JP2018058615A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】一度開封されたことが視認可能でありながら、開封後であっても、蓋体が箱本体の開口部を閉じた状態に維持することを可能とした包装箱を提供する。【解決手段】箱本体10は、差込片22と、係止孔23とを備える。蓋体30は、折返片と、差込片22が差し込まれる差込孔37と、係止孔23に差し込まれる係止片36と、係止片36を蓋板31から切除可能とした切取線38とを備える。係止片36が蓋板31から切除される前において、係止片36は、差込孔37の一部を塞ぎ、差込片22が差込孔37に対して差し込まれることを阻止するとともに、係止孔23に差し込み可能とされる。係止片36が蓋板31から切取線38に沿って切除されたとき、蓋板31には切取線38の内側領域に識別孔が構成され、係止片36が蓋板31から切除された状態において、差込片22は、差込孔37に対して差し込まれる。【選択図】図3

Description

本発明は、包装箱に関する。
包装箱の中には、商品などの収納物品を収納する箱本体と、上面の開口部を開閉する蓋体とを備え、箱本体に対して蓋体を封緘し、流通過程などで不正に開封されないようにし、さらに開封後には、開封されたことを目視で確認できる構造としたものがある。
例えば、特許文献1の包装箱は、上面に開口部を有し内部に収納物品を収納する箱本体と、箱本体を構成する後板の上縁に回動可能に連接された蓋体とを備えている。箱本体の前板の上縁には、前差片が連接されている。蓋体には、前縁に蓋差片が連接されており、蓋差片のけい線に沿う位置には、前差片が差し込まれる差込孔が形成されている。この包装箱は、蓋体の蓋差片を箱本体の前板内面に沿うように差し込んで蓋体を閉じ、箱本体の前差片を蓋体の差込孔に差し込む。前差片は、フックを備えており、フックが差込孔の縁部に係合し抜けなくなる。これにより、蓋体は、箱本体に対して封緘されたことになる。
開封は、前差片と連続して箱本体の前板に形成された切目線に沿って前差片が前板から切除されることで、蓋体が箱本体に対して回動可能な状態となる。この包装箱は、前差片が前板から切除されることで、開封されたことが外観上で視認可能となる。開封後は、箱本体に対して回動可能な蓋体が、蓋差片が箱本体の前板内面に沿って挿入されることで、閉塞した状態に維持される。
特開2006−312465号公報
この種の包装箱は、正規に蓋体が開封された後にも、物品の収納箱として継続して使用されることも多い。したがって、開封後であっても、一度蓋体が開封されたことを目視で識別することを可能としながら、開封後であっても、蓋体を繰り返し開閉でき、蓋体を繰り返し開閉しても蓋体が箱本体を閉じた状態に維持できる構造が必要となる。
例えば、特許文献1の包装箱では、蓋差片を箱本体の前板内面に沿って挿入するだけで、蓋体を閉じた状態に維持している。したがって、蓋体を繰り返し開閉しているうちに、蓋差片や前板の強度が低下し、蓋体が開きやすくなってしまう。
本発明は、一度開封されたことが視認可能でありながら、開封後であっても、蓋体が箱本体の開口部を閉じた状態に維持することを可能とした包装箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための包装箱は、底板と、前記底板の前縁に連接される前板と、前記底板の後縁に連接される後板と、前記前縁と前記後縁との間において前記底板の互いに対向する側縁に連接される一対の側板と、前記前板、前記一対の側板、および、前記後板の上縁に囲まれた開口部とを備えた箱本体と、前記後板の上縁に回動可能に連接され前記開口部を開閉する蓋板を備えた蓋体とを備える。前記箱本体は、前記前板の上縁に連接された差込片と、前記前板の上縁に沿って位置する係止孔とを備える。前記蓋体は、前記蓋板の前縁に連接された折返片と、前記蓋板の前縁に沿って位置し前記差込片が差し込まれる差込孔と、前記折返片を前記差込孔と連続するように打ち抜き前記蓋板の前縁に連接された係止片であって前記係止孔に差し込まれる前記係止片と、前記蓋板において前記差込孔に連続した切取線であって前記係止片を前記蓋板から切除可能とした前記切取線とを備える。前記係止片が前記蓋板から切除される前において、前記係止片は、前記差込孔の一部を塞ぎ、前記差込片が前記差込孔に対して差し込まれることを阻止するとともに、前記係止孔に差し込み可能とされる。前記係止片が前記蓋板から前記切取線に沿って切除されたとき、前記蓋板には前記切取線の内側領域に識別孔が構成され、前記係止片が前記蓋板から切除された状態において、前記差込片は、前記差込孔に対して差し込み可能とされる。
上記構成によれば、包装箱に最初に収納物品を収納するときには、係止片を係止孔に差し込み封緘する。封緘されているとき、蓋板は、係止片を一体的に備えているので、識別孔が設けられていない。最初に開封するときに係止片が蓋板から切除されることで、識別孔が構成される。これにより、使用者は、蓋体が箱本体を閉塞した状態にあっても、識別孔の有無を確認することで、当該包装箱が未開封か開封済みかを目視で容易に確認することができる。開封後、繰り返し蓋体を開閉する場合、折返片を、挿入孔に対して挿入することで、蓋体が開口部を閉じた状態に維持することができる。
上記包装箱において、前記係止片の基端部は、前記係止孔の縁部に係止されるフック部を備え、前記フック部は、前記係止片の前記係止孔への差し込み方向と反対方向へ前記係止片が抜かれることを阻止する構成としてもよい。
上記構成によれば、係止片のフック部は、係止孔の長手方向の両側縁部に係止される。これにより、係止片は、係止孔に対して反差し込み方向に引き抜くことが困難な状態となる。蓋板から切除された係止片は、差し込み方向と同方向に引っ張ることによって係止孔から取り除くことができる。
上記包装箱において、前記蓋板は、前記切取線に連続した貫通孔を備えている構成としてもよい。
上記構成によれば、貫通孔に指などを入れて係止片を切取線に沿って容易に切除することができる。
上記包装箱において、前記前板には、前記前板の上縁と交差する方向に、前記差込片と連続し前記差込片を前記前板に拡大させるミシン目を備えている構成としてもよい。
上記構成によれば、差込片がミシン目に沿って、前板に対して外側に向かって折れ曲がりやすくなるため、差込片を差込孔に差し込みやすくなる。
上記包装箱において、前記箱本体は、前記一対の側板の上縁に沿って内フラップを備えている構成としてもよい。
上記構成によれば、差込片が内フラップに下側から支持されることで、係止孔の形状などが定まり、最初に収納物品を収納するとき、差込片を差込孔に差し込みやすくなる。
本発明によれば、一度開封されたことが視認可能でありながら、開封後であっても、蓋体が箱本体の開口部を閉じた状態に維持することを可能とした包装箱を提供することができる。
一実施形態における包装箱を示す斜視図。 包装箱の展開図。 最初に箱本体が組み立てられた状態であって蓋体が開口部を開放した状態を示す斜視図。 最初に蓋体を閉めるときの状態を示す斜視図。 蓋体の係止片を箱本体の係止孔に差し込む状態を示す斜視図。 蓋体から係止片が切除された状態を示す斜視図。 係止片が箱本体の係止孔に残存した状態を示す斜視図。 係止片を係止孔から引き抜く状態を示す斜視図。 開封後、蓋体を再度閉める状態であって、箱本体の差込片を前板の外側に折曲した状態を示す斜視図。 箱本体の差込片を蓋体の差込孔に差し込む状態を示す斜視図。 開封後、蓋体を再度閉めた状態を示す斜視図。
以下、本発明の一実施の形態を説明する。
図1に示すように、本発明を適用した包装箱1は、段ボール箱であって、直方形形状を有する箱本体10と、箱本体10に対して回動可能に連接される蓋体30とを備えている。箱本体10は、前板11と、前板11と対向する後板12と、前板11と後板12との間に位置する一対の第1側板13と第2側板14とを備える。前板11の上縁、後板12上縁、および一対の第1および第2側板13,14の上縁で囲まれた領域には、矩形形状を有する開口部15が構成される(図3参照)。また、箱本体10は、前板11に連接される前底板16と、後板12に連接される後底板17と、第1側板13に連接される第1底フラップ18と、第2側板14と連接される第2底フラップ19とを備えている。
後板12の上縁には、蓋体30が連接される。蓋体30は、開口部15を閉塞する蓋板31を備えている。また、第1側板13の上縁には、第1内フラップ32が連接され、第2側板14には、第2内フラップ33が連接されている。蓋板31は、最初、箱本体10に商品など収納物品を収納した後、最初に開口部15を閉塞するとき、蓋板31の前縁に連接された係止片36によって封緘される。この後、開口部15を開放するとき、蓋板31の一部である係止片36(図3参照)が切除される。これにより、蓋板31には、係止片36のあった位置に識別孔39(図11参照)が形成され、この識別孔39によって、開封済みの包装箱1であることを識別できるようになる。一度開封された包装箱1は、箱本体10の前板11の上縁に連接された差込片22を蓋体30の差込孔37に差し込むことによって閉塞した状態が維持される(図10および図11参照)。
図2は、包装箱1の展開図であり、包装箱1のブランクシート2を示す。ブランクシート2は、前板11、第1側板13、後板12、および、第2側板14とが第1けい線20を介して連接されている。後板12は、第1けい線20と平行な側縁にけい線12aを介して継ぎ代12bを備えている。継ぎ代12bは、第2側板14に対して、接着剤やステープルといった接合手段によって接合される。前板11の下縁には、前底板16が第2けい線21を介して連接されている。第1側板13の下縁には、第1底フラップ18が第2けい線21を介して連接されている。後板12の下縁には、後底板17が第2けい線21を介して連接されている。第2側板14の下縁には、第2底フラップ19が第2けい線21を介して連接されている。
後底板17は、その先端部から基端に向かって挿入凹部17aを備えている。また、前底板16は、その先端部に、挿入凹部17aに挿入される挿入片16aを備えている。第1底フラップ18および第2底フラップ19は、挿入凹部17aの側縁に係合される係合部18a,19aを備えている。
前板11の上縁には、差込片22がけい線22aを介して連接されている。差込片22は、台形形状を有しており、下底が前板11の上縁に連接されている。差込片22の基端部の両側は、係合溝22bを備えている。また、差込片22の基端部には、けい線22aに沿う位置に、係止孔23が形成されている。係止孔23は、スリット形状を有している。差込片22は、両側の係合溝22bと係止孔23の間の部分がけい線22aを備えた部分となる。前板11には、上縁に対して下方に向かって凹字形状を有するミシン目24が形成されている。具体的には、ミシン目24は、前板11の上縁であって差込片22の基端部の両側から下縁の方向に延設される第1部分24aと、2つの第1部分24aの端部を繋ぐ第2部分24bとを備えている。第1部分24aは、差込片22の前板11の上縁に対して直交する方向の両側縁部の延長方向に形成されており、差込片22を蓋体30の差込孔37(図3参照)に差し込む際に前板11に対して切断される。これにより、第1部分24aは、前板11の上縁から突出している差込片22を前板11の方向に拡大させる。この際、第2部分24bは、前板11に対して切断されず折線となる。
蓋板31は、後板12の上縁に第3けい線25を介して連接されており、開閉する開口部15と同じ形状および大きさを有している。第1内フラップ32は、第1側板13の上縁に第3けい線25を介して連接され、第2内フラップ33は、第2側板14の上縁に第3けい線25を介して連接されている。第1内フラップ32および第2内フラップ33は、突き合わせフラップであり、開口部15(図3参照)を閉塞するとき、蓋板31を下側から支持する。第1内フラップ32および第2内フラップ33の先端部には、それぞれ同じ位置に切欠部32a,33aが形成されている。切欠部32a,33aは、第1内フラップ32および第2内フラップ33の先端部が突き当てられたとき、円形孔を構成し、第1内フラップ32および第2内フラップ33を開く作業を行うときに指などを挿入する操作孔となる。
蓋板31の前縁には、折返片34が第4けい線35を介して連接されている。折返片34は、蓋板31で開口部15(図3参照)を最初に封緘するとき、第4けい線35に沿って蓋板31の内面に対して重なるように折り返されて使用されない。そして、折返片34は、蓋体30の開封後において、蓋体30を繰り返し開閉する際に、前板11の内面に沿って挿入される挿入片である。具体的には、折返片34は、前板11の上縁と第1内フラップ32の前板11と平行な前縁と第2内フラップ33の前板11と平行な前縁とで構成されるスリット形状を有した挿入孔26(図4参照)に挿入される。
折返片34は、その中央部分を、第4けい線35から先端に向かって打ち抜いて係止片36が形成されている。係止片36は、台形形状を有しており、第4けい線35を介して蓋板31の前縁に対して連接されている。係止片36の基端部の両側は、段差形状のフック部36aを備えている。フック部36aは、係止片36の先端部側から基端部側に向かって係止片36が幅広となり、基端部において幅狭となり、段差を構成している。係止片36は、蓋体30が箱本体10を封緘するとき、係止孔23に差し込まれ、フック部36aは、段差が係止孔23の両端部に係止されることで、係止片36が反差し込み方向に引き抜かれることを阻止する。
蓋板31には、前縁から後縁の方向に向かって半円形状に切取線38が形成されている。切取線38の両端部は、係止片36の基端部、すなわちフック部36aの幅狭な部分に位置している。係止片36は、蓋体30で開口部15を封緘するとき、すなわち最初に一度だけ係止孔23に差し込まれて使用されるものであり、開封するときには、蓋板31から切除される。蓋板31から係止片36を切除するときに、係止片36は、切取線38に沿って蓋板31から切除される。第4けい線35から離間した位置には、切取線38と連続した貫通孔38aが形成されている。貫通孔38aは、例えば半円形状を有しており、係止片36を蓋板31から切除する作業を行う際、指などが挿入される孔である。
係止片36の基端部の両側には、第4けい線35に沿った位置に、差込片22が差し込まれる差込孔37が形成されている。係止片36の両側の差込孔37は、それぞれスリット形状を有しており、係止片36の基端部によって中央部分が塞がれており、差込片22が差し込み不能とされている。差込孔37は、係止片36が蓋板31から切除されたとき、分断されている2つスリットが1つの連続したスリットになり、差込片22が差し込み可能となる。係止片36の切除後における1つの連続したスリットである差込孔37の幅W1は、差込片22の基端部(係合溝22bの部分)の幅W2と一致する。また、係止片36の基端部(フック部36aの部分)の幅W3は、係止孔23の幅W4と一致する。
次に、以上のように構成された包装箱1の組立方法および使用方法について説明する。先ず、継ぎ代12bが第2側板14の内面に対して、接着剤やステープルといった接合手段によって接合される。次いで、箱本体10の底面を構成するため、後底板17を第2けい線21に沿って内側に折曲し、次いで、第1底フラップ18および第2底フラップ19を第2けい線21に沿って内側に折曲する。これにより、第1底フラップ18および第2底フラップ19は、後底板17の挿入凹部17aの一部と重なった状態となる。そして、前底板16を第2けい線21に沿って内側に折曲し、挿入片16aを第1底フラップ18および第2底フラップ19の外側から箱本体10の内側に向けて挿入凹部17aに挿入する。このとき、係合部18a,19aも挿入凹部17aの周縁を乗り越え箱本体10の内側へ変位する。これにより、図3に示すように、挿入凹部17aの周縁には、挿入片16aおよび係合部18a,19aが係合し、底の抜けにくい箱本体10の底面が構成される。また、前板11の上縁、後板12上縁、および一対の第1および第2側板13,14の上縁で囲まれた領域には、矩形形状をした開口部15が構成される。開口部15からは収納物品が挿入される。
図4に示すように、箱本体10内に収納物品が収納されると、次いで、第1内フラップ32および第2内フラップ33が第3けい線25に沿って内側に折曲され、互いの内フラップの先端部が突き合わされる。前板11の上縁と第1内フラップ32の前板11と平行な前縁と第2内フラップ33の前板11と平行な前縁とで囲まれる領域には、繰り返し蓋体30を開閉する際に折返片34が挿入される挿入孔26が構成される。また、第1内フラップ32の切欠部32aおよび第2内フラップ33の切欠部33aは、円形孔を構成する。また、蓋体30において、折返片34は、第4けい線35に沿って、蓋板31の内面と重なるように内側に折り返される(図4中矢印A方向)。これにより、折返片34を打ち抜いて構成された係止片36は、蓋板31に対して突出した状態となる。また、箱本体10において、差込片22は、けい線22aに沿って折曲され、第1内フラップ32および第2内フラップ33の上に重ねられる。
図5に示すように、蓋板31は、第3けい線25に沿って、開口部15を閉塞するように、すなわち第1内フラップ32および第2内フラップ33の上に重なるように折曲される(図5中矢印B方向)。これにより、係止片36は、第4けい線35に沿って折曲され、箱本体10側のけい線22aに沿って位置した係止孔23に差し込まれる(図5中矢印C方向、図1参照)。係止片36が係止孔23に先端部から基端部まで差し込まれると、係止片36のフック部36aは、係止孔23の長手方向の両側縁部に係止される。これにより、係止片36は、係止孔23に対して差し込み方向とは反対方向(反矢印C方向)に引き抜くことが困難な状態となる。すなわち、蓋体30は、係止片36を破らないと箱本体10を開けることができない状態、すなわち箱本体10に対して封緘された状態となる(図1参照)。
以上のような封緘作業時において、差込片22は、第1内フラップ32および第2内フラップ33の上に重ねられている。したがって、けい線22aに沿って位置した係止孔23は、差込片22が第1内フラップ32および第2内フラップ33によって下側から支持されるので、係止孔23の位置や形状が安定する。これにより、係止片36は、係止孔23に対して容易に差し込むことができる。特に、第1内フラップ32および第2内フラップ33は、突き合わせフラップなので、しっかりと差込片22を下側から支持することができる。
また、以上のような封緘作業時において、蓋体30の差込孔37は、係止片36によって2つに分断されるように一部が塞がれている。したがって、封緘作業時において、差込孔37には、差込片22が誤って差し込まれてしまうことが阻止される。
蓋体30を開封するには、蓋板31の貫通孔38aに指などを挿入して、半円形状の切取線38で囲まれた領域を引っ張る。すると、係止片36は、切取線38に沿って切り取られることで、蓋板31に対して切除される。係止片36は、蓋板31から分離されながらも係止孔23に差し込まれたままの状態となる。図6に示すように、箱本体10の前板11の部分から分離された蓋板31は、自身の復帰力によって第3けい線25に沿って図6中反矢印B方向に半自動的に回動する。
図7に示すように、この後、差込片22が開けられ第1内フラップ32および第2内フラップ33が開けられる。これにより、収納物品は、箱本体10に対して開口部15を介して出し入れが可能な状態となる。
図8に示すように、包装箱1を開封後繰り返し使用するため、蓋体30において、係止孔23に差し込まれたままの係止片36は、指などで摘まれて、係止孔23への差し込み方向(図8中矢印C方向)と同方向に引っ張られる。これにより、係止片36は、係止孔23から引き抜かれる。なお、係止片36は、フック部36aが係止孔23の側縁部に係止されるので、反矢印C方向に引き抜くことは困難である。
図9に示すように、再び蓋体30を閉塞するには、第1内フラップ32および第2内フラップ33が第3けい線25に沿って内側に折曲され、互いの内フラップの先端部が突き合わされる。この後、差込片22は、ミシン目24の第1部分24aで前板11から分離され、第2部分24bで箱本体10の外側に向かって折曲される。すなわち、差込片22が前板11の上縁に沿って構成された挿入孔26から離れた状態とされる。そして、蓋板31を第3けい線25に沿って、開口部15閉塞するように回動すると、折返片34は、挿入孔26に挿入される。なお、折返片34は、挿入孔26に挿入することなく、第4けい線35に沿って、蓋板31の内面と重なるように内側に折り返してもよい。
図10に示すように、係止片36が蓋板31に連接されているとき、差込孔37は、係止片36の基端部によって中央部分が塞がれ2つのスリットとなっているが、係止片36が蓋板31から切除されると、1つの連続したスリットとなる。1つの連続したスリットで構成されている蓋体30側の差込孔37には、前板11に連接された差込片22がけい線22aで内側に折曲されて差し込まれる。差込片22は、先端部から基端部まで差し込まれると、係合溝22bが差込孔37の長手方向の両側縁部に係止され、差込孔37から抜けにくい状態となる。これにより、開封後、蓋体30は、再度、箱本体10を閉塞した状態に維持、すなわちロックされる。ここで、係合溝22bと差込孔37の長手方向の両側縁部との係止力は、フック部36aと係止孔23の長手方向の両側縁部との係止力ほど強くない。したがって、差込片22は、差込孔37に対する抜き差しを繰り返し行うことができる。蓋体30を開けるには、差込孔37から差込片22を引き抜く。これにより、蓋体30は蓋板31を第3けい線25に沿って回動することができる。
図11に示すように、一度開封された包装箱1は、係止片36が切取線38に沿って切除されることで、蓋板31に識別孔39が構成されている。これに対して、図1に示すように、未開封の包装箱1は、係止片36が切除されていないので、識別孔39は構成されていない。使用者は、蓋板31の識別孔39の有無によって、未開封の包装箱1か開封済みの包装箱1かを識別することができる。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)包装箱1に最初に収納物品を収納するときには、係止片36を係止孔23に差し込み封緘する。封緘されているとき、蓋板31には、係止片36が一体的に設けられているので、識別孔39は設けられていない。開封するときに係止片36が蓋板31から切除されることで、識別孔39が構成される。これにより、使用者は、蓋体30が箱本体10を閉塞した状態にあっても、識別孔39の有無を確認することで、当該包装箱1が未開封か開封済みかを目視で容易に確認することができる。識別孔39は、包装箱1の上面を構成する蓋板31に設けられる。包装箱1の上面は、使用者から見て目立つ場所であり、識別孔39の有無を容易に確認することができる。
(2)封緘作業時、蓋体30の差込孔37は、係止片36によって2つに分断されるように一部が塞がれている。したがって、封緘作業時において、差込孔37には、差込片22が誤って差し込まれてしまうことを阻止することができる。
(3)開封後、蓋体30を再度閉じるには、第1内フラップ32および第2内フラップ33を閉じた後、蓋板31の折返片34が挿入孔26に挿入される。加えて、差込孔37には、前板11に連接された差込片22が差し込まれる。差込片22の差込孔37への差し込み方向は、蓋板31の回動方向に対して交差する方向である。したがって、蓋板31が自ずと開く方向に回動してしまうことを阻止することができる。
(4)係止片36が係止孔23に先端部から基端部まで差し込まれると、係止片36のフック部36aは、係止孔23の長手方向の両側縁部に係止される。これにより、係止片36は、係止孔23に対して反差し込み方向に引き抜くことが困難な状態となる。したがって、係止片36を係止孔23から無理に引き抜いて蓋体30を開けることを防ぐことができる。
(5)正規に蓋体30が開封されたとき、係止片36は、係止孔23から差し込み方向と同方向に引っ張ることで、容易に取り除くことができる。したがって、包装箱1を開封後継続して使用するときにも、係止片36が蓋体30の開閉作業の邪魔になることを防ぐことができる。
(6)蓋板31には、係止片36を除去するための切取線38に連続して貫通孔38aが設けられている。したがって、貫通孔38aに指などを入れて係止片36を切取線38に沿って容易に切除することができる。
(7)ミシン目24は、第1部分24aに沿って前板11から分離されることで差込片22の大きさを拡大することができる。そして、拡大された差込片22は、第2部分24bで箱本体10の外側に向かって折曲される。これにより、前板11の上縁に沿った挿入孔26に折返片34を挿入する際、差込片22を、挿入孔26の方向へ移動する折返片34の軌道上から退避させることができる。これにより、折返片34は、挿入孔26に対して差込片22に邪魔されることなく円滑に挿入することができる。
(8)封緘作業時において、差込片22は、第1内フラップ32および第2内フラップ33の上に重ねられている。したがって、けい線22aに沿って位置した係止孔23は、差込片22が第1内フラップ32および第2内フラップ33によって下側から支持されるので、係止孔23の位置や形状が安定する。これにより、係止片36は、係止孔23に対して容易に差し込むことができる。特に、第1内フラップ32および第2内フラップ33は、突き合わせフラップなので、しっかりと差込片22を下側から支持することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・蓋板31の内側に位置する第1内フラップ32および第2内フラップ33は、突き合わせフラップでなくてもよい。また、第1内フラップ32および第2内フラップ33は割愛してもよい。例えば、収納物品が箱本体10内に構成される収納空間に丁度入るときには、蓋板31を収納物品の開口部15から露出する上面で支持することができる。したがって、第1内フラップ32および第2内フラップ33を割愛しても、係止孔23の位置や形状を安定させることができる。
・ミシン目24の第2部分24bは、拡大された差込片22を折曲できるのであれば割愛してもよい。また、前板11を撓ませることで、折返片34を挿入孔26に挿入する際、折返片34の軌道上から差込片22を折返片34の軌道上から退避させることができるのであれば、ミシン目24を割愛してもよい。
・蓋板31は、切取線38に連続した貫通孔38aを割愛してもよい。この場合、切取線38の内側の領域は、当該領域を指などで押圧することによって、切除することができる。カッタなどの切断手段を使用して切取線38に沿って切断するようにしてもよい。
・係止片36の基端部には、係止孔23の縁部に係止されるフック部36aを割愛してもよい。例えば、係止片36を係止孔23に圧入したときに、フック部36aを割愛してもよい。また、係止片36を係止孔23に挿入した部分に対してテープやシールが貼着され、係止片36を係止孔23から引き抜く作業を行いにくくしたときにフック部36aを割愛してもよい。
・前底板16、後底板17、第1底フラップ18、および、第2底フラップ19で構成される箱本体10の底面構造は、上述の例に限定されるものではない。例えば、底面構造は、前板11の下縁と後板12の下縁に突き合わせ外フラップを連接し、第1側板13と第2側板14に内フラップを連接する構成としてもよい。
・包装箱1は、段ボールではなく厚紙などで構成されていてもよい。
1…包装箱、2…ブランクシート、10…箱本体、11…前板、12…後板、12a…けい線、12b…継ぎ代、13…第1側板、14…第2側板、15…開口部、16…前底板、16a…挿入片、17…後底板、17a…挿入凹部、18…第1底フラップ、18a…係合部、19…第2底フラップ、19a…係合部、20…第1けい線、21…第2けい線、22…差込片、22a…けい線、22b…係合溝、23…係止孔、24…ミシン目、24a…第1部分、24b…第2部分、25…第3けい線、26…挿入孔、30…蓋体、31…蓋板、32…第1内フラップ、32a…切欠部、33…第2内フラップ、33a…切欠部、34…折返片、35…第4けい線、36…係止片、36a…フック部、37…差込孔、38…切取線、38a…貫通孔、39…識別孔。

Claims (5)

  1. 底板と、前記底板の前縁に連接される前板と、前記底板の後縁に連接される後板と、前記前縁と前記後縁との間において前記底板の互いに対向する側縁に連接される一対の側板と、前記前板、前記一対の側板、および、前記後板の上縁に囲まれた開口部とを備えた箱本体と、
    前記後板の上縁に回動可能に連接され前記開口部を開閉する蓋板を備えた蓋体とを備え、
    前記箱本体は、前記前板の上縁に連接された差込片と、
    前記前板の上縁に沿って位置する係止孔とを備え、
    前記蓋体は、前記蓋板の前縁に連接された折返片と、
    前記蓋板の前縁に沿って位置し前記差込片が差し込まれる差込孔と、
    前記折返片を前記差込孔と連続するように打ち抜き前記蓋板の前縁に連接された係止片であって前記係止孔に差し込まれる前記係止片と、
    前記蓋板において前記差込孔に連続した切取線であって前記係止片を前記蓋板から切除可能とした前記切取線とを備え、
    前記係止片が前記蓋板から切除される前において、前記係止片は、前記差込孔の一部を塞ぎ、前記差込片が前記差込孔に対して差し込まれることを阻止するとともに、前記係止孔に差し込み可能とされ、
    前記係止片が前記蓋板から前記切取線に沿って切除されたとき、前記蓋板には前記切取線の内側領域に識別孔が構成され、前記係止片が前記蓋板から切除された状態において、前記差込片は、前記差込孔に対して差し込み可能とされた
    包装箱。
  2. 前記係止片の基端部は、前記係止孔の縁部に係止されるフック部を備え、
    前記フック部は、前記係止片の前記係止孔への差し込み方向と反対方向へ前記係止片が抜かれることを阻止する
    請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記蓋板は、前記切取線に連続した貫通孔を備えている
    請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記前板には、前記前板の上縁と交差する方向に、前記差込片と連続し前記差込片を前記前板に拡大させるミシン目を備えている
    請求項1ないし3のうち何れか1項に記載の包装箱。
  5. 前記箱本体は、前記一対の側板の上縁に沿って内フラップを備えている
    請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の包装箱。
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