JP2021049811A - 車両用ボックス装置 - Google Patents

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Naoyuki Fukui
直行 福井
岩田 弘
Hiroshi Iwata
弘 岩田
千春 戸谷
Chiharu Totani
千春 戸谷
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Abstract

【課題】アームレストとしての機能が向上した車両用ボックス装置を提供すること。【解決手段】座席の側方に配置される車両用ボックス装置であって、開口を上方に向けた内部空間を有するボックス1と、リッド本体部と、前記リッド本体部に一体化され前記ボックス1に対して枢支される枢支軸と、を有し前記ボックス1の前記開口を開閉するリッドと、を有し、前記リッドは、前記リッド本体部が前記ボックス1の上方に配置され前記開口を閉じる閉位置と、前記リッド本体部が前記ボックス1の側方に配置され前記開口を開く開位置と、の間を位置変化し、前記リッド本体部のうち、前記開位置における上面となる開上面部22uと、前記閉位置における上面となりかつ前記開位置における側面となる閉上面部21uとには、発熱体27が配置されている、車両用ボックス装置。【選択図】図9

Description

本発明は、ボックスと当該ボックスを開閉するリッドとを有し車両に搭載される車両用
ボックス装置に関する。
ボックスと当該ボックスを開閉するリッドとを有し車両に搭載される、センターコンソールボックス等の車両用ボックス装置として、開口を開く開位置と開口を閉じる閉位置との間をリッドが位置変化するものが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
この種の車両用ボックス装置は、座席に座る乗員の側方に配置されるのが一般的である。乗員の側方に配置される都合上、この種の車両用ボックス装置のリッドは、閉位置において、乗員のアームレストとして用いられる場合がある。
ここで、近年では、車両用の内装品には多くの機能が求められている。アームレストとして使用可能な車両用ボックス装置についても、そのアームレストとしての機能の更なる向上が望まれている。
特開2006−307911号公報 特開2018−24342号公報
ところで、特許文献1や特許文献2に紹介されている従来の車両用ボックス装置では、開口を閉じる閉位置において、リッドがアームレストとして機能する。しかしこの種の従来の車両用ボックス装置では、閉位置においてのみリッドをアームレストして利用するものである。
また、例えば、特許文献2に紹介されている車両用ボックス装置では、車両用コンソールにおけるリッドの内部に、空調風を導入することで、アームレストとして使用可能なリッドを冷やしまたは暖める。しかし、特許文献2の車両用ボックス装置では、リッドが閉位置にあるときにのみ、リッドの内部に空調風が導入されリッドすなわちアームレストが温度調節される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、アームレストとしての機能が向上した車両用ボックス装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の車両用ボックス装置は、
座席の側方に配置される車両用ボックス装置であって、
開口を上方に向けた内部空間を有するボックスと、
リッド本体部と、前記リッド本体部に一体化され前記ボックスに対して枢支される枢支軸と、を有し前記ボックスの前記開口を開閉するリッドと、を有し、
前記リッドは、前記リッド本体部が前記ボックスの上方に配置され前記開口を閉じる閉位置と、前記リッド本体部が前記ボックスの側方に配置され前記開口を開く開位置と、の間を位置変化し、
前記リッド本体部のうち、前記開位置における上面となる開上面部と、前記閉位置における上面となりかつ前記開位置における側面となる閉上面部とには、発熱体が配置されている、車両用ボックス装置である。
本発明の車両用ボックス装置は、アームレストとしての機能が向上した車両用ボックス装置である。
実施例1の車両用ボックス装置を分解した様子を模式的に表す図である。 リッド本体部が閉位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を模式的に表す図である。 リッド本体部が開位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を模式的に表す図である。 実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置におけるリッド本体部の断面を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置のリッド本体部における各部分の寸法を説明する説明図である。 実施例1の車両用ボックス装置を車両に搭載した様子を模式的に表す説明図である。
本発明の車両用ボックス装置は、運転席と助手席との間に配設されるセンターコンソールボックスとして具現化できるが、これに限定されない。例えば本発明の車両用ボックス装置は、サイドコンソールボックスや、後部座席において乗員席の側方に配置され飲料用の容器を収容保持する容器ホルダ装置として具現化することもできる。
本発明の車両用ボックス装置は、ボックスとリッドとを有する。
このうちボックスは、内部空間を有し、当該内部空間と外界との境界となる開口を上方に向ける。
リッドは、リッド本体部と枢支軸とを有する。
このうちリッド本体部は、閉位置において開口を閉じ、開位置において開口を開く部分であり、枢支軸は、リッドのうちボックスに対して枢支される部分である。リッドは、枢支軸を中心としてボックスに対して回動するといえる。
リッドが回動することで、リッド本体部が閉位置と開位置との間を位置変化する。
リッドが回動し、リッド本体部が閉位置と開位置との間を位置変化すると、ボックスに対するリッド本体部の向きが変化する。具体的には、リッドのリッド本体部は、閉位置においては、閉上面部を上面として開口を閉じる。また、当該リッド本体部は、開位置においては、開上面部を上面とし閉上面部を側面としてボックスの側方に配置されて、開口を開く。
本発明の車両用ボックス装置において、リッド本体部の開上面部と閉上面部とには、発熱体が配置されている。上記したように、リッド本体部の開上面部は開位置においてリッド本体部の上面となる部分であり、リッド本体部の閉上面部は閉位置においてリッド本体部の上面となる部分である。本発明の車両用ボックス装置では、これらの部分が発熱体によって暖められることで、開位置においてはリッド本体部の開上面部を、閉位置においてはリッド本体部の閉上面部を、各々、温調機能を有するアームレストとして利用することが可能となる。
さらに、開位置におけるリッド本体部は、開上面部を上面とし閉上面部を側面としてボックスの側方に配置される。このときリッド本体部の開上面部は上方を向き、閉上面部および当該閉上面部に配置された発熱体はボックスの側方を向く。このため、開位置においては、リッド本体部の発熱体はボックスの側方を暖房する。本発明の車両用ボックス装置は、座席の側方に配置されるため、当該座席は、リッド本体部が開位置にあるときには、当該リッド本体部の閉上面部にある発熱体によって暖められるといえる。つまり、本発明の車両用ボックス装置は、単にアームレストとして機能するのみならず、座席および当該座席に着座した乗員を座席に近い位置から暖める、近接暖房器としても機能し得る。
このように、本発明の車両用ボックス装置は、アームレストとしての機能が大きく向上したものといい得る。
以下、本発明の車両用ボックス装置を構成要素毎に説明する。
本発明の車両用ボックス装置におけるボックスは、既述したように、内部空間を有し、当該内部空間と外界との境界となる開口を上方に向ける。したがってボックスの内部空間は、少なくとも側方において外界から区画される。本明細書では、ボックスの内部空間と外界とを区画する当該側方の部分を、ボックスの周壁と称する。
ボックスの周壁は、ボックスの内部空間を全周にわたって連続的に取り囲んでも良いし、断続的に取り囲んでも良い。
ボックスの内部空間の用途は特に問わない。例えば、内部空間は、物品を収容するための収容室として利用しても良いし、オーディオ機器等を配設するための空間として利用しても良い。
リッドは、既述したように、リッド本体部と当該リッド本体部に一体化された枢支軸とを有する。このうち枢支軸がボックスに対して枢支されることで、リッドはボックスの開口を開閉する。
枢支軸は、上記したリッド本体部に一体化され、ボックスに対して枢支される部分である。したがって、リッドは枢支軸を中心として回動し、開位置と閉位置との間を位置変化する。枢支軸は、ボックスに対して直接的にまたは間接的に枢支される。つまり、リッドはボックスに直接枢支されても良いし、他部材を介してボックスに間接的に枢支されても良い。或いは、リッドは、ボックスに非接触でありかつボックスに対して位置変化しない他部材に枢支されても良い。
枢支軸は、リッド本体部に直接的又は間接的に一体化されれば良い。したがって、例えば、枢支軸をリッド本体部に直接設けても良いし、リッド本体部に一体化された脚部に枢支軸を設けても良い。脚部は、単一部材からなっても良いし、複数の分体からなっても良い。例えば、脚部を2つの分体で構成し、一方の分体をリッド本体部に固着し、当該一方の分体に他方の分体を枢支させ、更に当該他方の分体に枢支軸を設けて、当該枢支軸をボックスに枢支させても良い。この場合、リッド本体部が二軸的に回動するため、開位置と閉位置との間のリッド本体部の移動軌跡をコンパクトにできる利点がある。
本発明の車両用ボックス装置では、リッド本体部のうち、開上面部と閉上面部とに、発熱体が配置されている。本発明の車両用ボックス装置において、発熱体とは、熱源を有し、自らが熱を発するものである。発熱体は、例えば、電源からの給電を受けて発熱する所謂電気ヒータを熱源とするものであっても良いし、化学反応により発熱する所謂化学蓄熱材を熱源とするものであっても良い。発熱体は、このような熱源を必須とし、必要に応じて、熱源で生じた熱が伝導される伝熱部を有し得る。伝熱部は熱伝導性を有する材料で形成すれば良いが、熱伝導率が高く、かつ、比較的熱容量の大きな金属は伝熱部として好ましく用いられる。このような材料としては、具体的には、鉄やアルミニウム等の金属を例示することが可能である。
発熱体が熱源のみで構成される場合、リッド本体部の開上面部および閉上面部は当該熱源によって温められる。
これに対して、発熱体が熱源および伝熱部を有する場合、熱源の熱は、伝熱部によって、開上面部および閉上面部における熱源から離れた位置にまで伝導する。本発明の車両用ボックス装置は、熱源を一つだけ有しても良いし、二つ以上有しても良い。本発明の車両用ボックス装置が熱源および伝熱部を一つだけ有する場合、リッド本体部の開上面部および閉上面部は、同じ熱源によって温められる。なお、伝熱部の数は、熱源と同じであっても良いし、異なっていても良い。
何れの場合にも、発熱体は開上面部と閉上面部とに配置されれば良く、その他の部分に配置されても良い。
発熱体は、リッド本体部の閉上面部及び開上面部に配置されれば良く、当該部分の全体にあっても良いし、当該部分の一部にあっても良い。アームレスト全体を隈無く温めるためには、発熱体は、リッド本体部の閉上面部及び開上面部における多くの部分を占めるのが好ましい。
具体的には、発熱体は、リッド本体部の閉上面部および開上面部に対し、各々、60面積%以上を占めるのが好ましく、75面積%以上を占めるのがより好ましく、90面積%以上を占めるのがさらに好ましく、100面積%を占めるのが特に好ましい。
また、発熱体は、リッド本体部の閉上面部および開上面部のみに配置されても良いが、リッド本体部の表面を連続的に覆うのが好ましい。つまり、発熱体は、閉上面部から開上面部に連続して延びているのが好ましい。ここでいうリッド本体部の表面とは、リッド本体部のうち開位置および/または閉位置において外側に露出する、意匠側の表面を意味する。
本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部は、アームレストとして機能し、当該リッド本体部の開上面部および閉上面部、ならびに、当該開上面部および閉上面部に配置された発熱体には、乗員の腕が載せられる。したがって、リッド本体部にアームレストとしての優れた使用感を付与する為には、発熱体は可撓性を有するのが好ましい。
より具体的には、発熱体としては、ファブリックヒータとも称される、織布、不織布、ニット等の布地にヒータが一体化されたものを用いるのが好ましい。
本明細書でいうファブリックヒータとは、上記の布地に金属や導電性樹脂等の導電体を材料とする導電繊維が一体に織り込まれたり編み込まれたりしたものや、上記の布地に導電体を材料とする導電パターンが形成されたもの等、布地や導電繊維により可撓性が付与されたものを総称したものである。
ファブリックヒータとしては、例えば、特開2017−24185号公報、特許第5752821号、特許第6174220号、WO2017/183463号等に紹介されているもののような、公知のものを使用することができる。
さらに、リッド本体部にアームレストとしてのより優れた使用感を付与するためには、発熱体は弾性変形可能なクッション部に重ねられるのが好ましい。発熱体とクッション部とはどちらが表側にあっても良い。また、発熱体は2つのクッション部の間に挟まれても良い。何れの場合にも、発熱体とクッション部とを重ねることで、クッション部による優れた弾性や柔軟性が加えられ、リッド本体部のアームレストとしての使用感がより一層向上する。
また、閉上面部及び開上面部に配置される発熱体に、さらにクッション部が重ねられれば、例えば、閉上面部及び開上面部に腕や肘をぶつけた乗員に与える不快感が非常に小さくなるか、又はなくなる。このため、本発明の車両用ボックス装置は、車両室内という限られたスペースに搭載する車両用ボックス装置として好適といえる。
本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部のうち、閉上面部は、閉位置における上面となりアームレストとして機能するのみならず、開位置における側面ともなる。本発明の車両用ボックス装置は座席の側方に配置されるものであるため、リッド本体部の閉上面部は、開位置において座席を向く。
閉上面部には発熱体が配置されているため、閉上面部に配置された発熱体は、開位置において、座席および当該座席に着座した乗員を側方から温めるといい得る。
ここで、寒冷下においては人体の背中や大腿部を暖めるのが良いとされているため、より小さい熱量によって乗員に暖かさを知覚させるためには、乗員の背中や大腿部を集中的に暖めるのが合理的である。
背中に関しては、座席の背もたれに覆われ、場合によってはシートヒータで暖められる。このため乗員は、背中よりも大腿部において、より寒さや暖かさを知覚し易いと考えられる。本発明の車両用ボックス装置では、リッドが開位置にあるときには、閉上面部に配置されている発熱体によって、座席に着座した乗員の大腿部を温め得る。このことにより、本発明の車両用ボックス装置によると、比較的少量の熱によって、乗員が快適な温度であると知覚するように、効率の良い空調を行うことが可能である。
乗員の大腿部をより効率的に温めるためには、発熱体の少なくとも一部が、上下方向において大腿部と同程度の位置にあるのが好ましい。具体的には、開位置において、閉上面部および当該閉上面部に配置された発熱体の一部は、ボックスの開口よりも下方に配置されるのが好ましい。
また、閉上面部に配置されている発熱体の一部は、開位置において、座席の座面よりも上方に配置されているのが好ましい。
好ましくは、開位置において、閉上面部に配置されている発熱体の上端は、座席の座面よりも上側にあり、かつ、当該上端と座面との上下方向の距離は50mm以上であるのが好ましい。またこの場合、発熱体の上下方向の長さ、つまり、閉上面部に配置されている発熱体の上端と下端との距離は、50mm以上であるのが好ましい。
上記した「閉上面部に配置されている発熱体の上端と座面との上下方向の距離」のより好ましい範囲として、60mm以上、80mm以上、120mm以上の各範囲を挙げることができる。当該「閉上面部に配置されている発熱体の上端と座面との上下方向の距離」に特に上限はないが、好ましい範囲として、300mm以下、250mm以下の各範囲を挙げることができる。
また、上記した「閉上面部に配置されている発熱体の上端と下端との距離」のより好ましい範囲として、60mm以上、75mm以上、100mm以上の各範囲を挙げることができる。当該「閉上面部に配置されている発熱体の上端と下端との距離」に特に上限はないが、好ましい範囲として、300mm以下、200mm以下の各範囲を挙げることができる。
ところで、本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部は、アームレストとして使用される都合上、アームレストとして使用されたときに作用する荷重に耐え得る程度の強度を有するのが好ましい。
この点を考慮すると、本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部は、上記のクッション部よりも硬質の基体部を有するのが好ましい。
基体部は、リッド本体部の強度に関わる部分である。したがって、基体部の材料としては、比較的強度の高い材料を選択するのが好ましい。例えば、基体部の材料としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ABS等の樹脂等を挙げることができる。
一方、クッション部は、リッド本体部の柔らかさに関わる部分である。クッション部は弾性変形可能であることで、この要件を満たす。クッション部は中実形状であっても良いし、中空形状であっても良いが、クッション部に優れたクッション性を付与するためには、クッション部は発泡ポリウレタン等の多孔体であるのが好ましい。なお、クッション部は、表面に中実形状すなわち無孔の表皮部を有する多層構造であっても良い。
クッション部は、既述したように、リッド本体部の閉上面部及び開上面部に配置される発熱体に重ねられれば良く、発熱体の一部にのみ重ねられても良いが、発熱体の多くの部分と重ねられるのが好ましい。具体的には、クッション部は、発熱体の60面積%以上に重ねられるのが好ましく、75面積%以上に重ねられるのがより好ましく、90面積%以上に重ねられるのがさらに好ましく、100面積%以上に重ねられるのが特に好ましい。
ところで、本発明の車両用ボックス装置は、リッドを1つのみ有しても良いし、2つのリッドを有しても良い。2つのリッドを有する本発明の車両用ボックス装置においては、2つのリッドが各々閉位置と開位置との間を位置変化する。つまり、この場合の本発明の車両用ボックス装置は、所謂観音開き型のボックス装置といえる。
この場合、具体的には、2つのリッドの2つのリッド本体部は、閉位置においては、閉上面部を上面として並び連ねられる。また、当該2つのリッドの2つのリッド本体部は、開位置においては、開上面部を上面とし、ボックスの開口を挟んで対向する。
本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部は、開口を閉じることができ、かつ、開口を開くことができる形状であれば良く、例えば平板状であっても良いし、湾曲形状、屈曲形状等の立体形状であっても良い。
ここで、アームレストとして使用する都合上、リッド本体部の閉上面部及び開上面部は、ある程度の大きさであるのが良い。このうち閉上面部は、開口を閉じる必要上、十分に大きいが、車両室内に配置すべく車両用ボックス装置を小型化することを考慮すると、リッド本体部の開上面部は閉上面部よりも小さくする必要がある。このため、開上面部の寸法には、好ましい範囲があると考えられる。
具体的には、開上面部の幅は、20mm以上であるのが好ましく、25mm以上であるのがより好ましく、30mm以上であるのがさらに好ましい。当該開上面部の幅とは、ボックスにおける対向する2つの側方をむすぶ方向における、開上面部の長さを意味する。
本発明の車両用ボックス装置が2つのリッドを有する場合には、当該開上面部の幅とは、開位置において、開口を挟んで対向する2つのリッド本体部をむすぶ方向における、各開上面部の長さということもできる。さらに、例えば、2つのリッド本体部が、開位置において、開口を挟んで車幅方向に対向する場合には、当該開上面部の幅を、開位置にあるリッド本体部における車幅方向の長さと言い換えることもできる。
本発明の車両用ボックス装置は、リッド本体部を閉位置から開位置に向けて付勢する付勢要素を有するのが好ましい。この場合には、付勢要素によりリッド本体部を閉位置から開位置に自動的に位置変化させることができる。またこの場合、本発明の車両用ボックス装置は、更に、当該付勢要素の付勢力に抗してリッド本体部を閉位置にロックするロック要素を有するのが好ましい。
付勢要素及びロック要素は、特に限定されず、一般的なものを用いれば良い。
例えば、付勢要素としては金属性のねじりコイルバネ等を使用できるし、ロック要素としてはハートカム等を使用できる。
本発明の車両用ボックス装置におけるリッド本体部は、既述したように、開位置及び閉位置においてアームレストとして使用可能である。このため、本発明の車両用ボックス装置は、開位置及び閉位置において各々リッド本体部を位置規制するストッパ部を有するのが好ましい。当該ストッパ部のうち開位置においてリッド本体部を位置規制するものを開ストッパ部と称する。また、当該ストッパ部のうち閉位置においてリッド本体部を位置規制するものを閉ストッパ部と称する。
リッド本体部を効率よく位置規制するためには、開ストッパ部及び閉ストッパ部は、リッドの回動中心すなわち枢支軸から離れた位置にあるのが好ましい。当該開ストッパ部及び閉ストッパ部は、車両用ボックス装置におけるリッド本体部以外の部分に設けることができるが、当該開ストッパ部及び/又は閉ストッパ部をボックスに設ける場合には、車両用ボックス装置の部品点数を増大させないため、製造コストを低減できる利点がある。
開ストッパ部は、例えば、開位置においてリッド本体部自体に当接して当該リッド本体部を位置規制するものであっても良いし、開位置において脚部に当接して当該脚部を介してリッド本体部を位置規制するものであっても良いし、リッドのその他の構成要素に当接してリッド本体部を位置規制するものであっても良い。閉ストッパ部についても同様である。
何れの場合にも、開ストッパ部及び閉ストッパ部はリッドの枢支軸から離れた位置にあるのが好ましい。更に、上記したように、脚部を2以上の複数の分体で構成する場合等、リッド本体部が多軸的に回動する場合には、開ストッパ部及び閉ストッパ部は全ての枢支軸から離れた位置にあるのが好ましい。
なお、ここでいう「離れた位置」とは枢支軸と物理的に接触しない位置を意味するが、開ストッパ部及び閉ストッパ部と枢支軸との距離は大きい方が好ましい。具体的には、開ストッパ部と枢支軸との好ましい距離として、2cm以上、3cm以上、5cm以上、7cm以上の各範囲を挙げることができる。開ストッパ部と枢支軸との好ましい距離に上限はないが、実用的には、30cm以下とするのが好ましい。閉ストッパ部と枢支軸との距離の好ましい範囲についても同様である。
本発明の車両用ボックス装置は、アームレストとして使用される。この都合上、開位置における開上面部の上下方向の位置と、閉位置における閉上面部の上下方向の位置と、の差は小さい方が好ましい。乗員に違和感を与えないためである。なお、当該上下方向の位置とは、車両室内に配置した車両用ボックス装置における上下方向の位置、つまり、ボックスの開口を上としたときの上下方向の位置を意味する。
開位置における開上面部の上下方向の位置と、閉位置における閉上面部の上下方向の位置との差は、30mm以内であるのが好ましく、20mm以内であるのがより好ましく、15mm以内であるのが特に好ましい。
以下、具体例を挙げて本発明の車両用ボックス装置を説明する。
(実施例1)
実施例の車両用ボックス装置は、本発明の車両用ボックス装置を運転席と助手席との間に配置されるセンターコンソールボックスとして具現化したものである。
図1は実施例1の車両用ボックス装置を分解した様子を模式的に表す図である。図2はリッド本体部が閉位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を模式的に表す図である。図3はリッド本体部が開位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を模式的に表す図である。図4、図6〜図9は実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する説明図である。このうち図4、図6および図7はリッド本体部が閉位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を表し、図9はリッド本体部が開位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を表し、図8はリッド本体部が閉位置と開位置との間の半開位置にあるときの実施例1の車両用ボックス装置を表す。図5は実施例1の車両用ボックス装置におけるリッド本体部の断面を説明する説明図である。図10は実施例1の車両用ボックス装置のリッド本体部における各部分の寸法を説明する説明図である。図11は実施例1の車両用ボックス装置を車両に搭載した様子を模式的に表す説明図である。
必要に応じて、リッド本体部が閉位置にあるときの車両用ボックス装置を閉状態と称し、リッド本体部が開位置にあるときの車両用ボックス装置を開状態と称し、リッド本体部が半開位置にあるときの車両用ボックス装置を半開状態と称する。
また、上、下、左、右、前、後とは、図1に示す上、下、左、右、前、後を意味するものとする。上下方向は鉛直方向であり、左右方向は車幅方向であり、前後方向は車両進行方向である。
実施例1の車両用ボックス装置は、ボックス1、2つのカバー19、2つのリッド2、2つのリンク要素5、2つの付勢要素6、及びロック要素7を有する。
図1に示すように、ボックス1は長手方向を前後に向けた箱状をなす。ボックス1は、開口10を上方に向けた内部空間11を有し、当該内部空間11はボックス1の周壁12及び底壁13によって、側方及び下方において外界と区画されている。図4に示すように、ボックス1の周壁12は内周壁121と外周壁120とを有する2層構造を有し、ボックス1の底壁13は周壁12のうち内周壁121に一体化されている。
ボックス1の外周壁120のうち前側に位置する部分を前外周壁122と称し、後側に位置する部分を後外周壁123と称する。
前外周壁122及び後外周壁123は、各々、2つの枢支軸受け部14、二つのガイドラック15、および、2つの第1開ストッパ部16fを有する。2つの枢支軸受け部14は、各々、後述する枢支軸37を枢支する。2つのガイドラック15は、各々、後述するリッド脚部30に設けられているガイド歯列31に噛み合う。各ガイドラック15は枢支軸受け部14を中心とする円弧状をなす。2つの第1開ストッパ部16fは、開位置において、後述するリンク脚部35に当接する。
更に、前外周壁122の前側及び後外周壁123の後側は、各々、カバー19によって覆われている。カバー19は、各々対応する前外周壁122又は後外周壁123に固定されている。
カバー19と前外周壁122との間、及びカバー19と後外周壁123との間には、各々、枢支軸受け部14及びガイドラック15、並びに後述する付勢要素6、リンク脚部35、リッド脚部30及びロック要素7等のボックス装置構成部材が収容される。
2つのリッド2は、各々、リッド本体部20、2つのリッド脚部30、及び、2つのリンク脚部35を有する。各リンク脚部35には、各々、リンク要素5を構成するリンク歯列50の一方が一体化されている。リンク要素5については後述する。
各リッド本体部20は、図1〜図3に示すように、略矩形かつ略板状をなし、長手方向を前後に向ける。各リッド本体部20は、各々、図2に示す閉位置において上面となる閉上面部21u、当該閉位置において下面となる閉下面部21l(図1及び図4参照)、図3に示す開位置において上面となる開上面部22u、及び、当該開位置において下面となる開下面部22lを有する。図2及び図4に示す閉位置において、閉下面部21lはボックス1の内部空間11に対面する。また、当該閉位置において、開上面部22uは左右方向すなわち車幅方向の内側にあり、開下面部22lは当該車幅方向の外側にある。
各リッド本体部20のうち閉上面部21uと開上面部22uとの間の領域は、面取りされて傾斜面20slとなっている。
図4に示すように、各リッド本体部20は基体部25、発熱体27、第1クッション部28f、および、第2クッション部28sを有する。基体部25はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(所謂ABS樹脂)製であり、板状をなす。基体部25は、基体本体25mと基体カバー25cとの2つの分体が組み立てられ一体化されたものである。基体本体25mにおける閉上面部21u側の部分、開上面部22u側の部分及び開下面部22l側の部分は、何れも第1クッション部28fで覆われている。第1クッション部28fは、発泡ポリウレタン層からなり、基体部25よりも軟質かつ弾性変形可能である。
図4および図5に示すように、第1クッション部28fの表面には、発熱体27が重ねられている。実施例1の車両用ボックス装置において、発熱体27は、閉上面部21uの略全面、開上面部22uの略全面、傾斜面20slの略全面、および、開下面部22lに連続的に配置されている。
実施例1の車両用ボックス装置における発熱体27は、ファブリックヒータである。発熱体27は図略のリード線を介して、図略の電源に接続されている。なお、ファブリックヒータは、電源からの給電を受けて発熱する、熱源として機能する。
図5に示すように、発熱体27の表面には、さらに、第2クッション部28sが重ねられている。第2クッション部28sは、第1クッション部28fよりもやや薄い発泡ポリウレタン層と、当該発泡ポリウレタン層の表面に形成されたスキン層とで構成されている。実施例1の車両用ボックス装置における発熱体27は2層の発泡ポリウレタン層の間に挟まれている。
第1クッション部28fおよび第2クッション部28sは、本発明の車両用ボックス装置におけるクッション部に相当する。
図4に示すように、基体カバー25cは、基体本体25mにおける閉下面部21l側の部分を覆うように、基体本体25mに一体化されている。基体カバー25cには、後述するロック要素7の一部を構成する凹状のロック受け部76が設けられている。
図1に示すように、各基体カバー25cの長手方向の両端部、すなわち、各基体カバー25cの前側端部及び後側端部には、各々、リッド脚部30が一体に設けられている。各リッド脚部30は、各々、ガイドラック15に噛合するガイド歯列31を有し、かつ、別々のリンク脚部35に枢支される。
具体的には、図7に示すように、各リッド脚部30には凸状をなす枢支部32が設けられている。図6に示すように、各リンク脚部35には凹状をなす枢支部36が設けられている。各リッド脚部30の枢支部32が各リンク脚部35の枢支部36に挿入され、各リッド脚部30が各リンク脚部35に枢支される。上記したガイド歯列31は、同じリッド脚部30に設けられている枢支部32を中心とした円弧状に配列する。
図6に示すように、各リンク脚部35は、既述した枢支部36の他に、枢支軸37を有する。各枢支軸37は、ボックス1の前外周壁122及び後外周壁123に各々2つずつ設けられている枢支軸受け部14(図1参照)に各々枢支される。したがって、各リッド2は、当該枢支軸37を介してボックス1に枢支されるといえる。
図4に示すように、前外周壁122に枢支される2つの枢支軸37には、各々、付勢要素6が取り付けられている。当該付勢要素6はねじりコイルバネであり、当該付勢要素6の一端60はリンク脚部35に取り付けられ、他端61はカバー19に取り付けられる。換言すると、付勢要素6の一端はリッド2に取り付けられ、他端はカバー19を介してボックス1に取り付けられる。付勢要素6の付勢力によって、リッド2は、図2及び図4に示す閉位置から図3及び図9に示す開位置に向けて付勢される。
実施例1の車両用ボックス装置は2つのリンク要素5を有する。各リンク要素5は、リッド2の前側部分と後側部分とに各々一つずつ一体化されている。図4に示すように、各リンク要素5は、各リンク脚部35に一体化されている2つのリンク歯列50で構成されている。当該二つのリンク歯列50は、各々、同じリンク脚部35に設けられている枢支軸37を中心とした円弧状に配列する歯列であり、互いに噛合する。
ロック要素7は、図1に示すように、スイッチ部70と、ロック部71とを有する。スイッチ部70は前外周壁122とカバー19との間に取り付けられる。スイッチ部70は略棹状をなし、図2及び図3に示すように、スイッチ部70の上端70uはボックス1の上側に露出する。図1に示すスイッチ部70の下端70lは、前外周壁122とこれを覆うカバー19との間において、後述するロック部71の入力部75の前側に位置する。
ロック部71は、図1に示すように、鉤状の鉤頭部73と棹状の鉤脚部74とを有する2つの鉤部72と、当該2つの鉤部72を連結する棹状の入力部75と、を有する略U字状をなす。鉤部72は、鉤頭部73を上方に向けて略上下方向に配置される。入力部75は鉤脚部74の下端を連結する。入力部75の枢支軸75aはカバー19の受け部19sに枢支され、ロック部71はカバー19に対して回動する。
ロック部71は、図略のロック付勢要素の付勢力によって、入力部75の枢支軸75aを中心として、後側すなわちリッド2側に鉤頭部73を近づける方向に付勢される。ロック付勢要素に付勢された鉤頭部73は、閉位置にあるリッド本体部20のロック受け部76と係合する。当該鉤頭部73とロック受け部76との係合によって、リッド本体部20は閉位置にロックされる。
ロック部71の入力部75はスイッチ部70の下端70lの更に下側に配置されている。このため、スイッチ部70を下方に押圧すると、入力部75が下側に押圧される。このためロック部71は、ロック付勢要素の付勢力に抗して、入力部75の枢支軸75aを中心として、鉤頭部73がリッド2から遠ざかる方向に回動する。したがって、このとき鉤頭部73とロック受け部76との係合が解除される。
以下、実施例1の車両用ボックス装置の動作を説明する。
図2及び図4に示す閉位置において、リッド本体部20は閉上面部21uを上に向けつつボックス1の開口10を覆う。このときリッド本体部20は、ロック要素7によって閉位置にロックされた状態にある。図示しないが、このとき、リッド本体部20はボックス1の上面の一部に当接している。当該ボックス1の一部は閉ストッパ部として機能し、このときリッド本体部20を下側から支持する。したがって、このときリッド本体部20は閉位置に安定して保たれる。
図4に示すように、リッド本体部20の閉上面部21uには発熱体27が配置されている。当該閉上面部21uは、電源からの給電を受けて発熱した発熱体27によって温められる。発熱体27はファブリックヒータであり、発熱体27自体が可撓性を有する。このため、発熱体27によって閉上面部21uの触感が損なわれることはない。このため、閉位置にあるリッド本体部20は、アームレストとして好適に使用される。
また、図5に示すように、当該発熱体27には第1クッション部28fおよび第2クッション部28sが重ねられている。第1クッション部28fおよび第2クッション部28sは、基体部25よりも軟質かつ弾性変形可能であるため、閉上面部21uにはより優れた触感が付与される。このことによっても、閉位置にあるリッド本体部20は、アームレストとして好適に使用される。
さらに、上記したようにリッド本体部20は図略の閉ストッパ部により下側から支持され、位置規制されている。このため、リッド本体部20の閉方向への更なる位置変化は抑制され、かつ、リッド本体部20に作用する荷重は当該閉ストッパ部によって受け止められる。このことによっても、閉位置にあるリッド本体部20は、アームレストとして好適に使用される。
図7に示すように、リッド本体部20が閉位置にあるとき、各リッド脚部30のガイド歯列31はガイドラック15の上側部分と噛合している。リンク要素5を構成する2つのリンク歯列50は、互いに上側部分で噛合している。以下、必要に応じて、2つのリッド2の一方を第1リッド2fと称し、他方を第2リッド2sと称し、第1リッド2fのリッド本体部20を第1リッド本体部20fと称し、第2リッド2sのリッド本体部20を第2リッド本体部20sと称する。なお、2つのリッド2のうち図4中右側に位置する方が第1リッド2fであり、図4中左側に位置する方が第2リッド2sである。
また、必要に応じて、第1リッド本体部20fの前側部分に一体化されているリッド脚部30を第1リッド脚部30fと称し、第2リッド本体部20sの前側部分に一体化されているリッド脚部30を第2リッド脚部30sと称する。さらに必要に応じて、第1リッド脚部30fを枢支しているリンク脚部35を第1リンク脚部35fと称し、第2リッド脚部30sを枢支しているリンク脚部35を第2リンク脚部35sと称し、第1リンク脚部35fに設けられている枢支軸37を第1枢支軸37fと称し、第2リンク脚部35sに設けられている枢支軸37を第2枢支軸37sと称し、第1リンク脚部35fの第1枢支軸37fに取り付けられている付勢要素6を第1付勢要素6fと称し、第2リンク脚部35sの第2枢支軸37sに取り付けられている付勢要素6を第2付勢要素6sと称する。
図4に示す閉状態において、第1付勢要素6f及び第2付勢要素6sは圧縮されて付勢力を蓄積した状態にある。
したがって、閉状態において、第1リンク脚部35fには、第1付勢要素6fによる図4中反時計回りの付勢力が作用する。また、第2リンク脚部35sには、第2付勢要素6sによる図4中時計回りの付勢力が作用する。
なお、既述したように、このとき、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sは、ロック要素7によって閉位置にロックされている。このため、第1リンク脚部35f及び第2リンク脚部35sもまた、第1付勢要素6f及び第2付勢要素6sの付勢力に抗して、図4に示す閉位置に保たれる。
ロック要素7のスイッチ部70を下方に押圧すると、既述したように、ロック部71の鉤頭部73とリッド2のロック受け部76との係合が解除される。
すると、図6に示すように、第1付勢要素6f(図略)の付勢力により第1リンク脚部35fは第1枢支軸37fを中心として図6中反時計回りに回動する。また、第2付勢要素6s(図略)の付勢力により第2リンク脚部35sは第2枢支軸37sを中心として図6中時計回りに回動する。なお、第1リンク脚部35fと第2リンク脚部35sとは、リンク要素5の2つのリンク歯列50によって同期されているため、このときの第1リンク脚部35fの回動速度と第2リンク脚部35sの回動速度とは略同じである。
このとき、第1リンク脚部35fの枢支部36は第1枢支軸37fを中心とした円弧上を下降する。このため、当該枢支部36が挿入されている第1リッド脚部30fの枢支部32もまた、同じ円弧上を下降する。同様に、第2リンク脚部35sの枢支部36は第2枢支軸37sを中心とした円弧上を下降する。このため、当該枢支部36が挿入されている第2リッド脚部30sの枢支部32もまた、同じ円弧上を下降する。
ここで、図7に示すように、第1リッド脚部30fのガイド歯列31、及び第2リッド脚部30sのガイド歯列31は、各々、対応するガイドラック15と噛合している。このため、第1リッド脚部30f及び第2リッド脚部30sは、各々、各ガイドラック15に案内されて回動しつつ下降する。したがってこのとき、図7に示すように、第1リッド脚部30f及び当該第1リッド脚部30fに一体化されている第1リッド本体部20f、並びに、第2リッド脚部30s及び当該第2リッド脚部30sに一体化されている第2リッド本体部20sは、各々、対応する枢支軸37及び枢支部32を中心として二軸的に回動する。
具体的には、第1リッド脚部30f及び第1リッド本体部20fは、第1リッド脚部30fの枢支部32を中心として図7中反時計回りに回動する。当該枢支部32は第1枢支軸37fを中心として反時計回りに回動するため、第1リッド本体部20fは、第1リッド脚部30fの枢支部32及び第1枢支軸37fを中心として二軸的に回動するといえる。
また、第2リッド脚部30s及び第2リッド本体部20sは、第2リッド脚部30sの枢支部32を中心として図7中時計回りに回動する。当該第2リッド脚部30sの枢支部32は第2枢支軸37sを中心として時計回りに回動するため、第2リッド本体部20sは、第2リッド脚部30sの枢支部32及び第2枢支軸37sを中心として二軸的に回動するといえる。
第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sがこのように二軸的に回動することで、閉上面部21uが閉位置における上面となり、かつ、後述するように、開位置における側面となるように、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sを小さな移動軌跡で位置変化させることが可能である。このため、実施例1の車両用ボックス装置は、限られた空間である車両室内に好ましく搭載することができる。
第1リッド2f、第2リッド2s及びリンク要素5は、図8に示す半開状態を経て、図9に示す開状態にまで状態変化する。第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sは、図8に示す半開位置を経て、図9に示す開位置にまで二軸的に回動する。
図9に示す開位置において、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sは、各々、開上面部22uを上に向け、閉上面部21uを側方に向ける。このとき、第1リッド本体部20fの基体カバー25cはボックス1の右側外周壁124における上面に当接し、第2リッド本体部20sの基体カバー25cはボックス1の左側外周壁125における上面に当接する。このため当該ボックス1の右側外周壁124の上面及び左側外周壁125の上面が、各々、第2開ストッパ部16sとして機能し、リッド2の回動が停止する。
より具体的には、このとき第2開ストッパ部16sはリッド本体部20を下側から支持し、位置規制する。このため、リッド本体部20の開方向への更なる位置変化は抑制され、かつ、リッド本体部20に作用する荷重は当該第2開ストッパ部16sによって受け止められる。
図9に示すように、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sの開上面部22uにも発熱体27が配置されている。このため、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sは、開位置においても、アームレストとして好適に使用される。
また、図9に示すように、開上面部22uにおいても、発熱体27には第1クッション部28fおよび第2クッション部28sが重ねられている。このことによっても、第1リッド本体部20f及び第2リッド本体部20sは、開位置において、アームレストとして好適に使用される。
さらに、このとき閉上面部21uもまた発熱体27によって温められる。図11に示すように、実施例1の車両用ボックス装置は座席90の側方に配置される。開位置において、リッド本体部20の閉上面部21uは、ボックス1の側方に配置され、座席90を向く。
このため、閉上面部21uは座席90に着座した乗員91の大腿部92を近い位置から温める、近接暖房器としても機能するといえる。
また、実施例1の車両用ボックス装置では、開位置において、閉上面部21uのおよそ2/3が開口10よりも下方に配置される。また、当該閉上面部21uに配置されている発熱体27もまた、開口10よりも下側に配置される。このように、開位置において閉上面部21uの一部を開口10よりも下側に配置し、かつ、開口10よりも下側にある閉上面部21uにも発熱体27を配置することで、上下方向における閉上面部21uおよび発熱体27の位置を、座席90に着座した乗員91の大腿部92と同程度の位置にできる。このため、実施例1の車両用ボックス装置によると、閉上面部21uに配置した発熱体27によって、乗員91の大腿部92を非常に効率良く温めることが可能である。
なお、実施例1の車両用ボックス装置では、開位置において、リッド本体部20の閉上面部21uに配置されている発熱体27の上端は、座席90における座面93の上方にある。そして、開位置において、閉上面部21uに配置されている発熱体27の上端と座席90の座面93との上下方向の距離L1は約200mmであり、閉上面部21uに配置されている発熱体27の上端と下端との距離は約150mmである。
図10に示すように、各リッド本体部20の開上面部22uの幅W1、すなわち、車幅方向における開上面部22uの長さは、20mmと十分に長い。したがって、乗員は、開上面部22uの上に腕を安定して載せることができる。なお、開上面部22uに連続する傾斜面20slにもまた、発熱体27、第1クッション部28fおよび第2クッション部28sが配置され(図9参照)、アームレストとして使用可能である。当該傾斜面20slの幅と閉上面部21uの幅との和W2は35mmと、開上面部22uの幅W1よりも更に長い。更に、傾斜面20slは面取りされていることから感触も優しい。このことによっても、実施例1の車両用ボックス装置には優れた使用感が付与されている。
また、実施例1の車両用ボックス装置において、開位置における開上面部22uの上下方向の位置(図10中実線で示す)と、閉位置における閉上面部21uの上下方向の位置(図10中二点鎖線で示す)との差W3は、10mmと非常に小さい。このため、乗員はリッド本体部20が開位置にあるときにも、閉位置にあるときにも、違和感なく、リッド本体部20をアームレストとして使用できる。このことによっても、実施例1の車両用ボックス装置は使用感に優れるといえる。
さらに、開位置において、2つのリッド本体部20の基体カバー25cは、各々、ボックス1の右側外周壁124又は左側外周壁125の上面、すなわち第2開ストッパ部16sに、上側から当接する。当該第2開ストッパ部16sは、リッド2のうち枢支軸37から離れた位置にある基体カバー25cに当接するため、各リッド本体部20は開位置に安定して保たれる。このため、リッド本体部20によって乗員の腕を安定して支えることができ、各リッド本体部20のアームレストとしての使用感は更に向上する。
加えて、図9に示すように、2つのリッド本体部20が開位置にまで位置変化すると、リッド本体部20におけるリンク脚部35が第1開ストッパ部16fに当接する。すると、リンク脚部35の更なる回動が第1開ストッパ部16fによって阻害される。このことによっても、各リッド本体部20は開位置に安定して保たれ、各リッド本体部20のアームレストとしての使用感は更に向上する。
開位置にあるリッド本体部20を閉位置に回動させて車両用ボックス装置を開状態から閉状態に状態変化させる場合には、付勢要素6の付勢力に抗して、乗員が手動でリッド本体部20を開位置から閉位置にまで回動させれば良い。このとき、リンク要素5によって2つのリッド2が同期することから、乗員は一方のリッド本体部20のみを開位置から閉位置に回動させるだけで良い。
なお、ロック要素7のロック部71は、ロック付勢要素によって後側すなわちリッド2側に鉤頭部73を近づける方向に付勢されている。このため、半開位置から閉位置に向かうリッド本体部20の下側において、鉤頭部73がリッド本体部20に干渉する。しかし、鉤頭部73の上後部は、図1に示すように、上側かつ前側から下側かつ後側に向けた傾斜面を有する。したがって、鉤頭部73に当接したリッド本体部20は、鉤頭部73の当該傾斜面上を相対的に滑り、鉤頭部73はロック付勢要素の付勢力に抗して前側に向けて回動する。このためリッド本体部20は、ロック部71の鉤頭部73によって停止することなく、閉位置に向けて回動する。
2つのリッド本体部20が閉位置まで回動すると、ロック部71の各鉤頭部73は、各リッド本体部20のロック受け部76と再度係合する。このため各リッド本体部20は閉位置にロックされ、各リッド2は閉状態に保たれる。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:ボックス 2:リッド
5:リンク要素 10:開口
11:内部空間 16:開ストッパ部
20:リッド本体部 21u:閉上面部
22u:開上面部 25:基体部
27:発熱体 28f、28s:クッション部
37:枢支軸 W1:開上面部の幅

Claims (6)

  1. 座席の側方に配置される車両用ボックス装置であって、
    開口を上方に向けた内部空間を有するボックスと、
    リッド本体部と、前記リッド本体部に一体化され前記ボックスに対して枢支される枢支軸と、を有し前記ボックスの前記開口を開閉するリッドと、を有し、
    前記リッドは、前記リッド本体部が前記ボックスの上方に配置され前記開口を閉じる閉位置と、前記リッド本体部が前記ボックスの側方に配置され前記開口を開く開位置と、の間を位置変化し、
    前記リッド本体部のうち、前記開位置における上面となる開上面部と、前記閉位置における上面となりかつ前記開位置における側面となる閉上面部とには、発熱体が配置されている、車両用ボックス装置。
  2. 前記リッド本体部は、弾性変形可能なクッション部と、前記クッション部よりも硬質の基体部と、を有し、
    前記発熱体と前記クッション部とは重ねられている、請求項1に記載の車両用ボックス装置。
  3. 前記開位置において、前記閉上面部および前記発熱体の一部は前記開口よりも下方に配置される、請求項1または請求項2に記載の車両用ボックス装置。
  4. 2つの前記リッドと、
    2つの前記リッドを接続し2つの前記リッドの位置を同期させるリンク要素と、を有し、
    2つの前記リッドの前記リッド本体部は、
    前記開位置において、前記ボックスの対向する2つの側方に各々配置され、
    前記閉位置において、前記ボックスの上方で前記2つの側方をむすぶ方向に配列する、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用ボックス装置。
  5. 前記開位置における前記開上面部の上下方向の位置と、前記閉位置における前記閉上面部の上下方向の位置と、の差は30mm以内である、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用ボックス装置。
  6. 前記開上面部の幅は20mm以上である、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用ボックス装置。
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