JPS6021298Y2 - 車輛用コップ立て具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌用コツプ立て具、特に車室内における側壁
より突出する例えばアームレストなどの上部側にコツプ
を確実に保持することができるコツプ立て具に関するも
のである。

従来、コツプ立て具はコツプを収納し得る筒状体に車輌
用シートのシートバック部側に係止することができる係
止片を取付けるようにして構成されるものであるが、こ
れによれば不用意にコツプ立て具に乗員が接触してコツ
プ立て具がシートバック部よりはずれてコツプ内の飲料
液が外部にこぼれてしまったり或いはコツプ立て具とし
て使用しない場合にその保管場所がなく車室内の空間を
せばめる結果となる。

本考案の目的は、例えばアームレストなどの突出部分の
上に配置されるコツプを上記アームレストの突出する車
室内壁側に保持できるようにするバンドを設けるように
して上記欠点を除去するものであり、以下実施例を用い
て詳細に説明する。

第１図ないし第４図は本考案による車輌用コツプ立て具
の一実施例を示す簡略構成図であり、同図において車輌
のドアの内壁側より突出するアームレスト２の上部側に
は本願のコツプ立て具３が装着される。

このコツプ立て具３はドア１の内壁側１ａより一定距離
離間する如く枠部５を介してドア１の内壁１ａに取付け
られるプレート４を有しており、このプレート４の一部
には左右に対向するスリット状の孔６１，６゜が形成さ
れ、この番孔６□、６゜にはバンド７の両端側がそれぞ
れ挿入され、このバンド７の一端はプレート４における
内側の端部側に固定され他端側はバネ８を介してプレー
ト４の内壁側の他端側に固定されるもので、このバンド
７の一方はバネ８によって常に牽引されており、このバ
ンド７の孔６１，６□間において外部側に露出した部分
７ａとプレート４の表面との間において、アームレスト
２の上に配置されたコツプ１２の外周を包囲して保持す
ることができる。

上記プレート４における水平配置のバンド７に対向する
個所には孔９が形成されこの孔９にロック片１０より突
出する係止棒１３が挿入される。

上記バンド７に°おけるバネ８側には複数の孔１１，１
１が形成されており、上記係止棒１３はこの孔１１，１
１のいずれかに嵌入してバンド７を保持する。

なお上記枠部５は両面接着テープなどを用いてアームレ
スト２の上部側におけるドア１の内壁側に接着される。

以上説明した車輌用コツプ立て具によればコツプ１２を
アームレスト２の上部側に立てる場合はバンド７に取付
けた取っ手１４を引っ張ってバンド７の一部を外側に引
き出しロック片１０の係止棒１３をバネ８側の孔１１に
挿入してプレート４の孔６１，６゜の間に第４図の如く
バンド７によるループを形成する。

これによりこのループ内にコツプ１２を収納しかつアー
ムレスト２によって保持せしめる。

従ってコツプ１２を飲料液を飲むために常時使用する場
合は上記バンド７の一部を外側に引っ張り出してループ
を形成したままとしておくことによりコツプ１２を常時
使用することができ、飲料物を一部飲んでコツプ１２を
アームレスト２の上に保管する毎に取っ手１４を引いて
ループを形成する必要がない。

コツプ１２を使用しない場合はロック片１０をはずし係
止棒１３をバネ８とは反対側の孔１１に挿入しておけば
よい。

なお本考案においては孔６□、６□をコツプ１２の直径
と略同程度に設定することなく、第５図に示すように極
めて近接する如く設定してもよい。

また本考案においてバンド７はある程度弾性を有するゴ
ム材などを用いて構成してもよい。

また本考案においてプレート４に代えてドア１の内側パ
ネルに上記孔６１，６゜１、バンド７、ロック片１０な
どを装着可能としてこのパネルを代用してもよい。

またコツプ立て具のプレート４はアームレスト２の上部
側に設けるものとして説明したが本考案はこれに限定さ
れず車室内壁側より突出する部分の上部側であればいず
れの個所に設置してもよい。

以上説明したように本考案によれば、車室内側に突出す
る部分の上部側壁部に孔を設けるとともにこの孔より両
端を挿入しかつ一端が固定され他端が弾性材によって牽
引されるバンドを設は該バンドの一端側を外部に引き出
し可能とするとともに一定の引き出し量においてロック
するように構成したので、コツプを上記突出部の上部側
に確実に保持することができ、従来のように不用意にコ
ツプがはずれることがなく、またコツプをバンド１のル
ープ側より取りはずしても常にそのループ状態を形成す
ることができるので、飲料物を一部飲んだ後コツプを収
納する際常にバンド７の一部を外部に引き出すという操
作が不要となり使用し易くなるとともにコツプ１２を全
く使用しない場合にはバンド７のロック状態を解除して
そのループ状態を取りはずすようにすればよく、これに
よりコツプの不使用時においてコツプ立て具が邪魔とな
ることがない。

また、２個の孔よりバンド中央に突出させて上記ループ
を形し、上記バンドに、引っ張り方向の弾性を与える弾
性部材を設けたので、ロック解除時ループが小さくなっ
て、ループを形成する中央部が内壁パネルに密着し、か
つその両端がパネルの裏側に隠れるので、見栄えが良好
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案による車輌用コツプ立て具の一
実施例を示す平面図および要部斜視図、第３図、第４図
は本考案による車輌用コツプ立て具の一実施例を示す断
面図、第５図は本考案による車輌用コツプ立て具の他の
実施例を示す断面図である。 １・・・・・・ドア、２・・・・・・アームレスト、３
・・・・・・コツプ立て具、４・・・・・・プレート、
５・・・・・・枠部、６１゜６゜・・・・・・Ｌ ７
・・・・・・バンド、８・・・・・・バネ、９，１１・
・・・・・孔、１２・・・・・・コツプ、１３・・・・
・・係止棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車室内壁側より突出するアームレストなどの突出部の上
   部位置の内壁プレートに２個の孔を形成し、このプレー
   トの裏側より番孔を介して中央部が突出してループを形
   成し、このループ部分でコツプを締め付けることができ
   るバンドを有し、上記バンドを引張って上記ループを小
   さくする弾性を上記バンドに付与する弾性部材を設ける
   とともに、上記ループ状態を所定め大きさにセットする
   ロック部材を設けて威る車輌用コツプ立て具。