JP6654337B2 - 車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シート - Google Patents

車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シート Download PDF

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Description

本発明は、カップホルダのような物品収容凹部によって飲料用容器のような物品を収容する車両用物品収容構造に関する。また、本発明は、車両用物品収容構造を備えたアームレストに関する。さらに、本発明は、車両用物品収容構造を備えた車両用シートに関する。
従来、カップホルダの取付け構造が特許文献1(特開2008−049948号公報)に開示されている。この従来のカップホルダの取付け構造においては、複数の精密部品と複数のヒンジ機構とによってカップホルダを折畳み可能に形成している。カップホルダを小さく折り畳むことにより、アームレスト内の小さな空間内にカップホルダを収容できるようになっている。
しかしながら、この従来の構造においては、カップホルダがアームレストの外側で大きく広がるので、物品としてのカップをカップホルダ内に収容する際には、アームレストの周囲に大きなスペースが必要であるという問題があった。
また、上記の従来のカップホルダの取付け構造においては、複数の精密部品及び複数のヒンジ機構等が必要であり、構造が複雑でコストが高くなるという問題があった。
特開2008−049948号公報
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、飲料用容器のような物品を小さなスペース内に収容できる車両用物品収容構造を提供することを目的とする。また、構造が簡単で安価である車両用物品収容構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用物品収容構造は、車両内に設けられており物品を収容するための構造である車両用物品収容構造であって、上面及び側面を有する外観形状を規定している表面部材と、前記表面部材の一部分に設けられており、前記表面部材の上面から側面にかけて連続して存在する開放部を有する物品収容凹部と、前記表面部材に固定されており、前記物品収容凹部の側面を覆う帯状部材と、を有しており、前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った内部位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た外側位置との間で移動し、前記帯状部材は、前記物品収容凹部の外側へ出た位置において前記物品収容凹部の内部へ置かれた物品を支持し、前記帯状部材には複数の孔が設けられており、前記表面部材の側面には複数のピンが設けられており、前記ピンを差し込む前記孔を変更することにより、前記帯状部材が前記物品収容凹部の外側へ出る長さが調節されることを特徴とする。
本発明の車両用物品収容構造によれば、物品収容凹部は物品の全部を収容する大きさではなく、物品の一部分を収容する小さな大きさである。従って、車両内の小さなスペースに容器収容構造を構築できる。
また、物品は物品収容凹部と帯状部材だけによって支持されている。この支持構造は極めて簡単であり、簡単に作成でき、コストも安い。
また、物品収容凹部へ物品を収容しないときは、帯状部材は図1及び図2に示すように物品収容凹部の内部へ入った位置に静止させておくことができる。従って、帯状部材が着座者の邪魔になることがない。
本発明の他の発明態様において、前記表面部材は、外観形状を規定しているパッドを覆っている表皮である。
本発明の更に他の発明態様において、前記表面部材は形状維持特性を有する軟質材料によって形成されており、前記物品収容凹部は前記形状維持特性を有する軟質材料によって前記表皮と一体に成形されている。
物品収容凹部を表皮との一体成形によって形成するようにすれば、車両用物品収容構造を安価に作製できる。
本発明の更に他の発明態様において、前記帯状部材は形状維持特性を有する軟質材料によって形成されており、さらに前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た位置との間で変形する。
本発明の更に他の発明態様において、前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た位置の2つの位置のいずれかに自らの弾性力によってとどまる。
本発明において、前記帯状部材の前記物品収容凹部の外側へ出る長さは調節可能である。
本発明の更に他の発明態様においては、前記物品収容凹部の底面上に円弧状突部が設けられており、当該円弧状突部の円弧形状は前記物品収容凹部の側面によって切断されている。
本発明の更に他の発明態様において、前記物品収容凹部は、円柱形状を自らの中心軸線と平行な面で切断した形状か、又は角柱形状を自らの中心軸線と平行な面で切断した形状である。
次に、本発明に係るアームレストは、車両用シートに着座した着座者の腕を受けるアームレストであって物品収容凹部によって物品を収容する機能を有するアームレストにおいて、上面及び側面を有する外観形状を規定している表皮と、前記表皮の一部分に設けられており前記表皮の上面から側面にかけて連続的に存在する開放部を有する物品収容凹部と、前記表皮に固定されており、前記物品収容凹部の側面の開放部を覆う帯状部材と、を有しており、前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った内部位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た外側位置との間で移動し、前記帯状部材は、前記物品収容凹部の外側へ出た位置において前記物品収容凹部の内部へ置かれた物品を支持し、前記帯状部材には複数の孔が設けられており、前記表皮の側面には複数のピンが設けられており、前記ピンを差し込む前記孔を変更することにより、前記帯状部材が前記物品収容凹部の外側へ出る長さが調節されることを特徴とする。
次に、本発明に係る車両用シートは、着座者の臀部を受けるシートクッションと、着座者の背中部を受けるシートバックと、物品を収容するための構造である車両用物品収容構造と、を有する車両用シートにおいて、前記車両用物品収容構造は上記の各発明態様に係る車両用物品収容構造であることを特徴とする。
本発明の車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートによれば、物品収容凹部は物品の全部を収容する大きさではなく、物品の一部分を収容する小さな大きさである。よって、車両内の小さなスペースに容器収容構造を構築できる。
また、物品は物品収容凹部と帯状部材だけによって支持されている。この支持構造は極めて簡単であり、簡単に作成でき、コストも安い。
また、物品収容凹部へ物品を収容しないときは、帯状部材は物品収容凹部の内部へ入った位置に静止させておくことができる。従って、帯状部材が着座者の邪魔になることがない。
本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートのそれぞれの一実施形態を示す斜視図である。 図1のアームレストを拡大して示す斜視図である。 図2AのB−B線に従った断面図である。 円柱形状の物品収容凹部を模式的に示す図である。 角柱形状の物品収容凹部を模式的に示す図である。 図2のアームレストに物品を収容するときの様子を示す斜視図である。 図4のE−E線に従った断面図である。 図5Aの矢印Jに従った平面図である。 本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストのそれぞれについての他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストのそれぞれについての更に他の実施形態を示す斜視図である。 図7AのH−H線に従った断面図である。 図7Aのアームレストに物品を収容するときの様子を示す斜視図である。 図8AのI−I線に従った断面図である。 本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストのそれぞれについての更に他の実施形態を示す断面図である。 図9Aの矢印Qに従った平面図である。 本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストのそれぞれについての更に他の実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト、及び車両用シートを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
(第1の関連参考例
図1は、本発明に係る車両用物品収容構造、アームレスト及び車両用シートのそれぞれに関連する参考例を示している。図1において、車両用シート1は、シートクッション2と、シートバック3A,3Bとを有している。シートクッション2は着座者の臀部を受ける部品である。シートバック3A,3Bは着座者の背中部を受ける部分である。車両用シート1は、車両内の後列のシートである。
シートバック3A,3Bの頂部にヘッドレスト4が設けられている。一対のシートバック3A,3Bの間に空間Kが設けられている。この空間Kの中にアームレスト5Aが設けられている。アームレスト5Aは、シートバック3Bに固定されている軸部材9を中心として手動によって矢印A−A’のように回動できる。図1に示すようにアームレスト5Aが矢印A方向へ回動して水平状態になっているのがアームレスト5Aの使用状態である。アームレスト5Aが使用状態に置かれているとき、着座者はアームレスト5Aの上面に腕、特に肘を載せて楽な姿勢をとることができる。
着座者はアームレスト5Aを矢印A’方向へ手動で持ち上げて、アームレスト5Aを空間K内へ立てた状態に置くことができる。この立てた状態がアームレスト5Aの非使用状態である。アームレスト5Aが非使用状態に置かれているとき、着座者はアームレスト5Aを使って腕を休めることが出来ない。しかし、アームレスト5Aが非使用状態に置かれているとき、シートクッション2の上が広く開放されている。
アームレスト5Aの内部には、図2Aに示すように骨格構造であるフレーム10a,10bが設けられている。フレーム10a,10bは鋼材のような金属、または硬質の合成樹脂によって形成されている。フレーム10a,10bの周囲にパッド11が装着されている。パッド11はその全体が表面部材としての表皮12によって覆われている。表皮12は、アームレスト5Aの後部を覆っている第1の表皮12aと、アームレスト5Aの前部を覆っている第2の表皮12bとを有している。第1の表皮12aと第2の表皮12bは、接着又は縫合せNによって互いに接合されている。
パッド11はアームレスト5Aの全体的な外観形状を型作っている部材である。パッド11は、例えば発泡ウレタンによって形成されている。発泡ウレタンは弾性材料である。パッド11は金型を用いた成形処理より、希望する所定の形状に形成されている。パッド11の後部を覆っている第1の表皮12aは、通気性を有する材料、例えばファブリック、革、合成皮革、等によって形成されている。ファブリックは布、すなわち織物、編物、レース、フェルト、不織布である。
パッド11の前部を覆っている第2の表皮12bは、形状維持特性を有する軟質材料によって形成されている。形状維持特性を有する軟質材料は、エラストマ、軟質樹脂、成形不織布、又はそれらの同等品であって、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有する材料である。形状維持特性とは、空中にぶら下げたときに特定の形状を維持し、机の上に載せて手を離したときにも自重によってつぶれることなく特定の形状を維持する性質である。または、形状維持特性とは、空中にぶら下げたときに特定の形状を維持し、机の上に載せて手を離したときに自重によって少しつぶれるが、当初の特定の形状を概ね維持する性質である。
表皮12は、概ね直方体形状であり、着座者が腕を載せる面である上面12x及びその両脇で下方へ垂下する面である側面12y,12yを有している。図2Bは図2AのB−B線に従った断面図である。図2A及び図2Bに示すように、アームレスト5Aの前部に物品収容凹部16a,16bが形成されている。これらの物品収容凹部16a,16bは、パッド11及び第2の表皮12bに凹部形状を形成することによって形成されている。すなわち、図2Bに示すように、物品収容凹部16a,16bはパッド11及び表皮12に形成された凹部の周面17と凹部の底面18とによって形成されている。
物品収容凹部16a,16bは、本実施形態では、形状維持特性を有する軟質材料によって第2の表皮12bとの一体成形によって形成されている。一体成形とは、第2の表皮12bと物品収容凹部16a,16bとを1つの金型によって同時に成形処理によって作製することである。なお、一体成形ではなく、第2の表皮12bと物品収容凹部16a,16bとを別々に作製した後、両者を接着、縫合せ等によって接合することもできる。
物品収容凹部16a,16bは、図3Aに示すように、円柱形状Cを自らの中心軸線X0と平行な面P1で切断した形状Dとなっている。図2A及び図2Bにおいて、物品収容凹部16a,16bは第2の表皮12bの上面12xから側面12yにかけて連続して存在する開放部19a,19bを有している。表皮12の側面12yであって物品収容凹部16a,16bの側面領域の左右の部分に帯状部材23の両端部が接着又は縫合せMによって固着されている。
帯状部材23は、第2の表皮12bと同様に、形状維持特性を有する軟質材料によって形成されている。帯状部材23は、第2の表皮12bと別々に作製した後に第2の表皮12bに接着、縫付け等によって接合しても良いし、あるいは、帯状部材23を第2の表皮12bと一体成形によって形成しても良い。一体成形とは、第2の表皮12bと帯状部材23とを1つの金型によって同時に成形処理によって作製することである。
帯状部材23は、図2A及び図2Bに示すように物品収容凹部16a,16bの内部に入った位置(内部位置)と、図4、図5A及び図5Bに示すように物品収容凹部16a,16bの外側へ出た位置(外側位置)との間で平行移動する。なお、図5Aは図4のE−E線に従った断面図である。図5Bは図5Aの矢印Jに従った平面図である。
形状維持特性を有する軟質材料によって帯状部材23を形成した場合、帯状部材23は形状維持特性に起因する比較的小さな力によって、内部位置(図2A、図2B)及び外側位置(図4、図5A、図5B)に静止する。この静止状態は人の指による比較的小さな力によって解くことができるような比較的緩い静止状態である。
帯状部材23は、形状維持特性を有する軟質材料ではなく、可撓性及び弾性力を有する硬質の合成樹脂、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)によって形成することもできる。可撓性及び弾性力を有する硬質の合成樹脂によって帯状部材23を形成した場合、帯状部材23は大きな弾性力により、内部位置(図2A、図2B)又は外側位置(図4、図5A、図5B)のいずれかの位置に選択的にとどまる。これらの位置にとどまっている帯状部材23は人が指で比較的大きな力を付与したときに自らの弾性力によって相手側の位置へ移動し、そして自らの弾性力によってその相手側の位置にとどまる。
(動作)
図1のアームレスト5Aの物品収容凹部16a及び/又は16bに図4の物品、例えば飲料用容器24Aを着座者が収容するものとする。この場合には、着座者は、まず、帯状部材23を図2Aの内部位置から図4の外側位置へ引き出す。次に、着座者は物品収容凹部16a及び/又は16bの底面18上に容器24Aを載せる。すると、容器24Aは、図5A及び図5Bから明らかなように、一部が物品収容凹部16a及び/又は16bの外側へ出た状態で、外側位置に在る帯状部材23によって支持される。これにより、容器24Aが物品収容凹部16a及び/又は16bの内部において安定して支持される。
本実施形態のアームレスト5Aによれば、物品収容凹部16a,16bは飲料用容器24Aの全部を収容する大きさではなく、飲料用容器24Aの一部分を収容する小さな大きさである。従って、車両内の小さなスペースに容器収容構造を構築できる。
また、容器24Aは物品収容凹部16a,16bと帯状部材23だけによって支持されている。この支持構造は極めて簡単であり、簡単に作成でき、コストも安い。
また、物品収容凹部16a,16bへ容器24Aを収容しないときは、帯状部材23は図1及び図2に示すように物品収容凹部16a,16bの内部へ入った位置に静止させておくことができる。従って、帯状部材23が着座者の邪魔になることがない。
また、「形状維持特性を有する軟質材料」又は「弾性力を有する合成樹脂」等によって帯状部材23を形成すれば、帯状部材23を図2Aの内部位置へ無理なく静止させることができるので、アームレスト5Aの外観を損なうことも無い。
(変形例)
図1の実施形態では車両の後部座席に設けられるアームレストに本発明の物品収容構造を適用した。これに限られず、前部座席に設けられるアームレストに本発明の物品収容構造を適用することもできる。
以上の説明は、本発明に係る車両用物品収容構造をアームレストに適用した。しかしながら、本発明の車両用物品収容構造はアームレスト以外の車両用部品にも適用できる。例えば、本発明の車両用物品収容構造はシートバックの上部肩部、車両用シートの隣に設置されるドアの内側部分、インストルメントパネル、センターコンソール、ダッシュボード、等にも適用できる。
図2及び図4の実施形態では、帯状部材23の高さ方向の幅が物品収容凹部16a,16bの側面の高さとほぼ同じ値に形成されている。これに代えて、帯状部材23の高さ方向の幅を物品収容凹部16a,16bの側面の高さよりも狭くしても良い。
(第2の関連参考例
図6は本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストの他の関連参考例を示している。ここに示すアームレスト5Bは、角型の物品収容凹部26a,26bを有している。物品収容凹部26a,26bは、図3Bに示すように、角柱形状Fを自らの中心軸線X0と平行な面P2で切断した形状Gとなっている。
この実施形態によれば、図6において物品としての角型の紙パック24Bを物品収容凹部26a,26b内へ安定して収容できる。なお、帯状部材23をエラストマ、軟質樹脂、成形不織布等といった形状維持特性を有する軟質材料によって形成すれば、これらの材料は柔軟であるので、紙パック24Bの角型形状に容易に適合できる。
(第の実施形態)
図7A、図7B、図8A及び図8Bは本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストの実施形態を示している。図7Bは図7AのH−H線に従った断面構造を示している。図8Bは図8AのI−I線に従った断面構造を示している。ここに示すアームレスト5Cは、円柱形状の物品収容凹部16a,16bと、帯状部材としてのベルト23Bを有している。
ベルト23Bの手前側の先端部27は第2の表皮12bの側面12yに接着、縫合せ等によって接合されている。ベルト23Bには多数の孔28が開けられている。物品収容凹部16a,16bを中心として、ベルト先端部27が接合された部分の反対側の部分にピン29が孔28を通して差し込まれている。ピン29は第2の表皮12b及びその内部のパッド11(図2A参照)へ差し込まれている。ピン29によりベルト23Bが第2の表皮12bの側面12yに固定されている。
ピン29を差し込む孔28を適宜に変更することにより、図8Bにおいて帯状部材としてのベルト23Bが物品収容凹部16a,16bの外側へ出る長さL0を短く又は長く調節することができる。この場合には、図7Bにおいてベルト23Bが物品収容凹部16a,16bの内部へ入る長さL1も必然的に調節される。
本実施形態によれば、図8Bにおいて飲料用容器24Aをベルト23Bによって支持できる。ベルト23Bの長さL0は調節可能であるので、種々の大きさの容器24Aを安定して支持できる。
ベルト23Bは、「形状維持特性を有する軟質材料」又は「可撓性及び弾性力を有する硬質の合成樹脂」によって形成できる。形状維持特性を有する軟質材料を用いれば、ベルト23Bを、図7Aに示す内部位置及び図8Aに示す外側位置に緩やかに静止させることができる。また、可撓性及び弾性力を有する硬質の合成樹脂によってベルト23Bを形成すれば、ベルト23Bを、図7Aに示す内部位置と図8Aに示す外側位置のいずれか2つの位置に選択的にしっかりと強固に留め置くことができる。
(第の実施形態)
図9A及び図9Bは本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストの更に他の実施形態を示している。図9Aに示すアームレスト5Dの断面構造は、図4のE−E線に従った断面図である図5Aに示した断面構造と同じ部分の断面構造である。図9Bは図9Aの矢印Qに従った平面図である。
アームレスト5Dは、物品収容凹部16aの底面18上に円弧状突部33a,33bを有している。これらの円弧状突部33a,33bの円弧形状は、図9Bに示すように物品収容凹部16aの側面16xによって切断された形状となっている。なお、円弧状突部の数は2個に限られず、1個又は3個以上とすることができる。また、円弧状突部33a,33bはもう一方の物品収容凹部16bの底面18上に設けることもできる。
本実施形態によれば、図9Aに示すように、物品としての紙コップ24Cが上げ底形状を有している場合に、上げ底部分を円弧状突部33a,33bに引っ掛けることにより、紙コップ24Cが物品収容凹部16aから脱落することを防止できる。また、突部33a,33bを円弧形状とすることにより、平坦な床を有する容器も安定して載せることができる。
(第の実施形態)
図10は本発明に係る車両用物品収容構造及びアームレストの更に他の実施形態を示している。図6のアームレスト5Bにおいては、角型の物品収容凹部26a,26bに対して帯状部材23を設けた。帯状部材23は形状維持特性を有する軟質材料によって形成した。形状維持特性を有する軟質材料は、エラストマ、軟質樹脂、成形不織布、又はそれらの同等品であって、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有する材料である。形状維持特性とは、空中にぶら下げたときに特定の形状を維持し、机の上に載せて手を離したときにも自重によってつぶれることなく特定の形状を維持する性質である。または、形状維持特性とは、空中にぶら下げたときに特定の形状を維持し、机の上に載せて手を離したときに自重によって少しつぶれるが、当初の特定の形状を概ね維持する性質である。

本実施形態のアームレスト5Eにおいては、図6に示したアームレスト5Bと同様な角型の物品収容凹部26a,26bを用いた。そして、さらに、角型の物品収容凹部26a,26bに対して、図7Aに示した帯状部材としてのベルト23Bを適用した。これにより、物品としての角型の紙パック24Bを物品収容凹部26a,26b内に収容して、ベルト23Bによって紙パック24Bをしっかりと支持できる。さらに、ピン29を通す孔28を変更することにより、図8Bに示すベルト長さL0を調節するができ、これにより、サイズの異なった紙パック24Bをしっかりと支持できる。
(他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、以上に説明した各実施形態では本発明の車両用物品収容構造を車両用部品の1つであるアームレストに適用した。これに限られず、本発明の車両用物品収容構造は、シートバックの上部肩部、車両用シートの隣に設置されるドアの内側部分、インストルメントパネル、センターコンソール、ダッシュボード、等にも適用できる。
また、図1では後部座席を例示したが、本発明は前部座席にも適用できる。
1.車両用シート、 2.シートクッション、 3A,3B.シートバック、 4.ヘッドレスト、 5A,5B,5C,5D,5E.アームレスト、 9.軸部材、 10a,10b.フレーム(骨格構造)、 11.パッド、 12.表皮(表面部材)、 12a.第1の表皮、 12b.第2の表皮、 12x.上面、 12y.側面、 16a,16b.物品収容凹部、 16x.物品収容凹部16aの側面、 17.凹部の周面、 18.凹部の底面、 19a,19b.開放部、 23.帯状部材、 23B.ベルト(帯状部材)、 24A.飲料用容器(物品)、 24B.角型の紙パック(物品)、 24C.紙コップ(物品)、 26a,26b.物品収容凹部、 27.先端部、 28.孔、 29.ピン、 33a,33b.円弧状突部、 C.円柱形状、 D.円柱形状を切断した形状、 F.角柱形状、 G.角柱形状を切断した形状、 K.空間、 L0,L1.長さ、 M.接着又は縫合せ、 N.接着又は縫合せ、 P1,P2.平行な面、 X0.中心軸線

Claims (10)

  1. 車両内に設けられており物品を収容するための構造である車両用物品収容構造であって、
    上面及び側面を有する外観形状を規定している表面部材と、
    前記表面部材の一部分に設けられており、前記表面部材の上面から側面にかけて連続して存在する開放部を有する物品収容凹部と、
    前記表面部材に固定されており、前記物品収容凹部の側面を覆う帯状部材と、を有しており、
    前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った内部位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た外側位置との間で移動し
    記帯状部材は、前記物品収容凹部の外側へ出た位置において前記物品収容凹部の内部へ置かれた物品を支持し、
    前記帯状部材には複数の孔が設けられており、前記表面部材の側面には複数のピンが設けられており、前記ピンを差し込む前記孔を変更することにより、前記帯状部材が前記物品収容凹部の外側へ出る長さが調節される
    ことを特徴とする車両用物品収容構造。
  2. 前記表面部材は、外観形状を規定しているパッドを覆っている表皮である
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  3. 前記表面部材は、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有する軟質材料によって形成されており、
    前記物品収容凹部は前記形状維持特性を有する軟質材料によって前記表面部材と一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  4. 前記帯状部材は、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有する軟質材料によって形成されており、さらに
    前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た位置との間で変形する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  5. 前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た位置の2つの位置のいずれかに自らの弾性力によってとどまる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  6. 前記表面部材は、外観形状を規定しているパッドを覆っている表皮であり、
    当該表皮は、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有するエラストマによって形成されており、
    前記物品収容凹部は、前記形状維持特性を有するエラストマによって前記表皮と一体に成形されており、
    前記帯状部材は、自然状態で特定の形状を維持する性質である形状維持特性を有するエラストマによって形成されており、さらに
    前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た位置との間で変形する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  7. 前記物品収容凹部の底面上に円弧状突部が設けられており、当該円弧状突部の円弧形状は前記物品収容凹部の側面によって切断されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  8. 前記物品収容凹部は、円柱形状を自らの中心軸線と平行な面で切断した形状か、又は角柱形状を自らの中心軸線と平行な面で切断した形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用物品収容構造。
  9. 車両用シートに着座した着座者の腕を受けるアームレストであって物品収容凹部によって物品を収容する機能を有するアームレストにおいて、
    上面及び側面を有する外観形状を規定している表皮と、
    前記表皮の一部分に設けられており前記表皮の上面から側面にかけて連続的に存在する開放部を有する物品収容凹部と、
    前記表皮に固定されており、前記物品収容凹部の側面の開放部を覆う帯状部材と、を有しており、
    前記帯状部材は、前記物品収容凹部の内部へ入った内部位置と、前記物品収容凹部の外側へ出た外側位置との間で移動し
    記帯状部材は、前記物品収容凹部の外側へ出た位置において前記物品収容凹部の内部へ置かれた物品を支持し、
    前記帯状部材には複数の孔が設けられており、前記表皮の側面には複数のピンが設けられており、前記ピンを差し込む前記孔を変更することにより、前記帯状部材が前記物品収容凹部の外側へ出る長さが調節される
    ことを特徴とするアームレスト。
  10. 着座者の臀部を受けるシートクッションと、
    着座者の背中部を受けるシートバックと、
    物品を収容するための構造である車両用物品収容構造と、を有する車両用シートにおいて、
    前記車両用物品収容構造は請求項1記載の車両用物品収容構造である
    ことを特徴とする車両用シート。
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