JP2018060757A - エゼクタ、燃料供給装置および燃料電池システム - Google Patents

エゼクタ、燃料供給装置および燃料電池システム Download PDF

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孝忠 宇佐美
要介 冨田
Yosuke Tomita
要介 冨田
万三郎 阿部
Manzaburou Abe
万三郎 阿部
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Abstract

【課題】高負荷運転時におけるエゼクタの昇圧効率を確保しつつ、低負荷運転時におけるエゼクタの昇圧効率を向上させる。
【解決手段】駆動流体の供給を受けるノズル部531と、駆動流体の流れに関してノズル部531の下流側に配置されたディフューザ部532と、を備え、ノズル部531からの駆動流体の噴射により生じる負圧により吸入流体を吸入し、噴射された駆動流体と吸入流体との混合流体を、ディフューザ部532を介して送出するエゼクタ53であって、ノズル部531は、駆動流体を噴射する噴射孔として複数の噴射孔h1、h2を有し、複数の噴射孔h1、h2は、中心軸Ah1、Ah2が夫々ディフューザ部532のスロート部THを通過するように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エゼクタ、燃料をエゼクタの駆動流体とする燃料供給装置およびそのような燃料供給装置を備える燃料電池システムに関する。
特許文献1には、エゼクタの駆動流体として燃料電池の燃料を噴射する2つのインジェクタを備え、一方のインジェクタ(主供給インジェクタ)によりディフューザ部の中心軸に沿って燃料を噴射し、その上流側に配置された他方のインジェクタ(補助供給インジェクタ)により吸入されるアノードオフガスの流れに沿って燃料を噴射する燃料電池システムが開示されている(段落0026〜0031)。
特開2011−179333号公報
しかし、特許文献1では、2つのインジェクタが互いの中心軸が交差する関係で配置されているうえ、補助供給インジェクタがディフューザ部の中心軸に対して斜めに配置されていることから、補助供給インジェクタにより噴射された燃料が主供給インジェクタにより噴射された燃料と干渉したり、ディフューザ部のスロート部またはその近傍の壁面に衝突したりして、流れに損失が生じることが懸念される。
そこで、本発明の一形態では、駆動流体を噴射する噴射孔を有するノズル部と、駆動流体の流れに関してノズル部の下流側に配置された混合流路部と、を備えたエゼクタにおいて、ノズル部に複数の噴射孔を形成し、これら複数の噴射孔を、混合流路部のスロート部に向けて形成した。
本発明の一形態によれば、複数の噴射孔をいずれも混合流路部のスロート部に向けて形成することで、スロート部を通過する流れの損失を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエゼクタを燃料供給装置に備える、燃料電池システムのアノード系の構成図である。 図2は、同上エゼクタを備える燃料供給装置の構成を示す断面図である。 図3は、同上エゼクタが有する噴射孔を示す拡大正面図である。 図4は、同上噴射孔の変更例を示す拡大正面図である。 図5は、同上噴射孔の他の変更例を示す拡大正面図である。 図6は、同上噴射孔のさらに別の変更例を示す拡大正面図である。 図7は、同上噴射孔のさらに別の変更例を示す拡大正面図である。 図8は、同上噴射孔のさらに別の変更例を示す拡大正面図である。 図9は、燃料供給装置の運転領域に応じた作動状態を示す説明図である。 図10は、エゼクタの内部における吸入流体(アノードオフガス)の流れを概念的に示す説明図である。 図11は、高負荷運転時におけるインジェクタ駆動信号を示す説明図である。 図12は、中負荷運転時におけるインジェクタ駆動信号を示す説明図である。 図13は、低負荷運転時におけるインジェクタ駆動信号を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(燃料電池システムの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るエゼクタ53を燃料供給装置1に備える燃料電池システムSの構成を、アノード系を中心に示している。
本実施形態に係る燃料電池システムSは、大別すると、燃料電池10と、カソードガス給排機構12と、アノードガス給排機構14と、を備える。燃料電池10は、発電装置を構成する。カソードガス給排機構12は、燃料電池10のカソード極に酸化剤を供給し、発電反応後のオフガス(カソードオフガス)を燃料電池10から排出する機構である。アノードガス給排機構14は、燃料電池10のアノード極に燃料を供給し、発電反応後のオフガス(アノードオフガス)をアノード極に再度供給するとともに、アノードオフガスの一部を必要に応じて燃料電池システムSの外部に排出する機構である。
燃料電池システムSは、さらに、図示しない負荷装置を備えるとともに、加熱/冷却機構等の燃料電池10の運転に必要な設備を適宜備える。本実施形態において、燃料電池システムSは、車両に搭載され、負荷装置は、具体的には、車両走行用の電動モータである。燃料電池10は、この電動モータに供給される電力のほか、車両の走行に必要な電力を発電する。
燃料電池10は、膜電極接合体を一対のセパレータにより挟持して構成される燃料電池セルを積層して構成され、カソードガス給排機構12を介して空気の供給を受けるとともに、アノードガス給排機構14を介して水素ガスの供給を受け、空気中の酸素と水素との化学反応により発電する。本実施形態では、水素ガスと燃料電池10のアノード極から循環されるアノードオフガスとの混合ガスがアノードガスであり、水素が燃料である。そして、空気がカソードガスであり、空気中の酸素が酸化剤である。水素ガスは、後に述べる高圧水素タンク141から供給され、空気は、大気中から取り込まれる。発電により生じた電気は、車両走行用の電動モータに供給され、この電動モータの駆動に用いられる。
カソードガス給排機構12は、カソードガス供給通路121と、カソードガス排出通路122と、を備える。カソードガス供給通路121は、燃料電池10のカソード極に供給される空気が流れる通路であり、カソードガス排出通路122は、燃料電池10から排出されるカソードオフガスが流れる通路である。カソードガス供給通路121を介して大気中の空気が燃料電池10のカソード極に供給され、カソードガス排出通路122を介してカソードオフガスが燃料電池システムSの外部に放出される。
アノードガス給排機構14は、高圧水素タンク141と、アノードガス供給通路142と、アノードオフガス循環通路143と、を備える。高圧水素タンク141は、燃料電池10のアノード極に供給される水素ガスを高圧状態に保って貯蔵するガス貯蔵容器である。アノードガス供給通路142は、燃料電池10のアノード極に供給される水素ガスが流れる通路であり、高圧水素タンク141と、燃料電池10のアノード極のガス流入口と、の間に接続されている。高圧水素タンク141に貯蔵されている水素ガスは、アノードガス供給通路142を介して燃料電池10のアノード極に供給される。アノードオフガス循環通路143は、燃料電池10から排出されたアノードオフガスをアノード極に再度供給するための通路であり、燃料電池10のアノード極のガス流出口と、アノードガス供給通路142と、の間に接続されている。
本実施形態では、アノードガス供給通路142に圧力調節弁51が介装され、圧力調節弁51により、燃料電池10のアノード極に供給される水素ガスの圧力(流量)が調節される。圧力調節弁51の下流側には、2つのインジェクタ52a、52bが互いに対して並列に配置され、さらにその下流側にエゼクタ53が設置されている。インジェクタ52a、52bおよびエゼクタ53は、本実施形態に係る「燃料供給装置」を構成し、インジェクタ52a、52bは、「流量制御装置」を構成する。インジェクタ52a、52bは、エゼクタ53のノズル部531に接続されており、圧力調節弁51による制限を受けた水素ガスは、インジェクタ52a、52bを介してエゼクタ53に供給され、エゼクタ53から燃料電池10のアノード極に供給される。圧力調節弁51は、流路面積を可変に制御可能なものに限らず、単純な減圧弁として構成されてもよい。
エゼクタ53は、アノードガス供給通路142とアノードオフガス循環通路143との接続部に設置されている。燃料電池10のアノード極における発電反応に寄与せずに残った水素と、発電反応に際してカソード極からアノード極に漏洩した水分および窒素等の不純物と、を含んだアノードオフガスは、アノードオフガス循環通路143を介してエゼクタ53に供給され、エゼクタ53の内部でノズル部531を通じた水素ガスの噴流により形成される負圧の作用を受けてアノードガス供給通路142に吸入され、燃料電池10のアノード極に循環される。
本実施形態では、アノードオフガス循環通路143にアノードオフガス排出通路144が接続されている。アノードオフガスの一部は、燃料電池システムSからの不純物の排出等の必要に応じ、アノードオフガス循環通路143からアノードオフガス排出通路144に流入し、アノードオフガス排出通路144を介して燃料電池システムSの外部に排出される。
高圧水素タンク141は、本実施形態に係る「燃料タンク」を構成する。そして、アノードガス供給通路142のうち、高圧水素タンク141とインジェクタ52a、52bとの間の部分が「燃料供給通路」に相当し、エゼクタ53と燃料電池10との間の部分が「混合流体供給通路」に相当する。
(制御システムの基本構成)
本実施形態において、燃料電池10の運転状態は、コントロールユニット101により制御される。コントロールユニット101は、中央演算装置、記憶装置および入出力インターフェース等を備えた電子制御ユニットとして構成され、燃料電池システムSに対する運転要求および燃料電池10の実際の運転状態を検出する各種センサ111〜113等から信号を入力し、燃料電池10に関する制御を実行するとともに、その一環として、燃料供給装置1の動作を制御する。アクセルセンサ111は、当該車両の運転者によるアクセルペダルの踏込量を示す信号を出力する。HFR測定装置112は、燃料電池10のセルを構成する電解質膜の湿潤度(HFR測定値)を示す信号を出力する。さらに、スタック電流センサ113は、燃料電池10が実際に生じさせている電流を示す信号を出力する。アクセルセンサ111は、本実施形態に係る「運転要求検出装置」を構成し、コントロールユニット101は、「運転状態制御装置」を構成する。
(燃料供給装置およびエゼクタの構成)
本実施形態において、燃料電池システムSの燃料供給装置1は、エゼクタ53と、エゼクタ53に対する燃料(水素ガス)の供給流量を制御する2つのインジェクタ52a、52bと、から構成される。本実施形態では、「流量制御装置」として噴射孔h1、h2ごとに1つ、合計2つのインジェクタ52a、52bを採用しているが、インジェクタの数は、2つに限定されるものではなく、噴射孔の数に応じて適宜変更可能である。インジェクタは、噴射孔ごとに設けるばかりでなく、複数の噴射孔に対して1つのインジェクタを割り当ててもよく、その場合に、適宜に弁を設置することで、インジェクタが実際に燃料を供給する噴射孔を複数の噴射孔の間で切り換えることも可能である。本実施形態では、インジェクタ52a、52bの駆動機構にオン・オフソレノイドを採用したものを例示するが、インジェクタ52a、52bは、比例ソレノイドを採用したものであってもよい。
図2は、エゼクタ53の構成を示す断面図である。図2(a)は、ノズル部531の中心軸Anに平行な縦方向の断面を示し、図2(b)は、同図(a)のA−A線に沿った断面を示している。
エゼクタ53は、大別すると、ノズル部531と、混合流路部532と、吸入流体導入部533と、からなる。エゼクタ531は、駆動流体(本実施形態では、燃料である水素ガス)が有する圧力エネルギを、ノズル部531を通じて運動エネルギに変換し、ノズル部531の下流側、具体的には、ノズル部531の噴射孔h1、h2に連通する混合室Cに負圧を形成する。そして、この負圧の作用により吸入流体(本実施形態では、アノードオフガス)を混合室Cに吸い込み、噴射された水素ガスと吸い込まれたアノードオフガスとの混合ガスを混合流路部532に導入し、混合流路部532を介して混合ガスの圧力を回復させ、下流側に接続する通路(本実施形態では、アノードガス供給通路142)に送り出すものである。
本実施形態では、高圧水素タンク141から水素ガスの供給を受ける2つのインジェクタ52a、52bが連通管54a、54bを介してノズル部531に接続されており、ノズル部531には、2つの噴射孔h1、h2が形成されている。噴射孔h1、h2は、インジェクタ52a、52bに対して個別に接続されており、一方の噴射孔h1に第1のインジェクタ52aが接続し、第1のインジェクタ52aから一方の連通管54aを介して噴射孔h1に水素ガスが供給される。そして、他方の噴射孔h2に第2のインジェクタ52bが接続し、第2のインジェクタ52bから他方の連通管54bを介して噴射孔h2に水素ガスが供給される。噴射孔h1、h2に供給される水素ガスの流量は、インジェクタ52a、52bにより個別に制御可能である。
噴射孔h1、h2は、それらの中心軸Ah1、Ah2がいずれも混合流路部532のスロート部THを通過するように形成されている。ここで、「通過する」とは、噴射孔h1、h2の中心軸Ah1、Ah2とスロート部THの壁面とが互いに接触しない、換言すれば、幾何学的に交差しないことを意味する。これにより、噴射孔h1、h2から噴射された水素ガスの流れに対するスロート部TH壁面の干渉が抑制され、流れの損失が低減される。スロート部THとは、混合流路部532のうち流路面積が最も縮小された狭小流路部分をいう。混合流路部532は、スロート部THの下流側に流路面積が徐々に拡大される拡大流路部Dを有する。流路面積の拡大に伴って混合ガスが減速し、圧力が回復する。本実施形態では、2つの噴射孔h1、h2が互いに等しい開口径d1、d2を有し(図3)、噴射孔h1、h2の中心軸Ah1、Ah2は、ノズル部531の中心軸Anに平行であり、互いに対して平行である。中心軸Ah1、Ah2が互いに平行であることで、噴射孔h1、h2から噴射された水素ガスの間で流れの干渉が抑制される。
吸入流体導入部533は、混合室Cに吸入される吸入流体が流れる通路であり、本実施形態では、一端が混合室Cに連通し、他端がアノードオフガス循環通路143に接続されている。アノードオフガス循環通路143を流れるアノードオフガスは、吸入流体導入部533を通じて混合室Cに導入される。ノズル部531の中心軸Anに垂直な図2(b)に示す断面において、上記2つの噴射孔h1、h2は、一方の噴射孔h2が他方の噴射孔h1よりも吸入流体導入部533の近くに位置する関係にある。
(ノズル部の構成)
図3は、エゼクタ53のノズル部531をその中心軸Anに沿って噴射方向の前方からみた状態を示す拡大正面図であり、噴射孔h1、h2相互の位置および寸法の相対関係を模式的に示している。
本実施形態では、図3(a)に示すように、ノズル部531に2つの噴射孔h1、h2が形成され、これら2つの噴射孔h1、h2は、開口径d1、d2が互いに等しく、混合室Cに対する吸入流体(アノードオフガス)の流入方向に並んで配置されている。そして、噴射孔h1、h2は、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離にあり、換言すれば、ノズル部531の中心軸Anに沿った正面視で、それらの中心軸Ah1、Ah2の中間点がノズル部531の中心軸Anと一致する関係にある。ここで、「噴射孔の位置」とは、その中心軸の位置をもって表すこととし、例えば、噴射孔h1について、中心軸Ah1の位置をもってその位置をいうものとする。さらに、「吸入流体の流入方向」とは、吸入流体導入部533におけるアノードオフガスの流線を混合室Cの内部に延長した直線をいい、本実施形態では、図2(b)に矢印a1で示す方向をいう。よって、上記「吸入流体導入部533の近くに位置する」とは、例えば、噴射孔h2について、噴射孔h2を吸入流体導入部533から吸入流体の流入方向a1にみた場合に、噴射孔h1よりも近くに位置する、と言い換えることができる。
(燃料供給装置の制御)
図9は、本実施形態に係る燃料供給装置1の運転領域に応じた作動状態を示す説明図である。図9(a)は、高圧水素タンク141から燃料電池10への燃料(水素ガス)の供給流量が大きくなる高負荷運転時の状態を示し、同図(b)は、水素ガスの供給流量が高負荷運転時よりも小さくなる低負荷運転時の状態を示す。
本実施形態では、高負荷運転時において、第1および第2のインジェクタ52a、52bを作動させ、2つの噴射孔h1、h2の双方を通じて水素ガスを噴射する。これにより、燃料電池10に対してより多量の水素ガスを供給することが可能となる。そして、エゼクタ53において、より大きな圧力エネルギをもってアノードオフガスを吸入することが可能となり、大きな負荷に見合うだけの昇圧性能を確保することができる。
これに対し、低負荷運転時では、第1のインジェクタ52aの運転を停止させる一方、第2のインジェクタ52bを作動させることで、2つの噴射孔h1、h2のうち吸入流体導入部533に近い位置にある噴射孔h2のみを通じて水素ガスを噴射する。これにより、駆動流体である水素ガスの供給流量の減少に対し、ノズル部531の流路面積を高負荷運転時と比べて実質的に減少させ、低負荷運転時における昇圧性能を向上させることができる。
図10は、エゼクタ53の内部での低負荷運転時における吸入流体(アノードオフガス)の流れを、噴射孔h2の中心軸Ah2上の位置での圧力変化と対比して示している。図2(b)を併せて参照する。
本実施形態では、2つの噴射孔h1、h2を採用し、これら2つの噴射孔h1、h2を、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向a1に並べて配置する。これにより、混合室Cに導入されたアノードオフガスは、吸入流体導入部533に近い噴射孔h2から噴射される水素ガスにより流れが過度に妨げられることなく、ノズル部531の中心軸Anの周囲を旋回する。そして、アノードオフガスは、ノズル部531の中心軸Anに対して吸入流体導入部533とは反対側の領域R(図10に点線で示す)を通過し、噴射孔h2から噴射された水素ガスとともに混合流路部532に流入する。このように、本実施形態では、エゼクタ53の内部でアノードオフガスの「回り込み」が適正化され、混合室Cの空間全体を有効に活用することが可能となり、水素ガスとアノードオフガスとの間の効率的なエネルギ交換を実現することができる。
さらに、本実施形態では、高負荷運転領域と低負荷運転領域との間の負荷領域で運転する中負荷運転時において、噴射孔h2に接続する第2のインジェクタ52bを連続的に作動させる一方、噴射孔h1に接続する第1のインジェクタ52aの開閉頻度を制御することで、水素ガスの供給流量を制御する。
図11〜13は、インジェクタ52a、52bの駆動ユニットがソレノイド(本実施形態では、オン・オフソレノイド)に印加するインジェクタ駆動パルスを、燃料電池システムSの運転領域ごとに示している。図11は、高負荷運転時におけるインジェクタ駆動パルスを示し、図12は、中負荷運転時におけるインジェクタ駆動パルスを示し、図13は、低負荷運転時におけるインジェクタ駆動パルスを示している。本実施形態では、第1のインジェクタ52aの動作と第2のインジェクタ52bの動作とを同期させているが、これらの動作は、必ずしも完全に同期させることが必要となるものではない。
高負荷運転時(図11)では、第1および第2のインジェクタ52a、52bに印加される駆動パルスのデューティ比を同程度に設定し、双方のインジェクタ52a、52bを連続的に作動させる。駆動パルスのデューティ比を燃料電池10の要求発電電力に応じて調節することで、必要供給流量の水素ガスを燃料電池10のアノード極に供給することが可能である。
中負荷運転時(図12)では、第2のインジェクタ52bに印加される駆動パルスのデューティ比を大きく設定して、第2のインジェクタ52bを連続的に作動させる一方、第1のインジェクタ52aに印加される駆動パルスのデューティ比を、必要供給流量に対する不足分を補う程度に設定する。
図12(a)は、第1のインジェクタ52aを連続的に作動させながら、駆動パルスのデューティ比を減少させる場合の例を示している。図12(b)は、一駆動当たりのデューティ比を大きく維持しつつ、第1のインジェクタ52aを間欠的に作動させる場合の例を示している。
低負荷運転時(図13)では、第2のインジェクタ52bに印加される駆動パルスのデューティ比を水素ガスの供給流量に応じて設定する一方、第1のインジェクタ52aに印加される駆動パルスのデューティ比を0(ゼロ)とし、第1のインジェクタ52aの運転を停止させる場合の例を示している。
(作用効果の説明)
本実施形態に係る燃料電池システムSは、以上のように構成され、以下、本実施形態により得られる効果をまとめる。
第1に、本実施形態では、燃料供給装置1を構成するエゼクタ53において、燃料(水素ガス)を噴射する噴射孔として2つの噴射孔h1、h2を形成し、高負荷運転時には、これら2つの噴射孔h1、h2の双方を介して水素ガスを噴射し、低負荷運転時には、これらのうち一方の噴射孔h2のみを介して水素ガスを噴射することとした。このように、複数の噴射孔h1、h2を形成し、実際の噴射に用いる噴射孔を運転領域に応じて切り換えることで、高負荷運転時における水素ガスの供給流量を確保しつつ、低負荷運転時におけるエゼクタ53の昇圧性能を向上させ、広い運転領域に亘って水素ガスの供給流量と昇圧性能との両立を図ることができる。
ここで、2つの噴射孔h1、h2の中心軸Ah1、Ah2がいずれも混合流路部532のスロート部THを通過することで、噴射された水素ガスとスロート部THの壁面との衝突が回避され、流れの損失を抑制することができる。
さらに、噴射孔h1、h2の中心軸Ah1、Ah2が互いに平行であることで、噴射された水素ガス同士の干渉を抑制することができるので、流れの損失をさらに低減することが可能となる。
第2に、エゼクタ53において、ノズル部531と混合流路部532のスロート部THとの間に混合室Cを設けたことで、吸入流体であるアノードオフガスに対して負圧を良好に作用させ、混合流路部532にアノードオフガスを円滑に導入することができる。
そして、2つの噴射孔h1、h2のうち一方(h2)を他方の噴射孔h1よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置したことで、混合室Cにおけるアノードオフガスの流れの適正化を通じて水素ガスとアノードオフガスとの間のエネルギ交換を効率的に行わせ、エゼクタ53の昇圧性能をさらに向上させることができる。
第3に、燃料電池システムSのアノード系にエゼクタ53を備えた燃料供給装置1を搭載し、エゼクタ53に対し、駆動流体として燃料である水素ガスを供給し、吸入流体としてアノードオフガスを供給することで、高圧水素タンク141から供給される水素ガスの圧力エネルギを利用してアノードオフガスを吸入し、アノードガス供給通路142を介して燃料電池10に循環させることができる。このことは、効率的な燃料電池システムSの構築に資するものである。
(他の実施形態の説明)
以上の説明では、2つの噴射孔h1、h2を採用するとともに、噴射孔h1、h2の開口径d1、d2を互いに等しく設定し、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離に配置する例について説明した。しかし、ノズル部531に形成される噴射孔の数、寸法および配置は、これに限定されるものではなく、エゼクタ53に求められる昇圧性能に応じて適宜変更することが可能である。
図4〜8は、図3と同じく、エゼクタ53のノズル部531をその中心軸Anに沿って噴射方向の前方からみた状態を示す拡大正面図であり、噴射孔の数を示すとともに、噴射孔相互の位置および寸法の相対関係を模式的に示している。図3(b)および図4〜8を参照して、噴射孔の変更例について説明する。
図3(b)は、噴射孔h11、h21の数および寸法の相互関係は先の例(同図(a))から変更せず、配置を変更した場合の例を示している。具体的には、2つの噴射孔h11、h21が形成され、噴射孔h11、h21は、開口径d1、d2が互いに等しく、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に並んで配置される一方、中心軸Ah1、Ah2の中間点がノズル部531の中心軸Anからずらして配置されている。換言すれば、2つの噴射孔h11、h21がノズル部531に対してオフセットして配置されている。本実施形態では、ノズル部531の中心軸Anに沿った正面視で、一方の噴射孔h11がノズル部531の中心軸An上に配置され、他方の噴射孔h21がノズル部531の中心軸Anよりも吸入流体導入部533に近い位置に配置されている。
このように、噴射孔h11、h21をノズル部531に対してオフセットして配置することで、特に2つの噴射孔h11、h21の双方を介して水素ガスを噴射する高負荷運転時において、吸入流体導入部533とは反対側の領域R(図10)へのアノードオフガスの回り込みを容易にし、水素ガスとアノードオフガスとの間のエネルギ交換をより効率的なものとすることができる。
図4および5は、図3(a)に示す例に対して噴射孔の数および配置を変更した場合の例を示している。
図4(a)および(b)に示すのは、3つの噴射孔h1〜h3を採用した場合の例である。
図4(a)では、3つの噴射孔h1〜h3が形成され、噴射孔h1〜h3は、開口径dがいずれも等しく、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に対して一列に並んで配置されている。そして、3つの噴射孔h1〜h3のうち1つ(噴射孔h2)は、ノズル部531の中心軸An上に配置され、他の2つ(噴射孔h1、h3)は、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離に配置されている。
図4(b)では、3つの噴射孔h11〜h31が三角形の頂点に位置し、三角形の3つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置されている。本実施形態において、噴射孔h11〜h31が頂点に位置する三角形は、三辺の長さが等しい正三角形である。そして、噴射孔h11〜h31は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、1つの噴射孔h31が他の2つの噴射孔h11、h21よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置されている。
図5(a)〜(c)に示すのは、4つの噴射孔h1〜h4を採用した場合の例である。
図5(a)では、4つの噴射孔h1〜h4が形成され、噴射孔h1〜h4は、開口径dがいずれも等しく、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に対して一列に並んで配置されている。そして、4つの噴射孔h1〜h4のうち両端に配置された2つ(噴射孔h1、h4)は、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離にあり、他の2つ(噴射孔h2、h3)は、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しく、噴射孔h1、h4よりも中心軸Anに近い位置に配置されている。
図5(b)では、4つの噴射孔h11〜h41が四角形の頂点に位置し、四角形の4つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置されている。本実施形態において、噴射孔h11〜h41が頂点に位置する四角形は、四辺の長さが等しい正四角形である。そして、噴射孔h11〜h41は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、四角形の1つの頂点に対応する位置の噴射孔h31が他の全ての噴射孔h11、h21、h41よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置されている。
図5(c)では、4つの噴射孔h12〜h42のうち3つ(噴射孔h22、h32、h42)が三角形の頂点に位置し、三角形の3つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置されている。そして、残る1つの噴射孔h12は、ノズル部531の中心軸An上に配置されている。噴射孔h22〜h42は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、1つの噴射孔h32が他の2つの噴射孔h22、h42および中央の噴射孔h12よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置されている。
図6は、図3(a)および(b)に示す例に対して噴射孔の寸法を変更した場合の例を示し、図7および8は、噴射孔の数、寸法および配置の全てを変更した場合の例を示している。
図6(a)は、噴射孔h1、h2の数および配置の相互関係は図3(a)に示す例から変更せず、寸法を変更した場合の例を示している。具体的には、2つの噴射孔h1、h2が形成され、噴射孔h1、h2は、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に並んで配置され、ノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離にある。ここで、先の例に対する変更点として、ノズル部531の中心軸Anに沿った正面視で、2つの噴射孔h1、h2のうち吸入流体導入部533に近い位置にある噴射孔h2が、他の噴射孔h1(開口径d1)よりも小さな開口径d2に設定されている。
このように、噴射孔h1、h2の開口径d1、d2を互いに異ならせることで、エゼクタ53に対する燃料(水素ガス)の供給流量に応じて適切な開口径の噴射孔を選択することが可能となる。よって、高負荷運転時における水素ガスの供給流量を確保しつつ、低負荷運転時における昇圧性能をさらに向上させ、水素ガスの供給流量と昇圧性能とを一層良好に両立させることができる。そして、図6(a)に示すように、吸入流体導入部533に近い位置にある噴射孔h2の開口径d2をより小さく設定することで、水素ガスの供給流量の減少に対し、噴射孔h2の選択により、等しい開口径d1、d2の場合と比べてノズル部531の流路面積をさらに減少させることが可能となる。よって、水素ガスの供給流量が小さい条件にあっても混合室Cに相応の負圧を生じさせることが可能となり、より低負荷側の領域に至るまでエゼクタ53の昇圧性能を向上させることができる。
図6(b)は、図3(b)に示す例に対して噴射孔h11、h21寸法を変更した場合の例を示している。具体的には、2つの噴射孔h11、h21のうち吸入流体導入部533に近い位置にある噴射孔h21が、他の噴射孔h11よりも小さな開口径に設定されている。噴射孔h11、h21が混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に並んで配置されるとともに、ノズル部531に対してオフセットして配置されていることは、図3(b)におけると同様である。
図7(a)および(b)に示すのは、図6に示す例に対して噴射孔h1〜h3の数を3つに変更した場合の例である。
図7(a)では、3つの噴射孔h1〜h3が形成され、噴射孔h1〜h3は、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に対して一列に並んで配置され、1つの噴射孔h2がノズル部531の中心軸An上に配置され、他の2つの噴射孔h1、h3がノズル部531の中心軸Anから互いに等しい距離に配置されている。3つの噴射孔h1〜h3のうち吸入流体導入部533に近い2つ(噴射孔h2、h3)が、他の1つ(噴射孔h1)よりも小さな開口径に設定されている。他に比べて小さな開口径に設定する噴射孔は、吸入流体導入部533に最も近い位置にある噴射孔h3のみであってもよい。
図7(b)では、3つの噴射孔h11〜h31が三角形の頂点に位置し、三角形の3つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置されている。噴射孔h11〜h31は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、それらのうち1つ(噴射孔h31)が他の2つ(噴射孔h11、h21)よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置され、最も小さな開口径に設定されている。
図8(a)〜(c)に示すのは、噴射孔h1〜h4の数をさらに4つに変更した場合の例である。
図8(a)では、4つの噴射孔h1〜h4が形成され、噴射孔h1〜h4は、混合室Cに対するアノードオフガスの流入方向に対して一列に並べて、互いに等しい間隔で配置され、両端に配置された2つの噴射孔h1、h4の中間点がノズル部531の中心軸An上に位置する関係に配置されている。4つの噴射孔h1〜h4のうち吸入流体導入部533に最も近い噴射孔h4が、それ以外の3つの噴射孔h1〜h3よりも小さな開口径に設定されている。
図8(b)では、4つの噴射孔h11〜h41が四角形の頂点に位置し、四角形の4つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置されている。噴射孔h11〜h41は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、四角形の1つの頂点に対応する位置の噴射孔h31が他の3つの噴射孔h11、h21、h41よりも吸入流体導入部533に近い位置に配置され、最も小さな開口径に設定されている。
図8(c)では、4つの噴射孔h12〜h42のうち3つ(噴射孔h22、h32、h42)が三角形の頂点に位置し、三角形の3つの辺に囲まれた範囲にノズル部531の中心軸Anが位置する関係に配置され、残る1つの噴射孔h12がノズル部531の中心軸An上に配置されている。噴射孔h22〜h42は、ノズル部531の中心軸Anからいずれも等しい距離にあり、吸入流体導入部533に最も近い噴射孔h32が、他の全ての噴射孔h12、h22、h42よりも小さな開口径に設定されている。
このように、ノズル部531の噴射孔の数、寸法および配置は、エゼクタ53に求められる昇圧性能に応じて適宜変更することができ、上記以外の設定を採用することも可能である。
さらに、以上の説明では、ノズル部531に設けられる噴射孔のうち吸入流体導入部533に近いものほど小さな開口径に設定したが、このような設定に限らず、吸入流体導入部533から遠い位置にある噴射孔を他の噴射孔よりも小さな開口径に設定してもよい。アノードガスの流入方向に対する噴射孔の配置および運転領域に応じた噴射孔の選択により、エゼクタ53の内部でのアノードオフガスの回り込みを適正化し、水素ガスとアノードオフガスとの間でのエネルギ交換の効率化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において、様々な変更および修正を成し得ることはいうまでもない。
S…燃料電池システム
1…燃料供給装置
10…燃料電池
12…カソードガス給排機構
14…アノードガス給排機構
52a…第1のインジェクタ
52b…第2のインジェクタ
53…エゼクタ
531…ノズル部
532…混合流路部
533…吸入流体導入部
C…混合室
TH…スロート部
An…ノズル部の中心軸
h1、h2…噴射孔
Ah1、Ah2…噴射孔の中心軸
141…高圧水素タンク
142…アノードガス供給通路
143…アノードオフガス循環通路
144…アノードオフガス排出通路
101…コントロールユニット
111…アクセルセンサ
112…HFR測定装置
113…スタック電流センサ

Claims (12)

  1. 駆動流体の供給を受けるノズル部と、
    前記駆動流体の流れに関して前記ノズル部の下流側に配置された混合流路部と、
    を備え、
    前記ノズル部からの前記駆動流体の噴射により生じる負圧により吸入流体を吸入し、噴射された駆動流体と前記吸入流体との混合流体を、前記混合流路部を介して送出するエゼクタであって、
    前記ノズル部は、前記駆動流体を噴射する噴射孔として複数の噴射孔を有し、
    前記複数の噴射孔は、前記混合流路部のスロート部に向けて形成された、エゼクタ。
  2. 前記複数の噴射孔は、中心軸が夫々前記混合流路部のスロート部を通過するように形成された、請求項1に記載のエゼクタ。
  3. 前記複数の噴射孔は、前記中心軸が互いに平行に配置された、請求項2に記載のエゼクタ。
  4. 前記ノズル部と前記混合流路部のスロート部との間に前記負圧が形成される混合室を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のエゼクタ。
  5. 前記混合室と連通し、前記混合室に前記吸入流体を導入する吸入流体導入部をさらに備える、請求項4に記載のエゼクタ。
  6. 前記複数の噴射孔は、第1の噴射孔と、前記第1の噴射孔よりも前記吸入流体導入部に近い第2の噴射孔とを有する、請求項5に記載のエゼクタ。
  7. 前記第1および第2の噴射孔は、開口径が互いに異なる、請求項6に記載のエゼクタ。
  8. 前記第2の噴射孔は、前記第1の噴射孔よりも開口径が小さい、請求項7に記載のエゼクタ。
  9. 前記駆動流体が燃料であり、
    前記複数の噴射孔に供給される前記燃料の流量を個別に制御する流量制御装置をさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のエゼクタ。
  10. 前記流量制御装置は、前記エゼクタに対する燃料の供給流量が大きくなる高負荷運転時において、前記第1および第2の噴射孔の双方に前記燃料を供給する、請求項9に記載の燃料供給装置。
  11. 前記流量制御装置は、前記エゼクタに対する燃料の供給流量が小さくなる低負荷運転時において、前記第1および第2の噴射孔のうち前記第2の噴射孔のみに前記燃料を供給する、請求項9または10に記載の燃料供給装置。
  12. 燃料および酸化剤の供給を受けて発電する燃料電池と、
    前記燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    ノズル部と、駆動流体の流れに関して前記ノズル部の下流側に配置された混合流路部と、を備え、前記ノズル部からの前記駆動流体の噴射により生じる負圧により吸入流体を吸入し、噴射された駆動流体と前記吸入流体との混合流体を、前記混合流路部を介して送出するエゼクタと、
    前記燃料タンクと前記エゼクタとを接続し、前記エゼクタに、前記駆動流体として前記燃料タンクに貯蔵されている燃料を導入する燃料供給通路と、
    前記エゼクタと前記燃料電池とを接続し、前記燃料電池のアノード極に前記混合流体を導入する混合流体供給通路と、
    前記燃料電池のアノードオフガスを、前記吸入流体として前記エゼクタに導入するアノードオフガス循環通路と、
    前記燃料電池システムに対する運転要求を検出する運転要求検出装置と、
    前記運転要求検出装置からの信号をもとに前記燃料電池の運転状態を制御する運転状態制御装置と、を備え、
    前記エゼクタは、前記駆動流体を噴射する噴射孔として、前記ノズル部に複数の噴射孔を有するとともに、前記複数の噴射孔に供給される前記燃料の流量を個別に制御する流量制御装置をさらに備え、
    前記複数の噴射孔は、前記混合流路部のスロート部に向けて形成され、
    前記運転状態制御装置は、前記運転要求検出装置からの信号をもとに前記流量制御装置の動作を制御する、燃料電池システム。
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