入可能な大きさを有している。この構成によれば、ツマミが外部に突出することが無いので車両用物品収容構造の外観を良好に維持できる。また、ツマミの周囲に適切な間隙が設けられるので、ツマミの操作性が悪くなることも無い。
次に本発明に係る第2の車両用物品収容構造は、被収容物品の断面径よりも大きくしかし被収容物品の傾倒を阻止できる大きさの開口を備えた物品支持部材と、前記物品支持部材を第1の位置と第2の位置との間で平行移動させる物品支持部材移動手段と、前記物品支持部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動することを許容し、しかし前記第2の位置から前記第1の位置へ移動することを禁止するラチェット手段と、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記物品の底面を受ける物品底面受け部材とを有しており、前記第2の位置は、前記第1の位置よりも高さが高い位置であり、且つ前記第1の位置よりも後方の位置であることを特徴とする。
この車両用物品収容構造によれば、ラチェット手段の働きによって物品支持部材が第2の位置から第1の位置へ戻り移動することが禁止されるので、物品支持部材を無段階の高さ位置へ移動させることができる。このため、物品支持部材を着座者の体型に合った適切な位置に置くことができる。
上記第2の車両用物品収容構造の第2の発明態様は、前記物品支持部材が蓋となるケースを有しており、前記第1の位置は前記物品支持部材が前記ケースの蓋となる位置である。この構成によれば、車両用物品収容構造がケースに収まるので、取り扱いがし易くなる。
上記第2の車両用物品収容構造の第3の発明態様において、前記物品支持部材移動手段は前記ケースと前記物品支持部材との間に設けられた平行リンク機構である。この構成によれば、簡単で場所をとらない機構によって物品支持部材を動かすことができる。
上記第2の車両用物品収容構造の第4の発明態様において、前記物品底面受け部材は前記物品支持部材と同期して平行移動する。この構成によれば、物品の底面を無段階の高さで受けることができる。
上記第2の車両用物品収容構造の第5の発明態様は、前記ケースの蓋となるリッドを有しており、当該リッドは互いに回動自在に連結されたリッド前部及びリッド後部を有しており、前記リッド前部は前記物品支持部材であり、前記リッド後部は前記平行リンク機構の一部である。この構成によれば、車両用物品収容構造が外観的にはケースと蓋だけの構造となるので、非常に取り扱い易い構造になる。
上記第2の車両用物品収容構造の第6の発明態様において、前記リッド後部は、当該リッド後部と前記リッド前部との連結部分にツマミを有している。この構成によれば、着座者はツマミによって車両用物品収容構造を操作できるので、着座者にとっての操作が楽になる。
上記第2の車両用物品収容構造の第7の発明態様において、前記リッド前部は前記ツマミに対応する位置に当該ツマミを収容する凹部を有しており、当該凹部は指の一部を前記ツマミの周囲に挿入可能な大きさを有している。この構成によれば、ツマミが外部に突出することが無いので車両用物品収容構造の外観を良好に維持できる。また、ツマミの周囲に適切な間隙が設けられるので、ツマミの操作性が悪くなることも無い。
次に、本発明に係るアームレストは、着座者の腕を受けるアームレストにおいて、被収容物品を収容する車両用物品収容構造を有しており、当該車両用物品収容構造は、上記第1の車両用物品収容構造又は上記第2の車両用物品収容構造である。このアームレストによれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、物品支持部材を第1の位置(低くて前方の位置)又は第2の位置(高くて後方の位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
次に、本発明に係る車両用シートは、着座者の臀部を受けるシートクッションと、着座者の背中部を受けるシートバックと、被収容物品を収容する車両用物品収容構造とを有する車両用シートにおいて、前記車両用物品収容構造は、上記第1の車両用物品収容構造又は上記第2の車両用物品収容構造である。この車両用シートによれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、物品支持部材を第1の位置(低くて前方の位置)又は第2の位置(高くて後方の位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートによれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、物品支持部材を第1の位置(低くて前方の位置)又は第2の位置(高くて後方の位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートのそれぞれの一実施形態を示す斜視図である。 (a)は図1の車両用物品収容構造を拡大して示す斜視図であり、(b)は図B(a)のC−C線に従った断面図である。 (a)は図2(a)の構造における1つの部品であるリッドの構造を示す斜視図であり、(b)はそのリッドの動作を示す図である。 図2(a)の車両用物品収容構造の分解斜視図である。 図2(a)の車両用物品収容構造の動きを示す斜視図である。 図2(a)の車両用物品収容構造の動きを示す模式図である。 図5のS−S線に従った断面図である。 図2(a)の車両用物品収容構造で用いられる弾性付勢構造を拡大して示す図である。 (a)は本発明に係る車両用物品収容構造の他の実施形態を示す斜視図であり、(b)は図9(a)の状態のときのラチェット機構の状態を示す図である。 図9(a)の車両用物品収容構造の分解斜視図である。 (a)は図9(a)の車両用物品収容構造の動きを示す斜視図であり、(b)は図11(a)の状態のときのラチェット機構の状態を示す図である。 (a)は図9(a)の車両用物品収容構造の他の動きを示す斜視図であり、(b)は図12(a)の状態のときのラチェット機構の状態を示す図である。 (a)は図9(a)の車両用物品収容構造で用いられるラチェット機構の分解斜視図であり、(b)は図13(a)のL−L線に従った断面図である。 従来の車両用物品収容構造の一例を示す図である。
以下、本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る車両用シート、アームレスト及び車両用物品収容構造のそれぞれの一実施形態を示している。ここに示された車両用シート1は、車両としての自動車の後部座席である。もちろん、本発明は車両の前部座席に適用することもできる。車両用シート1は、着座者の臀部を受けるシートクッション2と、着座者の背中部を受けるシートバック3A,3Bとを有している。シートバック3A,3Bの頂部には、着座者の頭部を受けるヘッドレスト4が設けられている。
左右のシートバック3A,3Bの間には空間Kが設けられている。そして、この空間Kの中にアームレスト8が設けられている。右側のアームレスト3Bに軸部材9が設けられている。軸部材9はシートバック3Bの骨格構造であるシートバックフレーム10に固定されている。シートバックフレーム10の周囲にパッド11が装着され、そのパッド11を表皮12で覆うことにより、シートバック3Bが構成されている。シートバック3Aも同じ構成である。
シートバックフレーム11に固定された軸部材9は、空間Kの中へ延び出ている。アームレスト8は矢印A−A’で示すように軸部材9に回転可能に支持されている。図1においてアームレスト8は、矢印A方向へ回動させられていて、水平状態の位置をとっている。この位置がアームレスト8の使用位置である。アームレスト8がこの使用位置にあるとき、着座者は自身の腕、特に肘をアームレスト8の上面に載せて楽な姿勢をとることができる。
他方、アームレスト8は矢印A’方向へ回動させられて、空間Kの中で上方向へ立った位置をとることができる。この位置がアームレスト8の非使用位置である。アームレスト8が非使用位置にあるとき、シートクッション2の上面が広く開放される。
アームレスト8は、骨格構造であるフレーム13と、フレーム13の周囲に装着されていてアームレスト8の外観形状を形成しているパッド14と、パッド14を覆っている表皮15とを有している。
シートバックフレーム10及びアームレスト8内のフレーム13は金属又は硬質の合成樹脂によって形成されている。パッド11及びパッド14は弾性材料、例えば発泡ウレタンによって形成されている。表皮12及び表皮15は、通気性を有する材料、例えばファブリック、革、合成皮革等によって形成されている。ファブリックは布であり、布は織物、編物、レース、フェルト又は不織布である。
(車両用物品収容構造)
図1に示す使用位置にあるアームレスト8の上面に、車両用物品収容構造19Aが設けられている。車両用物品収容構造19Aは、図2(a)に示すように、ケース20Aと、リッド21とを有している。リッド21はケース20Aのリッド(蓋)となっている。リッド21は、図3(a)に示すように、物品支持部材としてのリッド前部21a及び平行リンク機構の一部のリンクとして機能するリッド後部21bを有している。
リッド前部21aには、被収容物品としての飲料用容器すなわちカップ27を収容するための開口28が開けられている。開口28の数は任意であるが、本実施形態では2個の開口28が設けられている。開口28の大きさ(すなわち径)は、カップ27の断面径よりも大きく、しかしカップ27の傾倒を防止(すなわちカップ27が傾いて倒れることを防止)できる大きさに設定されている。
リッド前部21aの両側面の後端とリッド後部21bの両側面の前端がピンP1,P1によって互いに回動自在に連結されている。このため、リッド前部21aとリッド後部21bは図3(b)に矢印B−B’で示すようにそれぞれの自重によって連結点Qを中心として相互に回動可能である。この相互の回動により、リッド21は連結点Qの所で中折れ可能な構造となっている。
リッド後部21bの前端の中央部にツマミ22が設けられている。ツマミ22の上面はリッド後部21bの上面と同一の面となっている。ツマミ22の前端の幅W1は成人の大人の人差し指の幅と略等しい幅、例えば5〜20mmになっている。リッド前部21aにおいてツマミ22に対応する領域に凹部23が設けられている。凹部23は、リッド前部21aとリッド後部21bとを互いに連結したときに、ツマミ22を収容する。凹部23の平面的な大きさは、図3(b)において、ツマミ22の周囲に人の指の先端の一部を挿入可能な間隔d1が形成されるような大きさとなっている。
図2(b)は図2(a)のC−C線に従った断面図である。図2(a)のケース20Aの側面20a,20bとリッド前部21aとの間に、図2(b)に示すように、屈曲リンク29aが設けられている。図4は図2(a)の車両用物品収容構造19Aの分解斜視図を示している。図2(b)では側面20a側のリンク29aだけが示されているが、図4に示すように、対向する側面20b側にも同様のリンク29bが設けられている。リンク29aは後端側の端部が屈曲部となっている。他方のリンク29bは屈曲部を持たない直状のリンクとなっている。
屈曲リンク29aの屈曲点の近傍の点Rはケース側面20aに回転自在に連結されている。同リンク29aの後端にピン30が設けられている。このピン30は図2(a)に示すようにケース側面20aの外側へ延出している。図4において、屈曲リンク29aの先端点はリッド前部21aの側面の1点に回動自在に連結されている。他方の直状リンク29bの後端の1点はケース側面20bに回転自在に連結されている。同リンク29bの先端点はリッド前部21aの側面の1点に回動自在に連結されている。リッド後部21bの両側面の後端点がケース側面20a,20bの後端部の内面に回動自在に連結されている。
以上のような連結の構成により、屈曲リンク29a、直状リンク29b及びリッド後部21bにより、リッド前部21aに対して平行リンク機構が構成されている。この平行リンク機構の働きにより、リッド前部21aは図2(a)に示す第1の位置と図5に示す第2の位置との間で平行移動する。図2(a)に示す第1の位置は、リッド前部21aがリッド後部21bと協働してケース20Aの蓋として機能する位置である。図5に示すリッド前部21aの第2の位置は、図2(a)に示す第1の位置に比べて、高さがH2だけ高くなった位置であり、さらに距離D2だけ着座者に近付いた位置(すなわち、後方の位置)である。
図6は屈曲リンク29aの動きを模式的に示している。図6において、リッド前部21aが第2の位置へ持ち上げられたとき、屈曲リンク29aは垂直状態よりも角度αだけ後傾させられている。後傾とは後ろへ傾けられていることである。図3において被収容物品としてのカップ27を開口28へ入れ損なうと、リッド前部21aに対して上から下へ向けて予期しない力が加わることがある。このような場合、リッド前部21aを第2の位置に置いている屈曲リンク29aが垂直状態に置かれているとすると、リッド前部21aが誤って下方へ落ちてしまうおそれがある。これに対し、本実施形態では、リッド前部21aを第2の位置に置いている屈曲リンク29aは垂直状態よりも角度αだけ後傾するように設定されている。この後傾により、カップ27を開口28(図5参照)へ入れ損なった場合のように第2の位置にあるリッド前部21aに上から下へ予期しない力が加わったとしても、リッド前部21aが誤って下方へ移動すること(すなわち、リッド前部12aによって誤って蓋が閉まってしまうこと)を防止できる。
図5に示すように、ケース20Aの底部31は低部31a及び高部31bを有した階段形状となっている。低部31aは、図2(b)において第1の位置に置かれたリッド前部21aの開口28(図2(a)参照)に挿入されたカップ27の底面を受けるための物品底面受け部材として機能する。図7において、高部31bは、第2の位置に置かれたリッド前部21aの開口28に挿入されたカップ27の底面を受けるための物品底面受け部材として機能する。
(リンクの付勢)
図4において屈曲リンク29aに設けられたピン30(以下、リンクピンということがある)は、図2(a)において開口を介してケース側面20aの外側へ延出している。ケース側面20aには外側へ延びるケースピン35が設けられている。リンクピン30とケースピン35との間に弾性付勢部材としての巻きバネ36が設けられている。
図8に示すように、巻きバネ36の上側の一端はリンクピン30に係合している。巻きバネ36の下側の一端はケースピン35に係合している。本実施形態では、リンクの回転軌跡T1の中点P2が巻きバネ36の下死点36bになるように設定されている。このため、符号36aで示すように巻きバネ36がリンク回転軌跡T1の中点P2よりも右側にあるときには、巻きバネ36は屈曲リンク29aを図2(b)に示す第1の位置方向へ付勢する。他方、符号36cで示すように巻きバネ36がリンク回転軌跡T1の中点P2よりも左側にあるときには、巻きバネ36は屈曲リンク29aを図7に示す第2の位置方向へ付勢する。こうして、巻きバネ36は軌跡中点P2を境にしてリッド前部21aを閉側又は開側のいずれか一方へ付勢している。これにより、本実施形態では、着座者によるツマミ22の操作感が向上し、さらに、屈曲リンク29aの閉時及び開時におけるガタツキが抑制されている。
(作用効果)
本実施形態の車両用物品収容構造19Aは以上のように構成されているので、図1において車両用シート1に座った着座者は、水平状態である使用位置に置かれているアームレスト8の上面に腕を載せて楽な姿勢をとることができる。図1において車両用物品収容構造19Aのリッド21は図2(a)に示すようにケース20Aの上面を閉じる位置にある。この位置において、物品支持部材としてのリッド前部21aは低い位置である第1の位置にある。着座者が被収容物品、例えばカップを持っている場合は、そのカップをリッド前部21aの開口28へ収容することができる。収容されたカップは図2(b)に符号27で示すようにその底面がケース20Aの底部31の低部31aによって受けられる。
図1において、着座者にとって開口28の位置が遠かったり、低かったりしている場合には、着座者は図2(a)においてツマミ22に指を引っ掛けて、その指の力でリッド後部21bを上方向へ回動させる。すると、図5に示すように、リッド後部21bに中折れ可能状態に連結されたリッド前部21aが、リンク29a及び29bの働きによって水平状態を維持したままで高い位置である第2の位置へ持ち上げられる。リンク29a,29b及びリッド後部21bから成る平行リンク機構の働きにより、リッド前部21aは図2(a)の第1の位置から図5の第2の位置へ持ち上がる間、平行移動する。
リッド前部21aを図5に示す第2の位置へ持ち上げると、リッド前部21aは図2(a)の第1の位置に比べて、距離D2だけ着座者へ近付き(すなわち後方へ移動し)、さらに、高さH2だけ着座者へ近付く。こうして、着座者は開口28へカップを入れ易くなる。開口28へ入れられたカップは図7に符号27で示すように、その底面がケース20Aの底部31の高部31bによって受けられる。
以上のように、本実施形態によれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、リッド前部21aを図2の第1の位置(低くて遠い位置)又は図5の第2の位置(高くて近い位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
屈曲リンク29aは、その下部に設けた巻きバネ36の働きにより、図2(a)の第1の位置か図5の第2の位置のいずれかへ弾性的に付勢される。そのため、着座者は無理な力を加えることなく、物品支持部材としてのリッド前部21aを第1の位置(低くて前方の位置)又は第2の位置(高くて後方の位置)へ移動させることができる。
また、巻きバネ36のバネ力により、リッド前部21aは第1の位置(図2(a))又は第2の位置(図5)にしっかりと保持される。
さらに、図6においてリッド前部21aが第2の位置に置かれているとき、屈曲リンク29aは垂直の角度よりも角度αだけ後傾(後ろへ傾いた状態に)されているので、リッド前部21aに不要な力が上方から下方へ加わった場合、例えば着座者が誤ってカップをリッド前部21aにぶつけた場合でも、リッド前部21aが誤って下方へ移動してしまうことを防止できる。
(第2の実施形態)
図9(a)は本発明に係る車両用物品収容構造の他の実施形態を示している。これから説明する第2の実施形態において既に説明した第1の実施形態の場合と同じ部材は同じ符号で示すことにする。ここに示す車両用物品収容構造19Bは、ケース20Bと、リッド21とを有している。リッド21はケース20Bのリッド(蓋)となっている。リッド21は、図3(a)に示すように、物品支持部材としてのリッド前部21a及び平行リンク機構を構成する1つのリンクとして機能するリッド後部21bを有している。
リッド前部21aには、被収容物品としての飲料用容器すなわちカップ27を収容するための開口28が開けられている。本実施形態でも2個の開口28が設けられている。開口28の大きさ(すなわち径)は、カップ27の断面径よりも大きく、しかしカップ27の傾倒を防止できる大きさに設定されている。
図10は図9(a)の車両用物品収容構造19bの分解斜視図を示している。図10において、リッド前部21aの両側面の後端とリッド後部21bの両側面の前端がピンP1,P1によって互いに回動自在に連結されている。このため、リッド前部21aとリッド後部21bは図3(b)に矢印B−B’で示すようにそれぞれの自重によって連結点Qを中心として相互に回動する。この相互の回動により、リッド21は連結点Qの所で中折れ可能な構造となっている。なお、図10において符号P1は回転自在な連結であることを示している。
リッド後部21bの前端の中央部にツマミ22が設けられている。リッド前部21aにおいてツマミ22に対応する領域に凹部23が設けられている。ツマミ22と凹部23との関係は既述の第1の実施形態の場合と同じである。
図10において、本実施形態のケース20Bの底部には階段形状は付けられていない。リッド後部21bの両側面の後端(図10の下端)がケース20Bの両側面20a,20bの後部の内面に回動自在に連結されている。リッド前部21aの右側の側面にギア付リッドリンク41aの上端が回動自在に連結されている。ギア付リッドリンク41aのギア部42の上端部P3がケース20Bの右側面20aの内面に回動自在に連結されている。ギア部42の外周面にギア42aが形成されている。リッド前部21aの左側の側面に直状リッドリンク41bの上端が回動自在に連結されている。直状リッドリンク41bの下端がケース20Bの左側面20bの内面に回動自在に連結されている。
ギア付リッドリンク41a、直状リッドリンク41b及びリッド後部21bはリッド前部21aを平行移動させるための物品支持部材移動手段として機能する。この物品支持部材移動手段の働きにより、リッド前部21aは、図9(a)に示す第1の位置(すなわち、ケース20Bの上端開口を蓋として閉じる最下位位置)と、図11(a)に示す第2の位置(すなわち最上位位置)との間で常に水平状態を維持しながら平行移動する。リッド前部21aは、第2の位置よりもさらに後方Eへ傾いた位置である図12(a)に示す最後方位置へと移動することもできる。
ケース20Bの内部に物品底面受け部材としてのクッション43が設けられている。クッション43は被収容物品としてのカップ27の底面を受けるための部材である。図10において、クッション43の後端部は上方へ立ち上がっている起立部43aとなっており、その起立部43aの両側面の上端部がリッド後部21bの両側面のそれぞれに回動自在に連結されている。なお、クッション起立部43aとリッド後部21bとの連結カ所は起立部43aの側面部以外の部分に設定することもできる。また、クッション43とリッド後部21bはリンク機構を構成していれば良く、必ずしも起立部43aは無くても良い。クッション43の水平部の両側面にクッションリンク44,44の上端が回動自在に連結されている。クッションリンク44,44の下端はケース20Bの両側面20a,20bの内面に回動自在に連結されている。
クッション43、リッド後部21b及びクッションリンク44に関する以上の構成により、クッション43は、図9(a)に示す第1の位置(すなわち、最下位位置)と、図11(a)に示す第2の位置(すなわち最上位位置)との間で常に水平状態を維持しながら平行移動する。リッド前部21aは、第2の位置よりもさらに後方Eへ傾いた位置である図12(a)に示す最後方位置へと移動することもできる。クッション43が図9(a)の第1の位置と図11(a)の第2の位置との間で平行移動する際、クッション43は常にカップ27の底面を受けることができる状態になっている。
図10、図13(a)及び図13(b)はラチェット機構46を示している。ラチェット機構46は、図13(a)のギア付リッドリンク41aが開方向Fへ回動することを許容し、それと反対の閉方向Gへ回動することを禁止する。ギア付リッドリンク41aの動作がラチェット機構46によってそのように一方向に制限されることにより、図10のリッド前部21aが図9(a)の第1の位置から図11(a)の第2の位置へ移動することが許容され、しかしそれと反対方向へ移動することが禁止される。これにより、リッド前部21aは第1の位置(低い位置)と第2の位置(高い位置)との間の途中の位置に無段階で停止することができる。
図13(a)は図10における矢印J方向からラチェット機構46を見た図である。図13((b)は図13(a)の矢印L方向からラチェット機構46を見た図である。図13(a)及び図13(b)に示すように、ギア付リッドリンク41aのギア部42にカム45が回転自在に取り付けられている。ギア部42に設けられている凸部49は、カム45の円弧状切欠き50の中に入っている。
ケース20Bの側面20aにギアユニット47が回転自在に取り付けられている。ギアユニット47は、ギア47aと係合部47bとを有している。ギアユニット47のギア47aはギア付リッドリンク41aのギア部42のギア42aに噛み合う。ギアユニット47の係合部47bはカム45に係合する。ギアユニット47には巻きバネ48が付設されている。巻きバネ46は、ギアユニット47のギア47aがギア付リッドリンク41aのギア42aに噛み合う方向にギアユニット47を付勢する。
図13(a)においてギア付リッドリンク41aを矢印G方向(下方向)へ回動させるような力が加わった場合、例えばカップが置かれた場合、ギアユニット47のギア47aがギア付リッドリンク41aのギア42aに噛み合う方向へギアユニット47が作動し、これによりギア付リッドリンク41aの位置が保持され、その結果、リッド前部21a及びクッション43の位置が保持される。
図13(a)においてギア付リッドリンク41aを矢印F方向(上方向)へ回動させるような力が加わった場合、例えば着座者がリッド21のツマミ22によってリッド21を上方向へ持ち上げた場合、すなわち、図9(a)のリッド前部21aが図9(a)の第1の位置から図11(a)の第2の位置へ持ち上げられる場合、図9(b)において、ギア付リッドリンク41aの回転による力によってギア47aはリッドリンク41aのギア42aを乗り越えながら矢印U方向へ回動し、リッドリンク41aのギア42aを乗り越えた後、巻きバネ48のばね力により再度ギア42aに噛み合う。この噛み合いにより、リッドリンク41aが矢印Fで示す持ち上げ方向と反対方向へ回動することが禁止される。すなわち、リッドリンク41aの持ち上げ方向(F方向)と反対方向への回動がロックされる。ギア付リッドリンク41aの持ち上げ方向(F方向)への回動が続く間、ギア47aのギア42aに対する乗り越え及び噛み合いが繰り返して行われる。なお、このとき、ギア付リッドリンク41aのギア部42の側面に設けた凸部49がカム45の円弧状切欠き50の中を移動する。そして、このとき、カム45は回動しない。
リッド前部21aが図11(a)の第2の位置(最上位位置)からさらに図12(a)の最後傾位置まで図12(b)の矢印Mで示すように移動させられると、ギア付リッドリンク41aのギア部42の側面凸部49がカム45の円弧状切欠き50の一方の端面を押し、カム45を矢印Nのように回転させる。このカム45の回転によりギアユニット47が矢印Uのように回転し、それに伴い、リッドリンク41aとギア47aの噛み合いが外れる。すなわち、ロック状態が解除される。これにより、リッドリンク41aを矢印G方向へ閉移動させることが可能になる。
図9(a)のようにリッド21が閉じられると、図9(b)のギア付リッドリンク41aのギア部42の側面凸部49がカム45の円弧状切欠き50の他端を押す。これにより、カム45が回転し、ギアユニット47が巻きバネ48のばね力によって元の状態に戻り、その結果、ギア47aが再びロック可能な状態になる。
(作用効果)
図1において、着座者にとって開口28の位置が遠かったり、低かったりしている場合には、着座者は図9(a)においてツマミ22に指を引っ掛けて、その指の力でリッド後部21bを上方向へ回動させる。すると、図11(a)に示すように、リッド後部21bに中折れ可能状態に連結されたリッド前部21aが、ギア付リッドリンク41a及び直状リンク41bの働きによって水平状態を維持したままで高い位置である第2の位置(図11(a)で示す位置)へ持ち上げられる。ギア付リッドリンク41a、直状リッドリンク41b及びリッド後部21bから成る平行リンク機構の働きにより、リッド前部21aは図9(a)の第1の位置から図11(a)の第2の位置へ持ち上がる間、平行移動する。
リッド前部21aを図11(a)に示す第2の位置へ持ち上げると、リッド前部21aは図9(a)の第1の位置に比べて、距離D2だけ着座者へ近付き、さらに、高さH2だけ着座者へ近付く。こうして、着座者は開口28へカップを入れ易くなる。開口28へ入れられたカップは、その底面がクッション43によって受けられる。
以上のように、本実施形態によれば、体格の異なる着座者の必要に応じて、リッド前部21aを図9(a)の第1の位置(低くて遠い位置)又は図11(a)の第2の位置(高くて近い位置)に置くことができる。そのため、着座者に対して適切な使用感を与えることができる。
本実施形態では、図13(a)及び図13(b)に示したラチェット機構46の働きにより、図9(a)の物品支持部材としてのリッド前部21aを図9(a)の第1の位置から図11(a)の第2の位置までの間の途中の位置で止めることができる。そして、クッション43をリッド前部21aの動きに同期させて移動させることができる。その結果、被収容物品としてのカップ27を無段階の高さ位置へ置くことができる。これにより、着座者に対する利便性を向上させることができる。
(他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図1に示した実施形態では、車両の2人がけ又は3人がけの後部座席に設けられるアームレスト8に対して本発明を適用した。しかしながら本発明は、前部座席に設けられたアームレストに対して適用することもできる。
また、本発明はアームレスト以外の車両用部品、例えばコンソールボックス、その他の部品に対して適用することもできる。
また、物品支持部材は図2(a)や図9(a)に示したリッド前部21aの構造だけに限られるものではなく、必要に応じて他の任意の構造を採用できる。
また、物品支持部材移動手段は図4や図10に示した平行リンク機構だけに限定されるものではなく、必要に応じて他の任意の構造の平行移動機構を採用できる。
また、以上の実施形態では図4や図10に示したように、カップ27の底面を受ける部材をケース20A,20Bと一体に設けた。しかしながら、カップ27の底面を受ける部材はケースと別体に設けることもできる。
1.車両用シート、 2.シートクッション、 3A,3B.シートバック、 4.ヘッドレスト、 8.アームレスト、 9.軸部材、 10.シートバックフレーム(骨格構造)、 11.パッド、 12.表皮、 13.フレーム、 14.パッド、 15.表皮、
19A,19B.車両用物品収容構造、 20A,20B.ケース、 20a,20b.側面、 21.リッド(蓋)、 21a.リッド前部(物品支持部材)、 21b.リッド後部(平行リンク機構)、 22.ツマミ、 23.凹部、 27.カップ(飲料用容器、被収容物品)、 28.開口、 29a.屈曲リンク(平行リンク機構)、 29b.直状リンク(平行リンク機構)、 30.ピン、 31.底部、 31a.低部(物品底面受け部材)、 31b.高部(物品底面受け部材)、 35.ケースピン、 36.巻きバネ、 41a.ギア付リッドリンク、 41b.直状リッドリンク、 42.ギア部、 42a.ギア、 43.クッション(物品底面受け部材)、 43a.起立部、 44.クッションリンク、 45.カム、 46.ラチェット機構、 47.ギアユニット、 47a.ギア、 47b.係合部、 48.巻きバネ、 49.凸部、 50.円弧状切欠き、 101.カップホルダ、 D1,D2.距離、 d1.間隔、 E.後傾方向、 F.開方向、 G.閉方向、 H1,H2.高さ、 K.空間、 P.着座者、 P1.ピン、 P2.中点、 P3.ギア部の上端部、 Q.連結点、 R.屈曲点の近傍の点、 T1.回転軌跡、 W1.ツマミの幅、 α.後傾角度

Claims (17)

  1. 被収容物品の断面径よりも大きくしかし被収容物品の傾倒を阻止できる大きさの開口を備えた物品支持部材と、
    前記物品支持部材を第1の位置と第2の位置との間で平行移動させる物品支持部材移動手段と、
    前記第1の位置及び前記第2の位置において前記被収容物品の底面を受ける物品底面受け部材と、を有しており、
    前記第2の位置は、前記第1の位置よりも高さが高い位置であり、且つ前記第1の位置よりも後方の位置である
    ことを特徴とする車両用物品収容構造。
  2. 前記物品支持部材が蓋となるケースを有しており、
    前記第1の位置は前記物品支持部材が前記ケースの蓋となる位置である、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  3. 前記物品底面受け部材は、前記ケースに設けた階段形状であることを特徴とする請求項2記載の車両用物品収容構造。
  4. 前記物品支持部材移動手段は、前記ケースと前記物品支持部材との間に設けられた平行リンク機構であることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用物品収容構造。
  5. 前記平行リンク機構は、前記第2の位置をとる場合にリンク角度を後傾側に設定していることを特徴とする請求項4記載の車両用物品収容構造。
  6. 前記ケースの蓋となるリッドを有しており、
    当該リッドは互いに回動自在に連結されたリッド前部及びリッド後部を有しており、
    前記リッド前部は前記物品支持部材であり、
    前記リッド後部は前記平行リンク機構の一部である
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両用物品収容構造。
  7. 前記リッド後部は、当該リッド後部と前記リッド前部との連結部分にツマミを有していることを特徴とする請求項6記載の車両用物品収容構造。
  8. 前記リッド前部は前記ツマミに対応する位置に当該ツマミを収容する凹部を有しており、
    当該凹部は指の一部を前記ツマミの周囲に挿入可能な大きさを有している
    ことを特徴とする請求項7記載の車両用物品収容構造。
  9. 被収容物品の断面径よりも大きくしかし被収容物品の傾倒を阻止できる大きさの開口を備えた物品支持部材と、
    前記物品支持部材を第1の位置と第2の位置との間で平行移動させる物品支持部材移動手段と、
    前記物品支持部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動することを許容し、しかし前記第2の位置から前記第1の位置へ移動することを禁止するラチェット手段と、
    前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記物品の底面を受ける物品底面受け部材とを有しており、
    前記第2の位置は、前記第1の位置よりも高さが高い位置であり、且つ前記第1の位置よりも後方の位置である
    ことを特徴とする車両用物品収容構造。
  10. 前記物品支持部材が蓋となるケースを有しており、
    前記第1の位置は前記物品支持部材が前記ケースの蓋となる位置である、
    ことを特徴とする請求項9記載の車両用物品収容構造。
  11. 前記物品支持部材移動手段は前記ケースと前記物品支持部材との間に設けられた平行リンク機構であることを特徴とする請求項10記載の車両用物品収容構造。
  12. 前記物品底面受け部材は前記物品支持部材と同期して平行移動することを特徴とする請求項11記載の車両用物品収容構造。
  13. 前記ケースの蓋となるリッドを有しており、
    当該リッドは互いに回動自在に連結されたリッド前部及びリッド後部を有しており、
    前記リッド前部は前記物品支持部材であり、
    前記リッド後部は前記平行リンク機構の一部である
    ことを特徴とする請求項11又は請求項12記載の車両用物品収容構造。
  14. 前記リッド後部は、当該リッド後部と前記リッド前部との連結部分にツマミを有していることを特徴とする請求項13記載の車両用物品収容構造。
  15. 前記リッド前部は前記ツマミに対応する位置に当該ツマミを収容する凹部を有しており、
    当該凹部は指の一部を前記ツマミの周囲に挿入可能な大きさを有している
    ことを特徴とする請求項14記載の車両用物品収容構造。
  16. 着座者の腕を受けるアームレストにおいて、
    被収容物品を収容する車両用物品収容構造を有しており、
    当該車両用物品収容構造は、請求項1から請求項15のいずれか1つに記載の車両用物品収容構造である
    ことを特徴とするアームレスト。
  17. 着座者の臀部を受けるシートクッションと、着座者の背中部を受けるシートバックと、被収容物品を収容する車両用物品収容構造とを有する車両用シートにおいて、
    前記車両用物品収容構造は、請求項1から請求項15のいずれか1つに記載の車両用物品収容構造である
    ことを特徴とする車両用シート。
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